JP5700782B2 - 固形粉末化粧料の製造方法 - Google Patents

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本発明は、固形粉末化粧料の製造方法に関する。
近年、アイシャドウやチークカラー等においては、きらきらした光輝感のある仕上がりを持つ化粧料が求められている。このような光輝感のある仕上がりを得るためには、パール剤やラメ剤等の光輝性粉体を多量に配合する必要がある。しかし、パール剤やラメ剤は成型性が悪く、化粧料に多量に配合すると耐衝撃性が著しく低下することから、パール剤やラメ剤を多量配合した固形粉末化粧料の耐衝撃性を向上させることが検討されている。
十分な耐衝撃性を確保しながらパール剤やラメ剤を多量配合する方法として、60質量%以上のパール剤と、特定の極性を持つ液油及び固形油を組み合わせて配合する方法(特許文献1)、50〜80質量%の光輝性粉体と特定の崩壊指数を持つタルクを光輝性粉体の1/10〜6/10質量部組み合わせて配合する方法(特許文献2)、70質量%以上の板状粉体(パール剤)と、薄片状無水ケイ酸、炭化水素ワックス粉末を組み合わせて配合する方法(特許文献3)等が提案されてきた。
特開平7−215822号公報 特開2004−238366号公報 特開2004−217567号公報
ところが、上記のいずれの方法によっても、耐衝撃性を十分に持たせることは困難であるばかりか、多量の光輝性粉体と固形油やワックス粉末を同時に配合した固形粉末化粧料では、使用時にケーキングを起こす可能性があり、多量の光輝性粉体と一定量以上のタルクを配合した場合には、塗布時ののびが悪くなるばかりでなく、塗布面がマットになり、多量配合しているパール剤の質感を生かすことはできなかった。
したがって、パール剤やラメ剤を多量配合し、きらきらした光輝感のある仕上がりを持ちながら、ケーキング等の品質的問題を起こさず、且つ耐衝撃性にも優れた固形粉末化粧料の開発が望まれていた。
本発明者は、上記実情に鑑み、鋭意研究を行った結果、特定量以上の光輝性顔料と、硬化ひまし油及び/又はひまし油と炭素数10〜22の高級脂肪酸とのエステルを配合し、且つ成型時に、周波数10〜40kHz、振幅10〜100μmの振動を付与して、加圧成型することで、使用上十分な耐衝撃性を有しながらも、パール感やラメ感等の光輝感に優れ、更に使用感にも優れた固形粉末化粧料が得られることを見出した。
すなわち本発明は、下記成分(a)及び(b);
(a)化粧品基材に対して30〜90質量%の光輝性粉体
(b)硬化ひまし油及び/又はひまし油と炭素数10〜22の高級脂肪酸とのエステル
を必須成分とし、且つ成型時に、周波数10〜40kHz、振幅10〜100μmの振動を付与して、加圧成型する固形粉末化粧料の製造方法にある。
本発明の方法で得られる固形粉末化粧料はパール剤、ラメ剤等の光輝性粉体を多量配合し、優れた塗布面の光輝感を有するとともに、十分な耐衝撃性を有し、更に使用感にも優れる。
本発明で用いられる成分(a)の光輝性粉体としては、化粧品分野で通常用いられる各種の光輝性粉体が含まれる。例えば、雲母チタン;合成金雲母;酸化チタン被覆合成金雲母、酸化鉄又は黒酸化鉄被覆雲母チタン、酸化鉄被覆雲母等の被覆合成金雲母;コンジョウ被覆雲母チタン、カルミン被覆雲母チタン、酸化チタン/シリカ多層被覆雲母チタン等の被覆雲母チタン;酸化チタン被覆ガラス末、酸化チタン/酸化鉄被覆ガラス末、酸化鉄被覆ガラス末、銀被覆ガラス末、金被覆ガラス末等の被覆ガラス末;シリカ被覆アルミニウム末等の被覆アルミニウム末;酸化チタン/シリカ多層被覆シリカフレーク等の被覆シリカフレーク;ポリエチレンテレフタレート・エポキシ・アルミニウム積層末、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリウレタン−11・アルミニウム積層末等のポリマー・アルミニウム積層末;ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層末等のポリマー積層末等が挙げられる。このうち、母材が雲母、合成金雲母、シリカ、ガラス又はアルミニウムからなり、被覆層が金属、金属酸化物、金属錯体又は有機顔料である被覆光輝性粉体が好ましい。これらの光輝性粉体は、1種単独又は2種以上を混合して用いることができる。
本発明で用いられる成分(a)の光輝性粉体は、市販品として入手可能であり、例えば雲母チタンとしては、ティミロンスーパーブルー、ティミロンスターライトブルー(以上、メルク社製)等、フラメンコゴールド、フラメンコスパークルゴールド、フラメンコサミットゴールド(以上、BASF社製)等、合成金雲母としては、PDM20L、PDM40L(以上、トピー工業社製)等、酸化チタン被覆合成金雲母としては、プロミネンスBF、プロミネンスBH(以上、日本光研工業社製)、ヘリオスR100S(トピー工業社製)等、酸化鉄又は黒酸化鉄被覆雲母チタンとしては、コロロナブライトゴールド(メルク社製)、クロイゾネゴールデンブロンズ(BASF社製)等、酸化鉄被覆雲母としてはコロロナボルドー(メルク社製)等、コンジョウ被覆雲母チタンとしては、コロロナダークブルー(メルク社製)等、カルミン被覆雲母チタンとしては、コロロナカルミンレッド(メルク社製)等、酸化チタン/シリカ多層被覆雲母チタンとしては、ティミロンスプレンディッドゴールド(メルク社製)等、銀被覆ガラス末として、メタシャインMC2080PS、MC2040PS、ME2025PS(以上、日本板硝子社製)等、金被覆ガラス末としてメタシャインMC2080GP、MC2040GP(以上、日本板硝子社製)等、酸化チタン被覆ガラス末として、メタシャインMC1120RS、MC1080RS、MC1040RS(以上、日本板硝子社製)、酸化チタン/酸化鉄被覆ガラス末としては、メタシャインMC1080TY(日本板硝子社製)等、酸化鉄被覆ガラス末としては、メタシャインMC1080KR(日本板硝子社製)、シリカ被覆アルミニウム末としては、ブライトシルバーシー(エッカート社製)等、酸化チタン/シリカ多層被覆シリカフレークとしては、シローナマジックモーブ(メルク社製)等、DCグリッターシルバーC(001)(島貿易社製)等、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム積層末としては、アルミフレークNOシルバー(角八魚鱗箔社製)等、ポリエチレンテレフタレート・ポリウレタン−11・アルミニウム積層末としては、ダイヤモンドピースCO−20UCシルバー、ダイヤホログラムHG−S20UC(以上、ダイヤ工業社製)等、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層末としては、レインボーフレークII No.55−S、レインボーフレークII No.501−S(以上、ダイヤ工業社製)等、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層末としては、IF−4101(島貿易社製)等が挙げられる。
本発明で用いられる成分(a)の光輝性粉体の配合量は、化粧品基材に対して30〜90質量%であり、好ましくは50〜85質量%、特に好ましくは70〜85質量%である。充分な光輝感を演出するためには30質量%以上配合することが必要であり、一方、耐衝撃性を確保するためには、90質量%以下とすることが必要である。
本発明で用いられる成分(b)の硬化ひまし油及び/又はひまし油と炭素数10〜22の高級脂肪酸とのエステルは、ひまし油及び/又はひまし油を水素添加して得られる硬化ひまし油と、高級脂肪酸とのエステル化合物である。高級脂肪酸は、直鎖状又は分岐鎖状の飽和又は不飽和のものを用いることができ、炭素数10〜22、特に好ましくは炭素数14〜20のものを用いることができる。具体的には、モノステアリン酸硬化ひまし油、モノイソステアリン酸硬化ひまし油、及びトリイソステアリン酸硬化ひまし油等を挙げることができるが、モノイソステアリン酸硬化ひまし油及びトリイソステアリン酸硬化ひまし油等の炭素数10〜22の分岐脂肪酸硬化ひまし油を用いることが、本発明の効果を得る上で特に好ましい。モノイソステアリン酸硬化ひまし油としては、HC−BK(ナショナル美松社製)、トリイソステアリン酸硬化ひまし油としては、CIS−KB(ナショナル美松社製)、リソカスタMIS(高級アルコール工業社製)等を用いることができる。
本発明で用いられる成分(b)の硬化ひまし油及び/又はひまし油と炭素数10〜22の高級脂肪酸とのエステルの配合量は、化粧料基材に対して1〜20質量%が好ましく、特に3〜15質量%が好ましい。硬化ひまし油及び/又はひまし油と炭素数10〜22の高級脂肪酸とのエステルの配合量が1質量%以上の場合に十分な耐衝撃性が得られ、20質量%以下配合すると、とれ具合がよく、使用感が良好である。
本発明の固形粉末化粧料には、前記の必須成分の他に、通常化粧料に用いられる体質顔料や着色顔料を用いることができる。例えば、マイカ、タルク等の無機粉体もしくはその複合体、カオリン、ベントナイト等の粘土鉱物、ナイロン末、ポリメチルメタクリレート粉末、シリコーン粉末等の有機粉体もしくはその複合体、又はこれらの無機粉体と有機粉体との複合粉体等を用いることができる。
これらの粉体は、本来表面が疎水性であるものや、表面を疎水化処理したものを使用でき、これらの疎水性又は疎水化処理粉体は、使用感がより優れるので好ましい。疎水化処理としては、例えばシリコーン油、金属石ケン、アルキルリン酸、アルキルリン酸のアルカリ金属塩又はアミン塩、N−モノ長鎖(炭素数8〜22)脂肪族アシル塩基性アミノ酸、パーフルオロアルキル基を有するフッ素化合物等の疎水化処理剤を用いて行うことができる。また粉体を疎水化処理する方法については特に制限はない。
また本発明の固形粉末化粧料には、前記の必須成分や粉体の他に、油剤を配合することができる。該油剤の配合は、しっとり感や肌へのつきが向上するので好ましい。斯かる油剤としては、例えば、ワセリン、高級脂肪酸、高級アルコール等の固形・半固形油剤、流動パラフィン、エステル油、シリコーン油等の流動油剤、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカリン等のフッ素系油剤等が挙げられる。
本発明では、化粧品基材を金属製や樹脂製の皿状容器に充填した後、周波数10〜40kHz、振幅10〜100μmの振動を付与し、加圧成型することにより固形粉末化粧料を製造する。
また、化粧品基材に水、アルコール、揮発性炭化水素油、揮発性シリコーン油等の溶剤を加えて流動性を有するスラリーとし、このスラリーを中皿に充填した後に振動を付与し、加圧成型した後に溶媒を乾燥等により除去する方法(湿式充填法)でも製造可能である。
化粧品基材は皿状容器に充填後、そのまま加圧成型することができる。振動の付与は、混合物に約10g以上、好ましくは100g以上の加重がかけられた状態で行うことが好ましい。
振動の付与時間は、0.1〜2秒、特に0.5〜1.5秒が好ましく、振動の付与後、加圧された状態で0.1秒以上、好ましくは0.1〜5秒、特に0.5〜2秒保持されることが、耐衝撃性に優れるので好ましい。
また、加圧成型時に加えられる圧力は10kg/cm2以下、特に1〜5kg/cm2であるのが、使用時の塗布具へのとれや、肌へのつき、塗布時のしっとり感の点で好ましい。また従来の加圧成型方法と比して、加える圧力を低く設定することができるため、PET樹脂、AS樹脂、ABS樹脂、又はポリカーボネート樹脂等の樹脂製の皿状容器を用いた場合でも、容器の破損等の問題が発生しにくい。
本発明の固形粉末化粧料には、さらに製品の性能や品質を向上させるための酸化防止剤、防菌防黴剤、紫外線吸収剤、香料等の各種添加剤を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合できる。
以下、実施例によって本発明をさらに詳細に説明するが、これらの実施例により本発明の技術範囲が限定されるものではない。尚、表中の数値は、特に指定がない限り、含有量(質量%)を示す。実施例に先立ち、各実施例で採用した評価方法を説明する。
(1)官能評価試験方法
女性パネラー20名に試験品を肌に塗布してもらい、光輝感(きらきら感)について、評価してもらった。評価基準は以下の通りである。
(評価基準)
良いと答えた人数が17人以上 ;◎
良いと答えた人数が12〜16人;○
良いと答えた人数が8〜11人 ;△
良いと答えた人数が7人以下 ;×
(2)耐衝撃性
固形粉末化粧料(金皿充填物)を50cmの高さから、厚み25mmのベニヤ板上に繰り返し落下させ、欠け、割れ、ひび等の異常が生じるまでの回数で評価した。評価基準は以下の通りである。
(評価基準)
◎:11回以上
○:7〜10回
△:5〜6回
×:4回以下
(3)使用感
固形粉末化粧料表面をチップでこすり、とれ具合を下記評価基準により評価した。
◎:とれが適量であり、十分に使用できる
○:とれ量が不十分、又はややとれすぎであるが、使用できる
△:とれにくく、又はとれすぎて使用困難である
×:とれなく、使用できない
実施例1〜4、比較例1〜3
下記表1に示す組成で固形粉末化粧料を調製し、前記試験を行った。結果を表1に併せて示す。尚、以下の実施例及び比較例にてシリコーンで被覆処理した粉体とは、メチルハイドロジェンポリシロキサン(KF−9901、信越化学工業社製)にて被覆焼き付け処理を行った粉体を意味する。
Figure 0005700782
*1:FZ−209(東レ・ダウコーニング社製)
*2:SP−500(東レ社製)
*3:メタシャインMC1120RS(日本板硝子社製)
*4:メタシャインMC2080PS(日本板硝子社製)
*5:ダイヤモンドピースCO−20UCシルバー(ダイヤ工業社製)
*6:メタシャインMC1080RS(日本板硝子社製)
固形粉末化粧料(アイシャドウ)の調製方法
A:成分1〜7を混合、70℃で加熱し溶解する
B:成分8〜20を均一混合する
C:BにAを加えて均一分散し、粉砕後、化粧料基材を得た。
D:金皿に充填した後、表1に示す条件で振動を付与して加圧成型し、固形粉末化粧料を得た。比較例3は、振動を付与せずに加圧成型した。
表1に示すように、本発明の実施例1〜4のものは、光輝感、耐衝撃性、及び使用感において優れたものであった。
以下の固形粉末化粧料についても、全ての効果(光輝感、耐衝撃性、使用感)について優れたものである。
実施例5:アイシャドウ
(成分) (質量%)
1.メチルフェニルポリシロキサン*1 2.0
2.白色ワセリン 3.0
3.トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン 5.0
4.モノイソステアリン酸硬化ひまし油 5.0
5.マイカ 残 部
6.シリコーン粉末*7 2.0
7.赤色202号 1.0
8.ステアロイルグルタミン酸アルミニウム(4%)被覆
赤色226号 0.5
9.ベンガラ 3.0
10.シリカ被覆アルミニウム末*8 10.0
11.酸化鉄被覆ガラス末*9 10.0
12.酸化チタン被覆ガラス末*10 20.0
13.銀被覆ガラス末*11 10.0
14.ポリエチレンテレフタレート・
ポリウレタン−11・アルミニウム積層末*12 10.0
15.シリコーン(5%)処理雲母チタン 20.0
16.トコフェロール 0.1
17.メチルパラベン 0.2
18.デヒドロ酢酸ナトリウム 0.1
計 100.0
*7:トスパール145A(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製)
*8:ブライトシルバーシー(エッカート社製)
*9:メタシャインMC1080KR(日本板硝子社製)
*10:メタシャインMC1040RS(日本板硝子社製)
*11:メタシャインME2040PS(日本板硝子社製)
*12:ダイヤホログラムHG−S20UC(ダイヤ工業社製)
(調製方法)
A:成分1〜4を混合、70℃で加熱し溶解する
B:成分5〜18を均一混合する
C:BにAを加えて均一分散し、粉砕後、化粧料基材を得た。
D:アルミ製の中皿に充填した後、実施例1と同じ条件で振動を付与して加圧成型することによって固形粉末化粧料を得た。
実施例6:アイシャドウ
(成分) (質量%)
1.メチルフェニルポリシロキサン*1 2.0
2.白色ワセリン 3.0
3.トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン 5.0
4.モノイソステアリン酸硬化ひまし油 5.0
5.マイカ 残 部
6.赤色202号 0.5
7.黄色4号アルミニウムレーキ 3.0
8.雲母チタン 30.0
9.シリカ被覆アルミニウム末*8 10.0
10.酸化チタン被覆ガラス末*10 20.0
11.銀被覆ガラス末*11 10.0
12.シリコーン(5%)処理雲母チタン 10.0
13.トコフェロール 0.1
14.メチルパラベン 0.2
15.デヒドロ酢酸ナトリウム 0.1
計 100.0
16.揮発性溶剤(イソドデカン*13) 50質量部
*13:マルカゾールR(丸善石油化学社製)
(調製方法)
A:成分1〜4を混合、70℃で加熱し溶解する
B:成分5〜15を均一混合する
C:BにAを加えて均一分散し、粉砕後、化粧料基材を得た。
D:C100質量部に対し、揮発性溶剤16を50質量部混合し、金皿に充填した後、実施例1と同じ条件で振動を付与して加圧成型し、溶剤を80℃で加熱乾燥により除去することによって固形粉末化粧料を得た。
実施例7:チークカラー
(成分) (質量%)
1.オクチルドデカノール 1.0
2.リンゴ酸ジイソステアリル 1.5
3.トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン 2.5
4.モノイソステアリン酸硬化ひまし油 5.0
5.マイカ 残 部
6.ポリアクリル酸アルキル*14 5.0
7.ステアロイルグルタミン酸アルミニウム(4%)被覆
赤色226号 0.1
8.黄色4号アルミニウムレーキ 0.1
9.ベンガラ 0.1
10.雲母チタン 20.0
11.酸化鉄被覆雲母チタン*15 20.0
12.酸化鉄被覆ガラス末*9 10.0
13.酸化チタン被覆ガラス末*10 20.0
14.トコフェロール 0.1
15.メチルパラベン 0.2
16.デヒドロ酢酸ナトリウム 0.1
計 100.0
17.揮発性溶剤(軽質流動イソパラフィン*16) 50質量部
*14:マイクロスフェアーS−102(松本油脂製薬社製)
*15:コロロナブライトゴールド(メルク社製)
*16:IPソルベント1620(出光石油化学社製)
(調製方法)
A:成分1〜4を混合、70℃で加熱し溶解する
B:成分5〜16を均一混合する
C:BにAを加えて均一分散し、粉砕後、化粧料基材を得た。
D:C100質量部に対し、揮発性溶剤17を50質量部混合し、金皿に充填した後、実施例1と同じ条件で振動を付与して加圧成型し、溶剤を80℃で加熱乾燥により除去することによって固形粉末化粧料を得た。
実施例8:フェースカラー
(成分) (質量%)
1.オクチルドデカノール 1.0
2.リンゴ酸ジイソステアリル 1.5
3.メチルフェニルポリシロキサン*1 2.5
4.トリイソステアリン酸硬化ひまし油 5.0
5.マイカ 残 部
6.無水ケイ酸 5.0
7.雲母チタン 20.0
8.合成金雲母*17 20.0
9.酸化チタン被覆合成金雲母*18 30.0
10.トコフェロール 0.1
11.メチルパラベン 0.2
12.デヒドロ酢酸ナトリウム 0.1
計 100.0
13.揮発性溶剤(イソドデカン*13) 50質量部
*17:PDM20L(トピー工業社製)
*18:プロミネンスBF(日本光研工業社製)
(調製方法)
A:成分1〜4を混合、70℃で加熱し溶解する
B:成分5〜12を均一混合する
C:BにAを加えて均一分散し、粉砕後、化粧料基材を得た。
D:C100質量部に対し、揮発性溶剤13を50質量部混合し、金皿に充填した後、実施例1と同じ条件で振動を付与して加圧成型し、溶剤を80℃で加熱乾燥により除去することによって固形粉末化粧料を得た。
本発明の方法により、パール剤、ラメ剤等の光輝性粉体を多量配合し、優れた塗布面の光輝感を有するとともに、十分な耐衝撃性を有し、更に使用感に優れた固形粉末化粧料が提供され、具体的には、フェースカラー、チークカラー、アイシャドウ、アイブロウ、ファンデーション等のメイクアップ化粧料に適用することができる。

Claims (3)

  1. 下記成分(a)及び(b);
    (a)化粧品基材に対して30〜90質量%の光輝性粉体
    (b)硬化ひまし油及び/又はひまし油と炭素数10〜22の高級脂肪酸とのエステル 化粧料基材に対して3〜15質量%
    を必須成分とし、且つ成型時に、周波数10〜40kHz、振幅10〜100μmの振動を付与して、加圧成型する固形粉末化粧料の製造方法。
  2. 成型時に加えられる圧力が、10kg/cm2以下である請求項1記載の固形粉末化粧料の製造方法。
  3. 請求項1又は2のいずれか1項記載の製造方法により得られる固形粉末化粧料。
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