JP5698943B2 - 多剤式ヘアトリートメント組成物 - Google Patents
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上記課題を解決するための本願第1発明の構成は、(A1)ミリスチルアルコール、(A2)炭素数20以上の高級アルコール、(A3)室温で固形又はペースト状の油性成分を含有する第1組成物からなるA剤と、それぞれ液状油である植物油、パラフィン類、飽和脂肪酸エステル及びトリグリセリドから選ばれる1種以上を合計で50質量%以上含有する第2組成物からなるB剤とを含んで構成される多剤式組成物であって、毛髪に対してA剤を塗布した後にB剤を重ねて塗布するという順序に従って適用するものである、多剤式ヘアトリートメント組成物である。
上記課題を解決するための本願第2発明の構成は、前記第1発明に係る多剤式ヘアトリートメント組成物において、第1組成物が水を60質量%以上含有し、(A1)〜(A3)の各成分が水中油型のエマルションの形態で含有されている。
上記課題を解決するための本願第3発明の構成は、前記第1発明又は第2発明に係る多剤式ヘアトリートメント組成物において、第1組成物の(A3)成分が植物由来の油脂成分である。
上記課題を解決するための本願第4発明の構成は、前記第1発明〜第3発明のいずれかに係る多剤式ヘアトリートメント組成物において、第1組成物の(A3)成分がシアバター(シア脂)、アストロカリウムムルムル脂、硬化パーム油、ラノリン、カカオ脂、及びテオブロマグランジフロルム種子脂から選ばれる1種以上である。
上記課題を解決するための本願第5発明の構成は、前記第1発明〜第4発明のいずれかに係る多剤式ヘアトリートメント組成物において、第2組成物がシリコーンオイルを含有せず、あるいは、その含有量が10質量%以下である。
(多剤式ヘアトリートメント組成物の構成)
本発明に係る多剤式ヘアトリートメント組成物は、後述する第1組成物からなるA剤と、第2組成物からなるB剤とを含んで構成される。即ち、多剤式ヘアトリートメント組成物は、A剤とB剤を含んで構成される限りにおいて、A剤とB剤のみから構成される2剤式であり得るし、更に他の1つ以上の剤を含んで構成される3剤式以上の多剤式、例えば5剤式等であり得る。多剤式ヘアトリートメント組成物が3剤式以上の多剤式である場合に、A剤及びB剤以外の各剤の内容は、発明の目的を阻害しない限りにおいて特段に限定されない。
多剤式ヘアトリートメント組成物は、毛髪に対してA剤を塗布した後にB剤を重ねて塗布するという順序に従って適用するものである。毛髪に対してA剤とB剤はそれぞれ適量を塗布すれば良く、A剤とB剤の毛髪に対する適用量の比は特段に限定されない。
A剤である第1組成物は、(A1)ミリスチルアルコール、(A2)炭素数20以上の高級アルコール、(A3)室温で固形又はペースト状の油性成分を含有する。(A3)成分は、室温で固形又はペースト状の油性成分の内、(A1)成分と(A2)成分とを除外した概念である。
B剤である第2組成物は、それぞれ液状油である植物油、パラフィン類、飽和脂肪酸エステル及びトリグリセリドから選ばれる1種以上を合計で50質量%以上、より好ましくは80質量%以上含有する。又、第2組成物は10質量%以下のシリコーン油を含有することができるが、好ましくはシリコーン油を含有しない。更に第2組成物は、限定はされないが、水を実質的に含まないか、あるいは含むとしても含有量が10質量%以下の油性組成物であることが好ましい。第2組成物は、液状の油性組成物としてそのまま、あるいは、耐圧容器にLPG,DME、圧縮ガス等の噴射剤とともに充填してスプレー状、フォーム状等の適宜な剤型にして用いることができる。
末尾の表1及び表2に示す実施例1〜実施例15及び比較例1〜比較例10に係る多剤式ヘアトリートメント組成物の第1剤(本発明のA剤に相当する)及び第2剤(本発明のB剤に相当する)を常法に従って調製した。なお、比較例1では第1剤のみを、比較例2では第2剤のみを、それぞれ調製した。各実施例、比較例に係る第1剤はカチオン性界面活性剤であるベヘントリモニウムクロリドを用いて水中油型のエマルションの形態とした。表1及び表2の「第1剤」及び「第2剤」の欄において、成分の含有量を示す数値は、第1剤中又は第2剤中における当該成分の質量%の表記である。
パーマやヘアカラー等の化学処理を行っていない毛髪に対して、市販のブリーチ剤〔ホーユー(株)製の「プロマスターEX LT」〕で処理し、その後パーマ剤〔ホーユー(株)製の「ルテアTG」〕で常法によりパーマ処理した後に、乾燥させた。続いて、その毛束を酸化染毛剤〔ホーユー(株)製の「プロマスターEX B 7/6」〕を用いて茶色に染色することで、試験用の毛束サンプルを作製した。
評価用毛髪を水で濡らした後、各実施例、比較例に係る多剤式ヘアトリートメント組成物の第1剤と第2剤の適量をそれぞれ塗布した。なお、比較例1では第1剤のみを、比較例2では第2剤のみを、それぞれ塗布した。比較例1、2を除いて、第1剤と第2剤の塗布の手順を、各実施例、比較例ごとに表1及び表2の「使用方法」の欄に示す。この欄において、「A/B」の表記はA剤を塗布した後にB剤を重ねて塗布したことを示す。「AWB」の表記はA剤を塗布した後、水で洗い流してからB剤を塗布したことを示す。「AB」の表記はA剤とB剤を等量ずつ混合したものを一度に塗布したことを示す。これらの塗布を終えた後、いずれの実施例、比較例の場合も、評価用毛髪を40℃の恒温槽に15分間放置し、次いでしっかりと水洗してから、ドライヤーで乾燥させた。
上記の「評価方法」に示す手順に従って処理した各実施例、比較例に係る評価用毛髪について、褪色防止効果、指通りの良さ、褪色防止効果の持続性、指通りの良さの持続性及び膨潤抑制効果を以下の評価基準に従って評価した。
褪色防止効果、指通りの良さに関しては、「評価方法」に示す手順に従って処理した評価用毛髪について、20名のパネラーに「良い」、「良いとは言えない」の二者択一で評価させ、20名中、「良い」と回答したパネラーが20〜17名である場合が評価点5、16〜13名である場合が評価点4、12〜9名である場合が評価点3、8〜5名である場合が評価点2、4名以下である場合が評価点1とした。その評価結果を表1及び表2の「評価」の欄における「褪色防止効果」、「指通りの良さ」の項に示す。
褪色防止効果の持続性、指通りの良さの持続性に関しては、「評価方法」に示す手順に従って処理した評価用毛髪に対して、更に約3週間のシャンプー繰り返しに相当する50℃のラウリル硫酸ナトリウム1%水溶液への6分間浸漬を行い、次いでしっかりと水洗してからドライヤーで乾燥させた評価用毛髪について、上記の「褪色防止効果」、「指通りの良さ」の場合と同様に評価を行った。その評価結果を表1及び表2の「評価」の欄における「持続性(褪色防止効果)」、「持続性(指通りの良さ)」の項に示す。従って、これらの持続性の評価は、その評価点と、同一の実施例、比較例における「褪色防止効果」又は「指通りの良さ」の評価点との対比で判断することができる。比較例1、2において評価点を記入していないのは、褪色防止効果や指通りの良さについての元々の評価が低いため、これらの持続性の評価に値しないと判断したためである。
ダメージ毛やヘアトリートメント効果に関連し、毛髪の膨潤度を評価するという試みは極めて珍しいが、毛髪の膨潤度が低下すればダメージ低減効果があると考えることができるので、毛髪膨潤度によってダメージ度を評価した。毛髪の膨潤抑制効果の具体的な評価方法として、以下のような方法を創案した。この方法は、毛髪の断面が真円状であると仮定したもとで、毛髪膨潤度の低下率を体積率に基づいて算出するものである。
こうして算出された毛髪膨潤度の低下率が15%以上である場合に膨潤抑制効果の評価点を5とし、同様に、11%以上で15%未満である場合が評価点4、7%以上で11%未満である場合が評価点3、3%以上で7%未満である場合が評価点2、3%未満である場合が評価点1とした。その評価結果を表1及び表2の「評価」の欄における「膨潤抑制効果」の項に示す。
Claims (5)
- (A1)ミリスチルアルコール、(A2)炭素数20以上の高級アルコール、(A3)室温で固形又はペースト状の油性成分を含有する第1組成物からなるA剤と、それぞれ液状油である植物油、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、流動イソパラフィン又は流動パラフィンであるパラフィン類、飽和脂肪酸エステル及びトリグリセリドから選ばれる1種以上を合計で50質量%以上含有する第2組成物からなるB剤とを含んで構成される多剤式組成物であって、毛髪に対してA剤を塗布した後にB剤を重ねて塗布するという順序に従って適用するものであることを特徴とする多剤式ヘアトリートメント組成物。
- 前記第1組成物が水を60質量%以上含有し、(A1)〜(A3)の各成分が水中油型のエマルションの形態で含有されていることを特徴とする請求項1に記載の多剤式ヘアトリートメント組成物。
- 前記第1組成物の(A3)成分が植物由来の油脂成分であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の多剤式ヘアトリートメント組成物。
- 前記第1組成物の(A3)成分がシアバター(シア脂)、アストロカリウムムルムル脂、硬化パーム油、ラノリン、カカオ脂、及びテオブロマグランジフロルム種子脂から選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の多剤式ヘアトリートメント組成物。
- 前記第2組成物がシリコーンオイルを含有せず、あるいは、その含有量が10質量%以下であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の多剤式ヘアトリートメント組成物。
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