JP5696796B2 - 濾過システム - Google Patents

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Description

本発明は、濾過システムに関するものである。
従来、原水に含まれる懸濁物質を濾材により捕捉して処理水を製造する濾過システムが知られている。関連する従来技術として、例えば、濾過、逆洗及び水洗(洗浄)の3工程をモニタすると共に、濾過ポンプを駆動するモータの回転数をインバータ制御することにより、電力量の削減及び濾過の精度の向上をさせるようにした砂濾過方式の濾過装置がある(特許文献1参照)。
特開2001−62216号公報
上記のような濾過装置においては、濾過を継続することにより濾材の濾過能力が徐々に低下する。そこで、定期的に濾材の逆洗浄工程及び水洗工程を実施して、低下した濾過能力を回復させている。また、濾過工程においては、製造される処理水の水質を高めるために、原水に凝集剤や酸化剤等の薬剤を供給することが行われている。
しかしながら、水洗工程が終了した後の濾過工程において、初期の処理水には、薬剤の作用を受けていない濾過装置内の保有水(未濾過水)が含まれるため、通常の濾過工程で製造される処理水よりも水質が低下するおそれがある。
従って、本発明は、濾過工程の開始直後に製造される処理水の水質を改善することができる濾過システムを提供することを目的とする。
本発明は、原水に含まれる懸濁物質を濾材により捕捉して処理水を製造する濾過手段と、前記濾過手段に対し、(A)前記濾材により原水から処理水を製造する濾過工程、(B)前記濾材を洗浄水で逆洗浄し、捕捉された懸濁物質を洗浄水と共に系外へ排出する逆洗浄工程、及び(C)洗浄された前記濾材を濯ぎ水で濯ぎ、濯ぎ水を系外へ排出する水洗工程の各流路を切り替える流路切替手段と、前記濾過手段に流入する濯ぎ水に薬剤を供給する薬剤供給手段と、濾過工程、逆洗浄工程及び水洗工程を順次行うように前記流路切替手段を制御する制御手段と、前記濾過手段を流通する濯ぎ水の流量を計測する流量計測手段と、前記濾過手段の一次側と接続され、濾過工程時に原水を供給すると共に、水洗工程時に原水を濯ぎ水として供給する原水ラインと、前記濾過手段の二次側と接続され、濾過工程時に処理水を送出する処理水ラインと、前記処理水ラインの下流側に設けられる処理水タンクと、上流側が前記処理水タンクと接続されると共に下流側が前記処理水ラインと接続され、前記原水ラインと共通の部分を有さずに構成され、逆洗浄工程時に処理水を洗浄水として供給する洗浄水ラインと、前記原水ラインと接続され、逆洗浄工程時に洗浄水を排出する第1排水ラインと、前記処理水ラインと接続され、水洗工程時に濯ぎ水を排出する第2排水ラインと、前記濾過手段から流出する濯ぎ水を前記第2排水ラインに流通させる流通制御手段と、を備え、前記薬剤供給手段は、前記原水ラインを流通する原水に薬剤を供給し、前記流量計測手段は、前記処理水ラインと前記第2排水ラインとの接続部よりも上流側の前記処理水ラインに設けられ、前記処理水ラインを流通する濯ぎ水の流量を計測し、前記制御手段は、水洗工程における流路が濾過工程における流路と同一となるように前記流路切替手段を制御すると共に、濯ぎ水が前記第2排水ラインを流通するように前記流通制御手段を制御し、更に、水洗工程時において、前記流量計測手段により計測される濯ぎ水の流量に比例して原水に薬剤を供給するように前記薬剤供給手段を制御する、濾過システムに関する。
本発明によれば、濾過工程の開始直後に製造される処理水の水質を改善することができる濾過システムを提供することができる。
本発明の実施形態の濾過システム100を示す概略構成図である。 実施形態の濾過システム100の制御に係わる機能ブロック図である。 濾過工程における原水W110の流通経路を示す概略図である。 濾過工程におけるシステム制御装置101の制御手順を示すフローチャートである。 逆洗浄工程における洗浄水W130の流通経路を示す概略図である。 逆洗浄工程におけるシステム制御装置101の制御手順を示すフローチャートである。 水洗工程における原水W110及び第2排水W150の流通経路を示す概略図である。 水洗工程におけるシステム制御装置101の制御手順を示すフローチャートである。
図1,図2を参照して、本発明の実施形態の濾過システムの構成について説明する。図1は、本発明の実施形態の濾過システム100を示す概略構成図である。図2は、実施形態の濾過システム100の制御に係わる機能ブロック図である。
図1に示すように、本実施形態の濾過システム100は、濾過手段としての濾過装置110と、薬剤供給手段としての薬注装置120と、システム制御装置101と、を備える。
また、本実施形態の濾過システム100は、原水ポンプ131と、原水バルブ132と、処理水バルブ133と、洗浄水ポンプ134と、洗浄水バルブ135と、第1排水バルブ136と、第2排水バルブ137と、流量計測手段としての流量計138と、を備える。このうち、原水バルブ132、処理水バルブ133、洗浄水バルブ135、第1排水バルブ136、及び第2排水バルブ137は、本実施形態における流路切替手段を構成する。
更に、本実施形態の濾過システム100は、原水ラインL110と、処理水ラインL120と、洗浄水ラインL130と、第1排水ラインL140と、第2排水ラインL150と、を備える。「ライン」とは、流路、経路、管路等の流体の流通が可能なラインの総称である。
濾過装置110は、原水W110に含まれる懸濁物質を濾材により捕捉して処理水W120を製造する装置である。濾過装置110の一次側(原水W110の流入側)には、原水ラインL110が接続されている。また、濾過装置110の二次側(処理水W120の流出側)には、処理水ラインL120が接続されている。
原水ラインL110は、濾過工程において、原水W110を濾過装置110へ供給するラインである。また、原水ラインL110は、水洗工程において、原水W110を濯ぎ水として濾過装置110へ供給するラインでもある。原水ラインL110の上流側は、原水W110の供給源(不図示)と接続されている。
原水ラインL110には、原水ポンプ131と、原水バルブ132と、薬注装置120と、が設けられている。原水ポンプ131は、原水ラインL110の上流側から下流側の濾過装置110へ向けて、原水W110を送り出すことができる。原水ポンプ131の動作は、後述のシステム制御装置101により制御されている。原水バルブ132は、弁開度を調節可能な制御弁により構成されている。原水バルブ132は、原水ポンプ131と濾過装置110との間において、原水ラインL110を流通する原水W110の流量を制御することができる。原水バルブ132における弁開度の調節は、後述のシステム制御装置101により制御されている。
薬注装置120は、濾過装置110へ流入する原水W110に薬剤を供給する装置である。薬剤としては、例えば、原水W110に含まれる溶存鉄を酸化させる酸化剤や、原水W110に含まれる懸濁物質を凝集させる凝集剤が用いられる。これら酸化剤や凝集剤は、原水W110に含まれる溶存鉄や懸濁物質を、濾材により捕捉可能な物質に変換する。なお、薬剤は、薬注装置120に設けられた薬注ポンプ(不図示)により原水ラインL110に送り出される。
薬注装置120は、濾過工程において、処理水ラインL120を流通する処理水W120の流量に比例して原水W110に薬剤を供給する。また、薬注装置120は、水洗工程において、処理水ラインL120を流通する濯ぎ水(原水W110)の流量に比例して原水W110に薬剤を供給する。このように、処理水W120や原水W110の流量に比例して原水W110に薬剤を供給することを「比例薬注」という。薬注装置120における薬注の供給は、後述のシステム制御装置101により制御されている。
また、原水ラインL110には、原水バルブ132と濾過装置110との間の接続部J1において、第1排水ラインL140が接続されている。第1排水ラインL140は、逆洗浄工程において、濾過装置110から流出した洗浄水W130を第1排水W140として系外へ排出するラインである。第1排水ラインL140には、第1排水バルブ136が設けられている。第1排水バルブ136は、弁開度を調節可能な制御弁により構成されている。第1排水バルブ136は、第1排水ラインL140を流通する第1排水W140の流量を制御することができる。第1排水バルブ136における弁開度の調節は、後述のシステム制御装置101により制御されている。
処理水ラインL120は、濾過装置110で製造された処理水W120を、処理水タンク(不図示)へ送出するラインである。処理水ラインL120には、処理水バルブ133と、流量計138と、が設けられている。
処理水バルブ133は、弁開度を調節可能な制御弁により構成されている。処理水バルブ133は、処理水ラインL120を流通する処理水W120の流量を制御することができる。処理水バルブ133における弁開度の調節は、後述のシステム制御装置101により制御されている。
流量計138は、濾過工程において、処理水ラインL120を流通する処理水W120の流量を計測する装置である。また、流量計138は、水洗工程において、濾過装置110を流通する濯ぎ水(原水W110)の流量を計測する装置でもある。流量計138で計測された処理水W120及び濯ぎ水(原水W110)の流量に関する情報(信号)は、後述のシステム制御装置101へ送られる。
処理水ラインL120には、流量計138と処理水バルブ133との間の接続部J2において、第2排水ラインL150が接続されている。第2排水ラインL150は、水洗工程において、濯ぎ水(原水W110)を第2排水W150として系外に排出するラインである。第2排水ラインL150には、第2排水バルブ137が設けられている。
第2排水バルブ137は、弁開度を調節可能な制御弁により構成されている。第2排水バルブ137は、第2排水ラインL150を流通する第2排水W150の流量を制御することができる。第2排水バルブ137における弁開度の調節は、後述のシステム制御装置101により制御されている。
図1に示すように、流量計138は、処理水ラインL120において、処理水ラインL120と第2排水ラインL150との接続部J1よりも上流側に接続されている。このため、流量計138は、濾過工程において、処理水ラインL120を介して処理水タンクへ送出される処理水W120の流量を計測することができる。また、流量計138は、水洗工程において、処理水ラインL120から第2排水ラインL150を介して系外に排出される濯ぎ水(第2排水W150)の流量を計測することができる。
また、処理水ラインL120には、濾過装置110の二次側と流量計138との間の接続部J3において、洗浄水ラインL130が接続されている。洗浄水ラインL130は、逆洗浄工程において、洗浄水W130としての処理水を供給するラインである。洗浄水ラインL130の上流側は、処理水タンクと接続されている。また、洗浄水ラインL130には、洗浄水ポンプ134と、洗浄水バルブ135と、が設けられている。
洗浄水ポンプ134は、洗浄水ラインL130の上流側に接続された処理水タンクから下流側の濾過装置110へ向けて、洗浄水W130を送り出すことができる。洗浄水バルブ135は、弁開度を調節可能な制御弁により構成されている。洗浄水バルブ135は、洗浄水ポンプ134と濾過装置110との間において、洗浄水ラインL130を流通する洗浄水W130の流量を制御することができる。洗浄水バルブ135における弁開度の調節は、後述のシステム制御装置101により制御されている。
次に、図2を参照して、本実施形態の濾過システム100の制御に係わる構成について説明する。
システム制御装置101は、濾過システム100における各部を制御する部位である。システム制御装置101は、例えば、CPU(中央処理装置)やメモリのほか、入出力ポート等の周辺回路を備えたマイクロプロセッサにより構成される。
システム制御装置101は、図2に示すように、例えば、原水ポンプ131、原水バルブ132、処理水バルブ133、洗浄水ポンプ134、洗浄水バルブ135、第1排水バルブ136、第2排水バルブ137、薬注装置120、及び流量計138に電気的に接続されている。なお、図1においては、上記各部が電気的に接続された制御経路を破線で示している。
システム制御装置101は、制御手段としての制御部102と、流通制御手段としての流通制御部103と、メモリ104と、を備える。
制御部102は、濾過工程、逆洗浄工程及び水洗工程を順次行うように、流路切替手段としての、原水バルブ132、処理水バルブ133、洗浄水バルブ135、第1排水バルブ136、及び第2排水バルブ137を制御する。
制御部102は、濾過工程において、流量計138により計測された処理水W120の流量に比例して原水W110に薬剤を供給するように薬注装置120を制御する。
制御部102は、水洗工程において、濾過装置110の濾材を洗浄した濯ぎ水(原水W110)が、第2排水W150として第2排水ラインL150を介して系外へ排出されるように流通制御部103を制御する。
制御部102は、水洗工程において、流量計138により計測された濯ぎ水(原水W110)の流量に比例して原水W110に薬剤を供給するように薬注装置120を制御する。
流通制御部103は、水洗工程において、制御部102により制御され、濾過装置110の濾材を洗浄した濯ぎ水(原水W110)を、第2排水W150として第2排水ラインL150を介して系外へ排出するように、処理水バルブ133及び第2排水バルブ137の弁開度を制御する。
メモリ104は、濾過システム100の制御に必要な制御プログラムや各種データを記憶する。具体的には、メモリ104は、濾過システム100の制御に必要な各種機能を動作させる制御プログラム、流量計138により計測された処理水W120の積算採水量、各種設定値等を記憶する。
次に、図3〜図8を参照して、濾過工程、逆洗浄工程及び水洗工程における濾過システム100の動作について説明する。図3、図5及び図7では、説明を容易にするため、図1に示す濾過システム100において、原水ポンプ131、洗浄水ポンプ134、システム制御装置101及び制御経路(破線)を省略する。また、各バルブの弁開度は、制御部102により開状態(開度100%)又は閉状態(開度0%)に制御されるものする。図3、図5及び図7においては、開状態のバルブを白で、また閉状態のバルブを黒で示している。
また、図4、図6及び図8に示すフローチャートの処理は、システム制御装置101のメモリ104に記憶されている制御プログラムに基づいて、システム制御装置101の制御部102により実行される。すなわち、制御部102は、濾過システム100の運転が開始されると、メモリ104に記憶されている制御プログラムを読み込み、流量計38による積算採水量の計測、及びタイマ(不図示)による時間計時に基づいて、濾過工程、逆洗浄工程、水洗工程を順次実行する。
<濾過工程>
図3は、濾過工程における原水W110の流通経路を示す概略図である。図4は、濾過工程におけるシステム制御装置101の制御手順を示すフローチャートである。
図4に示すように、ステップST101において、制御部102は、洗浄水バルブ135、第1排水バルブ136及び第2排水バルブ137が閉状態となるように制御する。また、制御部102は、洗浄水ラインL130への洗浄水W130の供給が停止するように洗浄水ポンプ134(図1参照)を制御する。
ステップST102において、制御部102は、原水バルブ132及び処理水バルブ133が開状態となるように制御する。また、制御部102は、原水ラインL110へ原水W110が供給されるように原水ポンプ131(図1参照)を制御する。
ステップST103において、制御部102は、流量計138で計測された、処理水ラインL120を流通する処理水W120の流量に比例して原水W110に薬剤を供給するように薬注装置120を制御する(比例薬注の実施)。
上記制御により、図3に示すように、原水W110が濾過装置110の一次側から二次側に向けて供給される。すなわち、原水W110は、濾過装置110の濾材に対して下降流で流れる。また、薬注装置120から所定量の薬剤が原水W110に供給される。濾過装置110では、原水W110に含まれる懸濁物質が濾材(不図示)により捕捉され、処理水W120が製造される。濾過装置110で製造された処理水W120は、処理水ラインL120を介して処理水タンク(不図示)へ送出される。図3において、処理水W120の流通経路を太線の破線矢印で示す。
ステップST104において、制御部102は、濾過工程の終了か否かを判定する。濾過工程は、流量計38で計測された処理水W120の積算採水量が所定量に達した場合、又は濾過工程終了の指示入力を取得した場合等に終了する。制御部102は、濾過工程の終了でない(NO)と判定した場合には、ステップST101へ戻る。また、制御部102は、濾過工程の終了である(YES)と判定した場合には、ステップST105へ進む。
ステップST105において、制御部102は、原水ラインL110への原水W110の供給が停止するように原水ポンプ131を制御して、本フローチャートの処理を終了する。
<逆洗浄工程>
図5は、逆洗浄工程における洗浄水W130の流通経路を示す概略図である。図6は、逆洗浄工程におけるシステム制御装置101の制御手順を示すフローチャートである。
図6に示すように、ステップST201において、制御部102は、原水バルブ132及び処理水バルブ133が閉状態となるように制御する。第2排水バルブ137は、閉状態を維持する。また、制御部102は、原水ラインL110への原水W110の供給が停止するように原水ポンプ131(図1参照)を制御する。
ステップST202において、制御部102は、洗浄水バルブ135及び第1排水バルブ136が開状態となるように制御する。また、制御部102は、洗浄水ラインL130へ洗浄水W130が供給されるように洗浄水ポンプ134(図1参照)を制御する。
上記制御により、図5に示すように、洗浄水W130が濾過装置110の二次側から一次側へ向けて供給される。すなわち、洗浄水W130は、濾過装置110の濾材に対して上昇流で流れる。このように、濾過工程とは逆方向となる下から上に向けて洗浄水W130が流れることにより、濾過装置110の濾材内に蓄積した懸濁物質が剥離する。そして、剥離した懸濁物質は、洗浄水W130と共に第1排水W140として第1排水ラインL140を介して系外に排出される。図5において、洗浄水W130及び第1排水W140流通経路を太線の破線矢印で示す。
ステップST203において、制御部102は、逆洗浄工程の終了か否かを判定する。逆洗浄工程は、タイマによる計時が所定時間に達した場合、又は逆洗浄工程終了の指示入力を取得した場合等に終了する。制御部102は、逆洗浄工程の終了でない(NO)と判定した場合には、ステップST201へ戻る。また、制御部102は、逆洗浄工程の終了である(YES)と判定した場合には、ステップST204へ進む。
ステップST204において、制御部102は、洗浄水ラインL130への洗浄水W130の供給が停止するように洗浄水ポンプ134を制御して、本フローチャートの処理を終了する。
<水洗工程>
図7は、水洗工程における原水W110及び第2排水W150の流通経路を示す概略図である。図8は、水洗工程におけるシステム制御装置101の制御手順を示すフローチャートである。
図8に示すように、ステップST301において、制御部102は、洗浄水バルブ135及び第1排水バルブ136が閉状態となるように制御する。また、制御部102は、処理水バルブ133が閉状態を維持するように流通制御部103を制御する。更に、制御部102は、洗浄水ラインL130への洗浄水W130の供給が停止するように洗浄水ポンプ134(図1参照)を制御する。
ステップST302において、制御部102は、原水バルブ132が開状態となるように制御する。また、制御部102は、第2排水バルブ137が開状態となるように流通制御部103を制御する。
上記ステップST301及びステップST302において、制御部102は、濾過工程と同一の流路となるように、原水バルブ132、洗浄水バルブ135及び第1排水バルブ136を制御する。また、制御部102は、濯ぎ水(原水W110)を第2排水W150として第2排水ラインL150を介して系外へ排出するように流通制御部103を介して、処理水バルブ133及び第2排水バルブ137を制御する。
また、ステップST302において、制御部102は、原水ラインL110へ原水W110が濯ぎ水として供給されるように原水ポンプ131(図1参照)を制御する。
ステップST303において、制御部102は、流量計138で計測された、処理水ラインL120を流通する第2排水W150の流量に比例して原水W110に薬剤を供給するように薬注装置120を制御する(比例薬注の実施)。
上記制御により、図7に示すように、原水W110が濯ぎ水として濾過装置110の一次側から二次側へ向けて供給される。すなわち、原水W110は、濾過装置110の濾材に対して下降流で流れる。また、薬注装置120から所定量の薬剤が原水W110に供給される。
濾過装置110に供給された濯ぎ水(原水W110)は、濾材に残留している懸濁物質を濯ぎ(洗い流し)、第2排水W150として処理水ラインL120に排出される。第2排水W150は、処理水ラインL120から第2排水ラインL150を流通して系外へ排出される。なお、第2排水W150は、処理水ラインL120を流通する際に、流量計138により流量が計測される。図3において、濯ぎ水(原水W110)及び第2排水W150の流通経路を太線の破線矢印で示す。
ステップST304において、制御部102は、水洗工程の終了か否かを判定する。水洗工程は、タイマによる計時が所定時間に達した場合、又は水洗工程終了の指示入力を取得した場合等に終了する。制御部102は、水洗工程の終了でない(NO)と判定した場合には、ステップST301へ戻る。また、制御部102は、水洗工程の終了である(YES)と判定した場合には、ステップST305へ進む。
ステップST305において、制御部102は、原水ラインL110への原水W110の供給が停止するように原水ポンプ131を制御して、本フローチャートの処理を終了する。
上述した本実施形態の濾過システム100によれば、例えば、次のような効果が奏される。
本実施形態の濾過システム100は、濾過工程、逆洗浄工程及び水洗工程を順次行うように、複数のバルブで構成される流路切替手段を制御すると共に、水洗工程において、濯ぎ水である原水W110に薬剤を供給するように薬注装置120を制御する制御部102を備える。
そのため、水洗工程において、原水ラインL110を介して濾過装置110に供給される原水W110に、薬剤を供給することができる。これによれば、水洗工程が終了した後の濾過工程において、初期の処理水には、薬剤の作用を受けていない濾過装置110の内部の保有水(未濾過水)が含まれることがなくなる。従って、濾過工程の開始直後に製造される処理水W120の水質を改善することができる。
また、本実施形態の濾過システム100は、濾過装置110を流通する原水W110の濯ぎ水の流量を計測する流量計138を備える。そして、制御部102は、水洗工程において、流量計138により計測された濯ぎ水(原水W110)の流量に比例して原水W110に薬剤を供給するように薬注装置120を制御する。
そのため、水洗工程において、濯ぎ水(原水W110)に対し、薬剤を過不足なく供給することができる。なお、水洗工程においては、流量計138により濯ぎ水を計測せずに、想定される水洗流量(濯ぎ水の流量)に応じて薬剤の量を予め設定しておくこともできる。しかし、想定した水洗流量と実際の水洗流量とが異なる場合には、供給した薬剤の量に過不足を生じる。この場合、水洗工程後の濾過工程において製造される初期の処理水W120は、水質が低下することが考えられる。
これに対して、本実施形態の濾過システム100においては、水洗工程において、実際の水洗流量を計測することができるので、正確な比例薬注を行うことができる。従って、濾過工程の開始直後において製造される処理水W120の水質の低下を極力少なくすることができる。
更に、本実施形態の濾過システム100において、制御部102は、水洗工程において、濾過工程と同一の流路となるように対応するバルブを制御すると共に、濯ぎ水(原水W110)を第2排水W150として第2排水ラインL150を介して系外へ排出するように流通制御部103を制御し、更に流量計138により計測される濯ぎ水(原水W110)の流量に比例して原水W110に薬剤を供給するように薬注装置120を制御する。
そのため、本構成では、濾過工程においても、濾過装置110から排出される処理水W120の流量(積算採水量)を流量計138で計測することが可能になり、適切なタイミングで逆洗浄工程に移行させることができる。
また、水洗工程で使用した第2排水W140の流量を処理水ラインL120で計測しながら排水することができるので、水洗工程において正確な比例薬注を行うことができる。従って、濾過工程の開始直後において製造される処理水W120の水質の低下を極力少なくすることができる。
更に、濾過工程において濾過装置110から排出される処理水W120の流量と、水洗工程において濾過装置110から排出される、濯ぎ水(原水W110)としての第2排水W150の流量とを、同じ流量計138により計測することができる。従って、システム構成を簡素化することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。なお、以下の説明においては、「原水W110」、「処理水W120」と実質的に同じ水については、それぞれ「原水」、「処理水」と記載する。
水洗工程においては、原水W110の代わりに処理水を濯ぎ水として使用してもよい。
逆洗浄工程において、処理水の代わりに原水を洗浄水W130として使用してもよい。原水を洗浄水W130として使用する場合には、図1に示す洗浄水ラインL130を、原水ラインL110に接続する。洗浄水ラインL130と原水ラインL110との接続には、例えば、三方弁を用いることができる。
なお、逆洗浄工程においては、濾材が汚れるのを防止する観点から、通常は清浄な処理水を使用することが望ましい。しかしながら、例えば、蒸気ボイラの水処理システムにおいては、濾過装置、軟水装置、脱気装置及び処理水タンクの順に水処理が行われることが多い。このため、高度に水処理された処理水を逆洗浄に使用すると、造水コストが上昇することになる。従って、このような場合には、原水による逆洗浄が行われる。
流路切替手段としては、本実施形態に示すように複数のバルブを切り替える方式のほか、一体型のコントロールバルブ方式を用いてもよい。
濾過システム100で実施されるプロセスとしては、濾過工程、逆洗浄工程及び水洗工程に限らず、他の工程を加えてもよい。例えば、洗浄水W130による逆洗浄工程の前に、水抜工程、空気逆洗浄工程、水張工程を加えてもよい。このような工程を加えることにより、濾材から懸濁物質を効率的に剥離させることができる。また、上記のような工程を加えることにより、逆洗浄工程において、濾過装置110から排出される第1排水W140の量を低減することができる。
濾過装置110における濾過方式としては、一般的な急速濾過である砂濾過(濾材:濾過砂及びアンスラサイト、薬剤:ポリ塩化アルミニウム等の凝集剤)、接触濾過(濾材:アンスラサイト及びマンガン砂、薬剤:次亜塩素酸ナトリウム等の酸化剤)、及びこれらと同等の濾過方式を用いることができる。なお、接触濾過における除鉄では、水中の溶存鉄が酸化剤と反応して不溶性の水酸化第二鉄となり、濾材に捕捉される。従って、酸化剤の添加後に生成される水酸化第二鉄を懸濁物質として見なすことができる。
水洗工程において、濾過装置110を流通する濯ぎ水(原水W110)の流量は、濾過装置110への流入側又は濾過装置110からの流出側のいずれの位置で計測してもよい。すなわち、流量計138は、本実施形態のように濾過装置110の二次側に接続されていてもよいし、濾過装置110の一次側に接続されていてもよい。
濾過工程において、処理水ラインL120を流通する処理水W120の流量を計測する流量計と、水洗工程において、濾過装置110を流通する濯ぎ水(原水W110)の流量を計測する流量計とは、本実施形態のように同じ流量計でもよいし、異なる流量計でもよい。
濾過工程において、原水W110に薬剤を供給する薬注装置と、水洗工程において、濯ぎ水(原水W110)に薬剤を供給する薬注装置とは、本実施形態のように同じ薬注装置でもよいし、異なる薬注装置でもよい。
また、水洗工程における薬剤の供給は、必ずしも水洗工程全体にわたって行う必要はなく、後半部分のみ行うようにしてもよい。この場合、濾過装置110の保有水量に相当する濯ぎ水の量に対して薬剤の供給を行うことにより、薬剤の過剰な消費を抑制しながら、濾過工程の開始直後に製造される処理水W120の水質を改善することができる。
100 濾過システム
101 システム制御装置
102 制御部(制御手段)
103 流通制御部(流通制御手段)
110 濾過装置(濾過手段)
120 薬注装置(薬剤供給手段)
131 原水ポンプ(流通切替手段)
132 原水バルブ(流通切替手段)
133 処理水バルブ(流通切替手段)
134 洗浄水ポンプ(流通切替手段)
135 洗浄水バルブ(流通切替手段)
136 第1排水バルブ(流通切替手段)
137 第2排水バルブ(流通切替手段)
138 流量計(流量計測手段)
L110 原水ライン
L120 処理水ライン
L130 洗浄水ライン
L140 第1排水ライン
L150 第2排水ライン

Claims (1)

  1. 原水に含まれる懸濁物質を濾材により捕捉して処理水を製造する濾過手段と、
    前記濾過手段に対し、(A)前記濾材により原水から処理水を製造する濾過工程、(B)前記濾材を洗浄水で逆洗浄し、捕捉された懸濁物質を洗浄水と共に系外へ排出する逆洗浄工程、及び(C)洗浄された前記濾材を濯ぎ水で濯ぎ、濯ぎ水を系外へ排出する水洗工程の各流路を切り替える流路切替手段と、
    前記濾過手段に流入する濯ぎ水に薬剤を供給する薬剤供給手段と、
    濾過工程、逆洗浄工程及び水洗工程を順次行うように前記流路切替手段を制御する制御手段と、
    前記濾過手段を流通する濯ぎ水の流量を計測する流量計測手段と、
    前記濾過手段の一次側と接続され、濾過工程時に原水を供給すると共に、水洗工程時に原水を濯ぎ水として供給する原水ラインと、
    前記濾過手段の二次側と接続され、濾過工程時に処理水を送出する処理水ラインと、
    前記処理水ラインの下流側に設けられる処理水タンクと、
    上流側が前記処理水タンクと接続されると共に下流側が前記処理水ラインと接続され、前記原水ラインと共通の部分を有さずに構成され、逆洗浄工程時に処理水を洗浄水として供給する洗浄水ラインと、
    前記原水ラインと接続され、逆洗浄工程時に洗浄水を排出する第1排水ラインと、
    前記処理水ラインと接続され、水洗工程時に濯ぎ水を排出する第2排水ラインと、
    前記濾過手段から流出する濯ぎ水を前記第2排水ラインに流通させる流通制御手段と、を備え、
    前記薬剤供給手段は、前記原水ラインを流通する原水に薬剤を供給し、
    前記流量計測手段は、前記処理水ラインと前記第2排水ラインとの接続部よりも上流側の前記処理水ラインに設けられ、前記処理水ラインを流通する濯ぎ水の流量を計測し、
    前記制御手段は、水洗工程における流路が濾過工程における流路と同一となるように前記流路切替手段を制御すると共に、濯ぎ水が前記第2排水ラインを流通するように前記流通制御手段を制御し、更に、水洗工程時において、前記流量計測手段により計測される濯ぎ水の流量に比例して原水に薬剤を供給するように前記薬剤供給手段を制御する、
    濾過システム。
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