JP5280204B2 - 浄水装置の運転方法 - Google Patents

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Description

本発明は、浄水装置の運転方法に関する。
本願は、2007年7月6日に日本国特許庁に出願された特願2007−178847号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来から、上水道など配管の途中に介装して膜濾過を行う浄水装置が知られている。この種の浄水装置では目詰まり等の膜のファウリングが進行する度に膜の交換が必要となる。特に、水環境が良好でない地域では膜の交換頻度が高くなるため、環境への負荷や作業上及び経済上の負担等が大きくなっていた。膜の寿命を延ばすために、2つの濾過ユニットを並列接続し、一方の濾過ユニットから吐出された浄水を他方の濾過ユニットの膜の二次側から一次側に向けて逆通水する、いわゆる逆洗を行い、膜の一次側に付着した閉塞物質を剥離洗浄するようにした浄水装置があった(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上述のような浄水装置では、逆洗によって膜の一次側に付着した閉塞物質の一部が剥離した時点で、この部分に逆洗による通水が集中してしまうため、他の部分の閉塞物質が十分に剥離できないという問題があった。
特開平11−137976号公報
本発明は、膜表面の閉塞物質を十分に剥離除去して膜の負担を軽減することができる浄水装置の運転方法を提供することを課題とする。
本発明は、主原水供給流路に原水を膜濾過する第1膜濾過手段と第2膜濾過手段とを接続し、これら第1膜濾過手段の二次側と第2膜濾過手段の二次側とを合流させて主浄水流路に接続し、前記主原水供給流路の第1膜濾過手段の一次側に排水流路を接続し、第1膜濾過手段の一次側の内部を大気開放可能に構成し、通常運転と膜洗浄運転とがそれぞれ実行可能な浄水装置の運転方法であって、膜洗浄運転は、第1膜濾過手段の一次側の原水を排水流路を介して抜液する工程と、第1膜濾過手段の一次側の内部を大気開放した状態で、主原水供給流路から第2膜濾過手段の一次側にのみ原水を供給して濾過することにより得られた浄水を第1膜濾過手段の二次側から供給して一次側の内部を逆洗済水で満たす排気逆通水を行う工程と、主原水供給流路から第2膜濾過手段の一次側にのみ原水を供給して得られた浄水を第1膜濾過手段の二次側から供給して一次側の内部の逆洗済水を排水流路から排出する逆通水を行う工程とを含むことを特徴とする。
前記第1膜濾過手段は中空糸膜であり、該中空糸膜を構成する中空糸の外側が一次側、前記中空糸の内側が二次側に設定されていてもよい。
前記通常運転時の前記主原水供給流路の圧力と、前記通常運転時の主浄水通路の圧力と、前記通常運転時の主原水供給流路の積算流量と、前記通常運転時の主浄水通路の積算流量と、前記通常運転の累積時間とのうち少なくともいずれか一つに基づき前記膜洗浄運転の開始を判定してもよい。
前記通常運転時の前記主原水供給流路の圧力と、前記通常運転時の主浄水通路の圧力と、前記通常運転時の主原水供給流路の積算流量と、前記通常運転時の主浄水通路の積算流量と、前記通常運転の累積時間とのうち少なくともいずれか一つに基づき所定の回数だけ前記膜洗浄運転を行ってもよい。
前記所定の回数が、少なくとも2回以上であって、かつ、これらの膜洗浄運転が、通常運転をはさむことなく連続して行われてもよい。
前記通常運転は、主原水供給流路から第1膜濾過手段の一次側にのみ原水を供給してこの原水を濾過し、第1膜濾過手段の二次側から主浄水流路を介して浄水を排出させる工程を含んでもよい。
本発明の浄水装置の運転方法によれば、膜洗浄運転時に、第2膜濾過手段から吐出された浄水を第1膜濾過手段の二次側から一次側に逆通水する前に、抜液と排気逆通水とを行うことで、第1膜濾過手段の膜の二次側が浄水、一次側が大気となる状態で逆通水を行うことが可能となるため、膜の全域で二次側と一次側との膜間差圧を大きくすることができ、したがって、逆通水による水の流れが中空糸膜の一部に集中するのを防止して膜の一次側に付着している閉塞物質を効率よく剥離除去することができる効果がある。
また、例えば、中空糸の内側が膜の一次側に設定されている場合には、逆通水によって一度剥離した物質が再度中空糸の内面に接触して付着する可能性が高くなるが、中空糸の外面を一次側に設定することで、剥離した閉塞物質が中空糸から速やかに離れるため、再度閉塞物質が中空糸に付着するのを防止することができる。
通常運転時の主原水供給流路の圧力と、通常運転時の主浄水通路の圧力と、通常運転時の主原水供給流路の積算流量と、通常運転時の主浄水通路の積算流量と、通常運転の累積時間とのうち少なくともいずれか一つに基づいて膜の閉塞状態を推定することができるため、膜の閉塞状態に対応した適切なタイミングで膜洗浄運転を開始することができる効果がある。また、膜の閉塞の程度を推定することができるため、この閉塞の程度に応じて膜洗浄運転の回数を変化させることができる。したがって、例えば、膜の閉塞が進んでいるときほど洗浄回数を増加させることができるため、より確実に閉塞物質の除去を行うことができる効果がある。
膜洗浄運転の回数が複数回に亘る場合、連続的に膜洗浄運転を行う場合、通常運転と膜洗浄運転とを交互に行う場合と比較して、閉塞物質が除去されるまでの時間を短縮することができる効果がある。
前記通常運転が第1膜濾過手段の一次側にのみ原水を供給して二次側から主浄水流路を介して浄水を排出させる工程を有するので、一次側の閉塞物質を効率よく除去することができる効果がある。
本発明の実施の形態における浄水装置の概略構成図である。 本発明の実施の形態におけるろ過モード時の図1に相当する概略構成図である。 本発明の実施の形態における抜液モード時の図1に相当する概略構成図である。 本発明の実施の形態における排気逆通水モード時の図1に相当する概略構成図である。 本発明の実施の形態における逆通水モード時の図1に相当する概略構成図である。
符号の説明
2 主原水供給流路
7 第1膜濾過手段
8 第2膜濾過手段
9 排水流路
11 中空糸膜
19 主浄水流路
以下、図1から図5を参照しながら本発明の実施形態の一例を説明する。
図1は、原水を濾過するための浄水装置1である。利用する地域に応じて河川水、湖沼水、井戸水、工業用水等が水道を通じて原水として供給される。浄水装置1の主原水供給流路2には水道水圧を増圧するためのポンプ3と、このポンプ3の下流にポンプ3から出力される水圧を安定させるための減圧弁4とが介装されている。なお、増圧するポンプ3は必ずしも稼動している必要はなく、また、原水の流入圧力が高い場合にはポンプ3を設けなくてもよい。
主原水供給流路2には第1原水供給流路5および第2原水供給流路6が分岐接続されている。第1原水供給流路5には第1膜濾過手段7が接続され、第2原水供給流路6には第2膜濾過手段8が接続されている。第1原水供給流路5の分岐点と第2原水供給流路6の分岐点との間の主原水供給流路2には第1制御弁V1が介装され、この第1制御弁V1を開閉制御することにより第1原水供給流路5への原水の供給及び停止が切換可能となっている。主原水供給流路2は、図示しない排水口に連通する排水流路9に接続されており、第1原水供給流路5の分岐点よりも排水流路9側に第2制御弁V2が介装されている。
第1膜濾過手段7は、両端が閉塞された筒状のケース10を備え、このケース10内に中空糸の束からなる中空糸膜11を収容している。この中空糸膜11は、ケース10の上部に配置されているポッティング材12によって一次側である原水側と二次側である浄水側とが遮断されている。ポッティング剤12は、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリオレフィン樹脂等からなる。
ケース10は、一次側である下部に入口ポート13を備えるとともに二次側である上部に出口ポート14とを備え、さらに、ケース10の側壁15の上記ポッティング材12よりも下方の位置に給排気ポート16を備えている。入口ポート13には、前述した第1原水供給流路5が接続されている。ここで、中空糸膜11の内側面はポッティング材12よりも出口ポート14側に配置され、中空糸膜11の外側面はポッティング材12よりも入口ポート13および給排気ポート16側に配置されている。
給排気ポート16は、ケース10内の中空糸膜11の一次側に残留した原水を、第1原水供給流路5、主原水供給流路2および排水流路9を介して浄水装置1の系外に排出する際に、ケース10内に大気などの気体を取り込むとともに、中空糸膜11の一次側のケース10内を後述する逆洗済水で満たす際にケース10内の気体を排出するためのものである。この給排気ポート16には、給排気流路17が接続され、この給排気流路17の端部が大気に開放されている。逆洗済水とは、逆通水により中空糸膜11の一次側を洗浄した後に流路に排出された水を指す。
給排気流路17には、給排気流路17の開閉を行う第3制御弁V3が介装されている。また、給排気流路17には、第3制御弁V3よりも開放端側にドレン17aが分岐接続されている。ドレン17aは、第1膜濾過手段7の一次側のケース10内を逆洗済水で満たすときに、給排気ポート16からオーバーフローした逆洗済水を排水流路9に送る。
第1膜濾過手段7の出口ポート14には、第1合流流路18が接続され、この第1合流流路18が原水を処理した処理水(浄水)を送給する主浄水流路19に合流接続されている。
一方、第2膜濾過手段8は、上記第1膜濾過手段7と同様に、入口ポート20と出口ポート21とをそれぞれ備えたケース22と、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリオレフィン樹脂等からなるポッティング材23と、ポッティング材23によって浄水側と原水側とが遮断された中空糸膜24とを備えている。図1において、第2膜濾過手段8は、第1膜濾過手段7の膜の洗浄時にのみ利用されるものであるため、第1膜濾過手段7よりも小型のものを用いているが、第1膜濾過手段7と同一のものを用いてもよい。
第2膜濾過手段8の出口ポート21には、第1膜濾過手段7の出口ポート14と同様に、第2合流流路25が接続され、この第2合流流路25が、第1合流流路18と主浄水流路19との合流点で主浄水流路19に合流接続されている。つまり、上述した第1膜濾過手段7と第2膜濾過手段8とは主原水供給流路2と主浄水流路19との間に並列に接続されている。第2合流流路25には、この第2合流流路25の開閉を行う第4制御弁V4が介装されている。
主浄水流路19は、原水を処理した処理水(浄水)を浄水装置1の系外に送り出すための流路であり、この主浄水流路19の途中には、処理水の逆流を防止する逆止弁26が介装され、さらに、この逆止弁26の下流側の主浄水流路19には、主浄水流路19の開閉を行う第5制御弁V5が設けられている。
上述した第1〜第5制御弁V1〜V5は、これら第1〜第5制御弁V1〜V5の開閉制御を行う制御部27に接続されている。また、制御部27には、主原水供給流路2の圧力を測定する圧力計s1と主浄水流路19の圧力を測定する圧力計s2とが接続されている。
制御部27は、例えば、第1膜濾過手段7に原水を通水してろ過しているときに、圧力計s1で測定される主原水供給流路2の圧力を、予め設定された膜洗浄運転の開始を判定するための所定の圧力と比較して、第1膜濾過手段7の膜におけるファウリングの程度を判定するようになっている。
そして、制御部27は、主原水供給流路2の圧力が膜洗浄運転の開始を判定する所定の圧力よりも高くなったとき、第1膜濾過手段7の中空糸膜11に閉塞物質が堆積するいわゆるファウリングが進行していると判断し、中空糸膜11を洗浄するための膜洗浄運転を開始する。そして、制御部27は、膜洗浄運転を開始するために、第1〜第5制御弁V1〜V5の開閉状態を適宜切り換える。
また、制御部27は、圧力計s1で測定された圧力の程度、すなわちファウリングの程度に応じて、膜洗浄運転を連続実施する回数(以下、単に膜洗浄運転の実施回数という)が増減可能に設定されている。ここで、上記圧力の程度に応じた膜洗浄運転の実施回数は、例えば、圧力と膜洗浄運転の実施回数とのマップ(図示せず)を予め制御部27に記憶させておき、マップを参照することで決定することができる。なお、上記圧力計s1の場合と同様に、流量計を設けて主原水供給流路2又は主浄水流路19の積算流量に基づいて、膜洗浄運転の開始判定や膜洗浄運転の実施回数を決定することができ、さらに、積算流量、圧力以外に、通常運転のろ過モード(後述する)の累積時間を計測すれば、当該累積時間に基づいて膜洗浄運転の開始判定や膜洗浄運転の実施回数の決定を行うことができる。なお、上記連続実施する回数は0回、すなわち、連続実施を行わない場合も含む。
制御部27において制御される通常運転時の運転状態および、中空糸膜11の膜洗浄運転を構成する運転状態(以下、モードと呼ぶ)毎の第1〜第5制御弁V1〜V5の開閉制御の一例を以下の表に示す。
Figure 0005280204
中空糸膜11を閉塞する閉塞物質としては、配水池から浄水装置1に到達した鉄錆等の浮遊物質、原水中の微生物からの代謝物である多糖類などがある。ここで、第1〜第5制御弁V1〜V5は、開閉信号により自動で開閉できるものであり、電動弁、電磁弁、空気作動弁等が用いられる。特に経済的観点から、電磁弁を用いることが望ましい。
次に、図2〜図5を参照しながら、制御部27によって制御される各種モードにおける作用を説明する。なお、図1〜4において、第1〜第5制御弁V1〜V5は、閉塞状態を黒塗り、開放状態を白抜きで示している。
図2は、制御部27によって制御される通常運転時のろ過モードにおける浄水装置1の制御状態を示している。このろ過モードはユーザが処理水を利用するときのモードである。まず、制御部27は、ユーザが水道水栓を開栓して処理水の利用が開始されると、全閉の状態で待機状態している第1〜第5制御弁V1〜V5(図1参照)のうち、第1制御弁V1と第5制御弁V5とを開放状態に制御する。このとき、第2制御弁V2、第3制御弁V3および第4制御弁V4は閉塞状態で維持される。なお、待機時に第1〜第5制御弁V1〜V5を全閉に維持せずにろ過モードの制御状態で待機させるようにしてもよい。
ろ過モードでは、浄水装置1に流入した原水が、ポンプ3と減圧弁4との少なくともいずれか一方で圧力の調整が行われた後、主原水供給流路2から第1原水供給流路5を介して第1膜濾過手段7の入口ポート13に流入してケース10内に入り、中空糸膜11の一次側から二次側に向かって通水されて濾過が行われる。濾過された原水は処理水(浄水)として、第1膜濾過手段7の出口ポート14から第1合流流路18と主浄水流路19とを介して外部に送り出される。
図3〜図5は、制御部27の制御指令に基づいて行う膜洗浄運転の各モードにおける浄水装置1の制御状態をそれぞれ示したものである。この膜洗浄運転の各モードは、ユーザにより浄水が利用される可能性が低い時間帯に行うのが望ましい。なお、膜洗浄運転の開始は、浄水装置1における通常運転であるろ過モードの累積時間(例えば、60分程度)、予め設定されたろ過モードの完了時間、浄水が利用されていない時間帯、或いは第1膜濾過手段7の中空糸膜11のファウリングが進行して主原水供給流路2や主浄水流路19での流量や圧力の低下が検出された場合等の条件の中から選択可能に構成されるのが好ましい。
図3は、膜洗浄運転の各モードのうち最初に行われる抜液モードにおける浄水装置1の制御状態を示している。この抜液モードでは、第2制御弁V2および第3制御弁V3を開放し、第1制御弁V1、第4制御弁V4および第5制御弁V5を閉塞した状態を所定時間(例えば、15秒程度)維持する。したがって、抜液モードを開始すると、給排気ポート16から外気が導入され、第1膜濾過手段7の中空糸膜11の一次側に残留している下原水が自重により原水供給流路5および主原水供給流路2を介して系外に排出されることとなる。下原水とは、第1膜濾過手段7の鉛直下側に残留している原水を指す。
図4は、抜液モードの後に実行される排気逆通水モードにおける浄水装置1の制御状態を示している。この排気逆通水モードでは、第3制御弁V3および第4制御弁V4を開放し、第1制御弁V1、第2制御弁V2および第5制御弁V5を閉塞した状態を所定時間(例えば、15秒程度)維持する。したがって、排気逆通水モードを開始すると、浄水装置1に流入した原水は、ポンプ3と減圧弁4との少なくともいずれか一方で圧力の調整が行われた後、主原水供給流路2と第2原水供給流路6とを介して入口ポート20から第2膜濾過手段8内に流入して中空糸膜24で濾過される。
そして、第2膜濾過手段8で濾過された浄水は出口ポート21から送り出され、第2合流流路25と第1合流流路18とを介して出口ポート14から第1膜濾過手段7に流入する。その後、この第1膜濾過手段7に流入した浄水は、中空糸膜11の二次側から気体で満たされた一次側に向かって逆通水される。この逆通水された逆洗済水は第2制御弁V2が閉塞されているので第1膜濾過手段のケース10内に留まり、その水位が徐々に上昇する。この水位の上昇に伴って、給排気ポート16を介してケース10内の気体が給排気流路17を介して排出されることとなる。ここで、ケース10内の気体を、可能な限り排出させるために、ケース10内の逆洗済水が給排気ポート16から排出されてドレン17aを介して排水流路9に流下する。なお、中空糸膜11の1次側のケース10内に満たされた逆洗済水には、中空糸膜11の表面から剥離した閉塞物質が含まれている。
図5は、排気逆通水モードの後に実行される逆通水モードにおける浄水装置1の制御状態を示している。この逆通水モードでは、第2制御弁V2および第4制御弁V4を開放し、第1制御弁V1、第3制御弁V3および第5制御弁V5を閉塞した状態を所定時間(例えば、45秒程度)維持する。したがって、逆通水モードを開始すると、浄水装置1に流入した原水は、ポンプ3により加圧されて減圧弁4で水圧の調整が行われた後、主原水供給流路2と第2原水供給流路6とを介して入口ポート20から第2膜濾過手段8内に流入し、中空糸膜24で濾過される。
そして、第2膜濾過手段8で濾過された浄水は出口ポート21から送り出され、第2合流流路25と第1合流流路18とを介して出口ポート14から第1膜濾過手段7に流入する。その後、この第1膜濾過手段7に流入した浄水は、中空糸膜11の二次側から水で満たされた一次側に向かって逆通水される。この逆通水により、さらなる中空糸膜11表面の閉塞物質の除去が行われるとともに、再度中空糸膜11に閉塞物質が付着するのを防止した状態でケース10内に満たされた閉塞物質を含む逆洗済水が主原水供給流路2および排水流路9を介して系外に排出される。ここで、ケース10内に残存する気泡なども逆洗済水と一緒に系外に排出されることとなり、この結果、膜洗浄運転が終了した後にろ過モードを行っても主浄水流路19を介して送給される浄水に気泡が混入するのを抑制できる。
制御部27は、上述した各モードで構成される膜洗浄運転が終了した後、ろ過モードで制御を行い、このときの圧力計s1による測定結果が膜洗浄運転の要否を判定するために予め設定された所定の圧力よりも高い場合、中空糸膜11の膜洗浄が不十分であると判断して再度上述した膜洗浄運転を実施する。制御部27は、膜洗浄運転を予め設定された所定の回数を実施したにもかかわらず膜洗浄運転が必要と判断された場合、浄水装置1に何らかの異常が発生したものと判定して膜洗浄運転の実施を停止する。また、上述した膜洗浄運転を開始する前に、制御部27は、圧力計s1の測定結果に基づいてファウリングの程度を判断して、このファウリングの程度に応じて実施する膜洗浄運転の回数を決定して、この回数分膜洗浄運転を実施する。なお、この際、前述したように、圧力を測定する以外に、ろ過モードにおける積算流量または累積時間を測定する測定手段(図示せず)を設け、この測定手段により得られるデータからファウリングの程度を予測し、実施する膜洗浄運転の回数を決定するようにしてもよい。
ここで、ファウリングの程度が大きい場合には、膜洗浄運転の回数を2回以上とし、かつ、これらの膜洗浄運転について間に通常運転をはさむことなく連続して行うことが好ましい。これは、一定時間逆通水モードにおける逆通水を行った後に、一旦第2濾過手段からの浄水の供給を停止し、再度抜水モードに戻ることによって、水の流れに変化をもたらすことができるからである。この流れの変化は、膜に対し慣性力等の力が働くことにつながり、これによって、膜表面上の閉塞物質をより効率的に除去できることとなる。換言すれば、この好ましい方法は、洗浄各モードの運転時間を延長したものではなく、それよりも高い膜洗浄効果を奏するものである。
したがって、上述した実施の形態によれば、第2膜濾過手段8から吐出された浄水を第1膜濾過手段7の中空糸膜11の二次側から一次側に逆通水する逆通水モードを行う前に、抜液モードと排気逆通水モードとを行うことで、第1膜濾過手段7の中空糸膜11の二次側が浄水、一次側が気体となる状態で逆通水を行うことが可能となるため、中空糸膜11の全域で二次側と一次側との膜間差圧を大きくすることができ、この結果、逆通水による水の流れが中空糸膜11の一部に集中するのを防止して中空糸膜11の一次側に付着している閉塞物質を逆通水によって効率よく剥離除去することができる。
また、中空糸膜11の内側が膜の一次側に設定されている場合、逆通水によって一度剥離した物質が再度中空糸の内面に接触して付着する可能性が高くなるが、中空糸膜11の外面を一次側に設定することで、剥離した閉塞物質が中空糸から速やかに離れるため、再度閉塞物質が中空糸に付着するのを防止することができる。
さらに、主原水供給流路2の圧力が所定の圧力よりも高くなった場合、この圧力上昇の程度に応じて、すなわち第1膜濾過手段7の中空糸膜11の一次側に付着している閉塞物質の程度に応じて、膜洗浄運転の回数を変化させることができるため、より確実に閉塞物質の除去を行うことができる。
また、上述した実施の形態では、主原水供給流路2の圧力計s1の測定結果に基づいて膜洗浄運転の開始判定を行ったり膜洗浄運転の実施回数を決定したりする場合について説明したが、主浄水流路19の圧力計s2で計測された圧力に基づいて行ってもよい。この場合、圧力計s2で計測された圧力が予め設定された所定の圧力よりも低くなった場合に、ファウリングが進行していると推定することができる。

Claims (6)

  1. 主原水供給流路に原水を膜濾過する第1膜濾過手段と第2膜濾過手段とを接続し、これら第1膜濾過手段の二次側と第2膜濾過手段の二次側とを合流させて主浄水流路に接続し、前記主原水供給流路の第1膜濾過手段の一次側に排水流路を接続し、第1膜濾過手段の一次側の内部を大気開放可能に構成し、通常運転と膜洗浄運転とがそれぞれ実行可能な浄水装置の運転方法であって、
    膜洗浄運転は、第1膜濾過手段の一次側の原水を排水流路を介して抜液する工程と、
    第1膜濾過手段の一次側の内部を大気開放した状態で、主原水供給流路から第2膜濾過手段の一次側にのみ原水を供給して濾過することにより得られた浄水を第1膜濾過手段の二次側から供給して一次側の内部を逆洗済水で満たす排気逆通水を行う工程と、
    主原水供給流路から第2膜濾過手段の一次側にのみ原水を供給して得られた浄水を第1膜濾過手段の二次側から供給して一次側の内部の逆洗済水を排水流路から排出する逆通水を行う工程と、を含むことを特徴とする浄水装置の運転方法。
  2. 前記第1膜濾過手段は中空糸膜であり、該中空糸膜を構成する中空糸の外側が一次側、前記中空糸の内側が二次側に設定されている請求項1に記載の浄水装置の運転方法。
  3. 前記通常運転時の前記主原水供給流路の圧力と、前記通常運転時の主浄水通路の圧力と、前記通常運転時の主原水供給流路の積算流量と、前記通常運転時の主浄水通路の積算流量と、前記通常運転の累積時間とのうち少なくともいずれか一つに基づき前記膜洗浄運転の開始を判定する請求項1に記載の浄水装置の運転方法。
  4. 前記通常運転時の前記主原水供給流路の圧力と、前記通常運転時の主浄水通路の圧力と、前記通常運転時の主原水供給流路の積算流量と、前記通常運転時の主浄水通路の積算流量と、前記通常運転の累積時間とのうち少なくともいずれか一つに基づき所定の回数だけ前記膜洗浄運転を行う請求項1記載の浄水装置の運転方法。
  5. 前記所定の回数が、少なくとも2回以上であって、かつ、これらの膜洗浄運転が、通常運転をはさむことなく連続して行われる請求項4に記載の浄水装置の運転方法。
  6. 前記通常運転が、主原水供給流路から第1膜濾過手段の一次側にのみ原水を供給してこの原水を濾過し、第1膜濾過手段の二次側から主浄水流路を介して浄水を排出させる工程を含む請求項1に記載の浄水装置の運転方法。
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