JP2007330899A - 濾過システムおよびその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】再生タイミングを制御して処理水水質の悪化を防止する。
【解決手段】原水中に含まれる不純物を濾材によって除去する濾過手段2に原水ライン3と処理水ライン4とを接続した濾過システム1であって、前記濾過システム1内の水質検出手段18と、この水質検出手段18の検出値に基づいて、前記濾過手段2の再生動作を制御する制御手段29とを備えたことを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】原水中に含まれる不純物を濾材によって除去する濾過手段2に原水ライン3と処理水ライン4とを接続した濾過システム1であって、前記濾過システム1内の水質検出手段18と、この水質検出手段18の検出値に基づいて、前記濾過手段2の再生動作を制御する制御手段29とを備えたことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
この発明は、原水中に含まれる非溶解物などの不純物を濾材によって除去する濾過システムおよびその制御方法に関する。
原水中に含まれる非溶解物などの不純物を濾材によって除去する濾過システムとしては、たとえば地下水などに含まれる鉄分を除去し、清浄化された水を上水や産業用水として供給する除鉄システムがある(特許文献1)。また、たとえばプールや浴場などの湯水に含まれるゴミや濁質を除去し、清浄化された湯水を再利用する循環型の砂濾過システムがある(特許文献2)。
前記濾過システムは、濾過塔などの濾過手段を備えており、原水ラインを介して前記濾過手段へ原水を供給し、前記濾材によって非溶解物を捕捉する。そして、この清浄化された水を処理水ラインを介して採取するようになっている。
特開2003−190973号公報
特許第3351066号公報
ところで、前記濾過システムにおいては、原水中から除去された非溶解物によって前記濾材が閉塞すると、非溶解物を十分に除去することができなくなって処理水水質が悪化する。そこで、前記濾材の処理能力を回復させるための再生動作を行うようにしている。
前記再生動作は、前記濾材の処理能力を超過しないように、一定の間隔で行われるようになっている。しかし、たとえば原水水質の悪化や処理水量の急増などにより、再生動作前に前記濾材が処理能力を超過するおそれがある。この場合、処理水側へ非溶解物が漏れて処理水水質が悪化する。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、再生タイミングを制御して処理水水質の悪化を防止することである。
この発明は、前記課題を解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、原水中に含まれる不純物を濾材によって除去する濾過手段に原水ラインと処理水ラインとを接続した濾過システムであって、前記濾過システム内の水質検出手段と、この水質検出手段の検出値に基づいて、前記濾過手段の再生動作を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、原水中に含まれる不純物を濾材によって除去する濾過手段に原水ラインと処理水ラインとを接続した濾過システムの制御方法であって、前記濾過システム内の水質情報に基づいて、前記濾過手段の再生タイミングを制御することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、原水中に含まれる不純物を濾材によって除去する濾過手段に原水ラインと処理水ラインとを接続した濾過システムの制御方法であって、前記濾過システム内の水質情報と前記濾過手段の運転情報とに基づいて、前記濾過手段の再生タイミングを制御することを特徴とする。
さらに、請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の濾過システムの制御方法であって、処理水の貯留状態および/または処理水の使用状態に基づいて、前記濾過手段の再生タイミングを制御することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、前記制御手段が、前記水質検出手段の検出値に基づいて、再生動作が必要であるか否かを判断して再生動作を制御することにより、適切な再生タイミングで再生動作を行うことが可能となり、処理水水質の悪化を防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、前記濾過システム内の水質情報に基づいて、再生動作が必要であるか否かを判断して再生タイミングを制御することにより、適切な再生タイミングで再生動作を行うことが可能となり、処理水水質の悪化を防止することができる。
請求項3に記載の発明によれば、前記濾過システム内の水質情報と前記濾過手段の運転情報とに基づいて、再生動作が必要であるか否かを判断して再生タイミングを制御することにより、適切な再生タイミングで再生動作を行うことが可能となり、処理水水質の悪化を防止することができる。
請求項4に記載の発明によれば、処理水の貯留状態および/または処理水の使用状態に基づいて、再生動作が可能であるか否かを判断して再生タイミングを制御することにより、適切なタイミングで再生動作を行うことができる。
つぎに、この発明の実施の形態について図面に基づいて詳細に説明する。
(第一実施形態)
まず、この発明の第一実施形態について説明する。図1は、この発明に係る濾過システムの第一実施形態の構成を示す概略的な説明図である。
(第一実施形態)
まず、この発明の第一実施形態について説明する。図1は、この発明に係る濾過システムの第一実施形態の構成を示す概略的な説明図である。
図1に示す濾過システム1は、濾過手段2と、この濾過手段2へ原水を供給する原水ライン3と、前記濾過手段2からの処理水を採取する処理水ライン4とを備えている。
前記濾過手段2は、非溶解物などの不純物として原水中に含まれる鉄分を主として除去する除鉄手段であり、前記濾過システム1は、除鉄システムとして構成されている。そして、前記濾過手段2は、アンスラサイト,濾過砂などの濾材(図示省略)によって濾過を行う塔式の濾過部5と、コントロールバルブ6とを備えている。ここにおいて、前記濾過手段2は、前記濾材にマンガンゼオライトなどを使用することで、除マンガン能力を備えていてもよい。
前記コントロールバルブ6には、前記原水ライン3と前記処理水ライン4とが接続されており、前記コントロールバルブ6を介して前記濾過部5へ供給された原水に含まれている鉄分が前記濾材で除去され、この水が前記コントロールバルブ6を介して前記処理水ライン4へ流れるようになっている。
さらに、前記コントロールバルブ6には、排水ライン7が接続されている。この排水ライン7からは、後述する再生動作の際に、逆洗および水洗に用いられた水が排出されるようになっている。
前記原水ライン3には、原水供給ポンプ8が設けられており、この原水供給ポンプ8の下流側には、鉄分および懸濁物質の除去に使用する薬剤の薬注手段として、酸化剤添加手段9および凝集剤添加手段10が接続されている。さらに、この凝集剤添加手段10の下流側の前記原水ライン3には、原水バルブ11が設けられている。
前記酸化剤添加手段9は、酸化剤供給ライン12を介して前記原水ライン3と接続された酸化剤貯留部13を備えている。この酸化剤貯留部13には、酸化剤として次亜塩素酸ナトリウム溶液が貯留されている。この次亜塩素酸ナトリウム溶液は、前記酸化剤供給ライン12に設けられた酸化剤供給ポンプ14によって、前記原水ライン3へ添加されるようになっている。そして、前記原水ライン3へ添加された次亜塩素酸ナトリウム溶液により、原水中に含まれる鉄分が酸化されて不溶性の水酸化第二鉄(Fe(OH)3)となり、この水酸化第二鉄が前記濾過手段2によって除去されるようになっている。
前記凝集剤添加手段10は、凝集剤供給ライン15を介して前記原水ライン3と接続された凝集剤貯留部16を備えている。この凝集剤貯留部16には、凝集剤としてポリ塩化アルミニウム(PAC)溶液が貯留されている。このポリ塩化アルミニウム溶液は、前記凝集剤供給ライン15に設けられた凝集剤供給ポンプ17によって、前記原水ライン3へ添加されるようになっている。そして、前記原水ライン3へ添加されたポリ塩化アルミニウム溶液により、原水中に含まれる懸濁物質(たとえば、有機物やシリカなどのコロイド状物質)が荷電中和作用によって凝集物となり、この凝集物が前記濾過手段2によって除去されるようになっている。
前記処理水ライン4には、水質検出手段18と給水バルブ19とが設けられている。前記水質検出手段18は、試料水導入ライン20を介して前記処理水ライン4と接続されて処理水の濁度または色度を検出するものであり、たとえば特願2005−347405号に記載された光学計測装置である。この光学計測装置は、その詳細構成については図示省略するが、測定セルに設けられた測定室内の試料水へ発光素子からの光を第一導光部を通じて照射するとともに、試料水からの光を第二導光部を通じて受光素子で検出する光学計測装置であって、前記測定セルに形成され、前記試料水導入ライン20から流入した試料水を前記測定室へ導入し,あるいは前記測定室から導出する流路部と、前記測定セルに装着され、前記流路部を開閉する流通制御部と、前記測定セルと接続され、前記測定室と連通するフィルタ部とを備えて構成されている。このように構成することで、試料水の採取機構および前記各導光部における光透過窓を洗浄するための清浄水の生成機構が一体化されたコンパクトな光学計測装置を実現することができ、また清浄水の供給圧力を低下させることなく、ノズル洗浄を行うことのできる光学計測装置を実現することができるようになっている。そして、この結果、現場への取り付けやメンテナンスなどを短時間で行うことができ、さらには前記光透過窓に付着した汚れ成分を効果的に除去して所定の測定精度を維持することができるようになっている。
前記処理水ライン4の下流側には、水位センサ21を備えた処理水貯留部22が接続されている。この処理水貯留部22には、処理水配給ポンプ23が設けられた処理水配給ライン24が接続されている。
また、前記処理水貯留部22は、前記原水バルブ11の下流側の前記原水ライン3と逆洗水供給ライン25で接続されている。この逆洗水供給ライン25には、前記処理水貯留部22側から順に逆洗水供給ポンプ26と逆洗バルブ27とが設けられている。そして、逆洗工程および水洗工程を含む公知の方法で行われる再生動作の前記逆洗工程のとき、前記逆洗バルブ27が開状態とされ、前記逆洗水供給ポンプ26によって前記処理水貯留部22内の処理水が前記濾過手段2の上流側へ供給されるようになっている。
前記コントロールバルブ6,前記原水供給ポンプ8,前記原水バルブ11,前記酸化剤供給ポンプ14,前記凝集剤供給ポンプ17,前記水質検出手段18,前記給水バルブ19,前記水位センサ21,前記処理水配給ポンプ23,前記逆洗水供給ポンプ26および前記逆洗バルブ27は、信号線28,28,…を介して制御手段29と接続されている。この制御手段29は、前記濾過手段2への通水を制御するようになっている。また、前記制御手段29は、前記水質検出手段18から前記信号線28を介して入力された信号に基づいて、前記再生動作を制御するようになっている。
さて、前記濾過システム1では、予め設定された時間になったとき、または前記水位センサ21により、前記処理水貯留部22内の水位が所定の給水開始水位以下となったことが検出されたとき、前記制御手段29によって、前記原水供給ポンプ8を作動させるとともに、前記原水バルブ11および前記給水バルブ19を開状態に設定し、所定の設定流量で前記濾過手段2へ原水を供給し通水を開始する。このとき、前記逆洗バルブ27は、閉状態に設定される。同時に、前記制御手段29は、前記酸化剤供給ポンプ14および前記凝集剤供給ポンプ17も作動させることにより、前記酸化剤貯留部13内の次亜塩素酸ナトリウム溶液と前記凝集剤貯留部16内のポリ塩化アルミニウム溶液とを、前記原水ライン3へそれぞれ添加する。
前記原水ライン3へ次亜塩素酸ナトリウム溶液を添加すると、原水中の鉄分が酸化されて不溶性の水酸化第二鉄となる。また、前記原水ライン3へポリ塩化アルミニウム溶液を添加すると、原水中に含まれる懸濁物質(たとえば、有機物やシリカなどのコロイド状物質)が荷電中和作用によって凝集物となる。そして、水酸化第二鉄および凝集物を含む原水が、前記コントロールバルブ6を介して前記濾過部5へ流入すると、前記濾材(図示省略)によって水酸化第二鉄および凝集物が捕捉されて除去され、この水が前記コントロールバルブ6を介して前記処理水ライン4へ流出する。前記処理水ライン4へ流出した処理水は、前記処理水貯留部22に貯留される。
前記濾過システム1の運転時には、前記水質検出手段18によって所定の検出サイクル(たとえば、数時間ごと)で処理水の濁度または色度の検出を行い、その検出結果は前記信号線28を介して前記制御手段29へ入力される。前記制御手段29は、前記水質検出手段18の検出値に基づいて、前記濾過手段2の再生動作を制御する。
前記制御手段29は、前記濾過手段2の前記再生動作の制御として、再生タイミングの制御を行う。この再生タイミングの制御は、前記制御手段29が、前記水質検出手段18の検出値に基づいて、前記再生動作が必要であるか否かを判断することにより行う。前記制御手段29は、前記水質検出手段18の検出値が所定値以上であるとき、前記再生動作が必要であると判断する。そして、前記制御手段29は、前記再生動作が必要であると判断したとき、前記再生動作を開始する。
前記制御手段29は、前記再生動作が必要であると判断したとき、さらに前記処理水貯留部22の貯留状態および/または処理水の使用状態に基づいて、前記再生動作が可能であるか否かを判断し、可能であると判断したとき、前記再生動作を開始するようにしてもよい。
前記処理水貯留部22の貯留状態は、前記水位センサ21からの水位検出信号によって把握される。また、処理水の使用状態は、前記処理水配給ポンプ23からの運転信号によって把握される。前記制御手段29は、前記処理水貯留部22の水位が所定水位以上であるという条件、および処理水の使用状態が少ない状態または全く使用されていない状態であるという条件のいずれかまたは両方を満たしたとき、前記再生動作が可能であると判断する。
ここで、処理水の使用状態は、前記処理水配給ライン24にフロースイッチ(図示省略)を設け、このフロースイッチの信号から把握してもよい。また、処理水が使用される時間帯が決まっているような場合には、処理水が使用されない時間帯を前記制御手段29に記憶させておき、この時間帯のとき前記再生作動が可能であると判断するようにしてもよい。
前記再生動作においては、前記制御手段29により、前記給水バルブ19を閉状態に設定した後、前記逆洗工程を行い、その後前記水洗工程を行う。前記制御手段29は、前記逆洗工程時には、前記原水供給ポンプ8を停止させるとともに、前記原水バルブ11を閉状態に設定する。そして、前記コントロールバルブ6を切り替えた後、前記逆洗水供給ポンプ26を作動させるとともに、前記逆洗バルブ27を開状態に設定して、前記処理水貯留部22の処理水を前記濾過手段2の上流側へ供給することにより、この処理水を逆洗水として前記濾過部5へ供給する。また、前記水洗工程時には、前記制御手段29は、前記逆洗水供給ポンプ26を停止させるとともに、前記逆洗バルブ27を閉状態に設定する。そして、前記コントロールバルブ6を切り替えた後、前記原水供給ポンプ8を作動させるとともに、前記原水バルブ11を開状態に設定して、原水を洗浄水として前記濾過部5へ供給する。逆洗および水洗に用いられた水は、前記コントロールバルブ6を介して前記排水ライン7から系外へ排出される。
前記濾過システム1によれば、前記水質検出手段18の検出値に基づいて、再生動作が必要であるか否かを判断して再生タイミングを制御することにより、適切な再生タイミングで再生動作を行うことが可能となり、処理水水質の悪化を防止することができる。
また、処理水の貯留状態および/または処理水の使用状態に基づいて、再生動作が可能であるか否かを判断して再生タイミングを制御することにより、適切なタイミングで再生動作を行うことができる。
(第二実施形態)
つぎに、この発明の第二実施形態について説明する。図2は、この発明に係る濾過システムの第二実施形態の構成を示す概略的な説明図である。図2において、図1に示す前記第一実施形態の濾過システム1と同一の構成については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
つぎに、この発明の第二実施形態について説明する。図2は、この発明に係る濾過システムの第二実施形態の構成を示す概略的な説明図である。図2において、図1に示す前記第一実施形態の濾過システム1と同一の構成については、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図2に示す濾過システム30では、前記水質検出手段18は、第一試料水導入ライン31を介して前記原水ライン3と接続されるとともに、第二試料水導入ライン32を介して前記処理水ライン4とも接続されている。前記第一試料水導入ライン31および前記第二試料水導入ライン32には、第一試料水導入バルブ33および第二試料水導入バルブ34がそれぞれ設けられている。これらの第一試料水導入バルブ33および第二試料水導入バルブ34は、前記制御手段29と前記信号線28,28を介してそれぞれ接続されている。そして、前記制御手段29により、前記第一試料水導入バルブ33および前記第二試料水導入バルブ34が開閉制御され、前記水質検出手段18への試料水としての原水または処理水の導入が切り替えられるようになっている。
また、前記処理水ライン4には、流量センサ35が設けられている。この流量センサ35は、前記信号線28を介して前記制御手段29と接続されている。
さて、前記濾過システム30では、前記水質検出手段18によって検出された原水の濁度または色度と、前記濾過手段2の運転情報とに基づいて、前記濾過手段2の再生タイミングを制御する。具体的には、前記制御手段29は、まず原水の濁度または色度と、前記濾過手段2への積算通水量(すなわち、前記流量センサ35により計測される積算通水量)との積から、前記濾過部5への不純物流入量を算出し、この不純物流入量と所定の最大許容不純物流入量とを比較する。ここで、前記最大許容不純物流入量は、前記濾過部5における前記濾材(図示省略)の充てん量に基づいて前記制御手段29に設定されるものであり、この最大許容不純物流入量を超えると、前記濾過部5は処理能力を超過する。したがって、前記制御手段29は、算出された不純物流入量が、前記最大許容不純物流入量に達していれば、前記再生動作が必要であると判断し、前記再生動作を開始する。
また、前記制御手段29は、前記再生タイミングのバックアップ制御として、前記水質検出手段18によって検出された処理水の濁度または色度が、所定濁度または所定色度を超えたとき、前記再生動作が必要であると判断し、前記再生動作を開始する。
ここで、前記制御手段29は、前記第一実施形態と同様に、前記再生動作が必要であると判断したとき、さらに前記処理水貯留部22の貯留状態および/または処理水の使用状態に基づいて、前記再生動作が可能であるか否かを判断し、可能であると判断したとき、前記再生動作を開始するようにしてもよい。
以上説明した前記濾過システム30によっても、前記第一実施形態と同様の効果を得ることができる。
つぎに、前記第二実施形態の変形例について説明する。この変形例については、具体的な図示を省略する。この変形例では、前記濾過システム30は、前記水質検出手段18によって検出された原水の濁度または色度と、前記濾過手段2の運転情報とに基づいて、前記濾過手段2の再生タイミングを制御するものであるが、前記濾過手段2の運転情報として、積算通水時間を用いる。すなわち、単位時間当たりの前記濾過手段2への通水量が一定であるとみなせば、前記濾過手段2への積算通水量の代わりに積算通水時間を用いることができ、この積算通水時間と原水の濁度または色度との積から前記濾過部5への不純物流入量を算出することができる。ここで、前記積算通水時間としては、たとえば前記給水バルブ19の積算開弁時間を用いることができる。したがって、前記制御手段29は、前記給水バルブ19の積算開弁時間と原水の濁度または色度との積から、前記濾過部5への不純物流入量を算出し、この不純物流入量が前記最大許容不純物流入量に達していれば、前記再生動作が必要であると判断する。
以上、この発明を前記各実施形態に基づいて説明したが、この発明は、前記実施形態に限られるものでないことはもちろんである。たとえば、前記濾過手段2は、アンスラサイト,濾過砂などから形成された濾材(図示省略)によってゴミなどを除去する砂濾過手段であってもよい。この場合、前記濾過手段2へ供給される原水を次亜塩素酸ナトリウム溶液などの殺菌剤によって殺菌するために、前記酸化剤添加手段9の位置に、図示しないが、殺菌剤貯留部と殺菌剤供給ポンプと殺菌剤供給ラインとを備えた殺菌剤添加手段が設けられる。また、この発明は、循環型の砂濾過システムに適用してもよい。
1,30 濾過システム
2 濾過手段
3 原水ライン
4 処理水ライン
18 水質検出手段
29 制御手段
2 濾過手段
3 原水ライン
4 処理水ライン
18 水質検出手段
29 制御手段
Claims (4)
- 原水中に含まれる不純物を濾材によって除去する濾過手段に原水ラインと処理水ラインとを接続した濾過システムであって、
前記濾過システム内の水質検出手段と、この水質検出手段の検出値に基づいて、前記濾過手段の再生動作を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする濾過システム。 - 原水中に含まれる不純物を濾材によって除去する濾過手段に原水ラインと処理水ラインとを接続した濾過システムの制御方法であって、
前記濾過システム内の水質情報に基づいて、前記濾過手段の再生タイミングを制御することを特徴とする濾過システムの制御方法。 - 原水中に含まれる不純物を濾材によって除去する濾過手段に原水ラインと処理水ラインとを接続した濾過システムの制御方法であって、
前記濾過システム内の水質情報と前記濾過手段の運転情報とに基づいて、前記濾過手段の再生タイミングを制御することを特徴とする濾過システムの制御方法。 - さらに、処理水の貯留状態および/または処理水の使用状態に基づいて、前記濾過手段の再生タイミングを制御することを特徴とする請求項2または3に記載の濾過システムの制御方法。
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