JP5696170B2

JP5696170B2 - 充電ケーブルの支持装置

Info

Publication number: JP5696170B2
Application number: JP2013039594A
Authority: JP
Inventors: 知孝峯村
Original assignee: Takigen Manufacturing Co Ltd
Current assignee: Takigen Manufacturing Co Ltd
Priority date: 2013-02-28
Filing date: 2013-02-28
Publication date: 2015-04-08
Anticipated expiration: 2033-02-28
Also published as: JP2014168349A

Description

本発明は、電気自動車の高速給電設備に付属している充電ケーブルを操作しやすく、かつ損傷しにくいように、小スペースに支持する装置に関する。

移動体に搭載されるバッテリーを充電するためのケーブルは、剛性が高く（硬く）、重いものとなっている。そのため、充電作業を行う操作者にとって、ケーブルの取り回しに大きな力を要し、作業性が悪かった。そこで、電気自動車等の移動体に搭載されるバッテリーを充電するための充電設備として、特許文献１に記載されたものが提案されている。この充電設備は、充電を行うための本体部と、この本体部から延び、本体部とバッテリーとを電気的に接続できるケーブルと、このケーブルを支持するケーブル支持部を備え、ケーブル支持部は、ケーブルを本体部の上方かつ外方の位置まで導くように構成されており、ケーブルは、上方かつ外方の位置から下方に垂らされているものである。上記構成によると、ケーブルの下方に垂れている部分を本体部から離間させることができ、ケーブルが本体部に衝突して損傷してしまう可能性が小さくなり、ケーブル支持部がケーブルを上方位置まで導いて支持することから、ケーブル重量の一部がケーブル支持部によって受けられ、ケーブルの剛性が高く、重いものであっても、操作者にとってケーブルの取り回しの負担が比較的小さくなるとされる。

特開２０１２−１０５６１号公報

上記従来の充電設備においては、ケーブルの先端側、すなわち充電コネクタ側が、ケーブル支持部から下方へ垂れ下がる。ケーブル支持部から充電コネクタまでの距離は一定であるから、充電コネクタの取り回し範囲は、垂れ下がり部の長さに依存する。充電コネクタの取り回し範囲を大きくするためには、ケーブルの垂れ下がり部より先に充電コネクタまでの余長部分を長く取らなければならない。そうすると結局、この余長部分の取り回しに大きな労力を要することになるという問題点がある。ケーブルの垂れ下がり部分は無駄な設備になるという難点もある。
したがって、本発明は、充電コネクタを広い範囲で、しかも軽く取り回すことができ、ケーブルの余長部分を小スペースにまとめて保持することができる充電ケーブルの支持装置を提供することを目的としている。

以下、添付図面の符号を参照して説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
上記課題を解決するための、本発明の充電ケーブルの支持装置１は、充電ケーブル１０２を、それの不使用時に延長途上において所定の長さにわたって上方へ立ち上げて保持し、それの使用時には、当該立ち上がり部１０２ａの倒伏を許容して充電コネクタ１０３を自動車へ接近させることができるものである。すなわち、充電ケーブルの支持装置１は、充電ケーブルの立ち上がり部１０２ａを保持する保持アーム２と、この保持アーム２を起立方向に付勢する起立付勢部材３とを具備する。保持アーム２は、下端部において支持部材１０１上に枢支され、支持部材１０１から所定高さ立ち上がった起立位置と転倒した倒伏位置との間を垂直に回転自在で、それの延長方向に沿うように充電ケーブルの立ち上がり部１０２ａを保持する保持部２１と、充電ケーブルの立ち上がり部１０２ａより先端側を保持部２１から側方へ延出させる導出部２２とを具備する。起立付勢部材３の付勢力は、不使用時の充電ケーブルの立ち上がり部１０２ａを保持した保持アーム２を起立状態に維持し、使用操作時における充電ケーブル１０２の先端側の牽引力により保持アーム２の倒伏を許容するように設定され、保持アーム２の倒伏により充電コネクタ１０３を自動車へ接近させることができる。

本発明の充電ケーブルの支持装置１は、ケーブルの不使用時には、それの延長途上を上方へ立ち上げてコンパクトに保持することができ、使用時には、比較的小さな力で保持アームをケーブルの立ち上がり部１０２ａと共に倒伏させて充電コネクタ１０３を自動車へ接近させることができる。保持アーム２が起立方向へ付勢されているので、ケーブル１０２の荷重の一部が常時保持アームによって負担され、操作者がケーブル１０２を取り回すときの負担が軽減される。

本発明に係る充電ケーブルの支持装置を備えた充電設備の正面図である。本発明に係る充電ケーブルの支持装置の斜視図である。図１の充電ケーブルの支持装置の分解斜視図である。図１の充電ケーブルの支持装置の断面図である。図１の充電ケーブルの支持装置の正面図である。図１の充電ケーブルの支持装置の平面図である。

図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
充電ケーブルの支持装置１は、例えば、支持部材である充電設備の筐体１０１の上部に設置され、充電ケーブル１０２を、それの不使用時に、延長途上において所定の長さ部分１０２ａを上方へ立ち上げて保持し、それの使用時には、当該立ち上がり部１０２ａの倒伏を許容して、充電コネクタ１０３を自動車へ接近させることができるように構成される。

充電ケーブルの支持装置１は、充電ケーブルの立ち上がり部１０２ａを起立倒伏自在に保持する保持アーム２と、この保持アーム２を起立方向に付勢する起立付勢部材３とを具備する。以下、保持アーム２について、「上、下」とは、起立状態における上、下方向を指し、「前方」とは、倒伏方向を、「後方」とは、その反対方向を指すものとする。

保持アーム２は、下端部において支持部材である筐体１０１上に枢支され、支持部材１０１から垂直に所定高さ立ち上がった起立位置と転倒した倒伏位置との間の垂直平面上を回転自在である。保持アーム２は、それの延長方向に沿うように充電ケーブルの立ち上がり部１０２ａを保持する保持部２１と、充電ケーブルの立ち上がり部１０２ａより先端側を保持部２１から前方へ延出させる導出部２２とを具備する。

起立付勢部材３の付勢力は、不使用時の充電ケーブルの立ち上がり部１０２ａを保持した保持アーム２を起立状態に維持し、使用操作時における充電ケーブル１０２の先端側の牽引力により保持アーム２の倒伏を許容するように設定され、保持アーム２の倒伏により充電コネクタ１０３を自動車へ接近させることができる。

保持アーム２は、背板部２３と、背板部２３の両縁から直角に前方へ屈折する平行一対の側板部２４とを具備し、上下及び前方に開放しており、下方の開放部がケーブル１０２の導入部２５、上方の開放部が導出部２２となっている。

保持アーム２は、側板部２４の下端部において、ブラケット４上に、水平軸４４によって、垂直の起立位置から水平の倒伏位置まで９０°回転自在に枢支される。

一対の側板部２４間には、上下方向に列をなして水平軸４１と平行な複数の区画ピン２６が架設され、それらと背板部２３との間に充電ケーブルの立ち上がり部１０２ａを挿通させる上下方向の保持空間２７が形成される。側板部２４の上端部には、前方に延出するブラケット部２４ａが形成され、このブラケット部２４ａに、水平軸４１と平行なガイドローラ２８が設けられる。ガイドローラ２８は、導出部２２から上方へ出た充電ケーブル１０２の先端側を、湾曲させて前方へ延出させるように導くガイド部を構成する。

保持アーム２を支持するブラケット４は、背板部４１と、背板部４２の両縁から直角に前方へ屈折する平行一対の側板部４２と、側板部４２の下縁から直角に外方へ屈折する固定板部４３とを具備し、固定板部４３において回転ベース５に固着される。側板部４２に、保持アーム２の水平軸４４が架設される。背板部４１の下部には、ケーブル１０２を後方から引き込むことができる導入口４１ａが形成される。

回転ベース５は、支持部材１０１上に固定される取り付け座６の上に、水平回転自在に支持される。回転ベース５と取り付け座６には、ケーブル１０２を下方から引き込むことができる別の導入口５ａ、６ａが形成される。

起立付勢部材３は、シリンダ３１と、このシリンダ３１内に設けられるコイルばね３２と、下端側がシリンダ３１の上端側に軸線方向出入り自在に挿入されるロッド３３とを具備する。ロッド３３は、コイルばね３２により、軸線方向に伸張するように付勢される。シリンダ３１の下端が水平軸４４と平行な枢軸４５によってブラケット４に枢支され、ロッド３３の上端が水平軸４４と平行な枢軸２９によって保持アーム２に枢支される。シリンダ３１の枢軸４５が、保持アーム２の水平軸４４より前方にあり、ロッド３３の枢軸２９が枢軸４５より後方にあるため、ロッド３３が伸長方向に付勢されることにより、保持アーム２が起立方向に回転付勢される。

ケーブル１０２の立ち上がり部１０２ａは、状況に応じて、導入口５ａ、６ａを介して、あるいは導入口４１ａを介して、保持アーム２の下端開放部２５から、ケーブル保持空間２７へ導かれ、上部において導出部２２から導出され、前方へ湾曲してガイドローラ２８を経て、下方へ垂れ下がる。下方へ垂れ下がったケーブル１０２の先端に充電コネクタ１０３が設けられる。充電コネクタ１０３は、不使用時には、筐体１０１の所定位置に設けられる図示しない保持部に保持される。自動車への充電時には、充電コネクタ１０３を保持部から外し、ケーブル１０２と共に自動車側へ引くと、保持アーム２が倒伏しつつ、牽引方向へ水平回転するので、ケーブル１０２を容易に自動車の受電部側へ伸ばすことができる。充電コネクタ１０３を筐体１０１側へ戻すときには、保持アーム２がケーブル１０２を引き上げながら、自動的に起立する。保持アーム２が、常時ケーブル１０２の荷重の一部を負担しているので、ケーブルの取り回し操作を楽に行うことができる。保持アーム２により、ケーブル１０２が立ち上がって保持されるので、ケーブル１０２の保管スペースが小さくてすむ。ケーブル１０２の取り回し操作時に、ケーブル１０２が地上に引きずられないので、汚れないし、損傷を受けることもない。

１ケーブル支持装置
２保持アーム
２１ケーブル保持部
２２ケーブル導出部
２３背板部
２４側板部
２４ａブラケット部
２５ケーブル導入部
２６区画ピン
２７ケーブル保持空間
２８ガイドローラ
２９枢軸
３起立付勢部材
３１シリンダ
３２コイルばね
３３ロッド
４ブラケット
４１背板部
４２側板部
４３固定板部
４４水平軸
４５枢軸
５回転ベース
５ａ導入口
６取り付け座
６ａ導入口
１０１給電設備の筐体
１０２充電ケーブル
１０２ａケーブルの立ち上がり部
１０３充電コネクタ

Claims

基端側が給電設備に接続され、先端側が充電のために電気自動車へ接続される充電コネクタに接続される充電ケーブルを、それの不使用時に延長途上において所定の長さにわたって上方へ立ち上げて保持し、それの使用時には、当該立ち上がり部の倒伏を許容して充電コネクタを自動車へ接近させる充電用ケーブルの支持装置であって、
支持部材から所定高さ立ち上がった起立位置と転倒した倒伏位置との間を垂直に回転自在に下端部において支持部材上に枢支され、ケーブル保持部と、ケーブル導出部とを具備する保持アームと、
前記保持アームを起立方向に付勢する起立付勢部材と、を具備し、
前記保持アームは、それの延長方向に沿うように前記充電ケーブルの立ち上がり部を保持する保持部と、充電ケーブルの立ち上がり部より先端側を当該保持部から側方へ延出させる導出部とを具備し、
前記起立付勢部材の付勢力は、不使用時の前記充電ケーブルの立ち上がり部を保持した前記保持アームを起立状態に維持し、使用操作時における充電ケーブルの先端側の牽引により保持アームの倒伏を許容するように設定され、保持アームの倒伏により充電コネクタを自動車へ接近させることを特徴とする充電ケーブルの支持装置。
前記保持アームは、前記支持部材上に水平回転自在に支持されることを特徴とする請求項１に記載の充電ケーブルの支持装置。
前記起立付勢部材は、前記保持アームと共に起立倒伏するように下端部において前記支持部材上に枢着され、上端部において前記保持アームの上部に枢着され、直線的に伸縮自在で、伸長方向に付勢され、それによって、前記保持アームを起立方向に付勢することを特徴とする請求項１又は２に記載の充電ケーブルの支持装置。
前記起立付勢部材は、下端部において前記支持部材上に枢着されるシリンダと、このシリンダ内に設けられるコイルばねと、下端側が前記シリンダの上端側に軸線方向出入り自在に挿入され上端部において前記保持アームの上部に枢着され、前記コイルばねにより軸線方向に伸張するように付勢されるロッドとを具備することを特徴とする請求項１又は２に記載の充電ケーブルの支持装置。
前記保持アームの導出部における保持アームの倒伏方向側には、前記充電ケーブルの先端側を保持アームの倒伏方向側へ延出させるように導くガイド部が設けられることを特徴とする請求項１ないし４のいずれかに記載の充電ケーブルの支持装置。
前記保持アームのガイド部には、前記充電ケーブルの先端側を載せ受ける水平のガイドローラが設けられることを特徴とする請求項５に記載の充電ケーブルの支持装置。
前記保持アームと前記起立付勢部材は、下端部において回転ベースと取り付け座を介して支持部材上に枢支され、
前記取り付け座は、支持部材に固定され
前記回転ベースは、前記取り付け座上に水平回転自在に支持されることを特徴とする請求項１ないし５のいずれかに記載の充電ケーブルの支持装置。
前記保持アームの保持部は、前記充電ケーブルの立ち上がり部を挿通させる保持空間を具備し、この保持空間の上部に充電ケーブルを延出させる導出口を具備し、保持空間の下方に充電ケーブルを受け入れる導入口が設けられることを特徴とする請求項１又は５のいずれかに記載の充電ケーブルの支持装置。