JP5695246B1 - 電界効果型トランジスタ及び電界効果型トランジスタの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ゲート電流の低減により、耐圧性能と高周波特性の優れた電界効果型トランジスタを提供する。【解決手段】リセス構造10、11内に埋め込まれたゲート電極9の断面の形状を逆T字型として、リセス構造内10、11のゲート電極9の側壁とチャネル間の空間的距離を大きくする。これにより、ゲート寄生容量の低減効果とゲートリーク電流の低減効果を得ることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、電界効果型トランジスタの技術に関する。
従来は、半導体結晶基板上に、バッファ層、チャネル層、キャリア供給層を含む障壁層、パッシベーション層、およびオーミックキャップ層の順に積層された結晶構造を有する電界効果型トランジスタにおいて、ソース・ドレイン両オーミック電極を具備し、両電極間のオーミックキャップ層が除去され、当該除去領域の任意の領域に、矩形若しくは、基板表面側のリセス領域幅が基板側のリセス領域幅よりも広い逆台形状のリセス構造を形成し、リセス構造部にゲート電極を具備する構造としていた。
一般に、FET(Field Effect Transistor:電界効果型トランジスタ)の静特性(伝達コンダクタンスgm)と高周波特性(電流利得遮断周波数fT、最大発信周波数fmax)の向上には、ゲート長の短縮、ゲート−チャネル間距離の縮小といった真性FET部分のスケーリングが重要である。従来技術では、ゲート電極とチャネル間距離を縮小する縦方向スケーリングの手段として、ゲート電極を形成しようとする領域の半導体をエッチングにより除去してゲート電極とチャネル間距離を近づける、いわゆるリセス構造を導入する手法を用いていた(非特許文献1)。例えば、ゲート長を30nm以下までスケーリングする場合、短チャネル効果を抑制し、十分なRF特性向上効果を得るためには、ゲート−チャネル間距離は6nm以下とすることが望ましい(非特許文献2)。
T. Suemitsu et al., "30-nm Two-Step Recess Gate InP-Based InAlAs/InGaAs HEMTs", IEEE TRANSACTIONS ON ELECTRON DEVICES, October 2002, Vol. 49, No. 10, pp.1694-1700 Tae-Woo Kim et al., "60nm Self-Aligned-Gate InGaAs HEMTs with Record High-Frequency Characteristics", 2010 International Electron Devices Meeting, 2010, pages 30.7.1-30.7.4
しかしながら、このようにスケーリングが進展したFETの場合、ゲート電極がチャネルに極めて接近するために、リセス構造部に埋め込まれたゲート用電極の側壁部分とチャネルに存在する電子との間で形成される寄生容量が大きくなり、その分、FETの高周波特性を劣化させてしまうという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、耐圧性能と高周波特性の優れた電界効果型トランジスタを提供することを目的とする。
第1の本発明に係る電界効果型トランジスタは、半導体結晶基板上に、バッファ層、チャネル層、障壁層、パッシベーション層、およびオーミックキャップ層が順に積層された結晶構造と、前記オーミックキャップ層上に形成されたソース電極と、前記オーミックキャップ層上に形成されたドレイン電極と、前記ソース電極と前記ドレイン電極との間において前記オーミックキャップ層が除去された領域に形成されたゲート電極と、を有し、前記ゲート電極は、前記パッシベーション層と前記障壁層が除去されたリセス構造内に埋め込まれており、前記リセス構造は、第1のリセス領域と当該第1のリセス領域の下にあって当該第1のリセス領域の幅よりも広い幅を持つ第2のリセス領域とで構成され、前記ゲート電極の前記リセス構造内に埋め込まれた部分の断面は逆T字型であることを特徴とする。
第2の本発明に係る電界効果型トランジスタは、半導体結晶基板上に、バッファ層、チャネル層、障壁層、パッシベーション層、およびオーミックキャップ層が順に積層された結晶構造と、前記オーミックキャップ層上に形成されたソース電極と、前記オーミックキャップ層上に形成されたドレイン電極と、前記ソース電極と前記ドレイン電極との間において前記オーミックキャップ層が除去された領域に形成されたゲート電極と、を有し、前記ゲート電極は、前記パッシベーション層と前記障壁層が除去されたリセス構造内に埋め込まれており、前記リセス構造は、第1のリセス領域と当該第1のリセス領域の下にあって当該第1のリセス領域の幅よりも狭い幅を持つ第2のリセス領域と当該第2のリセス領域の下にあって当該第2のリセス領域よりも広い幅を持つ第3のリセス領域とで構成され、前記第1のリセス領域および前記第2のリセス領域は前記パッシベーション層に形成され、前記第3のリセス領域は前記障壁層に形成されることを特徴とする。
第3の本発明に係る電界効果型トランジスタの製造方法は、半導体結晶基板上に、バッファ層、チャネル層、障壁層、パッシベーション層、およびオーミックキャップ層が順に積層された結晶構造の前記オーミックキャップ層上にソース電極とドレイン電極を形成するステップと、前記ソース電極と前記ドレイン電極との間において前記オーミックキャップ層を除去するステップと、前記オーミックキャップ層を除去した領域において前記パッシベーション層を異方的な第1のエッチングにより除去して第1のリセス領域を形成するステップと、前記第1のリセス領域の下の前記障壁層を等方的な第2のエッチングにより除去して前記第1のリセス領域の幅よりも広い幅を持つ第2のリセス領域を形成するステップと、前記第2のリセス領域の前記第1のリセス領域よりも幅の広い部分に金属を堆積し、前記第1のリセス領域と前記第2のリセス領域の残りの部分に金属を堆積してゲート電極を形成するステップと、を有することを特徴とする。
第4の本発明に係る電界効果型トランジスタの製造方法は、半導体結晶基板上に、バッファ層、チャネル層、障壁層、パッシベーション層、およびオーミックキャップ層が順に積層された結晶構造の前記オーミックキャップ層上にソース電極とドレイン電極を形成するステップと、前記ソース電極と前記ドレイン電極との間において前記オーミックキャップ層を除去するステップと、前記オーミックキャップ層を除去した領域において前記パッシベーション層を等方的な第1のエッチングにより除去して第1のリセス領域を形成するステップと、前記第1のリセス領域の下の前記パッシベーション層を異方的な第2のエッチングにより除去して前記第1のリセス領域の幅よりも狭い幅を持つ第2のリセス領域を形成するステップと、前記第2のリセス領域の下の前記障壁層を等方的な第3のエッチングにより除去して前記第2のリセス領域の幅よりも広い幅を持つ第3のリセス領域を形成するステップと、前記第1、第2、および第3のリセス領域に金属を堆積してゲート電極を形成するステップと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、耐圧性能と高周波特性の優れた電界効果型トランジスタを提供することができる。
第1の実施の形態における電界効果型トランジスタの構成を示す断面図である。 第1の実施の形態における電界効果型トランジスタの製造方法を示す図である。 第1の実施の形態における電界効果型トランジスタの製造方法を示す図である。 第1の実施の形態における電界効果型トランジスタの製造方法を示す図である。 第1の実施の形態における電界効果型トランジスタの製造方法を示す図である。 第1の実施の形態における電界効果型トランジスタの製造方法を示す図である。 第1の実施の形態における電界効果型トランジスタの製造方法を示す図である。 第1の実施の形態における電界効果型トランジスタの製造方法を示す図である。 第1の実施の形態における電界効果型トランジスタの製造方法を示す図である。 第2の実施の形態における電界効果型トランジスタの構成を示す断面図である。 第2の実施の形態における電界効果型トランジスタの製造方法を示す図である。 第2の実施の形態における電界効果型トランジスタの製造方法を示す図である。 第2の実施の形態における電界効果型トランジスタの製造方法を示す図である。 第2の実施の形態における電界効果型トランジスタの製造方法を示す図である。 第2の実施の形態における電界効果型トランジスタの製造方法を示す図である。 第2の実施の形態における電界効果型トランジスタの製造方法を示す図である。 第2の実施の形態における電界効果型トランジスタの製造方法を示す図である。 第2の実施の形態における電界効果型トランジスタの製造方法を示す図である。 第2の実施の形態における電界効果型トランジスタの製造方法を示す図である。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態における電界効果型トランジスタの構成を示す断面図である。同図に示す電界効果型トランジスタは、半導体結晶基板1上に、バッファ層2、チャネル層3、障壁層4、パッシベーション層5、およびオーミックキャップ層6を順に積層した結晶構造を有し、オーミックキャップ層6上にソース電極7とドレイン電極8が形成され、ソース電極7とドレイン電極8との間にゲート電極9が形成されている。ソース電極7とドレイン電極8との間のゲート電極9が形成される領域とその周辺部のオーミックキャップ層6はエッチングにより除去されている。障壁層4内には少なくとも1つのキャリア供給層15が存在する。
ゲート電極9を形成する領域の直下に、パッシベーション層5と障壁層4の一部若しくは全てを除去したリセス構造を有する。リセス構造は、第1のリセス領域10と、第1のリセス領域の下に形成され第1のリセス領域の幅よりも大きな幅をもつ第2のリセス領域11で構成されており、リセス構造の断面は逆T字型の形状である。リセス構造内にはゲート電極用金属が埋め込まれてゲート電極9と一体化している。ゲート長は第2のリセス領域11の幅で決定される。
本実施の形態の電界効果型トランジスタは、パッシベーション層5と障壁層4に形成された逆T字型のリセス構造内にゲート電極9を形成することで、リセス構造内のゲート電極9の側壁部分がチャネルから空間的に遠ざかることとなり、寄生容量を低減するとともに、ゲートリーク電流の低減向上効果を得ることができる。
次に、第1の実施の形態の電界効果型トランジスタの製造方法について説明する。
図2から図9は、第1の実施の形態における電界効果型トランジスタの製造方法を示す図である。
半導体結晶基板1上に、バッファ層2、チャネル層3、障壁層4、パッシベーション層5、およびオーミックキャップ層6が順に積層され、障壁層4内に少なくとも1つのキャリア供給層15を備えた半導体結晶に対して、蒸着・リフトオフ法などの既知の手法により、オーミックキャップ層6上にソース電極7とドレイン電極8を形成する(図2)。
そして、ソース電極7とドレイン電極8との間のオーミックキャップ層6を、例えば幅300nm程度の大きさで露出させたエッチング用パタンをレジスト16で形成し(図3)、露出した部分のオーミックキャップ層6をウェットエッチングにより除去し(図4)、レジスト16を除去する(図5)。エッチング用パタンは例えばステッパによるパタン形成法を用いる。
そして、リセス構造を形成する位置を限定するためのエッチング用パタンをレジスト17で形成し(図6)、パッシベーション層5をドライエッチングにより除去する(図7)。このエッチングの工程では、少なくともパッシベーション層5の全てと障壁層4の一部を異方的にエッチングすることで第1のリセス領域10を形成する。この処理で第1のリセス領域10が形成できる。エッチング用パタンは例えばEB描画によるパタン形成法を用いる。レジスト17で形成するレジスト用パタンの開口部の大きさは、ゲート長より10nm程度短く、例えば幅20nm程度の大きさとする。この幅が第1のリセス領域10の幅となる。
そして、障壁層4をウェットエッチングにより除去する(図8)。ウェットエッチングは等方的に進行するから、第1のリセス領域10より幅の広い第2のリセス領域11が形成できる。このときエッチングする障壁層4の厚みを数nmとしておくことで、幅方向のエッチングの拡がりを同程度とすることができる。本実施の形態では、第2のリセス領域11の幅を30nm程度の大きさとする。図7,8に示す工程により、パッシベーション層5と障壁層4内に逆T字型のリセス構造が形成される。
そして、例えば蒸着法やスパッタ法などの既知の手法により、第2のリセス領域11の第1のリセス領域10よりも幅の広い部分に金属を堆積するとともに、第1のリセス領域10と第2のリセス領域11の残りの部分に金属を堆積してゲート電極9を形成する(図9)。
以上説明したように、本実施の形態によれば、リセス構造内に埋め込まれたゲート電極9の断面の形状を逆T字型として、リセス構造内のゲート電極9の側壁とチャネル間の空間的距離を大きくすることにより、ゲート寄生容量の低減効果とゲートリーク電流の低減効果を得ることができる。ゲートリーク電流の低減は、耐圧性能と高周波特性の向上につながるので、本実施の形態により、耐圧性能と高周波特性の優れた電界効果型トランジスタを得ることができる。
なお、キャリア供給層15は、障壁層4のみに配置してもよく、バッファ層2の中と障壁層4の中の両方、あるいはバッファ層2の中のみに配置してもよい。本実施の形態の効果はキャリア供給層15の位置・数に依らず得られるものである。
また、バッファ層2の材料としてはInAlAsを例としてあげることができる。チャネル層3の構造として、InGaAs単層構造、InGaAsとInAsからなる積層構造、InGaAsとInSbからなる積層構造、InGaAsとInPからなる積層構造を例としてあげることができる。障壁層4とキャリア供給層15を構成する材料としては、InAlAs、InAlP、InP、InAlSbを例としてあげることができる。パッシベーション層5の材料としてInP、InAlP、InAlSbを例としてあげることができる。なお、上記の各材料の組成比は必ずしも半導体結晶基板に格子整合するよう調整されている必要はなく、例えばチャネル層3は、より高い電子移動度が得られるInの混晶比を高くした組成としてもよいし、障壁層4は、より高い障壁が得られるAlの混晶比を高くした組成としてもよい。
ゲート電極9と半導体層との間にAl、Hf、Taの酸化膜やその他の絶縁膜などが挿入された、いわゆるMOS構造、MIS構造においても本実施の形態の効果を得ることができる。以上のことは、以下に記載する第2の実施の形態も同様である。
[第2の実施の形態]
図10は、第2の実施の形態における電界効果型トランジスタの構成を示す断面図である。同図に示す電界効果型トランジスタは、第1の実施の形態の電界効果型トランジスタと同様に、半導体結晶基板1上に、バッファ層2、チャネル層3、障壁層4、パッシベーション層5、およびオーミックキャップ層6を順に積層した結晶構造を有し、オーミックキャップ層6上にソース電極7とドレイン電極8が形成され、ソース電極7とドレイン電極8との間にゲート電極9が形成されている。ソース電極7とドレイン電極8との間のゲート電極9が形成される領域とその周辺部のオーミックキャップ層6がエッチングにより除去されている。障壁層4内には少なくとも1つのキャリア供給層15が存在する。
ゲート電極9を形成する領域の直下に、パッシベーション層5と障壁層4の一部若しくは全てを除去したリセス構造を有する。第2の実施の形態のリセス構造は、図の上から順に、第1のリセス領域12、第2のリセス領域13、および第3のリセス領域14の3つの領域で形成される。第2のリセス領域13は第1のリセス領域12の幅よりも狭い幅を持ち、第3のリセス領域14は第2のリセス領域13の幅よりも広い幅を持つ。つまり、リセス構造の断面は、“エ”の字型の形状である。
第2の実施の形態の電界効果型トランジスタは、パッシベーション層5と障壁層4に形成された“エ”の字形状のリセス構造内にゲート電極9を形成することで、第1の実施の形態の電界効果型トランジスタと同等の効果を得つつ、ゲート電極9の微細化に伴うゲート抵抗の増大を抑制し、さらに高周波特性の向上を図ることができる。
次に、第2の実施の形態の電界効果型トランジスタの製造方法について説明する。
図11から図19は、第2の実施の形態における電界効果型トランジスタの製造方法を示す図である。
まず、半導体結晶基板1上に、バッファ層2、チャネル層3、障壁層4、パッシベーション層5、およびオーミックキャップ層6が順に積層され、障壁層4内に少なくとも1つのキャリア供給層15を備えた半導体結晶に対して、オーミックキャップ層6上にソース電極7とドレイン電極8を形成する(図11)。
そして、ソース電極7とドレイン電極8との間のオーミックキャップ層6を露出させたエッチング用パタンをレジスト16で形成し(図12)、露出した部分のオーミックキャップ層6をウエットエッチングにより除去し(図13)、レジスト16を除去する(図14)。
ここまでの工程は、第1の実施の形態と同様である。以下に示す工程により、3つの領域で形成されるリセス構造を形成する。
リセス構造を形成する位置を限定するためのエッチング用パタンをレジスト17で形成し(図15)、パッシベーション層5の一部を等方的なエッチングにより除去する(図16)。この処理で第1のリセス領域12を形成できる。
そして、パッシベーション層5をドライエッチングにより除去する(図17)。ドライエッチングを異方的に進行させることで、第1のリセス領域12よりも幅が狭い第2のリセス領域13を形成できる。
そして、障壁層4をウェットエッチングにより除去する(図18)。ウェットエッチングは等方的に進行するから、第2のリセス領域13よりも幅の広い第3のリセス領域14を形成できる。このときエッチングする障壁層4の厚みを数nmとすることで、横方向のエッチングの拡がりも同程度とすることができる。第2のリセス領域13と第3のリセス領域14を制御性よく形成するためには、例えば障壁層4を第3のリセス領域を形成するためのウェットエッチングに対して選択性を有するよう材料あるいは組成の異なる少なくとも2種類以上の半導体層で形成するとよい。
そして、第3のリセス領域14の幅の広い部分に金属を堆積するとともに、第1〜第3のリセス領域12,13,14の残りの部分に金属を堆積してゲート電極9を形成する(図19)。
以上説明したように、本実施の形態によれば、リセス構造内に埋め込まれたゲート電極9の断面の形状を“エ”の字形状として、リセス構造内のゲート電極9の側壁とチャネル間の空間的距離を大きくすることにより、第1の実施の形態と同等の効果を得つつ、ゲート電極9の微細化に伴うゲート抵抗の増大を抑制し、さらに高周波特性を向上した電界効果型トランジスタを得ることができる。
1…半導体結晶基板
2…バッファ層
3…チャネル層
4…障壁層
5…パッシベーション層
6…オーミックキャップ層
7…ソース電極
8…ドレイン電極
9…ゲート電極
10…第1のリセス領域
11…第2のリセス領域
12…第1のリセス領域
13…第2のリセス領域
14…第3のリセス領域
15…キャリア供給層
16,17…レジスト

Claims (4)

  1. 半導体結晶基板上に、バッファ層、チャネル層、障壁層、パッシベーション層、およびオーミックキャップ層が順に積層された結晶構造と、
    前記オーミックキャップ層上に形成されたソース電極と、
    前記オーミックキャップ層上に形成されたドレイン電極と、
    前記ソース電極と前記ドレイン電極との間において前記オーミックキャップ層が除去された領域に形成されたゲート電極と、を有し、
    前記ゲート電極は、前記パッシベーション層と前記障壁層が除去されたリセス構造内に埋め込まれており、前記リセス構造は、第1のリセス領域と当該第1のリセス領域の下にあって当該第1のリセス領域の幅よりも広い幅を持つ第2のリセス領域とで構成され、前記ゲート電極の前記リセス構造内に埋め込まれた部分の断面は逆T字型であることを特徴とする電界効果型トランジスタ。
  2. 半導体結晶基板上に、バッファ層、チャネル層、障壁層、パッシベーション層、およびオーミックキャップ層が順に積層された結晶構造と、
    前記オーミックキャップ層上に形成されたソース電極と、
    前記オーミックキャップ層上に形成されたドレイン電極と、
    前記ソース電極と前記ドレイン電極との間において前記オーミックキャップ層が除去された領域に形成されたゲート電極と、を有し、
    前記ゲート電極は、前記パッシベーション層と前記障壁層が除去されたリセス構造内に埋め込まれており、前記リセス構造は、第1のリセス領域と当該第1のリセス領域の下にあって当該第1のリセス領域の幅よりも狭い幅を持つ第2のリセス領域と当該第2のリセス領域の下にあって当該第2のリセス領域よりも広い幅を持つ第3のリセス領域とで構成され、前記第1のリセス領域および前記第2のリセス領域は前記パッシベーション層に形成され、前記第3のリセス領域は前記障壁層に形成されることを特徴とする電界効果型トランジスタ。
  3. 半導体結晶基板上に、バッファ層、チャネル層、障壁層、パッシベーション層、およびオーミックキャップ層が順に積層された結晶構造の前記オーミックキャップ層上にソース電極とドレイン電極を形成するステップと、
    前記ソース電極と前記ドレイン電極との間において前記オーミックキャップ層を除去するステップと、
    前記オーミックキャップ層を除去した領域において前記パッシベーション層を異方的な第1のエッチングにより除去して第1のリセス領域を形成するステップと、
    前記第1のリセス領域の下の前記障壁層を等方的な第2のエッチングにより除去して前記第1のリセス領域の幅よりも広い幅を持つ第2のリセス領域を形成するステップと、
    記第2のリセス領域の前記第1のリセス領域よりも幅の広い部分に金属を堆積し、前記第1のリセス領域と前記第2のリセス領域の残りの部分に金属を堆積してゲート電極を形成するステップと、
    を有することを特徴とする電界効果型トランジスタの製造方法。
  4. 半導体結晶基板上に、バッファ層、チャネル層、障壁層、パッシベーション層、およびオーミックキャップ層が順に積層された結晶構造の前記オーミックキャップ層上にソース電極とドレイン電極を形成するステップと、
    前記ソース電極と前記ドレイン電極との間において前記オーミックキャップ層を除去するステップと、
    前記オーミックキャップ層を除去した領域において前記パッシベーション層を等方的な第1のエッチングにより除去して第1のリセス領域を形成するステップと、
    前記第1のリセス領域の下の前記パッシベーション層を異方的な第2のエッチングにより除去して前記第1のリセス領域の幅よりも狭い幅を持つ第2のリセス領域を形成するステップと、
    前記第2のリセス領域の下の前記障壁層を等方的な第3のエッチングにより除去して前記第2のリセス領域の幅よりも広い幅を持つ第3のリセス領域を形成するステップと、
    前記第1、第2、および第3のリセス領域に金属を堆積してゲート電極を形成するステップと、
    を有することを特徴とする電界効果型トランジスタの製造方法。
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