JP5694134B2 - 粘稠物の計量充填方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば味噌、餡、ジャム、マヨネーズ、バター、クリーム、穀物ペーストの如き粘稠食品類、シーリング材、パテ材、乳化油脂類、グリース等の流動性に乏しい粘稠物を充填対象とした計量充填方法に関する。
比較的容量が大きい容器に液状物を高能率で計量充填する場合、上方に開放した容器をロードセル上に載せて充填重量を計量しつつ、定量供給される液状物を充填ノズルの下端から容器内へ導出し、計量値が規定充填量ないしその近傍に達した際に充填ノズルの導出を停止する方法が汎用されている。そして、この計量充填方法における充填精度を高める手段として、充填停止における弁作動タイミングのずれによる影響を少なくするために、充填過程の終盤において充填ノズルの導出量を絞ったり、同終盤で該充填ノズルを大径のものから小径のものに切り換えたり、規定充填量の大部分を充填する一次充填部と残余分を充填する二次充填部とを設け、一次充填部での充填重量の測定値と規定充填量との差を二次充填部で補充する(特許文献1)等の方法が採られている。
しかるに、味噌や餡のような流動性に乏しい粘稠物を充填対象として前記計量充填方法を適用した場合、計量値が規定充填量に達した時点で自動的に充填ノズルの導出を停止するように設定しても、実充填量は規定充填量より概して大幅に少なくなる上、その不足量が大きく変動することが判明している。これは、本発明者らの考察によれば、図3で充填手順を例示するように、(a)充填ノズル1の導出口1aから導出した粘稠物Mが容器2内で側方へ拡がりにくく、(b)該充填ノズル1を初期の低位置から上方へ引き上げつつ充填を行っても、それに追従して導出した粘稠物Mが容器2内の充填層M1から搭状に盛り上がるため、充填過程を通して常に導出口1aが導出した粘稠物Mに埋入した状態になり、(c)ロードセル3による計量値が目標充填量に達して充填ノズル1の導出を停止した時点では該充填ノズル1による圧力が加わっており、(d)この導出停止状態で更に充填ノズル1を引き上げて粘稠物Mの盛り上がった頂端から導出口1aを切り離すと、上記圧力が除かれる分だけ実充填量が計量値より減少し、しかも粘稠物Mの搭状の盛り上がり状態が一定ではなく、その盛り上がり状態の違いによって上記圧力が変動すると共に切り離し時に導出口1a側に付着する粘稠物M2の量も変化することによる。
特開2001−322602号公報
上述のように流動性に乏しい粘稠物を充填対象とした計量充填では、充填ノズルを導出停止した際の計量値に対して実充填量が減少する上、その減少量の変動も大きいため、該計量値を基準にして不足量を追加充填する方法を採用しても、追加後の実充填量を規定充填量に近付けることが困難であった。
本発明は、上述の情況に鑑み、流動性に乏しい粘稠物を充填対象とした計量充填において、高い充填精度で且つ高能率の充填を行える方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するための手段を図面の参照符号を付して示せば、請求項1の発明に係る粘稠物の計量充填方法は、定量ポンプ(二軸ロータリーポンプ23)を介して送給される流動性に乏しい粘稠物Mを、昇降可能な充填ノズル1の下端部の導出口1aから連続的に導出して容器2内へ充填するに当たり、予め必要な補填重量と充填ノズル1の補填導出時間との相関を求めておき、容器2内の充填重量をロードセル3で計量しつつ、充填ノズル1の導出口1aが容器2内の導出済み粘稠物Mに埋入する状態で充填を行い、計量値が規定充填量ないしその近傍に達した際に充填ノズル1の導出を停止すると共に、該充填ノズル1を引き上げて導出口1aを容器2内の導出済み粘稠物Mから切り離し、この切り離し後に計量した実充填量と規定充填量との差に基づき、必要な補填重量に対応する補填導出時間だけ充填ノズル1から粘稠物Mを追加導出させる方法であって、
前記の必要な補填重量と充填ノズル1の補填導出時間との相関として、補填重量をその多少によってランク分けし、各ランク毎に規定充填量を満たし得る補填導出時間を設定しておき、前記切り離し後に計量した実充填量と規定充填量との差から求まる補填重量のランクに基づき、該ランクに対応する補填導出時間だけ充填ノズル1の追加導出を行う構成としている。
請求項の発明に係る粘稠物の計量充填方法は、定量ポンプ(二軸ロータリーポンプ23)を介して送給される流動性に乏しい粘稠物Mを、昇降可能な充填ノズル1の下端部の導出口1aから連続的に導出して容器2内へ充填するに当たり、充填ノズル1の昇降及び流路開閉を司る制御装置5に付属するCPUに、必要な補填重量と充填ノズル1の補填導出時間との相関ならびに規定充填量を入力し、ロードセル3による計量値が規定充填量ないしその近傍に達した際、自動的に充填ノズル1の導出停止と導出口1aの導出済み粘稠物Mからの切り離しとを行うと共に、CPUにて切り離し後の実充填量と規定充填量との差から必要な補填重量に対応する充填ノズル1の補填導出時間を決定する際に、
前記の必要な補填重量と充填ノズル1の補填導出時間との相関として、補填重量をその多少によってランク分けし、各ランク毎に規定充填量を満たし得る補填導出時間を設定しておき、
前記切り離し後に計量した実充填量と規定充填量との差から求まる補填重量のランクに基づき、該ランクに対応する補填導出時間だけ充填ノズル1から自動的に粘稠物Mを追加導出を行うよう入力してなることを特徴とする。
請求項の発明は、上記請求項1又は2に記載の粘稠物の計量充填方法において、充填ノズル1を導出口1aが容器2内の下部に配置する初期位置から上方へ引き上げつつ充填を行い、充填停止時に更に引き上げて導出済み粘稠物から切り離す構成としている。
請求項の発明は、上記請求項1〜のいずれかに記載の粘稠物の計量充填方法において、充填ノズル1が粘稠物Mを下端部から側方周囲へ放出する導出口1aを備えるものとしている。
次に本発明の効果を図面の参照符号を附して説明する。まず、請求項1の発明に係る粘稠物の計量充填方法によれば、予め必要な補填重量と充填ノズル1の補填導出時間との相関を求めておき、容器2内の充填重量をロードセル3で計量しつつ、充填ノズル1の導出口1aが容器2内の導出済み粘稠物Mに埋入する状態で充填を行い、計量値が規定充填量ないしその近傍に達した際に充填ノズル1の導出を停止すると共に、該充填ノズル1を引き上げて導出口1aを容器2内の導出済み粘稠物Mから切り離し、この切り離し後に計量した実充填量と規定充填量との差に基づき、必要な補填重量に対応する補填導出時間だけ充填ノズル1から粘稠物Mを追加導出させることから、充填ノズル1を導出停止したときの計量値から上記切り離し後の実充填量が負側に大きく不定変動しても、その不定変動の影響を受けることなく、適正な補填によって規定充填量を確保でき、充填精度が大きく向上する。また、補填前の充填ノズル1を導出停止時機を大まかに設定できるので、それだけ操作条件が緩和されると共に、補填量を充填ノズル1の補填導出時間で調整し、改めて計量する必要がないから、高能率で充填作業を行える。
又、本発明によれば、前記の必要な補填重量と充填ノズル1の補填導出時間との相関として、補填重量をその多少によってランク分けし、各ランク毎に規定充填量を満たし得る補填導出時間を設定しておき、前記切り離し後に計量した実充填量と規定充填量との差から求まる補填重量のランクに基づき、該ランクに対応する補填導出時間だけ充填ノズル1の追加導出を行う構成としているから、充填ノズル1の補填導出時間を段階的に設定でき、それだけ充填ノズル1の作動制御が簡素化する。
請求項の発明によれば、充填ノズル1の昇降及び流路開閉を司る制御装置に付属するCPUに、必要な補填重量と充填ノズル1の補填導出時間との相関として、補填重量をその多少によってランク分けし、各ランク毎に規定充填量を満たし得る補填導出時間を設定しておき、前記切り離し後に計量した実充填量と規定充填量との差から求まる補填重量のランクに基づき、該ランクに対応する補填導出時間だけ充填ノズル1から自動的に粘稠物Mを追加導出を行うよう入力してなる構成としているから、それだけ充填ノズル1の作動制御入力が簡素化すると共に、CPUを付属する制御装置5により、ロードセル3による計量値が規定充填量近傍に達した際の充填ノズル1の導出停止、次いで充填ノズル1の引き上げによる導出口1aの導出済み粘稠物Mからの切り離し、この切り離し後の計量値に基づく充填ノズル1からの粘稠物Mの追加導出という一連の操作を自動的に能率よく行えるという利点がある。
請求項の発明によれば、充填ノズル1を導出口1aが容器2内の下部に配置する初期位置から上方へ引き上げつつ充填を行うことから、この充填中に導出口1aの周囲を取り巻く導出済み粘稠物Mの量が少なくなり、それだけ粘稠物Mを導出し易くなる。
請求項の発明によれば、充填ノズル1が粘稠物Mを下端部から側方周囲へ放出する導出口1aを備えるから、容器2内への導出過程で導出済み粘稠物Mの周辺への移動を促進でき、もって粘稠物Mの過度な盛り上がりを抑えて充填能率を高めることができる。
本発明に係る粘稠物の計量充填方法の一実施形態に用いる計量充填装置の正面図である。 同計量充填装置による充填操作の制御機構を模式的に示す要部の概略縦断面図である。 同計量充填装置による充填手順を(a)〜(d)で順次示す要部の概略縦断面図である。 同計量充填装置による補填操作を(a)〜(d)で順次示す要部の概略縦断面図である。
以下、本発明に係る粘稠物の計量充填方法の一実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。図1に示す計量充填装置は、図示省略した搬入路によって間欠的に送られてくる容器2を2個ずつ計量充填部10で停留させ、その側方に設置された充填物供給部20より送給される味噌や餡等の粘稠物を両容器2,2に自動的に計量充填したのち、搬出路30より図示省略した包装部へ送り出すように構成されている。
この計量充填装置の計量充填部10は、基台11に立設された左右一対の柱状の昇降ガイド12,12の各々に、充填ノズル1が昇降可能に取り付けられており、各充填ノズル1の下方で搬入された容器2が待機するように設定されている。そして、各充填ノズル1は、垂直パイプ状で、下端に側方周囲に開口した導出口1aを有している。一方、充填物供給部20は、ホッパー21に投入した粘稠物を押し込みユニット22を介して二軸ロータリーポンプ23へ押し込み、該ロータリーポンプ23によって粘稠物を連続的に供給管24を通して計量充填部10へ定量送給するようになっている。なお、25は供給管24の上流側に介在する圧力計である。
計量充填部10では、供給管24を通して定量送給される粘稠物を、Y字形の分岐管26及びフレキシブルホース27,27を介して両充填ノズル1,1へ分配導入すると共に、各フレキシブルホース27と充填ノズル1との接続部に介在する開閉弁6をエアシリンダー7を介して開閉することにより、各充填ノズル1からの粘稠物の導出・停止を切り換えるように設定されている。11aは基台11の前部に立設されたT字形の配管取付用スタンドである。
図2に示すように、計量充填部10の各昇降ガイド12の内側には、垂直なスクリュー軸13がベアリング14,14を対して回転自在に抱持されており、このスクリュー軸13に螺合する昇降子15に取付板16を介して充填ノズル1が上部で支持されている。そして、基台11の内側には昇降用可逆転モーター17が設置されており、このモーター17の回転駆動によってスプロケット18a,18b及びチェーン18cを介してスクリュー軸13が回転し、その回転方向によって充填ノズル1が上昇又は下降するように構成されている。また、容器2は、蓋部分を立てて上方に開放した直方体形状の段ボール箱2aの内側に、充填物を包み込むための透明フィルム2bが周辺部を段ボール箱2aの開口縁に掛け被せる形で敷設されたものであり、計量充填部10においてロードセル3上に載置されている。
図2中、5はCPUを付属する制御装置、8は表示・操作パネルである。しかして、制御装置5では、充填物供給部20の押し込みユニット22(図1参照)及びロータリーポンプ23の駆動制御、充填ノズル1を昇降させるモーター17の駆動制御、開閉弁6を開閉させるエアシリンダー7の駆動制御、ロードセル3のオン・オフ、図示省略した容器2の搬出入機構の駆動制御を司ると共に、CPUへの入力データに基づく充填ノズル1の追加導出の作動制御を行う。また、表示・操作パネルは、充填開始の指令、制御装置5のCPUに対して後述する必要な補填重量と充填ノズル1の補填導出時間との相関、規定充填量、容器2の種類等を入力すると共に、ディスプレイパネルにロードセル3による計量値、現在の操作段階、規定充填量と実充填量の比較演算による不足重量等を表示する。
上記構成の計量充填装置により、味噌や餡の如き流動性に乏しい粘稠物を計量充填するには、予め該当する粘稠物を用いた計量充填試験により、必要な補填重量(不足重量)と充填ノズル1の補填導出時間との相関を求め、この相関を制御装置5のCPUに入力しておく。なお、計量充填試験では、ロードセル3にて充填重量を計量しながら、充填ノズル1の導出口1aが導出した粘稠物中に埋入する状態で充填を行い、その途上で充填を停止して充填ノズル1を引き上げ、導出口1aを導出済み粘稠物から切り離した状態で実充填量を計量し、次いで充填ノズル1を下降させて導出口1aが導出済み粘稠物に埋入する状態で設定した短時間の追加導出を行い、再び充填ノズル1を引き上げて同様に実充填量を計量し、追加導出前後の計量値の差から増加重量を算出する方法により、設定時間を順次変えながら同様の試験を繰り返すことで追加導出の設定時間と増加重量との相関データを得る。そして、この相関データから、好適にはランク分けした補填重量(不足重量)ごとに、規定充填量を満たすのに最低限必要な充填ノズル1の補填導出時間を決定し、これをCPUに入力する。
因みに、粘稠物として味噌を規定充填量20Kgで充填する場合について、上記の計量充填試験より、必要な補填重量(不足重量)の各ランクに対応する充填ノズル1の補填導出時間との相関を求めたところ、次の結果が得られた。ただし、この補填重量のランク分けは、補填後の充填量が規定充填量を下回らず、規定充填量を若干上回ってもよしとするものである。なお、補填重量のランクと補填導出時間が比例していないのは、補填重量が多くなるほど増加してゆく導出済み粘稠物による重圧で導出抵抗が増すことによる。
〔補填重量(不足重量)〕 (補填導出時間〕
0〜 49g・・・・・・・・0.05秒
50〜 99g・・・・・・・・0.10秒
100〜199g・・・・・・・・0.3 秒
200〜399g・・・・・・・・0.8 秒
400〜599g・・・・・・・・1.5 秒
600g以上 ・・・・・・・・3.0 秒
計量充填操作は、上述のように補填重量(不足重量)と充填ノズル1の補填導出時間との相関を予め制御装置5のCPUに入力した上で、まず図3(a)の如く、充填ノズル1を導出口1aが容器2内の下位に来るように下降させ、ロードセル3によって充填重量を計量しつつ、導出口1aより粘稠物Mを導出させると共に徐々に充填ノズル1を引き上げてゆく。この導出過程では、既述のように導出した粘稠物Mは、容器2内で側方周囲へ拡がりにくいため、同図(b)の如く、上昇する充填ノズル1追従して導出した粘稠物Mが容器2内の充填層M1から搭状に盛り上がり、常に導出口1aが導出した粘稠物Mに埋入した状態になる。そして、ロードセル3による計量値が規定充填量ないしその近傍に達した段階で、制御装置5からの指令信号によって開閉弁6が閉止し(図2参照)、同図(c)の如く充填ノズル1は導出停止するが、導出口1aが盛り上がった導出済み粘稠物Mに埋入しているため、この時点での計量値は該充填ノズル1による圧力が加わっていることで実充填量よりも少なくなっている。
しかるに、本発明の計量充填方法では、図3(d)の如く、充填ノズル1を導出停止状態で更に充填ノズル1を引き上げることにより、粘稠物Mの盛り上がった頂端から導出口1aを切り離した状態で計量し、これを実充填量として制御装置5のCPUで規定充填量と比較演算し、前述の予め入力した補填重量−補填導出時間の相関より、必要な補填重量(不足重量)のランクに対応した補填導出時間が自動的に選択される。なお、図3(d)の如く充填ノズル1を引き上げることにより、粘稠物Mの盛り上がった頂端には導出口1aの抜出による窪みM0を生じている。
上記の実充填量の計量後、図4(a)(b)で示すように、充填ノズル1を再び下降させることにより、その導出口1aを容器2内で盛り上がった粘稠物M中に埋入させ、この埋入状態で同図(c)の如く該導出口1aから前記選択された補填導出時間だけ粘稠物Mを自動的に追加導出させる。そして、この追加導出後、同図(d)の如く導出停止した充填ノズル1を容器2よりも上方へ引き上げて充填操作を完了する。かくして容器2内に充填された粘稠物Mの実充填量は、前記の追加導出による補填分が加わることで規定充填量又はこれを許容範囲で上回る量になっている。なお、容器2内の粘稠物Mは充填を完了した段階でも盛り上がっているが、この盛り上がり部分は後工程において透明フィルム2bの周辺部を内側へ引き込んで粘稠物Mの上面側を包み込む際に自ずと解消される。
このような計量充填方法によれば、充填対象が流動性に乏しい粘稠物Mであることから、充填ノズル1を導出停止したときの計量値が実充填量よりも少なく表われ、且つ容器内の充填状況の違い等で該計量値が大きく不定変動しても、その不定変動の影響を受けることなく、適正な補填によって規定充填量を確保でき、充填精度が飛躍的に向上する。また、補填前の充填ノズル1を導出停止時機を大まかに設定できるので、それだけ操作条件が緩和されると共に、補填量を充填ノズル1の補填導出時間で調整し、改めて計量する必要がないから、高能率で充填作業を行える。しかも、この計量充填方法は、既存の計量充填装置に構造的な改変を要することなく適用でき、その制御機構によって充填ノズルの補填動作を加えるだけよいため、新たな設備コストの負担を生じない。
なお、実施形態のように、必要な補填重量と充填ノズル1の補填導出時間との相関として、補填重量をその多少によってランク分けし、各ランク毎に規定充填量を満たし得る補填導出時間を設定し、該ランクに対応する補填導出時間だけ充填ノズル1の追加導出を行う構成とすれば、充填ノズル1の補填導出時間を段階的に設定でき、それだけ充填ノズル1の作動制御が簡素化するという利点がある。また、実施形態では、CPUを付属する制御装置5により、充填ノズル1の昇降及び流路開閉が自動化し、ロードセル3による計量値が規定充填量ないしその近傍に達した際の充填ノズル1の導出停止、次いで充填ノズル1の引き上げによる導出口1aの導出済み粘稠物Mからの切り離し、この切り離し後の計量値に基づく充填ノズル1からの粘稠物Mの追加導出という一連の操作を自動的に能率よく行えるという利点がある。
一方、実施形態では充填ノズル1を導出口1aが容器2内の下部に配置する初期位置から上方へ引き上げつつ充填を行っているが、該充填ノズル1を充填停止するまで定位置にして充填を行うことも可能である。ただし、実施形態のように充填ノズル1を引き上げつつ充填する方法では、充填中に導出口1aの周囲を取り巻く導出済み粘稠物Mの量が少なくなり、それだけ粘稠物Mを導出し易くなって充填効率が高まるという利点がある。更に、充填ノズル1としては、導出口1aが下方に開口したものも使用できるが、実施形態のように粘稠物Mを下端部から側方周囲へ放出する導出口1aを備える場合、容器2内への導出過程で導出済み粘稠物Mの周辺への移動を促進でき、もって粘稠物Mの過度な盛り上がりを抑えて充填能率を高めることができる。
本発明の計量充填方法を適用する粘稠物Mは、流動性に乏しいものであればよく、例示した味噌や餡の他、ジャム、マヨネーズ、バター、クリーム、穀物ペーストの如き粘稠食品類、シーリング材、パテ材、乳化油脂類、グリース等の極めて広範な材料に及ぶが、特に導出中に容器2内の低位にある導出済み層から盛り上がって充填ノズル1の導出口1aにまとわりついて繋がるような性状を有するものが好適である。また、容器2としては、実施形態のような透明フィルム2bを敷設した段ボール箱2aに限らず、充填対象とする粘稠物Mの種類及び製品仕様に応じて、缶や瓶等の様々な形態・形状・材質のものを使用できる。
更に、粘稠物Mを連続的に定量送給する定量ポンプとしては、実施形態で例示した二軸ロータリーポンプ4以外の種々の送り方式のものも支障なく使用できる。その他、本発明の計量充填方法を適用する計量充填装置は、実施形態で例示したものに限らず、粘稠物Mの供給経路、充填ノズル1の昇降機構及び導出・停止機構、同時充填する容器個数等、種々異なるものを包含する。
1 充填ノズル
1a 導出口
2 容器
3 ロードセル
4 二軸ロータリーポンプ(定量ポンプ)
5 制御装置
M 粘稠物

Claims (4)

  1. 定量ポンプを介して送給される流動性に乏しい粘稠物を、昇降可能な充填ノズルの下端部の導出口から連続的に導出して容器内へ充填するに当たり、
    予め必要な補填重量と充填ノズルの補填導出時間との相関を求めておき、
    容器内の充填重量をロードセルで計量しつつ、充填ノズルの導出口が容器内の導出済み粘稠物に埋入する状態で充填を行い、計量値が規定充填量ないしその近傍に達した際に充填ノズルの導出を停止すると共に、該充填ノズルを引き上げて導出口を容器内の導出済み粘稠物から切り離し、この切り離し後に計量した実充填量と規定充填量との差に基づき、必要な補填重量に対応する補填導出時間だけ充填ノズルから粘稠物を追加導出させる粘稠物の計量充填方法であって、
    前記の必要な補填重量と充填ノズルの補填導出時間との相関として、補填重量をその多少によってランク分けし、各ランク毎に規定充填量を満たし得る補填導出時間を設定しておき、
    前記切り離し後に計量した実充填量と規定充填量との差から求まる補填重量のランクに基づき、該ランクに対応する補填導出時間だけ充填ノズルの追加導出を行うことを特徴とする粘稠物の計量充填方法。
  2. 定量ポンプを介して送給される流動性に乏しい粘稠物を、昇降可能な充填ノズルの下端部の導出口から連続的に導出して容器内へ充填するに当たり、
    前記充填ノズルの昇降及び流路開閉を司る制御装置に付属するCPUに、必要な補填重量と充填ノズルの補填導出時間との相関ならびに規定充填量を入力し、ロードセルによる計量値が規定充填量ないしその近傍に達した際、自動的に充填ノズルの導出停止と導出口の導出済み粘稠物からの切り離しとを行うと共に、CPUにて切り離し後の実充填量と規定充填量との差から必要な補填重量に対応する充填ノズルの補填導出時間を決定する際に、
    前記の必要な補填重量と充填ノズルの補填導出時間との相関として、補填重量をその多少によってランク分けし、各ランク毎に規定充填量を満たし得る補填導出時間を設定しておき、
    前記切り離し後に計量した実充填量と規定充填量との差から求まる補填重量のランクに基づき、該ランクに対応する補填導出時間だけ充填ノズルから自動的に粘稠物を追加導出を行うよう入力してなることを特徴とする粘稠物の計量充填方法。
  3. 充填ノズルを導出口が容器内の下部に配置する初期位置から上方へ引き上げつつ充填を行い、充填停止時に更に引き上げて導出済み粘稠物から切り離す請求項1又は2に記載の粘稠物の計量充填方法。
  4. 前記充填ノズルが前記粘稠物を下端部から側方周囲へ放出する導出口を備えるものである請求項1〜3の何れかに記載の粘稠物の計量充填方法。
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