JP5693434B2 - 換気扇 - Google Patents

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Description

本発明は、換気扇の幕板の取付構造に関し、特にフードの側面側に設置される横幕板の取付構造に関するものである。
加熱調理台から立ち上る油煙や蒸気等の汚染空気を上方に設置されたフードで捕集し、排気送風機によりダクトを介し室外へ排気する換気扇において、排気送風機とダクト部分とを隠すように側面に設置する横幕板の固定方法は、幕板の台所側の面が意匠面となるため、台所側からの固定を避け、ダクト側(裏側の固定)で完結することが一般的である。
従来、フードの側面側に設置される横幕板の固定方法は、壁面側を壁へネジ固定、底面側をフード本体へネジ固定、前面側を前幕板にネジ固定や引掛け固定する方法がある。また、前幕板にあらかじめ横幕板を取り付け、レンジフード天面と天井との間に挿入し、フードの天面と当該幕板組の底面とで固定する方法がある。この種の固定方法についての従来技術としては例えば、特許文献1がある。
特許第4796844号公報
しかしながら、特許文献1に開示された横幕板の取付構造では、横幕板を壁面にネジで固定するものであるため、壁面にネジを締め付けるためには壁面の内部に下地材があることが必要である。さらに下地材がある場所を特定すること、横幕板を垂直に設置するための位置出しをすることなどが必要であり、横幕板の取付作業に手間がかかる。
また、従来実施されている横幕板の取付手順では、壁面に位置出しをした後、横幕板の底面を換気扇のフード天面に固定し、その後で壁面への固定を行う。壁面の固定を行う際、横幕板は底面のみの固定であるため、横幕板から手を放すと倒れてしまい、横幕板の落下により施工者が危険にさらされる恐れやユーザーの財産を傷つける恐れがある。
また、あらかじめ横幕板と前幕板とを接続した幕板組みを換気扇のフード天面と天井面との間に挿入し、当該フード内部側から当該幕板組み底面を幕板固定金具にて挟みこんで固定する方法では、横幕板の壁面側には施工者の手が入らないため壁面への固定ができない。そのため、横幕板の上部壁面側は横方向の振れに弱く、換気扇の振動などで横幕板が振れ、壁面と擦れるなど、ユーザーの財産に傷をつける懸念がある。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたもので、横幕板の取付作業を容易かつ安全に行うことができる横幕板取付構造をもつ換気扇を提供するものである。
本発明に係る換気扇は、調理時に発生する汚染空気を捕集するフードと、フード上に設けられた排気送風機と、排気送風機およびダクト部分を隠すようにフード上に正面側と側面側にそれぞれ取り付けられる前幕板および横幕板と、を備えた換気扇であって、排気送風機の外殻側面と横幕板との間に、この横幕板を仮固定する横幕板固定金具を設けたものであり、横幕板固定金具は、金属板から構成されており、当該横幕板固定金具の平面形状面が外殻側面に対して垂直となるように設けられており、横幕板固定金具の高さ方向と幅方向の寸法を変え、横幕板固定金具が縦横どちらの方向でも設置できるようにしたことを特徴とするものである。
ここで、横幕板の仮固定とは、横幕板が排気送風機の外殻側面に動かないように取り付けられる固定とは異なり、多少の動きが許容されるが、容易には外れない取付状態をいうものとする。
この構成によれば、横幕板は横幕板固定金具を介して排気送風機の外殻側面に取り付けることができるので、横幕板の取付作業を容易かつ安全に行うことができる。
本発明の実施の形態1に係る換気扇100の分解状態を示す斜視図である。 横幕板固定金具1の取付状態を示す斜視図である。 横幕板固定金具1と横幕板2の斜視図である。 横幕板固定金具1の高さ方向寸法12と幅方向寸法13を示す平面図である。 フード4の幅寸法が900mmと750mmの場合の横幕板固定金具1の取付状態を示す正面図である。 横幕板2の斜視図である。 図6の横幕板2を用いて取り付けた場合の換気扇100の正面図である。 横幕板2をフード4上にスライドして取り付けるスライド取付手段の平面図である。 図8のスライド取付手段の要部の拡大斜視図である。 本発明の実施の形態2におけるスライド取付手段の平面図である。 図10の横幕板2の爪部11とスライド係合部18の詳細を示す拡大平面図である。 600mm幅フード24を持つ換気扇の横幕板2の取付方法を示す分解斜視図である。 図12の横幕板2の爪部11と係合部25を拡大して示す斜視図である。 前幕板29の取付方法を示す斜視図である。 横幕板2の爪部26と前幕板29の係合部27を拡大して示す斜視図である。 横幕板2および前幕板29の取付の完成形態を示す斜視図である。
以下、本発明に係る換気扇の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る換気扇100の分解状態を示す斜視図、図2は横幕板固定金具1の取付状態を示す斜視図である。
図1に示すように、この実施の形態1に係る換気扇100は、調理時に加熱調理台(図示せず)から立ち上る油煙や水蒸気等の汚染空気を捕集するフード4と、フード4上に設けられた排気送風機3と、排気送風機3およびダクト部分を隠すようにフード4上に正面側(前面側)と側面側にそれぞれ取り付けられる前幕板5および横幕板2と、さらに排気送風機3の外殻側面9と横幕板2との間に、この横幕板2を仮固定する横幕板固定金具1を設ける。なお、排気送風機3の外殻は、側面が平行な箱体形状に形成されており、フード4に対して垂直に取り付けられている。
ここで、前幕板5および横幕板2を設ける理由としては、換気扇本体を台所の壁に据付けただけでは、排気送風機3やダクト接続口6、ダクト部分等が外部に露出し、しかも金属素地のままであることが多いため意匠性や外観が悪く、これらを隠す必要があるからである。そのために、フード4と同色、または、壁もしくは吊り戸棚の意匠に合わせた色へ塗装などを施した前幕板5、横幕板2を用いて排気送風機3とダクト部分を隠すように取り付けることで、意匠性や外観、備品との調和などを確保することとしている。
まず、本発明の換気扇100を説明する前に、600mm幅フード24を持つ従来から存在する換気扇の幕板2の取付方法について、図12〜図16を参照して説明する。
図12は600mm幅フード24を持つ換気扇の横幕板2の取付方法を示す分解斜視図、図13は図12の横幕板2の爪部11と係合部25を拡大して示す斜視図、図14は前幕板29の取付方法を示す斜視図、図15は横幕板2の爪部26と前幕板29の係合部27を拡大して示す斜視図、図16は横幕板2および前幕板29の取付の完成形態を示す斜視図である。
これらの図に示すように、600mm幅フード24を持つ換気扇の横幕板2は、長方形状の金属板から構成されており、その一つの辺は平らに形成された縦フランジ部2a1を有し、他の三辺は長方形の面に対して垂直に曲げられた縦フランジ部2a2および横フランジ部2bを有する。縦フランジ部(壁側フランジ部)2a1には斜めに切り起こした爪部11が設けられている。
一方、排気送風機3の外殻側面9の奥側縁端部には横幕板2の縦フランジ部2a1が対面するように(すなわち、排気送風機3の外殻側面9と平行な)フランジ部9aが設けられており、そのフランジ部9aには上記爪部11が係合するように凹状の切欠き部からなる係合部25が形成されている。
したがって、横幕板2は、爪部11を係合部25に差し込むことにより爪部11が係合部25に引掛かるため、排気送風機3の外殻側面9に設けたフランジ部9aに対して仮固定される。そして、仮固定された横幕板2の底面の横フランジ部2bに向かってフード24の内部側からネジ28を締め付けることで、横幕板2はフード24上に固定される。このとき、横幕板2は、フード24に対して垂直で、かつ、横幕板2の側面がフード24の側面と同一面に取り付けられる。
600mm幅フード24用前幕板29は、図14〜図16に示すように、長方形状の金属板から構成されており、両側の長辺部には背面側に向けて断面L字状に曲げられた縦フランジ部29bを設け、その縦フランジ部29bの上部にはU字状の切欠き部からなる係合部27が形成されている。
一方、横幕板2の前面側に位置する縦フランジ部(前面側フランジ部)2a2には、上記係合部27に引掛けて係合する爪部26が切り起こしにより形成されている。
したがって、横幕板2の前面側フランジ部2a2に設けられた爪部26に、前幕板29の縦フランジ部29bに設けられた係合部27を下方から上方へ向けて挿入することにより、爪部26が係合部27に引掛かるため、これにより前幕板29は横幕板2に仮固定される。
仮固定された前幕板29は、その下辺部をネジ30にて横幕板2の前面側フランジ部2a2の下端部に設けられたネジ孔28aに向かって前幕板2下方のネジ通し孔29aと共締めすることで横幕板2に固定される。
ところで、レンジフードは600mm幅フードが主流ではあるが、火災予防条例準則によりコンロの周りは可燃性の物品を15センチメートル以上の距離を保つことと定められており、また、コンロの幅は600mm以下と定められている。
レンジフード換気扇はコンロを一様に覆う必要があるため、片側のみ可燃性の壁などがある場合は750mm幅フードを、両側に可燃性の壁などがある場合は900mm幅フードの換気扇を選定する必要がある。そのため、図5に示すように、600mm幅フードの他にフード幅寸法14(750mm)、15(900mm)を標準機種としていることが一般的である。
フード幅寸法14(750mm)、15(900mm)のフード4を持つ機種で、排気送風機3を共通とする換気扇の場合、爪部11を引掛ける箇所がないため、横幕板2を固定することができない。
そこで、図1、図2に戻ってこの実施の形態1の換気扇100の横幕板2の取付方法について説明する。
横幕板2は、横幕板固定金具1を介して排気送風機3の外殻側面9に取り付けられる。この横幕板固定金具1は、排気送風機3の外殻側面9に設けたフランジ部9aとほぼ同一の板厚の金属板から構成されており、その平面形状は長方形で、それぞれの辺には縦横平行で、かつ、平面形状面に対し垂直となるように曲げられた縦フランジ部1aおよび横フランジ部1bが設けられている。この縦横の各フランジ部1a、1bには、前述の凹状の切欠き部からなる係合部25とほぼ同一の深さ(奥行き寸法)の係合部10が形成されている。各フランジ部1a、1bの係合部10はすべて同一となっており、係合部10の両側にはネジ通し孔8が設けられている。そして、ネジ7をこの孔8に通し、前述の排気送風機3の外殻側面9のフランジ部9aに設けたネジ孔(図示せず)と共締めすることで、横幕板固定金具1は一方の縦フランジ部1aが排気送風機3の外殻側面9に設けたフランジ部9aに固定される。
なお、横幕板固定金具1の長辺側の横フランジ部1bに設けた係合部10は、短辺側の縦フランジ部1aのいずれか一方の係合部10の近傍位置(長辺の中間部ではない位置)に形成されている。
図3は、横幕板固定金具1と横幕板2の斜視図である。
排気送風機3の外郭側面9に設けたフランジ部9aと対面する横幕板2の縦フランジ部(壁側フランジ部)2a1には斜めに切り起こした爪部11を設け、横幕板固定金具1へは、排気送風機3の外郭側面9のフランジ部9aと対面する横幕板固定金具1の縦フランジ部1aに、前述の係合部25と同形状となる係合部10を設けている。
したがって、横幕板固定金具1を排気送風機3の外郭側面9に設けたフランジ部9aにネジ7にて固定したのち、横幕板2の爪部11をその横幕板固定金具1の係合部10に差し込むことにより、横幕板固定金具1を介し、横幕板2を排気送風機3の外郭側面9に仮固定することができる。
横幕板固定金具1は、上記のように構成されているので、横幕板2はこの横幕板固定金具1を介して排気送風機3の外殻側面9に設けたフランジ部9aに仮固定することができる。すなわち、横幕板固定金具1の一方の縦フランジ部1aは、上記のようにネジ7にて排気送風機3の外殻側面9に設けたフランジ部9aに固定される。横幕板固定金具1の他方の縦フランジ部1aは、前述のように横幕板2の爪部11を当該縦フランジ部1aの係合部10に差し込むことで、横幕板2を横幕板固定金具1に仮固定することができる。その後における横幕板2のネジ28締めによる固定、前幕板5の横幕板2への爪部26と係合部27による仮固定ならびにネジ30締めによる固定については、600mm幅フード24用前幕板29について説明したとおりである。
上記のように本実施の形態1によれば、排気送風機3の外殻側面9と横幕板2との間に、横幕板2を仮固定する横幕板固定金具1を設けることで、フード幅寸法14(750mm)、15(900mm)のフード4を持つ機種に対応することができる。そして、横幕板固定金具1の縦横対面するフランジ部1a、1bは互いに平行であるため、排気送風機3の外殻側面9に設けたフランジ部9aと対面する横幕板固定金具1の縦フランジ部1aは平行に配置され、横幕板固定金具1の幅寸法分だけ係合部10(前記係合部25に対応する係合部)がフード4の幅方向へオフセットされた状態となるので、フード幅寸法14(750mm)、15(900mm)のフード4を持つ機種に対応することができる。
なお、本発明が適用されるフード幅は、750mm、900mmに限られるものではない。
図4は、横幕板固定金具1の高さ方向寸法12と幅方向寸法13を示す平面図である。また、図5は、フード4の幅寸法が900mmと750mmの場合の横幕板固定金具1の取付状態を示す正面図である。
図4に示すように、横幕板固定金具1は、平面形状は長方形で、各辺には縦横平行で、かつ、平面形状面に対して垂直となるように曲げられたフランジ部1a、1bが設けられている。
そして本例では、平面形状において高さ方向寸法12(縦寸法B)と幅方向寸法13(横寸法A)とを縦横異なる寸法とするものである。
また、高さ方向寸法12のフランジ部1a、幅方向寸法13のフランジ部1bには、排気送風機3の外郭側面9のフランジ部9aに設けたネジ孔と同軸となる位置にネジ通し孔8を設け、排気送風機3の外郭側面9のフランジ部9aと対面する横幕板固定金具1のフランジ部1a、1bに係合部25と同形状となる係合部10を設けたことで、横幕板固定金具1を縦横どちらでも配置することができる。
このように、横幕板固定金具1を縦横どちらでも配置できることで、図5に示す各フード幅寸法15(900mm)、14(750mm)に共通の部品で対応することができる。
図6は、横幕板2の斜視図である。また、図7は、図6の横幕板2を用いて取り付けた場合の換気扇100の正面図である。
図6に示すように、横幕板2の上面形状16と底面形状17とを上下対称形状にするとともに、横幕板2の前面側フランジ部2a2に設けられた爪部26の形状と位置を上下対称形状にする。さらに、排気送風機3の外郭側面9のフランジ部9aと対面する横幕板2の壁側フランジ部2a1に斜めに切り起こした爪部11を横幕板2の高さ方向(縦方向)の中心位置または上下対称位置に配置する。
上記のように横幕板2を上下対称構造に構成することで、図7に示すように、上下反転することにより一つの横幕板2で左右どちらでも設置することができる。
図8は横幕板2をフード4上にスライドして取り付けるスライド取付手段の平面図、図9は図8のスライド取付手段の要部の拡大斜視図である。
上述のように、排気送風機3の外郭側面9に設けたフランジ部9aと対面する横幕板2の壁側フランジ部2a1には斜めに切り起こした爪部11を設け、横幕板固定金具1へは、排気送風機3の外郭側面9のフランジ部9aと対面する横幕板固定金具1の縦フランジ部1aに、係合部25と同形状となる係合部10を設けている。さらに、横幕板2のスライド取付手段として、フード4上に設けられた突起部19と、横幕板2の底面の横フランジ部(底面フランジ部)2bに設けられ、突起部19にスライドして係合するスライド係合部18とを備えている。このスライド係合部18は、底面フランジ部2bに形成された略J字状の切欠き部からなり、壁側に向けてのスライドに対して開口しており、その開口部のガイド部18aの挿入角度は上記の爪部11の開き角度と同一にしている。
スライド取付手段を上記のように構成することにより、フード4の上面端部に複数設けられた突起部19に対し、横幕板2の底面フランジ部2bに設けられたスライド係合部18をガイド部18aに沿って挿入することにより、スライド係合部18が突起部19にそれぞれスムーズに係合し、同時に爪部11が上述したように横幕板固定金具1の係合部10に係合するので、横幕板2をスライドによって容易に仮固定することができる。その後は、ネジ28にてフード4の内部から横幕板2の底面フランジ部2bを締め付け固定すればよい。
また、スライド係合部18は、横幕板2のスライド仮固定に際して、突起部19との干渉を避けるために設けたものであるが、スライド軌道上で横幕板2の底面フランジ部2bと干渉する範囲のみ逃がすことでスライド仮固定は可能である。このとき、突起部19よりも排気送風機3側(内側)に干渉しないフランジ範囲を残し突起引掛け部18bを設ける形状とすることで、横幕板2が外側へ倒れようとしても、突起引掛け部18bが突起部19へ引掛かり倒れることはない。
突起引掛け部18bは、スライド仮固定した際、突起引掛け部18bの先端が突起部19の中心位置よりも壁側へ伸びている必要がある。
以上のように、本実施の形態1によれば、排気送風機3の外殻側面9と横幕板2とを連結する横幕板固定金具1を備えているので、横幕板2の取付作業を容易かつ安全に行うことができる。
また、横幕板2は、壁面への固定を必要としないため、下地材の捜索、下地材へネジ固定するための位置出し、下地材がない場合は新たに下地材を施工するなどの手間が省ける。
また、横幕板2は、横幕板固定金具1を介し、排気送風機3の外殻側面9と平行に設置できるため、位置出しをしなくてもフード4の側面と同一面で、かつ、フード上に垂直に設置することができる。
また、横幕板2のスライド仮固定を可能にすることにより、施工者が次の施工手順へ移る際、手を離しても横幕板2が保持されており、横幕板2が倒れることがないため、落下するなどして施工者への危険、ユーザーの財産を傷付けることなどを防止することができる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2におけるスライド取付手段をさらに図10および図11を用いて説明する。
図10は本発明の実施の形態2におけるスライド取付手段の平面図、図11は図10の横幕板2の爪部11とスライド係合部18の詳細を示す拡大平面図である。
この実施の形態2では、突起部19をフード4から突き出たネジとするものである。このネジは、フード4の天面の開口を塞ぐ目的で設置された風路形成板の固定ネジである。また、ネジ孔19aはフード4の天面(あるいは風路形成板)にバーリングした孔に形成されている。このバーリングの外径をφC(20)、スライド係合部18の直径をφD(21)とすると、φDとφCはほぼ同一寸法としている。
横幕板2をスライド仮固定した後、フード4の内部側から横幕板2の底面に向かって横幕板固定用ネジ28を締め付けるが、このとき、横幕板2の左右へのガタツキが大きいと、横幕板2を横幕板固定用ネジ28で締めても前幕板5を取り付ける際、爪部26と係合部27の位置が合わなかったり、フード4の側面と横幕板2の側面とが同一面とならず、意匠性に欠けるといった問題が起こり得る。
したがって、φCバーリング外径寸法20とφDスライド係合部直径寸法21をほぼ同一寸法とすることで、横幕板2の左右のガタツキを最小限に止めている。
また、図11において、寸法Eは、排気送風機3の外郭側面9のフランジ部9aと対面する横幕板2の縦フランジ部2a1に斜めに切り起こした爪部11の奥行き寸法22である。寸法Fは、横幕板2の底面に設けたスライド係合部18のガイド部18aの奥行き寸法23である。
爪部11の開き角度αとスライド係合部18のガイド部18aの挿入角度βは等しく(α=β)しており、その取付手順は、横幕板2をスライドさせる際、フード4の突起部19へ横幕板2の底面フランジ部2b端面を当て込みながらスライドさせる。このとき、E<Fであることで、スライドする際、爪部11はおのずと横幕板固定金具1の係合部10へ誘われる。
したがって、奥ばった箇所に位置する爪部11の引掛かりを気にせずとも横幕板2を仮固定することができる。
1 横幕板固定金具、1a 縦フランジ部、1b 横フランジ部、2 横幕板、2a1 縦フランジ部(壁側フランジ部)、2a2 縦フランジ部(前面側フランジ部)、2b 横フランジ部、3 排気送風機、4 フード、5 前幕板、6 ダクト接続口、7 ネジ、8 ネジ通し孔、9 排気送風機の外殻側面、9a フランジ部、10 係合部、11 爪部、12 横幕板固定金具の高さ方向寸法、13 横幕板固定金具の幅方向寸法、14 フード幅寸法(750mm)、15 フード幅寸法(900mm)、16 横幕板上部形状、17 横幕板下部形状、18 スライド係合部、18a ガイド部、18b 突起引掛け部、19 突起部、20 バーリング外径寸法、21 スライド係合部直径寸法、22 爪部奥行き寸法、23 ガイド部奥行き寸法、24 600mm幅フード、25 係合部、26 爪部、27 係合部、28 ネジ、28a ネジ孔、29 600mm幅フード用前幕板、29a ネジ通し孔、29b 縦フランジ部、30 ネジ、100 換気扇。

Claims (6)

  1. 調理時に発生する汚染空気を捕集するフードと、
    前記フード上に設けられた排気送風機と、
    前記排気送風機およびダクト部分を隠すように前記フード上に正面側と側面側にそれぞれ取り付けられる前幕板および横幕板と、
    を備えた換気扇であって、
    前記排気送風機の外殻側面と前記横幕板との間に、この横幕板を仮固定する横幕板固定金具を設けたものであり、
    前記横幕板固定金具は、金属板から構成されており、当該横幕板固定金具の平面形状面が前記外殻側面に対して垂直となるように設けられており、
    前記横幕板固定金具の高さ方向と幅方向の寸法を変え、前記横幕板固定金具が縦横どちらの方向でも設置できるようにしたことを特徴とする換気扇。
  2. 調理時に発生する汚染空気を捕集するフードと、
    前記フード上に設けられた排気送風機と、
    前記排気送風機およびダクト部分を隠すように前記フード上に正面側と側面側にそれぞれ取り付けられる前幕板および横幕板と、
    を備えた換気扇であって、
    前記排気送風機の外殻側面と前記横幕板との間に、この横幕板を仮固定する横幕板固定金具を設けたものであり、
    前記横幕板固定金具は、金属板から構成されており、当該横幕板固定金具の平面形状面が前記外殻側面に対して垂直となるように設けられており、
    前記フードの上面から突き出たネジと、
    前記横幕板の底面フランジ部に設けられ、前記ネジに該横幕板をスライドして仮固定するスライド係合部と、
    前記横幕板に設けられた爪部と、
    前記横幕板固定金具に設けられ、前記爪部と係合する係合部と、を備え、
    前記爪部の開き角度と前記スライド係合部の挿入角度とは同一であり、
    前記スライド係合部は、挿入のためのガイド部を有し、このガイド部の奥行き寸法を前記爪部の奥行き寸法よりも長くしたことを特徴とする換気扇。
  3. 前記横幕板に爪部を設け、前記横幕板固定金具に係合部を設け、前記爪部を前記係合部に係合させることにより前記横幕板を前記横幕板固定金具に仮固定することを特徴とする請求項1または2に記載の換気扇。
  4. 前記横幕板を上下対称形状にすることにより、前記フードの左側面、右側面のどちらでも取付可能にしたことを特徴とする請求項に記載の換気扇。
  5. 調理時に発生する汚染空気を捕集するフードと、
    前記フード上に設けられた排気送風機と、
    前記排気送風機およびダクト部分を隠すように前記フード上に正面側と側面側にそれぞれ取り付けられる前幕板および横幕板と、
    を備えた換気扇であって、
    前記排気送風機の外殻側面と前記横幕板との間に、この横幕板を仮固定する横幕板固定金具を設けたものであり、
    前記横幕板固定金具の高さ方向と幅方向の寸法を変え、前記横幕板固定金具が縦横どちらの方向でも設置できるようにしたことを特徴とする換気扇。
  6. 調理時に発生する汚染空気を捕集するフードと、
    前記フード上に設けられた排気送風機と、
    前記排気送風機およびダクト部分を隠すように前記フード上に正面側と側面側にそれぞれ取り付けられる前幕板および横幕板と、
    を備えた換気扇であって、
    前記排気送風機の外殻側面と前記横幕板との間に、この横幕板を仮固定する横幕板固定金具を設けたものであり、
    前記フードの上面から突き出たネジと、
    前記横幕板の底面フランジ部に設けられ、前記ネジに該横幕板をスライドして仮固定するスライド係合部と、
    前記横幕板に設けられた爪部と、
    前記横幕板固定金具に設けられ、前記爪部と係合する係合部と、を備え、
    前記爪部の開き角度と前記スライド係合部の挿入角度とは同一であり、
    前記スライド係合部は、挿入のためのガイド部を有し、このガイド部の奥行き寸法を前記爪部の奥行き寸法よりも長くしたことを特徴とする換気扇。
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