JP5689139B2 - 近接フィールドフォーカシングを用いた無線電力送信装置 - Google Patents
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Description
無線電力送信環境の特性上、無線電力送信装置の磁界によって周辺装置は影響されるという問題がある。
前記近接フィールド制御部は、前記ソース部の磁界が同相(in−phase)特性を有するように設計されることが好ましい。
前記近接フィールド制御部は、前記ソース部の側面磁界の方向を制御するサイドフォーカス部と、前記ソース部の後面磁界の方向を制御する後面フォーカス部とを備えることが好ましい。
前記近接フィールド制御部は、前記ソース部の側面磁界の方向を制御するサイドフォーカス部と、前記ソース部の後面磁界の方向を制御する後面フォーカス部と、を備えることが好ましい。
これによって、エネルギーの送信効率を向上し、周辺機器に及ぼす干渉を最小化することができるという効果がある。
図1に示す一例として、無線電力送信システムを介して送信される無線電力は共振電力(resonance power)と仮定する。
すなわち、無線電力送信システムは、ソースに該当する共振電力送信装置110とターゲットに該当する共振電力受信装置120を備える。
また、共振電力送信装置110は、共振周波数又はインピーダンス整合を行う整合制御部113をさらに含んで構成される。
整合制御部113は、ソース共振帯域幅設定部(図示せず)又はソース整合周波数設定部(図示せず)のうち少なくとも1つを備え得る。ソース共振帯域幅設定部は、ソース共振器115の共振帯域幅を設定する。ソース整合周波数設定部は、ソース共振器115のインピーダンス整合周波数を設定する。ここで、ソース共振器115の共振帯域幅及び/又はソース共振器のインピーダンス整合の周波数設定に基づいてソース共振器115のQ−ファクタが決定される。
すなわち、ソース共振器115は、ターゲット共振器121との磁気カップリング101を介して共振電力をターゲット共振器121に送信する。ここで、ソース共振器115は設定された共振帯域幅内で共振する。
ここで、ターゲット共振器121は設定された共振帯域幅内で共振する。
整合制御部123は、ターゲット共振帯域幅設定部(図示せず)又はターゲット整合周波数設定部(図示せず)のうち少なくとも1つを備え得る。
ターゲット共振帯域幅設定部は、ターゲット共振器121の共振帯域幅を設定する。
ターゲット整合周波数設定部は、ターゲット共振器121のインピーダンス整合周波数を設定する。
ここで、ターゲット共振器121の共振帯域幅及び/又はターゲット共振器121のインピーダンス整合周波数設定に基づいてターゲット共振器121のQ−ファクタが決定される。
ここで、ターゲット部125は、ソース共振器115からターゲット共振器121に受信されるAC信号を整流してDC信号を生成するAC−DCコンバータと、DC信号の信号レベルを調整することによって定格電圧をデバイス又は負荷に供給するDC−DCコンバータを含んでもよい。
すなわち、ソース共振器115の共振帯域幅がターゲット共振器121の共振帯域幅より広く、あるいは狭く設定されることによって、ソース共振器のBW(Bandwidth)−ファクタとターゲット共振器のBW−ファクタは互いに不平衡な関係を維持する。
ソース共振器115とターゲット共振器121との間の距離変化、共振インピーダンスの変化、インピーダンス不整合、反射信号などを全て考慮したQ−ファクタをQtとするとき、Qtは下記の数式1のように共振帯域幅と反比例の関係を有する。
本明細書において、BW−ファクタは1/BWSまたは1/BWDを意味する。
インピーダンス不整合は、電力送信の効率を減少させる直接的な原因になり得る。
また、整合制御部113は反射波の波形分析を介して共振ポイントを検出することで共振周波数を変更することができる。ここで、整合制御部113は、反射波の波形から振幅が最小である周波数を共振周波数として決定してもよい。
図2を参照すると、無線電力送信装置210は、ソース部211及び近接フィールドフォーカス部213を備える。
また、ソース部211は、ターゲット装置220の位置又は方向を測定するための手段を含む。
ここで、ターゲット装置220の位置又は方向を測定するための手段は、ターゲット装置220との通信チャネルを介して位置情報を受信する通信モジュールであってもよい。また、ターゲット装置220の位置又は方向を測定するための手段は、ターゲット装置220ごとに予め設定された方向を検出する手段であってもよい。
近接フィールドフォーカス部213は、図3に示すように、負の屈折率(negative refractive index)を有するメタ−スーパーストレート(Meta−Superstrate)で構成してもよい。
ここで、負の屈折率を有するメタ−スーパーストレートは、図3に示す実線の矢印のように表され、点線の矢印で表した一般的な媒質とは反対方向に入射波を透過させる特性を有する。
したがって、負の屈折率を有するメタ−スーパーストレートによって磁界の近接フィールドはターゲット装置220側にフォーカシングされる。
ここで、MNZ又はENZスーパーストレートは、実線の矢印のように表され、点線の矢印に表された一般的な媒質とは異なり、ウェーブの入射角に関係なく、入射波を透過面と直角に透過させる特性を有する。
例えば、図5に示すように、近接フィールドフォーカス部213はターゲット装置220側に曲がった形状を有し、ここで、近接フィールドは近接フィールドフォーカス部213の透過面へ直角に形成されてもよい。
また、電源共振器の全方向に放射される磁界の近接フィールドをターゲット装置220側にフォーカシングすることで、エネルギーの送信効率を増加させることができる。
図6を参照すると、無線電力送信装置610は、ソース部211、近接フィールドフォーカス部213、及び近接フィールド制御部615を備える。
図6に示すソース部211及び近接フィールドフォーカス部213は、図2〜図5に示したソース部211及び近接フィールドフォーカス部213と同一の構成を表す。
これによって、近接フィールド制御部615は、グラウンド効果(Ground Effect)を最小化することで、電源共振器の共振周波数やQ−ファクタの変化を最小化することができる。
すなわち、近接フィールド制御部615は、ソース部211の磁界が同相(in−phase)の特性を有するように設計される。近接フィールド制御部615が高インピーダンス表面特性を有する場合、ソース部211で発生する磁界は、近接フィールド制御部615に対して同相特性を有するようになる。したがって、本発明の一実施形態によれば、磁界に敏感な周辺装置に及ぼす影響を最小化することができる。
サイドフォーカス部は、図6に示すように、ソース部211の側面磁界がターゲット装置にフォーカシングされるように、ソース部211の側面磁界の方向を制御する。後面フォーカス部は、図6に示すように、ソース部211の後面磁界がターゲット装置にフォーカシングされるように、ソース部211の後面磁界の方向を制御する。
一方、ソース共振器及び/またはターゲット共振器は、ヘリックス(helix)コイル構造の共振器、またはスパイラルコイル構造の共振器、またはメタ−スーパーストレート構造の共振器から構成されてもよい。
そして、誘電率は、与えられた電界に対して該当物質から発生する電束密度(electric flux density)と真空中でその電界に対して発生する電束密度の比を意味する。
透磁率及び誘電率は、与えられた周波数又は波長で該当物質の伝搬定数を決定し、透磁率及び誘電率に応じてその物質の電磁気特性が決定される。
特に、自然界で存在しない誘電率または透磁率を有し、人工的に設計された物質をメタ物質といい、メタ物質は極めて大きい波長又は極めて低い周波数領域でも簡単に(すなわち、物質のサイズが多く変化しなくても)共振状態に置かれ得る。
図7を参照すると、一実施形態に係る2次元構造の共振器は、第1信号導体部分711、第2信号導体部分712、及びグラウンド導体部分713を含む送信線路と、キャパシタ720、整合器730、及び導体741、742を備える。
一般的に、送信線路は上部に少なくとも1つの導体、下部に少なくとも1つの導体を含み、上部にある導体を介して電流が流れ、下部にある導体は電気的にグラウンドされる。
本実施形態では送信線の上部にある導体を第1信号導体部分711と第2信号導体部分712に分類して呼び、送信線路の下部にある導体をグラウンド導体部分713と呼ぶことにする。
送信線路路は、上部に第1信号導体部分711及び第2信号導体部分712を含み、下部にグラウンド導体部分713を含む。第1信号導体部分711及び第2信号導体部分712とグラウンド導体部分713は互いに向かい合うように配置される。電流は第1信号導体部分711及び第2信号導体部分712を通じて流れる。
そして、第2信号導体部分712の一端は導体741と接続され、他端はキャパシタ720と接続される。
すなわち、第1信号導体部分711、第2信号導体部分712、及びグラウンド導体部分713、導体741、742は互いに接続されることによって、共振器700は電気的に閉じているループ構造を有する。ここで、「ループ構造」は円形構造、四角形のような多角形の構造などを全て含み、「ループ構造を有する」ことは電気的に閉じていることを意味する。
自然界に存在する全ての物質の電磁気特性は、固有の誘電率又は透磁率を有し、大部分の物質は正の誘電率及び正の透磁率を有する。大部分の物質において、電界、磁界及びポインティング・ベクトルには右手の法則が適用されるため、このような物質をRHM(Right Handed Material)という。
特に、キャパシタ720のキャパシタンスを適切に調整することによって、共振器は負の透磁率を有し得るため、本発明の一実施形態に係る共振器700はMNG共振器と呼ばれる。
以下で説明するが、キャパシタ720のキャパシタンスを決定する基準(criterion)は様々であり得る。共振器700がメタ物質の特性を有する基準、共振器700が対象周波数で負の透磁率を有する基準、又は共振器700が対象周波数でゼロ番目共振(Zeroth−Order Resonance)の特性を有する基準などがあり、上述した基準のうち少なくとも1つの基準の下でキャパシタ720のキャパシタンスを決定する。
MNG共振器700はゼロ番目共振特性を有するため、共振周波数はMNG共振器700の物理的なサイズに対して独立であり得る。
すなわち、下記で再び説明するが、MNG共振器700の共振周波数を変更するためにはキャパシタ720を適切に設計することで充分であるため、MNG共振器700の物理的なサイズを変更しなくてもよい。
そして、電流はコネクタを介してMNG共振器700に流入したりMNG共振器700から流出される。ここで、コネクタはグラウンド導体部分713又は整合器730と物理的に接続される。ただし、コネクタとグラウンド導体部分713又は整合器730間は物理的な連結が形成されてもよく、コネクタとグラウンド導体部分713又は整合器730間を物理的な連結なしでカップリングを介して電力が送信されてもよい。
整合器730は、物理的な形態を変更することによって共振器700のインピーダンスを調整する。特に、整合器730は、グラウンド導体部分713から距離「h」だけ離れた位置にインピーダンスマッチングのための導体731を含んでもよく、共振器700のインピーダンスは距離「h」を調整することによって変更され得る。
例えば、制御信号によって整合器730の導体731とグラウンド導体部分713との間の距離「h」が増加したり減少し、それによって整合器730の物理的な形態が変更されることで、共振器700のインピーダンスが調整される。コントローラは様々なファクタを考慮して制御信号を生成してもよく、これについては下記で説明する。
能動素子が整合器730に含まれる場合、能動素子はコントローラによって生成される制御信号に応じて駆動され、その制御信号に応じて共振器700のインピーダンスは調整される。例えば、整合器730には能動素子の一種であるダイオードが含まれてもよく、ダイオードが「on」または「off」の状態であるかに応じて共振器700のインピーダンスが調整される。
図8を参照すると、本発明の実施形態に係る3次元構造の共振器800は、第1信号導体部分811、第2信号導体部分812、及びグラウンド導体部分813を含む送信線路及びキャパシタ820を含む。
ここで、キャパシタ820は、送信線路である第1信号導体部分811と第2信号導体部分812との間の位置に直列に挿入され、電界はキャパシタ820に閉じ込められる。
送信線路路は、上部に第1信号導体部分811及び第2信号導体部分812を含み、下部にグラウンド導体部分813を含む。第1信号導体部分811及び第2信号導体部分812とグラウンド導体部分813は互いに向かい合うように配置される。電流は、第1信号導体部分811及び第2信号導体部分812を通じてx方向に流れ、このような電流によって−y方向に磁界H(w)が発生する。もちろん、図8に示すものとは相異して+y方向に磁界H(w)が発生してもよい。
そして、第2信号導体部分812の一端は導体841と接地され、他端はキャパシタ820と接続される。
すなわち、第1信号導体部分811、第2信号導体部分812、及びグラウンド導体部分813、導体841、842は互いに接続されることによって、共振器800は電気的に閉じているループ構造を有する。ここで、「ループ構造」は円形構造、四角形のような多角形の構造などを全て含み、「ループ構造を有する」ことは電気的に閉じていることを意味する。
特に、キャパシタ820のキャパシタンスを適切に調整することによって、共振器800は特定の周波数帯域において負の透磁率を有し得るため、本発明の一実施形態に係る共振器800はMNG共振器と呼ばれる。
MNG共振器800の共振周波数を変更するためにはキャパシタ820を適切に設計することで充分であるため、MNG共振器800の物理的なサイズを変更しなくてもよい。
特に、ゼロ番目共振の特性を有するMNG共振器800は磁気双極子(magnetic dipole)に類似の特性を有するため、近接フィールドでは磁界が支配的になり、キャパシタ820の挿入により発生する少ない量の電界又はそのキャパシタ820に集中されるため、近接フィールドでは磁界が最も支配的になる。MNG共振器800は集中素子のキャパシタ820を用いて高いQ−ファクタを有するため、電力送信の効率を向上させることができる。
整合器830は物理的な形態を変更することによって共振器800のインピーダンスを調整する。特に、整合器830はグラウンド導体部分813から距離「h」だけ離隔された位置にインピーダンスマッチングのための導体部分831を含んでもよく、共振器800のインピーダンスは距離「h」を調整することによって変更され得る。
例えば、制御信号に応じて整合器830の導体831とグラウンド導体部分813との間の距離「h」が増加したり減少し、これにより整合器830の物理的な形態が変更されることで共振器800のインピーダンスが調整される。
すなわち、第1に、整合器830には様々な導体が含まれてもよく、その導体のうちいずれか1つを適応的に活性化することによって距離「h」が調整され得る。第2に、導体831の物理的な位置を上下に調整することによって距離「h」が調整される。このような距離「h」はコントローラの制御信号に応じて制御されてもよく、コントローラは様々なファクタを考慮して制御信号を生成してもよい。コントローラが制御信号を生成することについては下記で説明する。
能動素子が整合器830に含まれる場合、能動素子はコントローラによって生成される制御信号に応じて駆動され、その制御信号に応じて共振器800のインピーダンスを調整することができる。例えば、整合器830には能動素子の一種であるダイオードが含まれてもよく、ダイオードが「on」または「off」の状態であるかに応じて共振器800のインピーダンスが調整される。
図9を参照すると、第1信号導体部分911と導体942は個別に製造された後、互いに接続する代わりに、一体型に製造されてもよい。同様に、第2信号導体部分912と導体941も一体型に製造されてもよい。
ここで、本発明の実施形態によれば、第2信号導体部分912と導体941は別途の継ぎ目なしで(seamless)互いに接続され、導体941とグラウンド導体部分913も別途の継ぎ目なしで互いに接続されることで、継ぎ目による導体損失を減らすことができる。
すなわち、第2信号導体部分912とグラウンド導体部分913は別途の継ぎ目なしで一体型に製造される。同様に、第1信号導体部分911とグラウンド導体部分913は別途の継ぎ目なしで1つの一体型に製造される。
図9に示すように、別途の継ぎ目なしで一体型に2つ以上の部分(partition)を互いに接続する類型を「bulky type」と呼んだりする。
図10を参照すると、「Hollow type」に設計された無線電力送信のための共振器の第1信号導体部分1011、第2信号導体部分1012、グラウンド導体部分1013、導体1041、1042のそれぞれは内部に空いている空間を含む。
すなわち、与えられた共振周波において、第1信号導体部分1011、第2信号導体部分1012、グラウンド導体部分1013、導体1041、1042の厚さがそれぞれの表皮厚さ(skin depth)よりも過度に厚いことは効率的ではない。すなわち、それは共振器1000の重さ又は共振器1000の製造費用を増加させる原因になり得る。
第1信号導体部分1011、第2信号導体部分1012、グラウンド導体部分1013、導体1041、1042それぞれが対応する表皮厚さよりも大きくて適切な厚さを有する場合、共振器1000は軽くなり、共振器1000の製造費用も減少され得る。
図11を参照すると、共振器1100に含まれる第1信号導体部分1111、第2信号導体部分1112の各々はパラレルシート(空隙を持って積層される平行シート)が適用され得る。
一般的に、第1信号導体部分1111、第2信号導体部分1112を構成する素材は、完ぺきな導体ではないことから、抵抗成分を有し、その抵抗成分によって抵抗損失が発生する。このような抵抗損失はQ−ファクタを減少させ、カップリング効率を減少させ得る。
図11に示す符号1170の部分を参照すると、パラレルシートが適用される場合、第1信号導体部分1111、第2信号導体部分1112それぞれは複数の導体ラインを含む。この導体ラインは並列的に配置され、第1信号導体部分1111、第2信号導体部分1112それぞれの先の部分で互いに短絡される。
第1信号導体部分1111、第2信号導体部分1112それぞれにパラレルシートを適用する場合、導体ラインが並列的に配置されるため、導体ラインが有する抵抗成分の合計は減少する。したがって、抵抗損失を減らし、Q−ファクタ及びカップリング効率を増加させることができる。
図12を参照すると、無線電力送信のための共振器に含まれるキャパシタ1220は分散したキャパシタである。
集中素子としてのキャパシタは相対的に高い等価直列抵抗(Equivalent Series Resistance:ESR)を有し得る。集中素子としてのキャパシタが有するESRを減らすための様々な提案があるが、本実施形態では分散素子としてのキャパシタ1220を用いることによってESRを減らすことができる。
ESRによる損失はQ−ファクタ及びカップリング効率を減少させる。
それだけではなく、図12に示すように、本実施形態では分散素子としてのキャパシタ1220を用いることによって、ESRによる損失を減らすことができ、複数の集中素子としてのキャパシタを並列的に用いることによってESRによる損失を減らすことができる。
なぜなら、集中素子としてのキャパシタそれぞれが有する抵抗成分は並列接続によって小さくなるため、並列的に接続された集中素子としてのキャパシタの有効抵抗も小さくなり、したがって、ESRによる損失を減らすことができる。例えば、10pFのキャパシタ1つを用いることを1pFのキャパシタ10個を用いるものと代替することによってESRによる損失を減らすことができる。
図13の(a)は、整合器を含む図7に示された2次元構造の共振器の一部を示し、(b)は、整合器を含む図8に示す3次元共振器の一部を示す。
図13の(a)を参照すると、整合器は、導体731、導体732及び導体733を含み、導体732及び導体733は送信線路のグラウンド導体部分713及び導体731と接続される。
導体831とグラウンド導体部分813との間の距離「h」により3次元共振器のインピーダンスは決定され、導体831とグラウンド導体部分813との間の距離「h」はコントローラによって制御される。2次元構造の共振器に含まれる整合器と同様に、3次元構造の共振器に含まれる整合器でも導体831とグラウンド導体部分813との間の距離「h」は様々な方式で調整されてもよい。例えば、導体831になり得る様々な導体のいずれか1つを適応的に活性化することによって距離「h」を調整する方式、導体831の物理的な位置を上下に調整することで距離「h」を調整する方式などがあり得る。
図7に示す無線電力送信のための共振器700は、図14に示す等価回路にモデリングされる。
図14に示す等価回路において、CLは図7に示す送信線路の中間部に集中素子の形態に挿入したキャパシタを表す。
すなわち、伝搬定数が“0”である場合、無線電力送信のための共振器700はωMZRを共振周波数として有すると仮定する。ここで、共振周波数ωMZRは下記の数式(2)のように表す。
ここで、MZRは“Μμ Zero Resonator”を意味する。
によって決定されてもよく、共振周波数ωMZRと共振器の物理的なサイズは互いに独立であることが分かる。
したがって、共振周波数ωMZRと共振器の物理的なサイズが互いに独立であるため、共振器の物理的なサイズは十分に小さくなり得る。
したがって、本発明の範囲は、開示された実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲だけではなく特許請求の範囲と均等なものなどによって定められるものである。
110 共振電力送信装置
111、211 ソース部
113、123 整合制御部
115 ソース共振器
120 共振電力受信装置
121 ターゲット共振器
125 ターゲット部
210、610 無線電力送信装置
213 近接フィールドフォーカス部
220 ターゲット装置
615 近接フィールド制御部
700、800、900、1000、1100、1200 共振器(MNG共振器)
711、811、911、1011、1111 第1信号導体部分
712、812、912、1012、1112 第2信号導体部分
713、813、913、1013、1113 グラウンド導体部分
720、820、920、1020、1120、1220 キャパシタ
731、831、930、1030、1140 整合器
741、742、841、842、1041、1042 導体
Claims (7)
- ターゲット装置に無線電力を送信する電源共振器を備えるソース部と、
前記電源共振器の全方向に放射される磁界の近接フィールドを前記ターゲット装置側にフォーカシングする近接フィールドフォーカス部とを備え、
前記近接フィールドフォーカス部は、負の屈折率を有するメタ−スーパーストレート(meta−superstrate)、ビームフォーミング特性を有するMNZ(Mu Near Zero)スーパーストレート、及びENZ(Epsilon Near Zero)スーパーストレートからなる群より選択される一つで構成されることを特徴とする無線電力送信装置。 - 高インピーダンス表面特性を有するように設計された近接フィールド制御部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の無線電力送信装置。
- 前記近接フィールド制御部は、前記ソース部の磁界が同相(in−phase)特性を有するように設計されることを特徴とする請求項2に記載の無線電力送信装置。
- 前記近接フィールド制御部は、前記ソース部の側面磁界の方向を制御するサイドフォーカス部と、
前記ソース部の後面磁界の方向を制御する後面フォーカス部と、を備えることを特徴とする請求項2に記載の無線電力送信装置。 - ターゲット共振器に電力を無線で送信する共振器と、
磁界の近接フィールドを前記ターゲット共振器の方向にフォーカシングする近接フィールドフォーカス部とを備え、
前記近接フィールドフォーカス部は、負の屈折率を有するメタ−スーパーストレート、ビームフォーミング特性を有するMNZスーパーストレート、及びENZスーパーストレートからなる群より選択される一つで構成されることを特徴とする無線電力送信の効率が増加したソース共振器。 - 前記磁界が同相(in−phase)特性を有するように設計された近接フィールド制御部をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載の無線電力送信の効率が増加したソース共振器。
- 前記近接フィールド制御部は、前記ソース部の側面磁界の方向を制御するサイドフォーカス部と、
前記ソース部の後面磁界の方向を制御する後面フォーカス部と、を備えることを特徴とする請求項6に記載の無線電力送信の効率が増加したソース共振器。
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