JP5688408B2 - 歯科物質のための分注装置 - Google Patents

歯科物質のための分注装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5688408B2
JP5688408B2 JP2012507284A JP2012507284A JP5688408B2 JP 5688408 B2 JP5688408 B2 JP 5688408B2 JP 2012507284 A JP2012507284 A JP 2012507284A JP 2012507284 A JP2012507284 A JP 2012507284A JP 5688408 B2 JP5688408 B2 JP 5688408B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cannula
outlet
valve
dental
valve element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012507284A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012524617A (ja
Inventor
ボーヘム,アンドレアス
ピューカー,マーク
ウォルター,アレキサンダー
ミューラー,ピーター
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
3M Innovative Properties Co
Original Assignee
3M Innovative Properties Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 3M Innovative Properties Co filed Critical 3M Innovative Properties Co
Publication of JP2012524617A publication Critical patent/JP2012524617A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5688408B2 publication Critical patent/JP5688408B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C5/00Filling or capping teeth
    • A61C5/60Devices specially adapted for pressing or mixing capping or filling materials, e.g. amalgam presses
    • A61C5/62Applicators, e.g. syringes or guns

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
  • Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)

Description

本発明は、歯科物質のための分注装置に関し、特に、格納モードと使用モードとの間で切り替え可能であり、かつ交換可能なカニューレと共に使用することができる分注装置に関する。
歯科物質は、複数回の使用に十分な量の物質を保持するパッケージで提供される場合が多い。歯科医は、典型的には、患者の口に適用することを目的としてそのような物質の一部を使用する。歯科医は、例えば、歯科物質の一部をパッドの上又は孔の中に設置し、これを患者の口内に適用するために、歯科用器具を使用することができる。歯科用印象材料は、例えば、歯科印象採得用トレーの中に充填されてもよく、次にこれを患者の口内に入れて、患者の歯から歯科印象を取る。しかしながら、多くの場合、歯科物質はまた、物質が収容されているパッケージから、患者の口内に直接入れられてもよい。今日では、物質を患者の口内に直接適用するのを可能にする、種々のパッケージが存在している。
更に、歯科物質は、2種類以上の構成成分から調製されることが多く、これらの構成成分は使用直前に混合される。多くの場合、個々の構成成分は、大きなパッケージ、例えば、チューブ、袋、又はカートリッジからの一部として得られる。2種類以上の構成成分を、所望の量で、かつ適切な混合比率で、手動又は自動分注することができるパッケージが市販されている。更に、個々に保存された構成成分から、容易に混合される物質の一部を分注することができるパッケージが存在する。
自動分注及び混合システムは、例えば、3M ESPE AG(Germany)から3M(商標)ESPE(商標)Pentamix(商標)の名称で入手可能であり、二成分歯科用印象材料の自動分注及び混合を可能にする。3M(商標)ESPE(商標)Pentamix(商標)システムは、典型的には、歯科印象採得用トレーを充填するための卓上用装置として使用される。しかしながら、3M(商標)ESPE(商標)Pentamix(商標)システムは、手持ち式注射器が、容易に混合される歯科物質の一部で充填されるのを可能にするインタフェースを更に有する。3M(商標)ESPE(商標)Pentamix(商標)システムと共に使用するための再使用可能な注射器は、例えば、3M ESPE AG(Germany)からElastomer Syringeの名称で入手可能である。
手動分注装置は、3M ESPE AG(Germany)から3M(商標)ESPE(商標)Garant(商標)Dispenserの名称で入手可能であり、これは、容易に混合される物質を得ることができるように、静的ミキサーを介した二成分物質の手動分注を可能にする。3M(商標)ESPE(商標)Garant(商標)Dispenserは、歯科印象材料を保持する手持ち式アプリケータの形態で提供され、また、混合先端部を含んでいるので、混合物質を患者の口内に直接適用することが可能になる。混合先端部は、患者の口内の比較的狭い空間内にでさえ置くことができるように寸法設定される。
PCT国際公開特許WO 2007/104037は、歯科物質を保存及び分注するための別の分注装置を開示している。この装置は、歯科物質用のカートリッジと、ノズルとを含む。ノズルは、保存するためにカプセルが閉じている第1の位置と、歯科物質を分注するためにカプセルが開く第2の位置との間で、カートリッジに対して旋回可能である。
歯科物質を患者の口内に適用するのを目的とした種々の解決策が存在しているが、容易に取り扱うことができ、かつ比較的安価な適用装置への要望が依然として存在している。
本発明は、歯科物質のための分注装置に関する。当該分注装置は、歯科物質の出口と、出口を開閉するための弁と、を含む。装置は、格納モードと作動モードとの間で動作可能であり、出口と接続するためにカニューレを受容するように適合される。
第1の代替案において、装置は、作動モードにおいて、弁が出口を開き、カニューレが、存在する場合には、装置に係止されるように適合される。
第2の代替案において、装置は、格納モードにおいて、弁が出口を閉じ、カニューレが、存在する場合には、装置から解放されるように適合される。
装置は、作動モードでは、弁が出口を開き、カニューレが、存在する場合には、装置に係止され、また、格納モードでは、弁が出口を閉じ、カニューレが、存在する場合には、装置から解放されるように、更に適合されてもよい。
特に、装置は、作動モードを起動させることによって、弁が出口を開かせ、カニューレが、存在する場合には、装置に係止するように適合されてもよい。また、装置は、格納モードを起動させることによって、弁が出口を閉じ、カニューレが、存在する場合には、装置から解放されるように適合されてもよい。
本発明の目的上、「係止」とは、少なくとも2つの部品の形状嵌合又は確実な係止を伴うのが好ましい。
本発明の装置は、装置からカニューレが取り外された場合でも、歯科物質が封入された状態を保つのを助けることができるという点で、有利であり得る。例えば、出口が閉じられている格納モードでは、装置のユーザーは、カニューレを取り外すことができるだけでよい。物質は、このように装置の中に封入されることができる。したがって、この装置は、水分、空気及び/又は光に敏感な物質と組み合わせて、有利に使用可能であり得る。したがって、この装置は、一定の保存期間を超えて物質を保存するのに有利であり得る。この装置は、一度装置が使用されると、カニューレを新しいカニューレと交換できるようにすることができる。したがって、この装置は、例えば、異なる患者を同じ装置で治療する場合に、1回の使用毎に新しいカニューレを使用できるようにすることができるので、比較的厳しい衛生要件を満たすのを助けることができる。更に、この装置は、複数回投与量の二成分又は多成分物質、例えば、硬化性物質を収容するパッケージとして使用されてもよい。その場合、物質の個々の構成成分は、同時に分注され、カニューレの中で混合されてもよい。本発明の装置は、典型的には使用後に混合物質が硬化すると詰まってしまうカニューレを、次の使用のために新しいものと交換できるようにすることが可能である。この装置は更に、最小寸法及び最小数の部品を有するカニューレの設計を提供することができる。したがって、特に交換可能なカニューレの処理を考慮すると、廃棄物を最小限に抑えることができる。したがって、装置は、比較的環境適合性であり得、また、ユーザーが費用を節約するのを助けることができる。更に、この装置は、一般に軽量であり得、及び/又は比較的便利な取り扱いを提供することができる。
好ましくは、分注装置は、歯科物質を受容するための容器を含む。装置は、歯科物質を出口に向けて付勢するためのピストンを更に含んでもよい。ピストンは、容器の中で装置の長手方向軸に沿って移動可能であるのが好ましい。好ましくは、容器は、物質を受容するためのチャンバを有する。チャンバは、装置の長手方向軸に沿って延在してもよく、その長さの少なくとも一部にわたり、一般に均一な、例えば、円形、楕円形、又はD字型の断面を有する。更に、チャンバは出口に通じるのが好ましい。ピストンは、好ましくは出口の反対側の端部でチャンバ内に密閉嵌合するように適合されてもよく、また、チャンバ内で装置の長手方向軸に沿って移動可能であってもよい。ピストンは、プランジャに接続されてもよく、又はプランジャの一部であってもよい。プランジャは加圧板を有してもよい。この加圧板は、例えば、ユーザーの親指又は指によって、比較的都合良くプランジャを手動で前進させるのを可能にすることができる。しかしながら、ピストン又はプランジャは、別個の手動又は電動アプリケータにより前進するように適合されてもよい。
一実施形態では、容器は少なくとも2つのチャンバを有する。チャンバのそれぞれは、歯科物質の少なくとも1つの構成成分を受容するように提供され得る。チャンバは、それぞれ、長手方向軸に沿って略均一な断面を有して延在してもよい。更に、断面積は、例えば、1:1、1:2、1:4、1:5又は1:10の比率をもたらすように寸法設定されてもよい。チャンバのそれぞれは、出口に通じ得る。この実施形態の装置は、チャンバから歯科物質を押し出すために、これらのチャンバにそれぞれ受容可能な2つのピストンを含むプランジャを更に有してもよい。ピストンは、出口の反対側のチャンバの末端部において受容可能であるのが好ましい。本発明のこの実施形態では、プランジャは共通の加圧板を有してもよく、この共通の加圧板を前進させることによって、ピストンを同時に前進させる。プランジャ、ピストン及び加圧板は、単一の部品、例えば、一体形成された部品を形成してもよい。本発明の装置のこの実施形態は、2種類の個々の構成成分を装置から分注するのを可能とし得る。例えば、この装置を使用して、混合されると化学的に反応する(例えば、硬化する)、物質の2種類の構成成分を分注することができる。本発明の装置を用いて、そのような互いに反応する構成成分を、それらが装置から分注されるまで、装置の中で別々にしておくことができる。したがって、保存される構成成分の保存期間を、同じ構成要素の混合物と比較して改善することが可能である。
別の実施形態において、分注装置は、装置の長手方向軸に沿って配置され、かつ互いに離間される少なくとも2つの指板を有する。2つの指板を有する装置は、例えば、参照により本明細書に組み込まれる同時係属中の英国特許出願第0902354.0号に開示されている。2つの指板は、装置のより容易な取り扱いを可能にし得る。例えば、装置が物質で充填されて、プランジャが後退されると、加圧板と第1の指板との間の距離は、ユーザーによってピストンが手動で押し進められるように調整される。しかしながら、装置の中に保存された物質の一部が装置から分注された段階では、加圧板と第1の指板との間の距離は、典型的には減少しているので、都合がよくない可能性がある。この場合、ユーザーは、第1の指板から、加圧板から更に遠くにある第2の指板に代えてもよい。第2の指板と加圧板との間の距離を、第1の指板と加圧板との間の距離と比べて長くすることによって、より効果的な取り扱いがもたらされ得る。
更なる実施形態では、各チャンバが個々の構成成分で充填され得るように、分注装置は、歯科物質の少なくとも2種類の構成成分を収容しているパッケージをチャンバと接続するための連結具を有してもよい。連結具は、例えば、パッケージの、対応する出口ノズルと接続するための、2つの注入ノズルを含んでもよい。パッケージは、構成成分が各出口ノズルを通って分注され得るように適合されてもよい。したがって、チャンバのそれぞれは、パッケージからの個々の構成成分で充填され得る。このような装置の実施形態も、参照によりとりわけ本明細書に組み込まれる英国特許出願第0902354.0号に開示されている。したがって、本発明の装置は、詰め替え可能、ひいては再利用可能であることができる。このことは、例えば、使い捨ての装置と比べてコストを節減するのを助けることもできる。
装置は、例えば、歯科充填材、歯科印象材料、歯科用シーラント、及び歯科用接着剤の中から選択される歯科物質を収容してもよい。
別の実施形態において、本発明の分注装置は、装置から歯科物質を分注するためのアプリケータと組み合わされる。本発明で使用され得るアプリケータは、例えば、3M ESPE AG(Germany)から3M(商標)ESPE(商標)Capsule Dispenserの名称で入手可能である。
一実施形態では、分注装置は弁本体を含む。弁本体は容器の一部であってもよく、特に、弁本体は、容器と一体に形成されてもよい。弁本体は、装置の出口(1つ又は複数)を含んでもよく、弁要素を受容してもよい。したがって、弁は分注装置の一部であってもよい。更に、弁は、例えば、カニューレの一部でなくてもよい。弁要素は、弁本体で密封するための密封面と、少なくとも1つの導管とを含むのが好ましい。2つ以上の出口を有する装置の実施形態では、弁要素は、2つ以上の導管を含んでもよい。しかしながら、好ましい実施形態では、弁要素は、2つ以上の出口と接続するように成形された部分を少なくとも覆う1つの導管を有し得る。例えば、導管は、漏斗状開口部が少なくとも2つの出口を囲むように寸法設定された漏斗状部分を有してもよい。導管は、弁要素内で共通導管部分に合流する2つ以上の導管部分を更に含んでもよい。
弁本体及び弁要素は、出口が開くように導管が出口と流体連通する開位置と、出口が閉じるように密封面が出口を覆う又は密閉する閉位置との間で、互いに対して移動可能であるのが好ましい。弁要素は、略円筒形の外側表面を有してもよく、弁本体は、対応する略円筒形の内側表面を有してもよい。弁要素の外側表面と弁本体の内側表面は、弁本体及び弁要素が回転軸を中心に互いに対して回転可能であるように、相互に嵌合するのが好ましい。
本発明の一実施形態において、回転軸は、装置の長手方向軸に対して略直角である。別の実施形態において、回転軸は、装置の長手方向軸に対して略平行であってもよく、又は長手方向軸とそろえられてもよい。更に、回転軸は、長手方向軸に対して傾けられてもよく、例えば、長手方向軸に対して直角と、長手方向軸とそろえられた状態との間の任意の角度で配置されてもよい。
一実施形態では、弁要素の外側表面の少なくとも一部は、密封面を形成してもよい。この密封面は、更に、回転軸に対して略直角な弁要素の表面側に配置されてもよい。密封面の任意の構成は、装置の長手方向軸に対する回転軸の任意の配向で用いることができる。
本装置の実施形態は、共通の弁本体の中に、少なくとも2つの弁、又は少なくとも2つの弁要素を有してもよい。弁又は弁要素のそれぞれは、装置の1つ以上の異なる出口と協働してもよい。このような装置はまた、本明細書に記載の異なる実施形態によって、2つ以上の弁を有してもよい。
別の実施形態において、弁要素は、カニューレが導管と流体連通するようにカニューレの末端部を受容するように適合される。したがって、装置の開段階では、出口は導管と流体連通することができ、導管はカニューレと流体連通することができる。そのため、カニューレは装置の出口と接続されることができ、出口から分注される物質は、導管を通ってカニューレの中に導かれることができる。
一実施形態において、分注装置はカニューレを含む。カニューレは、例えば、装置に接続されてもよい。更に、容器はリテーナを有してもよく、カニューレは保持要素を有してもよい。保持要素は、カニューレの一部であってもよく、又は、カニューレを装置に係止するためのアダプタを形成する別個の要素の一部であってもよい。当業者は、例えば、1つ以上のアダプタによって保持要素をカニューレに間接的に接続する、異なる可能性を理解するであろう。以下では、一般に、カニューレの一部としての保持要素が言及され得るが、保持要素とカニューレとの間の間接接続が含まれるものとする。
好ましくは、リテーナ及び保持要素は、カニューレを装置の中に係止するように協働するように適合される。リテーナ及び保持要素は、互いに対して移動可能であってもよい。特に、保持要素を有し得るカニューレ(又はアダプタ)は、リテーナを有し得る装置に移動可能に接続されてもよい。リテーナ及び保持要素は、第1の位置と第2の位置との間で互いに対して移動可能であってもよい。リテーナが保持要素に対して第1の位置から第2の位置へと移動することによって、カニューレを係止させることができ、反対方向への移動は、カニューレを係止解除させることができる。カニューレは、係止解除されたときだけ解放可能であるのが好ましい。特に、「係止解除」は、カニューレを装置に受容されたままに維持するが、係止されたときのカニューレに関連して、カニューレを解放可能にするのが好ましい。このことは、カニューレが装置に予め取り付けられ得るという理由から、カニューレの係止及び係止解除を容易にすることができる。
保持要素に対するリテーナの第1の位置では、保持要素はリテーナから係合離脱されることができ、保持要素に対するリテーナの第2の位置では、保持要素はリテーナに係合されることができる。保持要素は、環状リム、例えば、カニューレの後端部に隣接して配置されるリムによって形成されてもよい。保持要素は更に、カニューレから横向きに突出する少なくとも1つのウィングによって形成されてもよい。例えば、ピン又はねじなどの他の構造体が可能である。
別の実施形態において、カニューレは、容器の前端部を受容するためのソケットを有する。この実施形態では、保持要素は、ソケットの中に、例えば、ソケットの内部側壁に配置されてもよい。装置のリテーナは、この実施形態では、容器の外部側壁に配置されてもよい。ソケットは、カニューレの一部であってもよく、又はカニューレを装置に係止するためのアダプタを形成する別個の部品であってもよい。
カニューレ(又はアダプタ)の後端部は、カニューレを移動させることにより弁及び弁本体もまた互いに対して移動するように、弁要素又は弁本体に係合してもよい。
一実施形態において、カニューレは静的ミキサーを含む。したがって、カニューレを通して共押し出しされた2種類以上の構成成分は混合されて、これら構成成分の混合物が装置から分注されるようにしてもよい。
本発明は更に、部品のキットに関する。キットは、複数のカニューレと、本発明による少なくとも1つの装置とを含む。キットは、本発明の装置を受容するための歯科用アプリケータを更に含んでもよい。キットは、少なくとも2種の異なるカニューレ、例えば、異なる長さ、及び/又は異なる内径、及び/又は異なる数の混合パドルを備える異なるミキサーを有するカニューレ、を更に含んでもよい。キットは、歯科物質の入った少なくとも1つのパッケージを更に含んでもよい。
本発明の一実施形態による、格納モードにある分注装置の斜視図。 本発明の一実施形態による、作動モードにある図1の分注装置の斜視図。 本発明の一実施形態による、カニューレが装置から分離された状態の図1の装置の部分断面図。 本発明の一実施形態による、カニューレが装置に接続されており、かつ装置が格納モードにある、図1の装置の部分断面図。 本発明の一実施形態による、装置が作動モードにある図1の装置の部分断面図。 本発明の一実施形態による、格納モードにある別の装置の部分底面図。 本発明の一実施形態による、作動モードにある図6の装置の正面図。 本発明の別の実施形態による、カニューレが装置に接続されていない状態の装置の部分断面図。 本発明の更なる実施形態による、カニューレが装置に接続されており、かつ装置が格納モードにある装置の部分断面図。 本発明の別の実施形態による、弁要素が封止要素を有する装置の部分断面図。 本発明の更に別の実施形態による、格納モードにある分注装置の斜視図。 本発明の一実施形態による、作動モードにある図11の分注装置の斜視図。 本発明の一実施形態による、格納モードにある図11の装置の部分断面図。 本発明の一実施形態による、作動モードにある図11の装置の部分断面図。 本発明の一実施形態による、例えば、図11に示される装置用のカニューレの斜視図。 本発明の更なる実施形態による、カニューレが装置から分離された状態の装置の部分断面図。 図16に示される装置の前端部の詳細図。 本発明の一実施形態による、カニューレが装置に設置された状態の装置の部分断面図。 本発明の一実施形態による、格納モードにある図17の装置の部分断面図。 本発明の一実施形態による、作動モードにある図17の装置の部分断面図。
図1は、格納モードにある本発明の分注装置10の一実施形態を示す。装置は、カニューレ11が装置に受容されて示されている。図の格納モードでは、カニューレ11は、装置に解放可能に装着されている。したがって、装置のこのモードは、例えば、ユーザーがカニューレ11を取り外す及び/又は交換するのを可能にする。本装置は、歯科物質(図示せず)の2種類の構成成分を収容するための2つのチャンバを有する容器12と、このチャンバに入れられるピストン13a、13bとを更に有する。ピストン13a、13bは、チャンバから出口に向けて歯科物質を押し出すために、チャンバ内で移動可能である。更に、弁(図示せず)が、格納モードの装置の出口を閉じる。
この実施例は、2つのピストンを備える2つのチャンバを有する装置10を示しているが、1つのピストンを備えるチャンバを1つだけ有する装置、又は複数のピストンを備える複数のチャンバを有する装置もまた同様に本発明で使用することができることは、当業者には理解されよう。
図2は、作動モードにある装置10を示す。作動モードでは、弁は出口に対して開いており、それによって、更に出口とカニューレ11との間に流体連通を好ましく確立する。したがって、作動モードでは、装置10を使用して、容器12から物質をカニューレ11を通して押し出すことができる。作動モードでは、カニューレ11は装置10に係止されて、例えばユーザーが装置から取り外すのを防止する。作動モードでは、例えば、カニューレ11を通して物質を付勢することから生じる力が原因でカニューレ11が装置から分離する可能性がないように、カニューレ11は装置10に特別に係止される。ほんの一例として図1及び図2に示されているような装置のいくつかの実施形態が、以下に記載される。
図3は、格納モードにある装置10の前方部の断面図である。カニューレ11は、装置10から切り離されて示されている。装置10は、出口15に通じる長手方向軸Aに沿ってチャンバ14を有する。チャンバ14は、出口15の反対側でチャンバ14に受容されるピストン(図示せず)によって閉じられてもよい。弁要素16及び弁本体17は一緒になって弁を形成し、この弁は、図の格納モードでは、出口15を閉じる又は密閉する。弁要素16及び弁本体17は、互いに対して回転可能である。この実施例における弁本体17に対する弁要素16の回転軸R(図面の面に直交)は、チャンバ14の長手方向軸Aに対して直角に配置されている。弁要素と弁本体との間のプレス嵌めがもたらされる場合は、この配置により、弁要素による出口の比較的良好な密閉が可能となるが、これは、プレス嵌めによって弁要素は出口にしっかりと押圧され、ひいては出口の良好な密閉をもたらすという理由による。このようなプレス嵌めは、弁本体の寸法に対して大きめの弁要素を提供することによって達成することができ、これは更に、比較的容易かつ比較的安価に作製されることができる。例えば、弁要素及び弁本体は、ツーショット射出成形によって製造され得る。具体的には、弁要素が予め成形され、その後、弁本体を形成するためにオーバーモールドされ得る。したがって、弁本体は、凝固中に、既に凝固した弁要素上に収縮することができ、そうしてプレス嵌めが形成される。
この実施例の弁要素16は、導管18を有する。図の実施例では、導管は、カニューレ11の後端部19を受容するように適合された拡幅部18aを有する。この実施例の導管18と拡幅部18aとの間の遷移部は、カニューレ11の後端部19が拡幅部に挿入されたときに当接する段差を形成する。したがって、カニューレは、装置に挿入されたときに、比較的都合よく装置の中に位置付けられることができる。その代わりに、導管は、拡幅部のない均一な断面を有してもよく、これは、例えば、製造を容易にすることができる。別の実施例では、導管は、例えば、小型のカニューレを受容するために、カニューレを受容するための狭窄部位を有してもよい。導管18、特に拡幅部18aの断面、及びカニューレ11の後端部19は、後端部19が導管18(又は拡幅部18a)に挿入され得るように形状設定及び寸法設定されることができる。こうして、プラグ・ソケット接続が形成され得る。例えば、導管18(又は拡幅部18a)の断面及びカニューレ11の後端部19の寸法及び形状は、通常、それらが嵌合することができるように互いに対応してもよい。図示されていないが、当業者であれば、例えば、カニューレに配設されたソケット及び弁要素に配設された対応するプラグのように、カニューレと弁とを嵌合させるための他の構成が分かるであろう。
図4は、格納モードであるが、弁要素16の導管18にカニューレ11が受容されている装置10を示している。この実施例のカニューレ11の後端部19には、保持要素20が設けられている。図の実施例では、保持要素は、カニューレの後端部19の幅広の断面と、カニューレ11の残部との間の段差によって形成される。後端部19は、例えば、少なくともカニューレの前端部寄りの部分よりも大きな直径の環状リムを有してもよく、あるいは、カニューレは、少なくとも1つ、好ましくは2つの横方向に突き出たピン若しくはウィング、又は同様の構造体を、後端部19に有してもよい。
図4に示されるような装置の格納モードでは、カニューレ11が装置10から解放可能又は取り外し可能であるように、カニューレ11の保持要素20は、装置のリテーナ21から係合離脱する。それでもなお、カニューレ11は、例えば、カニューレの後端部19と導管18との間の密着嵌合又はスナップ嵌めによって、装置の格納モードでも解放可能に保持される。したがって、格納モードでは、単に装置の取り扱いによって分離するのを妨げるが、例えばユーザーが比較的小さな力で分離することができるように、カニューレ11は装置の中に十分に保持されることができる。このことは、装置のより簡便な取り扱いをもたらすことができる。
図5では、装置10は、カニューレ11及び弁要素16(並びにカニューレ11)が、図4に対して時計回り方向に約90°に位置付けられて示されている。これは、カニューレ11を回転させることによって達成されることができ、この回転は弁要素16を回転させるので更に弁に出口15を開かせる。この位置において、カニューレ11の保持要素20は、装置10のリテーナ21と係合している。カニューレ11、特に保持要素20は、導管18の中に形成された段差に更に当接する。したがって、カニューレ11は、導管18の段差とリテーナ21との間に係止される。略均一な断面の導管を有する実施形態では、カニューレは、段差の代わりに弁本体の内側表面で当接し、したがって弁本体と装置のリテーナとの間に係止され得る。
カニューレ11は、出口15とカニューレ11との間に密閉をもたらすように適合された後端部19に、密閉部26(参照番号で示されているが図示されていない)を有してもよい。この実施例では、カニューレ11及び弁要素16は、カニューレの後端部19が弁要素16を完全に貫通して延在し得るように構成される。したがって、密閉部26は、弁本体17の内側表面と接触することができ、動作位置で、出口15とカニューレ11との間に密閉をもたらすことができる。したがって、このカニューレを新しいカニューレと交換することも、新たな密閉をもたらす。密閉部はまた、弁要素及び弁本体が互いに対して移動するときに、ワイピング効果をもたらすこともできる。例えば、密閉部は、出口から物質をぬぐい取ることができ、また、弁が閉まるときに弁本体の内側表面上をぬぐって、物質が弁要素と弁本体との間に運ばれるのを防止することができる。したがって、装置を複数回使用する場合でも、カニューレと出口との間の装置の漏れを防止することができる。
保持要素20及びリテーナ21は、一緒になって完全嵌合(positive fit)を形成するのが好ましい。作動モードにおける保持力、特に、保持要素20及びリテーナ21の協働によって提供される又は協働が寄与する保持力は、格納モードでもたらされる可能性がある保持力よりも高いのが望ましい。作動モードにおける保持力は、カニューレを通して物質を押し出すことに起因してカニューレにかかる力を少なくとも補償するのが好ましい。
図6は、格納モードにある装置10’の底面図である。装置10’は、図3〜図5に示される装置10と対応しているが、装置10’は異なる形状の保持要素20’を有するカニューレ11’と協働するように適合されている点のみが異なっている。カニューレ11’は、保持要素20’を形成する横方向に突出するウィングを有する。弁本体17’は窪んでいて開放窓23’を提供し、この開放窓23’は、保持要素20’を含むカニューレの後端部19’を通過させることができるだけ、十分に幅広である。したがって、カニューレの後端部19’は、窓23’を通って装置10’に入る、及び装置10’から取り外されることができる。
窓23’は、窓23’を通って延びているカニューレ11’を、装置11’を格納モードから作動モードに切り替えるために窓23’の中で動かすことができるように、装置10’の前側(図では上部より)に向かって更に延びている。
図7は、作動モードにある装置10’の正面図であり、カニューレ11’は図6での位置に対して約90°に位置付けられている。カニューレ11’は、図6に示される位置から図7に示される位置まで回転されることができる。装置10’を格納モードから作動モードに変えるためにカニューレ11’を回転させることにより、弁要素16’も回転させることになり、ひいては、弁に装置の開口部(この図には示されず)を開かせることになる。
図7に示されるように、装置10’の前側に向いた領域内の窓23’は、図6に示されるように底部側に向いた窓23’の領域に対して、横方向に狭窄されている。装置の、図のようなカニューレ11’の位置において窓23’を狭窄している部分は、カニューレ11’の保持要素20’と係合し、その結果リテーナ21’を形成している。リテーナ21’は、カニューレ11’を1つの方向に保持する。更に、カニューレ11’は、カニューレ11’が反対方向にも保持されるように装置の内部内で当接する。カニューレ11’は更に、カニューレ11’が装置10’の中に完全に係止されるように、装置10’の導管の中で横方向に制限される。したがって、動作位置では、カニューレ11’の取り外しはできなくなる。
詳細には示されていないが、図3〜図5に示される実施形態は、同等の特徴及び機能を提供する。
図3〜図7に示される実施形態では、装置は、後端部を先頭にしてカニューレを装置に挿入することによって、カニューレが装置に装着されるように適合されている。しかしながら、前端部を先頭にしてカニューレを装置に挿入することが可能な更なる実施形態が存在する。そのような実施形態は、カニューレの装着原理が異なるので、図3〜図7の実施形態と非常に異なり得るが、それ以外では、図3〜図7に示される実施形態と同等又は同一であり得る。
図8は、前端部を先頭にし後端部を後続させてカニューレ111を挿入することができるように適合された装置110を示す。このような構成は、一般に、図3〜図7の実施例で例示された構成の代替案として用いられることができる。装置110は、第1の窓123と第2の窓124とを備える弁本体117を有する。第1の窓123は、カニューレ111の前端部が通過できるように寸法設定されるが、後端部119は弁本体117によって保持される。第2の窓124は、カニューレ111の前端部及び後端部の両方が通過できるように寸法設定される。したがって、カニューレ111は、前端部を先頭にして第2の窓124から第1の窓123に向かう方向に挿入されることができ、後端部119は最終的に第1の窓123と第2の窓124との間に達する。図8に示される実施形態では、カニューレ111の後端部119は弁要素116を形成する。この実施例の弁要素116は、略円筒形の外形を有し、弁本体117は、略円筒形の内形を有する。それによって、弁要素116及び弁本体117は協働するように適合されて、組み合わされて弁を形成する(この実施例では回転すべり弁を形成する)。
カニューレ111が、装置110の最終位置(図示しないが、図8のカニューレ111はページの底部に向かって更に移動する)に受容されると、装置111は格納モードになる。格納モードでは、弁は出口115を閉じ、カニューレ111は装置110の中に解放可能に受容される。図の実施例では、後端部119は第2の窓124よりわずかに大きいので、その最終位置に受容されたカニューレ111は、装置110とスナップ嵌めされる。そのため、カニューレ111は、格納モードにあるときに、装置110の中に解放可能に保持される。しかしながら、すき間嵌めをもたらすために、より幅広の窓124及び/又はより小さい後端部119を提供してもよいことを、当業者は理解するであろう。すき間嵌めは、例えば、カニューレの挿入及び取り外しを容易にすることができる。
図9は、装置の別の実施例を示しており、この装置は、前端部を先頭にし後端部を後続させてカニューレを装置に挿入することができるように適合されている。装置210は、弁要素216と弁本体217とを有し、これらは一緒になって、出口215を開ける及び閉じるための弁を形成する。弁要素は、拡幅部218aを備える導管218を有し、この実施例では、弁要素は、拡幅部218aが弁本体の窓224に通じるように配向されている。カニューレ211の後端部219が、窓224を通って拡幅部218aに挿入されることができるように、この実施例の窓224は、導管218の拡幅部218aを完全に開くように寸法設定されている。カニューレ211は概して図3〜図5に示されるカニューレ11に対応しているので、保持要素220を形成する環状リムを有する後端部219を有する。しかしながら、保持要素220は、上述のように少なくとも1つ又は2つのウィングによっても形成され得る。
拡幅部218aの反対側の導管は、弁本体117の窓223に通じている。導管218は拡幅部218aより小さく、その結果、導管218と拡幅部218aとの間の遷移部が、カニューレ211の保持要素220と協働するリテーナ221として機能する段差を形成する。この実施例では、保持要素220及びリテーナ221は、装置が格納モードにある場合、並びに装置が作動モードにある場合に、係合状態にある。しかしながら、装置が格納モードにあるときのカニューレ211は、カニューレ211が装置から後退できるように、解放可能に受容される。装置の作動モードでは、カニューレ、したがって弁要素は、拡幅部218aの開口部が弁本体217によって覆われるように位置付けられる。動作位置では、カニューレ219は、弁本体217の内側表面で一方向に当接し、リテーナ221によって反対方向に保持され、導管の中で横方向に制限される。したがって、動作位置では、カニューレ211は、装置と係止されるか又は解放不可能に接続される。
図10は、少なくとも2種類の異なる物質の弁要素316を有する装置310を示す。弁要素316は、例えば、弁要素に適切な機械的安定性をもたらす第1の材料330を含んでもよく、また、例えば、出口の良好な密閉をもたらす第2の材料331を含んでもよい。第2の材料331は、比較的柔軟及び/又は弾力的な材料、例えば、ゴム又は熱可塑性エラストマーであり得る。この実施例は、密閉部326を有するカニューレ311を更に示す。装置の格納位置にある密閉部326は、弁要素316を通って弁本体317の窓323の中に延びる。したがって、装置が動作位置に向けて操作されると、密閉部は弁本体によって加圧される。そのため、動作位置では、カニューレと出口315との間の良好な密閉が達成され得る。同一又は類似の構成が、本明細書に記載の他の実施形態と共に用いられてもよい。
図11及び図12は、弁の回転軸R’が装置の長手方向軸Bと略平行又は同一直線上にあるという点で図1〜図10の実施形態と異なる回転弁を有する、本発明の別の実施形態を示している。
図11は、格納モードにある装置410を示しており、ここでは、装置に収容されている物質が密閉されるように、弁は装置の出口を閉じる。カニューレ411は、装置410から分離して示されている。
図12は、カニューレ411が装置410に設置された状態の装置410を示す。
図13は、格納モードにある装置410の断面を示す。装置410は、弁要素416と弁本体417とを有し、これらは組み合わされて、出口415a、415bのための弁を形成する。格納モードでは、弁は出口415a、415bを閉じる。カニューレ411は、装置410上に受容される。装置410はリテーナ421を有し、カニューレは、リテーナ421と係合するための保持要素(この図には示されず)を有する。格納モードでは、保持要素420及びリテーナ421は、図のように係合離脱されている。したがって、格納モードでは、カニューレ411は、装置410上に受容されているが、装置410から解放可能又は取り外し可能である。
図14は、作動モードにある装置410を示す。作動モードでは、カニューレ411は、格納モードにある位置(図13に図示)に対して軸R’を中心に約90°(その他の角度も可能である)に位置付けられる。これは、例えばユーザーがカニューレを回転させることによって達成され得る。カニューレ411と弁要素との間に連結具が設けられ(図14に示される図では見えない)、この連結具は、カニューレ411が装置上に受容されるとすぐに係合することができ、その結果、引き続きカニューレを動かすことにより、弁要素も回転する。したがって、カニューレ411を回転させて、装置を格納モードから作動モードに至らしめることは、弁要素も回転させ、ひいては、弁に装置の開口部を開かせる。好適な連結具の複数の実施形態が、当業者には明らかであろう。図の実施例では、弁要素はスリット(図11で見える)を有し、このスリットは、カニューレ411のバー425(図15にも示される)によって係合され得る。装置410の作動モードでは、リテーナ421及び保持要素420は、カニューレが装置410上に係止されるように、更に互いに係合される。
図15は、カニューレ411の後端部をより詳細に示す。バー425は、カニューレ411と装置の出口との間に密閉をもたらすための密閉部426を有する。カニューレ411は、装置の、対応する出口と接続するための注入口427a、427bを更に有してもよい。注入口427a、427bのそれぞれは、注入口密閉部428a、428bでそれぞれ取り囲まれていてもよい。注入口密閉部428a、428bは、装置の出口から分注される物質、例えば、硬化性材料を形成するための異なる構成成分が、カニューレが装置と接触する領域内で合流するのを防止するのが好ましい。装置の出口から分注される物質は、したがって、カニューレの中だけで合流することができる。したがって、合流した物質は、カニューレの交換と共に効率的に除去されることができる。例えば、硬化物の一部は、新しいカニューレが装置に設置される前に除去されてもよく、その結果、装置を更に使用することができる。
図16及び図17は、回転軸R”を有する弁を有する別の実施例を示しており、この回転軸R”は、装置の長手方向軸Cと略平行又は同一直線上にある。図16は、分解されたときの装置510及びカニューレ511を示し、図17は、カニューレ511が装置510に設置された状態の装置510を示す。装置510は、弁要素516と弁本体517とを含む。弁要素は、カニューレ511の後端部519を受容するための導管518を有する。また、この実施形態は、カニューレ511が装置に設置されたときにこれを軸R”を中心に回転させることによって、格納モードと作動モードとの間を切り替えることができる。格納モードでは、カニューレ511は装置510から解放可能であり、作動モードでは、装置を使用して、物質を装置510からカニューレ511を通して分注することができる。使用後、装置を格納モードに切り替えて戻すことができ、カニューレが次の使用のために新しいカニューレと交換されるまで、カニューレを装置に設置したままにすることができる。
図16Aは、格納位置にある装置の前端部をより詳細に示す。弁要素516は出口515a、515b(弁要素で隠れている)を閉じる。図の格納位置では、導管518は、カニューレの後端部(図16では参照番号519で示されている)を受容するためにアクセス可能である。
図18は、格納モードにある装置510の断面を示す。弁要素516及び弁本体517は、組み合わされて、出口(図19では515a、515bで示されている)のための弁を形成する。格納モードでは、弁は出口(図18では見えない)を閉じる。装置は、図のように、凹部529a、529bを有してもよく、そこでカニューレ511への注入口527a、527b周囲の密閉部528a、528bが受容されてもよい。
凹部529a、529bによって、密閉部528a、528bは、格納位置にあるカニューレ511から突出することが可能になり、動作位置(図19)では、これら密閉部は圧縮されることができる。したがって、カニューレと装置との間の良好な密閉が達成され得る。一方、密閉部が動作位置から格納位置に戻ると、これら密閉部は、装置の出口から物質をぬぐい取ることができ、かつ、凹部の中で装置から分離することができる。したがって、凹部は、実質的に物質を有さない状態に保持されることができる。したがって、装置に収容されている異なる物質間の交差汚染を防ぐことができる。
装置510はリテーナ(図19では参照番号521として示される)を有し、カニューレ511は、リテーナと係合するための保持要素520を有する。格納モードでは、保持要素520及びリテーナは、図のように係合離脱される。したがって、格納モードでは、カニューレ511は、装置510に受容されているが、装置510から解放可能である。
図19は、作動モードにある装置510を示す。作動モードでは、カニューレ511は、格納モードにある位置(図18に図示)に対して軸R”を中心に約90°(その他の角度も可能である)に位置付けられる。これは、例えばユーザーがカニューレを回転させることによって達成され得る。図19では、装置は、軸R”を中心に約90°回転されて示されている。弁要素516はカニューレ511に係合されているので、カニューレ511を動かすことにより、弁要素416も回転する。したがって、カニューレを回転させて、装置を格納モードから作動モードに至らしめることは、弁要素も回転させ、ひいては、弁に装置の開口部515a、515bを開かせる。装置510の作動モードでは、カニューレが装置上に係止されるように、リテーナ521及び保持要素520は更に係合される。
本発明を実施例として説明してきた。当業者であれば、記載された特徴が異なる様式で組み合わされた更なる実施形態を理解するであろう。更に、同等の装置を得るために、それら特徴を同等の特徴と置き換えることができる。特定の実施形態に関して記載された特徴が必要に応じて他の実施形態のいずれかにおいて用いられてもよいことが指摘される。
本明細書に開示の実施形態は、共通の特定の特徴を更に有してもよい。例えば、カニューレは静的ミキサーを含んでもよい。装置は、物質又は物質の構成要素を収容するために、1つ、2つ、又はそれより多いチャンバを有してもよく、そのようなチャンバのそれぞれは、物質をピストンから押し出すためのピストンを含んでもよい。
装置は、一般的に、少なくとも1つの指板を更に含んでもよい。ピストンは対応する加圧板を含んでもよく、指板及び加圧板を互いに対して押し進めることによって、ピストンを装置の中に付勢することができる。2つ(又はそれ以上)のピストンが組み合わされて、共通の加圧板を更に含むプランジャを形成してもよい。
装置、カニューレ、弁要素、弁本体及びピストン又はプランジャは、プラスチックで作製され得る。好適なプラスチック材料は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリオキシメチレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリブタジエンテレフタレートであり得る。このようなプラスチック材料は、必要に応じて組み合わされてもよい。例示的な組み合わせは:
−装置:ポリプロピレン、
−カニューレ:ポリカーボネート、
−弁要素:ポリオキシメチレン、
−弁本体:ポリプロピレン、及び
−ピストン又はプランジャ:ポリオキシメチレン、である。
本発明による装置は、約0.5mL〜約10mLの総充填容量を収容するように適合され得る。

[1] 歯科物質のための分注装置であって、
−歯科物質の出口と、
−前記出口を開閉するための弁と、を含み、
−前記出口と接続するためにカニューレを受容するように適合され、
−前記装置は、格納モードと作動モードとの間で動作可能であり、
−前記装置が、前記作動モードにおいて、
−前記弁が出口を開き、
−前記カニューレが、存在する場合には、前記装置に係止されるように更に適合される、歯科物質のための分注装置。
[2] 歯科物質のための分注装置であって、
−歯科物質の出口と、
−前記出口を開閉するための弁と、を含み、
−前記出口と接続するためにカニューレを受容するように適合され、
−前記装置は、格納モードと作動モードとの間で動作可能であり、
−前記装置が、前記格納モードにおいて、
−前記弁が出口を閉じ、
−前記カニューレが、存在する場合には、前記装置から解放されるように適合される、歯科物質のための分注装置。
[3] 前記歯科物質を受容するための容器と、前記歯科物質を前記出口に向けて付勢するために、前記容器内で前記装置の長手方向軸に沿って移動可能なピストンと、を含む、上記[1]又は[2]に記載の分注装置。
[4] 前記弁が、前記出口を含む弁本体と、密封面と導管とを含む弁要素とを含み、該弁本体及び該弁要素が、前記出口が開くように該導管が前記出口と流体連通する開位置と、前記出口が閉じるように該密封面が前記出口を密閉する閉位置との間で、互いに対して移動可能である、上記[1]、[2]又は[3]に記載の分注装置。
[5] 前記弁要素が略円筒形の外側表面を有し、前記弁本体が略円筒形の内側表面を有し、前記弁要素の該外側表面と前記弁本体の該内側表面は、前記弁本体及び前記弁要素が回転軸を中心に互いに対して回転可能であるように、相互に嵌合する、上記[4]に記載の分注装置。
[6] 前記回転軸が、前記装置の前記長手方向軸に対して略直角である、上記[5]に記載の分注装置。
[7] 前記弁要素の前記外側表面の少なくとも一部が密封面を形成する、上記[6]に記載の分注装置。
[8] 前記回転軸が、前記装置の前記長手方向軸と略平行である又はそろえられる、上記[5]に記載の分注装置。
[9] 前記密封面が、前記回転軸に対して略直角な前記弁要素の表面側に配置される、上記[8]に記載の分注装置。
[10] 前記弁要素が、前記カニューレが前記導管と流体連通するように前記カニューレの末端部を受容するように適合される、上記[4]〜[9]のいずれか一項に記載の分注装置。
[11] 前記カニューレを含む、上記[4]〜[10]のいずれか一項に記載の分注装置。
[12] 前記容器がリテーナを有し、前記カニューレが、前記カニューレを前記装置の中に係止するように前記リテーナと協働するように適合された保持要素を有する、上記[11]に記載の分注装置。
[13] 前記カニューレの前記保持要素が、前記カニューレの後端部に隣接する環状リムによって、又は前記カニューレから横向きに突出する少なくとも1つのウィングによって形成される、上記[12]に記載の分注装置。
[14] 前記カニューレが、前記容器の前端部を受容するためのカラーを有する、上記[12]又は[13]に記載の分注装置。
[15] 前記装置の前記リテーナが、前記容器の側壁に配置される、上記[12]に記載の分注装置。
[16] 前記カニューレが静的ミキサーを含む、上記[11]〜[15]のいずれか一項に記載の分注装置。
[17] 前記容器が、それぞれが少なくとも歯科物質の構成成分を受容するための2つのチャンバを有する、上記[3]〜[16]のいずれか一項に記載の分注装置。
[18] 前記チャンバから前記歯科物質を押し出すために、それぞれが前記チャンバの中に受容可能な2つのピストンを含むプランジャを有する、上記[17]に記載の分注装置。
[19] 前記プランジャが、加圧板を前進させることによって前記ピストンを同時に前進させるために、共通の該加圧板を有する、上記[17]又は[18]に記載の分注装置。
[20] 前記長手方向軸に沿って配置され、かつ互いに離間される少なくとも2つの指板を有する、上記[3]〜[19]のいずれか一項に記載の分注装置。
[21] 前記各チャンバが個々の構成成分で充填され得るように、歯科物質の2種類の構成成分を収容しているパッケージを前記チャンバと接続するための連結具を有する、上記[17]〜[20]のいずれか一項に記載の分注装置。
[22] 前記チャンバが、それぞれ、長手方向軸に沿って略均一な断面を有して延在し、前記2つの断面積が、1:1、1:2、1:4、1:5及び1:10のうちの1つの比率を形成するように寸法設定される、上記[17]〜[21]のいずれか一項に記載の分注装置。
[23] 歯科充填材、歯科印象材料、歯科用シーラント、及び歯科用接着剤の中から選択される歯科物質を収容する、上記[1]〜[22]のいずれか一項に記載の分注装置。
[24] 前記装置から前記歯科物質を分注するためのアプリケータと組み合わされる、上記[1]〜[23]のいずれか一項に記載の分注装置。
[25] 複数のカニューレと、上記[1]〜[23]のいずれか一項に記載の少なくとも1つの装置とを含む、部品のキット。
[26] 少なくとも2種の異なるカニューレを含む、上記[25]に記載のキット。
[27] 歯科物質の入った少なくとも1つのパッケージを更に含む、上記[26]に記載のキット。

Claims (3)

  1. 歯科物質のための分注装置であって、
    −歯科物質の出口と、
    −前記出口を開閉するための弁と、を含み、
    −前記出口と接続するためにカニューレを受容可能であり、
    −前記装置は、格納モードと作動モードとの間で動作可能であり、
    弁要素に受容される前記カニューレを回転することで前記作動モードを起動させることによって弁が出口を開かせ、記カニューレ装置に係止され
    弁要素に受容される前記カニューレを回転することで前記格納モードを起動させることによって弁が出口を閉じ、記カニューレ装置から係止解除される、歯科物質のための分注装置。
  2. 前記弁が、前記出口を含む弁本体と、密封面と導管とを含む弁要素とを含み、該弁本体及び該弁要素が、前記出口が開くように該導管が前記出口と流体連通する開位置と、前記出口が閉じるように該密封面が前記出口を密閉する閉位置との間で、互いに対して移動可能である、請求項1に記載の分注装置。
  3. 歯科充填材、歯科印象材料、歯科用シーラント、及び歯科用接着剤の中から選択される歯科物質を収容する、請求項1又は2に記載の分注装置。
JP2012507284A 2009-04-23 2010-04-19 歯科物質のための分注装置 Active JP5688408B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GBGB0906925.3A GB0906925D0 (en) 2009-04-23 2009-04-23 Dispensing device for a dental substance
GB0906925.3 2009-04-23
PCT/US2010/031561 WO2010123800A1 (en) 2009-04-23 2010-04-19 Dispensing device for a dental substance

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012524617A JP2012524617A (ja) 2012-10-18
JP5688408B2 true JP5688408B2 (ja) 2015-03-25

Family

ID=40774794

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012507284A Active JP5688408B2 (ja) 2009-04-23 2010-04-19 歯科物質のための分注装置

Country Status (8)

Country Link
US (1) US9427290B2 (ja)
EP (1) EP2421464B1 (ja)
JP (1) JP5688408B2 (ja)
CN (1) CN102413789B (ja)
BR (1) BRPI1007597B8 (ja)
GB (1) GB0906925D0 (ja)
RU (1) RU2508916C2 (ja)
WO (1) WO2010123800A1 (ja)

Families Citing this family (35)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB0906925D0 (en) 2009-04-23 2009-06-03 3M Innovative Properties Co Dispensing device for a dental substance
EP2380925A1 (en) 2010-04-22 2011-10-26 3M Innovative Properties Company Radiation curable composition, process of production and use thereof
EP2468209A1 (en) 2010-12-22 2012-06-27 3M Innovative Properties Co. Dispensing device for a dental substance and method of making such a device
US9737686B2 (en) * 2012-03-12 2017-08-22 Becton, Dickinson And Company Catheter adapter port valve
JP2015518746A (ja) * 2012-05-25 2015-07-06 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 歯科材料を分注するための適用チップ及びシステム
US10716747B2 (en) 2012-11-01 2020-07-21 Henkel IP & Holding GmbH Serum for reducing the time needed to dry wet hair
EP2818133A1 (en) * 2013-06-26 2014-12-31 3M Innovative Properties Company A device for dispensing dental material
EP2883512A1 (en) * 2013-12-13 2015-06-17 3M Innovative Properties Company A container for a dental paste and a mold for making the container
EP4035647B1 (en) 2014-07-10 2023-10-18 3M Innovative Properties Company Two-component self-adhesive dental composition, process of production and use thereof
US10548818B2 (en) 2015-07-21 2020-02-04 3M Innovative Properties Company Kit of parts for producing a glass ionomer cement, process of production and use thereof
US10874594B2 (en) 2015-12-08 2020-12-29 3M Innovative Properties Company Two-component self-adhesive dental composition, storage stable initiator system, and use thereof
US10799429B2 (en) 2016-02-25 2020-10-13 3M Innovative Properties Company Kit of parts for producing a paste type glass ionomer cement, process of production and use thereof
EP3299082A1 (en) 2016-09-21 2018-03-28 3M Innovative Properties Company Mixer assembly and device for dispensing a dental material
WO2018169704A1 (en) 2017-03-15 2018-09-20 3M Innovative Properties Company Glass ionomer compositions and methods including inorganic fibers
WO2018213074A1 (en) 2017-05-18 2018-11-22 3M Innovative Properties Company Glass ionomer compositions and methods including water-miscible, silane-treated, nano-sized silica particles
EP3406331A1 (en) 2017-05-24 2018-11-28 3M Innovative Properties Company A mixer for dispensing a multi-component material
WO2019123260A2 (en) 2017-12-19 2019-06-27 3M Innovative Properties Company Multi-part composition having staged viscosity prior to hardening
WO2019123263A2 (en) 2017-12-21 2019-06-27 3M Innovative Properties Company Inorganic dental fillers including a silane treated surface
DE102017130944A1 (de) * 2017-12-21 2019-06-27 Kulzer Gmbh Nachlauffreie Spritze, insbesondere zur Verabreichung dentaler pastöser Zusammensetzungen
JP2021512176A (ja) 2018-02-06 2021-05-13 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 多孔質又は中空コアとpH感受性シェルとを有するマイクロカプセル及びその使用
EP3773420B1 (en) 2018-04-03 2024-08-21 Solventum Intellectual Properties Company Storage stable glass ionomer composition and use thereof
US12102499B2 (en) 2018-06-06 2024-10-01 Solventum Intellectual Properties Company Two-part dental sealant, method of applying with a syringe device, and kit
WO2019234661A1 (en) 2018-06-06 2019-12-12 3M Innovative Properties Company Hardenable dental compositions comprising basic core material encapsulated in an inorganic shell and dispensing devices therewith
US20210395419A1 (en) 2018-11-14 2021-12-23 3M Innovative Properties Company Storage stable two-component dual cure dental composition
CN113905812A (zh) 2019-06-04 2022-01-07 3M创新有限公司 具有多孔或中空的芯以及包含在与酸接触时释放气体的组分的壳的微胶囊
WO2021165795A1 (en) 2020-02-19 2021-08-26 3M Innovative Properties Company Ascorbic acid component for use in a method of treating the surface of a prepared tooth
WO2021165785A1 (en) 2020-02-19 2021-08-26 3M Innovative Properties Company Dispensing device for a dental substance
ES2968105T3 (es) * 2020-10-02 2024-05-07 Capsugel Belgium Nv Dispositivo para dispensar gotas individuales en una tapa o cuerpo de una cápsula
US20230404859A1 (en) 2020-12-04 2023-12-21 3M Innovative Properties Company Ph-sensitive microcapsule for dental use
WO2022229734A1 (en) 2021-04-29 2022-11-03 3M Innovative Properties Company Initiator system with polymerizable thiourea component, dental composition and use thereof
US20240216228A1 (en) 2021-04-29 2024-07-04 3M Innovative Properties Company Calcium and fluorine ions releasing dental composition
US20240245585A1 (en) 2021-06-28 2024-07-25 3M Innovative Properties Company Dental Cement Composition, Kit of Parts and Use Thereof
WO2024121658A1 (en) 2022-12-06 2024-06-13 Solventum Intellectual Properties Company Surface-treated filler, dental composition containing such a filler, process of production and use thereof
WO2024134464A1 (en) 2022-12-21 2024-06-27 Egas Moniz – Cooperativa De Ensino Superior Dispensing device comprising independent dual compartment and a double channel tip
EP4389305A1 (en) 2022-12-21 2024-06-26 Egas Moniz - Cooperativa de Ensino Superior, CRL Dispensing device with independent dual compartment and a double channel tip

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3318494A (en) * 1965-10-04 1967-05-09 Product Design & Engineering I Dispensing closure cap for container having frangible sealing means
SU705266A1 (ru) * 1976-04-26 1979-12-25 Ереванский Государственный Институт Усовершенствования Врачей Устройство дл дозировани и смешивани компонентов пломбировочной массы
SE465181B (sv) * 1989-06-29 1991-08-05 Atlas Copco Tools Ab Snabbkoppling med vridventil
US5562273A (en) * 1989-09-27 1996-10-08 Han Oetiker Ag Maschinen- & Apparatefabrik Plug-in coupling for pressure lines
US4993948A (en) * 1989-10-30 1991-02-19 Cameron Frederick J Applicator for dental material
DE29502783U1 (de) * 1995-02-20 1996-06-20 THERA Patent GmbH & Co. KG Gesellschaft für industrielle Schutzrechte, 82229 Seefeld Behälter zum Lagern und Ausbringen einer Dentalmasse
DE19961485C2 (de) * 1999-12-20 2002-08-22 3M Espe Ag Behälter zum Ausbringen von Dentalmassen
US6375460B1 (en) * 2000-02-17 2002-04-23 Voco Gmbh Capsule for mixing and applying dental cement
US7198619B2 (en) * 2002-03-26 2007-04-03 Ultradent Products, Inc. Valve syringe
DE10337790A1 (de) 2003-08-14 2005-03-17 3M Espe Ag Kapsel für Zwei-Komponenten-Materialien
DE10337789A1 (de) * 2003-08-14 2005-09-15 3M Espe Ag Einzeldosisspritze für ein mehrkomponentiges Material
CA2535630C (en) * 2003-08-14 2012-04-10 3M Innovative Properties Company Capsule for two-component materials
US7530808B2 (en) * 2004-03-10 2009-05-12 Cao Group, Inc Binary dental bleaching using switch-closable double barrel syringe
ATE529195T1 (de) 2004-07-08 2011-11-15 Sulzer Mixpac Ag Austraganordnung, mit einer spritze oder kartusche, einer verschlusskappe und einem mischer
US7179085B2 (en) * 2004-11-16 2007-02-20 Denteque Apparatus for dispensing dental solutions
EP2233105B1 (en) 2005-07-01 2012-10-10 3M Innovative Properties Company Delivery system for dental materials
FR2898112A1 (fr) * 2006-03-02 2007-09-07 Abdel Kader Rezli Bouchon de bouteille avec bec verseur.
CA2647030C (en) * 2006-03-09 2016-10-25 3M Innovative Properties Company Device for dispensing material
GB0906925D0 (en) 2009-04-23 2009-06-03 3M Innovative Properties Co Dispensing device for a dental substance

Also Published As

Publication number Publication date
GB0906925D0 (en) 2009-06-03
US9427290B2 (en) 2016-08-30
RU2011142432A (ru) 2013-05-27
RU2508916C2 (ru) 2014-03-10
EP2421464B1 (en) 2017-06-07
EP2421464A1 (en) 2012-02-29
WO2010123800A1 (en) 2010-10-28
CN102413789B (zh) 2014-12-10
BRPI1007597A2 (pt) 2020-08-18
US20120064482A1 (en) 2012-03-15
JP2012524617A (ja) 2012-10-18
BRPI1007597B8 (pt) 2021-06-22
CN102413789A (zh) 2012-04-11
BRPI1007597B1 (pt) 2021-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5688408B2 (ja) 歯科物質のための分注装置
EP2609890B1 (en) Device for dispensing material
EP1656309B1 (en) Capsule for two-component materials
US9168108B2 (en) Dispensing device
US7736049B2 (en) Device and method for the storage mixing and dispensing components
US6048201A (en) Arrangement for mixing and delivering a multicomponent molding compound
JP5575814B2 (ja) 多成分材料を分配するシリンジ
US20100249829A1 (en) Compartmented Syringe
EP1846308B1 (en) Package and dispensing system
US8292619B2 (en) Dose delivery system
KR101371268B1 (ko) 내장형 일회 투여 이중 유체 분배기
FR2515047A1 (fr) Seringue dentaire a usages multiples, et poignee de commande, cartouche de distribution de matiere et corps pour cette seringue
WO2010108080A2 (en) Vial for delivering contents onto a substrate
US9061257B2 (en) Apparatus for mixing and discharging a fluid product and related system
KR20070029792A (ko) 로킹 조립체 및 이를 포함하는 분배 카트리지
CA2913298A1 (en) Mixing capsule for producing a dental preparation
US20160151125A1 (en) Device for dispensing a dental material
WO2021165785A1 (en) Dispensing device for a dental substance
KR20090038448A (ko) 피스톤을 구비한 주사기
US20120017412A1 (en) Package and dispensing system
KR101477332B1 (ko) 복수의 재료들을 혼합하고 배출하는 장치
EP2671534A1 (en) Cartridge and dispenser
MXPA06001853A (es) Dispositivo y metodo para almacenamiento, mezclado y distribucion de componentes

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130129

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20140218

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20140225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140515

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140610

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20140909

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20140917

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20141010

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20141020

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20141110

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20141117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150113

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150126

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5688408

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111