JP5687140B2 - クッション体 - Google Patents

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Description

本発明は、袋体に充填物を詰めたクッション体に関する。
従来、ソファや枕等の寝具関係のクッション体として、袋体に天然羽毛を詰めたものがある。天然羽毛は、柔らかさ、弾力性、変形性が良好なため、クッション体の充填物として好まれている。
しかしながら、袋体に天然羽毛を詰めたクッション体は、羽毛の軸が袋体の生地から突き出て人体を傷つけることがある問題、羽毛アレルギーの根源となることがある問題、羽毛独自の臭いがあり、特に梅雨時に不快感を与えることがある問題、標準的な洗濯機や乾燥機を使用することができず、水洗いできないためにダニ、カビの温床となりやすい問題などがある。さらに前記の問題に加え、使用後も圧縮形状が維持されて元の形状に戻り難いため、その都度形状を整えねばならず、煩わしい問題もある。
前記の問題を解決するため、天然羽毛に近い素材として、特定の樹脂を不定形のシート状スプリングに賦形したものがある(特許文献1)。
また、低反発ウレタンフォームのチップを袋体に充填した布団あるいは枕が提案されている(特許文献2、3)。
さらにまた、繊維を粒状に形成した粒綿を充填材として使用するクッション体も提案されている(特許文献4、5、6)。
しかしながら、特定の樹脂を不定形のシート状スプリングに賦形したものを袋体に充填したクッション体にあっては、シート状スプリングの成形に手間が掛かり、またクッション体の形状や袋体へのシート状スプリングの充填量によっては、シート状スプリング間に空間が少なくなってクッション体が硬くなったり、圧縮変形後の戻りが悪くなるなどの問題がある。
また、低反発ウレタンフォームのチップを袋体に充填した布団あるいは枕にあっては、天然羽毛を充填したものと比較して通気性が1/10程度となり、蒸れやすい問題がある。
また、粒綿を充填材として使用したクッション体にあっては、通気性が良く、圧縮変形後の戻りも良好であるが、比較的圧縮永久歪の良好なポリエステル繊維から粒綿を形成した場合でも、繰り返し圧縮歪が大きく、へたりやすい問題がある。
特許第3209743号公報 特開2000−308549号公報 特開2006−20925号公報 特開昭58−78693号公報 特開昭61−71090号公報 特開平3−287847号公報
本発明は前記の点に鑑みなされたものであって、天然羽毛の軸状物が袋体から突き出る心配がなく、羽毛アレルギーのおそれがなく、圧縮時に天然羽毛に近い感触が得られ、しかも天然羽毛を使用する場合よりも軽量であり、かつ圧縮変形後の戻りが良く、圧縮後には形状を整える必要がなく、繰り返し圧縮歪が小さいクッション体の提供を目的とする。
請求項1の発明は、複数又は単一の繊維を径が3〜10mmの粒状にした粒綿と、1〜40mmの弾性発泡体の粉砕物と、厚さ0.01〜0.10mm、最大長さ3〜50mmのポリエチレンフィルム片とからなる混合物を袋体に詰めてなるクッション体に係る。
請求項2の発明は、請求項1において、前記クッション体は、ヒステリシスロス(JIS K6400−2B法)が63%以下、通気量(JIS K6400−7B法)が2.0cm/cm・s以上、JIS K6400−2B法で予備圧縮することなく元厚みの75%圧縮時の荷重が300N以下であることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2において、前記混合物における前記粒綿と前記弾性発泡体の粉砕物と前記ポリエチレンフィルム片の重量割合は、前記粒綿が30〜50重量%、前記弾性発泡体の粉砕物が20〜40重量%、前記ポリエチレンフィルム片が20〜40重量%であることを特徴とする。
本発明によれば、天然羽毛を袋体に充填しなくても、圧縮時に天然羽毛に近い感触が得られ、天然羽毛を使用する場合よりも軽量にすることができ、さらに圧縮変形後の戻りが良く、圧縮後には形状を整える必要がなく、さらに繰り返し圧縮歪を小さくすることができる。しかも、天然羽毛を袋体に充填しないため、天然羽毛の軸状物が袋体から突き出る心配がなく、羽毛アレルギーのおそれもない。
本発明の一実施形態に係るクッション体の断面図である。 本発明の混合物を構成する粒綿と弾性発泡体の粉砕物とポリエチレンフィルム片の概略図である。 実施例1と比較例1〜7のたわみ荷重曲線である。
図1に示す本発明の一実施形態のクッション体10は、袋体11と該袋体11内に詰められた混合物21とよりなり、ソファ用クッション体、枕用クッション体等して使用される。前記クッション体10は、ヒステリシスロス(JIS K6400−2B法)が63%以下、通気量(JIS K6400−7B法)が2.0cm/cm・s以上、JIS K6400−2B法で予備圧縮することなく元厚みの75%圧縮時の荷重が300N以下であることが好ましい。ヒステリシスロス(JIS K6400−2B法)が63%以下であることにより、圧縮変形後の戻りが良く、数回の使用では圧縮後に形状を整える必要がない。また、通気量(JIS K6400−7B法)が2.0cm/cm・s以上であることにより、通気性が良好であり、JIS K6400−2B法で予備圧縮することなく元厚みの75%圧縮時の荷重が300N以下であることにより、クッション体の圧縮時の硬さが天然羽毛を用いた場合に近いものとなる。
袋体11は、ソファや枕等の用途に応じた形状、及び寸法からなる。例えば、形状として、平面視形状が略正方形、略長方形、円形、楕円形、環状、動物の形状等を挙げることができる。図示の例の袋体11は、ソファー用であり、平面視形状が略正方形からなる。袋体11の材質は特に限定されないが、屈曲変形が自在で通気性を有する材質、例えば綿100%あるいは綿とポリエステルの混合等からなる布材を挙げることができる。
混合物21は、図2に概略を示すような粒綿22と弾性発泡体の粉砕物24とポリエチレンフィルム片26とを混合したものからなる。
粒綿22は、複数又は単一の繊維を丸まった粒状にしたものであり、例えばシート状の繊維綿をほぐして繊維を丸まった粒状(ボール状)とすることにより得られる。粒綿22を構成する繊維としては、ポリエステル繊維、ポリオレフィン繊維、ポリアミド繊維、アクリロニトリル繊維等を挙げることができるが、圧縮復元性、へたり難さの点からポリエステル繊維がより好ましい。また、前記粒綿22は、径が小さすぎると、粒綿の繊維間の空隙によるボリューム感、圧縮後の戻りの早さ、良好な通気性が得難くなり、一方、径が大きすぎると、繰り返し圧縮歪及びへたりが大きくなるため、粒綿22の径は3〜10mmが好ましい。
粒綿の製造方法としては、一度開繊した糸状のものを空気圧(負圧)やカッターなどで一定重量に分離し、その後に丸める方法(特公平03−029427号公報)、熱などで捲縮させて丸める(粒状にする)方法(特許第2915042号公報、特公平08−26505号公報)等がある。本発明における粒綿22は、何れの方法で製造されたものでもよい。また、前記粒綿には、繊維を単に絡ませたものと、加熱で繊維間を接着したものとが存在するが、本発明の粒綿22は何れでもよい。なお、市販されている粒綿の例として、インビスタ社製のコンフォレル(登録商標)、ユニチカファイバー社製のエアリッチ(登録商標)などを挙げることができる。
弾性発泡体の粉砕物24は、軟質ウレタンフォームの粉砕物やパフなどの素材である発泡ゴムの粉砕物などからなり、反発弾性(JIS K6400−3)35%以上の高反発ウレタンフォーム、あるいは反発弾性(JIS K6400−3)35%未満の低反発ウレタンフォーム、またはNBRを主成分とした加硫発泡ゴムなどのうち何れか一種類、あるいはこのうち複数の種類の粉砕物を混合して形成したものが用いられる。また、軟質ウレタンフォームとしては、見掛けコア密度(JIS K7222:2005)が10〜100kg/mのものが好ましく、より好ましくは15〜85kg/m、硬さ(JIS K6400−2:2004 D法)が15〜200Nのものが好ましく、より好ましくは50〜180Nである。一方、発泡ゴムとしては、密度100〜200kg/m(JIS K7222:2005)、圧縮荷重3.0〜6.0kPa(JIS K6382:1978)、硬度HF40〜90度(アスカーゴム硬度計F型にて押し付け後1秒後に測定)、引張強さ60〜160kPa(JIS K6251:2010 ダンベル2号)、伸び200〜600%(JIS K6251:2010 ダンベル2号)のものが好ましい。クッション体として求められる性能は、各使用者によって異なる為、適正な特性を有する弾性発泡体の粉砕物24が選択できる。例えば、使用者にとって好ましいクッション感を得るために適正な反発弾性を有する材料が選択される。また、クッション体として適正な重さを得るために見掛けコア密度が選択され、クッション体として適正な沈みこみやすさを得るために、適正な硬さを有する材料を用いることができる。
弾性発泡体の粉砕物24は、小さすぎると、クッション体10の弾性発泡体による良好な繰り返し圧縮歪が得難くなり、一方、大きすぎると、クッション体10の硬さが増大し、クッション体10の感触が、天然羽毛を袋体11に詰めた場合と比べて悪くなる。そのため、弾性発泡体の粉砕物24のサイズは1〜40mmが好ましい。前記1〜40mmは、弾性発泡体の粉砕物24の最大寸法部分の寸法であり、例えば球径の場合には直径、立方体の場合には最も長い対角線の長さである。前記弾性発泡体の粉砕物24の形状は、特に限定されず、球形、立方体、直方体、他の形状の立体であってもよく、またそれらが混在していてもよい。前記弾性発泡体の粉砕物24は、軟質ウレタンフォームやパフなどを構成する発泡ゴム等を粉砕機で所定寸法に粉砕することにより得ることができる。
ポリエチレンフィルム片26は、所定厚さのポリエチレンフィルムを、粉砕機で所定寸法に破砕することにより得ることができる。ポリエチレンフィルム片26は、薄くしすぎるとクッション体10の圧縮等の際に破れて細かくなり、ポリエチレンフィルム片26によるクッション体10の圧縮時の感触向上効果が得難くなり、一方、厚すぎると硬くなりすぎて、クッション体10の圧縮時の感触が、天然羽毛を用いた場合に比べて悪くなる。そのため、ポリエチレンフィルム片26の厚さは0.01〜0.10mmが好ましく、特に0.03〜0.07mmが好ましい。また、ポリエチレンフィルム片26は、小さすぎると、ポリエチレンフィルム片26によるクッション体10の圧縮時の感触向上効果が得難くなり、一方、大きすぎると、クッション体10の圧縮時における感触が、天然羽毛を用いた場合に比べて悪くなる。そのため、ポリエチレンフィルム片26は、最大長さが3〜50mmのものが好ましい。なお、最大長さとは、最大寸法部分の長さであり、例えば、形状が不定形であって寸法が最小となる位置の長さが10mm、寸法が最大となる位置の長さが35mmの場合、最大長さは35mmである。
前記混合物21において、粒綿22は、繊維間の空隙によりボリューム感や包み込む感覚を使用者に生じさせることができるため、クッション体10の使用時の感触を良好なものにする効果がある。さらに、粒綿22は、圧縮後の戻りが早く、快適なクッション感が得られ、通気性を良好にする効果が得られる。しかし、粒綿22は、繰り返し圧縮歪が大きいため、粒綿22を単独で用いると、長期使用によってクッション体10がへたってしまい、快適なクッション感が損なわれるようになる。
また、前記混合物21において、弾性発泡体の粉砕物24は、セル骨格の構造が三次元構造からなるため、歪特性が良好であり、クッション体10の繰り返し圧縮歪を小さくし、長期使用によるクッション体10のへたりを抑える効果がある。特に熱硬化性樹脂からなる発泡体、例えば軟質ウレタンフォームや発泡ゴムは歪特性がよいので、好ましい。しかし、弾性発泡体の粉砕物24は、粒綿22と比べて空隙部が少ないため、弾性発泡体の粉砕物24を単独で用いると、クッション体10に大きな荷重を加えた場合に硬さの上昇が大きくなって天然羽毛の場合とは異なるクッション感覚となり、好ましくない。
また、前記混合物21において、ポリエチレンフィルム片26は、クッション体10の硬度を低下させる効果がある。これは、ポリエチレンフィルム片26の表面が、粒綿22及び弾性発泡体の粉砕物24と比較して平滑で滑りやすい(摩擦抵抗が小さい)ため、クッション体10の圧縮時にポリエチレンフィルム片26と接触する粒綿22及び弾性発泡体の粉砕物24が移動し易くなることによって、クッション体10の圧縮硬度が低下すると推察される。さらに、混合物21における粒綿22及び弾性発泡体の粉砕物24には、天然羽毛のような形状と滑り性がないが、ポリエチレンフィルム片26が混合されていることにより、前記クッション体10が圧縮された際の感触及び摺接音を天然羽毛からなるクッション体に近づけることができる。
粒綿22と弾性発泡体の粉砕物24とポリエチレンフィルム片26の前記効果を、より良好にするため、前記混合物21における粒綿22と弾性発泡体の粉砕物24とポリエチレンフィルム片26の重量割合は、前記粒綿22が30〜50重量%、前記弾性発泡体の粉砕物24が20〜40重量%、前記ポリエチレンフィルム片26が20〜40重量%であることが好ましい。
なお、前記混合物21は、前記粒綿22と弾性発泡体の粉砕物24とポリエチレンフィルム片26を所定の重量割合で混合撹拌機に投入し、混合撹拌させたものが用いられる。また、前記袋体11への混合物21の充填は、袋体11を一部に開口部を残した状態とし、袋体11の開口部から混合物21を充填した後に開口部を縫合するようにしたり、袋体11の側部にファスナー等で開閉可能な充填口を形成しておき、該充填口から混合物21を充填した後に充填口を閉じるようにしてもよい。充填量は、袋体11に荷重をかけない状態での所望の厚みが得られるように設定された上で、製造されたクッション体への荷重時における硬さ等について所望の特性が得られるように、混合物21に含まれる粒綿22と弾性発泡体の粉砕物24とポリエチレンフィルム片26の混合割合が設定される。また、前記クッション体10は、用途等に応じてさらにカバー材で表面が覆われて使用されることもある。
粒綿として、品名:ヒクマ株式会社社製、ポリエステル繊維、粒径4〜8mmのもの、弾性発泡体の粉砕物として、実施例1−5では品名:EGR−2、株式会社イノアックコーポレーション製の低反発ウレタンフォーム(反発弾性17%、見掛けコア密度:85kg/m、硬さ:186N)を5〜30mmに粉砕したものを用い、実施例6では株式会社イノアックコーポレーション製の加硫発泡ゴム(見掛けコア密度150kg/m、圧縮荷重4.5kPa、硬度HF60度、引張強さ120kPa、伸び400%)を径2〜10mmに粉砕したもの(品名:ミクセルGT)を用い、また、ポリエチレンフィルム片として、厚さ0.03mmのポリエチレンフィルムを最大長さ5〜40mmに粉砕したものを、それぞれ表1に示す各実施例の重合割合で混合撹拌機に投入し、混合撹拌して混合物を作成した。このようにして得られた混合物を、木綿100%の袋体(端部が縫合された300mm×300mmの正方形)に、荷重をかけない状態で袋体の中央部の厚みが50mmとなるように充填して実施例1〜6のクッション体を作成した。
一方、表1の比較例1〜6に示すように、前記粒綿、弾性発泡体の粉砕物、ポリエチレンフィルム片の一つ又は二つを欠く充填物を袋体に充填して比較例1〜6のクッション体を作成し、また、充填物が天然羽毛100%からなる比較例7のクッション体を作成した。比較例1〜7における袋体及び袋体への充填量は実施例1〜6と同様である。
Figure 0005687140
各実施例及び各比較例のクッション体に対して、重量、ヒステリシスロス、通気量、繰り返し圧縮歪、75%圧縮荷重を測定した。ヒステリシスロスは、JIS K6400−2B法、予備圧縮無し、元厚みに対して75%圧縮である。通気量は、JIS K6400−7B法、差圧125Pa時の通気量であり、測定器のクランプ(φ200mm)重量でサンプルを押さえた状態で測定した。繰り返し圧縮歪は、φ200mmの円盤にて荷重5Nでの初期厚みに対して、鉄研型加圧板にて60回/分で50%圧縮を8万回行った後、取り出して30分後に厚みを測定し、初期厚みに対する百分率で示した。75%圧縮荷重は、JIS K6400−2B法に従い、予備圧縮することなくφ200mmの円盤にて100mm/minの速度で元厚みの75%圧縮時の荷重(応力)を測定した。各測定結果を表1に示す。なお、重量を除く測定結果については、最も良好なものを「◎」、良好なものを「○」、劣るものを「△」、極めて悪いものを「×」として示した。
表1の測定結果から、粒綿100%からなる比較例1は、軽量性(重量)、ヒステリシスロス、通気量については、最も良好であり、75%圧縮荷重についても良好であったが、繰り返し圧縮荷重については極めて悪かった。弾性発泡体の粉砕物100%からなる比較例2は、繰り返し圧縮歪については最も良好であったが、他の測定結果は最も悪かった。ポリエチレンフィルム片100%からなる比較例3は、軽量性が最も良好であり、通気量及び繰り返し圧縮歪についても良好であったが、ヒステリシスロス及び75%圧縮荷重については極めて悪かった。粒綿50%と弾性発泡体の粉砕物50%からなる比較例4は、ヒステリシスロス、通気量、繰り返し圧縮歪については良好であったが、75%圧縮荷重及び軽量性が劣っていた。粒綿50%とポリエチレンフィルム片50%からなる比較例5は、軽量性が最も良好であり、ヒステリシスロス及び通気量についても良好であったが、繰り返し圧縮歪と75%圧縮荷重については劣っていた。弾性発泡体の粉砕物50%とポリエチレンフィルム片50%からなる比較例6は、繰り返し圧縮歪については良好であったが、ヒステリシスロスについては極めて悪く、また通気量と75%圧縮荷重及び軽量性についても劣っていた。天然羽毛100%からなる比較例7は、ヒステリシスロス及び軽量性について劣っていたが、通気量と繰り返し圧縮歪については良好であり、75%圧縮荷重については最も良好であった。
一方、実施例1〜6は、軽量性、ヒステリシスロス、通気量、繰り返し圧縮歪、75%圧縮荷重の何れも良好であった。特に、実施例1〜6では、天然羽毛100%の比較例7において劣っていたヒステリシスロス及び軽量性についても良好であり、軽量性においては20〜30%も軽くできる。また、実施例1と比較例1〜7のたわみ荷重曲線を図3に示す。実施例1のたわみ荷重曲線は、天然羽毛100%からなる比較例7のたわみ荷重曲線に近いものであり、実施例1におけるクッション体の圧縮時の感触が、天然羽毛100%からなる比較例7におけるクッション体の圧縮時の感触に近いことがわかる。
このように、本発明のクッション体は、天然羽毛を袋体に充填しなくても、圧縮時に天然羽毛に近い感触が得られ、天然羽毛を使用する場合よりも20〜30%軽量にすることができ、さらに圧縮変形後の戻りが良く、圧縮後には形状を整える必要がなく、繰り返し圧縮歪を小さくすることができるものである。しかも、本発明のクッション体は、天然羽毛を袋体に充填しないため、天然羽毛の軸状物が袋体から突き出る心配がなく、羽毛アレルギーのおそれもない。
10 クッション体
11 袋体
21 混合物
22 粒綿
24 弾性発泡体の粉砕物
26 ポリエチレンフィルム片

Claims (3)

  1. 複数又は単一の繊維を径が3〜10mmの粒状にした粒綿と、
    1〜40mmの弾性発泡体の粉砕物と、
    厚さ0.01〜0.10mm、最大長さ3〜50mmのポリエチレンフィルム片とからなる混合物を袋体に詰めてなるクッション体。
  2. 前記クッション体は、
    ヒステリシスロス(JIS K6400−2B法)が63%以下、
    通気量(JIS K6400−7B法)が2.0cm/cm・s以上、
    JIS K6400−2B法で予備圧縮することなく元厚みの75%圧縮時の荷重が300N以下であることを特徴とする請求項1に記載のクッション体。
  3. 前記混合物における前記粒綿と前記弾性発泡体の粉砕物と前記ポリエチレンフィルム片の重量割合は、前記粒綿が30〜50重量%、前記弾性発泡体の粉砕物が20〜40重量%、前記ポリエチレンフィルム片が20〜40重量%であることを特徴とする請求項1又は2に記載のクッション体。
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