JP3204802U - クッション体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 身体に接触させて使用するような場合でも、従来よりも身体温度の影響を抑え、使用時に発生する音の小さいクッション体を提供すること。【解決手段】 外装材と該外装材内に充填された詰め物材とからなるクッション体において、該詰め物材は汎用ウレタンチップと発泡体ビーズを混合したものを含み、汎用ウレタンチップは、密度14〜45kg/m3、外径寸法0.3〜5.0mmの範囲にあり、発泡体ビーズの外形寸法は、0.2mm〜3.0mmの範囲にあり、汎用ウレタンチップの外形寸法は、発泡体ビーズの外形寸法に対して、1.0〜3.0倍の範囲で形成する。【選択図】 図1
Description
本考案は、枕、座布団、布団、ベッド、ソファー、マットレス、その他クッション体に関するものである。
従来、外装材と該外装材内に充填された詰め物材とからなるクッション体において、低反発ウレタンチップと発泡体ビーズとを混合したものを詰め物材として使用することにより、流動性を向上させて袋体への詰め物材の充填効率の向上や変形したクッション体の復元力の向上を図る技術が提案されている。(例えば特許文献1を参照のこと。)
ところで、一般に発泡体ビーズを加えるとクッション体の使用時に音が発生し、耳障りになる。特にクッション体を枕として使用するような場合は睡眠の妨げにもなる。また、身体に接触させて使用するような場合は、できるだけ身体温度の影響の小さいクッション体が望まれている。
本考案はかかる従来の事情に対処してなされたものであり、身体に接触させて使用するような場合でも、従来よりも身体温度の影響を抑え、使用時に発生する音の小さいクッション体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本考案のクッション体においては、外装材と該外装材内に充填された詰め物材とからなるクッション体において、該詰め物材は汎用ウレタンチップと発泡体ビーズを混合したものであることを特徴とする。この汎用ウレタンチップは、密度14〜45kg/m3(好ましくは14〜26kg/m3)、圧縮残留歪(75%圧縮)6〜12%(好ましくは8〜10)の範囲であるのが好ましい。詰め物材として、汎用ウレタンチップを用いることにより、使用時の音を抑制し、温度上昇を抑えることができる。汎用ウレタンチップの外径寸法は、0.3〜5.0mm(好ましくは0.3〜3.0mm)の範囲、発泡体ビーズの外形寸法は、0.2mm〜3.0mm(好ましくは0.2〜1.0mm)の範囲であり、前記汎用ウレタンチップの外形寸法は、前記発泡体ビーズの外形寸法に対して、1.0〜3.0倍(好ましくは1.5〜2.5倍)であり、外装材内に充填された前記発泡体ビーズと前記汎用ウレタンチップとの質量比は、16:9〜3:5の範囲であるのが良い。
本考案に係るクッション体は、さらに綿を混入して形成されていることを特徴とする。特に綿の繊維は、長さ10〜50mm、太さ5〜30μm、綿密度(デニール)0.5〜1.5dであることが好ましい。また、外装材内に充填された前記発泡体ビーズと前記汎用ウレタンチップと前記綿繊維との質量比は、前記発泡体ビーズと前記汎用ウレタンチップとの合計質量と綿繊維の質量の比率が200:1〜500:1(好ましくは250:1〜300:1)であるのが好ましい。
本考案のクッション体によれば、身体に接触させて使用するような場合でも、従来よりも身体温度の影響を抑えることができ、また使用時に発生する音を抑制することができる。
以下に本考案に係るクッション体の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
本実施の形態において、クッション体1は、伸縮性を有する外装材2と該外装材2内に充填される詰め物材3からなる。
本実施の形態において、クッション体1は、伸縮性を有する外装材2と該外装材2内に充填される詰め物材3からなる。
図1は、外装材2に充填される詰め物材3の説明図である。この図において、詰め物材3は、汎用ウレタンチップ4と発泡体ビーズ5を混合することで形成されている。この図に示すように、汎用ウレタンチップ4の間に発泡体ビーズ5が略均一に介装された状態になっている。
(温度試験)
図2は、本実施の形態による温度試験方法の説明図である。温度試験の構成は、断熱材の上に試料(クッション体1)を設置し、ヒーターに温度センサを取り付け、人体温度を模し、約35℃に温度調整する。そしてヒーターを試料(クッション体1)の上に乗せて、さらに、約2.5kgの重りを乗せてから20分間ヒーターの温度を測定する。このときの周囲環境は、温度20℃±2℃、湿度65±4%RHに調整されている。
試験は詰め物材3として発泡体ビーズのみ(試料1)と、18倍ビーズ(発泡体ビーズ)と汎用ウレタンチップの混合(試料2)の2種類について行った。
図2は、本実施の形態による温度試験方法の説明図である。温度試験の構成は、断熱材の上に試料(クッション体1)を設置し、ヒーターに温度センサを取り付け、人体温度を模し、約35℃に温度調整する。そしてヒーターを試料(クッション体1)の上に乗せて、さらに、約2.5kgの重りを乗せてから20分間ヒーターの温度を測定する。このときの周囲環境は、温度20℃±2℃、湿度65±4%RHに調整されている。
試験は詰め物材3として発泡体ビーズのみ(試料1)と、18倍ビーズ(発泡体ビーズ)と汎用ウレタンチップの混合(試料2)の2種類について行った。
図3に各試料(試料1,試料2)について温度の時間変化を示す。この結果より試料1に対して、試料2すなわち発泡体ビーズに汎用ウレタンチップを混合した方が温度上昇が抑えられることがわかった。
(音の測定)
詰め物材3の混合材の相違によって、該クッション体1の枕としての使用時における騒音にどれくらいの差があるのか確認するため実験を行った。図4に実験に用いたサンプル(試料)の種類、図5に実験方法を示す。
詰め物材3の混合材の相違によって、該クッション体1の枕としての使用時における騒音にどれくらいの差があるのか確認するため実験を行った。図4に実験に用いたサンプル(試料)の種類、図5に実験方法を示す。
図4において、本実験は、汎用ウレタン、低反発ウレタンについて、それぞれウレタンの粒径の違い及び綿の有無別に全12種類のサンプルを用いて行った。図中、ウレタン粒の大きさを(大)、(大小)、(小)で示している。ここで、(大)は5mmの網を通り抜けなかったもの、(小)は5mmの網を通り抜けたもの、(大小)は5mmの網を通り抜けなかったものと通り抜けたものを半分ずつ混ぜたものを示している。
図5において、騒音計としてリオン株式会社製の多機能計測システムSA−A1、使用プログラムとして1/3オクターブ分析プログラムSX−A1RTを使用し、室温22.4℃、湿度53%の環境下で実験を行った。
そして、次に示す測定方法(1)(2)の2通りについて、10秒間での時間重み付きレベルの最大値と時間平均レベルの2種類について測定結果を求めた。
測定方法(1):枕サンプルにボウリング球(約5kg)をのせたとき(頭をのせたとき)に発生する騒音の測定。約7cmの高さの台からボウリングを転がし、枕(クッション体1)サンプルの上に落下させる。
測定方法(2):枕サンプルにのせたボウリング球を転がしたとき(寝返りをしたとき)に発生する騒音の測定。ボウリング球を枕サンプルの中心に置き、水平移動距離約8cmを1秒間かけて等速で転がす。
測定方法(1):枕サンプルにボウリング球(約5kg)をのせたとき(頭をのせたとき)に発生する騒音の測定。約7cmの高さの台からボウリングを転がし、枕(クッション体1)サンプルの上に落下させる。
測定方法(2):枕サンプルにのせたボウリング球を転がしたとき(寝返りをしたとき)に発生する騒音の測定。ボウリング球を枕サンプルの中心に置き、水平移動距離約8cmを1秒間かけて等速で転がす。
マイクと枕サンプルの距離は、測定方法(1)(2)とも約4cmであり、汎用ウレタンチップは密度16kg/m3、低反発ウレタンチップは65kg/m3のもの使用した。汎用ウレタンチップや低反発ウレタンチップは、各ウレタンフォームを小片に裁断し、1辺5mm以上あるいは以下の立方体としてサンプル分けした。
一方、発泡体ビーズ5は直径3mm以下の球体である。綿の繊維は、概略0.8d(デニール)×25mm×10.1μmである。測定サンプルごとの測定結果を図6,図7に示す。
この結果より汎用ウレタンチップの方が低反発ウレタンよりも騒音が小さく、また少量の綿の存在は騒音を弱める効果があることがわかった。特に汎用ウレタンチップと低反発ウレタンチップを比較した場合、汎用ウレタンチップの方が密度の小さい分ウレタン素材(繊維)の隙間が大きく、それ故通気性に優れ、また騒音抑制効果があるものと考えられる。
汎用ウレタンチップ4は密度14〜45kg/m3(好ましくは14〜26kg/m3)、そのチップサイズは0.3mm〜5.0mm(好ましくは0.3mm〜3.0mm)の範囲にあり、発泡体ビーズの外形寸法は0.2mm〜3.0mm(好ましくは0.2mm〜0.8mm)の範囲にあり、また汎用ウレタンチップ4の外形寸法は発泡体ビーズの外形寸法以上であり、その比は1.0〜3.0倍(好ましくは1.5〜2.5倍)の範囲にあるのが適度な流動性および上記効果を得る上で好ましい。
発泡体ビーズとして35倍ビーズ(密度33.5〜36.5kg/m3)、汎用ウレタンチップとして16M(14.5〜17.5kg/m3)を用いたときは、その質量比は、16:9〜25:21の範囲にあるのがよい。
また、外装材内に充填された発泡体ビーズと汎用ウレタンチップと綿との質量比は、発泡体ビーズと汎用ウレタンチップとの合計質量と綿の質量の比率が200:1〜500:1、好ましくは250:1〜300:1の範囲にあるのがよい。
さらに、外装材2として、例えば引張り強さ116N,伸び478%(JIS L 1096 A法,カットストリップ法による。)の柔らかくてよく伸びる生地を用いて上記範囲にある混合率の詰め物材を充填するとき、生地が伸びないように詰めたときの詰め物材の質量の2.1倍程度の質量の詰め物材を充填することにより、温度、騒音に対する特性に優れ、かつ触感の良いクッション体を実現することができる。
1 クッション体
2 外装材
3 詰め物材
4 汎用ウレタンチップ
5 発泡体ビーズ
2 外装材
3 詰め物材
4 汎用ウレタンチップ
5 発泡体ビーズ
Claims (4)
- 外装材と該外装材内に充填された詰め物材とからなるクッション体において、該詰め物材は汎用ウレタンチップと発泡体ビーズを混合したものを含むことを特徴とするクッション体。
- 前記汎用ウレタンチップは、密度14〜45kg/m3、外径寸法は、0.3〜5.0mmの範囲にあり、前記発泡体ビーズの外形寸法は、0.2mm〜3.0mmの範囲にあり、前記汎用ウレタンチップの外形寸法は、前記発泡体ビーズの外形寸法に対して、1.0〜3.0倍であることを特徴とする請求項1に記載のクッション体。
- 前記外装材内に充填される前記発泡体ビーズと前記汎用ウレタンチップとの質量比は、16:9〜3:5の範囲であること特徴とする請求項2に記載のクッション体。
- さらに綿を混入して形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のクッション体。
Priority Applications (1)
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JP2016001567U JP3204802U (ja) | 2016-04-05 | 2016-04-05 | クッション体 |
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Publications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN108577413A (zh) * | 2018-04-11 | 2018-09-28 | 许正军 | 一种寝具 |
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2016
- 2016-04-05 JP JP2016001567U patent/JP3204802U/ja active Active
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