JP5685906B2 - シミュレーション装置およびシミュレーションプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、シミュレーション装置およびシミュレーションプログラムに関する。
従来、交通流のシミュレーションを行うシミュレーション装置が存在する。広域の交通流のシミュレーションを行う場合の計算量増大を避けつつ、部分的に詳細なシミュレーションを行うために、例えば、このようなシミュレーション装置では、シミュレーション対象の領域が複数の領域に予め分割されている。より詳細には、シミュレーション装置では、シミュレーション対象の領域が詳細なシミュレーションを行う領域と、簡易なシミュレーションを行う領域とに分割されている。そして、シミュレーション装置は、詳細なシミュレーションを行う領域において、簡易なシミュレーションを行う領域よりも、短い実行間隔でシミュレーションを行う。
また、他のシミュレーション装置は、高い精度が要求される領域内の車両の挙動のシミュレーションを、高精度のシミュレーションモデルを用いて行う。また、このシミュレーション装置は、領域外の車両の挙動のシミュレーションを、低い精度のシミュレーションモデル、例えば流体モデルを用いてシミュレーションを行う。
また、交通流のシミュレーションを行うとともに、その交通流に交じって走行する特定の車両の運転シミュレーション、すなわち、車両の運転環境を模擬するシミュレーション装置が存在する。
特開2009−93425号公報 特開2002−259888号公報
しかしながら、上記の従来の技術では、任意に選択した車両およびその周辺車両について、それぞれに必要な詳細度でシミュレーションを行うことができない。そのため、任意に選択した車両の運転環境を正しく模擬することができないという問題がある。
具体例を挙げて説明すると、上記の従来の技術では、予め決められた領域ごとにシミュレーションの精細度を指定できるのみであり、任意の車両を選択し、その車両およびその周辺車両について、それぞれに必要な詳細度でシミュレーションを行うことができない。
また、上記の従来の技術では、ある領域内の車両に対しては、高精度のシミュレーションモデルを用いてシミュレーションを行う。また、上記の従来の技術では、その領域外の車両に対しては、流体モデルなどにより各車両を区別せずにシミュレーションを行う。このように、上記の従来の技術では、領域の範囲外に存在する車両については、各車両を区別せずにシミュレーションを行うため、注目車両を任意に選択することができない。
よって、上記の技術では、広域の交通流のシミュレーションを行いつつ、全体の計算量増大を避ける必要がある場合に、任意に車両を選択し、その車両およびその周辺車両について、それぞれに必要な詳細度でシミュレーションを行うことができない。そのため、任意に選択した車両の運転環境を正しく模擬することができない。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、任意に選択した車両およびその周辺車両について、それぞれに必要な詳細度でシミュレーションを行い、それにより、任意に選択した車両の運転環境を正しく模擬することができるシミュレーション装置およびシミュレーションプログラムを提供することを目的とする。
本願の開示するシミュレーション装置は、一つの態様において、第1の選択部と、個々の車両について定義された第2の選択部と、計算部とを有する。第1の選択部は、シミュレーション対象の複数の車両のうち、少なくとも1台の第1の車両を選択する。第2の選択部は、個々の車両ごとに定義され、前記第1の選択部により選択された第1の車両と、前記第1の車両以外の個々の第2の車両との位置関係に基づいて、次のような処理を行う。すなわち、各車両に対応付けられた第2の選択部は、対応する車両の挙動を計算するための複数の計算モデルであって、計算詳細度が各々異なる複数の計算モデルの中から、対応する車両に適用する計算モデルを選択する。計算部は、前記第2の選択部により選択された、前記第2の車両の各々の計算モデルを用いて、前記第2の車両の各々の挙動を計算するとともに、前記第1の車両の挙動を計算する。
本願の開示するシミュレーション装置の一つの態様によれば、任意に選択した車両のシミュレーションを行うことができる。
図1は、実施例1に係るシミュレーション装置の機能構成を示す図である。 図2は、第1の表示部により表示されるシミュレーション結果の一例を示す図である。 図3は、実施例1に係る計算用モデル、内部変数、参照用データおよび注目車両情報の関係の一例を模式的に示した図である。 図4は、実施例1に係る計算用モデル、内部変数、参照用データおよび注目車両情報の関係の一例を模式的に示した図である。 図5は、第2の選択部による計算モデルの選択例を示す図である。 図6Aは、詳細モデルを用いた計算部による車両の挙動計算の一例を示す図である。 図6Bは、簡略モデルを用いた計算部による車両の挙動計算の一例を示す図である。 図7Aは、実施例1に係る第1の選択処理の手順を示すフローチャートである。 図7Bは、実施例1に係る固定計算処理の手順を示すフローチャートである。 図7Cは、実施例1に係る可変計算処理の手順を示すフローチャートである。 図8は、シミュレーションプログラムを実行するコンピュータを示す図である。
以下に、本願の開示するシミュレーション装置およびシミュレーションプログラムの各実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例は開示の技術を限定するものではない。そして、各実施例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
[シミュレーション装置の構成]
実施例1に係るシミュレーション装置について説明する。図1は、実施例1に係るシミュレーション装置の機能構成を示す図である。本実施例に係るシミュレーション装置10は、シミュレーション対象の複数の車両の中から注目車両が選択されると、注目車両に近い車両に詳細モデル、注目車両から離れた車両に簡易モデルを適用して挙動を計算する。図1に示すように、シミュレーション装置10は、第1の入力部11と、第2の入力部12と、第1の表示部13と、第1の記憶部14と、第2の記憶部15と、制御部16とを有する。
また、シミュレーション装置10には、ドライバ90が運転シミュレーションを行うための運転シミュレーション部20が有する第3の入力部21および第2の表示部22が接続されている。なお、運転シミュレーションは、模擬運転とも称される。
これらのうち、まず、第1の表示部13について説明する。第1の表示部13は、シミュレーション結果を表示する。例えば、第1の表示部13は、後述の計算部16cによって計算されたシミュレーション対象の複数の車両の交通流を表示する。第1の表示部13の一例としては、LCD(Liquid Crystal Display)やプロジェクタなどの表示デバイスが挙げられる。
図2は、第1の表示部により表示されるシミュレーション結果の一例を示す図である。図2の例では、道路55上の複数の車両56の交通流が表示されている。
第1の入力部11は、ユーザの操作を受け付けて各種情報を制御部16に入力する。第1の入力部11の一例としては、キーボードやマウスなどを含む操作受付デバイスが挙げられる。
例えば、第1の入力部11は、第1の表示部13に表示されたシミュレーション対象の複数の車両の中から、ユーザに指定された注目車両のID(IDentification)を制御部16に入力する。ここで、注目車両とは、運転シミュレーション部20によりドライバ90が運転シミュレーションを行う車両である。図2の例では、第1の入力部11は、第1の表示部13に表示されたシミュレーション対象の複数の車両56の中から、ユーザに指定された注目車両56aのIDを制御部16に入力する。なお、車両のIDの一例としては、各車両ごとに付された番号が挙げられる。
第2の入力部12は、受け付けた情報を制御部16に入力する入出力インターフェースである。例えば、第2の入力部11は、後述の第3の入力部21から運転操作状態を受け付けて、受け付けた運転操作状態を制御部16に入力する。ここで、運転操作状態に含まれる各種状態の一例として、ハンドル状態、アクセル状態、ブレーキ状態が挙げられる。ハンドル状態の一例としては、ハンドルの操作量を示す値が挙げられる。また、アクセル状態の一例としては、アクセルペダルの操作量を示す値が挙げられる。また、ブレーキ状態の一例としては、ブレーキペダルの操作量を示す値が挙げられる。
第1の記憶部14は、制御部16で実行される各種プログラムを記憶する。また、第1の記憶部14は、計算用モデル14a、映像生成用モデル14bを記憶する。
計算用モデル14aについて説明する。計算用モデル14aは、交通シミュレーションを計算するためのモデルである。例えば、計算用モデル14aは、道路モデル24aと、可変モデル24bと、固定モデル24cとを有する。計算用モデル14aは、シミュレーション対象の各車両ごとに定義されていることが望ましく、この点については図3を用いて後述する。
道路モデル24aは、シミュレーションに用いられる道路モデルである。例えば、道路モデル24aは、各道路のセグメントを一意に識別するためのIDごとに、開始位置、道幅、方角、傾斜、路面状態などを有するデータである。
可変モデル24bおよび固定モデル24cは、シミュレーション対象の複数の車両ごとに定義されたモデルである。このうち、可変モデル24bは、簡略モデル25aと、詳細モデル25bとを有する。簡略モデル25aおよび詳細モデル25bは、車両の内部状態および外部状態を計算するためのモデルである。内部状態には、エンジン状態、動力伝達系状態、タイヤ状態が含まれる。また、外部状態には、車両の位置、進行方向、速度、車種が含まれる。
ここで、簡略モデル25aおよび詳細モデル25bの両モデルの異なる点について説明する。この両モデルでは、計算詳細度が異なる。また、両モデルでは、計算を実行する実行間隔が異なる。
図3や図4に示すように、簡略モデル25aは、簡易プログラム26aおよび周期ΔTvsを有する。簡略モデル25aを適用して計算部16cが車両の内部状態および外部状態を計算する場合には、簡易プログラム26aが、計算部16cにより周期ΔTvsで実行される。周期ΔTvsの一例としては、100msecが挙げられるが、周期ΔTvsはこの値に限られない。
図3や図4に示すように、詳細モデル25bは、詳細プログラム26bおよび周期ΔTvpを有する。詳細モデル25bを適用して計算部16cが車両の内部状態および外部状態を計算する場合には、詳細プログラム26bが、計算部16cにより周期ΔTvpで実行される。周期ΔTvpの一例としては、2msecが挙げられるが、周期ΔTvpはこの値に限られない。
簡略モデル25aは、簡易に車両の内部状態および外部状態を計算するためのモデルである。一方、詳細モデル25bは、詳細に車両の内部状態および外部状態を計算するためのモデルである。そのため、詳細モデル25bを適用して、計算部16cにより車両の内部状態および外部状態を計算した場合の計算結果の精度は、簡略モデル25aを適用して、計算部16cにより車両の内部状態および外部状態を計算した場合の計算結果の精度よりも高くなる。
一方で、詳細モデル25bを適用した場合の単位時間あたりの計算量は、簡略モデル25aを適用した場合の単位時間あたりの計算量よりも多くなる。そのため、シミュレーション対象の全ての車両に詳細モデル25bを適用することは、実用性の観点から現実的ではない。詳細な計算が必要な車両に対しては、詳細モデル25bを適用し、そうでない車両に対しては、簡略モデル25aを適用することが考えられる。そこで、詳細モデル25bは、後述の第2の選択部16bにより、注目車両56aの近傍の車両56に適用する計算モデルとして選択される。また、簡略モデル25aは、第2の選択部16bにより、注目車両56aの近傍に位置しない車両56に適用する計算モデルとして選択される。
図4に示すように、固定モデル24cは、ドライバ状態および運転操作状態を計算するためのドライバ行動計算モデル25cを含む。ドライバ状態には、走行予定経路、認知・判断状態が含まれる。運転操作状態には、ハンドル状態、アクセル状態、ブレーキ状態が含まれる。
図3に示すように、ドライバ行動計算モデル25cは、固定プログラム26cおよび周期ΔTfを有する。固定モデル24cを適用して計算部16cがドライバ状態および運転操作状態を計算する場合には、固定プログラム26cが、計算部16cにより周期ΔTfで実行される。また、周期ΔTfの一例としては、1500msecが挙げられるが、周期ΔTfの値はこれに限られない。
映像生成用モデル14bは、注目車両に応じた映像を生成するためのモデルである。例えば、映像生成用モデル14bは、後述の生成部16dにより用いられて、注目車両を運転するドライバの模擬視界映像が生成される。なお、ドライバは、運転手とも称される。
第1の記憶部14は、例えば、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置である。なお、第1の記憶部14は、上記の種類の記憶装置に限定されるものではなく、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)であってもよい。
図1の説明に戻り、第2の記憶部15は、内部変数15a、参照用データ15b、注目車両情報15cを記憶する。
内部変数15aには、自車両の周辺状態、ドライバ状態、運転操作状態、内部状態、外部状態が含まれる。自車両の周辺状態は、後述の計算部16cにより、参照用データ15bから取得された自車両の周辺の車両の状態である。自車両の周辺の車両の状態の一例としては、各車両IDおよび各時刻ごとの周辺車両の位置、速度、進行方向、角速度、車種などが挙げられる。また、内部変数15aに含まれるドライバ状態、運転操作状態、内部状態、外部状態は、後述の計算部16cにより計算される状態である。
参照用データ15bは、各車両についてドライバ状態および運転状態を計算する際に計算部16cが参照する各車両の周辺状態を含む。例えば、参照用データ15bには、計算部16cが計算した各車両の外部状態が登録される。一例としては、参照用データ15bには、各車両IDおよび各時刻ごとの車両の位置、速度、進行方向、角速度、車種などが含まれる。
注目車両情報15cは、選択された注目車両を識別するための情報である。例えば、注目車両情報15cは、後述の第1の選択部16aにより選択された注目車両のIDである。
第2の記憶部15は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などである。
上述した計算用モデル14a、内部変数15a、参照用データ15bおよび注目車両情報15cの関係の一例を説明する。図3および図4は、実施例1に係る計算用モデル、内部変数、参照用データおよび注目車両情報の関係の一例を模式的に示した図である。
図3においては、計算用モデル14aが14a1、14a2・・・というように複数存在する状態が模式的に表現されている。これは、シミュレーション対象の車両ごとに計算用モデル14aを設けることができることを意味している。例えば、車両ID=nの車両に対して計算用モデル14anが設けられる。具体例を挙げて説明すると、車両ID=1の車両に対して計算用モデル14a1が、車両ID=2の車両に対して計算用モデル14a2が設けられる。シミュレーション対象の車両ごとに設けた計算用モデル14aには、図示していないが、各計算用モデル14aと対応付けられた車両のIDに関する情報を記憶しているものとする。
図3および図4の例は、固定モデル24cは、ドライバ行動計算モデル25cを含むことを示す。また、図3および図4の例は、ドライバ行動計算モデル25cの固定プログラム26cが周期ΔTfで実行されて、内部変数15aの自車両の周辺状態、および道路モデル24aに基づいて、ドライバ状態および運転操作状態が計算されることを示す。また、図3および図4の例は、計算されたドライバ状態および運転操作状態が内部変数15aに登録され、内部変数15aが更新されることを示す。
また、図3および図4の例は、可変モデル24bは、簡略モデル25aおよび詳細モデル25bを含むことを示す。
また、図3および図4の例は、簡略モデル25aの簡易プログラム26aが周期ΔTvsで実行されて、道路モデル24a、直前の運転操作状態、車両の内部状態および外部状態に基づいて、車両の内部状態および外部状態が計算されることを示す。
また、図3および図4の例は、詳細モデル25bの詳細プログラム26bが周期ΔTvpで実行されて、道路モデル24a、直前の運転操作状態、車両の内部状態および外部状態に基づいて、車両の内部状態および外部状態が計算されることを示す。
また、図3および図4の例は、計算された車両の内部状態および外部状態が内部変数15aに登録されることを示す。また、図3および図4の例は、内部変数15aに登録された外部状態が参照用データ15bに登録されて、参照用データ15bの登録内容が更新されることを示す。また、図3および図4の例は、参照用データ15bの登録内容が内部変数15aに登録されることを示す。
また、図3の例は、第3の入力部21からの運転操作状態が内部変数15aに登録されることを示す。また、図3の例は、注目車両情報15cに含まれる注目車両IDが示す車両「CAR3」を運転するドライバ90の模擬視界映像が生成部16dで生成されることを示す。
また、図3の道路モデル24aの例では、IDが「SEG1」である道路のセグメントは、その開始位置が「R1」で、道幅が「W1」で、方角が「D1」で、傾斜が「G1」で、路面状態が「S1」であることを示す。また、図3の道路モデル24aの例では、IDが「SEG2」である道路のセグメントは、その開始位置が「R2」で、道幅が「W2」で、方角が「D2」で、傾斜が「G2」で、路面状態が「S2」であることを示す。また、図3の道路モデル24aの例では、IDが「SEG3」である道路のセグメントは、その開始位置が「R3」で、道幅が「W3」で、方角が「D3」で、傾斜が「G3」で、路面状態が「S3」であることを示す。また、図3の道路モデル24aの例では、IDが「SEG4」である道路のセグメントは、その開始位置が「R4」で、道幅が「W4」で、方角が「D4」で、傾斜が「G4」で、路面状態が「S4」であることを示す。
また、図3の参照用データ15bの例では、IDが「CAR1」の車両は、時刻「T1」のときに、位置が「P1」で、速度が「V1」で、進行方向が「H1」で、角速度が「A1」となる状態であり、車種が「C1」であることを示す。また、図3の参照用データ15bの例では、IDが「CAR2」の車両は、時刻「T2」のときに、位置が「P2」で、速度が「V2」で、進行方向が「H2」で、角速度が「A2」となる状態であり、車種が「C2」であることを示す。また、図3の参照用データ15bの例では、IDが「CAR3」の車両は、時刻「T3」のときに、位置が「P3」で、速度が「V3」で、進行方向が「H3」で、角速度が「A3」となる状態であり、車種が「C3」であることを示す。また、図3の参照用データ15bの例では、IDが「CAR4」の車両は、時刻「T4」のときに、位置が「P4」で、速度が「V4」で、進行方向が「H4」で、角速度が「A4」となる状態であり、車種が「C4」であることを示す。
図1の説明に戻り、第3の入力部21は、ドライバの運転の操作状態を検出し、検出した操作状態をシミュレーション装置10に入力するデバイスである。例えば、第3の入力部21は、ハンドル、アクセルペダル、ブレーキペダルを有し、ドライバ90によるハンドルの操作量、アクセルペダルの操作量、ブレーキペダルの操作量を検出し、検出した操作量をシミュレーション装置10に入力する。
第2の表示部22は、ドライバの運転シミュレーションのための画像を表示する。例えば、第2の表示部22は、後述の生成部16dにより生成された、注目車両を運転するドライバの模擬視界映像を表示する。第2の表示部22の一例としては、LCD(Liquid Crystal Display)やプロジェクタなどの表示デバイスが挙げられる。
これら第3の入力部21および第2の表示部22により、ドライバ90は、運転シミュレーションを行うことが可能となる。また、運転シミュレーション部20では、映像のみならず、より現実に近い模擬運転環境を実現するため、音、振動、加速度などを発生する手段を追加することができる。
制御部16は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。制御部16は、図1に示すように、第1の選択部16aと、第2の選択部16bと、計算部16cと、生成部16dとを有する。
第1の選択部16aは、注目車両を選択する。例えば、第1の選択部16aは、第1の入力部11から入力されたIDを取得する。第1の選択部16aは、計算用モデル14aに含まれるシミュレーション対象の複数の車両のIDを取得する。第1の選択部16aは、入力部11から入力されたIDと一致するシミュレーション対象の車両を注目車両として選択する。
先の図2の例では、第1の選択部16aは、シミュレーション対象の複数の車両56の中から、ユーザに指定された注目車両56aを選択する。
第2の選択部16bは、注目車両以外のシミュレーション対象の車両の各々について、注目車両との位置関係に基づいて、計算詳細度が異なる複数の計算モデルの中から、その車両に適用する計算モデルを選択する。第2の選択部16bは、シミュレーション対象の各車両ごとに設けられた計算用モデル14aごとに、各計算用モデル14aが対象とする車両の挙動を、簡略モデル25aと詳細モデル25bとの何れを用いて計算すべきかを決定する。その意味では、第2の選択部16bは、計算用モデル14aの中に仮想的に含まれると表現できる。そのため、図3および図4では、第2の選択部16bを点線で表現している。
例えば、車両ID=1である車両に対応付けられた計算用モデル14a1の第2の選択部16bは、注目車両(車両ID≠1であるとする)の進行方向を参照用データ15bから取得する。この第2の選択部16bは、注目車両の現在位置から進行方向に第1の所定距離、例えば、50m離れた位置を特定する。この第2の選択部16bは、計算用モデル14a1に対応づいている車両ID=1である車両が、前記で特定した位置から第2の所定距離内、すなわち、特定した位置を中心とする半径が所定距離の円の領域内に存在するか否か、すなわち、注目車両の近傍に存在するか否かを判定する。そして、計算用モデル14a1の第2の選択部16bは、車両ID=1の車両が注目車両の近傍に存在すると判定された場合に、適用する計算モデルとして、上記の簡略モデル25aおよび詳細モデル25bのうち、詳細モデル25bを選択する。また、計算用モデル14a1の第2の選択部16bは、車両ID=1の車両が、注目車両の近傍に存在すると判定されなかった場合に、適用する計算モデルとして簡略モデル25aを選択する。別の言い方をすれば、第2の選択部16bは、注目車両との距離が所定以内か否かという基準に基づいて計算モデルを選択する。
図5は、ある車両について定義された第2の選択部による計算モデルの選択例を示す図である。例えば、車両ID=1である車両であれば、計算用モデル14a1の第2の選択部16bによる選択例ということになる。図5の例では、計算用モデル14a1の第2の選択部16bは、注目車両51の進行方向Xを参照用データ15bから取得する。計算用モデル14a1の第2の選択部16bは、注目車両51の現在位置Pから進行方向に第1の所定距離、例えば、50m離れた位置Qを特定する。計算用モデル14a1の第2の選択部16bは、位置Qから第2の所定距離内に存在する車両52を注目車両51の近傍の車両として決定する。すなわち、計算用モデル14a1の第2の選択部16bは、位置Qを中心とする半径が第2の所定距離、例えば100mの円の領域70内に存在する車両52を注目車両51の近傍の車両として決定する。そして、計算用モデル14a1の第2の選択部16bは、上記の簡略モデル25aおよび詳細モデル25bのうち、詳細モデル25bを近傍の車両に適用する計算モデルとして選択する。また、計算用モデル14a1の第2の選択部16bは、簡略モデル25aを近傍の車両以外のシミュレーション対象の車両53に適用する計算モデルとして選択する。
このように、注目車両の近傍の車両に適用する計算モデルとして、詳細モデル25bを適用する理由は、模擬視界映像に含まれ、その挙動がはっきりとドライバ90により確認できる範囲であるため、詳細な挙動が計算される必要があるからである。また、注目車両以外の車両に適用する計算モデルとして、簡略モデル25aを適用するのは、次のような理由による。すなわち、近傍の車両以外の車両が模擬視界映像に含まれても、ドライバ90は、その挙動を確認し難いため、挙動を詳細に計算する必要がなく、単位時間あたりの計算量が、より少ない計算モデルを適用したほうが処理時間が少なくてすむからである。
なお、個々の車両について定義された第2の選択部16bは、領域70内に存在する車両52であっても、車両52の進行方向および速度から、所定時間後に領域70内に存在しないことを予測した場合には、このような車両52に対しては、簡略モデル25aを選択することもできる。また、第2の選択部16bは、領域70内に存在しない車両53であっても、車両53の進行方向および速度から、所定時間後に領域70内に存在することを予測した場合には、このような車両53に対しては、詳細モデル25bを選択することもできる。
また、領域70は上記のものに限られず、個々の車両について定義された第2の選択部16bは、個々の車両ごとに、領域70を任意の形状で、任意の大きさで、任意の位置に設定できる。第2の選択部16bが、シミュレーション対象の各車両について、どの計算モデルを用いて挙動を算出すべきかを決定するので、任意に選択された車両およびその他の車両について、シミュレーションを行うことができる。
計算部16cは、注目車両以外の車両の各々に適用された計算モデルを用いて、注目車両以外の車両の各々の挙動を計算する。また、計算部16cは、注目車両に対応する計算モデルを用いて、注目車両の挙動を計算する。
例えば、計算部16cは、先の図3および図4の例に示すように、ドライバ行動計算モデル25cの固定プログラム26cを周期ΔTfで実行することで、次のような処理を周期ΔTfで実行する。すなわち、計算部16cは、参照用データ15bの自車両の周辺状態を取得し、取得した周辺状態を内部変数15aに登録し、内部変数15aを更新する。計算部16cは、内部変数15aの自車両の周辺状態、および道路モデル24aに基づいて、ドライバ状態および運転操作状態を計算する。また、計算部16cは、計算したドライバ状態および運転操作状態を内部変数15aに登録し、内部変数15aを更新する。なお、計算部16cは、取得した自車両の周辺状態に対して、必要に応じて時間補間などの処理を施してもよい。
また、計算部16cは、簡略モデル25aが適用された車両については、簡略モデル25aの簡易プログラム26aを周期ΔTvsで実行することで、次のような処理を行う。すなわち、計算部16cは、道路モデル24a、内部変数15aの運転操作状態、車両の内部状態および外部状態に基づいて、車両の内部状態および外部状態を計算する。
また、計算部16cは、詳細モデル25bが適用された車両については、詳細モデル25bの詳細プログラム26bを周期ΔTvpで実行することで、次のような処理を行う。すなわち、計算部16cは、道路モデル24a、内部変数15aの運転操作状態、車両の内部状態および外部状態に基づいて、車両の内部状態および外部状態を計算する。
また、計算部16cは、注目車両については、詳細モデル25bの詳細プログラム26bを周期ΔTvpで実行することで、次のような処理を行う。すなわち、計算部16cは、第3の入力部21から入力された運転操作状態を取得し、取得した運転操作状態を内部変数15aに登録し、内部変数15aを更新する。計算部16cは、道路モデル24a、内部変数15aの運転操作状態、車両の内部状態および外部状態に基づいて、車両の内部状態および外部状態を計算する。
また、計算部16cは、計算した車両の内部状態および外部状態を内部変数15aに登録し、内部変数15aを更新する。また、計算部16cは、内部変数15aに登録した外部状態を参照用データ15bに登録し、参照用データ15bの登録内容を更新する。
図6Aは、詳細モデルを用いた計算部による車両の挙動計算の一例を示す図である。図6Aの例では、詳細モデル25bを用いた場合の挙動計算が例示されている。図6Aの例では、計算部16cは、アクセル状態、内部変数15aのエンジン状態および動力伝達系状態に基づいて、エンジン状態を計算する。なお、エンジン状態に含まれる状態の一例としては、回転数や、出力トルクが挙げられる。また、動力伝達系状態に含まれる状態の一例としては、ギア選択、ギア比、伝達ロスが挙げられる。
また、図6Aの例では、計算部16cは、計算したエンジン状態を内部変数15aに登録し、内部変数15aを更新する。
また、図6Aの例では、計算部16cは、内部変数15aのエンジン状態、動力伝達系状態およびタイヤ状態に基づいて、動力伝達系状態を計算する。なお、タイヤ状態に含まれる状態の一例としては、タイヤの位置、方向、スリップ量、角度、加えられた力、トルク、回転速度が挙げられる。
また、図6Aの例では、計算部16cは、計算した動力伝達系状態を内部変数15aに登録し、内部変数15aを更新する。
また、図6Aの例では、計算部16cは、ブレーキ状態、ハンドル状態、道路モデル24a、内部変数15aの動力伝達系状態、タイヤ状態およびボディ状態に基づいて、タイヤ状態を計算する。なお、ボディ状態に含まれる状態の一例としては、加えられた力、トルク、加速度、角加速度が挙げられる。
また、図6Aの例では、計算部16cは、計算したタイヤ状態を内部変数15aに登録し、内部変数15aを更新する。
また、図6Aの例では、計算部16cは、内部変数15aのタイヤ状態、ボディ状態、自車両の外部状態に基づいて、ボディ状態を計算するとともに、外部状態を計算する。また、図6Aの例では、計算部16cは、計算したボディ状態を内部変数15aに登録し、内部変数15aを更新する。また、図6Aの例では、計算部16cは、計算した外部状態を内部変数15aに登録し、内部変数15aを更新する。また、図6Aの例では、計算部16cは、内部変数15aに登録し、更新した外部状態を、参照用データ15bに登録し、参照用データ15bを更新する。
このように、図6Aの例では、計算部16cは、詳細モデル25bを用いた場合には、エンジン状態、動力伝達系状態およびタイヤ状態などの物理計算を行い、外部状態を計算する。それゆえ、図6Aの例では、物理計算を行わず、外部状態を計算した場合と比較して、より計算詳細度が高い外部状態の計算結果を得ることができる。
図6Bは、簡略モデルを用いた計算部による車両の挙動計算の一例を示す図である。図6Bの例では、簡略モデル25aを用いた場合の挙動計算が例示されている。図6Bの例では、計算部16cは、アクセル状態、ブレーキ状態、ハンドル状態、道路モデル24a、内部変数15aのボディ状態に基づいて、ボディ状態を計算するとともに、外部状態を計算する。また、図6Bの例では、計算部16cは、計算したボディ状態を内部変数15aに登録し、内部変数15aを更新する。また、図6Bの例では、計算部16cは、計算した外部状態を内部変数15aに登録し、内部変数15aを更新する。また、図6Bの例では、計算部16cは、内部変数15aに登録し、更新した外部状態を、参照用データ15bに登録し、参照用データ15bを更新する。
このように、図6Bの例では、計算部16cは、詳細モデル25bを用いた場合には、物理計算を行わず、外部状態を計算する。それゆえ、図6Bの例では、複雑な物理計算を行わないため、複雑な物理計算を行い、外部状態を計算した場合と比較して、単位時間あたりの計算量が少なくなる。
そして、計算部16cは、計算したシミュレーション対象の複数の車両の交通流を表示するように、第1の表示部11にシミュレーション結果を送信する。
図1の説明に戻り、生成部16dは、注目車両のドライバの模擬視界映像を生成する。例えば、生成部16dは、映像生成用モデル14bと、参照用データ15bの注目車両情報15cが示す注目車両が示す外部状態と、注目車両の近傍に位置する車両が示す外部状態とに基づいて、模擬視界映像を生成する。なお、生成部16dは、毎秒、所定数のフレーム、例えば、毎秒60フレームで模擬視界映像を生成するが、模擬視界映像を生成する周期はこれに限られない。
制御部16は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路またはCPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などの電子回路である。 また、生成部16dのみを分離することもできる。例えば、生成部16dを、グラフィックプロセッサとすることもできる。
[処理の流れ]
次に、本実施例に係るシミュレーション装置10の処理の流れを説明する。以下の図7A〜図7Cで説明する各処理は、各々独立して実行される。図7Aは、実施例1に係る第1の選択処理の手順を示すフローチャートである。この第1の選択処理は、シミュレーション装置10の電源がONの間、繰り返し実行される。
図7Aに示すように、第1の入力部11からIDが入力された場合(ステップS101肯定)には、第1の選択部16aは、計算用モデル14aに含まれるシミュレーション対象の複数の車両のIDを取得する(ステップS102)。
第1の選択部16aは、入力部11から入力されたIDと一致するシミュレーション対象の車両を注目車両として決定し(ステップS103)、処理を終了する。
図7Bは、個々の車両についての、実施例1に係る固定計算処理の手順を示すフローチャートである。この固定計算処理は、シミュレーション装置10の電源がONの間、実行される。
図7Bに示すように、計算部16cは、現在の時刻が処理を実行する時刻Tfであるか否かを判定する(ステップS201)。現在の時刻が処理を実行する時刻Tfでない場合(ステップS201否定)には、計算部16cは、実行可能な時刻Tfとなるまで待機し(ステップS202)、ステップS201に戻る。
一方、現在の時刻が処理を実行する時刻Tfである場合(ステップS201肯定)には、計算部16cは、固定モデル24cを用いて車両の挙動を計算する(ステップS203)。そして、計算部16cは、計算結果を内部変数15aに登録し、内部変数15aを更新するとともに、内部変数15aの外部状態を参照用データ15bに登録し、参照用データ15bを更新する(ステップS204)。
計算部16cは、時刻TfにΔTfを加えた時刻(Tf+ΔTf)を、次の計算を実行する時刻である計算対象時刻として求める(ステップS205)。そして、計算部16cは、処理を続行するか否かを判定する(ステップS206)。処理を続行する場合(ステップS206肯定)には、ステップS201に戻る。一方、処理を終了する場合(ステップS206否定)には、処理を終了する。
図7Cは、個々の車両についての、実施例1に係る可変計算処理の手順を示すフローチャートである。この可変計算処理は、シミュレーション装置10の電源がONの間、実行される。
図7Cに示すように、計算部16cは、現在の時刻が処理を実行する時刻Tvであるか否かを判定する(ステップS301)。現在の時刻が処理を実行する時刻Tvでない場合(ステップS301否定)には、計算部16cは、実行可能な時刻Tvとなるまで待機し(ステップS302)、ステップS301に戻る。
一方、現在の時刻が処理を実行する時刻Tvである場合(ステップS301肯定)には、計算部16cは、現在選択されている計算モデルを用いて車両の挙動を計算する(ステップS303)。そして、計算部16cは、計算結果を内部変数15aに登録し、内部変数15aを更新するとともに、内部変数15aの外部状態を参照用データ15bに登録し、参照用データ15bを更新する(ステップS304)。
そして、計算対象となっている車両について定義された第2の選択部16b、例えば、計算対象になっているのが車両ID=1の車両であれば、計算モデル14a1の第2の選択部16bは、挙動計算対象である本車両が、詳細モデル適用の対象か否かを判定する(ステップS305)。本車両が、詳細モデル適用の対象である場合(ステップS305肯定)には、第2の選択部16bは、詳細モデル25bを本車両に適用する計算モデルとして選択する(ステップS306)。
そして、計算部16cは、時刻TvにΔTvpを加えた時刻(Tv+ΔTvp)を、次の計算を実行する時刻である計算対象時刻として求める(ステップS307)。そして、計算部16cは、処理を続行するか否かを判定する(ステップS310)。処理を続行する場合(ステップS310肯定)には、ステップS301に戻る。一方、処理を終了する場合(ステップS310否定)には、処理を終了する。
また、本車両が、詳細モデル適用の対象でない場合(ステップS305否定)には、第2の選択部16bは、簡略モデル25aを本車両に適用する計算モデルとして選択する(ステップS308)。そして、計算部16cは、時刻TvにΔTvsを加えた時刻(Tv+ΔTvs)を、次の計算を実行する時刻である計算対象時刻として求め(ステップS309)、ステップ310へ進む。
[実施例1の効果]
上述してきたように、本実施例に係るシミュレーション装置10は、シミュレーション対象の複数の車両のうち、注目車両を選択する。また、本実施例に係るシミュレーション装置10は、注目車両と、注目車両以外の各車両との位置関係に基づいて、次のような処理を行う。すなわち、本実施例に係るシミュレーション装置10は、個々の車両ごとに、車両の挙動を計算するための複数の計算モデルであって、計算詳細度が各々異なる簡略モデル25a、詳細モデル25bの中から、注目車両以外の各車両に適用する計算モデルを選択する。例えば、本実施例に係るシミュレーション装置10は、注目車両の近傍の車両には、計算詳細度が所定値より高い計算モデルである詳細モデル25bを選択する。また、本実施例に係るシミュレーション装置10は、注目車両から離れた車両には、計算詳細度が所定値以下の計算モデルである簡略モデル25aを選択する。そして、本実施例に係るシミュレーション装置10は、注目車両以外の各車両に適用する計算モデルを用いて、注目車両以外の各車両の挙動を計算するとともに、詳細モデル25bを用いて注目車両の挙動を計算する。このように、本実施例によれば、シミュレーション対象の全ての車両を区別してシミュレーションを行っているので、任意のタイミングで、任意に選択した注目車両およびその周辺の車両の詳細なシミュレーションを行うことができる。
また、本実施例に係るシミュレーション装置10は、注目車両との位置関係に応じて、単位時間あたりの計算量が適切となる計算モデルを各車両ごとに選択する。したがって、本実施例によれば、単純に全車両に計算詳細度が高い計算モデルを適用した場合と比較して、単位時間あたりの計算量を削減することができる。仮に、シミュレーション対象の車両の台数が1万台程度となる場合について想定する。全ての車両について、計算詳細度の高い計算モデルを用いた場合には、総計算量は、車両100台の場合の100倍となり、膨大なリソースが必要となる。これに対して、計算詳細度が所定値より高い計算モデルが選択される車両の台数を100台、それ以外の約9900台の車両は所定値より計算詳細度の低いモデルが選択される場合を想定する。このような場合に、計算詳細度の低い計算モデルの車両1台あたりの単位時間あたりの計算量が、計算詳細度の高い計算モデルの車両1台あたりの単位時間あたりの計算量の100分の1程度になるような計算モデルをそれぞれ採用すれば、次のような結果となる。すなわち、車両100台について計算詳細度の高い計算モデルを用いて計算する場合の2倍程度の総計算量(9900÷100+100=199)で、車両1万台の挙動のシミュレーションを行うことができる。
広域の道路上の多数の車両のうち、模擬運転車両についての模擬視界表示に関係の無い大部分の車両については、模擬運転車両近傍の車両ほど詳細なシミュレーションを行う必要は無い場合が多い。したがって、本実施例によれば、広域の道路上の多数の車両挙動のシミュレーションをリアルタイムで行うとともに、注目車両について、高品質なドライビングシミュレーション環境を実現することが可能となる。なお、領域によって計算周期のみを変更する方法では、簡略計算による計算削減量の度合いが低いばかりでなく、長い計算周期でも安定的な計算を行える計算モデルを使用する必要がある。このため、領域によって計算周期のみを変更する方法では、短い計算周期においても短周期での振動現象などを再現することが難しいなどの問題がある。一方で、本実施例によれば、計算周期ごとに最適の計算モデルを使用することが可能であるため、かかる問題は発生しない。
さて、これまで開示の装置に関する実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
[選択個数]
上記の実施例1では、1台の注目車両を選択する場合について例示したが、開示の装置はこれに限定されない。例えば、開示の装置は、1台のみならず、2台、3台など少なくとも1台以上の注目車両を選択することができる。
[シミュレーション]
また、上記の実施例1では、シミュレーション対象の車両の交通流シミュレーションを行うとともに、運転を模擬する運転シミュレーションを行う場合について例示したが、開示の装置はこれに限定されない。例えば、開示の装置は、交通流シミュレーションのみを行うことができる。
[計算モデル]
また、上記の実施例1では、計算詳細度が異なる2種類の計算モデルをそれぞれ、対応する車両の挙動を計算する際に用いる場合について例示したが、開示の装置はこれに限定されない。例えば、開示の装置は、計算詳細度が異なる3種類以上の計算モデルをそれぞれ、対応する車両の挙動を計算する際に用いることができる。この場合、例えば、注目車両と、各車両との距離に応じて、上記の実施例1と同様の原理で、各車両の挙動の計算に適した計算モデルを適用することができる。また、予め不連続で計算詳細度が異なる計算モデルを複数用いるのではなく、連続的に計算詳細度が変化する計算モデルを用いるようにしてもよい。これにより、開示の装置は、より柔軟なシミュレーションを行うことが可能となる。
これらの、計算詳細度が異なる計算モデルの種類、および、それを選択するための前記第2の選択部は、個々の車両ごとに計算モデルの種類や数が異なったり、個々の車両ごとに第2の選択部が選択処理を行う際の選択基準が異なったりしても良い。例えば、大型車について適用可能な計算モデルA、計算モデルB、計算モデルC、小型車について適用可能な計算モデルD、計算モデルE、二輪車について適用可能な計算モデルF、計算モデルG,と言うように、車両種別ごとに計算モデルの種類や数を異ならせても良い。また例えば、大型車について計算モデルを選択する際の基準X、小型車について計算モデルを選択する際の基準Y、二輪車について計算モデルを選択する際の基準Z、と言うように、車両種別ごとに計算モデルを選択する際の基準を異ならせてもよい。また、第2の選択部は、実施例1で記載した基準と車両種別ごとの選択基準との両方を用いて計算モデルの選択を行っても良い。これにより、大型車や小型車、二輪車などのように車種が異なる場合に、それぞれに適した計算モデルを選択することができる。また、特定の車両について継続的に詳細シミュレーションを行う必要がある場合などに、前記注目車両との位置関係とは無関係に計算モデルを選択することができる。
また、上記の実施例1では、固定モデル24cを用いてドライバ状態や、運転操作状態を計算し、可変モデル24bを用いて車両の内部状態や、外部状態を計算する場合について例示したが、開示の装置はこれに限定されない。例えば、開示の装置は、固定モデルを用いて車両の内部状態や、外部状態を計算することもできる。また、開示の装置は、可変モデルを用いてドライバ状態や、運転操作状態を計算することもできる。
[道路モデル]
また、上記の実施例1では、道路モデル24aを、車両が走行する道路を定義した静的なデータとする場合について例示したが、開示の装置はこれに限定されない。例えば、開示の装置は、道路モデル24aに、信号機の信号状態などのような動的なデータを含めることができる。これにより、開示の装置は、信号状態などの刻々と変化する状況に対応するシミュレーションを行うことが可能となる。
[模擬視界映像]
また、上記の実施例1では、模擬視界映像を生成する視点は、注目車両に固定である場合について例示したが、開示の装置はこれに限定されない。例えば、開示の装置は、かかる視点を注目車両以外に設定することができる。例えば、開示の装置は、道路に対して固定した視点を設定することができる。また、車両以外の移動物に対して固定した視点を設定することができる。その場合、それらの視点を基準として、詳細モデルを適用する範囲を定めればよい。また、それらの視点は任意のタイミングで任意に変更することも可能である。
[計算周期]
また、上記の実施例1では、周期ΔTf、ΔTvs、ΔTvpが一定の値である場合について例示したが、開示の装置はこれに限定されない。例えば、開示の装置は、状況に応じて周期ΔTf、ΔTvs、ΔTvpを変更することができる。これにより、開示の装置は、状況に応じた、より柔軟なシミュレーションを行うことができる。また、開示の装置は、イベントが発生したときのみ計算プログラムを実行するようにしてもよい。これにより、開示の装置は、イベントの発生に応じたシミュレーションを行うことができる。
また、実施例1において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともできる。また、本実施例において説明した各処理のうち、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。例えば、図7BのステップS206、図7CのステップS310において、それぞれ、処理を続行するか否かを人間が判断して、判断結果を第1の入力部11から入力してもよい。
また、各種の負荷や使用状況などに応じて、各実施例において説明した各処理の各ステップでの処理を任意に細かくわけたり、あるいはまとめたりすることができる。また、ステップを省略することもできる。例えば、図7Bに示すステップS202、図7Cに示すステップS302を省略することもできる。
また、各種の負荷や使用状況などに応じて、各実施例において説明した各処理の各ステップでの処理の順番を変更できる。例えば、図7Cに示すステップS301〜304の処理を行う前に、ステップS305〜310の処理を行うこともできる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的状態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、図1に示す第1の選択部16aと第2の選択部16bとが統合されてもよい。
[シミュレーションプログラム]
また、上記の実施例で説明したシミュレーション装置の各種の処理は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータシステムで実行することによって実現することもできる。そこで、以下では、図8を用いて、上記の実施例で説明したシミュレーション装置と同様の機能を有するシミュレーションプログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図8は、シミュレーションプログラムを実行するコンピュータを示す図である。
図8に示すように、実施例2におけるコンピュータ300は、CPU(Central Processing Unit)310、ROM(Read Only Memory)320、HDD(Hard Disk Drive)330、RAM(Random Access Memory)340とを有する。これら300〜340の各部は、バス400を介して接続される。
ROM320には、上記の実施例1で示す第1の選択部16aと、第2の選択部16bと、計算部16cと、生成部16dと同様の機能を発揮するシミュレーションプログラム320aが予め記憶される。なお、シミュレーションプログラム320aについては、適宜分離しても良い。例えば、第1の選択部16aと、第2の選択部16bと、計算部16cと同様の機能を発揮するプログラムと、生成部16dと同様の機能を発揮するプログラムとに分離しても良い。
そして、CPU310が、シミュレーションプログラム320aをROM320から読み出して実行する。
そして、HDD330には、道路モデル、可変モデル、固定モデルが設けられる。これら道路モデル、可変モデルおよび固定モデルのそれぞれは、図1に示した道路モデル24aと、可変モデル24bと、固定モデル24cのそれぞれに対応する。
そして、CPU310は、道路モデルと、可変モデルと、固定モデルとを読み出してRAM340に格納する。さらに、CPU310は、RAM340に格納された道路モデルデータと、可変モデルデータと、固定モデルデータとを用いて、シミュレーションプログラムを実行する。なお、RAM340に格納される各データは、常に全てのデータがRAM340に格納される必要はなく、処理に必要なデータのみがRAM340に格納されれば良い。
なお、上記したシミュレーションプログラムについては、必ずしも最初からROM320に記憶させておく必要はない。
例えば、コンピュータ300に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」にプログラムを記憶させておく。そして、コンピュータ300がこれらからプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
さらには、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ300に接続される「他のコンピュータ(またはサーバ)」などにプログラムを記憶させておく。そして、コンピュータ300がこれらからプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
以上説明した実施形態及びその変形例に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)シミュレーション対象の複数の車両のうち、少なくとも1台の第1の車両を選択する第1の選択部と、
車両の挙動を計算するための複数の計算モデルであって、計算詳細度が各々異なる複数の計算モデルの中から、前記第1の選択部により選択された第1の車両と前記第1の車両以外の複数の第2の車両との位置関係に基づいて、該複数の第2の車両に適用する計算モデルを選択する第2の選択部と、
前記第2の選択部により選択された、前記複数の第2の車両の各々の計算モデルを用いて、前記複数の第2の車両の各々の挙動を計算するとともに、前記第1の車両の挙動を計算する計算部と
を有することを特徴とするシミュレーション装置。
(付記2)前記第2の選択部は、前記第1の車両から、前記第1の車両の進行方向に所定距離離れた位置を中心とする所定半径の円の領域内に存在する前記第2の車両に対しては、所定値より高い計算詳細度の計算モデルを選択し、該領域内に存在しない前記第2の車両に対しては、前記所定値以下の計算詳細度の計算モデルを選択する
ことを特徴とする付記1に記載のシミュレーション装置。
(付記3)前記第2の選択部は、前記領域内に存在する前記第2の車両であっても、所定時間後に前記領域内に存在しないことを予測した場合には、該第2の車両に対しては、前記所定値以下の計算詳細度の計算モデルを選択するとともに、前記領域内に存在しない前記第2の車両であっても、前記所定時間後に前記領域内に存在することを予測した場合には、該第2の車両に対しては、前記所定値より高い計算詳細度の計算モデルを選択する
ことを特徴とする付記2に記載のシミュレーション装置。
(付記4)前記第2の選択部は、前記複数の車両を複数の種類に分ける種別ごとに異なる基準を用いて前記計算モデルを選択することを特徴とする付記1に記載のシミュレーション装置。
(付記5)前記第1の選択部により選択された第1の車両に対応する映像であって、運転シミュレーション用の映像を生成する生成部
をさらに有することを特徴とする付記1〜4の何れか一つに記載のシミュレーション装置。
(付記6)前記計算モデルは、前記複数の車両を複数の種類に分ける種別ごとに異なっていることを特徴とする付記1に記載のシミュレーション装置。
(付記7)コンピュータに、
シミュレーション対象の複数の車両のうち、少なくとも1台の第1の車両を選択し、
車両の挙動を計算するための複数の計算モデルであって、計算詳細度が各々異なる複数の計算モデルの中から、選択された第1の車両と前記第1の車両以外の複数の第2の車両との位置関係に基づいて、該複数の第2の車両に適用する計算モデルを選択し、
選択された、前記複数の第2の車両の各々の計算モデルを用いて、前記複数の第2の車両の各々の挙動を計算するとともに、前記第1の車両の挙動を計算する
処理を実行させることを特徴とするシミュレーションプログラム。
(付記8)前記各第2の車両に適用する計算モデルを選択する処理は、前記第1の車両から、前記第1の車両の進行方向に所定距離離れた位置を中心とする所定半径の円の領域内に存在する前記第2の車両に対しては、所定値より高い計算詳細度の計算モデルを選択し、該領域内に存在しない前記第2の車両に対しては、前記所定値以下の計算詳細度の計算モデルを選択する
ことを特徴とする付記7に記載のシミュレーションプログラム。
(付記9)前記各第2の車両に適用する計算モデルを選択する処理は、前記領域内に存在する前記第2の車両であっても、所定時間後に前記領域内に存在しないことを予測した場合には、該第2の車両に対しては、前記所定値以下の計算詳細度の計算モデルを選択するとともに、前記領域内に存在しない前記第2の車両であっても、前記所定時間後に前記領域内に存在することを予測した場合には、該第2の車両に対しては、前記所定値より高い計算詳細度の計算モデルを選択する
ことを特徴とする付記8に記載のシミュレーションプログラム。
(付記10)前記各第2の車両に適用する計算モデルを選択する処理は、前記複数の車両を複数の種類に分ける種別ごとに異なる基準を用いて前記計算モデルを選択することを特徴とする付記7に記載のシミュレーションプログラム。
(付記11)コンピュータに、
選択された第1の車両に対応する映像であって、運転シミュレーション用の映像を生成する処理
をさらに実行させることを特徴とする付記7〜10の何れか一つに記載のシミュレーションプログラム。
(付記12)前記計算モデルは、前記複数の車両を複数の種類に分ける種別ごとに異なっていることを特徴とする付記7に記載のシミュレーションプログラム。
10 シミュレーション装置
11 第1の入力部
12 第2の入力部
13 第1の表示部
14 第1の記憶部
14a 計算用モデル
15 第2の記憶部
15a 内部変数
15b 参照用データ
15c 注目車両情報
16 制御部
16a 第1の選択部
16b 第2の選択部
16c 計算部
16d 生成部
21 第3の入力部
22 第2の表示部
24a 道路モデル
24b 可変モデル
24c 固定モデル
25a 簡略モデル
25b 詳細モデル
26a 簡易プログラム
26b 詳細プログラム
26c 固定プログラム

Claims (6)

  1. シミュレーション対象の複数の車両のうち、少なくとも1台の第1の車両を選択する第1の選択部と、
    車両の挙動を計算するための複数の計算モデルであって、計算詳細度が各々異なる複数の計算モデルの中から、前記第1の選択部により選択された第1の車両の進行方向に所定距離離れた位置を基準とした位置関係に基づいて、前記第1の車両以外の複数の第2の車両に適用する計算モデルを選択する第2の選択部と、
    前記第2の選択部により選択された、前記複数の第2の車両の各々の計算モデルを用いて、前記複数の第2の車両の各々の挙動を計算するとともに、前記第1の車両に対応する計算モデルを用いて、前記第1の車両の挙動を計算する計算部と
    を有することを特徴とするシミュレーション装置。
  2. 前記第2の選択部は、前記第1の車両から、前記第1の車両の進行方向に所定距離離れた位置を中心とする所定半径の円の領域内に存在する前記第2の車両に対しては、所定値より高い計算詳細度の計算モデルを選択し、該領域内に存在しない前記第2の車両に対しては、前記所定値以下の計算詳細度の計算モデルを選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載のシミュレーション装置。
  3. 前記第2の選択部は、前記領域内に存在する前記第2の車両であっても、当該第2の車両の進行方向および速度から、所定時間後に前記領域内に存在しないことを予測した場合には、該第2の車両に対しては、前記所定値以下の計算詳細度の計算モデルを選択するとともに、前記領域内に存在しない前記第2の車両であっても、当該第2の車両の進行方向および速度から、前記所定時間後に前記領域内に存在することを予測した場合には、該第2の車両に対しては、前記所定値より高い計算詳細度の計算モデルを選択する
    ことを特徴とする請求項2に記載のシミュレーション装置。
  4. 前記第2の選択部は、前記複数の車両を複数の種類に分ける種別ごとに異なる基準を用いて前記計算モデルを選択することを特徴とする請求項1に記載のシミュレーション装置。
  5. 前記第1の選択部により選択された第1の車両のドライバの視界を疑似的に示した映像であって、運転シミュレーション用の映像を生成する生成部
    をさらに有することを特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載のシミュレーション装置。
  6. コンピュータに、
    シミュレーション対象の複数の車両のうち、少なくとも1台の第1の車両を選択し、
    車両の挙動を計算するための複数の計算モデルであって、計算詳細度が各々異なる複数の計算モデルの中から、選択された第1の車両の進行方向に所定距離離れた位置を基準とした位置関係に基づいて、前記第1の車両以外の複数の第2の車両に適用する計算モデルを選択し、
    選択された、前記複数の第2の車両の各々の計算モデルを用いて、前記複数の第2の車両の各々の挙動を計算するとともに、前記第1の車両に対応する計算モデルを用いて、前記第1の車両の挙動を計算する
    処理を実行させることを特徴とするシミュレーションプログラム。
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