JP5683672B1 - 電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】汎用の整流素子を用い、部品点数を抑えて、容易に組立ができる電源装置を得ることを目的とする。【解決手段】トランス2と、トランス2の二次巻線22、23に接続される対をなす整流素子31、32を有し、二次巻線22、23からの出力電流を整流する整流回路3と、二次巻線22、23を封止する封止体6と、を備えた電源装置100であって、封止体6には、対をなす整流素子31、32の端子3tの配列に応じて形成され、対をなす整流素子31、32ごとに端子3tを嵌め合せることで、二次巻線22、23と対をなす整流素子31、32との間、および対をなす整流素子31、32どうしを電気接続させる複数の接続端子(接続孔61)が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、トランスと整流素子とを備えた電源装置に関するものである。
交流電圧を直流電圧へ変換、あるいは直流電圧を別の直流電圧に変換する電源装置は、広く産業界で利用されている。しかし、電源装置のトランス周辺部は、一次巻線、二次巻線、およびコアとの絶縁を確保するための絶縁部材、整流素子との接続部材など構成部品が多く、組立が複雑な構造となる。なかでも、スイッチング電源は、従来のリニア電源に比べて、小型化・高効率化が可能な分、その影響が顕著に顕れる。
そこで、樹脂モールドにより、一次側コイル(巻線)ユニットおよび二次側コイル(巻線)ユニットを絶縁部材と一体化したトランス、およびそのトランスを使用した直流電源回路が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−173840号公報(段落0013〜0020、図1〜図5)
しかしながら、上記のようにトランス部分を一体化しただけでは、トランス部分の部品点数を削減できても、電源装置を構成する際に、二次巻線と整流素子を接続する部材、および、整流素子と出力端子を接続する部材が別途必要である。その結果、電源装置としては、部品点数が多くなるとともに、整流素子の端子を接続する際の位置決めが複雑となり、製造時の組立が複雑になるという課題が存在する。
この課題を解決するために、例えば二次巻線側の整流回路を端子台の機能を備えたダイオードモジュールで構成し、二次巻線をダイオードモジュールに接続し、ダイオードモジュールを筐体に接続することで、二次巻線と整流素子の接続部材および整流素子と出力端子の接続部材を削減する方法がある。しかしながら、二次巻線側の整流回路にダイオードモジュールを使用することは、汎用パッケージの整流素子を使用する場合と比較してコストアップとなり、設計自由度も制約される。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、汎用の整流素子を用い、部品点数を抑えて、容易に組立ができる電源装置を得ることを目的とする。
本発明にかかる電源装置は、トランスと、一端がそれぞれ前記トランスの二次巻線の異なる電極に接続され、他端どうしが連なる対をなす整流素子を有し、前記二次巻線からの出力電流を整流する整流回路と、前記二次巻線を封止する封止体と、を備えた電源装置であって、前記封止体には、前記対をなす整流素子の端子あるいは前記整流回路が形成された基板の端子の配列に応じて形成され、前記対をなす整流素子ごとに、あるいは前記基板ごとに前記端子と嵌め合せることで、前記対をなす整流素子のそれぞれの一端と前記二次巻線との間、および前記対をなす整流素子の他端どうしを電気接続させる複数の接続端子が設けられていることを特徴とする。
この発明によれば、電源装置を構成する部材のうち、トランスの二次巻線を封止する封止体に、整流回路の基板または整流素子の端子と嵌め合せるだけで、二次巻線と整流素子間および整流素子どうしを電気接続させる接続端子を形成したので、汎用の整流素子を用い、整流回路の基板あるいは、整流素子の端子に対する位置決めが容易になるとともに、組立時の部品点数が削減でき、容易に組立できる電源装置を得ることができる。
本発明の実施の形態1にかかる電源装置の回路図である。 本発明の実施の形態1にかかる電源装置を構成する成形体を示す平面図である。 本発明の実施の形態1にかかる電源装置を構成する成形体から封止体を取り除いた状態を示す平面図である。 本発明の実施の形態1にかかる電源装置を構成する成形体を示す側断面図である。 本発明の実施の形態2にかかる電源装置を構成する成形体を示す平面図である。 本発明の実施の形態2にかかる電源装置を構成する成形体から封止体を取り除いた状態を示す平面図である。 本発明の実施の形態2にかかる電源装置を構成する成形体を示す側断面図である。 本発明の実施の形態3にかかる電源装置を構成する成形体を示す平面図である。 本発明の実施の形態3にかかる電源装置を構成する成形体から封止体を取り除いた状態を示す平面図である。 本発明の実施の形態3にかかる電源装置を構成する成形体を示す側断面図である。 本発明の実施の形態4にかかる電源装置を構成する成形体を示す平面図である。 本発明の実施の形態4にかかる電源装置を構成する成形体から封止体を取り除いた状態を示す平面図である。 本発明の実施の形態4にかかる電源装置を構成する成形体を示す側断面図である。
実施の形態1.
図1〜図4は、本発明の実施の形態1にかかる電源装置および電源装置を構成する成形体の構成について説明するためのもので、図1は本発明の実施の形態1にかかる電源装置の回路図、図2は電源装置のうち、整流素子との電極部材とトランス部分を一体化した成形体を示す平面図、図3は成形体の構成を説明するため、成形体から封止体を取り除いた状態を示す平面図、図4は成形体の側断面図であり、図2のA−A線による断面図である。
本発明の実施の形態1および以降の各実施の形態にかかる電源装置100は、基本的には図1に示すように、一次巻線21と二次巻線22、23の巻き数比に応じて電圧を変化させるトランス2と、電源装置100に直流電力を供給するための入力端子101a、101b(まとめて入力端子101)と、複数のスイッチング素子11a〜11d(まとめてスイッチング素子11)を有し、入力端子101から供給された直流電力をスイッチングしてトランス2の一次巻線21にパルス波の電力を供給するインバータ回路1と、複数の整流素子31、32を有し、トランス2の二次巻線22、23に伝達された交流電力を整流する整流回路3と、直流電力を出力する出力端子102a、102b(まとめて出力端子102)と、トランス2のセンタータップ部24と出力端子102aとの間に接続され、整流回路3で整流した交流電力を平滑化するチョークコイル4と、両出力端子102間に接続され、整流回路3で整流した交流電圧を平滑化する平滑コンデンサ5と、を備えたいわゆる絶縁型DC/DCコンバータである。
さらに詳しく説明すると、一次巻線21はインバータ回路1を構成するスイッチング素子11間の部分に接続され、整流素子31、32は、それぞれ一方が二次巻線22および23の、センタータップ部24ではない方の端部(図2以降で示す電極部22e、23e)に接続され、もう一方が出力端子102bに接続される。
そして、本実施の形態にかかる電源装置100の特徴的なところは、トランス2と整流回路3とを含む部分(トランス/整流回路部9と称する)のうち、所定の部分が、樹脂によって一体化されたものである。具体的には、少なくとも二次巻線22、23と整流回路3(整流素子31、32)との接続部分91、92と整流回路3と出力端子102bとの接続部分93(厳密には、整流素子31、32どうしを接続する部分)とを、一体成型したものである。以下、一体成型した成形体90について、図2〜図4を用いて詳細に説明する。
図2〜図4に示すように、成形体90は、接続部分91、92、および93を形成するための電極部材7と、一次巻線21、二次巻線22、23と、をインサート成型により樹脂の封止体6によって一体化することで構成される。なお、図2に示すように、成形体90を上下のコア25、26で挟みこむとトランス2が形成されるが、簡略化のため、他の図ではコア部分の記載を省略する。
電極部材7は、図3に示すように、接続対象である整流素子31、32の端子3tが並ぶ方向に延伸する胴部7wに対し、胴部7wの中央部分から図中左側に向かって延びる端子部71が形成されている。また、整流素子31、32にそれぞれ設けられた3つの端子3tのうち両側の2つの端子3tに対応して、4つの電極部7eが、胴部7wから図中右側に向かって延びるように形成されている。
そして、二次巻線22、23のセンタータップ部24でない方の電極部22e、23e、および電極部材7の各電極部7eには、図3に示すように、それぞれ貫通孔22h、23h、および貫通孔72a〜72d(まとめて貫通孔72)が設けられている。各貫通孔(22h、23h、72)は、成形体90内で、中心が直線上に並ぶように配置される。そして、封止体6には、貫通孔22h、23h、72の同軸上に、各貫通孔よりも大きな径の接続孔61b、61e、および61a、61c、61d、61f(まとめて接続孔61)が形成されている。つまり、接続孔61a〜61fは、中心が直線上に並ぶように配置され、それぞれ貫通孔72a、22h、72b、72c、23h、72dに通じている。また、図4に示すように、接続孔61a〜61fは、整流素子31、32の端子3tが挿入される方向に進むにつれ、孔径が小さくなるようにテーパを持った形状となっている。
そして、接続孔61a〜61cに整流素子31の端子3tを、接続孔61d〜61fに整流素子32の端子3tを挿入し、接続孔61内で、端子3tをはんだ付けする。図2〜4に示す整流素子31、32は、3端子の構造を持つダイオードであり、中央の端子がカソード、両端の端子がアノードである。これにより、二次巻線22(の電極部22e)と整流素子31との接続(図1の接続部分91に対応)、二次巻線23(の電極部23e)と整流素子32との接続(図1の接続部分92に対応)が成立する。つまり、接続孔61a〜61f(厳密には、各貫通孔22h、23h、72との組合せ)は、整流素子31、32との電気接続を行うための端子3tに対する雌型端子の役割を果たしている。
また、電極部材7の端子部71は、封止体6に覆われておらず、出力端子102bと電気的に接続することで、図1の接続部分93が形成される。さらに、二次巻線のセンタータップ部24は、封止体6に覆われておらず、チョークコイル4に接続することで、図1における2次側の回路が完成する。
上述したように、インサート成形により、整流素子31、32に接続される二次巻線22、23と、整流素子と出力端子102bとの接続を行うための電極部材7を一体とする成形体90を形成した。これにより、二次巻線22、23と電極部材7が個別の部材である場合と比較し、整流素子31、32の端子3tに対する位置決めが容易になる。そのため、特別な治具などを用いなくとも、容易に整流素子31、32を接続孔61に挿入し、電気接続を行うことができる。また、一次巻線21、二次巻線22、23、および電極部材7が封止体6によって一体の成形体90となっていることで、組立時の部品点数が削減でき、組立性を向上させることが可能である。
また、電極部材7の端子部71を電源装置100の図示しない筐体に接続することで、一次巻線21および二次巻線22、23で発生した熱を、封止体6、電極部材7を介して筐体に放熱することができる。さらに、成形体90において、複数の整流素子31、32と外部端子102bとの接続を行うための電極部材7を唯一つの部材で構成している。つまり、電極部材7をひとつの金属部品で構成することで、電極部材7に接続された整流素子31、32の温度を均一化し、整流素子31、32間の温度差による特性のばらつきを抑制することができる。
また、接続孔61がテーパ構造となっていることにより、整流素子31および32の端子3tを各貫通孔(22h、23h、72)に挿入する際に、テーパ部分がガイドとなり、整流素子31、32と二次巻線22、23および電極部材7との接続が容易になる。
なお、本実施の形態においては、成形体90に一次巻線21を含む形としたが、その限りではない。たとえば、一次巻線21と成形体90を別部材とした場合にも、やはり整流素子31、32に対する位置決めが容易となる。また、本実施の形態においては、一次巻線21として、平角線の導体を円環状にエッジワイズ巻きしたものを想定しているが、その限りではない。たとえば、一次巻線21を多層基板のパターンによって構成する場合などにおいても、同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では図1に示すように、整流素子(ダイオード)31、32のアノードを出力端子102bに接続する回路について述べたが、その限りではない。例えば、ダイオードのアノードを二次巻線22、23に接続し、センタータップ部24を出力端子102bに接続する回路においても、ダイオードのカソードと電極部材7を接続し、電極部材の端子部71を出力端子102aに接続することによって、同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、回路中にトランスを1つ含む構成について説明したが、その限りではない。2つ以上の複数のトランスを有する場合にも、トランスが1つの場合と同様に、本発明により解決しようとしている課題が発生する。2つ以上の複数のトランスを有する場合には、複数のトランスの二次巻線と唯一つの電極部材をインサート成型して成形体とすることにより、一つのトランスの二次巻線と電極部材を一体部材とする場合に比べて更に位置決めが容易になる。また、組立時の部品点数も削減することが可能である。また、複数の整流素子31、32と出力端子102bとの接続に用いる電極部材7を成形体90における唯一つの部品、つまり、ひとつの金属部品で形成することにより、複数のトランスの二次側に接続される整流素子の温度による特性のばらつきを抑制することができる。
また、本実施の形態では整流素子31、32として、3端子のダイオードを用いた例を示したが、その限りではない。たとえば2端子のダイオードを用いても良いし、例えば、後述する実施の形態3のように、パワーMOSFETなどのスイッチング素子を整流素子として用いても良い。
以上のように、本発明の実施の形態1にかかる電源装置100によれば、トランス2と、一端がそれぞれトランス2の二次巻線22、23の異なる電極(電極部22e、23e)に接続され、他端どうしが連なる対をなす整流素子31、32を有し、二次巻線22、23からの出力電流を整流する整流回路3と、二次巻線22、23を封止する封止体6と、を備えた電源装置100であって、封止体6には、対をなす整流素子31、32の端子3tの配列に応じて形成され、対をなす整流素子31、32ごとに端子3tを嵌め合せることで、対をなす整流素子31、32のそれぞれの一端と二次巻線22、23との間、および対をなす整流素子31、32の他端どうしを電気接続(接続部分93)させる複数の接続端子(接続孔61)が設けられているように構成したので、汎用の整流素子31、32を用い、整流素子31、32の端子3tに対する位置決めが容易になるとともに、組立時の部品点数が削減でき、容易に組立できる電源装置100を得ることができる。
また、直流電力をパルス波に変換してトランス2の一次巻線21に出力するインバータ回路1を備えた。つまり、電源装置100はスイッチング電源なので、より小型、高性能になり、上述した効果がより一層顕著に顕れる。
また、複数の接続端子(接続孔61:以降の実施の形態においては、いずれか一部の場合もあり)は、封止体6の表面から内部に向かって窪む雌型端子であり、雌型端子には、表面から内部に進むにつれ、径が狭くなるようにテーパが形成されているように構成したので、端子3tを容易に挿入して嵌め合せることができる。
また、複数の接続端子(接続孔61a〜c、61d〜f)は、それぞれ対をなす整流素子31、32ごとに、端子3tを嵌め合せるように形成され、複数の接続端子(接続孔61)のうち、対をなす整流素子31、32(の他端)どうしを電気接続(接続部分93)させる接続端子(接続孔61a、61c、61d、61f)が、封止体6に埋め込まれたひとつの金属部材(電極部材7)を共有するようにして形成されているので、整流素子31、32の温度差が小さくなり、温度による特性のばらつきを抑制することができる。
実施の形態2.
上述した実施の形態1では、整流素子との接続端子として成形体の内部(貫通孔内)で接続する雌型端子を形成する例について説明したが、本実施の形態2においては、成形体の表面から突出した部分で接続する接続端子を形成するようにした。図5〜図7は、本発明の実施の形態2にかかる電源装置を構成する成形体の構成について説明するためのもので、図5は電源装置のうち、整流素子との電極部材とトランス部分を一体化した成形体を示す平面図、図6は成形体の構成を説明するため、成形体から封止体を取り除いた状態を示す平面図、図7は成形体の側断面図であり、図5のB−B線による断面図である。なお、本実施の形態において、実施の形態1で説明したものと同様のものには、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。また、実施の形態1で用いた図1の回路図は本実施の形態2において援用する。
電極部材7は、実施の形態1における電極部材7で設けた胴部7wから延びる4つの電極部7eの代わりに、図6に示すように、胴部7w部分から厚み方向の外側(図中手前側)に延びる4つの突出部73a〜73d(まとめて突出部73)を設けるようにした。そして、二次巻線22、23の電極部22e、23eにも、実施の形態1における貫通孔22h、23hの代わりに、突出部73と同様に、厚み方向の外側に延びる突出部22t、23tを設けている。各突出部(22t、23t、73)は、成形体90の厚み方向における中間部分から外側に向かい、成形体90の外面から突出する。
そして、封止体6には、図5の方向から見て、突出部22t、23tの左側に厚み方向に貫通する接続孔62b、62eが、突出部73の右側に厚み方向に貫通する接続孔62a、62c、62d、62f(まとめて接続孔62)が形成されている。そして、接続孔62a〜62fは、中心が直線上に並ぶように配置されている。また、図7に示すように、接続孔62a〜61fの少なくとも厚み方向の下半分は、整流素子31、32の端子3tが挿入される方向に進むにつれ、孔径が小さくなるようにテーパを持った形状となっている。
そして、接続孔62a〜62cに整流素子31の端子3tを挿入し、成形体90から突き出た部分で、抵抗溶接などの溶接によって、突出部73a、22t、73bと接続する。同様に接続孔62d〜62fに整流素子32の端子3tを挿入し、成形体90から突き出た部分で、抵抗溶接などの溶接によって、突出部73c、23t、73dと接続する。
本実施の形態2においても、整流素子31、32は、3端子の構造を持つダイオードであり、中央の端子がカソード、両端の端子がアノードである。そのため、上記接続により、二次巻線22(の電極部22e)と整流素子31との接続、二次巻線23(の電極部23e)と整流素子32との接続が成立する。つまり、接続孔62a〜62f(厳密には、各突出部22t、23t、73との組合せ)は、整流素子31、32との電気接続を行うための端子3tに対する接続端子の役割を果たしている。
本実施の形態2においても、実施の形態1と同様に、インサート成形により、整流素子31、32に接続される二次巻線22、23と、整流素子と出力端子102bとの接続を行うための電極部材7を一体とする成形体90を形成した。これにより、二次巻線22、23と電極部材7が個別の部材である場合と比較し、整流素子31、32の端子3tに対する位置決めが容易になる。そのため、特別な治具などを用いなくとも、容易に整流素子31、32を接続孔62に挿入し、電気接続を行うことができる。また、一次巻線21、二次巻線22、23、および電極部材7が一体となっていることで、組立時の部品点数が削減でき、組立性を向上させることが可能である。
その際、二次巻線22、23の電極部22e、23e、および電極部材7に、成形体90の内部から外部に突出する突出部22t、23t、73を設けて整流素子31、32との接続端子を形成した。そのため、整流素子31、32と二次巻線22、23および電極部材7とを溶接によって接続することができ、発熱部品である整流素子31、32との接続部の耐熱衝撃性を向上させることができる。
また、電極部材7の端子部71を電源装置100の図示しない筐体に接続することで、一次巻線21および二次巻線22、23で発生した熱を、封止体6、電極部材7を介して筐体に放熱することができる。さらに、成形体90において、複数の整流素子31、32と外部端子102bとの接続を行うための電極部材7を唯一つの部材で構成している。つまり、電極部材7をひとつの金属部品で構成することで、電極部材7に接続された整流素子31、32の温度を均一化し、整流素子31、32間の温度差による特性のばらつきを抑制することができる。
また、接続孔62の少なくとも端子3tを挿入する側が、テーパ構造となっている。これにより、整流素子31および32の端子3tを挿入方向の反対側に突き出た各突出部(22t、23t、73)まで誘導する際に、テーパ部分がガイドとなり、整流素子31、32と二次巻線22、23および電極部材7との接続が容易になる。
なお、本実施の形態においては、成形体90に一次巻線21を含む形としたが、その限りではない。たとえば、一次巻線21と成形体90を別部材とした場合にも、やはり整流素子31、32に対する位置決めが容易となる。また、本実施の形態においては、一次巻線21として、平角線の導体を円環状にエッジワイズ巻きしたものを想定しているが、その限りではない。たとえば、一次巻線21を多層基板のパターンによって構成する場合などにおいても、同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では図1に示すように、整流素子(ダイオード)31、32のアノードを出力端子102bに接続する回路について述べたが、その限りではない。例えば、ダイオードのアノードを二次巻線22、23に接続し、センタータップ部24を出力端子102bに接続する回路においても、ダイオードのカソードと電極部材7を接続し、電極部材の端子部71を出力端子102aに接続することによって、同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、回路中にトランスを1つ含む構成について説明したが、その限りではない。2つ以上の複数のトランスを有する場合にも、トランスが1つの場合と同様に、本発明により解決しようとしている課題が発生する。2つ以上の複数のトランスを有する場合には、複数のトランスの二次巻線と唯一つの電極部材をインサート成型して成形体とすることにより、一つのトランスの二次巻線と電極部材を一体部材とする場合に比べて更に位置決めが容易になる。また、組立時の部品点数も削減することが可能である。また、複数の整流素子31、32と出力端子102bとの接続に用いる電極部材7を成形体90における唯一つの部品、つまり、ひとつの金属部品で形成することにより、複数のトランスの二次側に接続される整流素子の温度による特性のばらつきを抑制することができる。
また、本実施の形態では整流素子31、32として、3端子のダイオードを用いた例を示したが、その限りではない。たとえば2端子のダイオードを用いても良いし、例えば、後述する実施の形態3のように、パワーMOSFETなどを用いても良い。
以上のように、本実施の形態2にかかる電源装置100によれば、トランス2と、一端がそれぞれトランス2の二次巻線22、23の異なる電極(電極部22e、23e)に接続され、他端どうしが連なる対をなす整流素子31、32を有し、二次巻線22、23からの出力電流を整流する整流回路3と、二次巻線22、23を封止する封止体6と、を備えた電源装置100であって、封止体6には、対をなす整流素子31、32の端子3tの配列に応じて形成され、対をなす整流素子31、32ごとに端子3tを嵌め合せることで、対をなす整流素子31、32のそれぞれの一端と二次巻線22、23との間、および対をなす整流素子31、32の他端どうしを電気接続(接続部分93)させる複数の接続端子(接続孔62)が設けられているように構成したので、整流素子31、32の端子3tに対する位置決めが容易になるとともに、汎用の整流素子31、32を用い、組立時の部品点数が削減でき、容易に組立できる電源装置100を得ることができる。その際、封止体6の外側で端子3tとの電気接続ができるようにしたので、溶接など、接合信頼性の高い接合により電気接続ができる。
実施の形態3.
上述した実施の形態1あるいは2では、整流素子としてダイオードを用いた例について説明したが、本実施の形態3においては、スイッチング素子を整流素子として使用するようにした。図8〜図10は、本発明の実施の形態3にかかる電源装置を構成する成形体の構成について説明するためのもので、図8は電源装置のうち、整流素子との接続端子とトランス部分を一体化した成形体を示す平面図、図9は成形体の構成を説明するため、成形体から封止体を取り除いた状態を示す平面図、図10は成形体の側断面図であり、図8のA−A線による断面図である。なお、本実施の形態において、実施の形態1あるいは2で説明したものと同様のものには、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。また、実施の形態1で用いた図1の回路図は本実施の形態3において援用する。
本実施の形態3にかかる電源装置は、実施の形態1で説明したダイオードの代わりに、スイッチング素子であるパワーMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect transistor)を整流素子として使用したものである。そのため、パワーMOSFETを整流素子として動作させるための駆動回路を電源装置の回路基板に設けるとともに、回路基板とMOSFETとの電気接続と、回路基板と成形体との機械的接続を同時に行えるようにも構成した。
電極部材7は、図9に示すように、胴部7wの延伸範囲を整流素子31Mの図中上側の端子3tから整流素子32Mの図中上側の端子3tに相当する部分にとどめている。そして、整流素子31Mのソース(S)端子3tと整流素子32Mのソース(S)端子3tに対応する2つの電極部7eのみを設けるようにした。
そして、パワーMOSFETを用いた整流素子31M、32Mを駆動するための駆動回路が形成された回路基板8と整流素子31M、32Mとの接続を行うための駆動制御用電極部材81、82を設けた。駆動制御用電極部材81、82は、それぞれ電極部材7の電極部に相当する板状の部分に、貫通孔81h、82hが設けられている。さらに、回路基板8との電気接続を行うとともに、回路基板8と成形体90との機械的な接続(支持)を行うために、厚み方向の手前に向かい、回路基板8が設置される位置まで突出する柱状部81p、82pが設けられている。
そして、図8〜10に示すように、成形体90は、接続部分91、92、および93を形成するための電極部材7と、一次巻線21、二次巻線22、23と、駆動制御用電極部材81、82をインサート成型により樹脂の封止体6によって一体化することで構成した。
二次巻線22、23の電極部22e、23eには、それぞれ貫通孔22h、23hが設けられ、電極部材7の電極部7eには、それぞれ貫通孔72aと72c(まとめて貫通孔72)が設けられている。駆動制御用電極部材81、82の貫通孔を含め、各貫通孔(22h、23h、72、81h、82h)は、成形体90内で、中心が直線上に並ぶように配置される。そして、封止体6には、貫通孔22h、23h、72、81h、82hの同軸上に、各貫通孔よりも大きな径の接続孔61b、61e、61a、61d、61c、61f(まとめて接続孔61)が形成されている。
各接続孔61a〜61fは、実施の形態1で説明したように、中心が直線上に並ぶように配置され、それぞれ貫通孔72a、22h、81h、72c、23h、82hに通じている。また、図10に示すように、接続孔61a〜61fは、整流素子31M、32Mの端子3tが挿入される方向に進むにつれ、孔径が小さくなるようにテーパを持った形状となっている。
なお、整流素子31M、32Mとして用いたパワーMOSFETは、3端子の構造であり、図8の上側にある端子から順にソース(S)、ドレイン(D)、ゲート(G)端子となっている。そして、接続孔61a〜61cに整流素子31Mの端子3tを、接続孔61d〜61fに整流素子32Mの端子3tを挿入し、接続孔61内で、端子3tをはんだ付けにより接続する。この接続のうち、ソース端子とドレイン端子の接続により、二次巻線22(の電極部22e)と整流素子31Mとの接続(図1の接続部分91に対応)、二次巻線23(の電極部23e)と整流素子32Mとの接続(図1の接続部分92に対応)が成立する。つまり、接続孔61a、61b、61d、61e(厳密には、各貫通孔22h、23h、72との組合せ)は、整流素子31、32との電気接続を行うための端子3tに対する雌型端子の役割を果たしている。
そして、駆動制御用電極部材81、82は、それぞれ柱状部81p、82pが封止体6から突出しており、回路基板8に設けられたスルーホール8hに挿入され、はんだづけによって接続される。この接続と上述したゲート端子の接続により、整流素子31M、32Mと駆動回路間が接続され、パワーMOSFETを整流素子として機能させることができるようになる。
本実施の形態3においても、実施の形態1あるいは2と同様に、インサート成形により、整流素子31M、32Mに接続される二次巻線22、23と、整流素子と出力端子102bとの接続を行うための電極部材7を一体とする成形体90を形成した。さらに、整流素子31M、32に、整流素子として動作させるために駆動回路が必要となるMOSFETを使用した場合には、ゲート端子と駆動回路とを接続するための駆動制御用電極部材81、82も成形体90と一体化させた。
これにより、二次巻線22、23と電極部材7、および駆動制御用電極部材81、82が個別の部材である場合と比較し、整流素子31、32の端子3tに対する位置決め、および例えばプリント基板で形成した回路基板8のスルーホール8hに対する位置決めが容易になる。そのため、特別な治具などを用いなくとも、容易に整流素子31M、32Mの接続孔62への挿入、スルーホール8hに対する柱状部81p、82pへの挿入と電気接続を行うことができる。また、一次巻線21、二次巻線22、23、電極部材7、および駆動制御用電極部材81、82が一体となっていることで、組立時の部品点数が削減でき、組立性を向上させることが可能である。
また、発熱部品であるMOSFETを回路基板8から分離することにより、電源装置100全体の耐熱温度を向上させることが可能である。
また、接続孔62の少なくとも端子3tを挿入する側が、テーパ構造となっている。これにより、テーパ部分がガイドとなり、整流素子31Mおよび32Mの端子3tを接続孔62から容易に貫通孔72a、22h、81h、72c、23h、82hに誘導して電気接続することができる。
なお、本実施の形態においても、成形体90に一次巻線21を含む形としたが、その限りではない。たとえば、一次巻線21と成形体90を別部材とした場合にも、やはり整流素子31M、32Mに対する位置決めが容易となる。また、本実施の形態においては、一次巻線21として、平角線の導体を円環状にエッジワイズ巻きしたものを想定しているが、その限りではない。たとえば、一次巻線21を多層基板のパターンによって構成する場合などにおいても、同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では図1および図9に示すように、整流素子(MOSFET)31M、32Mのソースを出力端子102bに接続する回路について述べたが、その限りではない。例えば、MOSFETのソースを二次巻線22、23に接続し、センタータップ部24を出力端子102bに接続する回路においても、MOSFETのドレインと電極部材7を接続し、電極部材の端子部71を出力端子102aに接続することによって、同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、回路中にトランスを1つ含む構成について説明したが、その限りではない。2つ以上の複数のトランスを有する場合にも、トランスが1つの場合と同様に、本発明により解決しようとしている課題が発生する。2つ以上の複数のトランスを有する場合には、複数のトランスの二次巻線と電極部材および駆動制御用電極部材をインサート成型して成形体とすることにより、一つのトランスの二次巻線と電極部材および駆動制御用電極部材を一体部材とする場合に比べて更に位置決めが容易になる。また、組立時の部品点数も削減することが可能である。また、複数の整流素子31M、32Mと出力端子102bとの接続に用いる電極部材7を成形体90における唯一つの部品、つまり、ひとつの金属部品で形成することにより、複数のトランスの二次側に接続される整流素子の温度による特性のばらつきを抑制することができる。
以上のように、本実施の形態3にかかる電源装置100によれば、対をなす整流素子31M、32Mはスイッチング素子(例えば、MOSFET)であり、スイッチング素子を整流素子として駆動させる駆動回路が、スイッチング素子と離れた位置(回路基板8)に形成されているとともに、複数の接続端子(接続孔61、柱状部81p、82p)のうちのいずれか(柱状部81p、82p)は、スイッチング素子の制御電極ゲート(G)と前記駆動回路との電気接続に用いられるように構成したので、上記実施の形態1あるいは2と同様の効果を得るとともに、発熱部品であるスイッチング素子を回路基板8から分離することにより、電源装置100全体の耐熱温度を向上させることが可能である。
実施の形態4.
上記実施の形態1〜3では、成形体(封止体)に個々の整流素子を接続するための接続端子を設けるようにしたが、本実施の形態4にかかる電源装置では、整流回路が形成された回路基板と接続するための接続端子を成形体に設けるようにした。図11〜図13は、本発明の実施の形態4にかかる電源装置を構成する成形体の構成について説明するためのもので、図11は電源装置のうち、整流回路との接続端子とトランス部分を一体化した成形体を示す平面図、図12は成形体の構成を説明するため、成形体から封止体を取り除いた状態を示す平面図、図13は成形体の側断面図であり、図9のC−C線による断面図である。なお、本実施の形態において、実施の形態1ないし3で説明したものと同様のものには、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。また、実施の形態1で用いた図1の回路図は本実施の形態4において援用する。
本実施の形態4にかかる電源装置100は、図11〜13に示すように、整流素子31M、32Mを含む整流回路3を成形体90とは別の回路基板8内に設け、整流回路3と二次巻線22、23および外部端子102bへの電気接続のための電極部材7を成形体90内に設けるようにしたものである。
回路基板8には、MOSFETによる整流素子31M、32と、整流素子31M、32Mを整流素子として機能させるための図示しない駆動回路が形成されている。さらに、整流素子31Mのソース端子とドレイン端子、整流素子32Mのソース端子とドレイン端子のそれぞれと電気接続された4つの回路パターン8mには、それぞれスルーホール8hが形成されている。4つのスルーホール8hは、後述する成形体90から突出する柱状部74a、22p、23p、74bが挿入できるように直線上に配置されている。
電極部材7は、図10に示すように、胴部7wの延伸範囲を整流素子31Mのソース端子3tに連なるスルーホール8hに対応する部分から整流素子32Mのソース(S)端子3tに連なるスルーホール8hに対応する部分にとどめている。そして、上記各ソース(S)端子3tに連なるスルーホール8hの位置に対応するように、図中右側に向かって延びる2つの電極部7eを設けた。各電極部7eには、それぞれ厚み方向の外側に向かい、封止体6から突出する柱状部74a、74b(まとめて柱状部74)が形成されている。
また、二次巻線22、23の電極部22e、23eにも、それぞれ厚み方向の外側に向かい、封止体6から突出する柱状部22p、23pが形成されている。各柱状部22p、23p、74は、上述したように、回路基板8の4つのスルーホール8hの位置に対応し、直線上に並んでいる。
そして、回路基板8のスルーホール8hに、成形体90から突出した4つの柱状部22p、23p、74を挿入し、はんだ付けによる電気接続を行う。この接続のうち、柱状部22pとの接続が、二次巻線22(の電極部22e)と整流素子31Mとの接続(図1の接続部分91)、柱状部23pとの接続が、二次巻線23(の電極部23e)と整流素子32Mとの接続(図1の接続部分92)に対応する。そして、柱状部74との接続が、整流素子31M、32Mと外部端子102bとの接続(図1の接続部分93)に対応する。つまり、成形体90に設けた柱状部22p、23p、74は、整流回路3と二次巻線22、23および整流回路3と外部端子102bとの電気接続を行うための雄型端子としての役割を果たしている。
本実施の形態4においても、インサート成形により、整流回路3に接続される二次巻線22、23と、整流回路3と出力端子102bとの接続を行うための電極部材7を一体とする成形体90を形成した。これにより、二次巻線22、23と整流回路との電気接続を行うための部材が個別の部材である場合と比較し、整流回路3を搭載した回路基板8のスルーホール8hに対する位置決めが容易になる。そのため、特別な治具などを用いなくとも、容易にスルーホール8hに対する柱状部74、22p、23pへの挿入と電気接続を行うことができる。また、一次巻線21、二次巻線22、23、電極部材7が一体となっていることで、組立時の部品点数が削減でき、組立性を向上させることが可能である。
なお、本実施の形態においても、成形体90に一次巻線21を含む形としたが、その限りではない。たとえば、一次巻線21と成形体90を別部材とした場合にも、やはり整流回路3が形成された回路基板8に対する位置決めが容易となる。また、本実施の形態においては、一次巻線21として、平角線の導体を円環状にエッジワイズ巻きしたものを想定しているが、その限りではない。たとえば、一次巻線21を多層基板のパターンによって構成する場合などにおいても、同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、整流素子(MOSFET)31M、32Mのソースを出力端子102bに接続する回路について述べたが、その限りではない。例えば、MOSFETのソースを二次巻線22、23に接続し、センタータップ部24を出力端子102bに接続する回路においても、MOSFETのドレインと電極部材7を接続し、電極部材の端子部71を出力端子102aに接続することによって、同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では整流素子31M、32Mとして、3端子のMOSFETを用いた場合について説明したが、その限りではない。たとえば実施の形態1で説明したようにダイオードを用いても良い。また、例えば、MOSFET31M、32Mのパッケージ部分は図示しないヒートシンク上に絶縁部材を介して実装し、MOSFET31M、32Mの端子を回路基板8に挿入して電気接続するようにしても良い。
また、本実施の形態では、回路中にトランスを1つ含む構成について説明したが、その限りではない。2つ以上の複数のトランスを有する場合にも、トランスが1つの場合と同様に、本発明により解決しようとしている課題が発生する。2つ以上の複数のトランスを有する場合には、複数のトランスの二次巻線と電極部材をインサート成型して成形体とすることにより、一つのトランスの二次巻線と電極部材を一体部材とする場合に比べて更に位置決めが容易になる。また、組立時の部品点数も削減することが可能である。
以上のように、本発明の実施の形態4にかかる電源装置100によれば、トランス2と、一端がそれぞれトランス2の二次巻線22、23の異なる電極(電極部22e、23e)に接続され、他端どうしが連なる対をなす整流素子31M、32M(31、32も含む:以下同じ)を有し、二次巻線22、23からの出力電流を整流する整流回路3と、二次巻線22、23を封止する封止体6と、を備えた電源装置100であって、封止体6には、整流回路3が形成された基板(回路基板8)の端子(スルーホール8h)の配列に応じて形成され、基板(回路基板8)ごとに端子(スルーホール8h)に嵌め合せることで、対をなす整流素子31M、32Mのそれぞれの一端と二次巻線22、23との間、および対をなす整流素子31M、32Mの他端どうしを電気接続(接続部分93)させる複数の接続端子(柱状部22p、23p、74)が設けられているように構成したので、汎用の整流素子31M、32Mを用い、整流回路3の基板(回路基板8)の端子(スルーホール8h)に対する位置決めが容易になるとともに、組立時の部品点数が削減でき、容易に組立できる電源装置100を得ることができる。
以上のように、本発明の上記各実施の形態1〜4にかかる電源装置100によれば、トランス2と、一端がそれぞれトランス2の二次巻線22、23の異なる電極(電極部22e、23e)に接続され、他端どうしが連なる対をなす整流素子31、32(31M、32Mも含む:以下同じ)を有し、二次巻線22、23からの出力電流を整流する整流回路3と、二次巻線22、23を封止する封止体6と、を備えた電源装置100であって、封止体6には、対をなす整流素子31、32の端子3tあるいは整流回路3が形成された基板(回路基板8)の端子(スルーホール8h)の配列に応じて形成され、対をなす整流素子31、32ごとに、あるいは基板(回路基板8)ごとに、前記端子と嵌め合せることで、対をなす整流素子31、32のそれぞれの一端と二次巻線22、23との間、および対をなす整流素子31、32の他端どうしを電気接続(接続部分93)させる複数の接続端子(接続孔61、62、あるいは柱状部22p、23p、74)が設けられているように構成したので、汎用の整流素子31、32を用い、整流回路3の基板(回路基板8)の端子(スルーホール8h)あるいは、整流素子31、32の端子3tに対する位置決めが容易になるとともに、組立時の部品点数が削減でき、容易に組立できる電源装置100を得ることができる。
1:インバータ回路、 11:スイッチング素子、 2:トランス、 3:整流回路、
3t:端子、 4:チョークコイル、 5:平滑コンデンサ、 6:封止体、 7:電極部材(金属部材)、 8:回路基板、 8h:スルーホール(端子)、 9:トランス/整流回路部、 21:一次巻線、 22,23:二次巻線、 22p,23p:柱状部(接続端子)、 24:センタータップ部、 25,26:コア、 31,31M,32,32M:整流素子、 61,62:接続孔(接続端子)、 74:柱状部(接続端子)、 90:成形体、 100:電源装置、 101:入力端子、 102:出力端子。

Claims (5)

  1. トランスと、
    一端がそれぞれ前記トランスの二次巻線の異なる電極に接続され、他端どうしが連なる対をなす整流素子を有し、前記二次巻線からの出力電流を整流する整流回路と、
    前記二次巻線を封止する封止体と、を備えた電源装置であって、
    前記封止体には、前記対をなす整流素子の端子あるいは前記整流回路が形成された基板の端子の配列に応じて形成され、前記対をなす整流素子ごとに、あるいは前記基板ごとに前記端子と嵌め合せることで、前記対をなす整流素子のそれぞれの一端と前記二次巻線との間、および前記対をなす整流素子の他端どうしを電気接続させる複数の接続端子が設けられていることを特徴とする電源装置。
  2. 直流電力をパルス波に変換して前記トランスの一次巻線に出力するインバータ回路を備えたことを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記対をなす整流素子はスイッチング素子であり、
    前記スイッチング素子を整流素子として駆動させる駆動回路が、前記スイッチング素子と離れた位置に形成されているとともに、
    前記複数の接続端子のうちのいずれかは、前記スイッチング素子の制御電極と前記駆動回路との電気接続に用いられることを特徴とする請求項1または2に記載の電源装置。
  4. 前記複数の接続端子のうちのいずれかは、前記封止体の表面から内部に向かって窪む雌型端子であり、
    前記雌型端子には、前記表面から内部に進むにつれて、径が狭くなるようにテーパが形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電源装置。
  5. 前記複数の接続端子は、前記対をなす整流素子ごとに、前記端子と嵌め合せるように形成され、
    前記複数の接続端子のうち、前記対をなす整流素子の他端どうしを電気接続させる接続端子が、前記封止体に埋め込まれたひとつの金属部材を共有するようにして形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電源装置。
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