JP5683040B2 - 埋設構造物の周辺地盤の液状化に伴う影響対策材およびその施工方法 - Google Patents
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例えば特許文献1では、マンホールの外壁に多数の排水管を設置し、マンホールと連通させ、地震時に間隙水圧が上昇した際に、過剰間隙水が排水管によりマンホールに排出される構造を開示している。
すなわち、本発明は、上下に平行する2本のドレーン管(上部ドレーン管と下部ドレーン管)を鉛直透水壁で連通させ、地震時に発生する過剰間隙水が下部ドレーン管及び鉛直透水壁より鉛直透水壁を介して上部ドレーン管に到達可能な埋設構造物の周辺地盤の液状化に伴う影響対策材である。また、埋設構造物の周辺に、該埋設構造物の周辺地盤の液状化に伴う影響対策材を上部ドレーン管が地下水面より上に、下部ドレーン管が地下水面より下なるように設置する施工方法である。
前記2点が本発明の要旨である。
網状管からなる上部ドレーン管と下部ドレーン管を含み、平行する当該上部ドレーン管と当該下部ドレーン管を接続する鉛直透水壁からなる埋設構造物の周辺地盤の液状化に伴う影響対策材である。
平行する上部ドレーン管と下部ドレーン管、および当該上部ドレーン管と当該下部ドレーン管を接続する鉛直透水壁からなる埋設構造物の周辺地盤の液状化に伴う影響対策材であって、
当該鉛直透水壁が、複数の網状管を鉛直に配列した鉛直網状管列からなり、当該鉛直網状管列が当該上部ドレーン管および当該下部ドレーン管と連通している埋設構造物の周辺地盤の液状化に伴う影響対策材である。
平行する上部ドレーン管と下部ドレーン管、および当該上部ドレーン管と当該下部ドレーン管を接続する鉛直透水壁からなる埋設構造物の周辺地盤の液状化に伴う影響対策材であって、
当該鉛直透水壁が、鉛直に配した網状波板を、網状平板で両面から挟み込み、当該網状波板の凸部と当該網状平板を接続させた鉛直波板列からなり、当該鉛直波板列が当該上部ドレーン管および当該下部ドレーン管と連通している埋設構造物の周辺地盤の液状化に伴う影響対策材である。
前記網状波板が、曲線状の網状波板または矩形波状の網状波板または台形波状の網状波板のいずれかである請求項3に記載の埋設構造物の周辺地盤の液状化に伴う影響対策材である。
前記上部ドレーン管、下部ドレーン管および鉛直透水壁の外周部分が透水布により覆われている請求項1から4のいずれかに記載の埋設構造物の周辺地盤の液状化に伴う影響対策材である。
前記透水布が不織布である請求項5に記載の埋設構造物の周辺地盤の液状化に伴う影響対策材である。
網状管からなる上部ドレーン管と下部ドレーン管を含み、平行する当該上部ドレーン管と当該下部ドレーン管を接続する鉛直透水壁からなり、当該上部ドレーン管、下部ドレーン管および鉛直透水壁の外周部分が透水布により覆われている埋設構造物の周辺地盤の液状化に伴う影響対策材を、
埋設構造物の周囲に当該上部ドレーン管が地下水面より上に、当該下部ドレーン管が地下水面より下になるように設置する埋設構造物の周辺地盤の液状化に伴う影響対策材の施工方法である。
網状管からなる上部ドレーン管と下部ドレーン管を含み、平行する当該上部ドレーン管と当該下部ドレーン管を接続する鉛直透水壁からなり、当該上部ドレーン管、下部ドレーン管および鉛直透水壁の外周部分が透水布により覆われている埋設構造物の周辺地盤の液状化に伴う影響対策材を、
既設埋設構造物の周囲にトレンチを掘削し、当該トレンチ内に当該上部ドレーン管が地下水面より上に、当該下部ドレーン管が地下水面より下になるように設置する埋設構造物の周辺地盤の液状化に伴う影響対策材の施工方法である。
上部ドレーン管1は、網状管4、および網状管の外周部を覆う透水布5から構成される。
下部ドレーン管2の形状は、前記上部ドレーン管1の形状と同様の形状である。すなわち、下部ドレーン管2は、網状管6、および網状管の外周部を覆う透水布7から構成される。
液状化対策用材は、埋設管路13の近傍に、上部ドレーン管1を地下水面14よりも上になるように、鉛直透水壁が地盤に対して鉛直になるように設置する。
地震時に、地下水面以下の地盤の過剰間隙水圧が上昇すると過剰間隙水の流動が始まる。以下、地震時の過剰間隙水の動きを、図9を用いて説明する。
まず、埋設構造物の周辺に地表からトレンチャーなどを用いてトレンチを掘削する。トレンチは、液状化対策用材の上部ドレーン管が地下水面より上になるような深さに調整する。トレンチ中に下部ドレーン管を下にしながら液状化対策材を垂直に立てるように設置する。設置の際には、上部ドレーン管が地下水面よりも上に設置されるように細心の注意を行う。液状化対策材をトレンチ中に設置後、埋め戻し材で埋戻し、転圧を行う。埋め戻しの際に用いる埋め戻し材は、粒度調整した砂礫を用いる。
2 下部ドレーン管
3 鉛直透水壁(鉛直網状管壁)
4 網状管(上部ドレーン管)
5 透水布(上部ドレーン管)
6 網状管(下部ドレーン管)
7 透水布(下部ドレーン管)
8 網状管(鉛直網状管壁)
9 透水布(鉛直透水壁)
10 鉛直透水壁(鉛直波板壁)
11 網状波板
12 網状平板
13 埋設管路
14 地下水面
15 地盤線
16 過剰間隙水の動き
17 液状化対策材
18 地下構造物
Claims (8)
- 網状管からなる上部ドレーン管と下部ドレーン管を含み、平行する当該上部ドレーン管と当該下部ドレーン管を接続する鉛直透水壁からなる埋設構造物の周辺地盤の液状化に伴う影響対策材。
- 平行する上部ドレーン管と下部ドレーン管、および当該上部ドレーン管と当該下部ドレーン管を接続する鉛直透水壁からなる埋設構造物の周辺地盤の液状化に伴う影響対策材であって、
当該鉛直透水壁が、複数の網状管を鉛直に配列した鉛直網状管列からなり、当該鉛直網状管列が当該上部ドレーン管および当該下部ドレーン管と連通している埋設構造物の周辺地盤の液状化に伴う影響対策材。 - 平行する上部ドレーン管と下部ドレーン管、および当該上部ドレーン管と当該下部ドレーン管を接続する鉛直透水壁からなる埋設構造物の周辺地盤の液状化に伴う影響対策材であって、
当該鉛直透水壁が、鉛直に配した網状波板を、網状平板で両面から挟み込み、当該網状波板の凸部と当該網状平板を接続させた鉛直波板列からなり、当該鉛直波板列が当該上部ドレーン管および当該下部ドレーン管と連通している埋設構造物の周辺地盤の液状化に伴う影響対策材。 - 前記網状波板が、曲線状の網状波板または矩形波状の網状波板または台形波状の網状波板のいずれかである請求項3に記載の埋設構造物の周辺地盤の液状化に伴う影響対策材。
- 前記上部ドレーン管、下部ドレーン管および鉛直透水壁の外周部分が透水布により覆われている請求項1から4のいずれかに記載の埋設構造物の周辺地盤の液状化に伴う影響対策材。
- 前記透水布が不織布である請求項5に記載の埋設構造物の周辺地盤の液状化に伴う影響対策材。
- 網状管からなる上部ドレーン管と下部ドレーン管を含み、平行する当該上部ドレーン管と当該下部ドレーン管を接続する鉛直透水壁からなり、当該上部ドレーン管、下部ドレーン管および鉛直透水壁の外周部分が透水布により覆われている埋設構造物の周辺地盤の液状化に伴う影響対策材を、
埋設構造物の周囲に当該上部ドレーン管が地下水面より上に、当該下部ドレーン管が地下水面より下になるように設置する埋設構造物の周辺地盤の液状化に伴う影響対策材の施工方法。 - 網状管からなる上部ドレーン管と下部ドレーン管を含み、平行する当該上部ドレーン管と当該下部ドレーン管を接続する鉛直透水壁からなり、当該上部ドレーン管、下部ドレーン管および鉛直透水壁の外周部分が透水布により覆われている埋設構造物の周辺地盤の液状化に伴う影響対策材を、
既設埋設構造物の周囲にトレンチを掘削し、当該トレンチ内に当該上部ドレーン管が地下水面より上に、当該下部ドレーン管が地下水面より下になるように設置する埋設構造物の周辺地盤の液状化に伴う影響対策材の施工方法。
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