JP5682808B2 - 被処理物投入装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内部に設けられた炉体にて被処理物を溶融する処理装置に対し、被処理物を外部から投入するための被処理物投入装置に関するものである。
半導体基板の材料である単結晶シリコンを製造するために、被処理物であるシリコン材料(シリコンナゲット)を、被処理物通路を通して処理装置内に設けられた炉体に入れて加熱し、溶融する処理がなされる。そして溶融したシリコンを上方に引き上げて固体化する処理を行い、略円柱状の単結晶シリコンが形成される。
被処理物を炉体に投入するための被処理物投入装置として、例えば特許文献1に記載されたものがある。
この特許文献1に記載された被処理物投入装置(シリコン顆粒供給装置)は、ホッパーと、フィーダと、筐体と、石英ポートと、ベローズとを備えたものである。筐体の内部にシリコン顆粒を収容するホッパーが設けられ、このホッパーの下方に被処理物(シリコン顆粒)を搬送するためのフィーダが設けられている。そして、ベローズを介して筐体と接続された、被処理物通路である石英ポートが処理装置(加熱炉)に固定されており、この石英ポートの下端部を含む部分が処理装置(加熱炉)の内部に挿入されている。ホッパーからフィーダによって搬送されたシリコン顆粒は、石英ポートを介して加熱炉の内部に設けられた炉体(るつぼ)に投入されて処理(溶融)される。そして、るつぼの中央領域からの引き上げにより単結晶シリコンが形成される。
ここで、この特許文献1のシリコン顆粒供給装置では、シリコン顆粒をるつぼへ導く通路である石英ポートの下端部が、引き上げられる単結晶シリコンに干渉しないように、るつぼの周縁部に固定されている。
特開昭59−115736号公報
ところが、石英ポートの下端部がるつぼの周縁部に固定されていると、シリコン顆粒が、前記のようにるつぼの周縁部に投入されることから、投入されたシリコン顆粒が、溶融するまではるつぼの周縁部に偏ってたまっていることになる。るつぼは周縁部が加熱される構造となっているため、このように偏った状態であると、投入されたシリコン顆粒が均一に加熱されず、効率良く溶融できない。よって、単結晶シリコンの引き上げ作業もスムーズに行えず、製造効率が悪い。
そこで本発明は、前記従来の被処理物投入装置が有している問題に鑑みてなされたもので、被処理物を効率良く溶融することで製造効率を向上させることができる被処理物投入装置を提供することを課題とする。
本発明の被処理物投入装置は、内部に設けられた炉体F11にて気密状態で被処理物Sを溶融する処理装置F1に対し、被処理物Sを外部から気密状態で投入するための被処理物投入装置であり被処理物Sを一時的に収容可能で、被処理物Sを収容する際に用いる開閉可能な収容口111cを有する被処理物収容部11と、前記処理装置F1の内部に投入される被処理物Sが通過可能な、第1被処理物通路121と第2被処理物通路122とから構成された被処理物通路12、及び、前記被処理物収容部11から前記被処理物通路12へと被処理物Sを気密状態で取り出し可能な被処理物取出機構13を有する搬送部1bとを備え、前記搬送部1bには、前記搬送部1bの処理装置側と被処理物収容部側とを遮断可能な閉鎖部14と、前記搬送部1bのうちで前記閉鎖部14よりも被処理物収容部側の位置にて、前記第1被処理物通路121と第2被処理物通路122とを分離及び接合可能なジョイント部15とが設けられ、前記第2被処理物通路122は、前記ジョイント部15により第1被処理物通路121が分離された状態で、前記処理装置F1に対して移動可能に構成され、前記被処理物通路12のうちで、被処理物Sの前記通過方向を基準とした下流端12aが、前記炉体F11の中央を通る垂直線Cを含む中央領域の位置と、前記中央領域から外れた位置との間で移動可能なことを特徴としている。
前記構成によると、被処理物通路12の下流端12aが、炉体F11の中央を通る垂直線Cを含む中央領域の位置と、前記中央領域から外れた位置との間で移動可能に構成されていることから、被処理物Sの投入時には、炉体F11の中央に対して近い、前記中央領域の位置で被処理物Sを投入可能であり、単結晶シリコンの引き上げ時には、前記中央領域から外れた位置に退避して、引き上げられる単結晶シリコンに干渉しないようにできる。また、第2被処理物通路122を第1被処理物通路121と分離して移動させることができるので、移動のために必要なスペースを小さくでき、装置を小型化できる。
そして、本発明の被処理物投入装置は、前記被処理物通路12の下流端12aを含む少なくとも一部が直線状のパイプとされており、前記パイプの下流端は、前記中央領域の位置と、前記中央領域から外れた位置との間で移動可能となるように、前記パイプが長手方向に移動するよう構成されており、前記パイプの下流端は、前記炉体F11の中央を通る垂直線Cに対して平行な平面に沿ってカットされて開口していることが好ましい。
前記構成によると、前記パイプの下流端が、前記炉体F11の中央を通る垂直線Cに対して平行な平面に沿ってカットされて開口していることから、前記中央領域の位置と、前記中央領域から外れた位置との間での、パイプの移動距離を最小にできる。
本発明は、被処理物を効率良く溶融することで製造効率を向上させることができる。
処理装置と被処理物投入装置とを示す概要図である。 被処理物投入装置を示す、要部を拡大した概要図である。 (A)は被処理物通路が処理装置の内側寄りに位置した場合を示す縦断面図であり、(B)は被処理物通路の移動機構を示す(A)のX矢視における概要図であり、(C)は被処理物通路が処理装置の外側寄りにある場合を示す縦断面図であり、(D)は被処理物通路の移動機構を示す(C)のY矢視における概要図である。 (A)はジョイント部を切り離した状態を示す概要図であり、(B)は投入装置本体を下降させた状態を示す概要図である。 ジョイント部を示す、断面視の概要図である。 ストッパーを示す、斜視の概要図である。
本発明につき、一実施形態を取り上げて、図面とともに以下説明を行う。下記における方向の説明につき、「上下」とは、図1に示された上下方向を基準としたものである。また、「前後」とは、処理装置F1に近い側を前方、遠い側を後方としたものである。また、「上流・下流」とは、被処理物Sの通過方向(流れ方向)を基準としたものである。ただし、本発明はこの方向で説明した態様に限定して理解されるものではない。
−処理装置−
まず、本発明に係る被処理物投入装置1を取り付ける対象である処理装置F1について述べておく。この処理装置F1は、図1に示すように、内部を気密状態とでき、この内部に設けられた炉体(るつぼ)F11にて被処理物Sを溶融できるものである。本実施形態では、半導体基板の材料である単結晶シリコンS2を製造するために、被処理物Sとして塊状である多結晶シリコン(シリコンナゲット)を炉体F11に入れて加熱し、溶融する。ちなみに、本実施形態で用いられるシリコンナゲットの径寸法は約10mmである。なお、被処理物Sの種類や処理内容によっては、内部を気密状態としないものとして実施しても良い。
本実施形態の処理装置F1では、CZ法により単結晶シリコンS2が製造される。本実施形態の単結晶シリコンS2の製造方法について簡単に説明しておく。まず、不活性ガス雰囲気中にて炉体F11に投入されたシリコンナゲットが約1800℃に加熱されて溶融される。この溶融状態とされたシリコン(以下、「溶湯」と記す)S1に種となる単結晶シリコンを漬け、その後回転しつつゆっくりと持ち上げることで結晶を成長させていき、最終的には略円柱状の固体である単結晶シリコン(インゴット)S2が形成される。つまり、処理装置F1は、溶湯S1から単結晶シリコンS2を引き上げるために用いられる。
本実施形態における不活性ガス雰囲気とは、具体的には、処理装置F1の内部空間を一度真空引きした上で、アルゴンや窒素などの不活性ガスで満たされた雰囲気を指す。そのため、脱気ポンプ(真空ポンプ)及び不活性ガス供給管が処理装置F1に設けられている(図示していない)。なお、下記の被処理物投入装置1の内部についても、下記の閉鎖部14が閉じられていない場合においては処理装置F1内と同じ不活性ガス雰囲気に置かれる。
なお、被処理物Sの種類によっては処理装置F1の内部を真空雰囲気としても良い。特に、溶湯S1から不純物を除去したい場合には真空雰囲気とされる場合がある。ただ、真空雰囲気とした場合は、被処理物Sが処理装置F1の内部で蒸発してしまう。本実施形態ではそれが不都合であるため、不活性ガスの圧力によってシリコンの蒸発を抑えるために不活性ガスを処理装置F1の内部に導入している。また、導入する不活性ガスの圧力については被処理物Sの種類に対して最適なものとする。
また、本実施形態では被処理物Sを構成する物質をシリコンとしているが、本発明の対象となる被処理物Sはこれに限定されるものではなく、シリコン以外の金属や樹脂などの種々の物質を被処理物Sとすることができる。
また、本実施形態における「処理」とは、シリコンナゲットの加熱による溶融、及び、溶湯S1からの引き上げによる単結晶シリコン(インゴット)の形成までの一連の操作を含んでいるが、本発明における「処理」とは、もっと広い概念であって、少なくとも溶融を伴う、被処理物Sに種々の物理変化あるいは化学変化を加えるための操作全般を指している。
−被処理物投入装置−
被処理物投入装置1は、図1及び図2に示すように、前記の処理装置F1に対し、処理装置F1の外部から被処理物Sを炉体F11内に投入することのできるものである。なお、以下においては、下記ジョイント部15において分離される、ジョイント部15よりも被処理物収容部11の側に設けられた部分の総称を投入装置本体1aとして説明する。この被処理物投入装置は、本実施形態では内部を気密状態とできるように構成されているが、前記処理装置と同じく、被処理物Sの種類や処理内容によっては、内部を気密状態としないものとして実施しても良い。
この被処理物投入装置1は、被処理物収容部11と搬送部1bとを備えている。搬送部1bは被処理物収容部11に収容されていた被処理物Sを処理装置F1へと搬送するための部位であって、被処理物通路12と被処理物取出機構13を備えている。そして搬送部1bは、閉鎖部14とジョイント部15とを備えている。詳しくは後述する。
被処理物Sは、被処理物収容部11から搬送部1bにおける被処理物通路12を通り、処理装置F1まで搬送される。この搬送経路のうちで被処理物Sが触れる部分については、磨耗に強い材料である石英ガラス製とされているか、あるいは石英ガラスの内張りがなされており、磨耗による金属粉などの不純物が被処理物Sに混入する可能性を極力抑えているため、純度の高い単結晶シリコンS2を製造することができる。
本実施形態では、被処理物収容部11、被処理物通路12の一部、被処理物取出機構13の各々がステンレス合金製の供給タンク111の内部に設けられている。そして被処理物投入装置1を処理装置F1に取り付けた場合において、この供給タンク111自体が外気に対する気密状態を保持できる。なお、本実施形態の説明における「外気」とは、被処理物投入装置1及び処理装置F1の外部雰囲気を指すものとする。
この供給タンク111は、略円筒形状の供給タンク本体111aと、この供給タンク本体111aから水平方向に突出している突出部111bとから構成されており、両者は一体のものである。なお、このように供給タンク111を設けず、被処理物収容部11と被処理物通路12とを、外気に対する気密状態を保持できるように、直接接続した構造を採用しても良い。
−被処理物収容部(ホッパー)−
被処理物収容部11は、搬送されるまでの間、被処理物Sを一時的に収容しておくことのできる部位であって、被処理物Sを収容する際に用いる開閉可能な収容口111cを備えている。本実施形態では、蓋部111dによって収容口111cが開閉できるようになっている。そして、本実施形態では、この被処理物収容部11としてホッパーが用いられている。このホッパー11は、前記の供給タンク111内に平板状の石英ガラスが張り合わせられて設けられている。そして形状については、上下両端部が開放された八角柱の下端に八角錐が接続されたものとされている。前記八角錐部分の下端は開放されていて、その部分から被処理物Sが自然落下し、被処理物Sが搬送部1bに取り出されるようになっている。
本実施形態のように八角柱と八角錐を組む合わせた形状とすると、平面視が長方形や台形である平板状の石英ガラスを組み合わせて形成できることから、ホッパー11を容易に製造でき、製造コストを抑えることができる。なお、本発明の被処理物収容部11は、本実施形態のホッパーのように八角柱と八角錐を組む合わせた形状に限られるものではなく、その他の多角柱と多角錐を組み合わせた形状であって良い。また、場合によっては円筒形状を採用しても良い。
本実施形態における蓋部111dは、供給タンク本体111aの上端部に、外気に対する気密状態を保持できるように設けられたものであって、この蓋部111dを供給タンク本体111aから外すことにより収容口111cを開放し、ホッパー11に被処理物Sを補充することができるようになっている。
−被処理物通路−
被処理物通路12は、処理装置F1に投入される被処理物Sが通過可能な部位である。上流端が前記のホッパー11から被処理物Sを受けることができる位置に設けられている。そして、下流端12aが処理装置F1に対して被処理物Sを投入できる位置に設けられている。より具体的には、この被処理物通路12における下流端12aは、処理装置F1の内部であり、かつ、炉体F11の上方に位置している。
本実施形態の被処理物通路12は、ホッパー11の側に位置する第1被処理物通路121と、処理装置F1側に位置する第2被処理物通路122とから構成されており、下記のジョイント部15を境として第1被処理物通路121と第2被処理物通路122とが分離及び接合可能とされている。前記の下流端12aは、第2被処理物通路122に属している。本実施形態では、第2被処理物通路122が処理装置F1に対する位置関係が移動するにとどまり、処理装置F1から分離することがない。そのため、下記の移動機構2は第1被処理物通路121を移動させることができれば良く、第2被処理物通路122の移動を負担する必要がない。すなわち、前記のように被処理物通路12を第1被処理物通路121と第2被処理物通路122とから構成することによって、移動機構2の設計を簡素化できる。
この第2被処理物通路122は処理装置F1を貫通して設けられる。本実施形態における第2被処理物通路122は、処理装置F1に取り付けられた取付フランジ12bによって支持されているが、下記のように第2被処理物通路122は処理装置F1に対して移動可能とされるため、この取付フランジ12bは、処理装置F1内の気密状態を保持しつつ、第2被処理物通路122の移動(より具体的には、下記パイプ部122aの長手方向への移動)を許容するものとされている。
そして、この被処理物通路12と前記のホッパー11とは、被処理物Sを外気に触れさせることなく搬送することが可能な位置関係に設けられている。本実施形態では、ホッパー11と第1被処理物通路121の一部が共に前記供給タンク111の内部に形成されていることにより、被処理物Sを外気に触れさせることなく搬送させることが可能である。
本実施形態においては、第1被処理物通路121はホッパー11の直下から前方へ水平に向かう部分とされており、供給タンク本体111aの下部と、この供給タンク本体111aの下部から前方に突出した突出部111bにまたがって存在している。前記突出部111bの下流側には漏斗状の受けシュート16が設けられており、被処理物Sがここを通って第2被処理物通路122へと搬送されていく。
第2被処理物通路122は第1被処理物通路121の下流端に対し、下記ジョイント部15を介して、被処理物Sが通過可能なようにつながっており、下斜め前方へ傾斜するように配置されている。本実施形態では、石英ガラス製のパイプが用いられている。下記のように、第2被処理物通路122を処理装置F1に対して移動可能とするため、本実施形態における第2被処理物通路122のうち、閉鎖部14とジョイント部15を除いた部分であるパイプ部122aは、長手方向の全体で直線状のパイプとされているが、下記の処理装置F1に対する移動に支障がないのであれば、被処理物通路12の下流端12aを含む少なくとも一部のみが直線状のパイプとされていても良い。
前記の受けシュート16は、図2に示すように、石英ガラスを削り出して形成したものであって、上半分が漏斗状部分161であり、下半分が円筒状部分162とされている。漏斗状部分161は、内面の開き角度が60°(受けシュート16の中心軸を基準とした角度で表すと30°)とされている。これは本実施形態における被処理物Sであるシリコンナゲットの安息角(約40°)よりも大きい角度にして、被処理物Sを漏斗状部分161の内面で引っかかることもなく、スムーズに第2被処理物通路122へと搬送させるためである。
なお、閉鎖部14として用いられるバルブの内面を被処理物Sから保護するため、ジョイント部15の接合時に円筒状部分162が閉鎖部14の内部に位置するようにしておくことが望ましい。
この望ましい構成についてより具体的に述べる(図示はしていない)。この構成は、受けシュート16の円筒状部分162を下方に延長し、かつ、ジョイント部15の成形ベローズ153を伸縮可能としたものである。これにより、ジョイント部15の分離時には成形ベローズ153が伸びて、円筒状部分162がジョイント部15の上側ジョイント部材151よりも上方に位置することで円筒状部分162が保護される。そして、ジョイント部15の接合時には成形ベローズ153が縮み、円筒状部分162がジョイント部15の上側ジョイント部材151から露出し、これにより、円筒状部分162が閉鎖部14のうち少なくともバルブ弁体などの可動部分の内側に位置し、前記可動部分に被処理物Sが接触しないようにできる。なお、成形ベローズ153が縮んだ際の長さは、成形ベローズ153の両端部に形成されているフランジ間にピン等の間隔保持部材を設けておくことにより一定の長さとなる構成としておくことがより望ましい。ちなみに、ジョイント部15の接合時における円筒状部分162の下端位置は、第2被処理物通路122のパイプ部122aに対する、接合時の衝突による損傷を避けるため、パイプ部122aの上端に対してわずかに距離を置くようにする。
本実施形態では、被処理物通路12における下流端12aの、処理装置F1に対する位置が移動できるものとされている。この移動は、炉体F11の中央を通る垂直線Cを含む、広がりを持った領域である中央領域の位置と、前記中央領域から外れた位置との間で移動可能になされる。前記「中央領域」とは、炉体F11の周縁部を除いた、単結晶シリコンS2の引き上げが可能な領域のことである。本実施形態では、この移動は、炉体F11の中央を通る垂直線Cを基準として接近・離反する方向になされ、第2被処理物通路122の全体が処理装置F1に対して移動するものとされている。なお、この移動は第1被処理物通路121とは別個になされる。
前記移動に関する接近・離反とは、被処理物通路12における下流端12aの、垂直線Cに対する接近時(下流端12aが前記中央領域の位置にある場合)にあっては、この下流端12aが、単結晶シリコンS2の上方への移動軌跡S2aよりも内側に位置するようになされ、同離反時(下流端12aが前記中央領域から外れた位置にある場合)にあっては、被処理物通路12が、前記移動軌跡S2aよりも外側に位置するようになされるものである。
よって前記垂直線Cに対する接近時(下流端12aが前記中央領域の位置にある場合)において、被処理物通路12における下流端12aが垂直線Cに重なる場合は、炉体F11の中央に被処理物Sを投入することが可能となる。また、前記下流端12aが前記垂直線Cに重ならない場合であっても、従来の、移動軌跡S2aよりも外側で被処理物Sを投入するものに比べれば、炉体F11の中央に近い位置で被処理物Sを投入することが可能となる。このように、炉体F11の中央により近い位置に被処理物Sを投入することができるため、炉体内で被処理物Sが偏りにくく、投入されたシリコン顆粒が均一に加熱されて、効率良く溶融できる。よって、単結晶シリコンの引き上げ作業もスムーズに行え、製造効率が良い。そして、溶融前の被処理物Sが炉体F11からあふれてしまうこともないため、被処理物Sの定量投入が可能で作業効率が良い。
そして前記垂直線Cに対する離反時(下流端12aが前記中央領域から外れた位置にある場合)においては、被処理物通路12と干渉することなく、単結晶シリコンS2を炉体F11から引き上げることができる。
被処理物通路12のうち少なくとも一部の区間を移動させるために、通路移動機構17が設けられる。ここで、被処理物通路12の下流端12aを含む少なくとも一部(本実施形態ではパイプ部122a)が直線状のパイプとされており、このパイプが、この通路移動機構17によって長手方向に移動し、この移動に伴って処理装置F1に対して出入りする。
なお本実施形態では、パイプ部122aの下流端12aが、炉体F11の中央を通る垂直線Cに対して平行な平面に沿ってカットされて開口している。そのため仮に、垂直線Cへの接近時(下流端12aが前記中央領域の位置にある場合)において、下流端12aを垂直線Cに重なるようにしていた場合、最低限、単結晶シリコンS2の移動軌跡S2aの半径分の距離だけパイプ部122aを移動させれば、炉体F11から引き上げられる単結晶シリコンS2とパイプ部122aとの干渉を避けることができる。つまり、パイプ部122aの下流端12aをこのような形状とすると、パイプ部122aの移動距離を最小にできる。
以下、本実施形態における通路移動機構17について具体的に説明する。この通路移動機構17は、図3(A)〜(D)に示すように、フレーム171、支持シャフト172、駆動シャフト173、ハンドル174、駆動プレート175を備えている。
フレーム171は処理装置F1に対して直接的、あるいは間接的に固定された部分であって、処理装置F1に対して不動とされている。このフレーム171の下流側の位置に設けられた固定プレート171aに対し、第2被処理物通路122のパイプ部122aが移動可能な状態で貫通している。
そして、このフレーム171に支持シャフト172が固定されている。支持シャフト172は、パイプ部122aの長手方向と平行に設けられた丸棒である。また、フレーム171には、前記支持シャフト172と平行であって、かつ、パイプ部122aを挟んだ反対側の位置に駆動シャフト173が設けられている。また、フレーム171の駆動シャフト173に近い側にはハンドル174が回動可能に設けられている。このハンドル174の回動軸は駆動シャフト173に対して直交している。駆動シャフト173は外周面にねじが形成された丸棒であって、フレーム171に対して、周方向に回動可能とされている。この駆動シャフト173の下流側端部にはかさ歯車173aが取り付けられており、このかさ歯車173aは、ハンドル174の端部に同じく設けられたかさ歯車174aと噛み合っている。よって、ハンドル174を回転させることによって、駆動シャフト173を回転させることができる。
駆動プレート175は、パイプ部122aを不動に支持するものであって、支持シャフト172及び駆動シャフト173が貫通している。この貫通は、支持シャフト172に対しては摺動可能になされており、駆動シャフト173に対しては螺合可能になされている。これにより、ハンドル174の操作による駆動シャフト173の回転に応じ、駆動プレート175を固定プレート171aに対して接近・離反させることができる。そして、この駆動プレート175が固定プレート171aに対して接近する動作をする場合は、パイプ部122aが炉体F11の中央を通る垂直線Cに対して近づき、下流端12aが前記中央領域の位置に移動する。駆動プレート175が固定プレート171aに対して離反する動作をする場合は、パイプ部122aが垂直線Cに対して離れ、下流端12aが前記中央領域外の位置に移動する。
処理装置F1に対するパイプ部122aの位置は、前記駆動プレート175の移動範囲内であれば自由に設定が可能である。そのため、炉体F11に対する被処理物Sの投入位置を自由に設定できる。
なお、前記の固定プレート171aと駆動プレート175の間には、石英ガラス製であるパイプ部122aを保護するため、このパイプ部122aの外周を覆うように保護ベローズ12dが設けられている。この保護ベローズ12dは、ステンレス合金の薄板が蛇腹状に形成されたものであり、固定プレート171aと駆動プレート175の距離に応じて伸縮するようになっている。
なお本実施形態では、第2被処理物通路122の全体が移動するものであるため、第2被処理物通路122の上流側端部の位置が変化する。よって、第2被処理物通路122を移動させるためには、あらかじめ下記のジョイント部15を分離し、図3(C)に示すように第2被処理物通路122の上方に第1被処理物通路121が存在しないようにしておく必要がある。
通路移動機構17の構成については、本実施形態のものに限られるものではなく、種々に変更して実施して良い。例えば、パイプ部122aを長手方向へ移動させるものではなく、被処理物通路12に可動式のジョイントを設けておくなどして、被処理物通路12の下流端12aが回動したり、前記ジョイントの下流側部分がスライドすることで、この下流端12aが垂直線Cを含む中央領域の位置と、前記中央領域から外れた位置との間で移動するものであっても良い。また例えば、パイプ部122aが伸縮して全長が変化することにより、下流端12aのみが移動するものであっても良い。
また、本実施形態の通路移動機構17は、ハンドル174の手動操作によって移動がなされるものとしたが、モータなどの自動操作によって移動がなされるものとしても良い。
なお、前記のように炉体F11の中央から外れた位置に被処理物通路12の下流端12aを位置させるために、パイプ部122aを前記のように長手方向に移動させるのに加えて、処理装置F1に対してパイプ部122aの固定角度を変更できるような構成が付加されていても良い。これにより、被処理物通路12の下流端12aの位置を現場で容易に調整することができ、炉体F11の最適な位置に被処理物Sを投入できる。この構成は、前記の通路移動機構17が備えるものとされていても良いし、通路移動機構17とは独立して設けられていても良い。
このパイプ部122aの固定角度を変更できるような構成については、例えば、処理装置F1に設けた下側フランジとパイプ部122aに設けた上側フランジとを、各フランジを通るように設けたボルトに対するナットの締め付け具合を調整することにより、角度を持たせることができるようにしておくことが考えられる(図示はしていない)。この場合において、各フランジにはパイプ部122aが貫通するが、上側フランジにはパイプ部122aが固定されているのに対し、下側フランジの貫通穴の大きさはパイプ部122aの直径よりも大きくされており、前記貫通穴の大きさの範囲内でパイプ部122aをずらせることができる。これにより、処理装置F1に対してパイプ部122aの角度を所定範囲内で変更することができる。なお、各フランジ間にはベローズを設けておき、処理装置F1の不活性ガス雰囲気を保つようにする必要がある。また、このようにパイプ部122aの固定角度を変更すると、ジョイント部15も傾くことになるが、この傾きは、ジョイント部15の成形ベローズ153を伸縮可能としておくことにより吸収できる。
−被処理物取出機構−
被処理物取出機構13は、前記の被処理物収容部11から被処理物通路12へと被処理物Sを気密状態で搬送させるための部位である。本実施形態では、この被処理物取出機構13として電磁振動フィーダが用いられており、この電磁振動フィーダが第1被処理物通路121の内部に設けられている。被処理物取出機構13は搬送部1bに備えられたものであるから、本実施形態のように被処理物取出機構13が被処理物通路12の内部に設けられたものに限られるものではなく、被処理物通路12とは離れた位置に設けられたものであっても良い。
前記の電磁振動フィーダは駆動部131とトラフ132とを備えたものであって、駆動部131によりトラフ132を振動させて、トラフ132に載せられた被処理物Sを下流側へと搬送させることができる。トラフ132は、上部及び下流端が開放している樋状の部位であり、本実施形態では内面に石英ガラスの内張りがなされている。このトラフ132は第1被処理物通路121の延びる方向に沿って、ホッパー11の直下から第1被処理物通路121の下流端付近まで設けられている。これにより、ホッパー11の下端から自然落下した被処理物Sはトラフ132に載って下流側に搬送されていく。そして、トラフ132の下流端まで来た被処理物Sは、前記の受けシュート16の漏斗状部分161へと落下する。
本実施形態においては、被処理物取出機構13として電磁振動フィーダを用いたことにより、処理装置F1に被処理物Sを連続して定量的に投入することが可能とされている。よって、炉体F11に被処理物Sを少量ずつ連続的に投入することができ、処理の効率化、高精度化を図ることができる。もちろん、微量の被処理物Sの投入も可能である。また、従来は被処理物を一気に炉体に投入していた場合があり、その場合、溶湯の跳ねや投入時の衝撃による炉体の破損などが発生する懸念があったが、前記のように電磁振動フィーダを用いたことにより、このような懸念を払拭できる。また、被処理物Sの微量投入が可能であることから、処理装置F1の稼動中に被処理物Sを炉体F11へ投入する場合であっても、溶湯S1の急激な温度低下を抑えることができ、品質管理上有利である。
本実施形態においては、第1被処理物通路121が水平方向に延びるものであり、第2被処理物通路122は斜め下斜め前方に傾斜している。よって被処理物Sは、第1被処理物通路121においては電磁振動フィーダによって水平方向に搬送させられ、第2被処理物通路122においては重力による自然落下で斜め下方に搬送される。ただし、本発明はこの形態に限られるものではなく、例えば、第1被処理物通路121と第2被処理物通路122が、いずれも斜め下方あるいは下方に向かうものとされており、いずれも重力による自然落下によって被処理物Sを搬送させるものであっても良い。その場合においては、例えば、ホッパー11の下部に設けたゲートなどの流量調整機構が被処理物取出機構13となる。
また、被処理物Sを水平方向に搬送するための被処理物取出機構13についても、本実施形態のような電磁振動フィーダに限らず、例えばベルトコンベアやローラコンベアのように、一方側から他方側へと被処理物Sを搬送させることのできる機能を有するものであれば、種々の搬送機構を用いることができる。もちろん、これらの被処理物取出機構13による被処理物Sの搬送方向を水平方向以外としても良い。
−閉鎖部−
閉鎖部14は、搬送部1bの処理装置F1側と被処理物収容部11側とを遮断することが可能な部位である。本実施形態の閉鎖部14は、図2に示すように、第2被処理物通路122の最も上流側の位置に一箇所設けられており(つまり本実施形態においては、この閉鎖部14が第2被処理物通路122に属している)、下記のジョイント部15に隣り合うようにして設けられたゲートバルブである。閉鎖部14を遮断することで、この閉鎖部14よりも処理装置F1側の部分を気密状態で閉鎖できる。そして当然ではあるが、被処理物Sが漏れ出ないようにも閉鎖できる。閉鎖部14に用いるバルブの種類は、ゲートバルブ以外に、例えばグローブバルブ、ボールバルブ、バタフライバルブなどの種々のバルブが使用できる。閉鎖部14は、搬送部1bのどの位置に設けられていても良く、例えば、ホッパー11と搬送部1bの境界に設けられたものであっても良い。
閉鎖部14の位置は本実施形態のものに限られるものではなく、第1被処理物通路121に設けられていても良い。ただし、下記ジョイント部15により被処理物通路12を分離させる場合、分離後に処理装置F1の気密状態を保つためには、閉鎖部14をジョイント部15よりも処理装置F1の側に設けておく必要がある。また、分離後において処理装置F1と投入装置本体1aの両方ともに気密状態を保つためには、閉鎖部14を、ジョイント部15を挟んで処理装置F1の側と投入装置本体1aの側の両方に設けておく必要がある。
このように閉鎖部14を設けることにより、閉鎖部14を閉じれば処理装置F1の不活性ガス雰囲気を保ったままで、ホッパー11を外気に開放することが可能となる。そのため、処理装置F1の炉体F11における被処理物Sの溶融を続けたまま、蓋部111dを開けてホッパー11に被処理物Sを補充することが可能となる。そして、ホッパー11への被処理物Sの補充後、閉鎖部14を開くことによって、ホッパー11に新たに補充された被処理物Sを炉体F11内に投入することができるようになる。なお、ホッパー11に新たに補充された被処理物Sを炉体F11内に投入する場合には、閉鎖部14よりもホッパー11の側を不活性ガス雰囲気とする。
従来、ホッパーに収容された被処理物が無くなってしまった場合、炉体を一度冷却した上で不活性ガス雰囲気を解除し、ホッパーに被処理物を補充して、再び不活性ガス雰囲気としてから炉体を再加熱する必要があったため、時間のロスが大きく、品質管理上も望ましくなかった。これに対して本実施形態では、閉鎖部14を設けることによりこのような従来の問題点を解決することができる。
−ジョイント部−
前記の閉鎖部14に加え、搬送部1bのうちで閉鎖部14よりも被処理物収容部11側の位置にて、搬送部1bを分離及び接合可能なジョイント部15を備えたものとする。これにより、被処理物通路12が分離可能とされている。ジョイント部15も、閉鎖部14よりも被処理物収容部11側の位置である限り、搬送部1bのどの位置に設けられていても良い。そしてこのジョイント部15により、図4(A)に示すように、被処理物投入装置1のうちジョイント部15よりもホッパー11側の部分(本実施形態では投入装置本体1a)を処理装置F1から分離させることができる。このことから、本実施形態では複数の処理装置F1への被処理物Sの供給を1台の投入装置本体1aで担当することが可能となる。つまり、従来とは異なり、処理装置F1と同数の投入装置本体1aが必ずしも必要でなくなる。もちろん、従来通りに、処理装置F1と投入装置本体1aの数量が一対一で対応するものであっても良い。
本実施形態では、図5に示すように、ジョイント部15が第1被処理物通路121と第2被処理物通路122とにまたがって設けられている。より具体的に説明すると、第1被処理物通路121の下流端には上側ジョイント部材151が設けられている。この上側ジョイント部材151は水平方向に配置された板状のものである。この上側ジョイント部材151には、中央に貫通穴が設けられており、この貫通穴から下方に前記受けシュート16の円筒状部分162が突出している。上側ジョイント部材151の上方には成形ベローズ153が設けられている。この成形ベローズ153は、前記受けシュート16の円筒状部分162の外周部分に位置しており、この円筒状部分162を保護するためのものでもある。
そして、第2被処理物通路122の上流端(より詳しくは、前記閉鎖部14の上流端)には下側ジョイント部材152が設けられている。この下側ジョイント部材152もまた、水平方向に配置された板状のものである。この下側ジョイント部材152には、中央に貫通穴が設けられており、ジョイント部15の接合時においては、この貫通穴に前記受けシュート16の円筒状部分162が入り込み、上側ジョイント部材151の下面と下側ジョイント部材152の上面とが当接して、図2に示す接合状態となる。そして本実施形態では、ジョイント部15の分離及び接合がなされる場合における、上側ジョイント部材151と下側ジョイント部材152の相対的な移動方向は上下方向とされている。
前記のように閉鎖部14とジョイント部15とが設けられたことによって、被処理物通路12の第1被処理物通路121と第2被処理物通路122とがジョイント部15で分割された場合に、閉鎖部14によって、被処理物通路12における被処理物Sの移動方向を基準とした下流側122の気密状態を保つことができる。具体的には次のようなことが可能となる。もし仮に、処理装置F1に被処理物Sを補充する必要が無くなった時点において、ホッパー11の内部にまだ被処理物Sが残っている場合、閉鎖部14を閉じた上でジョイント部15を境に被処理物通路12を分離し、投入装置本体1aを分離前とは別の処理装置F1に付け替えることができ、これにより、ホッパー11に残った被処理物Sを別の処理装置F1に投入できる。
ホッパー11に収容された被処理物Sが無くなってしまった場合には、まず、図4(A)に示すように、閉鎖部14を閉じた上でジョイント部15を境に被処理物通路12を分離する。そして、図4(B)に示すように、リフト21を操作して投入装置本体1aを下降させるなどして都合の良い位置に移動させ、その上でホッパー11に被処理物Sを補充する。その後、投入装置本体1aを分離前とは別の処理装置F1に付け替えることができる。ただし、投入装置本体1aを分離前と同じ処理装置F1に再度取り付けても良い。特に、下記のリフト21により投入装置本体1aが支持されている場合には、前記の補充作業をより効率良くできる。
また、ホッパー11への被処理物Sの補充を頻繁に行う必要があるというデメリットはあるものの、ホッパー11の容量を小さくすることで投入装置本体1aをコンパクト化し、より扱いやすくすることもできる。これはいかなる製造現場においても適用できる訳ではないが、本実施形態によると、このような選択も可能となり、製造現場の状況に応じた装置の最適化をはかることができる。
ここで、被処理物通路12に閉鎖部14が1箇所しか設けられていない場合では、ジョイント部15の分離によって投入装置本体1aの内部における不活性ガス雰囲気が失われてしまうため、投入装置本体1aの内部を再度不活性ガス雰囲気に整える必要がある。そこで、被処理物通路12に、ジョイント部15を挟んで別の閉鎖部を設けることが考えられる。このようにした場合にあっては、閉鎖部14と別の閉鎖部との間において不活性ガス雰囲気を整えるだけで良くなるため、作業効率を大変良くできる。
また、本実施形態では、ジョイント部15の分離時においても、第2被処理物通路122が処理装置F1に残される。そのため、第2被処理物通路122の処理装置F1に対する抜き差し動作が不要であって、下記移動機構2による投入装置本体1aの移動が楽である。また、石英ガラス製である第2被処理物通路122におけるパイプ部122aが投入装置本体1aの移動に伴って破損してしまう可能性も小さくできる。
そして、このジョイント部15の存在により、第2被処理物通路122を第1被処理物通路121と分離して移動させることができるので、前記中央領域の位置と、前記中央領域から外れた位置との間での、被処理物通路12における下流端12aの移動を第2被処理物通路122のみの移動で行うことが可能である。そのため移動のために必要なスペースを小さくでき、被処理物投入装置1を小型化できる。また、前記通路移動機構17による被処理物通路12における下流端12aの移動が、下記移動機構2による移動とは別個に行うことが可能となるため(言い換えると、下記移動機構2が被処理物通路12における下流端12aの移動を担う必要がないため)、下記移動機構2の構成を単純化でき、この点からも、被処理物投入装置1の大型化を抑制できる。
ここで、本実施形態に係る被処理物投入装置1を用いて被処理物Sを補充する手順について簡単にまとめておく。処理装置F1にて被処理物Sを処理中に、炉体F11の被処理物Sが少なくなってきた場合、被処理物取出機構13である電磁振動フィーダを操作することによって、ホッパー11に収容されていた被処理物Sが搬送部1bの被処理物通路12を通って搬送され、炉体F11に投入される。この状態では、閉鎖部14が開放されていて、かつ、ジョイント部15が接合されている。
ホッパー11の被処理物Sが無くなった場合、まず、閉鎖部14を閉鎖し、次いでジョイント部15を分離する。これにより、処理装置F1内部の不活性ガス雰囲気を維持したままジョイント部15を分離できる。そして移動機構2を用いて、図3(B)に示すように投入装置本体1aを都合の良い位置に移動させ、収容口111cを開放してホッパー11に被処理物Sを補充する。この収容口111cの開放に先立ち、投入装置本体1a内に外気を導入して不活性ガス雰囲気を解除しておく。
前記のように被処理物Sを補充した後、移動機構2を用いてジョイント部15を接合する。その後、閉鎖部14を開放することで、被処理物Sが炉体F11に投入可能な状態とされる。なお、被処理物Sを炉体F11に投入する場合には、真空引きした上で不活性ガスを導入することにより、投入装置本体1a内を不活性ガス雰囲気とする。
−誘導部・被誘導部−
次に、ジョイント部15の、分離時において離れる二つの部分のうち、少なくとも一方が誘導部15aを備え、他方が被誘導部15bを備えたものとすることができる。この場合の誘導部15aと被誘導部15bとは、ジョイント部15を接合しようとする際に、被誘導部15bが誘導部15aに誘導されることによって接合状態となるように構成されており、ジョイント部15の接合状態への位置合わせが行われる部位である。このように被誘導部15bが誘導部15aに誘導され、ジョイント部15が所定の位置に位置合わせされるため、ジョイント作業を容易に行うことができる。
本実施形態においては、図5に示すように、下側ジョイント部材152に誘導部15aが設けられ、上側ジョイント部材151に被誘導部15bが設けられているが、位置関係の対応はこれに限定されるものではなく、上下逆の関係であっても良いし、各ジョイント部材15に誘導部15aと被誘導部15bの両方が設けられたものであっても良い。また、被処理物通路12であって各ジョイント部材15以外の部位に誘導部15aあるいは被誘導部15bが設けられていても良い。
本実施形態においては、誘導部15aが、前記ジョイント部15における円形断面である流路の中心軸15cを基準として回転対称で、かつ、前記中心軸15c方向に向いた形状のテーパ面を備えている。このテーパ面がジョイント部15における処理装置F1側、具体的には下側ジョイント部材152に設けられている。そして、被誘導部15bが、前記ジョイント部15における流路の中心軸15cを基準として回転対称で、かつ、前記中心軸15cを背にした形状のテーパ面を備えている。このテーパ面がジョイント部15における被処理物収容部11側、具体的には上側ジョイント部材151に設けられている。前記誘導部15aのテーパ面と被誘導部15bのテーパ面とは同じ傾斜のテーパ面とされている。つまり、前記中心軸15cに対する角度が同一とされた面とされている。ジョイント部15を接合する際には、誘導部15aのテーパ面と被誘導部15bのテーパ面とが当接した状態で、被誘導部15bが誘導部15aに誘導され、ジョイント部15の接合位置に位置合わせされる。また、各テーパ面は表面が硬化処理されており、前記当接によって磨耗しにくいようにされている。
−塵受け溝−
そして、前記誘導部15aのうち、テーパ面の最も処理装置F1の側となる位置に、前記中心軸15cを取り巻くようにして全周に塵受け溝15dが設けられている。このように塵受け溝15dが設けられたことにより、上側ジョイント部材151や受けシュート16の円筒状部分162に付着した塵などや、誘導部15aと被誘導部15bとが前記のように当接した際に生じる、微量の金属粉などをこの塵受け溝15dでとどめることができ、この塵受け溝15dを掃除することで簡単に塵などを除去できる。そのため、塵などの不純物が第2被処理物通路122を通って炉体F11に入り込んでしまう可能性を小さくでき、単結晶シリコンS2の品質向上に貢献できる。
−移動機構−
また本実施形態では、図1に示すように、投入装置本体1aを処理装置F1に対して、接近・離反する方向に移動できる移動機構2を備えている。本実施形態の移動機構2は、リフト21と複数の車輪22(前輪221、後輪222)から構成されている。リフト21は、図4(A)(B)に示すように、投入装置本体1aを上下方向に移動させることができるものである。本実施形態ではハンドル操作により投入装置本体1aを上下動させる手動式のリフトが採用されているが、モータなどによって駆動される形式のリフトであっても良い。車輪22は処理装置F1の設置された設置面Gに沿って回動するようにされており、投入装置本体1aとリフト21とを主に前後方向に移動させることができ、左右方向にも移動させることができるものである。
この移動機構2により、図4(A)に示すように、投入装置本体1aを移動させて前記ジョイント部15を分離及び接合することをより容易にできる。そして、投入装置本体1aを異なる処理装置F1に対して移動させることができる。また、図4(B)に示すように、処理装置F1を設置面G近くまで下降させることで被処理物Sの補充を簡単にすることができる。また、図1に示すように、処理装置F1を高い位置に置くことで、被処理物通路12のうち、重力による自然落下がなされる部分(本実施形態では第2被処理物通路122)における被処理物Sの搬送をよりスムーズにできる。このように、移動機構2を備えたものとすることで、被処理物投入装置1を非常に使い勝手の良いものとできる。また、生産現場のレイアウトに与える制限も小さいものとできる。
−位置決め部(ストッパー)−
そして本実施形態では、被処理物投入装置1が、移動機構2の上下以外の他方向への移動を規制する位置決め部3を備えたものとされている。より具体的には、前記複数の車輪22のうち、少なくとも前輪221の前進方向への回転を止め、かつ、前輪221の処理装置F1に対する左右方向の位置を定めるためのストッパー3を設置面Gに対して不動となるように設けている。本実施形態のストッパー3は、図6に示すようにチャンネル材などから形成されたものであって、前端に当接壁31が立ち上げられたものが、前記当接壁31が前方になるように設置面Gに固定されたものである。また、ストッパー3には左右壁32も設けられている。
このストッパー3を用いることにより、ストッパー3の左右壁32に挟まれるようにして前輪221が位置し、かつ、当接壁31に前輪221が当接した時点において、処理装置F1に対する前輪221の前後の位置が当接壁31によって定まり、左右壁32によって前輪221の左右の位置も定まることとなる。前輪221の位置が定まれば、処理装置F1に対する投入装置本体1aの前後左右の位置はジョイント部15が分離・接合される位置に定まる。前記のように、ジョイント部15の接合がなされようとする際の、上側ジョイント部材151と下側ジョイント部材152の相対的な移動方向は上下方向である。そのため、前記のように前輪221の位置が定まった後は、リフト21をただ上下方向(通常は下方)に移動させるだけでジョイント部15の接合が可能である。つまり、このストッパー3を設けることにより、ジョイント部15を容易に接合することができる。
なお、前記のようにジョイント部15には誘導部15aと被誘導部15bとが設けられているため、これら誘導部15aと被誘導部15bとが、ジョイント部15の接合がなされようとする際における位置の微調整を行う役割を果たす。
ストッパー3は、処理装置F1に対する前輪221の前後左右の位置を定めるものであれば、種々の形態で実施が可能である。例えば、前輪221を当接させることによって回転を止めるものとはせず、左右方向からの摩擦によって回転を止め、同時に、前輪221の左右方向の位置決めをなすものとしても良い。また、例えば移動機構2の側に凸部を、設置面Gの側に凹部をそれぞれ設けておき、これらの凸部と凹部とが嵌合することによるものであっても良い。
また、ストッパー3は設置面Gに対して不動となるように設けていれば良く、必ずしも設置面Gに直接設けられたものでなくても良い。よって、処理装置F1の設置場所における建物の壁面や柱にストッパー3を固定しても良い。
また、前記ではストッパー3のみについて説明したが、このストッパー3を含むレールを設置面Gに敷いておき、車輪22の移動範囲の少なくとも一部については、レール上を車輪22が通ることによって定められるようにしておいても良い。
1 被処理物投入装置
1b 搬送部
11 被処理物収容部、ホッパー
111c 収容口
12 被処理物通路
121 第1被処理物通路
122 第2被処理物通路
12a 被処理物通路(第2被処理物通路)の下流端
13 被処理物取出機構、電磁振動フィーダ
14 閉鎖部、ゲートバルブ
15 ジョイント部
C 炉体の中央を通る垂直線
F1 処理装置
F11 炉体
S 被処理物、シリコンナゲット

Claims (2)

  1. 内部に設けられた炉体にて気密状態で被処理物を溶融する処理装置に対し、被処理物を外部から気密状態で投入するための被処理物投入装置であり
    被処理物を一時的に収容可能で、被処理物を収容する際に用いる開閉可能な収容口を有する被処理物収容部と、
    前記処理装置の内部に投入される被処理物が通過可能な、第1被処理物通路と第2被処理物通路とから構成された被処理物通路、及び、前記被処理物収容部から前記被処理物通路へと被処理物を気密状態で取り出し可能な被処理物取出機構を有する搬送部とを備え、
    前記搬送部には、前記搬送部の処理装置側と被処理物収容部側とを遮断可能な閉鎖部と、
    前記搬送部のうちで前記閉鎖部よりも被処理物収容部側の位置にて、前記第1被処理物通路と第2被処理物通路とを分離及び接合可能なジョイント部とが設けられ、
    前記第2被処理物通路は、前記ジョイント部により第1被処理物通路が分離された状態で、前記処理装置に対して移動可能に構成され、
    前記被処理物通路のうちで、被処理物の前記通過方向を基準とした下流端が、前記炉体の中央を通る垂直線を含む中央領域の位置と、前記中央領域から外れた位置との間で移動可能なことを特徴とする、被処理物投入装置。
  2. 前記被処理物通路の下流端を含む少なくとも一部が直線状のパイプとされており、
    前記パイプの下流端は、前記中央領域の位置と、前記中央領域から外れた位置との間で移動可能となるように、前記パイプが長手方向に移動するよう構成されており、
    前記パイプの下流端は、前記炉体の中央を通る垂直線に対して平行な平面に沿ってカットされて開口していることを特徴とする、請求項1に記載の被処理物投入装置。
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