JP5681945B2 - 磁気記録媒体処理装置及び磁気記録媒体処理方法 - Google Patents

磁気記録媒体処理装置及び磁気記録媒体処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、磁気記録媒体の抗磁力に適した書込電流値で磁気情報を書き込む磁気記録媒体処理装置及び磁気記録媒体処理方法に関し、磁気情報の書込エラーによる取引の中断を回避する機能を有する磁気記録媒体処理装置及び磁気記録媒体処理方法に関する。
磁気カード等の磁気記録媒体は、その磁気ストライプ等の磁気記録部の抗磁力の大きさについて異なるものが規格化されている。例えば、従来から規格化されていた低抗磁力カード(例えば、300〜400Oe)に加えて、高抗磁力カード(例えば、2750Oe)が新たに規格化されている。磁気カードに記録される磁気データ保護の観点からは高抗磁力カードの使用が有利であるが、低抗磁力カードも広く普及しており、高抗磁力カードと低抗磁力カードとが混在して使用されている。
磁気カードリーダでは、磁気カードの磁気情報を読み取るときには問題ないが、磁気情報を磁気ストライプに書き込むときには、磁気カードの抗磁力に適した書込電流値で書き込む必要がある。このため、高抗磁力の磁気カードに対して、低抗磁力カードに適した書込電流値で書き込みを行うと、書込電流が小さすぎるために磁気カードの磁気情報が書き変わらず、以前の磁気情報が残ったままになってしまう。また、低抗磁力の磁気カードに対して高抗磁力カードに適した書込電流値で書き込みを行うと、書込電流が大きすぎるために疑似ピークが発生する恐れがあり、書き込まれた磁気情報が異常となってしまう場合がある。
抗磁力の異なる磁気媒体を取り扱う装置において、磁気媒体の所定の領域に予め書き込まれた磁気媒体の磁気抗磁力に関する抗磁力情報を読み、読み取られた抗磁力情報を判定し、この判定結果に従って所定の電流値にて磁気媒体に磁気情報の書き込みを行って、磁気媒体の抗磁力に適した電流値で磁気情報の書き込みを行うようにした磁気媒体取扱装置は知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、抗磁力の異なる磁気媒体を取り扱う装置において、カード挿入口より挿入された磁気媒体の磁気情報を再生して、磁気情報が記録されていない場合には高抗磁力用の記録電流値で書き込みを行い、次に、低抗磁力媒体の磁気情報のみ消去可能な電流値にて磁気情報を消去(DC消去)した後に、磁気媒体の磁気情報を再生し、一定出力値以上の残存出力ピーク数を数え、この残存出力ピーク数によって、その磁気媒体が高抗磁力媒体か低抗磁力媒体かの判定を行うようにした磁気媒体取扱装置も知られている(例えば、特許文献2参照)
特開2006−11582号公報 特開2000−155816号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載の磁気媒体取扱装置では、磁気媒体の抗磁力に適した電流値で磁気情報の書き込みを行って書込エラーが発生したとき、同じ電流値にて再度書き込みを行うために、書込エラーを回避できない場合があった。例えば通帳やカードなどの書込エラーを回避できない場合には、磁気媒体取扱装置は、磁気記録媒体が正常使用不能であると判断して、媒体使用者へ磁気記録媒体を返却し、取引の扱いを中断していた。このため、媒体使用者は、行っていた取引を完了することができないのみならず、磁気記録媒体が正常使用不能であることを窓口に申し出て、通帳やカードなどの磁気記録媒体の再発行を行うまで取引ができないという問題があった。
また、各種規格の磁気カードが混在して使用される場合にも、従来のカードリーダでは、書込エラーが発生したとき、同じ電流値にて再度書き込みを行うために、取引の扱いを中断する問題があった。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、その目的は、磁気記録媒体への磁気情報の書込エラーによる取引の中断を回避することができる磁気記録媒体処理装置及び磁気記録媒体処理方法を提供することにある。
以上のような課題を解決するために、本発明は、以下のものを提供する。
(1) 磁気記録媒体に対して異なる電流値で磁気情報を書き込み可能な磁気記録媒体処理装置であって、前記磁気記録媒体に書き込まれた前記磁気情報の書き込み結果が正常であるか否かを判定する書込判定手段と、前記書込判定手段の判定に基づき、前記磁気記録媒体が正常使用可能であるか否かを判断する媒体評価手段と、前記媒体評価手段が、前記磁気記録媒体の抗磁力に対応する第1の書込電流値で前記磁気情報が書き込まれた前記磁気記録媒体を、正常使用不能と判断した場合に、前記第1の書込電流値よりも大きい第2の書込電流値で前記磁気記録媒体に前記磁気情報を再度書き込む再書込手段と、を有し、前記媒体評価手段は、前記再書込手段で再書き込みした前記磁気情報の書き込み結果が正常である場合に、前記磁気記録媒体を更新すべき旨の警告を発信する一方、前記再書込手段で再書き込みした前記磁気情報の書き込み結果が正常でない場合に、取引不能の警告を発信する警告発信手段を備えることを特徴とする磁気記録媒体処理装置。
本発明によれば、媒体評価手段が、磁気記録媒体の抗磁力に対応する第1の書込電流値で磁気情報が書き込まれた磁気記録媒体を正常使用不能と判断した場合に、再書込手段が、第1の書込電流値よりも大きい第2の書込電流値で磁気記録媒体に磁気情報を再度書き込むことから、適切な第1の書込電流値で磁気情報が書き込まれた磁気記録媒体が正常使用不能と判断された場合であっても、書き込まれる磁気情報の出力値のレベル(ベース)を増加させ、読み取り可能な出力値にすることにより、取引が中断されることを回避し、取引を最後まで完了させることができる。
すなわち、本発明に係る磁気記録媒体処理装置は、取引時に磁気情報の書込エラーがあった場合でも、少なくとも磁気情報の出力値不足による書込エラーを回避することができ、その取引を完了させて一時的な救済(取引中断の回避)を行うことができる。従って、媒体使用者は、必要な取引後にカードの再発行などの手続きを行うことができることから、利便性が向上する。
なお、適切な第1の書込電流値で書き込みを行ったにも関わらず、読み取り可能な出力値を得られない原因としては、磁気記録媒体の曲りや変形によって磁気記録媒体と磁気ヘッドとのスペースが広くなる場合(交換や再発行が必要なカードなど)、磁気記録媒体と磁気ヘッドとの接触位置や接触角度が正常な位置でない場合(バラツキ)等、書き込まれた磁気情報の出力値が不充分となることによる。
また、本発明に係る磁気記録媒体処理装置の前記媒体評価手段は、前記再書込手段で再書き込みした前記磁気情報の書き込み結果が正常である場合に、前記磁気記録媒体を更新すべき旨の警告を発信する一方、前記再書込手段で再書き込みした前記磁気情報の書き込み結果が正常でない場合に、取引不能の警告を発信する警告発信手段を備えることを特徴とする
本発明によれば、再書込手段で再書き込みした磁気情報の書き込み結果が正常である場合に、取引を最後まで完了させることができる一方、警告発信手段が磁気記録媒体を更新すべき旨の警告を発信するから、媒体使用者に磁気記録媒体の更新が必要であることを知らせることができ、磁気記録媒体が取引不能になるのを事前に防止することができる。
また、本発明に係る磁気記録媒体処理装置は、再書込手段で再書き込みした磁気情報の書き込み結果が正常でない場合に、警告発信手段が取引不能の警告を発信するから、磁気記録媒体が取引不能になる事態を少なくすることができると共に、万一、磁気記録媒体が取引不能になった場合には、媒体使用者に磁気記録媒体が取引不能であることを知らせることができる。
) 前記書込判定手段が、前記第1の書込電流値による前記磁気情報の書き込み結果が正常でないと判定した場合に、前記磁気記録媒体に対して前記第1の書込電流値による前記磁気情報の書き込みを繰り返し実行し、該書込みを所定回数繰り返す間に前記磁気情報の書き込み結果が正常であると判定しないとき、前記媒体評価手段は前記磁気記録媒体が正常使用不能であると判断することを特徴とする磁気記録媒体処理装置。
本発明によれば、磁気記録媒体の抗磁力に対応する第1の書込電流値でリトライすることにより、単なる媒体の位置ずれ等による書込エラーを回避することができる。
) 前記再書込手段は、前記書込判定手段が前記第2の書込電流値による前記磁気情報の書き込み結果が正常でないと判定した場合に、前記第1の書込電流値よりも大きい第3の書込電流値で前記磁気記録媒体に前記磁気情報の書き込みを実行し、前記媒体評価手段は、前記書込判定手段が前記第3の書込電流値による前記磁気情報の書き込み結果が正常であると判定しないとき、前記磁気記録媒体が取引不能であると判断することを特徴とする磁気記録媒体処理装置。
本発明によれば、書込判定手段が第2の書込電流値による磁気情報の書き込み結果が正常でないと判定した場合でも、更に第3の書込電流値で磁気情報を書き込むから、第3の書込電流値による磁気情報の書き込み結果が正常であるときには、書込エラーとして取引が中断されることを回避でき、取引を最後まで完了させることができる。
) 前記第3の書込電流値は、前記第2の書込電流値と同じ値又は高い値であることを特徴とする磁気記録媒体処理装置。
本発明によれば、第3の書込電流値が、第2の書込電流値と同じ値又は高い値であることから、書き込まれる磁気情報の出力値のレベル(ベース)を増加させ、読み取り可能な出力値にすることができる。
) 前記第1の書込電流値は低抗磁力用の磁気記録媒体に対応する電流値であり、前記第2の書込電流値は高抗磁力用の磁気記録媒体に対応する電流値であることを特徴とする磁気記録媒体処理装置。
本発明によれば、低抗磁力用の磁気記録媒体に対して、低抗磁力用の磁気記録媒体に対応する電流値で磁気情報を書き込んだときに、磁気情報の出力値不足などにより磁気記録媒体が正常使用不能と判断された場合であっても、高抗磁力用の磁気記録媒体に対応する大きいパワーの電流値で再度書き込みを実行するから、書き込まれる磁気情報の出力値のレベル(ベース)を適切に増加させ、読み取り可能な出力値にすることが可能となる。
) 前記磁気記録媒体の抗磁力を判定し、該抗磁力に対応する書込電流値を前記第1の書込電流値とする抗磁力判定手段を備えることを特徴とする磁気記録媒体処理装置。
本発明によれば、磁気記録媒体の抗磁力を判定し、該抗磁力に対応する書込電流値を第1の書込電流値とするから、磁気記録媒体の抗磁力に最も適した第1の書込電流値を用いて磁気記録媒体に磁気情報を書き込むことができる。
) 磁気記録媒体に対して該磁気記録媒体の抗磁力に対応する第1の書込電流値で磁気情報を書き込む書込工程と、前記磁気記録媒体に書き込まれた前記磁気情報の書き込み結果が正常であるか否かを判定する書込判定工程と、前記書込判定工程の判定に基づき、前記磁気記録媒体が正常使用可能であるか否かを判断する媒体評価工程と、前記媒体評価工程が、前記第1の書込電流値で前記磁気情報が書き込まれた前記磁気記録媒体を、正常使用不能と判断した場合に、前記第1の書込電流値よりも大きい第2の書込電流値で前記磁気記録媒体に前記磁気情報を再度書き込む再書込工程と、を有し、前記媒体評価工程は、前記再書込工程で再書き込みした前記磁気情報の書き込み結果が正常である場合に、前記磁気記録媒体を更新すべき旨の警告を発信する一方、前記再書込工程で再書き込みした前記磁気情報の書き込み結果が正常でない場合に、取引不能の警告を発信する警告発信工程を備えることを特徴とする磁気記録媒体処理方法。
本発明によれば、媒体評価工程が、磁気記録媒体の抗磁力に対応する第1の書込電流値で磁気情報が書き込まれた磁気記録媒体を正常使用不能と判断した場合に、再書込工程が、第1の書込電流値よりも大きい第2の書込電流値で磁気記録媒体に磁気情報を再度書き込むことから、適切な第1の書込電流値で磁気情報が書き込まれた磁気記録媒体が正常使用不能と判断された場合であっても、書き込まれる磁気情報の出力値のレベル(ベース)を増加させ、読み取り可能な出力値にすることにより、取引が中断されることを回避し、取引を最後まで完了させることができる。
すなわち、本発明に係る磁気記録媒体処理方法は、取引時に磁気情報の書込エラーがあった場合でも、少なくとも磁気情報の出力値不足による書込エラーを回避することができ、その取引を完了させて一時的な救済(取引中断の回避)を行うことができる。従って、媒体使用者は、必要な取引後にカードの再発行などの手続きを行うことができることから、利便性が向上する。
また、本発明に係る磁気記録媒体処理方法の前記媒体評価工程は、前記再書込工程で再書き込みした前記磁気情報の書き込み結果が正常である場合に、前記磁気記録媒体を更新すべき旨の警告を発信する一方、前記再書込工程で再書き込みした前記磁気情報の書き込み結果が正常でない場合に、取引不能の警告を発信する警告発信工程を備えることを特徴とする
本発明によれば、再書込工程で再書き込みした磁気情報の書き込み結果が正常である場合に、取引を最後まで完了させることができる一方、警告発信工程が磁気記録媒体を更新すべき旨の警告を発信するから、媒体使用者に磁気記録媒体の更新が必要であることを知らせることができ、磁気記録媒体が取引不能になるのを事前に防止することができる。
また、本発明に係る磁気記録媒体処理方法は、再書込工程で再書き込みした磁気情報の書き込み結果が正常でない場合に、警告発信工程が取引不能の警告を発信するから、磁気記録媒体が取引不能になる事態を少なくすることができると共に、万一、磁気記録媒体が取引不能になった場合には、媒体使用者に磁気記録媒体が取引不能であることを知らせることができる。
) 前記書込判定工程が、前記書込工程の書き込み結果が正常でないと判定した場合に、前記書込工程を繰り返し実行し、前記書込工程を所定回数繰り返す間に前記磁気情報の書き込み結果が正常であると判定しないとき、前記媒体評価工程は前記磁気記録媒体が正常使用不能であると判断することを特徴とする磁気記録媒体処理方法。
本発明によれば、磁気記録媒体の抗磁力に対応する第1の書込電流値でリトライすることにより、単なる媒体の位置ずれ等による書込エラーを回避することができる。
) 前記再書込工程は、前記書込判定工程が前記第2の書込電流値による前記磁気情報の書き込み結果が正常でないと判定した場合に、前記第1の書込電流値よりも大きい第3の書込電流値で前記磁気記録媒体に前記磁気情報の書き込みを実行し、前記媒体評価工程は、前記書込判定工程が前記第3の書込電流値による前記磁気情報の書き込み結果が正常であると判定しないとき、前記磁気記録媒体が取引不能であると判断することを特徴とする磁気記録媒体処理方法。
本発明によれば、書込判定工程が第2の書込電流値による磁気情報の書き込み結果が正常でないと判定した場合でも、更に第3の書込電流値で磁気情報を書き込むから、第3の書込電流値による磁気情報の書き込み結果が正常であるときには、書込エラーとして取引が中断されることを回避でき、取引を最後まで完了させることができる。
本発明に係る磁気記録媒体処理装置及び磁気記録媒体処理方法は、取引時に磁気情報の書込エラーがあった場合でも、書込電流値を大きくして磁気情報の再書き込みを行うことにより、その取引を完了させて、磁気情報の書込エラーによる取引の中断を回避することができる。
本発明に係る磁気記録媒体処理方法の第1実施形態を示すフローチャートである。 本発明に係る磁気記録媒体処理装置の概略構成図である。 本発明の実施の形態に係る磁気記録媒体処理方法の第2実施形態を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る磁気記録媒体処理方法の第3実施形態を示すフローチャートである。 各抗磁力カードの飽和特性を示す図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
本発明に係る磁気記録媒体処理装置は、磁気記録媒体に対して異なる電流値で磁気情報を書き込み可能な磁気記録媒体処理装置であって、前記磁気記録媒体に書き込まれた前記磁気情報の書き込み結果が正常であるか否かを判定する書込判定手段と、前記書込判定手段の判定に基づき、前記磁気記録媒体が正常使用可能であるか否かを判断する媒体評価手段と、前記媒体評価手段が、前記磁気記録媒体の抗磁力に対応する第1の書込電流値で前記磁気情報が書き込まれた前記磁気記録媒体を、正常使用不能と判断した場合に、前記第1の書込電流値よりも大きい第2の書込電流値で前記磁気記録媒体に前記磁気情報を再度書き込む再書込手段と、を有する。
磁気記録媒体が正常使用可能であるか否かを判断する媒体評価手段は、磁気記録媒体の抗磁力に適した第1の書込電流値で書き込みを行ったにも関わらず、磁気情報の読み取り可能な出力値で書き込まれていない場合に正常使用不能と判断する。
磁気記録媒体に適切な第1の書込電流値で書き込みを行ったにも関わらず、読み取り可能な出力値を得られない原因は、具体的には、
(1)磁気記録媒体の曲りや変形によって磁気記録媒体と磁気ヘッドとのスペースが広くなること(交換や再発行が必要なカードなどの場合)
(2)磁気記録媒体と磁気ヘッドとの接触位置や接触角度が正常な位置でない場合(バラツキ)
(3)異なる規格の磁気カードが使用された場合
などによって、書き込まれた磁気情報の出力値が不充分となることによる。
本磁気記録媒体処理装置は、第1の書込電流値より大きな第2の書込電流値で再度書き込みを実行することで、少なくとも磁気情報の出力値不足に対する改善を行い、書き込まれる磁気情報の出力値のレベル(ベース)を増加させ、読み取り可能な出力値にして、取引が中断されることを回避している。
本磁気記録媒体処理装置において、適切な書き込み電流は、磁気記録媒体の抗磁力に対応した電流値である。また、磁気記録媒体の抗磁力は、表1に示す規格に基づいて設定されている。
Figure 0005681945
表1のNo.a,bの国際規格にて規定された抗磁力に基づく低抗磁力用電流値又は高抗磁力用電流値での磁気情報の書き込みは、主にクレジットカード裏面ストライプや通帳ストライプに適用されている。また、2008年頃に国際規格として規格化されたNo.cは、中間抗磁力(650Oe)による磁気情報の書き込みで、ホテルキーカード向けに使用されている。
一方、国際規格のNo.a,bに対応する日本国内の規格は、No.d(JISX6302−2),No.e(JISX6302−6)である。日本では、さらに、キャッシュカード表面ストライプに中間抗磁力(650Oe)を使用する規格としてNo.f(JISX6301)がある。
本磁気記録媒体処理装置は、各種規格の磁気カードが混在して使用されるような状況において、適切な書き込み電流が選択された場合のみならず、適切な書き込み電流が選択されなかった場合でも、第1の書込電流値より大きな第2の書込電流値で再度書き込みを実行することにより、取引が中断されることを回避することができる。
[磁気記録媒体処理装置の構成]
図2は、本発明に係る磁気記録媒体処理装置の概略構成図である。本実施形態において、10は、磁気カードリーダであり、CPU1と、磁気再生/記録−IC2(以降、磁気R/W−IC2と記す)と、記録電流回路3と、磁気ヘッド4と、を有する。
磁気ヘッド4は、記録ヘッド5と再生ヘッド6とを備え、記録ヘッド5が磁気記録媒体20の磁気ストライプ21に磁気情報を記録し、再生ヘッド6が磁気ストライプ21に記録された磁気情報を再生する。記録電流回路3は、磁気記録媒体20の書き込みに適した第1の書込電流値、又は、この第1の書込電流値よりも大きい第2の書込電流値の書込電流を記録ヘッド5に供給して、磁気記録媒体20に磁気情報を記録する。磁気R/W−IC2は、記録電流回路3の電流を制御している。
再生ヘッド6で再生された磁気記録媒体20の磁気情報は、再生出力としてCPU1のアナログポートに入力される。CPU1は、磁気R/W−IC2を介して磁気カードリーダ10の動作を制御する制御手段11と、磁気記録媒体20に書き込まれた磁気情報の書き込み結果が正常であるか否かを判定する書込判定手段12と、該書込判定手段12の判定に基づき、磁気記録媒体20が正常使用可能であるか否かを判断する媒体評価手段13と、を備えている。
本実施形態の磁気カードリーダ10は、例えば300Oeの低抗磁力カードと2750Oeの高抗磁力カードに対応するものである。磁気ヘッド4は、例えば2750Oeの高抗磁力カード用のもので、電流の大きさを変化させることで300Oeの低抗磁力カード用としても使用することができる。なお、記録電流回路3は、3以上の電流値の書込電流を記録ヘッド5に供給する構成にすることもでき、2以上の電流値の書込電流から磁気記録媒体20の書き込みに適した第1の書込電流値を選択する構成にすることもできる。
図5は、各抗磁力のカードの飽和特性を示す。低抗磁力カード(300Oe)の飽和電流は12.5mA0−p(ゼロ−ピーク)である。書込電流は磁気ヘッド4の書込能力のマージン等を考慮し、飽和電流値の1.5〜3倍程度にするのが一般的である。ISOの低抗磁力カードの規定では、飽和電流値の80%の出力がとれる電流(7.5mA)の3.5〜5倍で書き込み、カードのテストを行うことになっている。
書込判定手段12は、磁気記録媒体20に書き込まれた磁気情報の書き込み結果が正常であるか否かを判定する。書込判定手段12は、再生ヘッド6で再生された磁気記録媒体20の磁気情報が、読み取り可能な所定の出力値以上であれば書き込み結果が正常であると判定し、所定の出力値以下であれば書き込み結果が異常であると判定する。なお、書込判定手段12は、公知の手段を用いて書き込み結果を判定することができる。
媒体評価手段13は、書込判定手段12の判定に基づき、磁気記録媒体20が正常使用可能であるか否かを判断する。媒体評価手段13は、書き込み結果が正常であれば磁気記録媒体20が正常使用可能であると判断し、書き込み結果が異常であれば磁気記録媒体20が正常使用不能であると判断する。
なお、媒体評価手段13は、書き込み結果が異常であるときに、第1の書込電流値でリトライする構成としてもよい。例えば、媒体評価手段13は、書込判定手段12が、第1の書込電流値による磁気情報の書き込み結果が正常でないと判定した場合に、磁気記録媒体20に対して第1の書込電流値による磁気情報の書き込みを繰り返し実行させ、該書込みを所定回数繰り返す間に磁気情報の書き込み結果が正常であると判定しないときに限り、磁気記録媒体20が正常使用不能であると判断する。
制御手段11は、媒体評価手段13が、磁気記録媒体20の抗磁力に対応する第1の書込電流値で磁気情報が書き込まれた磁気記録媒体20を、正常使用不能と判断した場合に、第1の書込電流値よりも大きい第2の書込電流値で磁気記録媒体20に磁気情報を再度書き込む再書込手段を備えている。
磁気カードリーダ10が、3以上の電流値の書込電流に対応しているときには、再書込手段は、書込判定手段12が第2の書込電流値による磁気情報の書き込み結果が正常でないと判定した場合に、第2の書込電流値よりも大きい第3の書込電流値で磁気記録媒体20に磁気情報の書き込みを実行する構成としてもよい。なお、第3の書込電流値は、第2の書込電流値より高い値であることが好ましい。また、第3の書込電流値は、第2の書込電流値と同じ値にしてリトライするようにしてもよい。
媒体評価手段13は、再書込手段で磁気情報を再書き込みした場合に、警告を発信する警告発信手段を備えている。警告発信手段は、再書込手段で再書き込みした磁気情報の書き込み結果が正常である場合に、磁気記録媒体20を更新すべき旨の警告を発信し、再書込手段で再書き込みした磁気情報の書き込み結果が正常でない場合に、取引不能の警告を発信する。
[磁気記録媒体処理方法の第1実施形態]
図1は、本発明に係る磁気記録媒体処理方法の第1実施形態を示すフローチャートである。磁気カードリーダ10に磁気記録媒体20が挿入されると、制御手段11は、磁気記録媒体20の抗磁力に対応する第1の書込電流値を設定して、磁気記録媒体20に磁気情報の書き込みを実行する(S101、S102)。
書込判定手段12は、磁気記録媒体20に書き込まれた磁気情報を再生ヘッド6で再生し、磁気記録媒体20に書き込まれた磁気情報の書き込み結果が正常であるか否かを判定する。磁気記録媒体20に書き込まれた磁気情報の書き込み結果が正常である場合に、媒体評価手段13は、磁気記録媒体20を正常使用可能と判断して書き込みを終了する(S103)。
一方、磁気記録媒体20に書き込まれた磁気情報の書き込み結果が異常である場合に、媒体評価手段13は、磁気記録媒体20に対して第1の書込電流値による磁気情報の書き込みを、リトライカウンターに設定した所定回数だけ繰り返し実行する(S104、S105)。具体的には、書き込み結果が異常である場合に、リトライカウンターを1ずつ減じて第1の書込電流値で書き込みを再実行する。リトライカウンターが0になる前に、磁気記録媒体20に書き込まれた磁気情報の書き込み結果が正常であると判断された場合には、媒体評価手段13は、磁気記録媒体20を正常使用可能と判断して書き込みを終了する(S103)。
一方、磁気記録媒体20に書き込まれた磁気情報の書き込み結果が正常であると判断されることなく、リトライカウンターが0になった場合には、媒体評価手段13は、磁気記録媒体20を正常使用不能と判断する(S105)。
媒体評価手段13が、磁気記録媒体20の抗磁力に対応する第1の書込電流値で磁気情報が書き込まれた磁気記録媒体20を、正常使用不能と判断した場合に、再書込手段は、第1の書込電流値よりも大きい第2の書込電流値を設定して、磁気記録媒体20に磁気情報の書き込みを再度実行する(S106、S107)。
書込判定手段12は、磁気記録媒体20に書き込まれた磁気情報を再生ヘッド6で再生し、磁気記録媒体20に書き込まれた磁気情報の書き込み結果が正常であるか否かを判定する。磁気記録媒体20に第2の書込電流値で書き込まれた磁気情報の書き込み結果が正常である場合に、媒体評価手段13は、磁気記録媒体20を更新すべき旨の警告を発信し、書き込みを終了する(S108)。この磁気カードリーダ10は、書込エラーによる取引の中断を回避することができると共に、カード使用者に磁気記録媒体の更新が必要であることを知らせることができる。
一方、磁気記録媒体20に第2の書込電流値で書き込まれた磁気情報の書き込み結果が異常である場合には、媒体評価手段13は、磁気記録媒体20の取引が不能であるとの警告を発信し、書き込みを終了する(S108)。
[磁気記録媒体処理方法の第2実施形態]
図3は、本発明の実施の形態に係る磁気記録媒体処理方法の第2実施形態を示すフローチャートである。磁気カードリーダ10に磁気記録媒体20が挿入されると、制御手段11は、磁気記録媒体20の抗磁力に対応する第1の書込電流値を設定して、磁気記録媒体20に磁気情報の書き込みを実行する(S201、S202)。
書込判定手段12は、磁気記録媒体20に書き込まれた磁気情報を再生ヘッド6で再生し、磁気記録媒体20に書き込まれた磁気情報の書き込み結果が正常であるか否かを判定する。磁気記録媒体20に書き込まれた磁気情報の書き込み結果が正常である場合に、媒体評価手段13は、磁気記録媒体20を正常使用可能と判断して書き込みを終了する(S203)。
一方、磁気記録媒体20に書き込まれた磁気情報の書き込み結果が異常である場合には、媒体評価手段13は、磁気記録媒体20を正常使用不能と判断する(S203)。
媒体評価手段13が、磁気記録媒体20の抗磁力に対応する第1の書込電流値で磁気情報が書き込まれた磁気記録媒体20を、正常使用不能と判断した場合に、再書込手段は、第1の書込電流値よりも大きい第2の書込電流値を設定して、磁気記録媒体20に磁気情報の書き込みを再度実行する(S204、S205)。
書込判定手段12は、磁気記録媒体20に書き込まれた磁気情報を再生ヘッド6で再生し、磁気記録媒体20に書き込まれた磁気情報の書き込み結果が正常であるか否かを判定する。磁気記録媒体20に第2の書込電流値で書き込まれた磁気情報の書き込み結果が正常である場合に、媒体評価手段13は、磁気記録媒体20を更新すべき旨の警告を発信し、書き込みを終了する(S206)。
一方、磁気記録媒体20に第2の書込電流値で書き込まれた磁気情報の書き込み結果が異常である場合には、媒体評価手段13は、磁気記録媒体20を正常使用不能と判断し(S206)、再書込手段は、第2の書込電流値よりも大きい第3の書込電流値を設定して、磁気記録媒体20に磁気情報の書き込みを再度実行する(S207、S208)。
書込判定手段12は、磁気記録媒体20に書き込まれた磁気情報を再生ヘッド6で再生し、磁気記録媒体20に書き込まれた磁気情報の書き込み結果が正常であるか否かを判定する。磁気記録媒体20に第3の書込電流値で書き込まれた磁気情報の書き込み結果が正常である場合に、媒体評価手段13は、磁気記録媒体20を更新すべき旨の警告を発信し、書き込みを終了する(S209)。この磁気カードリーダ10は、第2の書込電流値で書込エラーになった場合でも、取引の中断を回避することが可能である。
一方、磁気記録媒体20に第3の書込電流値で書き込まれた磁気情報の書き込み結果が異常である場合には、媒体評価手段13は、磁気記録媒体20の取引が不能であるとの警告を発信し、書き込みを終了する(S209)。
[磁気記録媒体処理方法の第3実施形態]
図4は、本発明の実施の形態に係る磁気記録媒体処理方法の第3実施形態を示すフローチャートである。磁気カードリーダ10は、例えば300Oeの低抗磁力カードと2750Oeの高抗磁力カードに対応するものであり、磁気記録媒体20の抗磁力を判定する抗磁力判定手段を備えている。磁気カードリーダ10に磁気記録媒体20が挿入されると、制御手段11は、磁気記録媒体20の抗磁力の判定を行う(S301)。
制御手段11は、磁気記録媒体20を低抗磁力カードであると判定すると(S302)、第1の書込電流値として低抗磁力用電流値を設定して、磁気記録媒体20に磁気情報の書き込みを実行する(S303、S304)。
書込判定手段12は、磁気記録媒体20に書き込まれた磁気情報を再生ヘッド6で再生し、磁気記録媒体20に書き込まれた磁気情報の書き込み結果が正常であるか否かを判定する。磁気記録媒体20に書き込まれた磁気情報の書き込み結果が正常である場合に、媒体評価手段13は、磁気記録媒体20を正常使用可能と判断して書き込みを終了する(S305)。
一方、磁気記録媒体20に書き込まれた磁気情報の書き込み結果が異常である場合には、媒体評価手段13は、磁気記録媒体20を正常使用不能と判断する(S305)。
媒体評価手段13が、第1の書込電流値である低抗磁力用電流値で磁気情報が書き込まれた磁気記録媒体20を、正常使用不能と判断した場合に、再書込手段は、第1の書込電流値よりも大きい第2の書込電流値として高抗磁力用電流値を設定して、磁気記録媒体20に磁気情報の書き込みを再度実行する(S306、S307)。
書込判定手段12は、磁気記録媒体20に書き込まれた磁気情報を再生ヘッド6で再生し、磁気記録媒体20に書き込まれた磁気情報の書き込み結果が正常であるか否かを判定する。磁気記録媒体20に高抗磁力用電流値で書き込まれた磁気情報の書き込み結果が正常である場合に、媒体評価手段13は、磁気記録媒体20を更新すべき旨の警告を発信し、書き込みを終了する(S308)。この磁気カードリーダ10は、低抗磁力用電流値で書込エラーとなった場合でも、書込力の強い高抗磁力用電流値で再度書き込むことにより、書込エラーによる取引の中断を回避することができる。
一方、磁気記録媒体20に高抗磁力用電流値で書き込まれた磁気情報の書き込み結果が異常である場合には、媒体評価手段13は、磁気記録媒体20の取引が不能であるとの警告を発信し、書き込みを終了する(S308)。
また、ステップS302において、磁気記録媒体20を高抗磁力カードであると判定すると、制御手段11は、第1の書込電流値として高抗磁力用電流値を設定して、磁気記録媒体20に磁気情報の書き込みを実行する(S309、S310)。
書込判定手段12は、磁気記録媒体20に書き込まれた磁気情報を再生ヘッド6で再生し、磁気記録媒体20に書き込まれた磁気情報の書き込み結果が正常であるか否かを判定する。磁気記録媒体20に書き込まれた磁気情報の書き込み結果が正常である場合に、媒体評価手段13は、磁気記録媒体20を正常使用可能と判断して書き込みを終了する(S311)。
一方、磁気記録媒体20に書き込まれた磁気情報の書き込み結果が異常である場合には、媒体評価手段13は、磁気記録媒体20を正常使用不能と判断する(S311)。本実施例の場合、磁気カードリーダ10は高抗磁力用電流値より大きい書込電流値を設定できないから、書き込みを終了する。
なお、磁気カードリーダ10が高抗磁力用電流値より大きい書込電流値を設定できる場合には、第2の書込電流値を設定して再度書き込みを実行してもよい。また、磁気カードリーダ10が中間抗磁力にも対応している場合には、低抗磁力電流値に対する第2の書込電流値として中間抗磁力電流値を設定してもよい。
[本実施の形態の主な効果]
本発明は、取引時に磁気情報の書込エラーがあった場合でも、書込電流値を大きくして磁気情報の再書き込みを行うことにより、その取引を完了させて、磁気情報の書込エラーによる取引の中断を回避することができる。従って、媒体使用者は、必要な取引後にカードの再発行などの手続きを行うことができることから、利便性が向上する。
1 CPU
2 磁気R/W−IC
3 記録電流回路
4 磁気ヘッド
5 記録ヘッド
6 再生ヘッド
10 磁気カードリーダ
11 制御手段
12 書込判定手段
13 媒体評価手段
14 警告発信手段
20 磁気記録媒体
21 磁気ストライプ

Claims (9)

  1. 磁気記録媒体に対して異なる電流値で磁気情報を書き込み可能な磁気記録媒体処理装置であって、
    前記磁気記録媒体に書き込まれた前記磁気情報の書き込み結果が正常であるか否かを判定する書込判定手段と、
    前記書込判定手段の判定に基づき、前記磁気記録媒体が正常使用可能であるか否かを判断する媒体評価手段と、
    前記媒体評価手段が、前記磁気記録媒体の抗磁力に対応する第1の書込電流値で前記磁気情報が書き込まれた前記磁気記録媒体を、正常使用不能と判断した場合に、前記第1の書込電流値よりも大きい第2の書込電流値で前記磁気記録媒体に前記磁気情報を再度書き込む再書込手段と、
    を有し、
    前記媒体評価手段は、前記再書込手段で再書き込みした前記磁気情報の書き込み結果が正常である場合に、前記磁気記録媒体を更新すべき旨の警告を発信する一方、前記再書込手段で再書き込みした前記磁気情報の書き込み結果が正常でない場合に、取引不能の警告を発信する警告発信手段を備えることを特徴とする磁気記録媒体処理装置。
  2. 前記書込判定手段が、前記第1の書込電流値による前記磁気情報の書き込み結果が正常でないと判定した場合に、前記磁気記録媒体に対して前記第1の書込電流値による前記磁気情報の書き込みを繰り返し実行し、該書込みを所定回数繰り返す間に前記磁気情報の書き込み結果が正常であると判定しないとき、前記媒体評価手段は前記磁気記録媒体が正常使用不能であると判断することを特徴とする請求項記載の磁気記録媒体処理装置。
  3. 前記再書込手段は、前記書込判定手段が前記第2の書込電流値による前記磁気情報の書き込み結果が正常でないと判定した場合に、前記第1の書込電流値よりも大きい第3の書込電流値で前記磁気記録媒体に前記磁気情報の書き込みを実行し、
    前記媒体評価手段は、前記書込判定手段が前記第3の書込電流値による前記磁気情報の書き込み結果が正常であると判定しないとき、前記磁気記録媒体が取引不能であると判断することを特徴とする請求項1又は2記載の磁気記録媒体処理装置。
  4. 前記第3の書込電流値は、前記第2の書込電流値と同じ値又は高い値であることを特徴とする請求項記載の磁気記録媒体処理装置。
  5. 前記第1の書込電流値は低抗磁力用の磁気記録媒体に対応する電流値であり、前記第2の書込電流値は高抗磁力用の磁気記録媒体に対応する電流値であることを特徴とする請求項1からのいずれか記載の磁気記録媒体処理装置。
  6. 前記磁気記録媒体の抗磁力を判定し、該抗磁力に対応する書込電流値を前記第1の書込電流値とする抗磁力判定手段を備えることを特徴とする請求項1からのいずれか記載の磁気記録媒体処理装置。
  7. 磁気記録媒体に対して該磁気記録媒体の抗磁力に対応する第1の書込電流値で磁気情報を書き込む書込工程と、
    前記磁気記録媒体に書き込まれた前記磁気情報の書き込み結果が正常であるか否かを判定する書込判定工程と、
    前記書込判定工程の判定に基づき、前記磁気記録媒体が正常使用可能であるか否かを判断する媒体評価工程と、
    前記媒体評価工程が、前記第1の書込電流値で前記磁気情報が書き込まれた前記磁気記録媒体を、正常使用不能と判断した場合に、前記第1の書込電流値よりも大きい第2の書込電流値で前記磁気記録媒体に前記磁気情報を再度書き込む再書込工程と、
    を有し、
    前記媒体評価工程は、前記再書込工程で再書き込みした前記磁気情報の書き込み結果が正常である場合に、前記磁気記録媒体を更新すべき旨の警告を発信する一方、前記再書込工程で再書き込みした前記磁気情報の書き込み結果が正常でない場合に、取引不能の警告を発信する警告発信工程を備えることを特徴とする磁気記録媒体処理方法。
  8. 前記書込判定工程が、前記書込工程の書き込み結果が正常でないと判定した場合に、前記書込工程を繰り返し実行し、前記書込工程を所定回数繰り返す間に前記磁気情報の書き込み結果が正常であると判定しないとき、前記媒体評価工程は前記磁気記録媒体が正常使用不能であると判断することを特徴とする請求項記載の磁気記録媒体処理方法。
  9. 前記再書込工程は、前記書込判定工程が前記第2の書込電流値による前記磁気情報の書き込み結果が正常でないと判定した場合に、前記第1の書込電流値よりも大きい第3の書込電流値で前記磁気記録媒体に前記磁気情報の書き込みを実行し、
    前記媒体評価工程は、前記書込判定工程が前記第3の書込電流値による前記磁気情報の書き込み結果が正常であると判定しないとき、前記磁気記録媒体が取引不能であると判断することを特徴とする請求項7又は8記載の磁気記録媒体処理方法。
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