JP5681065B2 - 基板の位置決め方法 - Google Patents

基板の位置決め方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5681065B2
JP5681065B2 JP2011184833A JP2011184833A JP5681065B2 JP 5681065 B2 JP5681065 B2 JP 5681065B2 JP 2011184833 A JP2011184833 A JP 2011184833A JP 2011184833 A JP2011184833 A JP 2011184833A JP 5681065 B2 JP5681065 B2 JP 5681065B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alignment mark
substrate
center
alignment
positioning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011184833A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013046018A (ja
Inventor
徹 志水
徹 志水
匡弘 米谷
匡弘 米谷
Original Assignee
株式会社大日本科研
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社大日本科研 filed Critical 株式会社大日本科研
Priority to JP2011184833A priority Critical patent/JP5681065B2/ja
Publication of JP2013046018A publication Critical patent/JP2013046018A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5681065B2 publication Critical patent/JP5681065B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

この発明は、アライメントマークを利用した基板の位置決め方法に関する。
例えば、液晶表示パネル用ガラス基板に対してパターンの焼付を行う場合には、ガラス基板(以下「基板」という)とマスク基板(以下「マスク」という)とを位置決めする必要がある。このとき、基板の表面には、金属膜等からなる、不透明な第1アライメントマークが形成されている。一方、基板の表面には、透明な(透光性を有する)第2アライメントマークが形成されている。この第2アライメントマークは、基板の表面にITOと称呼される酸化膜からなる透明電極を形成する工程において、この透明電極と同一の材質により形成される。基板の位置決めを行うときには、これら第1、第2のアライメントマークを利用して、基板とマスクとを相対的に移動させ、その位置決めを実行する。
特許文献1には、X方向を向く一対の線分とY方向を向く一対の線分とから構成される矩形状アライメントマークが形成されたマスクと、X方向を向く線分とY方向を向く線分とから構成される十字状アライメントマークが形成された基板とを位置決めするための位置決め装置が開示されている。
また、特許文献2には、マーク画像の画素データをY軸方向に総加算して得られる信号波形と、マーク画像の画素データをX軸方向に総加算して得られる信号波形とを用いて、マークの特徴的位置を求めるマーク検出方法が開示されている。
特開2006−350152号公報 特開2000−215838号公報
上述した第1アライメントマークと第2アライメントマークとが重畳した場合には、両者の位置を特定することが困難となり、正確な位置決めを行い得ない場合がある。また、第2アライメントマークの中心が検出領域外に配置された場合は、第2アライメントマークの中心位置を検出することができないという問題がある。
この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、第1、第2アライメントマークを正確に認識して、正確な位置決めを実行することが可能な基板の位置決め方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、X方向を向く直線部分またはY方向を向く直線部分を有する第1アライメントマークが形成された第1基板と、X方向を向く直線部分またはY方向を向く直線部分を有する第2アライメントマークが形成された第2基板とを、前記第1アライメントマークおよび前記第2アライメントマークの位置を利用して位置決めするための基板の位置決め方法であって、前記第1アライメントマークの位置情報を取得する第1アライメントマーク位置情報取得工程と、前記第1アライメントマークを含む検出エリアのうち、前記第1アライメントマークが占める領域を除く領域に対して、X方向およびY方向に微分および射影加算を行うことにより、前記第2アライメントマークを検出して第2アライメントマークの位置情報を取得する第2アライメントマーク位置情報取得工程と、前記第1アライメントマーク位置情報取得工程で取得した第1アライメントマークの位置情報と、前記第2アライメントマーク位置情報取得工程で取得した第2アライメントマークの位置情報とに基づいて、前記第1基板と前記第2基板とを相対的に移動させる位置決め工程とを備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の基板の発明において、前記第1アライメントマーク位置情報取得工程においては、前記第1アライメントマークを含む検出エリアに対して、X方向およびY方向に微分および射影加算を行うことにより、前記第1アライメントマークを検出して第1アライメントマークの位置情報を取得する。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記第1アライメントマークは、X方向を向く一対の線分とY方向を向く一対の線分とから構成される矩形状アライメントマークであり、前記第2アライメントマークは、X方向を向く線分とY方向を向く線分とから構成される十字状アライメントマークである。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記第2アライメントマーク位置情報取得工程においては、前記第1アライメントマークが占める領域を除く領域を複数の領域に分割し、分割後の各領域に対して、X方向およびY方向に微分および射影加算を行う。
請求項5に記載の発明は、X方向を向く一対の線分とY方向を向く一対の線分とから構成される矩形状の第1アライメントマークが形成された第1基板と、X方向を向く線分とY方向を向く線分とから構成される十字状の第2アライメントマークが形成された第2基板とを、前記第1アライメントマークおよび前記第2アライメントマークをX方向およびY方向に微分および射影加算してそれらの位置を特定することにより、位置決めするための基板の位置決め方法であって、前記第1アライメントマークを含む検出エリアをX方向およびY方向に微分および射影加算することにより、前記第1アライメントマークの中心の位置を特定するとともに、前記第1アライメントマークの内側の領域に前記第2アライメントマークの中心が配置されているか否かを判定する第1判定工程と、前記第1判定工程において、前記第1アライメントマークの内側の領域に前記第2アライメントマークの中心が配置されていると判定された場合には、前記第1判定工程における微分および射影加算の結果を利用して前記第2アライメントマークの中心の位置を特定することにより、その中心の位置と第1アライメントマークの中心の位置との位置ずれ量を演算する第1演算工程と、この第1演算工程において演算された前記第2アライメントマークの中心の位置と前記第1アライメントマークの中心の位置とが一致するように前記第1基板と前記第2基板とを相対的に移動させる第1位置決め工程とを実行し、前記第1判定工程において、前記第1アライメントマークの内側の領域に前記第2アライメントマークの中心が配置されていないと判定された場合には、前記第1アライメントマークの各辺の外側に4個のアライメントマーク検出領域を設定する検出領域設定工程と、前記検出領域設定工程において設定された4個のアライメントマーク検出領域のうち、前記第1アライメントマークにおけるX方向を向く一対の線分と隣接するアライメントマーク検出領域に対してはX方向の微分とY方向の射影加算を実行し、前記第1アライメントマークにおけるY方向を向く一対の線分と隣接するアライメントマーク検出領域に対してはY方向の微分とX方向の射影加算を実行することにより、これら4個のアライメントマーク検出領域のいずれの領域に、前記第2アライメントマークが配置されているかを判定する第2判定工程とを実行し、前記第2判定工程において、前記検出領域設定工程において設定された4個のアライメントマーク検出領域のうち、前記第1アライメントマークにおけるX方向を向く線分と隣接するアライメントマーク検出領域と前記第1アライメントマークにおけるY方向を向く線分と隣接するアライメントマーク検出領域との少なくともそれぞれ1箇所ずつの領域に前記第2アライメントマークが配置されていると判定されたときには、前記第2判定工程における微分および射影加算の結果を利用して、前記第2アライメントマークの中心の位置を特定することにより、その中心の位置と前記第1アライメントマークの中心の位置との位置ずれ量を演算する第2演算工程と、この第2演算工程において演算された前記第2アライメントマークの中心の位置と前記第1アライメントマークの中心の位置とが一致するように前記第1基板と前記第2基板とを相対的に移動させる第2位置決め工程とを実行し、前記第2判定工程において、前記検出領域設定工程において設定された4個のアライメントマーク検出領域のうち、前記第1アライメントマークにおけるX方向を向く線分と隣接するアライメントマーク検出領域と前記第1アライメントマークにおけるY方向を向く線分と隣接するアライメントマーク検出領域のいずれか1箇所の領域に前記第2アライメントマークが配置されていると判定されたときには、当該第アライメントマークが配置されていると判定されたアライメントマーク検出領域と前記第1アライメントマークの内側の領域とに対して微分と射影加算を実行することにより前記第2アライメントマークの端縁の位置を特定し、この端縁の位置と前記第アライメントマークの形状情報とを比較することにより、前記第2アライメントマークの中心の位置と第1アライメントマークの中心の位置との位置ずれ量を演算する第3演算工程と、この第3演算工程において演算された前記第2アライメントマークの中心の位置と前記第1アライメントマークの中心の位置とが一致するように前記第1基板と前記第2基板とを相対的に移動させる第3位置決め工程とを実行することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、第1アライメントマークの位置情報と、第1アライメントマークが占める領域を除く領域に対してX方向およびY方向に微分および射影加算を行うことにより第2アライメントマークを検出して得た第2アライメントマークの位置情報とに基づいて位置決めを行うことから、第1アライメントマークと第2アライメントマークとが重畳した場合や、第2アライメントマークの中心が検出領域外に配置された場合においても、第1、第2アライメントマークを正確に認識して、正確な位置決めを実行することが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、X方向およびY方向に微分および射影加算を行うことにより第1アライメントマークを検出して第1アライメントマークの位置情報を取得することから、第1アライメントマークの位置情報を正確なものとすることが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、第1アライメントマークと第2アライメントマークの位置を、より容易に特定することが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、分割後の領域を利用して、第2アライメントマークの位置を正確に特定することが可能となる。
請求項5に記載の発明によれば、第1アライメントマークと第2アライメントマークの位置関係に対応して、これらのアライメントマークの位置情報を効率的に取得することができ、第1、第2アライメントマークを正確に認識して、正確な位置決めを実行することが可能となる。
この発明を適用する露光装置100を模式的に示す斜視図である。 基板2およびマスク3の支持機構を、カメラ15とともに、模式的に示す概要図である。 第1アライメントマーク101を示す平面図である。 第2アライメントマーク102を示す平面図である。 第1、第2アライメントマーク101、102を利用した位置決め動作を説明するための説明図である。 第1、第2アライメントマーク101、102を利用した位置決め動作を説明するための説明図である。 第1、第2アライメントマーク101、102を利用した位置決め動作を説明するための説明図である。 この発明の第1実施形態に係る基板の位置決め方法を示すフローチャートである。 第1、第2アライメントマーク101、102を利用した第2実施形態に係る位置決め動作を説明するための説明図である。 第1、第2アライメントマーク101、102を利用した第2実施形態に係る位置決め動作を説明するための説明図である。 この発明の第2実施形態に係る基板の位置決め方法を示すフローチャートである。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。最初に、この発明に係る基板の位置決め方法を適用する露光装置の構成について説明する。図1は、この発明を適用する露光装置100を模式的に示す斜視図である。
この露光装置100は、PDP(プラズマ・ディスプレイ・パネル)用ガラス基板や液晶表示パネル用ガラス基板等のガラス基板2(以下、「基板2」という)に対して、マスク基板3(以下「マスク3」という)のパターンを露光するためのものであり、超高圧水銀灯等の光源4と、集光ミラー5と、ダイクロイックミラー6と、フライアイレンズ(複合レンズ)7と、コリメートミラー1とを備える。
この露光装置100においては、光源4から出射された光は、集光ミラー5により集光されてダイクロイックミラー6に入射する。ダイクロイックミラー6においては、そこに入射した光のうち、露光に必要な波長の光のみがフライアイレンズ7に向けて反射される。そして、フライアイレンズ7を通過した光は、コリメートミラー1によりコリメートされて平行光となり、マスク3を介して基板2に照射される。このとき、マスク3および基板2は、フライアイレンズ7を通過した光が互いに重畳する領域に配置されており、均一な照度分布によりパターン露光を実行することが可能となる。
図2は、基板2およびマスク3の支持機構を、カメラ15とともに、模式的に示す概要図である。
基板2は、その中央に開口部16が形成された支持部材13により支持されている。一方、マスク3は、その中央に開口部12が形成された支持部材11により支持されている。そして、基板2を支持する支持部材13は、移動機構14の駆動により、基板2の表面と平行な平面内で互いに直交する2方向に移動可能となっている。なお、図2に模式的に示すように、この種の露光装置100においては、基板2とマスク3とは、プロキシミティーギャップと呼称されるわずかな隙間を介して配置される。
マスク3には、後述するように、X方向を向く一対の線分とY方向を向く一対の線分とから構成される矩形状の第1アライメントマーク101が、マスク材料であるクロム等の不透明な金属の薄膜により形成されている。一方、基板2には、X方向を向く線分とY方向を向く線分とから構成される十字状の第2アライメントマーク102が形成されている。マスク3と基板2との位置決めを行うときには、これら第1、第2のアライメントマーク101、102をカメラ15により撮影することにより、マスク3と基板2との相対位置を測定し、移動機構14により基板2をマスク3に対して移動させる構成となっている。
図3は、第1アライメントマーク101を示す平面図であり、図4は、第2アライメントマーク102を示す平面図である。
このような第1、第2アライメントマーク101、102の位置情報を取得するときには、一般的に、互いに直交するX方向およびY方向に、微分と射影加算が実行される。ここで、微分とは、画像処理における端縁部分の抽出の手法であり、特定の画像に関し、互いに隣接する画素間、あるいは、一定間隔だけ離れた画素間の輝度の差分をとることである。例えば、図3に示す第1アライメントマーク101についてX方向に差分をとるとは、Y方向の各位置において、X方向に隣り合う画素間、あるいは、一定間隔だけ離れた画素間で輝度の差分をとることである。一方、射影加算するとは、特定の画像に対して一方向に値を加算することである。図3に示す第1アライメントマーク101についてY方向に射影加算するとは、X方向の値をY方向に沿って加算することである。
図3に示す第1アライメントマーク101を含む検出エリアEに対してX方向に差分をとり、この結果に対してY方向に射影加算した場合には、図3において符号H1で示す波形を得ることができる。ここで、波形H1の4個のピークは、第1アライメントマーク101におけるX方向の端縁の位置を示している。また、図4に示す第2アライメントマーク102を含む検出エリアEに対してX方向に差分をとり、この結果に対してY方向に射影加算した場合には、図4において符号H2で示す波形を得ることができる。ここで、波形H2のより高い2個のピークは、第2アライメントマーク102におけるY方向を向く直線部分のX方向の両側の端縁の位置を示し、より低い2個のピークは、第2アライメントマーク102におけるX方向を向く直線部分のX方向の端縁の位置を示している。
なお、図3に示す波形H1のピーク値が図4に示す波形H2のピーク値より高いのは、第1アライメントマーク101が不透明な金属の薄膜により構成されているのに対し、第2アライメントマーク102は透明電極と同じ材質により構成されているためである。
次に、これら第1、第2アライメントマーク101、102を利用して基板2およびマスク3の位置決めを行う位置決め動作について説明する。図5乃至図7は、第1、第2アライメントマーク101、102を利用した位置決め動作を説明するための説明図である。
ここで、図5は、矩形状を成す第1アライメントマーク101の内側の領域に十字状の第2アライメントマーク102の中心(アライメントマーク102の交点)が配置されている場合を示している。また、図6は、矩形状を成す第1アライメントマーク101と十字状の第2アライメントマーク102との一部が重なって配置されている場合を示している。さらに、図7は、矩形状を成す第1アライメントマーク101の外側の領域に十字状の第2アライメントマーク102の中心が配置されている場合を示している。
まず、図5(a)に示すように、矩形状を成す第1アライメントマーク101の内側の領域に十字状の第2アライメントマーク102の中心が配置されている場合の、一般的な位置決め方法について説明する。
この場合においては、第1、第2アライメントマーク101、102を含む領域EをX方向に微分した後、その結果をY方向に射影加算する。これにより、図5(a)において符号H3で示す波形を得ることができる。そして、このときのピークの位置、順番、強度等の情報から、X方向における第1アライメントマーク101の端縁の位置を特定する。また、第1アライメントマーク101の内側に配置されたピークにより、X方向における第2のアライメントマーク102の端縁の位置を特定する。そして、第1アライメントマーク101の4個の端縁の位置の平均値を第1アライメントマーク101のX方向の中心位置と認定し、第2アライメントマーク102の2個の端縁の位置の平均値を第2アライメントマーク102のX方向の中心位置と認定する。
第1、第2アライメントマーク101、102のX方向の中心位置が認定されれば、次に、第1、第2アライメントマーク101、102を含む領域EをY方向に微分した後、その結果をX方向に射影加算することにより、上記と同様の方法で、第1、第2アライメントマーク101、102のY方向の中心位置を認定する。
これにより、第1、第2アライメントマーク101、102のX方向およびY方向の中心位置を認定することができる。以下、このような一般的な中心位置の認定方法を通常処理と呼称する。
そして、第1、第2アライメントマーク101、102のX、Y方向の中心位置が一致するように、図2に示す移動機構14により基板2をX、Y方向に移動させる。
以上のように、矩形状を成す第1アライメントマーク101の内側の領域に十字状の第2アライメントマーク102の中心が配置されている場合には、上述した通常処理による一般的な位置決め方法により、基板2およびマスク3の位置決めを行うことができる。しかしながら、図6に示すように矩形状を成す第1アライメントマーク101と十字状の第2アライメントマーク102との一部が重なって配置されている場合には、第1アライメントマーク101に対応するピークと第2アライメントマーク102に対応するピークとが分離できないため、両者の位置の特定が困難となり、上述した通常処理による一般的な位置決め方法では第1アライメントマーク101と第2アライメントマーク102の位置の特定が困難となり、基板2およびマスク3の位置決めを正確に実行することができない。さらに、図7に示すように矩形状を成す第1アライメントマーク101の外側の領域に十字状の第2アライメントマーク102の中心が配置されている場合においては、上述した通常処理以外の対応が必要となる。
このため、この発明に係る基板の位置決め方法においては、第1アライメントマーク101が占める領域を除く領域に対して微分および射影加算を行うことにより、第2アライメントマーク102を検出して、その位置情報を取得する構成を採用している。
以下、この発明に係る基板の位置決め方法について説明する。図8は、この発明の第1実施形態に係る基板の位置決め方法を示すフローチャートである。
基板2とマスク3の位置決めを行う際には、最初に、マスク3に形成された第1アライメントマーク101の位置情報を取得する。この場合においては、最初に、第1アライメントマークを含むX、Y方向の検出エリアEに対して、第1アライメントマーク101をX方向に微分するとともにY方向に射影加算する(ステップS11)。これにより、図3に示す場合と同様、図3において符号H1で示す第1アライメントマーク101におけるX方向の端縁の位置を示す4個のピークを有する波形を得ることができる。次に、第1アライメントマーク101をY方向に微分するとともにX方向に射影加算する(ステップS12)。これにより、第1アライメントマーク101におけるY方向の端縁の位置を示す4個のピークを有する波形を得ることができる。
そして、第1アライメントマーク101におけるX方向の端縁の位置を示す4個のピークの位置の平均値から、第1アライメントマーク101の中心のX座標を特定し、第1アライメントマーク101におけるY方向の端縁の位置を示す4個のピークの位置の平均値から、第1アライメントマーク101の中心のY座標を特定することにより、第1アライメントマーク101の中心位置情報を取得することができる(ステップS13)。
なお、上述した実施形態においては、検出エリアEに対して、X方向およびY方向に微分および射影加算を行うことにより、第1アライメントマーク101を検出して第1アライメントマーク101の位置情報を取得しているが、マスク3の位置が常に一定の場合には、最初に位置決めを行ったときに取得した第1アライメントマーク101の位置を記憶しておくことにより、X方向およびY方向に微分および射影加算を省略するようにしてもよい。また、第1アライメントマーク101の位置情報を予め設定するようにしてもよく、さらには、その他のアルゴリズム等を利用して第1アライメントマーク101の位置情報を取得するようにしてもよい。
次に、基板2に形成された第2アライメントマーク102の位置情報を取得する。この場合においては、最初に、第1アライメントマークを含むX、Y方向の検出エリアEのうち第1アライメントマーク101が占める領域を除く領域に対して、第2アライメントマーク102をX方向に微分するとともにY方向に射影加算する(ステップS14)。これにより、第1アライメントマーク101と第2アライメントマーク102とが図5に示す位置関係にある場合には、図5(b)において符号H4で示す第2アライメントマーク102におけるX方向を向く線分部分の両端の位置を示す2個のピークを有する波形を得ることができる。また、第1アライメントマーク101と第2アライメントマーク102とが図6に示す位置関係にある場合には、図6(b)において符号H5で示す第2アライメントマーク102におけるX方向を向く線分部分の両端の位置を示す2個のピークを有する波形を得ることができる。さらに、第1アライメントマーク101と第2アライメントマーク102とが図7に示す位置関係にある場合には、図7(b)において符号H6で示す第2アライメントマーク102におけるX方向を向く線分部分の両端の位置を示す2個のピークを有する波形を得ることができる。
次に、第1アライメントマークを含むX、Y方向の検出エリアEのうち第1アライメントマーク101が占める領域を除く領域に対して、第2アライメントマーク102をY方向に微分するとともにX方向に射影加算する(ステップS15)。これにより、第2アライメントマーク102におけるY方向を向く線分部分の両端の位置を示す2個のピークを有する波形を得ることができる。
上述した各工程(ステップS14およびステップS15)においては、第1アライメントマーク101を含むX、Y方向の検出エリアEのうち、第1アライメントマーク101が占める領域を除く領域に対して、X方向およびY方向に微分および射影加算を行うことから、図6に示すように第1アライメントマーク101と第2アライメントマーク102とが重なっている場合等においても、第2アライメントマーク102におけるX方向およびY方向を向く線分部分の両端の位置を正確に認識することが可能となる。
そして、第2アライメントマーク102におけるX方向の端縁の位置を示す2個のピークの位置の平均値から、第2アライメントマーク102の中心のX座標を特定し、第2アライメントマーク102におけるY方向の端縁の位置を示す2個のピークの位置の平均値から、第2アライメントマーク102の中心のY座標を特定することにより、第2アライメントマーク102の中心位置情報を取得することができる(ステップS16)。
しかる後、第1アライメントマーク位置情報取得工程(ステップS13)で取得した第1アライメントマーク101の位置情報と、第2アライメントマーク位置情報取得工程(ステップS16)で取得した第2アライメントマーク102の位置情報とに基づいて、図2に示す移動機構14により、基板2をマスク3に対して移動させることにより、位置決めを実行する(ステップS17)。
以上のように、この実施形態に係る基板の位置決め方法によれば、第1アライメントマーク101が占める領域を除く領域に対して、X方向およびY方向に微分および射影加算を行うことにより第2アライメントマーク102を検出して位置情報を得ていることから、第1、第2アライメントマーク101、102が重畳している場合にも、両者の位置を正確に認識して、正確な位置決めを実行することが可能となる。
次に、第1、第2アライメントマーク101、102を利用して基板2およびマスク3の位置決めを行う位置決め動作についての他の実施形態について説明する。図9および図10は、第1、第2アライメントマーク101、102を利用した第2実施形態に係る位置決め動作を説明するための説明図である。
ここで、図9および図10に示す実施形態においては、矩形状を成す第1アライメントマーク101の外側に十字状をなす第2アライメントマーク102が配置されている場合を示している。すなわち、図9は、矩形状を成す第1アライメントマーク101の右側および上側に対応する領域E11、E14に第2アライメントマーク102が配置されている場合を示している。また、図10は、矩形状を成す第1アライメントマーク101の右側の領域E14のみに十字状の第2アライメントマーク102が配置されている場合を示している。
なお、図9および図10においては、説明の便宜上、各アライメントマーク検出領域E11、E12、E13、E14の両端の位置をわずかにずらせて表現しているが、これらの各アライメントマーク検出領域E11、E12、E13、E14の両端の位置は、実際には、互いに一致している。
この第2実施形態においては、第1アライメントマーク101が占める領域を除く領域として、第1アライメントマーク101の内側のアライメントマーク検出領域E21と、第1アライメントマーク101の各辺の外側の4個のアライメントマーク検出領域E11、E12、E13、E14との5個のアライメントマーク検出領域に対して、X方向およびY方向に微分および射影加算を行うことにより、第2アライメントマーク102を検出して第2アライメントマーク102の位置情報を取得するようにしている。
図11は、この発明の第2実施形態に係る基板の位置決め方法を示すフローチャートである。
この第2実施形態に係る基板の位置決め方法を実行するに当たっては、予め、第2アライメントマーク102の形状情報を記憶しておく。この場合には、例えば、第2アライメントマーク102のサイズを予め設定して記憶しておくこととする。また、第2アライメントマーク102を、X、Y方向に微分および射影加算することにより、第2アライメントマーク102の形状情報を得て、これを記憶するようにしてもよい。
この第2実施形態に係る基板の位置決め方法においては、最初に、第1アライメントマーク101の内側のアライメントマーク検出領域21を含む領域をX方向およびY方向に微分および射影加算することにより、第1アライメントマーク101の内側の領域に第2アライメントマーク102の中心が配置されているか否かを判定する第1判定工程を実行する(ステップS21)。このときには、図5(a)に示すように、矩形状を成す第1アライメントマーク101におけるX、Y方向の端縁の位置を示す二対の波形のピークの内側の領域に、十字状の第2アライメントマーク102におけるX、Y方向を向く直線部分のX方向の両側の端縁の位置を示す一対の波形のピークが配置されているか否かをX、Y両方向について判定することにより、第1アライメントマーク101の内側の領域に第2アライメントマーク102の中心が配置されているか否かを判定する。
そして、第1アライメントマーク101の内側の領域に第2アライメントマーク102の中心が配置されている場合には、上述した通常処理と同様の処理により第2アライメントマーク102の中心位置を演算する(ステップS22)。すなわち、この場合においては、第1アライメントマーク101の内側のアライメントマーク検出領域E21を含む領域をX方向に微分した後、その結果をY方向に射影加算するとともに、第1アライメントマーク101の内側のアライメントマーク検出領域E21を含む領域をY方向に微分した後、その結果をX方向に射影加算する。そして、第1アライメントマーク101の内側の領域E21に対応する領域に配置された十字状の第2アライメントマーク102におけるX、Y方向を向く直線部分のX方向の両側の端縁の位置を示す波形のピークに基づいて、第2アライメントマーク102の端縁の位置を認定し、X、Y方向における第2アライメントマーク102の2個の端縁の位置の平均値を、第2アライメントマーク102のX方向およびY方向の中心位置と認定する。
第1アライメントマーク101の内側の領域に第2アライメントマーク102の中心が配置されていないと判定された場合には、第1アライメントマーク101の各辺の外側に設定された4個のアライメントマーク検出領域E11、E12、E13、E14のうち、第1アライメントマーク101におけるX方向を向く一対の線分と隣接するアライメントマーク検出領域E11、E12に対してはX方向の微分とY方向の射影加算を実行し、第1アライメントマーク101におけるY方向を向く一対の線分と隣接するアライメントマーク検出領域E13、E14に対してはY方向の微分とX方向の射影加算を実行することにより、第2アライメントマーク102の端縁の位置を示すピーク値を検出することで、これら4個のアライメントマーク検出領域E11、E12、E13、E14のいずれの領域に、第2アライメントマーク102が配置されているかを判定する第2判定工程を実行する。
そして、この第2判定工程において、4個のアライメントマーク検出領域E11、E12、E13、E14のうち、第1アライメントマーク101におけるX方向を向く線分と隣接するアライメントマーク検出領域E11、E12のうちの少なくとも1箇所の領域と第1アライメントマーク101におけるY方向を向く線分と隣接するアライメントマーク検出領域E13、E14のうちの少なくとも1箇所の領域との少なくとも2箇所の領域に第2アライメントマーク102が配置されていると判定されたときには(ステップS23)、先に実行した第1アライメントマーク101におけるX方向を向く線分と隣接するアライメントマーク検出領域E11、E12に対するX方向の微分とY方向の射影加算との結果と、第1アライメントマーク101におけるY方向を向く線分と隣接するアライメントマーク検出領域E13、E14に対するY方向の微分とX方向の射影加算の結果を利用して、第2アライメントマーク102におけるX方向を向く線分とY方向を向く線分の交点の位置を認定することにより、第2アライメントマーク102の中心の位置を特定する(ステップS24)。
すなわち、図9に示すように、第2アライメントマーク102が第1アライメントマーク101におけるX方向を向く線分と隣接するアライメントマーク検出領域E11と第1アライメントマーク101におけるY方向を向く線分と隣接するアライメントマーク検出領域E14との2箇所の領域に配置されていた場合には、アライメントマーク検出領域E11、E12に対してX方向の微分とY方向の射影加算を実行し、アライメントマーク検出領域E13、E14に対してY方向の微分とX方向の射影加算を実行した場合には、図9において符号H23で示す波形と、符号H24で示す波形を得ることができる。ここで、波形H23は、第2アライメントマーク102におけるY方向を向く線分部分の両端の位置を示す一対のピークを有しており、波形H24は、第2アライメントマーク102におけるX方向を向く線分部分の両端の位置を示す一対のピークを有している。このため、これらのピークの位置に基づいて、第2アライメントマーク102の中心の位置を特定することができる。
一方、第2判定工程において、4個のアライメントマーク検出領域E11、E12、E13、E14のうち、第1アライメントマーク101におけるY方向を向く線分と隣接するアライメントマーク検出領域E13またはE14にのみ第2アライメントマーク102が配置されていると判定されたときには(ステップS25)、当該アライメントマークが配置されていると判定されたアライメントマーク検出領域と第1アライメントマーク101の内側のアライメントマーク検出領域E21とに対して、第2アライメントマーク102の端縁を検出するための端縁検出領域E22、E23を設定する。
この端縁検出領域の設定は、以下のようにして実行される。すなわち、図10に示すように、第1アライメントマーク101におけるY方向を向く線分と隣接するアライメントマーク検出領域E14にのみ第2アライメントマーク102が配置されていると判定されたときには、アライメントマーク検出領域E14について、第2アライメントマーク102の直線部分の方向と直交する方向であるY方向に微分するとともに、直線部分の方向であるX方向に射影加算することにより、図10において符号H22で示す波形を得て、第2アライメントマーク102の直線部分の両端の位置を検出する。そして、アライメントマーク検出領域E14と第1アライメントマーク101の内側のアライメントマーク検出領域E21とにおける第2アライメントマーク102の直線部分の両端の位置の間の領域を、第2アライメントマーク102の終端を検出するための端縁検出領域E22、E23として設定する。
なお、図10においては、説明の便宜上、端縁検出領域E22、E23のX方向の両端の位置と、アライメントマーク検出領域E14、21のX方向の両端の位置とを異ならせて図示しているが、これらは一致しているものとする。なお、これらの境界部分での干渉等による測定ミスを防止するため、端縁検出領域E22、E23のX方向の両端の位置と、アライメントマーク検出領域E14、21のX方向の両端の位置とを、わずかな距離だけ異ならせるようにしてもよい。
端縁検出領域E22、E23が設定されれば、これらの端縁検出領域E22、E23を利用して、第2アライメントマーク102のX方向の端縁の位置を特定する(ステップS26)すなわち、これらの端縁検出領域E22およびE23をX方向に微分するとともに、Y方向に射影加算することにより、図10において符号H21で示す波形を得ることができる。この波形H21は、第2アライメントマーク102の端縁の位置にピークを有している。このため、この波形から第2アライメントマーク102の端縁の位置を特定することが可能となる。
この場合においては、第2アライメントマーク102の直線部分の両端の位置の間に設定された端縁検出領域E22、E23のみを微分および射影加算して第2アライメントマーク102の端縁の位置を特定していることから、第2アライメントマーク102の端縁の位置をより正確に特定することが可能となる。
そして、第2アライメントマーク102のX方向の端縁の位置を特定することができれば(ステップS26)、その端縁の位置と予め記憶した第2アライメントマーク102の形状情報とに基づいて、第2アライメントマーク102の中心の位置を演算する(ステップS27)。このときには、第2アライメントマーク102のX方向の端縁の位置から、予め記憶した第2アライメントマーク102のX方向のサイズの半分の距離だけ第2アライメントマークの中心方向に移動した位置が、第2アライメントマークの中心の位置となる。
同様に、第2判定工程において、4個のアライメントマーク検出領域E11、E12、E13、E14のうち、第1アライメントマーク101におけるX方向を向く線分と隣接するアライメントマーク検出領域E11またはE12にのみ第2アライメントマーク102が配置されていると判定されたときには(ステップS28)、当該アライメントマークが配置されていると判定されたアライメントマーク検出領域と第1アライメントマーク101の内側のアライメントマーク検出領域E21とに対して、第2アライメントマーク102の端縁を検出するための端縁検出領域を設定する。
この端縁検出領域の選択は、上記と同様の方法により実行される。すなわち、第1アライメントマーク101におけるX方向を向く線分と隣接するアライメントマーク検出領域E11またはE12にのみ第2アライメントマーク102が配置されていると判定されたときには、このアライメントマーク検出領域E11またはE12について、第2アライメントマーク102の直線部分の方向と直交する方向であるX方向に微分するとともに、直線部分の方向であるY方向に射影加算することにより、第2アライメントマーク102の直線部分の両端の位置を検出する。そして、アライメントマーク検出領域E11またはE12と第1アライメントマーク101の内側のアライメントマーク検出領域E21とにおける第2アライメントマーク102の直線部分の両端の位置の間の領域を、第2アライメントマーク102の終端を検出するための端縁検出領域として設定する。
端縁検出領域が設定されれば、これらの端縁検出領域を利用して、第2アライメントマーク102のY方向の端縁の位置を特定する(ステップS29)すなわち、これらの端縁検出領域をY方向に微分するとともに、X方向に射影加算することにより、第2アライメントマーク102の端縁の位置にピークを有する波形を得て、第2アライメントマーク102の端縁の位置を特定することが可能となる。
そして、第2アライメントマーク102のY方向の端縁の位置を特定することができれば(ステップS29)、その端縁の位置と予め記憶した第2アライメントマーク102の形状情報とに基づいて、第2アライメントマーク102の中心の位置を演算して特定する(ステップS30)。
以上の各工程(ステップS22、ステップS24、ステップS27およびステップS30)により第2アライメントマーク102の中心の位置を特定することができれば、第2アライメントマーク102の中心の位置と第1アライメントマーク101の中心の位置とが一致するように、移動機構14により基板2をマスク3に対して移動させ、基板2とマスク3との位置決めを実行する(ステップS32)。
なお、4個のアライメントマーク検出領域E11、E12、E13、E14のいずれにも第2アライメントマーク102が配置されていない場合には、エラー表示を行い(ステップS31)処理を終了する。
ところで、図10に示すように、第2判定工程において、4個のアライメントマーク検出領域E11、E12、E13、E14のうち、第1アライメントマーク101におけるY方向を向く線分と隣接するアライメントマーク検出領域E13、E14にのみ第2アライメントマーク102が配置されていると判定された場合において(ステップS25)、第2アライメントマーク102の端縁が、第1アライメントマーク101におけるY方向を向く線分部分と重複していたときには、端縁検出領域E22、E23を設定して第2アライメントマーク102の端縁を検出しようとしても、端縁を示すピーク値を得ることができない。このような場合には、第2アライメントマーク102の端縁が、第1アライメントマーク101におけるY方向を向く線分部分の、X方向の中央部分に配置されているものと仮定して、第2アライメントマーク102の中心位置を演算する。
なお、上述した位置決め動作は、第1アライメントマーク101と第2アライメントマーク102との中心の位置ずれ量が所定の値以下になるまで繰り返される。
なお、上述した実施形態においては、いずれも、第1、第2アライメントマーク101、102の端縁部分を抽出するために、微分を実行した後に射影加算を実行しているが、先に射影加算を実行し、その後に微分を実行するようにしてもよい。
また、上述した実施形態においては、液晶表示パネル等のガラス基板に対して焼付を行う露光装置にこの発明を適用した場合について説明したが、この発明を半導体用やLED用の露光装置に適用してもよい。
さらに、この発明の適用対象は露光装置に限定されるものではなく、2以上の部材の位置合わせを行う装置であれば、露光装置以外の装置にこの発明を適用してもよい。
1 コリメートミラー
2 基板
3 マスク
4 光源
5 集光ミラー
6 ダイクロイックミラー
7 フライアイレンズ
11 支持部材
12 開口部
13 支持部材
14 移動機構
15 カメラ
16 開口部
100 露光装置
101 第1アライメントマーク
102 第2アライメントマーク

Claims (5)

  1. X方向を向く直線部分またはY方向を向く直線部分を有する第1アライメントマークが形成された第1基板と、X方向を向く直線部分またはY方向を向く直線部分を有する第2アライメントマークが形成された第2基板とを、前記第1アライメントマークおよび前記第2アライメントマークの位置を利用して位置決めするための基板の位置決め方法であって、
    前記第1アライメントマークの位置情報を取得する第1アライメントマーク位置情報取得工程と、
    前記第1アライメントマークを含む検出エリアのうち、前記第1アライメントマークが占める領域を除く領域に対して、X方向およびY方向に微分および射影加算を行うことにより、前記第2アライメントマークを検出して第2アライメントマークの位置情報を取得する第2アライメントマーク位置情報取得工程と、
    前記第1アライメントマーク位置情報取得工程で取得した第1アライメントマークの位置情報と、前記第2アライメントマーク位置情報取得工程で取得した第2アライメントマークの位置情報とに基づいて、前記第1基板と前記第2基板とを相対的に移動させる位置決め工程と、
    を備えたことを特徴とする基板の位置決め方法。
  2. 請求項1に記載の基板の位置決め方法において、
    前記第1アライメントマーク位置情報取得工程においては、前記第1アライメントマークを含む検出エリアに対して、X方向およびY方向に微分および射影加算を行うことにより、前記第1アライメントマークを検出して第1アライメントマークの位置情報を取得する基板の位置決め方法。
  3. 請求項2に記載の基板の位置決め方法において、
    前記第1アライメントマークは、X方向を向く一対の線分とY方向を向く一対の線分とから構成される矩形状アライメントマークであり、前記第2アライメントマークは、X方向を向く線分とY方向を向く線分とから構成される十字状アライメントマークである基板の位置決め方法。
  4. 請求項3に記載の基板の位置決め方法において、
    前記第2アライメントマーク位置情報取得工程においては、前記第1アライメントマークが占める領域を除く領域を複数の領域に分割し、分割後の各領域に対して、X方向およびY方向に微分および射影加算を行う基板の位置決め方法。
  5. X方向を向く一対の線分とY方向を向く一対の線分とから構成される矩形状の第1アライメントマークが形成された第1基板と、X方向を向く線分とY方向を向く線分とから構成される十字状の第2アライメントマークが形成された第2基板とを、前記第1アライメントマークおよび前記第2アライメントマークをX方向およびY方向に微分および射影加算してそれらの位置を特定することにより、位置決めするための基板の位置決め方法であって、
    前記第1アライメントマークを含む検出エリアをX方向およびY方向に微分および射影加算することにより、前記第1アライメントマークの中心の位置を特定するとともに、前記第1アライメントマークの内側の領域に前記第2アライメントマークの中心が配置されているか否かを判定する第1判定工程と、
    前記第1判定工程において、前記第1アライメントマークの内側の領域に前記第2アライメントマークの中心が配置されていると判定された場合には、前記第1判定工程における微分および射影加算の結果を利用して前記第2アライメントマークの中心の位置を特定することにより、その中心の位置と第1アライメントマークの中心の位置との位置ずれ量を演算する第1演算工程と、この第1演算工程において演算された前記第2アライメントマークの中心の位置と前記第1アライメントマークの中心の位置とが一致するように前記第1基板と前記第2基板とを相対的に移動させる第1位置決め工程とを実行し、
    前記第1判定工程において、前記第1アライメントマークの内側の領域に前記第2アライメントマークの中心が配置されていないと判定された場合には、前記第1アライメントマークの各辺の外側に4個のアライメントマーク検出領域を設定する検出領域設定工程と、前記検出領域設定工程において設定された4個のアライメントマーク検出領域のうち、前記第1アライメントマークにおけるX方向を向く一対の線分と隣接するアライメントマーク検出領域に対してはX方向の微分とY方向の射影加算を実行し、前記第1アライメントマークにおけるY方向を向く一対の線分と隣接するアライメントマーク検出領域に対してはY方向の微分とX方向の射影加算を実行することにより、これら4個のアライメントマーク検出領域のいずれの領域に、前記第2アライメントマークが配置されているかを判定する第2判定工程とを実行し、
    前記第2判定工程において、前記検出領域設定工程において設定された4個のアライメントマーク検出領域のうち、前記第1アライメントマークにおけるX方向を向く線分と隣接するアライメントマーク検出領域と前記第1アライメントマークにおけるY方向を向く線分と隣接するアライメントマーク検出領域との少なくともそれぞれ1箇所ずつの領域に前記第2アライメントマークが配置されていると判定されたときには、前記第2判定工程における微分および射影加算の結果を利用して、前記第2アライメントマークの中心の位置を特定することにより、その中心の位置と前記第1アライメントマークの中心の位置との位置ずれ量を演算する第2演算工程と、この第2演算工程において演算された前記第2アライメントマークの中心の位置と前記第1アライメントマークの中心の位置とが一致するように前記第1基板と前記第2基板とを相対的に移動させる第2位置決め工程とを実行し、
    前記第2判定工程において、前記検出領域設定工程において設定された4個のアライメントマーク検出領域のうち、前記第1アライメントマークにおけるX方向を向く線分と隣接するアライメントマーク検出領域と前記第1アライメントマークにおけるY方向を向く線分と隣接するアライメントマーク検出領域のいずれか1箇所の領域に前記第2アライメントマークが配置されていると判定されたときには、当該第アライメントマークが配置されていると判定されたアライメントマーク検出領域と前記第1アライメントマークの内側の領域とに対して微分と射影加算を実行することにより前記第2アライメントマークの端縁の位置を特定し、この端縁の位置と前記第アライメントマークの形状情報とを比較することにより、前記第2アライメントマークの中心の位置と第1アライメントマークの中心の位置との位置ずれ量を演算する第3演算工程と、この第3演算工程において演算された前記第2アライメントマークの中心の位置と前記第1アライメントマークの中心の位置とが一致するように前記第1基板と前記第2基板とを相対的に移動させる第3位置決め工程とを実行する、
    ことを特徴とする基板の位置決め方法。
JP2011184833A 2011-08-26 2011-08-26 基板の位置決め方法 Active JP5681065B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011184833A JP5681065B2 (ja) 2011-08-26 2011-08-26 基板の位置決め方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011184833A JP5681065B2 (ja) 2011-08-26 2011-08-26 基板の位置決め方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013046018A JP2013046018A (ja) 2013-03-04
JP5681065B2 true JP5681065B2 (ja) 2015-03-04

Family

ID=48009658

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011184833A Active JP5681065B2 (ja) 2011-08-26 2011-08-26 基板の位置決め方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5681065B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014219536A (ja) * 2013-05-08 2014-11-20 日立化成株式会社 光導波路

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61114529A (ja) * 1984-11-09 1986-06-02 Canon Inc アライメント方法
JPH0682607B2 (ja) * 1987-08-13 1994-10-19 日本電子株式会社 マ−ク位置検出装置
JPH03201454A (ja) * 1989-12-28 1991-09-03 Fujitsu Ltd 半導体装置の位置合わせ方法
JPH10106937A (ja) * 1996-09-26 1998-04-24 Nikon Corp 位置検出方法及びその装置並びに投影露光装置
JP4029134B2 (ja) * 1997-01-17 2008-01-09 株式会社ニコン 投影露光装置
JP2000099159A (ja) * 1998-09-18 2000-04-07 Orc Mfg Co Ltd ワークとマスクの整合機構および整合方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013046018A (ja) 2013-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101476219B1 (ko) 표시 장치의 제조 방법 및 그를 이용한 표시 장치의 제조장치
JP6341883B2 (ja) 位置検出装置、位置検出方法、インプリント装置及び物品の製造方法
WO2015180449A1 (zh) 基板及其制作方法、3d显示装置以及掩模板
JP2007256581A (ja) カラーフィルタ基板の露光装置及び露光方法
KR20180132104A (ko) 투영식 노광 장치 및 방법
TWI638240B (zh) 曝光裝置、曝光方法,及設備製造方法
US5640243A (en) Position detection method
JP5508734B2 (ja) パターン描画装置およびパターン描画方法
US8717544B2 (en) Alignment method, alignment apparatus, and exposure apparatus
JP5681065B2 (ja) 基板の位置決め方法
JP5689042B2 (ja) アライメントマークの位置検出方法
US7525671B2 (en) Registration method and apparatus therefor
JP6718281B2 (ja) 基板の位置決め方法および基板の位置決め装置
JP5151908B2 (ja) バーニア及び露光位置の測定方法
JP5715011B2 (ja) 直線検出方法および基板の位置決め方法
JP2006084783A (ja) 両面露光装置のマスクアライメント方法及びマスクアライメント装置
JP2009079915A (ja) 微小寸法測定方法および測定装置
JP2010109220A (ja) マスクレス露光装置およびマスクレス露光方法
JPH08181053A (ja) 位置検出方法
JP2016031524A (ja) アライメントシステム
JP5681080B2 (ja) マーク検出方法
CN114688973B (zh) 检测设备及其检测方法
JP4389668B2 (ja) 位置検出方法および位置検出装置
CN114688972B (zh) 检测设备及其检测方法
JP5872310B2 (ja) 描画装置、テンプレート作成装置、および、テンプレート作成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141111

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150108

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5681065

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250