JP5680779B1 - 草取り具 - Google Patents

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【課題】芝生の中に生えた雑草を根っこから引き抜いて除去すると共に、余分な労力を要しないで連続に草取り作業ができるため、短時間で容易に草取り作業を行うことができ、また、一般家庭及び施設の庭又はグランド等においても様々な形態で植生する雑草の除去を効率的に行うことができる草取り具を提供する。【解決手段】曲り部4を有する爪の2本以上と握り部(柄)5を有する草取り具1であって、前記2本以上の爪は、それぞれの隙間が先端部において狭く、前記先端部から前記曲り部に向けて広くした草取り具。【選択図】図1

Description

本発明は、芝生植地に生えた雑草を根元から容易に引き抜いて除去することができ、小さな労力で効率的に草取りを行うための草取り具に関する。
ゴルフ場や一般家庭及び施設の庭又はグランド等で植生されている芝生は、様々な方法によって雑草の発生を予防したり、除去することが行われている。例えば、ゴルフ場等では土壌の焙焼、又は薬液、薬剤の散布等が度々行われるが、これらの方法は敷地内及び周辺の環境への負荷が大きいため、適用が制限されている。同様の方法を一般家庭及び施設等で行うことは、環境の負荷だけでなく、安全、安心の点からも現実的でない。そのため、雑草の抜き取り及び除去は、草取り具や芝刈り機等によって行われる場合が多い。
従来から、芝生植地の草取り具としては鎌が一般的であるが、鎌を使用した草刈りは、文字通り草を刈り取るものであり、地中に根が残ってしまうため、草取り(草刈り)を頻繁に行う必要がある。同じことは芝刈り機を使用する場合でも言える。また、草取りの用具としてはあまり使用されないが、根を穿くための道具として、図9に示すような根かきが使用される場合もある。
従来の鎌や根かきと比べて、雑草を根元から引き抜くことができる草取り具としては、1つの爪又は複数の股状に割れた爪を有し、且つ、爪の部分に切り刃や凹凸歯が形成された草取り具、又は回転式草取器を利用する手動若しくは電動の雑草除去具等の様々なものが提案されている。
例えば、特許文献1には、把持部と、該把持部にその基部が固定された刃部を有する草取り具が開示されており、前記刃部の先端部分の側部には、凹部と凸部とからなる草抉摘部が設けられている。
また、特許文献2には、草の根を残さずに確実且つ容易に抜き取るために、梃子の原理を用いて雑草を除去すべく、挟持部と、地面に接地し得る作動支点部とを備え、前記挟持部の直下に大略く字状の根刺し部を突設して成る草取り器が開示されている。
さらに、特許文献3には、雑草の根の部分が隙間を有して二分岐された草取り部に設けた刃により雑草の根の部分を切断した後、手前に引いて雑草を草取り部の上部に引っ掛けて取り除く雑草除去具が提案されている。
特開2007−135508号公報 特開2002−84801号公報 実開平6−72302号公報
芝生の中の雑草を取り除く場合は、雑草を根から除去することが必要であるが、雑草の根を引き抜くときに余分な労力を要しないで容易に短時間で作業を行えることが望まれている。単に雑草の根を引き抜くだけでなく、引き抜く時に小さな労力で素早く引き抜くことができ、連続的に除草作業ができれば、効率的に容易に草取り作業を進めることができる。
しかしながら、図9に示す従来の根かきは、その名の通り根を掻くための道具であり、鉢植えの植物を植え替えにおいて、根鉢を崩して根の間の古土を取り除くときに使って作業するもので、草取りの用具としては一般的に使用されていない。草取り用具として使用する場合は、鋭角に尖らせた爪の先端を雑草の根元部分に容易に挿入することはできても、3股に分かれた爪の中で両側の爪の間が外側に広がった形状であるため、根元を挟持して雑草を引き抜くための草取り具としては適さない。この根かきは、雑草の根付近に爪を挿入しても根元を挟持することができないため、土から根元を引き離すために挿入した爪を前後又は左右に動かす作業や、場合によっては爪の挿入を同じ根に数回繰り返す等の余分な労力が必要になるときがある。さらに、芝生の中で3本爪の根カキを使用すると、3本の離れた爪が芝生の根に絡み使用が困難になる。
前記特許文献1に記載の草取り具は、草の根を強固に捕捉できるという効果を有するものの、一枚刃であるため草取りのために多くの時間を要し、作業効率が劣るという問題がある。また、刃部の清掃や再研磨等のメンテナンスのための余分な労力が必要となる。
前記特許文献2に記載の草取り器は、雑草の根元を差し込むために大略く字状に設けた二股挟持部を有するが、該挟持部は先端に向けて外部へ広がった形状を有するため、雑草に差し込む深さにより雑草の根元を確実に挟持できる機能が十分でなく、効率的に草取り作業を行うことが難しい。
また、前記特許文献3に記載の雑草除去具は、雑草の根元を差し込むために2本の草取り部の間に隙間を有するが、前記隙間は狭い幅で平行に設けられているため、雑草の葉が広がっている場合は根元に差し込むときに困難な時がある。さらに、除去できる雑草の大きさが制約されてしまう。また、隙間の刃に触れず切断されなかった雑草は隙間の奥に詰まってしまうと共に、その雑草を取り除くのに余分な手間がかかる。このように、使用できる範囲に大きな制約を受けるという問題がある。加えて、前記特許文献1に記載の草取り具と同じように、分岐した対向面に設けた刃の清掃や再研磨等のメンテナンスのための余分な労力が必要となる。
本発明は、上記した従来の問題点に鑑みてなされたものであって、芝生の中の雑草を根元から引き抜いて除去するときに、余分な労力を要しないで短時間で容易に草取り作業を行うだけでなく、草取り作業が連続してできるため作業効率を上げることができる草取り具を提供することにある。また、一般家庭及び施設の庭又はグランド等においても様々な形態で植生する雑草の除去を効率的に行うことができる草取り具を提供することにある。
本発明は、2本以上の股状に分かれた爪を有する草取り具において、前記2本以上の爪の形状を、従来の草刈り具とは異なり、それぞれの隙間が先端部において狭く、前記先端部から曲り部に向けて隙間を広くすることによって上記の課題を解決できることを見出して本発明に到った。
すなわち、本発明の構成は以下の通りである。
[1]本発明は、曲り部を有する爪の2本以上と握り部(柄)を有する草取り具であって、前記2本以上の爪は、それぞれ独立して内角が鋭角になるように曲げられた曲り部及び先端部を有しており、それぞれの隙間が先端部において狭く、前記先端部から前記曲り部に向けて徐々に広くなっていることを特徴とする草取り具を提供する。
[2]本発明は、前記2本以上の爪において、それぞれの隙間が前記先端部において0.1〜16mmであり、前記曲り部において6〜40mmであることを特徴とする前記[1]に記載の草取り具を提供する。
[3]本発明は、前記2本以上の爪において、断面の形状が円形、楕円形又は多角形であることを特徴とする前記[1]又は[2]に記載の草取り具を提供する。
[4]本発明は、前記2本以上の爪が、先端部が尖った形状を有することを特徴とする前記[1]〜[3]の何れか一項に記載の草取り具を提供する。
[5]本発明は、前記曲り部を有する爪が3本であることを特徴とする前記[1]〜[4]の何れか一項に記載の草取り具を提供する。
[6]本発明は、前記曲り部を有する爪の3本において、中央の爪は、先端部までの長さが両脇にある2本の爪よりも長く、前記両側にある2本の爪の先端部より先端部が下方に飛び出た形状を有することを特徴とする前記[5]に記載の草取り具を提供する。
[7]本発明は、前記曲り部を有する爪の3本において、中央の爪は、側面から見たときに曲り部から先端部までの部分が両側にある2本の爪よりも前方へ突き出た形状を有することを特徴とする前記[5]又は[6]に記載の草取り具を提供する。
[発明の効果]
本発明の草取り具は、2本以上の股状に分かれた爪の先端部においてそれぞれの隙間が狭くなるような形状を有するため雑草の根元を確実に挟持することができ、芝生の中の雑草を根元から引き抜いて除去することができる。また、それぞれの隙間が前記先端部から曲り部に向けて広くなる形状を有するため、抜き取った雑草が雑草を抜き取るたびに徐々に上部(曲り部)へ移動するために、雑草を連続して除去することが出来るだけでなく、上部に移動した雑草は曲り部の隙間が広くなっているため、草取り具から簡単に取り除くことが出来る。また、雑草の根元に差し込む際、爪の先端が鋭く尖って形成されているため、草取り具を土中に差し込みやすく、小さな労力で作業が出来る。さらに、草取り具を雑草の根元に差し込み、雑草を引き抜くときに、草取り具の断面が円状に形成されているため、抵抗が少なくなり、余分な労力を要しない。 本発明の草取り具は、芝生の中に生えた雑草を取り除くために開発されたものであるが、庭や公園等の一般的な草取りにも使用することができる。
本発明の草取り具は、刃や凹凸歯等の特殊な機能を必要としない簡単な構造を有しているため、メンテナンスのための手間をほとんど必要としない。また、爪の形状を最適化するとともに、爪の数を3本にすることによって、草取り作業が連続にできるため、作業の効率化が大幅に向上できる。以上のように、本発明の草取り具を使用することによって、余分な労力を必要としないで効率的な草取りを行うことができる。
曲り部を有する爪を3本有する本発明の草取り具の斜視写真図である。 曲り部を有する爪を3本有する本発明の草取り具の5面図である。 本発明の草取り具を用いて草取りを行うときの概念図である。 図2の(d)に示す左側面図を拡大した図である。 曲り部を有する爪を2本有する本発明の草取り具の平面図、左側面図及び右側面図である。 曲り部を有する爪を4本有する本発明の草取り具の平面図、左側面図及び右側面図である。 爪を3本有し、中央の爪の先端部が両側の2本の爪よりも下方に飛び出た形状を有する本発明の草取り具を示す図である。 爪を3本有し、中央の爪が曲り部から先端部までの部分が両側の2本の爪よりも前方に突き出た形状を有する本発明の草取り具を示す図である。 従来の根かきを示す写真図である。
図1に、本発明の一例として、曲り部を有する爪を3本有する草取り具の斜視写真図を示す。また、図2は、図1に示す草取り具の5面図であり、(a)、(b)、(c)、(d)及び(e)には、それぞれ正面図、平面図、底面図、左側面図及び右側面図を示している。図2には背面図が示されていないが、正面図と対称に表れる形状を有する。図2において実線でしめす部分が、本発明による草取り具の特徴となる爪の部分である。
図1及び図2に示す草取り具1は、基本的に、3本の爪21、22、23がそれぞれ先端部3と曲り部4とを有する爪部2と握り部(柄)5とから構成される。そして、爪部2を構成する3本の爪21、22、23は、それぞれの隙間(21と22との間の隙間、及び22と23との間の隙間)が先端部3において狭く、先端部3から曲り部4に向けて広くなっている。握り部(柄)5は、使用者及び使用状況に応じて、取扱い性及び作業性の観点から任意の形状を採用することができる。
本発明の草取り具は、図3に示すように、芝生の中に生えた雑草等を根っこごと引き抜くものであり、爪部2を草の根元に差込み、手前に引くと草を根っこごと取ることができる。この草取り作業は、雑草が逃げないように手を添えて行ってもよい。爪部2の3本の爪21、22、23は、草の根元に差し込みやすいように鋭角に尖らせて形成し、3本の爪21、22、23のそれぞれの隙間を先端部3で狭くすることによって、草の根元を確実に捕捉できるようになる。さらに、3本の爪21、22、23の各先端部3から各曲り部4に向かって隙間を徐々に広げていき、それぞれの爪の隙間を大きくすることによって、引き抜いた草を本発明の草取り具から容易に除去することができる。それぞれの爪の隙間が狭いと、草の根っこを引き抜いた時に、根元の部分が爪部2の隙間に挟まれるだけでなく、草の除去が狭い隙間によって阻害される場合がある。また、爪の隙間に草が挟まれていると挟まれた草が邪魔をし、草取り作業を連続的に行うことが困難になる。さらに、挟まれた草を除去する場合に手間がかかり、効率的に草取り作業を行うことができなくなる。
前記爪部2を構成する3本の爪21、22、23としては、それぞれ断面形状が円形、楕円形又は多角形であるものを使用する。多角形としては、8角形までのものが一般的に使用される。8を超える多角形では、草取り具としての機能と作用が円形又は楕円形とほとんど変わらず、草取り具の作製が煩雑になるだけである。これらの形状の中で、円形の断面形状を有する爪は、草取り具の作製が容易であり、経済的である。土への差込性が良好であるとともに、土からの草の抜き取りを行う際に手前に引くときに、円形の断面形状を有していると、土との抵抗が少なくなり、小さい労力で作業ができることから本発明において好適である。
図1及び図2に示す本発明の草取り具は、3本の爪において、それぞれの隙間が先端部において狭く、前記先端部から前記曲り部に向けて広くなっていることが特徴であり、図9に示す従来の根かきとは形状が大きく相違すると共に、主要目的が異なる。本発明の草取り具は芝生の中に生えた雑草を抜き取ることを主たる目的としているのに対して、根かきはその名の通り鉢植え等の根鉢の根をかき、土を落とすことを主たる目的とするものである。そこで、図4を用いて、本発明に草取り具として、爪部2の各爪間の隙間の好ましい間隔について具体的に説明する。
図4は、3本の爪21、22、23のそれぞれの隙間の間隔を見やすくするために、図2の(d)に示す左側面図を拡大した図である。図4には、爪21と22との間及び爪22と23との間で、先端部3の隙間間隔をD1で、曲り部4の隙間間隔をD2で表している。本発明の草取り具は、草の根元を確実に捕捉し、かつ、抜いた草を容易に除去することを目的としており、各爪の中心間の間隔ではなく、各爪の間の隙間間隔を規定する必要がある。
本発明において、図4で規定するD1及びD2は、D1<D2の関係を保ちつつ、それぞれ0.1〜16mm及び6〜40mmの間隔に規定することが好ましい。さらに、D1については0.5〜16mmがより好ましい。D1が0.1〜16mmの範囲において、芝生等に生えた草の根元を確実に捕捉する効果が十分に得られる。D1が0.1mm未満では間隔が狭すぎて、両側の爪によって芝生等に生えた草の根元を捕捉することが難しくなり、作業性の低下を招く。D1は0.5mm以上であれば、本発明の草取り具の作製において隙間間隔の調整が容易になる。また、D1が16mmを超えると、逆に隙間間隔が広すぎるために、図9に示す従来の根かきと同じように、草の根元を確実に捕捉することができない。一方、D2は6〜40mmの範囲において、引き抜いた草の除去が容易になり、効率的な草取り作業を行うことができる。D2が6mm未満では、草の根っこを引き抜いた時に、根元の部分が爪部2の隙間に挟まれるだけでなく、草の除去が狭い隙間によって阻害される場合がある。草取り作業の効率化は、D2の範囲が40mmまでは十分に図ることができるが、40mmを超えると効果が飽和し、ほとんど変わらなくなる。逆に、曲り部4の幅が広くなり草取り具がやや大きくなるため、バランス性及び取扱い性が低下する場合がある。それだけでなく、草取り具の強度を保つために爪部2及び曲り部4の太さや形状について細心の注意を払って設計を行う必要が生じ、製造が難しくなるとともに汎用性も乏しくなってくる。
本発明において、前記爪部2を構成する爪21、22、23は、図2に示すように各先端部3が尖った形状を有することが実用的である。先端部3の形状は、土への差込性に影響を与えるために、鋭くとがった形状のものほど小さな力で草の根元深くまで先端部を挿入することができる。ただし、安全性を考慮した取扱い性の観点から、先端部3が尖った形状を有しながら、最先端面をやや丸めたような形状を採用することもできる。
図1〜図4には曲り部を有する爪が3本の草取り具を示したが、本発明は、曲り部を有する爪としては3本に限定されず、2本又は4本以上であっても良い。図5及び図6に、曲り部を有する爪を2本及び4本有する草取り具をそれぞれ示す。図5及び図6において、(a)、(b)及び(c)は、それぞれ平面図、左側面図及び右側面図である。
図5に示す爪を2本有する草取り具6、及び図6に示す爪を4本有する草取り具7は、本発明の効果を奏するために、曲り部を有する爪が3本である草取り具と同じように、それぞれの爪の隙間が先端部3において狭く、先端部3から曲り部4に向けて広くなっている。また、先端部3の隙間間隔(D1)及び曲り部4の隙間間隔(D2)は、爪部2を構成する爪の本数が異なるだけであり、爪を3本有する草取り具(図4を参照)と同じ範囲で規定することができる。さらに、爪の形状及びその断面形状についても、爪が3本である草取り具と同じように規定することができる。
本発明においては、芝生の中に生えた雑草を根元から引き抜いて除去するという効果、手作業による草取り作業の効率化、形状と大きさ、及び取り扱い性と製造の容易さ等の総合的な観点から、曲り部を有する爪を3本有する草取り具が好適である。曲り部を有する爪を3本有する本発明の草取り具を使用するときは、草の根元をより確実に捕捉するとともに作業のより一層の効率化を図るため、さらに爪部2を図7及び図8に示すような形状にすることが好ましい。
図7は、爪を3本有し、中央の爪の先端部が両側の2本の爪よりも下方に飛び出た形状を有する本発明の草取り具を示す図である。図7において、(a)、(b)及び(c)は、それぞれ正面図、左側面図及び右側面図を示す。
図7に示すように、爪部2を構成する爪の中で、中央の爪22は先端部までの長さが両側にある2本の爪21、23よりも長く、2本の爪21、23の先端部より先端部が下方に飛び出た形状を有する。中央の爪22によって草の根元のほぼ中央部を狙い、爪22の先端部3を草の根元深くまで差し込んだ後、両側にある2本の爪21、23によって草の根元の両脇を挟むようにして確実に捕捉し、手前に引いて草を根っこごと取ることができる。それによって、3本の爪が草の根元を正確な位置で確実に捕捉できるだけでなく、小さな力で草を根っこごと引き抜くことがより可能になり、作業効率を上げることができる。
図8は、爪を3本有し、中央の爪が曲り部から先端部までの部分が両側の2本の爪よりも前方へ突き出た形状を有する本発明の草取り具を示す図である。図8において、(a)、(b)及び(c)は、それぞれ正面図、左側面図及び右側面図を示す。
図8に示すように、中央の爪22は、側面から見たときに曲り部4から3先端部までの部分が両側にある2本の爪21、23よりも前の方へ突き出た形状を有する。図8に示す形状は、草の根元を直線状ではなく、3本の爪21、22、23によって面状で捕捉できる効果があり、草の根元の脇を周囲3点で囲むようにして挟むため、より確実な捕捉を行うことができる。
図8に示す中央の爪22は、図7に示す形状と組み合わせても良い。すなわち、中央の爪22は、側面から見たときに曲り部4から3先端部までの部分が両側にある2本の爪21、23よりも前の方へ突き出るとともに、先端部が両側の2本の爪21、22よりも長く、下方に飛び出す形状を有する草取り具である。この形状を有する草取り具は、草の根元の脇を3本の爪によって正確な位置で確実に捕捉するとともに、より小さな力で草を根っこごと引き抜くことができるため好都合である。
<実施例1、比較例1>
本発明の効果を検証するために、図1及び図2に示す、曲り部を有する爪を3本有する本発明の草取り具を用いて、実施例1として芝生に生える雑草の除去を行った。また、比較例1として前記特許文献2に記載の草刈器と類似の構造を有する草刈具を使用して、同じようにして芝生に生える雑草の除去を行った。芝生の広さは実施例1及び比較例1ともに2×2mであり、雑草の抜き取り状況を把握するとともに、実際に草取りに要した作業時間を測定した。
その結果、実施例1の草取り具は、雑草のほとんどを草の根元から抜き取ることができるだけでなく、比較例1と比べて作業時間を大幅に低減できることが分かった。作業時間については、同じ面積の芝生であっても、そこに生える雑草の数、種類及び形態は必ずしも同じではなく、実施例1と比較例1との間で単純に対比することはできないものの、実施例1の草取り具を使用する場合は、比較例1の草取り具の場合よりも、作業時間を約60%低減でき、場合によってはそれ以上の数分の1にまで低減できることが分かった。このように、実施例1の草取り具は、雑草の根元を確実に挟持することによって、芝生の雑草を根元から容易に引き抜いて除去することができるため、結果的に、草取りの作業時間の短縮化に対しても大きく貢献する。
なお、本発明は、前記の実施例1に限定されるものではなく、芝生に生える雑草だけでなく、一般家庭又は工場等の施設等の敷地やグランドに生える様々な雑草の除去のときにも使用することができる。また、草取り具としては、爪を3本有するものだけでなく、2本又は4本以上の爪を有するものも、芝生の雑草を根元から容易に引き抜いて除去できることを確認している。
以上のように、本発明の草取り具は、2本以上の股状に分かれた爪の先端部においてそれぞれの隙間が狭くなるような形状を有するため雑草の根元を確実に挟持することができ、芝生の雑草を根元から引き抜いて除去することができる。また、それぞれの隙間が前記先端部から曲り部に向けて広くなる形状を有するため、引き抜いた雑草が爪と爪に挟まれず簡単に除去できることができ、効率的な草取り作業を行うことができる。さらに、本発明の草取り具は、刃や凹凸歯等の特殊な機能を必要としない簡単な構造を有しており、メンテナンスのための手間をほとんど必要とせず、取扱性に優れる。したがって、芝生に生える雑草だけでなく、一般家庭又は工業等の施設等の敷地やグランドに生える雑草の除去にも適用が拡大できるため、その有用性は極めて広い。また簡単な構造のために製作加工が容易にできるため経済的である。
1・・・爪を3本有する草取り具、2…爪部、3・・・先端部、4・・・曲り部、5・・・握り部(柄)、6・・・爪を2本有する草取り具、7・・・爪を4本有する草取り具、21・・・両側の爪の一本、22・・・中央の爪、23・・・両側の爪の別の一本。

Claims (7)

  1. 曲り部を有する爪の2本以上と握り部(柄)を有する草取り具であって、前記2本以上の爪は、それぞれ独立して内角が鋭角になるように曲げられた曲り部及び先端部を有しており、それぞれの隙間が先端部において狭く、前記先端部から前記曲り部に向けて徐々に広くなっていることを特徴とする草取り具。
  2. 前記2本以上の爪は、それぞれの隙間が前記先端部において0.1〜16mmであり、前記曲り部において6〜40mmであることを特徴とする請求項1に記載の草取り具
  3. 前記2本以上の爪は、断面の形状が円形、楕円形又は多角形であることを特徴とする請求項1又は2に記載の草取り具
  4. 前記2本以上の爪は、先端部が尖った形状を有することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の草取り具。
  5. 前記曲り部を有する爪が3本であることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の草取り具。
  6. 前記曲り部を有する爪の3本において、中央の爪は、先端部までの長さが両側にある2本の爪よりも長く、前記両側にある2本の爪の先端部より先端部が下方に飛び出た形状を有することを特徴とする請求項5に記載の草取り具。
  7. 前記曲り部を有する爪の3本において、中央の爪は、側面から見たときに曲り部から先端部までの部分が両側にある2本の爪よりも前の方へ突き出た形状を有することを特徴とする請求項5又は6に記載の草取り具。
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