JP5680236B2 - 装飾シートの端末処理方法 - Google Patents

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Description

この発明は、ドアトリム、リヤサイドトリム等に好適な自動車用内装部品に係り、特に、トリム本体表面の一部に装着される装飾シートの端末処理を体裁良く仕上げることができる装飾シートの端末処理方法に関する。
図13は、車両のドアパネルの室内面側に装着されるドアトリム1を示す正面図であり、ドアトリム1は、適度の保形性とドアパネルへの取付剛性を備えたドアトリム本体2の表面の一部(中接部分)にクロス等の装飾シート3を装着して構成されている。そして、この装飾シート3により外観性能を高めるとともに、良好な手触り感が期待できる。
更に、図14に示すように、装飾シート3の周縁形状に沿ってドアトリム本体2に設けられた木目込み溝4内に装飾シート3の周縁端末3aが圧入処理されている。上記木目込み溝4は、ほぼ直線状の一般部木目込み溝4Aと、それに繋がる曲線状のコーナー部木目込み溝4Bとを備えているが、このコーナー部木目込み溝4BのR(曲率)は20程度のようにR(曲率)が制限されている。
次に、装飾シート3の端末処理方法としては、図15に示すように、ドアトリム本体2を圧着上型5にセットするとともに、装飾シート3を圧着下型6にセットし、圧着上下型5,6を型締めすることにより、ドアトリム本体2の表面に装飾シート3を圧着加工できる。その後、圧着下型6の外周に配設されている木目込みバー7を上下動作することで、ドアトリム本体2の木目込み溝4内に装飾シート3の周縁端末3aを圧入処理している。従来では、木目込み溝4の溝底幅が2.0mmに対して装飾シート3の最大厚みが3.0mmで、木目込みバー7の厚みが1.0mmに設定されているとともに、木目込みバー7は、木目込み溝4の溝センターか、もしくは外側に設定されており、この木目込みバー7の2〜4回のポンピング動作により装飾シート3の周縁端末3aを段階的に木目込み溝4の溝底まで押し込んでいるのが実情である。
更に、木目込みバー7については、図16に示すように、一般部木目込み溝4A及びコーナー部木目込み溝4Bに対してそれぞれ一般部木目込みバー7A、コーナー部木目込みバー7Bのように、それぞれ分割構成していた。装飾シート3の端末処理方法の従来例としては、特許文献1に詳細に示されている。
特開2002−240155号公報
このように、従来では、木目込みバー7は、ドアトリム本体2の木目込み溝4の溝センターより外側に設定されており、木目込みバー7の複数回のポンピング動作で装飾シート3の周縁端末3aを圧入処理しているが、装飾シート3にダブリが発生することで、シワが発生し易く、外観見栄えを低下させるという欠点が指摘されている。特に、木目込みバー7を外側に調整すると、一般部木目込みバー7Aとコーナー部木目込みバー7Bとの間にスキが生じて装飾シート3に凸部が形成されてしまうという欠点も指摘されている。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ドアトリム、リヤサイドトリム等のような自動車用内装部品であって、トリム本体の表面所定位置に装飾シートを装着して構成されているとともに、装飾シートの周縁端末をトリム本体に設けた木目込み溝内に圧入処理してなる装飾シートの端末処理構造及び端末処理方法並びにそれに使用する圧着装置に係り、装飾シートの周縁端末においてシワ発生がなく、美麗に仕上げることが可能になるとともに、コーナー部の造形自由度及び木目込みバーの耐久性を高めることができることを目的としている。
上記目的を達成するために本発明者は、鋭意研究の結果、一般部木目込み溝とコーナー部木目込み溝について、溝深さに変化をもたせることで、コーナー部でのシワ発生を回避できることに加えて、木目込みバーを木目込み溝の溝センターよりも内側に設定することで、木目込み時におけるシワ発生を確実に防止できることに着目し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、所要形状に成形されたトリム本体の表面所定位置に装飾シートを装着するとともに、装飾シートの周縁形状に沿ってトリム本体に形成された木目込み溝内に装飾シートの周縁端末を圧入処理してなる装飾シートの端末処理方法において、前記木目込み溝は、直線状の一般部木目込み溝と、これに繋がる曲線状のコーナー部木目込み溝とを備え、かつ、そのコーナー部木目込み溝の溝深さが前記一般部木目込み溝の溝深さに対して深く設定されており、それぞれの木目込み溝に対して圧入される木目込みバーを木目込み溝の溝センターよりも内側にずらして設定することで、装飾シートを木目込み溝内の内側壁面に沿って擦りながら木目込み処理を行なうことを特徴とする。
ここで、装飾シートの端末処理方法の用途としては、自動車用ドアトリム、リヤサイドトリム等の自動車用内装部品が挙げられる。すなわち、所要形状に成形されたトリム本体の表面所定位置に装飾シートを圧着加工してなるとともに、装飾シートの周縁端末が装飾シートの周縁形状に沿ってトリム本体に形成された木目込み溝内に圧入されるという積層構造に適用できる。更に、木目込み溝のパターン形状は、ほぼ直線状の一般部木目込み溝と、それに繋がる曲線状のコーナー部木目込み溝とを備えるものであれば、木目込み溝の平面視形状がループ状のものに限定されない。例えば、装飾シートの一部がトリム本体の周縁と一致した場合は装飾シートの一部分の周縁端末が木目込み溝に圧入されるタイプでも良い。
そして、一般部木目込み溝の溝深さに対してコーナー部木目込み溝の溝深さを深く設定した場合には、木目込みバーにより装飾シートの周縁端末を圧入処理する際、コーナー部にダブリが生じてもダブリ部分を引き伸ばし、引き伸ばされた端末部分をコーナー部木目込み溝の溝深部分で確実に収容できるため、ダブリによるシワ発生を有効に回避できる。更に、ダブリを解消できるため、従来20程度に設定していたコーナー部のR(曲率)を5以下のように小さく設定することができ、造形自由度を高めることができる。
ここで、本発明で使用する木目込みバーは、木目込み溝の溝センターよりも内側に設定されているため、トリム本体表面に装飾シートを圧着した後、装飾シートの周縁端末をトリム本体の木目込み溝内に圧入処理する際、装飾シートの周縁端末は、木目込みバーにより木目込み溝内の内側壁面に擦り付けられて圧入されるため、シワ発生を有効に回避することができる。尚、木目込みバーによる装飾シートの周縁端末の圧入工程は、木目込みバーの単一のポンピング動作でも良いが、木目込みバーを複数回ポンピング動作させるのが好ましい。
更に、コーナー部木目込み溝の溝深さが一般部木目込み溝の溝深さに対して深く設定されていれば、木目込み溝のコーナー部分において、装飾シートの周縁端末にダブリが発生しても、ダブリ部分を引き伸ばし、木目込み溝のコーナー部における溝深部分で引き伸ばした端末部分を有効に収容できるため、コーナー部にシワが発生することがない。
次に、本発明で使用する圧着装置は、トリム本体の表面に装飾シートを圧着加工する圧着装置であって、装飾シートの周縁端末をトリム本体の木目込み溝内に圧入処理する木目込み機構を有する圧着装置において、前記木目込み機構は、シリンダ動作により上下駆動する木目込みバーを備えており、この木目込みバーは、一般部木目込み溝とコーナー部木目込み溝内に圧入される一般部位とコーナー部位を一体化して、コーナー部のR止まりを端末部位とした一枚物のプレートで構成した。
ここで、圧着装置は、トリム本体をセットする圧着上型と、装飾シートをセットする圧着下型と、圧着下型の外周に設けられ、装飾シートの周縁端末をトリム本体の木目込み溝内に木目込み処理する木目込み機構とから構成されている。そして、木目込み機構としては、装飾シートの周縁端末を木目込み処理する木目込みバーと、木目込みバーを上下駆動させるシリンダとから構成されている。
上記木目込みバーは、トリム本体に設けられている木目込み溝のパターン形状に沿って形成されており、直線状の一般部木目込み溝とそれに繋がる曲線状のコーナー部木目込み溝にそれぞれ対応する一般部位とコーナー部位とを一体化して、コーナー部のR止まりを端末部位とした一枚物のプレートで構成されているため、剛性が強化されており、長期使用によっても変形することがなく、また、木目込みバーを微調整しても一枚物であるため隙間が発生することがなく、装飾シートに凹凸不良が発生しない。
本発明では、コーナー部木目込み溝の溝深さを一般部木目込み溝の溝深さに対して深く設定することで、装飾シートの周縁端末を圧入処理する際に他の部位からコーナー部に集まってきたシワをコーナー部木目込み溝の溝深部分で収容できるため、および、木目込み溝の溝センターよりも木目込みバーの設定位置を内側にずらして設定し、木目込み溝内に装飾シートの周縁端末を木目込み処理する際、木目込みバーにより装飾シートの周縁端末を木目込み溝内の内側壁面に擦り付け、シワをとりながら木目込み処理を行なうため、シワが発生することがない。また、コーナー部分で装飾シートのダブリが発生しても、ダブリ部分を引き伸ばし、コーナー部分の溝深部分で引き伸ばした周縁端末を収容することができるため、シワが発生することがない。
従って、本発明によれば、装飾シートの周縁端末にシワが発生することがないため、装飾シートの周縁端末部分の外観見栄えを向上させることができるという効果を有する。
本発明を適用して製造した自動車用ドアトリムを示す正面図である。 図1中II−II線断面図である。 図1に示す自動車用ドアトリムにおける装飾シート及び木目込み溝を示す説明図である。 図3中IV−IV線断面図である。 図3中V −V 線断面図である。 本発明に係る装飾シートの端末処理方法に使用する圧着装置を示す概略構成図である。 図6に示す圧着装置における木目込み機構の構成を示す説明図である。 図6中A矢視図であり、木目込みバーのパターン形状を示す説明図である。 図6に示す圧着装置を使用したドアトリム本体と装飾シートのセット工程を示す説明図である。 図6に示す圧着装置を使用したドアトリム本体と装飾シートの圧着工程を示す説明図である。 本発明に係る装飾シートの端末処理方法における一般部木目込み溝内での装飾シートの端末処理工程を示す説明図である。 本発明に係る装飾シートの端末処理方法におけるコーナー部木目込み溝内での装飾シートの端末処理工程を示す説明図である。 従来のドアトリムを示す正面図である。 図13中XIV −XIV 線断面図である。 従来の木目込みバーによる端末処理工程を示す説明図である。 従来の木目込みバーの工程を示す説明図である。
以下、本発明に係る装飾シートの端末処理方法並びにそれに使用する圧着装置の具体的な実施例について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。尚、念のため付言すれば、本発明の要旨は特許請求の範囲に記載した通りであり、以下に説明する実施例の内容は、本発明の一例を単に示すものに過ぎない。
図1は本発明を適用して製造した自動車用ドアトリムを示す正面図、図2は同自動車用ドアトリムの構成を示す断面図、図3乃至図5は装飾シートのパターン形状並びに端末処理構造を示す正面図並びに断面図、図6は本発明に係る装飾シートの端末処理方法に使用する圧着装置の概略構成を示す説明図、図7は同圧着装置における木目込み機構の構成を示す説明図、図8は同木目込み機構における木目込みバーのパターン形状を示す説明図、図9,図10はドアトリム本体に装飾シートを圧着する各工程を示す説明図であり、図11,図12は本発明に係る装飾シートの端末処理方法を示す説明図である。
図1,図2において、自動車用ドアトリム10は、所要形状に成形されたドアトリム本体20と、このドアトリム本体20の表面所定位置(中接部位)に装着してなる装飾シート30とから大略構成されている。上記ドアトリム本体20には、装飾シート30の周縁端末31を圧入処理するための木目込み溝21が本実施例ではループ状に形成されており、この木目込み溝21を形成する他に、ドアトリム本体20のほぼ中央に乗員が肘を掛けて休めるアームレスト22や、その下方には、備品を収容できるドアポケット23が形成されている。
更に詳しくは、ドアトリム本体20としては、汎用の合成樹脂を射出成形、あるいはモールドプレス成形することにより図示する所望形状に成形されている。汎用の合成樹脂としては、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アイオノマー系樹脂、アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン(ABS)樹脂等を使用することができる。また、装飾シート30としては、本実施例では、クロス等のトップ層30aの裏面にポリウレタンフォーム、ポリプロピレンフォーム、ポリエチレンフォーム等のクッション層30bを裏打ちした積層シート材料が使用されている。
次に、本発明に係る装飾シート30の端末処理構造について以下に説明する。まず、装飾シート30の周縁形状に沿ってドアトリム本体20に木目込み溝21が形成されているが、この木目込み溝21は、図3に示すように、ほぼ直線状をなす一般部木目込み溝21Aと、これと繋がる曲線状のコーナー部木目込み溝21Bとから構成されており、この実施例においては、木目込み溝21については、四隅部にコーナー部木目込み溝21Bが設定されている。従来、このコーナー部木目込み溝21Bについては、シワ発生の関係でR(曲率)が大きく設定されているが、本実施例においては、R(曲率)が5のように小さく設定されており、R(曲率)を小さく設定してもシワ発生がなく、外観見栄えが良好に保たれている。更に、図4,図5に示すように、このドアトリム本体20に形成される木目込み溝21について、一般部木目込み溝21Aの溝深さd1に比べ、コーナー部木目込み溝21Bの溝深さd2が深く設定されている。この実施例においては、一般部木目込み溝21Aの溝深さd1を7.0mm、コーナー部木目込み溝21Bの溝深さd2を9.0mmにそれぞれ設定されている。尚、溝深さd1,d2については、コーナー部のR止まり前後の10.0mm間で徐変させている。
従って、装飾シート30の周縁端末31をドアトリム本体20の木目込み溝21内に圧入処理する際、ダブリやシワが特にコーナー部木目込み溝21Bにおいて集中するが、ダブリやシワを解消するため、端末を引き伸ばし、引き伸ばした端末を溝深部分に有効に収容することにより、コーナー部においてのシワ発生がなく、また、コーナー部木目込み溝21BのR(曲率)を小さく設定することも可能となる。
次いで、装飾シート30の端末処理方法について説明するが、その前に、装飾シート30の端末処理方法に使用する圧着装置40の構成について、図6乃至図8を基に説明する。圧着装置40は、ドアトリム本体20をセットする圧着上型50と、装飾シート30をセットする圧着下型60と、圧着下型60の外周に沿って設けられており、装飾シート30の周縁端末31をドアトリム本体20の木目込み溝21(21A,21B)内に圧入処理する木目込み機構70とから大略構成されている。
更に詳しくは、上記圧着装置40において、圧着上型50を支持する上側取付板51と、圧着下型60を支持する下側取付板61とがガイドポスト52,62で連結されており、ガイドポスト52,62がそれぞれ上側取付板51、下型取付板61の四隅部に設定されて、圧着上型50と圧着下型60とが適正姿勢で型締め、型開きされる。
次いで、圧着下型60の外周に設けられている木目込み機構70は、木目込みバー71と、木目込みバー71を上下駆動させるシリンダ72とから構成されており、特に、本発明方法で使用する木目込み機構70においては、図7に示すように、木目込みバー71の設定位置はドアトリム本体20の木目込み溝21A,21Bの溝センター(図中符号Pで示す)よりも0.5mm内側にずらした位置に設定されている。このことにより、木目込みバー71により装飾シート30の周縁端末31を木目込み溝21A,21B内に圧入処理する際、装飾シート30の周縁端末31は、木目込み溝21A,21Bの内側壁面24に装飾シート30の周縁端末31が擦り付けられ、装飾シート30のシワをとりながら木目込みバー71により端末処理されることになる。
更に、木目込みバー71は、図6中A矢視で示す木目込みバー71のパターン形状を備えている。すなわち、図8に示すように、一般部木目込み溝21Aに対応する一般部位71aと、コーナー部木目込み溝21Bに対応するコーナー部位71bとを一体化した構造として、コーナー部木目込み溝21BのR止まりを端末部位71cとして、一枚物のプレートで仕上げられている。本実施例では、上下二枚の木目込みバー71は、一般部位71aとコーナー部位71bとを一体化してR止まりを端末部位71cとした構成とし、左右の木目込みバー71は、一般部位71aのみで構成するという四枚構成が採用されている。
このように、一般部位71aとこれに繋がるコーナー部位71bとを一体化した場合、剛性が強化されているため、繰り返し使用しても変形する恐れがなく、かつ一枚物であるため、コーナー部分を分割構成した構造のものに比べ設定位置を微調整しても隙間が生じることがない。
次いで、この圧着装置40を使用して、ドアトリム本体20に装飾シート30を圧着加工する加工方法について説明する。まず、圧着上型50と圧着下型60とが型開き状態にある時、図9に示すように、圧着上型50の型面にドアトリム本体20をセットするとともに、圧着下型60の型面上に装飾シート30をセットする。この時、装飾シート30は、周縁端末31を圧着下型60の外周所定位置に設けられた位置決めガイド63を目安にして適正位置にセットする。また、装飾シート30のドアトリム本体20対向側面には、接着剤aが予め塗布されている。この接着剤aの塗布は、ドアトリム本体20側に行なっても良い。
そして、ドアトリム本体20及び装飾シート30の位置決めが完了すれば、図10に示すように、図示しないシリンダが駆動して、圧着上下型50,60が型締めされ、ドアトリム本体20の中接部表面に装飾シート30が圧着加工される。そして、圧着加工が完了すれば、圧着下型60の外周に設けられている木目込み機構70が動作する。すなわち、シリンダ72が駆動し、木目込みバー71が上昇して装飾シート30の周縁端末31をドアトリム本体20の木目込み溝21A,21B内に圧入処理する。ここで、一般部木目込み溝21A内に装飾シート30の周縁端末31を圧入する際は、図11に示すように、木目込みバー71は一般部木目込み溝21Aの溝センターPよりも内側にずらして設定されているため、一般部木目込み溝21Aの内側壁面24に装飾シート30の周縁端末31を擦り付けてシワ発生を抑えながら圧入処理するため、一般部分におけるシワ発生は可及的に防止できる。
また、図12に示すように、コーナー部についてもコーナー部木目込み溝21Bの溝センターPよりも木目込みバー71は内側にずらして設定されているため、コーナー部木目込み溝21Bの内側壁面24に対して装飾シート30の周縁端末31を擦り付けてシワ発生を抑えながら圧入する。更に、一般部からコーナー部に集中してくるダブリやシワについては、このダブリやシワを解消するために装飾シート30の周縁端末31を引き伸ばし、この部位での溝深さd2を深く設定したため、この部位に引き伸ばした端末部分を十分収容することができ、コーナー部分におけるシワ発生も有効に防止することができる。
そして、一般部木目込み溝21A及びコーナー部木目込み溝21B双方において、木目込みバー71の圧入操作は、1回のポンピング動作でも可能であるが、2〜4回のポンピング動作で行なうのが好ましい。
このように、本発明方法による装飾シート30の端末処理方法によれば、装飾シート30の周縁端末31の木目込み処理を体裁良く行なえ、シワが発生することがなく、装飾シート30の周縁端末の外観見栄えを著しく向上させることができるという効果がある。
本発明の実施例は、ドアトリム本体20の中接部分に島形状の装飾シート30を装着し、この装飾シート30の端末処理に適用したが、ドアトリム本体20の木目込み溝21内に装飾シート30の周縁端末を圧入処理するタイプであり、木目込み溝21が直線状の一般部と曲線状のコーナー部とを有するものであれば、用途及び木目込み溝21の形状に限定されることはない。また、木目込みバー71による装飾シート30の圧入動作は、2〜4回のポンピング動作が好ましいが、1回のポンピング動作で完了しても良い。
10 自動車用ドアトリム
20 ドアトリム本体
21 木目込み溝
21A 一般部木目込み溝
21B コーナー部木目込み溝
24 内側壁面
30 装飾シート
31 周縁端末
40 圧着装置
50 圧着上型
51 上側取付板
52 ガイドポスト
60 圧着下型
61 下側取付板
62 ガイドポスト
63 位置決めガイド
70 木目込み機構
71 木目込みバー
71a 一般部位
71b コーナー部位
71c 端末部位
72 シリンダ
P 溝センター

Claims (3)

  1. 所要形状に成形されたトリム本体(20)の表面所定位置に装飾シート(30)を装着するとともに、装飾シート(30)の周縁形状に沿ってトリム本体(20)に形成された木目込み溝(21)内に装飾シート(30)の周縁端末を圧入処理してなる装飾シート(30)の端末処理方法において、
    前記木目込み溝(21)は、直線状の一般部木目込み溝(21A)と、これに繋がる曲線状のコーナー部木目込み溝(21B)とを備え、かつ、そのコーナー部木目込み溝(21B)の溝深さ(d2)が前記一般部木目込み溝(21A)の溝深さ(d1)に対して深く設定されており、それぞれの木目込み溝(21A,21B)に対して圧入される木目込みバー(71)を木目込み溝(21A,21B)の溝センター(P)よりも内側にずらして設定することで、装飾シート(30)を木目込み溝(21A,21B)内の内側壁面(24)に沿って擦りながら木目込み処理を行なうこと
    を特徴とする装飾シートの端末処理方法。
  2. 前記木見込みバー(71)は、前記一般部木目込み溝(21A)と前記コーナー部木目込み溝(21B)内に圧入される一般部位(71a)とコーナー部位(71b)を一体化して、コーナー部のR止まりを端末部位(71c)とした一枚のプレートで構成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の装飾シートの端末処理方法。
  3. 所要形状に成形されたトリム本体(20)と、このトリム本体(20)の表面所定位置に装着してなる装飾シート(30)とを備えた自動車用ドアトリム(10)の製造方法において、請求項1又は請求項2に記載の装飾シートの端末処理方法を適用したこと
    を特徴とする自動車用ドアトリムの製造方法。
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