JP5677793B2 - 入浴装置のレバー取り付け機構 - Google Patents
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例えば、下記特許文献1に記載された入浴用車椅子では、開口部を有する浴槽の側部に入浴用車椅子を略平行に接近させて位置決めして互いにロックすることになる。そして、入浴用車椅子は、下部にキャスターを設けた台車の上部に、椅子部が着脱可能に設けられている。
また、要介助者が座椅子部や背もたれのない座面に着座している場合には、レバーが取り付けられていないので安定した状態で入浴できなかった。
本発明によれば、浴槽内でアーム部の位置に応じて、アーム部の嵌合穴に係止されたレバーの係合軸部について係止部材を相対回転させて嵌合穴に係止された位置から嵌合穴から離脱可能な位置に変更して係合軸部を抜き出し、アーム部の位置を変更した状態でレバーを入浴者が把持できる姿勢で係合軸部を嵌合穴に嵌合して係止部材で係止させることができる。
レバーの係合軸部をアーム部の嵌合穴に係合させるための係止部材を嵌合穴の凹部に位置合わせすることで、係合軸部を挿通させることができ、挿通後に係止部材を回転させることで係合軸部を嵌合穴に係合できる。
入浴者が例えば要介助者である場合に、入浴者が浴槽に入りやすい向きや姿勢に応じてアームを揺動させて浴槽内の座椅子部または椅子部の取り付け位置と向きを選定し、この位置に応じてアームにレバーを取り付けることで、入浴者が座椅子部または椅子部に着座してレバーを容易に把持することができる。
しかも、浴槽内でアーム部の取り付け位置を変えても、レバーの係合軸部を嵌合穴から離脱させて、新たなアーム部の位置でアーム部の嵌合穴にレバーの係合軸部を嵌挿して係止部材で係合させることができる。そのため、アーム部の位置に応じてレバーを好ましい向きと位置になるように装着して入浴者がレバーを把持して入浴できる。
図1は入浴装置1において浴槽2内に入浴者が着座可能な座部15を取り付けた状態を示すものである。浴槽2は側面3の略上半分である上部に開口部5が形成され、開口部5を閉鎖するための扉部6がスライドして上下動可能に設けられている。また、浴槽2の底部は側面3の開口部5より下方に位置しているが、開口部5と同程度の深さに設定しても良い。開口部5を有する側面3に対向する他方の側面7には浴槽2の容量の半量の湯を溜めておくためのタンク8が設けられている。
そのため、側面3の開口部5に対して左右方向のいずれの向きからも入浴者が入浴可能であり、入浴者に身体の片側に障害等がある場合等に選択的な向きで入浴可能である。
解除部19は座部15に対して略同一平面状に広げた状態で浴槽2の側面3の上端部を超えて外側に若干突出しており、入浴時にはリフト10によって座部16を下降させることで側面3の上端部に当接して折り曲げ部で上方に折り曲げられる状態になり、浴槽2の側面3の内側に納まる。
図4乃至図6において、レバー21は略L字形状とされ、長さの短い支持部21aに係合軸部24が固定され、長さの長い把持部21bはアーム部11から略直交する方向に延びて座椅子部16に着座した入浴者の前側に位置している。レバー21には係合軸部24に隣接する位置にアーム部11の外側に位置するガイド部25が設けられている。
図2及び図5に示すアーム部11の嵌合穴22は、内周面22aを有すると共にこの内周面22aの直径方向に例えば短冊状の凹部26が嵌合穴22の延在方向に延びて形成され、この凹部26の両端は内周面22aの外側に突出して形成されており、これらを凹端部26aとする。そして、嵌合穴22の他端部は内周面22aの直径方向外側まで延びる凹部26よりも更に拡径された円形穴を形成する拡径凹部22bとされている。
そして、第1凹部31内には操作部34aを有する押圧板34が進退可能に嵌合され、押圧板34には第二凹部32と貫通孔33を貫通してアーム部11の嵌合穴22内に延びる柱状の中央軸35が設けられている。押圧板34と第2凹部34の底面との間には弾性部材としてコイルばね37が中央軸35に圧縮状態で介装されている。
そして中央軸35の外周面には、略円筒状の軸筒38が嵌挿されて本体28に連結されている。係合軸29の軸筒38は嵌合穴22の内周面に挿脱可能に嵌入される。
そのため、レバー21の係合軸部24は、軸筒38内で中央軸35が進退可能である。そして、操作部34aをコイルばね37の付勢力に抗して押圧しながら回動することで、中央軸35の先端に設けた係止ピン40が十字溝39のいずれか一方の溝部39a、39bに選択的に係合及び離脱可能である。
係合軸部24の係合軸29について、係止ピン40を嵌合穴22の凹部26内に挿入させながらアーム部11の嵌合穴22内に挿入可能であり、そして、係止ピン40を中央軸35回りに回動させて十字溝39の一方の溝部39aから他方の溝部39bに切り換えて嵌合させることで、係止ピン40は嵌合穴22に対して凹部26のない領域に係止され、これによってレバー21の係合軸部24はアーム部22の嵌合穴22に係止される。
入浴装置1において、アーム部11へのレバー21の取り付け位置は、例えば図1に示すように座椅子部16が浴槽2の右側に設置されている場合には、レバー21をその長さの短い支持部21aがアーム部11の傾斜方向と逆方向に傾斜するように取り付ける。同様に、座椅子部16が浴槽2の左側に設置されている場合には、レバー21の支持部21aがアーム部11の傾斜方向と逆方向に傾斜するように取り付ける。これによって、レバー21の把持部21bは座椅子部16と間隔を開けて対向する位置に設置される。
そして、座椅子部16に着座する入浴者の座高の高さに応じてアーム部11の上方または下方の嵌合穴22へレバー21の係合軸部24を嵌挿させる。
この状態で、操作部34aを押すと、コイルばね37がその付勢力に抗して圧縮され、係合軸29の軸筒38内を中央軸35が摺動して嵌合穴22内を進出する。これによって係合軸29の先端に設けた係止ピン40は拡径凹部22b内で突出して十字溝39の一方の溝部39aから離脱するので、押しながら操作部34aを略90°回転させる。そして、操作部34aを離すとコイルばね37の付勢力によって押圧板34が本体28内の第一凹部31内で後退し、中央軸35も軸筒38に対して後退移動するため、中央軸35の係止ピン40は他方の溝部39b(または39a)に嵌合する。
この状態で、レバー21は座椅子部16と着座する入浴者に対して目の前に把持部21bが位置するように支持される。このとき、レバー21のガイド部25はアーム部11と軸部12の間でアーム部11の側部に当接する位置に保持され、レバー21は係合軸部24を中心にガイド部25がアーム部11の側面に当接するまでの小さな範囲で回動可能に保持される。そのため、レバー21の支持に遊びが生じる。
なお、ガイド部25が当接する範囲で係合軸部24が嵌合穴22内で回転可能であるが、その回転範囲は小さいので係合軸部24の回転に応じて係止ピン40が回動しても嵌合穴22の凹部22bの底面22cから外れることはない。
即ち、この場合には係合軸部24の操作部34aを押して回転させることで、中央軸部35の係止ピン40を十字溝39の他方の溝部39bから離脱させ、操作部34aを略90°回転させて押圧を解除することで、一方の溝部39aに嵌合させる。
この状態で、係止ピン40は嵌合穴22の凹部26と同一角度位置にあり、そのまま、係合軸部24を引き出せば係合軸29は軸筒38が嵌合穴22の内周面22aを摺動し、係止ピン40が凹部26を摺動して嵌合穴22からレバー21の係合軸部24が外れる。
そして、上述のようにレバー21の姿勢や嵌合穴22を変えて、上述した手順と同様に、嵌合穴22へレバー21の係合軸部24を装着し直せばよい。
そして、入浴者が着座する座椅子部16を図1で左側に向けて開口部5から浴槽2内の奥側に移動させると座椅子部16と入浴者は浴槽2内に移動させられる。すると、入浴者はアーム部11から延びて前方に位置するレバー21の把持部21bをつかんで安定した姿勢で着座できる。
この状態で、扉部6を上方に移動させて開口部5を液密に閉鎖させ、例えばタンク8から湯を浴槽2内に供給して入浴できる。
しかも、座椅子部16による入浴者の入浴位置を変えてもアーム部11に対するレバー21の取り付け位置を変更できるから、いずれの方向から入浴者が入浴しても着座状態でレバー21を容易に把持できる。
また、座椅子部16に着座する入浴者の身体の大きさに応じて最適な高さ位置の嵌合穴22を選択してレバー21を取り付けし直すことができる。
また、係止ピン40によるアーム部11へのレバー21の係止と解除を、操作部34aの操作で簡単に行うことができて、着脱操作が容易である。
なお、上述の実施形態では、係止ピン40による嵌合穴22への係合軸部24を着脱操作する際、軸筒38の先端面に設けた十字状溝部39の各溝部39a、39bを互いに直交させて設けたが、両溝部39a、39bの角度は任意である。要するに、一方の溝部39aまたは39bに嵌合した係止ピン40が嵌合穴22の凹部26に嵌挿される状態と、他方の溝部39bまたは39aに嵌合した係止状態とに保持できればよい。
また、嵌合穴22に略直交して設けた凹部26は必ずしも内周面22aの両側に突出する必要はなく、片方だけ突出していてもよい。
2 浴槽
10 リフト
11 アーム部
13 リンク機構
15 座部
16 座椅子部
21 レバー
21b 把持部
22 嵌合穴
24 係合軸部
26 凹部
26a 凹端部
28 本体
29 係合軸
34a 操作部
34 押圧板
35 中央軸
37 コイルばね
38 軸筒
39 十字溝
39a、39b 溝部
40 係止ピン
Claims (4)
- 浴槽内にアーム部が位置を変更できるように取り付けられ、該アーム部に入浴者が把持可能なレバーが着脱可能に支持されており、
前記アーム部に形成された嵌合穴と、前記レバーに設けられていて前記嵌合穴に嵌合されて保持される係合軸部とを備え、
前記係合軸部には、前記アーム部の嵌合穴に対して相対回転することで前記嵌合穴に係止された位置と前記嵌合穴から離脱可能な位置とを取り得る係止部材が設けられ、
前記係合軸部は、前記嵌合穴に嵌合されると共にその先端面に前記係止部材を嵌合穴に係止された位置と離脱可能な位置とに選択的に係合させる溝部を設けた軸筒と、該軸筒内に進退可能で回転可能に嵌挿されていて先端に前記係止部材を設けた中央軸と、前記係止部材を前記軸筒の溝部に嵌合させる方向に付勢する弾性部材とを備えたことを特徴とする入浴装置のレバー取り付け機構。 - 前記嵌合穴には、該嵌合穴より外側に突出して形成された凹部が形成され、前記係合軸部を嵌合穴に嵌合させる際に前記係止部材が凹部を通過するようにした請求項1に記載された入浴装置のレバー取り付け機構。
- 前記アーム部には前記嵌合穴が複数設けられている請求項1または2に記載された入浴装置のレバー取り付け機構。
- 前記アーム部は揺動可能であり、該アーム部には入浴者が着座する座椅子部、背もたれのない座面または入浴用車椅子の椅子部が取り付けられる座部が設けられている請求項1乃至3のいずれか1項に記載された入浴装置のレバー取り付け機構。
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