JP2011172857A - 椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】様々なユーザのニーズを満たす椅子を提供する。
【解決手段】椅子1は、第1の座部11と、第1の座部11を支持する4本の脚12と、第1の座部11が形成する第1の座面とは高さが異なる第2の座面を形成する第2の座部13と、第1の座部11の後端部から上方へ延伸する背もたれ部14と、第1の座部11および背もたれ部14の左右の各々の側端部から延伸する2つの側部15と、仕切り部16とを備える。椅子1は、第2の座部13が仕切り部16と側部15との間に水平に配置され子供連れのユーザのニーズを満たす第1の形状と、第2の座部13および仕切り部16が側部15に沿うように縦置きに配置され大きな体格のユーザのニーズを満たす第2の形状と、第2の座部13のみが側部15に沿うように縦置きに配置され手荷物を持ったユーザのニーズを満たす第3の形状とを選択的にとることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、椅子に関する。
喫茶店、レストラン、ラーメン屋等で使用される椅子は、手荷物等を置く場所や機能を有していないことが多い。このため、手荷物等を有する顧客が、自分が着席する椅子と手荷物等を置く椅子の2席を占用してしまうことが多い。
このような問題を解決するために、従来からいくつかの提案がなされている。例えば、特許文献1に開示される小物収納具は、椅子の側方に取り付けられ、手荷物の収納を可能にする。
また、特許文献2に開示される椅子は、座部と背もたれ部との間のスペースに収納部を設けることにより、手荷物等を安全かつ端正に収納することを可能にしている。
実開平5−91454号公報 実登3113517号公報
上述の収納方法によれば、いわゆるポーチ程度の小物であれば収納可能であるが、大きな荷物の収納は困難である。具体的には、特許文献1の小物収納具は、椅子の側方に取り付けるという構成上、大きな物を収納することができない。また、特許文献2の椅子の収納部に大きな物を配置すると、顧客が腰掛ける際に収納した物が顧客の腰部にあたり邪魔になるという問題がある。
また、上述したような店舗において、子供が大人用の椅子を利用すると、安全性と利便性の両面から問題がある。具体的には、子供が椅子から転落する危険性があったり、椅子の高さに対するテーブルの高さが子供にとって高すぎて、子供が飲食等を行うのに不便であったりする。従って、子供連れの大人の顧客が店舗を利用しにくい、という問題がある。
さらに、椅子のサイズは、ほとんどの場合、平均的な大人の体型に合わせて作られている。従って、平均よりもかなり大きな体格の顧客が店舗を訪れた場合、やむを得ず2つの椅子を並べてそれらの上に着席してもらう、ということが行われているが、顧客にとってあまり座り心地がよくない、という問題もある。
そこで、本発明は、大きな手荷物等を持った顧客、子供連れの顧客、大きい体格の顧客といった様々なユーザのニーズに応じることを可能とする椅子を提供することを目的とする。
本発明は、上記の目的に鑑みて想到されたものであり、
第1の形状と第2の形状とを選択的に取り得る変形可能な椅子であって、
前記第1の形状においては、第1の座面を形成する第1の座部と、前記第1の座面より高所において上方から見た場合に前記第1の座部の少なくとも一部を覆う位置に位置する第2の座面を形成する第2の座部とを備え、
前記第2の形状においては、前記第2の座部が前記第2の座面を形成せず、前記第1の座部が前記第1の座面の全てを含み前記第1の座面よりも広い第3の座面を形成する
椅子を提供する(第1の実施態様)。
また、上記の第1の実施態様において、
前記第1の座部の後端部から上方へ延伸する背もたれ部を備える
構成を採用してもよい(第2の実施態様)。
また、上記の第2の実施態様において、
前記背もたれ部は、上端部の左右方向のいずれかの位置から下方に向かう切れ目であって、上下方向の長さが10センチメートル以上である切れ目を有する
構成を採用してもよい(第3の実施態様)。
また、上記の第1乃至3のいずれかの実施態様において、
前記第1の座部の左側端部と右側端部との少なくともいずれか一方から上方へ延伸する、もしくは前記背もたれ部の左側端部と右側端部との少なくともいずれか一方から前方へ延伸する、1以上の側部を備える
構成を採用してもよい(第4の実施態様)。
また、上記の第1乃至4のいずれかの実施態様において、
前記第2の座部は前記椅子の本体に対し着脱可能である
構成を採用してもよい(第5の実施態様)。
また、上記の第1乃至5のいずれかの実施態様において、
前記第2の座部は前記椅子の本体に対し回動可能に取り付けられる
構成を採用してもよい(第6の実施態様)。
また、上記の第6の実施態様において、
前記第2の座部は、前記第1の形状から前記第2の形状への変形において、回動の後、下方へ移動可能に、前記椅子の本体に対し取り付けられる
構成を採用してもよい(第7の実施態様)。
また、上記の第1乃至7のいずれかの実施態様において、
上方から見た場合に、前記第3の座面を前記第1の座面と前記第1の座面以外の部分とに仕切る位置に配置され、前記第1の座部から上方へ延伸する、もしくは前記背もたれ部から前方へ延伸する、仕切り部を備える
構成を採用してもよい(第8の実施態様)。
また、上記の第8の実施態様において、
前記仕切り部は前記椅子の本体に対し着脱可能である
構成を採用してもよい(第9の実施態様)。
また、上記の第8または9の実施態様において、
前記仕切り部は前記椅子の本体に対し回動可能に取り付けられる
構成を採用してもよい(第10の実施態様)。
また、上記の第1乃至10のいずれかの実施態様において、
前記第1の形状において前記第2の座面上に座るユーザが足を置くための足置き台を備え、
前記第1の形状と前記第2の形状とにおいて、前記足置き台を異なる位置に配置可能である
構成を採用してもよい(第11の実施態様)。
また、上記の第11の実施態様において、
前記第1の形状と前記第2の形状との間の変形に連動し、前記足置き台の位置を移動する移動機構を備える
構成を採用してもよい(第12の実施態様)。
本発明の第1の実施態様にかかる椅子によれば、子供連れのユーザであれば第1の形状において自分の着座する座面より高い座面に子供を座らせることができ、大きな体格のユーザであれば第2の形状において快適に椅子に座ることができ、大きな手荷物を持ったユーザであれば第2の形状において自分の着座する座面と同じ高さに手荷物を置くことができ、それぞれの場合においてユーザやその連れの子供が快適に座ることができるである。
また、本発明の第2の実施態様にかかる椅子によれば、着座するユーザやその連れの子供が後方にもたれかかって快適に座ることができるとともに、手荷物を置く場合、椅子の後方に荷物が倒れて落ちる、という問題も回避される。
また、本発明の第3の実施態様にかかる椅子によれば、平均的な体格のユーザが上着等を背もたれ部に掛ける際に不便が伴わない。
また、本発明の第4の実施態様にかかる椅子によれば、着座するユーザやその連れの子供が側方にもたれかかって快適に座ることができるとともに、手荷物を置く場合、椅子の側方に荷物が倒れて落ちる、という問題も回避される。
また、本発明の第5の実施態様にかかる椅子によれば、第2の形状において、不要となる第2の座部を椅子本体から取り外し、邪魔にならない場所に移動することができる。
また、本発明の第6の実施態様にかかる椅子によれば、第2の形状において、不要となる第2の座部を回動させて広い面が垂直方向となるように配置することで、第2の座部があまり邪魔にならないようにすることができる。
また、本発明の第7の実施態様にかかる椅子によれば、第2の形状において、不要となる第2の座部を回動させて広い面が垂直方向となるように配置した際、第2の座部を下方に移動させることにより、第2の座部が椅子の側方を高い位置まで遮ることにより生じる不便を回避することができる。
また、本発明の第8の実施態様にかかる椅子によれば、仕切り部によってユーザの着座スペースと、その連れの子供の着座スペースもしくは手荷物を置くスペースとを仕切ることにより、ユーザやその連れの子供がより快適に座ることができる。
また、本発明の第9の実施態様にかかる椅子によれば、仕切り部を取り外すことによって大きな体格のユーザが快適に座ることができる。
また、本発明の第10の実施態様にかかる椅子によれば、大きな体格のユーザが座る際に不要となる仕切り部を回動することにより、邪魔にならない位置に移動することができる。
また、本発明の第11の実施態様にかかる椅子によれば、第2の形状において第2の座面上に座る子どもが足を足置き台上に置くことにより、安定して座ることができる。
また、本発明の第12の実施態様にかかる椅子によれば、第2の形状において不要となる足置き台がユーザの邪魔とならない位置に自動的に移動するため、便利である。
図1は、本発明の実施形態にかかる椅子の第1の形状の概略図である。 図2は、本発明の実施形態にかかる椅子の第2の形状の概略図である。 図3は、本発明の実施形態にかかる椅子の第3の形状の概略図である。 図4は、本発明の実施形態の一変形例にかかる椅子の第1の形状を示す概略図である。 図5は、本発明の実施形態の一変形例にかかる椅子の第2の形状を示す概略図である。 図6は、本発明の実施形態の一変形例にかかる椅子の第1の形状を示す概略図である。 図7は、本発明の実施形態の一変形例にかかる椅子の第2の形状を示す概略図である。 図8は、本発明の実施形態の一変形例にかかる椅子の第1の形状を示す概略図である。 図9は、本発明の実施形態の一変形例にかかる椅子の第2の座部と収容ボックスとの連結の様子を示す概略図である。 図10は、本発明の実施形態の一変形例にかかる椅子の第3の形状を示す概略図である。 図11は、本発明の実施形態の一変形例にかかる椅子の第2の形状を示す概略図である。 図12は、本発明の実施形態の一変形例にかかる椅子の第1の形状を示す概略図である。 図13は、本発明の実施形態の一変形例にかかる椅子の第3の形状を示す概略図である。 図14は、本発明の実施形態の一変形例にかかる椅子の第2の形状を示す概略図である。
(実施形態)
以下、本発明の一具体例である実施形態について、図面を用いて説明する。図1および図2は、本実施形態にかかる椅子1の概略図である。椅子1は、仕切り部により区切られた2つのスペースを持つ第1の形状と、仕切り部により区切られない1つのスペースを持つ第2の形状との間を、ユーザが自由に変更可能な構造を備えている。図1は第1の形状の椅子1を示し、図2は第2の形状の椅子1を示している。
以下、椅子1における上下左右といった位置関係を述べる場合、ユーザが椅子1に座った状態において当該ユーザから見た上下左右をいうものとする。また、椅子1における手前および奥といった位置関係を述べる場合、ユーザが椅子1に座った状態において当該ユーザの前方を手前、当該ユーザの後方を奥というものとする。
椅子1は、第1の座部11と、第1の座部11を支持する4本の脚12−1、脚12−2、脚12−3および脚12−4(以下、各々の脚を区別する必要がない場合、それらを単に脚12と呼ぶ)と、第1の座部11が形成する座面とは高さが異なる座面を形成可能な第2の座部13と、第1の座部11の後端部から上方へ延伸する背もたれ部14と、第1の座部11の左側端部から上方へ延伸する側部15Lおよび第1の座部11の右側端部から上方へ延伸する側部15R(以下、左右の側部15を区別する必要がない場合、それらを単に側部15と呼ぶ)と、仕切り部16と、を備える。なお、側部15Lの奥側端部は背もたれ部14の左側端部と、側部15Rの奥側端部は背もたれ部14の右側端部と、各々連結されている。
椅子1を構成する各部材は、例えば、後述する金属製のネジ等を除いて木製である。
第1の座部11は、例えば、矩形状の板材であり、より具体的には横幅が90センチメートルで奥行きが50センチメートルである。また、第1の座部11の厚さは、例えば4センチメートルである。
第1の座部11には、例えば、左側端部から右側へ向かって約35センチメートルの位置の上面に手前から奥に向かい、幅が約4センチメートル、深さが約1センチメートルの溝111が彫られている。溝111は、背もたれ部14に設けられた溝141とともに、椅子1の第1の形状における仕切り部16の位置決めおよびその固定のために用いられる。
また、第1の座部11は、例えば、左側端部から右側へ向かって約5センチメートルの位置の上面に手前から奥に向かい、幅が約4センチメートル、深さが約1センチメートルの溝112が彫られている。溝112は、背もたれ部14に設けられた溝142とともに、椅子1の第2の形状における仕切り部16の位置決めおよびその固定のために用いられる。
椅子1の第1の形状において、第1の座部11は通常の体格のユーザが座る第1の座面を形成する。第1の座面は、第1の座部11の上面のうち溝141より右に位置する部分である。
また、椅子1の第2の形状において、第1の座部11は大きな体格のユーザが座る横方向に広い第3の座面を形成する。第3の座面は、第1の座部11の上面のうち溝112より右に位置する部分である。
脚12は、例えば、円柱状の形状を有する部材であり、その断面を構成する円の直径が5センチメートルである。また、脚12の長手方向の長さは、例えば36センチメートルである。
脚12は、第1の座部11の裏面に、例えば金属製のネジによって留められている。
脚12が第1の座部11を支持することにより、上述の第1の座面および第3の座面の高さは椅子1が配置される床面から約40センチメートルとなる。
第2の座部13は、例えば、矩形状の板材であり、横幅が34.5センチメートル、奥行きが50センチメートルである。また、第2の座部13の厚さは、例えば3センチメートルである。
第2の座部13は、椅子1の第2の形状においては特段の役割を果たさず、側部15Lに寄り添うように垂直に立てられた状態で、留め金18により側部15Lに対して固定される。留め金18は、例えば側部15Lの前側面に取り付けられたフック18aと、第2の座部13の前側面に取り付けられたピン18bとにより構成され、ユーザが第2の座部13を立てた状態でフック18aをピン18bに引っ掛けると、第2の座部13が側部15Lに固定される。
第2の座部13は、椅子1の第1の形状において、左側端部が側部15Lによって支持され、右側端部が仕切り部16によって支持されることにより、水平な状態で子供が座る第2の座面を形成する。第2の座面は、第2の座部13の上面の全体である。
図1に示されるように、椅子1の第1の形状において、第2の座面は第1の座面より高所において、上方から見た場合に第1の座部11の一部分を覆う位置に配置される。
上述した第1の形状と第2の形状との間で第2の座部13の配置を変更可能とするために、第2の座部13の左側端部は1個以上の蝶番19により、側部15Lに対し回動可能に取り付けられている。蝶番19の取り付け位置は、例えば、側部15Lの下端部から上方へ向かって約16センチメートルの高さである。
また、仕切り部16の左側面には、蝶番19の取り付け位置とほぼ同じ高さにおいて手前から奥に向かい溝161が彫られており、第2の形状において第2の座部13の右側端部が溝161の下面上に載ることにより、第2の座部13が仕切り部16に支持され水平状態が維持される仕組みとなっている。
なお、第2の座部13の右側端部は、溝161にスムーズに嵌り込むように、第2の形状における右上角部が丸く削られている。
背もたれ部14は、例えば横幅が90センチメートルで高さが54センチメートルの矩形状の板材の一部に切れ目を有する部材である。また、背もたれ部14の厚さは、例えば3センチメートルである。背もたれ部14は、第1の座部11の後端部に、例えば金属製のネジによって留められている。
背もたれ部14に設けられている切れ目は、例えば、背もたれ部14の右側端部から左側へ向かって約50センチメートルの位置と左側端部から右側へ向かって約30センチメートルの位置との間において、上端部から下方に向かって20センチメートルの深さで設けられた切り欠きである。この切れ目の存在により、ユーザは、衣服等を背もたれ部14に掛ける際に不便を感じない。
背もたれ部14の手前面には、例えば、左側端部から右側へ向かって約35センチメートルの位置に上下方向に、幅が約4センチメートル、深さが約0.5センチメートルの溝141が彫られている。上述したように、溝141は溝111とともに、第1の形状における仕切り部16の位置決めおよびその固定のために用いられる。
また、背もたれ部14の手前面には、例えば、左側端部から右側へ向かって約5センチメートルの位置に上下方向に、幅が約4センチメートル、深さが約0.5センチメートルの溝142が彫られている。上述したように、溝142は溝112とともに、第2の形状における仕切り部16の位置決めおよびその固定のために用いられる。
側部15Lは、第1の座部11および背もたれ部14の左側端部の各々から延伸する板材である。同様に、側部15Rは、第1の座部11および背もたれ部14の右側端部の各々から延伸する板材である。なお、側部15は、第1の座部11から見れば上方へ延伸し、背もたれ部14から見れば前方へ延伸する。側部15は、例えば、奥行きが53センチメートル、高さが34センチメートル、厚さが4センチメートルの矩形状の板材に対し、手前上に位置する角部に曲率半径10センチメートルの丸みをつけた部材である。
側部15は、第1の座部11および背もたれ部14の側端部の各々に、例えば金属製のネジによって留められている。なお、上述の丸みは、側部15の角がユーザにぶつかる不便を解消するために設けられている。
仕切り部16は、第1の形状において、溝111および溝141に嵌め込まれ、第1の座部11の上部を、第1の座面上のスペースと、第2の座部13に覆われるスペースとに仕切るための部材である。第2の形状において、仕切り部16は特段の役割を果たさず、溝112および溝142に嵌め込まれて、第1の座部11の上部を第3の座面上のスペースとして解放する。
仕切り部16は椅子1の本体に対し、ユーザにより自由に着脱可能である。具体的には、仕切り部16が椅子1の本体から取り外されている状態において、ユーザは仕切り部16の下端部を溝111もしくは溝112に嵌め込んだ後に奥方向に押し込み、仕切り部16の奥端部を溝141もしくは溝142に嵌め込むことにより、仕切り部16を椅子1の本体に取り付けることができる。また、仕切り部16が椅子1の本体に取り付けられている状態において、ユーザは仕切り部16を手前に引き出して仕切り部16の奥端部を溝141もしくは溝142から取り外した後に仕切り部16を上方に引き上げて仕切り部16の下端部を溝111もしくは溝112から取り外すことにより、仕切り部16を椅子1の本体から取り外すことができる。
仕切り部16は、概ね側部15と同じ大きさおよび形状を有している。より具体的には、仕切り部16は、例えば、奥行きが50.5センチメートル、高さが31センチメートル、厚さが4センチメートルの矩形状の板材に対し、手前上に位置する角部に曲率半径が10センチメートルの丸みをつけた部材である。なお、上述の丸みは、仕切り部16の角がユーザにぶつかる不便を解消するために設けられている。
仕切り部16の左側面には、上述したように溝161が彫られている。溝161は、例えば幅(上下方向の長さ)が約4センチメートル、最大深さ(下面の左右方向の長さ)が約2センチメートルで、仕切り部16の下端から約11.5センチメートルの高さ位置に設けられている。また、第1の形状において第2の座部13の右側端部の丸みに沿うように、溝161の深さ(左右方向の長さ)が上にいく程浅くなっている。
例えば子供連れのユーザは、椅子1を第1の形状に組み立て、第1の座面上に自分が座り、第2の座面上に子供を座らせ、ハンドバッグのような比較的小さい手荷物であれば第2の座部13の下のスペースにそれを収納させる、という使い方ができる。その場合、第2の座部13により形成される第2の座面は子供が座るのに程良い高さであると同時に、仕切り部16および側部15Lにより左右が支持されるため、子供が椅子から転落する危険性も低く望ましい。また、子供連れでないユーザが、椅子1を第1の形状に組み立て、第2の座部13の上のスペースに比較的大きい手荷物を置く、という使い方をしてもよい。
また、例えば大きな体格のユーザは、椅子1を第2の形状に組み立て、第3の座面上に座る、という使い方ができる。その場合、大きな体格のユーザにとって、通常の椅子を2つ横に並べた場合と比較し、座面が平らで座り心地がよい上に、左右の側部15にもたれかかることもでき快適である。また、通常の体格のユーザが椅子1を第2の形状に組み立て、第3の座面上に座ると同時に、手荷物等を第3の座面上の余ったスペースに置く、という使い方をしてもよい。
さらに、上述したような構造を備える椅子1は、第2の座部13に関しては第2の形状における場合と同様に縦置きで留め金18により側部15Lに固定され、仕切り部16に関しては第1の形状における場合と同様に溝111および溝141に嵌め込まれた状態の第3の形状をとることもできる。図3は、そのような第3の形状の椅子1を示している。
ユーザは第3の形状に組み立て、自分は仕切り部16より右のスペースに座り、仕切り部16より左のスペースに手荷物を置く、といった使い方ができる。第2の形状において第3の座面上の余ったスペースに手荷物を置く場合と比較し、第3の形状において第1の座部11の上に置かれる手荷物は仕切り部16により右側から支持されユーザに向かい倒れてこないため、邪魔にならない。また、仕切り部16より左のスペースにおいて、第1の座部11の上の空間が第2の座部13により覆われていないため、丈の高い荷物を置いた場合、その荷物の安定性が保たれる上に、ユーザが仕切り部16より右のスペースに座った状態で荷物の中の物を出し入れする場合などにおいて、荷物の位置が高すぎて不便を感じることが少ない。
このように、椅子1によれば、子供連れのユーザも、複数もしくは比較的大きなサイズの手荷物を持ったユーザも、大きな体格のユーザも、快適に座ることができる。また、椅子1の横幅、すなわち左右方向の長さは、通常の椅子2個分の横幅よりも短い。従って、仮にほとんど全てのユーザが手荷物を持っており、自分が座るための椅子と手荷物を置くための椅子の2席を占有するとすれば、1台の椅子1が通常の椅子2個分の役割を果たすため、椅子1を用いることにより限られたスペースの有効利用が可能となる。
本実施形態は、本発明の技術的思想の範囲内において、様々に変形が可能である。以下に変形例を示す。なお、以下の説明において、上述した椅子1と異なる点を中心に説明する。また、椅子1と同様の構成要素については同じ符号を付すものとする。
(変形例1)
図4および図5は、第1の変形例にかかる椅子2の概略図である。
椅子2には、仕切り部16が設けられておらず、第1の形状において仕切り部16に代わり第2の座部13の右側端部を支持する垂直支持部17が第2の座部13の右側端部に1個以上の蝶番20により回動可能に取り付けられている。
垂直支持部17は、例えば、奥行きが50センチメートル、幅、すなわち第1の形状における上下方向の長さが10センチメートル、厚さが4センチメートルの矩形状の板材である。
ユーザが椅子2を第1の形状にしたい場合、垂直支持部17の下端部を溝111に嵌め込む。その結果、垂直支持部17が左右方向に倒れることが防止され、第2の座部13がしっかりと水平に保持される。
なお、椅子1において仕切り部16を固定するために設けられていた溝141、溝112および溝142は、椅子2においては不要であるため設けられていない。
ユーザが椅子2を第2の形状にしたい場合、垂直支持部17の下端部を溝111から引き抜き、垂直支持部17を蝶番20の軸周りに回動させて第2の座部13に沿うように折りたたみ、続いて第2の座部13を蝶番19の軸周りに回動させて側部15Lに沿うように折りたたんだ後、留め金18により第2の座部13を側部15Lに固定する。その結果、第2の座部13および垂直支持部17が縦置きの状態で保持される。
椅子2は椅子1がとり得る第3の形状、すなわち仕切り部16により仕切られた2つのスペースが第1の座部11の上部に形成される形状をとることはできない。しかし、椅子2においては、第1の形状と第2の形状との間の移行において仕切り部16の着脱作業が不要であり、その移行作業が容易である、というメリットがある。
(変形例2)
図6および図7は、第2の変形例にかかる椅子3の概略図である。
椅子3は、仕切り部16が第1の座部11と背もたれ部14とに設けられたレールに沿って左右方向に移動可能な構成を備えている。
具体的には、第2の座部13は、仕切り部16と側部15Lとの間の空間において、仕切り部16と側部15Lとに対し上下方向に移動可能に連結された状態で、仕切り部16の左右方向の移動に伴い、第1の形状における水平な状態から第2の形状における縦置きの状態まで、その位置を変えることができる。
椅子3の第1の形状、すなわち第2の座部13が水平な状態では、第2の座面(第2の座部13の上面)が第1の座面(第1の座部11の上面)から測って約12センチメートルの高さで、第2の座部13の左側端部は側部15Lに、第2の座部13の右側端部は仕切り部16に、各々連結されている。
第1の形状において、第2の座部13の右側端部は、仕切り部16の左側面の中腹部に設けられた段差の上に載り、下方から支持される。また、第2の座部13の左側端部は、側部15Lの右側面から右方向に突起した状態でロックされた1個以上のラッチボルト30(爪)により、下方から支持される。そのため、第2の座面上に子供が座っても、第2の座部13はその子供の加重を支持することができる。
側部15Lの手前側面には、ラッチボルト30のロックを解除するためのボタン31が設けられている。
ユーザがボタン31を押しながら仕切り部16を上述のレールに沿って左方向へ移動すると、ラッチボルト30のロックが解除され、第2の座部13の左側端部が側部15Lの縦方向に設けられているレールに沿って下方へ移動すると同時に、第2の座部13の右側端部が仕切り部16の縦方向に設けられているレールに従って上方へ移動する。
側部15Lの右側面には第2の座部13を収容する凹み部が設けられている。仕切り部16が最大限に左方向に移動された状態においては、第2の座部13がその凹み部に収容され、仕切り部16と側部15Lとが直接隣接した状態で縦置きとなる。その状態において、椅子3は第2の形状となる。
第2の形状の椅子3を第1の形状に移行させたい場合、ユーザは単に仕切り部16を右方向へ移動させればよい。仕切り部16の右方向への移動に伴い、第2の座部13の左側端部が側部15Lの縦方向に設けられているレールに沿って上方へ移動すると同時に、第2の座部13の右側端部が仕切り部16の縦方向に設けられているレールに従って下方へ移動する。
仕切り部16が最大限に右方向に移動された状態においては、第2の座部13の右側端部が仕切り部16の段差の上に載り、第2の座部13の左側端部がラッチボルト30の上まで移動し、ラッチボルト30がロックされる。その結果、第2の座部13が水平状態で仕切り部16および側部15Lにより支持される状態、すなわち第1の形状となる。
椅子3もまた、椅子1がとり得る第3の形状、すなわち仕切り部16により仕切られた2つのスペースが第1の座部11の上部に形成される形状をとることはできない。しかし、椅子3においても、第1の形状と第2の形状との間の移行において仕切り部16の着脱作業が不要であり、その移行作業が容易である、というメリットがある。
なお、仕切り部16もしくは第2の座部13を移動可能に第1の座部11もしくは背もたれ部14に連結する構造は、上述したレール構造に限られず、他のいかなる構造が採用されてもよい。
また、第2の座部13は、仕切り部16の左方向への動きに従って、左側が下方へ移動し右側が上方へ移動するものとしたが、右側が下方へ移動し左側が上方へ移動するものとしてもよい。
(変形例3)
図8、図10および図11は、第3の変形例にかかる椅子4の概略図である。
椅子4は、仕切り部16が1以上の蝶番42により、椅子4の手前から奥へ向かう水平方向を軸として回転するように第1の座部11に取り付けられている。また、椅子4の第1の座部11の左側上部には、仕切り部16を収容可能な凹部114が設けられており、蝶番42の回動に従い水平となった仕切り部16の上面が第1の座部11の凹部114意外の上面と同じ高さとなった状態で下方から第1の座部11により支持されるようになっている。
仕切り部16の奥側面には、奥方向に突起した状態でロックされるラッチボルト43が取り付けられている。また、背もたれ部14の手前面上には、仕切り部16が第1の座部11上に垂直に立った状態(図8または図10の状態)においてラッチボルト43に対向する位置に、突起したラッチボルト43を受容して固定するためのストライクボックス44が設けられている。
さらに、仕切り部16には、ラッチボルト43のロックの解除および引き込みを行うためのボタン45が設けられている。ボタン45がユーザにより押下されると、ラッチボルト43のロックが解除されて、ストライクボックス44に対し突起しているラッチボルト43が仕切り部16の内側へと引き込まれる。それにより、仕切り部16の背もたれ部14に対する固定が解かれ、ユーザの力により仕切り部16が蝶番42に従い自由に回動可能となる。
なお、上記のように、仕切り部16は蝶番42に従った回動により第1の座部11の凹部114に収容されるため、椅子1に設けられている溝111、溝112、溝141、溝142は椅子4には設けられていない。
椅子4の第2の座部13は、椅子1における場合と同様に、椅子4の手前から奥へと向かう水平方向を軸として回動する点は共通しているが、その回動により垂直となった後、下方へと押し下げ可能となっている。そして、最下方まで押し下げられた状態において、第2の座部13の上側面の高さが側部15Lの上側面の高さと一致するようになっている。
その結果、第2の座部13が第2の座面を形成することなく垂直となっている状態(図10および図11の状態)において、椅子1における場合のように第2の座部13が椅子の側面を高い位置まで遮ってしまい邪魔になることがなく、また第2の形状(図11)において大きい体格のユーザが座る際に左肘を側部15Lに置く際の邪魔にもならない。
第2の座部13を回動可能としつつ、垂直状態で下に押し下げ可能とする構造の一例として、椅子4においては、側部15Lの右側面に接するように収容ボックス41が配置されている。収容ボックス41は、上面に第2の座部13を挿入するための開口部を有し、内部は第2の座部13の一部を収納するために中空となっている。
第2の座部13は、水平状態(図8の状態)における左端部近くに、第2の座部13の手前側面から手前方向および奥側面から奥方向に、例えば金属製の円柱形状の突起134を各々有している。第2の座部13が収容ボックス41に取り付けられる際、突起134が収容ボックス41の上面にひっかかることにより、第2の座部13が収容ボックス41から外れないようになっている。図9は、第2の座部13と収容ボックス41が突起134により連結される様子を模式的に示した図である。
なお、上記のように、第2の座部13は収容ボックス41と係合することにより椅子4の本体に回転可能に連結され、また収容ボックス41により垂直状態の第2の座部13が左右方向に支持されるため、椅子1に設けられていた蝶番19および留め金18は椅子4には設けられていない。
第2の座部13を回動可能かつ垂直状態で下方へ押し下げ可能とする構造は上記のものに限られず、例えば、側部15Lの右側面に上下方向に延伸するレールを設け、そのレール上を上下方向に移動可能に取り付けられた蝶番に第2の座部13が取り付けられ、その蝶番が第1の形状を保つ際に上下に移動しないようにロックされる構造を備えるなど、他の構造が採用されてもよい。
上記のような椅子4によれば、ユーザは、例えば図8に示される第1の形状から、突起134を軸に第2の座部13を回動させて垂直とした後、第2の座部13を収容ボックス41内に押し込むことにより、図10に示される第3の形状とすることができる。さらに、ユーザは、図10に示される第3の形状から、ボタン45を押下しながら仕切り部16を蝶番42に従い回動させて凹部114に向かい倒すことにより、図11に示される第2の形状とすることができる。
また、ユーザは図11に示される第2の形状から、仕切り部16を蝶番42に従い回動させつつ引き上げることで、図10に示される第3の形状とすることができる。その際、ラッチボルト43はストライクボックス44に対向する位置に到達した時点で背もたれ部14側へ突起し、そこでロックされる。なお、仕切り部16を引き上げる際に便利なように、例えば仕切り部16が水平状態に置かれている状態(図11の状態)における仕切り部16の上面の左端付近に、環状の紐や取っ手等が取り付けられていてもよい。
さらに、ユーザは図10に示される第3の形状から、第2の座部13を収容ボックス41から上方に引き出した後、突起134を軸に回動させて水平状態とし、その端部を仕切り部16の溝161に引っ掛けるように載せることにより、図8に示される第1の状態とすることができる。
(変形例4)
図12、図13および図14は、第4の変形例にかかる椅子5の概略図である。
椅子5は、椅子4における場合と同様に、蝶番42により第1の座部11の上面に回動可能に取り付けられた仕切り部16を備えており、水平状態となった仕切り部16を収容可能な凹部114が第1の座部11の上面に設けられている点も椅子4と同様である。ただし、椅子5の仕切り部16には、椅子4等において第2の座部13の一方の端部を支えるために設けられていた溝161は設けられていない。
椅子5は、椅子1等においては厚さが例えば3センチメートルの平板な形状であった第2の座部13に代えて、厚さが例えば16センチメートルのクッション素材でできた第2の座部53を備えている。
第2の座部53が第1の座部11の凹部114の上面に水平に配置された状態において、第2の座部53の上面が第2の座面となり、子どもがその上に座ることができる。すなわち、その状態が椅子5の第1の形状である。
第1の形状(図12に示される状態)における第2の座部53の左下端部は、例えば第1の座部11の凹部114の上面に1以上の蝶番54により回動可能に取り付けられている。第2の座部53が蝶番54に従い側部15Lの方向に回動される際に垂直状態となった第2の座部53の一部を収容しつつ維持するように、側部15Lには左右方向に貫通した孔151が設けられている。
側部15Lを側方から見た際の孔151の形状は、椅子5が第1の形状である状態で第2の座部53を上方から見た際の形状とほぼ同じであり、第2の座部53の弾性に逆らいその孔に第2の座部53を押し込むと程良く第2の座部53が孔151に嵌り込んでその位置を保つようになっている。また、第2の座部53が蝶番54に従い回動する際に第2の座部53の角部が引っかからないように、孔151の上方は側部15Lの左側方から右側方に向かうに従い、その高さが高くなるように丸みが設けられている。
椅子5には、さらに、第1の形状において第2の座面上に座る子どもが安定して座れるように、足置き台55と、足置き台55を脚12−2とともに支持するための補助脚56が設けられている。
足置き台55の一方の端部(図12における左端部)は脚12−2に対し、脚12−2の上下方向を軸に、上から見て反時計回りに270度だけ回動可能に取り付けられている。一方、足置き台55の他方の端部(図12における右端部)は補助脚56に固定されており、足置き台55の脚12−2周りの回動に伴い補助脚56も回動する。
上記のような椅子5によれば、ユーザは、例えば図12に示される第1の形状から、蝶番54に従い第2の座部53を回動させて垂直とし、孔151に嵌め込むことにより、図13に示される第3の形状とすることができる。その際、ユーザは足置き台55を補助脚56とともに回動させて、第1の座部11の左側方下部の空間に移動することにより、座る際に足置き台55が邪魔とならないようにすることができる。
さらに、ユーザは、図13に示される第3の形状から、ボタン45を押下しながら仕切り部16を蝶番42に従い回動させて凹部114に向かい倒すことにより、図14に示される第2の形状とすることができる。
また、ユーザは図14に示される第2の形状から、仕切り部16を蝶番42に従い回動させつつ引き上げることで、図13に示される第3の形状とすることができる。その際、ラッチボルト43はストライクボックス44に対向する位置に到達した時点で背もたれ部14側へ突起し、そこでロックされる。なお、仕切り部16を引き上げる際に便利なように、例えば仕切り部16が水平状態に置かれている状態(図14の状態)における仕切り部16の上面の左端付近に、環状の紐や取っ手等が取り付けられていてもよい点は、椅子4の場合と同様である。
さらに、ユーザは図13に示される第3の形状から、第2の座部53を孔151から引き出すように蝶番54に従い回動させて水平状態とし、その底面を第1の座部11の凹部114の上面上に置くことにより、図12に示される第1の状態とすることができる。その際、ユーザは、足置き台55を補助脚56とともに上からみて時計回りに270度、回動させて、足置き台55を椅子5の左前方下部の空間に配置することにより、第2の座面上に座る子どもが安定して座れるようにすることができる。
上述した椅子5において、側部15Lに貫通した孔151を設ける代わりに、側部15Lの左右方向の長さ(厚さ)を例えば15センチメートル程に厚くし、側部15Lの右側面に凹み部を設け、その凹み部に第2の座部53の一部を嵌め込む構成が採用されてもよい。
また、第1の形状においては足置き台55が椅子5の左前方下部に配置され、第2の形状においては足置き台55が椅子5の左側方下部に配置されるように、例えば仕切り部16もしくは第2の座部53の移動に連動して、足置き台55が補助脚56とともに移動する移動機構が椅子5に設けられてもよい。
また、足置き台55の支持の方法として脚12−2および補助脚56を用いる方法はこれに限られない。例えば、他の方法の例として、第1の座部11の下面から椅子の前下方に向かい延伸する2本のアームにより左右を支持される足置き台55が採用されてもよい。そのような構成の椅子において、足置き台55を支持するアームが、例えば第2の座部13の回動等に連動して収縮もしくはスライドすることにより、第2の形状において足置き台55が邪魔にならない位置に自動的に移動される移動機構が採用されてもよい。
また、足置き台55の位置が安定するように、例えば補助脚56の上面から上方に突起した状態でロックされるラッチボルトと、そのロックを解除するボタンと、足置き台55が椅子5の左全方下部および左側方下部の各々の定位置にある状態におけるラッチボルトに対向する第1の座部11の下面位置にラッチボルトを受容するストライクボックスとを椅子5が備えるようにしてもよい。
さらに、補助脚56の上面の高さと第1の座部11の下面の高さとの不一致が生じないように、例えば補助脚56が例えば1センチメートルほど伸びる方向に付勢された伸縮構造を備えるとともに、補助脚56の上面の角部が例えば丸く成形されていてもよい。
なお、椅子5において採用された足置き台55が、椅子1〜4のような本発明にかかる他の実施例において採用されてもよい。
(その他の変形の例)
上述した実施形態のその他の変形の例を以下に示す。
例えば、椅子1を構成する各部材は金属製のネジ等を除いて木製であるとしたが、他の素材によって作られていてもよい。したがって、例えば、脚12がステンレス製であってもよいし、第1の座部11もしくは第2の座部13の一部分が何らかの弾性部材によって作られていてもよい。
また、椅子1を構成する各部材について上述した長さもしくは距離に関する数値は、あくまでも一例であって、他の数値を有する長さもしくは距離が用いられてもよい。
また、第1の座部11、第2の座部13、および背もたれ部14は矩形状を有するものとしたが、他の形状を有していてもよい。したがって、例えば、第1の座部11が楕円形状を有する板材であってもよい。
また、脚12、背もたれ部14、および側部15は例えば金属製のネジによって第1の座部11に留められるものとしたが、他のいかなる方法によって座部11に連結もしくは固着されてもよい。
また、側部15および仕切り部16は、例えば矩形状の板材の4つの角のうちの一に丸みを付けた部材であるとしたが、他のいかなる形状を有していてもよい。特に、第2の座部13が連結されない方の側部15(上述の説明における側部15R)は、例えば、肘掛として好適となるように比較的低い高さを有するようにしてもよい。
また、脚12は4本あるものとしたが、その本数はこれに限定されるものではない。また、脚12は円柱状の形状を有するものとしたが、本発明はこれに限られるものではない。また、脚12は典型的な脚の形状である長い棒状体に限られず、第1の座部11を支持することが可能ないかなる形状であってもよい。
また、第2の座部13は左側に配置されるものとしたが、第2の座部13が右側に配置されてもよい。すなわち、左右を逆にした構造が採用されてもよい。
また、第1の形状において、第2の座部13は仕切り部16および側部15Lに支持されるものとしたが、それら以外の部材により支持され水平状態が保持される構造が採用されてもよい。
また、第2の座部13もしくは第2の座部53が椅子1もしくは椅子5に対して着脱可能な構成が採用されてもよい。したがって、第2の座部13もしくは第2の座部53は必ずしも側部15L等に対して蝶番等により連結されている必要はない。そのような例として、例えば仕切り部16の左側面および側部15Lの右側面に椅子の手前から奥へ向かう方向に水平に溝を切り、その溝に平板な形状の第2の座部の左右の側端部を嵌め込み奥方向に押し込むようにして滑り込ませることにより、第2の座部を椅子にセットし第1の形状に組み立てる構成の椅子が考えられる。
また、第2の形状において、第2の座部13は縦置きの状態で側部15Lに留め金18により固定されるものとしたが、第2の座部13を縦置きの状態で保持する方法として如何なる方法が採用されてもよい。
また、仕切り部16が椅子の本体に取り付けられる方法として、椅子1および椅子2において採用されている溝に嵌め込む方法、椅子3において採用されているレールを介した方法、椅子4および椅子5において採用されている蝶番を用いる方法の他にいかなる方法が採用されてもよい。また、特に問題がなければ、仕切り部16は、第1の座部11もしくは背もたれ部14に固着されていてもよい。
また、側部15は例えば第1の座部11および背もたれ部14の左右両側端部の各々から延伸する2枚の板材であるとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。したがって、側部15は、例えば、第1の座部11の側端部から上方へ延伸する、もしくは背もたれ部14の側端部から前方へ延伸する部材であってもよい。
また、仕切り部16は椅子1の本体に取り付けられた状態で、例えば第1の座部11から上方へ延伸するとともに背もたれ部14から前方へ延伸するものとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。したがって、仕切り部16は、例えば、第1の座部11から上方へ延伸する、もしくは背もたれ部14から前方へ延伸する部材であってもよい。
また、背もたれ部14は上述したような切れ目を有するものとしたが、当該切れ目は、背もたれ部14の上端部の左右方向のいずれかの位置から下方に向かう切れ目であって、上下方向の長さが10センチメートル以上の切れ目であればよい。この10センチメートルという長さは、ユーザが衣服等を背もたれ部14に掛けるのに不便を感じないために必要な長さである。なお、切れ目の形状は、矩形に限られず、例えばV字形状や、下底が上底よりも短い台形なお、他のいかなる形状が採用されてもよい。さらに、ユーザが背もたれ部14に衣服等をかける必要がなければ、背もたれ部14に切れ目が設けられなくてもよい。
また、背もたれ部14、側部15、および仕切り部16は、特に問題がなければ設けられなくてもよい。特に、第2の座部13が配置されない側の側部15(上述した説明における側部15R)がなければ、例えば狭いスペースにおいて椅子1が利用される場合など、ユーザが座る際の邪魔にならず便利な場合もある。
例えば椅子1、椅子2、椅子4および椅子5においては、第2の座部は椅子の手前から奥に向かう水平方向を軸に回動することにより、水平位置と垂直位置との間を移動する構成であるものとしたが、その回動の方向はそれに限られない。例えば、第2の座部の奥側端部を背もたれ部14の手前面に蝶番等で回動可能に取り付け、その蝶番等に従い、左右に向かう水平方向を軸に第2の座部を回動させることにより、水平位置と垂直位置との間を移動可能としてもよい。その場合、例えば背もたれ部14の手前面に垂直位置の第2の座部を収容可能な凹み部を設け、当該凹み部に収容された第2の座部の手前面と背もたれ部14の当該凹み部以外の部分の手前面との間に段差がなくなるようにすれば、ユーザが座った際により快適である。
また、椅子4および椅子5においては、仕切り部は椅子の手前から奥に向かう水平方向を軸に回動することにより、垂直位置と水平位置との間を移動する構成であるものとしたが、その回動の方向はそれに限られない。例えば、仕切り部の奥側端部を背もたれ部14の手前面に蝶番等で回動可能に取り付け、その蝶番等に従い、垂直方向を軸に仕切り部を回動させることにより、垂直状態のまま、仕切り部を第2の形状においてユーザの邪魔とならない位置に移動可能としてもよい。その場合、例えば背もたれ部14の手前面に不要となった仕切り部を収容可能な凹み部を設け、当該凹み部に収容された仕切り部の手前面と背もたれ部14の当該凹み部以外の部分の手前面との間に段差がなくなるようにすれば、ユーザが座った際により快適である。
また、上述した椅子1の使用方法はあくまでも一例であり、椅子1が他のいかなる方法で使用されてもよい。
本発明にかかる椅子は、飲食店等のスペースの有効利用が求められる様々な環境において利用されることが期待される。
1…椅子、2…椅子、3…椅子、4…椅子、5…椅子、11…第1の座部、12…脚、13…第2の座部、14…背もたれ部、15…側部、16…仕切り部、17…垂直支持部、18…留め金、19…蝶番、20…蝶番、30…ラッチボルト、31…ボタン、41…収容ボックス、42…蝶番、43…ラッチボルト、44…ストライクボックス、45…ボタン、53…第2の座部、54…蝶番、55…足置き台、56…補助脚、111…溝、112…溝、114…凹部、134…突起、141…溝、142…溝、151…孔、161…溝

Claims (12)

  1. 第1の形状と第2の形状とを選択的に取り得る変形可能な椅子であって、
    前記第1の形状においては、第1の座面を形成する第1の座部と、前記第1の座面より高所において上方から見た場合に前記第1の座部の少なくとも一部を覆う位置に位置する第2の座面を形成する第2の座部とを備え、
    前記第2の形状においては、前記第2の座部が前記第2の座面を形成せず、前記第1の座部が前記第1の座面の全てを含み前記第1の座面よりも広い第3の座面を形成する
    椅子。
  2. 前記第1の座部の後端部から上方へ延伸する背もたれ部を備える
    請求項1に記載の椅子。
  3. 前記背もたれ部は、上端部の左右方向のいずれかの位置から下方に向かう切れ目であって、上下方向の長さが10センチメートル以上である切れ目を有する
    請求項2に記載の椅子。
  4. 前記第1の座部の左側端部と右側端部との少なくともいずれか一方から上方へ延伸する、もしくは前記背もたれ部の左側端部と右側端部との少なくともいずれか一方から前方へ延伸する、1以上の側部を備える
    請求項1乃至3のいずれかに記載の椅子。
  5. 前記第2の座部は前記椅子の本体に対し着脱可能である
    請求項1乃至4のいずれかに記載の椅子。
  6. 前記第2の座部は前記椅子の本体に対し回動可能に取り付けられる
    請求項1乃至5のいずれかに記載の椅子。
  7. 前記第2の座部は、前記第1の形状から前記第2の形状への変形において、回動の後、下方へ移動可能に、前記椅子の本体に対し取り付けられる
    請求項6に記載の椅子。
  8. 上方から見た場合に、前記第3の座面を前記第1の座面と前記第1の座面以外の部分とに仕切る位置に配置され、前記第1の座部から上方へ延伸する、もしくは前記背もたれ部から前方へ延伸する、仕切り部を備える
    請求項1乃至7のいずれかに記載の椅子。
  9. 前記仕切り部は前記椅子の本体に対し着脱可能である
    請求項8に記載の椅子。
  10. 前記仕切り部は前記椅子の本体に対し回動可能に取り付けられる
    請求項8または9に記載の椅子。
  11. 前記第1の形状において前記第2の座面上に座るユーザが足を置くための足置き台を備え、
    前記第1の形状と前記第2の形状とにおいて、前記足置き台を異なる位置に配置可能である
    請求項1乃至10のいずれかに記載の椅子。
  12. 前記第1の形状と前記第2の形状との間の変形に連動し、前記足置き台の位置を移動する移動機構を備える
    請求項11に記載の椅子。
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