JP5675454B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents
空気入りタイヤ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5675454B2 JP5675454B2 JP2011062622A JP2011062622A JP5675454B2 JP 5675454 B2 JP5675454 B2 JP 5675454B2 JP 2011062622 A JP2011062622 A JP 2011062622A JP 2011062622 A JP2011062622 A JP 2011062622A JP 5675454 B2 JP5675454 B2 JP 5675454B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- groove
- circumferential
- polygonal
- block
- tire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Tires In General (AREA)
Description
特許文献1の空気入りタイヤでは、ブロック接地面積の確保のためにブロック一つ一つの大きさを比較的大きく形成して、ブロック剛性を高めるとともに、氷雪上性能の向上のため、サイプ本数を増やすことでトレッドパターン内のエッジ成分を増加させている。しかしながら、ブロック内のサイプ本数を増やし過ぎると、接地性は向上するもののブロック剛性が低下し、ブロックの曲げ変形により接地面積が減少し、却って氷雪上性能を低下させるという不具合が生じる。
(1)トレッド部踏面に2本の周方向主溝を配設し、該2本の周方向主溝間に、タイヤ周方向に沿って波状又はジグザグ状に延びる少なくとも3本の屈曲周溝と、タイヤ幅方向に沿って延びる複数本の第1横溝とを配設して、五角形以上の多角形の平面形状をした複数個の多角形ブロックからなる少なくとも2列の多角形ブロック列を区画形成し、前記屈曲周溝を挟んで隣接する多角形ブロック列に位置する多角形ブロック同士の位置関係がタイヤ周方向に相互に異なるように千鳥状に密集配置してなる多角形ブロック群を形成し、
前記2本の周方向主溝の各々と、前記少なくとも3本の屈曲周溝のうち前記2本の周方向主溝の各々に最も近くに位置する前記屈曲周溝との間に、タイヤ幅方向に延びる複数本の第2横溝を配設して、複数個の側ブロックからなる1列の側ブロック列をそれぞれ設け、
前記少なくとも3本の屈曲周溝のうち、1本以上の屈曲周溝は、タイヤ周方向にストレート状に延在するシースルー溝部を有し、
前記シースルー溝部を有する前記1本以上の屈曲周溝は、タイヤ幅方向に隣接する2列の前記多角形ブロック列のタイヤ幅方向の間に位置することを特徴とする空気入りタイヤ。
また、「多角形ブロック群の幅方向中心ラインが、タイヤ赤道に対してオフセット配置される」とは、多角形ブロック群のタイヤ幅方向中心が、タイヤ赤道上に位置することなく、トレッド半幅領域のどちらか一方領域内に位置するようにずれた状態のことを言う。具体的には、例えば、多角形ブロック群に位置するブロック列が、タイヤ赤道を対称軸として線対称でない配置関係になっていることを言う。
多角形ブロック6は、踏面輪郭形状が五角形以上の独立したブロックである。この実施形態では、一例として八角形の場合を示しているが、他の形状であってもよい。
また、溝によってブロックを区画形成することで、ブロックが密集配置しつつも個々に独立に可動となり、接地時に柔軟に変形することができるので、トレッドの接地性が向上し、結果として氷雪上性能をより効果的に向上させることができる。
さらに、多角形ブロック群Gbにおける多角形ブロック6を千鳥状に配置することで、ブロックを密集配置させて、トレッド部踏面上のスペースを有効に利用することができる。これにより、多くの多角形ブロック6の形成下で各々のブロックのエッジを逐次作用させることができ、さらに優れたエッジ効果を発揮させることが可能となる。
当該ブロック個数密度Dは、多角形ブロック群Gbの幅をWGb(mm)、多角形ブロック群Gb内の任意の多角形ブロック列7における多角形ブロック6の基準配設ピッチ長さをPL(mm)、該多角形ブロック群Gbの幅WGbと該基準配設ピッチ長さPLとで仮想的に区画される基準区域Z(図1中ハッチングで示した区域)内に存在するブロックの個数をa(個)、該基準区域Z内のネガティブ率をN(%)としたとき、
D=a/{PL×WGb×(1−N/100)}
から算出することができる。ただし、各多角形ブロック群Gbの幅WGbは、多角形ブロック群Gbをタイヤ幅方向に沿って計測した距離であり、ブロック個数密度Dは、各ブロック群Gbの実接地面積(溝分を除いた面積)の単位面積当りに何個の多角形ブロック6が存在するかということを密度として表現したものである。例えば、図3に示すようなトレッドパターンを有するスタッドレスタイヤの場合には、この密度Dは概ね0.002以下となる。なお、基準区域Z内の多角形ブロック6の個数aをカウントするに際して、多角形ブロック6が基準区域Zの内外に跨って存在し、一個として数えることができない場合は、基準区域Zを跨る多角形ブロック6の表面積に対する、基準区域内に残った同多角形ブロック3の残存面積の比率を用いて数えることとする。例えば、ある多角形ブロックが基準区域Zの内外に跨り、基準区域Z内に多角形ブロック6の表面積が半分しか存在しない場合は、1/2個と数えることができる。
タイヤ負荷転動時には、コーナリング時の遠心力やリムからの荷重負荷によってショルダー側のブロックの倒れ込み変形が生じ、タイヤ幅方向外側から内側に向かって力が掛かることでトレッド中央部の多角形ブロック6にも負荷がかかる場合がある。この際に、上記の通り多角形ブロック群Gbを囲うようにして周方向に形成される側ブロック10a、10bの接地面積を大きくすることでブロックの剛性が高まるので、個々の多角形ブロック6に作用する力を小さくすることができる。その結果、側ブロック10a、10b間に位置する多角形ブロック6を良好な状態で接地させて、多角形ブロック6による優れた氷雪上トラクション性能やブレーキ性能を安定して発揮させることができるからである。
このように、多角形ブロック群Gb内に、屈曲周溝自体の形状を確保しつつ溝内にシースルー溝部Sを形成することで、エッジ成分を確保しつつ、トレッド接地域内に存在する水を有効に除去して十分に排水性を向上させることができる。より詳細に言えば、多角形ブロック群Gbでは、多角形ブロック6を密集配置して溝が屈曲しているため、良好な排水性を確保できない場合がある。しかし、この発明タイヤによれば、タイヤ幅方向に隣接する多角形ブロック同士がタイヤ周方向で見て重なり合うことのないストレート状の溝を多角形ブロック群Gb内の一部に確保することができるので、この溝を有効利用して、多角形ブロックの機能を発揮させつつ、同時に良好な排水性も確保することが可能となる。すなわち、多角形ブロックの機能による上述の氷雪上性能を損なうことが無い状態で、同時に、高い次元における排水性能も実現することができるのである。
なお、屈曲周溝4(第1屈曲周溝4a、第2屈曲周溝4b)とは、屈曲周溝の両側に隣接する2列の多角形ブロック列に位置する多角形ブロック同士の対向する側壁によって区画される領域(図2のハッチング領域)の溝のことを言う。これら屈曲周溝4の溝幅とは、幅方向に最も隣接するブロック同士の対向する辺に垂直な線を引いた場合の、両辺間の距離を言うものとする。第1横溝5とは、同一の多角形ブロック列に位置する多角形ブロック同士の対向する側壁によって区画される領域(例えば、図2の屈曲周溝4a2、4bと多角形ブロック6c、6dで囲まれた領域)のことを言う。第1横溝5の溝幅とは、周方向に隣接するブロック同士の周方向最短距離を言うものとする。
また、第1横溝5を0.4mm未満とすると、雪上路面走行時に第1横溝内に十分に雪を取り込むことができなくなる結果、雪柱せん断力が低下して雪上性能が低下するおそれがある。10.0mmを超えると、タイヤ周方向に配置できる多角形ブロック6によるエッジ成分が減少し、十分な氷雪上性能、さらにはドライ性能、摩耗性能を得ることができなくなるおそれがあるからである。
なお、図1及び図2に示す発明タイヤでは、トレッド踏面内において周方向主溝を2本のみ設け、その間に側ブロック列及び多角形ブロック群を挟む構成としたが、ここでは図示していないが、トレッド踏面内に複数本の周方向主溝を設け、隣接する周方向主溝間の各々に、側ブロック列及び多角形ブロック群を設ける構成としてもよい。
多角形ブロック6は、側ブロック10に比べて接地面積が小さいため、側ブロック10の剛性と比較すると、多角形ブロック6の剛性は低くなる。そこで、多角形ブロック6を区画形成する屈曲周溝4の溝深さを周方向主溝2、3の溝深さよりも浅くして多角形ブロック6の剛性を高めることで、操縦安定性を向上させることができるからである。その結果、多角形ブロック6の接地性も安定するため、多角形ブロック6の機能をより効果的に発揮させることができる。
2、3 周方向主溝
4 屈曲周溝
4a 第1屈曲周溝
4b 第2屈曲周溝
5 第1横溝
6 多角形ブロック
7 多角形ブロック列
8、9 第2横溝
10 側ブロック
11 側ブロック列
C タイヤ赤道面
Gb 多角形ブロック群
GbC 多角形ブロック群の幅方向中心
S シースルー溝部
TE トレッド端
Claims (7)
- トレッド部踏面に2本の周方向主溝を配設し、該2本の周方向主溝間に、タイヤ周方向に沿って波状又はジグザグ状に延びる少なくとも3本の屈曲周溝と、タイヤ幅方向に沿って延びる複数本の第1横溝とを配設して、五角形以上の多角形の平面形状をした複数個の多角形ブロックからなる少なくとも2列の多角形ブロック列を区画形成し、前記屈曲周溝を挟んで隣接する多角形ブロック列に位置する多角形ブロック同士の位置関係がタイヤ周方向に相互に異なるように千鳥状に密集配置してなる多角形ブロック群を形成し、
前記2本の周方向主溝の各々と、前記少なくとも3本の屈曲周溝のうち前記2本の周方向主溝の各々に最も近くに位置する前記屈曲周溝との間に、タイヤ幅方向に延びる複数本の第2横溝を配設して、複数個の側ブロックからなる1列の側ブロック列をそれぞれ設け、
前記少なくとも3本の屈曲周溝のうち、1本以上の屈曲周溝は、タイヤ周方向にストレート状に延在するシースルー溝部を有し、
前記シースルー溝部を有する前記1本以上の屈曲周溝は、タイヤ幅方向に隣接する2列の前記多角形ブロック列のタイヤ幅方向の間に位置することを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記シースルー溝部の溝幅は、前記周方向主溝の溝幅の0.02以上1.0未満であることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記多角形ブロック群のタイヤ幅方向中心ラインが、タイヤ赤道に対してオフセット配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
- 前記周方向主溝の溝深さ寸法が、前記屈曲周溝の溝深さ寸法よりも大きいことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記多角形ブロックを区画する溝である、前記第1横溝は溝幅W5が0.4〜10.0mm、シースルー溝部を有していない屈曲周溝は溝幅W4aが0.4〜6.0mm、シースルー溝部を有する屈曲周溝は溝幅W4bが0.4〜15.0mmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記多角形ブロックの1個当たりの踏面の実接地面積が、50〜250mm2であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記多角形ブロックの各々に、サイプを設けたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011062622A JP5675454B2 (ja) | 2011-03-22 | 2011-03-22 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011062622A JP5675454B2 (ja) | 2011-03-22 | 2011-03-22 | 空気入りタイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012197033A JP2012197033A (ja) | 2012-10-18 |
JP5675454B2 true JP5675454B2 (ja) | 2015-02-25 |
Family
ID=47179706
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011062622A Expired - Fee Related JP5675454B2 (ja) | 2011-03-22 | 2011-03-22 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5675454B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001191739A (ja) * | 2000-01-13 | 2001-07-17 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
JP5364317B2 (ja) * | 2008-09-04 | 2013-12-11 | 株式会社ブリヂストン | タイヤ |
WO2010116710A1 (ja) * | 2009-04-10 | 2010-10-14 | 株式会社ブリヂストン | 空気入りタイヤ |
JP4825288B2 (ja) * | 2009-08-24 | 2011-11-30 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤ |
-
2011
- 2011-03-22 JP JP2011062622A patent/JP5675454B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012197033A (ja) | 2012-10-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2163405B1 (en) | Pneumatic tire | |
JP5018981B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
US9469159B2 (en) | Pneumatic tire | |
EP3115229B1 (en) | Heavy duty pneumatic tire | |
JP6077934B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2010274695A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP5781566B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
US9827812B2 (en) | Pneumatic tire | |
US8162015B2 (en) | Pneumatic tire having asymmetrical tread pattern | |
JP2013079017A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP5440583B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP5384402B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP5923917B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP4595503B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP5351905B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP6019780B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP5814042B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2008290521A (ja) | 空気入りタイヤ | |
WO2011111331A1 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP5506463B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
WO2011111352A1 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP5675454B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP5675453B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2015212146A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP7397648B2 (ja) | 空気入りタイヤ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140115 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140807 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140819 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141017 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20141202 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20141224 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5675454 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |