JP5674624B2 - 原子炉格納容器の内部観察方法 - Google Patents
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Description
原子力プラントにおいて冷却材喪失事故等が発生し、炉心溶融等のシビアアクシデントに発展した場合、PCVの内部が高線量となり、作業員が接近してその内部観察することが困難となる。
一方、PCVは放射性物質を内部に閉じ込める役割を有しており、このような事前調査にあたる場合も、放射性物質の閉じ込めを極力維持した状態でPCVの内部観察を実行する必要がある。
本実施形態に係る原子炉格納容器の内部観察方法は、原子炉格納容器の内外を貫通するように設けられるペネトレーションから観察用プローブを挿入しその内部観察を実施するものである。
このような、予備のペネトレーション13は、密閉蓋14が、ボルトで締結され、原子炉格納容器の気密性を保っている。
次に、選択されたペネトレーションの内側に異物が存在するか否かについて超音波検査が実施される(S12)。これは、放射能汚染水がペネトレーションの内側に滞留している場合や、放射能を遮蔽するコンクリートブロックがその内部に配置されている場合が想定されるからである。
そして、ペネトレーションの内側に、滞留水が存在しないことが確認された場合は、ペネトレーションの穿孔作業に移る(S13;Yes、S14)。なお、コンクリートブロックの存在が確認された場合も、同様にペネトレーションの穿孔作業に移る。
まず図2(B)に示すように、ペネトレーション13の密閉蓋14に弁付継手21を気密に接合する。この弁付継手21は、開閉自在の弁体22が設けられており、開口部にはフランジ23が形成されている。また、弁付継手21の密閉蓋14への気密な接合方法は、溶接による場合の他、シール材を介して固定具(例えばOリングとボルト締結の併用や、接着剤による固定)を用いる方法等が挙げられる。
このように、遮断バッグ31の内圧が高く設定されることにより、原子炉格納容器12の内部の放射性物質が、遮断バッグ31に侵入することを防止する。
また、遮断バッグ31には、その内部ガスを吸引して浄化するポンプ34が設けられており、仮に遮断バッグ31に放射性物質が侵入してもトラップすることができる。
ペネトレーション13の穿孔作業が終了したところで(S14)、前記したコンクリートブロックが内部に存在している場合は、適当な押し棒(図示略)を用いて、このコンクリートブロックを原子炉格納容器12の内部に落下させる。そして、図3(E)に示すように、弁付継手21を閉弁状態にし、遮断バッグ及びドリル工具を撤去する。
図3(F)に示すように、閉弁状態にした弁付継手21に観察用プローブ50の挿入治具41を気密に接合する。この挿入治具41の一端には、弁付継手21のフランジ23(図2(B))とネジ締結されるフランジ面が形成され、その他端には、観察用プローブ50を挿通させる挿通孔42が設けられている。
イメージスコープ53は、外部衝撃から保護するための被覆管54を貫通しており、さらにこの被覆管54の先端を保護するための保護カバー55が設けられている。この保護カバー55は、密閉蓋14の孔部15に係入し、被覆管54の先端部分を密閉蓋14に支持させるものである。
ライン送出手段51は、一対のピンチロール52が互いに接触回転する接点に狭持されるイメージスコープ53を、被覆管54に貫通させながら送出する。
しかし、図4(A)に示すような配管18が接続された使用中のペネトレーション13に適用される実施形態も考えられる。例えば、図4(B)に示すように、観察用プローブ50のアクセス孔16を設けたタップ17に交換し、ペネトレーションにおける既設の配管から観察用プローブを挿通させる。
そして、解析の実施工程(S18)では、イメージスコープ53で取得された画像と無事故状態を示す画像との差異点とを比較する。
無事故状態を示す画像には、例えばシビアアクシデントが発生する前にレーザスキャンにより現場計測された画像や、CADデータから構成した画像を用いる。
Claims (8)
- 原子炉格納容器の内外を貫通するように設けられるペネトレーションから観察用プローブを挿入しその内部観察を実施する原子炉格納容器の内部観察方法において、
前記ペネトレーションは密閉蓋によって閉塞されたもので、この密閉蓋を穿孔して孔部を設け、この孔部に前記観察用プローブを挿通させることを特徴とする原子炉格納容器の内部観察方法。 - 請求項1に記載の原子炉格納容器の内部観察方法において
前記穿孔の前に、超音波検査により前記ペネトレーション内部の異物が存在するか否かを確認することを特徴とする原子炉格納容器の内部観察方法。 - 請求項1又は請求項2に記載の原子炉格納容器の内部観察方法において、
前記ペネトレーションの密閉蓋に弁付継手を気密に接合し、
前記弁付継手を開弁状態にして前記穿孔を行い、
前記弁付継手に前記観察用プローブの挿入治具を気密に接合し、
前記弁付継手を開弁状態にして前記観察用プローブを前記密閉蓋の孔部に案内すること特徴とする原子炉格納容器の内部観察方法。 - 請求項3に記載の原子炉格納容器の内部観察方法において、
前記穿孔前に、前記弁付継手の内部空間と外界とを遮断する遮断バッグをセットすることを特徴とする原子炉格納容器の内部観察方法。 - 請求項4に記載の原子炉格納容器の内部観察方法において、
前記遮断バッグには、その内圧を原子炉格納容器の内圧よりも高く設定する高圧ガス供給部が設けられていることを特徴とする原子炉格納容器の内部観察方法。 - 請求項5に記載の原子炉格納容器の内部観察方法において、
前記観察用プローブは、その被覆管が前記挿入治具及び前記密閉蓋に支持された状態で、ライン送出手段により、原子炉格納容器の内部に送出されることを特徴とする原子炉格納容器の内部観察方法。 - 原子炉格納容器の内外を貫通するように設けられるペネトレーションから観察用プローブを挿入しその内部観察を実施する原子炉格納容器の内部観察方法において、
前記観察用プローブが原子炉格納容器内部を撮影する光学装置であり、前記観察用プローブにより取得した内部画像と、あらかじめ用意した事故が起きていないときの原子炉格納容器内部の無事故画像とを比較し、前記無事故画像には存在せず前記内部映像には存在する瓦礫、構造物の変形及び構造物の破損のうち少なくともいずれかを前記無事故画像と前記内部画像との差異点とし、前記無事故画像に前記差異点を追加する修正を行って事故後の状態の推定画像とすることを特徴とする原子炉格納容器の内部観察方法。 - 原子炉格納容器の内外を貫通するように設けられるペネトレーションから観察用プローブを挿入しその内部観察を実施する原子炉格納容器の内部観察方法において、
前記ペネトレーションは既設の配管に接続されており、前記配管に設けられたタップを前記観察用プローブのアクセス孔を有するものに交換し、前記アクセス孔から前記観察用プローブを挿通させることを特徴とする原子炉格納容器の内部観察方法。
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