JP5674565B2 - 使用済トナーカートリッジ解体処理装置 - Google Patents
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Description
ところで、これらの装置においては、トナーが装置外部に飛散することを防止すべく、全ての工程が、ほぼ密閉状態に維持されたハウジング内で実行される。しかし、このような密閉された空間内にトナーが飛散すると、トナーが粉塵化して、破砕時に生じる火花等をきっかけにして、粉塵爆発が起こる危険性が高くなる。そのため、これを回避するための方策が必要とされる。
また、前記複数のエアーノズルが、前記ベルトコンベヤに沿って、少なくとも1列に並んで配置されていることが好ましい。
また、前記装置は、前記ハウジングの内部であって、前記エアージェット洗浄ユニットのトンネルの出口の外側に配置され、前記トンネルから出てきた前記破砕片に向けて静電気除去用エアーを噴射する少なくとも1つのエアーガンを備えていることが好ましい。
さらに、押し切りによって破砕し、ハウジング内の空気を吸引排気しながら、圧縮空気の噴射によって洗浄を行うという、極めて簡単な構成としているので、解体処理装置の製造コストおよびランニングコストは、従来の装置に比べて大幅に低減される。
ブロック駆動機構7は、この実施例では、油圧ユニット7aおよび油圧シリンダ7bを有する公知の適当な油圧駆動機構からなっている。
この場合、断裁位置では、ブロック6およびテーブル3間に一定の間隔が保持され、使用済トナーカートリッジCのテーブル3上に残された部分が、ブロック6による適度の圧接によって破砕されるが、ブロック6によって押し潰されてしまわないようになっている。
本発明によれば、使用済トナーカートリッジCを押し切りによって破砕するので、破砕時に、粉塵爆発を誘発し得る火花が発生することはない。
この実施例では、エアーノズル12は、トンネル11の天井面に、ベルトコンベヤ9に沿って、2列に並んで配置されている。
この実施例では、圧縮空気供給源13は、コンプレッサー13a、レギュレータ13bおよび圧縮空気貯蔵タンク13cからなっており、制御バルブ15はダイヤフラム式電磁弁からなっている。制御バルブ15の開閉はシーケンサー16によって制御される。
この場合、排気ファン18の排気量が、解体処理装置の動作中に、エアジェット洗浄ユニット10のトンネル11の出入口から排気口17、よってハウジング1の入口1aおよび出口1bから排気口17に向う気流が常時発生せしめられ、それによって、ハウジング1内のトナー濃度が爆発下限界(火災の伝播を生じる粉塵の最低濃度)より低くなるような大きさに設定される。
集塵機20および排気ファン18間には、さらにフィルター21が配置される。そして、集塵機20およびフィルター21を経て浄化された空気は、外部に排出される。
なお、通常は、集塵機20だけで十分な空気清浄能力が得られ、フィルター21は必要に応じて配置される。
解体処理装置が作動を開始すると、まず、作業者の手作業で、ハウジング1の入口1aから使用済トナーカートリッジCが投入され、破砕ユニット2のテーブル3上の所定位置に載置される。使用済トナーカートリッジCは、破砕ユニット2によって押し切りされて、3つの破砕片に解体され、一部は、テーブル3の開口部4を通じてベルトコンベヤ9の搬送面上に自然落下し、残りは、作業者の手でテーブル3上からベルトコンベヤ9の搬送面上に落とされる。
例えば、本発明の別の好ましい実施例によれば、ベルトコンベヤの搬送面を振動させる振動機構が設けられる。それによって、ベルトコンベヤ上を搬送される破砕片が振動し、破砕片に付着したトナーの剥離が促進される。
さらに別の好ましい実施例によれば、ハウジングの内部であって、エアージェット洗浄ユニットのトンネルの出口の外側に、トンネルから出てきた破砕片に向けて静電気除去用エアーを噴射する少なくとも1つのエアーガンが配置される。
1a 入口
1b 出口
1c プラスチック/金属材料回収箱
2 破砕ユニット
3 テーブル
4 開口部
5a、5b 固定刃
6 ブロック
7 ブロック駆動機構
7a 油圧ユニット
7b 油圧シリンダ
8a、8b 可動刃
9 ベルトコンベヤ
10 エアージェット洗浄ユニット
11 トンネル
12 エアーノズル
13 圧縮空気供給源
13a コンプレッサ
13b レギュレータ
13c 圧縮空気貯蔵タンク
14 給気ダクト
15 制御バルブ
16 シーケンサー
17 排気口
18 排気ファン
19 排気ダクト
20 集塵機
21 フィルター
22 トナー回収タンク
C 使用済トナーカートリッジ
Claims (6)
- 使用済トナーカートリッジを解体処理する装置であって、
入口および出口を備えたハウジングと、
前記ハウジング内に配置され、前記入口から投入された使用済トナーカートリッジを、押し切りによって3つの破砕片に解体し、排出する破砕ユニットと、を備え、
前記破砕ユニットは、
前記使用済トナーカートリッジが所定位置に載置されるテーブルを備え、前記テーブルは、前記所定位置に載置された前記使用済トナーカートリッジを直角に横切ってのびる単一の長方形状の開口部を有し、
前記破砕ユニットは、さらに、
前記開口部における前記使用済トナーカートリッジと直交する一対の対辺にそれぞれ上向きに取り付けられた固定刃と、
前記テーブルの上方において上下運動可能に配置されたブロックと、
前記ブロックを上下運動させるブロック駆動機構と、
前記ブロックの下面における前記固定刃に対向する位置に取り付けられた可動刃と、を備え、前記ブロックは、前記可動刃が前記所定位置に載置された前記使用済トナーカートリッジの上方に間隔をあけて位置する待機位置と、前記可動刃が前記テーブルの開口部内に進入し、前記固定刃との協働によって前記使用済トナーカートリッジを押し切りする断裁位置との間で運動可能になっており、
前記装置は、さらに、
前記ハウジング内に配置されるとともに、前記ハウジングの入口側から前記破砕ユニットのテーブルの下方を横切って前記ハウジングの出口側までのび、前記破砕ユニットから前記破砕片を受けて前記出口まで搬送するベルトコンベヤと、
前記ベルトコンベヤ上における前記破砕ユニットの下流側に配置されたエアージェット洗浄ユニットと、を備え、
前記エアージェット洗浄ユニットは、
前記ベルトコンベヤの搬送面の上方空間を取り囲み、前記ベルトコンベヤ上を搬送される前記破砕片が通過可能なトンネルと、
前記トンネルの内壁面に互いに間隔をあけて設けられ、前記ベルトコンベヤ上の前記破砕片に圧縮空気を噴射する複数のエアーノズルと、
圧縮空気供給源と、
前記圧縮空気供給源から前記エアーノズルに圧縮空気を供給する給気ダクトと、
前記給気ダクトの途中に設けられた制御バルブと、
前記トンネルの壁に設けられた少なくとも1つの排気口と、
前記ハウジングの外部に空気を排出するための排気ファンと、
前記排気口および前記排気ファンを接続する排気ダクトと、
前記排気ダクトの途中に配置され、排気中のトナーを回収する集塵機と、を備え、前記排気ファンが前記装置の作動中は常時作動することによって、常に、前記ハウジング内の空気が前記トンネルの入口および出口から前記ハウジングの外部に吸引排気されるとともに、前記ベルトコンベヤ上を搬送される前記破砕片に対し、所定のタイミングで、前記エアーノズルによる圧縮空気の噴射がなされるものであることを特徴とする装置。 - 前記開口部の一対の対辺間の間隔は、前記使用済トナーカートリッジの長手方向の長さのほぼ1/3であることを特徴とする請求項1に記載の装置。
- 前記エアージェット洗浄ユニットのトンネルの壁の少なくとも一部が、前記ハウジングの一部を形成していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の装置。
- 前記複数のエアーノズルが、前記ベルトコンベヤに沿って、少なくとも1列に並んで配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の装置。
- 前記ベルトコンベヤの搬送面を振動させる振動機構を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の装置。
- 前記ハウジングの内部であって、前記エアージェット洗浄ユニットのトンネルの出口の外側に配置され、前記トンネルから出てきた前記破砕片に向けて静電気除去用エアーを噴射する少なくとも1つのエアーガンを備えたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の装置。
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