JP5672729B2 - 光伝送装置、レーザーモジュール、レーザーモジュールの故障検出方法及びレーザーモジュールの故障検出プログラム - Google Patents

光伝送装置、レーザーモジュール、レーザーモジュールの故障検出方法及びレーザーモジュールの故障検出プログラム Download PDF

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Description

この発明は、光伝送装置、レーザーモジュール、レーザーモジュールの故障検出方法及びレーザーモジュールの故障検出プログラムに関する。
従来、光伝送装置などに用いられるレーザーモジュールには、光源であるレーザーダイオードの後方にフォトダイオードが配置されている。フォトダイオードは、レーザーダイオードから後方に出力される光パワーをモニタリングする。そして、レーザーモジュールは、フォトダイオードがモニタリングした光パワーを用いてレーザーダイオードの出力を監視していた。図15は、従来のレーザーモジュールの構成の一例を示す図である。
図15に示すように、レーザーモジュール100は、LD(Laser Diode)110と、Lens120と、Isolator130と、Lens140とフェルール150と、PD(photo Diode)160とを有し、Optical Fiber200と接合されている。LD110は、レーザー光を発光する。Lens120は、LD110によって発光されたレーザー光を集光する。Isolator130は、Lens120からLens140へのレーザー光とは異なる向きの光を遮断する。
Lens140は、Lens120を介して入射されたレーザー光をさらに集光する。フェルール150は、光ファイバであるOptical Fiber200とレーザーモジュールとを接合する。PD160は、Lens120とは逆の方向にLD110から発光されたレーザー光を受光する。図15に示すように、従来のレーザーモジュールでは、PD160によって受光されたレーザー光を監視することでLD110の出力を監視していた。
また、レーザーモジュールの前方に光カップラが配置された光伝送装置が知られている。上記光伝送装置は、レーザーモジュールで発したレーザー光の一部を光カップラで分岐する。そして、光伝送装置は、分岐させたレーザー光の光パワーをモニタリングすることで、レーザーモジュールの出力を監視していた。図16は、従来の光伝送装置の一例を示す図である。
図16に示すように、光伝送装置2000は、レーザーモジュール100と、光カップラ300と、PD400とを有する。光カップラ300は、レーザーモジュール100から発せられたレーザー光を主信号光とモニター光に分岐する。PD400は、モニター光を受光する。従来の光伝送装置2000では、PD400によって受光されたレーザー光を監視することでレーザーモジュール100の出力を監視していた。
特開平7−74343号公報
しかしながら、上述した従来技術では、光出力系の異常や光ファイバの断線を検出することができないという問題があった。具体的には、レーザーダイオードから後方に出力される光パワーを監視する技術では、レーザーダイオードの出力異常を検出しているに過ぎず、レーザーダイオードが発したレーザー光が光ファイバに達するまでの光出力系に発生した異常を検出することができない。さらに、レーザーダイオードから後方に出力される光パワーを監視する技術では、光ファイバに断線が生じた場合の異常も検出することができない。
また、光カップラにより分岐されたレーザー光の光パワーを監視する技術では、レーザーモジュールの出力異常を検出しているに過ぎず、レーザーダイオードが劣化しているのか、光出力系に異常が発生しているのか判定することができない。また、光カップラにより分岐されたレーザー光の光パワーを監視する技術では、光ファイバに断線が生じた場合の異常も検出することができない。
そこで、本開示の技術は、上述した従来技術の問題を鑑みて、光出力系の異常や光ファイバの断線を検出することが可能である光伝送装置、レーザーモジュール、レーザーモジュールの故障検出方法及びレーザーモジュールの故障検出プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、開示の装置は、光源部が、光ファイバの方向に光を発する。反射部が、研磨角度を調整した光ファイバの端面、又は、反射防止膜の反射率を調整した集光レンズにより、光源部から発せられた光の一部を反射する。受光部が、光ファイバの方向から反射された反射光を受光する。記憶部が、自装置が正常に動作している場合に反射部によって反射されるであろう光を示す初期値を記憶する。更新部が、光源部が発する光の出力が変更された場合に初期値を新たに取得し、記憶部によって記憶された初期値を新たに取得した初期値に更新する。検出部が、受光部によって受光された反射光を示す値と、記憶部によって記憶された初期値との差分に基づいて故障を検出する。
開示の装置は、光出力系の異常や光ファイバの断線を検出することを可能にする。
図1は、実施例1に係る光伝送装置の構成を示す図である。 図2は、実施例2に係るレーザーモジュールの構成を示す図である。 図3は、従来の光ファイバの端面を示す図である。 図4は、実施例2に係る光伝送装置の構成を示す図である。 図5は、実施例2に係るROMメモリーを示す図である。 図6は、実施例2に係るFPGAを示す図である。 図7は、実施例2に係るレーザーモジュールによる故障検出処理の手順を示す図である。 図8は、実施例2に係る光伝送装置による初期値設定処理の手順を示す図である。 図9は、実施例2に係る光伝送装置による故障検出処理の手順を示す図である。 図10は、実施例3に係る光伝送装置の構成を示す図である。 図11は、実施例3に係るROMメモリーを示す図である。 図12は、実施例3に係るFPGAを示す図である。 図13は、実施例3に係る光伝送装置による前兆予測処理の手順を示す図である。 図14は、レーザーモジュールの故障検出プログラムを実行するコンピュータを示す図である。 図15は、従来のレーザーモジュールの一例を示す図である。 図16は、従来の光伝送装置の一例を示す図である。
以下に添付図面を参照して、本願の開示する光伝送装置、レーザーモジュール、レーザーモジュールの故障検出方法及びレーザーモジュールの故障検出プログラムの実施例を詳細に説明する。なお、本願の開示する光伝送装置、レーザーモジュール、レーザーモジュールの故障検出方法及びレーザーモジュールの故障検出プログラムは、以下の実施例により限定されるものではない。
実施例1に係る光伝送装置の構成を説明する。図1は、実施例1に係る光伝送装置の構成を示す図である。図1に示すように、光伝送装置1は、光源部2と、反射部3と、受光部4と、検出部5とを有し、自装置によって発したレーザー光を用いて故障検出処理を実行する。
光源部2は、光ファイバの方向に光を発する。反射部3は、研磨角度を調整した光ファイバの端面、又は、反射防止膜の反射率を調整した集光レンズにより、光源部2から発せられた光の一部を反射する。受光部4は、光ファイバの方向から反射された反射光を受光する。検出部5は、受光部4によって受光された反射光を示す値と、自装置が正常に動作している場合に反射部3によって反射されるであろう光を示す初期値との差分に基づいて故障を検出する。
上述したように、実施例1に係る光伝送装置1は、光ファイバ端面又はレンズにレーザー光の一部を反射し、光ファイバ方向から反射された反射光と正常時の反射光とを比較する。従って、実施例1に係る光伝送装置1は、光ファイバを接合する部分やレンズなどがずれることによる反射光の減少を検出することができる。また、実施例1に係る光伝送装置1は、光ファイバが断線することによる反射光の増加を検出することができる。すなわち、実施例1に係る光伝送装置1は、光出力系の異常や光ファイバの断線を検出することができる。
実施例2では、まず、実施例2に係るレーザーモジュールについて説明する。その後、実施例2に係る光伝送装置について説明する。
[実施例2に係るレーザーモジュールの構成]
まず、実施例2に係るレーザーモジュールの構成について説明する。図2は、実施例2に係るレーザーモジュール20の構成を示す図である。図2に示すように、レーザーモジュール20は、LD21と、PD22と、Lens23と、Isolator24と、Lens25と、フェルール26と、プリズム27とを有している。また、レーザーモジュール20は、PD28と、コンパレータ29とを有し、Optical Fiber80と接合されている。
Optical Fiber80は、レーザーモジュール20から出力されるレーザー光を伝送する光ファイバである。LD21は、Optical Fiber80の方向にレーザー光を出力する。PD22は、LD21がOptical Fiber80とは反対の方向に出力したレーザー光を受光する。
Lens23は、LD21によって出力されたレーザー光を集光する。具体的には、Lens23は、LD21によって、Optical Fiber80の方向に出力されたレーザー光を集光する。Isolator24は、LD21によって出力されたレーザー光を一方向に透過させる素子である。具体的には、Isolator24は、Lens23からOptical Fiber80の方向に進行するレーザー光のみを透過する。
Lens25は、Isolator24を介して入射されたレーザー光を集光するとともに、レーザー光の一部を反射する。ここで、Lens25にレーザー光を反射させるために施す処理について説明する。通常、光伝送装置が有するLensには、反射防止膜であるAR(Anti Reflect)コートが施されている。例えば、ARコートは、MgF2などを蒸着させることで形成された薄膜であり、薄膜の表面で反射する光と、薄膜を透過した後に反射する光とを干渉させることにより反射を防止する。
実施例2に係るLens25は、Lensに対してARコート処理を施す際に、微少の反射が発生するように処理を施されたLensである。例えば、Lens25は、「−30dBm」程度の光を反射するようにARコート処理が施される。なお、Lens25によって反射されるレーザー光は、信号光に対して影響がない程度の光量である。
フェルール26は、レーザーモジュール20とOptical Fiber80との接合部材である。ここで、フェルール26によってレーザーモジュール20と接合されるOptical Fiber80の端面について説明する。フェルール26によって接合されるOptical Fiber80の端面は、レーザー光の一部を反射させるように研磨角度が調整されている。具体的には、フェルール26によって接合されるOptical Fiber80の端面は、レーザー光の入射効率を向上させるために研磨される角度とは異なる角度で研磨される。
図3は、従来の光ファイバの端面を示す図である。図3に示すように、通常の光ファイバの端面は、光ファイバへのレーザー光の入射効率を向上させるために、「7°〜8°」の角度で研磨処理が施される。フェルール26によって接合されるOptical Fiber80の端面は、図3に示す研磨角度「7°〜8°」とは異なる角度で研磨処理が施される。例えば、フェルール26によって接合されるOptical Fiber80の端面は、「−30dBm」程度の光を反射するような角度に研磨処理が施される。なお、フェルール26によって接合されるOptical Fiber80の端面によって反射されるレーザー光は、信号光に対して影響がない程度の光量である。
図2に戻って、プリズム27は、Optical Fiber80の方向から反射された反射光を、後述するPD28の方向に変化させる。PD28は、光ファイバの方向から反射された反射光を受光する。具体的には、PD28は、プリズム27を介して入射される反射光を受光する。
コンパレータ29は、PD28によって受光された反射光を示す値と、自装置が正常に動作している場合に反射されるであろう光を示す初期値との差分に基づいて故障を検出する。具体的には、コンパレータ29は、PD28が反射光から変換した電流値と初期値との差分に基づいて出力を切り替え、図示しない出力先に出力する。例えば、コンパレータ29は、PD28が反射光から変換した電流値が、初期値と比較して、増加している場合と、減少している場合とで出力を切り替えて図示しない出力先に出力する。
ここで、初期値について説明する。初期値は、正常時に、Lens25によって反射される反射光と、フェルール26によって接合されるOptical Fiber80の端面によって反射される反射光とを合計した反射光に対応する電流値である。なお、初期値は、レーザーモジュールの設計者によって予め設定される。
すなわち、実施例2に係るレーザーモジュール20は、現時点でOptical Fiber80の方向から反射される反射光が、正常時と比較して変化しているかどうかを判定することで故障を検出する。Optical Fiber80の方向から反射される反射光は、例えば、機械的なストレスなどでLens25に位置ずれが生じた場合に減少する。また、Optical Fiber80の方向から反射される反射光は、例えば、機械的なストレスなどでフェルール26におけるOptical Fiber80へのレーザー光の入射の焦点がずれた場合に減少する。また、Optical Fiber80の方向から反射される反射光は、Optical Fiber80が断線した場合には、断線した部分でレーザー光の全反射が生じるために増加する。
従って、コンパレータ29は、Lens25やフェルール26などの光学系に異常が発生した場合と、Optical Fiber80が断線した場合とで出力を切り替えることとなる。すなわち、実施例2に係るレーザーモジュール20の管理者にとっては、コンパレータ29からの出力を監視することによって、レーザーモジュール20の光学系の異常や光ファイバの断線を検出することが可能である。
[実施例2に係る光伝送装置の構成]
次に、実施例2に係る光伝送装置の構成について説明する。図4は、実施例2に係る光伝送装置10の構成を示す図である。なお、図4では、実施例2に係るレーザーモジュール20と同様の構成要素については同一の符号を付し、実施例2に係るレーザーモジュール20と同様の処理についてはその説明を省略する。
図4に示すように、光伝送装置10は、レーザーモジュール20aと、出力部30と、LD制御部40と、ROMメモリー50とを有する。そして、光伝送装置10は、図4に示すように、A/D(Analog to Digital)コンバータ60と、FPGA(Field Programmable Gate Array)70とを有し、Optical Fiber80と接合されている。
出力部30は、情報を出力する。例えば、出力部30は、スピーカなどである。LD制御部40は、LD21から発せられるレーザー光の出力を制御する。例えば、LD制御部40は、LD21から発せられるレーザー光が任意の出力になるように制御する。ROMメモリー50は、自装置が正常に動作している場合に反射されるであろう反射光を示す初期値を記憶する。具体的には、ROMメモリー50は、正常時に、Lens25によって反射される反射光と、フェルール26によって接合されるOptical Fiber80の端面によって反射される反射光とを合計した反射光を示す値を記憶する。
また、ROMメモリー50は、LD21がOptical Fiber80とは反対の方向に出力したレーザー光を示す値を記憶する。具体的には、ROMメモリー50は、PD22によって受光されたレーザー光を示す値を記憶する。また、ROMメモリー50は、後述するFPGA70が故障検出に用いる閾値を記憶する。図5は、実施例2に係るROMメモリー50を示す図である。
図5に示す「初期値」とは、正常時に、Lens25によって反射される反射光と、フェルール26によって接合されるOptical Fiber80の端面によって反射される反射光とを合計した反射光を示す値を意味している。また、図5に示す「バックモニター値」とは、LD21がOptical Fiber80とは反対の方向に出力したレーザー光を示す値を意味している。また、図5に示す「故障検出閾値」とは、後述するFPGA70が故障検出に用いる閾値を意味している。例えば、ROMメモリー50は、図5に示すように、「初期値:−27dBm、バックモニター値:−20dBm、故障検出閾値:±5dBm」を記憶する。なお、図5に示す「初期値」、「バックモニター値」、「故障検出閾値」は、管理者によって任意に設定される。
A/Dコンバータ60は、PD22及びPD28によって受光された光をデジタル信号に変換する。具体的には、A/Dコンバータ60は、PD22がレーザー光から変換した電流をデジタル信号に変換する。また、A/Dコンバータ60は、PD28が反射光から変換した電流をデジタル信号に変換する。
FPGA70は、光伝送装置10が起動されるごとに初期値を新たに取得し、ROMメモリー50によって記憶された初期値を新たに取得した初期値に更新する。また、FPGA70は、LD21によって発せられる光の出力が任意の出力に変更された場合に初期値を新たに取得し、ROMメモリー50によって記憶された初期値を新たに取得した初期値に更新する。具体的には、FPGA70は、LD制御部40によってLD21の出力が変更された場合に、初期値を取得してROMメモリー50の初期値を更新する。
また、FPGA70は、LD22によって受光されたレーザー光の出力が変化した場合に初期値を新たに取得し、ROMメモリー50によって記憶された初期値を新たに取得した初期値に更新する。具体的には、FPGA70は、PD22によって受光されたレーザー光を示す値と、ROMメモリー50によって記憶されたバックモニター値とを比較する。そして、FPGA70は、レーザー光を示す値がバックモニター値と異なっている場合に、初期値を取得してROMメモリー50の初期値を更新する。
例えば、FPGA70は、PD22によって受光されたレーザー光を示す値が、図5に示す「バックモニター値:−20dBm」とは異なっていた場合に、初期値を取得してROMメモリー50の初期値を更新する。なお、FPGA70は、PD28によって受光された反射光を示す値を初期値としてROMメモリー50に格納する。
FPGA70は、PD28によって受光された反射光を示す値と、自装置が正常に動作している場合に反射されるであろう光を示す初期値との差分に基づいて故障を検出する。具体的には、FPGA70は、PD28によって受光された反射光を示す値と、ROMメモリー50によって記憶された初期値との差分に基づいて故障を検出する。
また、FPGA70は、反射光を示す値が初期値と比較して所定の閾値を越えて増加していた場合には、光ファイバが断線していると判定する。また、FPGA70は、反射光を示す値が初期値と比較して所定の閾値を越えて減少していた場合には、光ファイバへの光の出力に関与する光出力系に異常が発生していると判定する。
具体的には、FPGA70は、PD28によって受光された反射光を示す値が初期値と比較して、ROMメモリー50によって記憶された故障検出閾値を超えて増加していた場合には、光ファイバが断線していると判定する。また、FPGA70は、PD28によって受光された反射光を示す値が初期値と比較して、ROMメモリー50によって記憶された故障検出閾値を超えて減少していた場合には、Lens25やフェルール26などの光出力系に異常が発生していると判定する。
図6は、実施例2に係るFPGA70を示す図である。図6においては、縦軸が反射光の値を示し、横軸は、時間軸を示している。また、図6に示す「初期値」は、正常時に、Lens25によって反射される反射光と、フェルール26によって接合されるOptical Fiber80の端面によって反射される反射光とを合計した反射光を示す値を意味している。また、図6に示す「故障検出閾値」とは、FPGA70が故障の判定に用いる閾値を意味している。
図6に示すように、FPGA70は、反射光を示す値が初期値と比較して、故障検出閾値を超えて増加していた場合に、Optical Fiber80が断線していると判定する。また、FPGA70は、反射光を示す値が初期値と比較して、故障検出閾値を超えて減少していた場合に、Lens25やフェルール26などの光出力系に異常が発生していると判定する。
例えば、図5に示すように「故障検出閾値」が「±5dBm」であり、「初期値」が「−27dBm」であった場合には、FPGA70は、以下に示すように故障検出を実行する。例えば、FPGA70は、PD28が受光した反射光を示す値が「−21dBm」以上であった場合に、Optical Fiber80が断線していると判定する。また、FPGA70は、PD28が受光した反射光を示す値が「−33dBm」以下であった場合に、Lens25やフェルール26などの光出力系に異常が発生していると判定する。
そして、FPGA70は、Optical Fiber80の断線や光出力系の異常を検出した場合には、出力部30からアラームが発生するように制御する。例えば、FPGA70は、Optical Fiber80が断線した場合と、光出力系に異常が発生した場合とで、出力部30から異なるアラームを発生させるように制御する。すなわち、実施例2に係る光伝送装置10の管理者にとっては、出力部30から出力されるアラームによって、光ファイバの断線と光出力系の異常とを識別することができる。
次に、実施例2に係るレーザーモジュール20による処理の手順と、実施例2に係る光伝送装置10による処理の手順を説明する。なお、以下では、まず、実施例2に係るレーザーモジュール20による処理の手順を説明したのち、実施例2に係る光伝送装置10による処理の手順を説明する。
[実施例2に係るレーザーモジュールによる故障検出処理の手順]
図7は、実施例2に係るレーザーモジュール20による故障検出処理の手順を示す図である。図7に示すように、実施例2に係るレーザーモジュール20においては、故障検出のタイミングであると(ステップS101肯定)、まず、PD28が反射光を受光したか否かを判定する(ステップS102)。例えば、実施例2に係るレーザーモジュール20は、生産後や出荷時、あるいは運用時などに、管理者によって故障検出処理が実行されると、PD28が反射光を受光したか否かを判定する。
ここで、PD28によって反射光が受光されると(ステップS102肯定)、コンパレータ29が初期値を取得して、差分を算出する(ステップS103)。具体的には、コンパレータ29は、PD28によって受光された反射光を示す値と、初期値との差分を算出する。なお、PD28が反射光を受光するまで、コンパレータ29は待機状態である(ステップS102否定)。
そして、コンパレータ29は、増減があるか否かを判定する(ステップS104)。ここで、増減があると判定した場合には(ステップS104肯定)、コンパレータ29は、増加か否かを判定する(ステップS105)。ここで、増加であると判定した場合には(ステップS105肯定)、コンパレータ29は、増加を通知して(ステップS106)、処理を終了する。
一方、増加ではないと判定した場合には(ステップS105否定)、コンパレータ29は、減少を通知して(ステップS107)、処理を終了する。なお、増減がない場合には(ステップS104否定)、レーザーモジュール20は処理を終了する。
なお、上記故障検出処理の手順では、レーザーモジュール20の管理者が故障検出処理を実行した場合に、レーザーモジュール20が故障検出処理を実行する場合について説明した。しかしながら、本実施例はこれに限定されるものではなく、例えば、レーザーモジュール20が運用中である場合に、常時実行する場合であってもよい。
[実施例2に係る光伝送装置による初期値設定処理の手順]
図8は、実施例2に係る光伝送装置10による初期値設定処理を示す図である。図8に示すように、実施例2に係る光伝送装置10においては、起動されると(ステップS201肯定)、FPGA70が、初期値を取得して、取得した初期値に更新する(ステップS202)。具体的には、光伝送装置10が起動されると、FPGA70は、PD28によって受光された反射光から初期値を取得し、ROMメモリー50によって記憶された初期値を取得した初期値に更新する。なお、光伝送装置10は、起動されるまで待機状態である(ステップS201否定)。
そして、光伝送装置10が終了されたか否かを判定する(ステップS203)。ここで、終了された場合には(ステップS203肯定)、光伝送装置10は初期値設定処理を終了する。一方、終了されていない場合には(ステップS203否定)、FPGA70が、LD21が制御されたか否かを判定する(ステップS204)。具体的には、FPGA70は、LD制御部40によってLD21の出力が制御されたか否かを判定する。
ここで、LD21が制御された場合には(ステップS204肯定)、FPGA70は、PD28によって受光された反射光から初期値を取得し、ROMメモリー50によって記憶された初期値を取得した初期値に更新する(ステップS202)。一方、LD21が制御されていない場合には(ステップS204否定)、FPGA70は、レーザー光が変化したか否かを判定する(ステップS205)。
具体的には、FPGA70は、PD22によって受光されたレーザー光を示す値が、ROMメモリー50によって記憶されたバックモニター値と比較して異なるか否かを判定する。ここで、レーザー光が変化していた場合には(ステップS205肯定)、FPGA70は、PD28によって受光された反射光から初期値を取得し、ROMメモリー50によって記憶された初期値を取得した初期値に更新する(ステップS202)。
一方、レーザー光が変化していない場合には(ステップS205否定)、光伝送装置10が終了されたか否かを判定する(ステップS203)。なお、上記ステップS204及びステップS205の判定は、平行して実行されている。
[実施例2に係る光伝送装置による故障検出処理の手順]
図9は、実施例2に係る光伝送装置10による故障検出処理の手順を示す図である。図9に示すように、実施例2に係る光伝送装置10においては、故障検出モードである場合には(ステップS301肯定)、PD28が反射光を受光したか否かを判定する(ステップS302)。例えば、実施例2に係る光伝送装置10は、例えば、管理者によって設定された故障検出モードの場合に、PD28が反射光を受光したか否かを判定する。
ここで、PD28によって反射光が受光されると(ステップS302肯定)、FPGA70が初期値を取得して、差分を算出する(ステップS303)。具体的には、FPGA70は、PD28によって受光された反射光を示す値と、ROMメモリー50によって記憶された初期値との差分を算出する。なお、PD28が反射光を受光するまで、FPGA70は待機状態である(ステップS302否定)。
そして、FPGA70は、差分が閾値を越えたか否かを判定する(ステップS304)。具体的には、FPGA70は、算出した差分がROMメモリー50によって記憶された故障検出閾値を超えたか否かを判定する。ここで、差分が閾値を越えたと判定した場合には(ステップS304肯定)、FPGA70は、増加か否かを判定する(ステップS305)。
ここで、増加していると判定した場合には(ステップS305肯定)、FPGA70は、光ファイバが断線していると判定して(ステップS306)、光ファイバの断線を示すアラームを出力部30から出力させる(ステップS308)。一方、増加していないと判定した場合には(ステップS305否定)、FPGA70は、光出力系に異常が発生していると判定して(ステップS307)、光出力系の異常を示すアラームを出力部30から出力させる(ステップS308)。
なお、反射光を示す値と初期値との差分が閾値を越えていない場合には(ステップS304否定)、光伝送装置10は、反射光を受光するまで待機する。上記した実施例2に係る光伝送装置10による故障検出処理の手順では、光伝送装置10が故障検出モードになっている場合に、故障検出処理を実行する場合について説明した。しかしながら、本実施例はこれに限定されるものではなく、例えば、光伝送装置10が起動している場合に常時実行する場合であってもよい。
[実施例2の効果]
上述したように、実施例2によれば、LD21が光ファイバの方向に光を発し、研磨角度を調整したOptical Fiber80の端面、又は、反射防止膜の反射率を調整したLens25が、LD21から発せられた光の一部を反射する。そして、PD28がOptical Fiber80の方向から反射された反射光を受光する。そして、コンパレータ29が、PD28によって受光された反射光を示す値と、自装置が正常に動作している場合に反射されるであろう光を示す初期値との差分に基づいて故障を検出する。従って、実施例2に係るレーザーモジュール20は、フェルール26やLens25などがずれることによる反射光の減少を検出することができる。また、実施例2に係るレーザーモジュール20は、光ファイバが断線することによる反射光の増加を検出することができる。すなわち、実施例2に係るレーザーモジュール20は、光出力系の異常や光ファイバの断線を検出することが可能となる。
また、実施例2によれば、LD21がOptical Fiber80の方向に光を発し、研磨角度を調整したOptical Fiber80の端面、又は、反射防止膜の反射率を調整したLens25が、LD21から発せられた光の一部を反射する。そして、PD28がOptical Fiber80の方向から反射された反射光を受光する。そして、FPGA70が、PD28によって受光された反射光を示す値と、自装置が正常に動作している場合に反射されるであろう光を示す初期値との差分に基づいて故障を検出する。従って、実施例2に係る光伝送装置10は、フェルール26やLens25などがずれることによる反射光の減少を検出することができる。また、実施例2に係る光伝送装置10は、光ファイバが断線することによる反射光の増加を検出することができる。すなわち、実施例2に係る光伝送装置10は、光出力系の異常や光ファイバの断線を検出することが可能となる。
また、実施例2によれば、ROMメモリー50が、初期値を記憶する。そして、FPGA70が、反射光を示す値とROMメモリー50によって記憶された初期値との差分に基づいて故障を検出する。従って、実施例2に係る光伝送装置10は、適宜故障検出を行うことが可能になる。
また、実施例2によれば、FPGA70が、自装置が起動されるごとに初期値を新たに取得し、ROMメモリー50によって記憶された初期値を新たに取得した初期値に更新する。そして、FPGA70は、反射光を示す値と新たに更新された初期値との差分に基づいて故障を検出する。従って、実施例2に係る光伝送装置10は、LD21の出力の変動に対応した故障検出が可能になる。
また、実施例2によれば、FPGA70は、LD21によって発せられる光の出力が任意の出力に変更された場合に初期値を新たに取得し、ROMメモリー50によって記憶された初期値を新たに取得した初期値に更新する。そして、FPGA70は、反射光を示す値と新たに更新された初期値との差分に基づいて故障を検出する。従って、実施例2に係る光伝送装置10は、LD21の出力の制御に対応した故障検出が可能になる。
また、実施例2によれば、PD22が、LD21によってOptical Fiber80とは異なる方向に発せられるレーザー光を受光する。そして、FPGA70が、PD22によって受光されたレーザー光の出力が変化した場合に初期値を新たに取得し、ROMメモリー50によって記憶された初期値を新たに取得した初期値に更新する。そして、FPGA70は、反射光を示す値と新たに更新された初期値との差分に基づいて故障を検出する。従って、実施例2に係る光伝送装置10は、従来の技術を用いることで、LD21の出力の変動に容易に対応することが可能になる。
また、実施例2によれば、FPGA70が、反射光を示す値が初期値と比較して所定の閾値を越えて増加していた場合には、Optical Fiber80が断線していると判定する。また、FPGA70は、反射光を示す値が初期値と比較して所定の閾値を越えて減少していた場合には、Optical Fiber80へのレーザー光の出力に関与する光出力系に異常が発生していると判定する。従って、実施例2に係る光伝送装置10は、初期値の精度を考慮した故障検出が可能になる。また、実施例2に係る光伝送装置10は、光ファイバの断線と光出力系の異常とを識別することが可能になる。
上記実施例2では、反射光を示す値と初期値との差分が故障検出閾値を超えるか否かにより、故障を検出する場合について説明した。実施例3では、段階的に設定した閾値を用いて故障を予測する場合について説明する。
[実施例3に係る光伝送装置の構成]
まず、実施例3に係る光伝送装置の構成について説明する。図10は、実施例3に係る光伝送装置10aの構成を示す図である。図10に示すように、実施例3に係る光伝送装置10aは、実施例2に係る光伝送装置10と比較して、ROMメモリー50aによって記憶される内容と、FPGA70aによる処理内容とが実施例2とは異なる。以下、これらを中心に説明する。
ROMメモリー50aは、「初期値」、「バックモニター値」及び「故障検出閾値」に加えて、「前兆予測閾値」を記憶する。図11は、実施例3に係るROMメモリー50を示す図である。図11に示す「初期値」とは、正常時に、Lens25によって反射される反射光と、フェルール26によって接合されるOptical Fiber80の端面によって反射される反射光とを合計した反射光を示す値を意味している。また、図11に示す「バックモニター値」とは、LD21がOptical Fiber80とは反対の方向に出力したレーザー光を示す値を意味している。また、図11に示す「故障検出閾値」とは、FPGA70が故障検出に用いる閾値を意味している。また、図11に示す「前兆予測閾値」とは、FPGA70が故障の前兆予測に用いる閾値を示している。
例えば、ROMメモリー50は、図11に示すように、「初期値:−27dBm、バックモニター値:−20dBm、故障検出閾値:±5dBm、前兆予測閾値:±3dBm」を記憶する。なお、図11に示す「初期値」、「バックモニター値」、「故障検出閾値」、「前兆予測閾値」は、管理者によって任意に設定される。
FPGA70aは、反射光を示す値が初期値と比較して増加していた場合に、当該反射光を示す値の増加分の値が段階的に設定された複数の閾値間にある場合には光ファイバが断線する前兆であると判定する。また、FPGA70aは、増加分の値が複数の閾値を越えていた場合には光ファイバが断線していると判定する。
また、FPGA70aは、反射光を示す値が初期値と比較して減少していた場合に、当該反射光を示す値の減少分の値が段階的に設定された複数の閾値間にある場合には、光ファイバへの光の出力に関与する光出力系に異常が発生する前兆であると判定する。また、FPGA70aは、減少分の値が複数の閾値を越えていた場合には光ファイバへの光の出力に関与する光出力系に異常が発生していると判定する。
具体的には、FPGA70aは、PD28によって受光された反射光を示す値がROMメモリー50aによって記憶された前兆予測閾値を越えており、故障検出閾値を越えていない場合に、故障の前兆であると判定する。図12は、実施例3に係るFPGA70aを示す図である。
図12においては、縦軸が反射光の値を示し、横軸は、時間軸を示している。また、図12に示す「初期値」は、正常時に、Lens25によって反射される反射光と、フェルール26によって接合されるOptical Fiber80の端面によって反射される反射光とを合計した反射光を示す値を意味している。また、図12に示す「故障検出閾値」とは、FPGA70aが故障の判定に用いる閾値を意味している。また、図12に示す「前兆予測閾値」とは、FPGA70aが故障の前兆の判定に用いる閾値を意味している。
図12に示すように、FPGA70aは、反射光を示す値が初期値と比較して、前兆予測閾値を越え、かつ、故障検出閾値未満で増加していた場合には、光ファイバが断線する前兆であると判定する。また、FPGA70aは、反射光を示す値が初期値と比較して、前兆予測閾値を越え、かつ、故障検出閾値未満で減少していた場合には、Lens25やフェルール26などの光出力系に異常が発生する前兆であると判定する。
例えば、図11に示すように「前兆予測閾値」が「±3dBm」であり、「故障検出閾値」が「±5dBm」であり、「初期値」が「−27dBm」であった場合には、FPGA70aは、以下に示すように故障の前兆を判定する。例えば、FPGA70aは、PD28が受光した反射光を示す値が「−22dBm」以下であり、かつ、「−24dBm」より高い場合に、Optical Fiber80が断線する前兆であると判定する。また、FPGA70aは、PD28が受光した反射光を示す値が「−32dBm」以上であり、かつ、「−30dBm」より低い場合に、Lens25やフェルール26などの光出力系に異常が発生する前兆であると判定する。
さらに、FPGA70aは、反射光を示す値が故障検出閾値を越えて増加していた場合には、Optical Fiber80が断線していると判定する。また、FPGA70aは、反射光を示す値が故障検出閾値を越えて減少していた場合には、Lens25やフェルール26などの光出力系に異常が発生していると判定する。
そして、FPGA70aは、Optical Fiber80の断線の前兆や光出力系の異常の前兆を判定した場合には、出力部30からアラームが発生するように制御する。例えば、FPGA70aは、Optical Fiber80が断線する前兆であると判定した場合と、光出力系に異常が発生する前兆である場合とで、出力部30から異なるアラームを発生させるように制御する。すなわち、実施例3に係る光伝送装置10aの管理者にとっては、出力部30から出力されるアラームによって、光ファイバの断線と光出力系の異常とを予測することができる。
[実施例3に係る光伝送装置による故障検出処理の手順]
次に、実施例3に係る光伝送装置による故障検出処理の手順を説明する。図13は、実施例3に係る光伝送装置10aによる故障検出処理の手順を示す図である。なお、図13に示すステップS401〜ステップS403は、図9に示すステップS301〜ステップS303と同様であることから詳細な説明は省略する。また、図13に示すステップS406〜ステップS408は、図9に示すステップS305〜ステップS307と同様であることから詳細な説明は省略する。
図13に示すように、実施例3に係る光伝送装置10aにおいては、故障検出モードで受光した反射光の値と初期値との差分を算出すると(ステップS401〜ステップS403)、FPGA70aが前兆予測閾値を越えたか否かを判定する(ステップS404)。具体的には、FPGA70aは、PD28によって受光された反射光を示す値と初期値との差分が、ROMメモリー50aによって記憶された前兆予測閾値を越えたか否かを判定する。
ここで、差分が前兆予測閾値を越えたと判定した場合には(ステップS404肯定)、FPGA70aは、差分が故障検出閾値を越えたか否かを判定する(ステップS405)。具体的には、FPGA70aは、算出した差分がROMメモリー50aによって記憶された故障検出閾値を超えたか否かを判定する。ここで、差分が故障検出閾値を越えたと判定した場合には(ステップS405肯定)、FPGA70aは、反射光の増減に基づいて、光ファイバの断線又は光出力系の異常を判定する(ステップS406〜ステップS408)。そして、FPGA70aは、光ファイバの断線又は光出力系の異常を示すアラームを出力部30から出力させる(ステップS412)。
一方、差分が故障検出閾値を越えていないと判定した場合には(ステップS405否定)、FPGA70aは、増加か否かを判定する(ステップS409)。ここで、増加していると判定した場合には(ステップS409肯定)、FPGA70aは、光ファイバが断線する前兆と判定して(ステップS410)、光ファイバが断線する前兆を示すアラームを出力部30から出力させる(ステップS412)。一方、増加していないと判定した場合には(ステップS409否定)、FPGA70aは、光出力系に異常が発生する前兆であると判定して(ステップS411)、光出力系に異常が発生する前兆を示すアラームを出力部30から出力させる(ステップS412)。
なお、反射光を示す値と初期値との差分が前兆予測閾値を越えていない場合には(ステップS404否定)、光伝送装置10aは、反射光を受光するまで待機する。上記した実施例3に係る光伝送装置10aによる前兆予測処理の手順では、光伝送装置10aが故障検出モードになっている場合に、前兆予測処理を実行する場合について説明した。しかしながら、本実施例はこれに限定されるものではなく、例えば、光伝送装置10aが起動している場合に常時実行する場合であってもよい。
[実施例3の効果]
上述したように、実施例3によれば、FPGA70aが、反射光を示す値が初期値と比較して増加していた場合に、増加分の値が段階的に設定された複数の閾値間にある場合にはOptical Fiber80が断線する前兆であると判定する。また、FPGA70aは、増加分の値が複数の閾値を越えていた場合にはOptical Fiber80が断線していると判定する。また、FPGA70aは、反射光を示す値が初期値と比較して減少していた場合に、減少分の値が段階的に設定された複数の閾値間にある場合には、Optical Fiber80へのレーザー光の出力に関与する光出力系に異常が発生する前兆であると判定する。また、FPGA70aは、減少分の値が複数の閾値を越えていた場合にはOptical Fiber80への前記光の出力に関与する光出力系に異常が発生していると判定する。従って、実施例3に係る光伝送装置10aは、光ファイバの断線や光出力系の異常を検出するとともに、光ファイバの断線や光出力系の異常を予測することが可能になる。
さて、これまで実施例1〜3について説明したが、上述した実施例1〜3以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、種々の異なる実施例を(1)〜(5)に区分けして説明する。
(1)初期値設定
上記実施例2及び3では、光伝送装置が起動された時点、LDの出力が制御された時点及びPD22によって受光されたレーザー光が変化した時点それぞれでFPGAが初期値を更新する場合について説明した。しかしながら、本実施例はこれに限定するものではなく、例えば、上述した各時点のうち1時点のみで初期値を更新する場合であってもよい。
(2)処理部
上記実施例2及び3では、故障検出処理を実行する処理部として、FPGAを用いる場合について説明した。しかしながら、本実施例はこれに限定するものではなく、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、又は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などの電子回路を用いる場合であってもよい。
(3)記憶部
上記実施例2及び3では、初期値を記憶する記憶部として、ROMメモリーを用いる場合について説明した。しかしながら、本実施例はこれに限定するものではなく、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリー素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置を用いる場合であってもよい。
(4)システム構成等
図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示された構成要素と同一であることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、図4に示すFPGA70とLD制御部40とを一つの制御部として統合してもよい。また、一方で、図4に示すROMメモリー50を、初期値を記憶する初期値記憶部と、閾値を記憶する閾値記憶部とに分散してもよい。
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともできる。例えば、図8におけるLD21から出力されるレーザー光の制御を手動で行ってもよい。また、FPGA70を光伝送装置10の外部装置としてネットワーク経由で接続するようにしてもよい。また、FPGA70を別の装置が有し、ネットワークに接続されて協働することで、上記した光伝送装置10の機能を実現するようにしてもよい。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
(5)レーザーモジュールの故障検出プログラム
ところで、上記実施例1では、ハードウェアロジックによって各種の処理を実現する場合を説明したが、本実施例はこれに限定されるものではなく、予め用意されたプログラムをコンピュータで実行するようにしてもよい。そこで、以下では、図14を用いて上記実施例1に示した光伝送装置1と同様の機能を有するレーザーモジュールの故障検出プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図14は、レーザーモジュールの故障検出プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
図14に示すように、情報処理装置としてのコンピュータ1000は、キーボード1020、モニタ1030、RAM1040、HDD1050、CPU1060およびROM1070を有する。そして、キーボード1020、モニタ1030、RAM1040、HDD1050、CPU1060およびROM1070は、バス1010などで接続される。
ROM1070には、上記の実施例1に示した光伝送装置1と同様の機能を発揮するレーザーモジュールの故障検出プログラム、つまり、図14に示すように、光源プログラム1071、反射プログラム1072が予め記憶されている。また、ROM1070には、受光プログラム1073、検出プログラム1074が予め記憶されている。なお、これらのプログラム1071〜1074については、図1に示した光伝送装置1の各構成要素と同様、適宜統合または分散してもよい。
そして、CPU1060が、これらのプログラム1071〜1074をROM1070から読み出して実行することで、図14に示すように、各プロセスとして機能するようになる。すなわち、光源プロセス1061、反射プロセス1062、受光プロセス1063、検出プロセス1064が機能するようになる。なお、各プロセス1061〜1064は、図1に示した光源部2、反射部3、受光部4、検出部5にそれぞれ対応する。
なお、上記各プログラム1071〜1074は、必ずしも最初からROM1070に記憶させておく必要は無く、他の記憶媒体や記憶装置に各プログラムを記憶させておき、コンピュータ1000がこれらから各プログラムを読み出して実行するようにしてもよい。他の記憶媒体や記憶装置とは、例えば、コンピュータ1000に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MOディスク、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」である。また、他の記憶媒体や記憶装置とは、例えば、コンピュータ1000の内外に備えられるHDDなどの「固定用物理媒体」である。また、他の記憶媒体や記憶装置とは、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ1000に接続される「他のコンピュータ(またはサーバ)」である。
以上の本実施例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)光ファイバの方向に光を発する光源部と、
研磨角度を調整した光ファイバの端面、又は、反射防止膜の反射率を調整した集光レンズにより、前記光源部から発せられた光の一部を反射する反射部と、
前記光ファイバの方向から反射された反射光を受光する受光部と、
前記受光部によって受光された反射光を示す値と、自装置が正常に動作している場合に前記反射部によって反射されるであろう光を示す初期値との差分に基づいて故障を検出する検出部と、
を有することを特徴とする光伝送装置。
(付記2)前記初期値を記憶する記憶部をさらに有し、
前記検出部は、前記反射光を示す値と前記記憶部によって記憶された初期値との差分に基づいて故障を検出することを特徴とする付記1に記載の光伝送装置。
(付記3)自装置が起動されるごとに前記初期値を新たに取得し、前記記憶部によって記憶された初期値を新たに取得した初期値に更新する更新部をさらに有し、
前記検出部は、前記反射光を示す値と前記更新部によって新たに更新された初期値との差分に基づいて故障を検出することを特徴とする付記2に記載の光伝送装置。
(付記4)前記更新部は、前記光源部によって発せられる光の出力が任意の出力に変更された場合に前記初期値を新たに取得し、前記記憶部によって記憶された初期値を新たに取得した初期値に更新し、
前記検出部は、前記反射光を示す値と前記更新部によって新たに更新された初期値との差分に基づいて故障を検出することを特徴とする付記3に記載の光伝送装置。
(付記5)前記光源部によって前記光とは異なる方向に発せられる異方向光を受光する異方向光受光部をさらに有し、
前記更新部は、前記異方向光受光部によって受光された異方向光の出力が変化した場合に前記初期値を新たに取得し、前記記憶部によって記憶された初期値を新たに取得した初期値に更新し、
前記検出部は、前記反射光を示す値と前記更新部によって新たに更新された初期値との差分に基づいて故障を検出することを特徴とする付記3に記載の光伝送装置。
(付記6)前記検出部は、前記反射光を示す値が前記初期値と比較して所定の閾値を越えて増加していた場合には、前記光ファイバが断線していると判定し、前記反射光を示す値が前記初期値と比較して所定の閾値を越えて減少していた場合には、前記光ファイバへの前記光の出力に関与する光出力系に異常が発生していると判定することを特徴とする付記1に記載の光伝送装置。
(付記7)前記検出部は、前記反射光を示す値が前記初期値と比較して増加していた場合に、当該反射光を示す値の増加分の値が段階的に設定された複数の閾値間にある場合には前記光ファイバが断線する前兆であると判定し、前記増加分の値が複数の閾値を越えていた場合には前記光ファイバが断線していると判定し、前記反射光を示す値が前記初期値と比較して減少していた場合に、当該反射光を示す値の減少分の値が段階的に設定された複数の閾値間にある場合には、前記光ファイバへの前記光の出力に関与する光出力系に異常が発生する前兆であると判定し、前記減少分の値が複数の閾値を越えていた場合には前記光ファイバへの前記光の出力に関与する光出力系に異常が発生していると判定することを特徴とする付記1に記載の光伝送装置。
(付記8)光ファイバの方向に光を発する光源部と、
研磨角度を調整した光ファイバの端面、又は、反射防止膜の反射率を調整した集光レンズにより、前記光源部から発せられた光の一部を反射する反射部と、
前記光ファイバの方向から反射された反射光を受光する受光部と、
前記受光部によって受光された反射光を示す値と、自装置が正常に動作している場合に前記反射部によって反射されるであろう光を示す初期値との差分に基づいて故障を検出する検出部と、
を有することを特徴とするレーザーモジュール。
(付記9)光ファイバの方向に光を発する光源ステップと、
研磨角度を調整した光ファイバの端面、又は、反射防止膜の反射率を調整した集光レンズにより、前記光源ステップから発せられた光の一部を反射する反射ステップと、
前記光ファイバの方向から反射された反射光を受光する受光ステップと、
前記受光ステップによって受光された反射光を示す値と、自装置が正常に動作している場合に前記反射ステップによって反射されるであろう光を示す初期値との差分に基づいて故障を検出する検出ステップと、
を含んだことを特徴とするレーザーモジュールの故障検出方法。
(付記10)光ファイバの方向に光を発する光源手順と、
研磨角度を調整した光ファイバの端面、又は、反射防止膜の反射率を調整した集光レンズにより、前記光源手順から発せられた光の一部を反射する反射手順と、
前記光ファイバの方向から反射された反射光を受光する受光手順と、
前記受光手順によって受光された反射光を示す値と、自装置が正常に動作している場合に前記反射手順によって反射されるであろう光を示す初期値との差分に基づいて故障を検出する検出手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするレーザーモジュールの故障検出プログラム。
1、10 光伝送装置
2 光源部
3 反射部
4 受光部
5 検出部
20、20a レーザーモジュール
21 LD
22、28 PD
23、25 Lens
24 Isolator
26 フェルール
27 プリズム
29 コンパレータ
30 出力部
40 LD制御部
50、50a ROMメモリー
60 A/Dコンバータ
70、70a FPGA
80 Optical Fiber

Claims (7)

  1. 光ファイバの方向に光を発する光源部と、
    研磨角度を調整した光ファイバの端面、又は、反射防止膜の反射率を調整した集光レンズにより、前記光源部から発せられた光の一部を反射する反射部と、
    前記光ファイバの方向から反射された反射光を受光する受光部と、
    自装置が正常に動作している場合に前記反射部によって反射されるであろう光を示す初期値を記憶する記憶部と、
    前記光源部が発する光の出力が変更された場合に前記初期値を新たに取得し、前記記憶部によって記憶された初期値を新たに取得した初期値に更新する更新部と、
    前記受光部によって受光された反射光を示す値と、前記記憶部によって記憶された初期値との差分に基づいて故障を検出する検出部と、
    を有することを特徴とする光伝送装置。
  2. 前記更新部は、自装置が起動されるごとに前記初期値を新たに取得し、前記記憶部によって記憶された初期値を新たに取得した初期値に更新することを特徴とする請求項に記載の光伝送装置。
  3. 前記検出部は、前記反射光を示す値が前記初期値と比較して所定の閾値を越えて増加していた場合には、前記光ファイバが断線していると判定し、前記反射光を示す値が前記初期値と比較して所定の閾値を越えて減少していた場合には、前記光ファイバへの前記光の出力に関与する光出力系に異常が発生していると判定することを特徴とする請求項1に記載の光伝送装置。
  4. 前記検出部は、前記反射光を示す値が前記初期値と比較して増加していた場合に、当該反射光を示す値の増加分の値が段階的に設定された複数の閾値間にある場合には前記光ファイバが断線する前兆であると判定し、前記増加分の値が複数の閾値を越えていた場合には前記光ファイバが断線していると判定し、前記反射光を示す値が前記初期値と比較して減少していた場合に、当該反射光を示す値の減少分の値が段階的に設定された複数の閾値間にある場合には、前記光ファイバへの前記光の出力に関与する光出力系に異常が発生する前兆であると判定し、前記減少分の値が複数の閾値を越えていた場合には前記光ファイバへの前記光の出力に関与する光出力系に異常が発生していると判定することを特徴とする請求項1に記載の光伝送装置。
  5. 光ファイバの方向に光を発する光源部と、
    研磨角度を調整した光ファイバの端面、又は、反射防止膜の反射率を調整した集光レンズにより、前記光源部から発せられた光の一部を反射する反射部と、
    前記光ファイバの方向から反射された反射光を受光する受光部と、
    前記受光部によって受光された反射光を示す値と、自装置が正常に動作している場合に前記反射部によって反射されるであろう光を示す初期値との差分に基づいて故障を検出する検出部とを有し、
    前記検出部は、前記反射光を示す値が前記初期値と比較して所定の閾値を越えて増加していた場合には、前記光ファイバが断線していると判定し、前記反射光を示す値が前記初期値と比較して所定の閾値を越えて減少していた場合には、前記光ファイバへの前記光の出力に関与する光出力系に異常が発生していると判定する
    ことを特徴とするレーザーモジュール。
  6. 光ファイバの方向に光を発する光源ステップと、
    研磨角度を調整した光ファイバの端面、又は、反射防止膜の反射率を調整した集光レンズにより、前記光源ステップから発せられた光の一部を反射する反射ステップと、
    前記光ファイバの方向から反射された反射光を受光する受光ステップと、
    自装置が正常に動作している場合に前記反射ステップによって反射されるであろう光を示す初期値を前記光の出力が変更された場合に新たに取得し、記憶部によって記憶された前記初期値を新たに取得した初期値に更新する更新ステップと、
    前記受光ステップによって受光された反射光を示す値と、前記記憶部によって記憶された初期値との差分に基づいて故障を検出する検出ステップと、
    を含んだことを特徴とするレーザーモジュールの故障検出方法。
  7. 光ファイバの方向に光を発する光源手順と、
    研磨角度を調整した光ファイバの端面、又は、反射防止膜の反射率を調整した集光レンズにより、前記光源手順から発せられた光の一部を反射する反射手順と、
    前記光ファイバの方向から反射された反射光を受光する受光手順と、
    自装置が正常に動作している場合に前記反射手順によって反射されるであろう光を示す初期値を前記光の出力が変更された場合に新たに取得し、記憶部によって記憶された前記初期値を新たに取得した初期値に更新する更新手順と、
    前記受光手順によって受光された反射光を示す値と、前記記憶部によって記憶された初期値との差分に基づいて故障を検出する検出手順と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするレーザーモジュールの故障検出プログラム。
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