JP5671790B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電動パワーステアリング装置に関するものである。
通常、モータを駆動源とする電動パワーステアリング装置(EPS)は、ステアリングシャフトの途中に設けられたトーションバーの捩れに基づきセンサ信号を出力するトルクセンサを備えている。そして、そのセンサ信号に基づき検出される操舵トルクに対応したアシスト力を操舵系に付与すべく、そのモータトルクを制御する構成となっている。このため、従来、EPSにおいては、その操舵トルクの安定的且つ精度の良い検出が、最も重要な課題の一つとなっている。
例えば、特許文献1には、非接触式の磁気検出素子をセンサ素子に用いることにより、トルクセンサから電気的な接触部を廃し、その信頼性の向上を図る構成が開示されている。また、このような構成を採用することにより、トルクセンサの大型化を招くことなく、容易にセンサ素子数を増やすことができる。そして、そのセンサ信号の多重化により、操舵トルクの検出精度の向上を図るとともに、その残るセンサ信号に基づき操舵トルクを検出して、そのアシスト力付与を継続することが可能になる。
更に、例えば、特許文献2には、何れかのセンサ信号が異常となった場合において、より高精度に、その故障した側のセンサ素子を特定する方法が開示されている。そして、これにより、そのアシスト継続制御が可能な状況を拡大することができる。
特開2003−149062号公報 特開2000−185657号公報
しかしながら、このようなセンサ信号の多重化による利益を享受するためには、当然ながら、少なくとも二つのセンサ信号が必要である。また、特に、磁気式のセンサ素子は、その温度特性にバラツキがあることから、高精度のトルク検出には、複数のセンサ信号を用いた補正処理が不可欠である。このため、従来、残るセンサ信号が一つになった後のアシスト継続制御は、速やかにそのアシスト力付与を停止すべく、その残りのセンサ信号を用いてアシスト力を漸減(漸次低減)するに留まっていたのが実情であり、この点おいて、なお改善の余地を残すものとなっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、一のセンサ信号に基づく操舵トルクの検出時において、より安定的にアシスト力付与を継続することのできる電動パワーステアリング装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、モータを駆動源として操舵系にアシスト力を付与する操舵力補助装置と、ステアリングシャフトの途中に設けられたトーションバーの捩れに基づきセンサ信号を出力するトルクセンサと、前記センサ信号に基づき操舵トルクを検出するトルク検出手段と、前記操舵力補助装置の作動を制御する制御手段と、前記センサ信号の異常を検出する異常検出手段と、を備え前記制御手段は、前記操舵トルクに対応した前記アシスト力を発生させる基礎成分として基本アシスト制御量を演算するアシスト制御部と、瞬発的なモータトルクを印加するための制御成分として試験トルク制御量を出力する試験トルク制御部と、を有し、前記基本アシスト制御量に前記試験トルク制御量を重畳することにより生成された電流指令値に実電流値を追従させる電流フィードバック制御の実行により前記操舵力補助装置の作動を制御し、前記異常検出手段は、瞬発的なモータトルクの印加に対応したタイミングでの前記センサ信号が変化する方向及び大きさに基づき前記センサ信号に瞬発的なモータトルクの印加が反映されるか否かを判定し、瞬発的なモータトルクの印加が前記センサ信号に反映されない場合に、該センサ信号の異常を検出すること、を要旨とする。
請求項2に記載の発明は、前記トルクセンサは、前記センサ信号を出力する複数の出力要素を有するものであって、前記瞬発的なモータトルクの印加及びそのセンサ信号への反映に基づく異常検出は、故障の検出されていない前記出力要素が残り一つになった後、その残る出力要素が出力するセンサ信号を用いて前記アシスト力の付与を継続する場合に行なわれること、を要旨とする。
上記各構成によれば、その瞬発的なモータトルクの印加により、操舵系を構成するステアリングシャフトに設けられたトーションバーに捩れを生じさせることで、センサ信号が変化するタイミング及び変化方向を当然に予想し得る状況を作り出すことができる。そして、このような状況下において、そのセンサ信号の変化を監視することにより、当該センサ信号が明らかに異常な値を示す以前の段階で、早期に、その異常を検出することができる。その結果、一のセンサ信号を用いた操舵トルクの検出時においても、より安定的に、そのアシスト力付与を継続することができる。
特に、このような瞬発的なモータトルクの印加及びその反映に基づくセンサ信号の異常検出は、請求項2のように、センサ信号を出力する複数の出力要素を有するものにおいて、その故障の検出されていない残りの出力要素が出力する残存センサを用いてアシスト力の付与を継続する構成に適用することで、より顕著な効果を得ることができる。また、もとより一のセンサ信号を用いた操舵トルクの検出及びそれに基づくアシスト力付与を実行する構成に適用した場合についても、その更なる信頼性の向上を図る観点から多大な効果を得ることができる。
請求項3に記載の発明は、前記制御手段は、周期的に前記瞬発的なモータトルクを印加すべく制御するとともに、前記異常検出手段は、所定回数、前記センサ信号の異常が検出された場合に、該センサ信号に対応する出力要素が故障したと判定すること、を要旨とする。
上記構成によれば、より正確に出力要素の故障を判定することができる。その結果、誤判定の発生を抑えて、より安定的に、そのアシスト力付与を継続することができるようになる。
請求項4に記載の発明は、前記制御手段は、前記故障を判定する間は、前記瞬発的なモータトルクを印加する周期を短くすること、を要旨とする。
請求項5に記載の発明は、前記制御手段は、前記センサ信号の異常が検出された場合には、前記瞬発的なモータトルクを印加する周期を短くすること、を要旨とする。
請求項6に記載の発明は、前記制御手段は、前記瞬発的なモータトルクを印加する周期を短くした後、正常な前記センサ信号が検出された場合には、該周期を回復させるべく長くすること、を要旨とする。
請求項7に記載の発明は、前記制御手段は、前記センサ信号の異常が検出された回数に応じて、前記瞬発的なモータトルクを印加する周期を短くすること、を要旨とする。
請求項8に記載の発明は、前記制御手段は、前記アシスト力に応じて前記瞬発的なモータトルクを印加する周期を変更すること、を要旨とする。
請求項9に記載の発明は、前記制御手段は、車速に応じて前記瞬発的なモータトルクを印加する周期を変更すること、を要旨とする。
請求項10に記載の発明は、前記制御手段は、操舵角に応じて前記瞬発的なモータトルクを印加する周期を変更すること、を要旨とする。
請求項11に記載の発明は、前記制御手段は、操舵速度に応じて前記瞬発的なモータトルクを印加する周期を変更すること、を要旨とする。
請求項12に記載の発明は、前記制御手段は、車両のヨーレイトに応じて前記瞬発的なモータトルクを印加する周期を変更すること、を要旨とする。
請求項13に記載の発明は、前記制御手段は、車両の横方向加速度に応じて前記瞬発的なモータトルクを印加する周期を変更すること、を要旨とする。
即ち、迅速且つ高精度に故障判定を行う観点からは、上記瞬発的なモータトルクの印加周期は、より短い方が好ましい。しかしながら、その印加周期の短縮化は、その操舵フィーリングを悪化させる方向に作用する。この点、上記各構成によれば、アシスト継続制御の実行時における良好な操舵フィーリングを確保しつつ、迅速且つ高精度に、そのセンサ信号に対応する出力要素の故障判定を行うことができる。
特に、請求項5〜請求項7によれば、その出力要素に故障が発生している可能性の高さに応じて、より適切に、その瞬発的なモータトルクの印加周期を短縮化することができる。また、操舵トルクの検出不良が及ぼす影響は、操舵系に付与するアシスト力が大きいほど、また、車速が高いほど大きい。更に、その影響は、車両が旋回状態にある場合に顕著なものとなり、これは、車両が、より大きな旋回状態にある場合ほど、また、より急旋回状態にある場合ほど大きなものとなる。そして、その車両の旋回状態を示すパラメータとしては、上記操舵角、操舵速度、ヨーレイト及び横方向加速度を挙げることができる。従って、請求項8〜13によれば、そのアシスト力の大きさ、車速、及び車両の旋回状態に応じて、より適切に、瞬発的なモータトルクの印加周期を短縮化することができる。
請求項14に記載の発明は、前記制御手段は、前記瞬発的なモータトルクの印加方向を交互に変更すること、を要旨とする。
即ち、瞬発的なモータトルクの印加は、その慣性によりステアリングがほとんど動かない程度の極めて短時間の印加であることが望ましい。しかしながら、それでもなお、同一方向に繰り返し行うとすれば、その印加方向にステアリング(操舵角)が偏向してしまうおそれがある。この点、上記構成によれば、このような偏向の発生を抑制することができる。その結果、より安定的に、そのアシスト力付与を継続することができるようになる。
請求項15に記載の発明は、前記制御手段は、前記センサ信号の異常が検出された後は、前記アシスト力を漸減すべく制御すること、を要旨とする。
即ち、正常なセンサ信号に基づく操舵トルクの検出が不能となった場合、速やかに、そのアシスト力付与を停止するのが望ましい。しかしながら、その高い判定精度を確保すべく、複数回の異常検出をもって、その対応する出力要素の故障を判定することにより、当該出力要素の故障を確定するタイミングが遅れることになる。この点、上記のように、その故障が確定する前からアシスト力を漸減(漸次低減)することで、早期に、且つ違和感を生じさせることなく、そのアシスト力付与を停止することができる。
請求項16に記載の発明は、前記制御手段は、前記アシスト力を漸減した後、正常な前記センサ信号が検出された場合には、前記アシスト力を回復させるべく漸増すること、を要旨とする。
上記構成によれば、出力要素の故障が確定する前に、そのアシスト力付与が停止されてしまうことを防止することができる。その結果、より安定的に、そのアシスト力付与を継続することができるようになる。
本発明によれば、一のセンサ信号に基づく操舵トルクの検出時において、より安定的にアシスト力付与を継続することが可能な電動パワーステアリング装置を提供することができる。
電動パワーステアリング装置(EPS)の概略構成図。 EPSの制御ブロック図。 トルクセンサの異常発生モードに応じたパワーアシスト制御の態様を示すフローチャート。 残存センサ信号の異常検出の処理手順を示すフローチャート。 アシスト継続制御時における瞬発的なモータトルクの印加態様を示す説明図。 残存センサ信号に対応するセンサ素子の故障判定の処理手順を示すフローチャート。 第1の実施形態における瞬発的なモータトルクの印加周期の変更に関する処理手順を示すフローチャート。 残存センサ信号の異常検出に基づくアシスト力の変更の処理手順を示すフローチャート。 残存センサ信号の異常検出に基づくアシスト力の変更の態様を示す説明図。 アシスト力に応じた印加周期の変更の態様を示す説明図。 車速に応じた印加周期の変更の態様を示す説明図。 操舵角に応じた印加周期の変更の態様を示す説明図。 操舵速度に応じた印加周期の変更の態様を示す説明図。 車両のヨーレイトに応じた印加周期の変更の態様を示す説明図。 車両の横方向加速度(横G)に応じた印加周期の変更の態様を示す説明図。 残存センサ信号の異常検出回数に応じた印加周期の変更の態様を示す説明図。 残存センサ信号の異常検出に基づく印加周期の変更の処理手順を示すフローチャート。
[第1の実施形態]
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、本実施形態の電動パワーステアリング装置(EPS)1において、ステアリング2が固定されたステアリングシャフト3は、ラックアンドピニオン機構4を介してラック軸5と連結されており、ステアリング操作に伴うステアリングシャフト3の回転は、ラックアンドピニオン機構4によりラック軸5の往復直線運動に変換される。尚、本実施形態のステアリングシャフト3は、コラムシャフト3a、インターミディエイトシャフト3b、及びピニオンシャフト3cを連結してなる。そして、このステアリングシャフト3の回転に伴うラック軸5の直線運動が、同ラック軸5の両端に連結されたタイロッド6を介して図示しないナックルに伝達されることにより、転舵輪7の舵角、即ち車両の進行方向が変更される。
また、EPS1は、操舵系にステアリング操作を補助するためのアシスト力を付与する操舵力補助装置としてのEPSアクチュエータ10と、該EPSアクチュエータ10の作動を制御する制御手段としてのECU11とを備えている。
本実施形態のEPSアクチュエータ10は、駆動源であるモータ12が減速機構13を介してコラムシャフト3aと駆動連結された所謂コラム型のEPSアクチュエータとして構成されている。尚、本実施形態では、モータ12には、ブラシ付の直流モータが採用されている。そして、EPSアクチュエータ10は、モータ12の回転を減速してコラムシャフト3aに伝達することにより、そのモータトルクをアシスト力として操舵系に付与する構成となっている。
一方、ECU11には、トルクセンサ14及び車速センサ15が接続されている。
本実施形態では、コラムシャフト3aの途中、詳しくは、上記EPSアクチュエータ10を構成する減速機構13よりもステアリング2側にトーションバー16が設けられている。そして、本実施形態のトルクセンサ14は、このトーションバー16の捩れに基づいて、ステアリングシャフト3を介して伝達される操舵トルクτを検出可能なセンサ信号Sa,Sbを出力するセンサ素子14a,14bを備えて構成されている。
尚、このようなトルクセンサは、例えば、上記特許文献1に記載のように、トーションバー16の捩れに基づき磁束変化を生ずるセンサコア(図示略)の外周に、二つの磁気検出素子(本実施形態ではホールIC)を上記各センサ素子14a,14bとして配置することにより形成することが可能である。
即ち、回転軸であるステアリングシャフト3へのトルク入力によりトーションバー16が捻れることで、その各センサ素子14a,14bを通過する磁束が変化する。そして、本実施形態のトルクセンサ14は、その磁束変化に伴い変動する各センサ素子14a,14bの出力電圧を、それぞれセンサ信号Sa,SbとしてECU11に出力する構成となっている。
本実施形態では、トルク検出手段としてのECU11は、このトルクセンサ14、詳しくはその出力要素としての各センサ素子14a,14bが出力する各センサ信号Sa,Sbに基づいて操舵トルクτを検出する。そして、ECU11は、その操舵トルクτ及び車速センサ15により検出される車速Vに基づき目標アシスト力を演算し、当該目標アシスト力をEPSアクチュエータ10に発生させるべく、その駆動源であるモータ12に駆動電力を供給することにより、操舵系に付与するアシスト力を制御する構成となっている。
次に、本実施形態のEPSにおけるアシスト制御の態様について説明する。
図2は、本実施形態のEPSの制御ブロック図である。同図に示すように、ECU11は、モータ制御信号を出力するマイコン21と、そのモータ制御信号に基づいて、EPSアクチュエータ10の駆動源であるモータ12に駆動電力を供給する駆動回路22とを備えている。
詳述すると、本実施形態のマイコン21は、EPSアクチュエータ10に発生させるべき目標アシスト力に対応した電流指令値I*を演算する電流指令値演算部23と、電流指令値演算部23により算出された電流指令値I*に基づいてモータ制御信号を出力するモータ制御信号出力部24とを備えている。
また、マイコン21は、上記トルクセンサ14が出力する各センサ信号Sa,Sbに基づいて操舵トルクτを検出する操舵トルク検出部25を備えている。即ち、本実施形態のトルクセンサ14は、上記のように、そのセンサ素子(14a,14b)に磁気検出素子(ホールIC)を用いた磁気式のトルクセンサである。このため、操舵トルク検出部25は、これら二系統のセンサ信号Sa,Sbを用いた補正処理(温度特性等)を行なうことで、高精度に、操舵トルクτの検出を行なう構成となっている。そして、電流指令値演算部23は、その操舵トルク検出部25により検出された操舵トルクτ及び上記車速センサ15により検出される車速Vに基づいて、その目標アシスト力の基礎成分を演算する。
さらに詳述すると、操舵トルクτ及び車速Vは、電流指令値演算部23に設けられたアシスト制御部26に入力される。そして、同アシスト制御部26は、その入力された操舵トルクτに対応したアシスト力を発生させる基礎成分として基本アシスト制御量Ias*を演算する。
具体的には、アシスト制御部26は、その操舵トルクτ(の絶対値)が大きいほど、より大きなアシスト力が操舵系に付与されるように、より大きな値(絶対値)を有する基本アシスト制御量Ias*を演算する。尚、本実施形態では、この基礎成分としての基本アシスト制御量Ias*の演算は、車速感応型の三次元マップを用いて行なわれる。そして、これにより、アシスト制御部26は、その車速Vが小さいほど、より大きな値(絶対値)を有する基本アシスト制御量Ias*を演算するようになっている。
このように、電流指令値演算部23は、そのアシスト制御部26が演算する基本アシスト制御量Ias*を、そのパワーアシスト制御における目標アシスト力の基礎成分として、モータ12に供給する電流指令値I*を演算する。また、モータ制御信号出力部24には、この電流指令値演算部23により演算された電流指令値I*とともに、電流センサ27により検出されるモータ12の実電流値Iが入力される。そして、本実施形態のモータ制御信号出力部24は、その電流指令値I*に実電流値Iを追従させるべく、電流フィードバック制御の実行により、モータ制御信号を生成する。
そして、本実施形態のECU11は、このようにして生成されたモータ制御信号をマイコン21が駆動回路22に出力し、同駆動回路22がそのモータ制御信号に基づく駆動電力をモータ12に供給することにより、EPSアクチュエータ10の作動を制御し、これにより、そのパワーアシスト制御を実行する構成となっている。
(トルクセンサ異常時のアシスト継続制御)
次に、本実施形態のEPSにおけるトルクセンサ異常時のアシスト継続制御について説明する。
図2に示すように、本実施形態のマイコン21には、上記トルクセンサ14が出力する各センサ信号Sa,Sbの異常を検出する異常検出部30が設けられており、ECU11(マイコン21)は、その異常検出に基づいてトルクセンサ14の異常を判定する。そして、制御手段及び異常検出手段としてのECU11は、その検出されるトルクセンサの異常発生モードに応じて、そのパワーアシスト制御を実行する構成となっている。
詳述すると、図3のフローチャートに示すように、マイコン21は、その異常検出部30において各センサ信号Sa,Sbの異常を検出すると(ステップ101:YES)、その異常検出の結果に基づいて、各センサ信号Sa,Sbの出力要素である各センサ素子14a,14bの故障判定(検出)を実行する(ステップ102)。そして、その各センサ素子14a,14bの両方がともに故障したと判定される場合(ステップ103:YES)には、速やかにパワーアシスト制御を停止してフェールセーフを図るべく、そのアシスト力を漸減(漸次低減)する制御を実行する(アシスト停止制御、ステップ104)。
尚、本実施形態では、上記ステップ101における各センサ信号Sa,Sbについての異常検出は、各センサ信号Sa,Sbの値が正常時に取り得る値を逸脱するものであるか否かの判定、並びにその各値及び単位時間の変化量等の比較判定に基づいて行なわれる(例えば、上記特許文献2参照)。また、上記ステップ101において、正常な各センサ信号Sa,Sbが検出された場合(ステップ101:NO)、マイコン21は、通常のパワーアシスト制御を実行する(ステップ105)。そして、上記ステップ102における出力要素としての各センサ素子14a,14bの故障検出は、その対応する各センサ信号Sa,Sbが継続して異常であるか否かの判定に基づき行なわれる。
また、本実施形態のマイコン21は、上記ステップ103において、各センサ信号Sa,Sbに対応する各センサ素子14a,14bの何れか一方のみが故障したと判定される場合(ステップ103:NO)には、その残るセンサ素子が出力するセンサ信号(残存センサ信号)に基づいて操舵トルクτを検出する。そして、その残存センサ信号を用いたパワーアシスト制御を継続する構成となっている(アシスト継続制御、ステップ106)。
更に詳述すると、図2に示すように、本実施形態では、異常検出部30が実行する上記各センサ信号Sa,Sbの異常検出、及びその対応する各センサ素子14a,14bの故障検出の結果は、異常検出信号Strとして上記電流指令値演算部23及び操舵トルク検出部25に入力される。そして、電流指令値演算部23は、各センサ信号Sa,Sbに対応する各センサ素子14a,14bの両方がともに故障した旨を示す異常検出信号Strが入力された場合には、その電流指令値I*の出力を停止する。
また、異常検出部30の出力する異常検出信号Strが、各センサ信号Sa,Sbに対応する各センサ素子14a,14bの何れか一方のみが故障した旨を示す場合、操舵トルク検出部25は、故障の発生していない側のセンサ素子が出力する残存センサ信号を用いることにより、その操舵トルクτの検出を続行する。尚、この場合において、上記のような二つのセンサ信号Sa,Sbを用いた補完処理は実行されない。そして、本実施形態では、その残存センサ信号を用いて検出される操舵トルクτに基づいて、電流指令値演算部23が電流指令値I*の演算及び出力を続行することにより、上記アシスト継続制御が行なわれるようになっている。
ここで、本実施形態のECU11は、こうしたアシスト継続制御の実行時には、そのEPS本来の機能であるアシスト力の付与とは無関係に、周期的に瞬発的なモータトルクを操舵系に印加すべくEPSアクチュエータ10の作動を制御する。そして、この瞬発的なモータトルクの印加が、そのアシスト継続制御の基礎となる残存センサ信号に反映されるか否かに基づいて、当該残存センサ信号の異常検出を行なう構成となっている。
即ち、各センサ信号Sa,Sbに対応する出力要素としての各センサ素子14a,14bの一方が故障した場合、残り一つとなった残存センサ信号については、当然ながら上記のような他のセンサ信号との比較に基づく異常判定(検出)はできなくなる。
この点を踏まえ、本実施形態では、アシスト継続制御の実行時には、上記のように瞬発的なモータトルクを印加し、その操舵系を構成するステアリングシャフト3に設けられたトーションバー16に捩れを生じさせることにより、残存センサ信号が変化するタイミング及び変化方向を当然に予想し得る状況を作り出す。そして、このような状況下において、その残存センサ信号の変化を監視することにより、当該残存センサ信号が明らかに異常な値を示す以前の段階で、早期に、その異常を検出することが可能となっている。
詳述すると、図2に示すように、本実施形態では、マイコン21に設けられた電流指令値演算部23には、上記瞬発的なモータトルクを印加するための制御成分として試験トルク制御量Itt*を出力する試験トルク制御部31が備えられている。尚、本実施形態では、上記試験トルク制御量Itt*は、当該試験トルク制御量Itt*に基づく瞬発的なモータトルクの印加時、その慣性によりステアリング2がほとんど動かない程度に、一回当たりの出力時間が設定されている。そして、本実施形態の電流指令値演算部23は、上記アシスト制御部26が出力する基本アシスト制御量Ias*に、この試験トルク制御量Itt*を重畳することにより、その電流指令値I*を生成する構成となっている。
また、本実施形態の試験トルク制御部31は、上記試験トルク制御量Itt*を出力する毎に、その出力、即ち試験トルク制御量Itt*に基づく瞬発的なモータトルクが印加される旨を示す印加信号Simを出力する構成となっている。そして、本実施形態の異常検出部30は、この印加信号Simに基づいて、そのアシスト継続制御時における残存センサ信号の異常検出を実行する。
即ち、図4のフローチャートに示すように、異常検出部30は、アシスト継続制御時(ステップ201:YES)において、上記印加信号Simの入力があった場合(ステップ202:YES)には、当該印加信号Simに示される瞬発的なモータトルクの印加が、その入力される残存センサ信号に反映されるか否かを判定する(ステップ203)。
尚、本実施形態では、上記残存センサ信号に瞬発的なモータトルクの印加が反映されるか否かの判定は、当該瞬発的なモータトルクの印加に対応した適当なタイミング(所定時間内)で同残存センサ信号が変化するか否か、及びその変化の方向及び大きさが適当な値であるか否かに基づき行なわれる。
そして、異常検出部30は、その残存センサ信号に瞬発的なモータトルクの印加が反映される場合(ステップ203:YES)には、当該残存センサ信号は正常であると判定し(ステップ204)、反映されない場合(ステップ203:NO)には、当該残存センサ信号は異常であると判定する(ステップ205)。
さらに詳述すると、本実施形態では、電流指令値演算部23に設けられた上記試験トルク制御部31は、図5に示すように、アシスト継続制御時(同図中、時間t1以降)、その符号を交互に反転しつつ、周期的に出力する試験トルク制御量Itt*を出力する。即ち、本実施形態では、上記操舵系に対する瞬発的なモータトルクの印加は、周期的に、且つその印加方向を交互に変更しつつ行なわれる。
また、図2に示すように、本実施形態のマイコン21には、タイマ32が設けられており、上記異常検出部30は、上記のように残存センサ信号の異常を検出した場合(図4参照、ステップ205)、このタイマ32を利用して最初の異常検出からの経過時間Tを計測する。そして、本実施形態の異常検出部30は、その経過時間Tが所定時間(T0)を越える前に、所定回数(n0)の異常検出があった場合には、その残存センサ信号に対応するセンサ素子が故障したものと判定する。
具体的には、図6のフローチャートに示すように、異常検出部30は、残存センサ信号の異常を検出すると(ステップ301:YES)、既に、その残存センサ信号に対応するセンサ素子についての故障判定中であるか否かを判定する(ステップ302)。そして、未だ故障判定が行われていない場合(ステップ302:NO)、つまり、上記ステップ301における異常検出が故障判定の開始点となる最初の異常検出である場合には、故障判定フラグをセットする(ステップ303)。即ち、本実施形態では、上記ステップ302における故障判定中であるか否かの判定は、上記ステップ303に示された故障判定フラグがセットされているか否かに基づいて行われる。そして、異常検出部30は、その故障判定フラグをセットした後、上記タイマ32にリセット信号Sreを出力し(ステップ304)、その経過時間Tの計測を開始することにより、その異常が検出された残存センサ信号に対応するセンサ素子についての故障判定処理を実行する。
このようにステップ303及びステップ304の実行により故障判定処理を開始し、又は上記ステップ302において既に故障判定中であると判定された場合(ステップ302:YES)、異常検出部30は、続いて、その異常検出回数nをカウントするカウンタをインクリメントする(n=n+1、ステップ305)。そして、その異常検出回数nが所定回数n0以上であるか否かを判定し(ステップ306)、所定回数n0以上であると判定した場合(n≧n0、ステップ306:YES)には、その残存センサ信号に対応するセンサ素子が故障したものと判定する(ステップ307)。
一方、上記ステップ306において、その異常検出回数nが所定回数n0に満たないと判定した場合(n<n0、ステップ306:NO)、又は、上記ステップ301において異常が検出されなかった場合(ステップ301:NO)には、異常検出部30は、続いて、上記タイマ32から経過時間Tを取得する(ステップ308)。そして、その経過時間Tが所定時間T0以上であるか否かを判定し(ステップ309)、所定時間T0以上であると判定した場合(T≧T0、ステップ309:YES)には、その所定時間T0の超過(タイムオーバー)をもって、その残存センサ信号に対応するセンサ素子は正常であると判定する(ステップ310)。
そして、上記故障判定フラグをリセットし(ステップ311)、カウンタをリセットすることにより(n=0、ステップ312)、その一連の故障判定処理を終了する。尚、上記ステップ309において、経過時間Tが所定時間T0に満たないと判定した場合(T<T0、ステップ309:NO)には、上記ステップ310〜ステップ312の処理は実行されない。
更に、本実施形態の試験トルク制御部31は、図5に示すように、アシスト継続制御時、残存センサ信号の異常が検出された後(同図中、時間t2以降)、異常検出前の出力周期f1よりも異常検出後の出力周期f2が短くなるように、その試験トルク制御量Itt*の出力周期を短縮化する(f1>f2)。そして、本実施形態では、これにより、上記残存センサ信号に対応するセンサ素子の故障判定中は、その試験トルク制御量Itt*に基づき瞬発的なモータトルクを印加する周期が短くなるように構成されている。
即ち、迅速且つ高精度に故障判定を行う観点からは、上記瞬発的なモータトルクの印加周期は、より短い方が好ましい。しかしながら、こうした印加周期の短縮化は、その操舵フィーリングを悪化させる方向に作用することになる。
この点を踏まえ、本実施形態では、上記故障判定の実行中、即ち、最初の異常検出(図6参照、一回目のステップ301:YES)から、所定回数n0の異常検出により対応するセンサ素子の故障が確定し(ステップ307)、又はタイムオーバーにより対応するセンサ素子が正常である旨が確定(ステップ310)するまでの間のみ、上記瞬発的なモータトルクの印加周期を短くする。そして、本実施形態では、これにより、アシスト継続制御の実行時における良好な操舵フィーリングを確保しつつ、迅速且つ高精度に、その残存センサ信号に対応するセンサ素子の故障判定を行う構成となっている。
さらに詳述すると、図7のフローチャートに示すように、試験トルク制御部31は、アシスト継続制御時(ステップ401:YES)、上記異常検出部30によるセンサ素子の故障判定が実行されているか否かを判定する(ステップ402)。尚、本実施形態の試験トルク制御部31は、異常検出部30が出力する異常検出信号Strに基づいて、同異常検出部30が実行する故障判定の結果を取得する構成となっている。そして、故障判定の実行中ではないと判定した場合(ステップ402:NO)には、その基本周期(図5参照、出力周期f1)での上記試験トルク制御量Itt*の出力を実行する(ステップ403)。
一方、上記ステップ402において、故障判定の実行中であると判定した場合(ステップ402:YES)、試験トルク制御部31は、先ず、残存センサ信号に対応するセンサ素子の故障が確定したか否かを判定し(ステップ404)、その故障が確定していない場合(ステップ404:NO)には、続いて当該センサ素子は正常であると確定したか否かを判定する(ステップ405)。そして、センサ素子は正常であると確定していない場合(ステップ405:NO)には、上記基本周期(f1)よりも短い短周期(図5参照、出力周期f2)での上記試験トルク制御量Itt*の出力を実行する(ステップ406)。
そして、上記ステップ405において、センサ素子は正常であると確定した場合(ステップ405:YES)には、上記ステップ403において、その基本周期(f1)での上記試験トルク制御量Itt*の出力を実行する構成となっている。
尚、アシスト継続制御が実行されていない場合(ステップ401:NO、及びセンサ素子の故障が確定した場合(ステップ404:YES)を含む)には、上記試験トルク制御量Itt*は、出力されない。
以上、本実施形態によれば、以下のような作用・効果を得ることができる。
(1)ECU11は、トルクセンサ14を構成する各センサ素子14a,14bの何れか一方の故障が検出された場合、その故障が検出されていない方のセンサ素子が出力するセンサ信号(残存センサ信号)を用いて操舵トルクτを検出することにより、そのパワーアシスト制御を継続する(アシスト継続制御)。また、ECU11は、アシスト継続制御の実行時には、そのアシスト力の付与とは無関係に、周期的に瞬発的なモータトルクを操舵系に印加すべくEPSアクチュエータ10の作動を制御する。そして、この瞬発的なモータトルクの印加が、そのアシスト継続制御の基礎となる残存センサ信号に反映されるか否かに基づいて、当該残存センサ信号の異常を検出する。
上記構成によれば、その瞬発的なモータトルクの印加により、操舵系を構成するステアリングシャフト3に設けられたトーションバー16に捩れを生じさせることで、その残存センサ信号が変化するタイミング及び変化方向を当然に予想し得る状況を作り出すことができる。そして、このような状況下において、その残存センサ信号の変化を監視することにより、当該残存センサ信号が明らかに異常な値を示す以前の段階で、早期に、その異常を検出することができる。その結果、残存センサ信号を用いたアシスト制御の実行時においても、より安定的に、そのアシスト力付与を継続することができるようになる。
(2)ECU11は、周期的に、その操舵系に対する瞬発的なモータトルクの印加を実行する。そして、ECU11は、所定時間(T0)内に、所定回数(n0)、残存センサ信号についての異常検出があった場合には、その残存センサ信号に対応するセンサ素子が故障したと判定する。
上記構成によれば、より正確にセンサ素子の故障を判定することができる。その結果、誤判定の発生を抑えて、より安定的に、そのアシスト力付与を継続することができるようになる。
(3)ECU11は、残存センサ信号に対応するセンサ素子について故障判定を実行する間は、瞬発的なモータトルクを印加する周期を短くする。
即ち、迅速且つ高精度に故障判定を行う観点からは、上記瞬発的なモータトルクの印加周期は、より短い方が好ましい。しかしながら、こうした印加周期の短縮化は、その操舵フィーリングを悪化させる方向に作用する。この点、上記構成によれば、アシスト継続制御の実行時における良好な操舵フィーリングを確保しつつ、迅速且つ高精度に、その残存センサ信号に対応するセンサ素子の故障判定を行うことができる。その結果、より安定的に、そのアシスト力付与を継続することができるようになる。
(4)ECU11は、その瞬発的なモータトルクの印加方向を交互に変更する。
即ち、その慣性によりステアリング2がほとんど動かない程度の極めて短時間の印加であるとはいえ、同一方向に繰り返し行うとすれば、その印加方向にステアリング(操舵角)が偏向してしまうおそれがある。しかしながら、上記構成によれば、このような偏向の発生を抑制することができ、その結果、より安定的に、そのアシスト力付与を継続することができる。
[第2の実施形態]
以下、本発明を具体化した第2の実施形態を図面に従って説明する。尚、説明の便宜のため、上記第1の実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
本実施形態では、ECU11(マイコン21)は、その異常検出部30において残存センサ信号の異常を検出した後は、その操舵系に付与するアシスト力を漸減すべく、EPSアクチュエータ10の作動を制御する。
詳述すると、図8のフローチャートに示すように、本実施形態のマイコン21において、その電流指令値演算部23に設けられたアシスト制御部26は(図2参照)、上記異常検出部30の出力する異常検出信号Strに基づき残存センサ信号の異常が検出されたか否かを判定する(ステップ501)。そして、残存センサ信号の異常が検出された場合(ステップ501:YES)には、その出力する基本アシスト制御量Ias*を漸減する(アシスト力漸減制御、ステップ502)。
そして、アシスト制御部26は、上記ステップ501において、残存センサ信号は正常であると検出された場合(ステップ501:NO)、上記ステップ502の実行により漸減したアシスト力を回復させるべく、その出力する基本アシスト制御量Ias*を漸増(漸次増大)させる(アシスト力回復制御、ステップ503)。
例えば、図9に示す例では、時間t3において、残存センサ信号に異常が検出され、その対応するセンサ素子の故障検出処理が開始されると、アシスト制御部26が、その出力する基本アシスト制御量Ias*を漸減することにより、その操舵系に付与されるアシスト力は、徐々に小さなものとなっている。そして、時間t4以降、再び、残存センサ信号は正常である旨の検出がされた後は、そのアシスト制御部26の出力する基本アシスト制御量Ias*が漸増することにより、操舵系に付与されるアシスト力が徐々に回復されている。
以上、本実施形態の構成によれば、上記第1の実施形態の構成により得られる作用・効果に加え、次のような作用・効果を得ることができる。
(5)即ち、正常なセンサ信号に基づく操舵トルクτの検出が不能となった場合、速やかに、そのアシスト力付与を停止するのが望ましい。しかしながら、その高い判定精度を確保すべく上記のように複数回の異常検出をもって、その対応するセンサ素子の故障を判定することで、当該センサ素子の故障を確定するタイミングが遅れることになる。この点、上記のように、その故障が確定する前からアシスト力を漸減することで、早期に、且つ違和感の発生を招くことなく、そのアシスト力付与を停止することが可能になる。
(6)更に、そのアシスト力の漸減後、残存センサ信号は正常である旨の検出がされた場合、その漸減されたアシスト力を漸増させて当該アシスト力を回復させることにより、センサ素子の故障が確定する前に、そのアシスト力付与が停止されてしまうことを防止することができる。その結果、より安定的に、そのアシスト力付与を継続することができるようになる。
[第3の実施形態]
以下、本発明を具体化した第3の実施形態を図面に従って説明する。尚、説明の便宜のため、上記第1の実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
本実施形態では、ECU11(マイコン21)は、そのアシスト継続制御の実行時、操舵系に付与するアシスト力の大きさ、及び車速Vに応じて、上記瞬発的なモータトルクの印加周期を変更する。
具体的には、図10に示すように、上記電流指令値演算部23に設けられた試験トルク制御部31(図2参照)は、同じく電流指令値演算部23に設けられたアシスト制御部26が出力する基本アシスト制御量Ias*の絶対値が大きいほど、その試験トルク制御量Itt*の出力周期を短くする。また、図11に示すように、試験トルク制御部31は、その車速センサ15により検出される車速が高いほど、その試験トルク制御量Itt*の出力周期を短くする。
尚、これら各図において、縦軸に設定された「短縮係数」は、図5中、アシスト継続制御の実行時における基本的な出力周期f1を「1」とした場合の短縮化の程度を示す係数である。また、本実施形態の試験トルク制御部31は、これらの短縮係数を出力周期f1に乗算することにより、その試験トルク制御量Itt*の出力周期を短くする。そして、その出力周期の短縮化には、予め下限が設定されている。
以上、本実施形態の構成によれば、上記第1の実施形態の構成により得られる作用・効果に加え、次のような作用・効果を得ることができる。
(7)即ち、操舵系に付与するアシスト力が大きいほど、また、車速が高いほど、その操舵トルクτの検出不良の影響も大きい。従って、上記構成によれば、より適切に、瞬発的なモータトルクの印加周期を短縮化することができる。その結果、アシスト継続制御の実行時における良好な操舵フィーリングを確保しつつ、迅速且つ高精度に、その残存センサ信号に対応するセンサ素子の故障判定を行うことができる。
(8)更に、出力周期の短縮化に下限を設けることで、その連続的なモータトルクの印加による振動の発生を抑えて、良好な操舵フィーリングを確保することができる。その結果、より安定的に、そのアシスト力付与を継続することができるようになる。
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記各実施形態では、本発明を、二系統のセンサ信号Sa,Sbを出力するトルクセンサ14の異常検出に具体化した。しかし、これに限らず、発明は、3以上のセンサ信号を出力するトルクセンサの異常検出に適用してもよい。即ち、センサ信号の出力要素を3以上備えるものにおいて、故障の検出されていない前記出力要素が残り一つになった後、その残る出力要素が出力するセンサ信号を用いて前記アシスト力の付与を継続する場合に適用してもよい。
・また、本発明は、一のセンサ信号を用いて操舵トルクを検出するEPSのトルクセンサについての異常検出に適用してもよい。即ち、瞬発的なモータトルクの印加及びそのセンサ信号への反映に基づく異常検出は、必ずしも、トルクセンサの異常が検出された後の暫定制御時(アシスト継続制御時)に限るものではなく、通常制御時にも実行してもよい。そして、これにより、より高い信頼性を確保することができるようになる。
・上記各実施形態では、特に言及しなかったが、センサ信号を出力要素としてのセンサ素子を構成する磁気検出素子については、どのようなものであってもよい。また、磁気式のトルクセンサ以外の異常検出に適用してもよい。
・上記各実施形態では、その操舵系に対する瞬発的なモータトルクの印加を、周期的に行なうこととした。しかし、これに限らず、ランダムに瞬発的なモータトルクを印加し、及びその残存センサ信号への反映の有無に基づいて当該残存センサ信号の異常を検出する構成であってもよい。
・上記各実施形態では、その瞬発的なモータトルクの印加方向を交互に変更することとしたが、必ずしもこれに限るものではない。更に、その印加周期についてもまた、必ずしも変更しなくともよい。尚、上記各実施形態のように、その印加方向及び印加周期を適宜変更する構成を採用した方がより好ましい結果が得られることは言うまでもない。
・上記各実施形態では、所定時間T0内に、所定回数n0以上の異常検出があった場合に、その残存センサ信号に対応する出力要素としてのセンサ素子の故障を確定することとした。しかし、これに限らず、所定時間T0の超過でタイムオーバーとしなくともよく、また、一回の異常検出で、その対応するセンサ素子の故障を確定する構成であってもよい。尚、上記各実施形態のように、複数回の異常検出により故障を確定し、及びその故障判定に制限時間を設定する構成の方が、より好ましい結果が得られることは言うまでもない。
・上記第3の実施形態では、操舵系に付与するアシスト力の大きさを示すパラメータとして基本アシスト制御量Ias*を用いたが、必ずしもこれに限るものではなく、例えば、モータ12の実電流値Iを用いる等としてもよい。
・上記第3の実施形態では、アシスト継続制御の実行時、操舵系に付与するアシスト力(基本アシスト制御量Ias*)の大きさ、及び車速Vに応じて、上記瞬発的なモータトルクの印加周期(試験トルク制御量Itt*の出力周期)を変更することとした。しかし、これに限らず、ステアリング操作に基づく車両の旋回状態に基づいて、その印加周期を変更してもよい。
具体的には、例えば、図12に示すように、ステアリング2の舵角(操舵角)が大きいほど、また、図13に示すように、操舵速度が速いほど、その瞬発的なモータトルクの印加周期を短くするとよい。そして、図14に示すように、車両のヨーレイトが大きいほど、また、図15に示すように、車両の横方向加速度(横G)が大きいほど、その印加周期を短くしてもよい。
即ち、操舵トルクτの検出不良が及ぼす影響は、車両が旋回状態にある場合に顕著なものとなり、これは、車両が大きく旋回する場合ほど、また、急旋回である場合ほど大きなものとなる。そして、その車両の旋回状態を示すパラメータの一例としては、上記操舵角、操舵速度、ヨーレイト及び横方向加速度を挙げることができる。従って、上記構成によれば、より適切に、瞬発的なモータトルクの印加周期を短縮化することができる。その結果、アシスト継続制御の実行時における良好な操舵フィーリングを確保しつつ、迅速且つ高精度に、その残存センサ信号に対応するセンサ素子の故障判定を行うことができる。
尚、上記アシスト力の大きさ及び車速Vを含め、これらの各パラメータに基づく印加周期の変更は、単独で、或いは任意の組み合わせにより実行してもよい。
・上記第1の実施形態では、残存センサ信号に対応するセンサ素子について故障判定を実行する間は、瞬発的なモータトルクを印加する周期を短くすることとした。しかし、これに限らず、図16に示すように、残存センサ信号の異常検出回数nに応じて、その印加周期を変更する構成としてもよい。このような構成とすることで、アシスト継続制御の実行時における良好な操舵フィーリングを確保しつつ、より迅速且つ高精度に、その残存センサ信号に対応するセンサ素子の故障判定を行うことができる。
尚、この場合、その故障判定によりセンサ素子が正常であることが確定した後、当該印加周期を基本周期(図5参照、出力周期f1)に回復させるか、或いは短縮化したままとするかについては、その重きを置く観点、即ち良好な操舵フィーリングの確保を重視するか、或いは早期の故障検出を重視するかによって、任意に選択すればよい。
・更に、図17に示すように、より単純に、残存センサ信号の異常を検出した場合(ステップ601:YES)には、その瞬発的なモータトルクの印加周期を短縮化し(ステップ602)、異常が検出されない場合(ステップ601:NO)には、その印加周期を回復させるべく長くする(ステップ603)構成としてもよい。尚、この場合における短縮化については、上記第1の実施形態のように、基本周期(f1)と短周期(f2)との二つの状態を推移する構成であってもよく、その異常検出毎に、段階的に短縮及び延長を行なう構成としてもよい。
・上記各実施形態では、EPSアクチュエータ10の駆動源であるモータ12には、ブラシ付き直流モータを用いることとした。しかし、これに限らず、ブラシレスモータや誘導モータを用いるものに具体化してもよい。特に、上記のように操舵速度に応じて瞬発的なモータトルクの印加周期を変更する場合には、その操舵速度の検出にブラシレスモータの回転角センサを利用するとよい。
・上記各実施形態では、本発明を所謂コラム型のEPS1に具体化したが、本発明は、所謂ピニオン型やラックアシスト型のEPSに適用してもよい。
1…電動パワーステアリング装置(EPS)、2…ステアリング、3…ステアリングシャフト、3a…コラムシャフト、10…EPSアクチュエータ、11…ECU、12…モータ、14…トルクセンサ、14a,14b…センサ素子、15…車速センサ、16…トーションバー、21…マイコン、22…駆動回路、23…電流指令値演算部、24…モータ制御信号出力部、25…操舵トルク検出部、26…アシスト制御部、30…異常検出部、31…試験トルク制御部、32…タイマ、I*…電流指令値、Ias*…基本アシスト制御量、Itt*…試験トルク制御量、τ…操舵トルク、Sa,Sb…センサ信号、Str…異常検出信号、Sim…印加信号、n…異常検出回数、n0…所定回数、T…経過時間、T0…所定時間、f1,f2…出力周期、V…車速。

Claims (16)

  1. モータを駆動源として操舵系にアシスト力を付与する操舵力補助装置と、ステアリングシャフトの途中に設けられたトーションバーの捩れに基づきセンサ信号を出力するトルクセンサと、前記センサ信号に基づき操舵トルクを検出するトルク検出手段と、記操舵力補助装置の作動を制御する制御手段と、前記センサ信号の異常を検出する異常検出手段と、を備え
    前記制御手段は、
    前記操舵トルクに対応した前記アシスト力を発生させる基礎成分として基本アシスト制御量を演算するアシスト制御部と、瞬発的なモータトルクを印加するための制御成分として試験トルク制御量を出力する試験トルク制御部と、を有し、前記基本アシスト制御量に前記試験トルク制御量を重畳することにより生成された電流指令値に実電流値を追従させる電流フィードバック制御の実行により前記操舵力補助装置の作動を制御し、
    前記異常検出手段は、
    瞬発的なモータトルクの印加に対応したタイミングでの前記センサ信号が変化する方向及び大きさに基づき前記センサ信号に瞬発的なモータトルクの印加が反映されるか否かを判定し、瞬発的なモータトルクの印加が前記センサ信号に反映されない場合に、該センサ信号の異常を検出すること、
    を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 請求項1に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記トルクセンサは、前記センサ信号を出力する複数の出力要素を有するものであって、
    前記瞬発的なモータトルクの印加及びそのセンサ信号への反映に基づく異常検出は、故障の検出されていない前記出力要素が残り一つになった後、その残る出力要素が出力するセンサ信号を用いて前記アシスト力の付与を継続する場合に行なわれること、
    を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記制御手段は、周期的に前記瞬発的なモータトルクを印加すべく制御するとともに、
    前記異常検出手段は、所定回数、前記センサ信号の異常が検出された場合に、該センサ信号に対応する出力要素が故障したと判定すること、
    を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  4. 請求項3に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記制御手段は、前記故障を判定する間は、前記瞬発的なモータトルクを印加する周期を短くすること、を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記制御手段は、前記センサ信号の異常が検出された場合には、前記瞬発的なモータトルクを印加する周期を短くすること、を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  6. 請求項5に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記制御手段は、前記瞬発的なモータトルクを印加する周期を短くした後、正常な前記センサ信号が検出された場合には、該周期を回復させるべく長くすること、
    を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  7. 請求項3〜請求項6の何れか一項に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記制御手段は、前記センサ信号の異常が検出された回数に応じて、前記瞬発的なモータトルクを印加する周期を短くすること、を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  8. 請求項3〜請求項7の何れか一項に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記制御手段は、前記アシスト力に応じて前記瞬発的なモータトルクを印加する周期を変更すること、を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  9. 請求項3〜請求項8の何れか一項に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記制御手段は、車速に応じて前記瞬発的なモータトルクを印加する周期を変更すること、を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  10. 請求項3〜請求項9の何れか一項に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記制御手段は、操舵角に応じて前記瞬発的なモータトルクを印加する周期を変更すること、を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  11. 請求項3〜請求項10の何れか一項に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記制御手段は、操舵速度に応じて前記瞬発的なモータトルクを印加する周期を変更すること、を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  12. 請求項3〜請求項11の何れか一項に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記制御手段は、車両のヨーレイトに応じて前記瞬発的なモータトルクを印加する周期を変更すること、を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  13. 請求項3〜請求項12の何れか一項に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記制御手段は、車両の横方向加速度に応じて前記瞬発的なモータトルクを印加する周期を変更すること、を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  14. 請求項3〜請求項13の何れか一項に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記制御手段は、前記瞬発的なモータトルクの印加方向を交互に変更すること、
    を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  15. 請求項3〜請求項14の何れか一項に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記制御手段は、前記センサ信号の異常が検出された後は、前記アシスト力を漸減すべく制御すること、を特徴とする電動パワーステアリング装置。
  16. 請求項15に記載の電動パワーステアリング装置において、
    前記制御手段は、前記アシスト力を漸減した後、正常な前記センサ信号が検出された場合には、前記アシスト力を回復させるべく漸増すること、
    を特徴とする電動パワーステアリング装置。
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