JP5671660B1 - 火葬システム - Google Patents

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Abstract

【課題】火葬炉内に搬送した駆動機構が高温にさらされて劣化しないように、火葬炉内に駆動機構をいっさい置かずに火葬を行うことにより、駆動機構のメンテナンスや部品交換が少なく、火葬効率が高く安定した火葬運転が可能な火葬システムを提供する。【解決手段】前室内搬送装置15に新規の棺搬送用多段式アーム機構及び骨皿搬送用多段式アーム機構を実装し、棺搬送用多段式アーム機構は多段構成の各アームを繰り出してアーム全体を伸展させ、棺21とロストルを前室内搬送装置15から火葬炉17に搬送し、搬送後は各アームのストロングを縮小して棺搬送用多段式アーム機構を火葬炉17から退避する。この機構により、火葬中は火葬炉に駆動機構が存在せず、高温によって駆動機構が劣化する恐れがない火葬システムを実現する。【選択図】 図2

Description

本発明は火葬システム、特に、斎場の前ホールに設置された納棺・収骨システムに棺を載置して遺族や葬送者が最後のお別れを行った後、納棺・収骨システムと火葬炉間の前室に設置した前室内搬送装置を介して自動的に棺を火葬炉に搬入し、火葬後には遺骨を収納する骨皿を自動的に前室内搬送装置を介して納棺・収骨システムに搬送し、搬送された骨皿から容易に収骨可能とする前室内搬送装置を備える火葬システムに関する。
古い火葬装置ではロストル式、あるいは台車式のいずれにせよバーナの着火、扉の開閉、火葬炉内の圧力調整などについては自動化されていたものの、火葬工程の大部分は人力、手動で行われていた。例えば、尊厳に取り扱われるべき遺体に対して作業棒などにより直接遺体を操作されることがあった。
近年、上記の課題に対して火葬を自動化するための多くの技術が開発されてきている。すなわち、作業員の勘や技量に依存していた火葬を自動化し、納棺から出骨までの各火葬工程において作業員が棺などに一切触れることなく火葬を実現できる火葬装置を目指した技術開発が長年行われてきている。
火葬装置を自動化する第1の従来技術として、特許文献1(特開平8−28833号公報)に記載の火葬設備における火葬台車移送装置がある。本公報記載の火葬台車移送装置は、前ホールに続いて前室、火葬室と連続する火葬設備において、棺を載せる火葬台車を前室から火葬室内に円滑に移動可能とすることを目的としている。
具体的に図13を参照して説明すると、葬祭場の前ホール111に続いて化粧扉112で仕切られた前室113を有し、この前室113に続いて防火扉114で仕切られた火葬室115が設置してある火葬設備において、棺を直接載せた火葬台車116を載置したキャリア台車117を、前室113から防火扉114の下を通って火葬室115に至るように形成している。そしてキャリア台車117に火葬台車116を搬送する送り手段118に設け、この送り手段118を駆動して火葬台車116をレール119に沿いキャリア台車117の前後方向に搬送するように構成している。
また火葬装置を自動化する第2の従来技術として、特許文献2(特開平8−128610号公報)に記載の炉内棺載台車用転載装置があり、図14を参照して説明する。本公報において、棺121を載置する炉内棺載台車122と、この炉内棺載台車122を主燃焼室へガイドするガイドレール123を有する中間台車124と、リニアシャフトをスライドさせてガイドレール123と主燃焼室レールとを接続する搬送台車125と、前室装置から炉前室に延びるように配置されたガイドビーム126と、このガイドビーム126に沿って摺動し、搬送台車125に取り付けられたガイドローラとを備えて、遠隔操作により台車レールと主燃焼室レールとの接続を行い、転載用電動機127を動作させてローラチェーン128を駆動し、炉内棺載台車122を炉前室から主燃焼室へ搬入・搬出が可能な構成としている。
このような構成により、炉前室で炉内棺載台車用転載装置に棺121を載荷し、前室装置を介して主燃焼室に棺121を移動して火葬を行い、火葬終了後に前室装置において焼骨を冷却し、炉内棺載台車122を炉前室へ移動するまでの全てを遠隔操作で自動的に行う炉内棺載台車用転載装置を開示している。
また火葬装置を自動化する第3の従来技術として、特許文献3(特開昭59−71913号公報)に記載の火葬炉設備があり、図15を参照して説明する。棺131を乗せた台車132が火葬炉に向けて右方に移動する場合、台車132は案内レール133の右端が炉内の案内レール134の左端と合致するように移動する。次に、駆動装置によりチェーン135が回転すると、チェーン135に連結されたフックが骨受皿136に係合して、骨受皿136が炉内に引かれる。このとき、骨受皿136は棺押アーム137により、ローラ列上の棺131を一体的に移動させる。棺131は炉内の棺受台138上を摺動しながら右方に移動する一方、骨受皿136は台車132に設けられた案内レール133から炉内の案内レール134上を移動する。このようにして、棺131と骨受皿136とを炉前室139から炉内へと自動的に搬送する火葬炉設備を構成している。なお、台車132にはリフト装置が搭載されており、これを駆動することにより骨受皿136を上昇させ、楽な姿勢で収骨が可能な構成が開示されている。
特開平8−28833号公報
特開平8−128610号公報
特開昭59−71913号公報
特許文献1記載の第1の従来技術において、火葬時の火葬室115内の温度は通常1000〜1200℃程度の高温となるが、火葬時の火葬室115内にはキャリア台車117の一部、車輪及びこの車輪の回転駆動機構を含む火葬台車116が設置され、これらは火葬中高温にさらされる。この為、キャリア台車117、火葬台車116、特にこれらの駆動機構が高温により劣化し長時間の連続運転が困難である。これを防ぐために、キャリア台車117、火葬台車116に冷却機構を設け、この冷却機構を稼働してキャリア台車117、火葬台車116の駆動機構を中心として冷却することが考えられるが、この場合、火葬台車116などが大型化し火葬設備全体が大型化するという問題がある。さらに冷却機構を設けたとしても冷却を完全に行うことは難しく、この場合、火葬室115に搬入した装置の信頼性が低下することは避けられず、装置のメンテナンスや交換が必須となり安定した運転が難しく火葬効率が悪いという問題がある。
また本公報記載のキャリア台車117は、火葬台車116が前室113と火葬室115間のレール119上を円滑に移動できるように、その長さを前室113のほぼ全長と火葬室115のほぼ全長に亘る長大な長さとしている。従って、大型のキャリア台車117を駆動するためには大型の駆動装置が必要であり、また火葬台車116のみならず大型のキャリア台車117の一部を昇温及び降温しなければならず、エネルギー効率が悪いという問題がある。
また特許文献2記載の第2の従来技術による炉内棺載台車用転載装置は、搬送台車125上に中間台車124を載置し、さらにこの中間台車124上に炉内棺載台車122を載置する3階建ての構造となっており、床面から棺までの高さが高く、このため前室装置及び主燃焼室の各高さを高くしなければならず、火葬システム全体が大型化するという欠点がある。
また、炉内棺載台車122を主燃焼室内へ移動する際は、中間台車124に設けられた炉内棺載台車用レールと主燃焼室内に設けられた主燃焼室用レールとを連結し、転載用モータを駆動してローラチェーン128を回転させ、ローラチェーン128に取り付けたトップローラチェーンが炉内棺載台車122を押し出すことにより、炉内棺載台車122を主燃焼室内へ移動するように動作する。
この為、炉内棺載台車122に設けた車輪やこの車輪の回転駆動機構が主燃焼室内で高温にさらされ、これらの装置が劣化するという問題がある。従って、第1の従来技術と同様に、台車方式の宿命である駆動機構が主燃焼室内の高温にさらされるという基本的な制約条件のため、火葬システムとしての長時間の運転が困難である。また、炉内棺載台車122の駆動機構を中心とした装置の信頼性が低下することは避けられず、装置のメンテナンスや交換が必須となり、安定した運転が難しく火葬効率が悪いという問題がある。
また特許文献3記載の火葬炉設備は、第1の従来技術及び第2の従来技術と同様に、火葬炉の中のチェーン135及びこのチェーン135を駆動するチェーン駆動装置、スプロケット、骨受皿136を摺動させるために骨受皿136に設けられた車輪などの駆動機構が火葬炉内で高温にさらされ、これらの装置が劣化するという問題がある。
また棺131を火葬炉に搬入する場合、案内レール133の右端が炉内の案内レール134の左端と正確に当接する必要があるが、案内レール134が高温によって次第に経年変化し、各レール同士を正確に当接できなくなるという問題があり、最悪の場合、骨受皿136に設けられた車輪が各レールの当接部で脱輪してしまう恐れがある。
本発明は上記課題を好適に解決した火葬システムを提供する。
本発明の火葬システムは、火葬炉と、前記火葬炉と扉により仕切られた前室に設けた前室内搬送装置を有する火葬システムであって、前記前室内搬送装置は、載置ステージ上に載置した棺を前記火葬炉に搬送する棺炉内搬送装置を備え、前記棺炉内搬送装置は、多段式アーム機構用フレームに設けられた複数のアームを有する多段式アーム機構を備え、前記多段式アーム機構は、前記アームに回転自在に設けた滑車と、この滑車に巻掛けられたワイヤと、前記ワイヤの一端を下位のアーム又は前記多段式アーム機構用フレームに、他端を上位のアームに固定するワイヤ固定部と、前記アームを駆動するアクチュエータとを備え、前記アクチュエータを駆動して前記各アームをそれぞれ伸張することにより、前記載置ステージ上の前記棺を前記火葬炉に搬送するように構成されている。
また、前記滑車及び前記ワイヤは、前記アクチュエータに設けたアクチュエータロッドが伸びると、前記アームを伸張させるために伸張方向にそれぞれ移動する伸張用滑車及び伸張用ワイヤと、前記アクチュエータロッドが縮小すると、前記アームを縮小させるために縮小方向にそれぞれ移動する縮小用滑車及び縮小用ワイヤと、を備えるように構成してもよい。
また、前記多段式アーム機構用フレームに一端を固定し、他端を第1のアームに固定した第1の伸張用ワイヤと、前記第1の伸張用ワイヤが巻掛けられた第1の伸張用滑車と、前記多段式アーム機構用フレームに一端を固定し、他端を前記第1のアームに固定した第1の縮小用ワイヤと、前記第1の縮小用ワイヤが巻掛けられた第1の縮小用滑車と、前記第1の伸張用滑車と前記第1の縮小用滑車とを連結して固定する滑車対固定部と、を有するように構成してもよい。
また、前記滑車及び前記ワイヤが、前記アームの両側にそれぞれ独立して設けられるように構成してもよい。
また、前記載置ステージに設けたロストルを収納する為のロストル収納溝の位置と、前記火葬炉に設けた前記ロストルを収納する為のロストル載置部の位置とが対応するように、前記多段式アーム機構を伸張して前記載置ステージを前記火葬炉方向に移動した後、前記載置ステージを下降することにより、前記ロストルを前記ロストル収納溝から前記ロストル載置部に収納するように構成してもよい。
また、前記前室内搬送装置は、棺前室内搬送ローラを備えこの棺前室内搬送ローラ上に載置された前記棺を、前記棺前室内搬送ローラを回転駆動することにより、前記火葬炉側に搬送する棺前室内搬送装置を備えるように構成してもよい。
また、前記棺前室内搬送ローラはモータにより駆動される駆動ローラと、モータにより駆動されずに回転自在に空転するフリーローラとを備え、前記駆動ローラと前記フリーローラとが交互に配置されるように構成してもよい。
また、前記棺前室内搬送ローラはモータにより駆動される駆動ローラと、モータにより駆動されずに回転自在に空転するフリーローラとを備え、前記棺前室内搬送ローラのうち、前記棺が前記前室に搬入される近辺の前記棺前室内搬送ローラについては、前記駆動ローラの数が前記フリーローラの数よりも多くなるように構成して、前記棺を搬入する為の駆動力を高めるようにしてもよい。
また、前記駆動ローラは、それぞれ独立したモータにより駆動されるように構成してもよい。
また、前記前室内搬送装置は、前記多段式アーム機構用フレームに、骨皿を前記前室内搬送装置と前記火葬炉間で搬送する複数のアームを有する多段式アーム機構を備え、前記多段式アーム機構は、前記アームに回転自在に設けた滑車と、この滑車に巻掛けられたワイヤと、前記ワイヤの一端を下位のアーム又は前記多段式アーム機構用フレームに、他端を上位のアームに固定するワイヤ固定部と、前記アームを駆動するアクチュエータと、を備え、前記多段式アーム機構の最終段の前記アームに設けたコの字形部材と、前記骨皿に設けたフックとを係合し、前記多段式アーム機構の各アームを伸縮することにより前記骨皿を前記前室内搬送装置と前記火葬炉間で搬送するように構成してもよい。
また、前記前室内搬送装置は、前室内骨皿搬送ローラを備えこの前室内骨皿搬送ローラ上に載置された前記骨皿を、前記前室内骨皿搬送ローラを回転駆動することにより、前後方向に搬送する下側骨皿搬送装置を備えるように構成してもよい。
また、前記下側骨皿搬送装置は、モータの回転駆動力を伝達するローラチェーンと、このローラチェーンの内側又は外側に配置され、前記モータの回転駆動力が前記ローラチェーンを介して伝達される第1の搬送ローラ群と、前記ローラチェーンの外側又は内側に配置される第2の搬送ローラ群とからなる前室内骨皿搬送ローラとを備え、前記第2の搬送ローラ群のうちの少なくとも1個の前室内骨皿搬送ローラに対しても、前記モータの回転駆動力を前記ローラチェーンを介して伝達するようにしてもよい。
また、前記下側骨皿搬送装置を前記火葬炉側にスライドさせるとともに、前記前室内骨皿搬送ローラを回転駆動して前記前室内骨皿搬送ローラ上の前記骨皿を前記火葬炉側に搬送するように構成してもよい。
また、前記棺前室内搬送装置を昇降する棺前室内搬送用昇降装置と、前記下側骨皿搬送装置を昇降する骨皿搬送用昇降装置と、前記棺炉内搬送装置及び前記上側骨皿搬送装置とを昇降する棺炉内搬送用昇降装置とを備えるように構成してもよい。
また、前記棺前室内搬送装置の下部に前記棺炉内搬送装置が配置され、前記棺炉内搬送装置の下部に上側骨皿搬送装置が配置され、前記上側骨皿搬送装置の下部に前記下側骨皿搬送装置が配置され、前記棺前室内搬送用昇降装置、前記骨皿搬送用昇降装置、前記棺炉内搬送用昇降装置が前記棺前室内搬送装置の両側に配置されるように構成してもよい。
また、前記前室内搬送装置は遺体や前記棺などの火葬体の重量を測定するための重量センサを備えるように構成してもよい。
本発明による火葬システムは、前ホールと火葬炉との間に前室を設けることにより、火葬炉が直接会葬者に見えないことから会葬者に不快感を与えることがなく、会葬者の心情に十分配慮した火葬システムを提供することができる。すなわち、前ホールに設けた納棺・収骨システムから静寂な環境下で棺が前室を介して火葬炉になめらかに自動搬送され、火葬炉で火葬された遺骨が前室から納棺・収骨システムに自動的に送り届けられる。このようにして、一連の火葬を、厳粛に、しかも格調高い雰囲気で執り行うことができる。
また本発明による火葬システムは火葬室と前室との間に火葬炉断熱扉を設け、火葬炉で火葬された高温状態の遺骨と骨皿が火葬炉から前室内搬送装置に搬出されると、火葬炉断熱扉が直ちに閉じられ、火葬炉の高温の熱気が前室内に流入しないように構成される。この為、常時火葬炉を高温状態に保つことができるので火葬炉としての熱損失を抑制するとともに、従来の火葬炉のように火葬炉の温度を室温程度から1000℃程度の高温まで昇温する必要がなく、主燃バーナーなどの燃料消費を大幅に削減することができる。
また火葬炉を構成する耐熱レンガなどの素材の熱ストレスを小さくすることができるので、火葬炉のメンテナンスや部品交換が少なくなり、安定した運転が可能である。
また本発明による火葬システムは、前室内搬送装置により搬出された高温の遺骨と骨皿とを、前室または前室内搬送装置に設けられた冷却装置により短時間に冷却し、前室内搬送装置から納棺・収骨システムに搬送するので火葬終了後から収骨までの時間を短縮することが可能である。さらに、作業員は熱気にさらされることがないので、安全かつ快適に作業を行うことができる。
また火葬終了後に一時的に火葬炉断熱扉を開放した際に火葬炉から排出される高温ガスや煤塵を、前ホールと前室との間に設けた入口扉を閉めた状態で前室に設けた排気装置を作動させて排気するので、火葬炉から排出される高温ガスや煤塵が前ホールに漏れ出すことがない。この為、本発明による火葬システムは、清浄な環境のもとで快適に火葬を執り行うことができる。
本発明の火葬システムでは、基本的に火葬炉内に駆動機構をいっさい置かないので、火葬炉内に搬送した駆動機構が高温にさらされて劣化することがないという優れた特徴がある。このため、駆動機構のメンテナンスや部品交換が少なくなり、火葬効率が高く安定した火葬運転が可能である。
すなわち、前室内搬送装置に新規の棺搬送用多段式アーム機構及び骨皿搬送用多段式アーム機構を実装し、棺搬送用多段式アーム機構は多段構成の各アームを繰り出してアーム全体を伸展させ、棺とロストルを前室内搬送装置から火葬炉に搬送し、搬送後は各アームのストロングを縮小して棺搬送用多段式アーム機構を火葬炉から退避する。この機構により、火葬中は火葬炉に駆動機構が存在せず、高温によって駆動機構が劣化する恐れがないという優れた特徴を有する。
また骨皿搬送用多段式アーム機構は棺搬送用多段式アーム機構と同様に、各アームを繰り出してアーム全体を伸展させ骨皿に設けたフックを押し、骨皿全体が火葬炉に収納するように、骨皿を火葬炉に設けられた骨皿レールの上面で摺動する。搬送後は骨皿搬送用多段式アーム機構の各アームのストロングを縮小して棺搬送用多段式アーム機構の場合と同様に骨皿搬送用多段式アーム機構を火葬炉から退避する。この機構により、火葬中は火葬炉に駆動機構が存在せず、高温によって駆動機構が劣化する恐れがないという優れた特徴を有する。
また棺搬送用多段式アーム機構と骨皿搬送用多段式アーム機構は搬送動作に関与しない場合は、各アームを折り畳むことにより前室内搬送装置にコンパクトに格納でき、これらの多段式アーム機構を実装し多様な機能を有する前室内搬送装置を大幅に小型化することができる。さらに、多段式アーム機構は各アームに設けた滑車とワイヤ、及び駆動源となるアクチュエータにより主たる駆動系が構成されるので機構系が簡素であり、小型の多段式アーム機構を実現することができる。
また火葬後は、骨皿搬送用多段式アーム機構に備えた各アームを繰り出してアーム全体を伸展させ、先端のアームに設けられたコの字形部材をフックと係合し、さらに、各アームを縮ませるとともにフックを引いて骨皿を前室内搬送装置に設けた前室内骨皿搬送ローラ上に引き出す。そして前室内骨皿搬送ローラを回転させて、骨皿を火葬炉から完全に退避させた後に、火葬炉断熱扉を速やかに閉じるように制御する。これにより骨皿の火葬炉への搬入、及び骨皿の火葬炉からの搬出を迅速に行うことができるので、火葬炉から前室への熱気の漏れを最小限に抑制することができる。
また前室内骨皿搬送ローラの回転軸を回動自在に支持する前室内骨皿搬送フレームを前後にスライドすることにより、骨皿を前室内骨皿搬送ローラと骨皿レール間とで滑らかに搬送することができる。すなわち、骨皿を前室内骨皿搬送ローラから骨皿レールに搬送する場合、又は、骨皿を骨皿レールから前室内骨皿搬送ローラに搬送する場合は、前室内骨皿搬送フレームを骨皿レール側にスライドさせて前室内骨皿搬送ローラを骨皿レールに接近させ、この搬送処理が終了した後は、前室内骨皿搬送フレームを骨皿レール側から離れるように、手前側にスライドさせる。この機構により、骨皿を前室内骨皿搬送ローラと骨皿レール間とで滑らかに搬送することができるのみならず、前室と火葬室間に、重厚な厚みを有する前室炉側扉と、断熱効果を十分果たすだけの厚さを有する火葬炉断熱扉とを配置することができる。
次に、本発明による多段式アーム機構による搬送と、従来技術としては説明しなかったクレーン方式による搬送とを比較説明して本発明の優位性について説明する。クレーン方式ではクレーンによって棺を吊して前室から火葬炉に搬送し、火葬炉に設けた耐火性棺置き台上に棺を載置するが、耐火性棺置き台と火葬炉の天井との間に棺を吊すための空間とクレーンを可動させるための空間とが必要であり、火葬炉が必然的に大型化してしまうという根本的な問題がある。一方、本発明による火葬システムでは棺搬送用多段式アーム機構と骨皿搬送用多段式アーム機構を備えた前室内搬送装置により、多段式アームを水平方向に伸縮して棺、ロストル及び骨皿を搬送するので、搬送に必要な空間がクレーン方式に比べて大幅に小さく、火葬炉全体を小型化することができるという特徴がある。
またクレーン方式では棺を吊しているロープが切れて棺が落下する恐れがあるが、本発明による前室内搬送装置では、多段式アームに一体的に結合された棺及びロストル載置ステージ上に棺を載置してこの多段式アームを伸ばすことにより前室から火葬炉に棺を搬送するので、安定した棺の搬送が可能である。
また本発明による前室内搬送装置は遺体や棺などの火葬体の重量を測定するための重量センサを備えており、この重量センサからの信号を参照して遺体の重量を推定することが可能である。重量センサからの信号により推定した遺体の脂肪が多いと予想される場合は、遺体の異常燃焼を避けるために火葬炉に供給する空気の量を予め少なめに制御し、逆に遺体の脂肪が少ないと予想される場合は、火葬炉に供給する空気の量を予め多めに制御する。このように遺体の脂肪の多寡を推定し、火葬炉に供給する空気の量を制御することにより、遺体の脂肪の多寡によらず安定した火葬を行うことができる。なお、一例として遺体の重量は重量センサからの信号からの総重量から、棺の大きさ(特大、大型、標準)及び材質などからの推定重量を差し引くことにより算出してもよく、あるいは市販されている棺の場合は棺の仕様に基づく重量を差し引くことにより算出してもよい。このような算出方法により、高い精度で遺体の重量並びに遺体の脂肪の量を推定することができる。
以上説明したように本発明による火葬システムは、システム全体がコンパクトに構成され、かつ自動制御により棺、ロストル及び骨皿を搬送することが可能であり、熟練した作業員に頼らず安定した火葬を効率良く行うことができる。このため、比較的敷地面積が狭い未来型の都市型火葬システムとして特に優れている。
本実施の形態1による前室内搬送装置を含む火葬施設の一部平面図である。 本実施の形態1による前室内搬送装置と火葬室の縦断面図である。 本実施の形態1による前室内搬送装置の平面図である。 図3に記載のA−A’線に沿った前室内搬送装置15の側面図である。 図3に記載のB−B’線に沿った前室内搬送装置15の側面断面図である。 本発明による棺搬送用多段式アーム機構と骨皿搬送用多段式アーム機構の基本構成と動作を説明する説明図である。 前室内搬送装置から火葬炉への棺、ロストル、骨皿の搬送について説明する説明図である。 図8(a)〜図8(d)は、図7(g)から続く、前室内搬送装置から火葬炉への骨皿の搬送について説明する説明図であり、図8(e)、図8(f)は、火葬炉から前室内搬送装置への骨皿の搬送について説明する説明図である。 図8(f)から続く、火葬炉から前室内搬送装置への骨皿の搬送について説明する説明図である。 次の火葬の準備としてのロストルの収納方法について説明する説明図である。 本実施の形態2による火葬システムの下側骨皿搬送装置の構成を示す上面図である。 本実施の形態2による火葬システムの下側骨皿搬送装置の構成を示す側面図である。 第1の従来技術の火葬設備における火葬台車移送装置の断面図である。 第2の従来技術の炉内棺載台車用転載装置の側面図である。 第3の従来技術の火葬炉設備の側面図である。
次に本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
実施の形態1.
[全体構成]
図1は本発明の実施の形態1に係わる火葬システムを含む火葬施設の一部平面図であり、11はエントランスと前ホール間に設けられた柱、12は納棺・収骨システム(お別れ台)、13は前室、14は前室の手前側(納棺・収骨システム側)に設けられた入口扉、15は本発明による納棺・収骨システム12から搬入された棺を火葬炉17に搬送するとともに、火葬炉17から納棺・収骨システム12に遺骨が収納された骨皿を搬送する前室内搬送装置、16は火葬炉17が設置された火葬室、18Aは前室13と火葬室16との間の前室側に設けられた前室炉側扉、18Bは前室13と火葬室16との間の火葬室側に設けられた火葬炉断熱扉であり、前室13及び火葬室16はそれぞれ個別に壁で仕切られ、納棺・収骨システム12乃至火葬炉断熱扉18Bは平行して複数設けられる。
次に図1に示す火葬設備による火葬方法について概略を説明する。最初に棺運搬車(図示せず)をエントランスから前ホールに設けた納棺・収骨システム(お別れ台)12まで移動し、棺運搬車上に載置した棺を納棺・収骨システム12の上面に設けた複数の搬送ローラ(図示せず)上に載置する。次に、搬送ローラ及び前室内搬送装置に設けた前室内棺搬送ローラを共に同一方向に同期回転し、搬送ローラ上の棺を納棺・収骨システム12から前室内搬送装置15に搬送する。
この搬送が完了すると、入口扉14が閉じた後に前室炉側扉18Aと火葬炉断熱扉18Bが自動的に開き、棺とロストルとが前室内搬送装置15に設けた棺搬送用多段式アーム機構により火葬室16に設置された火葬炉17に搬送される。搬送後は前室炉側扉18Aと火葬炉断熱扉18Bがともに自動的に閉じられる。
次に火葬炉17で火葬を行い火葬が終了すると前室炉側扉18Aと火葬炉断熱扉18Bがともに自動的に開き、前室内搬送装置15は自動的に遺骨が収納された骨皿を搬送する。前室13または前室内搬送装置15には遺骨及び骨皿を冷却するための冷却装置(図示せず)が設けられており、この冷却装置により遺骨及び骨皿を室温近くまで冷却する。
前室内搬送装置15に搭載された温度センサなどにより遺骨及び骨皿が所定温度まで低下したと火葬システムが判断した場合、入口扉14が自動的に開き、前室内搬送装置15は骨皿を納棺・収骨システム12へ搬出する。搬出が完了すると入口扉14は自動的に閉じられ、納棺・収骨システム12により作業員などが収骨し易い高さに骨皿の位置が調整され、収骨が行われる。
[前室内搬送装置の構成と動作]
次に図2〜図5を参照して本実施の形態1による前室内搬送装置15と火葬炉17の構成と動作について説明する。図2は前室13に設置された前室内搬送装置15とこの前室内搬送装置15を構成する棺前室内搬送ローラ22上に載置された棺21と、火葬室16に設けた火葬炉17との概略的な縦断面図である。前室内搬送装置15は、多段式アーム機構用フレーム26上に実装され伸縮自在な棺搬送用アーム24,25と、同様に伸縮自在な骨皿搬送用アーム27,28と、骨皿搬送用アーム28に設けられたストッパー29及びコの字形部材210と、骨皿211を回転搬送する前室内骨皿搬送ローラ23とを有する。
一方火葬炉17は、棺21を載置する耐火性レンガなどで形成された耐火性棺置き台(枕)213と、この耐火性棺置き台213の上面にロストルを収納するように形成された凹状のロストル載置部214と、骨皿211を摺動させるための骨皿レール215を備えている。なお、ロストル載置部214の幅はステンレス合金などから形成されたロストルの幅よりも広く形成され、棺搬送用アーム上に載置されたロストルを、アームを下降させることにより容易にロストル載置部214に収納するように構成されている。
図3は、本発明による前室内搬送装置15の平面図であり、棺前室内搬送ローラ22をそれぞれ独立したモータにより同一方向に同期して回転させることにより、棺前室内搬送ローラ22上に載置された棺21を火葬炉17方向に搬送する。独立したモータにより各棺前室内搬送ローラ22をそれぞれ駆動することにより、前室内搬送装置15全体をコンパクトに構成することができる。なお、棺前室内搬送ローラ22はモータにより駆動される駆動ローラと、モータにより駆動されずに回転自在に空転するフリーローラとにより構成される。フリーローラを用いて全体の平均ローラ間隔を狭くすることにより、ローラ上の棺21を滑らかに搬送することができる。すなわち、基本的には駆動ローラとフリーローラとを交互に配置してローラ間の間隔を狭くするように構成するが、納棺・収骨システム12に最も近いローラとこれに続く数個のローラについてはフリーローラを挟まず、駆動ローラのみで構成する。これにより、納棺・収骨システム12の搬送ローラから棺前室内搬送ローラ22上に棺21を搬送する場合において、棺21の先頭部分が棺前室内搬送ローラ22上で移動開始した際に、棺前室内搬送ローラ22は棺21の先頭部分に対して安定した回転駆動力を与えることができ、これにより棺前室内搬送ローラ22上の棺21を搬送開始から搬送終了時まで安定して搬送することができる。
また棺炉内搬送装置32は、棺及びロストル載置ステージ321に載置された棺21と、棺及びロストル載置ステージ321に凹状に形成されたロストル収納溝3211に収納されたロストルとを棺搬送用多段式アーム機構を構成する各アームを伸ばして、棺21を耐火性棺置き台213の上面に、またロストルをロストル載置部214に搬送する。
次に図3〜図5を参照して、棺前室内搬送用昇降装置33、骨皿搬送用昇降装置34、棺炉内搬送用昇降装置35について説明する。ここで図4は、図3に記載のA−A’線に沿った前室内搬送装置15の側面図であり、図5は、図3に記載のB−B’線に沿った前室内搬送装置15の側面断面図である。棺前室内搬送用昇降装置33は、棺前室内搬送装置31を水平に保ったまま昇降する昇降装置であって、棺前室内搬送装置31の外側に1組設けられ、同様に棺前室内搬送装置31の外側に1組設けられた骨皿搬送用昇降装置34は、下側骨皿搬送装置41を昇降する。また、棺炉内搬送用昇降装置35は、棺炉内搬送装置32と上側骨皿搬送装置51とを一体的に昇降する昇降装置であって、棺前室内搬送装置31の外側に1組設けられる。なお、棺前室内搬送用昇降装置33、骨皿搬送用昇降装置34、棺炉内搬送用昇降装置35は棺前室内搬送装置31の外側に1組ずつ設けられるとして説明したが、2組以上設けて1組当たりの昇降力を減ずるように構成してもよい。
次に図5及び図2〜図4を参照して本発明による前室内搬送装置15の構造と動作について説明すると、前室内搬送装置15は棺前室内搬送ローラ22により棺21を搬送する棺前室内搬送装置31と、棺21とロストルとをそれぞれ載置及び収納する棺及びロストル載置ステージ321と滑車322を含む棺搬送用多段式アーム機構を備える棺炉内搬送装置32と、上側骨皿搬送装置51、下側骨皿搬送装置41とを有する。
下側骨皿搬送装置41は骨皿211を火葬炉17に搬送する際は、前室内骨皿搬送ローラ23を回転して、前室内骨皿搬送ローラ23上に載置された骨皿211を骨皿レール215方向に搬送する。一方、骨皿211を火葬炉17から搬出する際は、遺骨が収納された骨皿211を先の回転とは反対方向に回転して、骨皿211全体を前室内骨皿搬送ローラ23上に載置するように回転制御が行われる。
上側骨皿搬送装置51は、多段式アーム機構用フレーム26の下面に設けられた骨皿搬送用多段式アーム機構を備え、この骨皿搬送用多段式アーム機構を構成する骨皿搬送用アーム27,28などを伸展して、前室内骨皿搬送ローラ23上に載置された骨皿211を骨皿レール215方向に搬送する。一方、骨皿211を火葬炉17から搬出する際は、先端のアームに設けられたコの字形部材210をフック212と係合し、さらに、各アームを縮ませるとともにフック212を引いて骨皿211全体を前室内骨皿搬送ローラ23上に引き出すように動作する。
また棺炉内搬送装置32は、多段式アーム機構を構成する各アームを伸縮する為の滑車322を有し、棺21を耐火性棺置き台213の上面に、またロストルをロストル載置部214に搬送する。多段式アーム機構は各アームに設けた滑車とワイヤにより基本的な駆動系が構成されるので機構系が簡素であり、小型の多段式アーム機構を実現することができるという特徴がある。
[搬送用多段式アーム機構の基本構成と動作]
次に図6を参照して、棺搬送用多段式アーム機構と骨皿搬送用多段式アーム機構の基本構成と動作について説明する。棺搬送用多段式アーム機構と骨皿搬送用多段式アーム機構の基本的な構成と動作はほぼ同様であるので、以下の説明ではこれら2つの搬送用多段式アーム機構を区別せず、搬送用多段式アーム機構として一括して説明する。
本発明による搬送用多段式アーム機構は、棺炉内搬送用昇降装置35により昇降する多段式アーム機構用フレーム26と、このフレーム26上に固定して設けられたアクチュエータ600と、アクチュエータ600により駆動され伸縮自在にフレーム26の上面に平行して移動するアクチュエータロッド601とを備えている。またアクチュエータロッド601に対して回転軸が回転自在に固定して設けられた滑車621と、両端がワイヤ固定部650,640に固定され滑車621に巻掛けられたワイヤ630Aとを有する。
さらに、複数のワイヤにより直列的に連結された第1アーム611、第2アーム612、第3アーム613、第4アーム614とを有し、各アームには滑車622,623,624が設けられる。また、両端がワイヤ固定部651,642に固定され滑車622に巻掛けられたワイヤ631と、両端がワイヤ固定部652,643に固定され滑車623に巻掛けられたワイヤ632と、両端がワイヤ固定部653,644に固定され滑車624に巻掛けられたワイヤ633とを備えている。上記に説明したように、各段のアームに回転自在に設けられた滑車に巻掛けられたワイヤの一端は、一段下位(アクチュエータ600に近い側)のアーム又は多段式アーム機構用フレーム26に固定され、他端は一段上位(棺及びロストル載置ステージ321に近い側)のアームに固定される。
次に本発明による搬送用多段式アーム機構による動作について説明する。アクチュエータ600が駆動し、アクチュエータロッド601が右方に伸展すると、アクチュエータロッド601に連結された滑車621が右方に移動する。この滑車621にはワイヤ630Aが巻掛けられており、かつ、ワイヤ630Aの一端はワイヤ固定部650に係止している。この為ワイヤ固定部640は、ワイヤ630Aにより右方に引っ張られ第1アーム611とともに右方に移動する。このとき滑車の原理により、第1アーム611のストローク(移動量)及び推力は、アクチュエータロッド601のストローク(移動量)及び推力のそれぞれ2倍、1/2となる。
第1アーム611が右方に移動すると、この第1アーム611に回転軸が回転自在に固定された滑車622が右方に移動する。この滑車622にはワイヤ631が巻掛けられており、かつ、ワイヤ631の一端はワイヤ固定部651に係止している。この為ワイヤ固定部642は、ワイヤ631により右方に引っ張られ第2アーム612とともに右方に移動する。この動作を各段毎に順次同様に繰り返して、第4アーム614及びこの第4アーム614に結合された棺及びロストル載置ステージ321又は骨皿搬送用アーム28は、滑車624に巻掛けられたワイヤ633により右方に引っ張られて、フレーム26の上面に平行して右方に移動する。このとき滑車の原理により、第n(n=1,2,3,4)アーム61nのストローク(移動量)及び推力は、アクチュエータロッド601のストローク(移動量)及び推力のそれぞれ2n倍、1/2nとなる。
なお上記の説明において、各アーム611〜614を右方に移動して搬送用多段式アーム機構を伸展する場合について説明したが、実際は各アームを折り畳む、すなわち各アームを垂直方向に、より重なるようにする機構が必要である。次に、搬送用多段式アーム機構を折り畳む(縮小する)基本構成と動作について説明する。滑車621と、これと対をなす滑車621’の各回転軸は、滑車対固定部602にそれぞれ回転自在に支持され、滑車621と滑車621’の相対的位置関係は固定される。ワイヤ630Bは滑車621’に巻掛けられ、一端を多段式アーム機構用フレーム26に係止し、他端をワイヤ固定部641に係止する。このような構成により、アクチュエータ600が駆動し、アクチュエータロッド601が左方に短縮すると、アクチュエータロッド601に連結された滑車621’が左方に移動し、これにより滑車621’に巻掛けられているワイヤ630Bが左方に引っ張られ、ワイヤ固定部641とこれを固定している第1アーム611がともに左方に移動する。
第1アーム611が左方に移動すると、この第1アーム611に設けられた左方移動用滑車とワイヤ(ともに図示せず)により第2アーム612を左方に移動し、順次上位のアームに対してこの動作を繰り返す。こうしてアクチュエータロッド601が左方に短縮すると、第1アーム611〜第4アーム614が折り畳まれ、骨皿搬送用アーム28により骨皿211が前室内搬送装置15に回収され、また棺及びロストル載置ステージ321によりロストルが前室内搬送装置15に回収される。
なお上記の説明において、滑車621〜624、621’及びワイヤ630A,630B、631〜633、ワイヤ固定部640〜644,650〜653は、第1アーム611〜第4アーム614の手前側に配置するようにして説明したが、各多段アームを伸縮するための滑車、これらの滑車に巻掛けられたワイヤ、これらのワイヤの両端を係止するワイヤ固定部を第1アーム611〜第4アーム614の奥方向にも同様に配置して、アクチュエータ600及びアクチュエータロッド601によりこれら奥方向に配置した滑車、ワイヤ、ワイヤ固定部を連動して駆動するように構成してもよい。このとき、第1アーム611〜第4アーム614の手前方向の滑車、ワイヤ、ワイヤ固定部と、奥方向に配置した滑車、ワイヤ、ワイヤ固定部とを共通のアクチュエータ600及びアクチュエータロッド601により駆動しても良いし、それぞれ独立したアクチュエータ及びアクチュエータロッドにより駆動しても良い。また上記において搬送用多段式アーム機構の段数を4段として説明したが、N(Nは2以上の整数)段構成であってよく、最終段のアームに必要とされるストロークなどを参照してアームの段数を定める。
[前室内搬送装置から火葬炉への棺・ロストル・骨皿の搬送]
次に図7(a)〜図7(g)及び図8(a)〜図8(d)を参照して、前室内搬送装置15から火葬炉17への棺21、ロストル、骨皿211の搬送について説明する。
図7(a)において、入口扉14を閉じた後に前室炉側扉18Aと火葬炉断熱扉18Bを自動的に開き、続いて図7(b)において、多段式アーム機構用フレーム26とこのフレーム26上に設けた棺搬送用アーム24,25、棺及びロストル載置ステージ321、及びこの上に載置した棺21とロストル71、並びに多段式アーム機構用フレーム26の下部に設けた骨皿搬送用アーム27,28とを、棺前室内搬送用昇降装置33と棺炉内搬送用昇降装置35とを用いて上昇する。
次に図7(c)において、棺搬送用アーム24,25及び棺及びロストル載置ステージ321を火葬炉17方向に伸ばし、棺21を耐火性棺置き台213上に、ロストル71をロストル載置部214上に搬送する。このとき、ロストル載置ステージ321の下部及び棺搬送用アーム24の下部は、耐火性棺置き台213に設けられた凹部の領域を右方向に移動する。続いて図7(d)において、図7(b)で上昇した機構系を下降させ、棺21を耐火性棺置き台213上に、ロストル71をロストル載置部214にそれぞれ載置する。こうしてロストル71は棺及びロストル載置ステージ321に形成されたロストル収納溝3211から、ロストル載置部214に収納される。
次に図7(e)において、図7(c)で右方に伸ばした棺搬送用アーム24,25及び棺及びロストル載置ステージ321を、それぞれ前室内搬送装置15の所定位置まで引き戻し、図7(f)において、図5に示す下側骨皿搬送装置41を骨皿搬送用昇降装置34により上昇するとともに、上側骨皿搬送装置51と棺炉内搬送装置32とを棺炉内搬送用昇降装置35により、棺前室内搬送装置31を棺前室内搬送用昇降装置33によりそれぞれ上昇する。
次に図7(g)において、前室内骨皿搬送ローラ23を時計方向に回転するとともに、下側骨皿搬送装置41を火葬炉17側にスライドさせ、前室内骨皿搬送ローラ23上の骨皿211を火葬炉17側に搬送する。このとき、骨皿211に設けられたフック212が骨皿搬送用アーム28の下部に設けられたコの字形部材210と係止する位置で停止するように、前室内骨皿搬送ローラ23の回転数を制御する。前室内骨皿搬送ローラ23を回転するとともに、下側骨皿搬送装置41を火葬炉17側にスライドさせることにより、短時間で骨皿211を火葬炉17側に移動することができ、火葬システムの効率化を図ることができる。
次に図8(a)において、図5に示す上側骨皿搬送装置51と棺炉内搬送装置32とを棺炉内搬送用昇降装置35により下降し、フック212とコの字形部材210とを係合する。続いて図8(b)において、骨皿搬送用アーム27,28を火葬炉17側に伸ばして、骨皿211を前室内骨皿搬送ローラ23から耐火性棺置き台213に設けられた骨皿レール215上を摺動しながら搬送する。この搬送作業により、骨皿211は骨皿レール215の設定位置に自動的に載置される。
次に図8(c)において、上側骨皿搬送装置51と棺炉内搬送装置32とを棺炉内搬送用昇降装置35により上昇し、骨皿搬送用アーム27,28を縮めてそれぞれ前室内搬送装置15の所定位置まで引き戻すとともに、下側骨皿搬送装置41を前室内搬送装置15の所定位置までスライドする。
次に図8(d)において、前室炉側扉18Aと火葬炉断熱扉18Bをともに閉じて火葬を自動開始する。このとき、前室内搬送装置15に設けた遺体や棺などの火葬体の重量を測定するための重量センサからの信号を参照して、遺体の脂肪が多いと予想される場合は、遺体の異常燃焼を避けるために火葬炉に供給する空気の量を予め少なめに制御し、逆に遺体の脂肪が少ないと予想される場合は、火葬炉に供給する空気の量を予め多めに制御するように構成してもよい。このように遺体の脂肪の多寡を推定し、火葬炉に供給する空気の量を制御することにより、遺体の脂肪の多寡によらず安定した火葬を行うことができる。なお、一例として遺体の重量は重量センサからの信号からの総重量から、棺の大きさ(特大、大型、標準)及び材質などからの推定重量、あるいは市販されている棺の場合は棺の仕様に基づく重量を差し引くことにより算出するが、生前の遺体の体重が知られている場合はこの値を使うなど他の方法を用いても良い。
[火葬炉から前室内搬送装置への骨皿・ロストルの搬送]
次に図8(e)において前室炉側扉18Aと火葬炉断熱扉18Bとを開けてから、図8(f)において、骨皿搬送用アーム27,28を火葬炉17側に伸ばすとともに、下側骨皿搬送装置41を火葬炉17側にスライドさせる。
続いて図9(a)において、上側骨皿搬送装置51と棺炉内搬送装置32とを棺炉内搬送用昇降装置35により下降し、フック212とコの字形部材210とを係合し、図9(b)において、骨皿搬送用アーム27,28を縮めてそれぞれ前室内搬送装置15の所定位置まで引き戻し、前室内骨皿搬送ローラ23上の骨皿211を棺炉内搬送装置32側に搬送する。
次に図9(c)において、上側骨皿搬送装置51を棺炉内搬送用昇降装置35により上昇し、下側骨皿搬送装置41を前室内搬送装置15の所定位置まで左方向にスライドする。さらに前室内骨皿搬送ローラ23を反時計回り方向に回転し、骨皿211が前室内骨皿搬送ローラ23の所定位置に載置されるように回転制御を行う。続いて図9(d)において、前室炉側扉18Aと火葬炉断熱扉18Bとを閉じ、火葬炉17から前室内搬送装置15への骨皿211とロストル71の搬送は完了する。
そして図1を参照して既に説明したように、前室13または前室内搬送装置15に設けられた遺骨及び骨皿を冷却するための冷却装置(図示せず)を駆動し、この冷却装置により遺骨及び骨皿を室温近くまで冷却する。前室内搬送装置15に搭載された温度センサなどにより遺骨及び骨皿が所定温度まで低下したと火葬システムが判断した場合、入口扉14が自動的に開き、前室内搬送装置15は骨皿211を納棺・収骨システム12に自動的に搬出する。搬出が完了すると入口扉14は自動的に閉じられ、納棺・収骨システム12により作業員などが収骨し易い高さに骨皿の位置が調整され、収骨が行われる。収骨が完了すると入口扉14が開かれ、納棺・収骨システム12に設けられた搬送ローラと前室内骨皿搬送ローラ23とが時計方向に回転し、搬送ローラ上に載置された骨皿211を前室内骨皿搬送ローラ23側に搬送する。そしてフック212がストッパー29と係止する位置で、搬送ローラと前室内骨皿搬送ローラ23の各ローラの回転が停止するように制御される。すなわち、納棺・収骨システム12から前室内搬送装置15への骨皿211の搬送処理は、各ローラの回転制御により前室内骨皿搬送ローラ23の所定位置に高精度で停止するように制御されるが、この制御に不具合が生じた場合において、機械的な機構により骨皿211が前室内骨皿搬送ローラ23の所定位置に停止するように制御される。
[次の火葬の準備(ロストルの収納)]
次に図10(a)〜図10(d)を参照して、次の火葬の準備としてのロストル71の収納方法について説明する。最初に図10(a)において、前室炉側扉18Aと火葬炉断熱扉18Bとを開け、棺前室内搬送装置31を棺前室内搬送用昇降装置33により下降し、次に、棺搬送用アーム24,25及び棺及びロストル載置ステージ321を火葬炉17方向に伸ばし、続いて図10(b)において、棺炉内搬送用昇降装置35により棺炉内搬送装置32を上昇し、これにより棺及びロストル載置ステージ321を上昇する。ロストル71は下方から棺及びロストル載置ステージ321に形成されたロストル収納溝3211により持ち上げられ、ロストル収納溝3211に収納される。
次に図10(c)において、図10(a)で右方に伸ばした棺搬送用アーム24,25及び棺及びロストル載置ステージ321を、それぞれ前室内搬送装置15の所定位置まで引き戻し、ロストル71を前室内搬送装置15に収納する。続いて前室炉側扉18Aと火葬炉断熱扉18Bとを閉じ、上側骨皿搬送装置51と棺炉内搬送装置32とを棺炉内搬送用昇降装置35により下降して、次の火葬の準備を完了する。
実施の形態2.
<搬送>
火葬炉17の中で棺21とともに高温で焼かれた後に前室13で冷却される骨皿211は、葬儀の度に激しい温度変化に繰り返し晒され続ける。このために骨皿211は、長期間使用されていくうちに大きく変形し反り返るようになる。
骨皿211の反り返りが酷くなってくると、前室内骨皿搬送ローラ23により骨皿211を搬送しようとしても、反り返りの分だけ骨皿211と前室内骨皿搬送ローラ23との接触面積も減少しているので、骨皿211を搬送する力が不足し、火葬炉17から前室内搬送装置15に搬送する途中で骨皿211が止まってしまうという事態が生じる。
そこでこの実施の形態2では、図11,12に示すように、前室内骨皿搬送ローラ23において、不図示のモータの回転駆動力が電動軸23Mを介して伝達されるローラチェーン23Cに対し、その下側(内側)に配置された下側搬送ローラ23L’をフリーローラから棺搬送用の駆動ローラに変更するとともに、その上側(外側)に配置された上側搬送ローラ23U’をアイドラーとして増設している。
こうして、既設の下側搬送ローラ23L及び増設の下側搬送ローラ23L’の計11個を駆動ローラとして、既設の上側搬送ローラ23U及び増設の上側搬送ローラ23U’の計10個をアイドラーとしてそれぞれ使用し、上記の搬送力不足を解消するようにしている。
ここで、それでもなお搬送力不足が生じていれば、図示は省略するが、アイドラーとして使用している上側搬送ローラ23U,23U’のうちの数個(図11,12では、全10個のうちの少なくとも1個)も、下側搬送ローラ23L,23L’とともに駆動ローラとして用いても良い。このようにすることで、上記の搬送力不足を解消できるようになり、反り返りが酷くなった骨皿211であっても完全に搬送でき、前室内搬送装置15上に載置できるようになる。
<冷却>
なお、図示は省略するが、火葬炉17で火葬された直後で高温になっている骨皿211が前室13に搬入されて冷却装置により冷却される際に、前室13から前ホールへ骨皿211を搬出するタイミングの判断は、次の2通りの手法が考えられる。
実施の形態1でも述べた通り、(イ)火葬システムに温度センサ(測温手段)を設ける手法。火葬炉17での火葬が済んで前室13に骨皿211が搬入・載置されると、温度センサが骨皿211の温度計測を開始する。そして、所定の温度Th1まで骨皿211が冷却されたことを温度センサが計測すると、前ホールの納棺・収骨システム12に前室内搬送装置15が骨皿211を搬出する。
もう一つは、(ロ)火葬システムにタイマー(計時手段)を設ける手法。火葬炉17での火葬が済んで前室13に骨皿211が搬入・載置されると、タイマーが時間計測を開始する。そして、骨皿211の冷却開始から所定の時間Th2が経過したことをタイマーが計測すると、前ホールの納棺・収骨システム12に前室内搬送装置15が骨皿211を搬出する。
ここで、(イ)の温度Th1は骨皿211から収骨しても支障がないと言える程度の温度のことであり、(ロ)の時間Th2は骨皿211から収骨しても支障がない温度まで骨皿211が冷却されたと言える程度の時間のことである。(イ)、(ロ)のいずれであっても、収骨の安全性を自動的に確保することができる。
なお、温度センサによる温度計測の場合、骨皿211の温度を直接計測しても良いし、例えば前室13の室温を計測してこの計測値から骨皿211の温度を間接的に計測するようにしても良い。
また、温度センサは、前室内搬送装置15に備えるようにしても良いし、前室13内のどこかに備えるようにしても良い。さらに、タイマーは、骨皿211が前室13に搬送された時刻から時間計測を開始するようにできれば、火葬システム全体のどこに備えても良い。
11 柱
12 納棺・収骨システム(お別れ台)
13 前室
14 入口扉
15 前室内搬送装置
16 火葬室
17 火葬炉
18A 前室炉側扉
18B 火葬炉断熱扉
21 棺
22 棺前室内搬送ローラ
23 前室内骨皿搬送ローラ
24,25 棺搬送用アーム
26 多段式アーム機構用フレーム
27,28 骨皿搬送用アーム
29 ストッパー
210 コの字形部材
211 骨皿
212 フック
213 耐火性棺置き台
214 ロストル載置部
215 骨皿レール
31 棺前室内搬送装置
32 棺炉内搬送装置
321 棺及びロストル載置ステージ
3211 ロストル収納溝
33 棺前室内搬送用昇降装置
34 骨皿搬送用昇降装置
35 棺炉内搬送用昇降装置
36 棺ストッパー
41 下側骨皿搬送装置
51 上側骨皿搬送装置
600 アクチュエータ
601 アクチュエータロッド
602 滑車対固定部
611〜614 アーム
322,621〜624 滑車
630A,630B,631〜633 ワイヤ
640〜644,650〜653 ワイヤ固定部
71 ロストル
23U 上側搬送ローラ(既設アイドラー)
23U’ 上側搬送ローラ(増設アイドラー)
23L 下側搬送ローラ(既設駆動ローラ)
23L’ 下側搬送ローラ(増設駆動ローラ)
23LI 下側搬送ローラ(既設アイドラー)
23F フリーローラ
23T テンショナー
23M 電動軸
23C ローラチェーン

Claims (14)

  1. 火葬炉と、前記火葬炉と扉により仕切られた前室に設けた前室内搬送装置を有する火葬システムであって、
    前記前室内搬送装置は、載置ステージ上に載置した棺を前記火葬炉に搬送する棺炉内搬送装置を備え、
    前記棺炉内搬送装置は、多段式アーム機構用フレームに設けられた複数のアームを有する多段式アーム機構を備え、
    前記多段式アーム機構は、前記アームに回転自在に設けた滑車と、
    この滑車に巻掛けられたワイヤと、
    前記ワイヤの一端を下位のアーム又は前記多段式アーム機構用フレームに、他端を上位のアームに固定するワイヤ固定部と、
    前記アームを駆動するアクチュエータとを備え、
    前記アクチュエータを駆動して前記各アームをそれぞれ伸張することにより、前記載置ステージ上の前記棺を前記火葬炉に搬送し、
    前記滑車及び前記ワイヤは、前記アクチュエータに設けたアクチュエータロッドが伸びると、前記アームを伸張させるために伸張方向にそれぞれ移動する伸張用滑車及び伸張用ワイヤと、
    前記アクチュエータロッドが縮小すると、前記アームを縮小させるために縮小方向にそれぞれ移動する縮小用滑車及び縮小用ワイヤと、
    を備えることを特徴とする火葬システム。
  2. 前記多段式アーム機構用フレームに一端を固定し、他端を第1のアームに固定した第1の伸張用ワイヤと、
    前記第1の伸張用ワイヤが巻掛けられた第1の伸張用滑車と、
    前記多段式アーム機構用フレームに一端を固定し、他端を前記第1のアームに固定した第1の縮小用ワイヤと、
    前記第1の縮小用ワイヤが巻掛けられた第1の縮小用滑車と、
    前記第1の伸張用滑車と前記第1の縮小用滑車とを連結して固定する滑車対固定部と、
    を有することを特徴とする請求項1記載の火葬システム。
  3. 前記載置ステージに設けたロストルを収納する為のロストル収納溝の位置と、前記火葬炉に設けた前記ロストルを収納する為のロストル載置部の位置とが対応するように、前記多段式アーム機構を伸張して前記載置ステージを前記火葬炉方向に移動した後、前記載置ステージを下降することにより、前記ロストルを前記ロストル収納溝から前記ロストル載置部に収納することを特徴とする請求項1または請求項2記載の火葬システム。
  4. 前記前室内搬送装置は、棺前室内搬送ローラを備えこの棺前室内搬送ローラ上に載置された前記棺を、前記棺前室内搬送ローラを回転駆動することにより、前記火葬炉側に搬送する棺前室内搬送装置を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の火葬システム。
  5. 前記棺前室内搬送ローラはモータにより駆動される駆動ローラと、
    モータにより駆動されずに回転自在に空転するフリーローラとを備え、
    前記駆動ローラと前記フリーローラとが交互に配置されることを特徴とする請求項4記載の火葬システム。
  6. 前記棺前室内搬送ローラはモータにより駆動される駆動ローラと、
    モータにより駆動されずに回転自在に空転するフリーローラとを備え、
    前記棺前室内搬送ローラのうち、前記棺が前記前室に搬入される近辺の前記棺前室内搬送ローラについては、前記駆動ローラの数が前記フリーローラの数よりも多くなるように構成されることを特徴とする請求項4記載の火葬システム。
  7. 前記駆動ローラは、それぞれ独立したモータにより駆動されることを特徴とする請求項5または請求項6記載の火葬システム。
  8. 前記前室内搬送装置は、前記多段式アーム機構用フレームに、骨皿を前記前室内搬送装置と前記火葬炉間で搬送する複数のアームを有する多段式アーム機構を備え、
    前記多段式アーム機構は、前記アームに回転自在に設けた滑車と、
    この滑車に巻掛けられたワイヤと、
    前記ワイヤの一端を下位のアーム又は前記多段式アーム機構用フレームに、他端を上位のアームに固定するワイヤ固定部と、
    前記アームを駆動するアクチュエータと、を備え、
    前記多段式アーム機構の最終段の前記アームに設けたコの字形部材と、前記骨皿に設けたフックとを係合し、前記多段式アーム機構の各アームを伸縮することにより前記骨皿を前記前室内搬送装置と前記火葬炉間で搬送することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の火葬システム。
  9. 前記前室内搬送装置は、前室内骨皿搬送ローラを備えこの前室内骨皿搬送ローラ上に載置された前記骨皿を、前記前室内骨皿搬送ローラを回転駆動することにより、前後方向に搬送する下側骨皿搬送装置を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の火葬システム。
  10. 前記下側骨皿搬送装置は、
    モータの回転駆動力を伝達するローラチェーンと、
    このローラチェーンの内側又は外側に配置され、前記モータの回転駆動力が前記ローラチェーンを介して伝達される第1の搬送ローラ群と、
    前記ローラチェーンの外側又は内側に配置される第2の搬送ローラ群とからなる前室内骨皿搬送ローラとを備え、
    前記第2の搬送ローラ群のうちの少なくとも1個の前室内骨皿搬送ローラに対しても、前記モータの回転駆動力を前記ローラチェーンを介して伝達することを特徴とする請求項9記載の火葬システム。
  11. 前記下側骨皿搬送装置を前記火葬炉側にスライドさせるとともに、前記前室内骨皿搬送ローラを回転駆動して前記前室内骨皿搬送ローラ上の前記骨皿を前記火葬炉側に搬送することを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の火葬システム。
  12. 前記棺前室内搬送装置を昇降する棺前室内搬送用昇降装置と、
    前記下側骨皿搬送装置を昇降する骨皿搬送用昇降装置と、
    前記棺炉内搬送装置及び前記上側骨皿搬送装置とを昇降する棺炉内搬送用昇降装置とを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の火葬システム。
  13. 前記棺前室内搬送装置の下部に前記棺炉内搬送装置が配置され、前記棺炉内搬送装置の下部に上側骨皿搬送装置が配置され、前記上側骨皿搬送装置の下部に前記下側骨皿搬送装置が配置され、前記棺前室内搬送用昇降装置、前記骨皿搬送用昇降装置、前記棺炉内搬送用昇降装置が前記棺前室内搬送装置の両側に配置されたことを特徴とする請求項12記載の火葬システム。
  14. 前記前室内搬送装置は遺体や前記棺などの火葬体の重量を測定するための重量センサを備え、この重量センサからの信号を参照して遺体の重量を推定するとともに、前記重量センサからの信号により推定した前記遺体の脂肪が多いと予想される場合は、前記火葬炉に供給する空気の量を予め少なめに制御し、逆に前記遺体の脂肪が少ないと予想される場合は、前記火葬炉に供給する空気の量を予め多めに制御することを特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれかに記載の火葬システム。
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