JP5308756B2 - ベーキング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、メッキ処理後にベーキング処理を実施するうえで採用可能なベーキング装置に関するものである。
酸洗い工程やメッキ工程を伴う表面処理では、処理後の物品に水素の収蔵が起こるため、この水素を追い出すためのベーキング処理(加熱処理)が必要である。この場合に使用するベーキング装置では、炉本体内で被処理物品を滞留させる時間、即ち、処理時間(200℃以上で4〜5時間程度)を稼ぐための工夫が種々採られている。
本出願人は、嘗て、炉本体内で旋回棚を間欠回動させながら、旋回棚の周方向に設けられた棚部を順々に炉本体の開口部に正対して停止させる構成のベーキング装置を開発し、特許出願した(特許文献1参照)。
旋回棚の棚部は上下に複数段設けてあり、各棚部ごとに、被処理物品を収容させたバスケットを載せられるようにしてあった。炉本体の開口部は高さ方向の全部の棚部に対応した開口大きさに形成してあり、この開口部を全閉と全開とに切り替えるシャッターを設けてあった。また炉本体の外部には、各高さの棚部に対してバスケットを出し入れさせる物品受け渡し装置を設けてあった。
この先願に係るベーキング装置は、それまでの方式(例えば、炉本体内に上下多段のターンテーブルを2基並設してそれらの間にバスケット搬送用のローラコンベアを螺旋状に巻き付けた方式(特許文献2参照)や、直線型炉本体に対してバスケットを多数段に直積みさせた状態で搬送させる方式(特許文献3参照))に比べ、炉内温度のムラを解消し、被処理物品に対して高品質且つ均一な処理ができる点で優れたものであった。また、装置としての大型化及び複雑化を防止して、設置の容易化及び低廉化を可能にする利点も有していた。
特開2005−226879号公報 実公平2−631号公報 特許第2576966号公報
本出願人による先願のベーキング装置(特許文献1参照)において、炉本体内には隣接する棚部間を区画するように仕切り部材などを多用していた。この構造は、稼働中の炉内温度分布を均一化させるうえでは良好な結果が得られた反面、炉内温度を所定温度まで昇温させるときや、バスケットの出し入れに伴って炉内温度が低下したときの温度回復時に大きな熱量を必要とする。
炉内温度を一定に保持させる意味もあって、比較的強力な加熱手段を採用するか、或いは加熱手段の運転時間を長くしなければならず、これらのことが処理能率をより一層高めようとしたり、ランニングコストをより一層低廉に抑えようとしたりするうえでのネックとなっていた。
また炉本体内において、仕切り部材による占有スペースをバスケットの収容スペースとして活用できないことは否めないところであって、可及的に炉内スペースを活用したい(要するに処理量を可及的に高めたい)との要請に対してもネックとなっていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、被処理物品に対して高品質且つ均一なベーキング処理を可能にし且つ装置としての大型化及び複雑化を防止しつつも、その処理能力を可及的に高め、またランニングコストの低廉化も可及的に推し進めることができるようにしたベーキング装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明に係るベーキング装置は、被処理物品を収容する通気性バスケットと、このバスケットが複数段積みされて成るバスケット段積体を炉壁及びこの炉壁上部を閉鎖する天井部で囲って且つ炉壁には少なくとも一つのバスケットを横入れ可能にするバスケット挿入口が設けられ天井部にはバスケットを上方へと抜き取り可能にするバスケット取出口が設けられた炉本体と、この炉本体内を加熱昇温させる加熱装置と、この炉本体内に収容されたバスケット段積体を昇降可能にするバスケット昇降機構と、このバスケット昇降機構によって上昇されたバスケット段積体の最下部のバスケットに対して当該バスケットを保持可能にするバスケットホルダーを水平移動に伴って係合離脱させるバスケット保持機構と、このバスケット保持機構によって保持されたバスケット段積体の下方へ向けて炉本体のバスケット挿入口から新たなバスケットを横入れさせるバスケット挿入機構と、上記バスケット昇降機構によって上昇されたバスケット段積体の最上部のバスケットを炉本体のバスケット取出口から取り出すバスケット取出機構とを有している。
このような構成であると、炉本体の内部に旋回台や仕切り部材を設ける必要がなく、従って炉内スペースを可及的有効に、バスケットの収容スペースとして活用できることになる。そのため、被処理物品に対して高品質且つ均一なベーキング処理を可能にしつつ且つ装置としての大型化及び複雑化を防止しつつも、その処理能力を可及的に高め、またランニングコストの低廉化も可及的に推し進めることができるようになる。
炉本体には、バスケット取出機構がバスケットを取り出す動作に合わせてバスケット取出口を開閉しそれ以外では閉止状態を維持するための上部シャッター及びそれ用のシャッター駆動機構を設けるのが好適である。
このようにすることで、炉本体に対するバスケットの出し入れに伴って熱損失が生じるのを防止することができる。そのため、熱効率の向上、ひいてはランニングコストの低廉化に寄与するものである。
炉本体は、複数のバスケット段積体を周方向に並べて保持可能にする支持台と、バスケット挿入口及びバスケット取出口に対して各バスケット段積体が入れ替わりで合致するように上記支持台を旋回可能にする旋回機構とが設けられ、上記支持台まわりを取り囲む状態で炉壁が設けられた構成とするのが好適である。
このようにすることで、炉本体内に可及的に多くのバスケットを収容することができるものであり、それだけ処理能率が高くなる。また、炉本体に対するバスケットの出し入れも効率よく行えるものとなり、処理能率の高効率化に好適である。
支持台には、各バスケット段積体のまわりを個別に包囲する炉内カセットがバスケット段積体の収容数に相当させて設けられており、これら各炉内カセットには支持台の旋回によって炉本体のバスケット挿入口と合致可能となる連通口が設けられていると共に、この連通口を開閉自在とする側部シャッターが設けられたものとするのが好適である。
このようにすることで、バスケット段積体に対する熱循環効率を良好にすることができる。また炉内カセットは、例えば構造的及び形状的に単純な、例えば円筒形などを採用可能であり、簡潔であり、構造的な面で何ら負担となることはない。更に、炉内カセットの連通口に側部シャッターを設けることで、バスケットの挿入時以外の熱の散逸を防止できるので、熱損失を最小限に抑えることができ、この点でも熱効率の向上、ひいてはランニングコストの低廉化に寄与するものである。
炉本体には、バスケット挿入口と合致する炉内カセットの側部シャッターをバスケット保持機構及びバスケット挿入機構がバスケットを横入れする動作に合わせて開閉させるシャッター駆動機構が設けられたものとするのが好適である。
このようにすると、個々の炉内カセットにシャッター駆動機構を設ける場合と異なって、構造の簡潔化が可能となる。また、シャッター駆動機構を炉本体の外部に設けることが可能になるので、耐熱対策などを簡略化でき、この点でも構造の簡潔化が図れるものとなる。
炉本体に対し、炉壁の外側を略一周する状態でバスケット搬送路が設けられており、このバスケット搬送路の搬送終端部がバスケット挿入口に対応して設けられていると共にこの搬送終端部に隣接する位置に搬送始端部が設けられて、この搬送始端部へ向けてバスケット取出機構により取り出されたバスケットを下降させるバスケット受け渡し機構が設けられたものとしてもよい。
このようにすると、バスケットの供給や取り出しを構造簡潔、省スペースにて実現できることになる。
バスケットには、段積み時に上位側とされるバスケットを支持する上部フランジと、段積み時に下位側とされるバスケットに載置させる下部フランジとが、それぞれ径方向外方へ張り出した状態で設けられており、これら上部フランジの上面又は下部フランジの下面の少なくとも一方に、互いの重なり間に通気隙間を保持させるスペーサ部材が設けられたものとするのがよい。
このようにすると、バスケットを段積みしても、上下のバスケット間に通気隙間が確保され、バスケット内に熱風が入り込むようになるので、被処理物品に対して、一層高品質且つ均一なベーキング処理が行えるようになる。また熱効率に優れたものとなるので、処理時間の短縮化、ひいては処理能力を可及的に高め、ランニングコストの低廉化も可及的に推し進めることに寄与するものとなる。
本発明に係るベーキング装置では、被処理物品に対して高品質且つ均一なベーキング処理を可能にし且つ装置としての大型化及び複雑化を防止しつつも、その処理能力を可及的に高め、またランニングコストの低廉化も可及的に推し進めることができるようになった。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
[全体構成]
図1乃至図17は、本発明に係るベーキング装置1の一実施形態を示している。図1乃至図3に示すように、このベーキング装置1は炉本体2を核として構成されたものであり、この炉本体2に対して加熱装置3、バスケット昇降機構4、バスケット保持機構5、バスケット挿入機構6、バスケット取出機構7及びバスケット受け渡し機構8が設けられたものとなっている。
またこのベーキング装置1は、被処理物品(ボルトやナットなど)を収容するためのバスケット10として、段積みを可能にした専用のものを具備している。
本実施形態において、炉本体2のまわりには、その外側を略一周する状態でバスケット搬送路12が設けられており、バスケット10は、このバスケット搬送路12に沿って、炉本体2まわりを周回移動しながら炉本体2内へ入ったり出たりを繰り返すように構成されている。
但し、このバスケット搬送路12は、炉本体2の外側を完全に一周するものではなく、周方向の1箇所に搬送の途切れる部分が設けられている。この途切れ部分で、炉本体2に対してバスケット10が入ったり出たりするようになっていて、ここにバスケット搬送路12の搬送始端部12aと搬送終端部12bとが設けられている。
また、この途切れ部分(搬送始端部12a及び搬送終端部12b)に対応するようにして、上記したバスケット昇降機構4、バスケット保持機構5、バスケット挿入機構6、バスケット取出機構7及びバスケット受け渡し機構8が配置されている。
このベーキング装置1は、例えば、亜鉛めっき等のメッキ工程とクロム処理等の色づけ工程との間に設置される。メッキ工程や色づけ工程では、それぞれの工程で好適に使用するバレル(メッキ用バレルや色づけ用バレル)に被処理物品を収容させるのが一般的である。
そのため、図2に示すように、メッキ工程からメッキ用バレル(図示略)を搬出するコンベア15と上記バスケット搬送路12との接続位置では、メッキ用バレルからバスケット10へ被処理物品を入れ替える入れ替え装置16が設置され、またバスケット搬送路12と色づけ工程へ色づけ用バレル(図示略)を搬入するコンベア17との接続位置では、バスケット10から色づけ用バレルへ被処理物品を入れ替える入れ替え装置18が設置される。
[バスケット]
図4乃至図6に示すように、バスケット10は、周壁10a及び底面10bに通気性を有したもので、パンチングメタルなどの耐熱性のある金属製多孔板により形成されている。このバスケット10には、周壁10aの上端に上部フランジ20が径方向外方へ張り出した状態で設けられ、また周壁10aの下端より少し上となる部分に下部フランジ21が径方向外方へ張り出した状態で設けられている。また周壁10aには、下部フランジ21より下となる部分に対して下窄みとなるテーパが付されており、バスケット10を段積みし易くなっている。
上部フランジ20は、バスケット10を段積みするときに、上位側とされるバスケット10を支持できるものであり、下部フランジ21は、下位側とされるバスケット10に載置させることができるものである。下部フランジ21の下面にはスペーサ部材22が設けられており、バスケット10を段積みしたときには、互いの重なり間に通気隙間23(図5参照)が保持されるようになる。
通気隙間23は、バスケット10内に熱風が入り込むようにするためのものである。なお、バスケット10の周壁10aが、下部フランジ21より下の部分で下窄みのテーパとなっているため、これにより通気隙間23からは一層、バスケット10の内方へ向けて熱風が入り込み易くなっている。
通気隙間23は、熱風流通をよくするために、バスケット10のまわりで可及的に長く形成させるのが好適である。従って、スペーサ部材22は下部フランジ21の周方向で短く形成するのがよい。これに伴い、スペーサ部材22は、段積み時におけるバスケット10の水平性及び安定性を確保する理由から、下部フランジ21の周方向に3箇所以上、但し多すぎない範囲で、設けるのが好適となる(図例では4個とした)。なお、スペーサ部材22は、上部フランジ20の上面に設けるようにしてもよい。
[炉本体]
図1及び図2に示すように、炉本体2は、支持台27と旋回機構28とを有し、支持台27まわりを取り囲む状態で炉壁30が設けられ、この炉壁30上部を閉鎖する状態で天井部31が設けられている。また支持台27の下方で、旋回機構28との干渉を避けながら炉壁30の下部を閉鎖するような状態で炉床32が設けられている。
なお、支持台27は、バスケット10が複数段積みされて成るバスケット段積体33を、周方向に並べて複数保持できるように形成されたものであって、支持台27の具体的な大きさ(炉壁30の内径)や、支持台27から天井部31までの高さはそのような寸法として形成されている。
図例では、1本のバスケット段積体33あたり14個のバスケット10が段積みされたものとしてあり、また支持台27上には10本のバスケット段積体33が保持されるものとしてある。結果として、炉本体2内には合計100個のバスケット10が収容可能である。
炉壁30、天井部31、炉床32は耐熱性及び保温性に優れた材料で形成されている。炉壁30には、周方向の1箇所に、少なくとも一つのバスケット10を横入れ(横方向に移動させながら挿入すること)可能にするバスケット挿入口36が設けられ、天井部31には、バスケット10を上方へと抜き取り可能にするバスケット取出口37が設けられている。
これらバスケット挿入口36とバスケット取出口37とは、支持台27上の一つのバスケット段積体33に対して同時に対応可能となる位置関係で配置されている(即ち、鉛直方向で一致する配置となっている)。また、これらバスケット挿入口36及びバスケット取出口37は、上記したバスケット搬送路12(図2参照)の途切れ部分(搬送終端部12bの設けられた部分)に対応するように配置されている。
そして、炉本体2には、バスケット挿入口36に対応してシャッター駆動機構40(以下、説明の便宜上、「第1シャッター駆動機構40」と言う)が設けられ、バスケット取出口37に対応して上部シャッター41と、それ用のシャッター駆動機構42(以下、説明の便宜上、「第2シャッター駆動機構42」と言う)とが設けられている。
上部シャッター41は、バスケット取出口37を開放状態と閉止状態とに開閉するものである。第2シャッター駆動機構42は、バスケット取出機構7(詳細は後述する)がバスケット10を取り出す動作に合わせて上部シャッター41に開閉動作を行わせ、それ以外(バスケット取出機構7が非動作時)では閉止状態を維持させるようにする。
第2シャッター駆動機構42の具体構造は特に限定されるものではなく、本実施形態では流体圧シリンダー42aの伸縮ロッドを上部シャッター41に直接に連結したことによるスライド(押引)方式としている。
第1シャッター駆動機構40については、炉本体2の炉内に設けられる側部シャッター45に、必要に応じて開閉動作を行わせるためのものである。側部シャッター45は支持台27の外周部に沿って複数設けられているものであるが、その詳細については支持台27の説明に併せて後述する。
この第1シャッター駆動機構40の具体構造についても特に限定されるものではない。本実施形態では第2シャッター駆動機構42と同様に、流体圧シリンダー40aを採用したことによるスライド(押引)方式としている。但し、この第1シャッター駆動機構40は、複数の側部シャッター45全てに共用させる構造としてある。そのため、流体圧シリンダー40aの伸縮ロッドと各側部シャッター45とは直接的に連結させておらず、開閉の必要に応じて係合離脱する構造となっている。この構造についても後述する。
支持台27は、円盤形に形成されており、台中心を回転軸として旋回自在となっている。上記したように、この支持台27は、複数のバスケット段積体33(図例では10本)を周方向に並べて保持可能な大きさで形成されている。
図7に示すように、支持台27には、バスケット段積体33を保持する全ての位置に対応して、各バスケット段積体33において最下位となるバスケット10をガタツキの無い嵌め入れ状態にする嵌合孔49が上下貫通して設けられている。
この嵌合孔49にバスケット段積体33(最下位のバスケット10)を嵌め入れても、最下位のバスケット10の下部フランジ21が支持台27の上面に係合することで、バスケット段積体33の断積み状態は安定する。また、この嵌合孔49に各対応するようにして、その上方に炉内カセット50が立設されている。
これら炉内カセット50は円筒形に形成されたもので、上部及び下部が開放されている。各炉内カセット50には、個々のバスケット段積体33を収容した状態で、当該バスケット段積体33の外周部に適度なギャップを保持させつつ、そのまわりを個別に包囲するようになっている。
また、各炉内カセット50にはその下端部で横向きの連通口51が設けられている。この連通口51は、バスケット10を横入れできる大きさに開口形成されている。またこの連通口51は、支持台27に対してその台中心(旋回の中心)を背に向けて径方向外方を向くような配置で形成されている。
そのため、支持台27が旋回して個々の炉内カセット50を炉本体2のバスケット挿入口36と合致させるように停止したとき、連通口51とバスケット挿入口36とが正対するような配置となる。
それぞれの炉内カセット50に対して上記した側部シャッター45が設けられている。この側部シャッター45は上下動自在となっており、最も下降した状態で連通口51を閉鎖し、上方へ摺動することで連通口51を開放させるものである。
この側部シャッター45を平面視したときの断面形状は、炉内カセット50の外周面に沿った円弧状を呈しており、上方へ摺動したとき(連通口51を開放させているとき)には、炉内カセット50の外周面に張り付くような状態となる。そのため、側部シャッター45が下方へ摺動したとき(連通口51を閉鎖したとき)は、閉鎖性に優れ、連通口51を介した熱気の流通(炉内カセット50の内部から外方への散逸)を可及的に防止できるようになっている。
また、この側部シャッター45には、その外周面に開閉用突起55が設けられている。この開閉用突起55は、正面視した状態で水平方向に貫通する溝部を形成させるようになったもので、この溝部の内部が炉本体2のバスケット挿入口36と対向する配置となる。この開閉用突起55は、炉本体2に設けられた上記の第1シャッター駆動機構40が、バスケット挿入口36に合致している側部シャッター45を上下動させる(連通口51を開閉させる)ときの係合部分とされる。
すなわち、図1に示したように、第1シャッター駆動機構40に採用された流体圧シリンダー40aには、伸縮ロッドの先端部に、炉本体2のバスケット挿入口36内へ向けて突出する係合片56が設けられている。支持台27が旋回して各炉内カセット50の連通口51(側部シャッター45)が炉本体2のバスケット挿入口36と合致したとき、側部シャッター45の開閉用突起55による溝部内に、第1シャッター駆動機構40の係合片56がうまく噛み合うようになっているのである。
旋回機構28は支持台27を一方向に旋回させるもので、炉本体2のバスケット挿入口36及びバスケット取出口37に対して、各炉内カセット50(バスケット段積体33)が入れ替わりで合致して停止するように、支持台27に間欠的な回動と停止とを交互に行わせる。
この旋回機構28は、支持台27を所定高さに保持するのを兼ねた旋回基部60を有し、また支持台27に旋回用動力を伝える駆動部61を有している。駆動部61はギヤードモータ、電磁ブレーキ付きモータ等であり、間欠的に回動と停止とを交互に繰り返す動作性と、停止精度に優れたものを採用するのが好適である。駆動部61から支持台27への回転伝達には歯車伝動62などを採用すればよい。
[加熱装置]
加熱装置3は、オイルやガス、石油燃焼式のバーナーにより炉本体2内を加熱昇温させるようになっている。この加熱装置3は、例えば、炉本体2の上部に、その周方向に沿って複数台設けることができる(図1参照)。この加熱装置3で発生される熱風は、炉本体2内を縦方向に循環し、途中、支持台27上の炉内カセット50内(即ち、バスケット段積体33)へ吹き付けられることになる。
[バスケット昇降機構]
図1に示すように、バスケット昇降機構4は、炉本体2に収容されたバスケット段積体33のうち、バスケット挿入口36に合致して停止しているバスケット段積体33を昇降可能にするものである。
バスケット昇降機構4の具体構造は特に限定されるものではなく、本実施形態では、炉本体2の炉床32を上下貫通する状態で設けられた伸縮機構65と、この伸縮機構65を駆動させる電動モータ等の伸縮駆動部66とを有したものを採用している。伸縮機構65は、ボールネジ等のスクリュウネジ機構やラックとピニオンギヤとの組み合わせによる歯車機構などであって、伸縮駆動部66からの駆動を得て縦方向に伸縮動作をする。
従って、伸縮駆動部66を作動させ、伸縮機構65を伸長動作させると、その上端部が上昇してバスケット段積体33の下端を押し上げるようになり、バスケット段積体33が全体として上昇する。そのため、炉本体2のバスケット挿入口36よりも高いレベルまでバスケット段積体33の最下端を上昇させることができる。またこのとき、炉本体2のバスケット取出口37へ向けてバスケット段積体33の最上端を近接させることができる。
なお、バスケット昇降機構4には、例えば流体圧シリンダーなどを採用することも可能である。
[バスケット保持機構]
バスケット保持機構5は、バスケット昇降機構4によって炉本体2内のバスケット段積体33が所定高さに上昇されたときに、このバスケット段積体33の最下部のバスケット10に対し、図8に示すようなバスケットホルダー70を係合させたり、離脱させたりするものである。
バスケットホルダー70は、左右一対の差込アーム73と、これら差込アーム73をバスケット10(周壁10a)の外径より若干広い間隔で保持させるアーム支持台74とを有している。差込アーム73の上下方向寸法は、バスケット10に設けられた上部フランジ20と下部フランジ21との上下間距離よりも小さく形成されており、これら上下のフランジ20,21の相互間へ差し込むような状態で、バスケット10の周壁10aを挟持することができる。
すなわち、このバスケット保持機構5のバスケットホルダー70を、バスケット段積体33の最下部のバスケット10へ係合させれば、その後、バスケット昇降機構4を下降させてもバスケット段積体33の上昇後の所定高さは維持される。
バスケットホルダー70は、常態では炉本体2の外部にて待機しており、必要に応じて進退駆動部71(以下、説明の便宜上、「上部進退駆動部71」と言う)の駆動を受け、ガイドレール(図示略)に誘導されつつ水平移動するようになっている。この水平移動に伴い、バスケットホルダー70は炉本体2内へ向けて進入し、その後、退出することができる構造である。
上部進退駆動部71の具体構造は特に限定されるものではなく、本実施形態では流体圧シリンダ71aを採用したものを示してある。アーム支持台74には、上部進退駆動部71(流体圧シリンダ71aのロッド端)と連結するためのブラケット75が設けられている。
[バスケット挿入機構]
バスケット挿入機構6は、炉本体2内で上記バスケット保持機構5により所定高さに保持されたバスケット段積体33に対し、その下方へ向けて新たなバスケット10を横入れさせるものである。
図9に示すように、このバスケット挿入機構6は、スライドフォーク77と、このスライドフォーク77を進退させるための進退駆動部78(以下、説明の便宜上、「下部進退駆動部78」と言う)とを有している。また図10に示すように、補助的に、バスケット搬送路12の搬送終端部12bに設けられたバスケット浮上装置79を有している。
図1及び図2に示すように、このバスケット挿入機構6(スライドフォーク77及び下部進退駆動部78)は、バスケット保持機構5の下部に重なるようにして設けられている。
スライドフォーク77は板状に形成されており、その先端部には、バスケット10の周壁10aに沿った円弧状で且つ平面視U字状に凹んだ抱き爪81が形成されている。この抱き爪81により、バスケット10の周壁10aに係合しつつ上部フランジ20を支承して、バスケット10をすくい上げるようにする。
このスライドフォーク77も、常態では炉本体2の外部にて待機しており、必要に応じて下部進退駆動部78の駆動を受け、ガイドレール(図示略)に誘導されつつ水平移動するようになっている。この水平移動に伴い、スライドフォーク77は炉本体2内へ向けて進入し、その後、退出する構造となっている。
下部進退駆動部78についてもその具体構造は特に限定されるものではなく、本実施形態ではチェーン等の巻掛け伝動部材82をモータ駆動させる構造としたものを示してある。
バスケット浮上装置79(図10)は、バスケット搬送路12の搬送終端部12bで待機するバスケット10を路面上方へ浮上させ、スライドフォーク77によるバスケット10のすくい上げを容易にさせるためのものである。本実施形態では、バスケット搬送路12の少なくとも搬送終端部12bをローラコンベアとしておき、ローラ間から起立板状をした2体の浮上床85を上下動させる構造としてある。
浮上床85によってバスケット10を浮上させた後、スライドフォーク77がバスケット10をすくい上げると、次にスライドフォーク77が炉本体2へ向けて進入動作を開始する前に、浮上床85は下降するようになっている。浮上床85を上下動させる駆動源には流体圧シリンダー86を採用した。
なお、バスケット搬送路12の搬送終端部12bには、バスケット10を定位置で停止できるように、バスケット10の周壁10aに当接して当て止めするためのストッパ87を設けてある。このストッパ87は、バスケット10が搬送終端部12b上に載っているときも、バスケット浮上装置79で浮上されたときも、バスケット10の上部フランジ20及び下部フランジ21と接触しない高さで設けられている。
[バスケット取出機構]
図3に示すように、バスケット取出機構7は、上記したバスケット昇降機構4が炉本体2内のバスケット段積体33を上昇させたとき、このバスケット段積体33の最上部のバスケット10を炉本体2のバスケット取出口37から取り出すようになっている。
バスケット取出機構7の具体構造は特に限定されるものではなく、本実施形態では、バスケット10を把持したり解放したりできるハンドリング部90と、このハンドリング部90を上下動させる昇降部91と、ハンドリング部90を炉本体2の上部とその外部側方との間でスライドさせる横移動部92とを有したものとした。
ハンドリング部90は、一対のハンド93を有し、これらを把持駆動部94によって相互近接離反にさせたものである。ハンド93は、バスケット10の両側から上部フランジ20の下面に係合するようになっている。把持駆動部94は、流体圧シリンダー又はモータ駆動によるものとしてある。
横移動部92は、炉本体2の上部で径方向外方へ張り出すように設けられたガイドレール95に沿って、移動台96を移動可能にしたもので、この移動台96上に上記したハンドリング部90が搭載されている。移動台96の移動駆動には、流体圧シリンダーをはじめ、チェーン等の巻掛け駆動、送りネジ機構、ラックとピニオンギヤなどの歯車機構などを採用すればよい。
[バスケット受け渡し機構]
図3及び図11に示すように、バスケット受け渡し機構8は、上記バスケット取出機構7により炉本体2の外方へと取り出されたバスケット10を、バスケット搬送路12の搬送始端部12aへ向けて下降させるようになっている。
このバスケット受け渡し機構8は、バスケット取出機構7のハンドリング部90からバスケット10を受け取る上昇位置と、バスケット搬送路12の搬送始端部12aに対してその上流側となる隣接位置に面一に並ぶ下降位置との間を昇降する昇降台100と、この昇降台100を上下駆動させる昇降機構101とを有している。
本実施形態において、昇降台100は搬送距離の短い駆動ローラコンベアによって形成してある。ローラは駆動制御が可能とされており、下降位置では、バスケット搬送路12の搬送始端部12aへ向けてバスケット10を送り出すことができるようになっている。
昇降機構101の具体構造は特に限定されるものではなく、本実施形態では、ガイドレール102によって昇降台100の上下動を誘導しつつ、チェーン等の巻掛け駆動機構103をモータ104で駆動する構造としてある。
[動作]
このような構成を具備するベーキング装置1においてその動作状況を説明する。いま、図1に示したように、炉本体2のバスケット挿入口36を挟んで、炉内では1本の炉内カセット50が正対し、また炉外ではバスケット搬送路12の搬送終端部12bに一つのバスケット10が正対した状態で、支持台27が旋回を停止しているとする。また加熱装置3は常に炉本体2内を加熱状態にしているとする。
まず、図12に示すように、バスケット昇降機構4が伸縮機構65を上昇させ、バスケット挿入口36に正対する炉内カセット50内のバスケット段積体33に対し、この伸縮機構65の上端部を当接させ、更に上昇させる。これにより、バスケット段積体33が全体として持ち上げられ、その最下端は、炉本体2のバスケット挿入口36内を上昇すると共に、バスケット段積体33の最上端が炉本体2のバスケット取出口37に近接するようになる。
またこれと先行、後行又は並行して、炉本体2に設けられた第2シャッター駆動機構42が上部シャッター41を開動させ、バスケット取出口37を開放状態にする。
次に、図13に示すように、バスケット取出機構7が作動し、炉本体2のバスケット取出口37内へハンドリング部90を下降させてバスケット段積体33の最上部のバスケット10を持ち上げるようにする。このバスケット10内に収容された被処理物品は、ベーキング処理が終了しているものである。
図14に示すように、バスケット取出機構7は、横移動部92によって移動台96と共にハンドリング部90を炉本体2の外方へ横移動させ、ここで待機するバスケット受け渡し機構8の昇降台100へバスケット10を送り渡す。
そして図15に示すように、次にバスケット受け渡し機構8が昇降機構101(図11参照)によって昇降台100を下降させる。昇降台100がバスケット搬送路12の搬送始端部12aに対する上流位置にて、互いの上面を面一にするようになったところで、昇降台100の下降は停止される。そしてこの昇降台100のローラが駆動され、昇降台100上のバスケット10が搬送始端部12a側へ送り出される。
以後、搬送始端部12a側へ送り出されたバスケット10は、図2に示すように、次工程(例えば色づけ工程)向けの入れ替え装置18までバスケット搬送路12で搬送される。この入れ替え装置18にてバスケット10内の被処理物品が次工程用バレル(図示略)へ取り出されると、空とされたバスケット10は、バスケット搬送路12で更に搬送される。そして、前工程(例えばメッキ工程)からの入れ替え装置16にて、再び被処理物品が投入され、搬送終端部12bへと搬送されることになる。
この間、バスケット取出機構7及びバスケット受け渡し機構8は、それぞれ復帰動作をする。また炉本体2の第2シャッター駆動機構42も上部シャッター41を閉動させ、バスケット取出口37を閉鎖状態にする。
一方、上記したようにバスケット昇降機構4の作動により、バスケット挿入口36に正対する炉内カセット50内のバスケット段積体33が所定高さに上昇された段階(図12参照)となったとき、図16に示すように、炉本体2に設けられた第1シャッター駆動機構40が作動し、この炉内カセット50の側部シャッター45を開動させる。
側部シャッター45の開放後は、バスケット昇降機構4とバスケット保持機構5、更にバスケット挿入機構6が互いに共同して作動を開始する。これら各機構4,5,6の作動には一連の作動順が決められている。
すなわち、まずバスケット保持機構5がバスケットホルダー70(図8参照)を炉本体2のバスケット挿入口36内へ進入させるところから始まる。バスケットホルダー70がバスケット挿入口36を通過し、炉内カセット50の連通口51内へ入ることで、左右一対の差込アーム73がバスケット段積体33の最下部のバスケット10に対してその周壁10aを挟持する状態となる。ここでバスケット昇降機構4は、一旦、伸縮機構65を下降させるが、バスケット段積体33の上昇後の所定高さは維持されることになる。
次に、バスケット挿入機構6に補助的に設けられたバスケット浮上装置79がバスケット搬送路12の搬送終端部12bで待機するバスケット10を路面上方へ浮上させる。この状態で、図17に示すように、バスケット挿入機構6は下部進退駆動部78(図9参照)でスライドフォーク77を進出させ、バスケット浮上装置79によって浮き上げ保持されたバスケット10をスライドフォーク77ですくい上げながら、これをバスケット段積体33の下方へ向けて横入れさせる。
スライドフォーク77によって横入れされたバスケット10が、炉内カセット50内のバスケット段積体33の真下に達した時点で、バスケット昇降機構4が伸縮機構65を上昇させる。バスケット昇降機構4は、スライドフォーク77に保持されたバスケット10の下面に伸縮機構65の上端部が当接した後、更に僅かだけ、伸縮機構65を上昇させるようにする。
これによりバスケット10は、スライドフォーク77による支持を解消された状態(要するにスライドフォーク77から伸縮機構65側へ乗り移った状態)となる。そこでバスケット挿入機構6はスライドフォーク77を炉本体2から退出させる。
次に、バスケット昇降機構4は再び伸縮機構65を上昇させる。バスケット昇降機構4は、バスケット保持機構5のバスケットホルダー70によって保持されたバスケット段積体33の最下部のバスケット10に対し、伸縮機構65で保持したバスケット10が重なり、荷重を支えるような段積み状態になるまで、伸縮機構65を上昇させる。またバスケット昇降機構4は、この後も更に僅かだけ、伸縮機構65を上昇させるようにする。
これによりバスケット段積体33は、バスケットホルダー70による保持を解消された状態(要するにバスケットホルダー70から、新規追加のバスケット10を介して伸縮機構65側へ乗り移った状態)となる。そこでバスケット保持機構5はバスケットホルダー70を炉本体2から退出させる。
この段階で、バスケット昇降機構4は伸縮機構65を完全に下位置まで下降させる。これにより、伸縮機構65上で保持されていたバスケット段積体33は、炉本体2の支持台27に設けられた嵌合孔49へ嵌め込み支持された状態になる。
またこれと並行して、炉本体2に設けられた第1シャッター駆動機構40が作動し、この炉内カセット50の側部シャッター45を閉動させる。これにより、炉内カセット50の連通口51からの熱の散逸を防止できるので、熱損失を最小限に抑えることができ、熱効率の向上、ひいてはランニングコストの低廉化に寄与するものである。
上記した一連の動作を1サイクルとして、以後、上記の動きが繰り返される。
なお、炉内カセット50内で段積み状態とされたバスケット段積体33において、各バスケット10内にはスペーサ部材22で確保された通気隙間23が設けられているので、バスケット10内へは十分に熱風が入り込み、バスケット10内の被処理物品に高品質且つ均一なベーキング処理が行える。
[その他]
ところで、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
例えば、バスケット10の形状(特に平面視形状等)や大きさ(容量)、材質、通気性を持たせるための構造などは適宜変更可能である。スペーサ部材22は上部フランジ20の上面に設けることも可能である。また上部フランジ20又は下部フランジ21の一方を省略することも可能である。
炉本体2のバスケット挿入口36やバスケット取出口37は、エアーカーテンにより熱遮断させる構成としてもよい。
図2のA−A線断面図である。 本発明に係るベーキング装置の一実施形態を示した平面図である。 図2のB−B線断面図である。 バスケットの側面図である。 バスケット段積体の側面図である。 バスケットの底面図である。 炉本体に設けられる支持台及び炉内カセットの斜視図である。 バスケット保持機構の斜視図である。 バスケット挿入機構の斜視図である。 バスケット浮上装置の正面図である。 バスケット受け渡し装置の斜視図である。 本発明に係るベーキング装置の動作状況を説明した側断面図(図1と同じ断面位置とした図)である。 本発明に係るベーキング装置の動作状況を説明した側断面図(図3と同じ断面位置とした図)である。 本発明に係るベーキング装置の動作状況を説明した側断面図(図3と同じ断面位置とした図)である。 本発明に係るベーキング装置の動作状況を説明した側断面図(図3と同じ断面位置とした図)である。 本発明に係るベーキング装置の動作状況を説明した側断面図(図1と同じ断面位置とした図)である。 本発明に係るベーキング装置の動作状況を説明した側断面図(図1と同じ断面位置とした図)である。
符号の説明
1 ベーキング装置
2 炉本体
3 加熱装置
4 バスケット昇降機構
5 バスケット保持機構
6 バスケット挿入機構
7 バスケット取出機構
8 バスケット受け渡し機構
10 バスケット
12 バスケット搬送路
12b 搬送終端部
12a 搬送始端部
20 上部フランジ
21 下部フランジ
22 スペーサ部材
23 通気隙間
27 支持台
28 旋回機構
30 炉壁
31 天井部
33 バスケット段積体
36 バスケット挿入口
37 バスケット取出口
40 側部シャッターのシャッター駆動機構(第1シャッター駆動機構)
41 上部シャッター
42 上部シャッター用のシャッター駆動機構(第2シャッター駆動機構)
45 側部シャッター
50 炉内カセット
51 連通口
70 バスケットホルダー

Claims (7)

  1. 被処理物品を収容する通気性バスケット(10)と、
    このバスケット(10)が複数段積みされて成るバスケット段積体(33)を炉壁(30)及びこの炉壁(30)上部を閉鎖する天井部(31)で囲って且つ炉壁(30)には少なくとも一つのバスケット(10)を横入れ可能にするバスケット挿入口(36)が設けられ天井部(31)にはバスケット(10)を上方へと抜き取り可能にするバスケット取出口(37)が設けられた炉本体(2)と、
    この炉本体(2)内を加熱昇温させる加熱装置(3)と、
    この炉本体(2)内に収容されたバスケット段積体(33)を昇降可能にするバスケット昇降機構(4)と、
    このバスケット昇降機構(4)によって上昇されたバスケット段積体(33)の最下部のバスケット(10)に対して当該バスケット(10)を保持可能にするバスケットホルダー(70)を水平移動に伴って係合離脱させるバスケット保持機構(5)と、
    このバスケット保持機構(5)によって保持されたバスケット段積体(33)の下方へ向けて炉本体(2)のバスケット挿入口(36)から新たなバスケット(10)を横入れさせるバスケット挿入機構(6)と、
    上記バスケット昇降機構(4)によって上昇されたバスケット段積体(33)の最上部のバスケット(10)を炉本体(2)のバスケット取出口(37)から取り出すバスケット取出機構(7)と、
    を有していることを特徴とするベーキング装置。
  2. 前記炉本体(2)には、前記バスケット取出機構(7)がバスケット(10)を取り出す動作に合わせてバスケット取出口(37)を開閉しそれ以外では閉止状態を維持するための上部シャッター(41)及びそれ用のシャッター駆動機構(42)が設けられていることを特徴とする請求項1記載のベーキング装置。
  3. 前記炉本体(2)は、複数のバスケット段積体(33)を周方向に並べて保持可能にする支持台(27)と、バスケット挿入口(36)及びバスケット取出口(37)に対して各バスケット段積体(33)が入れ替わりで合致するように上記支持台(27)を旋回可能にする旋回機構(28)とが設けられ、上記支持台(27)まわりを取り囲む状態で炉壁(30)が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のベーキング装置。
  4. 前記支持台(27)には、各バスケット段積体(33)のまわりを個別に包囲する炉内カセット(50)がバスケット段積体(33)の収容数に相当させて設けられており、これら各炉内カセット(50)には支持台(27)の旋回によって炉本体(2)のバスケット挿入口(36)と合致可能となる連通口(51)が設けられていると共に、この連通口(51)を開閉自在とする側部シャッター(45)が設けられていることを特徴とする請求項3記載のベーキング装置。
  5. 前記炉本体(2)には、バスケット挿入口(36)と合致する炉内カセット(50)の側部シャッター(45)を前記バスケット保持機構(5)及びバスケット挿入機構(6)がバスケット(10)を横入れする動作に合わせて開閉させるシャッター駆動機構(40)が設けられていることを特徴とする請求項4記載のベーキング装置。
  6. 前記炉本体(2)に対し、炉壁(30)の外側を略一周する状態でバスケット搬送路(12)が設けられており、このバスケット搬送路(12)の搬送終端部(12b)がバスケット挿入口(36)に対応して設けられていると共にこの搬送終端部(12b)に隣接する位置に搬送始端部(12a)が設けられて、この搬送始端部(12a)へ向けて前記バスケット取出機構(7)により取り出されたバスケット(10)を下降させるバスケット受け渡し機構(8)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のベーキング装置。
  7. 前記バスケット(10)には、段積み時に上位側とされるバスケット(10)を支持する上部フランジ(20)と、段積み時に下位側とされるバスケット(10)に載置させる下部フランジ(21)とが、それぞれ径方向外方へ張り出した状態で設けられており、これら上部フランジ(20)の上面又は下部フランジ(21)の下面の少なくとも一方に、互いの重なり間に通気隙間(23)を保持させるスペーサ部材(22)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のベーキング装置。
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