JP5308756B2 - ベーキング装置 - Google Patents
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Description
本出願人は、嘗て、炉本体内で旋回棚を間欠回動させながら、旋回棚の周方向に設けられた棚部を順々に炉本体の開口部に正対して停止させる構成のベーキング装置を開発し、特許出願した(特許文献1参照)。
この先願に係るベーキング装置は、それまでの方式(例えば、炉本体内に上下多段のターンテーブルを2基並設してそれらの間にバスケット搬送用のローラコンベアを螺旋状に巻き付けた方式(特許文献2参照)や、直線型炉本体に対してバスケットを多数段に直積みさせた状態で搬送させる方式(特許文献3参照))に比べ、炉内温度のムラを解消し、被処理物品に対して高品質且つ均一な処理ができる点で優れたものであった。また、装置としての大型化及び複雑化を防止して、設置の容易化及び低廉化を可能にする利点も有していた。
炉内温度を一定に保持させる意味もあって、比較的強力な加熱手段を採用するか、或いは加熱手段の運転時間を長くしなければならず、これらのことが処理能率をより一層高めようとしたり、ランニングコストをより一層低廉に抑えようとしたりするうえでのネックとなっていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、被処理物品に対して高品質且つ均一なベーキング処理を可能にし且つ装置としての大型化及び複雑化を防止しつつも、その処理能力を可及的に高め、またランニングコストの低廉化も可及的に推し進めることができるようにしたベーキング装置を提供することを目的とする。
即ち、本発明に係るベーキング装置は、被処理物品を収容する通気性バスケットと、このバスケットが複数段積みされて成るバスケット段積体を炉壁及びこの炉壁上部を閉鎖する天井部で囲って且つ炉壁には少なくとも一つのバスケットを横入れ可能にするバスケット挿入口が設けられ天井部にはバスケットを上方へと抜き取り可能にするバスケット取出口が設けられた炉本体と、この炉本体内を加熱昇温させる加熱装置と、この炉本体内に収容されたバスケット段積体を昇降可能にするバスケット昇降機構と、このバスケット昇降機構によって上昇されたバスケット段積体の最下部のバスケットに対して当該バスケットを保持可能にするバスケットホルダーを水平移動に伴って係合離脱させるバスケット保持機構と、このバスケット保持機構によって保持されたバスケット段積体の下方へ向けて炉本体のバスケット挿入口から新たなバスケットを横入れさせるバスケット挿入機構と、上記バスケット昇降機構によって上昇されたバスケット段積体の最上部のバスケットを炉本体のバスケット取出口から取り出すバスケット取出機構とを有している。
炉本体には、バスケット取出機構がバスケットを取り出す動作に合わせてバスケット取出口を開閉しそれ以外では閉止状態を維持するための上部シャッター及びそれ用のシャッター駆動機構を設けるのが好適である。
炉本体は、複数のバスケット段積体を周方向に並べて保持可能にする支持台と、バスケット挿入口及びバスケット取出口に対して各バスケット段積体が入れ替わりで合致するように上記支持台を旋回可能にする旋回機構とが設けられ、上記支持台まわりを取り囲む状態で炉壁が設けられた構成とするのが好適である。
支持台には、各バスケット段積体のまわりを個別に包囲する炉内カセットがバスケット段積体の収容数に相当させて設けられており、これら各炉内カセットには支持台の旋回によって炉本体のバスケット挿入口と合致可能となる連通口が設けられていると共に、この連通口を開閉自在とする側部シャッターが設けられたものとするのが好適である。
炉本体には、バスケット挿入口と合致する炉内カセットの側部シャッターをバスケット保持機構及びバスケット挿入機構がバスケットを横入れする動作に合わせて開閉させるシャッター駆動機構が設けられたものとするのが好適である。
炉本体に対し、炉壁の外側を略一周する状態でバスケット搬送路が設けられており、このバスケット搬送路の搬送終端部がバスケット挿入口に対応して設けられていると共にこの搬送終端部に隣接する位置に搬送始端部が設けられて、この搬送始端部へ向けてバスケット取出機構により取り出されたバスケットを下降させるバスケット受け渡し機構が設けられたものとしてもよい。
バスケットには、段積み時に上位側とされるバスケットを支持する上部フランジと、段積み時に下位側とされるバスケットに載置させる下部フランジとが、それぞれ径方向外方へ張り出した状態で設けられており、これら上部フランジの上面又は下部フランジの下面の少なくとも一方に、互いの重なり間に通気隙間を保持させるスペーサ部材が設けられたものとするのがよい。
[全体構成]
図1乃至図17は、本発明に係るベーキング装置1の一実施形態を示している。図1乃至図3に示すように、このベーキング装置1は炉本体2を核として構成されたものであり、この炉本体2に対して加熱装置3、バスケット昇降機構4、バスケット保持機構5、バスケット挿入機構6、バスケット取出機構7及びバスケット受け渡し機構8が設けられたものとなっている。
本実施形態において、炉本体2のまわりには、その外側を略一周する状態でバスケット搬送路12が設けられており、バスケット10は、このバスケット搬送路12に沿って、炉本体2まわりを周回移動しながら炉本体2内へ入ったり出たりを繰り返すように構成されている。
但し、このバスケット搬送路12は、炉本体2の外側を完全に一周するものではなく、周方向の1箇所に搬送の途切れる部分が設けられている。この途切れ部分で、炉本体2に対してバスケット10が入ったり出たりするようになっていて、ここにバスケット搬送路12の搬送始端部12aと搬送終端部12bとが設けられている。
このベーキング装置1は、例えば、亜鉛めっき等のメッキ工程とクロム処理等の色づけ工程との間に設置される。メッキ工程や色づけ工程では、それぞれの工程で好適に使用するバレル(メッキ用バレルや色づけ用バレル)に被処理物品を収容させるのが一般的である。
[バスケット]
図4乃至図6に示すように、バスケット10は、周壁10a及び底面10bに通気性を有したもので、パンチングメタルなどの耐熱性のある金属製多孔板により形成されている。このバスケット10には、周壁10aの上端に上部フランジ20が径方向外方へ張り出した状態で設けられ、また周壁10aの下端より少し上となる部分に下部フランジ21が径方向外方へ張り出した状態で設けられている。また周壁10aには、下部フランジ21より下となる部分に対して下窄みとなるテーパが付されており、バスケット10を段積みし易くなっている。
通気隙間23は、バスケット10内に熱風が入り込むようにするためのものである。なお、バスケット10の周壁10aが、下部フランジ21より下の部分で下窄みのテーパとなっているため、これにより通気隙間23からは一層、バスケット10の内方へ向けて熱風が入り込み易くなっている。
[炉本体]
図1及び図2に示すように、炉本体2は、支持台27と旋回機構28とを有し、支持台27まわりを取り囲む状態で炉壁30が設けられ、この炉壁30上部を閉鎖する状態で天井部31が設けられている。また支持台27の下方で、旋回機構28との干渉を避けながら炉壁30の下部を閉鎖するような状態で炉床32が設けられている。
図例では、1本のバスケット段積体33あたり14個のバスケット10が段積みされたものとしてあり、また支持台27上には10本のバスケット段積体33が保持されるものとしてある。結果として、炉本体2内には合計100個のバスケット10が収容可能である。
これらバスケット挿入口36とバスケット取出口37とは、支持台27上の一つのバスケット段積体33に対して同時に対応可能となる位置関係で配置されている(即ち、鉛直方向で一致する配置となっている)。また、これらバスケット挿入口36及びバスケット取出口37は、上記したバスケット搬送路12(図2参照)の途切れ部分(搬送終端部12bの設けられた部分)に対応するように配置されている。
上部シャッター41は、バスケット取出口37を開放状態と閉止状態とに開閉するものである。第2シャッター駆動機構42は、バスケット取出機構7(詳細は後述する)がバスケット10を取り出す動作に合わせて上部シャッター41に開閉動作を行わせ、それ以外(バスケット取出機構7が非動作時)では閉止状態を維持させるようにする。
第1シャッター駆動機構40については、炉本体2の炉内に設けられる側部シャッター45に、必要に応じて開閉動作を行わせるためのものである。側部シャッター45は支持台27の外周部に沿って複数設けられているものであるが、その詳細については支持台27の説明に併せて後述する。
支持台27は、円盤形に形成されており、台中心を回転軸として旋回自在となっている。上記したように、この支持台27は、複数のバスケット段積体33(図例では10本)を周方向に並べて保持可能な大きさで形成されている。
この嵌合孔49にバスケット段積体33(最下位のバスケット10)を嵌め入れても、最下位のバスケット10の下部フランジ21が支持台27の上面に係合することで、バスケット段積体33の断積み状態は安定する。また、この嵌合孔49に各対応するようにして、その上方に炉内カセット50が立設されている。
また、各炉内カセット50にはその下端部で横向きの連通口51が設けられている。この連通口51は、バスケット10を横入れできる大きさに開口形成されている。またこの連通口51は、支持台27に対してその台中心(旋回の中心)を背に向けて径方向外方を向くような配置で形成されている。
それぞれの炉内カセット50に対して上記した側部シャッター45が設けられている。この側部シャッター45は上下動自在となっており、最も下降した状態で連通口51を閉鎖し、上方へ摺動することで連通口51を開放させるものである。
この側部シャッター45を平面視したときの断面形状は、炉内カセット50の外周面に沿った円弧状を呈しており、上方へ摺動したとき(連通口51を開放させているとき)には、炉内カセット50の外周面に張り付くような状態となる。そのため、側部シャッター45が下方へ摺動したとき(連通口51を閉鎖したとき)は、閉鎖性に優れ、連通口51を介した熱気の流通(炉内カセット50の内部から外方への散逸)を可及的に防止できるようになっている。
すなわち、図1に示したように、第1シャッター駆動機構40に採用された流体圧シリンダー40aには、伸縮ロッドの先端部に、炉本体2のバスケット挿入口36内へ向けて突出する係合片56が設けられている。支持台27が旋回して各炉内カセット50の連通口51(側部シャッター45)が炉本体2のバスケット挿入口36と合致したとき、側部シャッター45の開閉用突起55による溝部内に、第1シャッター駆動機構40の係合片56がうまく噛み合うようになっているのである。
この旋回機構28は、支持台27を所定高さに保持するのを兼ねた旋回基部60を有し、また支持台27に旋回用動力を伝える駆動部61を有している。駆動部61はギヤードモータ、電磁ブレーキ付きモータ等であり、間欠的に回動と停止とを交互に繰り返す動作性と、停止精度に優れたものを採用するのが好適である。駆動部61から支持台27への回転伝達には歯車伝動62などを採用すればよい。
[加熱装置]
加熱装置3は、オイルやガス、石油燃焼式のバーナーにより炉本体2内を加熱昇温させるようになっている。この加熱装置3は、例えば、炉本体2の上部に、その周方向に沿って複数台設けることができる(図1参照)。この加熱装置3で発生される熱風は、炉本体2内を縦方向に循環し、途中、支持台27上の炉内カセット50内(即ち、バスケット段積体33)へ吹き付けられることになる。
[バスケット昇降機構]
図1に示すように、バスケット昇降機構4は、炉本体2に収容されたバスケット段積体33のうち、バスケット挿入口36に合致して停止しているバスケット段積体33を昇降可能にするものである。
従って、伸縮駆動部66を作動させ、伸縮機構65を伸長動作させると、その上端部が上昇してバスケット段積体33の下端を押し上げるようになり、バスケット段積体33が全体として上昇する。そのため、炉本体2のバスケット挿入口36よりも高いレベルまでバスケット段積体33の最下端を上昇させることができる。またこのとき、炉本体2のバスケット取出口37へ向けてバスケット段積体33の最上端を近接させることができる。
[バスケット保持機構]
バスケット保持機構5は、バスケット昇降機構4によって炉本体2内のバスケット段積体33が所定高さに上昇されたときに、このバスケット段積体33の最下部のバスケット10に対し、図8に示すようなバスケットホルダー70を係合させたり、離脱させたりするものである。
すなわち、このバスケット保持機構5のバスケットホルダー70を、バスケット段積体33の最下部のバスケット10へ係合させれば、その後、バスケット昇降機構4を下降させてもバスケット段積体33の上昇後の所定高さは維持される。
上部進退駆動部71の具体構造は特に限定されるものではなく、本実施形態では流体圧シリンダ71aを採用したものを示してある。アーム支持台74には、上部進退駆動部71(流体圧シリンダ71aのロッド端)と連結するためのブラケット75が設けられている。
[バスケット挿入機構]
バスケット挿入機構6は、炉本体2内で上記バスケット保持機構5により所定高さに保持されたバスケット段積体33に対し、その下方へ向けて新たなバスケット10を横入れさせるものである。
図1及び図2に示すように、このバスケット挿入機構6(スライドフォーク77及び下部進退駆動部78)は、バスケット保持機構5の下部に重なるようにして設けられている。
このスライドフォーク77も、常態では炉本体2の外部にて待機しており、必要に応じて下部進退駆動部78の駆動を受け、ガイドレール(図示略)に誘導されつつ水平移動するようになっている。この水平移動に伴い、スライドフォーク77は炉本体2内へ向けて進入し、その後、退出する構造となっている。
バスケット浮上装置79(図10)は、バスケット搬送路12の搬送終端部12bで待機するバスケット10を路面上方へ浮上させ、スライドフォーク77によるバスケット10のすくい上げを容易にさせるためのものである。本実施形態では、バスケット搬送路12の少なくとも搬送終端部12bをローラコンベアとしておき、ローラ間から起立板状をした2体の浮上床85を上下動させる構造としてある。
なお、バスケット搬送路12の搬送終端部12bには、バスケット10を定位置で停止できるように、バスケット10の周壁10aに当接して当て止めするためのストッパ87を設けてある。このストッパ87は、バスケット10が搬送終端部12b上に載っているときも、バスケット浮上装置79で浮上されたときも、バスケット10の上部フランジ20及び下部フランジ21と接触しない高さで設けられている。
[バスケット取出機構]
図3に示すように、バスケット取出機構7は、上記したバスケット昇降機構4が炉本体2内のバスケット段積体33を上昇させたとき、このバスケット段積体33の最上部のバスケット10を炉本体2のバスケット取出口37から取り出すようになっている。
ハンドリング部90は、一対のハンド93を有し、これらを把持駆動部94によって相互近接離反にさせたものである。ハンド93は、バスケット10の両側から上部フランジ20の下面に係合するようになっている。把持駆動部94は、流体圧シリンダー又はモータ駆動によるものとしてある。
[バスケット受け渡し機構]
図3及び図11に示すように、バスケット受け渡し機構8は、上記バスケット取出機構7により炉本体2の外方へと取り出されたバスケット10を、バスケット搬送路12の搬送始端部12aへ向けて下降させるようになっている。
本実施形態において、昇降台100は搬送距離の短い駆動ローラコンベアによって形成してある。ローラは駆動制御が可能とされており、下降位置では、バスケット搬送路12の搬送始端部12aへ向けてバスケット10を送り出すことができるようになっている。
[動作]
このような構成を具備するベーキング装置1においてその動作状況を説明する。いま、図1に示したように、炉本体2のバスケット挿入口36を挟んで、炉内では1本の炉内カセット50が正対し、また炉外ではバスケット搬送路12の搬送終端部12bに一つのバスケット10が正対した状態で、支持台27が旋回を停止しているとする。また加熱装置3は常に炉本体2内を加熱状態にしているとする。
またこれと先行、後行又は並行して、炉本体2に設けられた第2シャッター駆動機構42が上部シャッター41を開動させ、バスケット取出口37を開放状態にする。
図14に示すように、バスケット取出機構7は、横移動部92によって移動台96と共にハンドリング部90を炉本体2の外方へ横移動させ、ここで待機するバスケット受け渡し機構8の昇降台100へバスケット10を送り渡す。
以後、搬送始端部12a側へ送り出されたバスケット10は、図2に示すように、次工程(例えば色づけ工程)向けの入れ替え装置18までバスケット搬送路12で搬送される。この入れ替え装置18にてバスケット10内の被処理物品が次工程用バレル(図示略)へ取り出されると、空とされたバスケット10は、バスケット搬送路12で更に搬送される。そして、前工程(例えばメッキ工程)からの入れ替え装置16にて、再び被処理物品が投入され、搬送終端部12bへと搬送されることになる。
一方、上記したようにバスケット昇降機構4の作動により、バスケット挿入口36に正対する炉内カセット50内のバスケット段積体33が所定高さに上昇された段階(図12参照)となったとき、図16に示すように、炉本体2に設けられた第1シャッター駆動機構40が作動し、この炉内カセット50の側部シャッター45を開動させる。
すなわち、まずバスケット保持機構5がバスケットホルダー70(図8参照)を炉本体2のバスケット挿入口36内へ進入させるところから始まる。バスケットホルダー70がバスケット挿入口36を通過し、炉内カセット50の連通口51内へ入ることで、左右一対の差込アーム73がバスケット段積体33の最下部のバスケット10に対してその周壁10aを挟持する状態となる。ここでバスケット昇降機構4は、一旦、伸縮機構65を下降させるが、バスケット段積体33の上昇後の所定高さは維持されることになる。
スライドフォーク77によって横入れされたバスケット10が、炉内カセット50内のバスケット段積体33の真下に達した時点で、バスケット昇降機構4が伸縮機構65を上昇させる。バスケット昇降機構4は、スライドフォーク77に保持されたバスケット10の下面に伸縮機構65の上端部が当接した後、更に僅かだけ、伸縮機構65を上昇させるようにする。
次に、バスケット昇降機構4は再び伸縮機構65を上昇させる。バスケット昇降機構4は、バスケット保持機構5のバスケットホルダー70によって保持されたバスケット段積体33の最下部のバスケット10に対し、伸縮機構65で保持したバスケット10が重なり、荷重を支えるような段積み状態になるまで、伸縮機構65を上昇させる。またバスケット昇降機構4は、この後も更に僅かだけ、伸縮機構65を上昇させるようにする。
この段階で、バスケット昇降機構4は伸縮機構65を完全に下位置まで下降させる。これにより、伸縮機構65上で保持されていたバスケット段積体33は、炉本体2の支持台27に設けられた嵌合孔49へ嵌め込み支持された状態になる。
上記した一連の動作を1サイクルとして、以後、上記の動きが繰り返される。
なお、炉内カセット50内で段積み状態とされたバスケット段積体33において、各バスケット10内にはスペーサ部材22で確保された通気隙間23が設けられているので、バスケット10内へは十分に熱風が入り込み、バスケット10内の被処理物品に高品質且つ均一なベーキング処理が行える。
[その他]
ところで、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
炉本体2のバスケット挿入口36やバスケット取出口37は、エアーカーテンにより熱遮断させる構成としてもよい。
2 炉本体
3 加熱装置
4 バスケット昇降機構
5 バスケット保持機構
6 バスケット挿入機構
7 バスケット取出機構
8 バスケット受け渡し機構
10 バスケット
12 バスケット搬送路
12b 搬送終端部
12a 搬送始端部
20 上部フランジ
21 下部フランジ
22 スペーサ部材
23 通気隙間
27 支持台
28 旋回機構
30 炉壁
31 天井部
33 バスケット段積体
36 バスケット挿入口
37 バスケット取出口
40 側部シャッターのシャッター駆動機構(第1シャッター駆動機構)
41 上部シャッター
42 上部シャッター用のシャッター駆動機構(第2シャッター駆動機構)
45 側部シャッター
50 炉内カセット
51 連通口
70 バスケットホルダー
Claims (7)
- 被処理物品を収容する通気性バスケット(10)と、
このバスケット(10)が複数段積みされて成るバスケット段積体(33)を炉壁(30)及びこの炉壁(30)上部を閉鎖する天井部(31)で囲って且つ炉壁(30)には少なくとも一つのバスケット(10)を横入れ可能にするバスケット挿入口(36)が設けられ天井部(31)にはバスケット(10)を上方へと抜き取り可能にするバスケット取出口(37)が設けられた炉本体(2)と、
この炉本体(2)内を加熱昇温させる加熱装置(3)と、
この炉本体(2)内に収容されたバスケット段積体(33)を昇降可能にするバスケット昇降機構(4)と、
このバスケット昇降機構(4)によって上昇されたバスケット段積体(33)の最下部のバスケット(10)に対して当該バスケット(10)を保持可能にするバスケットホルダー(70)を水平移動に伴って係合離脱させるバスケット保持機構(5)と、
このバスケット保持機構(5)によって保持されたバスケット段積体(33)の下方へ向けて炉本体(2)のバスケット挿入口(36)から新たなバスケット(10)を横入れさせるバスケット挿入機構(6)と、
上記バスケット昇降機構(4)によって上昇されたバスケット段積体(33)の最上部のバスケット(10)を炉本体(2)のバスケット取出口(37)から取り出すバスケット取出機構(7)と、
を有していることを特徴とするベーキング装置。 - 前記炉本体(2)には、前記バスケット取出機構(7)がバスケット(10)を取り出す動作に合わせてバスケット取出口(37)を開閉しそれ以外では閉止状態を維持するための上部シャッター(41)及びそれ用のシャッター駆動機構(42)が設けられていることを特徴とする請求項1記載のベーキング装置。
- 前記炉本体(2)は、複数のバスケット段積体(33)を周方向に並べて保持可能にする支持台(27)と、バスケット挿入口(36)及びバスケット取出口(37)に対して各バスケット段積体(33)が入れ替わりで合致するように上記支持台(27)を旋回可能にする旋回機構(28)とが設けられ、上記支持台(27)まわりを取り囲む状態で炉壁(30)が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のベーキング装置。
- 前記支持台(27)には、各バスケット段積体(33)のまわりを個別に包囲する炉内カセット(50)がバスケット段積体(33)の収容数に相当させて設けられており、これら各炉内カセット(50)には支持台(27)の旋回によって炉本体(2)のバスケット挿入口(36)と合致可能となる連通口(51)が設けられていると共に、この連通口(51)を開閉自在とする側部シャッター(45)が設けられていることを特徴とする請求項3記載のベーキング装置。
- 前記炉本体(2)には、バスケット挿入口(36)と合致する炉内カセット(50)の側部シャッター(45)を前記バスケット保持機構(5)及びバスケット挿入機構(6)がバスケット(10)を横入れする動作に合わせて開閉させるシャッター駆動機構(40)が設けられていることを特徴とする請求項4記載のベーキング装置。
- 前記炉本体(2)に対し、炉壁(30)の外側を略一周する状態でバスケット搬送路(12)が設けられており、このバスケット搬送路(12)の搬送終端部(12b)がバスケット挿入口(36)に対応して設けられていると共にこの搬送終端部(12b)に隣接する位置に搬送始端部(12a)が設けられて、この搬送始端部(12a)へ向けて前記バスケット取出機構(7)により取り出されたバスケット(10)を下降させるバスケット受け渡し機構(8)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のベーキング装置。
- 前記バスケット(10)には、段積み時に上位側とされるバスケット(10)を支持する上部フランジ(20)と、段積み時に下位側とされるバスケット(10)に載置させる下部フランジ(21)とが、それぞれ径方向外方へ張り出した状態で設けられており、これら上部フランジ(20)の上面又は下部フランジ(21)の下面の少なくとも一方に、互いの重なり間に通気隙間(23)を保持させるスペーサ部材(22)が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のベーキング装置。
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