JP5669025B2 - 給油装置 - Google Patents
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Description
ここで、当該給油装置は下部ケース及び上部の表示器ケースを備えており、下部ケースには給油ポンプ、流量計等の給油機構が収納されており、上部の表示器ケースには給油量表示器及びキーパッド等の電子機器が収納されている。
そして、給油機構の保守点検のため、下部ケースを覆っているパネルが取り外し可能になっている。
しかし、給油ノズルを給油所の床面に置いた状態にすることは、給油を求める車両が来所した際に、当該給油ノズルに乗り上げてしまう恐れがある。
係る給油装置(特許文献1)は有効であるが、下部ケース内にノズル掛けを別途設けなければならないため、製造コストが高騰化してしまう恐れがある。
ここで、サイドパネル(8a、8b)にノズル掛け(9)が設けられており、サイドパネル(8a、8b)が左右方向に開閉可能であれば、保守点検作業を実施するに際して、ノズル掛け(9)に給油ノズル(11)を係止した状態で、サイドパネル(8a、8b)を左右方向に開放することが出来る。
ノズル掛け(9)に給油ノズル(11)を係止した状態でサイドパネル(8a、8b)を左右方向に開放すれば、保守点検作業を行うための広い空間を確保することが出来る。それと共に、保守点検作業の際に、給油ノズル(11)を地面(給油所であれば、その床面)に置くことなく、給油ノズル(11)がノズル掛け(9)に係止された状態を維持することが出来る。
また、従来技術の様に、車両が給油所床面に置かれた給油ノズルに乗り上げて、給油ノズルを破損し、或いは、車両のハンドルが取られてしまう様な危険を未然に防止することが出来る。
さらに、ノズル掛け(9)はサイドパネル(8a、8b)に設ければ足り、ハウジング内に別途ノズル掛けを設ける必要がなく、その分だけ、製造コストが低減される。
給油するべき燃料油の種類に基づいてノズル掛け(9)の位置を左右に分離するので、誤油種給油の可能性を少なくすることができる。
さらに、係る構成を採用すれば、例えばガソリン系燃料を供給する給油ホース(10A、10B)と、軽油を供給する給油ホース(10C)が頂部ケース(5)から吊り下げる際に、給油ホース(10)を等間隔に配置する場合に比較して、給油ホース(10)同士が絡み合い難くなる。
そのため、静電気除去パッド(33)は常に設置アースに接続されている状態を維持されるので、静電気除去パッド(33)に触れることにより、確実に静電気を除去することが出来る。
また、下部ケース(2)の下部にアース検知用のボルト(13)を設け、当該ボルト(13)がケーブル及びジョイントボックスを介してアースされていれば、下部ケース(2)のセンターパネル(7)を外さなくても、アース回路の導通検査用機器の探針を当該ボルト(13)に接触させることにより、給油ノズル(11)及び給油ホース(10)や、給油作業員のアース回路の導通検査を容易且つ正確に行うことが出来る。
図1において、実施形態に係る給油装置は、全体を符号1で示されている。
給油装置1は、下部ケース2と、下部ケース2上に設けられた上部ケース3と、下部ケース2の左右両側に立設された支柱4上に設けられた頂部ケース5を有している。
そして給油装置1は、給油エリアA、Bが有するアイランドC上に設置されている。
サイドパネル8a、8bには、合計3個のノズル掛け9が設けられている。そして、ノズル掛け9には給油ノズル11A〜11Cが係止されている。ここで、例えば、給油ノズル11Aはレギュラーガソリン給油用の給油ホース10Aの先端に設けられており、給油ノズル11Bはハイオクガソリン給油用の給油ホース10Bの先端に設けられており、給油ノズル11Cは軽油給油用の給油ホース10Cの先端に設けられている。
そして、レギュラーガソリン給油用の給油ホース10Aは頂部ケース5の給油管27A(レギュラーガソリン給油用の給油管)に接続しており、ハイオクガソリン給油用の給油ホース10Bは給油管27B(ハイオクガソリン給油用の給油管)に接続しており、軽油給油用の給油ホース10Cは給油管27C(軽油給油用の給油管)に接続している。
係る総称で表現すれば、図1において、先端に給油ノズル11を有する給油ホース10は、給油管27を介して、頂部ケース5から吊り下げられている。そして、給油ホース10の先端に設けられた給油ノズル11が、サイドパネル8a、8bに合計3個設けられたノズル掛け9の各々に係止されている。
サイドパネル8aには2個のノズル掛け9、9には、レギュラーガソリン用の給油ノズル11Aと、ハイオクガソリン用の給油ノズル11Bが係止されている。そして、サイドパネル8bのノズル掛け9には軽油用の給油ノズル11Cが係止されている。
また、図1で示すように、ガソリン系燃料用ノズル11A、11B用のノズル掛け9、9の上方には、それぞれ「レギュラー」、「ハイオク」なる油種表示を設け、軽油用ノズル11C用のノズル掛け9の上方には「軽油」なる油種表示を設けている。
また、下部ケース2のセンターパネル7の下縁部には、アース検査用のボルト13が設けられている。明確には図示されていないが、下部ケース2内部の底面近傍の領域において、ボルト13はケーブル(図示せず)を介してジョイントボックス(図示せず)に接続されている。これにより、ボルト13は、図示しないケーブル及びジョイントボックスを介して、常時、アース回路と接続されている。
そして、図2で示す状態から、サイドパネル8a、8bを左右に開いた状態が、図3で示されている。なお図3において、サイドパネル8a、8bは側部フレーム14に蝶番15で取り付けられており、以って、左右に開閉自在となっている。
図2及び図3において、図示の簡略化のため、アイランドC(図1)、給油ホース10A〜10Cの図示は省略している。また、頂部ケース5における給油管27A〜27Cも図示を省略している。
なお、図3において、給油ポンプ及び給油ポンプ駆動用モータの図示も省略している。
給油ポンプ19の上方には、給油ポンプ19の駆動用モータ20が設けられている。
下部ケース2内において、給油ポンプ19の下方にはオイルパン21が設けられている。このオイルパン21は、給油ポンプ19から油が漏洩した場合に回収するために設けられている。
図2、図3で示す様に、オイルパン21は、傾斜した油垂路21aと油溜21bを有している。給油ポンプ19から漏洩した油は傾斜した油垂路21aを流れ、油溜21bに貯留される。
図示の実施形態では燃料供給系統は3系統(レギュラーガソリン供給系統、ハイオクガソリン供給系統、軽油供給系統)が設けられており、各燃料供給系統は給油管27(27A〜27C:図1参照)に接続されている。
給油管27(27A〜27C)は、支柱4内を通って、頂部ケース5に到達している。
図1で説明したように、給油管27A〜27Cの各々には、給油ホース10A〜10Cがそれぞれ接続され、給油ホース10A〜10Cの先端には給油ノズル11A〜11Cが取り付けられている。
図4において、全体を符号6で示すフロントパネルは、センターパネル7とサイドパネル8a、8bを有している。
センターパネル7の端部17は概略「L」字状17に形成されており、サイドパネル8a、8bの端部16は概略「コ」字状に形成されている。そして、サイドパネル8a、8bの「コ」字状の端部16の凹部に、センターパネル7の「L」字状の端部17の凸部が係合している。以って、センターパネル7はサイドパネル8a、8bは取り付けられている。
また、図1で示すように、センターパネル7は錠12により下部ケース2に固定されている。そして、図3に関連して上述した様に、サイドパネル8a、8bは、下部ケース2の側部フレーム14に蝶番15で取り付けられている。
保守点検作業に際して、さらに広い開口或いは作業空間が必要な場合には、蝶番15を中心にサイドパネル8a、8bを回動して、左右方向に開放すれば、図3で示す状態となる。
ここで、給油機器の日常的な保守点検作業としては、モータ20の動力を給油ポンプ19に伝える伝動ベルトの張り具合のチェック、給油ポンプ19及び流量計26からの油漏れのチェック、給油ポンプ19のストレーナーの汚れのチェック等がある。
図示はしないが、サイドパネル8a、8bの端部とセンターパネル7の端部とは係合しておらず、センターパネル7は錠12により下部ケース2にのみに固定されるように構成することも出来る。
その様に構成すれば、例えば、センターパネル7は外す必要が無いが、サイドパネル8a、8bのみを開放したい場合に、蝶番15を中心にサイドパネル8a、8bを回動して、左右方向に開放することが出来る。
その場合においても、後述する様に、給油ノズル11はノズル掛け9に係止したままの状態が維持される。
流量計26は、給油ポンプ19及び給油管27に接続されている。
そして給油管27は、支柱4内を通って頂部ケース5へ配設されている。なお、図2、図3において、レギュラーガソリン用の給油管27A、ハイオクガソリン用の給油管27B、軽油用の給油管27Cを代表して、単一の符号27を付している。
図1、図2で示す様に、上部ケース3のフロントパネル34は、上部フレーム35に対して、蝶番36によって取り付けられている。また、図3で示す様に、フロントパネル34は、蝶番36を中心に回動して、垂直方向に延在した閉鎖状態から水平方向へ延在した開放状態となる。そして、フロントパネル34が開放された状態を保持するため、係止杆37が設けられている。
静電気除去パッド33は、アース線(図示せず)によりアース回路に接続されている。
なお、図1、図2で示す様に、フロントパネル34の下方縁部には、フロントパネル34を閉鎖状態でロックする錠39が設けられている。
図1において、給油エリアAに停車した車に給油をするに際しては、給油制御機器31により、所望の油種及び給油量等を設定する。そして、給油作業をする者は、静電気除去パッド33に手を触れて当人に帯電している静電気を除電する。
次に、設定した油種の給油ノズル11をノズル掛け9から外す(係止解除する)。ノズル掛け9から給油ノズル11を外すことにより、モータ20が回転し、給油ポンプ19が駆動される。
給油ノズル11を自動車の給油口へ挿入して給油を開始すると、流量計26で計測された給油量が表示器32に表示される。給油ノズル11をノズル掛け9に戻すとモータ20が停止して給油が終わる。
その際に、アース検査用のボルト13が下部ケース2の下方に設けられているので、下部ケース2のフロントパネル6を外すことなく、導通検査を容易且つ正確に実施することができる。
ここで、ノズル掛け9はサイドパネル8a、8bに設けられており、サイドパネル8a、8bは側部フレーム14に蝶番15を介して取り付けられているので、図2で示す状態及び図3で示す状態において、給油ノズル11をノズル掛け9に係止した状態を維持して、下部ケース2内の機器の保守点検を行うことが出来る。
また、給油ノズル11を給油エリアA、B上に置かれることが無いので、給油エリアA、Bに進入した車両が給油ノズル11に乗り上げて破損することがなく、給油ノズル11に乗り上げた際に車両のハンドルが取られてしまう様な危険が未然に防止される。
さらに、ノズル掛け9はサイドパネル8a、8b以外に設ける必要が無く、従来技術の様にハウジング内に別途ノズル掛けを設ける必要はない。
保守点検作業員は、オイルパン21内のオイルの有無により、給油機器から油が漏洩しているか否かを容易に判断することができる。
そして、センターパネル7端部17の「L」字状の凸部とサイドパネル8a、8b端部の「コ」字状の凹部を係合して、センターパネル7を取り付ける。そして、錠12を施錠する。
その状態で、必要な保守点検を行う。
上部ケース3内の機器の保守点検が終わったならば、係止杆31を外してフロントパネル34を引き下げ、錠39で施錠する。
また、静電気除去パッド33がフロントパネル34に設けられているので、日常的に行われる給油機器の保守点検の際に、下部ケース2のセンターパネル7を取り外す際に、静電気除去パッド33が接続しているアース回路には影響はない。
図示の実施形態では、サイドパネル8a側(図1の向って右側)に設けた2個のノズル掛け9、9をガソリン系燃料油用の給油ノズル11A、11B用のノズル掛けとし、サイドパネル8b側(図1の向って左側)に設けたノズル掛け9を軽油用の給油ノズル11C用のノズル掛けとしており、ガソリン系燃料供給用ノズル(11A、11B)と、軽油用の給油ノズル(11C)を左右に離隔しているので、ガソリン系燃料と軽油の誤油種給油を防止している。
また、図1で示すように、ガソリン系燃料用ノズル11A、11B用のノズル掛け9、9の上方には、それぞれ「レギュラー」、「ハイオク」なる油種表示を設け、軽油用ノズル11C用のノズル掛け9の上方には「軽油」なる油種表示を設けているので、ガソリン系燃料と軽油の誤油種給油をさらに防止している。
これに対して図示の実施形態では、図1を参照して説明した通り、ハイオクガソリン用の給油ホース10Bが接続されているハイオクガソリン給油用の給油管27Bは、軽油用の給油ホース10Cが接続されている軽油給油用の給油管27Cに近接した位置に配置されている。そして、ハイオクガソリン給油用の給油管27Bは、レギュラーガソリン給油用の給油管27Cから離隔して配置されている。
ハイオクガソリン給油用の給油管27Bと、レギュラーガソリン給油用の給油管27Cを、上述した様に相互に離隔して配置することにより、非給油時におけるハイオクガソリン用の給油ホース10Bとレギュラーガソリン用の給油ホース10Aの配置が明確に異なり、給油ホース10A、10Bが絡まり合い難くなる。
C・・・アイランド
1・・・給油装置
2・・・下部ケース
3・・・上部ケース
4・・・支柱
5・・・頂部ケース
6・・・フロントパネル
7・・・センターパネル
8a、8b・・・サイドパネル
9・・・ノズル掛け
10、10A、10B、10C・・・給油ホース
11、11A、11B、11C・・・給油ノズル
12・・・錠
13・・・ボルト
14・・・側部フレーム
15・・・蝶番
16・・・コ字状
17・・・L字状
18・・・下部フレーム
19・・・給油ポンプ
20・・・モータ
21・・・オイルパン
25・・・上部フレーム
26・・・流量計
27、27A、27B、27C・・・給油管
31・・・給油制御機器
32・・・表示器
33・・・静電気除去パッド
34・・・フロントパネル
35・・・上部フレーム
36・・・蝶番
37・・・係止杆
39・・・錠
Claims (3)
- 給油機器(19、26)を収容する下部ケース(2)と、表示器(32)を備えた上部ケース(3)と、前記下部ケース(2)の両側に立設した支柱(4)上に設けられた頂部ケース(5)とを有する給油装置において、前記下部ケース(2)はフロントパネル(6)で覆われており、該フロントパネル(6)は、センターパネル(7)と、該センターパネル(7)の両側に配置されたサイドパネル(8a、8b)とを有し、前記センターパネル(7)は下部ケース(2)から取り外し可能に構成され、前記サイドパネル(8a、8b)は開閉可能に設けられ、そして前記サイドパネル(8a、8b)には左右に油種系統毎に分離してノズル掛け(9)が設けられ、該ノズル掛け(9)は前記給油機器(19、26)に接続された給油ホース(10)の先端に設けた給油ノズル(11)が係止可能に構成されており、そして上部ケース(3)のフロントパネル(34)は上部ケース(3)の上部フレーム(35)に開閉自在に取付けられていることを特徴とする給油装置。
- 上部ケース(3)のフロントパネル(34)には静電気除去パッド(33)が設けられ、下部ケース(2)の下部にはオイルパン(21)が設けられ、そして下部ケース(2)の下部フレーム(18)にはアース接続確認用のボルト(13)が設けられ、該ボルト(13)はアースされている請求項1記載の給油装置。
- センターパネル(7)の端部(17)はL字状に形成され、サイドパネル(8a、8b)の端部(16)はコ字状に形成され、前記サイドパネル(8a、8b)の端部(16)の凹部にセンターパネル(7)の端部(17)の凸部が係合している請求項1記載の給油装置。
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