JP5668999B2 - 露光方法及び露光装置、並びにデバイス製造方法 - Google Patents

露光方法及び露光装置、並びにデバイス製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、露光方法及び露光装置、並びにデバイス製造方法に係り、更に詳しくは、半導体素子、液晶表示素子等の電子デバイスの製造におけるリソグラフィ工程で用いられる露光方法及び露光装置、並びに前記露光方法を利用するデバイス製造方法に関する。
半導体素子、液晶表示素子等の電子デバイスの製造工程では、ステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパ)、あるいはステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置(スキャナ)などが、主として用いられている。
この種の露光装置では、照明光を、レチクル(マスク)と投影光学系を介して感応剤(レジスト)が塗布されたウエハ又はガラスプレート等の基板(以下、ウエハと総称する)上に投射することにより、レチクルに形成されたパターン(デバイスパターン)がウエハ上に配列された複数のショット領域のそれぞれに転写される。特に半導体素子の場合、ウエハ上に数十層ものパターンが重ね合わせて形成されるため、各層間でのパターン(デバイスパターン)の高い重ね合わせ精度(位置合わせ精度)が要求される。
そこで、露光工程では、ウエハの位置合わせ(ウエハアライメント)のため、近年では、一部の複数のアライメントマークの位置情報の検出結果を用いて所定の統計演算を行い、全てのショット領域の配列座標、又はショット領域の配列座標に加えて各ショットの倍率を含む変形量を高精度に求めるエンハンスト・グローバル・アライメント(EGA)方式が、広く採用されている(例えば、特許文献1、特許文献2等参照)。
近年では、何十もの工程毎に、解像力を備える露光装置、量産性を備える露光装置等、適当な露光装置を混ぜ合わせて使用するミックスアンドマッチと呼ばれる露光装置の使用法が多く採用されている。ここで、ウエハ上に投影されるパターンの像(投影像)の歪みは、通常、露光装置間(号機間)で異なる。この一方、デバイスパターンは次第に微細化しており、要求される重ね合わせ精度(位置合わせ精度)は、年々厳しくなっている。このため、ミックスアンドマッチを採用した場合などにも、微細パターンの重ね合わせ精度を向上させることができる、新たな技術の出現が期待されている。
米国特許第5,243,195号明細書 米国特許第6,876,946号明細書
本発明は、上述の事情の下でなされたもので、第1の観点からすると、エネルギビームを物体に照射し、所定のパターンの像を前記物体上に形成する露光方法であって、所定の走査方向に直交する非走査方向に延びる照明領域を、該照明領域の一部を遮光する遮光装置を用いて前記非走査方向に関して複数に分割し、該分割された複数の照明領域それぞれを介して生成される複数の部分パターンの像のそれぞれに対して前記物体を前記走査方向に走査することを、前記部分パターンの像それぞれの前記物体上での形成状態を調整しながら少なくとも2回繰り返し、前記複数の部分パターンの像が繋ぎ合わされた前記パターンの像を物体上に形成する露光方法である。
これによれば、パターン全体の像を一度の露光で物体上に形成する場合に比べて、複数の部分パターンの像それぞれの形成状態がより最適となるように調整できるので、結果的に十分に高精度なパターンの重ね合わせ(位置合わせ)を実現することが可能となる。
本発明は、第2の観点からすると、本発明の露光方法により、物体上にパターンを形成することと;前記パターンが形成された前記物体を現像することと;を含むデバイス製造方法である。
本発明は、第3の観点からすると、エネルギビームを物体に照射し、所定のパターンの像を前記物体上に形成する露光装置であって、物体を保持して少なくとも所定の走査方向に移動する移動体と;照明領域の一部を遮光する遮光装置と;前記物体が前記移動体に保持されたままの状態で、前記非走査方向に延びる前記照明領域を前記遮光装置を用いて前記非走査方向に関して複数に分割した複数の照明領域それぞれを介して生成される複数の部分パターンの像のそれぞれに対して前記物体を前記走査方向に前記移動体を介して走査することを、前記部分パターンの像それぞれの前記物体上での形成状態を調整しながら少なくとも2回繰り返し、前記複数の部分パターンの像が繋ぎ合わされた前記パターンの像を物体上に形成する制御系と;を備える露光装置である。
これによれば、制御系は、非走査方向に関してパターンが少なくとも2分割された複数の部分パターンの像のそれぞれに対して物体を走査方向に走査することを、部分パターンの像それぞれについて物体上での形成状態を調整しながら少なくとも2回繰り返し、複数の部分パターンの像が繋ぎ合わされた前記パターンの像を物体上に形成する。このため、パターン全体の像を一度の露光で物体上に形成する場合に比べて、複数の部分パターンの像それぞれの形成状態がより最適となるように調整できるので、結果的に十分に高精度なパターンの重ね合わせ(位置合わせ)を実現することが可能となる。
第1の実施形態の露光装置の概略的な構成を示す図である。 図2(A)は可変スリットの概略構成を示す図、図2(B)は第1の実施形態における可変スリット装置の一使用状態を示す図、図2(C)はレチクル上の照明領域に照射される照明光の強度分布(照明領域内の照度分布)を示す図である。 図3(A)は第1の実施形態におけるテストレチクルの一例を示す平面図、図3(B)は投影像の歪みの記述方法を説明するための図である。 図4(A)はウエハ上に転写された計測用マークの一例を示す図、図4(B)は図4(A)の計測マークの検出結果から求められる像歪みデータを示す図である。 図5(A)〜図5(D)は、第1の実施形態における分割露光法を説明するための図(その1)である。 図6(A)〜図6(D)は、第1の実施形態における分割露光法を説明するための図(その2)である。 第2の実施形態におけるテストレチクルの一例を示す平面図である。 計測マークの検出結果から求められる像歪みデータを示す図である。 図9(A)は変形例における可変スリット装置の使用状態を示す図、図9(B)はレチクル上の照明領域に照射される照明光の強度分布(照明領域内の照度分布)を示す図である。
《第1の実施形態》
以下、本発明の第1の実施形態を図1〜図6(D)に基づいて説明する。
図1には、本発明の一実施形態の露光装置100の概略的な構成が示されている。露光装置100は、投影像の歪みを調整する機能を有するステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置(以下、特に必要がない限り、単に、露光装置と呼ぶ)である。後述するように、本実施形態では投影光学系PLが設けられており、以下においては、投影光学系PLの光軸AXと平行な方向をZ軸方向、これに直交する面内でレチクルとウエハとが相対走査される走査方向をY軸方向、Z軸及びY軸に直交する方向をX軸方向とし、X軸、Y軸、及びZ軸回りの回転(傾斜)方向をそれぞれθx、θy、及びθz方向として説明を行う。
露光装置100は、光源19及び照明光学系10を含む照明系IOP、レチクルRを保持するレチクルステージRST、レチクルステージRSTを駆動するレチクルステージ駆動系22、レチクルRに形成されたパターンを感応剤(レジスト)が塗布されたウエハW上に投影する投影光学系PL、ウエハWを保持して水平面(XY平面)内を移動するウエハステージWST、ウエハステージWSTを駆動するウエハステージ駆動系24、及びこれらの制御系等を備えている。
光源としては、一例として真空紫外域(波長200nm〜170nm)の光を発するパルス光源であるArFエキシマレーザ(出力波長193nm)が用いられている。
照明光学系10は、所定の位置関係で配置された、ビーム整形光学系21、エネルギ粗調器20、オプティカル・インテグレータ(ユニフォマイザ、又はホモジナイザ)23、照明系開口絞り板25、ビームスプリッタ26、第1リレーレンズ28A、第2リレーレンズ28B、レチクルブラインド30A、可変スリット装置40、光路折り曲げ用のミラーM及びコンデンサレンズ33等を含む。なお、オプティカル・インテグレータとしては、フライアイレンズ、内面反射型インテグレータ、又は回折光学素子などが用いられるが、図1ではフライアイレンズを用いているので、以下では「フライアイレンズ」とも呼ぶ。
エネルギ粗調器20は、光源19から入射したレーザビームLBの断面形状を整形するビーム整形光学系21後方のレーザビームLBの光路上に配置され、回転板(レボルバ)34の周囲に透過率(=1−減光率)の異なる複数個(例えば6個)のNDフィルタ(図1ではそのうちの2個のNDフィルタが示されている)を配置し、回転板34を駆動モータ38で回転させることにより、入射するレーザビームLBに対する透過率を100%から複数段階で切り換えることができる。駆動モータ38は、主制御装置50によって制御される。なお、エネルギ粗調器20を、複数個のNDフィルタを備えた2段のレボルバ、又は透過率の異なる複数のメッシュフィルタ等を備えた1段若しくは複数段のフィルタ交換部材により構成しても良い。
エネルギ粗調器20の後方では、円板状部材から成る照明系開口絞り板25がフライアイレンズ23を介して配置されている。照明系開口絞り板25には、ほぼ等角度間隔で、例えば通常の円形開口より成る開口絞り(通常絞り)、小さな円形開口より成りコヒーレンスファクタであるσ値を小さくするための開口絞り(小σ絞り)、輪帯照明用の輪帯状の開口絞り、及び変形光源法用に複数の開口を偏心させて配置して成る変形開口絞り(図1ではこのうちの2種類の開口絞りのみが図示されている)等が配置されている。照明系開口絞り板25は、主制御装置50により制御されるモータ等の駆動装置41により回転され、これによりいずれかの開口絞りが照明光ILの光路上に選択的に設定される。
なお、本実施形態においては、照明系開口絞り板25を用いて照明条件を変更しているが、照明条件を変更する光学素子(光学系)はこれに限らない。例えば米国特許6,563,567号明細書に開示されているような光学系を用いて照明条件を変更しても良い。
照明系開口絞り板25後方の照明光ILの光路上に、反射率が小さく透過率の大きなビームスプリッタ26が配置され、更にこの後方の光路上に、レチクルブラインド30A及び可変スリット装置40を介在させて第1リレーレンズ28A及び第2リレーレンズ28Bを含むリレー光学系が配置されている。
レチクルブラインド30Aは、レチクルRのパターン面に対する共役面から僅かにデフォーカスした面に配置され、レチクルR上の照明領域IARを規定する矩形開口が形成されている。レチクルブラインド30Aは、例えば2枚のL字のプレート部材を有しており、この2枚のプレート部材を駆動することで、矩形開口の大きさ及び形状を任意の矩形状に調整可能である。レチクルブラインド30Aの2枚のプレート部材は、主制御装置50により制御される不図示のアクチュエータによって駆動される。
レチクルブラインド30Aの近傍に可変スリット装置40が配置されている。可変スリット装置40は、照明領域IAR内の照明光ILの強度分布(照度分布)を調整するために用いられる。この点については後述する。
第2リレーレンズ28B後方の照明光ILの光路上には、当該第2リレーレンズ28Bを通過した照明光ILをレチクルRに向けて反射する折り曲げミラーMが配置され、このミラーMの後方の照明光ILの光路上にコンデンサレンズ33が配置されている。
一方、ビームスプリッタ26の一方の面(表面)で反射された照明光ILは、集光レンズ44を介して光電変換素子より成るインテグレータセンサ46で受光され、インテグレータセンサ46の光電変換信号が、不図示のホールド回路及びA/D変換器などを介して出力DS(digit/pulse)として主制御装置50に供給される。インテグレータセンサ46としては、例えば真空紫外域で感度があり、且つ光源19からのパルス光を検出するために高い応答周波数を有するPIN型のフォトダイオード等が使用できる。
従って、露光中には、インテグレータセンサ46の出力信号よりレチクルRを介して投影光学系PLを通過する照明光ILの光量がモニタされ、その光量に基づいて、投影光学系PLを通過する光の全光量がより正確にモニタできるようになっている。
図2(A)には、可変スリット装置40の概略構成が示されている。可変スリット装置40は、レチクルブラインド30Aで規定されるレチクルR上でX軸方向に伸びるスリッット状の照明領域IARを必要に応じてさらに一部制限する装置である。ここで、照明領域IARは、図1からも分かるように、XY平面に平行な面内の領域であり、可変スリット装置40の一部を構成する一対の可動ブラインド30B,30B等が配置されるXZ平面に直交しているが、ここでは説明の便宜上から照明領域IARが、XZ平面に平行な領域として描かれている。照明光ILは、折り曲げミラーMによってその光路が垂直に折り曲げられるので、このような表現方法を採用しても特に支障はない。
照明領域IARは、その長さ(X軸方向に関する長さ)はD、幅(Y軸方向に関する長さ)はWである。可変スリット装置40は、一対の可動ブラインド30B,30Bと、可動ブラインド30B,30Bの駆動装置35,35、照明領域IARの一長辺に沿って(X軸方向に)配列された複数のブレード42(k=1〜K、本実施形態ではK=42)、複数のブレード42のそれぞれを照明領域IARの短辺方向に対応する方向(Z軸方向)に駆動するアクチュエータ(不図示)等と、を有する。
一対の可動ブラインド30B,30Bは、照明領域IARの長さDに対応する長さより長く、幅Wに対応する幅より狭いプレート部材から成り、レチクルR(のパターン面)上の照明領域IARに共役な領域を照明領域IARの短辺方向に対応する方向(Z軸方向)に挟んで配置され、それぞれ、駆動装置35,35によって、照明領域IARの短辺方向に対応する方向(Z軸方向)に往復駆動される。一対の可動ブラインド30B,30Bは、主制御装置50により、駆動装置35,35を介して駆動され、例えば、走査露光の開始時及び終了時に照明領域IARを更に制限することによって、不要な露光を防止する。
複数のブレード42は、照明領域IARと共役な領域の−Z側に配置され、アクチュエータ(不図示)により、照明領域IARの短辺方向に対応する方向(Z軸方向)に個別に駆動され、照明領域IAR(に照射される照明光IL)を部分的に遮光する。例えば図2(B)に示されるように、ブレード4223〜4242を、−Z側の移動限界位置近傍に位置させたまま、ブレード42〜4220を+Z側の移動限界位置近傍まで駆動し、残りのブレード4221、4222を、それぞれ照明領域IARの2/3、1/3を覆う位置に位置決めすることにより、照明領域IAR(及びこれと共役な領域)における照明光ILの強度(すなわち照度)の分布は、図2(C)に示される曲線wのようになる。ここで、曲線wの台形部分の−X側の傾斜部は、レチクルブラインド30Aが、レチクルRのパターン面に対する共役面から僅かにデフォーカスした面に配置されていることから形成され、曲線wの台形部分の+X側の傾斜部は、ブレード4221、4222の位置調整の結果として形成されている。
ブレード42〜4242の配置を、図2(B)と光軸AXを中心として、左右対称に設定することで、照明領域IARにおける照度の分布は、図2(C)に示される曲線wのようになる。
ここで、可変スリット装置40として、例えば米国特許第5,895,737号明細書に開示される可調節スリット装置と同様の構成の装置を用いることもできるし、あるいは米国特許出願公開第2009/0073404号明細書に開示される可変スリット装置と同様の構成の装置を用いることもできる。後者の米国特許出願公開第2009/0073404号明細書に開示される可変スリット装置では、複数のブレード42と同様のブレードを含む第1、第2形状設定部が、本実施形態におけるレチクルR上の照明領域IARに共役な領域の+Z側、−Z側にそれぞれ配置される。
図1に戻り、レチクルステージRSTは、照明系の下方に配置されている。ここで、レチクルステージRST上には、パターンが形成されたレチクルRが例えば真空吸着により固定されている。レチクルステージRSTは、レチクルステージ駆動系22により、水平面(XY平面)内で微小駆動可能で、且つ走査方向(Y軸方向)に所定のストローク範囲で所定の走査速度で駆動可能である。
レチクルステージRSTのXY平面内の位置はレチクルレーザ干渉計(以下、「レチクル干渉計」という)16によって、移動鏡15を介して、例えば0.25nm程度の分解能で常時検出される。レチクル干渉計16からのレチクルステージRSTの位置情報は主制御装置50に送られ、該主制御装置50では、レチクルステージRSTの位置情報に基づいてレチクルステージ駆動系22を介してレチクルステージRSTを駆動(位置制御)する。
投影光学系PLは、レチクルステージRSTの図1における下方に配置され、その光軸AXの方向がZ軸方向とされている。投影光学系PLとしては、例えば、レンズ鏡筒32の内部に光軸AX方向に沿って所定間隔で配置され、保持された複数枚のレンズエレメント27、29、33、31を含む両側テレセントリックな屈折光学系が用いられている。投影光学系PLの投影倍率はβ(βは、例えば、1/4、あるいは1/5)である。このため、照明系IOPからの照明光ILによってレチクルRが照明されると、その照明光ILの照射領域(照明領域)IAR内のレチクルRのパターンの像が、投影光学系PLにより縮小されてレジスト(感応剤)が塗布されたウエハW上に投影される。そして、ウエハW上の上記照明領域IARと共役な領域(露光領域)に、パターンの縮小像(部分倒立像)が形成される(レジストにパターンの潜像が形成される)。
露光装置100には、投影光学系PLの結像特性、例えば諸収差を補正する結像特性補正装置が設けられている。投影光学系PLの結像特性としては球面収差(結像位置の収差)、コマ収差(倍率の収差)、非点収差、像面湾曲、歪曲収差(ディストーション)等があり、結像特性補正装置は、これらの諸収差を補正する機能を有しているが、以下の説明においては、説明の簡略化のため、主として、投影光学系PLによるレチクルRのパターンの投影像の歪みに関する(ディストーション、原理上は倍率の収差も含む)の補正を行なうものとする。
結像特性補正装置は、ウエハW上の先行する特定レイヤ(例えば前レイヤ)のショット領域(区画領域)に転写されたパターンの歪みに合わせてレチクルRのパターンの投影像を歪ませる働きをもつ。
図1において、投影光学系PLを構成する、レチクルRに最も近いレンズエレメント27は支持部材28に固定され、レンズエレメント27に続くレンズエレメント29,33,31,…は投影光学系PLのレンズ鏡筒32に固定されている。支持部材28は、伸縮自在の複数(ここでは3つ)の駆動素子、例えばピエゾ素子11a、11b、11c(但し、図1では紙面奥側の駆動素子11cは図示せず)を介して投影光学系PLのレンズ鏡筒32と連結されている。駆動素子11a、11b、11cに印加される駆動電圧が結像特性制御部12によって独立して制御され、これによって、レンズエレメント27が光軸AXに直交する面に対して任意に傾斜及び光軸AX方向に移動可能な構成となっている。各駆動素子によるレンズエレメント27の駆動量は不図示の位置センサにより厳密に測定され、その位置はサーボ制御により目標値に保たれるようになっている。本実施形態では、結像特性制御部12、及び該結像特性制御部12によってその位置及び/又は姿勢が制御されるレンズエレメント27等を含んで結像特性補正装置が構成されている。なお、投影光学系PLの光軸AXとはレンズエレメント29等の固定のレンズエレメントの共通の光軸を指すものとする。
ここで、上述の結像特性補正装置では、説明の便宜上から、レンズエレメント27のみが、移動可能である場合について説明したが、実際には、投影光学系PLでは、複数枚のレンズエレメント、あるいはレンズ群が、上記レンズエレメント27と同様にして移動可能に構成されている。
ウエハステージWSTは、投影光学系PLの図1における下方に配置されている。ウエハステージWST上には、ウエハホルダ9が設けられている。ウエハホルダ9上にはウエハWが真空吸着等により保持されている。
ウエハステージWSTは、リニアモータ等を含むウエハステージ駆動系24により、X軸方向、Y軸方向に所定ストロークで駆動されるとともに、Z軸方向、Z軸回りの回転方向(θz方向)、X軸回りの回転方向(θx方向)及びY軸回りの回転方向(θy方向)に微小駆動される。従って、ウエハホルダ9は、ウエハステージ駆動系24により、投影光学系PLの最良結像面に対し、任意方向に傾斜可能で、かつ光軸AX方向(Z軸方向)に微動が可能で、さらに光軸AXに平行なZ軸回りに回転可能に構成されている。なお、ウエハステージWSTに代えて、XY平面内で移動(θz方向の回転を含む)可能なステージと、該ステージ上でウエハホルダ9を保持してZ軸方向、θx方向及びθy方向に微動可能なテーブルとを用いることとしても良い。
ウエハステージWSTのXY平面内の位置(ヨーイング(θz方向の回転)を含む)及びXY平面に対する傾斜(ピッチング(θx方向の回転)及びローリング(θy方向の回転))はウエハレーザ干渉計(以下、「ウエハ干渉計」と呼ぶ)18によって、移動鏡17を介して、例えば0.25nm程度の分解能で常時検出されている。ウエハステージWSTの位置情報(又は速度情報)は主制御装置50に送られ、主制御装置50では、その位置情報(又は速度情報)に基づいてウエハステージWSTのXY平面内の位置(θz方向の回転を含む)をウエハステージ駆動系24を介して制御する。
また、ウエハステージWST上には、基準マーク板FMが固定されている。基準マーク板FMの表面は、ウエハWの表面とほぼ同一高さに設定されている。基準マーク板FMの表面には、レチクルアライメント用の第1基準マーク及び後述するアライメント系のベースライン計測用の第2基準マークなどが所定の位置関係で形成されている。
投影光学系PLの側面には、ウエハW上の各ショット領域に付設されたアライメントマーク(ウエハマーク)及び基準マーク板FM上の第2基準マークを検出するためのアライメント系8が設けられている。アライメント系8としては、例えば、画像処理方式のFIA(Field Image Alignment)系が用いられている。アライメント系8の検出結果は、アライメント信号処理系(不図示)を介して主制御装置50に送られる。
また、投影光学系PLの下端部の近傍には、前述の露光領域内及びその近傍の複数の検出点におけるウエハWのZ軸方向に関する位置情報(面位置情報)を検出する多点焦点位置検出系(13,14)が設けられている。多点焦点位置検出系として、例えば米国特許第5,448,332号明細書等に開示される斜入射方式の検出系が用いられている。多点焦点位置検出系は、投影光学系PLの最良結像面に向けて結像光束を光軸AXに対して斜めに射出する照射光学系13と、ウエハWの表面からの反射光束をスリットを介して受光する受光光学系14と、を含む。多点焦点位置検出系(13、14)で検出されるウエハの面位置情報は、主制御装置50に供給される。
この他、露光装置100には、レチクルステージRSTの上方に、例えば米国特許第5,646,413号明細書などに開示されるような一対のレチクルアライメント系(図示省略)が設けられている。レチクルアライメント系は、一例として照明光ILと同じ波長の光を用いたTTR(Through The Reticle)アライメント系から構成されている。レチクルアライメント系の検出信号は、不図示のアライメント信号処理系を介して主制御装置50に供給される。
主制御装置50は、例えば、マイクロコンピュータ(あるいはワークステーション)から構成され、露光装置100の構成各部を統括制御する。
次に、本実施形態の露光装置100において行われるパターンの投影像の歪み(ディストーション)の計測について説明する。
投影像の歪み(ディストーション)の計測は、テストレチクルを用いたウエハの露光(テスト露光)、ウエハ上に転写された像(転写像)の検出、及びその検出結果を用いた像歪みデータ(ディストーション・データ)の作成を含む。
露光装置100などの走査型露光装置では、例えば図3(A)に示されるテストレチクルR1が用いられる。テストレチクルR1は、その中央部に、幅D及び長さWのパターン領域PA1を有する。ここで、幅D及び長さWは、それぞれ、照明領域IARの長さD及び幅W(図2(A)参照)に等しい。パターン領域PA1内には、テストレチクルR1の中心(レチクルセンタ)を中心として、XY2次元方向に所定間隔ΔdでI×J個、例えば3×13個の計測用マークMij(i=1〜I,j=1〜J)が、形成されている。
オペレータ等からのテスト露光の指示(ディストーション計測指示)に応じて、露光装置100が備える主制御装置50により、以下の手順で、テスト露光が実行される。
主制御装置50は、レチクル搬送系(不図示)を介してテストレチクルR1をレチクルステージRST上にロードする。ロード後、主制御装置50は、レチクルアライメントを行う。これにより、テストレチクルR1の中心(レチクルセンタ)が投影光学系PLの光軸にほぼ一致すると同時に、テストレチクルR1の向きもレチクル干渉計16の測長軸によって規定される基準座標軸に平行になるようレチクルステージRSTが位置決めされる。さらに、主制御装置50は、照明領域IARがテストレチクルR1のパターン領域PA1に一致するように、照明光学系10内のレチクルブラインド30Aの開口の大きさ及び位置を調整する。このとき、可変スリット装置40の全てのブレード42(k=1〜42)が、−Z側の移動限界位置近傍に位置しており、照明領域IARの遮光はされていない。
次に、主制御装置50は、ウエハ搬送系(不図示)を用いて、テスト用ウエハWをウエハステージWST(ウエハホルダ9)上にロードする。ロード後、主制御装置50は、ウエハ干渉計18の計測値をリセットする。
リセット後、主制御装置50は、テスト露光を開始する。主制御装置50は、ウエハ干渉計18の計測結果をモニタしつつウエハステージ駆動系24を介してウエハステージWSTを駆動して、ウエハW上の第1ショット領域(の中心)が投影光学系PLの光軸にほぼ一致するようウエハステージWSTを位置決めする。位置決め後、主制御装置50は、テストレチクルR1のパターン領域PA1のパターンを、静止露光により、第1ショット領域内に転写する。これにより、テストレチクルR1を用いた第1の露光条件下での露光が終了する。
主制御装置50は、予め定められた手順に従って露光条件、例えば照明条件等を変更する。主制御装置50は、ウエハステージWSTをステップ駆動して、ウエハW上の第2ショット領域(の中心)が投影光学系PLの光軸にほぼ一致するようウエハステージWSTを位置決めする。位置決め後、主制御装置50は、変更後の第2の露光条件下で、上と同様に、パターン領域PA1のパターンを、静止露光により、第2ショット領域内に転写する。
主制御装置50は、第3ショット領域以降についても同様にパターンを転写する。
全ての露光条件下でテストレチクルR1のパターンがテスト用ウエハW上に転写されると(テスト露光が終了すると)、主制御装置50に接続されたディスプレイ(不図示)上にその旨が表示される。
次に、オペレータ等から主制御装置50に接続された入力装置(不図示)を介してテスト用ウエハWの現像が指示されると、主制御装置50からの指示に応じ、ウエハ搬送系(不図示)によりウエハステージWST(ウエハホルダ9)上のテスト用ウエハWが不図示のコータ・ディベロッパ(C/D)に搬送される。搬送後、C/D(不図示)によりテスト用ウエハWが現像され、例えば図4(A)に示されるように、テスト用ウエハW上にテストレチクルR1のパターンに対応するレジスト像(レジストパターン)が形成される。図4(A)には、テストレチクルR1のパターンに対応するレジスト像に歪みが生じた場合のテスト用ウエハW上に形成された計測用マークMij同士を結ぶ線が実線で示され、テストレチクルR1のパターンに対応するレジスト像に歪みが生じなかった場合のテスト用ウエハW上に形成された計測用マークMij同士を結ぶ線が点線で示されている。
そして、オペレータ等から入力装置(不図示)を介してテスト用ウエハW上に形成された計測用マークMij(i=1〜I,j=1〜J)の検出が指示されると、主制御装置50は、現像されたテスト用ウエハWをウエハ搬送系(不図示)に指示を与えて再びウエハステージWST(ウエハホルダ9)上にロードする。ロード後、主制御装置50は、ウエハ干渉計18の計測結果をモニタしつつウエハステージ駆動系24を介してウエハステージWSTを駆動し、アライメント系8を用いて、テスト用ウエハW上の第1ショット領域内に形成された計測用マークMijのレジスト像を順次検出する。主制御装置50は、計測用マークMijのレジスト像の検出結果と、各レジスト像検出時のウエハ干渉計18の計測値とを用いて、計測用マークMijのレジスト像のステージ座標系上における位置を順次演算し、それらの演算結果を内部メモリ(不図示)に記憶する。
主制御装置50は、上と同様に、その他のショット領域に形成された計測用マークMijのレジスト像を検出し、それらのステージ座標系上における位置を演算し、内部メモリ(不図示)に記憶する。
このようにして、全ての露光条件の下で形成された計測用マークMijのレジスト像の位置が内部メモリ(不図示)に記憶され、計測用マークMijの検出が終了する。
次に、主制御装置50は、内部メモリ(不図示)に記憶された計測用マークMijのレジスト像の位置を、各ショット領域の基準点、例えばショット領域の中心点を原点とする理想的な座標系(ショット座標系)における座標データにそれぞれ変換する。そして、主制御装置50は、各計測用マークMijのレジスト像の座標データと対応するレジスト像の設計上の位置座標との差に基づいて、各計測用マークMijのレジスト像の位置ずれ量を、ショット領域毎(すなわち、露光条件毎)に求める。
主制御装置50は、さらに、必要に応じ、上で求められたレジスト像の位置ずれ量を補正処理する。すなわち、主制御装置50は、レジスト像の位置ずれ量から、所定の許容値を超える異常値データを除去し、除去後の位置ずれ量の平均を求め、それをセンタ・シフト量として全ての位置ずれ量から除去する(センタ・シフト補正)。さらに、主制御装置50は、センタ・シフト補正された位置ずれ量からレチクル製造誤差(パターン描画誤差などを含む)を除去する(レチクル製造誤差補正)。さらに、主制御装置50は、レチクル製造誤差が補正された位置ずれ量からアライメントマーク製造誤差を除去する(アライメントマーク製造誤差補正)。さらに、主制御装置50は、アライメントマーク製造誤差を補正した位置ずれ量からレチクルローテーション量を算出して除去する(レチクルローテーション補正)。
このようにして得られた位置ずれ量のデータを、以下の説明においては、像歪みデータと呼ぶ。最後に、主制御装置50は、この像歪みデータを露光条件毎に求め、主制御装置50に接続された記憶装置(不図示)内のデータベースに登録する。
なお、投影光学系PLの結像特性は経時的に変化し得るため、露光装置100では、定期的に、投影像の歪み(像歪みデータの作成)を行うこととする。
前述の如く、投影像の歪みは、図3(A)に示されるテストレチクルR1のパターン領域PA1内の各計測用マークMijのレジスト像の位置ずれ量、すなわち、パターン領域PA1の投影光学系PLによる像が形成される像面内の複数の離散点における、上記レジスト像に対応する投影像の位置ずれ量として与えられる。以下の説明では、像面上における上記複数の離散点を、便宜上、計測用マークと同一の符号を用いて、Mijと表記する。離散点Mijの像面内でのX,Y位置はX,Yである。(離散点Mijでの)投影像の歪みは、図3(B)に示されるように、像面内のベクトルdRij(=(dXij,dYij))を用いて表される。従って、全離散点Mij(i=1〜I,j=1〜J)での投影像のずれdRijにより、一例として図4(B)に示されるように、像面内における投影像の歪みが記述される。ここで、像面と呼んでいるのは、投影光学系PLによるパターンの投影像が形成される面内の長さL1=βD、幅L2=βWの像領域を指す。
本実施形態の露光装置100では、十分に高い重ね合わせ精度(位置合わせ精度)でレチクルRのパターンをウエハW上に形成するために、パターンを複数の部分パターンに分割し、部分パターンの像(部分像)のそれぞれについて形成状態(転写状態)を最適化してウエハ上に転写(形成)する分割露光法を、採用している。以下、分割露光法の詳細について説明する。
露光に先立って、上述の通り像歪みデータdRij(i=1〜I,j=1〜J)が得られているものとする。また、像歪みデータdRij(i=1〜I,j=1〜J)に対し、レチクルR上のパターン領域PA内のパターンを、図5(A)に示されるように、部分パターンPAa,PAbに2分割することとする。これに対応して、ウエハW上のショット領域Sは、2つの部分領域Sa,Sbに2分割される。なお、図5(A)において、レチクルR側とウエハW側とで別々の照明領域IARが存在するかのように図示されているが、これは、レチクルのパターンの倒立像がウエハW上に投影される様子を模式的に示したものである。図5(B)〜図5(D)、及び図6(A)〜図6(D)においても同様である。
次に、実際の分割露光法の説明に先立って、レチクルRのパターンのウエハW上への投影像の歪み補正に関する補足説明を行っておく。
前述の通り、露光装置100では、結像特性補正装置の結像特性制御部12を介してレンズエレメント27を駆動することで、レチクルRのパターンのウエハW上への投影像の歪みを補正することができる。ここで、レンズエレメント27を駆動して補正することのできる投影像の歪みは、第1補正関数ΔR(1)(X,Y)=(ΔX(1)(X,Y),ΔY(1)(X,Y))を用いて記述されるものとする。
第1補正関数ΔR(1)(X,Y)のX成分ΔX(1)(X,Y)及びY成分ΔY(1)(X,Y)は、次のように、XY座標の2変数多項式(Σmnmn,Σmnmn)を用いて与えることができる。
ΔX(1)(X,Y)=K00+K101+K011+K202+K1111+K022
+K303+K2121+K1212+K033+K404+K505+K60Y …(1)
ΔY(1)(X,Y)=H00+H101+H011+H202+H1111+H022
+H303+H2121+H1212+H033
+H404+H3131+H505+H4041+H606+H5051 …(2)
ここで、各係数Kmn,Hmnと駆動対象のレンズとの関係は、予め定められており、各係数Kmn,Hmnの値が決定した式(1)及び式(2)は、投影像の歪みを補正するための可動レンズ等の各調整対象の具体的な調整内容、すなわち投影像の歪みの調整内容を記述する。
そこで、主制御装置50は、先に求めた像歪みデータdRijを用いて、最小自乗法等を適用して、式(1)及び式(2)中の係数Kmn,Hmnを決定する。ただし、2つの部分パターンPAa,PAbのそれぞれについて投影像の歪みを補正するため、次の自乗誤差ε,εが最小となるように、係数Kmn,Hmnの2通りの組を決定する。
εa=Σij(dRij−ΔR(1)(Xi,Yj))a(Xi/β) …(3a)
εb=Σij(dRij−ΔR(1)(Xi,Yj))b(Xi/β) …(3b)
ここで、w(X/β),w(X/β)は、可変スリット装置40を用いてレチクルR上の照明領域IARに照射される照明光ILの強度分布(照度分布)であり、それぞれ、部分パターンPAa,PAbを照明する際の照度分布である(図2(C)参照)。最小自乗誤差ε,εを用いることにより、それぞれ、ウエハW上の分割領域Sa,Sbに投影される部分パターンPAa,PAbの投影像の歪みを記述する2組の第1補正関数ΔR(1)(X,Y)(係数Kmn,Hmn)が得られる。なお、ここで求められる2組の係数Kmn,Hmnの値を用いて表される第1補正関数ΔR(1)(X,Y)を、それぞれ、ΔR(1a)(X,Y),ΔR(1b)(X,Y)と表記する。
ただし、係数Kmn,Hmnを決定する際、第1補正関数ΔR(1a)(X,Y),ΔR(1b)(X,Y)が境界X=0上で連続的に接続するための境界条件ΔR(1a)(X=0,Y)=ΔR(1b)(X=0,Y),dΔR(1a)(X=0,Y)/dX=dΔR(1b)(X=0,Y)/dXを課すこととする。
なお、第1補正関数ΔR(1a)(X,Y),ΔR(1b)(X,Y)の作成は、例えば、露光装置100の起動時に、像歪みデータdRijが作成(更新)される毎に、あるいはオペレータ等からの指示があった時等に、適宜、行われる。
上で求めた第1補正関数ΔR(1a)(X,Y),ΔR(1b)(X,Y)を用いて、分割露光を行う。
主制御装置50は、レチクル搬送系(不図示)を用いてレチクルRをレチクルステージRST上にロードする。また、主制御装置50は、ウエハ搬送系(不図示)を用いてウエハWをウエハステージWST(ウエハホルダ9)上にロードする。ロード後、レチクルアライメント、アライメント系8のベースライン計測、及びウエハアライメント(例えばショット内多点EGA)の準備作業が行われる。なお、レチクルアライメント、ベースライン計測等については、米国特許第5,646,413号明細書などに詳細に開示されている。また、ショット内多点EGAについては、米国特許第6,876,946号明細書などに詳細に開示されている。ここで、ショット内多点EGAとは、ショット内の複数のウエハアライメントマークの位置検出データを用いて例えば上記米国特許明細書に開示される最小2乗法を利用した統計演算によりウエハW上の全てのショット領域の配列座標及び各ショットの倍率を含む変形量を求めるアライメント手法を意味する。
ショット内多点EGAにより、通常のEGAにより得られる6種類のウエハ誤差パラメータ(X軸方向及びY軸方向に関するウエハ(中心位置)のオフセット(平行移動)、ステージ座標系(又はショット配列)の直交度誤差、ウエハの残存回転誤差、ウエハのX軸方向及びY軸方向に関する線形伸縮)に加えて、ウエハW上の各ショット領域の、X軸方向(非走査方向)に関する倍率(線形伸縮)(非スキャン方向倍率)、Y軸方向(走査方向)に関する倍率(線形伸縮)(スキャン方向倍率)、残存回転誤差、及び直交度誤差が定められる。
主制御装置50は、レチクルアライメント、ベースライン計測、及びウエハアライメントの結果に基づいて、ウエハW上のショット領域のそれぞれに、順次、レチクルRのパターンを、以下の分割露光により重ね合わせて転写する。ここで、レチクルRのパターンをウエハW上の各ショット領域に転写するための露光開始直前及び露光終了直後には、可動ブラインド30B,30Bが、主制御装置50の指示に応じ、駆動装置35,35により駆動され、不要な露光が防止されるが、以下では、この点についての説明は省略する。
主制御装置50は、レチクルアライメント、ベースライン計測、及びウエハアライメントの結果に基づいて、ウエハW上の第1ショット領域の露光のための加速開始位置にウエハステージWSTを移動させる。次に、主制御装置50は、可変スリット装置40のブレード42〜4242を図2(B)に示されるように駆動する。これにより、レチクルR上では、図5(A)に示されるように、光軸AXの+X側でレチクルR上の照明領域IARの+X側の半部が遮光され、照明領域IARの−X側の半部のみが照度分布w(図2(C)参照)で照明される。
さらに、主制御装置50は、第1補正関数ΔR(1a)(X,Y)によって記述される投影像の歪みの補正内容に基づいて、例えば米国特許出願公開第2007/0260419号明細書などに開示されているように、レンズエレメント27を駆動して、パターンの投影像の歪み(図4(A)参照)を補正する。これにより、ウエハW上の被露光領域の−X側半部の領域において、投影像の歪みが補正される。
可変スリット装置40を用いての照明領域の調整と第1補正関数ΔR(1a)(X,Y)を用いてのレンズエレメント27の駆動調整の後、主制御装置50は、走査露光により、部分パターンPAaをウエハW上の分割領域Saに転写する。
走査露光では、主制御装置50は、レチクル干渉計16とウエハ干渉計18の計測結果を監視して、図5(A)に示されるように、レチクルステージRSTとウエハステージWSTとをそれぞれの走査開始位置(加速開始位置)に移動させる。そして、両ステージRST,WSTをY軸方向に、ただし互いに逆向き(それぞれ+Y方向、−Y方向)に、相対駆動する。ここで、両ステージRST,WSTがそれぞれの目標速度に達すると、図5(B)に示されるように、露光光ILによってレチクルRのパターン領域PAaが照明され始め、ウエハW上の分割領域Saに対する走査露光が開始される。
主制御装置50は、走査露光中、Y軸方向についてのレチクルステージRSTの速度VrとウエハステージWSTの速度Vwとを投影光学系PLの投影倍率に対応する速度比に維持するように、レチクルステージRSTとウエハステージWSTとを同期して駆動する。
そして、図5(C)に示されるように、レチクルRとウエハWとがY軸方向に移動してレチクルRのパターン領域PAaの異なる領域が紫外パルス光で逐次照明され、同時にウエハWがレチクルRと逆方向に移動することにより、図5(D)に示されるように、分割領域Saの走査露光が終了する。
分割領域Saに対する走査露光が終了すると、主制御装置50は、ウエハWとレチクルRとの減速を開始するととともに可変スリット装置40のブレード42〜4242を、図2(B)に示される配置と光軸AXに関して左右対称となる配置に駆動する。これにより、レチクルR上では、図6(A)に示されるように、光軸AXの−X側でレチクルR上の照明領域の−X側の半部が遮光され、照明領域の+X側の半部のみが照度分布w(図2(C)参照)で照明される。
さらに、主制御装置50は、第1補正関数ΔR(1b)(X,Y)によって記述される投影像の歪みの補正内容に従ってレンズエレメント27を駆動して、パターンの投影像の歪み(図4(A)参照)を補正する。これにより、ウエハW上の被露光領域の+X側半部の領域で投影像の歪みが補正される。
可変スリット装置40を用いての照明領域の調整と第1補正関数ΔR(1b)(X,Y)を用いてのレンズエレメント27の駆動調整の後、主制御装置50は、走査露光により、部分パターンPAbをウエハW上の分割領域Sbに転写する。
主制御装置50は、図6(A)に示されるように、分割領域Saに対する露光のための相対走査が終了して停止した時点では、レチクルステージRSTとウエハステージWSTとは、分割領域Sbの露光のためのそれぞれの走査開始位置(加速開始位置)に位置している。そして、両ステージRST,WSTを、パターン領域PAaを用いた露光時とは逆方向に、Y軸方向に沿って、ただし互いに逆向き(−Y方向、+Y方向)に、相対駆動する。これにより、図6(B)に示されるように、露光光ILによってレチクルRのパターン領域PAbが照明され始め、ウエハW上の分割領域Sbに対する走査露光が開始される。そして、図6(C)に示されるように、レチクルRとウエハWとがY軸方向に移動してレチクルRのパターン領域PAbの異なる領域が紫外パルス光で逐次照明され、同時にウエハWがレチクルRと逆方向に移動することにより、図6(D)に示されるように、分割領域Sbの走査露光が終了する。露光終了後、主制御装置50は、ウエハWとレチクルRとを減速させて停止する。
分割領域Sa,Sbに対する2回の分割露光では、ウエハステージWSTは、X軸方向に駆動(ステッピング駆動)されることなく、Y軸に平行な同一の直線経路上を往復駆動される。従って、2回の分割露光により、部分パターンPAa,PAbが繋ぎ合わされてウエハW上のショット領域S内に転写される。すなわち、パターン領域PA内の全パターンがショット領域Sへ転写される。分割領域Sa,Sbに対する露光の際に、それぞれ設定される台形の照度分布(曲線)w、w(図2(C)参照)が、両者の境界部分で、ともに斜辺となっており、かつ、その境界部のいずれのX位置においても、w、wの和がともに1(正規化後の値)となっている。従って、ショット領域S内における露光量はほぼ均一である。
ショット領域Sに対する露光が終了すると、主制御装置50は、ウエハステージWSTを次のショット領域に対する走査開始位置(加速開始位置)へ駆動(ステッピング駆動)する。そして、先と同様に、次のショット領域に対する分割露光を行う。その他のショット領域以降についても同様の動作を行う。それにより、ウエハW上の全てのショット領域にレチクルRのパターンが転写される。
以上詳細に説明したように、本第1の実施形態の露光装置100によると、主制御装置50は、非走査方向に関してレチクルRのパターンPAが2分割された部分パターンPAa、PAbの像(部分像)のそれぞれに対してウエハWを走査方向に走査する(実際には、レチクルRとウエハWとを走査方向に相対走査する)ことを、部分パターンPAa、PAbの像それぞれについてウエハW上での形成状態を調整しながら2回繰り返し、部分パターンPAa、PAbの像が繋ぎ合わされたパターンPAの像をウエハW上に形成する。このため、部分パターンPAa、PAbの像(部分像)それぞれの形成に必要な投影光学系PLの視野内の部分領域のみについて、部分像それぞれの形成状態、具体的には、部分像それぞれの歪みが最適となるように、それぞれの部分像の歪みの調整のための投影光学系PLの光学特性、具体的には例えばディストーション(倍率の収差を含む)を調整すれば良いことになる。従って、投影光学系PLの視野内の全域に対してディストーションを調整してパターンPA全体の像を一度の露光でウエハW上に形成する場合に比べて、それぞれの部分像の形成の際の投影光学系PLのディストーションをより高精度に(部分像それぞれの形成状態がより最適となるように)調整することができ、結果的に十分に高精度なパターンの重ね合わせ(位置合わせ)を実現することが可能となる。
なお、分割露光では、ウエハステージWSTによるウエハWの保持を解除することなく、複数回の分割露光が繰り返される。ここで、上記実施形態では、複数回(2回)の分割露光を全てのショット領域に対して順次行ったが、これに代えて、1回目の分割露光を全てのショット領域に対して行い、その後2回目の分割露光を全てのショット領域に対して行うことも可能である。
本第1の実施形態では、補正関数として(2変数)多項式を用いるものとした。この場合、露光装置の投影像の歪みを補正する機能に応じて、多項式の次数を選択することとすることができる。また、多項式に限らず、例えば、フーリエ多項式(Σsin(2πmy)+Σcos(2πny))を用いても良い。この場合にも、露光装置の機能に応じて、フーリエ多項式の次数を選択することができる。
《第2実施形態》
次に、本発明の第2の実施形態を、図7及び図8に基づいて説明する。本第2の実施形態では、前述の第1の実施形態における露光装置100が使用される。ここで、前述した第1の実施形態と同一の構成部分については同一の符号を用いるとともに、その詳細説明を省略する。
露光装置100に対するパターンの投影像の歪み(ディストーション)の計測において、例えば図7に示されるテストレチクルR2を用いることができる。テストレチクルR2は、その中央部に、幅D及び長さLのパターン領域PA2を有する。ここで、幅Dは照明領域IARの長辺の長さD(図2(A)参照)に等しく、長さLは露光に用いられるレチクルRに対する走査長(デバイスパターンの長さ、ウエハW上のショット領域の長さの1/β倍)に等しい。パターン領域PA2内には、テストレチクルR2の中心(レチクルセンタ)を中心として、XY2次元方向に所定間隔ΔdでI×J個、例えば15×11個の計測用マークMij(i=1〜I,j=1〜J)が、形成されている。
オペレータ等からのテスト露光の指示(ディストーション計測指示)に応じて、露光装置100が備える主制御装置50により、以下の手順で、テスト露光が実行される。
主制御装置50は、レチクル搬送系(不図示)を介してテストレチクルR2をレチクルステージRST上にロードする。ロード後、主制御装置50は、レチクルアライメントを行う。主制御装置50は、必要に応じて、さらに、レチクルブラインド30Aの開口の大きさ及び位置を調整する。このとき、可変スリット装置40は、全てのブレード42(k=1〜42)が、−Z側の移動限界位置近傍に位置しており、照明領域IARは全く遮光されていない。
主制御装置50は、ウエハ搬送系(不図示)を用いて、テスト用ウエハWをウエハステージWST(ウエハホルダ9)上にロードする。ロード後、主制御装置50は、ウエハ干渉計18の計測値をリセットする。
リセット後、主制御装置50は、走査露光を開始する。主制御装置50は、レチクル干渉計16とウエハ干渉計18の計測結果を監視して、レチクルステージRSTとウエハステージWSTとをそれぞれの走査開始位置(加速開始位置)に移動させる。そして、両ステージRST,WSTをY軸方向に、ただし互いに逆向きに、相対駆動することで、テストレチクルR2のパターン領域PA2のパターンの像を、第1の露光条件下で、走査露光により、テスト用ウエハW上の第1ショット領域に転写する。
第1ショット領域に対する走査露光が終了すると、主制御装置50は、ウエハステージWSTを第2ショット領域に対する走査開始位置(加速開始位置)へ駆動(ステッピング駆動)する。それと同時に、主制御装置50は、予め定められた手順に従って露光条件、例えば照明条件等を変更する。主制御装置50は、変更後の第2の露光条件下で、上と同様に、パターン領域PA2のパターンを第2ショット領域内に転写する。
主制御装置50は、第3ショット領域以降についても同様にパターンを転写する。
全ての露光条件下でテストレチクルR2のパターンがテスト用ウエハW上に転写されると(テスト露光が終了すると)、主制御装置50に接続されたディスプレイ(不図示)上にその旨が表示される。
上述の通りテストレチクルR2のパターンの像が形成されたテスト用ウエハWは、前述の第1の実施形態と同様に、C/D(不図示)により現像され、アライメント系8を用いて計測用マークMijのレジスト像が検出される。その検出結果に基づき、主制御装置50により、例えば図8に示されるように、露光用レチクルのデバイスパターンの全領域に対応する像歪みデータdRijが作成される。
投影像の歪みdRijに対し、前述の第1の実施形態と同様に、結像特性補正装置の結像特性制御部12を介してレンズエレメント27を駆動することにより投影像の歪みを補正することができるだけでなく、レチクルステージRSTとウエハステージWSTとの同期駆動を微調整(補正)することにより投影像の歪みを補正することもできる。ここで、同期駆動を微調整して補正することのできる投影像の歪みは、第2補正関数ΔR(2)(X,Y)=(ΔX(2)(X,Y),ΔY(2)(X,Y))を用いて記述されるものとする。なお、レンズエレメント27を駆動して補正することのできる投影像の歪みは、先と同様に、第1補正関数ΔR(1)(X,Y)=(ΔX(1)(X,Y),ΔY(1)(X,Y))を用いて記述されるものとする。
第2補正関数ΔR(2)(X,Y)のX成分ΔX(2)(X,Y)及びY成分ΔY(2)(X,Y)は、次のように、XY座標の2変数多項式(Σmnmn,Σmnmn)を用いて与えられる。
ΔX(2)(X,Y)=k00+k101+k202+k303+k404+k505 …(4)
ΔY(2)(X,Y)=h00+h101+h011+h202+h1111
+h303+h2121+h404+h3131+h505+h4041 …(5)
ここで、各係数kmn,hmnとステージRST,WSTの同期駆動との関係は、予め定められており、各係数kmn,hmnの値が決定した式(4)及び式(5)は、投影像の歪みを補正するためのステージRST,WSTの同期駆動の具体的な調整内容、すなわち投影像の歪みの調整内容を記述する。
そこで、主制御装置50は、先に求めた像歪みデータdRijを用いて、最小自乗法等を適用して、式(1)及び式(2)中の係数Kmn,Hmnとともに式(4)及び式(5)中の係数kmn,hmnを決定する。ただし、2つの部分パターンPAa,PAbのそれぞれについて投影像の歪みを補正するため、次の自乗誤差ε,εが最小となるように、係数Kmn,Hmn,kmn,hmnの2通りの組を決定する。
εa=Σij(dRij−ΔR(1)(Xi,Yj)−ΔR(2)(Xi,Yj))a(Xi/β)
…(6a)
εb=Σij(dRij−ΔR(1)(Xi,Yj)−ΔR(2)(Xi,Yj))b(Xi/β)
…(6b)
最小自乗誤差ε,εを用いることにより、それぞれ、ウエハW上の分割領域Sa,Sbに投影される部分パターンPAa,PAbの投影像の歪みを記述する2組の第1及び第2補正関数ΔR(1)(X,Y),ΔR(2)(X,Y)(係数Kmn,Hmn,kmn,hmn)が得られる。なお、ここで求められる2組の係数Kmn,Hmnの値を用いて表される第1補正関数ΔR(1)(X,Y)をそれぞれΔR(1a)(X,Y),ΔR(1b)(X,Y)、また2組の係数kmn,hmnの値を用いて表される第2補正関数ΔR(2)(X,Y)をそれぞれΔR(2a)(X,Y),ΔR(2b)(X,Y)と表記する。
ただし、係数kmn,hmnを決定する際、第2補正関数ΔR(2a)(X,Y),ΔR(2b)(X,Y)が境界X=0上で連続的に接続するための境界条件ΔR(2a)(X=0,Y)=ΔR(2b)(X=0,Y),dΔR(2a)(X=0,Y)/dX=dΔR(2b)(X=0,Y)/dXを課すこととする。勿論、前述の通り、第1補正関数ΔR(1a)(X,Y),ΔR(2b)(X,Y)の境界条件も課される。
上で求めた第1及び第2補正関数ΔR(1a)(X,Y),ΔR(1b)(X,Y),ΔR(2a)(X,Y),ΔR(2b)(X,Y)を用いて、主制御装置50により、第1の実施形態と同様の分割露光が行われる。ただし、部分パターンPAaをウエハW上の分割領域Saに転写する際、主制御装置50は、第1補正関数ΔR(1a)(X,Y)により表される歪みの補正内容に基づいて、結像特性補正装置の結像特性制御部12を介してレンズエレメント27を駆動すると同時に、第2補正関数ΔR(2a)(X,Y)により表される歪みの補正に基づいて、例えば米国特許出願公開第2007/0260419号明細書などに開示されるように、レチクルステージRSTとウエハステージWSTの同期駆動を微調整しつつ、走査露光を行う。一方、部分パターンPAbをウエハW上の分割領域Sbに転写する際には、主制御装置50は、第1補正関数ΔR(1b)(X,Y)により表される歪みの補正内容に基づいて、結像特性補正装置の結像特性制御部12を介してレンズエレメント27を駆動すると同時に、第2補正関数ΔR(2b)(X,Y)により表される歪みの補正に基づいて、レチクルステージRSTとウエハステージWSTとの同期駆動を調整しつつ、走査露光を行う。
ここで、両ステージRST,WSTの同期駆動の調整とは、レチクルステージ駆動系22とウエハステージ駆動系24とを介して走査露光時におけるレチクルR(レチクルステージRST)とウエハW(ウエハステージWST)との走査方向の速度比を調整すること、及び両ステージRST,WSTの走査方向を僅かにずらすことを含む。前者によれば、投影像の走査方向についての倍率を補正することができ、後者によれば、投影像を歪ませることができる。
以上説明した本第2の実施形態によると、前述した第1の実施形態と同様に、パターンの全体像を一度にウエハ上に形成する場合に比較して、一層高精度なパターンの重ね合わせ(位置合わせ)を実現することができる。また、本第2の実施形態によると、投影光学系PLのダイナミックな光学特性、例えばダイナミック像面におけるディストーションを調整することができる。
なお、第1及び第2の実施形態では、パターンを非走査方向に均等に2分割し、それらの分割パターンを2回に分けて分割露光することとした。ここで、パターンを均等に分割する必要はなく、投影像の歪みに応じて分割すれば良い。例えば、図4(B)あるいは図8に示される投影像の歪みに対し、パターンを非走査方向の中央部分と両端部分とに2分割することも考えられる。この分割パターンに対し、図9(A)に示されるように、可変スリット装置40のブレード4213〜4230を、−Z側の移動限界位置近傍に位置させたまま、ブレード42〜4210,及び4233〜4242を+Z側の移動限界位置近傍まで駆動し、ブレード4211,4232を、照明領域IARの2/3覆う位置に、ブレード4212,4231を、照明領域IARの1/3を覆う位置に、それぞれ位置決めする。これにより、照明領域IAR(及びこれと共役な領域)における照明光ILの強度(すなわち照度)の分布は、図9(B)に示される曲線wのようになる。また、逆に、可変スリット装置40のブレード42〜4210,及び4233〜4242を−Z側の移動限界位置近傍に位置させた状態で、ブレード4213〜4230を、+Z側の移動限界位置近傍まで駆動し、ブレード4212,4231を、照明領域IARの2/3覆う位置に、ブレード4211,4232を、照明領域IARの1/3を覆う位置に、それぞれ位置決めする。これにより、照明領域IAR(及びこれと共役な領域)における照明光ILの強度(すなわち照度)の分布は、図9(B)に示される曲線wのようになる。この場合、レチクルR上の照明領域IARの非走査方向の両端部分が照度分布wdで照明される。パターンを非走査方向の中央部分と両端部分とに2分割した分割パターンを、図5(A)〜図6(D)を用いて説明したように、ただし照度分布wc,wdを切り換えて、分割露光する。
ここで、この場合のパターンの分割は、見方によっては、パターンを非走査方向の中央部分と、+X側部分と、−X側部分とに3分割しているとも見ることができる。このことからも分かるように、パターンを非走査方向に3以上に分割する分割露光を行っても勿論良い。
なお、上記第1及び第2の実施形態では、投影光学系PLの一部を構成する光学素子を駆動して投影光学系PLの光学特性(パターンの投影像の形成状態(例えば歪み))を調整(補正)する結像特性補正装置を、露光装置が備えているものとした。しかし、これに限らず、結像特性補正装置としては、投影光学系PLの一部を構成する光学素子を駆動する構成に代えて、あるいは加えて、投影光学系PL内の一部の気密空間内のガス圧を制御してその屈折率を調整する構成、及び/又は照明光ILの波長を調整する構成を採用しても良い。
なお、上記第1及び第2の実施形態では、露光装置100の主制御装置50が像歪みデータの作成を行うこととしたが、露光装置100を含んで構成されるデバイス製造システムを統括管理するホストコンピュータ等が行うこととしても良い。その場合、ホストコンピュータは、決定又は更新された係数Kmn,Hmnの値のセット、又は係数Kmn,Hmn及びkmn,hmnの値のセットを、露光装置100の主制御装置50に送信するようにすれば良い。
また、上記第1及び第2の実施形態では、露光装置100が備える主制御装置50により、アライメント系8を用いて、投影像の歪みの計測が行われるものとしたが、これに限らず、専用の計測装置により投影像の歪みの計測が行われる構成を採用しても良い。また、主制御装置50の機能の一部を、別のコンピュータに受け持たせても良い。例えば、像歪みデータの管理に関する機能を有する、専用の像歪み管理コンピュータを設けても良い。
また、上記第1及び第2実施形態における分割露光法では、部分パターンの像のそれぞれについて歪みを補正して、ウエハ上に転写した。ここで、歪みの補正に代えて又は歪みの補正とともにフォーカスを調整して、部分パターンの像のそれぞれをウエハ上に転写することも可能である。この場合、照明光ILの照明領域内の異なる複数個所にフォーカス計測用マークが形成されたテストレチクルを用いて、前述の第1又は第2の実施形態と同様に、ただしフォーカス(ウエハステージWSTのZ位置)を変えつつ、テスト用ウエハを露光する。テスト用ウエハ上に転写されたフォーカス計測用マークを検出し、その検出結果より、例えば、フォーカス計測用マーク毎のコントラスト・フォーカス特性を求める。分割露光では、このコントラスト・フォーカス特性に基づいて、例えばウエハステージWST(及びレチクルステージRST)をフォーカス・レベリング制御すること等により、部分パターンの像(パターンの部分像)のそれぞれについてフォーカスを調整する。
また、波面収差を補正して、部分パターンの像のそれぞれをウエハ上に転写することも可能である。この場合、例えば照明光ILの照明領域内の異なる複数個所にピンホールパターンが形成されたテストレチクルを用いて、そのテストレチクルのピンホールパターンの投影光学系PLによる像を、例えばシャックハルトマン方式の波面収差計測器を用いて検出する。この検出の結果得られる、各ピンホール像の結像点における位置ずれデータと、各結像点の座標データとに基づいて、所定の原理に従ってピンホール像の結像点に対応する、すなわち投影光学系PLの視野内の第1計測点〜第n計測点にそれぞれ対応する波面(波面収差)、例えばツェルニケ多項式の各項の係数(例えば第1項の係数Z1〜第37項の係数Z37)を変換プログラムに従って演算する。かかる波面収差の計測の手順については、例えば米国特許出願公開第2005/0206850号明細書に詳細に開示されている。分割露光に際しては、上記米国特許出願公開第2005/0206850号明細書に開示される、第2通信サーバ930が備えるプロセッサの処理アルゴリズム(最適化プログラム)のモード2の選択下において、各分割パターンについて露光の際に設定される照明領域IARの部分領域に対応する投影光学系の視野内の範囲を、それぞれ最適化フィールド範囲に設定して、最適化処理を行い、レンズエレメント27等の調整要素の(最適)調整量を、各最適化フィールド範囲に対応して求め、その調整量に応じて各調整要素を調整(駆動)することにより、部分パターンの像のそれぞれについて波面収差を補正することができる。
なお、歪みの補正とともにフォーカスを調整して、部分パターンの像のそれぞれをウエハ上に転写する場合にも、上記米国特許出願公開第2005/0206850号明細書に開示される、第2通信サーバ930が備えるプロセッサの処理アルゴリズム(最適化プログラム)のモード2の選択下において、ディストーション及びフォーカス(フォーカスに関連する像面湾曲、球面収差)を最適化対象の結像性能とし、それらの目標値(ターゲット)を指定し、かつ各分割パターンについて露光の際に設定される照明領域IARの部分領域に対応する投影光学系の視野内の範囲を、それぞれ最適化フィールド範囲に設定して、最適化処理を行い、各調整要素(レンズエレメント27等の可動の光学素子及びウエハW等)の(最適)調整量(各自由度方向の駆動量)を、各最適化フィールド範囲に対応して求め、その調整量に応じて各調整要素を調整(駆動)することとしても良い。
なお、上記第1、第2の実施形態、及び変形例では、可変スリット装置を、一対の可動ブラインド30B,30Bと、複数のブレード42とを含んで構成された場合について例示したが、一対の可動ブラインド30B,30Bは必ずしも設けられていなくても良い。また、非走査方向に関するパターンの分割に応じて、照明領域IAR内の非走査方向に関する照度分布を変更する装置は、上記実施形態のような可変スリット装置に限らず、例えば液晶などの非発光型空間光変調器を用いても良い。
なお、上記実施形態では、露光装置100が、液体(水)を介さずにウエハWの露光を行うドライタイプの露光装置である場合について説明したが、これに限らず、光学系と液体とを介してウエハの露光を行う液浸型の露光装置に本発明を適用しても勿論良い。
また、上記実施形態の投影露光装置に対し、投影光学系は縮小系のみならず等倍及び拡大系のいずれでも良いし、投影光学系は屈折系のみならず、反射系及び反射屈折系のいずれでも良いし、この投影像は倒立像及び正立像のいずれでも良い。
また、照明光は、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)に限らず、KrFエキシマレーザ光(波長248nm)などの紫外光や、F2レーザ光(波長157nm)などの真空紫外光であっても良い。例えば米国特許第7,023,610号明細書に開示されているように、真空紫外光としてDFB半導体レーザ又はファイバーレーザから発振される赤外域、又は可視域の単一波長レーザ光を、例えばエルビウム(又はエルビウムとイッテルビウムの両方)がドープされたファイバーアンプで増幅し、非線形光学結晶を用いて紫外光に波長変換した高調波を用いても良い。
また、上記実施形態では、各露光装置の照明光としては波長100nm以上の光に限らず、波長100nm未満の光を用いても良いことはいうまでもない。例えば、軟X線領域(例えば5〜15nmの波長域)のEUV(Extreme Ultraviolet)光を用いるEUV露光装置に本発明を適用することができる。その他、電子線又はイオンビームなどの荷電粒子線を用いる露光装置にも、本発明は適用できる。
また、上述の実施形態の露光装置100では、光透過性の基板上に所定の遮光パターン(又は位相パターン・減光パターン)を形成した光透過型マスク(レチクル)を用いたが、このレチクルに代えて、例えば米国特許第6,778,257号明細書に開示されているように、露光すべきパターンの電子データに基づいて、透過パターン又は反射パターン、あるいは発光パターンを形成する電子マスク(可変成形マスク、アクティブマスク、あるいはイメージジェネレータとも呼ばれ、例えば非発光型画像表示素子(空間光変調器)の一種であるDMD(Digital Micro-mirror Device)などを含む)を用いても良い。かかる可変成形マスクを用いる場合には、ウエハ又はガラスプレート等が搭載されるステージが、可変成形マスクに対して走査されるので、上記実施形態と同等の効果を得ることができる。
また、例えば国際公開第2001/035168号に開示されているように、干渉縞をウエハW上に形成することによって、ウエハW上にライン・アンド・スペースパターンを形成する露光装置(リソグラフィシステム)を、露光装置100として採用することができる。
さらに、例えば米国特許第6,611,316号明細書に開示されているように、2つのレチクルパターンを、投影光学系を介してウエハ上で合成し、1回のスキャン露光によってウエハ上の1つのショット領域をほぼ同時に二重露光する露光装置に、本発明を適用しても良い。
なお、上記実施形態でパターンを形成すべき物体(エネルギビームが照射される露光対象の物体)はウエハに限られるものでなく、ガラスプレート、セラミック基板、フィルム部材、あるいはマスクブランクスなど他の物体でも良い。
露光装置の用途としては半導体製造用の露光装置に限定されることなく、例えば、角型のガラスプレートに液晶表示素子パターンを転写する液晶用の露光装置や、有機EL、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD等)、マイクロマシン及びDNAチップなどを製造するための露光装置にも広く適用できる。また、半導体素子などのマイクロデバイスだけでなく、光露光装置、EUV露光装置、X線露光装置、及び電子線露光装置などで使用されるレチクル又はマスクを製造するために、ガラス基板又はシリコンウエハなどに回路パターンを転写する露光装置にも本発明を適用できる。
半導体素子などの電子デバイスは、デバイスの機能・性能設計を行うステップ、この設計ステップに基づいたレチクルを製作するステップ、シリコン材料からウエハを製作するステップ、前述した実施形態のリソグラフィシステムの一部を構成する露光装置(パターン形成装置)及びその露光方法によりマスク(レチクル)のパターンをウエハに転写するリソグラフィステップ、露光されたウエハを現像する現像ステップ、レジストが残存している部分以外の部分の露出部材をエッチングにより取り去るエッチングステップ、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除くレジスト除去ステップ、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程を含む)、検査ステップ等を経て製造される。この場合、リソグラフィステップで、上記実施形態の露光装置を用いて前述の露光方法が実行され、ウエハ上にデバイスパターンが形成されるので、高集積度のデバイスを生産性良く製造することができる。
本発明の露光方法及び露光装置は、エネルギビームを照射して物体上にパターンを形成するのに適している。また、本発明のデバイス製造方法は、半導体素子又は液晶表示素子などの電子デバイスを製造するのに適している。
12…結像特性制御部、16…レチクル干渉計、18…ウエハ干渉計、22…レチクルステージ駆動系、24…ウエハステージ駆動系、40…可変スリット装置、50…主制御装置、100…露光装置、IOP…照明系、PL…投影光学系、R…レチクル、RST…レチクルステージ、W…ウエハ、WST…ウエハステージ。

Claims (19)

  1. エネルギビームを物体に照射し、所定のパターンの像を前記物体上に形成する露光方法であって、
    所定の走査方向に直交する非走査方向に延びる照明領域を、該照明領域の一部を遮光する遮光装置を用いて前記非走査方向に関して複数に分割し、該分割された複数の照明領域それぞれを介して生成される複数の部分パターンの像のそれぞれに対して前記物体を前記走査方向に走査することを、前記部分パターンの像それぞれの前記物体上での形成状態を調整しながら少なくとも2回繰り返し、前記複数の部分パターンの像が繋ぎ合わされた前記パターンの像を物体上に形成する露光方法。
  2. 前記物体は、該物体を保持して少なくとも前記走査方向に移動する移動体に保持されたままの状態で、複数の部分パターンの像のそれぞれに対して走査される請求項1に記載の露光方法。
  3. 前記移動体は、前記部分像のそれぞれに対して前記物体を走査する度に前記走査方向に関する移動方向が反転される請求項2に記載の露光方法。
  4. 前記エネルギビームは、前記パターンが形成されたマスクを介して前記物体上に照射され、
    前記マスクを保持して前記走査方向に移動する別の移動体と前記移動体との同期駆動を調整することにより、前記部分パターンの像それぞれの前記物体上での形成状態を調整する請求項2又は3に記載の露光方法。
  5. 前記エネルギビームは、光学系を介して前記物体上に照射され、
    前記光学系の結像性能を調整することで前記部分パターンの像それぞれの前記物体上での形成状態を調整する請求項1〜4のいずれか一項に記載の露光方法。
  6. 前記結像性能の調整は、前記光学系の一部を構成する光学部材を駆動すること又前記エネルギビームの波長を変化させることで行われる請求項5に記載の露光方法。
  7. 前記移動体を駆動することにより、前記部分パターンの像それぞれの前記物体上での形成状態を調整する請求項1〜6のいずれか一項に記載の露光方法。
  8. 前記遮光装置による前記照明領域内の前記非走査方向に関する遮光領域、前記部分パターンの像それぞれに応じて変更する請求項1〜7のいずれか一項に記載の露光方法。
  9. 前記部分パターンの像それぞれの前記物体上での形成状態の調整には、各部分パターンの像の歪み、波面収差、及びフォーカスのうちの少なくとも1つの調整が含まれる請求項1〜8のいずれか一項に記載の露光方法。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の露光方法により、物体上にパターンを形成することと;
    前記パターンが形成された前記物体を現像することと;
    を含むデバイス製造方法。
  11. エネルギビームを物体に照射し、所定のパターンの像を前記物体上に形成する露光装置であって、
    物体を保持して少なくとも所定の走査方向に移動する移動体と;
    照明領域の一部を遮光する遮光装置と;
    前記物体が前記移動体に保持されたままの状態で、前記非走査方向に延びる前記照明領域を前記遮光装置を用いて前記非走査方向に関して複数に分割した複数の照明領域それぞれを介して生成される複数の部分パターンの像のそれぞれに対して前記物体を前記走査方向に前記移動体を介して走査することを、前記部分パターンの像それぞれの前記物体上での形成状態を調整しながら少なくとも2回繰り返し、前記複数の部分パターンの像が繋ぎ合わされた前記パターンの像を物体上に形成する制御系と;を備える露光装置。
  12. 前記制御系は、前記移動体を前記部分像のそれぞれに対して前記物体を走査する度に、前記走査方向に関する前記移動体の移動方向を反転させる請求項11に記載の露光装置。
  13. 前記パターンが形成されたマスクを保持して前記走査方向に移動する別の移動体をさらに備え、
    前記エネルギビームは、前記マスクを介して前記物体上に照射され、
    前記制御系は、前記マスクを保持して前記走査方向に移動する別の移動体と前記移動体との同期駆動を調整することにより、前記部分パターンの像それぞれの前記物体上での形成状態を調整する請求項11又は12に記載の露光装置。
  14. 前記エネルギビームを前記物体上に照射する光学系をさらに備え、
    前記制御系は、前記光学系の結像性能を調整することで前記部分パターンの像それぞれの前記物体上での形成状態を調整する請求項11〜13のいずれか一項に記載の露光装置。
  15. 前記光学系の一部を構成する可動の光学部材を含み、前記結像性能を調整する結像特性調整装置をさらに備え、
    前記制御系は、前記結像特性調整装置を介して前記光学系の結像性能を調整する請求項14に記載の露光装置。
  16. 前記制御系は、前記エネルギビームの波長を変化させることで、前記光学系の結像性能を調整する請求項14又は15に記載の露光装置。
  17. 前記制御系は、前記移動体を駆動することにより、前記部分パターンの像それぞれの前記物体上での形成状態を調整する請求項11〜16のいずれか一項に記載の露光装置。
  18. 前記遮光装置は、前記照明領域内の前記非走査方向に関する遮光領域を、前記部分パターンの像それぞれに応じて変更する請求項11〜17のいずれか一項に記載の露光装置。
  19. 前記部分パターンの像それぞれの前記物体上での形成状態の調整には、各部分パターンの像の歪み、波面収差、及びフォーカスのうちの少なくとも1つの調整が含まれる請求項11〜18のいずれか一項に記載の露光装置。
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