JP5665940B2 - インクジェット用インク、インクカートリッジ、及びインクジェット記録方法 - Google Patents
インクジェット用インク、インクカートリッジ、及びインクジェット記録方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5665940B2 JP5665940B2 JP2013195540A JP2013195540A JP5665940B2 JP 5665940 B2 JP5665940 B2 JP 5665940B2 JP 2013195540 A JP2013195540 A JP 2013195540A JP 2013195540 A JP2013195540 A JP 2013195540A JP 5665940 B2 JP5665940 B2 JP 5665940B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- resin
- ink
- parts
- resin particles
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D11/00—Inks
- C09D11/30—Inkjet printing inks
- C09D11/36—Inkjet printing inks based on non-aqueous solvents
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D11/00—Inks
- C09D11/30—Inkjet printing inks
- C09D11/32—Inkjet printing inks characterised by colouring agents
- C09D11/322—Pigment inks
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
- B41J2/01—Ink jet
- B41J2/17—Ink jet characterised by ink handling
- B41J2/175—Ink supply systems ; Circuit parts therefor
- B41J2/17503—Ink cartridges
- B41J2/1752—Mounting within the printer
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J2/00—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
- B41J2/005—Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
- B41J2/01—Ink jet
- B41J2/17—Ink jet characterised by ink handling
- B41J2/175—Ink supply systems ; Circuit parts therefor
- B41J2/17503—Ink cartridges
- B41J2/17553—Outer structure
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J29/00—Details of, or accessories for, typewriters or selective printing mechanisms not otherwise provided for
- B41J29/02—Framework
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D11/00—Inks
- C09D11/02—Printing inks
- C09D11/10—Printing inks based on artificial resins
- C09D11/106—Printing inks based on artificial resins containing macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D11/00—Inks
- C09D11/02—Printing inks
- C09D11/10—Printing inks based on artificial resins
- C09D11/106—Printing inks based on artificial resins containing macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
- C09D11/107—Printing inks based on artificial resins containing macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds from unsaturated acids or derivatives thereof
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C09—DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- C09D—COATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
- C09D11/00—Inks
- C09D11/30—Inkjet printing inks
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Ink Jet (AREA)
Description
本発明はインクジェット用インク、かかるインクを有するインクカートリッジ、及びかかるインクを用いたインクジェット記録方法に関する。
近年、インクジェット記録装置は画質や記録速度の向上に伴い、商業印刷分野、オフィス印刷分野で使用される機会が増加している。そのような分野に用いられるインクジェット用インクに求められる性能としては、インクの保存安定性や吐出安定性及び画像の耐擦過性が挙げられる。これらの性能を向上するために、樹脂粒子を含有するインクが検討されている(特許文献1〜4)。特許文献1には、エチレン性不飽和結合を有するモノマーを反応性界面活性剤の存在下で乳化重合して得られる樹脂粒子と顔料とを含有するインクが記載されている。特許文献2には、表面に反応性界面活性剤が結合されており、かつ、架橋された樹脂粒子及び着色剤を含有するインクが記載されている。また、特許文献3には、分子内にエチレン性不飽和結合を1つ有するモノマーと、分子内にエチレン性不飽和結合を2つ有するモノマーとを反応性界面活性剤の存在下で乳化重合して得られる樹脂粒子を含有するインクが記載されている。特許文献4には、コアシェル型の樹脂粒子を含有するインクが記載されている。
本発明者らの検討の結果、特許文献1〜4に記載されている樹脂粒子を含有する従来のインクは、インクの保存安定性や吐出安定性及び画像の耐擦過性の改善は図られてはいるものの、近年の商業印刷分野、オフィス印刷分野で要求されるレベルを満足するには至っていないことが分かった。
したがって、本発明の目的は、保存安定性及び吐出安定性が高く、得られる画像の耐擦過性が高いインクジェット用インクを提供することにある。また、本発明の別の目的は、上記本発明のインクジェット用インクを用いたインクカートリッジ及びインクジェット記録方法を提供することにある。
上記の目的は以下の本発明によって達成される。即ち、本発明にかかるインクジェット用インクは、樹脂粒子を含有し、前記樹脂粒子が、その内側から外側に向かって、第1の層と、第2の層と、第3の層とをこの順に有し、前記第1の層は、テトラヒドロフラン不溶分率が25%以下である第1の樹脂で形成されており、前記第2の層は、テトラヒドロフラン不溶分率が25%より大きく、かつ、イオン性基を有する第2の樹脂で形成されており、前記第3の層は、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、保存安定性及び吐出安定性が高く、得られる画像の耐擦過性が高いインクジェット用インクを提供することができる。また、本発明の別の実施態様によれば、前記インクを用いたインクカートリッジ及びインクジェット記録方法を提供することができる。
以下、好適な実施の形態を挙げて、本発明を詳細に説明する。本発明者らは先ず、表面に反応性界面活性剤が結合した単層の樹脂粒子を含有するインクジェット用インク(以下、単に「インク」ともいう)において、インクの保存安定性、吐出安定性、及び画像の耐擦過性が高いレベルで両立できない理由を検討した。詳細を以下に示す。
架橋されていない樹脂粒子の表面に反応性界面活性剤が結合しているような場合は、反応性界面活性剤の立体障害による反発で、分散がある程度安定化される。更に、係る樹脂粒子を含有するインクをインクジェット方式で吐出した場合にも、吐出口の詰まりや、吐出口の周辺への樹脂粒子の付着が抑えられ、インクの吐出安定性は比較的高くなる。これは、分散に寄与している界面活性剤が樹脂粒子の表面に結合しているため、インク吐出時にインク滴に剪断力がかかっても、剥がれにくいからである。
インクの吐出安定性を更に向上するために、樹脂粒子を構成するモノマーとして、アニオン性基やカチオン性基などのイオン性基を有するイオン性モノマーを用いる方法が挙げられる。そこで、表面に反応性界面活性剤が結合している樹脂粒子を構成するモノマーに、イオン性モノマーを用いたところ、上述した反応性界面活性剤の立体障害による反発に加えて、電荷による反発が働くため、分散が更に安定となり、インクの吐出安定性も向上することが分かった。しかしながら、係る樹脂粒子を含有するインクを保存した場合、樹脂粒子の分散安定性が時間とともに低くなり、インクの保存安定性が低くなってしまうことがあった。この理由は明らかではないが、本発明者らは以下のように推測している。
イオン性基を有する樹脂粒子を水中に分散させたインクを保存した場合、時間が経つにつれて、親水性であるイオン性基やイオン性基を有する樹脂分子が粒子の表面から外側に向かって大きく配向する傾向がある。その結果、隣接する樹脂粒子間で、配向したイオン性基やイオン性基を有する樹脂分子が相互作用することで、粘度が高くなり、インクの保存安定性が低下すると考えられる。
以上の知見を元に本発明者らが、イオン性基の配向を抑制する方法について検討を行ったところ、樹脂粒子を架橋する方法に至った。そこで、イオン性基を有し、かつ、架橋されており、更にその表面に反応性界面活性剤が結合している樹脂粒子について検討を行った。しかしながら、インクの保存安定性はより低くなり、更にインクの吐出安定性も低下してしまった。これは、イオン性基の配向は抑制されるものの、架橋されることでイオン性基の自由度が低下するため、樹脂粒子全体の電気二重層が薄くなり、樹脂粒子同士の静電反発力が弱まることが原因の1つと考えられる。また、粒子間で架橋してしまう場合があることも原因の1つと考えられる。
更に、樹脂粒子全体を架橋してしまうと、記録媒体に付与された際に、樹脂粒子同士が造膜しにくくなるため、架橋しない場合と比較して、画像の耐擦過性も低下してしまうことが分かった。
以上の通り、表面に反応性界面活性剤が結合した単層の樹脂粒子を用いた場合では、インクの保存安定性、吐出安定性、及び画像の耐擦過性が両立することが困難であった。
そこで、本発明者らが、種々の検討を重ねたところ、本発明の構成によって、インクの保存安定性、吐出安定性、及び画像の耐擦過性を高いレベルで両立できることを見出した。本発明者らは、本発明の構成によって上記効果が得られるメカニズムを以下のように推測している。
本発明は、インクに含有させる樹脂粒子を、その内側から外側に向かって順に、第1の層、第2の層、第3の層の少なくとも3層構造にする。その結果、各層の機能が相乗的に作用し、インクの保存安定性、吐出安定性、及び画像の耐擦過性を高いレベルで両立することが可能となる。具体的には、第3の層が疎水性ユニットと親水性ユニットを有することで、立体障害によって反発し、親水性ユニットがイオン性基を有する場合は更に静電反発力が働くことによって、樹脂粒子の分散が安定になる。これに加えて、第2の層を架橋させることで、イオン性基の配向を抑制しつつ、イオン性基による静電反発力が働くため、樹脂粒子の分散は更に安定となり、インクの吐出安定性も向上する。一方、第1の層が、架橋していないことで、記録媒体に付与された際に、樹脂粒子同士が造膜しやすくなるため、高い画像の耐擦過性を達成することが可能となる。
以上のメカニズムのように、各構成が相乗的に効果を及ぼし合うことによって、本発明の効果を達成することが可能となる。
[インクジェット用インク]
本発明のインクジェット用インクは、樹脂粒子を含有する。その他に、色材や水性媒体などを含んでもよい。尚、本発明において、「インク」には、色材を含まない、所謂、クリアインクも含むものとする。以下、本発明のインクに用いることができる成分について、それぞれ説明する。尚、以下「(メタ)アクリル酸」、「(メタ)アクリレート」と記載した場合は、それぞれ「アクリル酸、メタクリル酸」、「アクリレート、メタクリレート」を示すものとする。
本発明のインクジェット用インクは、樹脂粒子を含有する。その他に、色材や水性媒体などを含んでもよい。尚、本発明において、「インク」には、色材を含まない、所謂、クリアインクも含むものとする。以下、本発明のインクに用いることができる成分について、それぞれ説明する。尚、以下「(メタ)アクリル酸」、「(メタ)アクリレート」と記載した場合は、それぞれ「アクリル酸、メタクリル酸」、「アクリレート、メタクリレート」を示すものとする。
<樹脂粒子>
本発明において、「樹脂粒子」とは、粒径を有する状態で存在する樹脂を意味する。本発明において、樹脂粒子はインク中に分散した状態、所謂、樹脂エマルションであることが好ましい。本発明において、樹脂粒子は体積平均粒径(D50)が25nm以上600nm以下であることが好ましく、50nm以上300nm以下であることがより好ましい。更には、本発明の構成を満足する樹脂粒子であれば、D50が50nm以上100nm以下といった粒径が比較的小さい場合においても、本発明の効果を奏することが可能であり、特に好ましい。尚、本発明において樹脂粒子の体積平均粒径は、純水で希釈した樹脂粒子を含有する水溶液について、ナノトラック粒度分布測定装置UPA−EX150(日機装製)を使用して、SetZero:30s、測定回数:3回、測定時間:180秒、形状:真球形、屈折率:1.59の測定条件で測定した体積平均粒径のことである。
本発明において、「樹脂粒子」とは、粒径を有する状態で存在する樹脂を意味する。本発明において、樹脂粒子はインク中に分散した状態、所謂、樹脂エマルションであることが好ましい。本発明において、樹脂粒子は体積平均粒径(D50)が25nm以上600nm以下であることが好ましく、50nm以上300nm以下であることがより好ましい。更には、本発明の構成を満足する樹脂粒子であれば、D50が50nm以上100nm以下といった粒径が比較的小さい場合においても、本発明の効果を奏することが可能であり、特に好ましい。尚、本発明において樹脂粒子の体積平均粒径は、純水で希釈した樹脂粒子を含有する水溶液について、ナノトラック粒度分布測定装置UPA−EX150(日機装製)を使用して、SetZero:30s、測定回数:3回、測定時間:180秒、形状:真球形、屈折率:1.59の測定条件で測定した体積平均粒径のことである。
本発明において、樹脂粒子のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により得られるポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)は、3,000以上1,000,000以下であることが好ましい。
本発明において、樹脂粒子のテトラヒドロフラン不溶分率(THF不溶分率)は80%以下であることが好ましい。THF不溶分率が80%より大きいと、画像の耐擦過性の向上効果が十分に得られない場合がある。尚、本発明において、THF不溶分率は以下の方法で算出する。樹脂粒子を乾燥させた固形分を、その含有量が0.5質量%となるようにTHFに含浸させ、24時間撹拌した後に、溶解せずに残存した樹脂粒子の量を秤量し、(残存した樹脂粒子の質量)/(含浸させた樹脂粒子の全質量)を算出し、THF不溶分率とした。
本発明において、樹脂粒子の表面電荷量は、1μmol/m2以上であることが好ましい。また、500μmol/m2以下であることがより好ましい。更には、50μmol/m2以下が特に好ましい。尚、本発明において、樹脂粒子の表面電荷量は、以下の方法で算出される。まず、樹脂粒子を塩酸でpHが2になるように調整し24時間撹拌した後、遠心分離で固形物を沈殿回収する。この固形物を粉砕し、1g分取し、そこに0.1mol/Lの炭酸水素ナトリウム水溶液を30g加え、15時間撹拌する。撹拌後、遠心分離で上澄みを1g分取し、純水で15gに希釈する。この希釈液を、0.1mol/Lの塩酸で、電位差自動滴定装置AT510(京都電子工業製)を用いて滴定し、樹脂粒子の電荷量を得る。そして、得られた電荷量を上記で測定した体積平均粒径から算出した表面積で除することで、表面電荷量を得る。
また、本発明において樹脂粒子のガラス転移点は0℃以上200℃以下が好ましい。特に、本発明の樹脂粒子を含有するインクを用いて、画像記録する際に、加熱定着工程を設ける場合は、加熱温度以下であることが好ましい。尚、加熱定着工程における加熱温度としては、25℃以上200℃以下が好ましい。ガラス転移点は、示唆走査熱量測定装置(DSC)を用いて測定することができる。具体的な測定方法は、以下の通りである。先ず、樹脂粒子を、60℃で乾固させ、2mgをアルミ容器に封管した。そして、測定装置:DSC Q1000(TA instruments製)を用いて、温度プログラム(200℃まで10℃/分で加熱した後、200℃から−50℃まで5℃/分で降温させる。次に、−50℃から200℃まで10℃/分で昇温させながら、熱分析を行う。)にて測定を行った。
本発明において、樹脂粒子は、その内側から外側に向かって、第1の層と、第2の層と、第3の層とをこの順に有する。樹脂粒子の第1の層がコア粒子であり、コア粒子から、コア粒子の表面の外側に向かって、第2の層と第3の層とをこの順に有していてもよく、また、樹脂粒子がコア粒子を有し、コア粒子から、コア粒子の表面の外側に向かって、第1の層と第2の層と第3の層とをこの順に有していてもよい。尚、本発明において、第3の層は、化学結合によって内側の層と結合しているものを意味しており、物理吸着しているものは含まない。例えば、第1の層と第2の層をこの順に有する樹脂粒子に、界面活性剤が物理吸着している場合、この界面活性剤は第3の層には含まない。また、効果が出る範囲であれば、各層間に異なる層を有していてもよいが、第1の層と、第2の層と、第3の層とはこの順に隣接していることが好ましい。更には、樹脂粒子が、第1の層と、第2の層と、第3の層とから構成される3層の樹脂粒子であることがより好ましい。それぞれの層について、以下に説明する。
(第1の層)
本発明において、樹脂粒子の第1の層を形成する第1の樹脂は、架橋していない。本発明において、第1の樹脂が「架橋していない」とは、第1の樹脂のTHF不溶分率が25%以下であることを意味する。したがって、上記THF不溶分率の条件を満足するのであれば、一部が架橋しているような場合も本発明における「架橋していない」に含まれる。尚、第1の樹脂のTHF不溶分率は、樹脂粒子から第1の層のみを分離したものについて上述の方法で算出するか、第1の層として使用する樹脂について上述の方法で算出することで得られる。
本発明において、樹脂粒子の第1の層を形成する第1の樹脂は、架橋していない。本発明において、第1の樹脂が「架橋していない」とは、第1の樹脂のTHF不溶分率が25%以下であることを意味する。したがって、上記THF不溶分率の条件を満足するのであれば、一部が架橋しているような場合も本発明における「架橋していない」に含まれる。尚、第1の樹脂のTHF不溶分率は、樹脂粒子から第1の層のみを分離したものについて上述の方法で算出するか、第1の層として使用する樹脂について上述の方法で算出することで得られる。
第1の層を形成する第1の樹脂が架橋していない状態となるためには、第1の樹脂を重合する際に用いるモノマーとして、非架橋性のモノマーを用いることが好ましい。非架橋性のモノマーとしては、エチレン性不飽和結合を1つのみ有するモノマーが挙げられる。具体的には、エチレンやプロピレンなどのアルケン;(メタ)アクリル酸;メチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ヘキサデシル(メタ)アクリレートなどのアルキル(メタ)アクリレート;スチレン、アリルベンゼンなどの芳香族炭化水素などが挙げられる。これらは、必要に応じて1種のみ又は2種以上を用いることができる。これらの中でも、炭素数が22以下のアルケン、(メタ)アクリル酸、アルキル基の炭素数が22以下のアルキル(メタ)アクリレート、スチレンを用いることがより好ましい。更には、アルキル基の炭素数が12以下のアルキル(メタ)アクリレートを用いることが特に好ましい。
また、上述の通り、上記THF不溶分率の条件を満足するのであれば、架橋性のモノマーを用いてもよい。架橋性のモノマーの具体例は、後述する。架橋性のモノマーの使用量は、第1の層に用いる全てのモノマーの使用量を基準として、5質量%以下であることが好ましく、2質量%以下であることがより好ましい。更には、0質量%であること、即ち、架橋性のモノマーを用いず、非架橋性のモノマーのみを用いて合成することが特に好ましい。
また、本発明において、樹脂粒子に占める、第1の層の割合は、30質量%以上90質量%以下であることがより好ましい。
(第2の層)
本発明において、樹脂粒子の第2の層を形成する第2の樹脂は、架橋しており、かつ、イオン性基を有する。本発明において、第2の樹脂が「架橋している」とは、第2の樹脂のTHF不溶分率が25%より大きいことを意味する。尚、第2の樹脂のTHF不溶分率は、樹脂粒子から第2の層のみを分離したものについて上述の方法で算出するか、第2の層として使用する樹脂について上述の方法で算出することで得られる。
本発明において、樹脂粒子の第2の層を形成する第2の樹脂は、架橋しており、かつ、イオン性基を有する。本発明において、第2の樹脂が「架橋している」とは、第2の樹脂のTHF不溶分率が25%より大きいことを意味する。尚、第2の樹脂のTHF不溶分率は、樹脂粒子から第2の層のみを分離したものについて上述の方法で算出するか、第2の層として使用する樹脂について上述の方法で算出することで得られる。
第2の層を形成する第2の樹脂が架橋している状態となるためには、第2の樹脂を重合する際に用いるモノマーとして、架橋性のモノマーを用いることが好ましい。架橋性のモノマーとしては、エチレン性不飽和結合を2つ以上有するモノマーが挙げられる。具体的には、ブタジエン、イソプレンなどのジエン;アセチレンなどのアルキン;1,4−ブタンジオールジアクリレート、ノナンジオールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、EO変性ビスフェノールAジアクリレート、ポリテトラメチレングリコールジアクリレート、2−ヒドロキシ−3−アクリロイロキシプロピルメタクリレート、プロポシキ化エトキシ化ビスフェノールAジアクリレート、エトキシ化ビスフェノールAジアクリレート、9,9−ビス(4−(2−アクリロイルオキシエトキシ)フェニル)フルオレン、トリシクロデカンジメタノールジアクリレート、1,10−デカンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,9−ノナンジオールジアクリレート、ジプロピレングリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、1,4−ブタンジオールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、EO変性ビスフェノールAジメタクリレート、ポリテトラメチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチルグリコールジメタクリレート、エトキシ化ビスフェノールAジメタクリレート、トリシクロデカンジメタノールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、1,9−ノナンジオールジメタクリレート、エトキシ化ポリプロピレングリコールジメタクリレート、グリセリンジメタクリレートなどの2官能性アルキル(メタ)アクリレート;トリス(2−アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリアクリレート、エトキシ化トリメチロールプロパンアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、プロポシキ化トリメチロールプロパントリアクリレート、プロポシキ化グリセリルトリアクリレート、エトキシ化イソシアヌル酸トリアクリレート、ε−カプロラクトン変性トリス−(2−アクリロキシエチル)イソシアヌレート、ペンタエリスリトールアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、EO変性トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレートなどの3官能性アルキル(メタ)アクリレート;ジトリメエチロールプロパンテトラアクリレート、エトキシ化ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレートなどの4官能性アルキル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。これらは、必要に応じて1種のみ又は2種以上を用いることができる。これらの中でも、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジメタクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチルグリコールジメタクリレートが好ましい。更には、1,4−ブタンジオールジメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレートが特に好ましい。
また、第2の樹脂がイオン性基を有するためには、第2の樹脂を重合する際に用いるモノマーとして、アニオン性基やカチオン性基といったイオン性基を有するモノマーを用いることが好ましい。本発明においては、イオン性基がアニオン性基であることが好ましい。
イオン性基を有するモノマーとしては、(メタ)アクリル酸;2−(アクリロイルオキシ)エチルトリメチルアンモニウムクロリドが挙げられる。これらは、必要に応じて1種のみ又は2種以上を用いることができる。これらの中でも、(メタ)アクリル酸を用いることが好ましい。
本発明においては、上記で例示した架橋性のモノマーとイオン性基を有するモノマーとの共重合体、即ち、架橋性のモノマーに由来するユニット及びイオン性基を有するモノマーに由来するユニットを有する樹脂であることが好ましい。この場合、共重合比率は、第2の樹脂に占める、架橋性のモノマーに由来するユニットの割合が、イオン性基を有するモノマーに由来するユニットの割合に対して、質量比率で0.20倍以上であることが好ましい。更には、50倍以下であることがより好ましい。
また、本発明において、樹脂粒子に占める、第2の層の割合は、5質量%以上65質量%以下であることがより好ましい。
また、第2の層は第1の層を被覆していることが好ましいが、完全に被覆していなくてもよい。具体的には、第2の層が第1の層の表面積の20%以上被覆していることが好ましく、50%以上被覆していることがより好ましく、70%以上被覆していることが特に好ましい。
第2の層の膜厚は、1nm以上である事が好ましい。また、第1の層の膜厚が、第2の層の膜厚に対して、5倍以上1,000倍以下であることが好ましく、5倍以上60倍以下であることがより好ましい。尚、第1の層が樹脂粒子の最も中心の層である場合、即ち、コア粒子である場合は、そのコア粒子の粒径が、第1の層の膜厚とする。尚、各層の膜厚は、第1の層を有する樹脂粒子の粒径を測定した後に、更に第2の層を被覆させた樹脂粒子の粒径を測定し、その差分から第2の層の膜厚を求める方法や、樹脂粒子の仕込みから間接的に算出する方法などによって導出することができる。
(第3の層)
本発明において、第3の層は親水性部位と疎水性部位を有するユニットで形成されている。本発明において、「親水性部位」としては、ヒドロキシル基、イオン性基、メチレンオキサイド基、及びエチレンオキサイド基などが挙げられる。また、「疎水性部位」としては、アルキル基、アリール基、及び炭素数が3以上のアルキレンオキサイド基などが挙げられる。したがって、これらから選択される少なくとも1種を有することが好ましい。更に、本発明において、「親水性部位と疎水性部位を有するユニット」とは、反応性界面活性剤に由来するユニットであることが好ましい。
本発明において、第3の層は親水性部位と疎水性部位を有するユニットで形成されている。本発明において、「親水性部位」としては、ヒドロキシル基、イオン性基、メチレンオキサイド基、及びエチレンオキサイド基などが挙げられる。また、「疎水性部位」としては、アルキル基、アリール基、及び炭素数が3以上のアルキレンオキサイド基などが挙げられる。したがって、これらから選択される少なくとも1種を有することが好ましい。更に、本発明において、「親水性部位と疎水性部位を有するユニット」とは、反応性界面活性剤に由来するユニットであることが好ましい。
本発明において、「反応性界面活性剤」とは、分子内に親水性部位と疎水性部位とエチレン性不飽和結合を、それぞれ少なくとも1つ有する化合物を意味する。本発明において、反応性界面活性剤は、エチレン性不飽和結合によって、第1の層や第2の層中の樹脂と化学結合することで、樹脂粒子に導入される。即ち、反応性界面活性剤に由来するユニットは、第1の層及び第2の層の少なくとも一方に化学結合していることが好ましい。
反応性界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルの分子内、又は分子末端に、メタクリロイル基、アクリロイル基、マレイル基、ビニル基、アリル基の何れかが結合している化合物を用いることが好ましい。具体的には、ポリオキシエチレンノニルプロペニルフェニルエ−テルであるアクアロン:RN−20、RN−30、RN−50;ポリオキシエチレンノニルプロペニルフェニルエ−テル硫酸アンモニウムであるアクアロン:HS−10、BC−0515、BC−10、BC−20;ポリオキシエチレン−1−(アリルオキシメチル)アルキルエ−テル硫酸アンモニウムであるアクアロン:KH−05、KH−10(以上、第一工業製薬製);α−ヒドロ−ω−(1−アルコキシメチル−2−(2−プロペニルオキシ)エトキシ)−ポリ(オキシ−1,2−エタンジイル))であるアデカリアソ−プ:ER−10、ER−20、ER−30、ER−40;α−[1−〔(アリルオキシ)メチル〕−2−(ノニルフェノキシ)エチル]−ω−ヒドロキシポリオキシエチレンであるアデカリアソ−プ:NE−10、NE−20、NE−30、NE−40、NE−50;α−スルホ−ω−(1−アルコキシメチル−2−(2−プロペニルオキシ)エトキシ)−ポリ(オキシ−1,2−エタンジイル)アンモニウム塩であるアデカリアソ−プ:SR−10S、SR−10、SR−20、SR−3025、SE−10N、SE−20N(以上、アデカ製);2−ソジウムスルホエチルメタクリレ−トであるAntox:MS−2N;ビス(ポリオキシエチレン多環フェニルエ−テル)メタクリレ−ト硫酸エステル塩であるAntox:MS−60;アルコキシポリエチレングリコ−ルメタクリレ−トであるAntox:LMA−10、LMA−20、LMA−27;アルコキシポリエチレングリコ−ルマレイン酸エステルであるAntox:SMH−20、LMH−20、EMH−20(以上、日本乳化剤製);ポリオキシアルキレンアルケニルエーテルであるラテムル:PD−420、PD−430、PD−450;ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸アンモニウムであるラテムル:PD−105(以上、花王製);ビニルエーテルアルコキシレートであるEmulsogen:R208、R307(以上、クラリアント製);アルキルアリルスルホコハク酸塩であるエレミノール:JS−20、ポリオキシアルキレンメタクリレート硫酸エステル塩であるエレミノール:RS−3000(以上、三洋化成製);不飽和リン酸エステルであるMaxemul:6106、6112(以上、クローダ製)が挙げられる。
本発明において、樹脂粒子に占める、第3の層の割合は、1質量%以上であることが好ましい。更には、20質量%以下であることがより好ましい。
(樹脂粒子の製造方法)
樹脂粒子の製造方法としては、本発明の構成を満足するのであれば、公知の方法を何れも用いることができる。例えば、乳化重合法、プレエマルション重合法、シード重合法、転相乳化法などが挙げられる。
樹脂粒子の製造方法としては、本発明の構成を満足するのであれば、公知の方法を何れも用いることができる。例えば、乳化重合法、プレエマルション重合法、シード重合法、転相乳化法などが挙げられる。
ここで、代表例として、第1の層を構成するモノマーとして、非架橋性のモノマーを用い、第2の層を構成するモノマーとして、架橋性のモノマーとイオン性基を有するモノマーを用い、第3の層として、反応性界面活性剤を用いる場合の製造方法について、具体的に記載する。
本発明において、樹脂粒子は、非架橋性のモノマーを乳化重合することで、架橋していない樹脂を含有する分散体を得る工程と、前記分散体に、イオン性基を有するモノマー、架橋性のモノマー、及び反応性界面活性剤を加え、重合する工程とを有する製造方法によって得られる。
<色材>
本発明において、色材としては顔料及び染料が挙げられる。顔料及び染料は従来公知のものを何れも使用する事ができる。本発明においては、画像の耐水性の観点から、顔料を用いる事が好ましい。色材の含有量(質量%)としては、インク全質量を基準として、0.1質量%以上15.0質量%以下が好ましく、更には1.0質量%以上10.0質量%以下とするのがより好ましい。
本発明において、色材としては顔料及び染料が挙げられる。顔料及び染料は従来公知のものを何れも使用する事ができる。本発明においては、画像の耐水性の観点から、顔料を用いる事が好ましい。色材の含有量(質量%)としては、インク全質量を基準として、0.1質量%以上15.0質量%以下が好ましく、更には1.0質量%以上10.0質量%以下とするのがより好ましい。
本発明において、色材として顔料を用いる場合、顔料の分散方法としては、分散剤として樹脂を用いる樹脂分散タイプの顔料(樹脂分散剤を使用した樹脂分散顔料、顔料粒子の表面を樹脂で被覆したマイクロカプセル顔料、顔料粒子の表面に樹脂を含む有機基が化学的に結合した樹脂結合顔料)や顔料粒子の表面に親水性基を導入した自己分散タイプの顔料(自己分散顔料)が挙げられる。無論、分散方法の異なる顔料を併用する事も可能である。具体的な顔料としては、カーボンブラックや有機顔料を用いる事が好ましい。また、顔料は1種又は2種以上を組み合わせて用いる事ができる。また、インクに使用する顔料が前記樹脂分散タイプの顔料であるときは、樹脂を分散剤として用いる。分散剤として用いる樹脂は親水性部位と疎水性部位を共に有する事が好ましい。具体的には、アクリル酸やメタクリル酸などカルボキシル基を有するモノマーを用いて重合したアクリル樹脂;ジメチロールプロピオン酸などアニオン性基を有するジオールを用いて重合したウレタン樹脂などが挙げられる。また、分散剤として用いる樹脂の酸価は50mgKOH/g以上300mgKOH/g以下である事が好ましい。また、分散剤として用いる樹脂のGPCにより得られるポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)は、1,000以上15,000以下である事が好ましい。また、インク中の樹脂分散剤の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、0.1質量%以上10.0質量%以下、更には、0.2質量%以上4.0質量%以下である事が好ましい。また、樹脂分散剤の含有量(質量%)が、顔料の含有量(質量%)に対して、質量比率で0.1倍以上1.0倍以下である事が好ましい。
本発明において、色材として染料を用いる場合、スルホン酸基やカルボキシ基などのアニオン性基があることで水溶性を有する染料を用いることが好ましく、具体的には、カラーインデックス(COLOUR INDEX)に記載された、酸性染料、直接染料、反応性染料などが挙げられる。また、カラーインデックスに記載のない染料であっても、スルホン酸基やカルボキシ基などのアニオン性基を少なくとも有する染料であれば、好適に使用することができる。
<水性媒体>
本発明のインクは、水、又は、水及び水溶性有機溶剤の混合溶媒である水性媒体を用いることができる。インク中の水溶性有機溶剤の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、3.0質量%以上50.0質量%以下であることが好ましい。水溶性有機溶剤としては、従来、一般的に用いられているものを何れも用いることができる。例えば、アルコール類、グリコール類、アルキレングリコール類、ポリエチレングリコール類、含窒素化合物類、含硫黄化合物類などが挙げられる。これらの水溶性有機溶剤は、必要に応じて1種又は2種以上を用いることができる。水は脱イオン水(イオン交換水)を用いることが好ましい。インク中の水の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、50.0質量%以上95.0質量%以下であることが好ましい。
本発明のインクは、水、又は、水及び水溶性有機溶剤の混合溶媒である水性媒体を用いることができる。インク中の水溶性有機溶剤の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、3.0質量%以上50.0質量%以下であることが好ましい。水溶性有機溶剤としては、従来、一般的に用いられているものを何れも用いることができる。例えば、アルコール類、グリコール類、アルキレングリコール類、ポリエチレングリコール類、含窒素化合物類、含硫黄化合物類などが挙げられる。これらの水溶性有機溶剤は、必要に応じて1種又は2種以上を用いることができる。水は脱イオン水(イオン交換水)を用いることが好ましい。インク中の水の含有量(質量%)は、インク全質量を基準として、50.0質量%以上95.0質量%以下であることが好ましい。
<その他の成分>
本発明のインクは、上記の成分以外にも必要に応じて、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタンなどの多価アルコール類や、尿素、エチレン尿素などの尿素誘導体など、常温で固体の水溶性有機化合物を含有してもよい。更に、本発明のインクは、必要に応じて、界面活性剤、pH調整剤、防錆剤、防腐剤、防黴剤、酸化防止剤、還元防止剤、蒸発促進剤、キレート化剤、及び上記樹脂粒子以外の樹脂などの種々の添加剤を含有してもよい。特に、インク中に色材を含有する場合は、pH調整剤で、pHを6以上10以下に調整することが好ましい。
本発明のインクは、上記の成分以外にも必要に応じて、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタンなどの多価アルコール類や、尿素、エチレン尿素などの尿素誘導体など、常温で固体の水溶性有機化合物を含有してもよい。更に、本発明のインクは、必要に応じて、界面活性剤、pH調整剤、防錆剤、防腐剤、防黴剤、酸化防止剤、還元防止剤、蒸発促進剤、キレート化剤、及び上記樹脂粒子以外の樹脂などの種々の添加剤を含有してもよい。特に、インク中に色材を含有する場合は、pH調整剤で、pHを6以上10以下に調整することが好ましい。
[インクカートリッジ]
本発明のインクカートリッジは、インクを収容するインク収容部を有し、前記インク収容部に、上記で説明した本発明のインクが収容されてなるものである。インクカートリッジの構造としては、インク収容部が、液体のインクを収容するインク収容室、及び負圧によりその内部にインクを保持する負圧発生部材を収容する負圧発生部材収容室で構成されるものが挙げられる。又は、液体のインクを収容するインク収容室を持たず、収容量の全量を負圧発生部材により保持する構成のインク収容部であるインクカートリッジであってもよい。更には、インク収容部と記録ヘッドとを有するように構成された形態のインクカートリッジとしてもよい。
本発明のインクカートリッジは、インクを収容するインク収容部を有し、前記インク収容部に、上記で説明した本発明のインクが収容されてなるものである。インクカートリッジの構造としては、インク収容部が、液体のインクを収容するインク収容室、及び負圧によりその内部にインクを保持する負圧発生部材を収容する負圧発生部材収容室で構成されるものが挙げられる。又は、液体のインクを収容するインク収容室を持たず、収容量の全量を負圧発生部材により保持する構成のインク収容部であるインクカートリッジであってもよい。更には、インク収容部と記録ヘッドとを有するように構成された形態のインクカートリッジとしてもよい。
[インクジェット記録方法]
本発明のインクジェット記録方法は、インクに熱エネルギーを作用させて記録ヘッドから吐出させるインクジェット記録方法であり、本発明のインクを使用するものである。尚、本発明における「記録」とは、記録媒体に対して本発明のインクを用いて記録する態様、ガラス、プラスチック、フィルムなどの非浸透性の基材に対して本発明のインクを用いてプリントを行う態様を含む。記録媒体としては、普通紙や、透気性支持体(紙など)上に無機顔料及びバインダーを含有する多孔質性インク受容層を備えた、所謂、光沢紙が挙げられる。
本発明のインクジェット記録方法は、インクに熱エネルギーを作用させて記録ヘッドから吐出させるインクジェット記録方法であり、本発明のインクを使用するものである。尚、本発明における「記録」とは、記録媒体に対して本発明のインクを用いて記録する態様、ガラス、プラスチック、フィルムなどの非浸透性の基材に対して本発明のインクを用いてプリントを行う態様を含む。記録媒体としては、普通紙や、透気性支持体(紙など)上に無機顔料及びバインダーを含有する多孔質性インク受容層を備えた、所謂、光沢紙が挙げられる。
図1は、インクジェット記録装置の機構部の斜視図である。給紙を行う際には、まず給紙トレイを含む給紙部において所定枚数の記録媒体が、給紙ローラと分離ローラから構成されるニップ部に送られる。記録媒体はニップ部で分離され、最上位の記録媒体のみが搬送される。搬送部に送られた記録媒体は、ピンチローラホルダM3000及びペーパーガイドフラッパーに案内されて、搬送ローラM3060とピンチローラM3070とのローラ対に送られる。搬送ローラM3060とピンチローラM3070とからなるローラ対は、LFモータの駆動により回転され、この回転により記録媒体がプラテンM3040上を搬送される。
画像を記録する際には、キャリッジ部は記録ヘッドを目的の画像形成位置に配置させ、電気基板からの信号に従って、記録媒体に対してインクを吐出する。インクジェット記録装置においては、記録ヘッドにより記録を行いながらキャリッジM4000が列方向に走査する主走査と、搬送ローラM3060により記録媒体が行方向に搬送される副走査とを交互に繰り返すことにより、記録媒体に画像を形成する。最後に、画像が形成された記録媒体は、排紙部で第1の排紙ローラM3110と拍車とのニップに挟まれ、搬送されて排紙トレイに排出される。
図2は、ヘッドカートリッジH1000に、インクカートリッジH1900を装着する状態を示す斜視図である。図2には、複数のインクに対応したインクカートリッジH1900が独立に用意されている。そして、それぞれのインクカートリッジH1900は、ヘッドカートリッジH1000に対して着脱自在となっている。尚、インクカートリッジH1900の着脱は、キャリッジM5000にヘッドカートリッジH1000が搭載された状態で行うことができる。
以下、実施例及び比較例を用いて本発明を更に詳細に説明する。本発明は、その要旨を超えない限り、下記の実施例によって何ら限定されるものではない。尚、以下の実施例の記載において、「部」とあるのは特に断りのない限り質量基準である。
[インクの調製]
<樹脂粒子分散液の調製>
以下の方法で樹脂粒子分散液を調製した。更に、得られた樹脂粒子分散液について、含まれる樹脂粒子の体積平均粒径(D50)、表面電荷量、THF不溶分率を上述の方法で測定した。結果を表1及び表2に示す。また、樹脂粒子分散液1〜30、34、及び35は、第1の層として使用する樹脂及び第2の層として使用する樹脂について上記の方法でTHF不溶分率を算出したところ、第1の層のTHF不溶分率が25%以下であり、第2の層のTHF不溶分率が25%より大きかった。即ち、第1の層が架橋しておらず、第2の層が架橋していた。
<樹脂粒子分散液の調製>
以下の方法で樹脂粒子分散液を調製した。更に、得られた樹脂粒子分散液について、含まれる樹脂粒子の体積平均粒径(D50)、表面電荷量、THF不溶分率を上述の方法で測定した。結果を表1及び表2に示す。また、樹脂粒子分散液1〜30、34、及び35は、第1の層として使用する樹脂及び第2の層として使用する樹脂について上記の方法でTHF不溶分率を算出したところ、第1の層のTHF不溶分率が25%以下であり、第2の層のTHF不溶分率が25%より大きかった。即ち、第1の層が架橋しておらず、第2の層が架橋していた。
(樹脂粒子分散液1の調製)
ブチルメタクリレートを35.0部、ハイドロホーブであるn−ヘキサデカンを2.0部、及び2,2’−アゾビス−(2−メチルブチロニトリル)を2.0部混合し、30分間撹拌した。この混合溶液を、ポリオキシエチレンセチルエーテルであるNikkol BC15(日光ケミカルズ製)の5.0質量%水溶液を61.0部に滴下し、30分間撹拌した。次いで、超音波照射機S−150Dデジタルソニファイアー(ブランソン製)を用い、400W、20kHz、3時間の条件で分散した後、窒素雰囲気下、80℃で4時間重合反応を行い、樹脂粒子の第1の層の分散体を得た。
ブチルメタクリレートを35.0部、ハイドロホーブであるn−ヘキサデカンを2.0部、及び2,2’−アゾビス−(2−メチルブチロニトリル)を2.0部混合し、30分間撹拌した。この混合溶液を、ポリオキシエチレンセチルエーテルであるNikkol BC15(日光ケミカルズ製)の5.0質量%水溶液を61.0部に滴下し、30分間撹拌した。次いで、超音波照射機S−150Dデジタルソニファイアー(ブランソン製)を用い、400W、20kHz、3時間の条件で分散した後、窒素雰囲気下、80℃で4時間重合反応を行い、樹脂粒子の第1の層の分散体を得た。
次いで、上記で得られた第1の層の分散体73.0部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を7.9部、過硫酸カリウムを0.1部加えた。ブチルメタクリレートを10.0部、メタクリル酸3.0部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを3.0部、アクアロンKH−05(第一工業製薬製)を3.0部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、水酸化カリウム(KOH)水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液1を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
(樹脂粒子分散液2の調製)
上記(樹脂粒子分散液1の調製)で得られた第1の層の分散体75.0部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を18.5部、過硫酸カリウムを0.04部加えた。ブチルメタクリレートを2.0部、メタクリル酸1.0部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを0.5部、アクアロンKH−05を3.0部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液2を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
上記(樹脂粒子分散液1の調製)で得られた第1の層の分散体75.0部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を18.5部、過硫酸カリウムを0.04部加えた。ブチルメタクリレートを2.0部、メタクリル酸1.0部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを0.5部、アクアロンKH−05を3.0部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液2を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
(樹脂粒子分散液3の調製)
上記(樹脂粒子分散液1の調製)で得られた第1の層の分散体50.0部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を28.9部、過硫酸カリウムを0.13部加えた。ブチルメタクリレートを10.0部、メタクリル酸4.0部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを4.0部、アクアロンKH−05を3.0部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液3を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
上記(樹脂粒子分散液1の調製)で得られた第1の層の分散体50.0部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を28.9部、過硫酸カリウムを0.13部加えた。ブチルメタクリレートを10.0部、メタクリル酸4.0部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを4.0部、アクアロンKH−05を3.0部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液3を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
(樹脂粒子分散液4の調製)
上記(樹脂粒子分散液1の調製)で得られた第1の層の分散体73.0部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を7.9部、過硫酸カリウムを0.1部加えた。ブチルメタクリレートを10.0部、メタクリル酸0.5部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを4.0部、アクアロンKH−05を4.0部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液4を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
上記(樹脂粒子分散液1の調製)で得られた第1の層の分散体73.0部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を7.9部、過硫酸カリウムを0.1部加えた。ブチルメタクリレートを10.0部、メタクリル酸0.5部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを4.0部、アクアロンKH−05を4.0部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液4を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
(樹脂粒子分散液5の調製)
上記(樹脂粒子分散液1の調製)で得られた第1の層の分散体75.0部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を6.9部、過硫酸カリウムを0.1部加えた。ブチルメタクリレートを10.0部、メタクリル酸4.0部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを1.0部、アクアロンKH−05を3.0部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液5を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
上記(樹脂粒子分散液1の調製)で得られた第1の層の分散体75.0部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を6.9部、過硫酸カリウムを0.1部加えた。ブチルメタクリレートを10.0部、メタクリル酸4.0部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを1.0部、アクアロンKH−05を3.0部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液5を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
(樹脂粒子分散液6の調製)
上記(樹脂粒子分散液1の調製)で得られた第1の層の分散体50.0部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を21.8部、過硫酸カリウムを0.17部加えた。ブチルメタクリレートを1.0部、メタクリル酸2.0部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを15.0部、アクアロンKH−05を10.0部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液6を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
上記(樹脂粒子分散液1の調製)で得られた第1の層の分散体50.0部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を21.8部、過硫酸カリウムを0.17部加えた。ブチルメタクリレートを1.0部、メタクリル酸2.0部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを15.0部、アクアロンKH−05を10.0部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液6を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
(樹脂粒子分散液7の調製)
上記(樹脂粒子分散液1の調製)で得られた第1の層の分散体70.0部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を4.3部、過硫酸カリウムを0.15部加えた。ブチルメタクリレートを0.5部、メタクリル酸18.0部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを4.0部、アクアロンKH−05を3.0部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液7を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
上記(樹脂粒子分散液1の調製)で得られた第1の層の分散体70.0部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を4.3部、過硫酸カリウムを0.15部加えた。ブチルメタクリレートを0.5部、メタクリル酸18.0部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを4.0部、アクアロンKH−05を3.0部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液7を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
(樹脂粒子分散液8の調製)
上記(樹脂粒子分散液1の調製)で得られた第1の層の分散体75.0部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を8.5部、過硫酸カリウムを0.1部加えた。ブチルメタクリレートを10.0部、メタクリル酸3.0部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを3.0部、アクアロンKH−05を0.5部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液8を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
上記(樹脂粒子分散液1の調製)で得られた第1の層の分散体75.0部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を8.5部、過硫酸カリウムを0.1部加えた。ブチルメタクリレートを10.0部、メタクリル酸3.0部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを3.0部、アクアロンKH−05を0.5部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液8を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
(樹脂粒子分散液9の調製)
ブチルメタクリレートを35.0部、n−ヘキサデカンを2.0部、及び2,2’−アゾビス−(2−メチルブチロニトリル)を2.0部混合し、30分間撹拌した。この混合溶液を、ポリオキシエチレンセチルエーテルであるNikkol BC20(日光ケミカルズ製)の5.0質量%水溶液を61.0部に滴下し、30分間撹拌した。次いで、超音波照射機S−150Dデジタルソニファイアーを用い、400W、20kHz、3時間の条件で分散した後、窒素雰囲気下、80℃で4時間重合反応を行い、樹脂粒子分散液の第1の層の分散体を得た。
ブチルメタクリレートを35.0部、n−ヘキサデカンを2.0部、及び2,2’−アゾビス−(2−メチルブチロニトリル)を2.0部混合し、30分間撹拌した。この混合溶液を、ポリオキシエチレンセチルエーテルであるNikkol BC20(日光ケミカルズ製)の5.0質量%水溶液を61.0部に滴下し、30分間撹拌した。次いで、超音波照射機S−150Dデジタルソニファイアーを用い、400W、20kHz、3時間の条件で分散した後、窒素雰囲気下、80℃で4時間重合反応を行い、樹脂粒子分散液の第1の層の分散体を得た。
次いで、上記で得られた第1の層の分散体75.0部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を5.9部、過硫酸カリウムを0.1部加えた。ブチルメタクリレートを10.0部、メタクリル酸3.0部、グリセリンジメタクリレートを3.0部、Maxemul6106(クローダ製)を3.0部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液9を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
(樹脂粒子分散液10の調製)
イオン交換水を60.9部、過硫酸カリウムを0.1部混合した溶液に、ブチルメタクリレートを35.0部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを1.0部、メタクリル酸を1.0部、アクアロンKH−05を2.0部混合し、乳化した後、3時間かけて滴下ながら、窒素雰囲気下、80℃で撹拌しながら重合反応を行い、樹脂粒子の第1の層の分散体を得た。
イオン交換水を60.9部、過硫酸カリウムを0.1部混合した溶液に、ブチルメタクリレートを35.0部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを1.0部、メタクリル酸を1.0部、アクアロンKH−05を2.0部混合し、乳化した後、3時間かけて滴下ながら、窒素雰囲気下、80℃で撹拌しながら重合反応を行い、樹脂粒子の第1の層の分散体を得た。
次いで、上記で得られた第1の層の分散体75.0部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を5.9部、過硫酸カリウムを0.1部加えた。ブチルメタクリレートを10.0部、メタクリル酸3.0部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを3.0部、アクアロンKH−05を3.0部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液10を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
(樹脂粒子分散液11の調製)
上記(樹脂粒子分散液1の調製)で得られた第1の層の分散体80.0部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を13.9部、過硫酸カリウムを0.1部加えた。ブチルメタクリレートを1.5部、メタクリル酸1.0部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを0.5部、アクアロンKH−05を3.0部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液11を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
上記(樹脂粒子分散液1の調製)で得られた第1の層の分散体80.0部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を13.9部、過硫酸カリウムを0.1部加えた。ブチルメタクリレートを1.5部、メタクリル酸1.0部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを0.5部、アクアロンKH−05を3.0部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液11を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
(樹脂粒子分散液12の調製)
上記(樹脂粒子分散液1の調製)で得られた第1の層の分散体30.0部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を45.9部、過硫酸カリウムを0.15部加えた。ブチルメタクリレートを7.0部、メタクリル酸7.0部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを7.0部、アクアロンKH−05を3.0部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液12を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
上記(樹脂粒子分散液1の調製)で得られた第1の層の分散体30.0部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を45.9部、過硫酸カリウムを0.15部加えた。ブチルメタクリレートを7.0部、メタクリル酸7.0部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを7.0部、アクアロンKH−05を3.0部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液12を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
(樹脂粒子分散液13の調製)
上記(樹脂粒子分散液1の調製)で得られた第1の層の分散体75.0部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を7.4部、過硫酸カリウムを0.10部加えた。ブチルメタクリレートを10.0部、メタクリル酸4.0部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを0.5部、アクアロンKH−05を3.0部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液13を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
上記(樹脂粒子分散液1の調製)で得られた第1の層の分散体75.0部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を7.4部、過硫酸カリウムを0.10部加えた。ブチルメタクリレートを10.0部、メタクリル酸4.0部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを0.5部、アクアロンKH−05を3.0部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液13を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
(樹脂粒子分散液14の調製)
上記(樹脂粒子分散液1の調製)で得られた第1の層の分散体50.0部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を31.9部、過硫酸カリウムを0.1部加えた。ブチルメタクリレートを0.5部、メタクリル酸0.5部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを14.0部、アクアロンKH−05を3.0部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液14を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
上記(樹脂粒子分散液1の調製)で得られた第1の層の分散体50.0部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を31.9部、過硫酸カリウムを0.1部加えた。ブチルメタクリレートを0.5部、メタクリル酸0.5部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを14.0部、アクアロンKH−05を3.0部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液14を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
(樹脂粒子分散液15の調製)
上記(樹脂粒子分散液1の調製)で得られた第1の層の分散体75.0部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を8.5部、過硫酸カリウムを0.10部加えた。ブチルメタクリレートを10.0部、メタクリル酸3.0部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを3.0部、アクアロンKH−05を0.25部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液15を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
上記(樹脂粒子分散液1の調製)で得られた第1の層の分散体75.0部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を8.5部、過硫酸カリウムを0.10部加えた。ブチルメタクリレートを10.0部、メタクリル酸3.0部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを3.0部、アクアロンKH−05を0.25部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液15を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
(樹脂粒子分散液16の調製)
イオン交換水を52.3部、過硫酸カリウムを0.1部混合した溶液に、ブチルメタクリレートを47.1部、アクアロンKH−05を0.5部混合し、乳化した後、3時間かけて滴下ながら、窒素雰囲気下、80℃で撹拌しながら重合反応を行い、樹脂粒子の第1の層の分散体を得た。
イオン交換水を52.3部、過硫酸カリウムを0.1部混合した溶液に、ブチルメタクリレートを47.1部、アクアロンKH−05を0.5部混合し、乳化した後、3時間かけて滴下ながら、窒素雰囲気下、80℃で撹拌しながら重合反応を行い、樹脂粒子の第1の層の分散体を得た。
次いで、上記で得られた第1の層の分散体47.4部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を29.7部、過硫酸カリウムを0.1部加えた。ブチルメタクリレートを7.4部、メタクリル酸7.4部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを7.4部、アクアロンKH−05を0.5部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液16を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
(樹脂粒子分散液17の調製)
イオン交換水を86.5部、過硫酸カリウムを0.1部混合した溶液に、ブチルメタクリレートを13.0部、アクアロンKH−05を0.3部混合し、乳化した後、1時間かけて滴下ながら、窒素雰囲気下、80℃で撹拌しながら重合反応を行い、樹脂粒子の第1の層の分散体を得た。
イオン交換水を86.5部、過硫酸カリウムを0.1部混合した溶液に、ブチルメタクリレートを13.0部、アクアロンKH−05を0.3部混合し、乳化した後、1時間かけて滴下ながら、窒素雰囲気下、80℃で撹拌しながら重合反応を行い、樹脂粒子の第1の層の分散体を得た。
次いで、上記で得られた第1の層の分散体88.3部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を5.1部、過硫酸カリウムを0.1部加えた。ブチルメタクリレートを1.9部、メタクリル酸2.5部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを1.9部、アクアロンKH−05を0.3部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液17を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
(樹脂粒子分散液18の調製)
上記(樹脂粒子分散液17の調製)で得られた第1の層の分散体86.1部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を5.0部、過硫酸カリウムを0.1部加えた。メタクリル酸5.0部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを3.7部、アクアロンKH−05を0.2部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液18を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
上記(樹脂粒子分散液17の調製)で得られた第1の層の分散体86.1部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を5.0部、過硫酸カリウムを0.1部加えた。メタクリル酸5.0部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを3.7部、アクアロンKH−05を0.2部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液18を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
(樹脂粒子分散液19の調製)
上記(樹脂粒子分散液17の調製)で得られた第1の層の分散体75.6部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を8.7部、過硫酸カリウムを0.1部加えた。メタクリル酸8.7部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを6.5部、アクアロンKH−05を0.4部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液19を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
上記(樹脂粒子分散液17の調製)で得られた第1の層の分散体75.6部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を8.7部、過硫酸カリウムを0.1部加えた。メタクリル酸8.7部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを6.5部、アクアロンKH−05を0.4部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液19を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
(樹脂粒子分散液20の調製)
イオン交換水を81.0部、過硫酸カリウムを0.1部混合した溶液に、ブチルメタクリレートを18.2部、アクアロンKH−05を0.4部混合し、乳化した後、1時間かけて滴下ながら、窒素雰囲気下、80℃で撹拌しながら重合反応を行い、樹脂粒子の第1の層の分散体を得た。
イオン交換水を81.0部、過硫酸カリウムを0.1部混合した溶液に、ブチルメタクリレートを18.2部、アクアロンKH−05を0.4部混合し、乳化した後、1時間かけて滴下ながら、窒素雰囲気下、80℃で撹拌しながら重合反応を行い、樹脂粒子の第1の層の分散体を得た。
次いで、上記で得られた第1の層の分散体92.9部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を2.5部、過硫酸カリウムを0.1部加えた。メタクリル酸2.5部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを2.0部、アクアロンKH−05を0.1部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に0.5時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液20を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
(樹脂粒子分散液21の調製)
イオン交換水を87.3部、過硫酸カリウムを0.1部混合した溶液に、ブチルメタクリレートを11.6部、アクアロンKH−05を0.7部混合し、乳化した後、1時間かけて滴下ながら、窒素雰囲気下、80℃で撹拌しながら重合反応を行い、樹脂粒子の第1の層の分散体を得た。
イオン交換水を87.3部、過硫酸カリウムを0.1部混合した溶液に、ブチルメタクリレートを11.6部、アクアロンKH−05を0.7部混合し、乳化した後、1時間かけて滴下ながら、窒素雰囲気下、80℃で撹拌しながら重合反応を行い、樹脂粒子の第1の層の分散体を得た。
次いで、上記で得られた第1の層の分散体86.0部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を5.0部、過硫酸カリウムを0.1部加えた。メタクリル酸5.0部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを3.8部、アクアロンKH−05を0.3部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液21を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
(樹脂粒子分散液22の調製)
イオン交換水を89.3部、過硫酸カリウムを0.1部混合した溶液に、ブチルメタクリレートを8.9部、アクアロンKH−05を1.5部混合し、乳化した後、1時間かけて滴下ながら、窒素雰囲気下、80℃で撹拌しながら重合反応を行い、樹脂粒子の第1の層の分散体を得た。
イオン交換水を89.3部、過硫酸カリウムを0.1部混合した溶液に、ブチルメタクリレートを8.9部、アクアロンKH−05を1.5部混合し、乳化した後、1時間かけて滴下ながら、窒素雰囲気下、80℃で撹拌しながら重合反応を行い、樹脂粒子の第1の層の分散体を得た。
次いで、上記で得られた第1の層の分散体85.7部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を5.1部、過硫酸カリウムを0.1部加えた。メタクリル酸5.1部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを3.8部、アクアロンKH−05を0.3部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液22を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
(樹脂粒子分散液23の調製)
イオン交換水を57.9部、過硫酸カリウムを0.1部混合した溶液に、ブチルメタクリレートを36.0部、アクアロンKH−05を4.2部混合し、乳化した後、3時間かけて滴下ながら、窒素雰囲気下、80℃で撹拌しながら重合反応を行い、樹脂粒子の第1の層の分散体を得た。
イオン交換水を57.9部、過硫酸カリウムを0.1部混合した溶液に、ブチルメタクリレートを36.0部、アクアロンKH−05を4.2部混合し、乳化した後、3時間かけて滴下ながら、窒素雰囲気下、80℃で撹拌しながら重合反応を行い、樹脂粒子の第1の層の分散体を得た。
次いで、上記で得られた第1の層の分散体80.0部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を7.9部、過硫酸カリウムを0.1部加えた。メタクリル酸2.0部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを5.0部、アクアロンKH−05を3.0部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液23を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
(樹脂粒子分散液24の調製)
上記(樹脂微粒子分散液23の調製)において、アクアロンKH−05をアデカリアソープER−20に変更した以外は同様にして、樹脂粒子分散液24を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
上記(樹脂微粒子分散液23の調製)において、アクアロンKH−05をアデカリアソープER−20に変更した以外は同様にして、樹脂粒子分散液24を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
(樹脂粒子分散液25の調製)
上記(樹脂微粒子分散液23の調製)において、アクアロンKH−05をラテムルPD−420に変更した以外は同様にして、樹脂粒子分散液25を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
上記(樹脂微粒子分散液23の調製)において、アクアロンKH−05をラテムルPD−420に変更した以外は同様にして、樹脂粒子分散液25を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
(樹脂粒子分散液26の調製)
上記(樹脂微粒子分散液23の調製)において、アクアロンKH−05をEmulsogen R307に変更した以外は同様にして、樹脂粒子分散液26を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
上記(樹脂微粒子分散液23の調製)において、アクアロンKH−05をEmulsogen R307に変更した以外は同様にして、樹脂粒子分散液26を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
(樹脂粒子分散液27の調製)
上記(樹脂微粒子分散液23の調製)において、アクアロンKH−05をアクアロンHS−10に変更した以外は同様にして、樹脂粒子分散液27を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
上記(樹脂微粒子分散液23の調製)において、アクアロンKH−05をアクアロンHS−10に変更した以外は同様にして、樹脂粒子分散液27を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
(樹脂粒子分散液28の調製)
上記(樹脂微粒子分散液23の調製)において、アクアロンKH−05をアデカリアソープSR−20に変更した以外は同様にして、樹脂粒子分散液28を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
上記(樹脂微粒子分散液23の調製)において、アクアロンKH−05をアデカリアソープSR−20に変更した以外は同様にして、樹脂粒子分散液28を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
(樹脂粒子分散液29の調製)
上記(樹脂微粒子分散液23の調製)において、アクアロンKH−05をラテムルPD−105に変更した以外は同様にして、樹脂粒子分散液29を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
上記(樹脂微粒子分散液23の調製)において、アクアロンKH−05をラテムルPD−105に変更した以外は同様にして、樹脂粒子分散液29を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
(樹脂粒子分散液30の調製)
上記(樹脂微粒子分散液23の調製)において、アクアロンKH−05をエレミノールRS−3000に変更した以外は同様にして、樹脂粒子分散液30を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
上記(樹脂微粒子分散液23の調製)において、アクアロンKH−05をエレミノールRS−3000に変更した以外は同様にして、樹脂粒子分散液30を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
(樹脂粒子分散液31の調製)
上記(樹脂粒子分散液10の調製)で得られた第1の層の分散体を室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液31を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない単層の樹脂粒子である。
上記(樹脂粒子分散液10の調製)で得られた第1の層の分散体を室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液31を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない単層の樹脂粒子である。
(樹脂粒子分散液32の調製)
イオン交換水を54.6部、過硫酸カリウムを0.1部混合した溶液に、ブチルメタクリレートを36.3部、メタクリル酸を3.0部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを3.0部、アクアロンKH−05を3.0部混合し、乳化した後、3時間かけて滴下ながら、窒素雰囲気下、80℃で撹拌しながら重合反応を行った。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液32を得た。係る樹脂粒子は、架橋している単層の樹脂粒子である。
イオン交換水を54.6部、過硫酸カリウムを0.1部混合した溶液に、ブチルメタクリレートを36.3部、メタクリル酸を3.0部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを3.0部、アクアロンKH−05を3.0部混合し、乳化した後、3時間かけて滴下ながら、窒素雰囲気下、80℃で撹拌しながら重合反応を行った。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液32を得た。係る樹脂粒子は、架橋している単層の樹脂粒子である。
(樹脂粒子分散液33の調製)
イオン交換水を54.6部、過硫酸カリウムを0.1部混合した溶液に、ブチルメタクリレートを36.3部、メタクリル酸を3.0部、グリセリンジメタクリレートを3.0部、Maxemul6106を3.0部混合し、乳化した後、3時間かけて滴下ながら、窒素雰囲気下、80℃で撹拌しながら重合反応を行った。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液33を得た。係る樹脂粒子は、架橋している単層の樹脂粒子である。
イオン交換水を54.6部、過硫酸カリウムを0.1部混合した溶液に、ブチルメタクリレートを36.3部、メタクリル酸を3.0部、グリセリンジメタクリレートを3.0部、Maxemul6106を3.0部混合し、乳化した後、3時間かけて滴下ながら、窒素雰囲気下、80℃で撹拌しながら重合反応を行った。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液33を得た。係る樹脂粒子は、架橋している単層の樹脂粒子である。
(樹脂粒子分散液34の調製)
上記(樹脂粒子分散液1の調製)で得られた第1の層の分散体73.0部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を7.9部、過硫酸カリウムを0.1部加えた。ブチルメタクリレートを10.0部、メタクリル酸3.0部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを3部、Nikkol BC15(日光ケミカルズ製)を3.0部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液34を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層とをこの順に有する2層の樹脂粒子である。
上記(樹脂粒子分散液1の調製)で得られた第1の層の分散体73.0部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を7.9部、過硫酸カリウムを0.1部加えた。ブチルメタクリレートを10.0部、メタクリル酸3.0部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを3部、Nikkol BC15(日光ケミカルズ製)を3.0部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液34を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層とをこの順に有する2層の樹脂粒子である。
(樹脂粒子分散液35の調製)
上記(樹脂粒子分散液1の調製)で得られた第1の層の分散体68.0部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を7.9部、過硫酸カリウムを0.1部加えた。ブチルメタクリレートを8.0部、メタクリル酸10.0部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを3部、Nikkol BC15を3.0部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が20質量%、pH8.5とした後、限外濾過でNikkol BC15を取り除いた。限外濾過は、濾液の表面張力が70mN/mとなるまで続けた。その後、イオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液35を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層とをこの順に有する2層の樹脂粒子である。
上記(樹脂粒子分散液1の調製)で得られた第1の層の分散体68.0部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を7.9部、過硫酸カリウムを0.1部加えた。ブチルメタクリレートを8.0部、メタクリル酸10.0部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを3部、Nikkol BC15を3.0部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が20質量%、pH8.5とした後、限外濾過でNikkol BC15を取り除いた。限外濾過は、濾液の表面張力が70mN/mとなるまで続けた。その後、イオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液35を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層とをこの順に有する2層の樹脂粒子である。
(樹脂粒子分散液36の調製)
イオン交換水を51.9部、過硫酸カリウムを0.1部混合した溶液に、ブチルメタクリレートを35.0部、メタクリル酸を10.0部、Nikkol BC15を3.0部混合し、乳化した後、3時間かけて滴下ながら、窒素雰囲気下、80℃で撹拌しながら重合反応を行った。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液36を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない単層の樹脂粒子である。
イオン交換水を51.9部、過硫酸カリウムを0.1部混合した溶液に、ブチルメタクリレートを35.0部、メタクリル酸を10.0部、Nikkol BC15を3.0部混合し、乳化した後、3時間かけて滴下ながら、窒素雰囲気下、80℃で撹拌しながら重合反応を行った。その後、室温まで冷却してイオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液36を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない単層の樹脂粒子である。
(樹脂粒子分散液37の調製)
20質量%の樹脂粒子分散液36から限外濾過でNikkol BC15を取り除いた。限外濾過は、濾液の表面張力が70mN/mとなるまで続けた。その後、イオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液37を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない単層の樹脂粒子である。
20質量%の樹脂粒子分散液36から限外濾過でNikkol BC15を取り除いた。限外濾過は、濾液の表面張力が70mN/mとなるまで続けた。その後、イオン交換水、KOH水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液37を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない単層の樹脂粒子である。
(樹脂粒子分散液38の調製)
ブチルメタクリレートを42.0部、ハイドロホーブであるn−ヘキサデカンを2.0部、及び2,2’−アゾビス−(2−メチルブチロニトリル)を2.0部混合し、30分間撹拌した。この混合溶液を、ポリオキシエチレンセチルエーテルであるNikkol BC15(日光ケミカルズ製)の18.5質量%水溶液を50.0部に滴下し、30分間撹拌した。次いで、超音波照射機S−150Dデジタルソニファイアー(ブランソン製)を用い、400W、20kHz、3時間の条件で分散した後、窒素雰囲気下、80℃で4時間重合反応を行い、樹脂粒子のコア粒子の分散体を得た。
ブチルメタクリレートを42.0部、ハイドロホーブであるn−ヘキサデカンを2.0部、及び2,2’−アゾビス−(2−メチルブチロニトリル)を2.0部混合し、30分間撹拌した。この混合溶液を、ポリオキシエチレンセチルエーテルであるNikkol BC15(日光ケミカルズ製)の18.5質量%水溶液を50.0部に滴下し、30分間撹拌した。次いで、超音波照射機S−150Dデジタルソニファイアー(ブランソン製)を用い、400W、20kHz、3時間の条件で分散した後、窒素雰囲気下、80℃で4時間重合反応を行い、樹脂粒子のコア粒子の分散体を得た。
次いで、上記で得られたコア粒子の分散体20.0部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を9.0部、過硫酸カリウムを0.1部加えた。ブチルメタクリレートを44.0部、アクアロンKH−05(第一工業製薬製)を0.5部混合し、乳化した後、コア粒子の分散体に2時間かけて滴下し、コア粒子に第1の層を形成した粒子の分散体を得た。
次いで、上記で得られた第1の層の分散体を、窒素雰囲気下、70℃に加熱したまま、ここにイオン交換水を7.9部、過硫酸カリウムを0.1部加えた。ブチルメタクリレートを10.0部、メタクリル酸3.0部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを3.0部、アクアロンKH−05(第一工業製薬製)を1.5部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、水酸化カリウム(KOH)水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液38を得た。係る樹脂粒子は、架橋していないコア粒子と、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する4層の樹脂粒子である。
(樹脂粒子分散液39の調製)
ブチルメタクリレートを42.0部、ハイドロホーブであるn−ヘキサデカンを2.0部、及び2,2’−アゾビス−(2−メチルブチロニトリル)を2.0部混合し、30分間撹拌した。この混合溶液を、ポリオキシエチレンセチルエーテルであるNikkol BC15(日光ケミカルズ製)の18.5質量%水溶液を50.0部に滴下し、30分間撹拌した。次いで、超音波照射機S−150Dデジタルソニファイアー(ブランソン製)を用い、400W、20kHz、3時間の条件で分散した後、窒素雰囲気下、80℃で4時間重合反応を行い、樹脂粒子のコア粒子の分散体を得た。
ブチルメタクリレートを42.0部、ハイドロホーブであるn−ヘキサデカンを2.0部、及び2,2’−アゾビス−(2−メチルブチロニトリル)を2.0部混合し、30分間撹拌した。この混合溶液を、ポリオキシエチレンセチルエーテルであるNikkol BC15(日光ケミカルズ製)の18.5質量%水溶液を50.0部に滴下し、30分間撹拌した。次いで、超音波照射機S−150Dデジタルソニファイアー(ブランソン製)を用い、400W、20kHz、3時間の条件で分散した後、窒素雰囲気下、80℃で4時間重合反応を行い、樹脂粒子のコア粒子の分散体を得た。
次いで、上記で得られたコア粒子の分散体20.0部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を3.0部、過硫酸カリウムを0.1部加えた。ブチルメタクリレートを2.5部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを1.5部、アクアロンKH−05(第一工業製薬製)を0.5部混合し、乳化した後、コア粒子の分散体に0.5時間かけて滴下し、コア粒子に架橋した層を形成した粒子の分散体を得た。
次いで、上記で得られたコア粒子に架橋した層を形成した粒子の分散体を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を22.0部、過硫酸カリウムを0.1部加えた。ブチルメタクリレートを33.0部、アクアロンKH−05(第一工業製薬製)を0.5部混合し、乳化した後、上記で得られたコア粒子に架橋した層を形成した粒子の分散体に2.0時間かけて滴下し、第1の層を形成した分散体を得た。
次いで、上記で得られた第1の層の分散体を、窒素雰囲気下、70℃に加熱したまま、ここにイオン交換水を5.0部、過硫酸カリウムを0.1部加えた。ブチルメタクリレートを7.0部、メタクリル酸1.5部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを1.5部、アクアロンKH−05(第一工業製薬製)を1.5部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、水酸化カリウム(KOH)水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液39を得た。係る樹脂粒子は、架橋していないコア粒子と、架橋している層、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する5層の樹脂粒子である。
(樹脂粒子分散液40の調製)
ブチルメタクリレートを35.0部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを7.0部、ハイドロホーブであるn−ヘキサデカンを2.0部、及び2,2’−アゾビス−(2−メチルブチロニトリル)を2.0部混合し、30分間撹拌した。この混合溶液を、ポリオキシエチレンセチルエーテルであるNikkol BC15(日光ケミカルズ製)の18.5質量%水溶液を50.0部に滴下し、30分間撹拌した。次いで、超音波照射機S−150Dデジタルソニファイアー(ブランソン製)を用い、400W、20kHz、3時間の条件で分散した後、窒素雰囲気下、80℃で4時間重合反応を行い、樹脂粒子のコア粒子の分散体を得た。
ブチルメタクリレートを35.0部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを7.0部、ハイドロホーブであるn−ヘキサデカンを2.0部、及び2,2’−アゾビス−(2−メチルブチロニトリル)を2.0部混合し、30分間撹拌した。この混合溶液を、ポリオキシエチレンセチルエーテルであるNikkol BC15(日光ケミカルズ製)の18.5質量%水溶液を50.0部に滴下し、30分間撹拌した。次いで、超音波照射機S−150Dデジタルソニファイアー(ブランソン製)を用い、400W、20kHz、3時間の条件で分散した後、窒素雰囲気下、80℃で4時間重合反応を行い、樹脂粒子のコア粒子の分散体を得た。
次いで、上記で得られたコア粒子の分散体20.0部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を8.0部、過硫酸カリウムを0.1部加えた。ブチルメタクリレートを44.5部、アクアロンKH−05(第一工業製薬製)を0.5部混合し、乳化した後、コア粒子の分散体に2時間かけて滴下し、コア粒子に第1の層を形成した粒子の分散体を得た。
次いで、上記で得られた第1の層の分散体を、窒素雰囲気下、70℃に加熱したまま、ここにイオン交換水を7.9部、過硫酸カリウムを0.1部加えた。ブチルメタクリレートを10.0部、メタクリル酸3.0部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを3.0部、アクアロンKH−05(第一工業製薬製)を3.0部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、水酸化カリウム(KOH)水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液40を得た。係る樹脂粒子は、架橋しているコア粒子と、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する4層の樹脂粒子である。
(樹脂粒子分散液41の調製)
ブチルメタクリレートを35.0部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを7.0部、ハイドロホーブであるn−ヘキサデカンを2.0部、及び2,2’−アゾビス−(2−メチルブチロニトリル)を2.0部混合し、30分間撹拌した。この混合溶液を、ポリオキシエチレンセチルエーテルであるNikkol BC15(日光ケミカルズ製)の18.5質量%水溶液を50.0部に滴下し、30分間撹拌した。次いで、超音波照射機S−150Dデジタルソニファイアー(ブランソン製)を用い、400W、20kHz、3時間の条件で分散した後、窒素雰囲気下、80℃で4時間重合反応を行い、樹脂粒子のコア粒子の分散体を得た。
ブチルメタクリレートを35.0部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを7.0部、ハイドロホーブであるn−ヘキサデカンを2.0部、及び2,2’−アゾビス−(2−メチルブチロニトリル)を2.0部混合し、30分間撹拌した。この混合溶液を、ポリオキシエチレンセチルエーテルであるNikkol BC15(日光ケミカルズ製)の18.5質量%水溶液を50.0部に滴下し、30分間撹拌した。次いで、超音波照射機S−150Dデジタルソニファイアー(ブランソン製)を用い、400W、20kHz、3時間の条件で分散した後、窒素雰囲気下、80℃で4時間重合反応を行い、樹脂粒子のコア粒子の分散体を得た。
次いで、上記で得られたコア粒子の分散体20.0部を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を24.0部、過硫酸カリウムを0.1部加えた。ブチルメタクリレートを33.0部、アクアロンKH−05(第一工業製薬製)を0.5部混合し、乳化した後、コア粒子の分散体に2.0時間かけて滴下し、コア粒子に第1の層を形成した分散体を得た。
次いで、上記で得られた第1の層の分散体を、窒素雰囲気下、70℃に加熱し、ここにイオン交換水を3.0部、過硫酸カリウムを0.1部加えた。ブチルメタクリレートを1.5部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを0.5部、アクアロンKH−05(第一工業製薬製)を0.5部混合し、乳化した後、第1の層の分散体に0.5時間かけて滴下し、第1の層に架橋した層を形成した粒子の分散体を得た。
次いで、上記で得られた第1の層に架橋した層を形成した粒子の分散体を、窒素雰囲気下、70℃に加熱したまま、ここにイオン交換水を5.0部、過硫酸カリウムを0.1部加えた。ブチルメタクリレートを7.0部、メタクリル酸1.5部、1,4−ブタンジオールジメタクリレートを1.5部、アクアロンKH−05(第一工業製薬製)を1.5部混合し、乳化した後、第1の層に架橋した層を形成した粒子の分散体に1時間かけて滴下した。滴下後、85℃に加熱し、2時間撹拌した。その後、室温まで冷却してイオン交換水、水酸化カリウム(KOH)水溶液を添加し、樹脂の含有量が15質量%、pH8.5の樹脂粒子分散液41を得た。係る樹脂粒子は、架橋しているコア粒子と、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋している層と、架橋しており、イオン性基であるカルボキシル基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する5層の樹脂粒子である。
(樹脂粒子分散液42の調製)
特許文献4(特開2012−201692号公報)の実施例3と同様にして、樹脂の含有量が40質量%、pH8.9の樹脂粒子分散液42を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しているが、イオン性基を有さない樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
特許文献4(特開2012−201692号公報)の実施例3と同様にして、樹脂の含有量が40質量%、pH8.9の樹脂粒子分散液42を得た。係る樹脂粒子は、架橋していない樹脂で形成される第1の層と、架橋しているが、イオン性基を有さない樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
(樹脂粒子分散液43の調製)
特許文献4(特開2012−201692号公報)の実施例9と同様にして、樹脂の含有量が40質量%、pH8.9の樹脂粒子分散液43を得た。係る樹脂粒子は、架橋している樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるスルホン酸基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
特許文献4(特開2012−201692号公報)の実施例9と同様にして、樹脂の含有量が40質量%、pH8.9の樹脂粒子分散液43を得た。係る樹脂粒子は、架橋している樹脂で形成される第1の層と、架橋しており、イオン性基であるスルホン酸基を有する樹脂で形成される第2の層と、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成される第3の層とをこの順に有する3層の樹脂粒子である。
<顔料分散液の調製>
酸価が150mgKOH/gで重量平均分子量が8,000のスチレン−アクリル酸エチル−アクリル酸共重合体を10質量%水酸化カリウム水溶液で中和し、樹脂の含有量が20.0質量%の樹脂水溶液を得た。そして、樹脂水溶液30部、カーボンブラック モナク1100(キャボット製)20部、及びイオン交換水50部を混合した。この混合物を、粒径0.3mmのジルコニアビーズ200部を充填したバッチ式縦型サンドミル(アイメックス製)を用いて、5時間分散した後、遠心分離処理を行って粗大粒子を除去し、ポアサイズ3.0μmのミクロフィルター(富士フイルム製)にて加圧ろ過を行った。上記の方法により、カーボンブラックが樹脂によって水中に分散された状態の顔料分散液(顔料の含有量が20質量%、樹脂の含有量が6質量%)を得た。
酸価が150mgKOH/gで重量平均分子量が8,000のスチレン−アクリル酸エチル−アクリル酸共重合体を10質量%水酸化カリウム水溶液で中和し、樹脂の含有量が20.0質量%の樹脂水溶液を得た。そして、樹脂水溶液30部、カーボンブラック モナク1100(キャボット製)20部、及びイオン交換水50部を混合した。この混合物を、粒径0.3mmのジルコニアビーズ200部を充填したバッチ式縦型サンドミル(アイメックス製)を用いて、5時間分散した後、遠心分離処理を行って粗大粒子を除去し、ポアサイズ3.0μmのミクロフィルター(富士フイルム製)にて加圧ろ過を行った。上記の方法により、カーボンブラックが樹脂によって水中に分散された状態の顔料分散液(顔料の含有量が20質量%、樹脂の含有量が6質量%)を得た。
<インクの調製>
上記で得られた樹脂微粒子分散体を下記各成分と混合した。
・樹脂微粒子分散液(樹脂の含有量が15質量%) 70.0質量%
・顔料分散液(顔料の含有量が20質量%、樹脂の含有量が6質量%) 10.0質量%
・グリセリン 10.0質量%
・ジエチレングリコール 4.0質量%
・アセチレノールE100(界面活性剤:川研ファインケミカル製) 1.0質量%
・イオン交換水 5.0質量%
これを十分撹拌して分散した後、ポアサイズ3.0μmのミクロフィルター(富士フイルム製)にて加圧ろ過を行い、各インクを調製した。
上記で得られた樹脂微粒子分散体を下記各成分と混合した。
・樹脂微粒子分散液(樹脂の含有量が15質量%) 70.0質量%
・顔料分散液(顔料の含有量が20質量%、樹脂の含有量が6質量%) 10.0質量%
・グリセリン 10.0質量%
・ジエチレングリコール 4.0質量%
・アセチレノールE100(界面活性剤:川研ファインケミカル製) 1.0質量%
・イオン交換水 5.0質量%
これを十分撹拌して分散した後、ポアサイズ3.0μmのミクロフィルター(富士フイルム製)にて加圧ろ過を行い、各インクを調製した。
[評価]
本発明においては、下記の各評価の評価基準で、AA〜Bを好ましいレベルとし、Cを許容できないレベルとした。<インクの吐出安定性>と<画像の耐擦過性>の評価は、インクジェット記録装置PIXUS Pro 9500(キヤノン製)を用いて行った。尚、上記のインクジェット記録装置では、解像度が600dpi×600dpiで、1/600インチ×1/600インチの単位領域に3.5ngのインク滴を8滴付与する条件で記録した画像を記録デューティが100%であると定義する。
本発明においては、下記の各評価の評価基準で、AA〜Bを好ましいレベルとし、Cを許容できないレベルとした。<インクの吐出安定性>と<画像の耐擦過性>の評価は、インクジェット記録装置PIXUS Pro 9500(キヤノン製)を用いて行った。尚、上記のインクジェット記録装置では、解像度が600dpi×600dpiで、1/600インチ×1/600インチの単位領域に3.5ngのインク滴を8滴付与する条件で記録した画像を記録デューティが100%であると定義する。
<インクの保存安定性>
上記で得られた各インクをテフロン(登録商標)の密閉容器に詰め、室温で1ヶ月間放置し、保存試験を行った。保存試験前後の粘度を測定し、インクの粘度の変化率=(保存試験後のインクの粘度)/(保存試験前のインクの粘度)を算出し、インクの保存安定性を評価した。尚、インクの粘度の変化率が1.0に近い程、インクの保存安定性が高いことを意味する。インクの保存安定性の評価基準は以下の通りである。評価結果を表3に示す。
AA:インクの粘度の変化率が1.1未満であった
A:インクの粘度の変化率が1.1以上1.2未満であった
B:インクの粘度の変化率が1.2以上2.0未満であった
C:インクの粘度の変化率が2.0以上であったか、保存試験後のインクの粘度が測定できなかった。
上記で得られた各インクをテフロン(登録商標)の密閉容器に詰め、室温で1ヶ月間放置し、保存試験を行った。保存試験前後の粘度を測定し、インクの粘度の変化率=(保存試験後のインクの粘度)/(保存試験前のインクの粘度)を算出し、インクの保存安定性を評価した。尚、インクの粘度の変化率が1.0に近い程、インクの保存安定性が高いことを意味する。インクの保存安定性の評価基準は以下の通りである。評価結果を表3に示す。
AA:インクの粘度の変化率が1.1未満であった
A:インクの粘度の変化率が1.1以上1.2未満であった
B:インクの粘度の変化率が1.2以上2.0未満であった
C:インクの粘度の変化率が2.0以上であったか、保存試験後のインクの粘度が測定できなかった。
<インクの吐出安定性>
上記で得られた各インクをインクカートリッジに充填し、上記インクジェット記録装置に装着した。そして、キヤノン写真用紙・光沢 ゴールド GL−101(キヤノン製)に記録デューティが100%のベタ画像を10枚記録した。その後、上記インクジェット記録装置のノズルチェックパターンを1枚記録した。このときのノズルチェックパターンを目視で観察することにより、インクの吐出安定性を評価した。インクの吐出安定性の評価基準は以下の通りである。評価結果を表3に示す。
AA:記録ヘッドを50℃に昇温した場合でも、不吐も印字ヨレも生じていなかった
A:記録ヘッドを50℃に昇温した場合には、不吐と印字ヨレがわずかに生じていたが、記録ヘッドを昇温しない場合では、不吐も印字ヨレも生じていなかった
B:記録ヘッドを昇温しない場合に、不吐と印字ヨレがわずかに生じていたが気にならないレベルであった
C:記録ヘッドを昇温しない場合でも、不吐と印字ヨレが生じていた。
上記で得られた各インクをインクカートリッジに充填し、上記インクジェット記録装置に装着した。そして、キヤノン写真用紙・光沢 ゴールド GL−101(キヤノン製)に記録デューティが100%のベタ画像を10枚記録した。その後、上記インクジェット記録装置のノズルチェックパターンを1枚記録した。このときのノズルチェックパターンを目視で観察することにより、インクの吐出安定性を評価した。インクの吐出安定性の評価基準は以下の通りである。評価結果を表3に示す。
AA:記録ヘッドを50℃に昇温した場合でも、不吐も印字ヨレも生じていなかった
A:記録ヘッドを50℃に昇温した場合には、不吐と印字ヨレがわずかに生じていたが、記録ヘッドを昇温しない場合では、不吐も印字ヨレも生じていなかった
B:記録ヘッドを昇温しない場合に、不吐と印字ヨレがわずかに生じていたが気にならないレベルであった
C:記録ヘッドを昇温しない場合でも、不吐と印字ヨレが生じていた。
<画像の耐擦過性>
上記で得られた各インクをインクカートリッジに充填し、上記インクジェット記録装置に装着した。そして、OKトップコート(坪量127.9g)(王子製紙製)に記録デューティが100%のベタ画像(200mm×200mm)を記録した。この画像に対し、JIS L 0849に準じた学振型試験機である耐摩耗試験機(井元製作所製)を用いて、荷重500gで10往復の条件で摩擦試験を行った。摩擦試験後の画像を目視で観察することにより、画像の耐擦過性を評価した。画像の耐擦過性の評価基準は以下の通りである。評価結果を表3に示す。
AA:画像に擦過痕がついていなかった
A:画像にわずかに擦過痕がついていた
B:画像に擦過痕がついており、わずかに記録媒体の白地が見えてはいたが、目立たないレベルであった
C:画像に擦過痕がついており、記録媒体の白地が見えていた。
上記で得られた各インクをインクカートリッジに充填し、上記インクジェット記録装置に装着した。そして、OKトップコート(坪量127.9g)(王子製紙製)に記録デューティが100%のベタ画像(200mm×200mm)を記録した。この画像に対し、JIS L 0849に準じた学振型試験機である耐摩耗試験機(井元製作所製)を用いて、荷重500gで10往復の条件で摩擦試験を行った。摩擦試験後の画像を目視で観察することにより、画像の耐擦過性を評価した。画像の耐擦過性の評価基準は以下の通りである。評価結果を表3に示す。
AA:画像に擦過痕がついていなかった
A:画像にわずかに擦過痕がついていた
B:画像に擦過痕がついており、わずかに記録媒体の白地が見えてはいたが、目立たないレベルであった
C:画像に擦過痕がついており、記録媒体の白地が見えていた。
Claims (18)
- 樹脂粒子を含有するインクジェット用インクであって、
前記樹脂粒子が、その内側から外側に向かって、第1の層と、第2の層と、第3の層とをこの順に有し、
前記第1の層は、テトラヒドロフラン不溶分率が25%以下である第1の樹脂で形成されており、
前記第2の層は、テトラヒドロフラン不溶分率が25%より大きく、かつ、イオン性基を有する第2の樹脂で形成されており、
前記第3の層は、親水性部位及び疎水性部位を有するユニットで形成されていることを特徴とするインクジェット用インク。 - 前記樹脂粒子の前記第1の層がコア粒子であり、前記コア粒子から外側に向かって前記第2の層と前記第3の層とをこの順に有する請求項1に記載のインクジェット用インク。
- 前記樹脂粒子がコア粒子を有し、前記コア粒子から外側に向かって、前記第1の層と前記第2の層と前記第3の層とをこの順に有する請求項1に記載のインクジェット用インク。
- 前記樹脂粒子の前記第3の層を形成している前記親水性部位及び疎水性部位を有するユニットが、前記親水性部位として、ヒドロキシル基、イオン性基、メチレンオキサイド基、及びエチレンオキサイド基から選択される少なくとも1種を有し、前記疎水性部位として、アルキル基、アリール基、及び炭素数が3以上のアルキレンオキサイド基から選択される少なくとも1種を有する請求項1乃至3の何れか1項に記載のインクジェット用インク。
- 前記樹脂粒子の前記第3の層を形成している前記親水性部位及び疎水性部位を有するユニットが、反応性界面活性剤に由来するユニットである請求項1乃至4の何れか1項に記載のインクジェット用インク。
- 前記反応性界面活性剤に由来するユニットが、前記第1の層及び前記第2の層の少なくとも一方に化学結合している請求項5に記載のインクジェット用インク。
- 前記樹脂粒子のテトラヒドロフラン不溶分率が、80%以下である請求項1乃至6の何れか1項に記載のインクジェット用インク。
- 前記樹脂粒子の、前記第1の層を形成している前記第1の樹脂が、非架橋性のモノマーのみを用いて合成される請求項1乃至7の何れか1項に記載のインクジェット用インク。
- 前記樹脂粒子の、前記第1の層を形成している前記第1の樹脂が、非架橋性のモノマー及び架橋性のモノマーを用いて合成されており、
前記架橋性のモノマーの使用量が、前記第1の層に用いる全てのモノマーの使用量を基準として、5質量%以下である請求項1乃至7の何れか1項に記載のインクジェット用インク。 - 前記樹脂粒子の、前記第2の層を形成している前記第2の樹脂が、架橋性のモノマーに由来するユニット及びイオン性基を有するモノマーに由来するユニットを有する樹脂であり、
前記第2の樹脂に占める、前記架橋性のモノマーに由来するユニットの割合が、前記イオン性基を有するモノマーに由来するユニットの割合に対して、質量比率で0.20倍以上である請求項1乃至9の何れか1項に記載のインクジェット用インク。 - 前記架橋性のモノマーが、エチレン性不飽和結合を2つ以上有するモノマーである請求項9又は10に記載のインクジェット用インク。
- 前記樹脂粒子の、前記第1の層の膜厚が、前記第2の層の膜厚に対して、5倍以上60倍以下である請求項1乃至11の何れか1項に記載のインクジェット用インク。
- 前記樹脂粒子の体積平均粒径が、50nm以上100nm以下である請求項1乃至12の何れか1項に記載のインクジェット用インク。
- 前記樹脂粒子の表面電荷量が、1μmol/m 2 以上50μmol/m 2 以下である請求項1乃至13の何れか1項に記載のインクジェット用インク。
- 更に、色材を含有する請求項1乃至14の何れか1項に記載のインクジェット用インク。
- 樹脂粒子を含有するインクジェット用インクであって、
前記樹脂粒子が、非架橋性のモノマーを乳化重合することで、架橋していない樹脂を含有する分散体を得る工程と、前記分散体に、イオン性基を有するモノマー、架橋性のモノマー、及び反応性界面活性剤を加え、重合する工程とを有する製造方法によって得られることを特徴とするインクジェット用インク。 - インクを収容するインク収容部を有するインクカートリッジであって、前記インク収容部に収容されたインクが、請求項1乃至16の何れか1項に記載のインクジェット用インクであることを特徴とするインクカートリッジ。
- 熱エネルギーの作用により記録ヘッドからインクを吐出するインクジェット記録方法であって、前記インクが、請求項1乃至16の何れか1項に記載のインクジェット用インクであることを特徴とするインクジェット記録方法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013195540A JP5665940B2 (ja) | 2012-10-23 | 2013-09-20 | インクジェット用インク、インクカートリッジ、及びインクジェット記録方法 |
PCT/JP2013/006053 WO2014064899A1 (en) | 2012-10-23 | 2013-10-10 | Ink for ink-jet recording, ink cartridge, and ink-jet recording process |
US14/437,474 US9944809B2 (en) | 2012-10-23 | 2013-10-10 | Ink for ink-jet recording, ink cartridge, and ink-jet recording process |
EP13848687.3A EP2885358B1 (en) | 2012-10-23 | 2013-10-10 | Ink for ink-jet recording, ink cartridge, and ink-jet recording process |
CN201380055635.5A CN104755566B (zh) | 2012-10-23 | 2013-10-10 | 喷墨记录用墨、墨盒和喷墨记录方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012234026 | 2012-10-23 | ||
JP2012234026 | 2012-10-23 | ||
JP2013195540A JP5665940B2 (ja) | 2012-10-23 | 2013-09-20 | インクジェット用インク、インクカートリッジ、及びインクジェット記録方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014101492A JP2014101492A (ja) | 2014-06-05 |
JP5665940B2 true JP5665940B2 (ja) | 2015-02-04 |
Family
ID=50544285
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013195540A Active JP5665940B2 (ja) | 2012-10-23 | 2013-09-20 | インクジェット用インク、インクカートリッジ、及びインクジェット記録方法 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US9944809B2 (ja) |
EP (1) | EP2885358B1 (ja) |
JP (1) | JP5665940B2 (ja) |
CN (1) | CN104755566B (ja) |
WO (1) | WO2014064899A1 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6833339B2 (ja) * | 2015-05-21 | 2021-02-24 | キヤノン株式会社 | 水性インク、インクカートリッジ、及びインクジェット記録方法 |
KR102158070B1 (ko) * | 2015-10-02 | 2020-09-21 | 더 케무어스 컴퍼니 에프씨, 엘엘씨 | 비-플루오르화된 표면효과 코팅에서의 소수성 증량제 |
JP6743370B2 (ja) * | 2015-11-11 | 2020-08-19 | 株式会社リコー | インク、インク収容容器、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、及び記録物 |
US10513619B2 (en) * | 2015-11-11 | 2019-12-24 | Ricoh Company, Ltd. | Ink, ink container, inkjet recording method, inkjet recording device, and recorded matter |
JP2017186442A (ja) * | 2016-04-05 | 2017-10-12 | セイコーエプソン株式会社 | 水系インク組成物及びインクジェット記録方法 |
US9988541B2 (en) | 2016-05-18 | 2018-06-05 | Canon Kabushiki Kaisha | Aqueous ink, ink cartridge and ink jet recording method |
US10603909B2 (en) * | 2017-07-14 | 2020-03-31 | Canon Kabushiki Kaisha | Ink jet recording method and ink jet recording apparatus |
Family Cites Families (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1125760B1 (en) * | 1999-07-30 | 2006-05-17 | Seiko Epson Corporation | Recording method comprising printing recording medium with two liquid components |
US6767638B2 (en) * | 2002-05-16 | 2004-07-27 | Meadwestvaco Corporation | Core-shell polymeric compositions |
US6858301B2 (en) * | 2003-01-02 | 2005-02-22 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Specific core-shell polymer additive for ink-jet inks to improve durability |
US7030175B2 (en) | 2003-02-06 | 2006-04-18 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Ink jet latex having reactive surfactant stabilization |
CN100381514C (zh) * | 2004-09-21 | 2008-04-16 | 富士施乐株式会社 | 喷墨用油墨组、喷墨用油墨罐、喷墨记录方法和喷墨记录装置 |
JP4977952B2 (ja) | 2005-01-06 | 2012-07-18 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェット記録用インク組成物 |
JP2007197525A (ja) * | 2006-01-25 | 2007-08-09 | Seiko Epson Corp | カプセル化顔料及びその製造方法、並びにインクジェット記録用インク |
JP2007231214A (ja) * | 2006-03-03 | 2007-09-13 | Seiko Epson Corp | カプセル化樹脂粒子 |
JP2009242481A (ja) | 2008-03-28 | 2009-10-22 | Jsr Corp | 水系バインダー用ポリマー組成物 |
JP5852301B2 (ja) * | 2009-07-02 | 2016-02-03 | キヤノン株式会社 | クリアインク、インクジェット記録方法、インクセット、インクカートリッジ、記録ユニット、及びインクジェット記録装置 |
JP2011042150A (ja) * | 2009-08-24 | 2011-03-03 | Fujifilm Corp | 画像形成方法 |
JP2011063001A (ja) * | 2009-09-18 | 2011-03-31 | Fujifilm Corp | 画像形成方法 |
JP5729066B2 (ja) * | 2011-03-23 | 2015-06-03 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 水性インクジェットインキ用バインダー樹脂組成物、およびそれを用いた水性インクジェット用インキ組成物 |
-
2013
- 2013-09-20 JP JP2013195540A patent/JP5665940B2/ja active Active
- 2013-10-10 EP EP13848687.3A patent/EP2885358B1/en active Active
- 2013-10-10 US US14/437,474 patent/US9944809B2/en active Active
- 2013-10-10 WO PCT/JP2013/006053 patent/WO2014064899A1/en active Application Filing
- 2013-10-10 CN CN201380055635.5A patent/CN104755566B/zh active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP2885358A1 (en) | 2015-06-24 |
US9944809B2 (en) | 2018-04-17 |
JP2014101492A (ja) | 2014-06-05 |
EP2885358A4 (en) | 2016-04-06 |
US20150275008A1 (en) | 2015-10-01 |
CN104755566B (zh) | 2017-06-23 |
CN104755566A (zh) | 2015-07-01 |
EP2885358B1 (en) | 2019-07-24 |
WO2014064899A1 (en) | 2014-05-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5665940B2 (ja) | インクジェット用インク、インクカートリッジ、及びインクジェット記録方法 | |
EP3095824B1 (en) | Aqueous ink, ink cartridge, and ink jet recording method | |
US9988541B2 (en) | Aqueous ink, ink cartridge and ink jet recording method | |
JP2015199790A (ja) | インクジェット用インク、インクカートリッジ、及びインクジェット記録方法 | |
US20150291817A1 (en) | Ink for inkjet recording, ink cartridge, and ink-recorded matter | |
WO2006001508A1 (ja) | 水性インク、インクタンク、インクジェット記録装置、インクジェット記録方法、及びインクジェット記録画像 | |
CN110770308A (zh) | 油墨、油墨组、油墨容器、成像方法和成像装置 | |
JP6948285B2 (ja) | 顔料分散剤及びその製造方法、水性顔料分散液、並びに水性インクジェットインク | |
JP6095343B2 (ja) | インクジェット用インク、インクカートリッジ、インクジェット記録方法、及び樹脂粒子 | |
JP6651676B2 (ja) | インクジェット記録用水性インク組成物及び画像形成方法 | |
US10654288B2 (en) | Ink jet recording method and ink jet recording apparatus | |
JP2006045511A (ja) | 水性インク、インクタンク、インクジェット記録装置、インクジェット記録方法、及びインクジェット記録画像 | |
JP2016138228A (ja) | 水性インク、インクカートリッジ、及びインクジェット記録方法 | |
JP2019072998A (ja) | インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 | |
JP2015199788A (ja) | インクジェット用インク、インクカートリッジ、及びインクジェット記録方法 | |
JP2016029120A (ja) | インクジェット用のインク、インクカートリッジ、及びインクジェット記録方法 | |
JP2015189923A (ja) | インクジェット用インク、インクカートリッジ、及びインクジェット記録方法 | |
JP2019108455A (ja) | 水性インク、インクカートリッジ、及びインクジェット記録方法 | |
JP2015189922A (ja) | インクジェット用インク、インクカートリッジ、及びインクジェット記録方法 | |
JP2016060854A (ja) | インクジェット用のインク、インクカートリッジ、及びインクジェット記録方法 | |
JP2015199789A (ja) | インクジェット用インク、インクカートリッジ、及びインクジェット記録方法 | |
JP2011144305A (ja) | クリアインク、インクジェット記録方法、インクセット、及びインクカートリッジ | |
JP2012233112A (ja) | インクジェット用水性インク、インクジェット記録方法及びインクカートリッジ | |
JP2016216590A (ja) | インクジェット用インク | |
JP2023097075A (ja) | 水系顔料分散体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140324 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20141111 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20141209 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5665940 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |