JP5664931B2 - 渋滞時車輌走行制御装置 - Google Patents

渋滞時車輌走行制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5664931B2
JP5664931B2 JP2012210417A JP2012210417A JP5664931B2 JP 5664931 B2 JP5664931 B2 JP 5664931B2 JP 2012210417 A JP2012210417 A JP 2012210417A JP 2012210417 A JP2012210417 A JP 2012210417A JP 5664931 B2 JP5664931 B2 JP 5664931B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle speed
control
actual
vehicle
target
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012210417A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014051258A (ja
Inventor
昌毅 明石
昌毅 明石
Original Assignee
昌毅 明石
昌毅 明石
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 昌毅 明石, 昌毅 明石 filed Critical 昌毅 明石
Priority to JP2012210417A priority Critical patent/JP5664931B2/ja
Publication of JP2014051258A publication Critical patent/JP2014051258A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5664931B2 publication Critical patent/JP5664931B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)

Description

本発明は、交通渋滞時に先行車の進行に追従して自車を進行させるよう車輌の原動機とブレーキを自動制御する渋滞時車輌走行制御装置に係る。
下記の特許文献1には、渋滞を緩和する支援装置として、直前車が加速したか否かを判断し、これに自車の現在の車速の高低の判断を加味して、自車を加減速制御する運転支援装置が提案されている。下記の特許文献2には、渋滞時に目標車間距離で追従走行を行っている車輌の前方への他車の割り込みをスムーズに行わせるため、実車間距離検出手段で検知した実車間距離が目標車間距離設定手段で設定した目標車間距離に一致するように車速制御手段で自車の車速を制御して先行車に追従走行しているときに、実車間距離検出手段で検知した実車間距離および合流部距離検知手段で検出した合流部までの距離がそれぞれ所定値以下であり、車輌合流部検知手段および渋滞検知手段からの情報により合流部近傍に於ける渋滞が検知され、かつ割込み車輌検知手段が先行車近傍の割込み車輌を検知したときに、目標車間距離補正手段が目標車間距離を増加させることが提案されている。下記の特許文献3には、渋滞等の低速時に於いても安定した追従制御を行えるように、自車が最小車間距離を保持しつつ所定速度以下の低速で走行中に先行車が停止した場合であっても、先行車を検知し続けていれば、自車速が極低速まで減速されると共に、先行車との車間距離が停止車間距離と一致した時点で自車が停止される追従制御装置が提案されている。下記の特許文献4には、渋滞時等に於ける追従走行に於いて、先行車が加速した場合の応答性を向上させるべく、先行車の追従走行中に車速が所定車速よりも小の状態から先行車が加速した場合は、先行車の加速度に基づいて目標加速度を設定し、目標加速度に基づく加速度制御を行う。先行車と自車との相対速度が大きいほど目標加速度を大きい値に設定するが、目標加速度には上限を設定して適正な加速度で走行する。先行車の加速度が第2所定加速度以上であれば、加速度が極めて大であるとして設定車速に基づく定速制御を行う。先行車の加速度が第1所定加速度よりも小さくなったときには、加速度制御から車間距離制御に移行することが提案されている。下記の特許文献5には、先行車の追従制御に於いて、運転者の意志による加速操作を行った後に加速操作を終了して追従制御状態となったときに生じる急減速感を解消すべく、車間距離センサで検出した車間距離と車速センサで検出した自車速に基づいて車間距離制御部で目標車速を算出し、この目標車速に基づいて車速制御部で目標制駆動力を演算し、これに基づいて駆動力および制動力を制御することが提案されている。
特開2011-116187号公報 特開2004-038861号公報 特開2001-225669号公報 特開2001-026226号公報 特開2000-355233号公報
渋滞下にある道路での車輌の通行能力を最大限に高めるには、先行車への追突を確実に阻止しつつ先行車に対する後続車の車間距離を継続して最小値に維持することである。先行車への追突を確実に阻止する先行車に対する後続車の車間距離の最小値は、先行車が急停車しても後続車が制動により停車できるまでの制動距離である。車輌が制動により停車できるまでの制動距離は、制動装置の性能、制動操作の敏捷度、車輌の積載荷重、路面の摩擦係数等により定まるが、その最小値は車速の増大に応じて増大し、それが車速の増大に応じて増大する度合は、制動が自動制御により行われるのであれば、制動装置のハード/ソフト的性能に基づいて制動制御が適切に行われることにより、各車輌について或る所定の特性に定まるものである。
本発明は、上記の各車輌について予め設定可能な車速対制動距離の特性に着目し、渋滞時に先行車に対し安全を確保する適正な車間距離を継続的に維持して自車を自動制御により追従させることにより、渋滞下にある道路での車輌の通行能力を最大限に高めると共に、渋滞下の車輌運転に於ける運転者の負担を軽減する渋滞時車輌走行制御装置を提供することを課題としている。
上記の課題を解決すべく、本発明は、渋滞走行時に先行車の進行に追従して自車を進行させるよう車輌の原動機とブレーキを制御する渋滞時車輌走行制御装置にして、先行車および自車が共に停止しているときの最小車間距離より先行車に対する自車の車間距離が増大するに連れて自車の車速を0より始まって次第に増大させるよう車間距離に対応して目標車速を予め定めたマップを用意しておき、車間距離の実測値に基づいて実車速を前記マップ上の該車間距離に対応する目標車速に近づけるよう前記原動機の出力または前記ブレーキの制動力を制御するようになっていることを特徴とする渋滞時車輌走行制御装置を提案するものである。
実車速を目標車速に近づける制御は、運転者によりオンとオフの間に切り換えられる渋滞追従スイッチがオンとされることにより実行され、該渋滞追従スイッチがオンとされているときアクセルペダルとブレーキペダルのいずれかが踏み込まれたときには、アクセルペダルまたはブレーキペダルによる原動機またはブレーキの制御を優先させるべく、実車速を目標車速に近づける原動機出力または制動力の制御値の算出は継続されるが算出された制御値による原動機またはブレーキの制御は中断されるようになっていてよい。
実車速を目標車速に近づける制御に於いては、目標車速が実車速より大きいか否かが判断され、目標車速が実車速より大きいと判断されたときには、実車速を目標車速に近づける制御は原動機出力の制御から始められ、目標車速が実車速より小さいと判断されたときには、実車速を目標車速に近づける制御は制動力の制御から始められるようになっていてよい。この場合、目標車速が実車速より大きいと判断されて実車速を目標車速に近づける制御が原動機出力の制御から始められるときには、制動力が一度0とされ、目標車速が実車速より大きくもなく小さくもないと判断されたときには、目標車速または実車速が0であるか否かが判断され、目標車速または実車速が0であると判断されたときには、制動力が所定の停車時制動力に設定されるようになっていてよい。
実車速を目標車速に近づける制御は、原動機出力の制御として開始されたときには、原動機出力が下限値に達するまでは、目標車速と実車速の間の大小関係の如何に拘わらず原動機出力の制御として行われ、原動機出力が下限値に達したとき、目標車速と実車速の間の大小関係の判定が再度行われ、また制動力の制御として開始されたときには、制動力が下限値に達するまでは、目標車速と実車速の間の大小関係の如何に拘わらず制動力の制御として行われ、制動力が下限値に達したとき、目標車速と実車速の間の大小関係の判定が再度行われ、再度の目標車速と実車速の間の大小関係の判定以降は、目標車速が実車速より大きいと判断されたときには、実車速を目標車速に近づける制御は原動機出力の制御として再開され、目標車速が実車速より小さいと判断されたときには、実車速を目標車速に近づける制御は制動力の制御として再開されるようになっていてよい。
原動機出力の制御により実車速を目標車速に近づける制御は、微小サイクルタイム毎に繰り返される制御サイクルの各サイクルに於ける原動機出力を、該サイクルに於ける目標車速と実車速の差に基づく第一の原動機出力変更値と、該サイクルに於ける目標車速と前回のサイクルに於ける目標車速の差と該サイクルに於ける実車速と前回のサイクルに於ける実車速の差の差に基づく第二の原動機出力変更値と、該サイクルに於ける実車速と前回のサイクルに於ける実車速の差に基づく第三の原動機出力変更値の和により修正する制御であってよい。
制動力の制御により実車速を目標車速に近づける制御は、微小サイクルタイム毎に繰り返される制御サイクルの各サイクルに於ける制動力を、該サイクルに於ける実車速と目標車速の差に基づく第一の制動力変更値と、該サイクルに於ける実車速と前回のサイクルに於ける実車速の差と該サイクルに於ける目標車速と前回のサイクルに於ける目標車速の差の差に基づく第二の制動力変更値と、該サイクルに於ける実車速と前回のサイクルに於ける実車速の差に基づく第三の制動力変更値の和により修正する制御であってよい。
上記の如く、渋滞走行時に先行車の進行に追従して自車を進行させるよう車輌の原動機とブレーキを制御する渋滞時車輌走行制御装置が、先行車および自車が共に停止しているときの最小車間距離より先行車に対する自車の車間距離が増大するに連れて自車の車速を0より始まって次第に増大させるよう車間距離に対応して目標車速を予め定めたマップを用意しておき、車間距離の実測値に基づいて実車速を前記マップ上の該車間距離に対応する目標車速に近づけるよう前記原動機の出力または前記ブレーキの制動力を制御するようになっていれば、先行車の発進、加速、減速、停止、自車の発進、加速、減速、停止、およびそれらの間の相対関係の全てを、先行車に対する自車の車間距離という単一のパラメータの変化により捉え、それに対する自車の追従走行の制御を自車の車速という単一のパラメータの制御により行うことができ、制御の単純化により制御の精度と迅速性を高めることができると同時に、常時継続して自車の車速に見合った制動距離を確保することができる。
上記の実車速を目標車速に近づける制御が、運転者によりオンとオフの間に切り換えられる渋滞追従スイッチがオンとされることにより実行され、該渋滞追従スイッチがオンとされているときアクセルペダルとブレーキペダルのいずれかが踏み込まれたときには、アクセルペダルまたはブレーキペダルによる原動機またはブレーキの制御を優先させるべく、実車速を目標車速に近づける原動機出力または制動力の制御値の算出は継続されるが算出された制御値による原動機またはブレーキの制御は中断されるようになっていれば、運転者は、渋滞の状況に応じて上記の如き渋滞時車輌走行制御装置を随時選択的に作動させて、先行車への追従走行を自動化することができ、且つ望むなら何時でもアクセルペダルまたはブレーキペダルを操作して自動追従走行に介入し、それに適宜修正を加えることができる。この場合、原動機またはブレーキの作動はアクセルペダルまたはブレーキペダルの操作に従うが、その間も実車速を目標車速に近づける原動機出力または制動力の制御値の算出は継続され、その算出値は、たとえアクセルペダルまたはブレーキペダルの踏込みにより実車速が車間距離に相応しい目標車速より大きく外れても、そのような実車速の目標車速からの外れを反映して準備されているので、アクセルペダルまたはブレーキペダルの踏込みが解除されると、車間距離に相応しい目標車速への復帰が速やかに行われる。
実車速を目標車速に近づける制御に於いて、目標車速が実車速より大きいか否かが判断され、目標車速が実車速より大きいと判断されたときには、実車速を目標車速に近づける制御は原動機出力の制御から始められ、目標車速が実車速より小さいと判断されたときには、実車速を目標車速に近づける制御は制動力の制御から始められるようになっていれば、運転者が渋滞追従走行を自動追従走行に切り換えるべく渋滞追従スイッチをオンにしたとき、およびその後の原動機出力および制動力の制御に際して、その時点の先行車との車間距離と車速の状況に応じて的確に自動追従走行を実行することができる。この場合に、目標車速が実車速より大きいと判断されて実車速を目標車速に近づける制御が原動機出力の制御から始められるときには、制動力が一度0とされ、目標車速が実車速より大きくもなく小さくもないと判断されたときには、目標車速または実車速が0であるか否かが判断され、目標車速または実車速が0であると判断されたときには、制動力が所定の停車時制動力に設定されるようになっていれば、渋滞追従スイッチをオンにした渋滞時の走行に於いて、原動機出力の制御が行われるときには、それに先立ってブレーキが一度解除されることを確保した上で、先行車の停止に伴って自車が停止したとき、ブレーキを所定の停車時制動力にて作動させ、車輌を停止状態に安定して保持することができる。
実車速を目標車速に近づける制御が、原動機出力の制御として開始されたときには、原動機出力が下限値に達するまでは、目標車速と実車速の間の大小関係の如何に拘わらず原動機出力の制御として行われ、原動機出力が下限値に達したとき、目標車速と実車速の間の大小関係の判定が再度行われ、また制動力の制御として開始されたときには、制動力が下限値に達するまでは、目標車速と実車速の間の大小関係の如何に拘わらず制動力の制御として行われ、制動力が下限値に達したとき、目標車速と実車速の間の大小関係の判定が再度行われ、再度の目標車速と実車速の間の大小関係の判定以降は、目標車速が実車速より大きいと判断されたときには、実車速を目標車速に近づける制御は原動機出力の制御として再開され、目標車速が実車速より小さいと判断されたときには、実車速を目標車速に近づける制御は制動力の制御として再開されるようになっていれば、目標車速が実車速より大きいと判断されることにより、実車速を目標車速に近づける制御を原動機出力の制御として開始または再開したときには、制御の途中でハンチングにより一時的に目標車速が実車速より小さくなることがあっても、原動機出力を下げることができる間は、とにかく原動機出力の調節により実車速を目標車速に近づける制御を行い、原動機出力が下限値に達し、それ以上原動機出力の低下によって実車速を下げることができなくなった時点で、尚実車速が目標車速より高ければ、そのことを確認の上、実車速を目標車速に近づける制御を制動力の制御に切り換え、また同様に、目標車速が実車速より小さいと判断されることにより、実車速を目標車速に近づける制御を制動力の制御として開始または再開したときには、制御の途中でハンチングにより一時的に目標車速が実車速より大きくなることがあっても、制動力を下げることができる間は、とにかく制動力の調節により実車速を目標車速に近づける制御を行い、制動力が下限値に達し、それ以上制動力の低下によって実車速を上げることができなくなった時点で、尚実車速が目標車速より低ければ、そのことを確認の上、実車速を目標車速に近づける制御を原動機出力の制御に切り換え、こうして運転者が先行車との車間距離を見ながらアクセルペダルまたはブレーキペダルを踏み換える通常の手動運転と同じ操作を自動制御装置により自動的に行うことができる。
原動機出力の制御により実車速を目標車速に近づける制御が、微小サイクルタイム毎に繰り返される制御サイクルの各サイクルに於ける原動機出力を、該サイクルに於ける目標車速と実車速の差に基づく第一の原動機出力変更値と、該サイクルに於ける目標車速と前回のサイクルに於ける目標車速の差と該サイクルに於ける実車速と前回のサイクルに於ける実車速の差の差に基づく第二の原動機出力変更値と、該サイクルに於ける実車速と前回のサイクルに於ける実車速の差に基づく第三の原動機出力変更値の和により修正する制御であれば、原動機出力に対し、第一の原動機出力変更値により目標車速と実車速の差に応じたフィードバック制御を施し、第二の原動機出力変更値により目標車速の変化速度と実車速の変化速度の差に応じたフィードフォワード制御を施し、第三の原動機出力変更値により車輌の積載荷重の大小により変化する車輌の慣性質量に基づく抗加速性の変化に対する補正を施すことができる。
制動力の制御により実車速を目標車速に近づける制御が、微小サイクルタイム毎に繰り返される制御サイクルの各サイクルに於ける制動力を、該サイクルに於ける実車速と目標車速の差に基づく第一の制動力変更値と、該サイクルに於ける実車速と前回のサイクルに於ける実車速の差と該サイクルに於ける目標車速と前回のサイクルに於ける目標車速の差の差に基づく第二の制動力変更値と、該サイクルに於ける実車速と前回のサイクルに於ける実車速の差に基づく第三の制動力変更値の和により修正する制御であれば、制動力に対し、第一の制動力変更値により実車速と目標車速の差に応じたフィードバック制御を施し、第二の制動力変更値により実車速の変化速度と目標車速の変化速度の差に応じたフィードフォワード制御を施し、第三の制動力変更値により車輌の積載荷重の大小により変化する車輌の慣性質量に基づく抗減速性の変化に対する補正を施すことができる。
本発明による渋滞時車輌走行制御装置により車輌の車速を制御する構成を示すブロック図である。 本発明による渋滞時車輌走行制御装置による車速制御を一つの実施例について示すフローチャートである。 図2のフローチャートのステップ10、30および110にて参照される車間距離(D)に対応して車速(V)の目標値を予め定めたマップの一例である。 微小サイクルタイム毎に繰り返される制御サイクルの各サイクルに於いて原動機の出力に施す変更量を、該サイクルに於ける目標車速(Vt)と実車速(V)の差(Vt−V)に基づく第一の原動機出力変更値Fp1(Vt−V)として算出する関数を示すグラフである。 微小サイクルタイム毎に繰り返される制御サイクルの各サイクルに於いて原動機の出力に施す変更量を、該サイクルに於ける目標車速(Vt(n))と前回のサイクルに於ける目標車速(Vt(n−1))の差(ΔVt)と該サイクルに於ける実車速(V(n))と前回のサイクルに於ける実車速(V(n−1))の差(ΔV)の差(ΔVt−ΔV)に基づく第二の原動機出力変更値Fp2(ΔVt−ΔV)として算出する関数を示すグラフである。 微小サイクルタイム毎に繰り返される制御サイクルの各サイクルに於いて原動機の出力に施す変更量を、該サイクルに於ける実車速(V(n))と前回のサイクルに於ける実車速(V(n−1))の差(ΔV)に基づく第三の原動機出力変更値Fp3(ΔV)として算出する関数を示すグラフである。 微小サイクルタイム毎に繰り返される制御サイクルの各サイクルに於いてブレーキの制動力に施す変更量を、該サイクルに於ける実車速(V)と目標車速(Vt)の差(V−Vt)に基づく第一の制動力変更値Fb1(V−Vt)として算出する関数を示すグラフである。 微小サイクルタイム毎に繰り返される制御サイクルの各サイクルに於いてブレーキの制動力に施す変更量を、該サイクルに於ける実車速(V(n))と前回のサイクルに於ける実車速V(n−1))の差(ΔV)と該サイクルに於ける目標車速(Vt(n))と前回のサイクルに於ける目標車速(Vt(n−1))の差(ΔVt)の差(ΔV−ΔVt)に基づく第二の制動力変更値Fb2(ΔV−ΔVt)として算出する関数を示すグラフである。 微小サイクルタイム毎に繰り返される制御サイクルの各サイクルに於いてブレーキの制動力に施す変更量を、該サイクルに於ける実車速(V(n))と前回のサイクルに於ける実車速(V(n−1))の差(ΔV)に基づく第三の制動力変更値Fb3(ΔV)として算出する関数を示すグラフである。
図1にブロック図にて示す如く、本発明による渋滞時車輌走行制御装置の要部をなす渋滞追従制御部は、マイクロコンピュータにより車輌の挙動全体を制御する電子制御装置(ECU)の中にその機能の一部としてソフトウェア的に設けられてよい。渋滞追従制御部には、運転者によりオンとオフの間に切り換えられる渋滞追従スイッチより渋滞時に先行車に追従する自動追従走行制御を実行するか否かの指令信号、レーダ等の車間距離センサより先行車に対する自車の車間距離の実測値を示す信号、車速センサより自車の車速を示す信号が供給される。渋滞追従制御部より原動機へ向けて発信される原動機出力制御信号およびブレーキへ向けて発信される制動力制御信号は、それぞれペダル操作優先化装置を経て原動機およびブレーキに供給されるようになっている。各ペダル操作優先化装置にはアクセルペダルおよびブレーキペダルの操作信号が供給され、アクセルペダルまたはブレーキペダルが踏み込まれたときには、渋滞追従制御部より原動機へ向けて発信される原動機出力制御信号またはブレーキへ向けて発信される制動力制御信号は途中で遮断され、原動機の出力またはブレーキの制動力はアクセルペダルまたはブレーキペダルの踏込みに応じて制御される。
図2は上記の渋滞追従制御部に於いて行われる制御の一つの実施例を示すフローチャートである。図2にフローチャートにて示す制御は、ECUのマイクロコンピュータにより、車輌の運転中、数十ミリセカンド程度のサイクルタイムにて繰り返し実行されてよい。
渋滞追従スイッチがオンとされて制御が開始されると、ステップ(S)10にて、図1に示す車間距離センサにより検出された車間距離Dに基づいて図3のマップが参照され、車間距離Dに対応する目標車速Vtが求められる。ステップ10は、渋滞追従スイッチがオンとされて渋滞時車輌走行制御が開始されたとき、1回限り実行されるステップである。次いで、制御はステップ20へ進む。
ステップ20に於いては、車間距離Dに対応する目標車速Vtが図1に示す車速センサにより検出された実車速Vより大きいか否かが判断される。答がイエス(Y)であれば、制御はステップ22にて制動力Bを0として一度ブレーキを解除した後、ステップ30へ進み、答がノー(N)であれば、制御は後述のステップ100へ進む。渋滞追従制御を開始すべく運転者が渋滞追従スイッチをオンとするときには、一応、運転者の足はアクセルペダルまたはブレーキペダルのいずれかの上に掛けられていたとしても、運転者はアクセルペダルもブレーキペダルも実質的には踏んでいないと想定されるので、ここで答がイエスであるということは、車速を車間距離に応じた目標車速に近づけるためには、現状は、車速を増大すべく、原動機出力が増大されるべきことを意味する。一方、ここで答がノーであるということは、車速を車間距離に応じた目標車速に近づけるためには、現状は、車速を低減すべく、制動力が増大されるべきであるか、または実車速が目標車速に一致していることを意味する。
今、一先ず、ステップ20の答はイエスであるとし、制御はステップ30へ進むとする。ステップ30に於いては、再度、車間距離Dに基づいて図3のマップが参照され、車間距離Dに対応する目標車速Vtが求められ、次いで制御はステップ40へ進む。
ステップ40に於いては、このフローチャートを巡る繰り返しサイクル制御の今回のサイクルに於いて車間距離Dに基づいて図3のマップから読み取られた目標車速Vt(n)と前回のサイクルに於いて車間距離Dに基づいて図3のマップから読み取られた目標車速Vt(n−1)の差ΔVtが算出される。次いで制御はステップ50へ進む。
ステップ50に於いては、このフローチャートを巡る繰り返しサイクル制御の今回のサイクルに於ける実車速V(n)と前回のサイクルに於ける実車速V(n−1)の差ΔVが算出される。次いで制御はステップ60へ進む。
ステップ60に於いては、原動機出力を増大させるに当たって、繰り返しサイクル制御の1サイクル当りに増加されるべき原動機出力の変更値ΔPが、該サイクルに於ける目標車速Vtと実車速Vの差に基づく第一の原動機出力変更値Fp1(Vt−V)と、該サイクルに於ける目標車速Vt(n)と前回のサイクルに於ける目標車速Vt(n−1)の差ΔVtと該サイクルに於ける実車速V(n)と前回のサイクルに於ける実車速V(n−1)の差ΔVの差(ΔVt−ΔV)に基づく第二の原動機出力変更値Fp2(ΔVt−ΔV)と、該サイクルに於ける実車速V(n)と前回のサイクルに於ける実車速V(n−1)の差ΔVに基づく第三の原動機出力変更値Fp3(ΔV)の和として算出される。ここでFp1(Vt−V)、Fp2(ΔVt−ΔV)、Fp3(ΔV)は、それぞれVt−V、ΔVt−ΔV、ΔVを変数とする関数であり、それぞれ図4、図5、図6に示されている如き特性の関数であってよい。上記の通り、第一の原動機出力変更値Fp1(Vt−V)は、目標車速に対する実車速の差に応じて該差を無くすようにフィードバック制御を施す原動機出力変更値であり、第二の原動機出力変更値Fp2(ΔVt−ΔV)は、目標車速の変化速度と実車速の変化速度の差に応じたフィードフォワード制御を施す原動機出力変更値であり、第三の原動機出力変更値Fp3(ΔV)は、車輌の積載荷重の大小により変化する車輌の慣性質量に基づく抗加速性の変化に対する補正を施す原動機出力変更値である。次いで制御はステップ70へ進む。
ステップ70に於いては、原動機出力Pがこのサイクルに於けるΔPにて修正される。当初はVt>Vであり、実車速を目標車速に近づけるためには実車速を上げなければならないのでΔPは正の値であり、Pが0から始まったとしても、ステップ70にて算出されたPは正の値である。従って、次のステップ80に於けるPが0より大きいか否かの判断の答は、当初はイエスである。このとき制御はステップ30へ戻る。そして、ステップ30〜70が上記の通り繰り返される。しかし、その間にもVtおよびVの値は変化し、VtとVの変化の相対関係の如何によりステップ60にて算出されるΔPは負の値にもなり、原動機出力Pが負のΔPにて修正されて低減されることがあるかもしれない。それでも、原動機出力Pが下限値(この例では0)まで下がるまでは、VtとVの間の大小関係の如何に拘わらず、実車速を目標車速に近づける制御は原動機出力Pの制御により行われる。こうして原動機出力Pを遂次修正することにより実車速を目標車速に近づけ、それに沿わせる制御が進行する。これは、通常の手動運転に於いて運転者が先行車との車間距離を見ながらアクセルペダルを踏んだり弛めたりすることに相当する。原動機出力Pの調節のみで実車速を目標車速に近づけ、それに沿わせる制御が維持できれば、その間、制御はステップ30〜80を巡って循環を続ける。
しかし、もし実車速に対する目標車速が相対的に下がってきて、それに連れて下方修正を繰り返されたPの値が下限値(この例では0)に達するか、それを横切って低下し、ステップ80の答がノーになると、最早、原動機出力Pの調節のみで実車速を目標車速に追従させることはできないので、制御はステップ90へ進み、原動機出力Pを下限値(0)にセットした後、制御はステップ20へ戻る。
制御がステップ90よりステップ20へ戻ったときには、ステップ20の答は恐らくノーの筈であり、これより制御はステップ100へ進み、実車速Vが目標車速Vtより大きいか否かが判断される。実車速Vが目標車速Vtより大きく、答がイエスであれば制御はステップ110へ進む。一方、Vが丁度Vtになっていれば、ステップ100の答はノーであり、制御はこれよりステップ102へ進み、目標車速Vtまたは実車速Vが0であるか否かが判断される。(このフローチャートではVtが0であるか否かの判断として示されている。)答がノーのときには、制御はそのままステップ20へ戻るが、答がイエスのとき、即ち先行車が停止し、それに伴って自車が最小車間距離まで近付いて停止した状態にあるときには、制御はステップ104へ進み、制動力Bが所定の停車時制動力Boとされた後、制御はステップ20へ戻る。また渋滞追従スイッチがオンとされて制御が開始され、ステップ10にて車間距離Dに基づいて目標車速Vtが求められたとき、実車速Vが目標車速Vtより大きいときには、ステップ20の答はノーであり、ステップ100の答はイエスである。
いずれにしても、制御がステップ100に至り、その答がイエスのときには、制御はステップ110へ進む。ステップ110に於いては、再度、車間距離Dに基づいて図3のマップが参照され、車間距離Dに対応する目標車速Vtが求められ、次いで制御はステップ120へ進む。
ステップ120に於いては、このフローチャートを巡る繰り返しサイクル制御の今回のサイクルに於いて車間距離Dに基づいて図3のマップから読み取られた目標車速Vt(n)と前回のサイクルに於いて車間距離Dに基づいて図3のマップから読み取られた目標車速Vt(n−1)の差ΔVtが算出される。次いで制御はステップ130へ進む。
ステップ130に於いては、このフローチャートを巡る繰り返しサイクル制御の今回のサイクルに於ける実車速V(n)と前回のサイクルに於ける実車速V(n−1)の差ΔVが算出される。次いで制御はステップ140へ進む。
ステップ140に於いては、制動力を増大させるに当たって、繰り返しサイクル制御の1サイクル当りに増加されるべき制動力の変更値ΔBが、該サイクルに於ける実車速Vと目標車速Vtの差に基づく第一の制動力変更値Fb1(V−Vt)と、該サイクルに於ける実車速V(n)と前回のサイクルに於ける実車速V(n−1)の差ΔVと該サイクルに於ける目標車速Vt(n)と前回のサイクルに於ける目標車速Vt(n−1)の差ΔVtの差(ΔV−ΔVt)に基づく第二の制動力変更値Fb2(ΔV−ΔVt)と、該サイクルに於ける実車速V(n)と前回のサイクルに於ける実車速V(n−1)の差ΔVに基づく第三の制動力変更値Fb3(ΔV)の和として算出される。ここでFb1(V−Vt)、Fb2(ΔV−ΔVt)、Fb3(ΔV)は、それぞれV−Vt、ΔV−ΔVt、ΔVを変数とする関数であり、それぞれ図7、図8、図9に示されている如き特性の関数であってよい。上記の通り、第一の制動力変更値Fb1(V−Vt)は、目標車速に対する実車速の差に応じて該差を無くすようにフィードバック制御を施す制動力変更値であり、第二の制動力変更値Fb2(ΔV−ΔVt)は、実車速の変化速度と目標車速の変化速度の差に応じたフィードフォワード制御を施す制動力変更値であり、第三の制動力変更値Fb3(ΔV)は、車輌の積載荷重の大小により変化する車輌の慣性質量に基づく抗減速性の変化に対する補正を施す制動力変更値である。次いで制御はステップ150へ進む。
ステップ150に於いては、制動力Bがこのサイクルに於けるΔBにて修正される。当初はV>Vtであり、実車速を目標車速に近づけるためには実車速を下げなければならないのでΔBは正の値であり、Bが0から始まったとしても、ステップ150にて算出されたBは正の値である。従って、次のステップ160に於けるBが0より大きいか否かの判断の答は、当初はイエスである。このとき制御はステップ110へ戻る。そして、ステップ110〜160が上記の通り繰り返される。しかし、その間にもVtおよびVの値は変化し、VtとVの変化の相対関係の如何によりステップ140にて算出されるΔBは負の値にもなり、制動力Bが負のΔBにて修正されて低減されることがあるかもしれない。それでも、制動力Bが下限値(この例では0)まで下がるまでは、VtとVの間の大小関係の如何に拘わらず、実車速を目標車速に近づける制御は制動力Bの制御により行われる。こうして制動力Bを遂次修正することにより実車速を目標車速に近づけ、それに沿わせる制御が進行する。これは、通常の手動運転に於いて運転者が先行車との車間距離を見ながらブレーキペダルを踏んだり弛めたりすることに相当する。制動力Bの調節のみで実車速を目標車速に近づけ、それに沿わせる制御が維持できれば、その間、制御はステップ110〜160を巡って循環を続ける。
しかし、もし実車速に対する目標車速が相対的に上がってきて、それに連れて下方修正を繰り返されたBの値が下限値(この例では0)に達するか、それを横切って低下し、ステップ160の答がノーになると、最早、制動力Bの調節のみで実車速を目標車速に追従させることはできないので、制御はステップ170へ進み、制動力Bを下限値(0)にセットした後、制御はステップ20へ戻る。
制御がステップ170よりステップ20へ戻ったときには、ステップ20の答は恐らくイエスの筈であり、これより制御はステップ20へ進む。これに続く制御は、既に説明した通りである。
かくして、先行車が停止すれば、後続の自車は先行車に最小車間距離まで近付いて停止し、先行車が発進し、車間距離が増大すれば、自車も発進し、先行車の車速に対応する車間距離を保って該車間距離に対応する車速にて先行車に追走する渋滞走行制御が、先行車に対する自車の車間距離という単一のパラメータの変化に対する自車の車速という単一のパラメータの制御により行われる。
渋滞追従スイッチがオンとされ、渋滞追従制御が行われているときアクセルペダルまたはブレーキペダルが踏まれると、上記の通りペダル操作優先化装置により原動機へ向けて発信される原動機出力制御信号またはブレーキへ向けて発信される制動力制御信号は途中で遮断され、原動機の出力またはブレーキの制動力はアクセルペダルまたはブレーキペダルの踏込みに応じて制御されるが、渋滞追従制御部に於ける図2のフローチャートに沿った制御演算は継続される。この場合、原動機出力Pまたは制動力Bが算出されても、原動機またはブレーキはそれに応じては制御されず、アクセルペダルまたはブレーキペダルの踏込みに応じて制御されるので、実車速Vは恐らくその時の車間距離に対応する目標車速Vtより大小いずれかの側にずれると思われる。その場合に制御がどう進展するかについて以下に検討する。
先ず、制御がステップ30〜80の間にあるときにアクセルペダルが踏まれたとする。アクセルペダルの踏込みによりステップ70にて算出された原動機出力Pによる原動機の制御は中断されるが、図2のフローチャートに沿う制御演算は継続される。この場合、アクセルペダルが踏まれている間も尚Vt>Vの状態が続けば、その間、P>0の状態が続き、ステップ30〜80に於いてアクセルペダルの踏込みによる実車速Vの変化を反映しつつ実車速Vを目標車速Vtに近づけるための原動機出力Pの算出が続けられる。そして、アクセルペダルの踏込みが解除されたとき、原動機出力はそのとき算出されているPに戻される。一方、アクセルペダルが踏まれることによりVが増大し、やがてVt<Vになる場合についてみると、それでも暫くはP>0の状態が続くので、その間はステップ80の答はイエスであり、制御はステップ30〜80を循環する。しかし、VがVtより大きい状態でステップ30〜80の演算が続けられると、やがてP>0でなくなる。このとき制御はステップ90を経てステップ20へ戻る。このときステップ20の答はノーとなるので、これより制御はステップ100へ進み、ステップ100の答がイエスであることによって制御はステップ110へ進み、アクセルペダルが踏まれていても、制御演算はステップ110〜160を循環しつつVtより増大したVをVtに近づけるために必要な制動力Bの算出を続ける。そして、アクセルペダルの踏込みが解除されたとき、算出されている制動力Bによりブレーキが作動される。アクセルペダルの踏込みによりVがVtより大きくなっている度合が大きい程、制動力Bはより大きい値に算出されており、ブレーキは直ちにより強く作動される。
制御がステップ110〜160の間にあるときにブレーキペダルが踏まれたとすると、ブレーキペダルの踏込みによりステップ150にて算出された制動力Bによるブレーキの制御は中断されるが、図2のフローチャートに沿う制御演算は継続される。この場合、ブレーキペダルが踏まれている間も尚V>Vtの状態が続けば、その間、B>0の状態が続き、ステップ110〜160に於いてブレーキペダルの踏込みによる実車速Vの変化を反映しつつ実車速Vを目標車速Vtに近づけるための制動力Bの算出が続けられ、ブレーキペダルの踏込みが解除されたとき、制動力はそのとき算出されているBに戻される。一方、ブレーキペダルが踏まれることによりVが減小し、やがてV<Vtになる場合についてみると、それでも暫くはB>0の状態が続くので、その間はステップ160の答はイエスであり、制御はステップ110〜160を循環する。しかし、VがVtより小さい状態でステップ110〜160の演算が続けられると、やがてB>0でなくなる。このとき制御はステップ170を経てステップ20へ戻る。このときステップ20の答はイエスとなるので、これより制御はステップ30へ進み、ブレーキペダルが踏まれていても、制御はステップ30〜80を循環しつつ減小したVをVtに近づけるために必要な原動機出力Pの算出を続ける。そして、ブレーキペダルの踏込みが解除されたとき、算出されている原動機出力Pにより原動機が作動される。ブレーキペダルの踏込みによりVがVtより小さくなっている度合が大きい程、原動機出力Pはより大きい値に算出されており、原動機は直ちにより大きい出力で作動される。
制御がステップ30〜80の間にあるときにブレーキペダルが踏まれると、ブレーキペダルの踏込みによりステップ70にて算出された原動機出力Pによる原動機の制御が中断され、図2のフローチャートに沿う制御演算は継続される。この場合、ステップ30〜80にて算出された原動機出力Pによる原動機の作動が中断されると同時にブレーキペダルの踏込みによるブレーキがかかるので、Vは大きく低下し、ステップ30〜80ではより大きな原動機出力Pが算出される。そしてブレーキペダルの踏込みが解除されたとき、Vtより大きく低下したVを急速に増大させるよう、原動機出力はそのとき算出されている大きなPに戻される。
制御がステップ110〜160の間にあるときにアクセルペダルが踏まれると、アクセルペダルの踏込みによりステップ150にて算出された制動力Bによるブレーキの制御が中断され、図2のフローチャートに沿う制御演算は継続される。この場合、ステップ110〜160にて算出された制動力Bにより行われていた制動が中断されると同時にアクセルペダルの踏込みによる原動機の作動が行われるので、Vは増大し、ステップ110〜160ではより大きな制動力Bが算出される。そしてアクセルペダルの踏込みが解除されたとき、Vtより大きく増大したVを急速に低減させるよう、制動力はそのとき算出されている大きなBに戻される。
以上に於いては本発明を一つの実施例について詳細に説明したが、かかる実施例について本発明の範囲内にて種々の修正が可能であることは当業者にとって明らかであろう。

Claims (5)

  1. 渋滞走行時に先行車の進行に追従して自車を進行させるよう車輌の原動機とブレーキを制御する渋滞時車輌走行制御装置にして、先行車および自車が共に停止しているときの最小車間距離より先行車に対する自車の車間距離が増大するに連れて自車の車速を0より始まって次第に増大させるよう車間距離に対応して目標車速を予め定めたマップを用意しておき、車間距離の実測値に基づいて実車速を前記マップ上の該車間距離に対応する目標車速に近づけるよう前記原動機の出力または前記ブレーキの制動力を制御するようになっており、
    実車速を目標車速に近づける制御に於いては、目標車速が実車速より大きいか否かが判断され、目標車速が実車速より大きいと判断されたときには、実車速を目標車速に近づける制御は原動機出力の制御から始められ、目標車速が実車速より小さいと判断されたときには、実車速を目標車速に近づける制御は制動力の制御から始められるようになっており、
    目標車速が実車速より大きいと判断されて実車速を目標車速に近づける制御が原動機出力の制御から始められるときには、制動力が一度0とされ、目標車速が実車速より大きくもなく小さくもないと判断されたときには、目標車速または実車速が0であるか否かが判断され、目標車速または実車速が0であると判断されたときには、制動力が所定の停車時制動力に設定されるようになっていることを特徴とする渋滞時車輌走行制御装置。
  2. 渋滞走行時に先行車の進行に追従して自車を進行させるよう車輌の原動機とブレーキを制御する渋滞時車輌走行制御装置にして、先行車および自車が共に停止しているときの最小車間距離より先行車に対する自車の車間距離が増大するに連れて自車の車速を0より始まって次第に増大させるよう車間距離に対応して目標車速を予め定めたマップを用意しておき、車間距離の実測値に基づいて実車速を前記マップ上の該車間距離に対応する目標車速に近づけるよう前記原動機の出力または前記ブレーキの制動力を制御するようになっており、
    原動機出力の制御により実車速を目標車速に近づける制御は、微小サイクルタイム毎に繰り返される制御サイクルの各サイクルに於ける原動機出力を、該サイクルに於ける目標車速と実車速の差に基づく第一の原動機出力変更値と、該サイクルに於ける目標車速と前回のサイクルに於ける目標車速の差と該サイクルに於ける実車速と前回のサイクルに於ける実車速の差の差に基づく第二の原動機出力変更値と、該サイクルに於ける実車速と前回のサイクルに於ける実車速の差に基づく第三の原動機出力変更値の和により修正する制御であることを特徴とする渋滞時車輌走行制御装置。
  3. 渋滞走行時に先行車の進行に追従して自車を進行させるよう車輌の原動機とブレーキを制御する渋滞時車輌走行制御装置にして、先行車および自車が共に停止しているときの最小車間距離より先行車に対する自車の車間距離が増大するに連れて自車の車速を0より始まって次第に増大させるよう車間距離に対応して目標車速を予め定めたマップを用意しておき、車間距離の実測値に基づいて実車速を前記マップ上の該車間距離に対応する目標車速に近づけるよう前記原動機の出力または前記ブレーキの制動力を制御するようになっており、
    制動力の制御により実車速を目標車速に近づける制御は、微小サイクルタイム毎に繰り返される制御サイクルの各サイクルに於ける制動力を、該サイクルに於ける実車速と目標車速の差に基づく第一の制動力変更値と、該サイクルに於ける実車速と前回のサイクルに於ける実車速の差と該サイクルに於ける目標車速と前回のサイクルに於ける目標車速の差の差に基づく第二の制動力変更値と、該サイクルに於ける実車速と前回のサイクルに於ける実車速の差に基づく第三の制動力変更値の和により修正する制御であることを特徴とする渋滞時車輌走行制御装置。
  4. 実車速を目標車速に近づける制御は、運転者によりオンとオフの間に切り換えられる渋滞追従スイッチがオンとされることにより実行され、該渋滞追従スイッチがオンとされているときアクセルペダルとブレーキペダルのいずれかが踏み込まれたときには、アクセルペダルまたはブレーキペダルによる原動機またはブレーキの制御を優先させるべく、実車速を目標車速に近づける原動機出力または制動力の制御値の算出は継続されるが算出された制御値による原動機またはブレーキの制御は中断されるようになっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の渋滞時車輌走行制御装置。
  5. 実車速を目標車速に近づける制御は、原動機出力の制御として開始されたときには、原動機出力が下限値に達するまでは、目標車速と実車速の間の大小関係の如何に拘わらず原動機出力の制御として行われ、原動機出力が下限値に達したとき、目標車速と実車速の間の大小関係の判定が再度行われ、また制動力の制御として開始されたときには、制動力が下限値に達するまでは、目標車速と実車速の間の大小関係の如何に拘わらず制動力の制御として行われ、制動力が下限値に達したとき、目標車速と実車速の間の大小関係の判定が再度行われ、再度の目標車速と実車速の間の大小関係の判定以降は、目標車速が実車速より大きいと判断されたときには、実車速を目標車速に近づける制御は原動機出力の制御として再開され、目標車速が実車速より小さいと判断されたときには、実車速を目標車速に近づける制御は制動力の制御として再開されるようになっていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の渋滞時車輌走行制御装置。
JP2012210417A 2012-08-07 2012-09-25 渋滞時車輌走行制御装置 Active JP5664931B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012210417A JP5664931B2 (ja) 2012-08-07 2012-09-25 渋滞時車輌走行制御装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012174851 2012-08-07
JP2012174851 2012-08-07
JP2012210417A JP5664931B2 (ja) 2012-08-07 2012-09-25 渋滞時車輌走行制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014051258A JP2014051258A (ja) 2014-03-20
JP5664931B2 true JP5664931B2 (ja) 2015-02-04

Family

ID=50610150

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012210417A Active JP5664931B2 (ja) 2012-08-07 2012-09-25 渋滞時車輌走行制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5664931B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102017200318A1 (de) * 2017-01-11 2018-07-12 Robert Bosch Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Geschwindigkeitsbegrenzung für ein Kraftfahrzeug bei einem Anfahrvorgang

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2961783B2 (ja) * 1990-01-24 1999-10-12 トヨタ自動車株式会社 車両用追従走行制御装置
JP2817327B2 (ja) * 1990-03-13 1998-10-30 トヨタ自動車株式会社 車両用追従走行制御装置
JP2906567B2 (ja) * 1990-04-12 1999-06-21 トヨタ自動車株式会社 追従走行制御装置
JPH10166894A (ja) * 1996-12-05 1998-06-23 Mitsubishi Electric Corp 車両用追従走行制御装置
JP3803156B2 (ja) * 1997-01-22 2006-08-02 富士通テン株式会社 渋滞追従制御装置
JP2005001567A (ja) * 2003-06-12 2005-01-06 Fuji Heavy Ind Ltd 車両用走行装置
JP4085106B2 (ja) * 2005-10-11 2008-05-14 株式会社日立製作所 車間制御システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014051258A (ja) 2014-03-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6333655B2 (ja) 車両の運転補助を行うための方法及び装置
US20170217436A1 (en) Driving support apparatus
US20180314252A1 (en) Automatic driving control device
JP2000355233A (ja) 先行車追従制御装置
US20090240413A1 (en) Driving support device, driving support method, and driving support program
JP2012047148A (ja) 車両の制御装置
JP5100426B2 (ja) 追従走行制御装置
US20220041162A1 (en) Vehicle control method and vehicle control device
JPWO2018154995A1 (ja) 車両制御装置及び車両制御方法
US20110282559A1 (en) Vehicle-use speed control apparatus
JP2001171389A (ja) 車両用走行制御装置
JP6915578B2 (ja) 車両制御装置
US11518350B2 (en) Driving assistance apparatus
US11590973B2 (en) Driver assistance system for motor vehicles
JP5664931B2 (ja) 渋滞時車輌走行制御装置
EP2008902B1 (en) Acceleration control system
JP2006036159A (ja) 車両の走行制御装置
JP2867856B2 (ja) 車両走行制御装置
JP4300369B2 (ja) 車間距離制御型定速走行装置
JP4016476B2 (ja) 車間距離制御型定速走行装置
JP3901024B2 (ja) 走行制御装置
JP2004161175A (ja) 走行速度制御装置
JP2004276640A (ja) 車両用走行制御装置
US20230382378A1 (en) Control of vehicle-to-vehicle separation
US20240239339A1 (en) Vehicle driving assistance apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140610

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140613

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140630

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141125

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141126

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5664931

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250