JP5663430B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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本発明の実施形態は、画像処理装置に関する。
人間の色覚には、3色覚の他に2色覚、1色覚がある。人間の95%程度は、3色覚であるものの、5%は2色覚といわれている。さらに、欧米男性においては、8〜10%が2色覚といわれている。
2色覚者は、カラーによる印刷出力結果において、赤色、緑色などを混同しやすい。そのため、2色覚者は、3色覚の色覚者に比べて色の識別が困難な場合がある。2色覚者が色を混同しにくくするように印刷することも可能であるが、2色覚者用に一度色変換をしてしまうと、元の色に戻すことが困難である。画像にハッチングが施されると、2色覚の色覚者は、色の弁別を容易に行うことができる。
特開2008−77307号公報
しかしながら、2色覚者用のハッチング後の画像は、元々のハッチングに新たにハッチングを重畳するため、元々のハッチングの意図を表現できなくなる。また、このような画像を生成する画像処理装置は、ハッチング処理に時間を要するため、処理速度の低下を招く。また、このよう画像処理装置は、追加されるハードウェア構成によって高価なものになる。
また、2色覚者用に変換された画像は、元の色の画像への復元が困難である。
本発明の目的は、2色覚の色覚者の利便性を考慮して画像処理する画像処理装置を提供することにある。
実施形態によれば、画像処理装置は、判別手段と、処理手段を有する。前記判別手段は、画像を構成する各画素について特定色域に属するか否かを判別する。前記処理手段は、前記特定色域に属しない画素と前記特定色域に属する画素に対して、互いに異なる階調処理パターンを適用する。
第1の実施形態に係る画像処理装置のブロック図。 第1の実施形態に係る多色覚対応印刷処理を示すフローチャート。 第1の実施形態に係る識別困難画素判別処理の一例を示すフローチャート。 第1の実施形態に係る識別困難画素判別処理の他の例を示すフローチャート。 第1の実施形態に係る多色覚対応変換処理の一例を示すフローチャート。 第1の実施形態に係るセットスクリーンの一例を示す図。 第1の実施形態に係るセットスクリーンの他の例を示す図。 第2の実施形態に係る多色覚対応印刷処理を示すフローチャート。 第2の実施形態に係る多色覚対応変換処理の一例を示すフローチャート。 第2の実施形態に係るセットスクリーンの一例を示す図。 第2の実施形態に係る多色角逆変換印刷処理を示すフローチャート。 第2の実施形態に係る多色角逆変換処理を示すフローチャート。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。はじめに、第1の実施形態について説明する。図1は、第1の実施形態に係る画像処理装置1のブロック図である。画像処理装置1は、画像読み込み部101、画像処理部102、操作パネル103、印刷部104を有する。
画像読み込み部101は、一例としてスキャナである。画像読み込み部101は、用紙から画像を読み込んで画像データ生成する。画像読み込み部101は、画像データを画像処理部102に送信する。画像読み込み部101は、ビット読み込みをする構成であってもよい。
画像処理部102は、画像読み込み部101から得られた画像データに多色覚対応処理を実行する。多色覚対応処理については、後述する。画像処理部102は、CPU1021、ROM1022、RAM1023、I/F1024、I/F1025、I/F1026を有する。CPU1021は、画像処理装置1内の各部の動作を制御する。ROM1022は、CPU1021により実行される各種プログラムを格納する。RAM1023は、各種データを格納する。
I/F1024は、画像読み込む部101を画像処理部102に接続する。I/F1025は、操作パネル103を画像処理部102に接続する。I/F1026は、印刷部104を画像処理部102に接続する。
操作パネル103は、画像処理部102に対するユーザ操作を受け付ける。操作パネル103は、多色覚対応印刷ボタンを有する。印刷部104は、画像処理手部102で作成された画像データをI/F1025を介して受信する。印刷部104は、受信した画像データを印刷する。
次に、画像処理装置1による多色覚対応印刷処理を説明する。ユーザが操作パネル103上の多色覚対応印刷ボタンを押すと、操作パネル103は、画像処理部102へ印刷指令を送信する。CPU1021は、I/F1025を介して操作パネル103から印刷指令を受信する。図2は、多色覚対応印刷処理を示すフローチャートである。
CPU1021は、画像読み込み部101に対してI/F1023を介して読み込み開始を指示し、画像読み込み部101から送信される画像データを受信する(Act101)。CPU1021は、受信した画像データをRAM1023に格納する。なお、この時点でRAM1023に格納されている画像読み込み部101から受信した画像データは、画像読み込み部101に依存したRGB画像データである。
次に、CPU1021は、予め決められたICCプロファイルの色変換テーブル内のデータを補間演算することによって、RGB画像データを対応するCIELAB色空間上の画像データに色空間変換する(Act102)。CPU1021は、変換したCIELAB色空間上の画像データをRAM1023に格納する。このCIELAB色空間上の画像データを第1の入力画像データと称す。
次に、CPU1021は、RAM1023に格納された第1の入力画像データに基づいて、第1の入力画像データを構成する各画素が、2色覚の色覚者が識別困難な色彩の領域(識別困難領域という)に含まれているか否かを判別する識別困難画素判別処理を実行する(Act103)。ここで、2色覚の色覚者は、一般に赤色、緑色が何れも茶色に見え、その識別が困難であるといわれている。そのため、Act103では、CPU1021(判別手段1021a)は、第1の入力画像データを構成する各画素について、このような予め定められた赤色や緑色を含む識別困難領域(特定色域)内に属する色か否か(つまり、後述するように色弁別のためにセットスクリーンのスクリーン角を変換する必要のある色か否か)を判別する。CPU1021は、識別困難領域に属する色(色弁別のためにセットスクリーンのスクリーン角を変換する必要のある色)の画素については、識別困難領域画素データとして1をRAM1023に格納する。一方、CPU1021は、識別困難領域に属しない色(色弁別のためにセットスクリーンのスクリーン角を変換する必要のない色)の画素については、識別困難領域画素データとして0をRAM1023に格納する。CPU1021は、第1の入力画像データの全ての画素について上記識別困難画素判別処理を実行する。つまり、RAM1023は、第1の入力画像データの各画素に対応する識別困難領域画素データが割り当てられている。識別困難画素判別処理については後述する。
次に、CPU1021は、多色覚対応変換処理により、CIELAB色空間上の画像データをCMYKの画像データに変換する(Act104)。CPU1021は、CMYKの画像データをRAM1023に格納する。多色覚対応変換処理については後述する。CPU1021は、多色覚対応変換処理により作成されたCMYK画像データをI/F1026を介して印刷部104に送信する(Act105)。印刷部104は、受信したCMYK画像データに基づいて印刷する。
次に、Act103における識別困難画素判別処理について説明する。図3は、識別困難画素判別処理の一例を示すフローチャートである。CPU1021は、第1の入力画像データの画素データを基にしてCIELAB色空間における色相θを計算する(Act201)。ここで、CIELAB色空間は、(L、a、b)で表される。Lは、明度を表す。a、bは、色相と彩度を示す色度を表す。色相θ(色相角)は、a、bがなす角度であり、arctan(b/a)で算出できる。
CPU1021は、色相θが緑色領域又は赤色領域を示しているが否かを判断する(Act202)。Act202では、CPU1021は、色相θが0°であれば赤色領域を示し、色相θが180°であれば緑色領域を示すと判断する。CPU1021は、色相θが緑色領域又は赤色領域を示していると判断した場合(Act202、Yes)、色相θが赤色領域を示しているか否かを判断する(Act203)。つまり、Act203では、CPU1021(判別手段1021b)は、色相θに基づいて各画素が赤色領域(特定色域)に属するか否かを判別する。
CPU1021は、色相θが赤色領域を示していると判断した場合(Act203、Yes)、識別困難領域画素データの当該画素データを1に設定し、RAM1022に格納する(Act204)。つまり、Act204では、CPU1021は、赤色領域の画素の画素データを1に設定する。
CPU1021は、色相θが緑色領域又は赤色領域を示していないと判断した場合(Act202、No)またはCPU1021が色相θが赤色領域を示していないと判断した場合(Act203、No)、CPU1021は、識別困難領域画素データの当該画素データを0に設定し、RAM1022に格納する(Act205)。つまり、Act205では、CPU1021は、赤色領域以外の画素の画素データを0に設定する。
次に、CPU1021は、1ページ分の画素データについての処理が終了したが否かを判断する(Act206)。CPU1021は、1ページ分の画素についての処理が終了していないと判断した場合(A206、No)、Act201に戻って処理を続行する。CPU1021は、1ページ分の画素データについての処理が終了したと判断した場合(A206、Yes)、識別困難画素判別処理を終了する。
図4は、Act103における識別困難画素判別処理の他の例を示すフローチャートである。CPU1021は、第1の入力画像データの画素データについてCIELAB色空間におけるaが正の数か否かを判断する(Act301)。Act301では、CPU1021は、aが正の数であれば赤色領域にあることを示し、aが負の数であれば緑色領域を示すと判断する。つまり、Act301では、CPU1021(判別手段1021b)は、CIELAB色空間のaに基づいて各画素が赤色領域(特定色域)に属する画素を判別する。
CPU1021は、aが正の数であると判断した場合(Act301、Yes)、識別困難領域画素データの当該画素データを1に設定し、RAM1022に格納する(Act302)。CPU1021は、aが正の数でないと判断した場合(Act301、No)、識別困難領域画素データの当該画素データを0に設定し、RAM1022に格納する(Act303)。
次に、CPU1021は、1ページ分の画素データについての処理が終了したが否かを判断する(Act304)。CPU1021は、1ページ分の画素についての処理が終了していないと判断した場合(A304、No)、CPU1021は、Act301に戻って処理を続行する。CPU1021は、1ページ分の画素データについての処理が終了したと判断した場合(A304、Yes)、識別困難画素判別処理を終了する。
次に、Act104における多色覚対応変換処理について説明する。図5は、多色覚対応変換処理の一例を示すフローチャートである。CPU1021は、RAM1022に格納されている第1の入力画像データの画素を順次、予め決められたICCプロファイルの色変換テーブル内のデータを補間演算することによって、CIELAB画像データに対応するCMYK画像データに変換する(Act401)。
CPU1021は、この画素が2色覚の色覚者が識別困難領域(特定色域)の画素か否かを、この画素に対応する識別困難領域画素データに基づいて判別する(Act402)。Act402では、CPU1021は、この画素に対応する識別困難領域画素データが0であれば、識別困難領域の画素ではないと判断する。一方、CPU1021は、この画素に対応する識別困難領域画素データが1であれば、識別困難領域の画素であると判断する。
CPU1021(処理手段1021b)は、この画素が識別困難領域の画素でない(特定色域に属しない)と判断した場合(Act402、No)、この画素に対して第1セットスクリーン(第1の階調処理パターン)を適用して階調処理を実行する(S403)。図6の(1)は、第1セットスクリーンの一例を示す図である。第1セットスクリーンは、CMYKそれぞれ予め決められたスクリーン角で構成されている。スクリーン角は、CMKのスクリーン角の相対角度差の最小値が30度以上である。第1セットスクリーンでは、一般的にモアレが出にくい値にスクリーン角が設定されている。この相対角度差の第1セットスクリーンで印刷した場所は、モアレが発生せず、干渉縞がない均一な色として視認される。
CPU1021(処理手段1021b)は、この画素が識別困難領域の画素である(特定色域に属する)と判断した場合(Act402、Yes)、この画素に対して第2セットスクリーン(第2の階調処理パターン)を使用して階調処理を実行する(S404)。図6の(2)は、第2セットスクリーンの一例を示す図である。第2セットスクリーンは、第1セットスクリーンと異なるCMYKそれぞれ予め決められたスクリーン角で構成されている。スクリーン角は、CMKのスクリーン角のそれぞれの相対角度差の最小値が30度未満である。第2セットスクリーンでは、一般的にモアレが出やすい値にスクリーン角が設定されている。この相対角度差の第1セットスクリーンで印刷した場所は、モアレが発生し、干渉縞が視認される。
次に、CPU1021は、1ページ分の画素データについての処理が終了したが否かを判断する(Act405)。CPU1021は、1ページ分の画素についての処理が終了していないと判断した場合(A405、No)、Act401に戻って処理を続行する。CPU1021は、1ページ分の画素データについての処理が終了したと判断した場合(A405、Yes)、多色覚対応変換処理を終了する。
なお、図5に示す多色覚対応変換処理において、CPU1021は、Act403では図6の(1)に示す第1セットスクリーン(第1の階調処理パターン)を使用して階調処理を実行し、Act404では図6の(2)に示す第2セットスクリーン(第2の階調処理パターン)を使用して階調処理を実行しているが、他のセットスクリーンを使用してもよい。図7は、セットスクリーンの他の例を示す図である。CPU1021は、Act403では、図7の(1)に示す第1セットスクリーンを使用して階調処理を実行してもよい。図7の(1)に示す第1セットスクリーンは、CMYKそれぞれ予め決められた線数で構成されている。第1セットスクリーンでは、CMYKそれぞれの線数が多い。第1セットスクリーンで印刷した場所は、均一な色として視認される。一方、CPU1021は、Act404では、図7の(2)に示す第2セットスクリーンを用いて階調処理を実行してもよい。図7の(2)に示す第2セットスクリーンは、CMYKそれぞれ予め決められた線数で構成されている。第2セットスクリーンは、CMYKそれぞれの線数が第1セットスクリーンの線数と比較して少なく構成されている。
第1の実施形態によれば、2色覚の色覚者にとって判別がつきにくい色は、ハッチングの重畳による模様付けではなく、少なくともモアレの発生の有無または線数の違いのいずれかによって色の均一性が低下するように印刷されるので、2色覚の色覚者は印刷画像の色の弁別が可能になる。
次に、第2の実施形態について説明する。画像処理装置1の構成は、図1に示したものと同様であるため、説明を省略する。操作パネル103は、多色覚対応印刷ボタン及び逆変換ボタンを有する。はじめに、画像処理装置1による多色覚対応印刷処理について説明する。ユーザが操作パネル103上の多色覚対応印刷ボタンを押すと、操作パネル103は、画像処理部102へ印刷指令を送信する。CPU1021は、I/F1025を介して操作パネル103から印刷指令を受信する。図8は、多色覚対応印刷処理を示すフローチャートである。
CPU1021は、画像読み込み部101に対してI/F1023を介して読み込み開始を指示し、画像読み込み部101から送信される画像データを受信する(Act501)。CPU1021は、受信した画像データをRAM1023に格納する。なお、この時点でRAM1023に格納されている画像読み込み部101から受信した画像データは、画像読み込み部101に依存したRGB画像データである。
次に、CPU1021は、予め決められたICCプロファイルの色変換テーブル内のデータを補間演算することによって、RGB画像データを対応するCIELAB色空間上の画像データに変換する(Act502)。CPU1021は、変換したCIELAB色空間上の画像データをRAM1023に格納する。このCIELAB色空間上の画像データを第2の入力画像データと称す。
次に、CPU1021は、RAM1023に格納された第2の入力画像データに基づいて、2色覚の色覚者が識別困難な色彩(予め定められた赤色や緑色を含む識別困難領域)を含む領域(画素)を抽出する(Act503)。つまり、Act503では、CPU1021(判別手段1021a)は、入力画像を構成する各画素について、2色覚の色覚者が識別困難な色彩(特定色域)に属する色か否かを判別する。CPU1021は、2色覚の色覚者が識別困難な色彩を含まない領域(画素)について、CIELAB値を0,0,0としてRAM1023に格納する。さらに、CPU1021は、K平均アルゴリズム等を利用して、2色覚の色覚者が識別困難な色彩を含む領域(画素)を判定し、領域内の色相の代表値(平均値)を算出する。CPU1021は、同一領域(の各画素)には同一代表値を割り当て、RAM1023に識別困難領域画素データとして格納する。
次に、CPU1021は、2色覚の色覚者が識別困難な画素か否か識別困難領域画素データに基づいて、画素毎に判断する。CPU1021(変換手段1021c)は、CIELAB値が0,0,0でない画素(識別困難領域画素データに対応する画素)を識別困難画素(特定色域に属する画素)として判断し、色相、彩度、明度を変化させて、2色覚の色覚者が弁別容易な色に変換する(Act504)。CPU1021は、識別困難領域画素データのCIELAB値を変換後、識別困難領域変更画素データとしてRAM1023に格納する。なお、CPU1021は、CIELAB値が0,0,0である画素については、色相、彩度、明度を変換しない。
CPU1021は、多色覚対応変換処理により、CIELAB色空間上の画像データをCMYKの画像データに変換する(Act505)。CPU1021は、CMYKの画像データをRAM1023に格納する。多色覚対応変換処理については後述する。CPU1021は、多色覚対応変換処理により作成されたCMYK画像データをI/F1026を介して印刷部104に送信する(Act506)。印刷部104は、受信したCMYK画像データに基づいて印刷する。
次に、Act505における多色覚対応変換処理について説明する。図9は、多色覚対応変換処理の一例を示すフローチャートである。CPU1021は、各画素が2色覚で色が類似する領域にあるか否かを判断する(Act601)。つまり、Act601では、CPU1021は、画素毎に2色覚の色覚者が識別困難な色彩の画素か否かを識別困難領域変更画素データに基づいて判断する。CPU1021は、CIELAB値が0,0,0でない画素を識別困難画素として判断する。
CPU1021は、ある画素が識別困難画素でないと判断した場合(Act601、No)、この画素について、RAM1023に格納されている第2の入力画像データのCIELAB値に基づいてCMYK値に色空間変換する(Act602)。次に、CPU1021は、この画素について、図10の(1)に示す第1セットスクリーン(通常のセットスクリーン)を使用して階調処理を実行する(Act603)。つまり、Act603では、CPU1021(処理手段1021b)は、識別困難画素でない画素(特定色域に属しない画素)全てについて、第1セットスクリーンを適用して階調処理を実行する。
CPU1021は、ある画素が識別困難画素であると判断した場合(Act601、Yes)、この特定色域に属する画素について、RAM1023に格納されている識別困難領域変更画素データのCIELAB値に基づいてCMYK値に色空間変換する(Act604)。次に、CPU1021(処理手段1021b)は、この画素について、第1セットスクリーンと異なるセットスクリーンを適用して階調処理を実行する(Act605)。つまり、Act605では、CPU1021は、各識別困難画素について、識別困難領域画素データと識別困難領域変更画素データを比較し、Act504で変換された色相の角度に基づいてCMYKのスクリーン角を変更したセットスクリーンを適用して階調処理を実行する。つまり、CPU1021(処理手段1021b)は、Act504で変換された色相に基づいて識別困難画素に適用するセットスクリーンを変更する。一例として、CPU1021は、各識別困難画素に使用するセットスクリーンを例えば以下のように決定する。CPU1021は、各識別困難画素について、((識別困難領域変更画素データの色相角)―(識別困難領域画素データの色相角))/2+90°の式に基づいて、第1セットスクリーンのCMYKのスクリーン角を変更するための角度を決定する。CPU1021は、各識別困難画素のセットスクリーンについて、第1セットスクリーンのCMYKのスクリーン角を90度ずつずらした図10の(2)に示す第2セットスクリーンを基準にしている。つまり、Act605におけるセットスクリーンは、各識別困難画素で異なる。なお、第1セットスクリーン、第2セットスクリーンは、共にモアレが出にくい値にスクリーン角が設定されている。
なお、Act605では、CPU1021は、各画素について、Act504において彩度が高くなるように変換されている場合、線数を増やし、Act504において彩度が低くなるように変換されている場合、線数を減らすようにスクリーンを変更することで階調処理する。
次に、CPU1021は、1ページ分の画素データについての処理が終了したが否かを判断する(Act606)。CPU1021が1ページ分の画素についての処理が終了していないと判断した場合(Act606、No)、CPU1021は、Act601に戻って処理を続行する。CPU1021が1ページ分の画素データについての処理が終了したと判断した場合(A606、Yes)、多色覚対応変換処理を終了する。
次に、画像処理装置1による多色角逆変換印刷処理について説明する。ユーザが操作パネル103上の逆変換ボタンを押すと、操作パネル103は、画像処理部102へ印刷指令を送信する。CPU1021は、I/F1025を介して操作パネル103から印刷指令を受信する。図11は、多色角逆変換印刷処理を示すフローチャートである。
CPU1021は、画像読み込み部101に対してI/F1023を介して読み込み開始を指示し、画像読み込み部101から送信される低解像度画像データと高解像度画像データを受信する(Act701)。CPU1021は、受信した低解像度画像データと高解像度画像データをRAM1023に格納する。なお、この時点でRAM1023に格納されている画像読み込み部101から受信した低解像度画像データと高解像度画像データは、画像読み込み部101に依存したRGB画像データである。
次に、CPU1021は、予め決められたICCプロファイルの色変換テーブル内のデータを補間演算することによって、低解像度画像データを対応するCIELAB色空間上の画像データに変換する(Act702)。CPU1021は、変換したCIELAB色空間上の画像データをRAM1023に格納する。このCIELAB色空間上の画像データを第3の入力画像データと称す。
次に、CPU1021は、各画素について、高解像度画像データからセットスクリーン(のスクリーン角)が第1セットスクリーン(のスクリーン角)と異なる領域にあるかを判定する(Act703)。つまり、Act703では、CPU1021は、スクリーン角が第1セットスクリーンのスクリーン角と同じ領域(範囲)にある領域(画素)を抽出する。CPU1021は、スクリーン角が第1セットスクリーンのスクリーン角と同じ範囲にある画素にはCIELAB値0,0,0としてRAM1023に格納する。また、CPU1021は、スクリーン角が第1セットスクリーンのスクリーン角と違う範囲にある画素には低解像度画像データのデータを与え、識別困難領域画素データとしてRAM1023に格納する。つまり、CPU1021(抽出手段1021d)は、セットスクリーンが第1セットスクリーンと異なる画素を識別困難領域画素データとして抽出する。
次に、CPU1023は、各識別困難領域画素データについて、色相、彩度を変換する(Act704)。Act704では、CPU1023は、各識別困難領域画素データについて、高解像度画像データからスクリーン角と線数を検出する。CPU1023は、検出したスクリーン角を使用して、識別困難領域画素データの色相角を例えば以下のように決定する。CPU1021は、識別困難領域画素データ色相角−((高解像度画像データスクリーン角−基準スクリーン角)×2―90度)の式に基づいて、各識別困難領域画像データの色相角を決定する。つまり、CPU1021(変換手段1021e)は、各識別困難領域画素データの色相を、各識別困難領域画素データに対応するセットスクリーンのスクリーン角に基づいて変換する。CPU1021は、各識別困難領域画像データを色相変換して各識別困難領域変更画像データとしてRAM1023に格納する。また、CPU1023は、検出した線数が基準線数より多い場合は、彩度を低くし、基準線数より少ない場合は彩度を高くする変換を識別困難領域画像データに行い、識別困難領域変更画像データとしてRAM1023に格納する。
CPU1021は、多色覚逆変換処理により、CIELAB色空間上の画像データをCMYKの画像データに変換する(Act705)。CPU1021は、CMYKの画像データをRAM1023に格納する。多色覚逆変換処理については後述する。CPU1021は、多色覚逆変換処理により作成されたCMYK画像データをI/F1026を介して印刷部104に送信する(Act706)。印刷部104は、受信したCMYK画像データに基づいて印刷する。多色覚逆変換処理により、印刷後の画像は、Act501で読み取られた画像データに対応する元の画像に戻る。
次に、Act705における多色覚逆変換処理について説明する。図12は、多色覚逆変換処理の一例を示すフローチャートである。CPU1021は、画素毎に、2色覚の色覚者が弁別容易な色に変換された領域(画素)か否かを識別困難領域変更画素データに基づいて判断する(Act801)。Act801では、CPU1021は、CIELAB値が0,0,0でない画素を2色覚の色覚者が弁別容易な色に変換されたと判断する。
CPU1021は、ある画素が2色覚の色覚者が弁別容易な色に変換された画素であると判断した場合(Act801、No)、この画素について、RAM1023に格納されている第3の入力画像データのCIELAB値に基づいてCMYK値に色空間変換する(ACT802)。次に、CPU1021は、この画素について、第1セットスクリーンを使用して階調処理を実行する(Act803)。
CPU1021は、ある画素が2色覚の色覚者が弁別容易な色に変換された領域画素であると判断した場合(Act801、Yes)、この画素について識別困難領域変更画素データのCIELAB値に基づいてCMYKに色空間変換する(Act804)。次に、CPU1021は、この画素について、第1セットスクリーンを使用して階調処理を実行する(Act805)。
次に、CPU1021は、1ページ分の画素データについての処理が終了したが否かを判断する(Act806)。CPU1021は、1ページ分の画素についての処理が終了していないと判断した場合(A806、No)、Act801に戻って処理を続行する。CPU1021は、1ページ分の画素データについての処理が終了したと判断した場合(A806、Yes)、多色覚逆変換処理を終了する。
第2の実施形態によれば、2色覚の色覚者にとって色の判別がつきにくい色をCMYKのスクリーン角を変更して印刷したとしても、その印刷画像から元画像への復元が可能になる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…情報処理装置、101…画像読み込み部、102…画像処理部、103…操作パネル、104…印刷部、1021…CPU、1021a…判別手段、1021b…処理手段、1021c…変換手段、1021d…抽出手段。

Claims (6)

  1. 画像を構成する各画素について特定色域に属するか否かを判別する判別手段と、
    前記特定色域に属する画素について2色覚の色覚者が弁別可能な色に色相を変換する変換手段と、
    前記特定色域に属しない画素と前記特定色域に属する画素に対して、互いに異なる階調処理パターンを適用し、前記色相に基づいて前記特定色域に属する画素に適用する階調処理パターンを変更する処理手段と、
    を有する画像処理装置。
  2. 前記異なる階調処理パターンは、互いにスクリーン角が異なり、
    前記特定色域に属する画素に対して適用される階調処理パターンは、CMKのスクリーン角それぞれの相対角度差の最小値が30度未満である、請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記異なる階調処理パターンは、互いに線数が異なる、請求項1記載の画像処理装置。
  4. 前記判別手段は色相角に基づいて各画素が前記特定色域に属するか否かを判別する、請求項1記載の画像処理装置。
  5. 前記判別手段はCIELAB色空間のaに基づいて各画素が前記特定色域に属するか否かを判別する、請求項1記載の画像処理装置。
  6. 前記処理手段で処理された画像から、前記特定色域に属する画素に対して適用された階調処理パターンと異なる他の階調処理パターンが適用された画素を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段で抽出された画素の色相を前記他の階調処理パターンに基づいて変換する変換手段と、
    を有する請求項記載の画像処理装置。
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