JP2011239090A - 画像処理装置、変換方法、及び、コンピュータプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】文字等のオブジェクトの境界部分の違和感を可能な限り少なくさせたカラー原稿を生成することを目的とする。
【解決手段】画像処理装置は、グレースケール画像の画素の濃度値を、明度及び色度のカラーデータに変換する画像処理装置であって、グレースケール画像内のオブジェクトのエッジ付近に在る画素である境界画素を検出し、境界画素は、当該境界画素の濃度値に応じて明度を決定し、当該境界画素の近傍の画素の濃度値に基づいて色度を決定し、当該境界画素以外の画素は、当該画素の濃度に応じて明度及び色度を決定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、グレースケール画像のカラー化に関する。
MFP(Multi Function Peripheral)等の画像処理装置には、グレースケールで印刷された原稿(以下、「グレースケール原稿」という。)を読み込んで、カラー化した原稿(以下、「カラー原稿」という。)を排紙する機能を備えるものがある。
近年のパソコンの高性能化及び普及等により、原稿を最初からカラーで作成する場合も増えているが、未だ、コスト的な面で白黒(2値)原稿やグレースケール原稿が主要な情報伝達媒体であることは否定できない。
グレースケール原稿は濃度情報のみで構成されているが、人間の目にとっては濃度階調の細かさを認識することが難しいため、濃度階調を如何に細かく表現したとしても、人間の目ではそのような画像の細部を認識できないことが多い。
一方、カラー原稿は、濃度情報に加えて色相及び彩度の情報を含んで構成されているので、人間の目にとっては画像の細部まで認識することが格段に容易である。
従って、グレースケール原稿を、人間にとってより見やすいカラー原稿に変換することが望まれている。
ここで、グレースケール画像のカラー化を行う技術として、画素の濃度の違いに応じて画素単位で色を割り当てる方法が提案されている(特許文献1等参照)。
特開平10−324025号公報
しかし、この技術では、画素単位に色を割り当てていくため、ユーザが予想した色に変換されない領域が生じ得る。
例えば、紙に印刷されている文字等の境界付近は、印刷時には比較的はっきりしているが、その原稿をスキャナ等で読み込ませてデジタルデータ化した場合等には、文字の境界にいわゆる「ぼけ」が生ずる。
この「ぼけ」部分の画素の濃度は、文字の画素の濃度と背景の画素の濃度との中間である。従って、この部分の画素には文字とも背景とも異なる色が割り当てられることとなる。
すなわち、文字の輪郭部分に文字とは異なる色が表示されることで、違和感が生じ、見た目に良いとは言い難いカラー原稿となる場合が生じ得る。
そこで、本発明は、文字等のオブジェクトの境界部分の違和感を可能な限り少なくさせたカラー原稿を生成することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一形態に係る画像処理装置は、グレースケール画像に含まれる複数の画素の濃度値を、明度及び色度を含む色データに変換する画像処理装置であって、前記グレースケール画像内のオブジェクトの境界付近に在る画素である境界画素を、前記グレースケール画像に含まれる画素間の濃度値の変化に基づいて検出する境界画素検出手段と、前記グレースケール画像に含まれる画素のうち、前記境界画素検出手段が検出した境界画素については、当該境界画素の濃度値に応じて明度を決定し、当該境界画素の近傍の画素の濃度値に基づいて色度を決定し、当該境界画素以外の画素については、当該画素の濃度値に応じて明度及び色度を決定する変換手段とを備えることを特徴とする。
上記構成の画像処理装置は、文字等のオブジェクトの境界部分の違和感を可能な限り少なくさせたカラー原稿を生成することができる。
MFPのハードウェア構成の例を示す図である。 MFPの機能的構成の例を示すブロック図である。 グレースケール画像及び境界画像の例を示す図である。 境界画素の抽出方法の例を示す図である。 境界画素のカラーデータの決定方法の例を示す図である。 変換テーブルの構成及び内容の例を示す図である。 MFPが行うカラー化処理を示すフローチャートである。 グレースケール画像のカラー化の従来例を示す図である。
<実施形態>
<概要>
カラー化の元となるグレースケール画像データは、グレースケール原稿をスキャナ等で読み取ってデジタルデータ化したデータである場合がほとんどである。デジタル化の過程でオブジェクトのエッジ付近には、オブジェクト及びその背景とは異なる濃度値の画素、いわゆる「ぼけ」が発生し得る。
特に、スキャナが読み取ったデジタルデータを圧縮して記憶した場合や、グレースケール原稿が、何回かコピーを繰り返された原稿であった場合には、オブジェクトの境界に「ぼけ」が発生する。
ここで、オブジェクトとは、グレースケール原稿に表されている文字、図、罫線等をいう。線で囲まれた背景部分をオブジェクトとする場合もある。
以下、「画像データ」とはデジタルデータをいい、「画像」とはデジタルデータを印刷したものをいう。
図8に、グレースケール画像のカラー化の従来例を示す。
図8(a)の文字90は、グレースケール原稿に記載されている「警」という文字をスキャナで読み込み、その画像データを印刷した例である。印刷文字「警」の部分91の拡大図92を右側に示す。
拡大図92に示すように、文字の周囲に「ぼけ」が生じている。拡大図92の下に、拡大図92の模式図93を示す。模式図93において、文字の周囲の斜線部分94が「ぼけ」の領域である。
この画像を、このままカラー化して印刷した場合、文字の周囲の斜線部分94には、文字とは異なる色が印刷されることになる。
文字の周囲に文字とは異なる色が印刷されることを防ぐために、文字の周囲の画素にメディアンフィルタ処理や近傍画素の最頻値割り当て処理等を施すことが考えられる。
この場合、グレースケール画像データにおける文字の周囲の画素は、文字又は背景のいずれかの濃度値に置換されるため、文字の周囲に文字とは異なる色が印刷されることはなくなるが、文字の形状が変化してしまう可能性がある。
図8(b)の文字95は、グレースケール原稿に印刷されている「警」という文字をスキャナで読み込んだ画像データに、上述した処理を施した例である。上述した処理を施した文字95の部分96の拡大図97を右側に示す。文字の形状が変化して、文字を構成する線がつながっている部分98がある。
この画像を、カラー化して印刷した場合、文字の形状は変化したままでカラー化されることになる。
本発明では、グレースケール画像データそのものを修正するのではなく、各画素のカラーデータを決定する際に、文字の周囲の画素には、印刷された際に違和感が生じることができるだけ少なくなるようなカラーデータを決定する。
ここで、本発明のカラーデータを決定する方法について、図3〜図6を用いて説明する。
本発明のカラー化処理では、まず、グレースケール画像データから、オブジェクトの周囲の画素(以下、「境界画素」という。)を抽出する処理を行い、その後、各画素のカラーデータを決定する処理を行う。
<境界画素抽出処理>
まず、グレースケール画像データから、境界画素を抽出する処理を説明する。
図3は、グレースケール画像、及び、抽出した境界画素を示した境界画像の例を示す図である。
グレースケール画像の文字30である「警」を左側に示し、その一部分の拡大図31を右側に示す。拡大図31の矩形1つが1画素を示し、矩形内の灰色の度合いが画素の濃度値を表す(図4等でも同様である)。
例えば、画素32は背景を構成する画素であり、画素33は文字を構成する画素である。
境界画像40は、グレースケール画像の文字30である「警」の境界画素を示す画像である。右に境界画像40の一部分の拡大図41を示す。この境界画像の拡大図41は、グレースケール画像の拡大図31が示す「警」の部分と同じ部分の拡大図である。境界画素を白で示し、境界画素以外の画素は黒で示している。例えば、画素42は境界画素であり、画素43は境界画素以外の画素である。
図4を用いて、境界画素の抽出方法について説明する。
図4の上図は、図3のグレースケール画像の拡大図31と同じものである。この拡大図31の3行目の画素から境界画素を抽出する例を説明する。
下図は、画素の濃度値を縦軸に示し、画素の列を横軸に示すグラフである。尚、説明の便宜上、グラフを模式化しており、画素の灰色の度合いは必ずしも濃度値が示す度合いを正確に表したものではない。濃度値は、「0」〜「255」で示し、「0」が黒を表し、「255」が白を表すものとする。
境界画素であるか否かの判断方法は、判断する対象の画素(以下、「注目画素」という。)から行方向に1つ離れた画素同士の濃度差が、閾値を超えた場合に、境界画素であると判断する。
例えば、閾値が「100」であるとする。この場合、列番号「4」の画素50が注目画素であるとすると、列番号「2」の画素の濃度値「255」と列番号「6」の画素の濃度値「170」との差「85」が、閾値「100」を超えていないので境界画素ではないと判断する。
また、列番号「5」の画素51が注目画素であるとすると、列番号「3」の画素の濃度値「255」と列番号「7」の画素の濃度値「100」との差「155」が、閾値「100」を超えているので境界画素であると判断する。
図4の例では、1つ離れた画素を用いて境界画素であるか否かを判断しているが、グレースケール画像のオブジェクトの「ぼけ」の度合い及びオブジェクトのサイズ等の様々な要因を考慮して、境界画素であるか否かを判断するために用いる画素、例えば、両隣の画素、2つ離れた画素等を決定する。
<カラーデータ決定処理>
次に、各画素のカラーデータを決定する処理を説明する。
本発明では、境界画素のカラーデータの決定方法を、境界画素以外の画素のカラーデータの決定方法とは異ならせることで、違和感のないカラー画像を生成する。
まず、境界画素以外の画素のカラーデータの決定方法について説明する。
グレースケール画像の各画素のカラーデータは、その画素の濃度値に応じて決定される。例えば、図6に示すようなテーブルを用いて、画素のカラーデータを画一的に決定する。
図6は、変換テーブル2010の構成及び内容の例を示す図である。
変換テーブル2010は、濃度(g)2011、明度(L)2012、色度(a)2013及び色度(b)2014で構成される。
濃度(g)2011は、白黒の濃淡の度合いを示し、0〜255で表わされる。
明度(L)2012、色度(a)2013、及び、色度(b)2014は、それぞれ、Lab色空間における要素「L」で示される明度、及び、要素「a」で示される色成分、及び、「b」で示される色成分を示している。
グレースケール画像の各画素のカラーデータは、その画素の濃度値が濃度(g)2011として設定されているレコードの、明度(L)2012として設定されている値を明度として決定し、色度(a)2013及び色度(b)2014として設定されている値を色度として決定される。例えば、濃度値「100」の画素には、明度「40」、色成分a「0」、色成分b「−70」のカラーデータが決定される。
次に、図5を用いて、境界画素のカラーデータの決定方法について説明する。
本発明では、境界画素のカラーデータのうち、明度は、境界画素以外の画素と同様に、境界画素の濃度値から決定する。一方、色度は、境界画素の濃度値から決定するのではなく、周囲の画素(以下、「近傍画素」という。)の濃度値を参照して求めた濃度値から決定する。
図5の上図は、図3の境界画像の拡大図41及びグレースケール画像の拡大図31とそれぞれ同じものである。境界画像の拡大図41の白色で示される画素が境界画素である。
境界画素45「T1」のカラーデータを決定する場合を例に説明する。
まず、境界画素45「T1」の明度は、境界画素45「T1」に対応するグレースケール画像31の画素である画素35「T1」の濃度値に応じて決定する。すなわち、変換テーブル2010の濃度(g)2011として画素35「T1」の濃度値が設定されているレコードの、明度(L)2012として設定されている値を明度として決定する。
次に、境界画素45「T1」の色度は、以下のように求める。
境界画素45「T1」に対応する画素35の8つの近傍画素を抽出する。近傍画素群60に示すように、説明の便宜上、画素35「T1」の周囲の画素に番号「1」〜「8」を付ける。
この近傍画素「1」〜「8」のうち、境界画素を除いた近傍画素群61を抽出する。ここでは、画素「1」、画素「5」、画素「7」及び画素「8」の4つの画素を抽出する。抽出した画素それぞれの濃度値のうち、濃度値が中央に位置する画素の濃度値に基づいて色度を決定する。
具体的には、画素「1」、画素「5」、画素「7」及び画素「8」の4つの画素を濃度順に並べる(画素列62参照)。
この画素列のうちの中央の画素を選択する。画素列62のように画素の数が偶数である場合は、中央の画素2つのうち予め決めておいた方を選択する。例えば、濃度値が大きい方、すなわち、より「白」に近い方を選択すると決めておいた場合は、画素63を選択する。
選択された画素63の濃度値に応じた色度を、境界画素45「T1」の色度として決定する。すなわち、変換テーブル2010の濃度(g)2011として画素63の濃度値が設定されているレコードの、色度(a)2013及び色度(b)2014として設定されている値を色度として決定する。
次に、境界画素46「T2」の色度を決定する場合を説明する。
境界画素46「T2」に対応する画素36「T2」の8つの近傍画素を抽出する(近傍画素群64参照)。
近傍画素群64の画素「1」〜「8」のうち、境界画素を除いた近傍画素群65、すなわち、画素「1」、画素「2」及び画素「8」の3つの画素を抽出する。
抽出した画素「1」、画素「2」及び画素「8」の3つの画素を濃度順に並べ(画素列66参照)、画素列66の中央の画素67を選択する。
選択された画素67の濃度値に応じた色度を、境界画素46「T2」の色度として決定する。
本発明では、境界画素には、画素の明度を維持したまま、オブジェクト内部にあると思われる境界画素にはオブジェクト内部の色度に近い色度の色が割り当てられ、オブジェクト外部にあると思われる境界画素にはオブジェクト外部の色度に近い色度の色が割り当てられることになる。従って、明度が変わらないため印象を大きく変えることなく、且つ、オブジェクトの形状を大きく崩すことのないカラー化を実現することが可能となる。
以下、本発明のカラー化処理機能を備えたMFP1000について、図面を用いて説明する。
<構成>
図1は、MFP1000のハードウェア構成の例を示す図である。
MFP1000は、CPU(Central Processing Unit)10a、RAM(Random Access Memory)10b、ROM(Read Only Memory)10c、ハードディスク10d、制御用回路10e、操作パネル10f、通信インタフェース(I/F)10g、印刷装置10h及びスキャナ10i等によって構成される。
制御用回路10eは、ハードディスク10d、操作パネル10f、通信インタフェース10g、印刷装置10h及びスキャナ10i等を制御するための回路である。
操作パネル10fは、タッチパネル方式の表示パネルであって、ユーザに対してメッセージまたは指示を与えるための画面、ユーザが所望する処理の種類及び処理条件を入力するための画面等を表示する。また、ユーザは、操作パネル10fの所定の位置に触れることによってMFP1000に対して指示を与えること等ができる。このように、操作パネル10fは、MFP1000を操作するユーザとのインタフェースの役割を果たしている。
また、通信インタフェース10gは、通信回線を介してユーザ端末等の装置(図示なし)とTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)で通信を行うためのNIC(Network Interface Card)またはモデム等である。
印刷装置10hは、スキャナ10iが読み込んだ画像データから再現される画像を用紙に印刷して排紙する装置である。また、グレースケール画像データに基づいてカラー化した画像データから再現される画像を用紙に印刷して排紙する。
スキャナ10iは、いわゆる、イメージスキャナであり、原稿から図形や写真等を読み取って、画像データとしてMFP1000内のメモリに記憶させる装置である。
次に、図2を用いて、MFP1000の構成について説明する。
図2は、MFP1000の機能的構成の例を示すブロック図である。
MFP1000は、操作部1100、制御部1200、画像読取部1300、カラー化処理部1400、境界抽出部1500、印刷処理部1600、色形式変換部1700、変換テーブル記憶部2000、グレーデータ記憶部2100、境界データ記憶部2200及びカラーデータ記憶部2300を有する。
以下に説明するMFP1000の各部の機能の一部または全部は、MFP1000が備えるメモリに格納されているプログラムが、MFP1000が備えるCPUにより実行されることで実現される。
操作部1100は、操作パネル10fを含み、操作に応じた表示画面を操作パネル10fに表示し、ユーザからの指示を取得する機能を有する。
制御部1200は、MFP1000が行うコピー等の処理に必要な制御処理を行う他、本発明に特有の処理、例えば、カラー化を行う場合に境界画素を抽出させる等の処理の制御を行う機能を有する。
画像読取部1300は、スキャナ10iを含み、紙等の原稿から図形や写真等を読み取って、グレースケール画像データとしてグレーデータ記憶部2100に記憶させる機能を有する。いわゆる、イメージスキャナとしての機能を有する。
カラー化処理部1400は、グレースケール画像からカラー画像を生成する機能を有する。カラー化処理部1400は、カラー化処理を行う際、境界抽出部1500に境界画素の抽出を依頼する。
境界抽出部1500は、カラー化処理部1400から依頼を受けて、グレースケール画像の境界画素を抽出する機能を有する。
印刷処理部1600は、画像データに基づいて画像を用紙に印刷して排紙する機能を有する。
色形式変換部1700は、Lab空間で表現されているカラーデータを、CMYK形式のカラーデータに変換する機能を有する。すなわち、人間が知覚可能な色を表現するLab空間によるカラーデータを、カラー印刷に適したカラーデータに変換する。尚、印刷せずにディスプレイ等に表示する場合は、ディスプレイ表示に適したRGB形式等のカラーデータに変換する。
変換テーブル記憶部2000は、変換テーブル2010(図6参照)を記憶しておく機能を有する。
グレーデータ記憶部2100は、画像読取部1300が読み取ったグレースケール画像データを記憶しておく機能を有する。
境界データ記憶部2200は、境界データ記憶部2200が抽出した境界画素のデータを記憶しておく機能を有する。例えば、図3の境界画像40を2値データとして記憶しておく。
カラーデータ記憶部2300は、カラー化処理部1400がカラー化した画像データを記憶しておく機能を有する。
<動作>
以下、実施形態のMFP1000の動作について、図7を用いて説明する。
図7は、MFP1000が行うカラー化処理を示すフローチャートである。
ユーザは、操作パネル10fを用い、グレースケール原稿を読み込んでカラー原稿を排紙するようMFP1000に印刷指示を行い、原稿をスキャナにセットして開始ボタンを押下する。
カラー化印刷を指示する操作及び開始ボタンの押下を検出した操作部1100は、原稿をイメージスキャナで読み込んでカラー原稿として排紙する旨の操作を検知したこと制御部1200に通知する。
通知を受けた制御部1200は、画像読取部1300に、セットされている原稿を読み込むよう指示する。
指示を受けた画像読取部1300は、グレースケール原稿を読み込んで、グレースケール画像データを生成し、生成したグレースケール画像データをグレーデータ記憶部2100に記憶させる(ステップS100)。
グレースケール画像データをグレーデータ記憶部2100に記憶させた画像読取部1300は、原稿の読み込みが完了した旨を制御部1200に通知する。
原稿の読み込みが完了した旨の通知を受けた制御部1200は、カラー化処理部1400にカラー原稿を生成するよう指示する。
指示を受けたカラー化処理部1400は、グレーデータ記憶部2100からグレースケール画像データを読み出し、必要に応じてノイズ除去、裏移りの除去等の前処理を行い、グレーデータ記憶部2100に記憶させる(ステップS102)。
前処理を終えたカラー化処理部1400は、色変換に用いるテーブルを決定する(ステップS104)。実施形態では、変換テーブル2010を使用することを決定する。
使用するテーブルを決定したカラー化処理部1400は、境界抽出部1500に境界画素の抽出を指示する。
指示を受けた境界抽出部1500は、前処理後のグレースケール画像データから境界画素を抽出し、境界画素のデータを境界抽出部1500に記憶させる(ステップS106、図3参照)。抽出は、上述した<境界画素抽出処理>で説明したように行う(図4参照)。
境界画素を境界抽出部1500に記憶させた境界抽出部1500は、その旨をカラー化処理部1400に通知する。
通知を受けたカラー化処理部1400は、グレーデータ記憶部2100に記憶されている前処理後のグレースケール画像データと、境界データ記憶部2200に記憶されている境界画素のデータとを読み出し、変換テーブル記憶部2000に記憶されている変換テーブル2010を参照して、カラー画像データを生成する。すなわち、グレースケール画像の各画素のカラーデータを決定し、カラー画像データとしてカラーデータ記憶部2300に記憶させる。
詳細には、カラー化処理部1400は、前処理後のグレースケール画像を構成する複数の画素のうちから、1画素を注目画素として選択する(ステップS108、ステップS110:No)。
次に、カラー化処理部1400は、注目画素が境界画素であるか否かを境界データ記憶部2200に記憶されている境界画素のデータを参照して判断する。例えば、境界画素のデータとして、境界画素が「0」、境界画素以外の画素は「1」である2値データの境界画像が記憶されているとする。この場合は、注目画素と同じ位置の画素の値が「0」であれば注目画素は境界画素であり、「1」であれば境界画素ではないと判断する。
境界画素ではないと判断した場合(ステップS112:No)、カラー化処理部1400は、変換テーブル2010(図6参照)を参照し、注目画素の濃度値に応じてカラーデータを決定する(ステップS114)。カラー化処理部1400は、決定したカラーデータをカラーデータ記憶部2300に記憶させる。
一方、注目画素が境界画素であると判断した場合(ステップS112:Yes)、カラー化処理部1400は、近傍画素を参照して注目画素の色度を決定する(ステップS116)。また、カラー化処理部1400は、注目画素の濃度値に応じて明度を決定する(ステップS118)。
詳細には、カラー化処理部1400は、境界画素のカラーデータの決定を、上述した<カラーデータ決定処理>のように行う。
カラー化処理部1400は、決定したカラーデータをカラーデータ記憶部2300に記憶させる。
選択すべき画素が残っていない場合、すなわち、グレースケール画像を構成する全ての画素のカラーデータを決定した場合(ステップS110:Yes)、カラー化処理部1400は、カラー化が終了した旨を制御部1200に通知する。
通知を受けた制御部1200は、印刷処理部1600にカラー画像データを印刷するよう指示する。
指示を受けた印刷処理部1600は、色形式変換部1700にカラーデータ記憶部2300に記憶されているカラー画像データをCMYK形式のデータに変換するよう指示を出す。
指示を受けた色形式変換部1700は、カラーデータ記憶部2300からカラー画像データを読み出し、Lab形式のデータをCMYK形式のデータに変換し、変換後のデータを印刷処理部1600に渡す(ステップS120)。
データを渡された印刷処理部1600は、渡されたデータに基づいて、カラー画像を用紙に印刷して排紙する(ステップS122)。
<補足>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記形態に限らず、以下のようにしてもよい。
(1)実施形態では、グレースケール画像から境界画素を抽出した後でカラー化を行っているが、この順番に限られない。
例えば、グレースケール画像の1画素毎に、境界画素であるか否かを判断し、カラーデータを決定することとしてもよい。
また、グレースケール画像の全ての画素を、一旦、変換テーブル2010を参照してカラーデータに変換した後、境界画素のみを置換することとしてもよい。
(2)実施形態では、Lab色空間を用いてカラー化を行っているが、L*u*v*、又は、色相(hue)、彩度(saturation value)、明度(Brightness)で構成されるHSB等の色空間を用いてもよい。明度と色成分とを分けることが可能な色空間であればよい。
また、明度と色成分とが分かれていないRGB等の色空間を用いてもよいが、この場合は、それぞれの色空間に応じた所定の演算によってカラーデータを決定する必要がある。
(3)実施形態では、注目画素の色成分を決定する際、近傍画素として周囲の8画素を用いているが、これに限られない。
例えば、注目画素の上下左右の4画素を用いてもよい。また、近傍画素に注目画素を含めてもよい。近傍画素は、境界画素以外の画素が含まれるように定める。
また、実施形態では、濃度値順に並べた近傍画素の列の中央の画素を用いて色成分を決定しているが、近傍画素の濃度値のうちの最大値、最小値、又は、最頻値等を用いることとしてもよい。
(4)実施形態では、境界画素を左右の画素を用いて検出することとしているが、この方法に限られない。
(5)MFP1000は、図2の構成要素の全部又は一部を、1チップ又は複数チップの集積回路で実現してもよい。
(6)MFP1000は、図2の構成要素の全部又は一部を、コンピュータのプログラムで実現してもよいし、その他どのような形態で実施してもよい。
コンピュータプログラムの場合、メモリカード、CD−ROMなどいかなる記録媒体に書き込まれたものをコンピュータに読み込ませて実行させる形にしてもよいし、ネットワークを経由してプログラムをダウンロードして実行させる形にしてもよい。
30 31 グレースケール画像
40 41 境界画像
35 36 45 46 注目画素
1000 MFP
1100 操作部
1200 制御部
1300 画像読取部
1400 カラー化処理部
1500 境界抽出部
1600 印刷処理部
1700 色形式変換部
2000 変換テーブル記憶部
2010 変換テーブル
2100 グレーデータ記憶部
2200 境界データ記憶部
2300 カラーデータ記憶部

Claims (7)

  1. グレースケール画像に含まれる複数の画素の濃度値を、明度及び色度を含む色データに変換する画像処理装置であって、
    前記グレースケール画像内のオブジェクトの境界付近に在る画素である境界画素を、前記グレースケール画像に含まれる画素間の濃度値の変化に基づいて検出する境界画素検出手段と、
    前記グレースケール画像に含まれる画素のうち、前記境界画素検出手段が検出した境界画素については、当該境界画素の濃度値に応じて明度を決定し、当該境界画素の近傍の画素の濃度値に基づいて色度を決定し、当該境界画素以外の画素については、当該画素の濃度値に応じて明度及び色度を決定する変換手段と
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記変換手段は、前記境界画素の色度を決定する場合は、当該境界画素の近傍の画素のうち、前記境界画素検出手段が検出した境界画素を除いた画素の濃度値に基づいて色度を決定する
    請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記境界画素検出手段が検出する境界画素は、オブジェクト及び背景のいずれにも含まれ得る可能性がある画素である
    請求項1記載の画像処理装置。
  4. 前記変換手段が決定する明度は、Lab色空間の成分Lをいい、色度は、Lab色空間の成分a及び成分bをいう
    請求項1記載の画像処理装置。
  5. 前記変換手段が決定する明度は、HSB色空間の成分Hをいい、色度は、HSB色空間の成分S及び成分Bをいう
    請求項1記載の画像処理装置。
  6. 画像処理装置に、グレースケール画像に含まれる複数の画素の濃度値を、明度及び色度を含む色データに変換させる変換方法であって、
    前記グレースケール画像内のオブジェクトの境界付近に在る画素である境界画素を、前記グレースケール画像に含まれる画素間の濃度値の変化に基づいて検出させ、
    前記グレースケール画像に含まれる画素のうち、検出された境界画素については、当該境界画素の濃度値に応じて明度を決定させ、当該境界画素の近傍の画素の濃度値に基づいて色度を決定し、当該境界画素以外の画素については、当該画素の濃度値に応じて明度及び色度を決定させる
    ことを特徴とする変換方法。
  7. 画像処理装置に、グレースケール画像に含まれる複数の画素の濃度値を、明度及び色度を含む色データに変換させるコンピュータプログラムであって、
    前記グレースケール画像内のオブジェクトの境界付近に在る画素である境界画素を、前記グレースケール画像に含まれる画素間の濃度値の変化に基づいて検出させ、
    前記グレースケール画像に含まれる画素のうち、検出された境界画素については、当該境界画素の濃度値に応じて明度を決定させ、当該境界画素の近傍の画素の濃度値に基づいて色度を決定し、当該境界画素以外の画素については、当該画素の濃度値に応じて明度及び色度を決定させる
    ことを特徴とするコンピュータプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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