JP5662523B2 - 発電機 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車のオルタネータ等に使用されるランデル型の発電機に関するものである。
従来、自動車のオルタネータ等に使用される発電機として、いわゆるランデル型のものが知られている(特許文献1及び2)。
その一例を図12及び図13に示す。ここに示されるランデル型発電機は、ほぼ中空円筒形の固定子110と、その固定子110の内側に当該固定子110と同軸で配置された回転軸120と、第1及び第2回転子鉄心121,122と、回転子コイル(励磁コイル)124と、フロントカバー130と、中空円筒状の枠体であるリアカバー140と、を備える。
前記固定子110は、磁性体コア112と、固定子コイル(ステータコイル)114と、を有する。磁性体コア112は、前記ケーシング130の内側面の複数の位置から内向きに延びるように配置され、前記固定子コイル114は各磁性体コア112の周囲に巻回されている。前記磁性体コア112は、通常、軸方向に互いに積層される多数枚の無方向性電磁鋼板(または珪素鋼板)により構成され、各電磁鋼板は0.5mm以下の厚みを有する。
前記回転軸120は、フロントカバー130およびリアカバー140に固定された軸受によって固定子110と同軸にかつ当該固定子110に対して回転可能に支持される。前記各回転子鉄心121,122は、それぞれ、前記回転軸120の外周面上に焼嵌めなどによって固着されるものであって、ドーナツ板状の基部126と、この基部126から軸方向に沿って突出する複数の爪状磁極(クローポールと呼ばれる)128と、を含む。両回転子鉄心121,122は、その磁極128が互いに反対側を向き、かつ、その磁極128が周方向に交互に並ぶように、すなわち櫛歯状に互いに噛み合うように、配置される。前記回転子コイル124は、前記回転軸120と前記各爪状磁極128との間に配置され、通電されることにより前記回転子鉄心121,122の各爪状磁極128に磁束を発生させる。
前記回転子コイル124は、前記回転軸120に設けられた中空孔や側溝を経由して、また図14に示すように回転軸120の端部に設けられたスリップリング=ブラシ129を通じて、外部の電源150につながり、この電源150から励磁電流の供給を受ける。これにより、回転子コイル124は、互いに櫛歯状に配置された両回転子鉄心121,122の爪状磁極128をN極とS極とに交互に励磁する。このように励磁された爪状磁極128が回転してN極とS極とが交互に入れ替わることで、固定子コイル114の内側を貫通する磁束線が交流的に変化し、これにより当該固定子コイル114を構成する導体に電位差が生じて、外部につながる負荷に電流を供給する。これがランデル型交流発電機の原理である。
前記のようなランデル型発電機の櫛歯状回転子磁極128は、その内側に配置される回転子コイル124の励磁によって界磁起磁力を調整することで回転速度及び回転出力に応じた磁束調整を容易に行うことが可能であるために、これまで主にエンジン自動車用発電機に多用されている。このような小型発電機では、通常、各櫛歯状(爪状)磁極(クローポール)128は、磁性体金属塊から鍛造加工(または特殊少量では切削加工)によって成形された単一の部材として基部126とともに一体に形成されている。すなわち、各回転子鉄心121,122は、通常、バルクの磁性鉄塊により構成される(特許文献2参照)。
国際公開WO2011/040247公報 特開2011−120419号公報
前記のような塊状の回転子鉄心121,122を有する従来のランデル型発電機は、その使用態様によっては渦電流の発生による多大なエネルギー損失を生じるため、用途が著しく制限されるという課題がある。例えば、図12及び図13に示すような従来のランデル型発電機が仮に大型の発電機やハイブリッドカー、電気自動車など高出力・高効率が求められる製品分野に適用された場合、固定子コイル114に高調波を含むかなり大きな交流電流が流れることになり、この固定子コイル114が作る反磁界磁束線が回転子鉄心121,122の塊状磁極128に侵入して当該磁極128の表面および表面皮下に渦電流を生成し、これにより顕著なエネルギー損失を発生させるおそれがある。
また近年は、小型車についても、μ−HVと呼ばれる、小型軽量、高燃費のエコ車の需要が高まっており、その軽量化を図るために発電専用のオルタネータを一時的にスタータモータや回生ブレーキに兼用することが検討されているが、当該オルタネータに図12及び図13に示すようなランデル型発電機を適用した場合も、固定子コイル114に外部から交流またはパルス電流が流されることにより回転子鉄心121,122の磁極128に交流磁束線が侵入することになる。これらの磁極128を構成する商用純鉄などの磁性体塊は、透磁率とともに電気伝導率も高いために、当該磁極128の内部に渦電流が生じて大きな(熱)損失を生み、効率を著しく低下させる。
前記のような渦電流の発生を抑止する手段として、回転子磁極を多数枚の電磁鋼板等からなる積層体により構成することが知られているが、前記のランデル型発電機を構成する複数の回転子磁極は共通する回転子鉄心の基部と一体につながっていて当該基部から軸方向に沿って櫛歯状に突出する複雑な形状(いわゆるクローポール)を有するものであるため、当該回転子磁極にそのまま従来の電磁鋼板等からなる積層構造を適用することは困難である。この点に関し、特許文献1には、回転子磁極を複数の部品に分割して、夫々を平面的な電磁鋼板の積層構造により構成することが開示されているが、かかる構造は各磁極について締結用のボルトを有する等、きわめて複雑で部品点数が多く、組立も困難である上、互いに積層される電磁鋼板の接合面同士の間に生じる空隙や締結具等の非磁性挿入物の使用に伴う実効磁気抵抗の劣化は回避できないため、実用性は乏しい。
本発明は、このような事情に鑑み、複雑な構造を要することなく回転子鉄心における渦電流の発生を回避することが可能な、いわゆるランデル型の発電機を提供することを目的とする。
本発明が提供する発電機は、それぞれが固定子磁極を含み内側に空間を囲むように周方向に配列された複数の固定子鉄心及び当該固定子鉄心に巻回された固定子コイルを有する固定子と、前記固定子に対して回転可能となるように当該固定子の内側に配置され、軸方向の少なくとも一部の領域において磁性材料からなる磁性外周部を有する回転軸と、前記固定子の内側で前記回転軸とともに回転するように前記磁性外周部の周囲に配置される第1の回転子鉄心及び第2の回転子鉄心であって、各回転子鉄心が、前記磁性外周部の周囲に配置される基部と、この基部の外周において周方向に並ぶ複数の位置から前記回転軸の軸方向に沿って延び、前記固定子磁極に対面して磁気的に結合され得る複数の回転子磁極部と、をそれぞれ有し、第1回転子鉄心の回転子磁極部と第2回転子鉄心の回転子磁極部とが回転周方向に交互に並ぶように配置されるものと、前記第1及び第2回転子鉄心の回転子磁極部の径方向内側に設けられて前記各回転子鉄心および前記固定子鉄心内に磁束を発生させる回転子コイルと、を備える。前記第1及び第2回転子鉄心は、互いに電気的に絶縁された状態で前記回転軸の軸方向に沿って積層される複数の単位板により構成される。各単位板は、磁性材料からなる単一の薄板により構成され、中央に貫通穴を有して当該貫通穴に前記回転軸が挿通された状態で当該回転軸の磁性外周部の周囲に配置される基板部と、この基板部の外周においてその周方向に並ぶ複数の位置から径方向外向きに傾斜しながら前記回転軸の軸方向に沿って延びる複数の磁極板部と、を一体に有する。前記各基板部は前記軸方向に積層されることにより前記第1及び第2回転子鉄心の基部をそれぞれ構成し、前記各磁極板部は前記軸方向に積層されることにより前記第1及び第2回転子鉄心の回転子磁極部をそれぞれ構成する。
この発電機では、第1及び第2回転子鉄心が、互いに軸方向に積層される複数枚の単位板により構成されているから、従来のように各回転子鉄心が単一の鉄塊で構成されるものに比べ、当該回転子鉄心における渦電流の発生が有効に抑止される。しかも、前記各単位板は、基板部及び複数の磁極板部を一体に有するように、磁性材料からなる単一の薄板により構成され、各基板部及び各磁極板部がそれぞれ軸方向に積層されることにより前記第1及び第2回転子鉄心の基部及び回転子磁極部をそれぞれ構成するものであるから、複雑な締結構造や多数の組立用部品を要することなく、優れた渦電流防止特性を有する回転子鉄心が構築される。
さらに、本発明では、前記各単位板が同一の形状を有するものとすることが可能であり、これにより、各回転子鉄心の生産効率は飛躍的に高まる。
この出願の第1の発明に係る発電機では、さらに、前記各単位板の軸方向の積層により、前記各単位板の磁極板部の先端が前記固定子磁極の内側面である固定子磁極面に沿って並ぶように配列されて当該固定子磁極面と対向する回転子磁極面を形成するこのような回転子磁極面は、固定子磁極面からの円滑な磁束の進入を許容しながら渦電流の発生を有効に抑止する。
さらに、当該第1の発明に係る発電機では、前記各磁極板部の先端が前記固定子磁極面に向かって径方向外向きに突出する鍔状部を構成する。これにより、磁束の流れはより円滑となる。
また、この出願に係る第2の発明では、前記各単位板の基板部のうち前記貫通穴を囲む部分は径方向内向きに傾斜しながら前記磁極板部と同じ側に延びる内側周縁部を構成し、これらの内側周縁部が軸方向に互いに積層されるこれらの内側周縁部の積層によって、単位板の積層状態がより安定する。また、各内側周縁部の傾斜は、例えば当該周縁部が回転軸に対して直交する場合に比べて両者の対向面積を増やすことができ、これにより磁気抵抗を減らすことが可能である。
さらに、この場合において、前記各内側周縁部の先端が前記回転軸の磁性外周部の外周面に密着するように当該内側周縁部の先端の径が設定されることにより、当該内側周縁部と当該磁性外周部との間の磁気抵抗をより低減させることができるとともに、回転軸に対する第1及び第2回転子鉄心の位置も安定させることができる。
本発明に係る各単位板は、磁性材料からなる単一の平板であって前記基板部及び前記各磁極板部を含むものを曲げ加工(例えばプレス鍛造)することにより、容易に成形することが可能である。
各単位板は、優れた磁気特性を発揮するためには、磁気焼鈍されたものであることが、好ましい。具体的には、フェライト単相の金属組織を有する薄鉄板であって、平均結晶粒径が100μm以上となるように850°C以上で焼鈍されたものが、好適である。
前記各単位板では、その両側面のうちの少なくとも一方の側面と端面とが絶縁被膜によって覆われていることが、好ましい。また、各単位板の具体的な材質については、良好な磁気特性を保有するもの、具体的には、励磁磁場10000A/mでの磁束密度が1.5T以上である純鉄または鉄合金であることが、好ましい。例えば次の条件のいずれかを満たす成分組成(ただし絶縁被膜を除く。)を有する鉄系材料が好適である。
A.磁気特性に有害な不純物元素であるC,P,S、Alの濃度がそれぞれ,C:0.03%以下,P:0.03%以下,S:0.03%、Al:0.03%以下であり、残部が鉄および不可避的不純物からなる。
B.磁気特性に有害な不純物元素であるC,P,S、Alの濃度がそれぞれ,C:0.03%以下,P:0.03%以下,S:0.03%、Al:0.03%以下であり、Mnの濃度が0.10〜0.50であり、残部が鉄および不可避的不純物からなる。
C.磁気特性に有害な不純物元素であるC,P,S、Alの濃度がそれぞれ,C:0.03%以下,P:0.03%以下,S:0.03%、Al:0.03%以下であり、Mnの濃度が0.10〜0.50%、Siの濃度が0.05〜2.0%であり、残部が鉄および不可避的不純物からなる成分組成を有する。
各単位板の板厚は、発電機の回転周波数(定格回転周波数)に各回転子鉄心の回転子磁極部の個数を乗じた磁極周波数と当該回転子鉄心の材質(電導率および透磁率)に対応するスキンデプス値以下であって当該磁極周波数の10倍の周波数に対応するスキンデプス値以上の値であることが、好ましい。このような小さな板厚をもつ単位板の積層により、渦電流の発生がより有効に抑止される。
前記回転軸としては、例えば、本体軸と、磁性材料からなり、前記本体軸の軸方向の少なくとも一部の領域において当該本体軸の周囲に配置されることにより前記磁性外周部を構成する磁性円筒体と、を含むものが、好適である。
この出願の第3の発明に係る発電機は、非磁性絶縁材料からなる外側スペーサ及び内側スペーサをさらに備え、前記外側スペーサが前記各回転子鉄心の回転子磁極部と前記回転子コイルとの間に介在し、前記内側スペーサが前記回転子コイルと前記回転軸との間に介在するこれらのスペーサは、回転軸に対する回転子コイル及び各回転子磁極部の位置を安定させることができる。
この場合、本発明に係る発電機は、前記各回転子鉄心を構成する単位板のうち少なくとも最も軸方向外側に位置する外側単位板の各磁極板部が遠心力で径方向外向きに広がるのを阻むようにこれらの磁極板部に跨るように装着される環状の拘束部材をさらに備えることが、好ましい。この拘束部材は、簡素な構造で前記各磁極板部の遠心力による変形を有効に抑えることができる。
また、この出願の第4の発明に係る発電機では、前記各回転子鉄心は、磁性材料からなり、互いに隣接する単位板の基板部同士の間に介在する磁性環状体をさらに有する当該磁性環状体の介在は、単位板同士の積層により基板部同士の間にできる軸方向の間隙を有効に利用して回転子鉄心内の磁気抵抗を減らすことを可能にする。
一方、この出願の第5の発明に係る発電機は、前記第1及び第2回転子鉄心の基部が回転子磁極部ごとに周方向に分割された構造を有する。すなわち、各回転子鉄心は、互いに周方向に並ぶように前記磁性外周部の周囲に配置される複数の分割基部と、各基部の外側端部から前記回転軸の軸方向に沿って延び、前記固定子磁極に対面して磁気的に結合され得る複数の回転子磁極部と、をそれぞれ有するこの場合も、当該第1及び第2回転子鉄心は、磁性材料からなる単一の薄板により構成され、互いに電気的に絶縁された状態で積層される複数の単位板により構成されるこの場合の各単位板は、前記回転軸の磁性外周部の周囲に配置される分割基板部と、この分割基板部の外側端部から径方向外向きに傾斜しながら前記回転軸の軸方向に沿って延びる複数の磁極板部と、を一体に有していて、前記各分割基板部が前記軸方向に積層されることにより前記第1及び第2回転子鉄心の分割基部をそれぞれ構成し、前記各磁極板部が前記軸方向に積層されることにより前記第1及び第2回転子鉄心の回転子磁極部をそれぞれ構成する。
以上のように、本発明によれば、複雑な構造を要することなく回転子鉄心における渦電流の発生を回避することが可能な、いわゆるランデル型の発電機を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るランデル型発電機の要部を示す断面正面図である。 前記ランデル型発電機の要部を示す一部断面正面図である。 前記ランデル型発電機の第1及び第2回転子鉄心及び回転子コイルを示す斜視図である。 (a)は前記各回転子鉄心を構成する各単位板を形成するための原板を示す斜視図、(b)は当該単位板を基部側から見た斜視図、(c)は当該単位板を回転子磁極部側から見た斜視図である。 各種材料の回転周波数とスキンデプスとの関係を示すグラフである。 (a)及び(b)は各単位板のテーパー周縁部の内側端と回転軸の磁性円筒の外周面との関係の例を示す断面図である。 前記回転子磁極部の外周部分についての変形例を示す断面側面図である。 前記変形例を示す一部断面正面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るランデル型発電機の要部を示す断面側面図である。 図9のX−X線断面図である。 前記第2の実施の形態に係る第1及び第2回転子鉄心を構成する単位板の平面図である。 従来のランデル型発電機の例を示す断面斜視図である。 図12に示すランデル型発電機の回転部分の斜視図である。 図12に示すランデル型発電機の回転子コイルに係る配線を示す側面図である。
本発明の第1の実施の形態を、図1〜図8を参照しながら説明する。なお、ここに示される発電機は、電動機としても兼用可能なランデル型オルタネータに適したものであるが、本発明に係る発電機はこれに限らず、例えば発電専用に用いられるものや、回生ブレーキに兼用されるもの等についても広く適用が可能である。
図1及び図2は、前記第1の実施の形態に係るランデル型発電機を示したものである。この発電機は、その主要な構成要素として、固定子10と、回転軸20と、第1及び第2回転子鉄心30A,30Bと、回転子コイル40と、これらを一括して収容する中空円筒状のケーシング50と、を備える。
前記固定子10は、固定子磁極を含む複数の固定子鉄心(ステータコア)12と、各固定子鉄心12に巻回される固定子コイル14と、を有する。各固定子鉄心12は、例えば、発電機の軸方向(後述の回転軸20と平行な方向)に互いに積層された多数枚の電磁鋼板により構成され、内側に空間を囲むようにして互いに周方向に並ぶように、前記ケーシング50の内周面上に配置される。
前記回転軸20は、前記固定子10に対して回転可能となるように当該固定子10の内側に配置されるものであって、本体軸22と、磁性円筒体24と、を有する。前記本体軸22は、図示されない両端部を有する。これらの端部は、前記ケーシング50またはこれに固定されるカバーに設けられた軸受によって回転可能に(固定子10に対して相対回転可能に)支持されている。前記磁性円筒体24は、必要な磁気回路を形成することが可能な磁性材料からなり、前記本体軸22の軸方向の少なくとも一部の領域(この実施の形態では両端部を除く領域)において、当該本体軸22の外側に嵌められ固定されている。すなわち、この磁性円筒体24は、回転軸20の磁性外周部を構成する。この実施の形態では、前記磁性円筒体24の両外側にそれぞれ押え用治具26及び固定用ナット28が配設されている。各固定用ナット28は、本体軸22に形成された図示されない雄ねじと螺合し、中央寄りに締め付けられることにより前記磁性円筒体24を軸方向両外側から前記押え用治具26を介して挟み込む。
なお、本発明に係る回転軸は、その軸方向の適当な領域に磁性外周部を有していればよく、必ずしも前記のような磁性円筒体24を含むものに限定されない。例えば、回転軸に高い強度が要求されない場合には当該回転軸全体が磁性材料で構成されてもよいし、あるいは本体軸の表面に磁性外周部を構成する磁性被膜が施されてもよい。
前記第1及び第2回転子鉄心30A,30Bは、前記固定子10の内側で前記回転軸20とともに回転するように前記磁性円筒体24の周囲に配置される。各回転子鉄心30A,30Bは、基部32と複数の回転子磁極部34とを有する。基部32は、前記磁性円筒体24の周囲に配置され、各回転子磁極部34は前記基部32の外周において周方向に並ぶ複数の位置から前記回転軸20の軸方向に沿って延びる。これらの回転子磁極部34は、前記固定子10の固定子磁極にその径方向内側から対面して当該固定子磁極と磁気的に結合されることが可能である。
前記両回転子鉄心30A,30Bは、当該第1回転子鉄心30Aの回転子磁極部34と当該第2回転子鉄心30Bの回転子磁極部34とが回転周方向に交互に並ぶように配置される。つまり、各回転子鉄心30A,30Bの櫛歯状磁極部34が互いに噛み合うような対向配置で両回転子鉄心30A,30Bが回転軸20に沿って配設される。
前記回転子コイル(励磁コイル)40は、軸方向については両回転子鉄心30A,30Bとの間に介在し、径方向については各回転子鉄心30A,30Bの回転子磁極部34の内側に位置するように設けられる。そして、電流の供給を受けることにより前記各回転子鉄心30A,30Bおよび前記固定子鉄心の内部に磁束を発生させる。具体的には、回転子鉄心30A,30Bのうちの一方の回転子磁極部34をN極、他方の回転子磁極部34をS極として、そのN極→固定子鉄心→S極→磁性円筒体24と循環する磁気回路を形成する。このようにして交互にN極とS極とが励磁された回転子磁極部34が固定子10に対して当該回転子磁極部34の配列方向(すなわち周方向)に相対回転することにより、当該固定子10の固定子コイル14に起電力が与えられる。
この発電機の特徴として、前記各回転子鉄心30A,30Bは、図3にも示すように、前記回転軸20の軸方向に沿って互いに積層される複数の単位板60により構成される。各単位板60は、磁性材料からなり、図4に示すように単一の薄板により構成される。これらの単位板60は互いに同一の形状とすることも可能であり、これにより回転子鉄心30A,30Bの生産効率は飛躍的に高まる。
前記各単位板60の基板部62は、中央に貫通穴63を有するドーナツ板状をなし、当該貫通穴63に前記回転軸20が挿通された状態でその磁性外周部である磁性円筒体24の周囲に配置される。前記各磁極板部64は、前記基板部62の外周においてその周方向に並ぶ複数の位置から径方向外向きに傾斜しながら前記回転軸20の軸方向に沿って延びる。各磁極板部64の外向きの傾斜角度は、これら磁極板部64が図1に示されるように互いに軸方向に積層されることを可能にする程度のものでよく、その具体的な角度は仕様に応じて自由に設定されることが可能である。
前記各基板部62は、互いに電気的に絶縁された状態で前記軸方向に積層されることにより前記第1及び第2回転子鉄心30A,30Bの基部32をそれぞれ構成し、前記各磁極板部64は、互いに電気的に絶縁された状態で前記軸方向に積層されることにより前記第1及び第2回転子鉄心30A,30Bの各回転子磁極部34を構成する。前記各回転子鉄心30A,30Bを構成する単位板60同士は例えば適当な樹脂の含侵によって一体化されることが可能である。また、好ましくは、各単位板60の両側面のうちの少なくとも一方の側面及び端面に絶縁被膜が施される。
なお、図1及び図3では便宜上各単位板60の厚みを実際よりも大きく表わしているが、後述のように各単位板60の実際の厚みは微小であり、よって図に示される枚数よりも多くの枚数(例えば20枚から数十枚)の単位板60によって各回転子鉄心30A,30Bが構成される。
具体的に、各単位板60の厚みは、発電機の回転周波数(定格回転周波数)に各回転子鉄心30A,30Bの回転子磁極部34の個数(図2〜図4に示す例では5個)を乗じた磁極周波数fと当該回転子鉄心の材質(導電率および透磁率)に対応するスキンデプス値以下であって当該磁極周波数の10倍の周波数に対応するスキンデプス値以上の値であることが、好ましい。前記スキンデプスδ(m)は、電磁波が試料表面から1/e程度まで侵入する深さであって、抵抗率をρ(Ω/m)、透磁率をμ(H/m)とすると、次式により与えられる。
δ=[ρ/(π・f・μ)]1/2
かかる関係から、図5に示すように、各種材料について当該周波数f(kHz)とスキンデプスδ(mm)との関係は一義的に決まる。従って、この関係から当該周波数fに対応するスキンデプスδ及び好適な単位板60の厚みを決定することができる。
例えば、発電機の駆動周波数(一般には定格周波数)の帯域が高調波を含む50Hz≦f≦1kHzであり、各単位板60が純鉄形材料により構成されているとするならば、各単位板60の好適な厚みtは0.1mm≦t≦0.5mmの範囲で設定されるのがよい。つまり、上限は500μm程度、加工のし易さから、好ましくは、300μm以下、より好ましくは、100μm以下とされるのが、よい。ただし、圧延加工による厚み精度に限界があるため、30μm以上に設定されるのが現実的である。このような小さな板厚をもつ単位板60の積層が渦電流の発生の有効な抑止を可能にする。
前記各単位板60の磁極板部64の先端65は、前記各単位板60の軸方向の積層により、前記固定子10の固定子磁極の内側面である固定子磁極面に沿って並ぶように配列され、これにより、当該固定子磁極面と対向する回転子磁極面を形成することが可能である。この回転子磁極面は、固定子磁極面からの円滑な磁束の進入を許容しながら渦電流の発生を有効に抑止する。
一方、前記各単位板60の基板部62のうち前記貫通穴63を囲む部分は、径方向内向きに傾斜しながら前記磁極板部64と同じ側に延びる内側周縁部66を構成し、これらの内側周縁部66も互いに軸方向に積層される。これらの内側周縁部66の積層によって、単位板60の積層状態がより安定する。また、各内側周縁部66の傾斜は、例えば当該周縁部が回転軸に対して直交する場合に比べて両者の対向面積を増やすことができ、これにより磁気抵抗を減らすことが可能である。
さらに、この場合において、前記各内側周縁部66の内側に回転軸20を圧入するように、つまり、当該内側周縁部66の先端が前記回転軸20の磁性外周部である磁性円筒体24の外周面に密着するように、当該内側周縁部66の先端の径を設定することが可能であり、当該密着により、磁気抵抗をより低減させることができるとともに、回転軸に対する第1及び第2回転子鉄心の位置も安定させることができる。ここでいう密着とは、厳密なものでなくてもよく、図6(a)に示すように実際は内側周縁部66の先端と磁性円筒体24の外周面との間に隙間が存在していても、その隙間が微小であれば磁気抵抗を減らすことが可能である。さらに、同図(b)に示すように各内側周縁部66の配列に合せて前記磁性円筒体24の外周面に段部24aが与えられることにより、磁気抵抗はさらに低減されることが可能である。
一方、前記各押え用治具26の外周面26aには前記内側周縁部66に対応するテーパが与えられている。このことは、当該押え用治具26によって回転子鉄心30A,30Bを軸方向両外側から拘束することを可能にする。
この発電機(いわゆるランデル型発電機)では、第1及び第2回転子鉄心30A,30Bが互いに軸方向に積層される複数枚の単位板60により構成されているため、当該回転子鉄心30A,30Bにおける渦電流の発生が有効に抑止されるのに加え、複雑な締結構造や多数の組立用部品を要することなく、優れた渦電流防止特性を有する回転子鉄心30A,30Bを容易に構築することが可能である。
例えば、この発電機は次の手順により効率的に製造されることが可能である。
1)各単位板60の成形
前記各単位板60は、磁性材料からなる単一の平板であって前記基板部62及び前記各磁極板部64を含む原板を用意してこれを曲げ加工(例えばプレス鍛造)することにより、容易に成形することが可能である。
例えば図4(a)に示す原板70は、基板部62に相当する中央の円形部分72と、各磁極板部64に相当する部分であって前記部分62′から放射状に延びる複数の花弁状の部分74と、を一体に有し、前記円形部分72の中央には円形の貫通穴73が形成されるとともに、その周縁部76が放射状のスリット78によって周方向に分割されている。この原板70は、通常の板材から容易に打ち抜くことが可能である。そして、この原板70を、その花弁状部分74及び分割された貫通穴周縁部76が同じ側に曲げられるようにプレス鍛造することによって、図4(b)及び(c)に示すようなカップ状の単位板60を成形することが可能である。この単位板60では、前記円形部分72、前記各花弁状部分74、及び分割された周縁部76がそれぞれ、基板部62、各磁極板部64、及び内側周縁部66を構成する。
各単位板60の材質としては、優れた磁気特性(飽和磁束密度、透磁率)と鍛造加工性を有しながら、電磁鋼板に比べて安価に入手できるもの、つまりは工業的に有利な材料を使うことが、好ましい。一般には純鉄系材料が好適である。具体的には、磁気特性に有害な不純物元素,C,P,S,これらの不純物濃度が、炭素(C)が300ppm以下、リン(P)が300ppm以下、硫黄(S)が300ppm以下の純鉄系合金であり、その両側面のうちの少なくとも一方の面及び切断端面が、絶縁被膜によって覆われていることが望ましい。さらに、Cは好ましくは200ppm以下、より好ましくは100ppm以下、Pは好ましくは200ppm以下、より好ましくは150ppm以下である。製鋼過程において脱酸に有効な元素Alは、Nの固定に有効な元素、介在物の形態を制御するために必要な元素であることから、含有不可避であるが、その量は、Al:0.03%以下(0%を含まない)であることが好ましい。その他、本発明の作用を損なわない範囲で、以下の許容成分を添加することができる。一方、Ca、REM(=ランタノイド元素(LaからLnまでの15元素))、Mg、Li、Pb、Biといった元素は、いずれも、硫化(S)化合物系介在物などを球状化させ、冷間加工性、打ち抜き加工性、被削性、耐疲労特性の劣化を低減させる効果がある。
前記不純物元素の総量は、0.05%以下(0%を含まない)ことが好ましい。Cr、Cu、Sn、Ni、Mo、Nb、V、B、Nの元素も、鋼の変形能を向上させる作用を有する元素であるが、磁気特性を劣化させるため、これら不純物元素の総量は、0.05%以下でないことが、望ましい。
磁気特性については、励磁磁場10000A/mでの磁束密度が1.5T以上である純鉄または鉄合金であることが、好ましい。例として、好ましい成分組成(ただし絶縁被膜を除く。)を以下に例示する。
A.磁気特性に有害な不純物元素であるC,P,S、Alの濃度がそれぞれ,C:0.03%以下,P:0.03%以下,S:0.03%、Al:0.03%以下であり、残部が鉄および不可避的不純物からなる。
B.磁気特性に有害な不純物元素であるC,P,S、Alの濃度がそれぞれ,C:0.03%以下,P:0.03%以下,S:0.03%、Al:0.03%以下であり、Mnの濃度が0.10〜0.50であり、残部が鉄および不可避的不純物からなる。
C.磁気特性に有害な不純物元素であるC,P,S、Alの濃度がそれぞれ,C:0.03%以下,P:0.03%以下,S:0.03%、Al:0.03%以下であり、Mnの濃度が0.10〜0.50%、Siの濃度が0.05〜2.0%であり、残部が鉄および不可避的不純物からなる成分組成を有する。
さらに、単位板60に用いられる薄板材が冷間圧延により製造されるものである場合には、そのままでは所望の磁気特性が得られないため、磁気特性が回復しうる温度(一般には850°C以上)に加熱するいわゆる磁気焼鈍が行われるのがよい。この磁気焼鈍は、結晶粒を成長させることにより、飽和磁束密度などの磁気特性を向上させる。結晶粒のサイズとしては、平均結晶粒径100μm以上であることが好ましく、これにより優れた磁気特性が得られる。
2)各単位板60の成形
所定枚数の単位板60を軸方向に積層することにより、第1及び第2回転子鉄心30A,30Bがそれぞれ構築される。このとき、各単位板60の基板部62が互いに軸方向に積層されて各回転子鉄心30A,30Bの基部32を構成し、各磁極板部64が互いに軸方向に積層されて各回転子磁極部34を構成する。また、各単位板60の内側周縁部66も互いに軸方向に積層されることにより、単位板60全体の積層状態を安定させる。この積層に伴い、花弁状の各磁極板部64の先端65が軸方向に並んで回転子磁極面を形成する。この回転子磁極面は、後のケーシング50内への回転子の挿入によって、固定子磁極面と平行な姿勢で当該固定子磁極面と対向することが可能な面である。
これら単位板60の積層において、互いに隣接する磁極板部64同士及び内側周縁部66同士は接触または近接するのに対し、基板部62のうち内側周縁部66よりも径方向外側に位置する部位同士の間には軸方向の間隙が残り、この間隙は前記磁極板部64の径方向外向きの傾斜の角度が小さいほど大きくなる。この場合、当該間隙を埋めるように当該基板部62同士の間に磁性材料からなる磁性環状体36を介在させることにより、当該間隙を有効に利用して回転子鉄心30A,30B内の磁気抵抗を減らすことが可能である。
以上のようにして積層が完了した段階で、適当な樹脂の含浸などにより単位板60同士の一体化、すなわち各回転子鉄心30A,30Bが行われることが、好ましい。この一体化は、次の組立工程を著しく容易にする。
3)回転子の組立及び挿入
前記のようにして形成された両回転子鉄心30A,30Bがその間に回転子コイル40を挟んで対向配置され、この状態で当該鉄心30A,30Bの中央の貫通穴に本体軸22及び磁性円筒体24からなる回転軸20が挿通される。これにより、当該回転軸20の周囲に両回転子鉄心30A,30B及び回転子コイル40が配置される。
この回転子コイル40は、各回転子鉄心30A,30Bを構成する単位板60のうち最も内側の単位板60の磁極板部64と内側周縁部66との間に配置されるが、当該回転子コイル40の内側面と内側周縁部66との間(換言すれば回転子コイル40と回転軸20との間)及び当該回転子コイル40の外側面と前記磁極板部64との間にはそれぞれ図1に示すような内側スペーサ81及び外側スペーサ82が介在することが好ましい。これらのスペーサ81,82はいずれも回転軸20を取り巻く環状をなす。内側スペーサ81の内側面は、両回転子鉄心30A,30Bを構成する単位板60の内側周縁部66にそれぞれ対応する傾斜が与えられた第1テーパ面81a及び第2テーパ面81bを有する。外側スペーサ82の外周面は、第1回転子鉄心30Aの単位板60の磁極板部64に対応する傾斜が与えられた第1のテーパ面82aと、第2回転子鉄心30Bの単位板60の磁極板部64に対応する第2のテーパ面82bと、含み、これらのテーパ面82a,82bが周方向に交互に並んでいる。両スペーサ81,82は、回転子コイル40の位置を安定させるとともに、両回転子鉄心30A,30Bの軸方向の位置も安定させることができる。
このようにして回転軸20の周囲に両回転子鉄心30A,30B及び回転子コイル40が配置された後、本体軸22の軸方向両端部に押え用治具26が装着され、さらにその両外側に固定用ナット28が装着される。そして、この固定用ナット28の締め付けにより、両押え用治具26同士の間に磁性円筒体24が挟み込まれるとともに、中央に回転子コイル40及び両スペーサ81,82を挟んで両回転子鉄心30A,30Bが軸方向の両外側から拘束される。
このようにして組立てられた回転子全体がケーシング50内の固定子10の内側に挿入されることにより、発電機が完成する。
本発明は、以上説明した実施の形態に限定されない。例えば前記磁性環状体36やスペーサ81,82は仕様に応じて適宜省略可能であるし、適当な変更、改良も可能である。
例えば、前記各磁極板部64の先端について、図7に示すように当該先端が折り曲げられて前記固定子磁極面に向かって径方向外向きに突出する鍔状部67が形成されてもよい。これらの鍔状部67は、回転子磁極部34から固定子磁極への磁束線の貫通を円滑にし、これにより、発電性能または電動性能の向上及び渦電流のさらなる抑止を可能にする。
さらに、図7及び図8に示されるように、前記各回転子鉄心30A,30Bを構成する単位板60のうち少なくとも最も軸方向外側(図7では最も左側)に位置する外側単位板に環状の拘束部材84が装着されることが、より好ましい。この拘束部材84は、高張力材料からなり、前記外側単位板の各磁極板部64に跨るように装着されることにより、これらの磁極板部64が遠心力で径方向外向きに広がるのを阻む。この拘束部材84は、簡素な構造で前記各磁極板部の遠心力による変形を有効に抑えることができる。
次に、本発明の第2の実施の形態を、図9〜図11を参照しながら説明する。
前記第1の実施の形態に係る回転子鉄心30A,30Bは、単一の基部32とこれにつながる複数の回転子磁極部34とを有するのに対し、第2の実施の形態に係る回転子鉄心30A,30Bは、周方向に分割された複数の分割基部32′と、各分割基部32′から軸方向に沿って延びる複数の回転子磁極部34と、を有する。換言すれば、各回転子鉄心30A,30Bは周方向に分割された複数の分割体30′により構成され、各分割体30′は単一の分割基部32′とこれにつながる単一の回転子磁極部34とにより構成される。
この第2の実施の形態においても、前記各回転子鉄心30A,30Bの各分割体30′は互いに積層された複数の単位板90により構成されることが可能である。各単位板90は、前記第1の実施の形態に係る単位板60と同様に、磁性材料からなる単一の板材により構成され、分割基板部92と、この分割基板部92の外側端部から径方向外向きに傾斜しながら軸方向に沿って延びる磁極板部94と、を一体に有する。さらに、好ましくは、前記分割基板部92のうちの内側部分が径方向内向きに傾斜しながら軸方向に沿って前記磁極板部64と同じ側に延びる内側周縁部96を構成する。
各単位板90は、前記単位板60と同様、例えば図11に示すような平らな原板90′を曲げ加工することにより形成されることが可能である。原板90′は、分割基板部92に相当する第1部分92′と、前記磁極板部94に相当する第2部分94′と、を一体に有し、第1部分92′のうち第2部分94′と反対側の端部96′は内側周縁部96に相当する。従って、この原板90′のうちの前記第2部分94′及び前記端部96′をプレス鍛造等によって曲げ加工することにより、前記単位板90を形成することが可能である。
前記各単位板90のうち、各分割基板部92が互いに軸方向に積層されることにより各分割体30′の分割基部32′を構成し、各磁極板部94が互いに積層されることにより各分割体30′の回転子磁極部34を構成し、これらの積層に伴って前記内側周縁部96同士も軸方向に積層される。そして、その積層された単位板90同士が例えば樹脂の含浸により一体化されることにより、各回転子鉄心30A,30Bを構成する複数の分割体30′が構築される。その積層の際、前記第1の実施の形態と同様、好ましくは、各分割基部32′同士の間に磁性材料からなる分割環状体36′が介設される。
このようにして構築された分割体30′が回転軸20の周囲に配列され、固定されることにより、各回転子鉄心30A,30Bが形成される。その固定手段は特に問わないが、例えば回転軸20の外周面(図では磁性円筒体24の外周面)に各単位板90の内側周縁部96が差し込まれることが可能な溝が形成されることが、好ましい。また、周方向に互いに隣接する分割体30′同士の間には非磁性材料からなるスペーサ88が介在することが、好ましい。このスペーサ88は、例えば、回転軸20の両端部に装着される押え用治具26あるいは内側スペーサ81と一体に形成されることも、可能である。
10 固定子
12 固定子鉄心
14 固定子コイル
20 回転軸
22 本体軸
24 磁性円筒体
30A 第1回転子鉄心
30B 第2回転子鉄心
32 基部
32′ 分割基部
34 回転子磁極部
36 磁性環状体
36′ 分割環状体
40 回転子コイル
50 ケーシング
60 単位板
62 基板部
63 貫通穴
64 磁極板部
65 磁極板部の先端
66 内側周縁部
67 鍔状部
81 内側スペーサ
82 外側スペーサ
84 拘束部材
90 単位板
92 分割基板部
94 磁極板部
96 内側周縁部

Claims (13)

  1. 発電機であって、
    それぞれが固定子磁極を含み内側に空間を囲むように周方向に配列された複数の固定子鉄心及び当該固定子鉄心に巻回された固定子コイルを有する固定子と、
    前記固定子に対して回転可能となるように当該固定子の内側に配置され、軸方向の少なくとも一部の領域において磁性材料からなる磁性外周部を有する回転軸と、
    前記固定子の内側で前記回転軸とともに回転するように前記磁性外周部の周囲に配置される第1の回転子鉄心及び第2の回転子鉄心であって、各回転子鉄心が、前記磁性外周部の周囲に配置される基部と、この基部の外周において周方向に並ぶ複数の位置から前記回転軸の軸方向に沿って延び、前記固定子磁極に対面して磁気的に結合され得る複数の回転子磁極部と、をそれぞれ有し、第1回転子鉄心の回転子磁極部と第2回転子鉄心の回転子磁極部とが回転周方向に交互に並ぶように配置されるものと、
    前記第1及び第2回転子鉄心の回転子磁極部の径方向内側に設けられて前記各回転子鉄心および前記固定子鉄心内に磁束を発生させる回転子コイルと、を備え、
    前記第1及び第2回転子鉄心は、互いに電気的に絶縁された状態で前記回転軸の軸方向に沿って積層される複数の単位板により構成され、各単位板は、磁性材料からなる単一の薄板により構成され、中央に貫通穴を有して当該貫通穴に前記回転軸が挿通された状態で当該回転軸の磁性外周部の周囲に配置される基板部と、この基板部の外周においてその周方向に並ぶ複数の位置から径方向外向きに傾斜しながら前記回転軸の軸方向に沿って延びる複数の磁極板部と、を一体に有し、前記各基板部は前記軸方向に積層されることにより前記第1及び第2回転子鉄心の基部をそれぞれ構成し、前記各磁極板部は前記軸方向に積層されることにより前記第1及び第2回転子鉄心の回転子磁極部をそれぞれ構成し、
    前記各単位板の軸方向の積層により、前記各単位板の磁極板部の先端が前記固定子磁極の内側面である固定子磁極面に沿って並ぶように配列されて当該固定子磁極面と対向する回転子磁極面を形成し、前記各磁極板部の先端が前記固定子磁極面に向かって径方向外向きに突出する鍔状部を構成する、発電機。
  2. 請求項記載の発電機であって、前記各単位板が互いに同一の形状を有する、発電機。
  3. 発電機であって、
    それぞれが固定子磁極を含み内側に空間を囲むように周方向に配列された複数の固定子鉄心及び当該固定子鉄心に巻回された固定子コイルを有する固定子と、
    前記固定子に対して回転可能となるように当該固定子の内側に配置され、軸方向の少なくとも一部の領域において磁性材料からなる磁性外周部を有する回転軸と、
    前記固定子の内側で前記回転軸とともに回転するように前記磁性外周部の周囲に配置される第1の回転子鉄心及び第2の回転子鉄心であって、各回転子鉄心が、前記磁性外周部の周囲に配置される基部と、この基部の外周において周方向に並ぶ複数の位置から前記回転軸の軸方向に沿って延び、前記固定子磁極に対面して磁気的に結合され得る複数の回転子磁極部と、をそれぞれ有し、第1回転子鉄心の回転子磁極部と第2回転子鉄心の回転子磁極部とが回転周方向に交互に並ぶように配置されるものと、
    前記第1及び第2回転子鉄心の回転子磁極部の径方向内側に設けられて前記各回転子鉄心および前記固定子鉄心内に磁束を発生させる回転子コイルと、を備え、
    前記第1及び第2回転子鉄心は、互いに電気的に絶縁された状態で前記回転軸の軸方向に沿って積層される複数の単位板により構成され、各単位板は、磁性材料からなる単一の薄板により構成され、中央に貫通穴を有して当該貫通穴に前記回転軸が挿通された状態で当該回転軸の磁性外周部の周囲に配置される基板部と、この基板部の外周においてその周方向に並ぶ複数の位置から径方向外向きに傾斜しながら前記回転軸の軸方向に沿って延びる複数の磁極板部と、を一体に有し、前記各基板部は前記軸方向に積層されることにより前記第1及び第2回転子鉄心の基部をそれぞれ構成し、前記各磁極板部は前記軸方向に積層されることにより前記第1及び第2回転子鉄心の回転子磁極部をそれぞれ構成し、
    前記各単位板の基板部のうち前記貫通穴を囲む部分は径方向内向きに傾斜しながら前記磁極板部と同じ側に延びる内側周縁部を構成し、これらの内側周縁部が軸方向に互いに積層される、発電機。
  4. 請求項記載の発電機であって、前記各内側周縁部の先端が前記回転軸の磁性外周部の外周面に密着するように当該内側周縁部の先端の径が設定されている、発電機。
  5. 請求項1〜のいずれかに記載の発電機であって、前記各単位板は、磁性材料からなる単一の平板であって前記基板部及び前記各磁極板部を含むものを曲げ加工することによ成形されたものである、発電機。
  6. 請求項1〜のいずれかに記載の発電機であって、前記各単位板は磁気焼鈍されたものである、発電機。
  7. 請求項1〜のいずれかに記載の発電機であって、前記各単位板では、その両側面のうちの少なくとも一方の側面と端面とが絶縁被膜によって覆われている、発電機。
  8. 請求項1〜のいずれかに記載の発電機であって、各単位板の板厚は、発電機の回転周波数に各回転子鉄心の回転子磁極部の個数を乗じた磁極周波数と当該回転子鉄心の材質に対応するスキンデプス値以下であって当該磁極周波数の10倍の周波数に対応するスキンデプス値以上の値である、発電機。
  9. 請求項1〜のいずれかに記載の発電機であって、前記回転軸は、本体軸と、磁性材料からなり、前記本体軸の軸方向の少なくとも一部の領域において当該本体軸の周囲に配置されることにより前記磁性外周部を構成する磁性円筒体と、を含む、発電機。
  10. 発電機であって、
    それぞれが固定子磁極を含み内側に空間を囲むように周方向に配列された複数の固定子鉄心及び当該固定子鉄心に巻回された固定子コイルを有する固定子と、
    前記固定子に対して回転可能となるように当該固定子の内側に配置され、軸方向の少なくとも一部の領域において磁性材料からなる磁性外周部を有する回転軸と、
    前記固定子の内側で前記回転軸とともに回転するように前記磁性外周部の周囲に配置される第1の回転子鉄心及び第2の回転子鉄心であって、各回転子鉄心が、前記磁性外周部の周囲に配置される基部と、この基部の外周において周方向に並ぶ複数の位置から前記回転軸の軸方向に沿って延び、前記固定子磁極に対面して磁気的に結合され得る複数の回転子磁極部と、をそれぞれ有し、第1回転子鉄心の回転子磁極部と第2回転子鉄心の回転子磁極部とが回転周方向に交互に並ぶように配置されるものと、
    前記第1及び第2回転子鉄心の回転子磁極部の径方向内側に設けられて前記各回転子鉄心および前記固定子鉄心内に磁束を発生させる回転子コイルと、を備え、
    前記第1及び第2回転子鉄心は、互いに電気的に絶縁された状態で前記回転軸の軸方向に沿って積層される複数の単位板により構成され、各単位板は、磁性材料からなる単一の薄板により構成され、中央に貫通穴を有して当該貫通穴に前記回転軸が挿通された状態で当該回転軸の磁性外周部の周囲に配置される基板部と、この基板部の外周においてその周方向に並ぶ複数の位置から径方向外向きに傾斜しながら前記回転軸の軸方向に沿って延びる複数の磁極板部と、を一体に有し、前記各基板部は前記軸方向に積層されることにより前記第1及び第2回転子鉄心の基部をそれぞれ構成し、前記各磁極板部は前記軸方向に積層されることにより前記第1及び第2回転子鉄心の回転子磁極部をそれぞれ構成し、
    非磁性絶縁材料からなる外側スペーサ及び内側スペーサをさらに備え、前記外側スペーサが前記各回転子鉄心の回転子磁極部と前記回転子コイルとの間に介在し、前記内側スペーサが前記回転子コイルと前記回転軸との間に介在する、発電機。
  11. 請求項10記載の発電機であって、前記各回転子鉄心を構成する単位板のうち少なくとも最も軸方向外側に位置する外側単位板の各磁極板部が遠心力で径方向外向きに広がるのを阻むようにこれらの磁極板部に跨るように装着される環状の拘束部材をさらに備える、発電機。
  12. 発電機であって、
    それぞれが固定子磁極を含み内側に空間を囲むように周方向に配列された複数の固定子鉄心及び当該固定子鉄心に巻回された固定子コイルを有する固定子と、
    前記固定子に対して回転可能となるように当該固定子の内側に配置され、軸方向の少なくとも一部の領域において磁性材料からなる磁性外周部を有する回転軸と、
    前記固定子の内側で前記回転軸とともに回転するように前記磁性外周部の周囲に配置される第1の回転子鉄心及び第2の回転子鉄心であって、各回転子鉄心が、前記磁性外周部の周囲に配置される基部と、この基部の外周において周方向に並ぶ複数の位置から前記回転軸の軸方向に沿って延び、前記固定子磁極に対面して磁気的に結合され得る複数の回転子磁極部と、をそれぞれ有し、第1回転子鉄心の回転子磁極部と第2回転子鉄心の回転子磁極部とが回転周方向に交互に並ぶように配置されるものと、
    前記第1及び第2回転子鉄心の回転子磁極部の径方向内側に設けられて前記各回転子鉄心および前記固定子鉄心内に磁束を発生させる回転子コイルと、を備え、
    前記第1及び第2回転子鉄心は、互いに電気的に絶縁された状態で前記回転軸の軸方向に沿って積層される複数の単位板により構成され、各単位板は、磁性材料からなる単一の薄板により構成され、中央に貫通穴を有して当該貫通穴に前記回転軸が挿通された状態で当該回転軸の磁性外周部の周囲に配置される基板部と、この基板部の外周においてその周方向に並ぶ複数の位置から径方向外向きに傾斜しながら前記回転軸の軸方向に沿って延びる複数の磁極板部と、を一体に有し、前記各基板部は前記軸方向に積層されることにより前記第1及び第2回転子鉄心の基部をそれぞれ構成し、前記各磁極板部は前記軸方向に積層されることにより前記第1及び第2回転子鉄心の回転子磁極部をそれぞれ構成し、
    前記各回転子鉄心は、磁性材料からなり、互いに隣接する単位板の基板部同士の間に介在する複数の磁性環状体をさらに有する、発電機。
  13. 発電機であって、
    それぞれが固定子磁極を含み内側に空間を囲むように周方向に配列された複数の固定子鉄心及び当該固定子鉄心に巻回された固定子コイルを有する固定子と、
    前記固定子に対して回転可能となるように当該固定子の内側に配置され、軸方向の少なくとも一部の領域において磁性材料からなる磁性外周部を有する回転軸と、
    前記固定子の内側で前記回転軸とともに回転するように前記磁性外周部の周囲に配置される第1の回転子鉄心及び第2の回転子鉄心であって、各回転子鉄心が、互いに周方向に並ぶように前記磁性外周部の周囲に配置される複数の分割基部と、各基部の外側端部から前記回転軸の軸方向に沿って延び、前記固定子磁極に対面して磁気的に結合され得る複数の回転子磁極部と、をそれぞれ有し、第1回転子鉄心の回転子磁極部と第2回転子鉄心の回転子磁極部とが回転周方向に交互に並ぶように配置されるものと、
    前記第1及び第2回転子鉄心の回転子磁極部の径方向内側に設けられて前記各回転子鉄心および前記固定子鉄心内に磁束を発生させる回転子コイルと、を備え、
    前記第1及び第2回転子鉄心は、それぞれ、互いに電気的に絶縁された状態で前記回転軸の軸方向に沿って互いに積層される複数の単位板により構成され、各単位板は、磁性材料からなる単一の薄板により構成され、前記回転軸の磁性外周部の周囲に配置される分割基板部と、この分割基板部の外側端部から径方向外向きに傾斜しながら前記回転軸の軸方向に沿って延びる複数の磁極板部と、を一体に有し、前記各分割基板部が前記軸方向に積層されることにより前記第1及び第2回転子鉄心の分割基部をそれぞれ構成し、前記各磁極板部が前記軸方向に積層されることにより前記第1及び第2回転子鉄心の回転子磁極部をそれぞれ構成する、発電機。
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