JP5662103B2 - 外壁パネル固定構造及び壁受け部材 - Google Patents
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Description
図7は、工業化住宅の外壁部の断面図を示す例である。基礎梁30または二階梁35に外壁パネル50が取り付けられる。
しかしながら、図12に記載された構造では支持部材48と揺動部がコンクリート製梁41の別々の部位に設けられており、支持部材と揺動部に一体性がなく挙動が不確実である。また、RCと思われる梁41と外壁パネル50の間にシーリングが施されるが、密着性や防水性も危ういと思われる。
本願発明は、上記問題点の解決を図ることを目的とし、基礎梁等に対して外壁パネルを偏芯させて配置する外壁パネル固定構造について、ロッキングの挙動が確保できる基礎梁と外壁パネル下部に関する外壁パネル固定構造を提供することを目的とする。
ここで、外壁パネル(50)の下端(51)は、いわゆる小口面の部分であり、外壁パ
ネル(50)の幅の略中央部が、かさ上げ部(2)の台部(27)に載せられる例が考え
られる。
例えば、前記かさ上げ部(2)を挟んだ両側において締結部材(73,74)で固定されること等により2つの起立片を面着させるのである。
第一実施形態は、本発明に係る基本的な外壁パネル固定構造であり、外壁パネルの下端(小口面)の略中央部で支持部品により1点支持する。当該支持部品である壁受け部材は、建物の設計モジュール寸法に従って等間隔で、基礎梁に設けられるアンカーボルトによって締結される構成である。
建物の基礎梁30は、断面形状が逆T字やL字の形状の鉄筋コンクリート製の連続布基礎の基礎梁部分であり、複数の外壁パネル50をその側面を突き合わせて並べ(図示せず)、支持部品である壁受け部材1を設け、壁受け部材1を介在させて、順次基礎梁30の上端面(天端面)31に固定する。建物の基礎梁30は、鉄筋コンクリート製に限らず、鋼材の梁(H型鋼、C型鋼、他)が採用可能である。図1には、基準線である通り芯14が示される。
壁受け部材1は、起立片10、第一の水平片11、第二の水平片12及びかさ上げ部2を有し、立上げ部26と台部27とを有したかさ上げ部2が第一の水平片11上に設けられる。第一の水平片11は起立片10とともに外壁パネル50の下部を受け持ってこれを固定するために設けられる。第一のL型アングルにおける垂れた部分18は、水切りのために設けたものであるが、後に説明する鋼板61をはめる場合の係止のためにも有用である。
第一のL型アングル110及び第二のL型アングル120は、連続布基礎の基礎梁である梁30の天端面の長さ方向に沿って設置されるが、連続する「長尺物部材」とすることができ、外壁パネル50の配置間隔に適応させて等間隔に配置する「小物部材」とすることでもよい。いずれの場合にも壁受け部材1に設けられるかさ上げ部2が各外壁パネル50の略中央の位置するように配置される。
外壁パネル50は、その下端(小口面)51の中央部を前記台部27に載せることにより、梁30の天端面31に配置される。
好ましくは、外壁パネル50と壁受け部材1とで構成される隙間にシーリング部材4を充填し、さらに好ましくは、隙間形状に係合する厚さの薄い鋼板61を嵌めた上で、シーリング部材4を充填する。この構造を下記に示す。
これに限らず、弾性、コンクリートや鋼材等との密着性、防水性を有する限りあらゆる材料が使用可能である。
さらに、基礎梁30の天端面31の上に床パネル40を設ける。この場合、外壁パネル50と該床パネル40の間にモルタル90を介在させることが行われる。床パネル40の上には、必要に応じて断熱フォーム85などの下地層を敷く。断熱フォームの層厚を前記壁受け部材1のかさ上げ部2の台部の高さ(かさ上げ寸法28)に一致させると、柱梁の構成(軒高や柱梁の取り付き位置)、部材の設計を変更せずに、基礎梁の天端高を下げて床パネルを敷設して、その高さに一致した層厚の断熱フォームを敷くことが可能であり好都合である。断熱材が入るので住宅の床部の高断熱化に寄与する。
つぎに本願発明による 外壁パネル固定構造の第二の実施形態を示す。
本実施形態は、壁受け部材1の構成が異なる点が相違するほかは、第一実施形態と共通である。本実施形態は、壁受け部材を長尺のアングル材として該アングル材にかさ上げ部を設けるものである。かさ上げ部2などの構成に第一の実施形態で説明されたものを採用できる
かさ上げ部 2
短冊プレート 3
弾性シーリング材 4
起立片 10
第一の水平片 11
第二の水平片 12
通り芯 14
床仕上げ面 15
かさ上げ部材 21
立上部 26
台部 27
立ち上げ寸法 28
梁 30
梁の天端面 31
床パネル 40
外壁パネル 50
外壁パネルの下端(小口面)51
外壁パネルの裏面 52
隙間部 60
鋼板 61
シーリングポケット 63
アンカーボルト 70
ボルト 73
ナット 74
下地層(断熱フォーム) 85
アンカーボルトを通す孔 98
L型アングル締結用孔 99
第一の起立片 101
第二の起立片 102
第一のL型アングル 110
第二のL型アングル 120
Claims (13)
- 外壁パネル(50)を壁受け部材(1)を介して梁(30)の天端面(31)に固定した建物の外壁パネル固定構造であって、
該壁受け部材(1)は、起立片(10)と第一の水平片(11)と第二の水平片(12)とを有し、第一の水平片(11)には、少なくとも立上げ部(26)と台部(27)とを有するかさ上げ部(2)が設けられ、
第二の水平片(12)が、梁(30)の天端面(31)から突設するアンカーボルト(70)に挿通されることにより梁(30)に固定され、
外壁パネル(50)の下端(51)が台部(27)に載せられ、
外壁パネル(50)の裏面(52)から突設するボルト(75)を軸に回動可能に裏面(52)に固定された短冊プレート(3)と裏面(52)とが対向して形成された隙間部(60)に起立片(10)が挿し込まれて、梁(30)の天端面(31)に外壁パネル(50)が支持されており、
前記壁受け部材(1)は長尺部材であり、前記かさ上げ部(2)は外壁パネル(50)の幅寸法の間隔で壁受け部材(1)の第一の水平片(11)上に設けられた外壁パネル固定構造。 - 前記壁受け部材(1)は、第一の水平片(11)と第一の起立片(101)とからなる第一のL型アングル(110)と第二の水平片(12)と第二の起立片(102)とからなる第二のL型アングル(120)とが互いの起立片(101、102)を背中合わせに面着させて前記起立片(10)を形成するように構成された請求項1に記載の外壁パネル固定構造。
- 前記壁受け部材(1)には、かさ上げ部(2)を形成するかさ上げ部材(21)が配置された請求項1または2に記載の外壁パネル固定構造。
- 前記壁受け部材(1)には、前記かさ上げ部材(21)を配置する基準となる目印が設けられた請求項3に記載の外壁パネル固定構造。
- 前記かさ上げ部と壁受け部材(1)とが一の板状部材で構成された、請求項1または2に記載の外壁パネル固定構造。
- 前記壁受け部材(1)において、第一のL型アングル(110)が長尺部材であり、第二のL型アングル(120)が小物部材であり第一のL型アングル1個につき複数個配置された、請求項1ないし5のいずれか一項記載の外壁パネル固定構造。
- さらに、壁受け部材(1)の第一の水平片(11)と外壁パネル(50)の下端との間に弾性シーリング材(4)が充填されている請求項1ないし6の何れか一項に記載の外壁パネル固定構造。
- さらに、壁受け部材(1)の第一の水平片(11)と外壁パネル(50)の下端(51)とで形成される隙間に弾性を有する鋼板(61)を介在させてシーリングポケット(63)を形成し、該シーリングポケット(63)に弾性シーリング材(4)が充填されている請求項7に記載の外壁パネル固定構造。
- さらに梁(30)の天端面の一方側には、外壁パネルが配置され、他方の側には、床パネル(40)が配置されて支持されている請求項1ないし8の何れか一項に記載の外壁パネル固定構造。
- 前記かさ上げ部(2)の高さ(28)に合せた厚さの下地層(85)が前記床パネル(40)に設けられている請求項9に記載の外壁パネル固定構造。
- 前記下地層(85)が断熱フォームである請求項10に記載の外壁パネル固定構造。
- 建物の外壁パネル(50)を梁(30)の天端面(31)に固定するための壁受け部材(1)であって、
該壁受け部材(1)は、
起立片(10)と第一の水平片(11)と第二の水平片(12)とを有し、第一の水平片(11)には、少なくとも立上げ部(26)と台部(27)とを有するかさ上げ部(2)が設けられ、
第二の水平片(12)が、梁(30)の天端面(31)から突設するアンカーボルト(70)に挿通されることにより梁(30)に固定され、
外壁パネル(50)の下端(51)が台部(27)に載せられ、
外壁パネル(50)の裏面(52)から突設するボルト(75)を軸に回動可能に裏面(52)に固定された短冊プレート(3)と裏面(52)とが対向して形成された隙間部(60)に起立片(10)を挿し込むように構成されており、
前記壁受け部材(1)は長尺部材であり、前記かさ上げ部(2)は外壁パネル(50)の幅寸法の間隔で壁受け部材(1)の第一の水平片(11)上に設けられている
梁(30)の天端面(31)に外壁パネル(50)を支持する壁受け部材。 - 第一の水平片(11)と第一の起立片(101)とからなる第一のL型アングル(110)と第二の水平片(12)と第二の起立片(102)とからなる第二のL型アングル(120)とが互いの起立片(101、102)を背中合わせに面着させて、前記起立片(10)を形成可能となるように構成された、請求項12に記載の壁受け部材。
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