JP5660480B2 - 害虫集積装置 - Google Patents

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Description

本発明は、害虫集積装置に関する。
近年の養鶏産業は、日本、ヨーロッパ、東南アジア、アメリカ、北米、南米を含む世界各国において盛んに行われている。各国において、鳥インフルエンザ等の伝染性病気は法定伝染病として、国がウィルスの伝播を管理している。一方、家畜の飼育環境の管理は、ウィルスの鶏舎内への進入を制限する為に、閉鎖型鶏舎(例えば、ウインドレス鶏舎)などを導入することにより、ほぼ完全に隔離された環境を作り出すことができる。しかし、かかる環境形成は、事業主の企業努力により委ねられているのが現況である。
更に近年では、動物愛護管理法の改正に伴い、飼育環境や技術の改善、保全に努める事が義務付けられ、企業努力の負担が増えつつある。一方、飼育環境の悪化に伴い増加する害虫のうち、とくにワクモは家禽生産に直接的な被害をもたらし、その影響は全世界的に顕在化しつつある。
しかしながら、ワクモの増加と飼育環境の良否との関係には不明な点が多く、駆除するタイミングや効果的な手法が確立されていないのが現況である。
これらワクモの生活環境において、梅雨時などの高温多湿環境の持続は、ワクモの大繁殖を引き起こす。特に閉鎖鶏舎では体長約0.5〜1.0mmのワクモが大繁殖するといった問題がある。このワクモは、物体間の隙間等の狭い場所(例えば、鶏のケージを形成する金属部材のヒンジ部)とくにを好み、かかる場所に巣(コロニー)を形成する。そして、吸血するときに、かかる隙間等から這い出し、ケージ内にいる鶏に寄生して鶏の血を吸引する。このようなワクモによって吸血された鶏は、採卵率の減少や、品質の低下を招く問題があるため、ワクモによる被害をなくすことは、養鶏業者の経営において非常に重要な事項である。
なお、ワクモは、鶏舎内の鶏に対して被害を与えるほかに、鶏舎内で作業をする作業者に取り付いて吸血する場合があり、この場合、ヒトは長期間に渡って皮膚炎や痒みを伴ったり、アレルギー症状を引き起こしたりすることもある。したがって、ワクモを駆除することは、飼育環境の改善だけでなく、作業者の作業環境の改善にもつながる。
従来、ワクモの駆除は、殺虫剤等の薬剤を散布することによる駆除が一般的であった。しかし、かかる薬剤は、人間や鶏にも毒性を有する物質が含まれている場合があり、使用方法に制限がある。このため、鶏舎に薬剤を散布する場合、鶏を別の場所に移動させなければならないが、この移動は鶏にとってストレスとなるので、このストレスにより採卵率が減少するといった問題もある。
また、薬剤は、鶏舎内において、鶏を収容するためのケージにおけるヒンジなどの狭い場所には入っていかないので、このような場所に入り込んでいるワクモを駆除することはできない。しかも、薬剤を複数回に渡って散布する場合、ワクモの中には、薬剤に対して抵抗力を獲得する個体が出現する場合があり、かかるワクモが増殖した場合、通常の薬剤では対応することができないといった問題もある。
ところで、近年、薬剤を用いずに、電気を用いて害虫を捕える技術が開発されている。具体的には、電界による静電誘導を利用することによって物理的に害虫等を捕える技術が開発されている(例えば、特許文献1〜3)。かかる技術は、一対の離間した電極に高電圧を印加することによって発生する電界によって、電極に近づいた害虫に静電誘導を発生させて、害虫を電極に吸着させるという技術である。つまり、静電吸着の原理を利用した技術である。かかる静電吸着の原理は以下のとおりである。
まず、一対の電極間に高電圧を印加すれば、一対の電極間には電位差が形成され、両電極間に電界が形成される。この電界に害虫等が侵入すれば、害虫等に対して静電誘導を発生させることができる。つまり、静電誘導によって、かかる害虫等の体表面に電荷に偏りを生じさせることができる。すると、かかる状態の害虫等を、体表面に生じた電荷の偏りと電極の間に生じるクーロン力によって電極に吸着させることで害虫等を捕えることができる。かかる技術では、薬剤を用いず、しかも、防虫網等では捕らえ難いアブラムシ類やダニ類などの小さな害虫も捕えることができるという利点があり、鶏舎のワクモの捕集にも適用が考えられる。
一方、フェロモンや光(例えば、紫外線)など害虫等が好む色などを発光等させることによって害虫等を所定の場所に誘引させる技術も開発されている(例えば、特許文献4)。
また、一対の平板を、両者間に0.5〜3mm程度の隙間が形成されるように配置し、この隙間にダニを捕獲する装置も開発されている(例えば、特許文献5)。
特開2005−204514号公報 特開2006−255690号公報 特開2010−279270号公報 特開2009−261317号公報 特開2006−67810号公報
しかるに、特許文献1〜3のように、静電誘導によって害虫を捕える技術では、電極によって形成された電界にたまたま(偶然)侵入した害虫を捕えるという技術にしかすぎず、害虫を電界に誘引する効果は得られない。言い換えれば、静電誘導を利用した技術では、偶然に侵入した害虫を粘着性を有する糸で形成された巣で捕えるというクモの巣と同様の技術にすぎない。このため、静電誘導によって害虫を捕える技術では、害虫が電極に形成される電界内に侵入しない限り、害虫を捕えることができないという問題がある。しかも、静電誘導を生じさせるために電極に高電圧を印加する必要があるので、使用する場所や取り扱いに制限があるといった問題もある。
一方、特許文献4のように、光等によって害虫を誘引する技術は、害虫を誘引する機能を有するものの、誘引した害虫を捕えるという機能は有していない。しかも、誘引する光を用いる場合、常に光を照射させておく必要があるので、使用できる場所も制限されるし、かかる光が人や他の動物にとっては好ましくない場合もある。
特許文献5の装置は、単に、間隔を空けて一対の平板を配置しているだけなので、静電気を利用する特許文献1〜3の技術や光等を利用する特許文献4の技術のような問題はない。しかし、特許文献5の装置も、特許文献1〜3の技術と同様に、一対の平板間の隙間にワクモが偶然入るのを待っているだけである。しかも、特許文献5の装置は、隙間に入ったワクモを捕捉する機能を有してないので、実際には、ワクモを捕捉するものではなく、装置を確認したときにたまたま隙間にいたワクモ等を捕捉できるだけにすぎない。
本発明は上記事情に鑑み、ワクモやトリサシダニ等のダニ類やノミ類などの害虫等を誘引しかつ誘引した害虫等を捕捉しかつ駆除することができ、誰でも簡単に取り扱うことができる害虫集積装置を提供することを目的とする。
第1発明の害虫集積装置は、ダニ類やノミ類などの害虫等を集積する装置であって、表面から内部まで連続する多数の孔を有する多孔質構造の集積部を備えており、該集積部は、前記孔の孔径が、前記害虫等が侵入しうる大きさに形成されたものであり、前記集積部の外面に、保温部が設けられており、該保温部の素材が、ダンボールであることを特徴とする。
第2発明の害虫集積装置は、ダニ類やノミ類などの害虫等を集積する装置であって、表面から内部まで連続する多数の孔を有する多孔質構造の集積部を備えており、該集積部は、前記孔の孔径が、前記害虫等が侵入しうる大きさに形成されたものであり、前記集積部の外面に、保温部が設けられており、該保温部および/または前記集積部は、前記集積部および/または前記保温部と対向する面に凹凸が設けられていることを特徴とする。
第3発明の害虫集積装置は、第1または第2発明において、前記集積部は、捕捉対象とする害虫等の足も含めた幅よりも若干小さい孔径の孔を有していることを特徴とする。
第4発明の害虫集積装置は、第1または第2発明において、前記集積部は、その内部に、孔径が約0.01〜1mmの孔をランダムに有していることを特徴とする。
第5発明の害虫集積装置は、第1、第2、第3または第4発明において、前記集積部が、柔軟性を有する素材によって形成されていることを特徴とする
6発明の害虫集積装置は、第1乃至第5発明のいずれかにおいて、前記集積部の外面に、保温部が設けられており、該保温部および/または前記集積部が、保湿機能を有していることを特徴とする。
第7発明の害虫集積装置は、第6発明において、前記保温部および/または前記集積部は、前記集積部および/または前記保温部と対向する面に凹凸が設けられていることを特徴とする。
第8発明の害虫集積装置は、第6または第7発明において、前記保温部が、内部に中空な空間を有する素材によって形成されていることを特徴とする。
第9発明の害虫集積装置は、第6、第7または第8発明において、前記保温部の素材が、ダンボールであることを特徴とする。
第10発明の害虫集積装置は、第6、第7、第8または第9発明において、前記保温部には、前記集積部側の面と外面との間を貫通する貫通孔が形成されていることを特徴とする。
第11発明の害虫集積装置は、第1乃至第10発明のいずれかにおいて、鶏卵と同等程度の大きさに形成されていることを特徴とする。
第1発明によれば、集積部は表面から内部まで連続する多数の孔を有しているので、その孔が害虫等が侵入し得る大きさに形成されていれば、孔は害虫等の隠れ場所となる。したがって、本発明の害虫集積装置を鶏舎の所定の場所に配置すれば、鶏に寄生しているワクモや、鶏舎や鶏のケージなどの隙間に侵入していた害虫等の一部を、集積部に集めることができる。また、集積部を周囲よりも安定した温度に保つことができるから、ワクモなどのようにコロニーを形成する害虫等がコロニーを形成しやすい環境を集積部に形成することができる。そして、保温部がダンボールであるので、集積部を簡単かつ安価に形成することができる。また、ダンボール自体が内部に隙間を有しているので、集積部に集められた害虫等の一部を、ダンボールの部分に集積させることも可能となる。とくに、紙製のダンボールは保湿性も有しているので、集積部の温度と湿度を維持しやすくなる。しかも、紙製のダンボールであれば、害虫集積装置を焼却することも可能となるので、集積した害虫の駆除が容易になる。
第2発明によれば、集積部は表面から内部まで連続する多数の孔を有しているので、その孔が害虫等が侵入し得る大きさに形成されていれば、孔は害虫等の隠れ場所となる。したがって、本発明の害虫集積装置を鶏舎の所定の場所に配置すれば、鶏に寄生しているワクモや、鶏舎や鶏のケージなどの隙間に侵入していた害虫等の一部を、集積部に集めることができる。また、集積部を周囲よりも安定した温度に保つことができるから、ワクモなどのようにコロニーを形成する害虫等がコロニーを形成しやすい環境を集積部に形成することができる。さらに、集積部と保温部の間に隙間を形成することができるので、集積部と保温部の間にもワクモを集積させることができる。しかも、この隙間は孔よりもコロニー形成に適した環境となるので、コロニーを形成する害虫等をより一層集積しやすくなる。
第3発明によれば、害虫等の幅(足も含めた幅)よりも若干小さい孔径の孔を有しているので、害虫等は孔に侵入できるが、孔から抜けられない状態とすることができる。
第4発明によれば、孔径が0.01〜1mm程度の孔がランダムに存在しているので、害虫等、とくに、ワクモやトリサシダニ等のダニ類やノミ類などを集積する確率を高くでき、しかも、害虫等の捕捉率も高くできる。
第5発明によれば、集積部に害虫等が侵入しやすくなるので、集積部に害虫等を集積しやすくなる。
第6発明によれば、集積部および/または保温部が保湿機能を有しているので、集積部の環境を害虫等がコロニーを形成しやすい環境に維持しやすくなる。
第7発明によれば、集積部と保温部の間に隙間を形成することができるので、集積部と保温部の間にもワクモを集積させることができる。しかも、この隙間は孔よりもコロニー形成に適した環境となるので、コロニーを形成する害虫等をより一層集積しやすくなる。
第8発明によれば、保温部の保温性を向上させることができるので、集積部や集積部と保温部の間の環境を、害虫等がコロニーを形成しやすい環境に維持しやすくなる。そして、集積部に集められた害虫等の一部を、保温部の内部の中空な空間に集積させることも可能となる。
第9発明によれば、保温部がダンボールであるので、集積部を簡単かつ安価に形成することができる。また、ダンボール自体が内部に隙間を有しているので、集積部に集められた害虫等の一部を、ダンボールの部分に集積させることも可能となる。とくに、紙製のダンボールは保湿性も有しているので、集積部の温度と湿度を維持しやすくなる。しかも、紙製のダンボールであれば、害虫集積装置を焼却することも可能となるので、集積した害虫の駆除が容易になる。
第10発明によれば、害虫等が貫通孔を通して集積部に移動できるので、保温部を設けても、害虫等を集積部に集積しやすくなる。
第11発明によれば、鶏卵と同等程度の大きさに形成されているので、卵自動回収コンベアに配置することができる。すると、装置の設置回収を自動化できるので、作業者が装置を設置回収する手間を軽減することができる。
本実施形態の害虫集積装置1の概略説明図であって、(A)は断面図であり、(B)は斜視図である。 (A)はワクモの概略説明図であり、(B)は集積部11の部分拡大図である。 本実施形態の害虫集積装置1の使用状況の概略説明図であり、(A)はウインドレス鶏舎CHの断面図であり、(B)はウインドレス鶏舎CH内に本実施形態の害虫集積装置1を設置した状態の概略説明図である。 本実施形態の害虫集積装置1の集積部11に使用できる材料の拡大写真である。なお、写真中の物差しの最小メモリは0.1mmである。 他の実施形態の害虫集積装置1の概略説明図である。 他の実施形態の害虫集積装置1A、1Bの概略説明図である。 保温部の他の例の概略説明図である。 他の害虫集積装置1Cの概略説明図である。 実験に使用した害虫集積装置の概略説明図である。 実験結果を示した図である。 実験後の害虫集積装置の写真である。 害虫集積装置に捕捉されているワクモの拡大写真である。
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
本発明の害虫集積装置は、ワクモやトリサシダニ等のダニ類やノミ類などの害虫等を集積して捕捉する装置であって、害虫等が好む環境を提供することによって害虫等を集積させることができる装置である。
本発明の害虫集積装置は、ワクモやトリサシダニ等のダニ類やノミ類などの捕捉に適しているが、捕捉する害虫等はとくに限定されない。とくに、捕捉する害虫等が、ワクモ等のようにコロニーを形成するものである場合には、より効果的に害虫等を捕捉することができる。
以下では、捕捉する害虫等の一例として、ワクモを捕捉する場合を説明する。
なお、本明細書において、集積とは、個々のワクモ等の害虫が多数集まっている状態やワクモ等の害虫の各個体が積み重なった状態、また、多数のワクモ等の害虫によってコロニー(巣)が形成された状態の全てを含む概念である。
本発明の害虫集積装置を使用する場所はとくに限定されない。例えば、窓がなく、内部の温度や湿度等を調整する機能を有する温湿度調整装置などが設けられた鶏舎CHなどにおいて使用することができる。かかる鶏舎CHとしては、例えば、図3に示すような、窓がない閉鎖型鶏舎(ウインドレス鶏舎)を挙げることができる。かかる鶏舎CH内には、作業する人が通るための通路PWが設けられており、この通路PWを挟んで階段状に複数の鶏用のケージKGが設けられている。この鶏用のケージKGは、例えば、鶏卵採取用に使用される一般的なケージなどを使用することができるが、鶏を収容して飼育できるものであればよく、その形状などはとくに限定されない。
(本実施形態の害虫集積装置1の説明)
図1に示すように、本実施形態の害虫集積装置1は、ケース2と、集積部11と、一対の保温部15,16と、を備えている。
(ケース2について)
まず、ケース2は、集積部11と一対の保温部15,16を保持しておくための部材である。具体的には、ケース2は、集積部11と一対の保温部15,16が配置される収容空間を有している。この空間は、ケース2外部と連通されており、ケース2内が換気でき、また、ワクモがケース2内とケース2外との間を自由に行き来できるような構造を有している。
例えば、図1に示すように、ケース2として、底板と、底板に上面に立設された断面L字状(または、アングル状)の4本のコーナー部材と、を備えたものを使用することができる。この場合、底板の上方かつ4本のコーナー部材に囲まれた部分が収容空間となり、収容空間は、隣接するコーナー部材間の空間や、コーナー部材の上端間の空間を介して、外部と連通することができる。
(集積部11について)
図1および図2に示すように、集積部11は、内部に網目状の空隙を有する部材である。言い換えれば、集積部11は、内部に多数の連続した孔11hを有する部材である。この孔11h(空隙)は、集積部11の表面と連通されており、この孔11hを通して、ワクモなどが集積部11内に侵入することができるようになっている。
しかも、集積部11の孔11hは、孔径Dが、ワクモの本体の幅W1(図2(A)参照)よりは長いがその足を含めた幅W2(図2(A)参照)よりも短い部分を有している。つまり、集積部11の孔11hは、ワクモが前進して進むときには比較的容易に移動できるが、後退するときには、移動しにくい大きさとなった部分を有している。
そして、かかる集積部11の表面には多数の開口が形成されており、この開口を通じて集積部11の内部の孔11hは外部と連通されている。このため、集積部11(集積部11の内部の孔11h)は、ワクモにとって絶好の隠れ場所となる。
したがって、本実施形態の害虫集積装置1を鶏舎CHの所定の場所に配置すれば、鶏に寄生しているワクモや、鶏舎や鶏のケージKGなどの隙間に侵入していたワクモの一部を、害虫集積装置1の集積部11に集めることができる。つまり、本実施形態の害虫集積装置1はワクモの好む空間や環境を有しているので、ワクモが自発的に集積部11に移動し(言い換えればワクモを集積部11に誘引し)、集積部11に集めることができるのである。
しかも、孔11hは上記のごとき孔径Dの部分を有しているので、ワクモは孔11hに侵入はできるものの、ワクモが孔11hから抜けられない(または抜けにくい)状態とすることができる。したがって、集積部11は、ワクモを集めるだけでなく、集めたワクモを捕捉することができる(図12参照)。
とくに、集積部11に形成されている孔11hの孔径Dが0.01〜1mm程度であり、かかる範囲の孔径Dを有する孔11hが集積部11内にランダムに存在していることが好ましい(図4参照)。つまり、0.01mm程度の孔から1mm程度の孔まで、様々な径の孔が多数ランダムに存在していることが望ましい。
かかる大きさの孔11hの内部は、ワクモが非常に好む大きさの空間であるので、ワクモにとって快適な場所となる。しかも、孔径Dの大きな孔11hと孔径Dの小さな孔11hとがランダムに存在してれば、ワクモはある程度までは集積部11内に前進して侵入することはできても、ワクモが後退したり方向転換したりできない状態とすることができる。
したがって、集積部11の孔11hの孔径Dを上記のごとき大きさにすれば、ワクモが集積部11に集積する確率を高くできるし、ワクモの捕捉率も高くできる。とくに、上述したような範囲の孔径Dを有する孔11hが集積部11内にランダムに存在していれば、ワクモの捕捉率をさらに高くすることが可能となる。
なお、集積部11の孔11hの孔径Dは、上記範囲に限定されず、捕捉対象とする害虫等の大きさに適した大きさのものを使用すればよい。つまり、捕捉対象とする害虫等の体の幅よりは長いがその足を含めた幅よりも短い孔径Dの部分を有するように集積部11の孔11hが形成されていれば、集積部11に侵入した害虫等を捕捉することが可能となる。
一方、集積部11の孔11hの孔径Dを上記のごとき大きさとした場合、集積部11に侵入した全てのワクモなどを捕捉できる訳ではない。つまり、幅W2よりも短い孔径Dの孔11hにワクモが侵入すればそのワクモは集積部11に捕捉される可能性が高い。しかし、幅W2より長い孔径Dの孔11hであれば、その孔11hにはワクモは自由に出入りすることができる。言い換えれば、集積部11によってワクモを捕捉できる一方、集積部11は一部のワクモが自由に集積部11の内部に出入することを許容する。すると、コロニー等を形成する場所を探す役割をする探索型のワクモが集積部11に自由に出入りすることも可能となるので、集積部11にコロニーを形成させやすくなる。
なお、集積部11から抜け出すワクモを少なくして、ワクモを捕捉する効率を高める上では、集積部11が粘着性を有するものとすることが好ましい。この場合、集積部11の粘着性によって、集積部11内に侵入したワクモが移動しにくくなるので、集積部11を抜け出すワクモの割合を少なくすることができる。集積部11に粘着性を付与する方法としては、例えば、粘着性を有する素材(主成分が天然ゴム系、合成ゴム系及びアクリル系の素材等)によって集積部11を形成する方法や、集積部11の表面(孔11hを形成する網目状の部分の表面)に粘着性を有する材料の層を形成する方法などを採用することができるが、とくに限定されない。なお、集積部11の表面に粘着性を有する材料の層を形成する方法もとくに限定されないが、例えば、集積部11に粘着性を有する材料(主成分が天然ゴム系、合成ゴム系及びアクリル系の素材等)の溶液(例えば液体接着剤等)等を吹き付けたり、かかる材料の溶液等に集積部11を浸漬したりするなどの方法を採用することができる。
さらに、集積部11の素材はとくに限定されないが、集積部11は、多孔質かつ柔軟性および/または伸縮性を有するもの(例えばウレタンなど)が好ましい。集積部11が柔軟性および/または伸縮性を有する素材の場合、集積部11にワクモ等が侵入しやすくなる。つまり、ワクモ等が、幅W2よりも狭い孔11に侵入しやすくなるし、本体の幅W1よりも狭い孔11でも侵入できるようになる。かかる孔11に侵入したワクモは、孔11から抜け出したり移動したりすることができなくなるので、集積部11でワクモ等を捕捉しやすくなる。そして、柔軟性があれば、集積部11の内部を周囲よりも安定した温度に保ちやすくなるので、ワクモを集積しやすくなる。さらに、集積部11の素材が保湿性を有するものであると、集積部11の内部の環境をワクモ等が好む環境にしやすくなるので、より一層ワクモを集積しやすくなる。
(保温部15,16について)
また、図1に示すように、本実施形態の害虫集積装置1は、集積部11を挟むように、一対の保温部15,16が配設されている。具体的には、ケース2の底板上に保温部15が配置されており、この保温部15の上に集積部11が配置されている。そして、集積部11の上面に保温部16が載せられて、集積部11が一対の保温部15,16に挟まれた状態となっている。
一対の保温部15,16は、保温性を有する素材、言い換えれば、熱伝導性が低い素材によって形成されている。例えば、合成樹脂に気泡を含ませた発泡性合成樹脂(例えば、発泡ポリスチレン)や繊維系断熱材(例えば、グラスウール等)、アクリル樹脂、ダンボールなどの紙などを使用して、一対の保温部15,16を形成することができる。
なお、一対の保温部15,16は、同じ部材を使用してもよいし、別な部材を使用してもよい。例えば、保温部15として、合成樹脂に気泡を含ませた発泡性合成樹脂(例えば、発泡ポリスチレン)を使用して、保温部16としてアクリル樹脂を使用してもよい。
とくに、本実施形態の害虫集積装置1を床などに置いて使用する場合には、保温部15に発泡性合成樹脂などのような断熱性が高い材料で形成されたものを使用する方が、保温性を高める上で好ましい。
また、一対の保温部15,16は、保温性を有するとともに保湿性を有する素材によって形成されていることがより好ましい。一対の保温部15,16の素材が保湿性を有していると、一対の保温部15,16に挟まれた集積部11の内部をある程度の湿度(例えばワクモが好む湿度)に維持することも可能となる。つまり、一対の保温部15,16に挟まれた集積部11の内部の環境をワクモが好む環境に維持しやすくなるので、より一層集積部11にワクモを集積しやすくなる。例えば、一対の保温部15,16の素材としてダンボールを使用すれば、保温性と保湿性の両方を一対の保温部15,16に付与することができる。さらに、一対の保温部15,16だけでなく集積部11も保湿性を有して入れば、集積部11の内部の環境をワクモ等が好む環境としやすくなる。
なお、一対の保温部15,16は必ずしも設けなくてもよい。しかし、集積部11の温度変化を抑える上では、一対の保温部15,16を設けることが好ましい。
そして、一対の保温部15,16を設けた場合には、上述したように集積部11が多孔質であるので、集積部11と一対の保温部15,16の境界には、ワクモが潜り込むことができる程度の隙間を形成することができる。すると、この隙間にワクモを集積させることも可能となる。
また、一対の保温部15,16の両方、または、一方について、集積部11と対向する面に凹凸を形成してもよい。この場合、集積部11と一対の保温部15,16の両方または一方との間に、適切な大きさを有する隙間(図1では隙間16h)を形成することができる。すると、集積部11と一対の保温部15,16の境界に、ワクモを集積させやすい隙間を形成することができる。しかも、この隙間は、集積部11の孔11hよりも広くできるので、ワクモコロニーWCの形成に適した環境とすることができるから、ワクモをより一層集積しやすくなる。そして、かかる隙間にワクモコロニーWCが形成されれば、ワクモコロニーWCから集積部11の孔11hに移動するワクモの数を増やすことができる。すると、集積部11により捕捉するワクモの数を増やすことができ、ワクモを捕捉する効率を向上させることができる。
逆に、害虫集積装置1は、集積部11の表面に凹凸を形成してもよい。この場合でも、集積部11の表面と一対の保温部15,16との間に、適切な大きさを有する隙間を形成することができる。すると、この隙間は、ワクモコロニーWCの形成に適した環境となるので、ワクモをより一層集積しやすくなる。集積部11の表面に形成する凹凸はとくに限定されないが、格子状(図8参照)やプリズム状、ミウラ折り形状等のように角や隙間を多く形成できる形状が好ましい。かかる形状とすれば、ワクモが集積部11の内部まで入りやすくなるし、ワクモが好む狭い空間を多数設けることが可能となる。
もちろん、一対の保温部15,16の表面と集積部11の表面の両方に凹凸を形成してもよい。
(ケース2の他の例)
本実施形態の害虫集積装置1に使用されるケース2はとくに限定されない。例えば、集積部11と一対の保温部15,16とを内部に密封しうる箱をケース2として使用することも可能である。この場合には、箱(つまりケース2)の壁面に通気口(言い換えればワクモの通路)を設けておけば、ワクモを集積部11に集積することができる。
かかる構成とすれば、一対の保温部15,16だけでなく、ケース2によっても集積部11を保温する効果が得られる。そして、集積部11だけでなく、ケース2内部の空間全体を、ワクモがコロニーCWを形成しやすい環境とすることができるので、ワクモを集積する効果をより高めることができる。この場合、ケース2を、保湿性を有するような素材(例えばビニールなど)で形成すれば、保湿性を有するような素材で一対の保温部15,16の表面を覆った状態にできる。すると、ケース2によって、集積部11を保湿する効果を得ることもできる。
また、図5に示すように、ケース2として、底面を除く箱の5面に通気口(言い換えればワクモの通路)を設けた構造を有するものを使用してもよい。この場合には、保温部16の材料を適切に選択すれば、図1の場合と同様に、保温部16の上面にもワクモコロニーWCを形成させることができる。もちろん、底面も含めて、ケース2の6面全てに通気口を設けてもよい。
なお、ケース2は必ずしも設けなくてもよい。しかし、ケース2を設けておけば、本実施形態の害虫集積装置1の取り扱い性を向上させることができる。しかも、上述したように、ケース2によって集積部11を保温したり保湿したりすることが容易になる。
さらに、ケース2の素材はとくに限定されず、集積部11と一対の保温部15,16を内部に保持しておくことができるものであればよい。とくに、本実施形態の害虫集積装置1を所定の形状に維持できる程度の剛性を有するものが好ましい。例えば、ケース2の素材として、プラスチックや紙(例えばダンボールなど)などを使用することができる。とくに、紙製のダンボールを使用した場合には、ケース2自体が保温性と保湿性を有するので、一対の保温部15,16を設けなくても、集積部11を保温したり保湿したりすることが容易になる。
(本実施形態の害虫集積装置1の大きさ)
また、本実施形態の害虫集積装置1の大きさは限定されず、設置する設備や場所に合わせて適切な大きさにすればよい。とくに、本実施形態の害虫集積装置1の大きさを、鶏卵と同等程度の大きさに形成してもよい。具体的には、害虫集積装置1が矩形の場合には、その幅約30〜100mm、長さ約30〜60mm、高さ約20〜50mm程度に形成する。かかる大きさであれば、害虫集積装置1を、鶏舎に設けられている卵自動回収コンベアに配置することができる。すると、卵とともに装置を設置回収できるので、作業者が装置を設置回収する手間を軽減することができる。
(集積部11のみからなる場合)
また、本実施形態の害虫集積装置1は、ケース2や一対の保温部15,16を設けず、集積部11だけで形成してもよい。この場合、集積部11が柔軟性を有していれば、集積部11(つまり害虫集積装置1)を設置する場所の自由度が高くなる。例えば、鶏舎やゲージなどの狭い隙間に害虫集積装置1を変形させたりして設置することも可能になる。
(害虫の駆除)
本実施形態の害虫集積装置1によって捕捉したワクモを駆除する方法はとくに限定されないが、本実施形態の害虫集積装置1を低酸素濃度とした空間に配置すれば、捕捉したワクモを、簡単かつ清潔に駆除することができる。
例えば、本実施形態の害虫集積装置1を密封して放置すれば、やがて袋内が低酸素濃度の状態となるので、捕捉したワクモを駆除することができる。そして、本実施形態の害虫集積装置1とともに袋に脱酸素剤を入れて密封すれば、袋内を低酸素濃度の状態とすることによって、捕捉したワクモを駆除することができる。この場合に、ケース2を上述したような密封ケースとしておけば、駆除されたワクモをケース2内に留めておくことができるので、駆除したワクモの処理が行い易くなる。
とくに、袋を密封する前に、掃除機や真空ポンプなどの脱気装置を使用して袋内の空気を減少させておけば、袋内が低酸素濃度の状態となるまでの時間を短くすることができるので、ワクモを駆除するまでの時間を短くすることができる。
また、掃除機や真空ポンプなどの脱気装置を使用して袋内の空気を減少させておくだけでも、袋内が低酸素濃度の状態となるまでの時間を短くできるので、ワクモを駆除するまでの時間を短くすることができる。
(害虫集積装置1の他の例)
また、害虫集積装置1は、図6に示すような形状としてもよい。
図6(A)に示すように、害虫集積装置1Aは、集積部11の周囲(4面)を板状の部材2a〜2dによって囲んだものである。つまり、害虫集積装置1Aは、集積部11の周囲を4枚の板状材を組み合わせて形成されたケース2内に収容したものである。
かかる害虫集積装置1Aでは、板状の部材2a〜2dが保温性を有しない素材によって形成されている場合でも、板状の部材2a〜2d内の空間はある程度外部から遮断された空間となる。すると、板状の部材2a〜2dが特別な保温性を有する素材でなくても、板状の部材2a〜2dによって囲まれた空間(つまり集積部11)を保温することができる。
しかも、板状の部材2a〜2dを集積部11の周囲に配置して固定したり、板状の部材2a〜2dによって筒状のケース2を形成してその内部の空間に集積部11を挿入したりするだけで害虫集積装置1Aを形成できる。すると、害虫集積装置1Aを簡単かつ安価に形成することができる。
この場合、板状の部材2a〜2dを集積部11の周囲に配置して固定する方法や、板状の部材2a〜2d同士を固定する方法はとくに限定されない。例えば、接着剤で集積部11の各面に板状の部材2a〜2dを貼り付けたり、板状の部材2a〜2dを集積部11の周囲に配置して紐やゴムなどで束ねたりすることによって、板状の部材2a〜2dを集積部11に固定することが可能である。
また、図7(A)に示すように、一枚の板を折り曲げて板状の部材2a〜2dを集積部11の周囲に配置してもよい。つまり、一枚の板を折り曲げながら集積部11の周囲に巻きつけてもよい。
(保温性)
また、上記のごとき害虫集積装置1Aの場合、板状の部材2a〜2dとして保温性を有する素材を採用した場合には、さらに保温性を高めることができる。例えば、板状の部材2a〜2dとして、内部に中空な空間を有するものを使用すれば、板状の部材2a〜2d自体の保温性が高くなる。すると、ケース自体を保温部として機能させることができるので、害虫集積装置1Aの構造を簡素化できるという利点も得られる。しかも、部材2a〜2dの内部の中空な空間が外面と連通されていれば、集積部11に集められたワクモの一部を、部材2a〜2dの内部の中空な空間に集積させることも可能となる。
例えば、内部に中空な空間を有する板状の部材2a〜2dとして、ダンボール板を使用することができる。ダンボール板はそれ自体が保温性を有するので、ケース2自体が上述した保温部と同等程度の保温機能を有するものとすることも可能となる。すると、特別に保温部を設けなくても、集積部11の保温性を高くすることができるので、集積部11の環境をワクモがコロニーを形成しやすい環境に維持しやすくなる。しかも、ダンボール板は、通常、一対の板状部材間に波板を挟んだ形状となっているので、一対の板状部材間にはダンボール板の端面間を連通する貫通孔を有している。すると、この貫通孔にはワクモが侵入できるので、この貫通孔の内部もワクモを集積する空間として機能させることができる。
なお、ケース2として、その断面構造がハニカム構造となったシート状部材等を使用してもよい。かかるシート状部材等でも、ダンボール板と同様に、端面間を貫通する貫通孔を多数有するので、ダンボール板と同様の効果を得ることができる。
(害虫集積装置1Aの形状や大きさ)
また、板状の部材2a〜2dとしてダンボール板を使用した場合、害虫集積装置1Aの形状や大きさなどの自由度を高くすることができる。つまり、ダンボール板(とくに紙製のダンボール板)は加工が容易であるので、その長さや形状を自由に変更することができる。例えば、非常に大型の害虫集積装置1A(例えば長さ約1〜5mのものや厚さが約5〜15cmのもの)や、複雑な形状の害虫集積装置1A(例えばL字状やコの字状など)であっても形成できる。すると、害虫集積装置1Aの形状や大きさを、害虫集積装置1Aを設置する環境に合わせて形成できるので、ワクモの集積効果などを高くすることができる。しかも、ダンボールの板は軽量であるから、害虫集積装置1Aを大型化しても、取り扱い性が悪くなることを防ぐこともできる。もちろん、害虫集積装置1Aは、鶏卵と同等程度の大きさに形成してもよい。この場合には、上述したように、害虫集積装置1を、鶏舎に設けられている卵自動回収コンベアに配置することができるので、装置を自動で設置したり、卵とともに装置を回収したりすることも可能となる。
(加工性)
また、板状の部材2a〜2dとして使用するダンボール板の素材はとくに限定されず、プラスチック製でもよいし紙製でもよい。板状の部材2a〜2dとして紙製のダンボール板を使用すれば、害虫集積装置1Aを使用する現場において簡単に加工することができる。例えば、集積部11としてカッターなどで簡単に切断することができる素材を採用し、板状の部材2a〜2dを紙製のダンボール板で形成すれば、害虫集積装置1Aを現場で簡単に加工することも可能となる。すると、害虫集積装置1Aを使用する現場により適した状態で使用することが可能となる。
(廃棄性)
さらに、板状の部材2a〜2dとして紙製のダンボール板を使用すれば、ケース2を焼却することが可能となる。そして、集積部11も焼却可能な素材で形成されていれば、害虫集積装置1Aをそのまま焼却処理することも可能となる。すると、ワクモが集積した害虫集積装置1Aをそのまま焼却することも可能となるので、害虫集積装置1Aに集積したワクモの駆除が容易になる。
(保湿性)
さらに、紙製のダンボール板は保温性だけでなく保湿性も有している。このため、板状の部材2a〜2dとしてダンボール板を使用した場合には、部材2a〜2dに囲まれた集積部11の内部をある程度の湿度(例えばワクモが好む湿度)に維持することも可能となる。つまり、部材2a〜2dに囲まれた集積部11の内部の環境をワクモが好む環境に維持しやすくなるので、より一層集積部11にワクモを集積しやすくなる。
また、保湿性を高めるのであれば、部材2a〜2dの表面を透水性の低い素材によって覆ってもよい。この場合には、ダンボール板だけの場合に比べて、集積部11を保湿する効果を高めることができる。例えば、図7(B)に示すように、ビニール製のシート2sを部材2a〜2dの周囲に巻きつけてもよいし、図7(C)に示すように、プラスチック製の筒状の部材2pを形成し、その内部に本実施形態の害虫集積装置1を挿入するようにしてもよい。
さらに、部材2a〜2dとして、ダンボールの表面にビニール等からなる層を有するものを使用しても、保湿性を高めることができる。つまり、保温性を有する素材の層と透水性の低い素材の層を有する材料を部材2a〜2dに使用すれば、保湿性を高めることができる。かかる材料を使用する場合には、保温性を有する素材の層が内側(つまり集積部11側)に位置し透水性の低い素材の層が外側に位置するようにする。かかる配置とすれば、部材2a〜2dが集積部11を保温および保湿する効果をさらに高めることができる。
(通気通路)
さらに、害虫集積装置1Aでは、集積部11が板状の部材2a〜2dが固定されていない面のみで外部と連通するようになっていてもよい。しかし、図6(A)に示すように、ケース2を構成する各板状の部材2a〜2dに、集積部11側の面と外面との間を貫通する複数の貫通孔2hを形成しておいてもよい。例えば、直径数mm〜数十mmの貫通孔2hを板状の部材2a〜2dに形成すれば、その貫通孔2hを通してワクモが集積部11に移動できるので、集積部11の周囲をケース2によって囲んでも、ワクモを集積部11に集積しやすくなる。
なお、貫通孔2hの孔径は上記の範囲に限定されず、その貫通孔2hを捕捉対象とする害虫等が通過できる程度の大きさであればよい。
また、ケース2とは別に保温部が設けられている場合には、保温部にも貫通孔を設けておけば、保温部の貫通孔を通ってワクモが集積部11に移動できるので、好ましい。例えば、ケース2と集積部11の間に保温性を有する部材を配置して保温部とした場合には、ケース2から保温部を通って集積部11まで貫通する貫通孔を形成すればよい。
さらに、集積部11の表面に凹凸を設けておけば、ケース2と集積部11の表面との間に隙間を形成することができる。すると、この隙間は、ワクモコロニーWCの形成に適した環境となるので、ワクモをより一層集積しやすくなる。集積部11の表面に形成する凹凸はとくに限定されない。例えば、図8に示すように、集積部11の表面が格子状となるようにすれば、集積部11の表面に多数の凹みを形成できるので、その部分をワクモコロニーWC形成に適した環境とすることができる。また、プリズム状、ミウラ折り形状等としても、角や隙間を多く形成できるので、ワクモが集積部11の内部まで入りやすくなるし、ワクモが好み狭い空間を多数設けることが可能となる。
(害虫集積装置1のさらに他の例)
また、図6(B)に示す害虫集積装置1Bのように、板状の部材2a,2bは集積部11の2面だけに設けてもよい。この場合でも、集積部11を保温する効果はある程度維持できる。例えば、ケース2を鶏舎の壁面に貼り付ける等の方法で設置する場合には、害虫集積装置1Bのような形状とすることが好ましい。なぜなら、害虫集積装置1Bの周囲4方向からワクモを集積部11に移動させることができるので、ワクモの集積効率を高くすることができるからである。
本発明の害虫集積装置による害虫集積機能を確認した。
実験では、害虫集積装置を、ウインドレス鶏舎内に一定期間設置したのち回収し、害虫集積装置に存在するワクモの数を確認した。
実験に使用した害虫集積装置を図9に示す。
害虫集積装置は、集積部の周囲にダンボールを配置したものである。
集積部には、特殊発泡ウレタンを使用した。集積部の大きさは、約90mm×60mm×25mmである。
この集積部の側面に市販のシングルフロートのダンボール((A/F)厚さ約5mm)を巻きつけて、害虫集積装置Aを形成した(図9(A)、(B))。
また、集積部の側面に市販のダブルフロートのダンボール((W/F)、厚さ8mm)を巻きつけて、害虫集積装置Wを形成した(図9(C)、(D))。
この害虫集積装置を、24時間、48時間、72時間、ウインドレス鶏舎内に設置した後回収して、ワクモを低酸素空間に数時間放置し死滅させて、集積されたワクモの数をカウントした。なお、ワクモの数は、人が手作業でカウントした。
なお、実験を行った期間における平均気温は約5℃、平均湿度は約79%であり、ワクモの活動が悪い時期であった。
結果を図10〜図12に示す。
図10〜図11に示すように、A/F、W/Fの害虫集積装置(以下、単にA/F、W/Fという)のいずれも、24時間設置しただけでも多数のワクモを集積できていることが確認できる。そして、図12に示すように、集積部によってワクモを捕捉できることも確認できた。
また、72時間後では、A/F、W/Fともに捕捉されたワクモ数が最大になっている。これは、A/F、W/Fの外部から集まったワクモに加えて、A/F、W/Fの集積装置内に産卵された卵から孵化した幼生も捕捉したことが原因であると推察される。つまり、本発明の害虫集積装置は、ワクモに対して適切な産卵場所を提供することができていると考えられる。すると、本発明の害虫集積装置では、成虫となったワクモだけはなくワクモの卵を駆除できる可能性があるので、ワクモの増殖を効果的に抑えることができると考えられる。
本発明の害虫集積装置は、ワクモやトリサシダニ、ワクモやトリサシダニと同様の性質を有するダニ類やノミ類、ハエなどの節足動物などの害虫を駆除する装置に適している。
1 害虫集積装置
2 ケース
2h 貫通孔
11 集積部
11h 孔
15 保温部
16 保温部
16h 隙間
CH 鶏舎
KG ケージ
WC ワクモのコロニー

Claims (11)

  1. ダニ類やノミ類などの害虫等を集積する装置であって、
    表面から内部まで連続する多数の孔を有する多孔質構造の集積部を備えており、
    該集積部は、
    前記孔の孔径が、前記害虫等が侵入しうる大きさに形成されたものであり、
    前記集積部の外面に、保温部が設けられており、
    該保温部の素材が、ダンボールである
    ことを特徴とする害虫集積装置。
  2. ダニ類やノミ類などの害虫等を集積する装置であって、
    表面から内部まで連続する多数の孔を有する多孔質構造の集積部を備えており、
    該集積部は、
    前記孔の孔径が、前記害虫等が侵入しうる大きさに形成されたものであり、
    前記集積部の外面に、保温部が設けられており、
    該保温部および/または前記集積部は、
    前記集積部および/または前記保温部と対向する面に凹凸が設けられている
    ことを特徴とする害虫集積装置。
  3. 前記集積部は、
    捕捉対象とする害虫等の足を含めた幅よりも若干小さい孔径の孔を有している
    ことを特徴とする請求項1または2記載の害虫集積装置。
  4. 前記集積部は、
    その内部に、孔径が約0.01〜1mmの孔をランダムに有している
    ことを特徴とする請求項1または2記載の害虫集積装置。
  5. 前記集積部が、柔軟性を有する素材によって形成されている
    ことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の害虫集積装置。
  6. 前記集積部の外面に、保温部が設けられており、
    該保温部および/または前記集積部が、保湿機能を有している
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の害虫集積装置。
  7. 前記保温部および/または前記集積部は、
    前記集積部および/または前記保温部と対向する面に凹凸が設けられている
    ことを特徴とする請求項6記載の害虫集積装置。
  8. 前記保温部が、
    内部に中空な空間を有する素材によって形成されている
    ことを特徴とする請求項6または7記載の害虫集積装置。
  9. 前記保温部の素材が、ダンボールである
    ことを特徴とする請求項6、7または8記載の害虫集積装置。
  10. 前記保温部には、
    前記集積部側の面と外面との間を貫通する貫通孔が形成されている
    ことを特徴とする請求項6、7、8または9記載の害虫集積装置。
  11. 鶏卵と同等程度の大きさに形成されている
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の害虫集積装置。
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