JP5659985B2 - 搬送装置、画像形成システム、記録材処理装置及び搬送部材 - Google Patents
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請求項2に記載の発明は、前記第1搬送部材と前記第2搬送部材とは、共通の軸部材に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置である。
請求項3に記載の発明は、前記第2接触部は、反発弾性率が65%以下に設定されることを特徴とする請求項1又は2に記載の搬送装置である。
請求項5に記載の発明は、前記第2搬送部材は、前記第1搬送部材と比較して回転速度が大きいことを特徴とする請求項4に記載の画像形成システムである。
請求項6に記載の発明は、前記第2搬送部材は、前記第1搬送部材と比較して装置の外側寄りに配置されることを特徴とする請求項4又は5に記載の画像形成システムである。
請求項7に記載の発明は、前記第2接触部は、反発弾性率が65%以下に設定されることを特徴とする請求項4乃至6の何れか1項に記載の画像形成システムである。
請求項9に記載の発明は、シャフトと、中心に空洞を設けた回転軸と、当該回転軸の周囲にあって、媒体に間欠的に接触して当該媒体を搬送するよう複数枚設けられたパドル羽とを有し前記シャフトに通されるパドルと、を備え、前記パドル羽は、反発弾性率が75%以下かつ硬度(JIS−A)が33以下のゴムで形成されることを特徴とする搬送部材である。
請求項10に記載の発明は、前記パドル羽は、反発弾性率が10%以上、硬度が20以上のゴムで形成されていることを特徴とする、請求項9に記載の搬送部材である。
請求項11に記載の発明は、前記シャフトに通され、かつ、前記パドル羽よりも反発弾性率及び硬度が高く設定された硬パドル羽を有する硬パドルをさらに備え、前記パドルは、前記硬パドルよりも、媒体の搬送方向に垂直な媒体の幅方向における端部付近に設けられていることを特徴とする請求項9又は10に記載の搬送部材である。
請求項2の発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、複数の搬送部材を共通の軸部材に取り付けた場合における騒音を低減することが可能となる。
請求項3の発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、記録材を搬送する搬送部材が記録材に接触した際に生じる騒音をさらに低減することが可能となる。
請求項4の発明によれば、記録材を搬送する搬送部材が記録材に接触した際に生じる騒音が低減され、画像形成システムにおける騒音が抑制される。
請求項5の発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、回転速度が比較的に大きい搬送部材を設ける場合における騒音を抑制することができる。
請求項6の発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、装置の外側に配置される搬送部材の動作に伴う騒音を低減することが可能となる。
請求項7の発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、記録材を搬送する搬送部材が記録材に接触した際に生じる騒音をさらに低減することができる。
請求項8の発明によれば、記録材を搬送する搬送部材が記録材に接触した際に生じる騒音が低減され、記録材処理装置における騒音が抑制される。
請求項9の発明によれば、記録材を搬送するパドルが媒体に接触した際に生じる騒音を低減することができ、搬送部材における騒音が抑制される。
請求項10の発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、搬送不良が発生し易くなったり、油分が付着する可能性が高くなるのを抑制できる。
請求項11の発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、媒体の搬送方向に垂直な媒体の幅方向における端部付近に配置されるパドルの動作に伴う騒音を低減することが可能となる。
図1は、本実施形態が適用される画像形成システムの構成を示した図である。
画像形成システムは、例えば電子写真方式によってカラー画像を形成するプリンタや複写機等の画像形成装置1と、画像形成装置1にて画像形成された後の記録材の一例としての用紙Pに対して綴じ等の後処理を行うシート後処理装置2とで構成される。
シート後処理装置2は、画像形成装置1の用紙排出部Tの下流側に配置され、画像が形成された用紙Pに対して穴あけや綴じ等の後処理を行う。
図2に示すように、記録材処理装置の一例としてのシート後処理装置2は、画像形成装置1の用紙排出部Tに接続されたトランスポートユニット21、トランスポートユニット21に取り込まれた用紙Pに対して予め定められた後処理を施すフィニッシャユニット22、シート後処理装置2の各機構部を制御する用紙処理制御部23を備えている。ここで、用紙処理制御部23は、不図示の信号ラインで本体制御部106(図1参照)と接続され、相互に制御信号等の送受信を行う。
なお、図1のシート後処理装置2では、用紙処理制御部23がフィニッシャユニット22の筐体内に設けられているが、用紙処理制御部23は画像形成装置1の筐体内に設けても良い。また、画像形成装置1の本体制御部106が用紙処理制御部23の制御機能を備えた構成としても良い。
図3は、メインパドル部MPの全体図である。また、図4は、サブパドル部SPの全体図である。
メインパドル部MPは、図3に示すように、中央に設けられる中央パドル75と、中央パドル75の両側にそれぞれ設けられる2つの端部パドル65を備えている。そして、端部パドル65は、図3に示すように、回転軸65Aと、回転軸65Aの外周部から突出するように設けられたパドル羽65Bとを有している。同様に、中央パドル75は、回転軸75Aと、回転軸75Aの外周部から突出するように設けられたパドル羽75Bとを有している。なお、本実施形態の端部パドル65及び中央パドル75は、それぞれ3枚のパドル羽を有している。
そして、図4に示すように、サブパドル85は、回転軸85Aにシャフト86が通され、シート後処理装置2に取り付けられる。そして、シャフト66に接続する不図示の駆動部からの回転駆動力を受けることで、図4中に示す矢印ように予め定められた方向に回転する。サブパドル85は、回転軸85Aが回転することに伴ってパドル羽85Bが回転し、複数のパドル羽85Bがそれぞれ間欠的に用紙Pに接触する。そして、サブパドル85は、用紙Pをメインパドル部MP側に向けて移動させる(図2参照)。
図5は、端部パドル65の形状について説明するための図である。なお、図5(a)は端部パドル65の正面図であり、図5(b)は端部パドル65の側面図である。
そして、本実施形態の端部パドル65は、図5(a)に示すように、パドル羽65Bの根元の厚みT1は5mm、パドル羽65Bの先端の厚みT2は5mmに設定している。また、パドル羽65Bの根元の幅B1は10mm、パドル羽65Bの先端の幅B2は10mmに設定されている。
また、本実施形態のパドル羽65Bは、図5(b)に示すように、回転軸65Aの中心とパドル羽65Bの根元とを結ぶ線に対して、パドル羽65Bの主な面が成す角度が90度になるように設定されている。
そして、回転軸65Aの中心から放射方向に向けたパドル羽65Bの先端までの長さであるパドル半径Rが25mmとなっている。パドル羽65Bの長さLは、18mmに設定されている。また、回転軸65Aの半径Rcは8.5mm、回転軸65Aに形成される貫通孔の半径Rhが2.75mmとなっている。
本実施形態の端部パドル65の材料に添加する加硫促進剤、充填剤及び軟化剤には以下の材料を用いることができる。加硫促進剤としては、硫黄化合物、過酸化化合物などを用いることができる。充填剤としては、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、クレー、タルク、ケイ砂などを用いることができる。軟化剤としては、パラフィン系オイルやナフテン系オイルなどの鉱油を用いることができる。
なお、本実施形態の端部パドル65は、回転軸65Aとパドル羽65Bとが一体に形成されている。
以上のようにパドル羽の1回の接触における複数の衝突の発生に伴って、複数回の衝突音が生じる。このパドル羽の1回分の衝突における用紙Pに対する衝突の回数が多いほど、パドルの動作に伴う騒音レベルが高くなる。
例えば、本実施形態では、メインパドル部MPにおける中央パドル75は、用紙Pの幅方向における中央部に位置し用紙Pを搬送する際に主となるパドルである。一方、端部パドル65は、ホン実施形態の中央パドル75との関係で補助的な役割を果たす。そこで、本実施形態では、この端部パドル65のパドル羽65Bを中央パドル75と比較して変形し易い構成にしている。
さらにまた、図2に示すとおり、サブパドル部SPは、メインパドル部MPと比較して装置の外側寄りに位置している。従って、メインパドル部MPと比較してサブパドル部SPにて発生した騒音が装置の外部へと漏れやすい構成になっている。そこで、サブパドル部SPのサブパドル85は、メインパドル部MPの中央パドル75よりも変形し易い構成にしている。
本発明者は、パドル羽の変形し易さに関わる特性として、「反発弾性率」及び「硬度」に着目した。そして、本発明者は、反発弾性率及び硬度に基づいて端部パドル65及びサブパドル85の特性を設定した。
図6(a)は、パドル羽の反発弾性率と騒音レベルとの関係を示す。また、図6(b)は、パドル羽の硬度と騒音レベルとの関係を示す。
本発明者は、硬度(JIS−A)が35であり、反発弾性率が60%、70%、80%である3種類のパドルのサンプルを作成した。そして、これら3種類のパドルをそれぞれシート後処理装置2に取り付け、実際に用紙Pを搬送させ、その際の騒音レベルを測定した。
なお、反発弾性率はJIS K−6255に準拠した方法で測定している。また、硬度(JIS−A)は、JIS K−6253に準拠した方法で測定している。そして、騒音レベルは、ISO7779に準拠した方法で測定した。
なお、硬度(JIS−A)は、JIS K−6253に準拠した方法で測定している。また、反発弾性率はJIS K−6255に準拠した方法で測定している。そして、騒音レベルは、ISO7779に準拠した方法で測定した。
実施例1として、硬度(JIS−A)が26であって、反発弾性率が75%であるパドルを用いる。実施例1のパドルでは、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエンゴム)を材料に用いている。また、パドルの形状は、実施形態における端部パドル65と同様である。
かかるパドルをシート後処理装置2に取り付けて、騒音レベルを測定した。その結果、騒音レベルは許容値以下であり良好であった。
パドルとして、パドル羽の硬度(JIS−A)が30であって、かつ、パドル羽の反発弾性率が66%のものを用いた。
かかるパドルをシート後処理装置2に取り付けて、騒音レベルを測定した。その結果、騒音レベルは許容値を辛うじて満たすレベルであったものの基準値を下回った。
パドルとして、パドル羽の硬度(JIS−A)が33あって、かつ、パドル羽の反発弾性率が63%のものを用いた。
かかるパドルをシート後処理装置2に取り付けて、騒音レベルを測定した。その結果、騒音レベルは許容値以下であり良好であった。
パドルとして、パドル羽の硬度(JIS−A)が28であって、かつ、パドル羽の反発弾性率が79%のものを用いた。
かかるパドルをシート後処理装置2に取り付けて、騒音レベルを測定した。その結果、騒音レベルは許容値である49.5dBを超え、問題となるレベルであった。
パドルとして、パドル羽の硬度(JIS−A)が34であって、かつ、パドル羽の反発弾性率が80%のものを用いた。
かかるパドルをシート後処理装置2に取り付けて、騒音レベルを測定した。その結果、騒音レベルは許容値である49.5dBを超え、問題となるレベルであった。
パドルとして、パドル羽の硬度(JIS−A)が35であって、かつ、パドル羽の反発弾性率が67%のものを用いた。
かかるパドルをシート後処理装置2に取り付けて、騒音レベルを測定した。その結果、騒音レベルは許容値である49.5dBを超え、問題となるレベルであった。
パドルとして、パドル羽の硬度(JIS−A)が46であって、かつ、パドル羽の反発弾性率が69%のものを用いた。
かかるパドルをシート後処理装置2に取り付けて、騒音レベルを測定した。その結果、騒音レベルは許容値である49.5dBを超え、問題となるレベルであった。
図7は、パドルに関する評価結果を示した図である。
図7に示したように、実施形態のパドルでは、ゴムの硬度(JIS−A)が33以下であって、反発弾性率が75%以下である場合に、騒音レベルとして許容値を下回ることが分かった。さらに、パドル羽の反発弾性率は、65%以下であることがより好ましいことが明らかになった。
以上のように構成されるパドルでは、用紙にパドル羽が接触した際に、パドル羽がより変形し易く、パドル羽自体が運動エネルギーをより吸収する構造になっている。従って、用紙にてパドル羽が複数回弾むことで生じ得るパドル羽の振動が抑制される。その結果として、パドル羽が用紙に接触する際に生じる騒音レベルが低減されたものと考えられる。
さらに、以上のように反発弾性率及び硬度が設定されたサブパドル85を設けたサブパドル部SPにおける騒音レベルは、従来技術と比較して低減した。
図3(b)に示す端部パドル65は、回転軸65Aとパドル羽65Bとが一体に形成されたものであるが、これに限定されるものではない。以下では、図8を参照しながら、本実施形態が適用される変形例のパドルについて説明する。
図8は、変形例のパドルを説明するための図である。図8(a)は第1変形例のパドル165を、図8(b)は第2変形例のパドル265を説明するための図である。
このように構成した第1変形例のパドル165によって、パドル165を回転させて、用紙Pにパドル羽165Bを接触させた際に生じる発生し得る騒音レベルを低減させても良い。
なお、図8(a)に示すように回転軸とパドル羽を別体に構成したうえで、パドル羽を覆うように被覆部材265Cを形成する構成を採用しても構わない。
以上のように構成した第2変形例のパドル265によって、パドル265を回転させて用紙Pにパドル羽165Bを接触させた際に発生し得る騒音レベルを低減させても良い。
Claims (11)
- 回転可能に設けられ、回転に伴い記録材に間欠的に接触する第1接触部を有して、当該記録材を搬送する第1搬送部材と、
回転可能に設けられ、回転に伴い記録材に間欠的に接触すると共に反発弾性率及び硬度が前記第1接触部と比較して低く、反発弾性率が75%以下かつ硬度(JIS−A)が33以下に設定されたゴム部材の第2接触部を有して、当該記録材を搬送する第2搬送部材と、
を備えていることを特徴とする搬送装置。 - 前記第1搬送部材と前記第2搬送部材とは、共通の軸部材に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
- 前記第2接触部は、反発弾性率が65%以下に設定されることを特徴とする請求項1又は2に記載の搬送装置。
- 記録材に画像を形成する画像形成部と、
回転可能に設けられ、回転に伴い前記画像形成部により画像が形成された前記記録材に間欠的に接触する第1接触部を有して、当該記録材を搬送する第1搬送部材と、
回転可能に設けられ、回転に伴い前記画像形成部により画像が形成された前記記録材に間欠的に接触すると共に反発弾性率及び硬度が前記第1接触部と比較して低く、反発弾性率が75%以下かつ硬度(JIS−A)が33以下に設定されたゴム部材の第2接触部を有して、当該記録材を搬送する第2搬送部材と、
を備えることを特徴とする画像形成システム。 - 前記第2搬送部材は、前記第1搬送部材と比較して回転速度が大きいことを特徴とする請求項4に記載の画像形成システム。
- 前記第2搬送部材は、前記第1搬送部材と比較して装置の外側寄りに配置されることを特徴とする請求項4又は5に記載の画像形成システム。
- 前記第2接触部は、反発弾性率が65%以下に設定されることを特徴とする請求項4乃至6の何れか1項に記載の画像形成システム。
- 画像が形成された記録材を積載する積載部と、
回転可能に設けられ、回転に伴い前記積載部における前記記録材に間欠的に接触する第1接触部を有して、当該積載部の前記記録材を搬送する第1搬送部材と、
回転可能に設けられ、回転に伴い前記積載部における前記記録材に間欠的に接触すると共に反発弾性率及び硬度が前記第1接触部と比較して低く、反発弾性率が75%以下かつ硬度(JIS−A)が33以下に設定されたゴム部材の第2接触部を有して、当該記録材を搬送する第2搬送部材と、
を備えることを特徴とする記録材処理装置。 - シャフトと、
中心に空洞を設けた回転軸と、当該回転軸の周囲にあって、媒体に間欠的に接触して当該媒体を搬送するよう複数枚設けられたパドル羽とを有し前記シャフトに通されるパドルと、を備え、
前記パドル羽は、反発弾性率が75%以下かつ硬度(JIS−A)が33以下のゴムで形成されることを特徴とする搬送部材。 - 前記パドル羽は、反発弾性率が10%以上、硬度が20以上のゴムで形成されていることを特徴とする、請求項9に記載の搬送部材。
- 前記シャフトに通され、かつ、前記パドル羽よりも反発弾性率及び硬度が高く設定された硬パドル羽を有する硬パドルをさらに備え、
前記パドルは、前記硬パドルよりも、媒体の搬送方向に垂直な媒体の幅方向における端部付近に設けられていることを特徴とする請求項9又は10に記載の搬送部材。
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