JP5659829B2 - タッチパネル式入力端末の入力制御装置 - Google Patents

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本発明は、タッチパネル式入力端末の入力制御装置に関する。
近年、液晶パネルや有機ELパネルの表面に触れることにより、各種機器の入力操作を行うタッチパネル式入力端末が広く普及している。タッチパネル式入力端末の表示領域は、データを編集するデスクトップ領域と、編集したデータを保存するための複数の保存フォルダアイコンが表示されている保存アイコン領域とに大きく区画されている。デスクトップ領域でデータが編集されると、デスクチップ領域にはこのデータに対応するファイルアイコンが表示される。ユーザは、デスクトップ領域に表示されているファイルアイコンを、指で保存アイコン領域に表示されている任意の保存フォルダアイコンへドラッグアンドドロップする。これにより、ファイルアイコンに対応するデータは、ドロップされた保存フォルダアイコンに設定されている記憶手段の保存領域に保存される。
しかし、タッチパネル式入力端末において各種のアイコンが表示される表示領域は、数インチ程度と、パーソナルコンピュータの20インチ以上のディスプレイと比較して面積が非常に小さい。そのため、表示領域に表示されるファイルアイコンおよび保存フォルダアイコンは、パーソナルコンピュータの表示と比較して非常に小さい。その結果、ユーザの指で操作を行う場合、上述のようにタッチパネル式入力端末の表示領域をデスクトップ領域および保存アイコン領域に区画しても、微少なファイルアイコンを微少な保存フォルダアイコンにドラッグして保存する操作は難しいという問題がある。
一方、操作性の向上を目的として、保存アイコン領域に表示されている保存フォルダアイコンを拡大することが考えられる。しかし、保存アイコン領域に複数の保存フォルダアイコンがある場合、保存の対象とする保存フォルダアイコンに限らず、当該領域のすべての保存フォルダアイコンが拡大して表示される。その結果、小さな表示領域の大部分に拡大された複数の保存フォルダアイコンが表示され、却って操作性が悪化する。
そこで、特許文献1に開示されているように、複数の保存フォルダアイコンのそれぞれに感応エリアを設定し、感応エリアにファイルアイコンが進入すると、この感応エリアに対応する保存フォルダアイコンを拡大することが考えられる。しかしながら、特許文献1は、アイコンが表示される表示領域が大きく、かつ精密なカーソルの操作が容易なマウスや入力パッドなどを備えるパーソナルコンピュータを前提としている。一方、タッチパネル式入力端末の場合、上述のように表示領域は数インチ程度と小さく、かつ各種のアイコンは大まかな動きしかできないユーザの指によって操作される。そのため、タッチパネル式入力端末の場合、ユーザの指で操作されるファイルアイコンは、ユーザの意図しない保存フォルダアイコンの感応エリアへ容易に進入する。その結果、タッチパネル式入力端末に特許文献1の技術の適用しても、意図しない保存フォルダアイコンの拡大を招きやすく、操作性を向上させることは困難である。
特開平11−31063号公報
そこで、本発明の目的は、小さな表示領域を備えるタッチパネル式入力端末であっても、意図したアイコンの操作、特に所望の保存フォルダアイコンにファイルアイコンの保存が容易なタッチパネル式入力端末の入力制御装置を提供することにある。
請求項1記載の発明では、アイコンサイズ変更手段は、保存アイコン群に含まれる複数の保存フォルダアイコンの表示を、タッチ検出手段で検出したファイルアイコンの現在のタッチ位置およびドラッグ方向に基づいて、縮小サイズまたは拡大サイズのいずれかで表示する。具体的には、アイコンサイズ変更手段は、タッチ検出手段でタッチ位置が検出されたファイルアイコンについて、ドラッグ方向を検出する。すなわち、アイコンサイズ変更手段は、タッチ位置が検出されたフィルアイコンについて、最初にタッチされた初期タッチ位置からの移動方向をドラッグ方向として検出する。そして、アイコンサイズ変更手段は、このドラッグ方向を延長した仮想直線を設定する。また、領域設定手段は、タッチ検出手段で検出したファイルアイコンのタッチ位置の移動ごとに、最新のタッチ位置と拡大表示されている拡大保存フォルダアイコンとを結ぶ第一仮想区画線を設定する。領域設定手段は、この第一仮想区画線によって、保存アイコン群が表示されている保存アイコン領域を、拡大表示されている拡大保存フォルダアイコンを含む第一領域と、この拡大保存フォルダアイコンを含まない第二領域とに区画する。さらに、領域設定手段は、表示領域に設定されている保存アイコン領域とデスクトップ領域との境界を、ファイルアイコンの現在のタッチ位置を含み第一仮想区画線に交差する第二仮想区画線として設定する。
アイコンサイズ変更手段は、このように設定された仮想直線および領域設定手段で設定された第一仮想区画線および第二仮想区画線を用いることにより、ファイルアイコンの位置に応じて保存アイコン群に含まれる複数の保存フォルダアイコンを拡大サイズまたは縮小サイズで表示する。具体的には、対象となるファイルアイコンが最初にタッチされたとき、このファイルアイコンの移動方向から仮想直線を設定する。そして、アイコンサイズ変更手段は、保存アイコン群に含まれる複数の保存フォルダアイコンのうち、この設定した仮想直線に最も近い保存フォルダアイコンを拡大保存フォルダアイコンとして拡大サイズで表示する。対象となるファイルアイコンの移動を追跡し、このファイルアイコンが第一仮想区画線で区画された第一領域にあるとき、アイコンサイズ変更手段は拡大サイズで表示している拡大保存フォルダアイコンをそのまま拡大サイズでの表示を継続する。一方、アイコンサイズ変更手段は、ファイルアイコンが第一仮想区画線で区画された第一領域から第二領域に移動し、現在のタッチ位置が第二領域にあると判断すると、このタッチ位置を含む第二領域を第一領域に更新し、この領域に含まれる保存フォルダアイコンを縮小サイズから拡大サイズへ切り替えて表示する。さらに、アイコンサイズ変更手段は、ファイルアイコンのドラッグ方向が保存アイコン領域からデスクトップ領域へ向かっていると判断すると、保存アイコン群に含まれるすべての保存フォルダアイコンを縮小サイズで表示する。
このような構成により、ファイルアイコンのタッチ位置が拡大サイズで表示されている拡大保存フォルダアイコンに近づくほど、大雑把な動きをしても拡大されているフォルダアイコンが変更され難くなるので、その拡大保存フォルダアイコンは拡大サイズでの表示が継続される。そのため、ファイルアイコンのドラッグ方向をユーザが意図的に大きく変化させない限り現在拡大されている保存フォルダアイコンが引き続き拡大サイズでの表示が継続される。したがって、小さな表示領域を備えるタッチパネル式入力端末において、ファイルアイコンがユーザの指によって大まかに操作される場合でも、保存直前になって頻繁に拡大対象の保存フォルダアイコンが変更され難くなり、所望の保存フォルダアイコンにファイルアイコンを容易に保存することができる。
一方、上記の構成により、ファイルアイコンのタッチ位置が拡大サイズで表示されている拡大保存フォルダアイコンから遠いほど、指によるタッチ位置をわずかにずらし第一仮想区画線を跨ぐ操作をすることにより、縮小サイズで表示されていた複数の保存フォルダアイコンのうちファイルアイコンが含まれる領域の保存フォルダアイコンは、拡大サイズに変更される。そのため、大まかな指の動きによって意図した保存フォルダアイコンと異なる保存フォルダアイコンが拡大サイズで表示されたときでも、ファイルアイコンのタッチ位置をわずかにずらすだけで、意図した保存フォルダアイコンが拡大サイズに変更される。したがって、小さな表示領域を備えるタッチパネル式入力端末において、ファイルアイコンがユーザの指によって大まかに操作される場合でも、所望の保存フォルダアイコンにファイルアイコンを容易に保存することができる。
さらに、上記の構成により、ファイルアイコンを保存アイコン領域とは反対側へドラッグすると、保存アイコン群を構成するすべての保存フォルダアイコンは縮小サイズで表示される。そのため、意図しない保存フォルダアイコンが拡大サイズで表示されているとき、ファイルアイコンを保存アイコン領域とは反対側へドラッグすることにより、意図しない保存フォルダアイコンは縮小サイズに変更される。例えば複数の保存フォルダアイコンのうち目標とする保存フォルダアイコンから離れた位置にある保存フォルダアイコンが拡大サイズで表示されているとき、ファイルアイコンを一旦逆方向へドラッグすることにより、拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコンは縮小サイズに変更される。そして、一旦逆方向へドラッグしたファイルアイコンを、その位置から目標とする保存フォルダアイコン側へドラッグすることにより、その延長線上にある目標とする保存フォルダアイコンが拡大サイズで表示される。その結果、目標としない保存フォルダアイコンの表示の縮小と、目標とする保存フォルダアイコンの表示の拡大とは、ファイルアイコンのドラッグ方向の変更という簡単な操作で切り替えられる。したがって、小さな表示領域を備えるタッチパネル式入力端末において、ファイルアイコンがユーザの指によって大まかに操作される場合でも、所望の保存フォルダアイコンを拡大して表示することができ、誤操作を低減し、所望の保存フォルダアイコンへファイルアイコンを容易に保存することができる。
ところで、保存アイコン領域にある複数の保存フォルダアイコンは、縦方向および横方向へ配列されている場合がある。すなわち、保存フォルダアイコンは、縦方向へ複数行、および横方向へ複数列のマトリックス状に配置されている場合がある。このように保存フォルダアイコンが複数配列されている場合、ファイルアイコンをドラッグしても、その進行方向の延長線上には複数の保存フォルダアイコンが位置することが考えられる。そこで、請求項2記載の発明では、アイコン展開手段を備えている。アイコン展開手段は、タッチ検出手段が検出したファイルアイコンが初期タッチ位置から移動したとき、保存フォルダアイコンを展開する。具体的には、タッチ検出手段は、ファイルアイコンの最初のタッチ位置を初期タッチ位置として検出する。そして、タッチ検出手段が初期タッチからのファイルアイコンの移動を検出すると、アイコン展開手段はマトリックス状に配列されている複数の保存フォルダアイコンを表示領域の外縁に沿って展開する。これにより、マットリックス状に配列されていた複数の保存フォルダアイコンは表示領域の外縁に沿って展開され、ファイルアイコンのドラッグ方向の延長線上には一つの保存フォルダアイコンのみが存在することとなる。アイコンサイズ変更手段は、この展開された複数の保存フォルダアイコンについてそのサイズを拡大または縮小する。これにより、保存フォルダアイコンが保存アイコン領域にマトリックス状に配置されている場合でも、ファイルアイコンを目標とする保存フォルダアイコンに向けてドラッグすることができる。
一方、表示領域に保存フォルダアイコンが分散して配置されているとき、ファイルアイコンが存在する領域と存在しない領域とを明確に区分できない場合が生じる。そこで、請求項3記載の発明では、アイコンサイズ変更手段は、最新タッチ位置と拡大サイズで表示されている拡大保存フォルダアイコンとの距離を検出している。そして、アイコンサイズ変更手段は、最新タッチ位置と拡大保存フォルダアイコンとの距離が、直前タッチ位置からその拡大保存フォルダアイコンまでの距離と同一または減少しているとき、その拡大保存フォルダアイコンの表示を拡大サイズで維持する。一方、アイコンサイズ変更手段は、最新タッチ位置と拡大保存フォルダアイコンとの距離が、直前タッチ位置からその拡大保存フォルダアイコンまでの距離より増大しているとき、その拡大保存フォルダアイコンの表示を拡大サイズから縮小サイズに変更する。これにより、領域に関わらず、ファイルアイコンが拡大サイズで表示されている拡大保存フォルダアイコンに接近している間は目標とする拡大保存フォルダアイコンの表示が拡大サイズで維持され、ファイルアイコンが拡大保存フォルダアイコンから遠ざかると拡大保存フォルダアイコンの表示が縮小サイズに変更される。そのため、ファイルアイコンの位置に関わらず、保存フォルダアイコンのサイズはファイルアイコンと目標とする保存フォルダアイコンとの距離の変化に基づいて変更される。したがって、所望の保存フォルダアイコンへファイルアイコンを容易に保存することができる。
請求項4記載の発明では、請求項3記載の発明において請求項2におけるアイコン展開手段をさらに備えている。これにより、請求項2記載の発明と同様に、保存フォルダアイコンが保存アイコン領域にマトリックス状に配置されている場合でも、ファイルアイコンを目標とする保存フォルダアイコンに向けてドラッグすることができる。
請求項5記載の発明では、アイコン展開手段は、予め定められた手順にしたがってマトリックス状に配置されている複数の保存フォルダアイコンを展開する。すなわち、アイコン展開手段は、まずファイルアイコンについて初期タッチ位置からのドラッグ方向を検出し、このドラッグ方向に沿ってマトリックス状に配置されている複数の保存フォルダアイコンへ仮想ドラッグ方向延長直線を設定する。そして、アイコン展開手段は、この仮想ドラッグ方向延長直線に対し、中心が重なる保存フォルダアイコン、または中心が最も近い保存フォルダアイコンを特定保存フォルダアイコンとして選択する。ユーザは、ファイルアイコンを目標とする保存フォルダアイコンにドラッグする場合、通常であれば初期タッチ位置からその目標とする保存フォルダアイコンに向けてドラッグを開始することが考えられる。そこで、初期タッチ位置からのドラッグ方向に沿った仮想ドラッグ方向延長直線に重なる、または最も近い特定保存フォルダアイコンは、ファイルアイコンをドラッグするユーザの目的にかなったものと考えられる。アイコン展開手段は、この選択した特定保存フォルダアイコンについて、仮想ドラッグ方向延長直線上における表示領域の外縁に配置する。そして、アイコンサイズ変更手段は、この特定保存フォルダアイコンを拡大サイズで表示する。これにより、ファイルアイコンをドラッグするユーザは、そのドラッグを継続することにより目的とする特定保存フォルダアイコンへ容易に到達することができる。これとともに、アイコン展開手段は、特定保存フォルダアイコン以外のアイコンについて、特定保存フォルダアイコンを起点として表示領域の外縁に沿って互いに重ならないように配列する。これにより、ユーザが目的とする保存フォルダアイコンが特定保存フォルダアイコンでないとしても、ユーザは目的とする保存フォルダアイコンへ容易に到達することができる。
第1実施形態によるタッチパネル式入力端末の外観を示す模式図 第1実施形態による入力制御装置を適用したタッチパネル式入力端末を示すブロック図 第1実施形態によるタッチパネル式入力端末の表示部の表示を示す模式図 第1実施形態によるタッチパネル式入力端末の記憶部のデータ構造を示す模式図 第1実施形態による入力制御装置の処理の流れを示す概略図(その1) 第1実施形態による入力制御装置の処理の流れを示す概略図(その2) 第1実施形態によるタッチパネル式入力端末の表示部の表示の変化を示す模式図 図5のサブルーチンである特定アイコン拡大処理の流れを示す概略図 図5のサブルーチンである領域設定処理の流れを示す概略図 第1実施形態によるタッチパネル式入力端末の表示部の表示の変化を示す模式図 第1実施形態によるタッチパネル式入力端末の表示部の表示の変化を示す模式図 第1実施形態によるタッチパネル式入力端末の表示部の表示の変化を示す模式図 第1実施形態によるタッチパネル式入力端末の表示部の表示の変化を示す模式図 第1実施形態によるタッチパネル式入力端末の表示部の表示の変化を示す模式図 第1実施形態によるタッチパネル式入力端末の表示部の表示の変化を示す模式図 第1実施形態によるタッチパネル式入力端末の表示部の表示の変化を示す模式図 第1実施形態によるタッチパネル式入力端末の表示部の表示の変化を示す模式図 第1実施形態によるタッチパネル式入力端末の表示部の表示の変化を示す模式図 第2実施形態による入力制御装置の図2に相当する図 第2実施形態によるタッチパネル式入力端末の表示部の表示を示す模式図 第2実施形態によるタッチパネル式入力端末の表示部の表示を示す模式図 第2実施形態によるタッチパネル式入力端末の表示部の表示の変化を示す模式図 第2実施形態による入力制御装置の処理の流れを示す概略図(その1) 第2実施形態による入力制御装置の処理の流れを示す概略図(その2) 図23のサブルーチンであるアイコン展開処理の流れを示す概略図 図23のサブルーチンである特定アイコン拡大処理の流れを示す概略図 図23のサブルーチンである領域設定処理の流れを示す概略図 第2実施形態によるタッチパネル式入力端末の表示部の表示の変化を示す模式図 第2実施形態によるタッチパネル式入力端末の表示部の表示の変化を示す模式図 第2実施形態によるタッチパネル式入力端末の表示部の表示の変化を示す模式図 第3実施形態によるタッチパネル式入力端末の表示部の表示を示す模式図 第3実施形態による入力制御装置の処理の流れを示す概略図(その1) 第3実施形態による入力制御装置の処理の流れを示す概略図(その2) 第3実施形態によるタッチパネル式入力端末の表示部の表示の変化を示す模式図 図32のサブルーチンである特定アイコン拡大処理の流れを示す概略図 図32のサブルーチンである領域設定処理の流れを示す概略図 第3実施形態によるタッチパネル式入力端末の表示部の表示の変化を示す模式図 第3実施形態によるタッチパネル式入力端末の表示部の表示の変化を示す模式図 第3実施形態によるタッチパネル式入力端末の表示部の表示の変化を示す模式図 第3実施形態によるタッチパネル式入力端末の表示部の表示の変化を示す模式図 第3実施形態によるタッチパネル式入力端末の表示部の表示の変化を示す模式図
以下、入力制御装置の複数の実施形態を適用したタッチパネル式入力端末について図面に基づいて説明する。なお、複数の実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
まず、図1および図2に基づいてタッチパネル式入力端末10について説明する。タッチパネル式入力端末10は、表示部11およびタッチスイッチ12を備えている。表示部11は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの周知の表示パネルで構成されている。この表示部11は、可視的な表示領域13を形成している。タッチスイッチ12は、この表示部11に重ねて構成されている。タッチスイッチ12は、例えば抵抗膜方式や静電容量方式など周知の構成であり、ユーザの指が触れることにより命令が入力される。このように、タッチパネル式入力端末10は、その基本的な構成は周知の構成と同一である。また、タッチパネル式入力端末10は、記憶部14を備えている。記憶部14は、例えばHDD(Hard Disk Drive)や不揮発性のメモリなどを有している。記憶部14は、タッチパネル式入力端末10で取り扱われる各種のアプリケーションやデータなどを記憶する。
図2に示すように、第1実施形態による入力制御装置20は、タッチパネル式入力端末10に適用され、タッチパネル式入力端末10に入力された命令に基づいてタッチパネル式入力端末10を制御する。入力制御装置20は、制御部21、タッチ検出部22、アイコンサイズ変更部23、データ保存部24および領域設定部25を備えている。制御部21は、例えばCPU、ROMおよびRAMから構成されているマイクロコンピュータである。制御部21は、ROMに記憶されているコンピュータプログラムにしたがって入力制御装置20およびタッチパネル式入力端末10を制御する。タッチ検出部22、アイコンサイズ変更部23、データ保存部24および領域設定部25は、制御部21においてコンピュータプログラムを実行することにより、ソフトウェア的に実現されている。なお、タッチ検出部22、アイコンサイズ変更部23、データ保存部24および領域設定部25は、専用の電子回路によりハードウェア的に実現してもよい。
タッチパネル式入力端末10は、表示部11にアイコンを表示する。図3に示すように、表示部11が形成する表示領域13は、保存アイコン領域26およびデスクトップ領域27に区画されている。保存アイコン領域26は、保存アイコン群30を表示する。保存アイコン群30は、複数の保存フォルダアイコン31、32、33から構成されている。なお、図3は、一例であり、保存アイコン群30に含まれる保存フォルダアイコンは、三個に限らず、任意の数でよい。デスクトップ領域27は、表示部11の表示領域13のうち保存アイコン領域26を除く部分に設定されている。デスクトップ領域27では、各種のデータについての編集が行われる。編集されたデータは、ファイルアイコン34としてデスクトップ領域27に表示される。ユーザは、このデスクトップ領域27に表示されているファイルアイコン34を指でタッチした後、保存アイコン群30のいずれかの保存フォルダアイコン31〜33に指でドラッグアンドドロップする。これにより、タッチされたファイルアイコン34に対応するデータは、ドラッグアンドドロップの対象となった保存フォルダアイコン31〜33に設定されている保存領域に保存される。図4に示すように記憶部14の記憶領域40には、保存フォルダアイコン31〜33に対応する個別の保存領域41〜43が確保されている。なお、保存フォルダアイコンの数がn個の場合、保存領域はn個確保されている。
図2に示すタッチ検出部22は、上述のファイルアイコン34にタッチされた位置をタッチ位置として検出する。表示部11の表示領域13は、例えばA×B(A、Bはいずれも自然数)のマトリクス状の座標が設定されている。タッチ検出部22は、タッチスイッチ12で検出したタッチされた位置を、マトリクス状の座標に基づいてタッチ位置として検出する。タッチ検出部22は、予め設定された検出時間間隔で定期的に検出する。この場合、検出時間間隔は、例えば数ミリ秒から数十ミリ秒程度の任意の値に設定されている。タッチ検出部22は、この検出時間間隔におけるタッチ位置の移動方向をドラッグ方向として検出する。すなわち、タッチ検出部22は、ある第一検出時間で検出したタッチ位置と、この第一検出時間から検出時間間隔が経過した第二検出時間で検出した位置との差から、タッチ位置の移動方向を検出する。そして、タッチ検出部22は、検出したタッチ位置の移動方向をドラッグ方向として検出する。
アイコンサイズ変更部23は、図3に示すように保存アイコン群30に含まれる複数の保存フォルダアイコン31〜33の表示を縮小サイズまたは拡大サイズに変更して表示する。縮小サイズは、複数の保存フォルダアイコン31〜33が表示されている保存アイコン領域26において表示されている保存フォルダアイコン31〜33の通常の大きさである。これに対し、所定の条件を満たすとき、保存アイコン領域26に表示されている保存フォルダアイコン31〜33は、この縮小サイズよりも大きな拡大サイズで表示される。アイコンサイズ変更部23は、タッチ検出部22で検出したファイルアイコン34の現在のタッチ位置、およびドラッグ方向に基づいて保存フォルダアイコン31〜33のサイズを変更する。アイコンサイズ変更部23によるアイコンのサイズ変更の具体的な流れは後述する。
データ保存部24は、ファイルアイコン34に対応するデータを、拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコン31〜33に設定されている保存領域41〜43に保存する。すなわち、ユーザは、タッチしたファイルアイコン34を保存アイコン群30に含まれる複数の保存フォルダアイコン31〜33のうち拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコンの近傍までドラッグする。そして、ユーザは、このファイルアイコン34のドラッグを、拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコンと重ねて、またはこの保存フォルダアイコンの近傍で解除する。このとき、データ保存部24は、ユーザがタッチしたファイルアイコン34に対応するデータを、拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコンに設定されている保存領域に保存する。
領域設定部25は、タッチ検出部22で検出したタッチ位置が移動するごとに、表示部11の表示領域13に仮想的な区画領域を設定する。この領域設定部25による仮想的な区画領域の設定の具体的な流れについても後述する。
次に、上記の構成による入力制御装置20の作用について具体的な流れを図5および図6に基づいて説明する。
処理が開始されると、タッチ検出部22は、予め設定された検出時間間隔でユーザの指がタッチされた位置をタッチ位置として検出する(S101)。タッチ検出部22は、図3に示すようにこの検出したタッチ位置Tを、現在のタッチ位置Tとして、制御部21のRAMなどに記憶する。なお、図3をはじめとする各図面では、理解の容易にするためタッチ位置Tを星印で示している。S101で検出するタッチ位置は、特許請求の範囲の初期タッチ位置に相当する。タッチ検出部22は、S101において現在のタッチ位置Tを検出すると、この検出したタッチ位置Tがファイルアイコン34と重なっているか否かを判断する(S102)。すなわち、タッチ検出部22は、ユーザの指がファイルアイコン34にタッチされているか否かを判断する。ユーザの指によるタッチ位置Tがファイルアイコン34でないとき、ユーザの指は表示領域13のうちファイルアイコン34が表示されていない部分にタッチしていることになる。そのため、タッチ検出部22は、ファイルアイコン34のドラッグを検出する必要がない。したがって、タッチ検出部22は、タッチ位置Tがファイルアイコン34でないと判断したとき(S102:No)、S101へ移行し処理を継続する。
タッチ検出部22は、タッチ位置Tがファイルアイコン34であると判断したとき(S102:Yes)、S101で検出したタッチ位置Tと先に検出したタッチ位置T0とが異なっているかを判断する(S103)。タッチ検出部22は、上述の検出時間間隔で定期的にタッチ位置Tを取得している。そのため、タッチ検出部22は、S101において最新のタッチ位置に相当する現在のタッチ位置Tを検出したとき、この検出よりも先に検出されたタッチ位置T0、すなわち現在のタッチ位置Tを検出したときよりも検出時間間隔前に検出したタッチ位置T0をRAMから読み出す。そして、タッチ検出部22は、S101で検出した現在のタッチ位置TとRAMから読み出した先のタッチ位置T0とを比較し、これらが異なっているかを判断する。
タッチ検出部22は、最新タッチ位置に相当する現在のタッチ位置Tと先のタッチ位置T0とが異なっていない、すなわち同一であると判断すると(S103:No)、S101へ移行し処理を継続する。一方、タッチ検出部22は、現在のタッチ位置Tと先のタッチ位置T0とが異なっていると判断すると(S103:Yes)、ドラッグ方向を検出する(S104)。すなわち、タッチ検出部22は、異なっていると判断した現在のタッチ位置Tと先のタッチ位置T0とから、ファイルアイコン34が移動する方向を検出する。例えば図7に示すように、ファイルアイコン34をドラッグするユーザの指が、先のタッチ位置T0から現在のタッチ位置Tへ移動したとする。図7では、先のタッチ位置T0に対応して二点鎖線でファイルアイコン341を示し、現在のタッチ位置Tに対応して実線でファイルアイコン34を示している。タッチ検出部22は、先のタッチ位置T0から現在のタッチ位置Tまでの座標の変化からドラッグ方向を検出する。図7では、ドラッグ方向を太実線の矢印で示している。
S104においてタッチ検出部22がドラッグ方向を検出すると、アイコンサイズ変更部23は、検出したドラッグ方向に応じて特定の保存フォルダアイコンを拡大する特定アイコン拡大処理へ移行する(S105)。ここで、図8に基づいて特定アイコン拡大処理の詳細について説明する。特定アイコン拡大処理へ移行すると、アイコンサイズ変更部23は、図7に示すようにタッチ検出部22で検出したドラッグ方向を延長した仮想直線Liを設定する(S1051)。具体的には、図7に示すように仮想直線Liは、タッチ検出部22で検出したドラッグ方向をそのまま延長することによって設定される。
ユーザは、デスクトップ領域27でのデータの編集によって作成されたファイルアイコン34を記憶部14に記憶するために、保存アイコン領域26に表示されている複数の保存フォルダアイコン31〜33のいずれか一つに向けてドラッグする。そのため、ドラッグ方向の延長線上には、少なくとも保存アイコン領域26が位置している。すなわち、図7に示すように、仮想直線Liは、ファイルアイコン34から保存アイコン領域26に向けて伸びている。
S1051において仮想直線Liが設定されると、アイコンサイズ変更部23は、保存アイコン領域26において保存アイコン群30に含まれる複数の保存フォルダアイコン31〜33のうち、設定した仮想直線Liに最も近い保存フォルダアイコンを抽出する(S1052)。すなわち、アイコンサイズ変更部23は、仮想直線Liと交わる保存フォルダアイコン、または仮想直線Liに最も近い保存フォルダアイコンを抽出する。図7に示す場合、保存フォルダアイコン31が仮想直線Liに最も近いアイコンとして抽出される。そして、アイコンサイズ変更部23は、S1052において抽出した保存フォルダアイコン31を、拡大サイズで表示する(S1053)。すなわち、S1052において抽出された保存フォルダアイコン31は、拡大保存フォルダアイコンに相当し、図7に実線で示すように拡大サイズで表示される。なお、拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコン31の元のサイズ、すなわち縮小サイズは、二点鎖線で示している。アイコンサイズ変更部23は、S1052で抽出した拡大サイズの保存フォルダアイコン31以外の保存フォルダアイコン32、33を、拡大サイズよりも小さな縮小サイズで表示する(S1054)。なお、保存フォルダアイコン31が拡大されると、残る保存フォルダアイコン32、33は、そのままの大きさを維持してもよく、さらに縮小してもよい。いずれにしても、縮小サイズは、拡大保存フォルダアイコンに相当する保存フォルダアイコンよりも小さければよい。
以上の手順により、ファイルアイコン34の初期的なドラッグ方向の検出、および検出したドラッグ方向に対応する保存フォルダアイコン31の拡大の処理が実行される。
S105における特定アイコン拡大処理を実行すると、領域設定部25は、表示部11の表示領域13について特定の領域を設定する領域設定処理へ移行する(S106)。ここで、図9に基づいて領域設定処理の詳細について説明する。領域設定処理へ移行すると、領域設定部25は、少なくとも一本の第一仮想区画線Ld1を設定する(S1061)。第一仮想区画線Ld1は、S101で検出した最新のタッチ位置Tと、S1053において拡大サイズで表示した保存フォルダアイコン31に隣り合う保存フォルダアイコン32の拡大された保存フォルダアイコン31側の端部とを結ぶ仮想的な線である。また、この第一仮想区画線Ld1は、タッチ位置Tと反対側の端部が表示領域13のデスクトップ領域27とは反対側の端部すなわち図10における表示領域13の左端部まで伸びている。図10に示す例のように保存フォルダアイコン31が拡大サイズで表示されている場合、第一仮想区画線Ld1は、ファイルアイコン34に対応する現在のタッチ位置Tと、拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコン31に隣り合う保存フォルダアイコン32の保存フォルダアイコン31側の端部とを結ぶ仮想的な線である。この場合、第一仮想区画線Ld1は、一本である。
また、図11に示す例のようにドラッグ方向に沿った仮想直線Liが保存フォルダアイコン32と重なり、保存フォルダアイコン32が拡大サイズで表示されている場合、第一仮想区画線Ld1は、ファイルアイコン34に対応する現在のタッチ位置Tと、保存フォルダアイコン32に隣り合う保存フォルダアイコン31の保存フォルダアイコン32側の端部とを結ぶ仮想的な線、および保存フォルダアイコン32に隣り合う保存フォルダアイコン33の保存フォルダアイコン32側の端部とを結ぶ仮想的な線である。この場合、第一仮想区画線Ld1は、二本である。このように、第一仮想区画線Ld1は、拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコンの位置によって本数が変化する。
このように、領域設定部25は、第一仮想区画線Ld1を設定することにより、保存アイコン領域26を第一領域と第二領域とに区画する(S1062)。すなわち、領域設定部25は、複数の保存フォルダアイコン31〜33が表示されている保存アイコン領域26を、拡大サイズの保存フォルダアイコンが含まれている第一領域A1と、この拡大サイズの保存フォルダアイコンを含まない第二領域A2とに区画する。図10に示す例の場合、保存アイコン領域26は、一本の第一仮想区画線Ld1によって第一領域A1と第二領域A2とに区画される。また、図11に示す例の場合、保存アイコン領域26は、二本の第一仮想区画線Ld1によって一つの第一領域A1と二つの第二領域A2とに区画される。
S1062において第一領域A1および第二領域A2が区画されると、領域設定部25は、表示領域13における保存アイコン領域26とデスクトップ領域27との境界を更新する(S1063)。すなわち、領域設定部25は、保存アイコン領域26とデスクトップ領域27との境界を、S101で検出した現在のタッチ位置Tを含み第一仮想区画線Ld1に交差する第二仮想区画線Ld2として設定する。表示領域13は、図3および図7に示すように保存アイコン領域26とデスクトップ領域27とが形成されている。この保存アイコン領域とデスクトップ領域との境界は、予め規定されているものではなく、タッチ位置Tに応じて更新される。つまり、ファイルアイコン34をドラッグする指のタッチ位置Tが保存アイコン群30側へ移動するに応じて、保存アイコン領域26とデスクトップ領域27との境界も保存アイコン群30側へ移動する。ここで、この保存アイコン領域26とデスクトップ領域27との境界は第二仮想区画線Ld2となり、第二仮想区画線Ld2は第一仮想区画線Ld1に交差し、現在のタッチ位置Tを含む位置に設定される。すなわち、第二仮想区画線Ld2は、図10および図11に示すように第一仮想区画線Ld1と交わり現在のタッチ位置Tを通る仮想的な線である。第二仮想区画線Ld2は、保存アイコン領域26とデスクトップ領域27との境界に一致する。本実施形態の場合、第二仮想区画線Ld2は、第一仮想区画線Ld1と交差するとともに、長方形状の表示領域13の長手方向に対し垂直に短手方向の両端部を結ぶ例を示している。しかし、第二仮想区画線Ld2は、第一仮想区画線Ld1と交差するのであれば、長手方向に対し必ずしも垂直に交差していなくてもよい。
以上の手順により、表示領域13について第一仮想区画線Ld1によって第一領域A1および第二領域A2が区画されるとともに、保存アイコン領域26とデスクトップ領域27との境界が第二仮想区画線Ld2として設定される。
S106における領域設定処理を実行するとともに、S101においてタッチ位置Tを検出してから検出時間間隔が経過すると、タッチ検出部22は、あらためて現在のタッチ位置Tを検出する(S107)。これにより、S101で検出したタッチ位置Tは、先のタッチ位置T0に更新される。そして、タッチ検出部22は、ユーザの指が依然としてタッチ中であるか、すなわちファイルアイコン34がドラッグ中であるか否かを判断する(S108)。タッチ検出部22は、S108においてファイルアイコン34がドラッグ中であると判断すると(S108:Yes)、S107で検出した現在のタッチ位置T、すなわち最新のタッチ位置TがS106において設定した第一領域A1にあるか否かを判断する(S109)。タッチ検出部22で最新のタッチ位置Tが第一領域A1にあると判断されると(S109:Yes)、アイコンサイズ変更部23は、拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコン31を継続して拡大サイズで表示するとともに(S110)、縮小サイズで表示されている保存フォルダアイコンを継続して縮小サイズで表示する(S111)。例えば図12に示す例の場合、ファイルアイコン34をドラッグするユーザの指は、先のタッチ位置T0から最新のタッチ位置Tへ移動したとする。S109において最新のタッチ位置Tが先のタッチ位置T0について区画した第一領域A1にあると判断されたとき、ユーザの指は目標とする保存フォルダアイコン31、すなわち拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコン31に向けてファイルアイコン34をドラッグしていることになる。そのため、アイコンサイズ変更部23は、目標とする拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコン31をそのまま継続して拡大サイズで表示する。S110およびS111の処理が完了すると、タッチ検出部22は、S107で検出した現在のタッチ位置Tを先のタッチ位置T0として更新して制御部21のRAMに記憶するとともに(S112)、領域設定部25は、S106にリターンしてS107で取得しS112において先のタッチ位置T0と更新したタッチ位置に基づいて各種領域を再設定すなわち更新する。
一方、タッチ検出部22は、最新のタッチ位置Tが第一領域A1にないと判断すると(S109:No)、最新のタッチ位置Tが第二領域A2にあるか否かを判断する(S113)。さらに、タッチ検出部22は、最新のタッチ位置Tが第二領域A2にないと判断すると(S113:No)、最新のタッチ位置Tがデスクトップ領域27側へ移動したか否かを判断する(S114)。S109において最新のタッチ位置Tが第一領域A1でないと判断されたとき、ファイルアイコン34をドラッグするユーザの指は、図13に示すように第一領域A1に隣接する第二領域A2、または図14に示すように保存アイコン領域26とは逆方向のデスクトップ領域27のいずれかに移動したことになる。そのため、タッチ検出部22は、S113において最新のタッチ位置Tが第二領域A2にあるのか、S114において最新のタッチ位置Tがデスクトップ領域27にあるのかを判断する。
S113においてタッチ位置Tが第二領域A2にある、すなわちタッチ位置Tが第二領域A2へ移動したと判断されると(S113:Yes)、アイコンサイズ変更部23は、図13に示すように拡大サイズで表示していた保存フォルダアイコン31を拡大サイズから縮小サイズへ切り替える(S115)。すなわち、最新のタッチ位置Tが先に設定した第一仮想区画線Ld1を跨ぎ第一領域A1から第二領域A2へ移動したと判断されると、アイコンサイズ変更部23は、先に第一領域A1にあった保存フォルダアイコン31の表示を拡大サイズから縮小サイズへ切り替える。一方、アイコンサイズ変更部23は、タッチ位置Tが移動してきた第二領域A2に含まれタッチ位置Tに最も近い保存フォルダアイコン32の表示を縮小サイズから拡大サイズへ切り替える。そして、領域設定部25は、図15に示すようにS107で検出したタッチ位置Tが含まれる領域を第二領域A2から第一領域A1に更新する(S116)。これにより、アイコンサイズ変更部23は、保存アイコン領域26における複数の保存フォルダアイコン31〜33のうち、この更新された第一領域A1に含まれる保存フォルダアイコン32を拡大サイズに切り替えて表示する(S117)。この場合、保存フォルダアイコン32は、拡大保存フォルダアイコンに相当する。
S107においてタッチ位置Tを検出することによって、ドラッグされているファイルアイコン34が第一領域A1から第二領域A2に進入、すなわちファイルアイコン34をドラッグするユーザの指が第一領域A1から第二領域A2へ進入すると、ファイルアイコン34が進入した領域が第一領域A1に再設定される。そして、ファイルアイコン34が離脱した領域は、第一領域A1から第二領域A2に切り替えられる。これにより、ファイルアイコン34が含まれる第一領域A1とファイルアイコン34が含まれない第二領域A2とは、ファイルアイコン34の移動すなわちユーザの指の移動にしたがって切り替えられる。この第一領域A1と第二領域A2との切り替えによって、ファイルアイコン34が存在する領域は常に第一領域A1となる。そのため、第二領域A2に含まれることにより縮小サイズで表示されていた保存フォルダアイコンであっても、ファイルアイコン34の移動によって第一領域A1に切り替わると、この切り替えられた第一領域A1に含まれる保存フォルダアイコンは拡大サイズで表示される。一方、ファイルアイコン34の移動によって第一領域A1から第二領域A2に切り替わると、拡大サイズで表示されていた保存フォルダアイコンは縮小サイズに切り替わる。このように、保存アイコン領域26に含まれる保存フォルダアイコン31〜33は、ファイルアイコン34の移動によって拡大サイズまたは縮小サイズに切り替えられる。これら、S115からS117の処理が完了すると、タッチ検出部22は、S107で検出した現在のタッチ位置Tを先のタッチ位置T0として更新して制御部21のRAMに記憶し(S118)、S106へリターンする。また、例えば図15に示す状態においてファイルアイコン34をドラッグするユーザの指のタッチ位置Tが保存フォルダアイコン33側の第二領域A2へ進入すると、図16に示すように保存フォルダアイコン33が含まれる領域が第一領域A1となる。そして、この第一領域A1に含まれる保存フォルダアイコン33の表示は、縮小サイズから拡大サイズへ切り替えられる。これとともに、第一仮想区画線Ld1を境に第二領域A2となった領域に含まれる保存フォルダアイコン32の表示は、拡大サイズから縮小サイズへ切り替えられる。
ところで、S114においてタッチ位置Tがデスクトップ領域27側へ移動した、すなわちタッチ位置Tが先に設定した第二仮想区画線Ld2を跨いだと判断されると(S114:Yes)、アイコンサイズ変更部23は、拡大サイズで表示していた保存フォルダアイコンを含む保存アイコン領域26のすべての保存フォルダアイコンを拡大サイズから縮小サイズへ切り替える(S119)。そして、タッチ検出部22は、S107で検出した現在のタッチ位置Tを先のタッチ位置T0として更新して制御部21のRAMに記憶し(S120)、S101へ移行する。
S114においてタッチ位置Tがデスクトップ領域27側へ移動したと判断されるとき、ファイルアイコン34をドラッグするユーザの指は、保存アイコン領域26へ一旦移動を開始した後、図14に示すようにデスクトップ領域27側へ引き返した状態である。この場合、ユーザが目標とする保存フォルダアイコン31〜33は保存アイコン領域26のいずれであるか特定できない。そのため、アイコンサイズ変更部23は、保存フォルダアイコン31〜33のサイズを変更する処理を中止し、保存アイコン領域26に含まれるすべての保存フォルダアイコン31〜33を縮小サイズで表示する。そして、ファイルアイコン34をドラッグするユーザの指が再び保存アイコン領域26側へ移動を開始すると、S101以降の処理が繰り返される。
S108においてファイルアイコン34がドラッグ中でないと判断されると(S108:No)、タッチ検出部22は、S107で取得した現在のタッチ位置Tが拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコンに重なる位置、または保存フォルダアイコンの近傍の位置であるか否かを判断する(S121)。S121において現在のタッチ位置Tが拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコンに重なる位置、またはその近傍であると判断されると(S121:Yes)、データ保存部24は、ファイルアイコン34に対応するデータを拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコンに対応して設定されている保存領域に保存する(S122)。例えば図17に示す例の場合、S108においてファイルアイコン34がドラッグ中でないと判断されると、タッチ検出部22は、そのドラッグが解除された位置が拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコン32に重なる位置またはその近傍であるかを判断する。そして、ドラッグが解除された位置が拡大サイズで表示された保存フォルダアイコン32に重なる位置またはその近傍であるとき、ユーザはファイルアイコン34のドラッグを拡大サイズで表示された保存フォルダアイコン32の位置またはその近傍で解除したことになる。つまり、ユーザは、このファイルアイコン34に対応するデータを、拡大サイズで表示された保存フォルダアイコン32に格納、すなわちこの保存フォルダアイコン32に対応する保存領域42に保存することを求めている。したがって、データ保存部24は、ドラッグが解除されたファイルアイコン34に対応するデータを、このドラッグが解除された位置またはその近傍にある保存フォルダアイコン32に対応する保存領域42に保存する。
一方、S121において現在のタッチ位置Tが拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコン32と重ならない、および近傍でないと判断されると(S121:No)、アイコンサイズ変更部23は、図18に示すようにすべての保存フォルダアイコン31〜33の表示を縮小サイズに切り替える(S123)。また、アイコンサイズ変更部23は、S122においてファイルアイコン34に対応するデータを保存領域42に保存した後も、S123へ移行して図18に示すようにすべての保存フォルダアイコン31〜33の表示を縮小サイズに切り替える。このように、S108においてファイルアイコン34のドラッグが解除されたと判断されると、S121の処理を実行した後、および必要に応じてS122の処理を実行した後、保存アイコン領域26のすべての保存フォルダアイコン31〜33は縮小サイズの表示に切り替えられ、すべての処理が終了する。このとき、保存アイコン領域26とデスクトップ領域27との境界を区画する第二仮想区画線Ld2は、初期位置すなわちタッチパネル式入力端末10に初期的に設定されている保存アイコン領域26とデスクトップ領域27との境界部に設定される。
なお、S121において拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコン32と重ならないおよび近傍でないと判断されたとき、ファイルアイコン34はドラッグの途中でタッチが解除されたことになる。このようにタッチがドラッグの途中で解除されたファイルアイコン34は、ドラッグが解除された位置に移動して表示してもよいし、ドラッグが開始された位置に戻って表示してもよい。
以上説明した第1実施形態では、ファイルアイコン34のタッチ位置が拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコン31〜33に近づくほど、ユーザの指が大雑把な動きをしても目標とする保存フォルダアイコン31〜33の拡大サイズでの表示が継続される。そのため、ファイルアイコン34のドラッグ方向をユーザが意図的に大きく変化させない限り、拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコン31〜33は、拡大サイズでの表示を継続する。したがって、小さな表示領域13を備えるタッチパネル式入力端末10において、ファイルアイコン34がユーザの指によって大まかに操作される場合でも、保存直前になって頻繁に拡大対象の保存フォルダアイコン31〜33が変更され難くなり、所望の保存フォルダアイコン31〜33にファイルアイコン34に対応するデータを容易に保存することができる。
また、第1実施形態では、ファイルアイコン34のタッチ位置Tが拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコン31〜33から遠いほど、指によるタッチ位置をわずかにずらし仮想的に設定した第一仮想区画線Ld1を跨ぐ操作をすることにより、縮小サイズで表示されていた複数の保存フォルダアイコン31〜33のうちファイルアイコン34が含まれる領域の保存フォルダアイコン31〜33は、拡大サイズに変更される。そのため、大まかな指の動きによって意図した保存フォルダアイコン31〜33と異なる保存フォルダアイコン31〜33が拡大サイズで表示されたときでも、ファイルアイコン34のタッチ位置Tをわずかにずらすだけで、意図した保存フォルダアイコン31〜33が拡大サイズに変更される。したがって、小さな表示領域13を備えるタッチパネル式入力端末10において、ファイルアイコン34がユーザの指によって大まかに操作される場合でも、所望の保存フォルダアイコン31〜33にファイルアイコン34に対応するデータを容易に保存することができる。
さらに、第1実施形態では、ファイルアイコン34を保存アイコン群30とは反対側へドラッグすると、保存アイコン群30を構成するすべての保存フォルダアイコン31〜33は縮小サイズで表示される。そのため、意図しない保存フォルダアイコン31〜33が拡大サイズで表示されているとき、ファイルアイコン34を保存アイコン群30とは反対側へドラッグすることにより、意図しない保存フォルダアイコン31〜33は縮小サイズに変更される。例えば複数の保存フォルダアイコン31〜33のうち目標とする保存フォルダアイコン31から離れた位置にある保存フォルダアイコン33が拡大サイズで表示されているとき、ファイルアイコン34を保存フォルダアイコン33とは逆方向へ一旦ドラッグすることにより、拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコン33は縮小サイズに変更される。そして、一旦逆方向へドラッグしたファイルアイコン34を、その位置から目標とする保存フォルダアイコン31側へドラッグすることにより、その延長線上にある目標とする保存フォルダアイコン31が拡大サイズで表示される。その結果、目標としない保存フォルダアイコン33の表示の縮小と、目標とする保存フォルダアイコン31の表示の拡大とは、ファイルアイコン34のドラッグ方向の変更という簡単な操作で切り替えられる。したがって、小さな表示領域13を備えるタッチパネル式入力端末10において、ファイルアイコン34がユーザの指によって大まかに操作される場合でも、所望の保存フォルダアイコン31〜33を拡大して表示することができ、誤操作を低減し、所望の保存フォルダアイコン31〜33へファイルアイコン34に対応するデータを容易に保存することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態による入力制御装置について説明する。
第2実施形態による入力制御装置20は、図1に示す第1実施形態と同様のタッチパネル式入力端末10に適用される。図19に示すように、第2実施形態による入力制御装置20は、その構成が第1実施形態とほぼ共通であり、アイコン展開部51を備えている点において第1実施形態と異なる。アイコン展開部51は、制御部21においてコンピュータプログラムを実行することにより、ソフトウェア的に実現されている。なお、アイコン展開部51についても、他のタッチ検出部22などと同様に専用の電子回路によりハードウェア的に実現してもよい。
第2実施形態の場合、タッチパネル式入力端末10は、図20に示すように表示領域13の保存アイコン領域26とデスクトップ領域27の区画が第1実施形態と異なっている。第2実施形態の場合、保存アイコン領域26とデスクトップ領域27との境界は、固定されており、第1実施形態のように更新されない。また、第2実施形態の場合、表示領域13の保存アイコン領域26に表示する保存アイコン群130は、マトリックス状に配列されている。第2実施形態の場合、保存アイコン群130は、九つの保存フォルダアイコン131、132、133、134、135、136、137、138、139が3行×3列のマトリックス状の初期配列に配列されている。なお、図20は、一例であり、保存アイコン群130に含まれる保存フォルダアイコンは、m行×n列の任意のマトリックス状でよい。記憶部14の記憶領域40には、保存フォルダアイコン131〜139に対応する図示しない個別の保存領域が確保されている。タッチ検出部22、アイコンサイズ変更部23、データ保存部24および領域設定部25の概略機能は、第1実施形態と共通である。アイコンサイズ変更部23および領域設定部25の詳細な処理の流れについては後述する。
アイコン展開部51は、初期配列に配列されている保存フォルダアイコン131〜139を、表示領域13の外縁に沿って展開する。具体的には、アイコン展開部51は、タッチ検出部22において、ファイルアイコン34が最初のタッチ位置である初期タッチ位置からの移動を検出すると、図21に示すように仮想ドラッグ方向延長直線Lfを設定する。この仮想ドラッグ方向延長直線Lfは、検出された初期タッチ位置からのファイルアイコン34のドラッグ方向に沿って、すなわちドラッグ方向をそのまま延長して設定されている。
アイコン展開部51は、仮想ドラッグ方向延長直線Lfを設定すると、マトリックス状に初期配列されている複数の保存フォルダアイコン131〜139のうち、その中心が仮想ドラッグ方向延長直線Lf上に位置する保存フォルダアイコン、またはその中心が仮想ドラッグ方向延長直線Lfに最も近い保存フォルダアイコンを特定保存フォルダアイコンとして選択する。図21の場合、アイコン展開部51は、保存フォルダアイコン133を特定保存フォルダアイコンとして選択する。
アイコン展開部51は、特定保存フォルダアイコンとして保存フォルダアイコン133を選択すると、マトリックス状に配列されている保存アイコン群130を展開する。具体的には、アイコン展開部51は、選択した保存フォルダアイコン133を、仮想ドラッグ方向延長直線Lfと表示領域13の外縁とが交差する位置の表示領域13側に配置する。すなわち、アイコン展開部51は、図22に示すように仮想ドラッグ方向延長直線Lfと表示領域13の外縁とが交差する交差ポイントPcの内側に位置する表示領域13に、保存フォルダアイコン133を配置する。さらに、アイコン展開部51は、この選択した保存フォルダアイコン133以外の保存フォルダアイコン131、132、134〜139を、保存フォルダアイコン133を起点として表示領域13の外縁に沿って互いに重ならないように配置する。これにより、図21に示すようにマトリックス状に配列されていた保存アイコン群130は、図22に示すように表示領域13の外縁に沿って展開される。
次に、上記の構成による入力制御装置20の作用について具体的な流れを図23および図24に基づいて説明する。なお、第1実施形態と共通する処理については説明を省略する。
処理が開始されると、タッチ検出部22は、予め設定された検出時間間隔でタッチ位置を検出する(S201)。タッチ検出部22は、S201において現在のタッチ位置Tを検出すると、この検出したタッチ位置Tがファイルアイコン34と重なっているか否かを判断する(S202)。ユーザの指によるタッチ位置Tがファイルアイコン34でないとき(S202:No)、S201へ移行し処理を継続する。
タッチ検出部22は、タッチ位置Tがファイルアイコン34であると判断したとき(S202:Yes)、S201で検出した最新タッチ位置に相当するタッチ位置Tと先に検出したタッチ位置T0とが異なっているかを判断する(S203)。タッチ検出部22は、最新タッチ位置に相当する現在のタッチ位置Tと先のタッチ位置T0とが異なっていない、すなわち同一であると判断すると(S203:No)、S201へ移行し処理を継続する。一方、タッチ検出部22は、現在のタッチ位置Tと先のタッチ位置T0とが異なっていると判断すると(S203:Yes)、ドラッグ方向を検出する(S204)。すなわち、タッチ検出部22は、現在のタッチ位置Tと先のタッチ位置T0とから、図21の太実線の矢印に示すようにファイルアイコン34が移動する方向を検出する。
S204においてタッチ検出部22がドラッグ方向を検出すると、アイコン展開部51は、検出したドラッグ方向に応じてマトリックス状に初期配列されている保存アイコン群130を展開するアイコン展開処理へ移行する(S205)。ここで、図25に基づいてアイコン展開処理の詳細について説明する。アイコン展開処理に移行すると、アイコン展開部51は、図21に示すように仮想ドラッグ方向延長直線Lfを設定する(S2051)。具体的には、図21に示すように仮想ドラッグ方向延長直線Lfは、タッチ検出部22で検出したドラッグ方向をそのまま延長することによって設定される。
ユーザは、デスクトップ領域27でのデータ編集によって作成されたファイルアイコン34を記憶部14に記憶するために、保存アイコン領域26に表示されている複数の保存フォルダアイコン131〜139のいずれか一つに向けてドラッグする。そのため、ドラッグ方向の延長線上、すなわち仮想ドラッグ方向延長直線Lf上には、少なくとも保存アイコン領域26が位置している。これにより、仮想ドラッグ方向延長直線Lfは、ファイルアイコン34から保存アイコン領域26に向けて伸びている。
S2051において仮想ドラッグ方向延長直線Lfが設定されると、アイコン展開部51は、マトリックス状に初期配列されている複数の保存フォルダアイコン131〜139のうち、設定した仮想ドラッグ方向延長直線Lfに最も近い保存フォルダアイコンを抽出する(S2052)。すなわち、アイコン展開部51は、中心が仮想ドラッグ方向延長直線Lf上にある保存フォルダアイコン、または中心が仮想ドラッグ方向延長直線Lfに最も近い保存フォルダアイコンを抽出する。図21の場合、アイコン展開部51は、仮想ドラッグ方向延長直線Lfに最も近い保存フォルダアイコン133を抽出する。また、アイコン展開部51は、設定した仮想ドラッグ方向延長直線Lfと表示領域13の外縁とが交差する交差ポイントPcを設定する(S2053)。
アイコン展開部51は、仮想ドラッグ方向延長直線Lfに最も近い保存フォルダアイコン133を抽出、および交差ポイントPcを設定すると、抽出した保存フォルダアイコン133を交差ポイントPc側へ移動させる(S2054)。すなわち、アイコン展開部51は、抽出した保存フォルダアイコン133を、図22に示すように交差ポイントPcの内側の表示領域13、つまり仮想ドラッグ方向延長直線Lfの延長線上で表示領域13の外縁に近い位置へ移動させる。さらに、アイコン展開部51は、この移動させた保存フォルダアイコン133を起点として、図22に示すように残りの保存フォルダアイコン131、132、134〜139を、表示領域13の外縁に沿って互いに重ならないように配置する。図22に示す場合、保存フォルダアイコン131、132は、保存フォルダアイコン133を起点として表示領域13の右側に横方向へ並べて配置される。一方、保存フォルダアイコン134〜139は、保存フォルダアイコン133を起点として表示領域13の左側に縦方向へ並べて配置される。なお、この配置は一例であり、保存フォルダアイコンの配置は、マトリックス状に初期配列されている保存フォルダアイコンのうち選択された保存フォルダアイコンに応じて、あるいは初期配列の形状に応じて、任意に設定することができる。いずれにしても、アイコン展開部51は、S2052において抽出された保存フォルダアイコンを起点として、他の複数の保存フォルダアイコンを表示領域13の外縁に沿って展開する。
以上の手順により、ファイルアイコン34の初期的なドラッグ方向の検出、および検出したドラッグ方向に対応する保存フォルダアイコン131〜139の展開処理が実行される。
S205におけるアイコン展開処理を実行すると、アイコンサイズ変更部23は、特定アイコン拡大処理へ移行する(S206)。図26に基づいて特定アイコン拡大処理について説明する。特定アイコン拡大処理へ移行すると、アイコンサイズ変更部23は、進行方向仮想直線を設定する(S2061)。ここで、進行方向仮想直線は、S2051で設定した仮想ドラッグ方向延長直線Lfに一致する。アイコンサイズ変更部23は、進行方向仮想直線すなわち仮想ドラッグ方向延長直線Lfを設定すると、この仮想ドラッグ方向延長直線Lfに最も近い保存フォルダアイコンを抽出する(S2062)。上述のようにファイルアイコン34が移動すると、マトリックス状に初期配列されている保存アイコン群130は表示領域13の外縁に沿って展開される。そして、保存アイコン群130が展開された後、設定された仮想ドラッグ方向延長直線Lfの線上には、図22に示すように保存フォルダアイコン133が位置している。そのため、アイコンサイズ変更部23は、展開された複数の保存フォルダアイコン131〜139から、この仮想ドラッグ方向延長直線Lfの線上に位置する保存フォルダアイコン133を抽出する。アイコンサイズ変更部23は、図22に示すように抽出した保存フォルダアイコン133を拡大サイズで表示するとともに(S2063)、その他の保存フォルダアイコン131、132、134〜139を縮小サイズで表示する(S2064)。
以上の手順により、検出したドラッグ方向に対応する保存フォルダアイコン133の拡大の処理が実行される。
S206における特定アイコン拡大処理を実行すると、領域設定部25は、領域設定処理へ移行する(S207)。ここで、図27に基づいて領域設定処理の詳細について説明する。領域設定処理へ移行すると、領域設定部25は、図28に示すように少なくとも一本の仮想区画線Ldxを設定する(S2071)。仮想区画線Ldxは、S201で検出した最新のタッチ位置Tと、S2063において拡大サイズで表示した保存フォルダアイコン133の保存フォルダアイコン132側の端部、および保存フォルダアイコン133の保存フォルダアイコン134側の端部とをそれぞれ結ぶ仮想的な直線である。保存フォルダアイコン133のように、展開されたとき拡大サイズで表示された保存フォルダアイコンの両側に保存フォルダアイコンが位置する場合、二本の仮想区画線Ldxが設定される。一方、保存フォルダアイコン131や保存フォルダアイコン139のように、展開されたとき拡大サイズで表示された保存フォルダアイコンの片側にのみ保存フォルダアイコンが位置する場合、一本の仮想区画線Ldxが設定される。なお、仮想区画線Ldxは、タッチ位置Tから拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコン133の端部に向けて設定するのではなく、第1実施形態と同様にタッチ位置Tから拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコン133に隣り合う保存フォルダアイコン132、134の保存フォルダアイコン133側の端部に向けて設定してもよい。この場合、後に設定される第一領域A1がより大きくなるように仮想区画線Ldxを設定してもよい。
このように、領域設定部25は、仮想区画線Ldxを設定することにより、保存アイコン領域26を第一領域と第二領域とに区画する(S2072)。すなわち、領域設定部25は、複数の保存フォルダアイコン131〜139が表示されている保存アイコン領域26を、拡大サイズの保存フォルダアイコン133が含まれている第一領域A1と、この拡大サイズの保存フォルダアイコン133を含まない第二領域A2とに区画する。
以上の手順により、表示領域13について仮想区画線Ldxによって第一領域A1および第二領域A2が区画される。
S207における領域設定処理を実行するとともに、S201においてタッチ位置Tを検出してから検出時間間隔が経過すると、タッチ検出部22は、あらためて最新タッチ位置として現在のタッチ位置Tを検出する(S208)。図24に示すS208以降の処理は、第1実施形態と同一であるので、簡単に処理手順のみを説明する。現在のタッチ位置を検出すると、S201で検出したタッチ位置Tは、先のタッチ位置T0に更新される。そして、タッチ検出部22は、ファイルアイコン34がドラッグ中であるか否かを判断する(S209)。タッチ検出部22は、S209においてファイルアイコン34がドラッグ中であると判断すると(S209:Yes)、S208で検出した最新のタッチ位置TがS207において設定した第一領域A1にあるか否かを判断する(S210)。タッチ検出部22で最新のタッチ位置Tが第一領域A1にあると判断されると(S210:Yes)、アイコンサイズ変更部23は、拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコン133を継続して拡大サイズで表示するとともに(S211)、縮小サイズで表示されている保存フォルダアイコン131、132、134〜139を継続して縮小サイズで表示する(S212)。S211およびS212の処理が完了すると、タッチ検出部22は、S208で検出した最新のタッチ位置Tを先のタッチ位置T0と更新して制御部21のRAMに記憶するとともに(S213)、領域設定部25は、S207にリターンしてS208で取得しS213において先のタッチ位置T0と更新したタッチ位置に基づいて第一領域A1および第二領域A2を更新する。
タッチ検出部22は、S210において最新のタッチ位置Tが第一領域A1にないと判断すると(S210:No)、最新のタッチ位置Tが第二領域A2にあるか否かを判断する(S214)。タッチ検出部22は、最新のタッチ位置Tが第二領域A2にないと判断すると(S214:No)、最新のタッチ位置Tがデスクトップ領域27側へ移動したか否かを判断する(S215)。S214においてタッチ位置Tが第二領域A2にある、すなわちタッチ位置Tが第二領域A2へ移動したと判断されると(S214:Yes)、アイコンサイズ変更部23は、図29に示すように拡大サイズで表示していた保存フォルダアイコン133を拡大サイズから縮小サイズへ切り替える(S216)。そして、領域設定部25は、図29に示すようにS208で検出したタッチ位置Tが含まれる領域を第一領域A1に更新して再設定する(S217)。これにより、アイコンサイズ変更部23は、保存アイコン領域26における複数の保存フォルダアイコン131〜139のうち、この更新された第一領域A1に含まれ、タッチ位置Tに最も近い保存フォルダアイコン132を縮小サイズから拡大サイズに切り替えて表示する(S218)。S216からS218の処理が完了すると、タッチ検出部22は、S208で検出した現在のタッチ位置Tを先のタッチ位置T0として更新して制御部21のRAMに記憶し(S219)、S207へリターンする。
S215において最新のタッチ位置Tがデスクトップ領域27側へ移動したと判断されると(S215:Yes)、アイコンサイズ変更部23は、拡大サイズで表示していた保存フォルダアイコンを含むすべての保存フォルダアイコン131〜139を拡大サイズから縮小サイズへ切り替える(S220)。そして、図30に示すように、アイコンサイズ変更部23は、複数の保存フォルダアイコン131〜139をマトリックス状の初期配列に戻す。すべての保存フォルダアイコン131〜139の表示を縮小サイズへ切り替えて初期配列に戻すと、タッチ検出部22は、S208で検出した最新のタッチ位置Tを先のタッチ位置T0として更新して制御部21のRAMに記憶し(S221)、S201へ移行する。
S209においてファイルアイコン34がドラッグ中でないと判断されると(S209:No)、すなわちドラッグが解除されたと判断されると、タッチ検出部22は、S208で取得した最新のタッチ位置Tが拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコンに重なる位置、またはその保存フォルダアイコンの近傍の位置であるか否かを判断する(S222)。S222において最新のタッチ位置Tが拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコンに重なる位置、またはその近傍であると判断されると(S222:Yes)、データ保存部24は、ファイルアイコン34に対応するデータを拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコンに対応して設定されている保存領域に保存する(S223)。例えば図28の場合、ファイルアイコン34に対応するデータは保存フォルダアイコン133に対応して設定されている保存領域に保存され、図29の場合、ファイルアイコン34に対応するデータは保存フォルダアイコン132に対応して設定されている保存領域に保存される。
一方、S222において最新のタッチ位置Tが拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコンと重ならない、およびその近傍でないと判断されると(S222:No)、アイコンサイズ変更部23は、すべての保存フォルダアイコン131〜139の表示を縮小サイズに切り替える(S224)。そして、図30に示すように、アイコンサイズ変更部23は、複数の保存フォルダアイコン131〜139をマトリックス状の初期配列に戻す。
なお、S222において拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコンと重ならない、およびその近傍でないと判断されたとき、ファイルアイコン34はドラッグの途中でタッチが解除されたことになる。このようにタッチがドラッグの途中で解除されたファイルアイコン34は、ドラッグが解除された位置に移動して表示してもよいし、ドラッグが開始された位置に戻って表示してもよい。
第2実施形態では、アイコン展開部51を備えている。保存アイコン領域26にある複数の保存フォルダアイコン131〜139は、マトリックス状に配置されている場合がある。このように保存フォルダアイコン131〜139がマトリックス状に配列されている場合、ファイルアイコン34をドラッグしても、その進行方向の延長線上には複数の保存フォルダアイコンが位置することが考えられる。アイコン展開部51は、タッチ検出部22が検出したファイルアイコン34が初期タッチ位置から移動したとき、保存アイコン群130の保存フォルダアイコン131〜139を展開する。具体的には、タッチ検出部22がファイルアイコン34の移動を検出すると、アイコン展開部51はマトリックス状に配列されている保存フォルダアイコン131〜139を表示領域13の外縁に沿って展開する。これにより、ファイルアイコン34のドラッグ方向の延長線上には、一つの保存フォルダアイコンのみが存在することとなる。アイコンサイズ変更部23は、この展開された複数の保存フォルダアイコン131〜139についてそのサイズを拡大または縮小する。これにより、保存フォルダアイコン131〜139が保存アイコン領域26にマトリックス状に配置されている場合でも、ファイルアイコン34を目標とする保存フォルダアイコンに向けてドラッグすることができる。
また、第2実施形態では、アイコン展開部51は、ファイルアイコン34のドラッグ方向に沿ってマトリックス状に配置されている複数の保存フォルダアイコン131〜139へ仮想ドラッグ方向延長直線Lfを設定する。そして、アイコン展開部51は、この仮想ドラッグ方向延長直線Lfに対し、中心が重なる保存フォルダアイコン、または中心が最も近い保存フォルダアイコンを抽出する。図21および図22に示す例の場合、アイコン展開部51は、保存フォルダアイコン133を抽出する。ユーザは、ファイルアイコン34を目標とする保存フォルダアイコン133にドラッグする場合、通常であれば初期タッチ位置からその目標とする保存フォルダアイコン133に向けてドラッグを開始することが考えられる。そこで、初期タッチ位置からのドラッグ方向に沿った仮想ドラッグ方向延長直線Lfに重なる、または最も近い保存フォルダアイコン133は、ファイルアイコン34をドラッグするユーザの目的にかなったものと考えられる。アイコン展開部51は、この抽出した保存フォルダアイコン133を、仮想ドラッグ方向延長直線Lf上における表示領域13の外縁に配置する。そして、アイコンサイズ変更部23は、この抽出した保存フォルダアイコン133を拡大サイズで表示する。これにより、ファイルアイコン34をドラッグするユーザは、そのドラッグを継続することにより目的とする保存フォルダアイコン133へ容易に到達することができる。これとともに、アイコン展開部51は、保存フォルダアイコン133以外の保存フォルダアイコン131、132、134〜139について、保存フォルダアイコン133を起点として表示領域13の外縁に沿って互いに重ならないように配列する。これにより、ユーザが目的とする保存フォルダアイコンが保存フォルダアイコン133でないとしても、ユーザは目的とする保存フォルダアイコンへ容易に到達することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態による入力制御装置について説明する。
第3実施形態による入力制御装置20は、図1に示す第1実施形態と同様のタッチパネル式入力端末10に適用される。第3実施形態による入力制御装置20は、その構成が第1実施形態と共通であり、処理の流れが第1実施形態と異なる。
第3実施形態の場合、タッチパネル式入力端末10は、表示領域13に保存アイコン領域26およびデスクトップ領域27が区画されていない。そのため、第3実施形態の場合、保存アイコン領域26およびデスクトップ領域27の更新は行わない。但し、第3実施形態の場合でも、保存アイコン領域26およびデスクトップ領域27を便宜的に設定してもよい。また、第3実施形態の場合、図31に示すように表示領域13に表示する保存アイコン群230は、表示領域13の外縁に沿って配置されている。図31の場合、九つの保存フォルダアイコン231、232、233、234、235、236、237、238、239は、表示領域13の外縁に沿って横方向および縦方向へ配置されている。具体的には、表示領域13の左上隅に保存フォルダアイコン237が配置され、この保存フォルダアイコン237を起点に横方向へ保存フォルダアイコン231〜236が配置され、保存フォルダアイコン237を起点に縦方向へ保存フォルダアイコン238、239が配置されている。なお、この図31に示す保存フォルダアイコン231〜239の配置は、あくまでも一例である。保存フォルダアイコン231〜239は、図31に示す例に限らず互いが重ならないように任意に配置することができる。この場合、ファイルアイコン34と各保存フォルダアイコン231〜239とを結ぶ仮想的な直線上に、他の保存フォルダアイコンが重ならないように配置することが望ましい。また、複数の保存フォルダアイコン231〜239を第2実施形態と同様にマトリックス状に配置し、第3実施形態の処理に先立って第2実施形態のアイコン展開部51により図31に示すように保存フォルダアイコン231〜239を展開する構成としてもよい。
次に、第3実施形態による入力制御装置20の作用について具体的な流れを図32および図33に基づいて説明する。なお、第1実施形態または第2実施形態と共通する処理については説明を省略する。
処理が開始されると、タッチ検出部22は、予め設定された検出時間間隔でタッチ位置を検出する(S301)。タッチ検出部22は、S301において現在のタッチ位置Tを検出すると、この検出したタッチ位置Tがファイルアイコン34と重なっているか否かを判断する(S302)。ユーザの指によるタッチ位置Tがファイルアイコン34でないとき(S302:No)、S301へ移行し処理を継続する。
タッチ検出部22は、タッチ位置Tがファイルアイコン34であると判断したとき(S302:Yes)、S301で検出した最新タッチ位置に相当するタッチ位置Tと直前のタッチ位置に相当するタッチ位置T0とが異なっているかを判断する(S303)。タッチ検出部22は、最新タッチ位置に相当する現在のタッチ位置Tと直前のタッチ位置に相当するタッチ位置T0とが異なっていない、すなわち同一であると判断すると(S303:No)。S301へ移行し、処理を継続する。一方、タッチ検出部22は、最新のタッチ位置Tと直前のタッチ位置T0とが異なっていると判断すると(S303:Yes)、ドラッグ方向を検出する(S304)。すなわち、タッチ検出部22は、最新のタッチ位置Tと直前のタッチ位置T0とから、図34の太実線の矢印に示すようにファイルアイコン34が移動する方向を検出する。
S304においてタッチ検出部22がドラッグ方向を検出すると、アイコンサイズ変更部23は、特定アイコン拡大処理へ移行する(S305)。図35に基づいて特定アイコン拡大処理について説明する。特定アイコン拡大処理へ移行すると、アイコンサイズ変更部23は、仮想直線Liを設定する(S3051)。仮想直線Liは、S304で検出したドラッグ方向に沿って延長した仮想的な直線である。アイコンサイズ変更部23は、仮想直線Liを設定すると、この仮想直線Liの上に位置する保存フォルダアイコン、または中心がこの仮想直線Liに最も近い保存フォルダアイコンを抽出する(S3052)。図34に示す場合、仮想直線Liの線上には、保存フォルダアイコン237が位置している。そのため、アイコンサイズ変更部23は、表示領域13に表示されている複数の保存フォルダアイコン231〜239から、仮想直線Liの線上に位置する保存フォルダアイコン237を抽出する。そして、アイコンサイズ変更部23は、図34に示すように抽出した保存フォルダアイコン237を拡大サイズで表示するとともに(S3053)、その他の保存フォルダアイコン231〜236、238、239を縮小サイズで表示する(S3054)。
以上の手順により、検出したドラッグ方向に対応する保存フォルダアイコン237の拡大の処理が実行される。なお、複数の保存フォルダアイコン231〜239がマトリックス状に配列されている場合、S304においてドラッグ方向を検出した後、S305における特定アイコン拡大処理へ移行する前に、第2実施形態で説明したアイコン展開処理を実行してもよい。
S305における特定アイコン拡大処理を実行すると、領域設定部25は、領域設定処理へ移行する(S306)。ここで、図36に基づいて領域設定処理の詳細について説明する。領域設定処理へ移行すると、領域設定部25は、図37に示すように少なくとも一本の仮想区画線Ldyを設定する(S3061)。仮想区画線Ldyは、S301で検出した最新のタッチ位置Tと、S3053において拡大サイズで表示した保存フォルダアイコン237の保存フォルダアイコン236側の端部、および保存フォルダアイコン237の保存フォルダアイコン238側の端部とをそれぞれ結ぶ仮想的な直線である。保存フォルダアイコン237のように拡大サイズで表示された保存フォルダアイコンの両側に保存フォルダアイコンが位置する場合、二本の仮想区画線Ldyが設定される。一方、保存フォルダアイコン231や保存フォルダアイコン239のように片側にのみ保存フォルダアイコンが位置する場合、一本の仮想区画線Ldyが設定される。なお、仮想区画線Ldyは、タッチ位置Tから拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコン237の端部に向けて設定するのではなく、第1実施形態と同様にタッチ位置Tから拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコン237に隣り合う保存フォルダアイコン236、238の保存フォルダアイコン237側の端部へ向けて設定してもよい。この場合、後に設定される第一領域A1がより大きくなるように仮想区画線Ldyを設定してもよい。
このように、領域設定部25は、仮想区画線Ldyを設定することにより、表示領域13を第一領域と第二領域とに区画する(S3062)。すなわち、領域設定部25は、複数の保存フォルダアイコン231〜239が表示されている表示領域13を、拡大サイズの保存フォルダアイコン237が含まれている第一領域A1と、この拡大サイズの保存フォルダアイコン237を含まない第二領域A2とに区画する。
以上の手順により、表示領域13について仮想区画線Ldyによって第一領域A1および第二領域A2が区画される。
S306における領域設定処理を実行するとともに、S201においてタッチ位置Tを検出してから検出時間間隔が経過すると、タッチ検出部22は、あらためて最新タッチ位置として現在のタッチ位置Tを検出する(S307)。最新のタッチ位置Tを検出すると、S301で検出したタッチ位置Tは、直前のタッチ位置T0に更新される。そして、タッチ検出部22は、ファイルアイコン34がドラッグ中であるか否かを判断する(S308)。タッチ検出部22は、S308においてファイルアイコン34がドラッグ中であると判断すると(S308:Yes)、ドラッグ方向を検出する(S309)。タッチ検出部22は、最新のタッチ位置Tおよび直前のタッチ位置T0から、ファイルアイコン34のドラッグ方向を検出する。これとともに、タッチ検出部22は、S307で検出した最新のタッチ位置TがS306において設定した第一領域A1にあるか否かを判断する(S310)。タッチ検出部22で最新のタッチ位置Tが第一領域A1にあると判断されると(S310:Yes)、アイコンサイズ変更部23は、最新のタッチ位置Tと拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコン237との距離が接近または同一であるかを判断する(S311)。すなわち、アイコンサイズ変更部23は、図38に示すように直前のタッチ位置T0について検出した拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコン237までの距離Doと、最新のタッチ位置Tと拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコン237までの距離Dnとを比較する。そして、アイコンサイズ変更部23は、この距離Doと距離DnとがDn≦Doであるか否かを判断する。ユーザがファイルアイコン34を、拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコン237を目標としてドラッグするとき、最新のタッチ位置Tは直前のタッチ位置T0に比較して保存フォルダアイコン237に接近する。そのため、最新のタッチ位置Tから保存フォルダアイコン237までの距離Dnは、直前のタッチ位置T0から保存フォルダアイコン237までの距離Doよりも小さい、または同一である。
このように、S311においてファイルアイコン34の最新のタッチ位置Tが直前のタッチ位置T0に比較して拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコン237に接近、または変化していないと判断されると(S311:Yes)、アイコンサイズ変更部23は、拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコン237を継続して拡大サイズで表示するとともに(S312)、縮小サイズで表示されている保存フォルダアイコン231〜236、238、239を継続して縮小サイズで表示する(S313)。これとともに、タッチ検出部22は、S307で検出した最新のタッチ位置Tを直前のタッチ位置T0と更新して制御部21のRAMに記憶する(S314)。さらに、領域設定部25は、S306にリターンしてS307で取得しS314において直前のタッチ位置T0と更新したタッチ位置に基づいて第一領域A1および第二領域A2を更新する。
一方、S311においてファイルアイコン34の最新のタッチ位置Tが直前のタッチ位置T0に比較して遠ざかっていると判断されると(S311:No)、アイコンサイズ変更部23は、すべての保存フォルダアイコン231〜239を縮小サイズに切り替えて表示する(S315)。これとともに、タッチ検出部22は、S307で検出した最新のタッチ位置Tを直前のタッチ位置T0と更新して制御部21のRAMに記憶し(S316)、S301にリターンする。ユーザがドラッグするファイルアイコン34は、拡大サイズで表示されていた保存フォルダアイコン237から遠ざかる場合がある。例えばユーザがファイルアイコン34を拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコン237に保存することを取りやめる場合、ファイルアイコン34は図39に示すようにその保存フォルダアイコン237から遠ざかる方向へドラッグされる。そのため、ファイルアイコン34の最新のタッチ位置Tから拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコン237までの距離Dnは、直前のタッチ位置T0から保存フォルダアイコン237までの距離Doに比較して大きくなる。このように、距離Dnが距離Doよりも大きいと判断されたとき、ユーザはファイルアイコン34の保存を取りやめたとみなすことができる。そこで、アイコンサイズ変更部23は、目標とする保存フォルダアイコンが無いものとして、図39に示すようにすべての保存フォルダアイコン231〜239を縮小サイズで表示する。これにより、最新のタッチ位置Tを起点として、S301移行の処理が繰り返される。
S310において最新のタッチ位置Tが第一領域A1にないと判断されると(S310:No)、アイコンサイズ変更部23は、拡大サイズで表示していた保存フォルダアイコン237を拡大サイズから縮小サイズへ切り替える(S317)。ファイルアイコン34は、図40に示すようにユーザによるドラッグ中に第一領域A1から外れ、第二領域A2へ移動することがある。このように、ファイルアイコン34の最新のタッチ位置Tがドラッグ中に第一領域A1から外れると、アイコンサイズ変更部23は、拡大サイズで表示していた保存フォルダアイコン237を縮小サイズに切り替えて表示する。これと同時に、アイコンサイズ変更部23は、図41に示すようにタッチ位置Tが移動してきた第二領域A2に含まれタッチ位置Tに最も近い保存フォルダアイコン235の表示を縮小サイズから拡大サイズへ切り替える。そして、領域設定部25は、図40に示すようにS307で検出した最新のタッチ位置Tを含む第一領域A1を再設定する(S318)。これにより、アイコンサイズ変更部23は、複数の保存フォルダアイコン231〜239のうち、更新された第一領域A1に含まれる保存フォルダアイコン235を拡大サイズに切り替えて表示する(S319)。S317からS319の処理が完了すると、タッチ検出部22は、S307で検出した最新のタッチ位置Tを直前のタッチ位置T0として更新して制御部21のRAMに記憶し、S306へリターンする。
S308においてファイルアイコン34がドラッグ中でないと判断されると(S308:No)、すなわちドラッグが解除されたと判断されると、タッチ検出部22は、S307で取得した最新のタッチ位置Tが拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコンに重なる位置、または保存フォルダアイコンの近傍の位置であるか否かを判断する(S320)。S320において最新のタッチ位置Tが拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコンに重なる位置、またはその近傍であると判断されると(S320:Yes)、データ保存部24は、ファイルアイコン34に対応するデータを拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコンに対応して設定されている保存領域に保存する(S321)。例えば図40の場合、ファイルアイコン34に対応するデータは保存フォルダアイコン237に対応して設定されている保存領域に保存され、図41の場合、ファイルアイコン34に対応するデータは保存フォルダアイコン235に対応して設定されている保存領域に保存される。一方、S320において最新のタッチ位置Tが拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコンと重ならない、およびその近傍でないと判断されると(S320:No)、アイコンサイズ変更部23は、すべての保存フォルダアイコン231〜239の表示を縮小サイズに切り替える(S322)。
なお、S320において拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコンと重ならない、およびその近傍でないと判断されたとき、ファイルアイコン34はドラッグの途中でタッチが解除されたことになる。このようにタッチがドラッグの途中で解除されたファイルアイコン34は、ドラッグが解除された位置に移動して表示してもよいし、ドラッグが開始された位置に戻って表示してもよい。
第3実施形態では、表示領域13に保存フォルダアイコン231〜239が分散して配置されているとき、アイコンサイズ変更部23は、最新のタッチ位置Tと拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコン237との距離を検出している。そして、アイコンサイズ変更部23は、最新のタッチ位置Tと保存フォルダアイコン237との距離Dnが、直前のタッチ位置T0からその保存フォルダアイコン237までの距離Doと同一または減少しているとき、その保存フォルダアイコン237の表示を拡大サイズで維持する。一方、アイコンサイズ変更部23は、最新のタッチ位置Tと保存フォルダアイコン237との距離Dnが、直前のタッチ位置T0からその保存フォルダアイコン237までの距離Doより増大しているとき、その保存フォルダアイコン237の表示を拡大サイズから縮小サイズに変更する。これにより、領域に関わらず、ファイルアイコン34が拡大サイズで表示されている保存フォルダアイコン237に接近している間は目標とする保存フォルダアイコン237の表示が拡大サイズで維持され、ファイルアイコン34が保存フォルダアイコン237から遠ざかると保存フォルダアイコン237の表示が縮小サイズに変更される。そのため、ファイルアイコン34の位置に関わらず、保存フォルダアイコン237のサイズはファイルアイコン34と目標とする保存フォルダアイコン237との距離の変化に基づいて変更される。したがって、表示領域13における複数の保存フォルダアイコン231〜239の配置に関わらず、所望の保存フォルダアイコン237へファイルアイコン34を容易に保存することができる。
以上説明した本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
図面中、10はタッチパネル式入力端末、11は表示部、12はタッチスイッチ、13は表示領域、20は入力制御装置、21は制御部、22はタッチ検出部(タッチ検出手段)、23はアイコンサイズ変更部(アイコンサイズ変更手段)、24はデータ保存部(データ保存手段)、25は領域設定部(領域設定手段)、26は保存アイコン領域、27はデスクトップ領域、30、130、230は保存アイコン群、31、32、33、131〜139、231〜239は保存フォルダアイコン、34はファイルアイコン、41、42、43は保存領域、A1は第一領域、A2は第二領域、Ld1は第一仮想区画線、Ld2は第二仮想区画線、Liは仮想直線、Ldx、Ldyは仮想区画線、Lfは仮想ドラッグ方向延長直線、Tはタッチ位置を示す。

Claims (5)

  1. 表示部の表示領域に表示されたアイコンを指で直接操作するタッチパネル式入力端末において、前記表示領域を複数の保存フォルダアイコンから構成される保存アイコン群を表示する保存アイコン領域と前記保存アイコン領域以外のデスクトップ領域とに区画し、前記デスクトップ領域に表示されたファイルアイコンをタッチした後に前記保存アイコン群のいずれかの保存フォルダアイコンにドラッグすることにより、タッチされた前記ファイルアイコンに対応するデータを前記保存フォルダアイコンに設定されている保存領域に保存する前記タッチパネル式入力端末の入力制御装置であって、
    前記ファイルアイコンにタッチされた位置をタッチ位置として予め設定された検出時間間隔で定期的に検出するとともに、前記検出時間間隔における前記タッチ位置の移動方向をドラッグ方向として検出するタッチ検出手段と、
    前記保存アイコン群に含まれる複数の前記保存フォルダアイコンの表示を、前記タッチ検出手段で検出した前記ファイルアイコンの現在のタッチ位置およびドラッグ方向に基づいて、縮小サイズまたは前記縮小サイズよりも大きな拡大サイズに変更して表示するアイコンサイズ変更手段と、
    前記ファイルアイコンが前記保存アイコン群に含まれる複数の前記保存フォルダアイコンのうち前記拡大サイズで表示されている拡大保存フォルダアイコンと重ねてタッチが解除されると、または前記拡大保存フォルダアイコンの近傍でタッチが解除されると、前記ファイルアイコンに対応するデータを前記拡大保存フォルダアイコンに設定されている保存領域に保存するデータ保存手段と、
    前記タッチ検出手段で検出したタッチ位置の移動ごとに、最新のタッチ位置と、前記拡大保存フォルダアイコンと隣り合う前記保存フォルダアイコンの前記拡大保存フォルダアイコン側の端部と、を結ぶ少なくとも一本の第一仮想区画線を設定し、前記第一仮想区画線で前記保存アイコン領域を前記拡大保存フォルダアイコンを含む第一領域と前記拡大保存フォルダアイコンを含まない第二領域とに区画するとともに、前記表示領域における前記保存アイコン領域と前記デスクトップ領域との境界を現在のタッチ位置を含み前記第一仮想区画線に交差する第二仮想区画線に設定する領域設定手段と、を備え、
    前記アイコンサイズ変更手段は、
    前記タッチ検出手段で前記タッチ位置が検出された前記ファイルアイコンについて、最初にタッチされた初期タッチ位置からの前記ドラッグ方向を検出し、このドラッグ方向を延長した仮想直線を設定し、前記保存アイコン群に含まれる複数の前記保存フォルダアイコンのうち、設定した前記仮想直線に最も近い保存フォルダアイコンを、前記拡大保存フォルダアイコンとして前記拡大サイズで表示し、
    前記領域設定手段が領域の設定を更新をする前に、前記ファイルアイコンの現在のタッチ位置が更新前の前記第一領域にあるとき、前記拡大保存フォルダアイコンを継続して前記拡大サイズで表示し、
    前記領域設定手段が領域の設定を更新する前に、前記ファイルアイコンの現在のタッチ位置が前記第二領域にあるとき、前記拡大保存フォルダアイコンを前記拡大サイズから前記縮小サイズに切り替えるとともに、現在のタッチ位置が含まれる前記第二領域を前記第一領域に更新し、この領域に含まれる前記保存フォルダアイコンを前記縮小サイズから前記拡大サイズへ切り替えて表示して、前記領域設定手段により領域の設定を更新し、
    前記ファイルアイコンのドラッグ方向が前記保存アイコン領域から前記デスクトップ領域へ向かっているとき、前記保存アイコン群に含まれるすべての前記保存フォルダアイコンを前記縮小サイズで表示し、
    記データ保存手段において、前記ファイルアイコンに対応するデータが前記保存フォルダアイコンに設定されている保存領域に保存されると、前記保存アイコン群に含まれるすべての前記保存フォルダアイコンを前記縮小サイズで表示することを特徴とする入力制御装置。
  2. 表示部の表示領域に表示されたアイコンを指で直接操作するタッチパネル式入力端末において、前記表示領域を複数の保存フォルダから構成される保存アイコン群を表示する保存アイコン領域と前記保存アイコン領域以外のデスクトップ領域とに区画し、前記デスクトップ領域に表示されたファイルアイコンをタッチした後に、前記保存アイコン群のいずれかの保存フォルダアイコンにドラッグすることにより、タッチされた前記ファイルアイコンに対応するデータを前記保存フォルダアイコンに設定されている保存領域に保存する前記タッチパネル式入力端末の入力制御装置であって、
    前記ファイルアイコンにタッチされた位置をタッチ位置として予め設定された検出時間間隔で定期的に検出するとともに、前記検出時間間隔における前記タッチ位置の移動方向をドラッグ方向として検出するタッチ検出手段と、
    前記保存アイコン群に含まれる複数の前記保存フォルダアイコンの表示を、前記タッチ検出手段で検出した前記ファイルアイコンの前記タッチ位置および前記ドラッグ方向に基づいて、縮小サイズまたは前記縮小サイズよりも大きな拡大サイズに変更して表示するアイコンサイズ変更手段と、
    前記ファイルアイコンが前記保存アイコン群に含まれる複数の前記保存フォルダアイコンのうち前記拡大サイズで表示されている拡大保存フォルダアイコンと重ねてタッチが解除されると、または前記拡大保存フォルダアイコンの近傍でタッチが解除されると、前記ファイルアイコンに対応するデータを前記拡大保存フォルダアイコンに設定されている保存領域に保存するデータ保存手段と、
    前記タッチ検出手段で検出した前記ファイルアイコンのタッチ位置が最初のタッチ位置である初期タッチ位置から移動したとき、前記保存アイコン領域において縦方向へ複数行および横方向へ複数列にマトリックス状の初期配列に配列されている前記保存フォルダアイコンを、前記表示領域の外縁に沿って展開するアイコン展開手段と、
    前記タッチ検出手段で検出したタッチ位置の移動ごとに、最新の最新タッチ位置と前記拡大保存フォルダアイコンの端部とを結ぶ少なくとも一本の仮想区画線を設定し、前記仮想区画線で前記保存アイコン領域を前記拡大保存フォルダアイコンを含む第一領域と前記拡大保存フォルダアイコンを含まない第二領域とに区画する領域設定手段と、を備え、
    前記アイコンサイズ変更手段は、
    最新タッチ位置および直前のタッチ位置から導かれる前記ドラッグ方向と重なる進行方向仮想直線を設定し、前記表示領域の外縁に沿って縦方向および横方向へ配列されている前記保存フォルダアイコンのうち、前記進行方向仮想直線の延長線上に位置する保存フォルダアイコンまたは中心が前記進行方向仮想直線の延長線上に最も近い保存フォルダアイコンを前記拡大保存フォルダアイコンとして表示するとともに、前記領域設定手段で前記第一領域および前記第二領域を設定し、
    前記領域設定手段が領域の設定を更新する前に、前記ファイルアイコンの最新タッチ位置が更新前の前記第一領域にあるとき、前記領域設定手段により最新タッチ位置が含まれる前記第一領域をそのまま前記第一領域に更新し、前記拡大保存フォルダアイコンを継続して前記拡大サイズで表示し、
    前記領域設定手段が領域の設定を更新する前に、前記ファイルアイコンの最新タッチ位置が前記第二領域にあるとき、前記拡大保存フォルダアイコンを前記拡大サイズから前記縮小サイズに切り替えるとともに、前記領域設定手段により最新タッチ位置が含まれる前記第二領域を前記第一領域に設定を更新して、更新された第一領域に含まれる前記保存フォルダアイコンを前記縮小サイズから前記拡大サイズに切り替えて表示し、
    前記ファイルアイコンの前記ドラッグ方向が前記保存アイコン領域から前記デスクトップ領域へ向かっているとき、展開されたすべての前記保存フォルダアイコンを前記初期配列に戻して前記縮小サイズで表示し、
    記データ保存手段において、前記ファイルアイコンに対応するデータが前記保存フォルダアイコンに設定されている対応の保存領域に保存されると、前記初期配列に戻して前記保存アイコン群に含まれるすべての前記保存フォルダアイコンを前記縮小サイズで表示することを特徴とする入力制御装置。
  3. 表示部の表示領域に表示されたアイコンを指で直接操作するタッチパネル式入力端末において、前記表示領域に表示されたファイルアイコンをタッチした後に、前記表示領域に表示された複数の保存フォルダアイコンのいずれかにドラッグすることにより、タッチされた前記ファイルアイコンに対応するデータを前記保存フォルダアイコンに設定されている保存領域に保存する前記タッチパネル式入力端末の入力制御装置であって、
    前記ファイルアイコンにタッチされた位置をタッチ位置として予め設定された検出時間間隔で定期的に検出するとともに、前記検出時間間隔における前記タッチ位置の移動方向をドラッグ方向として検出するタッチ検出手段と、
    複数の前記保存フォルダアイコンの表示を、前記タッチ検出手段で検出した前記ファイルアイコンの前記タッチ位置および前記ドラッグ方向に基づいて、縮小サイズまたは前記縮小サイズよりも大きな拡大サイズに変更して表示するアイコンサイズ変更手段と、
    前記ファイルアイコンが複数の前記保存フォルダアイコンのうち前記拡大サイズで表示されている拡大保存フォルダアイコンと重ねてタッチが解除されると、または前記拡大保存フォルダアイコンの近傍でタッチが解除されると、前記ファイルアイコンに対応するデータを前記拡大保存フォルダアイコンに設定されている保存領域に保存するデータ保存手段と、
    前記タッチ検出手段で検出したタッチ位置の移動ごとに、最新の最新タッチ位置と前記拡大保存フォルダアイコンの端部とを結ぶ少なくとも一本の仮想区画線を設定し、前記仮想区画線で前記表示領域を前記拡大保存フォルダアイコンを含む第一領域と前記拡大保存フォルダアイコンを含まない第二領域とに区画する領域設定手段と、を備え、
    前記アイコンサイズ変更手段は、
    前記ファイルアイコンについて、最初にタッチされた初期タッチ位置からの前記ドラッグ方向を検出し、このドラッグ方向を延長した仮想直線を設定し、複数の前記保存フォルダアイコンのうち、設定した前記仮想直線の上に位置する保存フォルダアイコンまたは中心が前記仮想直線に最も近い保存フォルダアイコンを前記拡大保存フォルダアイコンとして表示するとともに、前記領域設定手段で前記第一領域および前記第二領域を設定し、
    前記領域設定手段が領域の設定を更新する前に、前記第一領域において、前記ファイルアイコンの最新タッチ位置と前記拡大保存フォルダアイコンとの距離が、前記最新タッチ位置の直前の直前タッチ位置から前記拡大保存フォルダアイコンまでの距離と同一または減少しているとき前記拡大保存フォルダアイコンの表示を前記拡大サイズに維持するとともに、最新タッチ位置と前記拡大保存フォルダアイコンとの距離が、直前タッチ位置から前記拡大保存フォルダアイコンまでの距離より増大しているとき前記拡大保存フォルダアイコンの表示を前記拡大サイズから前記縮小サイズに変更するとともに、前記領域設定手段で最新タッチ位置に基づいて前記第一領域および前記第二領域を更新し、
    前記領域設定手段が領域の設定を更新する前に、前記ファイルアイコンの最新タッチ位置が前記第一領域から前記第二領域に移動したとき、前記第一領域の前記拡大保存フォルダアイコンを前記拡大サイズから前記縮小サイズに切り替えるとともに、前記領域設定手段により最新タッチ位置が含まれる前記第二領域を前記第一領域に設定を更新して、更新された第一領域に含まれる前記保存フォルダアイコンを前記縮小サイズから前記拡大サイズに切り替えて表示し、
    記データ保存手段において、前記ファイルアイコンに対応するデータが前記保存フォルダアイコンに設定されている保存領域に保存されると、すべての前記保存フォルダアイコンを前記縮小サイズで表示することを特徴とする入力制御装置。
  4. 前記タッチ検出手段で検出した前記ファイルアイコンのタッチ位置が前記初期タッチ位置から移動したとき、前記表示領域に縦方向へ複数行および横方向へ複数列にマトリックス状の初期配列に配列されている前記保存フォルダアイコンを、前記表示領域の外縁に沿って展開するアイコン展開手段をさらに備えることを特徴とする請求項3記載の入力制御装置。
  5. 前記アイコン展開手段は、
    前記タッチ検出手段で前記ファイルアイコンの前記初期タッチ位置からの移動を検出すると、検出した前記ファイルアイコンの前記ドラッグ方向に沿って前記初期配列に配列されている複数の前記保存フォルダアイコンに向けて仮想ドラッグ方向延長直線を設定し、
    マトリックス状に配列されている複数の前記保存フォルダアイコンのうち、その中心が前記仮想ドラッグ方向延長直線上に位置する保存フォルダアイコン、またはその中心が前記仮想ドラッグ方向延長直線に最も近い保存フォルダアイコンを特定保存フォルダアイコンとして選択し、
    選択した前記特定保存フォルダアイコンを、前記仮想ドラッグ方向延長直線と前記表示領域の外縁とが交差する位置の前記表示領域側に配置し、前記特定保存フォルダアイコン以外の他の前記保存フォルダアイコンを、前記特定保存フォルダアイコンを起点として前記表示領域の外縁に沿って互いに重ならないように配列し、
    前記アイコンサイズ変更手段は、
    前記特定保存フォルダアイコンを前記拡大保存フォルダアイコンに設定することを特徴とする請求項2または4記載の入力制御装置。
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