JP5659602B2 - 駐車空間検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両が駐車可能な駐車空間を検出するための駐車空間検出装置に関するものである。
従来、車両が駐車可能な駐車空間を検出するための技術が各種提案されている。例えば、特許文献1には、探査波(音波、電磁波等)を送信して戻ってきた反射波に基づいて駐車車両等の障害物までの距離を検出する距離センサを自車両に取り付け、この距離センサの検出した距離(検出距離)に基づいて駐車車両の輪郭形状を特定し、特定した輪郭形状に基づいて駐車空間を検出する駐車空間検出装置の技術が記載されている。
より詳しくは、各時刻の検出距離に基づいて、当該時刻の距離センサの位置(特許文献1の図5のS1〜S7)から検出距離だけ正面に離れた点(C1〜C7)をプロットする。これらプロットされた点(C1〜C7)は、距離センサの真正面から反射波が戻って来ると仮定した上で得られる点であるので、実際よりも長く駐車車両の車長を検出してしまい、結果として駐車空間を正しく検出できない可能性が高い。そのため、特許文献1では、三角測量の技術を用いて、プロットされた点を補正している(特許文献1の図6の点P1、P2参照)。
特開2008−21039号公報
上記特許文献1では、反射波が返ってくる範囲内ではある程度の精度で駐車車両の輪郭を検出できるが、車両の先端付近(駐車車両が縦列駐車している場合は車両前端部および後端部)は曲面形状となっているため、距離センサから当該曲面に入射してくる探査波は、入射してくる方向と同方向には反射されにくい。よって、当該曲面、すなわち車両の先端付近からの反射波は、当該距離センサに到達しない場合が多い。そのため、特許文献1のような技術では、車両の先端位置の検出が不正確になってしまう可能性が高く、その結果、駐車空間の検出も不正確になってしまう可能性が高い。このことは、駐車車両が、先端付近が曲面形状となっている領域が大きい、すなわち丸い形状の車両である場合に、特に顕著である。
本発明は上記点に鑑み、距離センサの検出した検出距離に基づいて駐車車両の輪郭形状を特定し、特定した輪郭形状に基づいて駐車空間を検出する技術において、車両の先端位置の検出を従来よりも高い精度で行うことで、駐車空間の検出精度を高めることを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、車両に搭載され、前記車両が駐車可能な駐車空間を検出するための駐車空間検出装置であって、探査波を送信し、戻ってきた反射波に基づいて、障害物までの距離である検出距離を検出する距離センサ(13)と、前記距離センサ(13)の検出位置毎の検出距離を記録し、検出対象の駐車車両別に分別する記録手段(110)と、駐車車両毎に、当該駐車車両に対応する検出距離群の変化を表す量に基づいて、当該検出距離群のモデル化範囲を選定するモデル化範囲選定手段(120)と、更にモデル化範囲毎に、前記駐車車両の輪郭であって、前記モデル化範囲内で検出された最も前記駐車車両内側の点から前記駐車車両の先端位置までの輪郭を表す複数の所定の形状モデルのうちから、当該モデル化範囲内の検出位置群に対応した検出距離群に最も適合した形状を最適形状モデルとして選定する最適形状モデル選定手段(130)と、モデル化範囲毎に選定した最適形状モデルの最先端部の位置に基づいて、各駐車車両の先端位置を推定し、推定した先端位置に基づいて、駐車車両間の駐車空間の大きさを算出する駐車空間算出手段(140、150)と、を備えた駐車空間検出装置である。
このように、当該モデル化範囲内の検出位置群に対応した検出距離群に最も適合した形状の最適形状モデルを、形状モデルの所定の候補のうちから選定する際に、形状モデルとして、駐車車両の先端位置を含んだ輪郭のモデルを採用することで、駐車車両の先端位置をより高い精度で特定することができる。
したがって、本発明の駐車空間検出装置は、駐車車両の先端位置の検出を従来よりも高い精度で行うことができ、ひいては、駐車空間の検出精度を高めることができる。
また、請求項に記載の発明は前記最適形状モデル選定手段(130)は、前記形状モデル毎に、当該形状モデル上に複数のモデル点を設定するモデル点設定手段(310)と、当該モデル化範囲内の検出距離群を検出したときの検出位置群のそれぞれに対応する反射点を、設定した前記複数のモデル点から選定する反射点選定手段(320〜360)と、各形状モデル内で、選定された各反射点から対応する検出位置までの反射距離と、それら対応する検出位置において前記距離センサ(13)が検出した検出距離と、の間の誤差を算出し、各形状モデルのうち、算出された誤差が最も小さいものを、当該モデル化範囲内の検出距離群に最も適合する最適形状モデルとして選定する選定手段(390〜395)と、を有することを特徴とする。
このように、形状モデル上に複数のモデル点を設け、それらモデル点と検出位置群とを対応付け、対応付いたモデル点と検出位置の間の距離と検出距離との比較をすることで、検出距離に適合した形状モデルを選定することが簡易になる。
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の駐車空間検出装置において、前記反射点選定手段(320〜360)は、当該モデル化範囲内の検出距離群を検出したときの検出位置群のそれぞれに対応する反射点として、当該形状モデル上に設定したモデル点から当該検出位置群までの線分と、当該モデル点における当該形状モデルの法線と、の角度ずれが最も小さくなるように、当該形状モデル上に設定した複数のモデル点のうちから1つを選定することを特徴とする。
このように、駐車車両に対して正面(すなわち、輪郭の法線方向)から当たった波は、正面に反射される可能性が最も高いことを利用して、モデル点と検出位置群とを対応付けることで、適合度の計算の妥当性が高まる。
また、請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の駐車空間検出装置において、前記モデル化範囲選定手段(120)は、当該駐車車両に対応する検出距離群を、当該検出距離群を検出したときの検出位置群の移動量について一階微分し、その一階微分値の絶対値が基準値を超えている部分を、当該駐車車両のモデル化範囲として選定することを特徴とする。
このように、コーナーに差し掛かるまでの駐車車両の側面の輪郭は、ほとんど真っ直ぐであること、駐車時には自車両がほぼ駐車車両に対して平行に走行することが多いことを利用して、検出距離の一階微分を用いて、モデル化範囲(検出距離)を簡易に切り出すことができる。
また、請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載の駐車空間検出装置において、前記モデル化範囲選定手段(120)は、当該駐車車両に対応する検出距離群を、当該検出距離群を検出したときの検出位置群の移動量について二階微分し、その二階微分値の絶対値が基準値を超えている部分を、当該駐車車両のモデル化範囲として選定することを特徴とする。
このように、検出距離の二階微分を用いて、モデル化範囲を選定することで、駐車車両が斜めになっている場合にも、適切にモデル化範囲を切り出すことができる。
また、請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1つに記載の駐車空間検出装置において、前記最適形状モデルの候補としての前記形状モデルの駐車車両内側の端点の接線方向は、当該駐車車両に対応する検出距離群の移動方向に平行に配置することを特徴とする。
このようになっていることで、形状モデルは、駐車車両内側の端点において駐車車両の側面と滑らかに繋がるようになるので、駐車車両の輪郭形状として適切である。
また、請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1つに記載の駐車空間検出装置において、前記最適形状モデルを選定するための前記形状モデルは、楕円を含むことを特徴とする。
このように形状モデルとして楕円を用いることで、形状モデルの駐車車両内側の端点の接線方向を、形状モデルの最先端部側の端点の接線方向に対して垂直とすることができる。
また、請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1つに記載の駐車空間検出装置において、前記最適形状モデルの候補としての形状モデルは、あらかじめ点群のデータとして記録された駐車車両の先端部の形状を含むことを特徴とする。
このように、あらかじめ点群のデータとして記録された駐車車両の先端部の形状を、形状モデルとして採用することで、楕円、放物線のような簡単な形状のみならず、実際の車両の形状に近い複雑な形状も、形状モデルに含めることができる。
また、請求項に記載の発明は、請求項1ないしのいずれか1つに記載の駐車空間検出装置において、前記最適形状モデルの候補としての前記所定の形状モデルのそれぞれは、当該形状モデルの先端部側の端点の接線方向が、当該形状モデルの駐車車両内側の端点の接線方向に対して、90°未満の所定の角度であることを特徴とする。
このようにすることで、当該形状モデルの先端部側の端点の接線方向が、当該形状モデルの駐車車両内側の端点の接線方向に対して、90°とする場合に比べ、形状モデルとして使用できる形状のバリエーションが広がる。例えば、放物線を形状モデルとして使用しても、形状モデルが無限に長くなってしまうようなことがない。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の駐車空間検出装置において、最適形状モデルの候補としての形状モデルは、放物線を含むことを特徴とする。
なお、上記および特許請求の範囲における括弧内の符号は、特許請求の範囲に記載された用語と後述の実施形態に記載される当該用語を例示する具体物等との対応関係を示すものである。
本発明の実施形態に係る駐車空間検出装置1の構成図である。 車両2における距離センサ13の搭載位置および検出範囲を示す図である。 制御部17が駐車空間検出のために実行する処理のフローチャートである。 縦軸を検出距離LE、横軸を検出位置Sとして検出距離を黒点でプロットしたグラフである。 モデル化範囲の選定のための処理のフローチャートである。 検出位置のプロットと駐車車両3、4の最も内側から最先端部までの輪郭の形状31、32、41、42の関係を示す図である。 最適形状モデル選定のための処理のフローチャートである。 形状モデルの楕円の例を示す図である。 検出位置S形状モデル50上のモデル点Qの配置例を示す図である。 検出位置Sに対応する反射点Hの選定方法を示す図である。 検出位置S〜Sに対応する反射点H〜Hを示す図である。 従来技術との駐車空間の検出精度の比較結果を示すグラフである。 本発明の第2実施形態におけるモデル化範囲の選定のための処理のフローチャートである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について説明する。図1に、本実施形態に係る駐車空間検出装置1の構成を示す。この駐車空間検出装置1は、車両に搭載され、車両の縦列駐車を支援するために、駐車している駐車車両の間の空間(すなわち駐車空間)を検出するようになっている。図1に示すように、この駐車空間検出装置1は、位置検出器12、距離センサ13、操作部14、ディスプレイ15、スピーカ16、制御部17等を備えている。
位置検出器12は、車両の現在位置を検出するための信号を制御部17に出力する装置であり、車速センサ、ヨーレートセンサ、加速度センサ、ステアリング角センサ等を含んでいる。
距離センサ13は、音波(例えば超音波)、電波(例えばミリ波)、光波(例えばレーザー)等の波を送出すると共に、戻って来たその波の反射波を検出することで、自機と障害物との間の距離(以下、検出距離という)を所定の検出周期(例えば0.1秒)で繰り返し検出し、検出結果の検出距離を制御部17に逐次出力する装置である。
図2に、駐車空間検出装置1を搭載する車両2における、距離センサ13の搭載位置を例示する。この図に示すように、距離センサ13は、例えば自車両2の左側面に取り付けられ、自機から自車両2の左側方の障害物までの検出距離を検出する。
検出可能範囲13aは、距離センサ13が距離を検出できる障害物の範囲であり、例えば、距離センサ13の正面(図2の例では車両2の真右方向)を中央として左右に所定角度(例えば30度)開いた角度範囲内の障害物を検出できる。
なお、距離センサ13は、図2に示すように車両の真横方向に正面を向けている。距離センサ13は、自車両2の左側面に加えて右側面に搭載されていてもよいし、その他の位置に搭載されていてもよい。
操作部14は、自車両2の乗員の操作を受け付ける装置であり、受け付けた操作内容に応じた信号を制御部17に出力する。
ディスプレイ15は、制御部17からの制御に応じて、各種画像を表示するようになっている。表示する画像としては、例えば、自車と検出した駐車車両の位置関係を示す上面図がある。スピーカ16は、制御部17からの制御に応じて、各種音声を出力する装置である。
制御部17は、CPU、RAM、ROM、I/O等を有するマイクロコンピュータである。CPUは、ROMから読み出した制御部17の後述する動作のためのプログラムを実行し、その実行の際には、位置検出器12、距離センサ13、操作部14から情報を取得し、ディスプレイ15、スピーカ16を必要に応じて制御する。
以下、制御部17の作動内容について詳細に説明する。本実施形態の典型的な適用場面は、図2に示すように、自車両2が縦列駐車をするために、縦に並んで駐車されている駐車車両3、4の横を、駐車車両3、4の側面に沿って走行している場面である。
制御部17は、その作動中、距離センサ13から逐次出力される検出距離をRAM等の記憶媒体に時系列順に記録する。このようにすることで、距離センサ13の検出位置毎の検出距離が時系列順に記録されていく。以下では、時系列に沿ってi番目の検出位置を、検出位置Sと記し、検出位置Sで検出された検出距離を検出距離LEと記す。
なお、各検出距離LEを記録する際、その記録の時点において位置検出器12からの出力に基づいて決定した自車両の車速を、当該検出距離と対応付けて、当該検出距離の記録先と同じ記憶媒体に記録する。当該記憶媒体に保持する検出距離および車速の組の数は、最新の所定個数N(例えば、50個)のみとし、それより古い検出距離および車速の組は、順次記憶媒体から削除してもよい。
自車両2のドライバは、縦列駐車したい駐車空間を通り過ぎた時点で、自車両2を停止させる。このとき制御部17は、自車両2が停止したことを契機として、図3に示す処理をプログラムに従って実行し始め、まずステップ110で、記録されているN個の検出位置S毎に記録されたN個の検出距離LEを駐車車両別に分別する(添字iは1からNまでの整数)。なお、図3に示す処理をプログラムに従って実行し始める契機は、操作部14に対してドライバが所定の開始操作を行うことであってもよい。
図4に、縦軸を検出距離、横軸を検出位置の移動距離として検出距離を黒点でプロットしたグラフの例を示し、この図を用いて検出距離の駐車車両別の区分けについて説明する。なお、i番目の検出位置Sからi+1番目の検出位置Si+1までの移動距離は、検出位置Sにおける検出距離LEと対応付けて記録された車速に上述の検出周期を乗算することで得ることができる。
この図においては、黒点がプロットされてない検出位置の範囲がある。この範囲は、距離センサ13が障害物を検出できなかった範囲であり、このような範囲が存在したということは、2台の駐車車両間の隙間が空いていたということになる。したがって、距離センサ13が所定回数M(例えば、5回)以上連続して障害物を検出できなかった範囲20があれば、その範囲20の前後21、22のそれぞれの範囲を、1台の駐車車両を検出した範囲とする。つまり、距離センサ13が所定回数M以上連続して障害物を検出できなかった範囲を、駐車車両の境界とする。
続いては、ステップ110で分けた駐車車両毎に、ループR1を1回実行する。ループR1内では、1つの駐車車両を対象として、ステップ120で、対象の駐車車両に対応する検出距離群(すなわち、対象の駐車車両を検出した検出距離群)から、当該駐車車両の先端部付近に相当する範囲を、モデル化範囲として選定する。1つの駐車車両につきモデル化範囲は、フロント側とリア側の先端部付近の最大2つ選定される。1つの駐車車両の2つのモデル化範囲のそれぞれを、サイドa、サイドbという。
図5に、このステップ120の処理の詳細について説明する。まずステップ121で、対象の駐車車両に対応する検出距離LE(添字iはk1からk2までの整数)の群に基づいて、各検出距離LEを検出した各検出位置Sにおける、検出距離LEの一階微分dLE(添字iはk1からk2までの整数)を、算出する。ここで、一階微分は、検出位置の移動距離についての一階微分(変化を表す量の一例に相当する)とする。
具体的なdLEの計算方法は、例えば、dLE=(LEi+1−LE)/(Si+1−S)という簡易な差分式を用いてもよいし、より複雑な式を用いてもよい。
続いてステップ122では、変数iに上記整数k1を代入し、続いてステップ123、124によって、現在の変数iに対応する一階微分dLEの絶対値が閾値dLstを下回るまで変数iを1だけ順次増加させ、下回ると、ステップ125に進む。そしてステップ125では、現在の変数iの値を境界値k3に代入し、モデル化範囲のうちサイドaのモデル化範囲を、iがk1からk3までの検出距離LEの群として選定する。つまり、iを増やしていく方向(自車両の進行方向)において、一階微分dLEの絶対値が閾値dLst以上であった検出距離LEと、その後最初に絶対値が閾値dLst未満となった検出距離LEとからなる群を、サイドaのモデル化範囲とする。
続いてステップ126からはサイドbのモデル化範囲を選定する処理に入り、まずステップ126では、変数iに上記整数k2を代入し、続いてステップ127、128によって、現在の変数iに対応する一階微分dLEの絶対値が閾値dLstを下回るまで変数iを1だけ順次減少させ、下回ると、ステップ129に進む。そしてステップ129では、現在の変数iの値を境界値k4に代入し、サイドbのモデル化範囲を、iがk4からk2までの検出距離LEの群として選定する。つまり、iを減らしていく方向(自車両の進行方向と逆の方向)において、一階微分dLEの絶対値が閾値dLst以上であった検出距離LEと、その後最初に絶対値が閾値dLst未満となった検出距離LEとからなる群を、サイドbのモデル化範囲とする。ステップ129の後、対象の駐車車両のモデル化範囲の選定処理(図3のステップ120)を終了する。
このように、コーナーに差し掛かるまでの駐車車両の側面の輪郭は、ほとんど真っ直ぐであること、駐車時には自車両がほぼ駐車車両に対して平行に走行することが多いことを利用して、検出距離の一階微分を用いて、モデル化範囲を簡易に切り出すことができる。
更にループR1内では、1つの駐車車両を対象として、ステップ120で選定したモデル化範囲のサイド毎に、ステップ130で、そのサイドに対応する最適形状モデルを選定する。
あるサイドのモデル化範囲に対応する最適形状モデルは、当該モデル化範囲に対応する所定の複数の形状モデルのうちから選定する。当該モデル化範囲に対応する所定の複数の形状モデルとは、当該駐車車両の輪郭を表す形状モデルであって、より具体的には、当該モデル化範囲内で検出された最も当該駐車車両内側の点から駐車車両の先端位置までの輪郭を表す形状モデルである。そして、最適形状モデルは、それら形状モデルのうち、当該モデル化範囲内の検出距離LEi群および当該検出距離LEi群を検出したときの検出位置Si群に基づいて想定される当該駐車車両の最先端部付近の輪郭形状に最も近い形状モデルである。
なお、図6に示すように、X軸方向を検出位置の移動距離とし、Y軸方向を検出距離とする座標空間上に、モデル化範囲内の検出距離およびその検出距離を検出したときの検出位置をプロットし、それらプロットされた点を結んだ線を作ると、実際の駐車車両よりも長い範囲で検出距離が検出されるため、最先端部の位置に誤差が生じる(点線31、32、41、42で囲んだ部分)。これに対処するために、特許文献1では三角測量の方法を採用しているが、これでは最先端部を含めて車両形状を特定することができない。
図7に、ステップ130の最適形状モデル選定の処理の詳細を示す。この最適形状モデル選定の処理において制御部17は、最適形状モデルの候補となる所定の形状モデル毎に、ループR2を1回実行することで、形状モデルの数だけ、ループR2を繰り返す。
なお、本実施形態で用いる複数の形状モデルのそれぞれは、楕円を1/4に切った線であり、楕円と長軸の交点から楕円と短軸の交点までの線である。そして、これら複数の形状モデル間では、長径と短径の組み合わせが異なっている。図8に、最適形状モデルの候補となる楕円(形状モデル)の例35〜38を複数記載する。図8の各形状モデル35〜38においては、右端部が、駐車車両の先端位置に相当し、左端部が、当該モデル化範囲内で検出された最も当該駐車車両内側の点に相当する。
楕円のうちでも、楕円と長軸の交点から楕円と短軸の交点までの1/4楕円を形状モデルとして採用するのは、それが車両の最先端部付近の形状と同じような特徴を有しているからである。例えば、一般的な車両において、先端付近の曲線部の始まりの部分の輪郭と、先端位置の輪郭とは、ほぼ直交しており、楕円と長軸の交点から楕円と短軸の交点までの1/4楕円も、一端と他端とがほぼ直交している。
ループR2内では、まずステップ305で、今回のループR2内で対象とする形状モデルを1つ設定および配置する。
ここで、形状モデルと検出位置の配置について説明する。形状モデルは、後述するように、対象とするモデル化範囲内の検出位置(より正確には、モデル化範囲内の検出位置を検出したときの検出位置。以下同じ。)と形状モデルとの位置関係を利用した計算を行うことで、最適形状モデルを選定することができるようになっている。したがって、そのような計算の前に、形状モデルと検出位置を同じ座標空間上に配置する必要がある。配置する座標としては、実際の路面に固定されたワールド座標空間(X、Y)を採用する。
まずワールド座標空間(X、Y)上への検出位置の配置について説明する。本実施形態では、図9に示すように、車両はワールド座標空間(X、Y)上のX軸上を正の方向に真っ直ぐ走行していると仮定し、i番目の検出位置Sからi+1番目の検出位置Si+1までのX軸上の移動距離は、検出位置Sにおける検出距離LEと対応付けて記録された車速に上述の検出周期を乗算することで決定する。
次に、ワールド座標空間(X、Y)上への形状モデルの配置について説明する。図9に示すように、形状モデル50については、その形状モデルの最も当該駐車車両内側の位置(以下、開始位置という)に相当する端部Q1のX座標値を、対象とするモデル化範囲内の一番目の検出位置S(最初に検出距離が検出されたときの検出位置)のX座標値と同じにし、当該端部Q1のY座標値を、検出位置Sにおける検出距離LEとする。また、形状モデルの当該端部Q1の接線方向は、X軸方向に平行とする。これらのようにするのは、開始位置付近においては、自車両と駐車車両は平行になっていると考えられるからである。このようになっていることで、形状モデルは、開始位置において駐車車両の側面と滑らかに繋がるようになるので、開始位置の輪郭形状として適切になる。そして、このように位置合わせを行うことで、この開始位置は、当該モデル化範囲内で検出された最も当該駐車車両内側の点となる。
また、形状モデルの他端Q7は、そのX座標値が端部Q1のX座標値よりも大きくなるような側に配置する。なお、検出位置Sおよび検出距離LEの添字の番号は、モデル化範囲内で新たに1から順に割り振るものとする。
ただし、上記のような形状モデルの配置は、対象としているモデル化範囲がサイドbである場合についてのものである。対象としているモデル化範囲がサイドaである場合は、上記の方法をX軸について反転した様な方法で行う。具体的には、形状モデルの開始位置に相当する端部のX座標値を、対象とするモデル化範囲内の最後の検出位置(最後に検出距離が検出されたときの検出位置)のX座標値と同じにし、当該端部のY座標値を、当該最後の検出位置における検出距離とする。また、形状モデルの当該端部の接線方向は、X軸方向に平行とする。また、当該端部のX座標値よりも、形状モデルの他端のX座標値が大きくなるよう、当該他端は配置される。
このように形状モデルが配置されると、形状モデルの他端Q4の接線方向は、X軸方向に垂直になる。このように、形状モデルの開始位置に相当する端部Q1の接線方向を、X軸方向(すなわち、自車両の進行方向)に平行とし、かつ、形状モデルの他端の接線方向を、X軸方向に垂直とすることができるのは、形状モデルが楕円だからである。形状モデルが楕円ではなく放物線、双曲線等の場合は、始点を駐車車両の前後方向に平行にした場合は、終点を駐車車両の前後方向に垂直にすることができない。
続いてステップ310では、図9に示すように、対象の形状モデル上の一端Qから他端Qまで複数個のモデル点Qを設定する。Qの配置は、等間隔としてもよいし、等間隔以外の配置でもよい。また、モデル点の数mは、図9においては7個だが、7個でなくともよい。
ステップ310に続いては、現在対象となっているサイド(すなわちモデル化範囲)内の検出位置S〜Sのそれぞれに、ループR3を1回実行することで、当該検出位置の数だけループR3を繰り返す。
また、ループR3内では、まず、ステップ310で設定したm個のモデル点Qのそれぞれに対し、ループR4を1回実行することで、当該モデル点Qの数mだけループR4を繰り返す。ループR4の繰り返しが終わった後のステップ360では、ループR4の処理結果に基づいて、現在対象となっている検出位置Sに対応する反射点Hを、複数のモデル点Qから選定する。
このようなループR3を繰り返すことで、対象とするモデル化範囲内の検出位置S群のそれぞれに対応する反射点Hを、設定した複数のモデル点Qから選定する。ある検出位置Sに対応する反射点Hは、その検出位置Sにおいて距離センサ13が検出した反射波の射出元の点に近似する点である。
このように、候補の形状モデル上に複数のモデル点Qを設け、それらモデル点Qと検出位置Sとを対応付け、後述するように、対応付いたモデル点Q(すなわち反射点H)と検出位置Sの間の反射距離LSと検出距離LEとの比較をすることで、形状モデルと検出位置S(および検出距離LE)との間の適合度の定量化が簡易になる。
ここで、ループR3の詳細な処理内容について説明する。モデル点Q毎に実行するループR4では、まずステップ320で、図10に示すように、対象の形状モデル45上のモデル点Q〜Qのうち、対象となるモデル点Q(位置座標は(XM、YM))から対象の検出位置S(位置座標は(X、Y))までの線分Lを引き、その線分Lの傾きPSを算出する。
続いてステップ330で、対象のモデル点Qの法線Nの傾きPMを算出する。更に続いてステップ340は、ステップ320で算出した傾きPSとステップ330で算出した傾きPMの差の絶対値を算出し、この絶対値が暫定最小値Pminより小さいか否かを判定し、小さければステップ350で現在の絶対値を暫定最小値Pminに代入すると共に変数Jminに現在のモデル点Qに対応する添字jの値を代入して今回のループR4を終了し、小さくなければそのまま今回のループR4を終了する。
このようなループR4をモデル点Q毎に実行することで、対象の検出位置Sからの線分Lが最も垂線に近くなるようなモデル点Qに対応する添字jの値がJminとなる。なお、図7の処理の開始時には、暫定最小値Pminを十分大きな値(例えば、可能な最大の値)に初期化しておく。
また、ループR4の繰り返しが終了した後のステップ360では、モデル点QJminを対象の検出位置Sの反射点Hとして選定する。つまり、対象の検出位置Sからの線分Lと法線Nとの角度ずれが最も小さくなるようなモデル点QJminが、反射点Hとして選定される。例えば、図10の例では、線分Lと法線Nとの角度ずれが最も小さいので、モデル点Qが反射点Hとして選定される。
このようなループR3を、対象のサイドのモデル化範囲内の検出位置S毎に実行することで、制御部17は、対象のモデル化範囲内の検出距離LE群を検出したときの検出位置S群のそれぞれに対応する反射点Hとして、各モデル点Qから当該検出位置Sまでの線分と、各モデル点Qにおける当該候補の形状モデルの法線と、の角度ずれが最も小さくなるように、当該候補の形状モデル上に設定した複数のモデル点のうちから1つを選定する。その結果、図11に示すように、各検出位置Sに、反射点Hが1つ決まる。
このように、駐車車両に対して駐車車両の正面(すなわち、輪郭の法線方向)から当たった波は、正面に反射されて距離センサ13に戻る可能性が最も高いことを利用して、モデル点と検出実施位置群とを対応付けることで、適合度の計算の妥当性が高まる。
このようなループR3の繰り返しが終了すると、続いてステップ370で、図11に示すように、各検出位置Sから対応する反射点Hまでの線分LHの長さLS(反射距離に相当する)を算出する。
続いてステップ380では、ステップ370で算出したLSを用いて、
K=Σ(|LE−LS|)/I
を算出し、算出した誤差平均Kが暫定最低値Lminより小さいか否かを判定する。ここで、誤差平均Kの計算式中のΣは、添字iについて1から整数Iまでの総和を示し、整数Iは、対象のモデル化範囲内の検出値LEの数である。
したがって、誤差平均Kは、ステップ370で算出した長さLSと、同じ検出位置Sに対応する検出距離LEとの差の絶対値を算出し、対象のモデル化範囲内で検出位置Sについて算出した絶対値の平均値を算出した結果の値である。
この誤差平均Kが暫定最低値Lminより小さければ、続いてステップ390で現在の誤差平均Kを暫定最低値Lminに代入すると共に現在対象となっている形状モデルを暫定最適形状モデルとして今回のループR2を終了し、小さくなければそのまま今回のループR2を終了する。
このようなループR2を最適形状モデルの候補となる形状モデル毎に実行することで、最終的には、上述の誤差平均Kが最も小さくなるような形状モデルが、暫定最適形状モデルとなる。なお、図7の処理の開始時には、暫定最低値Lminを十分大きな値(例えば、可能な最大の値)に初期化しておく。
ループR2の繰り返しが終わった後のステップ395では、暫定最適形状モデルを対象のサイドのモデル化範囲の最適形状モデルに選定する。このような最適モデル選定の処理(図3のステップ130参照)を駐車車両毎に、かつ、サイドのモデル化範囲毎に実行することで、サイドのモデル化範囲毎に、そのモデル化範囲における駐車車両の最先端部付近(駐車車両の先端位置を含む)の輪郭として、当該モデル化範囲内の検出距離LE群および当該検出距離群を検出したときの検出位置S群に最も適合した形状の最適形状モデルを選定することができる。
ループR1の繰り返しが終了すると、続いてステップ140では、各駐車車両の両先端位置を推定する。具体的には、ある駐車車両のある側の先端位置は、その駐車車両のその側に該当するサイドについて選定された最適形状モデルの、最先端部側の端点の位置であると推定する。
例えば、図11の形状モデル50がその駐車車両のその側に該当するサイドの最適形状モデルならば、最先端部側の終点である点Qの位置が、その駐車車両のその側の先端位置となる。
続いてステップ150では、推定した先端位置に基づいて、駐車車両間の駐車空間の前後方向の大きさを算出する。具体的には、隣り合う駐車車両間の対向する2つの先端位置間のX座標値の差の絶対値を、駐車空間の大きさとして特定する。
続いてステップ160では、ステップ150の結果に基づいて、自車両2のドライバが当該駐車空間へ駐車するための支援を行う。例えば、あらかじめ定められた自車両2が縦列駐車するために必要なスペースの長さと、ステップ150で算出された駐車空間の大きさとを比較し、前者の方が大きければ、縦列駐車が可能である旨の報知をディスプレイ15およびスピーカ16の一方または両方を用いて行い、後者の方が大きければ、縦列駐車が不可能である旨の報知をディスプレイ15およびスピーカ16の一方または両方を用いて行う。あるいは、自車両2が縦列駐車するために必要なスペースの長さと、ステップ150で算出された駐車空間の大きさとをそのまま乗員に報知してもよい。
以上説明した通り、本実施形態の駐車空間検出装置1の制御部17は、センサ検出位置S毎の検出距離LEを記録し、記録した検出位置S毎の検出距離LEを、検出対象の駐車車両別に分け(ステップ110)、その駐車車両毎に、当該駐車車両に対応する検出距離LE群から、当該駐車車両の最先端部付近に相当するモデル化範囲を選定し(ステップ120)、更に選定したモデル化範囲毎に、駐車車両の輪郭を表すと共に駐車車両の先端位置を含む形状モデルのうちから、当該モデル化範囲内の検出距離群に最も適合する最適形状モデルを選定し(ステップ130)、選定した各モデル化範囲の最適形状モデルに基づいて、各駐車車両の先端位置を推定し(ステップ140)、推定した先端位置に基づいて、駐車車両間の駐車空間の大きさを検出する(ステップ150)。
そして、当該モデル化範囲内の検出距離群および当該検出距離LE群を検出したときの検出位置S群に最も適合した形状の最適形状モデルを、候補の形状モデルのうちから選定する際に、候補の形状モデルとして、駐車車両の先端部までの輪郭を含んだ形状モデルを採用することで、駐車車両の先端位置をより高い精度で特定することができる。
したがって、本発明の駐車空間検出装置1は、駐車している駐車車両の先端位置の検出を従来よりも高い精度で行うことができ、ひいては、駐車空間の検出精度を高めることができる。
図12に、特許文献1のような技術を採用した場合の駐車空間の検出精度と、本実施形態のような技術を採用した場合の駐車空間の大きさの検出精度との比較結果を示す。この図に示すように、自車両2の車速がどのようになっていても、従来よりも駐車空間の大きさの検出精度が高くなっている。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態が第1実施形態と異なるのは、図3のステップ120のモデル化範囲の選定処理の内容である。具体的には、本実施形態の制御部17は、図3のステップ120において、図5の処理に代えて、図13の処理を実行するようになっている。
図13の処理が図5の処理と異なるのは、自車両2の進行方向に対する一階微分dLEが、自車両2の進行方向に対する二階微分ddLEに置き換えられていることと、それに応じて閾値dLstも二階微分用の閾値ddLstに置き換えられていることである。
具体的には、まずステップ221で、対象の駐車車両に対応する検出距離LE(添字iはk1からk2までの整数)の群に基づいて、検出距離LEを検出した各検出位置Sにおける、検出距離LEの二階微分dLE(添字iはk1からk2までの整数)を、算出する。二階微分とは、検出位置の移動距離についての二階微分(検出距離の変化を表す量の一例に相当する)をいい、二階微分dLEの算出方法としては、周知のものを用いればよい。
続いてステップ222では、変数iに上記整数k1を代入し、続いてステップ223、224によって、現在の変数iに対応する二階微分ddLEの絶対値が閾値ddLstを下回るまで変数iを1だけ増加させ、下回ると、ステップ225で、現在の変数iの値を境界値k3に代入し、モデル化範囲のうちサイドaのモデル化範囲を、iがk1からk3までの検出距離LEの群として選定する。
続いてステップ226からはサイドbのモデル化範囲を選定する処理に入り、まずステップ226では、変数iに上記整数k2を代入し、続いてステップ227、228によって、現在の変数iに対応する二階微分dLEの絶対値が閾値ddLstを下回るまで変数iを1だけ減少させ、下回ると、ステップ229で、現在の変数iの値を境界値k4に代入し、モデル化範囲のうちサイドbのモデル化範囲を、iがk4からk2までの検出距離LEの群として選定する。ステップ229の後、対象の駐車車両のモデル化範囲の選定処理(図3のステップ120)を終了する。
このように、検出距離の二階微分を用いて、モデル化範囲を選定することで、駐車車両の姿勢が自車両2の走行方向に対して斜めになっている場合にも、適切にモデル化範囲を切り出すことができる。これは、駐車車両の姿勢が自車両2の走行方向に対して斜めになっていても、車両の側面はほぼ直線なので、検出距離の二階微分に影響が現れないからである。
一方、第1実施形態の図5の処理では、駐車車両の姿勢が大きく斜めになっている場合には、適切にモデル化範囲を切り出すことができなくなるが、本実施形態の図13の処理に比べて、計算量が少なく済むという利点がある。
なお、駐車車両が自車両2の走行方向に対して斜めに停止している場合は、モデル化範囲以外の部分の検出距離LEも、ほぼ一定のゼロでない一階微分値を有することになるので、この一階微分値に基づいて、駐車車両の自車両2の走行方向に対する傾き各θを算出することができる。このθを用いることで、第1実施形態と同様に、駐車車両の前後方向に対して適切に形状モデルの候補を配置することができる。
なお、上記実施形態においては、駐車支援制御装置17が、図3のステップ120を実行することで、モデル化範囲選定手段の一例として機能し、ステップ130を実行することで、最適形状モデル選定手段の一例として機能し、ステップ140、150を実行することで、駐車空間算出手段の一例として機能する。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の各発明特定事項の機能を実現し得る種々の形態を包含するものである。
・例えば、上記実施形態では、最適形状モデルの候補である形状モデルとしては、楕円の一部を採用していたが、楕円に変えて放物線の一部を採用してもよい。形状モデルとして放物線を採用する場合は、形状モデルの駐車車両内側(駐車車両の側面に近い側)の端部を放物線の頂点(準線に最も近い放物線上の点)とする。また、形状モデルの最先端部側の端部は、接線方向が頂点の接線方向に対して所定の90°未満の角度(例えば80°)となるような位置とする。このようにするのは、接線方向が頂点の接線方向に対して垂直になるような点は、放物線上の無限遠点となってしまうからである。
このようにすることで、当該形状モデルの先端部側の端点の接線方向が、当該形状モデルの駐車車両内側の端点の接線方向に対して90°とする場合に比べ、形状モデルとして使用できる形状のバリエーションが広がり、例えば、上記のような放物線を形状モデルとして使用しても、形状モデルが無限に長くなってしまうようなことがない。
また、楕円に変えて、あらかじめ点群の位置座標のデータとして記録された駐車車両の最先端部付近の形状を複数個採用してもよい。これらデータは、現実の車両の最先端部()までの形状を模したものを用いてもよい。
このように、あらかじめ点群のデータとして記録された駐車車両の最も内側および駐車車両先端位置を含む輪郭の形状を、形状モデルとして採用することで、楕円、放物線のような簡単な形状のみならず、実際の車両の形状に近い複雑な形状も、形状モデルに含めることができる。
あるいは、楕円に変えて双曲線の一部、指数関数曲線の一部、対数関数曲線の一部等を採用してもよいし、上記の各種曲線の全部を同時に採用してもよい。
・また、上記実施形態では、図7の処理において、形状モデル上にモデル点を適宜設定し、それらモデル点のうちから、各検出位置に対応する反射点を選定し、選定した反射点と検出位置の距離を、検出位置における検出距離と比較することで、最適形状モデルを決定している。
しかし、必ずしもそのようになっておらずともよく、例えば、対象の形状モデル候補上の、各検出位置から検出距離だけ離れた点(それがなければ最も近い点)を、当該検出位置に対応するモデル点とし、当該検出位置から対応するモデル点までの線分と、当該モデル点における対象の形状モデル候補の法線との角度差の絶対値を、モデル化範囲内で平均化し、その平均値が最も低くなる形状モデル候補を、最適形状モデルとしてもよい。
あるいはもっと単純に、形状モデル上にモデル点を適宜設定し、各検出位置に最も近いモデル点を、その検出位置の反射点として選定し、選定した反射点と対応する検出位置の距離を、検出位置における検出距離と比較することで、最適形状モデルを決定するようになっていてもよい。
・また、上記実施形態では、距離センサ13は自車両の真横方向に正面を向けているが、真横よりもやや前方(例えば真横に対して17〜20°前方)またはやや後方に正面を向けていてもよい。
・また、上記第1実施形態では、車速が大きくなるほど閾値dLstを大きくしてもよい。これは、車速が大きくなるほど、検出位置間の距離が大きくなり、また、検出距離が二次曲線的に大きくなる傾向にあるからである。このように車速が大きくなるほど閾値dLstを大きくすることで、車速によらずに正確にモデル化範囲を切り出すことができる。
・また、特許請求の範囲の「前記駐車車両の輪郭であって、前記モデル化範囲内で検出された最も前記駐車車両内側の点から前記駐車車両の先端位置までの輪郭を表す複数の所定の形状モデル」は、少なくとも当該駐車車両内側から当該先端位置までの輪郭を表す形状モデルであればよいのであって、形状モデルは、当該駐車車両内側から当該先端位置までの輪郭以外の部分の輪郭も表すようになっていても構わない。
・また、上記の実施形態において、制御部17がプログラムを実行することで実現している各機能は、それらの機能を有するハードウェア(例えば回路構成をプログラムすることが可能なFPGA)を用いて実現するようになっていてもよい。
1 駐車空間検出装置
2 自車両
3、4 駐車車両
12 位置検出器
13 距離センサ
13a 検出可能範囲13a

Claims (9)

  1. 車両に搭載され、前記車両が駐車可能な駐車空間を検出するための駐車空間検出装置であって、
    探査波を送信し、その探査波の反射波に基づいて、駐車車両までの検出距離を検出する距離センサ(13)と、
    前記距離センサ(13)の検出位置毎の前記検出距離を記録し、前記駐車車両別に分別する記録手段(110)と、
    前記駐車車両毎に、当該駐車車両に対応する検出距離群の変化を表す量に基づいて、当該検出距離群のモデル化範囲を選定するモデル化範囲選定手段(120)と、
    更に前記モデル化範囲毎に、前記駐車車両の輪郭であって、前記モデル化範囲内で検出された最も前記駐車車両内側の点から前記駐車車両の先端位置までの輪郭を表す複数の所定の形状モデルを設定し、設定した前記複数の所定の形状モデルのうちから、当該モデル化範囲内の当該検出位置群に対応した前記検出距離群に最も適合した形状の最適形状モデルを選定する最適形状モデル選定手段(130)と、
    前記モデル化範囲毎に選定した前記最適形状モデルに基づいて、各駐車車両の前記先端位置を推定し、推定した前記先端位置に基づいて、前記駐車車両間の前記駐車空間の大きさを算出する駐車空間算出手段(140、150)と、を備え
    前記最適形状モデル選定手段(130)は、
    前記形状モデル毎に、当該形状モデル上に複数のモデル点を設定するモデル点設定手段(310)と、
    当該モデル化範囲内の当該検出位置群に対応した前記検出距離群のそれぞれに対応する反射点を、設定した前記複数のモデル点から選定する反射点選定手段(320〜360)と、
    前記各形状モデル内で、選定された前記各反射点から対応する前記検出位置までの反射距離と、それらに対応する前記検出位置における前記検出距離と、の間の誤差を算出し、各形状モデルのうち、算出された前記誤差が最も小さいものを、当該モデル化範囲内の前記検出距離群に最も適合する前記最適形状モデルとして選定する選定手段(390〜395)と、を有することを特徴とする駐車空間検出装置。
  2. 前記反射点選定手段(320〜360)は、当該モデル化範囲内の前記検出位置群のそれぞれに対応する反射点として、当該形状モデル上に設定したモデル点から当該検出位置群までの線分と、当該モデル点における当該形状モデルの法線と、の角度ずれが最も小さくなるように、当該形状モデル上に設定した複数の前記モデル点のうちから1つを選定することを特徴とする請求項に記載の駐車空間検出装置。
  3. 前記モデル化範囲選定手段(120)は、当該駐車車両に対応する検出距離群を、当該検出距離群を検出したときの前記検出位置群の移動量について一階微分し、その一階微分値の絶対値が基準値を超えている部分を、当該駐車車両の前記モデル化範囲として選定することを特徴とする請求項1または2に記載の駐車空間検出装置。
  4. 前記モデル化範囲選定手段(120)は、当該駐車車両に対応する検出距離群を、当該検出距離群を検出したときの前記検出位置群の移動量について二階微分し、その二階微分値の絶対値が基準値を超えている部分を、当該駐車車両の前記モデル化範囲として選定することを特徴とする請求項1または2に記載の駐車空間検出装置。
  5. 前記最適形状モデルの候補としての前記形状モデルの前記駐車車両内側の端点の接線方向は、当該駐車車両に対応する検出距離群の移動方向に平行に配置することを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の駐車空間検出装置。
  6. 前記最適形状モデルを選定するための前記形状モデルは、楕円を含むことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の駐車空間検出装置。
  7. 前記最適形状モデルの候補としての形状モデルは、あらかじめ点群のデータとして記録された駐車車両の先端部の形状を含むことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の駐車空間検出装置。
  8. 前記最適形状モデルの候補としての前記所定の形状モデルのそれぞれは、当該形状モデルの先端部側の端点の接線方向が、当該形状モデルの前記駐車車両内側の端点の接線方向に対して、90°未満の所定の角度であることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の駐車空間検出装置。
  9. 前記最適形状モデルの候補としての形状モデルは、放物線を含むことを特徴とする請求項に記載の駐車空間検出装置。
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