JP5658050B2 - 指針部材、指針ユニット、及び、指針計器 - Google Patents

指針部材、指針ユニット、及び、指針計器 Download PDF

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Description

本発明は、光源の光を受けて光輝する透光性材料からなる指針部材、この指針部材を有する指針ユニット、及び、この指針ユニットを有する指針計器に関するものである。
一般に車両には、車両速度及びエンジン回転数等の計測値を表示する車両用表示装置が搭載されており、多くの車両において上記車両用表示装置が指針計器で構成されている。指針計器は、表面に目盛及び数字、文字または記号等の指標が設けられた文字板と、この文字板の前面側に配置されて文字板上の指標を指し示す指針ユニットと、指針ユニットが取り付けられた指針軸を計測量に応じて回動させる駆動装置と、回路パターンや電子部品等が設けられるとともに駆動装置が固定された配線板と、をメータケースに収容して構成している。
そして、このような指針計器に設けられた指針ユニットを暗所においても見やすくするために、指針ユニットを構成する指針部材を、透光性材料としての透光性の合成樹脂で形成するとともに、指針部材内に光源からの光を導光させて指針部材を光輝させる技術が種々開示されている(例えば、特許文献1など)。
例えば、図10に一部を示す指針計器901は、文字板902と、指針ユニットとしての自発光指針903と、駆動装置904と、配線板905と、光源906と、を有している。自発光指針903は、例えば、ポリカーボネートなどの透光性の合成樹脂により一体成形された基部940と指示部950とを有する指針部材としての指針本体931と、指針本体931を覆うとともに指針本体931の指示部950の上面953を露出させるカバー部材932と、を備えている。
指針本体931の基部940は、導光部材を兼ねた指針軸914の先端に取り付けられる円筒状の基部本体941と、指針軸914内をその軸心Pに沿って導かれた光源906の光Lを受光する受光部942と、が設けられている。受光部942は、基部本体941の上端941aの内側に、その内径と同径で且つ軸心Pに直交する円形平面状に形成されている。指針本体931の指示部950は、基部940から指針軸914の軸心Pに交差する指示方向S1に伸長されており、また、指示部950の基部940寄りの端部には、反射面965が設けられている。
この反射面965は、指示部950の外側に凸の緩く湾曲した曲面形状に形成されており、その下方寄りの一端965aが基部本体941の上端941a近傍に配置され、この一端965aから指示方向S1に向かうにしたがって基部940から徐々に軸心P方向(図10の上方向)に離れるように、指針軸914の軸心Pに対し傾斜して設けられている。そのため、この反射面965に受光部942で受光された光Lが入射すると、反射面965から指示部950の先端951に向く先端951方向(即ち、指示方向S1)に当該光Lが反射される。そして、この反射された光L1が指示部950内を進むとともに指示部950の上面953から出光して、当該上面953が発光する。
また、基部940寄りの端部から先端951に至るまでの指示部950の上面953全体を十分に光輝させるためには、反射面965での光の透過(光漏れ)を少なくしてより多くの光を先端951方向に向けて反射する必要がある。そのため、図11に示すように、光Lの反射面965への入射角αを全反射条件を満たす角度(例えば、ポリカーボネートの場合、約39.4度以上の角度)にするなど、当該入射角αが大きくなるように、反射面965を、指針軸914の軸心Pに対し傾斜して形成していた。
実開平6−12995号公報
しかしながら、光Lの反射面965への入射角αを大きくすると、反射面965における指針軸914の軸心Pに対する傾斜角β(α+β=90度)が小さくなって、反射面965が基部940から立ち上がり(軸心Pに平行に近づき)、そのため、指示部950の高さh’(即ち、指示部914の軸心P方向の長さ)が大きくなって、指針部材931が大きくなってしまうという問題があった。
本発明は、上記課題に係る問題を解決することを目的としている。即ち、本発明は、指示部の上面全体を十分に光輝させることができる小型の指針部材、その指針部材を有する指針ユニット、及び、その指針ユニットを有する指針計器を提供することを目的としている。
請求項1に記載された発明は、上記目的を達成するために、駆動装置の有する透光性の指針軸により回動され、基部と、前記基部の一端から前記指針軸の軸心と交差する指示方向に伸長された指示部と、を有する透光性材料からなる指針部材において、前記指針軸の先端の端面と相対するように前記基部に設けられ、前記指針軸により導かれた光源の光を受光するとともに受光した光を集光するレンズ形状に形成された受光部と、前記受光部で集光された光を前記指示部の先端方向に反射するように形成された反射面と、を有していることを特徴とする指針部材である。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記受光部の前記指示部の先端方向に沿う断面形状が、前記光源側に凸の曲線状に形成されていることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明は、請求項1又は2に記載された発明において、前記基部が、前記指針軸の先端が内側に挿入嵌合される円筒状の基部本体を有し、前記受光部が、前記基部本体の内側に設けられていることを特徴とするものである。
請求項4記載された発明は、上記目的を達成するために、請求項1〜3のいずれか一項に記載の指針部材と、前記指針部材の指示部を覆うとともに前記基部側と反対側に向けられた前記指示部のからの光が通過するスリットが設けられたカバー部材と、を有することを特徴とする指針ユニットである。
請求項に記載された発明は、上記目的を達成するために、請求項に記載の指針ユニットと、前記指針ユニットが取り付けられた透光性の指針軸を計測量に応じて回動させる駆動装置と、前記指針軸により導かれて前記指針ユニットの指針部材に受光される光を発する光源と、を有することを特徴とする指針計器である。
本発明によれば、光源の光を受光するとともに受光した光を集光するレンズ形状に形成されて指針部材の基部に設けられた受光部と、この受光部で集光された光を指針部材の指示部の先端方向に反射するように形成された反射面と、を有しているので、受光部を通過した光源の光が反射面に入射する領域を小さくすることができ、そのため、指示部の高さを小さくでき、指示部の先端方向に反射される光量を確保して指示部の上面全体を十分に光輝させることができるとともに小型にできる。
また、受光部の先端方向(即ち、指示方向であり、指示部の長手方向でもある)に沿う断面形状が光源側に凸の曲線状に形成されることにより、受光部が単純な凸レンズ形状となり、そのため、指針部材を容易且つ安価に製造できる。
本発明の指針計器の一実施形態である車両用表示装置の断面図である。 図1の車両用表示装置が備える自発光指針(指針ユニット)の分解立体図である。 (a)は、図2の自発光指針の指針本体を斜め方向から見た部分透視図であり、(b)は、(a)の指示方向S1に沿う部分断面図である。 図3の指針本体の基部に設けられた受光部の変形例の構成を示す図である。 図3の指針本体の指示部内を進む光を模式的に示す図である。 図3の指針本体の受光部及び反射面付近を進む光を模式的に示す図である。 反射面における受光面で受光された光が入射する領域の大きさが、受光面の形状によって変化することを説明する図である。 図3の指針本体の変形例の構成を示す図である。 図2の自発光指針の変形例の構成を示す部分断面図である。 従来の指針計器及び自発光指針の構成を示す図である。 図7の自発光指針の指針本体の指示部内を進む光を模式的に示す図である。
以下、本発明に係る指針計器の一実施形態である車両用表示装置について、図1〜図8を参照して説明する。
図1において、車両用表示装置1は、例えば、車両速度を表示する速度メータであり、表面2a(視認者から視認される面)に目盛及び数字、文字または記号等の指標が設けられた文字板2と、この文字板2の表面2a上に配置される指針ユニットとしての自発光指針(以下、指針ともいう)3と、指針3が先端に取り付けられる指針軸14を備えた駆動装置4と、回路パターンや電子部品等が設けられ且つ駆動装置4が固定された配線板5と、配線板5に設けられた複数の光源6と、配線板5の中央から文字板2の縁部に向かうように形成されたテーパ部7aを有するケース7と、配線板5の裏面側を覆う裏カバー8と、表ガラス9と、を有している。
文字板2は、例えば、ポリカーボネートなどの透明又は半透明の合成樹脂などからなる、略円板状に形成された部材であり、文字板2の表面2aには、それぞれ図示しない遮光インクが印刷された遮光領域と、文字や目盛等の形状に沿って遮光インクを抜いて(遮光インクを印刷しないようにして)形成された透光性意匠としての指標が設けられている。各指標は、後述する光源6によって文字板2の裏面側から照らされることにより発光視認される。
指針3は、文字板2の表面2a側に配置されて、文字板2に設けられた各指標を指示することによりこれら各指標と協働して計測量を表示する。指針3は、図2に示すように、指針部材としての指針本体31と、該指針本体31を覆う不透明な合成樹脂からなるカバー部材32と、カバー部材32内に設けられて指針3のバランスを調整するバランス部材39と、を有している。
指針本体31は、図3(a)、(b)に示すように、例えば、ポリカーボネート樹脂やアクリル樹脂など、透光性材料としての透光性の合成樹脂を用いて一体に形成された基部40と指示部50とを有している。
基部40は、円筒状の基部本体41と、基部本体41の内側で上端41a近傍に設けられた受光部42と、を有している。基部本体41は、その下端41bに指針軸14の先端が挿入嵌合されることにより、当該指針軸14に同軸に固定して取り付けられる。つまり、基部本体41の中心は、指針軸14の軸心Pに一致する。
受光部42は、基部本体41の内側と同径で且つ指針軸14側に凸の半球面形状、即ち、凸レンズ形状に形成されている。そのため、後述する指示部50の先端51方向(即ち、指示方向S1)に沿う受光部42の断面形状は、指針軸14側に凸の曲線状に形成されている。受光部42は、この受光部42を通過した光の進む方向を受光した光と同一とし、且つ、受光部42を通過した光の照射面積を、受光部42が平面形状であるときよりも小さくする。受光部42は、基部本体41に指針軸14が嵌合されたとき、指針軸14の先端の端面14aと間隔をあけて相対する。これにより、受光部42は、導光部材である指針軸14内を軸心Pに沿って進む光Lを受光する。勿論、受光部42と指針軸14の端面14aとが互いに接するように配置されていてもよい。
受光部42の形状は、上述したような指針軸14側に凸の半球面形状以外にも、例えば、図4に示すように、指針軸14側に凸の半球面形状の頂部が平坦に切り落とされた形状や、指示部50の先端51方向に沿う断面形状が指針軸14側に凸の曲線状にとなるように指示部50の幅方向(図3(b)の手前−奥方向)に軸が平行に配置された半円柱形状(かまぼこ形状)、フレネルレンズ形状、レンズアレイ形状、平面、曲面、又は、これらを組み合わせた形状等、受光した光を集光する形状、即ち、受光した光における先端方向(指示方向S1)の幅を狭めて反射面65に入射させる形状であれば、本発明の目的に反しない限り、受光部42の形状は任意である。
指示部50は、基部本体41の上端41a(即ち、基部40の一端)に連接して設けられており、上端41aから当該軸心Pに直角又は略直角に交差する一方向(即ち、指示方向S1)に伸長されて形成されている。指示方向S1は、指針軸14の半径方向に一致又は略一致する。
基部40側に向けられた指示部50の表面である底面54には、指示部50内から当該底面54に入射した光を反射するように、ホットスタンプ等によって白色又は銀色などに着色して形成された反射層54aが重ねて設けられている。また、底面54と反対側の指示部50の表面である上面53には、当該上面53から出光する光を拡散させるように、ホットスタンプ等によって赤色などに着色して形成された拡散層53aが重ねて設けられている。また、これ以外にも、底面54及び上面53に、シボや微細プリズム構造などを形成することによって反射層54a及び拡散層53aを形成してもよい。また、本実施形態では、指示部51側の底面54のみ反射層54aが設けられているが、後方部51側の底面54にも同様の反射層54aを設けてもよい。以下の説明において、「底面54」との記載は、反射層54aを含む指示部50における基部40側の表面のことを表し、「上面53」との記載は、底面54と反対側の拡散層53aを含む指示部50の表面のことを表し、底面54と反射層54a、上面53と拡散層53aについては、必要があるときのみそれらを区別して説明する。なお、これら反射層54aと拡散層53aは、いずれか一方のみ備えた構成でもよい。また、指示部50の先端51と反対側の基部40寄りの端部には、反射面65が設けられている。
反射面65は、指示部50における基部本体41の上端41a近傍に設けられている。反射面65は、図中下方寄りの一端65aが基部本体41の上端41a近傍に配置され、この一端65aから指示方向S1(図3(b)の左方向)に向かうにしたがって、指針軸14の軸心Pに沿う上方向(図3(b)の上方向)に徐々に離れるように傾斜しているとともに、指示部50の外側に凸の緩く湾曲した曲面形状に形成されている。つまり、反射面65は、指針軸14の軸心Pに対し傾斜して設けられている。反射面65の他端65bは、指示部50の上面53に連接されている。これにより、反射面65は、受光部42で受光された光Lが入射されると当該光Lを指示部50の先端51方向に反射する。
また、反射面65は、受光部42で受光された光Lの入射角αが全反射条件を満たすように、軸心Pに対する傾斜角β(α+β=90度)が設定されている。この全反射条件を満たす入射角αとは、例えば、一般的なポリカーボネートの場合で入射角αが約39.4度以上の角度である。これにより、受光部42で受光された光Lは、反射面65を透過することなく先端51方向に向けて全反射される。なお、上記入射角αとは、指針軸14の軸心Pと交差する反射面65の箇所における入射角のことである。
指針本体31は、基部40の受光部42で受光された光を、反射面65で反射して指示部50内を導光して、指示部50の上面53から出光させる。これにより、指示部50の上面53が発光して、当該上面53がカバー部材32のスリット71を通じて発光視認される。
カバー部材32は、図2に示すように、上下に分割された上部カバー33と下部カバー38とを有している。
上部カバー33は、指針本体31の指示部50の外形に合わせて後端34bから先端34aに向かって徐々に細くなる略角筒状に形成された第1カバー部34と、指針本体31の基部40周辺を覆う円形皿状に形成された第2カバー部35と、を有している。第1カバー部34と第2カバー部35とは図中下方に向けて開口しており、この開口から上記指針本体31の指示部50が内側に収容される。
第1カバー部34の上壁部34cには、後端34bから先端34aまで伸びるスリット71が設けられている。このスリット71は、指針本体31とカバー部材32とが組み付けられたとき、指針本体31の指示部50の上面53をその長手方向の全長にわたって一直線状に露出させるように形成されている。なお、スリット71の長さ及び幅は、指針3のデザイン等に応じて任意に設計することができる。また、スリット71内に透光性着色部材や光拡散部材を設けるなどしてもよく、スリット71は、指示部50の上面53から出光された光が通過するように構成されていればよい。また、第2カバー部35の内面には、図中下方に向けて突出して形成され、下部カバー38の一対の嵌合孔38dに嵌合する一対のボス(図示せず)が設けられている。
下部カバー38は、上部カバー33の第2カバー部35の開口形状に合わせて形成された円環板形状の第1蓋部38aと、指示部50を収容する上部カバー33の第1カバー部34の先端側の部分の開口形状に合わせて形成された、第1蓋部38aからその半径方向に延びる帯状の第2蓋部38bと、第1蓋部38aに設けられて指針本体31の基部40が貫通される貫通部38cと、上記上部カバー33の一対のボスに対応して第1蓋部38aに設けられた一対の嵌合孔38dと、バランス部材39が取り付けられる取付ボス38eと、を有している。下部カバー38は、上部カバー33に組み付けられることで第1カバー部34及び第2カバー部35の開口を塞ぎ、上部カバー33とともに指針本体31の指示部50を収容する空間を形成する。そして、この収容空間に指針本体31の指示部50が収容されることで、指示部50の底面54等の表面から出光した光が文字板2等を照らすことを防止できる。
バランス部材39は、指針本体31の指示部50を考慮して設定された重量に形成されており、カバー部材32の下部カバー38に設けられた取付ボス38eに嵌合される嵌合孔39aを有している。バランス部材39は取付ボス38eによって位置決めされてカバー部材32内に収容される。
このように構成された指針3は、例えば、以下のように組み立てられる。まず、下部カバー38の貫通部38cに指針本体31の基部40を貫通させて、下部カバー38に指針本体31をセットすると共に、下部カバー38にバランス部材39をセットする。そして、上部カバー33を、指針本体31の指示部50の上面53側から指針本体31を覆うように近づけて被せ、上部カバー33の第2カバー内に設けられた一対のボスと下部カバー38の一対の嵌合孔38dとを嵌合させることで、上部カバー33と下部カバー38とを互いに固定して指針本体31をカバー部材32内に収容して、組み付けが完了する。
駆動装置4は、周知のステッピングモータであって、ポリカーボネート樹脂などの透光性の合成樹脂などで略円柱状に形成された指針軸14と、指針軸14を回動可能に軸支するとともに図示しない速度センサによる速度計測量に応じてステッピングモータの原理で指針軸14を回動させる本体部15と、を有している。後述する配線板5に重ねて配置される本体部15の底面15aには凹部15bが設けられており、この凹部15b内に指針軸14の図中下方の端面14bが露出されている。図中上方の指針軸14の先端には、上述した指針本体31の基部40が取り付けられる。指針軸14は、指針本体31を回動させるとともに導光部材として基部40に光を導くように構成されている。
配線板5は、電子部品及びこれら電子部品等を電気的に接続する配線パターンなどが設けられた周知のプリント基板である。配線板5の文字板2側の表面には駆動装置4と複数の光源6とが実装されている。
複数の光源6は、LED、バルブ等が用いられ、配線板5に設けられた図示しない制御部によって点灯、消灯が制御される。複数の光源6は、文字板2の指標や指針3の指針本体31等を発光させるための光を発する。また、複数の光源6のうちの1つが、駆動装置4の本体部15の凹部15b内に指針軸14の端面14bと相対して配置されている。これにより、指針軸14は、光源6からこの端面14bに入光された光を導光して先端の端面14aから出光する。
ケース7は、テーパ部7aの表面であるテーパ面が反射面となっており、光源6が発した光を文字板2に向けて反射する。これにより、文字板2の表面2aに設けられた各指標が発光する。裏カバー8は、配線板5の背後を覆うようにケース7に組み付けられる。表ガラス9は、文字板2や指針3等をそれぞれ覆うように配設されて、係止爪などの図示しない固定手段によって見返し10を介してケース7に取り付けられる。裏カバー8及び表ガラス9は、車両用表示装置1内に、塵埃などが侵入することを防ぐ。
次に、上述した構成の本発明に係る指針本体31における動作(作用)の一例を、図5〜図7を参照して説明する。各図において、指針本体31内に記載された矢印は指針本体31に導光された光の進行方向を模式的に示している。
本実施形態において、指針本体31の基部40には、半球面形状の受光部42が設けられており、指針本体31の指示部50には、受光部42で受光した光Lを指示部50の先端51に向けて反射する反射面65が設けられている。また、反射面65における上記光Lの入射角αが全反射条件を満たす角度に設定されている。
図5、図6に示すように、指針軸14に導光された光源6の光Lが受光部42に受光されると、当該光Lは受光部42を通過して反射面65に入射し、指示部50の先端51に向けて反射される。
図7に、指針軸14側に凸の半球面形状に形成された受光面42で受光された光Lが入射する反射面65上の領域R1(図中、実線で示す)と、指針軸14に直交する平面形状に形成された受光面42’で受光された光Lが入射する反射面65上の領域R1’(図中、点線で表す)と、のそれぞれの大きさを模式的に示す。
図7に示すように、受光部42’(図中点線で示す)が指針軸14に直交する平面形状に形成されている場合には、上記光Lが受光部42’に受光されたのち大きく広がってしまうので、上記領域R1’が大きくなり、反射面65も大きくなって、そのため、上記領域R1’の上端に連なるように指示部50の上面53’(図中点線で示す)を形成すると、指示部50の高さはh’となる。一方、受光部42が指針軸14側に凸の半球面形状に形成されている場合には、上記光Lの先端51方向に集光されてその照射範囲が小さくなるので、上記領域R1が小さくなり、反射面65も小さくなって、そのため、上記領域R1の上端に連なるように指示部50の上面53を形成すると、指示部50の高さは、上記高さh’より低いhとなる。
以上より、本発明によれば、光源6の光を受光するとともに受光した光Lを集光するレンズ形状に形成されて指針本体31の基部40に設けられた受光部42と、この受光部42で集光された光Lを指針本体31の指示部50の先端51方向に反射するように形成された反射面65と、を有しているので、受光部42を通過した光源6の光Lが反射面65に入射する領域R1を小さくすることができ、そのため、指示部50の高さhを小さくでき、指示部50の先端51方向に反射される光量を確保して指示部50の上面53全体を十分に光輝させることができるとともに指針本体31を小型にできる。
また、受光部42の先端51方向(即ち、指示方向S1であり、指示部50の長手方向でもある)に沿う断面形状が指針軸14側(即ち、光源6側)に凸の曲線状に形成されているので、受光部42が単純な凸レンズ形状となり、そのため、指針本体31を容易且つ安価に製造できる。
本実施形態において、車両用表示装置1、自発光指針3及び指針本体31の各部の構成及び動作を説明するために使用される上、下、左、右、前、後等の方向を示す表現は、絶対的なものでなく相対的なものであり、車両用表示装置1、自発光指針3及び指針本体31又はその部品が図に示される姿勢である場合に適切であるが、それらの姿勢が変化した場合には、姿勢の変化に応じて変更して解釈されるべきものである。
また、本実施形態において、反射面65の形状は、上述した構成に限定されるものではなく、平面、曲面、非球面またはそれらを複合した面や、複数の面で構成されていてもよく、本発明の目的に反しない限り、その形状は任意である。
また、本実施形態においては、指針本体31の指示部50が指示方向S1のみに伸長されたものであったが、これに限定されるものではない。例えば、図8に示す、指針計器1Aの指針本体31Aは、基部40の上端41aから指針軸14の軸心Pに直角(略直角含む)に交差する一方向(即ち、指示方向S1)に伸長された指示部50aと、前記一方向と反対の他方向(即ち、後端方向S2)に指示部50aより短く伸長された後方部50bと、を備えた指針部50Aを有しており、さらに、基部40の上端41a近傍の指針部50A内には、指示方向反射面61、後端方向反射面62及び天井面63からなる略三角形状に形成された、受光部42で受光された光を指示方向S1(即ち、指示部50aの先端方向)及び後端方向S2に反射する、中空状反射部60が設けられている。このように、指針本体は、受光した光を集光するように設けられた受光部と、この受光部で集光された光を指示部の先端に向けて反射する反射面(反射面65、指示方向反射面61など)と、を有するものであれば、本発明の目的に反しない限り、指針本体の構成は任意である。
また、上記中空状反射部60の形状は、上述した構成に限定されるものではなく、例えば、中空状反射部が、平面状の指示方向反射面、平面状の後端方向反射面、及び、指針部の上面側に向けて張り出して湾曲した曲面状の透過面からなる扇形状であったり、三角形以外の多角形形状であったりするなど、指示方向反射面、後端方向反射面、及び、透過面、を有するとともに、指針部に中空状に形成されているものであれば、本発明の目的に反しない限り、それら形状は任意である。また、指示方向反射面61、後端方向反射面62及び透過面63の形状は、上述した構成に限定されるものではなく、これら各面は、平面、曲面、非球面またはそれらを複合した面や、複数の面で構成されていてもよく、本発明の目的に反しない限り、その形状は任意である。
また、本実施形態において、基部40は、指針軸14に取り付けられる基部本体41と、指針軸14に導光された光源6の光を受光する受光部42と、で構成されているものであったが、これに限定されるものではない。例えば、図9に示すように、下部カバー38に、上記基部本体41に代替して指針軸14に取り付けられる円筒状の軸受け部38fを設けて、指針本体31の基部40を受光部42のみで構成するなど、指針本体(指針部材)の基部は、少なくとも光源からの光を受光する受光部を備えているものであれば、その構成は任意である。
また、本実施形態では、速度メータとしての車両用表示装置について説明するものであったが、これに限定されるものではなく、例えば、速度メータ以外にもエンジン回転計や燃料計などに適用されてもよく、または、工場などにおいて気体圧力や温度などの計測に用いられる計器など車両用表示装置以外の工業用計器装置等に用いられてもよく、本発明の目的に反しない限り、その適用用途及び適用装置は任意である。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1、1A 車両用表示装置(指針計器)
3 自発光指針(指針ユニット)
4 駆動装置
6 光源
14 指針軸
31、31A 指針本体(指針部材)
32 カバー部材
40 基部
41 基部本体
41a 基部本体の上端(基部の一端)
42 受光部
50 指示部
51 指示部の先端
53 指示部の上面
54 指示部の底面
60 中空状反射部
61 指示方向反射面(反射面)
65 反射面
S1 指示方向(指示部の先端方向)
S2 後端方向
h 指示部の高さ

Claims (5)

  1. 駆動装置の有する透光性の指針軸により回動され、基部と、前記基部の一端から前記指針軸の軸心と交差する指示方向に伸長された指示部と、を有する透光性材料からなる指針部材において、
    前記指針軸の先端の端面と相対するように前記基部に設けられ、前記指針軸により導かれた光源の光を受光するとともに受光した光を集光するレンズ形状に形成された受光部と、
    前記受光部で集光された光を前記指示部の先端方向に反射するように形成された反射面と、を有していることを特徴とする指針部材。
  2. 前記受光部の前記指示部の先端方向に沿う断面形状が、前記光源側に凸の曲線状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の指針部材。
  3. 前記基部が、前記指針軸の先端が内側に挿入嵌合される円筒状の基部本体を有し、
    前記受光部が、前記基部本体の内側に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の指針部材。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の指針部材と、前記指針部材の指示部を覆うとともに前記基部側と反対側に向けられた前記指示部のからの光が通過するスリットが設けられたカバー部材と、を有することを特徴とする指針ユニット。
  5. 請求項に記載の指針ユニットと、前記指針ユニットが取り付けられた透光性の指針軸を計測量に応じて回動させる駆動装置と、前記指針軸により導かれて前記指針ユニットの指針部材に受光される光を発する光源と、を有することを特徴とする指針計器。
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