JP5655377B2 - 電磁石動作監視システム、その電磁石動作監視装置 - Google Patents

電磁石動作監視システム、その電磁石動作監視装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5655377B2
JP5655377B2 JP2010125272A JP2010125272A JP5655377B2 JP 5655377 B2 JP5655377 B2 JP 5655377B2 JP 2010125272 A JP2010125272 A JP 2010125272A JP 2010125272 A JP2010125272 A JP 2010125272A JP 5655377 B2 JP5655377 B2 JP 5655377B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
movable body
closing
electromagnet
release
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010125272A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011253860A (ja
Inventor
和幸 渡邉
和幸 渡邉
外山 健太郎
健太郎 外山
純孝 福田
純孝 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2010125272A priority Critical patent/JP5655377B2/ja
Publication of JP2011253860A publication Critical patent/JP2011253860A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5655377B2 publication Critical patent/JP5655377B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Gas-Insulated Switchgears (AREA)
  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)

Description

本発明は、遮断器/開閉器等に用いられる電磁石装置の動作状態を監視する装置、方法等に関する。
例えば遮断器/開閉器等に用いられる電磁石装置は、電力設備の主回路を開閉する為の装置であり、基本的にはコイルを励磁すること等で可動体(可動鉄心等)を動かすことで開閉動作(投入動作/釈放動作)を行うものである。この様な電磁石装置には、コイルを励磁することにより投入動作を行いコイルの励磁を止めることでバネ等によって釈放動作が行われるタイプや、2つのコイルの何れか一方を励磁することにより投入動作/釈放動作を行うタイプ等が知られている。また、遮断器/開閉器等に限らず、例えばリレー接点等にも、電磁石が使用されている。
電磁石装置の動作状態の測定方法としては、例えば特許文献1に記載の方法が知られている。これは、例えば図11に示すような、投入動作において励磁を行うコイルの電流波形と、投入動作における可動部(不図示)の変位を測定するストロークセンサからの信号波形とを組み合わせる方法である。
図11には、励磁電流特性610(励磁を行うコイルの電流波形)とストロークセンサ特性620(ストロークセンサからの信号波形)を示している。尚、図11における横軸は時間である。
図11に示す励磁電流特性610は、例えば以下の様なことを示している。
すなわち、不図示の閉路指令用接点などが投入指令に応答して閉路したタイミング611で、不図示のコイルに励磁電流が流れ出す。励磁電流は、ほぼ直線的に増大して行くが、或る大きさになると、上記不図示の可動部が動き出すので、その負荷変動の影響で減少に転じて変極点612に達した後、再び増大してほぼ一定値に移行し、その後、急降下して消滅する。
励磁電流特性610に関して、図示の閉路タイミング611は、上記投入指令に応答して閉路したタイミングであり、励磁電流の供給開始タイミングである。ストロークセンサ特性620に関して、図示の変化開始タイミング621は上記可動部が動き出すタイミングであり、変化終了タイミング622は上記可動部が動きを止めたタイミングである。
閉路タイミング611から変化開始タイミング621までを第1の動作時間T1(投入開始の指令から可動部が動き出すまでの時間)とし、変化開始タイミング621から変化終了タイミング622までを第2の動作時間T2とする。
電磁石装置の動作状態の監視は、例えばこれらの動作時間T1,T2を測定するものであり、例えば図11に示すような検出波形を用いれば、これらの動作時間T1,T2を検知することができる。
特開2008−293682号公報
上記のように例えば特許文献1記載の従来技術では、励磁を行うコイルの電流波形と、ストロークセンサからの信号波形との2つの要素を用いて動作状態の測定を行うものであった。この為、特にストロークセンサからの信号波形に関しては、測定対象の機器にストロークセンサ設置用のスペースを設けなければならず、機器の大型化に繋がり、また、コストアップも避けられない。
本発明の課題は、ストロークセンサを用いることなく電磁石装置の動作状態の測定を行うことができ、低コスト化・小型化を実現可能とする電磁石動作監視システム、その電磁石動作監視装置等を提供することである。
本発明の電磁石動作監視システムは、可動体と投入用コイルと釈放用コイルとを有し、前記投入用コイルを励磁し前記釈放用コイルは非励磁とする投入動作を行うことで前記可動体を所定方向に移動させて投入状態とし、前記投入用コイルは非励磁とし前記釈放用コイルを励磁とする釈放動作を行うことで前記可動体を前記所定方向とは別方向に移動させて釈放状態とする電磁石装置と、該電磁石装置の動作状態を計測する監視装置とを有するシステムであって、前記投入用コイル、前記釈放用コイルそれぞれの電流値、電圧値を計測する為の電流計、電圧計を備え、前記監視装置は、前記電流計によって計測される電流値、前記電圧計によって計測される電圧値を入力する入力手段と、前記投入動作、前記釈放動作の何れかが実行された場合に、励磁側コイルの前記電流値の時系列データと、非励磁側コイルの前記電圧値の時系列データとに基づいて、前記電磁石装置の動作状態を示す各タイミングを示す変化点である各特徴点を検出する特徴点検出手段と、該特徴点検出手段によって検出された各特徴点に基づいて、前記電磁石装置の動作状態を計測する動作状態計測手段とを有し、前記電磁石装置の動作状態は、開始の指令から前記可動体が動き出すまでの時間である第1の動作時間、前記可動体の移動の開始から終了までの時間である第2の動作時間である。

上記電磁石動作監視システムにおいて、例えば、前記非励磁側コイルの前記電圧値は、前記励磁側コイルの励磁によって前記非励磁側コイルに生じる誘導電圧である。
励磁側コイルの電流値の時系列データのみでは、前記電磁石装置の動作状態を示す各タイミングを示す各特徴点を全て検出することはできない。その為、従来では例えば更にストロークセンサを用いることで、これら各タイミングを検出し、それによって電磁石装置の動作状態を測定していた。
これに対して本発明の電磁石動作監視システムでは、励磁側コイルの励磁によって非励磁側コイルに生じる誘導電圧の計測データ(時系列データ)を用いることで、ストロークセンサを必要とすることなく、前記電磁石装置の動作状態を示す各タイミングを全て検出でき、それによって電磁石装置の動作状態を測定することができる。
上記電磁石動作監視システムにおいて、例えば、前記特徴点検出手段は、前記投入動作の場合には、この場合に前記励磁側コイルとなる前記投入用コイルの前記電流値の時系列データを用いることなく、この場合に前記非励磁側コイルとなる前記釈放用コイルの前記電圧値の時系列データのみに基づいて、前記各特徴点を検出する。
投入動作の場合には、励磁側コイルの電流値の時系列データを用いなくても、誘導電圧の計測データ(時系列データ)のみによって電磁石装置の動作状態を測定することも可能である。
本発明による電磁石動作監視システム、その電磁石動作監視装置等によれば、投入動作/釈放動作の際に励磁していないコイルに発生する誘導電圧を検出し、その波形の特徴点を検出することで、ストロークセンサを用いることなく、電磁石装置の動作状態の測定を行うことができる。これによって、ストロークセンサを用いる場合に比べて、機器の小型化を図れる、低コスト化を実現できるなどの効果が得られる。
本例の電磁石の動作状態監視システムの構成例であり、(a)は概略断面図、(b)は等価磁気回路等を示す。 投入動作の際の励磁電流特性、誘導電圧特性を示す図(その1)である。 投入動作の際の励磁電流特性、誘導電圧特性を示す図(その2)である。 釈放動作の際の励磁電流特性、誘導電圧特性を示す図である。 動作状態監視装置の構成例を示す図である。 電磁石装置の外観斜視図である。 電磁石装置のA−A’断面図である。 電磁石装置のB−B’断面図(その1)である。 電磁石装置のB−B’断面図(その2)である。 図6等の電磁石装置の等価磁気回路を示す図である。 従来の励磁電流特性とストロークセンサ特性を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本例の電磁石の動作状態監視システムの構成例である。
電磁石の動作状態監視システムは、電磁石装置1と動作状態監視装置2等とから成る。
図1(a)には電磁石装置1の構造を概略的に示す断面図を示し、図1(b)には図1(a)に示す電磁石装置1の等価磁気回路を示すと共に、その動作監視の為の構成(動作状態監視装置2、電流計、電圧計)を示す。
まず、電磁石装置1について説明する。本システムにおける電磁石装置1は、上述した“2つのコイルの何れか一方を励磁することにより投入動作/釈放動作を行うタイプ”である。
まず、動作監視対象である電磁石装置1について簡単に説明しておく。
図1(a)に示すように、電磁石装置1の主要構成要素は、ヨーク3、可動体4、投入用の励磁コイル21(以下、投入用コイル21と記す)と、釈放用の励磁コイル22(以下、釈放用コイル22と記す)と、永久磁石5等である。尚、電磁石装置1の詳細な構成・動作は、後に図6〜図9を参照して詳細に説明するものとし、ここでは図1(a)に示す概略構成図を参照して主要構成要素について概略的に説明するものとする。
ヨーク3は、電磁石装置1の筐体(枠体)である。
可動体4(可動鉄心等)は、強磁性体からなる可動体本体4aと、非磁性材料からなるスライド軸4bとから構成されている。可動体4は、スライド軸4bの軸に沿う方向(図上、太線矢印で示す上下方向)に移動可能となっている。尚、図において太線矢印で示す上下方向は、実際の電磁石装置1において重力方向としての上下方向となる場合が多い。また、尚、図1(a)においては可動体4は下側に位置しており、これを釈放状態(投入状態ではない状態)というものとする。
図1(a)に示す釈放状態において、投入用コイル21が励磁されることで、可動体4は図上での上方向にスライドして、最終的には後述する図9に示す位置(投入状態)になる。そして、この状態で投入用コイル21の励磁を止めても、永久磁石5によって、可動体4は図9に示す投入状態の位置のままとなる。この為、元の位置(釈放状態)に戻す為には、釈放用コイル22を励磁する必要がある。釈放用コイル22を励磁することで、可動体4は図上での下方向にスライドして、最終的には図1(a)に示す位置(釈放状態)になる。
尚、図1(a)、(b)には、投入状態にする為の動作(投入動作;投入用コイル21を励磁)による磁束の流れ、釈放状態にする為の動作(釈放動作;釈放用コイル22を励磁)による磁束の流れを示すが、これらについては後に図8〜図10を参照して説明するものとする。
また、図1(b)には、図1(a)に示す電磁石装置1の等価磁気回路を示す。
図1(b)には、投入用コイル21、釈放用コイル22、永久磁石5に係る磁気回路構成要素(起磁力)を示すと共に、電磁石装置1の各種構成要素(可動体本体4aやヨーク3等)の磁気抵抗を示しているが、これらについての詳細は図10に示すものとし、後に説明することにし、ここでは、動作状態監視装置2の入力データを得る為の構成について説明する。
すなわち、動作状態監視装置2が入力データを得る為の構成として、図1(b)に示す電流計6、電圧計7、電流計8、電圧計9が、電磁石装置1に設けられている。これらは、電磁石装置1の状態を測定する為の既存の構成である。
電流計6、電圧計7は、投入用コイル21を流れる電流値、投入用コイル21に発生する電圧値を計測する為の構成である。電流計8、電圧計9は、釈放用コイル22を流れる電流値、釈放用コイル22に発生する電圧値を計測する為の構成である。
動作状態監視装置2は、これら電流計6、電圧計7、電流計8、電圧計9と接続して、これらの計測値を入力して時系列の電流特性/電圧特性データとして記憶しておく。尚、この様な計測値の入力と電流/電圧特性の生成・記憶は、上記投入動作/釈放動作を行うときのみ、実行するようにしてもよい。
一方で、従来では電磁石装置1に更にストロークセンサが設けられており、従来の動作状態監視装置は、上記電流/電圧計測値だけでなく、ストロークセンサの検出データも入力して、上述した動作測定を行っていた。すなわち、従来では、励磁を行うコイルの電流波形と、ストロークセンサからの信号波形との2つの要素を用いて動作状態の測定を行うものであった。この為、特にストロークセンサからの信号波形に関しては、測定対象の機器にストロークセンサ設置用のスペースを設けなければならず、機器の大型化に繋がり、また、コストアップも避けられない。
これに対して、本手法では、図1に示す通り、ストロークセンサを設ける必要が無くなり、ストロークセンサの分だけコストダウンを実現でき、また、ストロークセンサ設置用のスペースが必要なくなる分、機器の小型化を図ることができる。
ここで、上記の通り、上記電流計6、電圧計7、電流計8、電圧計9は、既存の構成であるが、従来では、例えば励磁するコイルについてのみ計測を行っていた。つまり、励磁するコイルの電流と電圧を計測していた。これに対して、本手法では、励磁するコイルの電流と、励磁しないコイルの電圧とを計測する。
つまり、本手法では、励磁を行うコイルの電流波形と、励磁していないコイルの電圧波形(投入動作/釈放動作の際に励磁していないコイルに発生する誘導電圧)とに基づいて、電磁石装置1の動作測定を行う。
すなわち、まず、投入動作の際には、電流計6と電圧計9の計測結果を用いる。投入動作の際には、投入用コイル21を励磁し、釈放用コイル22は励磁しないが、投入用コイル21の励磁によって釈放用コイル22に誘導電圧が生じる。電流計6と電圧計9の計測結果を用いることで、励磁を行う投入用コイル21の電流波形(励磁電流波形)と、励磁していない釈放用コイル22の電圧波形(誘導電圧波形)を用いることになる。
一方、釈放動作の際には、電流計8と電圧計7の計測結果を用いる。釈放動作の際には、釈放用コイル22を励磁し、投入用コイル21は励磁しないが、釈放用コイル22の励磁によって投入用コイル21に誘導電圧が生じる。電流計8と電圧計7の計測結果を用いることで、励磁を行う釈放用コイル22の電流波形(励磁電流波形)と、励磁していない投入用コイル21の電圧波形(誘導電圧波形)を用いることになる。
以下、これら電流波形、電圧波形の具体例を示す図面(図2〜図4)を参照して、これら励磁電流波形、誘導電圧波形に基づく電磁石装置1の動作測定方法について説明する。
本例の電磁石の動作状態監視システムにおける動作状態監視装置2では、上記構成により計測した励磁電流波形(特性)と誘導電圧波形(特性)とに基づいて、遮断器/開閉器/リレー等に用いられる電磁石装置1の動作状態の測定を行うものである。
電磁石装置1の動作状態とは、例えば既に述べたように、上記第1の動作時間T1(投入開始の指令から可動体4が動き出すまでの時間)と、上記第2の動作時間T2(可動体4の動作(移動)の開始から終了までの時間)である。
図2は、投入動作の際の励磁電流特性、誘導電圧特性を示す図(その1)である。
図3は、投入動作の際の励磁電流特性、誘導電圧特性を示す図(その2)である。
図4は、釈放動作の際の励磁電流特性、誘導電圧特性を示す図である。
尚、図2、図3、図4は、実験によって実際に測定されたデータである。
図2と図3との違いは、投入動作の際のコイル励磁方法の違いである。図2では動作完了まで励磁し、図3では途中でコイルの励磁を止める。但し、何れの場合でも、可動体4は所定の位置(図9に示す位置)まで移動させるものであり、詳しくは後述する。
また、図2、図3では、何れも、投入用コイル21を励磁し、釈放用コイル22は励磁しないことになる。その逆に、図4では、釈放用コイル22を励磁し、投入用コイル21は励磁しないことになる。
尚、入力される動作指令に応じて投入用コイル21または釈放用コイル22を励磁する為の構成等は、既存の構成であり、特に図示/説明しない。
ここで、図2には、電磁石の可動部の変位11、動作完了まで励磁した場合の投入用コイル21の励磁電流特性12、無励磁の釈放用コイル22に発生する誘導電圧特性13を示している。
電磁石の可動部の変位11は、上記従来のストロークセンサ特性620と略同様に電磁石の可動体4(可動鉄心等)の動き(位置)を示すものであるが、本手法ではストロークセンサは存在しないので、変位11に相当するデータが測定されるわけではない。変位11は、説明を分かり易くする為に示しており、測定データを意味するものではない。
図示のタイミングt1は、動作指令に応じた励磁電流の供給開始タイミングであり、上述した閉路タイミング611に相当するタイミングである。
任意のタイミングt1で動作指令が入力され、投入用コイル21が励磁されると、励磁されたコイル21には電流が流れる為、図2に示す励磁電流特性12のように、図示の励磁電流の立ち上がり12aから変化が現れ、電流値が増加していく。それと同時に、上記投入用コイル21の励磁によって磁束が発生するため、無励磁側の釈放用コイル22には誘導電圧が生じる。これは、図2に示す誘導電圧特性13のように上記励磁電流の立ち上がり12aと同タイミングで図示の無励磁コイル誘導電圧変化点13aの変化(電圧降下)が生じるが、その後しばらくの間は誘導電圧は殆ど変化しない。
その後、励磁電流特性12に示すようにコイルの時定数に従って励磁コイル電流が増加していき、変位11に示すようにあるタイミングt2で可動体4が動き出す。これによって電磁石の磁気回路が変化する為、磁束も変化し、誘導電圧において図示の無励磁コイル誘導電圧立ち上がり13bから変化が現れる。すなわち、誘導電圧は、上記のように殆ど変化しない状態であったのが、可動体4が動き出すタイミングt2で変化し始め図示のように上昇し始める。
可動体4の変位(移動)に伴う磁気回路の変化によって、励磁電流特性12に示すように励磁電流は減少に転じ、図示のように徐々に減少していき、可動体4の動作完了のタイミングt3で励磁を止めることで、図示の励磁コイル電流変極点12bが現れて励磁電流は消失する。この様な動作完了(可動体4の停止)に伴う磁束の急激な変化により、無励磁側の釈放用コイル22の誘導電圧には、図示のように無励磁コイル誘導電圧ピーク点13cをピークとする急峻な変化が現れる。
上記12a,12b,13a,13b,13cのような変化点は、特徴点として検出可能である。
このような特徴点によって、励磁電流特性12に示すように、励磁している投入用コイル21の電流波形では、動作指令のタイミングt1と動作完了のタイミングt3は検出可能であるが、可動体4の動き出しのタイミングt2に特徴が現れないので、このタイミングt2は検出不可能である。この為、従来では更にストロークセンサが必要であったが、本例ではストロークセンサは必要ない。
すなわち、誘導電圧特性13に示すように、無励磁の釈放用コイル22に発生する誘導電圧波形は、投入動作指令のタイミングt1、可動体4の動き出しのタイミングt2、動作完了のタイミングt3の全てにおいて、波形に特徴点13a,13b,13cが存在するため、無励磁側コイルである釈放用コイル22に発生する誘導電圧を検出することで、ストロークセンサを使用しなくても、動作状態測定が可能となる。
尚、このような特徴点(変化点)の検出方法は、既存の一般的な方法が各種存在するので、ここでは特に説明しないが、例えば、上記励磁電流特性12、誘導電圧特性13は、所定のサンプリング周期で電流計、電圧計の計測値をサンプリングするものであり、任意のサンプリング値とその前のサンプリング値との変化率を算出して、この変化率が急激に大きくなった場合に(例えば所定の閾値と比較する等して判定できる)、特徴点ありと判定するものである。そして、例えば誘導電圧特性13の場合、3つの特徴点が検出されるはずであるので、時系列的に検出した順番でタイミングt1,t2,t3と決定することになる。
尚、このように、誘導電圧特性13のみを用いて動作状態測定を行うことができるが、この例に限るものではなく、可動体4の動き出しのタイミングt2以外は、励磁電流波形、誘導電圧波形のどちらを用いてもよい。
この様に、上述した励磁電流の立ち上がり12aまたは無励磁コイル誘導電圧変化点13aと、無励磁コイル誘導電圧立ち上がり13bと、励磁コイル電流変極点12bまたは無励磁コイル誘導電圧ピーク点13cの3つの変化点(特徴点)を検出することで、上記タイミングt1,t2,t3を検出することができ、以って図示の第1の動作時間T1と第2の動作時間T2を測定することができる。
次に、以下、動作の途中で(可動体4の移動の途中で)投入用コイル21の励磁を止め、イナーシャ動作によって投入を行う方式の電磁石について説明する。本手法は、この様な方式の電磁石装置であっても問題なく適用でき、ストロークセンサを使用しなくても、動作状態測定が可能となる。
図3に、この様な方式の電磁石装置1に係る、電磁石の可動体4の変位11−1、動作完了(可動体4の移動完了)まで励磁しない場合の投入用コイル21の励磁電流特性14、無励磁の釈放用コイル22に発生する誘導電圧特性15を示している。
尚、変位11−1は、上記変位11と同様、計測データではなく、分かり易くする為に可動体4の動きを示しているものである。
可動体4の動作の途中で投入用コイル21の励磁を止めてイナーシャ動作によって投入を行う方式の電磁石装置の場合、図示のように途中で投入用コイル21の励磁を止めることで励磁電流が無になっても、慣性や永久磁石5の力によって、可動体4は動き続け、所定の位置で停止することになる。
この場合、図示のように、励磁電流の立ち上がり14a、無励磁コイル誘導電圧変化点15a、及び無励磁コイル誘導電圧立ち上がり15bについては、上記図2の場合と略同様のタイミング(t1またはt2)で変化が生じるが(それぞれ、上記各特徴点12a,13a、13bと略同様の変化となる)、上記励磁コイル電流変極点12bに相当する変化(特徴点14b)が現れるタイミングt4は、可動体4の動作完了タイミングt3を示すものではなくなる。
つまり、可動体4の動作完了のタイミングt3の前に投入用コイル21の励磁を止めてしまうため、図示のようにそれ以前のタイミングt4で励磁電流が無になっており(図示の特徴点14bが現れており)、よって動作完了のタイミングt3では励磁電流波形に変化点(特徴点)が現れない。
しかしながら、投入用コイル21の励磁を止めた後も、可動体4はイナーシャ動作で動き続けているので、磁束に変化が生じる為、無励磁側の釈放用コイル22に発生する誘導電圧は、図示の誘導電圧特性15に示す通り、変化し続け、且つ、可動体4の動作完了(所定位置で停止)するとき、それに伴う磁束の急激な変化により、無励磁側の釈放用コイル22の誘導電圧には、図示のようにタイミングt4において無励磁コイル誘導電圧ピーク点15cをピークとする急峻な変化が現れる。
よって、これを検出することで(勿論、他の2つのタイミングも検出することで)、図示の第1の動作時間T1と第2の動作時間T2を測定することができる。
上記のように、本例の場合も、誘導電圧特性15に示すように、無励磁の釈放用コイル22に発生する誘導電圧波形は、動作指令のタイミングt1、可動体4の動き出しのタイミングt2、可動体4の動作完了のタイミングt3の全てにおいて、波形に特徴点15a,15b,15cが現れるため、無励磁側コイルである釈放用コイル22に発生する誘導電圧を検出することで、ストロークセンサを使用しなくても、動作状態測定が可能となる。
また、本例においても、誘導電圧特性15だけでなく励磁電流特性14も用いて動作状態測定を行うことも可能であるが、本例の場合、動作指令のタイミングt1についてのみ励磁電流特性14(その特徴点14a)を用いることができる。可動体4の動き出しのタイミングt2及び動作完了のタイミングt3については、必ず、誘導電圧特性15(その特徴点15b、15c)を用いることになる。
上記のように、本システムでは、ストロークセンサを使用しなくても、電磁石装置1の投入動作を測定することができる。これは、投入動作に限らず、釈放動作についても略同様にして実現できる。これについて、以下、図4を参照して説明する。
既に述べた通り、釈放動作の場合には、電流計8と電圧計7の計測結果を用いる。
釈放動作の際には、釈放用コイル22を励磁し、投入用コイル21は励磁しないが、釈放用コイル22の励磁によって投入用コイル21に誘導電圧が生じる。電流計8と電圧計7の計測結果を用いることで、励磁を行う釈放用コイル22の電流波形(励磁電流波形;例えば図4に示す励磁電流特性17)と、励磁していない投入用コイル21の電圧波形(誘導電圧波形;例えば図4に示す誘導電圧特性18)を用いることになる。
図4には、上記励磁電流特性17と誘導電圧特性18を示している。また、図4には電磁石の可動体4の変位16も示すが、これは上記図2や図3の変位11、11−1と同様に、計測データではなく、分かり易くする為に可動体4の動きを示しているものである。
図4に示すように、励磁電流特性17は、上記図2の励磁電流特性12と略同様の特性であり、図示の特徴点17a、17bは、上記特徴点12a,12bと略同様である。よって、励磁電流特性17によって、釈放動作指令のタイミングt1と、可動体4の動作完了のタイミングt3については、検出可能である。
その一方で、誘導電圧特性18に関しては、図示の通り、タイミングt2,t3においては変化点(特徴点18a,18b)が現れるが、タイミングt1に関しては変化点(特徴点)は現れない。
従って、釈放動作の場合には、投入動作の場合とは異なり、誘導電圧特性18のみでは電磁石装置1の動作(第1の動作時間T1と第2の動作時間T2)を測定することができない。電磁石装置1の動作測定の為には、必ず励磁電流特性17と誘導電圧特性18の両方が必要となる。これは、タイミングt1に関しては励磁電流特性17の特徴点17aを用い、タイミングt2に関しては誘導電圧特性18の特徴点18aを用いる。また、タイミングt3に関しては、励磁電流特性17の特徴点17bまたは誘導電圧特性18の特徴点18bを用いる。
尚、特徴点18a,18bは、上記特徴点13b,13cまたは特徴点15b、15cと略同様の変化である(変化の仕方は逆であるが)。
また、釈放動作に関しても、投入動作の場合と略同様に、可動体4の動作(移動)の途中で釈放用コイル22の励磁を止めても、イナーシャ動作によって釈放動作が行われる方式の電磁石装置の場合にも、対応可能である。これについては、特に誘導電圧特性、励磁電流特性を図示しないが、図3の場合と同様に、励磁電流特性ではタイミングt3を検出することができなくなる。
従って、イナーシャ動作によって釈放動作が行われる場合には、特に特性/特徴点は図示しないが、タイミングt1に関しては励磁電流特性の特徴点を用い、タイミングt2とt3に関しては誘導電圧特性の特徴点を用いることになる。
この様に、投入動作、釈放動作の何れの場合でも、ストロークセンサが無くても、電磁石装置1の動作(第1の動作時間T1と第2の動作時間T2)を測定することができる。ストロークセンサが無くて済む為、コストダウン、小型化の効果が得られる。
ここで、図5に、動作状態監視装置2の構成例を示す。
図示の例の動作状態監視装置2は、入力インタフェース101、メモリ102、CPU/MPU等の演算プロセッサ103、出力部104等を有する。
入力インタフェース101は、不図示の信号線により上記電流計6、電圧計7、電流計8、及び電圧計9と接続して、これら電流計6、電圧計7、電流計8、及び電圧計9の計測データを入力する。
入力インタフェース101から入力された各計測データは、例えばメモリ102に一時的に格納される。これは、例えば各計測データ毎にデータ取得順に時系列で格納される。これより、投入動作/釈放動作完了の際には、例えば上記励磁電流特性12と誘導電圧特性13、または励磁電流特性14と誘導電圧特性15、あるいは励磁電流特性17と誘導電圧特性18に相当するデータ(電流・電圧計測データの時系列データ)が、メモリ102に格納されていることになる。
また、メモリ102には予め所定のアプリケーションプログラムが格納されており、演算プロセッサ103は、このアプリケーションプログラムを読出・実行することにより、図示の各種処理機能部の処理を実現する。
すなわち、演算プロセッサ103は、電流/電圧特性記憶部111と、特徴点検出部112と、電磁石動作測定部113等を有する。
電流/電圧特性記憶部111は、上記入力インタフェース101から入力される電流計6、電圧計7、電流計8、電圧計9の各計測データのうちの少なくとも1つ以上の計測データを、メモリ102にデータ取得順に時系列的に記憶することで、励磁電流特性データまたは/及び誘導電圧特性データを生成・記憶する。尚、この様な励磁電流特性データまたは/及び誘導電圧特性データは、電流値、電圧値の時系列データと言うこともできる。
特徴点検出部112は、電流/電圧特性記憶部111によって生成・記憶された励磁電流特性データまたは/及び誘導電圧特性データを用いて、特徴点を検出する。
この特徴点に関しては、既に説明したように、基本的には3つの特徴点が必要となる。すなわち、動作指令(励磁開始)のタイミングt1、可動体4の動き出しのタイミングt2、動作完了(可動体4の移動完了)のタイミングt3の3つのタイミングを示す3つの特徴点が必要となる。この3つのタイミング毎に最低1つの特徴点が必要であり、従って最低でも3つの特徴点が必要となるが、1つのタイミングに対して2つの特徴点を抽出しても構わない。例えば図2の例では5つの特徴点を検出可能である。
また、既に述べた通り、投入動作に関しては、励磁電流特性データを用いることなく、誘導電圧特性データのみを用いて、上記3つのタイミングを示す3つの特徴点を検出することも可能である。一方で、既に述べた通り、釈放動作に関しては、励磁電流特性データと誘導電圧特性データの両方を用いなければ、上記3つのタイミングを示す3つの特徴点を検出することはできない。
尚、投入動作、釈放動作の何れの場合でも、励磁電流特性データのみでは、上記3つのタイミングを示す3つの特徴点を検出することはできない(それゆえに、従来では、ストロークセンサが必要であった)。
電磁石動作測定部113は、上記特徴点検出部112によって検出された上記3つのタイミングを示す3つの特徴点を用いて、電磁石装置1の動作(第1の動作時間T1と第2の動作時間T2)を測定する。
尚、第1の動作時間T1は、動作指令(励磁開始)のタイミングt1から可動体4の動き出しのタイミングt2までの時間である。第2の動作時間T2は、可動体4の動き出しのタイミングt2から動作完了(可動体4の移動完了)のタイミングt3までの時間である。よって、例えばT1=t2−t1、T2=t3−t2によって、各動作時間T1,T2を求めることができる。
出力部104は、必ずしも必要なものではないが、電磁石動作測定部113による測定結果(第1の動作時間T1と第2の動作時間T2等)を、何らかの形で出力するものである。これは、表示、印字、音声、外部の情報処理装置へ通信線を介して出力等、様々な方法の何れかであってよい。そして、出力方法が例えば表示である場合には、出力部104はディスプレイ等であることになる。
以上説明したシステムにおける動作監視対象である電磁石装置1について、以下、詳細な具体例を示しながら更に詳しく説明するものとする。
すなわち、図6には上記電磁石装置1の外観斜視図を示し、図7には図6におけるA−A’断面図を示し、図8、図9には図6におけるB−B’断面図を示す。図8は可動体4の釈放状態、図9は可動体4の投入状態を示すものである。また、図10は、図6〜図9に示す電磁石装置1の磁気回路を示す回路図である。
以下、本システムにおける電磁石装置1の詳細な具体例について、図6〜図10を参照して説明するが、具体例はこの例に限るものではない。また、以下の説明における各構成要素(及びその参照符号)は、図6〜図10の少なくとも何れか1つの図面に示されているが、どの図面に示されているのかを逐一全て説明することはない。
まず、既に説明した通り、電磁石装置1の主要構成要素は、ヨーク3、可動体4(可動鉄心等)、投入用の励磁コイル21(以下、投入用コイル21と記す)と、釈放用の励磁コイル22(以下、釈放用コイル22と記す)と、永久磁石5等であり、これら主要構成要素については図6〜図9においても図1と同じ参照符号を付してある。
可動体4は、強磁性体からなる可動体本体4aと、非磁性材料からなるスライド軸4bとから構成されている。図8、図9等に示す通り、スライド軸4bが可動体本体4aを貫通して固定されている。可動体4は、スライド軸4bと可動体本体4aとが一体となって、スライド軸4bの軸に沿う方向(図上、上下方向)に移動可能となっている。尚、本説明における上下方向は、図1(a)や図8、図9に太線矢印で示した方向を意味する。そして、以下の説明における上、下、上側、下側、上方向、下方向等は、この定義に従ったものである。
図8に示す釈放状態において、投入用コイル21が励磁されることで、可動体4は上方向にスライドして移動していき、最終的には図9に示す位置(投入状態)になる。そして、この投入状態で投入用コイル21の励磁を止めても、永久磁石5によって、可動体4は図9に示す投入状態の位置のままとなる。この為、元の位置(釈放状態)に戻す為には、釈放用コイル22を励磁する必要がある。釈放用コイル22を励磁することで、可動体4は下方向にスライドして移動していき、最終的には図8に示す位置(釈放状態)に戻る。
尚、投入用コイル21は、例えば両端にフランジを有する円筒状のボビン21aの外周に、コイル用巻線21bを巻き回して中空円柱状に形成されている。釈放用コイル22も同様に、例えば両端にフランジを有する円筒状のボビン22aの外周に、コイル用巻線22bを巻き回して中空円柱状に形成されている。上記励磁するとは、コイル用巻線21bまたは22bに電流を流すことで磁束を発生させることである。尚、ボビン21a,22aは非磁性材料で形成されている。
上記投入用コイル21、釈放用コイル22は、ヨーク3に固定されている。
ヨーク3は、上記のように電磁石装置1の筐体(枠体)として各種構成要素を収納/固定する役割を有するが、更に、投入用コイル21や釈放用コイル22によって発生する磁束の磁路を構成するものである。ヨーク3は、可動体4と共に投入用コイル21の内外を通る周状の磁路(符号401,402,403で示す点線矢印/一点鎖線矢印)を構成するように形成されている。ヨーク3は、強磁性体によって構成されている。ヨーク3は、図8や図9に示すように、上部ヨーク31、下部ヨーク32、一対の側部ヨーク33、中ヨーク34、コイル内ヨーク35等から成る。
上部ヨーク31は、矩形板状であり、その中心部分に表裏を貫通するスライド軸用孔31aが形成されている。上部ヨーク31には投入用コイル21が固定されている(例えば接着等されている)。また、コイル内ヨーク35は、図示の様に上部ヨーク31の板面(下面)から突出するように配置され、この板面(下面)に接着されている。コイル内ヨーク35は、投入用コイル21内周に嵌合するように略円柱状に形成されている。
一対の側部ヨーク33は、それぞれ、矩形板状に形成され、一方側端部が上部ヨーク31に固定され、他方側端部が下部ヨーク32に固定されている。各側部ヨーク33は、投入用コイル21の側面側に延在するように配置されている。一対の側部ヨーク33は、投入用コイル21を挟んで互いに対向するように配置されている。一対の側部ヨーク33の間には、中ヨーク34が架け渡されるように配置されている。
中ヨーク34は、略平板状に形成され、その両端部には永久磁石5が配設されている。中ヨーク34は、その両端部の永久磁石5を介して側部ヨーク33に固定されている。中ヨーク34は、図示の通り、投入用コイル21の下側に配置されており、その一方側の板面は投入用コイル21に接着されており、その他方側の板面(中ヨーク下面34a)は、上記投入動作の際には可動体本体4aの一部(フランジ部42の第2上面42a)と接触する。
図7に示すように、中ヨーク34の中央部分には表裏を貫通する可動体挿入孔34bが形成されている。この可動体挿入孔34b内に可動体本体4aの一部が挿入されている。つまり、可動体本体4aは、図8等に示すようにそれぞれ径が異なる円柱形状の3つのパーツ(投入部41、フランジ部42、引き外し部43)から成っており、そのうちの投入部41が可動体挿入孔34b内に挿入される。最も径が大きいフランジ部42が、中ヨーク34に引っ掛かるので、フランジ部42及び引き外し部43は可動体挿入孔34b内に挿入されない。
図7、図8、図9に示すように、投入部41と中ヨーク34との間にはギャップEが存在している。また、図8に示すように釈放状態においては、投入部41(その第1上面41a)とコイル内ヨーク35(そのコイル内ヨーク下面35a)との間にギャップCが存在している。また、図9に示すように投入状態においては、第2軸受52と引き外し部43(その下面である可動体引き外し磁極面43a)との間のギャップKが存在している。更に、図9の投入状態にならない限り(釈放状態だけでなく可動体4の移動中も含めて)、可動体4の第2上面42aと中ヨーク下面34aとの間にはギャップDが存在している。尚、ギャップC、D,E,Kの空間には空気が存在しており、以下、これらを空気ギャップC、D,E,Kと呼ぶ場合もある。
下部ヨーク32は、矩形板状に形成され、上記の通り一対の側部ヨーク33各々の他方側端部が接続されている。換言すれば、一対の側部ヨーク33の他方側端部間に架け渡されるようにして下部ヨーク32が配置されている。
また、下部ヨーク32には、中央部分に図示の貫通孔32a(表裏を貫通する孔)が形成されており、この貫通孔32aには第2軸受52が嵌合されて固定されている。また、これによって図示のヨーク引き外し磁極面32bが形成されている。第2軸受52には可動体4のスライド軸4bが嵌挿されている。尚、第2軸受52は、非磁性材料で形成されている。
スライド軸4bの一端側が第1軸受51に嵌挿され、他端側が第2軸受52に嵌挿されることによって、可動体4がヨーク3に対して上記図上で上下方向にスライド移動可能に配設されている。また、スライド軸用孔31aと、第1軸受51と、投入用コイル21と、中ヨーク34の可動体挿入孔34bと、釈放用コイル22と、第2軸受52とは、同軸配置となっており、可動体4が軸方向にスライド移動するようになっている。
上述したように、電磁石装置1は基本的に、上部ヨーク31と下部ヨーク32と一対の側部ヨーク33とによって矩形状の枠体(筐体)を構成し、この枠体内に中ヨーク34、コイル内ヨーク35、投入用コイル21、釈放用コイル22、可動体4等が配置された構成となっている。
上記の通り、図9は、本例の電磁石装置1における可動体4の投入状態を示している。
可動体4の投入状態は、可動体4が図上上側に位置する状態であり、可動体4の第1上面41aとコイル内ヨーク下面35aとが接触した状態となっており、且つ、可動体4の第2上面42aと中ヨーク下面34aとが接触した状態となっている。更に、この状態では、スライド軸4bが、上部ヨーク31のスライド軸用孔31aに挿入された状態となっている。上記の通り、本例の電磁石装置1では、永久磁石5の磁力により、投入用コイル21の励磁を止めても、この投入状態を維持するようになっている。
上記の通り、図8は、本例の電磁石装置1における可動体4の釈放状態を示している。
可動体4の釈放状態は、図示の通り可動体4が図上下側に位置する状態であり、可動体引き外し磁極面43aと第2軸受52とが接触した状態となっている。また、この状態では、スライド軸4bは、上部ヨーク31のスライド軸用孔31aに挿入されていない状態である。
ここで、図8には、上記釈放用コイル22を励磁した場合の磁束の流れ(磁路)を、点線矢印(符号403)で示している。図示の通り、磁路403は、釈放用コイル22を略中心にして略長方形形状で1周する形となっている。
この磁束の流れ(磁路403)については、詳しくは後に図10を参照して説明するが、図9に示す投入状態において釈放用コイル22に電流を流すと、釈放用コイル22によって生じる磁束が、下部ヨーク32、第2軸受52、第2軸受52と可動体引き外し磁極面43aとの間の空気ギャップK、可動体本体4a、可動体本体4aと中ヨーク34との間の空気ギャップE、中ヨーク34、永久磁石5、側部ヨーク33を通って一周する上記磁路403を流れる。
この磁束によって、ヨーク引き外し磁極面32bと可動体引き外し磁極面43aとの間に吸引力が生じ、第2軸受52の上面と可動体引き外し磁極面43aとが接触して停止するまで(図8に示す釈放状態になるまで)、可動体4が下側方向へと移動することになる。
可動体4は、重力によって(あるいは不図示の不勢部材によって)、下側方向に不勢されている。従って、釈放用コイル22に電流を流すことを止めても、図8に示す釈放状態は維持されることになる。
以下、図8に示す釈放状態であって投入用コイル21、釈放用コイル22の両方とも励磁していない状態において、投入用コイル21に電流を流す場合について説明する。
この場合、投入用コイル21によって生じる磁束は、上部ヨーク31、コイル内ヨーク35、コイル内ヨーク下面35aと可動体本体4aの第1上面41aとの間の空気ギャップC、可動体本体4a、可動体本体4aと中ヨーク34との間の空気ギャップE、中ヨーク34、永久磁石5、側部ヨーク33を通って一巡する磁路401(図8上で一点鎖線矢印で示す)を通過する。
この磁束によって、コイル内ヨーク下面35aと可動体本体4aの第1上面41aとの間に吸引力が生じ、可動体4が上側に吸引される(すなわち、投入用コイル21内に吸引される)。これによって可動体4が上方向へと移動していき、ある一定距離以上移動すると、可動体本体4aの第2上面42aと中ヨーク下面34aとの距離(空気ギャップDの長さ)が、可動体本体4aの投入部41と中ヨーク34との間の距離(空間ギャップEの長さ)よりも短くなる。そうすると、図9に点線矢印で示す磁路402が形成される。
すなわち、この場合、投入用コイル21によって生じる磁束は、図9に点線矢印で示すように、上部ヨーク31、コイル内ヨーク35、可動体本体4a、可動体本体4aの第2上面42aと中ヨーク下面34aとの間の空気ギャップD、中ヨーク34、永久磁石5、側部ヨーク33を通って一巡する磁路402を通過する。
尚、この状態では、可動体4の位置は図9に示す位置(投入状態)にはなっておらず、移動中の状態であり、従って上記空気ギャップDが存在しているが、図9に示す位置(投入状態)となったときには図示の通り空気ギャップDは消滅していることになる。
可動体4が移動中の状態(空気ギャップDが未だ存在する状態)で上記磁路402が形成されることで、その結果、可動体本体4aの第2上面42aと中ヨーク下面34aとの間にも吸引力が生じ、より大きな吸引力によって可動体4が上方向(投入用コイル21内に引き込まれる方向)にスライド移動し、最終的には図9に示す投入状態となる。
そして、この投入状態において投入用コイル21に電流を流すことを止めても、上述したように永久磁石5によって投入状態が維持される(重力等があっても釈放状態になることはない)。
その後は、この投入状態のまま、投入用コイル21、釈放用コイル22の両方とも励磁していない状態となる。
そして、任意のときに投入を止める場合には、上記の通り釈放用コイル22を励磁することで、上述したように今度は上記磁路403によって可動体4は下方向へと移動していき、最終的には停止して上記図8の位置(釈放状態)となる。
ここで、図10に示す磁気回路について説明する。
図10は、上記図6〜図9に示す具体例の電磁石装置1の等価磁気回路を示している。
同図において符号513は、釈放用コイル22によって励磁した際に発生する釈放用コイル22の起磁力を示している。同様に、符号511は永久磁石5の起磁力を示し、符号512は投入用コイル21によって励磁した際に発生する投入用コイル21の起磁力を示している。また、図示の符号501〜510、514,515は、それぞれ、上記電磁石装置1の各構成要素の磁気抵抗である。
図10において、上記釈放用コイル22による起磁力513によって発生する磁束は、下部ヨーク32の磁気抵抗502、第2軸受52の磁気抵抗515、第2軸受52と可動体引き外し磁極面43aとの間の空気ギャップKによる磁気抵抗509、可動体本体4aによる磁気抵抗506、可動体本体4aと中ヨーク34との間の空気ギャップEによる磁気抵抗510、中ヨーク34の磁気抵抗504、永久磁石5の内部磁気抵抗507、永久磁石5の起磁力511、側部ヨーク33の磁気抵抗503を通って一周する磁路403を流れる。
一方、上記投入用コイル21の起磁力512から発生した磁束は、上部ヨーク31の磁気抵抗501、コイル内ヨーク35の磁気抵抗505、コイル内ヨーク下面35aと第1上面41aとの間の空気ギャップCによる磁気抵抗508、可動体本体4aによる磁気抵抗506、可動体本体4aと中ヨーク34との間の空気ギャップEによる磁気抵抗510、中ヨーク34の磁気抵抗504、永久磁石5の内部磁気抵抗507、永久磁石5の起磁力511、側部ヨーク33の磁気抵抗503を通って一周する磁路401を流れる。
尚、上記磁気抵抗508、509は可変抵抗である(空気ギャップの大きさが変わることで値が変わる)。同様に、第2上面42aと中ヨーク下面34aとの間の空気ギャップDによる磁気抵抗514も、可変抵抗であり、この磁気抵抗514が磁気抵抗510よりも小さくなると、主な磁束の流れが上記磁路401から、図示のような磁路402(磁気抵抗510の代わりに磁気抵抗514を通る磁路)に切り替わる。
以上説明したように、本手法によれば、特許文献1等で示される従来技術では必要であったストロークセンサが無くても、遮断器/開閉器/リレー等に用いられる電磁石装置1の動作状態の測定を行うことができる。よって、ストロークセンサが必要なくなり、またストロークセンサ設置に必要となるスペースが必要なくなるので、電磁石装置の動作状態監視システムの低コスト化、小型化を実現することができる。
また、本手法は、無励磁のコイルに発生する誘導電圧を検出して動作状態の測定を行う為、コイルの励磁を途中で止めイナーシャ動作で投入を行うような動作を行う機器であっても、動作状態の測定を行うことができる。よって、特許文献1の従来技術よりも動作状態測定の対応可能な機種を増やすことができる。
1 電磁石装置
2 動作状態監視装置
3 ヨーク
4 可動体
4a 可動体本体
4b スライド軸
5 永久磁石
6 電流計
7 電圧計
8 電流計
9 電圧計
11,11−1 電磁石の可動部の変位
12 励磁電流特性
12a 励磁電流の立ち上がり(特徴点)
12b 励磁コイル電流変極点(特徴点)
13 誘導電圧特性
13a 無励磁コイル誘導電圧変化点(特徴点)
13b 無励磁コイル誘導電圧立ち上がり(特徴点)
13c 無励磁コイル誘導電圧ピーク点(特徴点)
14 励磁電流特性
14a 励磁電流の立ち上がり(特徴点)
14b 特徴点
15 誘導電圧特性
15a 無励磁コイル誘導電圧変化点(特徴点)
15b 無励磁コイル誘導電圧立ち上がり(特徴点)
15c 無励磁コイル誘導電圧ピーク点(特徴点)
17 励磁電流特性
17a 特徴点
17b 特徴点
18 誘導電圧特性
18a 特徴点
18b 特徴点
21 投入用コイル
21a ボビン
21b コイル用巻線
22 釈放用コイル
22a ボビン
22b コイル用巻線
31 上部ヨーク
31a スライド軸用孔
32 下部ヨーク
32a 貫通孔
32b ヨーク引き外し磁極面
33 側部ヨーク
34 中ヨーク
34a 中ヨーク下面
34b 可動体挿入孔
35 コイル内ヨーク
35a コイル内ヨーク下面
41 投入部
41a 第1上面
42 フランジ部
42a 第2上面
43 引き外し部
43a 可動体引き外し磁極面
51 第1軸受
52 第2軸受
101 入力インタフェース
102 メモリ
103 演算プロセッサ
104 出力部
111 電流/電圧特性記憶部
112 特徴点検出部
113 電磁石動作測定部
401,402,403 磁路
501 上部ヨークの磁気抵抗
502 下部ヨークの磁気抵抗
503 側部ヨークの磁気抵抗
504 中ヨークの磁気抵抗
505 コイル内ヨークの磁気抵抗
506 可動体本体による磁気抵抗
507 永久磁石の内部磁気抵抗
508 空気ギャップCによる磁気抵抗
509 空気ギャップKによる磁気抵抗
510 空気ギャップEによる磁気抵抗
511 永久磁石の起磁力
512 投入用コイルの起磁力
513 釈放用コイルの起磁力
514 空気ギャップDによる磁気抵抗
515 第2軸受52の磁気抵抗

Claims (4)

  1. 可動体と投入用コイルと釈放用コイルとを有し、前記投入用コイルを励磁し前記釈放用コイルは非励磁とする投入動作を行うことで前記可動体を所定方向に移動させて投入状態とし、前記投入用コイルは非励磁とし前記釈放用コイルを励磁とする釈放動作を行うことで前記可動体を前記所定方向とは別方向に移動させて釈放状態とする電磁石装置と、該電磁石装置の動作状態を計測する監視装置とを有するシステムであって、
    前記投入用コイル、前記釈放用コイルそれぞれの電流値、電圧値を計測する為の電流計、電圧計を備え、
    前記監視装置は、
    前記電流計によって計測される電流値、前記電圧計によって計測される電圧値を入力する入力手段と、
    前記投入動作、前記釈放動作の何れかが実行された場合に、励磁側コイルの前記電流値の時系列データと、非励磁側コイルの前記電圧値の時系列データとに基づいて、前記電磁石装置の動作状態を示す各タイミングを示す変化点である各特徴点を検出する特徴点検出手段と、
    該特徴点検出手段によって検出された各特徴点に基づいて、前記電磁石装置の動作状態を計測する動作状態計測手段とを有し、
    前記電磁石装置の動作状態は、開始の指令から前記可動体が動き出すまでの時間である第1の動作時間、前記可動体の移動の開始から終了までの時間である第2の動作時間であることを特徴とする電磁石動作監視システム。
  2. 前記非励磁側コイルの前記電圧値は、前記励磁側コイルの励磁によって前記非励磁側コイルに生じる誘導電圧であることを特徴とする請求項1記載の電磁石動作監視システム。
  3. 前記特徴点検出手段は、前記投入動作の場合には、この場合に前記励磁側コイルとなる前記投入用コイルの前記電流値の時系列データを用いることなく、この場合に前記非励磁側コイルとなる前記釈放用コイルの前記電圧値の時系列データのみに基づいて、前記各特徴点を検出することを特徴とする請求項1または2記載の電磁石動作監視システム。
  4. 可動体と投入用コイルと釈放用コイルとを有し、投入用コイルを励磁し釈放用コイルは非励磁とする投入動作を行うことで前記可動体を所定方向に移動させて投入状態とし、投入用コイルは非励磁とし釈放用コイルを励磁とする釈放動作を行うことで前記可動体を前記所定方向とは反対方向に移動させて釈放状態とする電磁石装置と、該電磁石装置の動作状態を計測する監視装置とを有するシステムにおける該監視装置であって、
    前記投入用コイル、前記釈放用コイルそれぞれの電流値、電圧値を計測する為の各電流計、各電圧計によって計測される各電流値、各電圧値を入力する入力手段と、
    前記投入動作、前記釈放動作の何れかが実行された場合に、励磁側コイルの前記電流値の時系列データと、非励磁側コイルの前記電圧値の時系列データとに基づいて、前記電磁石装置の動作状態を示す各タイミングを示す変化点である各特徴点を検出する特徴点検出手段と、
    該特徴点検出手段によって検出された各特徴点に基づいて、前記電磁石装置の動作状態を計測する動作状態計測手段とを有し、
    前記電磁石装置の動作状態は、開始の指令から前記可動体が動き出すまでの時間である第1の動作時間、前記可動体の移動の開始から終了までの時間である第2の動作時間であることを特徴とする電磁石動作監視装置。
JP2010125272A 2010-05-31 2010-05-31 電磁石動作監視システム、その電磁石動作監視装置 Active JP5655377B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010125272A JP5655377B2 (ja) 2010-05-31 2010-05-31 電磁石動作監視システム、その電磁石動作監視装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010125272A JP5655377B2 (ja) 2010-05-31 2010-05-31 電磁石動作監視システム、その電磁石動作監視装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011253860A JP2011253860A (ja) 2011-12-15
JP5655377B2 true JP5655377B2 (ja) 2015-01-21

Family

ID=45417586

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010125272A Active JP5655377B2 (ja) 2010-05-31 2010-05-31 電磁石動作監視システム、その電磁石動作監視装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5655377B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6120651B2 (ja) * 2013-04-11 2017-04-26 三菱電機株式会社 電磁式可動装置および可動部挙動推定方法
CN108780690B (zh) * 2016-03-07 2020-05-29 三菱电机株式会社 电磁式可动装置

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09320841A (ja) * 1996-05-28 1997-12-12 Toyota Motor Corp 電磁アクチュエータ制御装置
JPH1047138A (ja) * 1996-08-01 1998-02-17 Hitachi Ltd 電磁アクチュエータの可動子の位置検出装置とその検出方法,内燃機関の吸入空気量制御装置とその制御方法及び自動車用アクチュエータの診断方法
JP3980715B2 (ja) * 1997-10-06 2007-09-26 リンナイ株式会社 電磁弁駆動装置
JP4443280B2 (ja) * 2004-03-30 2010-03-31 カヤバ工業株式会社 ソレノイドのプランジャ位置検出装置および電磁弁および方向切換弁
JP2008293682A (ja) * 2007-05-22 2008-12-04 Mitsubishi Electric Corp 開閉器の動作特性監視装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011253860A (ja) 2011-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101388043B1 (ko) 밸브와, 가동형 부재의 변위 측정 장치 및 방법
JP2014526876A (ja) 電磁アクチュエータの制御方法及び制御装置
JP5649738B2 (ja) 電磁操作装置およびそれを用いた開閉装置
US10491092B2 (en) Compact positioning assembly comprising an actuator and a sensor built into the yoke of the actuator
CN103109331A (zh) 电磁调节设备
CN101949965A (zh) 电流传感器
TWI586985B (zh) 用於測量磁場的裝置與方法
WO2008093409A1 (ja) ワイヤロープ探傷装置
KR20180041160A (ko) 연료 분사기, 이동식 전기자의 위치를 확인하기 위한 방법 및 모터 제어
Cho et al. Novel electromagnetic actuator using a permanent magnet and an inter-locking mechanism for a magnetic switch
JP5655377B2 (ja) 電磁石動作監視システム、その電磁石動作監視装置
JP5751108B2 (ja) 電磁石動作監視システム、その電磁石動作監視装置
US9479031B2 (en) Tubular linear motor with magnetostrictive sensor
EP1306860A1 (en) Electromagnetic actuator, drive unit and position or speed sensor those employ the electromagnetic actuator
CN104487809B (zh) 电磁致动器的可动元件位置检测装置和方法
JPWO2009031542A1 (ja) 磁気駆動装置
JP2011250486A (ja) 漏電遮断装置
JP5822643B2 (ja) 電磁操作装置
JP2014081293A (ja) 耐熱磁気センサ
US11972899B2 (en) Solenoid apparatus and methods
JP5858946B2 (ja) 電磁操作式開閉装置
JP2009264992A (ja) 誘導型近接センサ
JP2011146676A5 (ja)
JP5189517B2 (ja) 電磁石の固定鉄心と可動鉄心間のギャップ検出方法及び検出装置
US10712405B2 (en) External air core flux measurement system for a production magnetizing system

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130415

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140121

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140324

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20141028

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20141110

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5655377

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250