JP5189517B2 - 電磁石の固定鉄心と可動鉄心間のギャップ検出方法及び検出装置 - Google Patents
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Description
以下、この発明の実施の形態1を図にもとづいて説明する。
先ず、この発明のギャップ検出装置の基本構成を図1にもとづいて説明する。
ギャップ検出装置は励磁用のコイルを有する電磁石装置1と、この電磁石装置1のコイルに電流を供給する電源2と、上記コイルに後述するような合算電流(通電電流)を供給した際の電流変化あるいは電圧変化にもとづいて後述する式によってコイルのインダクタンスを演算する演算装置3と、演算されたインダクタンスの変化の仕方に応じて電磁石の固定鉄心と可動鉄心とのギャップの大きさを判定するギャップ判定装置4とから構成されている。
電磁石装置1は固定鉄心11と、この固定鉄心に対向配置され移動し得るように保持された可動鉄心12とを有する。また固定鉄心11には励磁用のコイル13が巻装され、コイル13には図1に示す電源2から所定の電流が供給されるようになっている。
可動鉄心12には適宜の軸14が設けられ、軸14の外端には例えば弁体等の被作動体15が結合され、この被作動体15と固定鉄心11との間には圧縮ばね16が装着され、可動鉄心12が固定鉄心11から離隔する方向に常時押圧力が作用するようにされている。
れ、両鉄心間のギャップがゼロ(閉塞状態)となるが、コイル13の電流が減少するなどして固定鉄心11の電磁力が弱まり、圧縮ばね16の押圧力が電磁力を上回ると圧縮ばね16の押圧力によって可動鉄心12は図2(b)に示すように固定鉄心11から離隔し、固
定鉄心11と可動鉄心12との間にギャップgが生じる。
このギャップgは電流の大きさに応じてその程度が変化し、ギャップが閉の状態(閉塞状態)、ギャップが大の状態(開放状態)あるいはそれに至る途中に摺動異常などで可動鉄心の移動が止まったり、ギャップに異物が入った場合などに中間状態となり得る。従って弁体等の被作動体15が開放状態、閉塞状態あるいはそれらの中間状態を保持することになる。
以下、この発明の実施の形態1のギャップ検出方法について図3を用いて説明する。
一般的には少ない電流で効率よくギャップを保持するため、磁束が飽和する前の状態、即ち0.3A〜0.5A程度をギャップを保持する電流として選定している。
このインダクタンスは、ベース電流に微小な変動電流あるいは変動電圧を重畳した合算電流(通電電流)をコイルに供給し、ベース電流の値を約0.3Aから1.5Aまで徐々に増加させながら、それに対応する電流変化と電圧変化を測定し、これらを次の式に代入してインダクタンスLを演算したものである。演算は図1の演算装置3によって行われる。
V=RI+LdI/dt
ただし V:電圧、R:コイル抵抗、I:通電電流、L:インダクタンス である。
コイル抵抗Rは初期に一定電流を通電した時の電圧を測定することから算出することができる。
しかしギャップが中間状態(1mm)の時のインダクタンスは、電流が0.5Aの時のインダクタンス0.1Hに比して漸減し、電流が1Aの時に0.06Hになるが、ギャップが閉塞状態(0mm)あるいは開放状態(6mm)の時のインダクタンス(電流1Aにおいて0.02H)よりも大きくなる。
また、電流1Aでインダクタンスを測定した場合、ギャップが閉塞状態(0mm)では0.02Hであるが、ギャップが1mmでは0.06Hまで増加し、それよりギャップが大きくなるに従ってインダクタンスは減少している。
次に、この発明の実施の形態2について説明する。
実施の形態2は図3(b)(c)に示されたインダクタンスとギャップの大きさと通電電流との関係から、通電電流に対応したインダクタンスの変化を実施の形態1より更に具体的に認識し、ギャップの大きさとの関係を明確にしたギャップ検出方法とその方法を用いた検出装置である。即ち、図3(b)に示されているように、通電電流の増加に対応してインダクタンスの値が大から小に大きく変動した時はギャップが閉塞状態と判定し、通電電流の増加に対応してインダクタンスの値が漸減している時またはほぼ小のままの時はギャップが中間状態または開放状態と判定するものである。
次に、この発明の実施の形態3について説明する。
この実施の形態は実施の形態1及び2のように、コイルへの通電電流を徐々に増加させながら、それに対応するインダクタンスの変化にもとづいてギャップの大きさを判定するものではなく、コイルに供給する通電電流の値を異なる2つの電流に限定し、2つの電流に対応して導出されたインダクタンスの値を図3(c)に示すインダクタンスとギャップの特性に当てはめて、それぞれのインダクタンスに対応するギャップを通電電流ごとに複数個検出し、その中から各通電電流に共通するギャップを抽出して、そのギャップを最終的な判定値とするものである。
通電電流1Aでインダクタンスを測定した時、その値が0.02Hであったとする。
先ず、図3(c)の0.5Aに対応する曲線上でインダクタンス0.05Hに対応するギャップを抽出する。この場合、矢印g1で示すギャップ0(閉塞状態)と矢印g2で示すギャップ2.5mm(中間状態)の2つが抽出され、この状態ではギャップの判定ができないが、続いて図3(c)の1Aに対応する曲線上でインダクタンス0.02Hに対応するギャップを抽出する。
この場合、矢印g3で示すギャップ0(閉塞状態)と矢印g4で示すギャップ6mm(開放状態)の2つが抽出されるが、両通電電流に共通するギャップ0(閉塞状態)をもって最終的な判定とするものである。
示すインダクタンスと通電電流の特性に当てはめることによっても導き出すことができる。
即ち、図3(b)の特性図上で各ギャップに対応する曲線と通電電流0.5Aとインダクタンス0.05Hとの交点を求めると矢印g5で示すように、ほぼギャップ0(閉塞状態)の曲線上であることが分かる。
続いて図3(b)の特性図上で通電電流1Aとインダクタンス0.02Hとの交点を求める。
この場合は、矢印g6で示すようにほぼギャップ0(閉塞状態)の曲線上と矢印g7で示すようにほぼギャップ6mm(開放状態)の曲線上の2つが抽出されるが、両通電電流に共通するギャップ0(閉塞状態)をもって最終的な判定とするものである。
Claims (3)
- 固定鉄心と可動鉄心とを対向配置して形成される磁路と、上記可動鉄心を固定鉄心側または反固定鉄心側へ駆動する弾性装置と、上記磁路を励磁し、上記弾性装置に抗して上記可動鉄心を駆動するコイルとを備えた電磁石の上記両鉄心間のギャップを検出する検出方法において、ベース電流に変動電流あるいは変動電圧を重畳した合算電流を形成し、上記ベース電流を増加させながら上記合算電流を上記コイルに供給した際の電流変化あるいは電圧変化にもとづいて上記コイルのインダクタンスの変化を導出し、導出された上記インダクタンスの値が上記ベース電流の増加に対応して大から小に大きく変動した時は上記ギャップが閉塞状態であると判定し、上記ベース電流の増加に対応して漸減している時またはほぼ小のままの時は上記ギャップが中間状態または開放状態であると判定することを特徴とする電磁石の固定鉄心と可動鉄心間のギャップ検出方法。
- 固定鉄心と可動鉄心とを対向配置して形成される磁路と、上記可動鉄心を固定鉄心側または反固定鉄心側へ駆動する弾性装置と、上記磁路を励磁し、上記弾性装置に抗して上記可動鉄心を駆動するコイルとを備えた電磁石の上記両鉄心間のギャップを検出する検出方法において、異なる値の2つのベース電流にそれぞれ変動電流あるいは変動電圧を重畳した2つの合算電流を形成し、各合算電流を上記コイルに供給した際の電圧あるいは電流にもとづいて上記コイルのインダクタンスをそれぞれ導出し、導出された各インダクタンスと各合算電流を上記電磁石の鉄心ギャップ対インダクタンス特性あるいは通電電流対インダクタンス特性に対応させて上記各インダクタンス及び通電電流に対応する鉄心ギャップを合算電流ごとに1つあるいは複数個検出し、各合算電流に共通する鉄心ギャップを上記電磁石の鉄心ギャップと判定することを特徴とする電磁石の固定鉄心と可動鉄心間のギャップ検出方法。
- 請求項1または請求項2に記載のギャップ検出方法を用いた電磁石の固定鉄心と可動鉄心間のギャップ検出装置。
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