JP5654059B2 - 補修スリーブ - Google Patents

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Description

本発明は、圧縮スリーブで接続された架空送電線の接続部を補修する補修スリーブに関する。
一般的なアルミ系架空送電線は、鋼心アルミより線からなる。鋼心アルミより線は、鋼心線と鋼心線を覆うアルミより線とからなり、鋼心アルミより線同士の接続には、圧縮スリーブが使用される。圧縮スリーブは、中心の鋼心線を圧縮接続する鋼スリーブと、アルミより線を圧縮接続するアルミスリーブとを備える。
圧縮スリーブを用いて一対の鋼心アルミより線を接続する場合には、まず、端末のアルミより線を所定の長さ切断し、鋼心線を露出させた状態で、一方の鋼心アルミより線にアルミスリーブを通す。鋼スリーブに一対の鋼心線を挿入し、鋼スリーブを圧縮し、鋼心線同士を接続する。その後、アルミスリーブを鋼スリーブ側に移動させ、アルミスリーブと鋼スリーブとの中心を一致させ、アルミスリーブを圧縮し一対の鋼心アルミより線の接続が完了する。
圧縮スリーブを用いて一対の鋼心アルミより線を接続するとき、アルミスリーブの中心と鋼スリーブとの中心が一致していない偏心圧縮が行われると、圧縮スリーブ全体が発熱し、最悪の場合断線する恐れがある。偏心圧縮された圧縮スリーブの接続部を改修する方法としては、圧縮スリーブ切断後、割りスリーブを挿入する方法、電線を張り替える方法があるが、多くの施工時間と費用とを必要とする。この問題を解決するために圧縮スリーブ等を切断することなく改修する方法が提案されている(例えば特許文献1、2参照)。
特許文献1に記載の方法は、送電線を接続した直線スリーブの両側の露出した送電線端に、直線スリーブの外径と略等価になるように下巻用アーマロッドを巻き付け、次いで直線スリーブと下巻用アーマロッドの表面をカバーし、下巻用アーマロッドの巻き付け端よりもやや短い上巻用アーマロッドを巻き付ける方法である。下巻用アーマロッド及び上巻用アーマロッドを巻き付けることで、送電線及び直線スリーブを流れる電流を下巻用アーマロッド及び上巻用アーマロッドに分流させ、さらに直線スリーブ上に上巻用アーマロッドを巻き付けることで当該部分の外径を大きくし、熱放散を増大させ、当該箇所の温度上昇を低下させる。特許文献2に記載の方法は、圧縮型引留クランプによる電線引き留め部を改修する方法であるが、内容は特許文献1に記載の方法と同じである。
特開2009−106089号公報 特開2009−159709号公報
特許文献1及び特許文献2に記載の方法は、アーマロッドを巻き付けることにより直線スリーブを流れる電流を分流させ、当該箇所の温度上昇を低下させる方法であるが、巻き付け方式であるためアーマロッドが解ける恐れがある。またこの方法は、使用限度が10年程度であり、さらに電線とアーマロッドとの接触抵抗を考えれば恒久的な改修方法とは言えず、圧縮スリーブ部の早期改修が必要となる。
本発明の目的は、圧縮スリーブで接続された架空送電線の接続部を、圧縮スリーブ及び架空送電線を切断することなく恒久的に補修可能な補修スリーブを提供することである。
本発明は、圧縮スリーブで接続された架空送電線の接続部を補修する補修スリーブであって、前記圧縮スリーブ及びその両側の架空送電線を覆う半割れパイプ状の一対の分割スリーブからなるスリーブ本体と、前記一対の分割スリーブを円筒パイプ状に連結する連結部材と、を備え、前記スリーブ本体は、中央部に前記圧縮スリーブを収容する圧縮スリーブ収容部を、両端部に前記連結部材が嵌り込む連結用孔が設けられた連結部を有し、前記圧縮スリーブ及び架空送電線を切断することなく、前記スリーブ本体を前記圧縮スリーブ及びその両側の架空送電線に覆い被せ円筒パイプ状に突き合わせ、前記連結用孔に前記連結部材を嵌め込みスリーブ本体を連結し、そのスリーブ本体を圧縮し、スリーブ本体と圧縮スリーブの両側の架空送電線とを接続することを特徴とする補修スリーブである。
本発明の補修スリーブは、スリーブ本体が一対の分割スリーブからなり、該分割スリーブを連結部材で連結し円筒パイプ状に形成し使用するので、圧縮スリーブで接続された架空送電線の接続部を補修するとき、圧縮スリーブ及び架空送電線を切断する必要がない。さらにスリーブ本体と圧縮スリーブの両側の架空送電線とは圧縮接続されるので接続が確実でかつ接触抵抗も小さく、恒久的に使用することができる。
また本発明の補修スリーブは、圧縮スリーブを収容する部分とは別に、スリーブ本体を連結するための連結部を有するので、圧縮スリーブに邪魔されることなくスリーブ本体を確実に連結することができる。またスリーブ本体の連結を、連結部に設けられた連結用孔に連結部材を嵌め込むことで行うので、簡単かつ確実に行うことができる。
また本発明の補修スリーブにおいて、前記圧縮スリーブ及びその両側の架空送電線に覆い被せられ前記連結部材で連結された前記スリーブ本体は、前記連結部のみが圧縮されスリーブ本体と圧縮スリーブの両側の架空送電線とが圧縮接続されることを特徴とする。
本発明の補修スリーブは、連結部材で連結された連結部のみが圧縮され、スリーブ本体と圧縮スリーブの両側の架空送電線とが圧縮接続されるので、確実に接続することができる。また連結部材を含む連結部が圧縮されるので、圧縮後も連結部材がスリーブ本体から外れることはなくスリーブ本体が強固に一体化される。
また本発明の補修スリーブにおいて、前記連結部材は、前記スリーブ本体に係止する爪を備え、前記連結用孔に前記連結部材が嵌め込まれると、前記爪がスリーブ本体に係止し、スリーブ本体が圧縮された後もスリーブ本体の連結が維持されることを特徴とする。
本発明の補修スリーブは、連結部材が爪を備え、該爪がスリーブ本体に係止するのでスリーブ本体を強固に連結することができる。連結部材によるスリーブ本体の連結は圧縮後も維持されるので恒久的に使用することができる。
また本発明の補修スリーブにおいて、前記連結部材は、スリーブ本体に係止する爪と共に、又は前記爪に代え楔作用を発揮する横V字状の嵌合部を備え、前記連結用孔は、一対の分割スリーブを円筒パイプ状に突き合わせた状態で前記嵌合部が嵌り込む三角形状の突起部が形成されるように設けられ、前記連結用孔に前記連結部材が嵌め込まれると、前記突起部に前記嵌合部が嵌り込み、楔作用によりスリーブ本体が密着することを特徴とする。
本発明の補修スリーブは、一対の分割スリーブが楔機構を用いて連結されるのでスリーブ本体が密着し、スリーブ本体と架空送電線との接続も安定的に維持され接触抵抗も小さく、恒久的に使用することができる。
また本発明の補修スリーブは、前記架空送電線が、鋼心アルミより線であり、前記圧縮スリーブが直線スリーブであることを特徴とする。
本発明の補修スリーブは、直線スリーブで接続された鋼心アルミより線の接続箇所の補修に好適に使用することができる。
本発明の補修スリーブは、スリーブ本体と圧縮スリーブの両側の架空送電線とが圧縮接続されるので、接続が確実で恒久的に使用することができる。また本発明の補修スリーブは、スリーブ本体と架空送電線とが圧縮接続されるので接触抵抗が小さく、さらにスリーブ本体と架空送電線との接触面積を大きく取ることができるので、高抵抗のスリーブ改修にも対応できる。また本発明の補修スリーブは、圧縮スリーブ接続箇所を改修する際に圧縮スリーブ及び架空送電線を切断する必要がないので、緊急送電時の復旧時間を大幅に短縮することができる。また作業足場となる送電線を切断しないため、単導体の送電線でもスリーブ補修することができる。
本発明の第1実施形態の補修スリーブ1の斜視図である。 本発明の第1実施形態の補修スリーブ1の部分断面図である。 本発明の第1実施形態の補修スリーブ1のスリーブ本体の連結部の横断面図である。 本発明の第1実施形態の補修スリーブ1を用いて圧縮スリーブ接続箇所を補修した状態を示す断面図である。 本発明の第1実施形態の補修スリーブ1を用いて圧縮スリーブ接続箇所を補修した状態を図4のA−A、B−B、C−Cから見た断面図である。 本発明の第1実施形態の補修スリーブ1の変形例であって、該補修スリーブ1を用いて圧縮スリーブ接続箇所を補修した状態を示す断面図である。 本発明の第1実施形態の補修スリーブ1の他の連結用孔23を示す図である。 本発明の第1実施形態の補修スリーブ1の他の連結部材33を示す図である。
図1は、本発明の第1実施形態の補修スリーブ1の斜視図、図2は、補修スリーブ1の部分断面図、図3は、補修スリーブのスリーブ本体11の連結部19の横断面図、図4は、補修スリーブ1を用いて圧縮スリーブ接続箇所を補修した状態を示す断面図、図5は、補修スリーブ1を用いて圧縮スリーブ接続箇所を補修した状態を図4のA−A、B−B、C−Cから見た断面図である。なお図1において、連結部材25は、スリーブ本体11に比較して拡大して描いている。以下、架空送電線を鋼心アルミより線100(100a、100b)とし説明する。鋼心アルミより線100(100a、100b)は、鋼心線101(101a、101b)と鋼心線101を覆うアルミより線103(103a、103b)からなる。
補修スリーブ1は、圧縮スリーブ102で接続された鋼心アルミより線100a、100bの接続部を補修するための部材であって、圧縮スリーブ102及びその両側の鋼心アルミより線100a、100bを覆うスリーブ本体11を有する。
スリーブ本体11は、大略的には円筒パイプを、中心線を通るように2分割した形状の一対の分割スリーブ13からなる。材質はアルミニウムである。一対の分割スリーブ13は、同一の形状からなり、突合せ面15を突合せることで円筒パイプ状となり、使用の際は、一対の分割スリーブ13が連結部材25を介して円筒パイプ状に連結され使用される。
スリーブ本体11は、圧縮スリーブ102及びその両側の鋼心アルミより線100a、100bを覆うことができる長さを有する。スリーブ本体11は、中央部に補修対象物である圧縮スリーブ102を収容する圧縮スリーブ収容部17を有する。圧縮スリーブ収容部17は、圧縮スリーブ102を収容するために両サイドに比較して内径が大きくなっている。圧縮スリーブ収容部17の長さは、必ずしも圧縮スリーブ102の長さと一致している必要はなく、圧縮スリーブ102よりも多少長くてもよい。
圧縮スリーブ102は、鋼心アルミより線100a、100bを接続する際に圧縮され、断面が六角形となっている。このため圧縮スリーブ収容部17も、圧縮スリーブ102の外形形状に合わせて断面が六角形となっており、圧縮スリーブ102をほぼ隙間なく収容することができる。但し、圧縮スリーブ収容部17は、圧縮スリーブ102を収容することができれば断面が円であってもよい。
スリーブ本体11の圧縮スリーブ収容部17の両側は、圧縮スリーブ102の両側の鋼心アルミより線100a、100bを覆う部分であり、内径は、鋼心アルミより線100a、100bと略同一である。またこの部分は、スリーブ本体11を連結する連結部19(19a、19b)である。
連結部19の長さは、特定の長さに限定されるものではなく分流の大きさにより適宜決定することができる。例えば、圧縮スリーブ102の接触抵抗が大きい場合には、連結部19の長さを長くし、スリーブ本体11と鋼心アルミより線100a、100bとの接触面積を大きくし電流が流れ易くすることができる。連結部19は、圧縮スリーブ102の両側の鋼心アルミより線100a、100bと圧縮接続するため、圧縮スリーブ102の制約を受けず連結部19の長さは自由に設定することができる。連結部19の外径も特に限定されるものではないが、後述のようにこの部分には、連結用孔21が設けられる点を考慮する必要がある。
スリーブ本体11の外壁には、圧縮スリーブ収容部17と連結部19との境界を示す境界線20が設けられている。補修スリーブ1は、基本的にスリーブ本体11のうち連結部19のみが圧縮され鋼心アルミより線100(100a、100b)と接続し、圧縮スリーブ収容部17は圧縮されない。一方でスリーブ本体11の外径が全体で同一の場合、圧縮スリーブ収容部17と連結部19との境界を外部から視認することができないため、圧縮の際の便宜を考慮し境界線20が設けられている。境界線20に代え、境界を示すマークであってもよい。
連結部19には、スリーブ本体11を連結する連結部材25が嵌り込む連結用孔21(21a、21b)が設けられている。連結用孔21は、分割スリーブ13の端面16(16a、16b)及び突合せ面15に臨むように各分割スリーブ13の両側の左右に1個ずつ、各分割スリーブ13に対し計4個設けられており、一対の分割スリーブ13を突き合わせた状態で、連結部材25が隙間なく嵌り込むことができる大きさである。連結用孔21の長さは、連結部19の長さと略同一であり、連結用孔21は圧縮スリーブ収容部17まで達していない。
連結部材25は、連結用孔21に嵌り込み、一対の分割スリーブ13を連結する部材であり、方形の部材の上下に三角柱形状の部材を接合したような形態からなる。材質は、スリーブ本体11と同様にアルミニウムからなる。上下の三角柱形状部27は、中央の方形部29に比較して大きく、三角柱形状部27の底面の一部が方形部29から突出している。この突出部(突起部)31が爪として機能するため、連結部材25がスリーブ本体11の連結用孔21に嵌め込まれると、スリーブ本体11が強固に連結される。
連結部材25は、後述の使用例で示すようにスリーブ本体11の連結部19が圧縮される際に一緒に圧縮される。スリーブ本体11を圧縮した際にスリーブ本体11が分離してしまうと、スリーブ本体11は鋼心アルミより線100(100a、100b)から脱落してしまう。またスリーブ本体11を圧縮した際にスリーブ本体11が分離しない場合であっても、スリーブ本体11の結合が緩むと、スリーブ本体11と鋼心アルミより線100(100a、100b)との接続が不十分となり、スリーブ本体11と鋼心アルミより線100(100a、100b)との接触抵抗が大きくなり好ましくない。
以上のことからも分かるように連結部材25は、スリーブ本体11を圧縮した後においても、スリーブ本体11を強固に連結する必要がある。スリーブ本体11を強固に連結するには、連結部材25を大きくすることが考えられるが必要以上に大きくすべきではない。連結部材25を大きくするとそれに伴い、連結用孔21、さらには連結部19が大きくかつ肉厚となる。連結部19が大きくかつ肉厚となると、連結部19を圧縮する際に大型の圧縮ダイス(圧縮装置)を準備する必要が生じる。スリーブ本体11の圧縮は、圧縮スリーブ102を圧縮する際に使用する圧縮ダイスを使用できることが好ましい。
連結部材25が比較的小型であるにも関わらず、分割スリーブ13の外径を揃えるために連結部19が肉厚となるときは、連結部19の外径を小さくしてもよい。連結部19の外径を小さくすると、図6に示すようにスリーブ本体11の外形に段差が生じるが、強度及び分流が十分に確保されていれば段差が生じてもよい。
スリーブ本体11には、圧縮スリーブ102と同様に、充填剤を充填することが好ましい。充填剤の注入は、両側の連結部19に充填剤注入口(図示省略)を設け、圧縮スリーブ102と同様の要領で行えばよい。
補修スリーブ1を用いて圧縮スリーブ102の接続箇所を補修する方法を説明する。圧縮スリーブ102及び圧縮スリーブ102の両側の鋼心アルミより線100a、100bの表面をワイヤブラシでよく磨く。このとき補修スリーブ1で被覆される領域よりも広く鋼心アルミより線100a、100bの表面を磨くことが好ましい。
圧縮スリーブ102を覆うように一対の分割スリーブ13を被せ、連結用孔21に連結部材25を嵌め込み、一対の分割スリーブ13を連結させる。その後、必要に応じて充填剤注入口から充填剤を注入する。鋼心アルミより線100a、100bを水平に保持し、スリーブ本体11の連結部19を圧縮ダイスで圧縮する。これによりスリーブ本体11と鋼心アルミより線100a、100bが圧縮接続される。
鋼心アルミより線100a、100bと圧縮接続する連結部19には、圧縮スリーブ102が存在しないため、スリーブ本体11と鋼心アルミより線100a、100bとを確実に圧縮接続することができる。また連結部19を圧縮する際には、連結部材25も一緒に圧縮されるので、圧縮後は、連結部材25がスリーブ本体11から外れることはなくスリーブ本体11が強固に一体化される。特に本実施形態の補修スリーブ1では、連結部材25が、爪として機能する突起部31を有するので、該突起部31がスリーブ本体11に係止しスリーブ本体11がより強固に連結される。
以上のように補修スリーブ1は、長手方向に不足する接触面積を確保すべく、新たな電路を作り、鋼心線101(101a、101b)に流れる電流を抑制するものである。補修スリーブ1による補修において、スリーブ本体11は、連結部19のみが圧縮されるため圧縮スリーブ102に比較すると圧縮箇所が少ないが、鋼心アルミより線100a、100bの引張張力は圧縮スリーブ102の鋼スリーブ104で確保されているため強度上の問題はない。
上記のように補修スリーブ1による補修は、圧縮スリーブ102及び架空送電線100a、100bを切断する必要がないので、緊急送電時の復旧時間が大幅に短縮できる。また作業足場となる送電線を切断しないため、単導体の送電線でもスリーブ補修することができる。また補修スリーブ1による補修は、スリーブ本体11と圧縮スリーブ102の両側の鋼心アルミより線100a、100bとが圧縮接続されるので、接続が確実でかつ接触抵抗も小さく、恒久的に使用することができる。
本発明に係る補修スリーブ1は、上記実施形態に限定されるものではない。例えばスリーブ本体11に設けられる連結用孔は、図7に示すように湾曲した形状であってもよい。湾曲した連結用孔23を使用する場合、連結部材もこれに対した形状とすることは当然である。
また連結部材は、スリーブ本体11を強固に連結することができれば他の形態であってもよい。以下に、スリーブ本体11を連結する他の連結部材33を示す。図8は、スリーブ本体11に連結部材33を嵌め込んだ状態を示す縦断面図である。
連結部材33は、先に示した連結部材25と同様に、スリーブ本体11の連結部19に設けられた連結用孔21に嵌め込み、スリーブ本体11を連結する部材である。この連結部材33は、形態に特徴がある。
連結部材33は、大略的には厚さの厚い板状体であり、先端部が加工され横V字状部が設けられている。この横V字状部は、スリーブ本体11に設けられた突起部22に嵌り込む嵌合部35である。
一方、各分割スリーブ13の連結部19に設けられた連結用孔21は、奥に直角三角形の突起部22aが設けられ、一対の分割スリーブ13を突き合わせた状態で連結部材33の嵌合部35が嵌り込む三角形状の突起部22が形成される。一対の分割スリーブ13を突き合わせた状態で、連結用孔21に連結部材33を嵌め込むと、嵌合部35が突起部22に嵌り込む。連結部材33の嵌合部35と連結用孔21の突起部22とで楔機構が構成されるので、連結用孔21に連結部材33を嵌め込むと一対の分割スリーブ13が自然と密着し、スリーブ本体11を強固に連結することができる。
1 補修スリーブ
11 スリーブ本体
13 分割スリーブ
15 突合せ面
16、16a、16b 端面
17 圧縮スリーブ収容部
19、19a、19b 連結部
20 境界線
21、21a、21b 連結用孔
22 突起部
23 連結用孔
25 連結部材
27 三角柱形状部
29 方形部
31 突出部(突起部)
33 連結部材
35 嵌合部
100a、100b 鋼心アルミより線
101、101a、101b 鋼心線
102 圧縮スリーブ
103、103a、103b アルミより線
104 鋼スリーブ

Claims (5)

  1. 圧縮スリーブで接続された架空送電線の接続部を補修する補修スリーブであって、
    前記圧縮スリーブ及びその両側の架空送電線を覆う半割れパイプ状の一対の分割スリーブからなるスリーブ本体と、
    前記一対の分割スリーブを円筒パイプ状に連結する連結部材と、を備え、
    前記スリーブ本体は、中央部に前記圧縮スリーブを収容する圧縮スリーブ収容部を、両端部に前記連結部材が嵌り込む連結用孔が設けられた連結部を有し、
    前記圧縮スリーブ及び架空送電線を切断することなく、前記スリーブ本体を前記圧縮スリーブ及びその両側の架空送電線に覆い被せ円筒パイプ状に突き合わせ、前記連結用孔に前記連結部材を嵌め込みスリーブ本体を連結し、そのスリーブ本体を圧縮し、スリーブ本体と圧縮スリーブの両側の架空送電線とを接続することを特徴とする補修スリーブ。
  2. 前記圧縮スリーブ及びその両側の架空送電線に覆い被せられ前記連結部材で連結された前記スリーブ本体は、前記連結部のみが圧縮されスリーブ本体と圧縮スリーブの両側の架空送電線とが圧縮接続されることを特徴とする請求項に記載の補修スリーブ。
  3. 前記連結部材は、前記スリーブ本体に係止する爪を備え、
    前記連結用孔に前記連結部材が嵌め込まれると、前記爪がスリーブ本体に係止し、スリーブ本体が圧縮された後もスリーブ本体の連結が維持されることを特徴とする請求項又はに記載の補修スリーブ。
  4. 前記連結部材は、スリーブ本体に係止する爪と共に、又は前記爪に代え楔作用を発揮する横V字状の嵌合部を備え、
    前記連結用孔は、一対の分割スリーブを円筒パイプ状に突き合わせた状態で前記嵌合部が嵌り込む三角形状の突起部が形成されるように設けられ、
    前記連結用孔に前記連結部材が嵌め込まれると、前記突起部に前記嵌合部が嵌り込み、楔作用によりスリーブ本体が密着することを特徴とする請求項に記載の補修スリーブ。
  5. 前記架空送電線が、鋼心アルミより線であり、前記圧縮スリーブが直線スリーブであることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の補修スリーブ。
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