JP5652032B2 - ユニバーサルドライバ、及びデバイス制御方法 - Google Patents
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本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、設定値を変更してデバイスを再検索させる際のユーザの負担を軽減するユニバーサルドライバ、及びデバイス制御方法を提供することを目的とする。
よってこの発明によると、設定値を変更してデバイスを再検索させる際のユーザの負担を軽減できる。
動作可能とされている設定値の数が多いパターンほど動作不可能とされている設定値の数が少ないので、ユーザが設定値を変更する手間を軽減できる。
この発明によると、動作不可能とされている設定値をユーザが変更する手間を軽減できる。
この発明によると、動作可/不可のパターンが当該表示対象のパターンと合致するいずれのデバイスにおいても当該変更した設定値以外に動作可能な設定値がない場合に、当該変更した設定値がユーザによって別の設定値に変更されてしまってデバイスが検索されなくなってしまうことを低減できる。
この発明によると、その設定値に従った動作が不可能なデバイスがあると判定された設定値のうち少なくとも一つの設定値をユーザに通知するので、ユーザはどの設定値を変更すればよいかを容易に知ることができる。
よってこの発明によると、設定値を変更してデバイスを再検索させる際のユーザの負担を軽減できる。
この発明によると、設定値の変更を最小限に抑えることができる。
この発明によると、ユーザはいずれか一方を変更すればよいことが分かるので、いずれか一方の設定値を変更すればよいにもかかわらず両方を変更してしまうことを低減できる。
この発明によると、設定値を変更してデバイスを再検索させる際のユーザの負担を軽減できる。
本発明の実施形態1を図1ないし図12によって説明する。
(1)コンピュータの構成
図1は、本発明の実施形態1に係るコンピュータの電気的構成を示すブロック図である。コンピュータ1(以下「PC」という)は、CPU11、ROM12、RAM13(メモリの一例)、計時部14、記憶部15、ディスプレイ駆動回路16(駆動回路)、USBインタフェース17(USB I/F)、及び、ネットワークインタフェース18(NW I/F)を備えて構成されている。
計時部14は、現在時刻を取得するためのタイマを備えている。なお、計時部14に替えて、CPU11がクロック信号をカウントして計時を行うソフトウェアクロックを用いてもよい。
USBインタフェース17はUSB(Universal Serial Bus)ホストインタフェースとして構成されており、USBケーブルを介してマウス(ポインティングデバイスの一例)やキーボードなどの入力装置20と接続されている。
複数のプリンタ31(プリンタA〜C、及び複合機D、デバイスの一例)は、紙などの被記録媒体に電子写真方式、インクジェット方式などで画像を形成する装置である。複合機はプリンタ機能とスキャナ機能とを備える装置であり、本実施形態では複合機も含めてプリンタという。複数のプリンタは異なるメーカーのものであってもよいし、同一メーカーの互いに異なる機種であってもよい。
以降の説明において単にプリンタ31というときはプリンタA〜C、及び複合機Dのいずれか一つのことをいう。
図3は、ユニバーサルプリンタドライバによって表示される画面の画面遷移図である。ここではアプリケーションによって表示される印刷画面41も併せて示している。
アプリケーションによって表示される印刷画面41でユーザがプリンタ31を選択して「プロパティ」ボタン41aをクリックすると、選択されているプリンタ31のプリンタドライバが呼び出される。
図4は、印刷設定画面の一例を示す模式図である。ユーザは印刷設定画面42で印刷設定項目毎に設定値を設定することができる。設定値を設定した後、ユーザが「Search Printer」ボタン42bをクリックすると、設定されている全ての設定値に従って動作可能なプリンタ31が検索される。このとき、設定されている全ての設定値に従って動作可能なプリンタ31が見つかった場合は、図3に示すプリンタ選択画面43に見つかったプリンタ31のプリンタ名(デバイス名)が一覧表示される。
図6は、ユーザに設定値を設定させ、設定されている全ての設定値に従って動作可能なプリンタを検索する設定・検索処理の流れを示すフローチャートである。本処理はアプリケーションによって表示される印刷画面41からユニバーサルプリンタドライバが呼び出されると開始される。
S101では、ユニバーサルプリンタドライバを実行するCPU11(以下、単に「プリンタドライバ」という)は、ユーザに印刷条件を設定(検索が実行された後は変更)させる「印刷条件設定処理」を実行する(設定処理、及び設定変更処理の一例)。
詳しくは後述するが、この「プリンタ検索処理」において、プリンタドライバはコンピュータと通信可能に接続されているプリンタ31から以下に説明するデバイス情報を取得し、取得したデバイス情報と印刷条件とを比較することによってプリンタ31を検索する。
図2は、機能情報の一例を示す表である。この表には、印刷設定項目、各印刷設定項目に対して設定可能な設定値、及び各プリンタの動作の可否が示されている。
図2では印刷設定項目の例として「Paper Size(用紙サイズ)」、「Orientation(縦横)」、「Copies(印刷部数)」、「Collate(丁合い)」、「Color/Mono(カラー/モノクロ)」、「Duplex/None(両面印刷/片面印刷)」、及び、「Resolution(解像度)」を示している。各印刷設定項目の右側に示されている値はその印刷設定項目に対して設定可能な設定値であり、例えば「Color/Mono」には設定値として「Color」及び「Mono」のいずれか一方を設定できることを示している。他の印刷設定項目についても同様であり、いずれか一つを設定することができる。
S104では、プリンタドライバはRAM13からキャッシュを削除する。
図7は、S106における判定を説明するための模式図である。図7に示す例では設定されている設定値として「Letter」、「Portrait」、「1」、「On」、「Color」、「Duplex」、「Normal」を示している。この場合、「Collate」の設定値である「On」について判定したとすると、「On」に従って動作可能なプリンタ31は一つもないので、「その設定値に従った動作が不可能なプリンタが存在する」と判定されることになる。
その他の設定値はいずれのプリンタ31もその設定値に従って動作可能であるので、「その設定値に従った動作が不可能なプリンタは存在しない」と判定されることになる。
具体的には、プリンタドライバは、先ず、いずれのプリンタ31もその設定値に従った動作が不可能である設定値(図7に示す例では「Collate」の設定値である「On」)を表示の対象から除外する。その理由は、そのような設定値は必ず変更しなければならないので、本実施形態ではプリンタドライバがユーザに替わって設定値を変更するからである。設定値の変更の詳細については後述する。なお、「On」についてもメッセージ画面44に表示するようにしてもよい。
ここで、最も多くの設定値に従って動作可能なプリンタ31が複数ある場合(図7に示す例ではプリンタA、プリンタB、及び複合機D)に、いずれのプリンタ31も動作不可能な設定値(図7に示す例では「On」)は除いて、一方の設定値を変更すれば他方の設定値を変更しなくてよく、他方の設定値を変更すれば一方の設定値を変更しなくてよい関係にある設定値がある場合(動作不可能な設定値がそれら複数のデバイスの間で互いに異なる場合)には、それらのうちいずれか一方を変更するよう表示する。図7に示す例では、プリンタA,プリンタB,及び複合機Dの「Duplex」と「Color」とがその関係にあるので、「Duplex」及び「Color」のいずれか一方を変更するよう表示することになる。
図8は、印刷条件設定処理の流れを示すフローチャートである。
S201では、プリンタドライバは最初の検索であるか再検索であるかを判定する。
具体的には、「プリンタ検索処理(S102)」をまだ実行していない場合はRAM13にはキャッシュは記憶されていないので、プリンタドライバは、RAM13にキャッシュが記憶されていない場合は最初の検索であると判定してS202に進み、キャッシュが記憶されている場合は再検索であると判定してS203に進む。
図9は、抽出されたパターンの一例を示す模式図である。プリンタドライバは、RAM13に記憶されているデバイス情報を一つ取得し、印刷設定画面42で設定されている設定値を一つずつそのデバイス情報と比較して、そのプリンタ31(取得したデバイス情報に対応するプリンタ31)がその設定値に従って動作可能であるか否かを判断する。これにより、印刷設定画面42で設定されている設定値に対する当該プリンタ31の動作可/不可のパターンを判断する。プリンタドライバはRAM13に記憶されている全てのデバイス情報についてこの判断を行うことにより、全てのパターンを抽出する。
例えば図7に示す例の場合はプリンタBと複合機Dとは動作可/不可のパターンが同じであるので、パターンとしては一つである。したがって、抽出されるパターンは図9に示す3パターンとなる。
例えば図9に示す例では、パターン1及びパターン2が「○」の数が最も多いのでこれらのパターンのいずれかを表示対象とする。パターン1及びパターン2は「○」の数が同じであるのでどちらを表示対象としてもよい。
なお、ユーザは表示対象のパターンを切り替えることができるが、その説明については後述する。
具体的には例えば、表示対象のパターンが仮にパターン3であるとすると、動作可/不可のパターンがパターン3と合致するプリンタはプリンタCであるので、パターン3で動作不可能とされている設定値が設定されている印刷設定項目(「Paper size」、「Collate」、「Duplex/None」)について、プリンタCで動作可能とされている設定値(「A4、A3」、「Off」、「None」)を取得する。
ただし、取得された設定値が複数ある印刷設定項目の場合はユーザによる設定値の変更を可能にする。設定値の変更を可能にする理由は、それら複数の設定値(「A4、A3」)のうちいずれかの設定値に変更してグレーアウトしてしまうと、ユーザがそのグレーアウトされた設定値とは別の設定値に変更したい場合に別の設定値に変更できなくなってしまうからである。
ただし、変更は可能にするものの、ユーザが変更できるのは取得した複数の設定値のうちのいずれかのみ(「A4、A3」のいずれかのみ)であり、動作不可能とされている設定値(「Letter」)に変更することはできない。
図11は、プリンタ検索処理の流れを示すフローチャートである。
S301では、プリンタドライバは最初の検索であるか再検索であるかを判定し、最初の検索である場合はS302に進み、再検索である場合はS305に進む。
S302では、プリンタドライバは、通信ネットワーク5に接続されているプリンタ31にデバイス情報を要求するデータをブロードキャストによって送信し、その返答として得られたデバイス情報をRAM13に記憶する。すなわちデバイス情報をRAM13にキャッシュする。なお、デバイス情報はRAM13ではなく記憶部15に記憶されてもよい。
S304では、プリンタドライバは、RAM13に記憶されている各プリンタ31のデバイス情報と印刷設定画面42で設定されている全ての設定値とを比較することにより、印刷設定画面42で設定された全ての設定値に従って動作可能なプリンタ31を検索する。
S306では、プリンタドライバはRAM13に記憶されているキャッシュを破棄してS302に進む。
「その設定値に従った動作が不可能であるプリンタが存在しない設定値」を除外するのは、全てのプリンタ31がその設定値に従って動作可能であるので、プリンタ31の絞り込みに寄与しないからであり、そのような設定値を除外すると再検索を効率よく行えるからである。
前述したように、ユーザは表示対象のパターンを切り替えることができる。以下、具体的に説明する。
動作可能とされている設定値の数が最も多いパターンを最初の表示対象として選択したとしても、必ずしもそのパターンがユーザにとって望ましいパターンではない場合もある。例えば、ユーザにとって「Duplex」が重要であるのに、表示対象のパターンでは「Duplex」が動作不可能である場合もある。
以上説明した本発明の実施形態1に係るユニバーサルプリンタドライバによると、設定されている全ての設定値に従って動作可能なプリンタ31が見つからなかった場合に、「その設定値に従った動作が不可能なプリンタが存在する設定値」のうち少なくとも一つの設定値が設定されていた印刷設定項目を設定変更画面上で識別可能に表示する。これにより、ユーザはどの印刷設定項目の設定値を変更すればプリンタ31が見つかる可能性が高くなるかを容易に知ることができる。よってこのユニバーサルプリンタドライバによると、設定値を変更してプリンタ31を再検索させる際のユーザの負担を軽減できる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば、「その設定値に従った動作が不可能なプリンタが存在する」と判定された設定値が設定されていた全ての印刷設定項目を、印刷設定画面42上で同時に識別可能に表示してもよい。
また、設定値の数が最も多いパターンのみを表示対象とし、それ以外のパターンは表示対象にしないようにしてもよい。
5・・・通信ネットワーク
11・・・CPU
12・・・ROM
13・・・RAM
14・・・計時部
15・・・記憶部
16・・・ディスプレイ駆動回路
17・・・USBインタフェース
18・・・ネットワークインタフェース
19・・・表示装置
20・・・入力装置
31・・・プリンタ
42・・・印刷設定画面
43・・・プリンタ選択画面
44・・・メッセージ画面
Claims (5)
- 複数機種のデバイスを制御可能なユニバーサルドライバであって、
前記デバイスを制御するための設定値を、複数の制御項目について個別に設定する設定処理と、
当該ユニバーサルドライバを実行するコンピュータと通信可能に接続されているデバイスの中から、設定されている全ての設定値に従って動作可能なデバイスを検索する検索処理と、
前記検索処理において動作可能なデバイスが見つかった場合に、見つかったデバイスのいずれかを設定されている設定値に基づいて制御する制御処理と、
前記検索処理において動作可能なデバイスが見つからなかった場合に、前記コンピュータと通信可能に接続されているデバイスの中に、設定されている設定値に従った動作が不可能なデバイスが存在するか否かを、設定値の各々について判定する判定処理と、
設定された設定値を変更する設定変更処理と、
前記設定変更処理で前記設定値が変更された後に前記検索処理を再実行させる再検索処理と、
を前記コンピュータに実行させ、
前記設定変更処理は、
前記判定処理においてその設定値に従った動作が不可能なデバイスが存在すると判定された設定値が設定されていた制御項目を含む設定変更画面の表示、及び、設定されている設定値の各々に従って、デバイスが動作可能であるか否かを、判定することで求められる、動作可/不可のパターンの、前記コンピュータと通信可能に接続されているデバイスの各々に対しての判断を含み、
前記設定変更画面は、前記判断処理において判断したパターンのうち、いずれか一つのパターンで動作不可能とされている設定値が設定されていた制御項目を識別可能に表示するものであり、
前記設定変更処理は、前記設定変更画面において識別可能に表示されている制御項目のいずれかが、前記コンピュータが備える操作部により選択されることに応じた、前記設定変更画面の表示の切り替えを含み、
切り替えられた設定変更画面は、前記操作部により選択された前記制御項目に設定されていた設定値であって、直前の検索が実行される際に設定されていた設定値が、動作可能とされている別のパターンを表示対象とし、当該別のパターンで動作不可とされている設定値が設定されていた制御項目を識別可能に表示する、ユニバーサルドライバ。 - 請求項1に記載のユニバーサルドライバであって、
前記設定変更処理において、動作可能とされている設定値の数が最も多いパターンを最初の表示対象とする、ユニバーサルドライバ。 - 請求項1又は請求項2に記載のユニバーサルドライバであって、
前記設定変更処理において、前記表示対象のパターンで動作不可とされている設定値が設定されていた制御項目の設定値を、動作可/不可のパターンが当該表示対象のパターンと合致するデバイスで動作可能とされている設定値のいずれかに変更する、ユニバーサルドライバ。 - 請求項3に記載のユニバーサルドライバであって、
前記設定変更処理において、動作可/不可のパターンが表示対象のパターンと合致するデバイスのいずれにおいても、変更した設定値以外に動作可能な設定値がない場合は、表示対象の前記パターンが切り替わるまで、当該変更した設定値をユーザが変更できないようにする、ユニバーサルドライバ。 - 複数機種のデバイスを制御可能な制御装置であって、
制御部を備え、
前記制御部は、
前記デバイスを制御するための設定値を、複数の制御項目について個別に設定する設定処理と、
当該制御装置と通信可能に接続されているデバイスの中から、設定されている全ての設定値に従って動作可能なデバイスを検索する検索処理と、
前記検索処理において動作可能なデバイスが見つかった場合に、見つかったデバイスのいずれかを設定されている設定値に基づいて制御する制御処理と、
前記検索処理において動作可能なデバイスが見つからなかった場合に、当該制御装置と通信可能に接続されているデバイスの中に、設定されている設定値に従った動作が不可能なデバイスが存在するか否かを、設定値の各々について判定する判定処理と、
設定された設定値を変更する設定変更処理と、
前記設定変更処理で前記設定値が変更された後に前記検索処理を再実行させる再検索処理と、
を実行し、
前記設定変更処理は、
前記判定処理においてその設定値に従った動作が不可能なデバイスが存在すると判定された設定値が設定されていた制御項目を含む設定変更画面の表示、及び、設定されている設定値の各々に従って、デバイスが動作可能であるか否かを、判定することで求められる、動作可/不可のパターンの、当該制御装置と通信可能に接続されているデバイスの各々に対しての判断を含み、
前記設定変更画面は、前記判断処理において判断したパターンのうち、いずれか一つのパターンで動作不可能とされている設定値が設定されていた制御項目を識別可能に表示するものであり、
前記設定変更処理は、前記設定変更画面において識別可能に表示されている制御項目のいずれかが、当該制御装置が備える操作部により選択されることに応じた、前記設定変更画面の表示の切り替えを含み、
切り替えられた設定変更画面は、前記操作部により選択された前記制御項目に設定されていた設定値であって、直前の検索が実行される際に設定されていた設定値が、動作可能とされている別のパターンを表示対象とし、当該別のパターンで動作不可とされている設定値が設定されていた制御項目を識別可能に表示する、制御装置。
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