<通信システムの構成>
図1に、本願に係る第1実施形態として例示される通信システム1のブロック図を示す。通信システム1は、PC(Personal Computerの略)(本発明の情報処理装置の一例)10、MFP(Multifunction Peripheralの略)(本発明のデバイスの一例)50、プリンタ(本発明のデバイスの一例)52、MFP(本発明のデバイスの一例)54を備える。
PC10は、CPU(Central Processing Unitの略)(本発明の制御部及びコンピュータの一例)12、記憶部14、ディスプレイ(本発明の表示部の一例)16、入力I/F(本発明の操作受付部の一例)18、USBI/F(本発明の通信部およびシリアルインタフェースの一例)22、ネットワークI/F(本発明の通信部の一例)24を主に備えている。これらの構成要素は、バス26を介して互いに通信可能とされている。
CPU12は、記憶部14内の制御プログラム(本発明の制御プログラムの一例)30に従って処理を実行する。制御プログラム30は、印刷処理等の各種処理を実行するためのプログラムである。以降、制御プログラム30を実行するCPU12のことを、単にプログラム名でも記載する場合がある。例えば、「制御プログラム30が」という記載は、「制御プログラム30を実行するCPU12が」ということを意味する場合がある。なお、記憶部14は、RAM(Random Access Memoryの略)、ROM(Read Only Memoryの略)、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk・Driveの略)、CPU12が備えるバッファなどが組み合わされて構成されている。また、記憶部14は、データ記憶領域(本発明の記憶部の一例)32を備える。データ記憶領域32は、制御プログラム30の実行に必要なデータなどを記憶する領域であり、ROM,フラッシュメモリ等の不揮発性メモリとしてのパーマネント設定領域32aと、RAM等の揮発性メモリとしてのテンポラリ設定領域32bとを備える。
ディスプレイ16は、画像データに従って各種画面を表示するものであり、LCD(Liquid Crystal Displayの略)、有機EL(Electro・Luminescenceの略)ディスプレイ等が例示されるが、特にこれらに限定されない。入力I/F18は、キーボード,マウス等を含む。キーボードは、PC10の各機能を実行するためのキーを備える。マウスは、ディスプレイ16に表示されたポインタ(図示省略)を操作する。また、入力I/F18は、ディスプレイ16と一体的に構成されているタッチパネルであってよく、ディスプレイ16上に表示されたアイコン等へのユーザ操作を受け付ける。
USBI/F22は、ハブ34を介して、MFP50に接続されている。これにより、PC10は、USBI/F22を介して、MFP50とデータ通信を行うことが可能となる。また、ネットワークI/F24は、ルータ36を介して、プリンタ52とMFP54とに接続されている。これにより、PC10は、ネットワークI/F24を介して、プリンタ52とMFP54とデータ通信を行うことが可能となる。なお、MFP50は、印刷処理及びスキャン処理を実行可能なデバイスであり、プリンタ52は、スキャン処理を実行不能であるが、印刷処理を実行可能なデバイスである。また、MFP54は、印刷処理及びファックス処理を実行可能なデバイスである。
<デバイスによる各種処理の実行>
PC10は、プリンタ52、MFP50,54等のデバイスに接続されており、デバイス毎に各種処理が実行される。具体的には、PC10のディスプレイ16に、図2に示す第1トップ画面100が表示される。第1トップ画面100には、印刷処理用アイコン102と、スキャン処理用アイコン104と、デバイス選択ボタン106とが表示される。印刷処理用アイコン102は、印刷処理を実行するための操作アイコンである。また、スキャン処理用アイコン104は、スキャン処理を実行するための操作アイコンである。
また、デバイス選択ボタン106は、印刷処理等の各種処理を実行するデバイスを選択するための操作ボタンである。なお、デバイス選択ボタン106等への操作は、マウスによりカーソルが操作対象のボタン等の上に移動された状態での左クリック操作である。また、ディスプレイ16がタッチパネルである場合には、デバイス選択ボタン106等への操作は、デバイス選択ボタン106等の表示箇所への指等の操作子によるタッチ操作である。そして、デバイス選択ボタン106が操作されると、PC10に接続されているデバイスが検索され、検索されたデバイスから任意のデバイスを選択するための選択画面(図3参照)(本発明の選択画面の一例)110が、ディスプレイ16に表示される。詳しくは、デバイス選択ボタン106が操作されると、USBI/F22および、ネットワークI/F24に接続されている全てのデバイスからデバイス情報が取得される。なお、デバイス情報は、デバイスID,型番に関する情報,選択デバイスで実行可能な処理に関する情報(以下、処理情報と記載する)を含む。そして、デバイス情報に含まれる型番に関する情報に応じた型番等が、図3に示すように、複数の表示欄にデバイス毎に区分けされた状態で、選択画面110に表示される。
その選択画面110において、任意のデバイスの表示欄が操作されると、その表示欄にチェックマーク112が表示される。そして、チェックマーク112が表示された状態、つまり、任意のデバイスが選択された状態で、OKボタン116が操作されると、その任意のデバイスが、各種処理の実行対象のデバイスとして設定される。また、OKボタン116が操作されたタイミングで、その選択されたデバイス(以下、選択デバイスと記載する)で印刷処理等の各処理が実行される際に必要な設定条件に関する情報(以下、設定条件情報と記載する)(本発明の機能情報の一例)が取得される。この設定条件情報は、各デバイスに記憶されており、PC10は、OKボタン116が操作されたタイミングで、選択デバイスと通信し、その選択デバイスから設定条件情報を取得する。そして、取得された設定条件情報と、選択デバイスのデバイスIDとが関連付けて、パーマネント設定領域32aに記憶される。
次に、選択デバイスからの設定条件情報の取得が完了すると、ディスプレイ16に、図4に示す第2トップ画面120が表示される。なお、選択画面110でOKボタン116から操作されてから、設定条件情報の取得が完了するまでは、ディスプレイ16に待機画面(図示省略)が表示される。つまり、選択画面110でOKボタン116が操作されると、設定条件情報の取得が開始され、ディスプレイ16に待機画面が表示される。そして、設定条件情報の取得が完了すると、ディスプレイ16に第2トップ画面120が表示される。
その第2トップ画面120には、選択デバイスで実行可能な処理に応じた操作アイコンが表示される。具体的には、上述したように、デバイス情報には、処理情報が含まれており、その処理情報に基づいて、選択デバイスで実行可能な処理が特定される。そして、その特定された処理に応じた操作アイコンが、第2トップ画面120に表示される。つまり、例えば、選択画面110でMFP50が選択された場合には、MFP50は、印刷処理とスキャン処理とを実行することが可能であるため、MFP50のデバイス情報に含まれる処理情報から印刷処理とスキャン処理とが特定される。そして、第2トップ画面120に、図4に示すように、印刷処理用アイコン102とスキャン処理用アイコン104とが表示される。また、第2トップ画面120には、選択デバイス表示領域122も表示される。選択デバイス表示領域122には、デバイス情報に含まれる型番に関する情報等に基づいて、選択デバイスの型番等が表示される。
次に、第2トップ画面120において、印刷処理用アイコン102,スキャン処理用アイコン104等の各処理を実行するためのアイコンが操作された場合について説明する。例えば、第2トップ画面120において、印刷処理用アイコン102が操作されると、図5に示すように、ディスプレイ16に画像選択画面140が表示される。画像選択画面140には、ファイル選択ボタン142が表示されており、ファイル選択ボタン142への操作により、選択されたファイルに記憶されている画像が、第1画像表示領域144に表示される。次に、第1画像表示領域144に表示されている1以上の画像から任意の画像が選択されると、その選択された画像が、第2画像表示領域146に表示される。そして、第2画像表示領域146に画像が表示されている状態で、OKボタン148が操作されると、その画像が、印刷処理の対象画像として設定される。
画像選択画面140でのOKボタン148への操作により、印刷条件設定画面(図6参照)(本発明の設定画面の一例)150がロードされる。印刷条件設定画面150には、図6に示すように、画像選択画面140で設定された画像152と、その画像の印刷処理時における印刷条件を設定するための印刷条件設定領域154が表示される。印刷条件設定領域154には、印刷部数を設定するための部数設定欄156と、印刷用紙の種類,印刷用紙のサイズ,用紙トレイ,カラー設定等を設定するための複数のアイコン158とが表示される。それら複数のアイコン158は、パーマネント設定領域32aに記憶されている設定条件情報に基づいて、印刷条件設定領域154に表示される。詳しくは、選択デバイスのデバイスIDが特定され、そのデバイスIDと関連付けてパーマネント設定領域32aに記憶されている設定条件情報(以下、「記憶条件情報」と記載する)が抽出される。そして、その記憶条件情報に応じたアイコン158が、印刷条件設定領域154に表示される。
ちなみに、設定条件情報は、1以上の設定条件により構成されている。また、設定条件毎に、1以上の設定項目が設定されている。設定項目は、設定条件毎に詳細に規定される項目であり、具体的には、例えば、用紙サイズの設定項目は、A3,A4等であり、用紙種類の設定項目は、光沢紙,普通紙等である。そして、各設定条件では、1の設定項目のみが設定される。つまり、用紙サイズが設定される際には、1種類のサイズのみが設定される。このため、設定条件の単位は、1以上の設定項目により構成されており、その1以上の設定項目から1の設定項目のみを設定可能な単位ということが可能である。なお、記憶条件情報に基づいてアイコン158が表示される際には、設定条件毎にアイコン158が表示される。つまり、記憶条件情報に4つの設定条件、例えば、用紙種類に関する設定条件,用紙サイズに関する設定条件,用紙の収容されたトレイに関する設定条件,印刷色に関する設定条件が含まれる場合には、それら4つの設定条件に応じて4つのアイコン158が表示される。
また、印刷条件設定画面150では、上述したように、記憶条件情報に応じたアイコン158が表示される。この記憶条件情報は、パーマネント設定領域32aに記憶されているため、電源OFF等を行った状態においても、継続的に記憶される。このため、例えば、設定条件情報がパーマネント設定領域32aに記憶されているデバイスが、選択デバイスとして選択された場合は、選択画面110でOKボタン116が操作されても、設定条件情報の取得は行われない。そして、印刷条件設定画面150のロード時に、記憶条件情報に応じたアイコン158が印刷条件設定画面150に表示される。つまり、設定条件情報がパーマネント設定領域32aに記憶されてから、ある程度、時間が経過している場合があり、そのような場合には、デバイスにおける設定項目が変更されている虞がある。例えば、用紙トレイAに、以前は、A4サイズの用紙が収容されていたが、現在、A3サイズの用紙が収容されている虞がある。
このように、設定項目が変更されていると、適切な印刷条件の設定を行うことができない。このため、印刷条件設定画面150がロードされ、その印刷条件設定画面150にアイコン158が表示されている際に、選択デバイスから設定条件情報の再取得が行われる。詳しくは、印刷条件設定画面150がロードされると、PC10は、選択デバイスと通信し、その選択デバイスから印刷条件に応じた設定条件情報を再取得する。そして、再取得された設定条件情報(以下、「再取得条件情報」と記載する)と、記憶条件情報とが比較され、再取得条件情報と記憶条件情報とが異なるか否かが判断される。この際、再取得条件情報と記憶条件情報とが異なる場合に、印刷条件設定画面150の印刷条件設定領域154に表示されているアイコン158の代わりに、再取得条件情報に応じたアイコン158が表示される。これにより、最新の設定条件情報に応じたアイコン158が、印刷条件設定画面150に表示され、印刷条件の適切な設定が担保される。なお、また、パーマネント設定領域32aに記憶されている記憶条件情報は、再取得条件情報によって上書きされる。
また、印刷条件を設定するべく、印刷条件設定画面150において、任意のアイコン158が操作されると、その操作されたアイコンからの吹き出し画面162が表示される。例えば、用紙サイズを設定するべく、用紙サイズの設定に対応したアイコン158が操作されると、図7に示すように、そのアイコン158からの吹き出し画面162が表示される。そして、その吹き出し画面162には、操作されたアイコンの印刷条件に応じた1以上の設定項目166がリスト形式で表示される。設定項目は、上述したように、設定条件情報を構成する1以上の設定条件に含まれる。このため、吹き出し画面162の任意のアイコン158が操作されると、設定条件情報から、そのアイコンに応じた設定条件が特定され、その設定条件に含まれる1以上の設定項目に関する情報が抽出される。そして、その情報に基づいて、1以上の設定項目166が、吹き出し画面162に表示される。つまり、設定条件情報が再取得され、再取得された再取得条件情報が記憶条件情報に上書きされている場合には、再取得条件情報に基づいて、1以上の設定項目166が表示され、再取得条件情報が記憶条件情報に上書きされていない場合には、記憶条件情報に基づいて、1以上の設定項目166が表示される。そして、吹き出し画面162に表示されている1以上の設定項目166の何れか操作されることで、その設定項目に応じた印刷条件が設定される。
次に、印刷条件設定画面150において、上述した手順で印刷条件が設定された後に、プリントボタン160が操作されることで、選択デバイスに印刷指示が出力される。この印刷指示には、画像選択画面140で設定された画像の画像データと、印刷条件設定画面150で設定された設定項目とが含まれている。これにより、印刷指示を受信した選択デバイスにおいて、印刷指示に含まれる設定項目に従って、印刷指示に含まれる画像データに基づく画像の印刷処理が実行される。
また、図4に示す第2トップ画面120において、スキャン処理用アイコン104が操作されると、ディスプレイ16に、スキャン条件の設定を行うためのスキャン条件設定画面(図示省略)が表示される。つまり、印刷処理用アイコン102が操作された場合には、印刷画像を選択するための画像選択画面140がディスプレイ16に表示された後に、印刷条件を設定するための印刷条件設定画面150がディスプレイ16に表示されるが、スキャン処理用アイコン104が操作された場合に、スキャン条件を設定するためのスキャン条件設定画面がディスプレイ16に表示される。これは、スキャン処理では、処理の対象となる画像を選択する必要が無いためである。
スキャン処理用アイコン104への操作によりディスプレイ16に表示されたスキャン条件設定画面には、スキャン条件設定領域(図示省略)及び、スキャンボタン(図示省略)が表示される。スキャン条件設定領域には、印刷条件設定画面150の印刷条件設定領域154と同様に、記憶条件情報に基づいて各種設定を行うための1以上のアイコン(図示省略)が表示される。そして、スキャン条件設定画面において、スキャン条件が設定された後に、スキャンボタンが操作されることで、選択デバイスにスキャン指示が出力される。このスキャン指示には、スキャン条件設定画面で設定された設定項目が含まれている。これにより、スキャン指示を受信した選択デバイスにおいて、スキャン指示に含まれる設定項目に従って、選択デバイスの原稿台にセットされた原稿のスキャン処理が実行される。
このように、PC10では、選択画面110においてOKボタン116が操作されたタイミングで、選択デバイスの設定条件情報が取得され、その設定条件情報が、パーマネント設定領域32aに記憶される。そして、印刷条件設定画面150がロードされる際に、そのパーマネント設定領域32aに記憶されている設定条件情報に基づいて、印刷条件を設定するためのアイコン158が、印刷条件設定画面150等に表示される。これにより、印刷条件設定画面150等がロードされた際に、直ぐに、アイコン158を取得し、印刷条件設定画面150等をディスプレイ16に表示することが可能となり、UX(User Experienceの略)が向上する。
詳しくは、従来のPCでは、第2トップ画面120で印刷処理用アイコン102が操作され、画像選択画面140がディスプレイ16に表示された後に、印刷条件設定画面150がロードされる際に、選択デバイスの設定条件情報の取得が行われていた。このため、印刷条件設定画面150のロードが行われるが、その印刷条件設定画面150には、設定条件情報の取得が完了するまで、アイコン158の代わりに、時間の要する操作が進行中であることを示すプログレスバー(プログレスメータ),プログレスリング等のプログレスコントロールが表示される。つまり、従来のPCでは、印刷条件設定画面150がロードされても、印刷条件設定画面150に、アイコン158は表示されず、そのアイコン158の代わりに、プログレスコントロールが表示されるため、ユーザのストレスとなり、UXは低い。一方、PC10では、印刷条件設定画面150がロードされる前に、設定条件情報が取得されており、その設定条件情報がパーマネント設定領域32aに記憶されている。このため、印刷条件設定画面150がロードされた際に、直ぐに、アイコン158が取得され、印刷条件設定画面150にアイコン158が表示される。これにより、ユーザのストレスを軽減し、UXが向上する。
また、例えば、特開平10−301728号公報に記載のPCでは、そのPCに接続されているデバイスから、各種情報が定期的に取得され、取得された情報に基づいて、そのPCのディスプレイに表示されている画面が更新されている。一方、本発明のPC10では、選択画面110でOKボタン116が操作されたタイミングと、印刷条件設定画面150がロードされる際に、設定条件情報が取得される。このため、PC10では、情報を定期的に取得する必要が無く、情報の取得回数を低減させ、PC10への負荷を少なくすることが可能となる。つまり、PC10への負荷の低減と、ユーザのストレス低減との両立を図ることが可能となる。さらに言えば、特開平10−301728号公報に記載のPCでは、既にディスプレイに表示されている画面が、デバイスから取得された情報に基づいて更新されているが、PC10では、デバイスから取得した情報に基づいて、新たな画面、つまり、印刷条件設定画面150がディスプレイ16に表示される。つまり、特開平10−301728号公報には、デバイスから取得した情報に基づいて、新たな画面をディスプレイ16に表示させる際のことについては、特に考慮されていない。
また、PC10では、印刷条件設定画面150がディスプレイ16に表示されている際に、設定条件情報が再取得される。そして、再取得された再取得条件情報と、記憶条件情報とが異なっている場合は、印刷条件設定画面150に表示されているアイコン158の代わりに、再取得条件情報に応じたアイコン158が表示され、その再取得条件情報が、パーマネント設定領域32aに記憶されている記憶条件情報に上書きされる。これにより、デバイスの設定条件が変更された場合であっても、その変更された設定条件に応じたアイコン158が、印刷条件設定画面150に表示され、適切な設定条件が担保される。
<制御プログラム>
上記設定条件情報の取得及び、印刷条件設定画面150でのアイコン表示等は、CPU12において制御プログラム30が実行されることによって行われる。以下に、図8及び図9を用いて、この制御プログラム30のフローが実行される際の処理を説明する。
設定条件情報の取得が実行される際において、図8に示すように、まず、第1トップ画面100のデバイス選択ボタン106が操作されたか否かが、CPU12によって判断される(S100)。デバイス選択ボタン106が操作されていない場合(S100:NO)には、S100の処理が繰り返される。一方、デバイス選択ボタン106が操作された場合(S100:YES)には、PC10に接続されている全てのデバイスのデバイス情報が取得される(S102)。次に、そのデバイス情報に基づいて、選択画面110がディスプレイ16に表示される(S104)。
続いて、選択画面110でOKボタン116が操作されたか否かが、CPU12によって判断される(S106)。この際、OKボタン116が操作されていない場合(S106:NO)には、S106の処理が繰り返される。一方、OKボタン116が操作された場合(S106:YES)には、選択デバイスのデバイスIDがパーマネント設定領域32aに記憶される(S108)。次に、その選択デバイスから設定条件情報が取得される(S110)。そして、S108で記憶されたデバイスIDと関連付けて、S110で取得した設定条件情報が、パーマネント設定領域32aに記憶される(S112)。これにより、制御プログラム30の処理が終了する。
また、画像選択画面140でOKボタン148が操作された際において、図9に示すように、まず、印刷条件設定画面150がロードされる(S120)。次に、選択デバイスのデバイスIDと関連付けて記憶されている記憶条件情報が読み取られる(S122)。そして、その記憶条件情報に基づくアイコン158が印刷条件設定画面150に表示される(S124)。続いて、選択デバイスのデバイスIDが読み取られ(S126)、そのデバイスIDの選択デバイスから設定条件情報が再取得される(S128)。
次に、記憶条件情報と再取得条件情報とが異なるか否かが、CPU12によって判断される(S130)。記憶条件情報と再取得条件情報とが異なる場合(S130:YES)には、印刷条件設定画面150に表示されているアイコン158の代わりに、再取得条件情報に基づくアイコン158が表示される(S132)。そして、パーマネント設定領域32aに記憶されている記憶条件情報が、再取得条件情報によって上書きされる(S134)。これにより、制御プログラム30の処理が終了する。また、S130で記憶条件情報と再取得条件情報とが同じ場合(S130:NO)にも、制御プログラム30の処理が終了する。
ちなみに、S104を実行するCPU12は、第1表示手段の一例である。S110を実行するCPU12は、第1取得手段の一例である。S112を実行するCPU12は、記憶手段の一例である。S124を実行するCPU12は、第2表示手段の一例である。S128を実行するCPU12は、第2取得手段の一例である。
<第2実施形態>
第1実施形態のPC10では、印刷条件設定画面150がロードされた際に、設定条件情報が再取得されているが、第2実施形態のPC10では、印刷条件設定画面150のプリントボタン160が操作された際に、設定条件情報が再取得される。詳しくは、第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、選択画面110のOKボタン116が操作されたタイミングで、設定条件情報が取得され、その設定条件情報がパーマネント設定領域32aに記憶される。そして、印刷条件設定画面150がロードされた際に、記憶された記憶条件情報に基づいて、アイコン158が印刷条件設定画面150に表示される。
ただし、第2実施形態では、第1実施形態と異なり、印刷条件設定画面150のプリントボタン160が操作された際に、設定条件情報が再取得される。この際、プリントボタン160が操作されているが、印刷指示は、出力されず、印刷指示に含まれる設定項目と、再取得された再取得条件情報に含まれる設定項目とが異なるか否かが判断される。そして、印刷指示に含まれる設定項目と、再取得された再取得条件情報の設定項目とが同じ場合、つまり、印刷指示に含まれる設定項目が、再取得条件情報の設定項目に含まれており、その設定項目に従った印刷処理を選択デバイスで実行できる場合に、その印刷指示が出力される。具体的には、印刷指示に含まれる設定項目がカラー印刷であり、再取得条件情報の設定項目にカラー印刷が含まれており、カラー印刷を選択デバイスで実行できる場合に、その印刷指示が出力される。
一方、印刷指示に含まれる設定項目と、再取得された再取得条件情報の設定項目とが異なる場合、つまり、印刷指示に含まれる設定項目が、再取得条件情報の設定項目に含まれておらず、その設定項目に従った印刷処理を選択デバイスで実行できない場合には、印刷指示に含まれる設定項目が変更される。この際、印刷指示に含まれる設定項目は、再取得条件情報の設定項目に変更されるが、印刷指示に含まれる設定項目と同じ印刷条件の設定項目に変更される。具体的には、印刷指示に含まれる設定項目がカラー印刷である場合について考える。カラー印刷は、印刷色に関する印刷条件の設定項目であるため、印刷色に関する印刷条件のうちのカラー印刷と異なる設定項目、例えば、モノクロ印刷が、カラー印刷と同じ印刷条件に属する設定項目である。このため、モノクロ印刷が再取得条件情報の設定項目に含まれている場合は、印刷指示の設定項目が、カラー印刷からモノクロ印刷に変更される。そして、その変更された設定項目を含む印刷指示が、選択デバイスに出力される。これにより、選択デバイスで実行可能な設定項目を含む印刷指示が、選択デバイスに送信され、選択デバイスにより印刷指示に応じた印刷処理が実行される。
第2実施形態では、印刷条件設定画面150にアイコン158が表示される際において、図10に示すフローチャートが実行される。このフローチャートでは、まず、印刷条件設定画面150がロードされる(S140)。次に、選択デバイスのデバイスIDと関連付けて記憶されている記憶条件情報が読み取られる(S142)。そして、その記憶条件情報に基づくアイコン158が印刷条件設定画面150に表示される(S144)。これにより、本フローチャートが終了する。
また、選択デバイスに印刷指示が出力される際において、図11に示すフローチャートが実行される。このフローチャートでは、まず、印刷条件設定画面150のプリントボタン160が操作されたか否かが、CPU12によって判断される(S160)。プリントボタン160が操作されていない場合(S160:NO)には、S160の処理が繰り返される。一方、プリントボタン160が操作されている場合(S160:YES)には、選択デバイスのデバイスIDが読み取られ(S162)、そのデバイスIDの選択デバイスから設定条件情報が再取得される(S164)。
次に、選択デバイスで実行できない選択項目が印刷指示に含まれているか否か、つまり、印刷指示に含まれる設定項目が、再取得条件情報の設定項目に含まれているか否かが、CPU12によって判断される(S166)。選択デバイスで実行できない選択項目が印刷指示に含まれている場合(S166:YES)、つまり、印刷指示に含まれる設定項目が、再取得条件情報の設定項目に含まれていない場合には、印刷指示に含まれる設定項目が、再取得条件情報の設定項目に変更される(S168)。そして、印刷指示が出力される(S170)。これにより、本フローチャートが終了する。
一方、選択デバイスで実行できない選択項目が印刷指示に含まれていない場合(S166:NO)、つまり、印刷指示に含まれる設定項目が、再取得条件情報の設定項目に含まれている場合には、S168の処理がスキップされ、印刷指示が出力される(S170)。これにより、本フローチャートが終了する。
ちなみに、S144を実行するCPU12は、第2表示手段の一例である。S164を実行するCPU12は、第2取得手段の一例である。S170を実行するCPU12は、出力手段の一例である。
<第3実施形態>
第2実施形態のPC10では、選択デバイスで実行できない選択項目が印刷指示に含まれている場合に、印刷指示に含まれる設定項目が、再取得条件情報の設定項目に変更され、その印刷指示が選択デバイスに送信されている。一方、第3実施形態のPC10では、選択デバイスで実行できない選択項目が印刷指示に含まれている場合に、ディスプレイ16にエラー画面(図示省略)が表示される。このエラー画面には、選択デバイスで実行できない選択項目が設定されている旨のコメントが表示される。これにより、設定項目の変更をユーザに促すことが可能となる。また、選択デバイスで実行できない選択項目が印刷指示に含まれていない場合には、印刷指示が出力される。なお、エラー画面の表示に限られず、選択デバイスで実行できない選択項目が設定されている旨のコメントを音声等により告知してもよい。
<第4実施形態>
第1実施形態のPC10では、選択デバイスの接続インタフェースの種類に関わらず、一律的に、選択画面110のOKボタン116が操作されたタイミングで設定条件情報が取得されているが、第4実施形態のPC10では、選択デバイスの接続インタフェースの種類に応じて、設定条件情報の取得の態様が異なる。
詳しくは、USBI/F22を介したデータの送受信は高速であるため、設定条件情報の送受信に要する時間は極めて短い。このため、選択デバイスの接続インタフェースがUSBI/F22である場合、つまり、選択デバイスがUSBI/F22を介してPC10に接続されている場合には、選択画面110のOKボタン116が操作されたタイミングでなく、印刷条件設定画面150がロードされている際に、設定条件情報の取得が行われる。このように、印刷条件設定画面150がロードされる際に設定条件情報が取得されても、短時間で設定条件情報の取得が完了するため、印刷条件設定画面150がロードされた際に、直ぐに、アイコン158が取得され、印刷条件設定画面150にアイコン158が表示される。また、印刷条件設定画面150がロードされている際に、設定条件情報の取得が行われるため、第1実施形態のように、設定条件情報の再取得は行われない。これにより、ユーザにストレスをかけることなく、設定条件の取得回数を少なくすることが可能となる。
一方、ネットワークI/F24を介したデータの送受信は、USBI/F22を介したデータの送受信より低速であるため、選択デバイスの接続インタフェースがネットワークI/F24である場合、つまり、選択デバイスがネットワークI/F24を介してPC10に接続されている場合には、第1実施形態と同様に、選択画面110のOKボタン116が操作されたタイミングで設定条件情報の取得が行われる。そして、印刷条件設定画面150がロードされている際に、設定条件情報の再取得が行われる。
第4実施形態では、選択画面110がディスプレイ16に表示される際において、図12に示すフローチャートが実行される。このフローチャートでは、S170〜S178の処理が実行されるが、この処理は、図8のフローチャートのS100〜S108の処理と同じであるため、説明を省略する。そして、S178で選択デバイスのデバイスIDが記憶された後に、選択デバイスがUSBI/F22を介して接続されているか否かが、CPU12によって判断される(S180)。選択デバイスがUSBI/F22を介して接続されている場合(S180:YES)には、本フローチャートが終了する。一方、選択デバイスがUSBI/F22を介して接続されていない場合(S180:NO)、つまり、選択デバイスがネットワークI/F24を介して接続されている場合には、S182,S184の処理が実行されるが、この処理は、図8のフローチャートのS110,S112の処理と同じであるため、説明を省略する。そして、本フローチャートが終了する。
また、印刷条件設定画面150が表示される際において、図13に示すフローチャートが実行される。このフローチャートでは、まず、印刷条件設定画面150がロードされる(S190)。次に、選択デバイスのデバイスIDが読み取られる(S192)。そして、選択デバイスがUSBI/F22を介して接続されているか否かが、CPU12によって判断される(S194)。選択デバイスがUSBI/F22を介して接続されている場合(S194:YES)には、選択デバイスから設定条件情報が取得される(S196)。次に、その設定条件情報に基づくアイコン158が印刷条件設定画面150に表示される(S198)。続いて、その設定条件情報が選択デバイスのデバイスIDと関連付けてテンポラリ設定領域32bに記憶される(S200)。そして、本フローチャートが終了する。
また、選択デバイスがUSBI/F22を介して接続されていない場合(S194:NO)、つまり、選択デバイスがネットワークI/F24を介して接続されている場合には、S202〜S212の処理が実行されるが、この処理は、図9のフローチャートのS122,S124,S128〜S134の処理と同じであるため、説明を省略する。そして、本フローチャートが終了する。
ちなみに、S174を実行するCPU12は、第1表示手段の一例である。S182を実行するCPU12は、第1取得手段の一例である。S204を実行するCPU12は、第2表示手段の一例である。S206を実行するCPU12は、第2取得手段の一例である。
<第5実施形態>
第1実施形態のPC10では、選択デバイスで実行可能な処理の数に関わらず、一律的に、選択画面110のOKボタン116が操作されたタイミングで設定条件情報が取得されているが、第5実施形態のPC10では、選択デバイスで実行可能な処理の数に応じて、設定条件情報の取得の態様が異なる。
詳しくは、選択デバイスで実行可能な処理の数が複数である場合、具体的には、例えば、選択デバイスがMFP54である場合(MFP54は印刷処理及び、ファックス処理の2種類の処理を実行可能)には、複数の処理毎の設定条件情報を取得する必要があり、設定条件情報取得時の情報量が多くなる虞がある。このため、第2トップ画面120において、実行対象の処理が特定された後に、その特定された処理の設定条件情報が取得される。つまり、選択デバイスで実行可能な処理の数が複数である場合には、第2トップ画面120で特定の処理が特定され、画像選択画面140がロードされる際に、第2トップ画面120で特定された処理の設定条件情報が取得される。
具体的には、例えば、第2トップ画面120で印刷処理用アイコン102が選択された後に、画像選択画面140がロードされる際に、印刷処理に応じた設定条件情報が取得される。また、例えば、第2トップ画面120でファックス処理を実行するためアイコン(図示省略)が操作された場合には、ファックス処理で送信するべき画像を選択するための画像選択画面(図示省略)がディスプレイ16に表示された後に、ファックス条件を設定するための設定画面(図示省略)がディスプレイ16に表示される。このため、第2トップ画面120でファックス処理を実行するためアイコンが操作された場合には、ファックス処理で送信するべき画像を選択するための画像選択画面がロードされる際に、ファックス処理に応じた設定条件情報が取得される。これにより、設定条件情報取得時の情報量を少なくすることが可能となる。
ただし、第2トップ画面120で印刷処理用アイコン102、若しくは、ファックス処理を実行するためのアイコンが操作された場合には、画像選択画面がディスプレイ16に表示されるが、スキャン処理用アイコン104が操作された場合には、画像選択画面は表示されず、スキャン条件設定画面がディスプレイ16に表示される。つまり、スキャン処理用アイコン104が操作された場合には、画像選択画面がロードされる際に、設定条件情報を取得することができない。このため、選択デバイスで実行可能な処理の数が複数である場合であっても、選択デバイスで実行可能な処理にスキャン処理が含まれている場合、具体的には、例えば、選択デバイスがMFP50である場合(MFP50は印刷処理及び、スキャン処理の2種類の処理を実行可能であるが、スキャン処理を含んでいる)には、第1実施形態と同様に、選択画面110のOKボタン116が操作されたタイミングで設定条件情報の取得が行われる。
また、選択デバイスで実行可能な処理の数が1つである場合、具体的には、例えば、選択デバイスがプリンタ52である場合(プリンタ52は印刷処理のみ実行可能)には、第1実施形態と同様に、選択画面110のOKボタン116が操作されたタイミングで設定条件情報の取得が行われる。なお、選択デバイスで実行可能な処理の数が複数である場合および、選択デバイスで実行可能な処理の数が1つである場合の何れの場合も、印刷条件設定画面150がロードされている際に、設定条件情報の再取得が行われる。
第5実施形態では、選択画面110がディスプレイ16に表示される際において、図14に示すフローチャートが実行される。このフローチャートでは、S210〜S218の処理が実行されるが、この処理は、図8のフローチャートのS100〜S108の処理と同じであるため、説明を省略する。そして、S218で選択デバイスのデバイスIDが記憶されると、選択デバイスは複数の処理を実行可能なデバイスであるか否かが、CPU12によって判断される(S220)。選択デバイスが複数の処理を実行可能なデバイスである場合(S220:YES)には、選択デバイスで実行可能な処理にスキャン処理が含まれているか否かが、CPU12によって判断される(S226)。選択デバイスで実行可能な処理にスキャン処理が含まれていない場合(S226:NO)には、本フローチャートが終了する。
また、S220で選択デバイスが複数の処理を実行不能なデバイスである場合(S220:NO)、若しくは、S226で選択デバイスの実行可能な処理にスキャン処理が含まれる場合(S226:YES)には、S222,S224の処理が実行されるが、この処理は、図8のフローチャートのS110,S112の処理と同じであるため、説明を省略する。そして、本フローチャートが終了する。
また、画像選択画面140が表示される際において、図15に示すフローチャートが実行される。このフローチャートでは、まず、画像選択画面140がロードされる(S230)。次に、選択デバイスは複数の処理を実行可能なデバイスであるか否かが、CPU12によって判断される(S232)。選択デバイスが複数の処理を実行可能なデバイスである場合(S232:YES)には、選択デバイスのデバイスIDが取得される(S234)。次に、S236,S238の処理が実行されるが、この処理は、図8のフローチャートのS110,S112の処理と同じであるため、説明を省略する。そして、本フローチャートが終了する。また、選択デバイスが複数の処理を実行可能なデバイスでない場合(S232:NO)には、本フローチャートが終了する。
ちなみに、S214を実行するCPU12は、第1表示手段の一例である。S222を実行するCPU12は、第1取得手段の一例である。
<第6実施形態>
第1実施形態のPC10では、設定条件情報がパーマネント設定領域32aに記憶されてからの経過期間(以下、保存期間と記載する)に関わらず、一律的に、設定条件情報が再取得されているが、第6実施形態のPC10では、保存期間が設定期間を経過している場合にのみ、設定条件情報が再取得される。
詳しくは、設定条件情報の再取得は、選択デバイスで設定項目が変更されることを考慮して実行される。ただし、デバイスでの設定項目の変更は、然程、頻繁に行われない。このため、設定条件がパーマネント設定領域32aに記憶されてから設定期間を経過している場合にのみ、設定条件情報の再取得を行うことが好ましい。このため、第6実施形態のPC10では、選択画面110のOKボタン116が操作されたタイミングで取得された設定条件情報がパーマネント設定領域32aに記憶される際に、設定条件情報とともに、設定条件情報が記憶された時間(以下、記憶時間と記載する)も、パーマネント設定領域32aに記憶される。次に、印刷条件設定画面150がロードされる際に、その記憶時間が取得され、その記憶時間からの経過時間が演算される。そして、経過時間が設定時間を経過している場合に、設定条件情報が再取得される。一方、経過時間が設定時間を経過していない場合は、設定条件情報が再取得されない。これにより、設定条件情報の無駄な再取得が抑制される。
第6実施形態では、印刷条件設定画面150が表示される際において、図16に示すフローチャートが実行される。このフローチャートでは、S250〜S254の処理が実行されるが、この処理は、図9のフローチャートのS120〜S124の処理と同じであるため、説明を省略する。そして、S254で記憶条件情報に基づいてアイコン158が印刷条件設定画面150に表示されると、保存期間が設定期間を経過しているか否かが、CPU12によって判断される(S256)。保存期間が設定期間を経過していない場合(S256:NO)には、本フローチャートが終了する。
一方、保存期間が設定期間を経過している場合(S256:YES)には、S258〜S266の処理が実行されるが、この処理は、図9のフローチャートのS126〜S134の処理と同じであるため、説明を省略する。そして、本フローチャートが終了する。
ちなみに、S254を実行するCPU12は、第2表示手段の一例である。S260を実行するCPU12は、第2取得手段の一例である。
<第7実施形態>
第7実施形態のPC10では、選択デバイスで設定項目が変更される可能性の高い設定条件を設定するためのアイコンが、設定条件情報が再取得された後に、印刷条件設定画面150に表示される。具体的には、ユーザが容易にトレイAに収容されていたA4サイズの用紙をA3サイズに変更することができるため、選択デバイスで設定項目が変更される可能性が高い設定項目としては、例えば、用紙の収容先のトレイである。一方、カラー印刷可能なデバイスを、カラー印刷不能なデバイスに変更したり、A3サイズの用紙印刷可能なデバイスを、A3サイズの用紙印刷不能なデバイスに変更したりすることは、ユーザにとって困難である。このため、PC10では、トレイ設定など、選択デバイスで設定項目が変更される可能性の高い設定条件が、特定設定条件として設定されている。
そして、印刷条件設定画面150がロードされる際に、記憶条件情報に含まれる1以上の設定条件のうちの特定設定条件以外のものに基づいて、印刷条件設定画面150に1以上のアイコン158が表示される。具体的には、記憶条件情報に4つの設定条件、例えば、用紙種類に関する設定条件,用紙サイズに関する設定条件,用紙の収容されたトレイに関する設定条件,印刷色に関する設定条件が含まれる場合には、第1実施形態の印刷条件設定画面150では、図6に示すように、それら4つの設定条件に応じて4つのアイコン158が印刷条件設定領域154に表示される。一方、第7実施形態のPC10において、トレイに関する設定条件が特定設定条件に設定されている場合には、図17に示すように、4つの設定条件のうちのトレイに関する設定条件以外の設定条件に応じた3つのアイコン158が、印刷条件設定画面150の印刷条件設定領域154に表示される。
また、印刷条件設定画面150がロードされる際に、第1実施形態と同様に、第7実施形態においても、設定条件情報が再取得される。そして、再取得された再取得条件情報と、記憶条件情報とが比較され、それらが異なる場合に、パーマネント設定領域32aに記憶されている記憶条件情報が、再取得条件情報によって上書きされる。そして、全アイコン表示ボタン170への操作により、パーマネント設定領域32aに記憶されている記憶条件情報に含まれる全ての設定条件に応じたアイコン172が、選択画像が表示されていた領域(以下、プレビュー画面表示領域)に表示される。
詳しくは、印刷条件設定画面150の印刷条件設定領域154には、全アイコン表示ボタン170が表示されている。この全アイコン表示ボタン170は、印刷条件設定画面150で設定可能な全ての設定条件に応じたアイコンを表示するためのボタンである。そして、全アイコン表示ボタン170が操作されることで、パーマネント設定領域32aに記憶されている記憶条件情報に含まれる全ての設定条件に応じたアイコン172が、プレビュー画面表示領域に表示される。このため、特定設定条件、つまり、トレイに関する設定条件に応じたアイコンは、印刷条件設定領域154に表示されないが、プレビュー画面表示領域には、トレイに関する設定条件に応じたアイコン172を含む4つの設定条件に応じた4つのアイコン172が表示される。これにより、印刷条件設定画面150の表示中のアイコン158の変更を防止することが可能となる。
具体的には、例えば、第1実施形態では、トレイに関する設定条件に応じたアイコン158が印刷条件設定領域154に表示されており、再取得条件情報が取得され、その再取得条件情報と記憶条件情報とが異なる場合には、そのアイコン158の代わりに、再取得条件情報に応じたアイコン158が表示される。つまり、表示中のアイコンが変更される。一方、第7実施形態では、トレイに関する設定条件に応じたアイコンは、印刷条件設定領域154に表示されず、全アイコン表示ボタン170が操作された場合に、再取得条件情報に基づいて、プレビュー画面表示領域に表示される。これにより、表示中のアイコンの変更が防止される。
また、印刷条件設定画面150がディスプレイ16に表示されてから、全アイコン表示ボタン170が操作されるまでに、ある程度の時間を要するため、その間に再取得条件情報の取得は完了すると考えられる。これにより、トレイに関する設定条件に応じたアイコンの表示待ちが防止され、ユーザストレスの発生が防止される。
<第8実施形態>
第7実施形態のPC10では、特定設定条件に応じたアイコンが、全アイコン表示ボタン170への操作によりプレビュー画面表示領域に表示されているが、第8実施形態のPC10では、印刷条件設定領域154の特定設定条件に応じたアイコンの表示予定位置に、プログレスコントロールが表示される。
具体的には、記憶条件情報に4つの設定条件、例えば、用紙種類に関する設定条件,用紙サイズに関する設定条件,用紙の収容されたトレイに関する設定条件,印刷色に関する設定条件が含まれる場合には、第1実施形態の印刷条件設定画面150では、図6に示すように、それら4つの設定条件に応じて4つのアイコン158が印刷条件設定領域154に表示される。一方、第8実施形態のPC10において、トレイに関する設定条件が特定設定条件に設定されている場合には、図18に示すように、4つの設定条件のうちのトレイに関する設定条件以外の設定条件に応じた3つのアイコン158が、印刷条件設定画面150の印刷条件設定領域154に表示される。そして、特定設定条件に応じたアイコンの表示予定位置に、プログレスコントロール176が表示される。次に、再取得条件情報が取得されると、その再取得条件情報に含まれる特定設定条件が抽出され、その特定設定条件に応じたアイコン158が、プログレスコントロール176の代わりに、印刷条件設定領域154に表示される。このように、プログレスコントロール176を表示することで、表示中のアイコンの変更が防止される。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することが可能である。具体的には、上記実施形態では、処理情報がデバイス情報として取得されているが、処理情報を設定条件情報と共に取得することが可能である。
また、第2実施形態及び第3実施形態では、選択画面110のOKボタン116が操作されたタイミングと、印刷条件設定画面150のプリントボタン160が操作されたタイミングとの2段階で、設定条件情報が取得されているが、選択画面110のOKボタン116が操作されたタイミングと、印刷条件設定画面150がロートされた際と、印刷条件設定画面150のプリントボタン160が操作されたタイミングとの3段階で、設定条件情報が取得されてもよい。つまり、印刷条件設定画面150がロートされた際と、印刷条件設定画面150のプリントボタン160が操作されたタイミングとで、設定条件情報を再取得してもよい。
また、上記実施形態では、CPU12によって図8乃至図16に示す処理が実行される例を説明したが、これら処理は、CPU12に限らず、ASICや他の論理集積回路により実行されてもよいし、これら処理が、CPUやASIC、他の論理集積回路が協働することにより実行されてもよい。