JP5651723B2 - 光学装置、空間フィルタ、遮光方法、及び空間フィルタの設定方法 - Google Patents

光学装置、空間フィルタ、遮光方法、及び空間フィルタの設定方法 Download PDF

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Description

本発明は、検査装置及び、検査方法に関する。例えば、半導体デバイスなどパターンを有するウェハ,液晶基板およびメディア等の欠陥および異物の検査方法とその装置に関する。
異物検査装置において、空間フィルタがドットマトリクスからなる画素により任意のパターンが形成される液晶フィルタからなるものは、画素のON/OFF(透過/遮光)によりフーリエ変換面に投影される回折光の遮光パターンを形成するため、形成することができる遮光パターンの多様性に優れる。しかし、液晶フィルタは遮光性が完全でないため、本来遮光しなければならないフーリエ変換面に投影される回折光を透過させる不具合が発生する。すなわち、これは検出精度の低下である。この不具合を解決するものとして、液晶フィルタを複数枚重ねることにより遮光率を向上させたものが提案されている。この特許に関連するものとして、例えば、特開平11−352075号公報(特許文献1)がある。
また、遮光材とコイルばねから構成された機械式空間フィルタにおいては、遮光板はコイルばねと接続されているから、遮光材と遮光材との間隔はコイルばねの伸縮により等間隔に配置制御することができるので、規則性のあるパターンを持つ検査対象に対しては有効である。この特許に関連するものとして、例えば、特開平10−68698号公報(特許文献2)がある。
特開平11−352075号公報 特開平10−68698号公報
液晶フィルタは数十μmサイズのピクセルから形成されたものであるため、フーリエ変換面に投影される回折光の遮光パターンの生成を高精度で配置することができないため、高分解能なフィルタリングを行うことができない。また、フーリエ変換面に投影される回折光はレンズを通過しているためレンズ収差による歪みが生じるが、液晶フィルタの遮光パターンでは微小なレンズ収差を補正することはできないということから、高精度な異物信号の検出に問題がある。
DRAM(Dynamic Random Access Memory)を代表するメモリセル部のパターンなど、繰り返し性のある部分からのフーリエ変換面に投影される回折光は、広いピッチで投影され、周辺部などの繰り返し性の強くない部分からの回折光は狭いピッチあるいは連続分布で投影されるため、間隔の異なる回折光がフーリエ変換面に投影される。機械式フィルタは、遮光板がコイルばねに等間隔に接続されたものであるから、微小な遮光板の位置制御ができず、間隔の異なるフーリエ変換面に投影される回折光の遮光パターンには対応することができない。この解決手段として、遮光板をコイルばねに不等間隔に配置する空間フィルタが考えられるが、各種遮光パターンに対応するためには多数の空間フィルタを用意しなければならず、コストの上昇および空間フィルタ部の大型化となり現実的ではない。
本発明の目的は、高精度な異物検出方法および異物検査装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、多様な空間フィルタの遮光パターンを提供することにある。
本発明の第1の特徴は、検査対象基板に光を照射する照射光学系と、前記検査対照基板からの光を検出する検出光学系と、前記検査対象基板からの回折光を遮光する空間フィルタとを有する検査装置において、前記空間フィルタは、複数の遮光材と、前記遮光材の形状,角度、または間隔の少なくとも1つを変化させる制御部材と、前記制御部材を制御する制御部と、を有することにある。
本発明の第2の特徴は、前記制御部は、前記制御部材に印加する電圧,磁界、または流体の流量の少なくとも1つを制御することを特徴とすることにある。
本発明の第3の特徴は、前記制御部材は、圧電部材であることにある。
本発明の第4の特徴は、前記制御部材は、伸縮材であることにある。
本発明の第5の特徴は、前記制御部材は、前記遮光材に接続された少なくとも2つ以上の回転部材であることにある。
本発明の第6の特徴は、前記遮光材は、少なくとも2つ以上の部材で構成され、前記材料の1つは圧電材料であり、前記圧電部材に電圧を印加する電圧制御部を有することにある。
本発明の第7の特徴は、前記制御部材は、前記遮光材の両端に配置されたモーターであることにある。
本発明の第8の特徴は、前記制御部材は、磁性体を有することにある。
本発明の第9の特徴は、圧電効果,流体,磁気力,静電気力の少なくとも1つを使用して、回折光を遮光することにある。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
(1)高精度な異物検出方法および異物検査装置を提供することができる。
(2)多様な空間フィルタの遮光パターンを提供することができる。
本発明の第1の実施形態である空間フィルタの説明図である。 遮光材の間隔、角度を変化させる場合の説明図。 遮光材の間隔をそれぞれ独立して変化させる場合の説明図。 遮光材の間隔を等間隔として遮光材101に対して角度を持たせた場合の説明図。 遮光材101と102の角度と遮光材102と遮光材103との角度が異なる場合の説明図。 異物検査装置の装置概略を説明する図である。 従来の空間フィルタ(液晶フィルタ)の遮光を説明する図である。 従来の空間フィルタ(コイルばね式機械フィルタ)の遮光を説明する図である。 本発明の第1の実施形態である空間フィルタの遮光を説明する図である。 本発明の第1の実施形態である空間フィルタの検査画像を説明する図である。 本発明の第1の実施形態である空間フィルタを調整する際のGUI画面である 本発明の第1の実施形態である空間フィルタを調整する際のフローチャートである。 本発明の第2の実施形態である空間フィルタの説明図である。 本発明の第3の実施形態である空間フィルタの説明図である。 ネジの回転量を変えることにより遮光材の角度を変える場合の説明図。 本発明の第4の実施形態である空間フィルタの説明図である。 本発明の第4の実施形態である空間フィルタの検査画像を説明する図である。 本発明の第5の実施形態である空間フィルタの説明図である。 本発明の第5の実施形態である空間フィルタの遮光を説明する図である。 本発明の第6の実施形態である空間フィルタの説明図である。 本発明の第7の実施形態である空間フィルタの説明図である。
以下、本発明の実施形態について図を参考にして詳細に説明するが、これらの実施例は本発明を限定するものではない。
〔第1の実施形態〕
本実施形態にかかる異物検査装置の全体構成を図2に示す。
第1の実施形態の異物検査装置は、レーザー1およびステージ3を備え、検出レンズ4,空間フィルタ5,空間フィルタ制御装置8,空間フィルタ制御用ケーブル9,ハーフミラー11,CCD(Charge Coupled Device)カメラ12,集光レンズ系6,検出器7,データ入力および装置操作用のキーボード13,モニタ14,制御パソコン15,制御およびデータ取得ケーブル16で構成される。ステージ3にはウェハ2が保持されその表面にレーザー1よりレーザー光10が照射され、ステージ3がxy方向(2次元的)に移動することによりウェハ2がスキャニングされるようになっている。
レーザー光10が照射されると、基板に形成されているデバイスや配線により、回折光が生じ、また、異物が付着している場合には散乱光が生じる。回折光は、フーリエ変換面に投影されるため、ハーフミラー11とCCDカメラ12により、フーリエ変換面に投影される回折光および空間フィルタの状態を画像データとして取得し、モニタ14に表示することができる。ここでハーフミラーによる回折光および散乱光の減衰が影響する場合は、光軸上から移動させる機構としてもよい。また、空間フィルタ5の配置する角度を規定していないが、レーザー1の配置によりフーリエ変換面に投影される回折光の角度もかわるため、空間フィルタ17に回転機構を具備して調整を行っても良い。
CCDカメラ12でフーリエ変換面に投影される回折光の遮光状態をモニタしながら最適な遮光パターンに空間フィルタ5を制御しても良いが、通常は過去に測定したデータや設計データを基にシミュレーションにより事前に判明している遮光パターンに空間フィルタ5を制御する。これらの工程により回折光を空間フィルタ5により効果的に除去し、検出器7により取り込まれた画像では規則性のある基板に形成されているデバイスや配線の画像が除去され異物を検査することができる。
空間フィルタ17について説明する。図1は本実施形態の空間フィルタ17を示し、図1(a)が上面図、図1(b)が断面図である。
空間フィルタ17は遮光材18と、圧電素子19と、反射防止材20と、制御装置より構成される。棒状の遮光材18の表面(検出レンズ4に面する表面)は反射防止材20が形成され、遮光材18と隣接する遮光材18とは、圧電素子19を介して接着固定されている。圧電素子19は制御装置に夫々独立に接続(全ての配線を図示していない)されている。
本発明の空間フィルタ17の特徴について説明する。図3,図4は従来の空間フィルタを示す。図3が液晶フィルタ、図4がコイルばね式機械フィルタである。図3では液晶フィルタのドットマトリクス状に配置された画素より構成されるが、画素と画素の隙間が発生し遮光率が100%ではないから、遮光したいフーリエ変換面に投影される回折光が透過する。
図4では遮光材23がコイルばね24に等間隔で接着固定されているから、コイルばね24を伸縮させても遮光材間隔は等間隔のままで不等間隔にはならない。すなわちこれらは検出精度の低下である。
この不具合を解決するために、図5に示すように、本発明では、ステンレス材に反射防止材20を塗布した遮光材18を用いた。これにより、フーリエ変換面に投影される回折光は100%遮光することが可能となる。また、伸縮量が印加電圧に比例する圧電素子19を用い、圧電素子19は制御装置に夫々独立に接続する構成とした。これにより、圧電素子19への印加電圧を夫々独立に制御することにより遮光材間隔21を等間隔および不等間隔に配置することが可能となる。
圧電素子19は印加する電圧が増加すると圧電素子19が伸長し、印加する電圧が減少すると縮まる。例えば、図1(1)(a)では、圧電素子106から113に最大印加電圧の50%の電圧が印加されている状態であり、遮光材101から105は等間隔に配置されている。圧電素子108と111には最大印加電圧の20%の電圧を増加させ、圧電素子109と110は最大印加電圧の20%の電圧を減少させることにより、図1(1)(b)のように遮光材103のみを制御することができ、他の遮光材と角度を持たせた配置が可能となる。
図1(2)(b)の場合であれば、図1(2)(a)の圧電素子106から113に最大印加電圧の50%の電圧が印加されている状態から、圧電素子106と107に最大印加電圧の30%を増加させた電圧を印加、圧電素子108と109に最大印加電圧の30%の電圧を減少させた電圧を印加することで、遮光材102のみを制御することができ、遮光材を平行で不等間隔に配置することが可能となる。
図1(3)(b)の場合であれば、図1(3)(a)の圧電素子106から113に最大印加電圧の50%の電圧が印加されている状態から、圧電素子107に最大印加電圧の25%を増加させた電圧を印加することで、遮光材102から105を等間隔かつ遮光材101に対して角度を持たせた配置が可能となる。
図1(4)(b)の場合であれば、図1(4)(a)の圧電素子106から113に最大印加電圧の50%の電圧が印加されている状態から、圧電素子107と109に最大印加電圧の35%を増加させた電圧を印加することで、遮光材101と102の角度と遮光材102と遮光材103の角度が異なる配置が可能となる。
このような圧電素子への印加電圧を変えることにより、夫々遮光材の配置を換えることができる。
次に具体的な検査手順について示す。図6(a)は検査画像イメージをモニタ14に表示したものであり、CCDカメラ12にて取得したフーリエ変換面に投影される回折光26と空間フィルタ17の遮光材18が表示されている。検査手順としては、まず初めにフーリエ変換面に投影される回折光26の画像が検査画面25に表示され、次に空間フィルタ17が検査画像25に表示される(図6(a))。
次に、遮光パターンの位置に圧電素子19を伸縮させることにより遮光材18が動くことにより、遮光材18とフーリエ変換面に投影される回折光26との位置を一致させる(図6(b))。
空間フィルタ17の遮光材18と遮光材18の遮光材間隔27を調整する際の調整画面250:GUI(Graphical User Interface)を図7に示す。空間フィルタ17の遮光パターンの調整である遮光材18の位置制御は、調整画面250で操作することができる(図7(a))。空間フィルタ25の調整が終了し、遮光材18とフーリエ変換面に投影される回折光26との位置が一致した調整画面251を図7(b)に示す。
図8に圧電素子を制御するフローチャートを示す。調整画面250のGUI画面上にある調整スタートボタン252を押すと、空間フィルタ17の遮光材18と遮光材18の遮光材間隔27を調整する際の調整工程が始まる(工程S1)。レーザー1よりレーザー光10を照射しウェハ2の検査スキャンを行う(工程S2)。CCDカメラ12より画像データを取得して(工程S3)、画像データを調整画像250のようにモニタ14に表示する。遮光材18の位置データや遮光材間隔28のデータである位置データがある場合は、位置データ選択ボタン253を押して位置データのファイルを選択し、位置データがない場合は位置データ入力欄255にデータを入力する(工程S5)。位置データが選択できたら位置データ取得ボタン254を押して、位置データを取得してファイルを保存する(工程S6)。位置データを圧電素子19の制御装置用には使用できないため、位置データを電圧値データに変換する(工程S7)。変換された電圧値データを、制御およびデータ取得ケーブル16介し空間フィルタ制御装置8に送信する(工程S8)。空間フィルタ制御装置8制御は受信した電圧値データより、空間フィルタ制御用ケーブル9を介して圧電素子19に電圧を印加する(工程S9)。
これらの工程により、空間フィルタ17の遮光材18は位置制御が行われ、遮光パターンを調整することができる。
なお、位置データは回折光の強度が最小になるような工程より取得する方法や、半導体デバイスの設計データからシミュレーションなどを行い取得する方法でもよい。
また、調整画面250は空間フィルタ17が1つの場合であるが、検出器7が2つ以上ある場合や同じ検出系で空間フィルタを2つ以上配置する場合も同様な工程で、遮光材18の位置制御を行うことができる。さらに、調整画面250において空間フィルタ17の遮光材18は垂直および水平に表示されているが、角度を持った例えば45度などに表示をさせても良い。
以上、異物検査装置において、フーリエ変換面に投影される回折光26に対応して、遮光材間隔27は隣接する遮光材間隔28と等間隔にも不等間隔にも自由に変えることができるので、高精度な異物検査が実現できる。
なお、検査画像イメージは縦横比が同じではないが、縦横比が同じでもよく、圧電素子19は検査画面外にあるが、検査画面内にあっても構わない。また、遮光パターンと空間フィルタ17が検査画像25に表示される順序は、本実施例と反対であっても、また同時であっても構わない。さらには、本実施例では、フーリエ変換面に投影される回折光26が不等間隔の場合を示しているが、等間隔の場合でも構わない。さらには、本実施形態では、電圧により駆動する圧電素子19を用いたが、駆動源としては静電気力,熱,磁力等でも構わない。
また、反射防止材は検出レンズ4側に限らず両面あるいは全面でも構わない。
〔第2の実施形態〕
図9により、本発明の第2の実施形態を説明する。
本実施形態の空間フィルタ29を、第1の実施形態と比較すると、圧電素子19の代わりに流体駆動伸縮材30が備えられた点が異なる。流体駆動伸縮材30は流体供給機構からチューブ31により夫々独立に接続されており、流体供給機構から流体駆動伸縮材30に夫々独立に流体を供給もしくは吸引することにより、遮光材間隔32を夫々独立に制御することが可能となる。
流体を流体駆動伸縮材30に供給あるいは吸引することで、流体駆動伸縮材30が伸縮し、遮光材33を動かすことが可能となる。図9では流体供給機構を遮光材33の片側にのみ設けており、図9の構成では遮光材33は平行移動のみであるが、流体供給機構と接続された流体駆動伸縮材30を遮光材33の両側(図9の上下)に設ける構成でも良い。例えば片方の弾性体の伸縮量をXmm、もう片方の弾性体の伸縮量を2Xmmというような、遮光板の両側に設けられた弾性体の伸縮量を変えることにより実施例1と同じように遮光材に角度を持たせた配置が可能となる。
第1の実施形態では検査画像から遮光材33の位置を検出するのに対し、本実施形態では、空間フィルタ29に備えられた位置センサ34により遮光材33の位置を検出し、制御装置により流体供給機構にフィードバックする構成とした。本実施形態に用いる流体としては、制御装置により遮光材33の位置を高精度に制御できるので、非圧縮性流体(例えばオイル,水)でも、圧縮性流体(空気,窒素)でも構わない。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様な効果を得ることができる。
〔第3の実施形態〕
図10により、本発明の第3の実施形態を説明する。図10(a)が上面図、図10(b)が断面図である。
本実施形態の空間フィルタ35を、第1の実施形態と比較すると、圧電素子19の代わりにネジ材36が備えられた点が異なる。遮光材37にはネジ形状38が設けられており、ネジ材36と接続されているが、遮光材37とネジ材36を接続されているのは、夫々の遮光材37において1箇所であり、ネジ材36を回転させることにより、遮光材37は夫々独立に動き、遮光材間隔39を夫々独立に制御できる。
図10(1)のように、ネジ機構を遮光材37の両側に接続し、例えば片方のネジ回転量を1回転、もう片方のネジ回転量を2回転というように、遮光材37の両側に接続されたネジの回転量を変えることにより、実施例1と同じように遮光材37に角度を持たせた配置が可能となる。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様な効果を得ることができる。
さらには、本実施形態では、図1に示すような遮光材18と圧電素子19を交互に挟み込む構造としていないので、遮光材37の駆動範囲が大きくなり、遮光材間隔39の変更範囲が大きくすることが可能となる。従って、本実施形態では、1ユニットの空間フィルタ35を異物検査装置に備えるだけで、各種の遮光パターンに対応できる。
〔第4の実施形態〕
図11により、本発明の第4の実施形態を説明する。図11(a)が上面図、図11(b)が断面図である。
本実施形態の空間フィルタ40を、第1の実施形態と比較すると、少なくとも2つの異なる材質から成る棒あるいは棒材を貼りあわせた遮光材41を用いた点が異なる。本実施形態では、プラスチック42と遮光材圧電素子43を貼り合わせた遮光材41を用いており、遮光材圧電素子43に電圧を印加することにより、遮光材41は湾曲状に変形できる。
フーリエ変換面に投影される回折光にはレンズ収差によりパターン歪みが生じているが、従来の直線状の遮光材では、パターン歪みを補正するために幅の広い遮光材を用いなければならなかった。これは遮光を必要としない領域も遮光することになるから、検出精度の低下である。このような不具合を解決するために、本実施形態では、パターン歪みの湾曲形状に合わせて、遮光材41を湾曲させることができるようにした。これにより、遮光材の幅を広くする必要性は無くなるので、高精度な検出が可能となる。
遮光材41は、制御装置2より正側の電圧を印加することにより、図11のような外側へ向けて湾曲形状となる。また負側の電圧を印加すれば、内側へ向けての湾曲形状となり、電圧を印加しない場合は、略直線状の形状となる。
次に具体的な検査手順について示す。図12は検査画像イメージを示し、フーリエ変換面に投影される回折光44と空間フィルタ40の遮光材41が表示されている。検査手順としては、まず初めにフーリエ変換面に投影される回折光44が検査画像45に表示され、引き続いて空間フィルタ40が検査画像45に表示される(図12(a))。次に、フーリエ変換面に投影される回折光44のパターン歪みの湾曲形状に合わせるように、遮光材圧電素子43に電圧を印加することにより遮光材41を湾曲させる(図12(b))。
以上により、第1の実施形態と同様な効果、あるいはそれ以上の効果を得ることができる。
なお、本実施形態では、遮光材41は空間フィルタ40の外側に向けて湾曲させているが、遮光材圧電素子43の印加電圧を正負逆にして、遮光材41は空間フィルタ40の内側に向かって湾曲させて用いても構わない。さらには、遮光材41への遮光材圧電素子43の貼り付け構成は図11に図示した構成に限るものではない。
また、第1の実施形態と同様、圧電素子46の印加電圧を夫々制御することにより遮光材41を不等間隔または角度を持たせた配置(不等間隔で角度を持たせた配置)にしても良い。
〔第5の実施形態〕
図13により、本発明の第5の実施形態を説明する。図13(a)が上面図、図13(b)が側面図である。本実施形態の空間フィルタ47を図1に示す実施形態と比較すると、遮光材48となる2つの棒材(49a,49b)を遮光材圧電素子50により挟み込んだ構成とした点が異なる。
図14に本実施形態の遮光イメージを示す。図14(a)はフーリエ変換面に投影される回折光51のサイズが小さい場合、図14(b)はフーリエ変換面に投影される回折光51のサイズが大きい場合である。本実施形態では、遮光材圧電素子50を伸縮させることにより遮光材48の幅が伸縮できるようにした。これにより、フーリエ変換面に投影される回折光51のサイズに合わせて遮光材48の幅が変わるので、高精度に遮光することが可能になる。
以上により、第1の実施形態と同様な効果、あるいはそれ以上の効果を得ることができる。
〔第6の実施形態〕
図15により、本発明の第6の実施形態を説明する。図15(a)が上面図、図15(b)が側面図である。
本実施形態の空間フィルタ52を、第1の実施形態と比較すると、圧電素子19による遮光材18を移動させる機構をモーター54とした点が異なる。
遮光材53の両端にモーター54を下向きに取り付け、モーター54の先にはローラー56を取り付ける。ガイド55にローラー56を隙間がない状態で取り付けることで、遮光材53を平行に移動させることができ、第1の実施形態と同様な効果を得ることができる。
モーターにおいては交流モーターや直流モーターのほか超音波モーターを用いても同様の効果が得られる。
また、本実施形態では、図1に示すような遮光材18と圧電素子19を交互に挟み込む構造としていないので、第3の実施形態と同様な効果を得ることができる。
〔第7の実施形態〕
図16により、本発明の第7の実施形態を説明する。図16(a)は上面図、図16(b)は磁石ユニット59の一部を拡大した図である。
本実施形態の空間フィルタ57を、第6の実施形態と比較すると、遮光材53を移動させるモーター54を磁石ユニット59とした点が異なる。
遮光材58の両端に、磁石ユニット59を取り付けることで、磁力の斥力および引力により遮光材58を移動することができる。図16(b)に示すように、磁石ユニットは電磁石の原理を利用したもので、多層基板60にコイルの代わりとなる配線パターン61を行い、磁力を固めるため鉄心61を組み込み、遮光材58同士の距離計測および制御用のセンサ63をユニットにしたものである。
これらにより、本実施形態では第6の実施形態と同様な効果を得ることができる。
以上、第1〜第7の実施形態を示したが、これらの実施形態を2つ以上組み合わせても(例えば第4の実施形態と第5の実施形態との組み合わせ)、第1の実施形態と同様な効果を得ることができる。
1 レーザー
2 ウェハ
3 ステージ
4 検出レンズ
5,17,29,35,40,47,52,57 空間フィルタ
6 集光レンズ系
7 検出器
8 空間フィルタ制御装置
9 空間フィルタ制御用ケーブル
10 レーザー光
11 ハーフミラー
12 CCDカメラ
13 キーボード
14 モニタ
15 制御パソコン
16 制御およびデータ取得ケーブル
18,23,33,37,41,48,53,58,101,102,103,104,
105 遮光材
19,46,106,107,108,109,110,111,112,113 圧電
素子
20 反射防止材
21,27,28,32,39 遮光材間隔
22a 画素(OFF)
22b 画素(ON)
24 コイルばね
25,45 検査画像
26,44 フーリエ変換面に投影される回折光
30 流体駆動伸縮材
31 チューブ
34 位置センサ
36,36a ネジ材
38,38a ネジ形状
42 プラスチック
43,50 遮光材圧電素子
49a,49b 棒材
54 モーター
55 ガイド
56 ローラー
59 磁石ユニット
60 多層基板
61 配線パターン
62 鉄心
63 センサ
250,251 調整画面
252 調整スタートボタン
253 位置データ選択ボタン
254 位置データ取得ボタン
255 位置データ入力欄
S1〜S9 工程

Claims (16)

  1. 試料に光を照射する照明光学系と、
    前記前記試料からの光を検出する検出光学系と、
    複数の遮光材を有し、前記試料からの不所望な光を遮光する空間フィルタと、
    前記遮光材を可動とすることで前記遮光材の間隔を変化させる制御部材と、を有し、
    前記遮光材の間隔不等間隔になるように、前記遮光材は前記制御部材によって動かされる光学装置。
  2. 請求項1に記載の光学装置において、
    前記制御部材によって、前記遮光材の角度は変化する光学装置。
  3. 請求項2に記載の光学装置において、
    前記制御部材は、圧電部材を含む光学装置。
  4. 請求項2に記載の光学装置において、
    前記制御部材は、前記遮光材の両端に配置されたモーターを含む光学装置。
  5. 請求項2に記載の光学装置において、
    前記制御部材は、磁性体を含むことを特徴とする光学装置。
  6. 複数の遮光材と、
    前記遮光材を可動とすることで前記遮光材の間隔を変化させる制御部材と、を有し、
    前記遮光材の間隔不等間隔になるように、前記遮光材は前記制御部材によって動かされる空間フィルタ。
  7. 請求項6に記載の空間フィルタにおいて、
    前記制御部材によって、前記遮光材の角度は変化する空間フィルタ。
  8. 請求項7に記載の空間フィルタにおいて、
    前記制御部材は、圧電部材を含む空間フィルタ。
  9. 請求項7に記載の空間フィルタにおいて、
    前記制御部材は、前記遮光材の両端に配置されたモーターを含む空間フィルタ。
  10. 請求項7に記載の空間フィルタにおいて、
    前記制御部材は、磁性体を含む空間フィルタ。
  11. 複数の遮光材を有し、試料からの不所望な光を遮光する空間フィルタを用いた遮光方法であって、
    圧電効果,流体,磁気力,静電気力の少なくとも1つを使用して前記遮光材を可動とし
    前記遮光材の間隔不等間隔になるように前記遮光材は前記制御部材によって動かされる遮光方法。
  12. 複数の遮光材を有し、試料からの不所望な光を遮光する空間フィルタの設定方法であって、
    圧電効果,流体,磁気力,静電気力の少なくとも1つを使用して前記遮光材を可動とし
    前記遮光材の間隔不等間隔になるように前記遮光材が前記制御部材によって動かされるように設定する空間フィルタの設定方法。
  13. 請求項1に記載の光学装置において、
    前記複数の遮光材の位置は、各々独立に制御可能である光学装置。
  14. 請求項6に記載の空間フィルタにおいて、
    前記複数の遮光材の位置は、各々独立に制御可能である空間フィルタ。
  15. 請求項11に記載の遮光方法において、
    前記複数の遮光材の位置は、各々独立に制御される遮光方法。
  16. 請求項12に記載の空間フィルタの設定方法において、
    前記複数の遮光材の位置は、各々独立に動かされるように設定される空間フィルタの設定方法。
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