JP5650836B2 - 放射線治療用動体追跡装置 - Google Patents

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Description

この発明は、治療部位に放射線を照射するために、治療部位に関する動体をX線透視撮影により追跡する放射線治療用動体追跡装置に関する。
従来、動かない頭部を対象とした頭部の定位放射線治療が先ず開発され、次に、全身を対象として体幹部を固定した状態で治療部位の腫瘍も動かないと見なして放射線治療を行う体幹部の定位放射線治療が開発されてきた。しかし、全身を対象として体幹部を固定した状態で放射線治療を行う場合には、被検体に対して肉体的苦痛や精神的苦痛を強いることになる。また、体幹部を固定したとしても、治療部位の腫瘍が実際に動かずに定位置にあるとは限らない。
そこで、被検体の体表面にマーカを置いて、被検体の呼吸同期を利用して体表面に置かれたマーカを追跡して、呼吸により所定位置に来たとき(例えば呼期)に治療部位に放射線を照射して放射線治療を行う定位放射線治療が近年開発されてきている。しかし、体表面に置かれたマーカの動きと体内の腫瘍の動きとが必ずしも一致しない。
そこで、体内の腫瘍の近くにマーカを埋め込んで、そのマーカをX線透視撮影により追跡することにより、治療部位の腫瘍も追跡する放射線治療用動体追跡装置が近年開発されてきている。この放射線治療用動体追跡装置では、マーカが所定位置に来たときに治療部位に放射線を照射して放射線治療を行う(例えば、特許文献1参照)。
従来の放射線治療用動体追跡装置では、動体追跡を行うためのX線透視撮影として映像系を備え、映像系は、X線を照射するX線管およびそのX線を検出するX線検出器(例えばイメージインテンシファイアまたはフラットパネル型X線検出器)からなる。映像系によるX線透視撮影によって得られたX線画像に基づいて、マーカを追跡して、ひいては治療部位の腫瘍も追跡する。そして、放射線治療装置(例えばリニアックあるいはライナック)は、治療部位に放射線を照射して放射線治療を行う。
特許第3053389号公報
しかしながら、X線透視撮影を行うためにX線管からX線を照射すると、そのX線の照射と、放射線治療装置からの放射線の照射とが重複すると被検体に対して無駄な被曝が生じるという問題がある。また、無照射の無駄な時間が増えるという問題点もある。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、無駄な被曝をなくすことができる放射線治療用動体追跡装置を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、この発明に係る放射線治療用動体追跡装置は、放射線照射手段が治療部位に放射線を照射するために、前記治療部位に関する動体をX線透視撮影により追跡する放射線治療用動体追跡装置であって、前記X線透視撮影を行うためにX線を照射するX線管、および前記X線透視撮影を行うために前記X線を検出するX線検出手段からなる映像系と、前記X線の照射,前記X線の停止,前記放射線の照射および前記放射線の停止の少なくとも1つの、基準時間に対する予め設定された遅延時間に基づいて、前記X線の照射と前記放射線の照射とが重複しないように、前記X線の照射前記放射線の照射または停止のタイミング制御を行うタイミング制御手段を備えることを特徴とするものである。
[作用・効果]この発明に係る放射線治療用動体追跡装置によれば、(映像系のX線管からの)X線の照射,(X線管からの)X線の停止,(放射線照射手段からの)放射線の照射および(放射線照射手段からの)放射線の停止の少なくとも1つの、基準時間に対する予め設定された遅延時間に基づいて、X線の照射と放射線の照射とが重複しないように、X線の照射放射線の照射または停止のタイミング制御を行うタイミング制御手段を備えることで、(X線管からの)X線の照射と(放射線照射手段からの)放射線の照射とが重複しないようにタイミング制御手段はタイミング制御を行い、無駄な被曝をなくすことができる。
上述した発明において、タイミング制御手段は、基準時間に対して放射線照射手段からの放射線の照射停止が遅延する遅延時間だけ、放射線の照射停止を時間的に前にずらすのが好ましい。例えば、タイミング制御を行ったとしても、放射線照射手段から放射線の照射を停止し、直後にX線管からX線を照射しようとしたときに、放射線照射手段側の遅延により、放射線照射手段からの放射線の照射停止に間に合わずに、映像系のX線管からのX線の照射と、放射線照射手段からの放射線の照射とが重複する可能性がある。そこで、照射停止が遅延する遅延時間だけ、放射線の照射停止を時間的に前にずらすことで、重複照射時間をなくして、無駄な被曝をなくすことができる。
上述したこれらの発明において、タイミング制御手段は、基準時間に対して放射線照射手段からの放射線の照射開始が遅延する遅延時間だけ、放射線の照射開始を時間的に前にずらすのが好ましい。例えば、タイミング制御を行ったとしても、X線管からX線の照射を停止し、直後に放射線照射手段から放射線を照射しようとしたときに、放射線照射手段側の遅延により、放射線照射手段からの放射線の照射開始に間に合わずに、映像系のX線管からのX線の照射停止と、放射線照射手段からの放射線の照射停止とが重複して、無照射時間帯が生じる可能性がある。そこで、照射開始が遅延する遅延時間だけ、放射線の照射開始を時間的に前にずらすことで、無照射時間帯をなくすことができる。
上述した例では、放射線照射手段側の遅延について述べたが、映像系のX線管側の遅延についても同様にすればよい。
すなわち、上述したこれらの発明において、タイミング制御手段は、基準時間に対して映像系のX線管からのX線の照射停止が遅延する遅延時間だけ、X線の照射停止を時間的に前にずらすのが好ましい。
また、上述したこれらの発明において、タイミング制御手段は、基準時間に対して映像系のX線管からのX線の照射開始が遅延する遅延時間だけ、X線の照射開始を時間的に前にずらすのが好ましい。
この発明に係る放射線治療用動体追跡装置によれば、(映像系のX線管からの)X線の照射,(X線管からの)X線の停止,(放射線照射手段からの)放射線の照射および(放射線照射手段からの)放射線の停止の少なくとも1つの、基準時間に対する予め設定された遅延時間に基づいて、X線の照射と放射線の照射とが重複しないように、X線の照射放射線の照射または停止のタイミング制御を行うタイミング制御手段を備えることで、(X線管からの)X線の照射と(放射線照射手段からの)放射線の照射とが重複せずに、無駄な被曝をなくすことができる。
実施例に係る放射線治療用動体追跡装置の概略図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。 実施例に係る放射線治療用動体追跡装置のブロック図である。 同期クロック信号に対して遅延が生じずにタイミング制御を行ったときの理想的な各信号のタイミングチャートである。 (a)は、同期クロック信号に対して遅延が生じたときにタイミング制御を行ったときの各信号のタイミングチャート、(b)は、遅延時間だけ時間的に前にずらして戻したときの各信号のタイミングチャートである。 (a)、(b)は、変形例に係る各信号のタイミングチャートである。
以下、図面を参照してこの発明の実施例を説明する。
図1は、実施例に係る放射線治療用動体追跡装置の概略図であり、図2は、実施例に係る放射線治療用動体追跡装置のブロック図である。
図1に示すように、放射線治療用動体追跡装置は、映像系2(図1(a)の平面図を参照)を備え、放射線治療装置1と組み合わされて使用される。放射線治療装置1は、リニアックあるいはライナックと呼称される直線加速器タイプや、陽子線や炭素線などの粒子線装置タイプであり、X線や粒子線などの放射線を治療部位に照射する放射線源11と、その放射線源11を内部に有して図1(c)に示すy軸心周りに図1(b)に示す方向に回転可能なガントリ12と、そのガントリ12を支持して床面や壁面に配置される基台13と、治療の対象となる被検体(図示省略)を載置するベッド14とを備えている。ベッド14は、鉛直方向に昇降可能な昇降台14Aと、その昇降台14Aに対して水平方向にスライド可能で、被検体を載置する天板14Bとを備えている。放射線治療装置1は、この発明における放射線照射手段に相当し、映像系2は、この発明における映像系に相当する。
図1(a)の平面図に示すように、映像系2は、X線透視撮影を行うためにX線を照射するX線管21と、X線透視撮影を行うためにX線を検出するX線検出器22とを備えている。図1に示すように、X線管21は、治療のアイソセンターに相当する腫瘍中心に向けてX線を照射し、X線検出器22は、アイソセンターから通ったX線を検出する。なお、X線検出器22については、イメージインテンシファイアやフラットパネル型X線検出器などに例示されるように、通常において用いられる検出器であれば、特に限定されない。X線管21は、この発明におけるX線管に相当し、X線検出器22は、この発明におけるX線検出手段に相当する。
図1では、映像系2(図1(a)の平面図を参照)を2セット分備えている。具体的には、2つのX線管21を備えるとともに、2つのX線検出器22を備えている。映像系2のセット数については特に限定されない。
その他に、放射線治療用動体追跡装置は、床面に配置された円形(図1(a)などの平面図を参照)の可動台座31を備える場合があり、そのときはX線管21を可動台座31に載せて移動させる。また、放射線治療用動体追跡装置は、天井面に配置された円形(図1(a)の平面図を参照)などの可動台座41を備える場合があり、そのときはX線検出器22を可動台座41に載せて移動させる。
その他に、図2に示すように、放射線治療動体追跡装置は、動体追跡を処理する動体追跡処理部5を備えている。動体追跡処理部5は、画像収集部51とパターン認識部52と腫瘍座標計算部53と照射可能位置判断部54と照射指示部55とを備えている。
その他に、図2に示すように、放射線治療動体追跡装置は、映像系2を制御する同期コントローラ6を備えている。上述した動体追跡処理部5や同期コントローラ6は、中央演算処理装置(CPU)などで構成されている。同期コントローラ6は、映像系2のX線管21(図1を参照)およびX線検出器22(図1を参照)が互いに同期して動作するように制御する。特に、本実施例では、同期コントローラ6は、映像系2のX線管21からのX線の照射と、放射線治療装置1の放射線源11(図1を参照)からの放射線の照射または停止のタイミング制御を行うために、後述する図3や図4に示すように同期クロック信号を生成する。また、同期コントローラ6は、後述する遅延時間x,y,X,Yを設定して、遅延時間x,y,X,Yだけ時間的に前にずらして戻す制御を行う。同期コントローラ6は、この発明におけるタイミング制御手段に相当する。
動体追跡処理部5の画像収集部51は、映像系2のX線管21(図1を参照)から照射されてX線検出器22(図1を参照)で検出されたX線に基づくX線透視撮影によって得られたX線画像を収集する。動体追跡処理部5のパターン認識部52は、予め撮影されたマーカの画像情報と対象となるX線画像とのマッチングを行って、マッチング結果に基づいて当該対象となるX線画像にマーカが映り込んでいるか否かのパターン認識を行う。動体追跡処理部5の腫瘍座標計算部53は、埋め込まれたマーカと腫瘍との位置関係に基づいて腫瘍の座標を演算により求める。動体追跡処理部5の照射可能位置判断部54は、腫瘍の座標が所定位置(例えば呼期の位置)にあるか否かで照射可能位置を判断する。動体追跡処理部5の照射指示部55は、腫瘍の座標が所定位置に来たとき(例えば呼期)に、放射線治療装置1の放射線源11(図1を参照)から放射線を照射するコマンドを、同期コントローラ6を介して、放射線治療装置1に送り込む。
続いて、具体的なタイミング制御について、図3あるいは図4を参照して説明する。図3は、同期クロック信号に対して遅延が生じずにタイミング制御を行ったときの理想的な各信号のタイミングチャートであり、図4(a)は、同期クロック信号に対して遅延が生じたときにタイミング制御を行ったときの各信号のタイミングチャートであり、図4(b)は、遅延時間だけ時間的に前にずらして戻したときの各信号のタイミングチャートである。
一番上の信号は、同期コントローラ6(図2を参照)から生成される同期クロック信号であり、上から二番目の信号は、映像系2のX線管21(いずれも図1または図2を参照)からのX線の照射に関するX線照射信号であり、放射線治療装置1の放射線源11(いずれも図1または図2を参照)からの放射線の照射を許可する許可信号である。同期クロック信号は、同じ周期A毎に繰り返し生成され、X線照射信号や許可信号の各信号は、各同期クロック信号に同期してOFFあるいはONに移行する。
先ず、図3について説明する。図3に示すように、同期コントローラ6は、X線管21からのX線の照射と、放射線治療装置1の放射線源11からの放射線の照射または停止のタイミング制御を行うために同期クロック信号を生成する。
この同期クロック信号に同期して、X線照射信号はOFFからONに移行して、所定時間B経過後、再度OFFに移行する。したがって、X線管21からのX線の照射は、このX線照射信号がONの間でのみ可能である。一方、許可信号は同期クロック信号に同期してONからOFFに移行して、X線照射信号がONの間の所定時間B経過後、再度ONに移行する。したがって、この許可信号がONの間で、動体追跡処理部5の照射指示部55(いずれも図2を参照)から放射線を照射するコマンドが、同期コントローラ6を介して放射線治療装置1に送り込まれたら、放射線治療装置1の放射線源11は放射線を照射する。逆に、当該コマンドが、同期コントローラ6を介して放射線治療装置1に送り込まれても、許可信号がOFFの間では放射線治療装置1の放射線源11は放射線を照射しない。
図3のように同期クロック信号に対して遅延が発生しない場合には、同期クロック信号に各信号が同期することで、X線管21からのX線の照射と、放射線治療装置1の放射線源11からの放射線の照射または停止のタイミング制御が行われる。一方、図3のようにタイミング制御を行ったとしても、図4(a)のように同期クロック信号に対して遅延が発生する場合には、図4(b)のように遅延時間をそれぞれ設定する。
すなわち、図4(a)に示すように、同期クロック信号に対してX線照射信号がONになるタイミングで遅延時間x(すなわち、基準時間に対して映像系2のX線管21の照射開始が遅延する遅延時間)が生じるとし、所定時間B後にX線照射信号がOFFになるタイミングで遅延時間y(すなわち、基準時間に対して映像系2のX線管21の照射停止が遅延する遅延時間)がさらに生じるとする。
また、図4(a)に示すように、同期クロック信号に対して許可信号がOFFになるタイミングで遅延時間X(すなわち、基準時間に対して放射線治療装置1の放射線源11からの放射線の照射停止が遅延する遅延時間)が生じるとし、所定時間B後に許可信号がONになるタイミングで遅延時間Y(すなわち、基準時間に対して放射線治療装置1の放射線源11からの放射線の照射開始が遅延する遅延時間)がさらに生じるとする。
そこで、予め、遅延時間x,y,X,Yをそれぞれ測定しておく。なお、各々の遅延時間x,y,、X,Yの測定については、複数回行って、それらの平均を求めてもよい。
このとき、放射線治療装置1の放射線源11からの放射線の照射停止を、遅延時間Xだけ時間的に前にずらして戻して、放射線の照射開始を、遅延時間(X+Y)だけ時間的に前にずらして戻す。このように時間的に前にずらして戻すことで、同期クロック信号に同期して許可信号がONからOFFに移行し、OFFからONに移行する。
同様に、映像系2のX線管21からのX線の照射開始を、遅延時間xだけ時間的に前にずらして戻して、X線の照射停止を遅延時間(x+y)だけ時間的に前にずらして戻す。このように時間的に前にずらして戻すことで、同期クロック信号に同期してX線照射信号がOFFからONに移行し、ONからOFFに移行する。
上述の構成を備えた本実施例に係る放射線治療用動体追跡装置によれば、映像系2のX線管21からのX線の照射と、放射線治療装置1の放射線源11からの放射線の照射または停止のタイミング制御を行う同期コントローラ6を備えることで、(X線管21からの)X線の照射と(放射線源11からの)放射線の照射とが重複しないように同期コントローラ6はタイミング制御を行い、無駄な被曝をなくすことができる。
本実施例では、好ましくは、基準時間(図4では同期クロック信号)に対して放射線治療装置1の放射線源11からの放射線の照射停止が遅延する遅延時間Xを設定して制御し、遅延時間Xだけ時間的に前にずらして戻している。例えば、タイミング制御を行ったとしても、放射線治療装置1の放射線源11から放射線の照射を停止し、直後にX線管21からX線を照射しようとしたときに、放射線治療装置1側の遅延により、放射線治療装置1の放射線源11からの放射線の照射停止に間に合わずに、映像系2のX線管21からのX線の照射と、放射線治療装置1の放射線源11からの放射線の照射とが重複する可能性がある。そこで、照射停止が遅延する遅延時間Xを設定し、放射線治療装置1の放射線源11からの放射線の照射停止を遅延時間Xだけ時間的に前にずらして戻すことで、重複照射時間をなくして、無駄な被曝をなくすことができる。
本実施例では、好ましくは、基準時間(図4では所定時間B)に対して放射線治療装置1の放射線源11からの放射線の照射開始が遅延する遅延時間Yを設定して制御し、合計で遅延時間(X+Y)だけ時間的に前にずらして戻している。例えば、タイミング制御を行ったとしても、X線管21からX線の照射を停止し、直後に放射線治療装置1の放射線源11から放射線を照射しようとしたときに、放射線治療装置1側の遅延により、放射線治療装置1の放射線源11からの放射線の照射開始に間に合わずに、映像系2のX線管21からのX線の照射停止と、放射線治療装置1の放射線源11からの放射線の照射停止とが重複して、無照射時間帯が生じる可能性がある。そこで、照射開始が遅延する遅延時間Yを設定し、放射線治療装置1の放射線源11からの放射線の照射開始を遅延時間Yだけ時間的に前にずらして戻すことで、無照射時間帯をなくすことができる。
映像系2のX線管21側の遅延についても同様にすればよい。すなわち、基準時間(図4では所定時間B)に対して映像系2のX線管21からのX線の照射停止が遅延する遅延時間yを設定し、合計で遅延時間(x+y)だけ時間的に前にずらして戻している。また、基準時間(図4では同期クロック信号)に対して映像系2のX線管21からのX線の照射開始が遅延する遅延時間xを設定し、遅延時間xだけ時間的に前にずらして戻している。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例では、タイミング制御に加えて、遅延時間x,y,、X,Yをそれぞれ設定したが、遅延が生じないのであれば、必ずしもこれらの遅延時間x,y,、X,Yをそれぞれ設定する必要はない。また、遅延時間x,y,、X,Yのうちの一部のみで遅延が生じるのであれば、全ての遅延時間x,y,、X,Yを設定する必要はない。
(2)上述した実施例では、放射線治療装置1側の遅延および映像系2のX線管21側の遅延の両方について述べたが、いずれか一方で遅延が生じないのであれば、両方の遅延時間を設定する必要はない。
(3)上述した実施例では、基準時間を同期クロック信号あるいは所定時間Bとしたが、必ずしもこれらの時間に限定されない。例えば、図5(a)に示すように遅延が生じた場合においても、基準時間をX線照射信号がONになったタイミングあるいは当該タイミングから所定時間B経過後とすることで、図5(b)に示すように許可信号のON/OFFの移行、OFF/ONの移行を、X線照射信号を基準にしてX線照射信号に同期させることができる。図5では、同期クロック信号からは常に遅延時間xだけ遅延して、X線照射信号がONに移行するが、許可信号がX線照射信号に同期しているので、問題なく課題を解決することができる。同様に、許可信号と比べてX線照射信号の方が、遅延が大きい場合には、X線照射信号のOFF/ONの移行、ON/OFFの移行を、許可信号を基準にして許可信号に同期させることができる。
1 … 放射線治療装置
11 … 放射線源
2 … 映像系
21 … X線管
22 … X線検出器
6 … 同期コントローラ
x,y,X,Y … 遅延時間

Claims (5)

  1. 放射線照射手段が治療部位に放射線を照射するために、前記治療部位に関する動体をX線透視撮影により追跡する放射線治療用動体追跡装置であって、
    前記X線透視撮影を行うためにX線を照射するX線管、および前記X線透視撮影を行うために前記X線を検出するX線検出手段からなる映像系と
    前記X線の照射,前記X線の停止,前記放射線の照射および前記放射線の停止の少なくとも1つの、基準時間に対する予め設定された遅延時間に基づいて、前記X線の照射と前記放射線の照射とが重複しないように、前記X線の照射前記放射線の照射または停止のタイミング制御を行うタイミング制御手段を備えること
    を特徴とする放射線治療用動体追跡装置。
  2. 請求項1に記載の放射線治療用動体追跡装置において、
    前記タイミング制御手段は、前記基準時間に対して前記放射線照射手段からの前記放射線の照射停止が遅延する遅延時間だけ、前記放射線の照射停止を時間的に前にずらすことを特徴とする放射線治療用動体追跡装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の放射線治療用動体追跡装置において、
    前記タイミング制御手段は、前記基準時間に対して前記放射線照射手段からの前記放射線の照射開始が遅延する遅延時間だけ、前記放射線の照射開始を時間的に前にずらすことを特徴とする放射線治療用動体追跡装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の放射線治療用動体追跡装置において、
    前記タイミング制御手段は、前記基準時間に対して前記映像系の前記X線管からの前記X線の照射停止が遅延する遅延時間だけ、前記X線の照射停止を時間的に前にずらすことを特徴とする放射線治療用動体追跡装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の放射線治療用動体追跡装置において、
    前記タイミング制御手段は、前記基準時間に対して前記映像系の前記X線管からの前記X線の照射開始が遅延する遅延時間だけ、前記X線の照射開始を時間的に前にずらすことを特徴とする放射線治療用動体追跡装置。
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